JP2001253928A - 樹脂、樹脂組成物、そのフィルム及びその硬化物 - Google Patents
樹脂、樹脂組成物、そのフィルム及びその硬化物Info
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Abstract
希アルカリ溶液で現像ができ、プリント配線基板やIC
パッケージ用のソルダーレジストや層間絶縁層等の形成
に適する低誘電率樹脂組成物及びこれを用いた感光性フ
イルムを提供する。 【解決手段】フッ素原子及びエチレン性不飽和二重結合
を有する単量体とエポキシ基及びエチレン性不飽和二重
結合を有する単量体から成る共重合体(a)と1分子中
に不飽和2重結合とカルボキシル基を1つずつ有する化
合物(b)と任意成分として飽和モノカルボン酸(c)
との反応物であるエポキシ(メタ)アクリレートと必要
に応じて多塩基酸無水物(d)を反応させた不飽和基含
有樹脂(A)、希釈剤(B)及び光重合開始剤(C)を
含むことを特徴とする感光性樹脂組成物及び感光性フィ
ルム。
Description
アップ基板及びICパッケージ等に用いられるソルダー
レジストや層間絶縁層等として有用な低誘電率感光性樹
脂組成物、そのフィルム及び硬化物に関する。
子機器類は、高速化、高周波数化が強く望まれ、それに
使用するプリント配線基板やICパッケージ等の電子部
品の高速化、高周波数化に対する要求が強くなってい
る。この要求に答えるためには、電子部品の低誘電率
化、低誘電正接化が必要となり、種々の検討がなされて
いるが、低誘電率、低誘電正接、パターニング精度、耐
熱性をすべて満足する樹脂組成物はない。
率、低誘電正接、パターニング精度、耐熱性の課題を解
決する樹脂組成物を提供することを目的とする。
(1)フッ素原子及びエチレン性不飽和二重結合を有す
る単量体とエポキシ基及びエチレン性不飽和二重結合を
有する単量体から成る共重合体(a)と1分子中にエチ
レン性不飽和二重結合及びカルボキシル基を1つずつ有
する化合物(b)と任意成分として飽和モノカルボン酸
(c)との反応物であるエポキシ(メタ)アクリレート
と必要に応じて多塩基酸無水物(d)を反応させた不飽
和基含有樹脂(A)、(2)上記(1)記載の不飽和基
含有樹脂(A)、希釈剤(B)及び光重合開始剤(C)
を含むことを特徴とする感光性樹脂組成物、(3)上記
(2)記載の感光性樹脂組成物からなるフィルム、
(4)上記(2)ないし(3)記載の感光性樹脂組成物
及びフィルムの硬化物、に関する。
本発明の感光性樹脂組成物は、基板上に塗布し、必要に
応じて有機溶剤を乾燥し、ネガマスクを当て紫外線を露
光し、希アルカリ水溶液で現像し、次いで、必要に応じ
て、熱硬化して使用する。
は、フッ素原子及びエチレン性不飽和二重結合を有する
単量体とエポキシ基及びエチレン性不飽和二重結合を有
する単量体から成る共重合体(a)と1分子中に不飽和
2重結合とカルボキシル基を1つずつ有する化合物
(b)と任意成分として飽和モノカルボン酸(c)との
反応物であるエポキシ(メタ)アクリレートと必要に応
じて多塩基酸無水物(d)を反応させた樹脂である。
を有する単量体とエポキシ基及びエチレン性不飽和二重
結合を有する単量体から成る共重合体(a)は、フッ素
原子及びエチレン性不飽和二重結合を有する単量体とエ
ポキシ基及びエチレン性不飽和二重結合を有する単量体
を共重合させて得られる。フッ素原子及びエチレン性不
飽和二重結合を有する単量体としては、トリフルオロエ
チル(メタ)アクリレート、テトラフルオロプロピル
(メタ)アクリレート、ヘキサフルオロプロピル(メ
タ)アクリレート、オクタフルオロペンチル(メタ)ア
クリレート、ヘプタデカフルオロデシル(メタ)アクリ
レート等が挙げられ、エポキシ基及びエチレン性不飽和
二重結合を有する単量体としては、グリシジル(メタ)
アクリレート、(メタ)アクリロイルメチルシクロヘキ
センオキサイド、ビニルシクロヘキセンオキサイド等が
挙げられる。
不飽和基含有化合物(例えば、メチル(メタ)アクリレ
ート、エチル(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)ア
クリレート、2−ヒドロキシエチルアクリレート、2−
ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、(メタ)ア
クリル酸、スチレン、フェノキシエチル(メタ)アクリ
レート、ベンジル(メタ)アクリレート、α−メチルス
チレン、グリセリンモノ(メタ)アクリレート、一般式
(1)
は水素又はC1〜C6のアルキル基であり、nは2〜23
の整数である)から選ばれる一種又は二種以上を共重合
させることもできる。又、式(1)の化合物としては例
えばジエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート、
トリエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート、テ
トラエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート等の
ポリエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート、メ
トキシジエチレングリコールモノ(メタ)アクリレー
ト、メトキシトリエチレングリコールモノ(メタ)アク
リレート、メトキシテトラエチレングリコールモノ(メ
タ)アクリレート、等のアルコキシポリエチレングリコ
ール(メタ)アクリレート等が挙げられる
00000が好ましく、エポキシ基及びエチレン性不飽
和二重結合を有する単量体の使用量は、共重合体(a)
に使用する不飽和単量体全量に対して10〜90重量%
が好ましく、特に好ましくは20〜50重量%であり、
フッ素原子及びエチレン性不飽和二重結合を有する単量
体の使用量は、共重合体(a)に使用する不飽和単量体
全量に対して10〜90重量%が好ましく、特に好まし
くは20〜50重量%である。
ば、溶液重合やエマルジョン重合等によって得られる。
溶液重合を用いる場合について説明すれば、エチレン性
不飽和単量体混合物を、適用な有機溶剤中で重合開始剤
を添加して窒素気流下に好ましくは50〜100℃で加
熱攪拌する方法によって重合させる。前記有機溶剤とし
ては、例えば、エタノール、プロパノール、イソプロパ
ノール、ブタノール、イソブタノール、2−ブタノー
ル、ヘキサノール、エチレングリコール等のアルコール
類、メチルエチルケトン、シクロヘキサノン等のケトン
類、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類、セロソ
ルブ、ブチルセロソルブ等のセロソルブ類、カルビトー
ル、ブチルカルビトール等のカルビトール類、プロピレ
ングリコールメチルエーテル等のプロピレングリコール
アルキルエーテル類、ジプロピレングリコールメチルエ
ーテル等のポリピロピレングリコールアルキルエーテル
類、酢酸エチル、酢酸ブチル、セロソルブアセテート、
プロピレングリコールモノメチルアセテート等の酢酸エ
ステル類、乳酸エチル、乳酸ブチル等の乳酸エステル
類、ジアルキルグリコールエーテル類等が挙げられる。
これらの有機溶剤は単独又は混合して用いることができ
る。
ゾイル等の過酸化物、アゾビスイソブチロニトリル等の
アゾ化合物を用いることができる。
基を1つずつ有する化合物(b)としては、(メタ)ア
クリル酸、水酸基含有(メタ)アクリレート(例えば、
2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒド
ロキシプロピル(メタ)アクリレート、1,4−ブタン
ジオールモノ(メタ)アクリレート等)と多カルボン酸
化合物の酸無水物(例えば、無コハク酸、無水マレイン
酸、無水フタル酸、テトラヒドロ無水フタル酸、ヘキサ
ヒドロ無水フタル酸等)の反応物であるハーフエステル
が例示される。
は、例えば、酢酸、プロピオン酸、ピバリン酸、ヒドロ
キシピバリン酸、ジメチロールプロピオン酸、安息香
酸、ヒドロキシ安息香酸等を挙げることができる。
量に対して化合物(b)と任意成分としての飽和モノカ
ルボン酸(c)は0.5〜1.1当量を反応させるのが
好ましい。又、必要に応じて反応溶剤を用いてもよく、
例えば、エタノール、プロパノール、イソプロパノー
ル、ブタノール、イソブタノール、2−ブタノール、ヘ
キサノール、エチレングリコール等のアルコール類、メ
チルエチルケトン、シクロヘキサノン等のケトン類、ト
ルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類、セロソルブ、
ブチルセロソルブ等のセロソルブ類、カルビトール、ブ
チルカルビトール等のカルビトール類、プロピレングリ
コールメチルエーテル等のプロピレングリコールアルキ
ルエーテル類、ジプロピレングリコールメチルエーテル
等のポリピロピレングリコールアルキルエーテル類、酢
酸エチル、酢酸ブチル、セロソルブアセテート、プロピ
レングリコールモノメチルアセテート等の酢酸エステル
類、乳酸エチル、乳酸ブチル等の乳酸エステル類、ジア
ルキルグリコールエーテル類等が挙げられる。これらの
有機溶剤は単独又は混合して用いることかできる。
リフェニルホスフィン、トリフェニルスチビン、トリエ
チルアミン、トリエタノールアミン、テトラメチルアン
モニウムクロライド、ベンジルトリエチルアンモニウム
クロライド、等の塩基性化合物を反応液中に0.1〜1
%添加するのが好ましい。反応中、重合を防止するため
に重合禁止剤(例えば、メトキシフェノール、メチルハ
イドロキノン、ハイドロキノン、フェノチアジン等)を
反応液中、0.05〜0.5%添加するのが好ましい。
反応温度は、90〜150℃、反応時間は、5〜40時
間が好ましい。
ポキシ(メタ)アクリレートの水酸基1当量に対して多
カルボン酸化合物の酸無水物(d)(例えば、無コハク
酸、無水マレイン酸、無水フタル酸、テトラヒドロ無水
フタル酸、ヘキサヒドロ無水フタル酸等)を好ましくは
無水物基0.2〜1.0当量反応させることができる。
反応温度は、90〜150℃、反応時間は、3〜30時
間が好ましい。
(B)成分の具体例としては、例えば、2−ヒドロキシ
エチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル
(メタ)アクリレート、1,4−ブタンジオールモノ
(メタ)アクリレート、カルビトール(メタ)アクリレ
ート、アクリロイルモルホリン、水酸基含有(メタ)ア
クリレート(例えば、2−ヒドロキシエチル(メタ)ア
クリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレ
ート、1,4−ブタンジオールモノ(メタ)アクリレー
ト等)と多カルボン酸化合物の酸無水物(例えば、無コ
ハク酸、無水マレイン酸、無水フタル酸、テトラヒドロ
無水フタル酸、ヘキサヒドロ無水フタル酸等)の反応物
であるハーフエステル,ポリエチレングリコールジ(メ
タ)アクリレート、トリプロピレングリコールジ(メ
タ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メ
タ)アクリレート、トリメチロールプロパンポリエトキ
シトリ(メタ)アクリレート、グリセンポリプロポキシ
トリ(メタ)アクリレート、ヒドロキシビバリン酸ネオ
ペングリコールのε−カプロラクトン付加物のジ(メ
タ)アクリレート(例えば、日本化薬(株)製、KAY
ARAD HX−220、HX−620、等)、ペンタ
エリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、ジペンタ
エリスリトールとε−カプロラクトンの反応物のポリ
(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールポリ
(メタ)アクリレート、モノ又はポリグリシジル化合物
(例えば、ブチルグリシジルエーテル、フェニルグリシ
ジルエーテル、ポリエチレングリコールジグリシジルエ
ーテル、ポリプロピレングリコールジグリシジルエーテ
ル、1,6−ヘキサンジオールジグリシジルエーテル、
ヘキサヒドロフタル酸ジグリシジルエステル、グリセリ
ンポリグリシジルエーテル、グリセリンポリエトキシグ
リシジルエーテル、トリメチロールプロパンポリグリシ
ジルエーテル、トリメチロールプロパンポリエトキシポ
リグリシジルエーテル、等)と(メタ)アクリル酸の反
応物であるエポキシ(メタ)アクリレート、等の反応性
希釈剤(B−1)、エチレングリコールモノアルキルエ
ーテル類、エチレングリコールジアルキルエーテル類、
ジエチレングリコールモノアルキルエーテルアセテート
類、エチレングリコールモノアリールエーテル類、ポリ
エチレングリコールモノアリールエーテル類、アセト
ン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン等の
ケトン類、酢酸エステル、酢酸ブチル等のエステル類、
トルエン、キシレン、ベンジルアルコール等の芳香族炭
化水素類、プロピレングリコールモノアルキルエーテル
類、ジプロピレングリコールジアルキルエーテル類、プ
ロピレングリコールモノアルキルエーテルアセテート
類、エチレンカーボネート、プロピレンカーボネート、
γ−ブチロラクトン、ソルベントナフサ等の有機溶剤類
(B−2)等を挙げることができる。希釈剤は、単独で
用いても良く、2種類以上を混合して用いても良い。
えば、2,4−ジエチルチオキサントン、2−クロロチ
オキサントン、イソプロピルチオキサントン、2−メチ
ル−1−〔4−(メチルチオ)フェニル〕−2−モルフ
ォリノ−プロパン−1,2−ベンジル−2−ジメチルア
ミノ−1−(4−モルフォリノフェニル)−1−ブタノ
ン、4−ベンゾイル−4′−メチルジフェニルスルフィ
ド、2,4,6−トリメチルベンゾイルジフェニルホス
フィンオキサイド、ミヒラーズケトン、ベンジルジメチ
ルケタール、2−エチルアンスラキノン等を挙げること
ができる。又、これら光重合開始剤(B)の促進剤とし
ての光重合促進剤(例えば、N,N−ジメチルアミノ安
息香酸エチルエステル、N,N−ジメチルアミノ安息香
酸イソアミルエステル等のアミン類)を併用することも
できる。
び(C)の各成分を溶解、混合、混練することにより調
製することができる。本発明の樹脂組成物中、各成分の
使用割合は以下のようにすることができる(%は重量
%)。(A)+(B−1)+(C)の合計量の中に占め
る各成分の好ましい使用量は、(A)成分の使用量は、
30〜90%、(B−1)成分の使用量は、5〜65
%、(C)成分の使用量は、5〜30%である。有機溶
剤(B−2)の使用量は、本発明の組成物を使用するた
めに適当な粘度調整等の目的のために任意の割合で使用
することができる。
ことができる。これを用いることにより、耐熱性等を更
に向上させることができる。熱硬化成分(D)として
は、例えばエポキシ樹脂、メラミン化合物、オキサゾリ
ン化合物、フェノール化合物などを挙げる事ができる。
エポキシ樹脂としては、具体的には、ビスフェノールA
型エポキシ樹脂、ビスフェノールF型エポキシ樹脂、フ
ェノール・ノボラック型エポキシ樹脂、クレゾール・ノ
ボラック型エポキシ樹脂、トリスフェノールメタン型エ
ポキシ樹脂、臭素化エポキシ樹脂、ビフェノール型エポ
キシ樹脂などのグリシジルエーテル類;3,4−エポキ
シ−6−メチルシクロヘキシルメチル−3,4−エポキ
シ−6−メチルシクロヘキサンカルボキシレート、3,
4−エポキシシクロヘキシルメチル−3,4−エポキシ
シクロヘキサンカルボキシレート、1−エポキシエチル
−3,4−エポキシシクロヘキサンなどの脂環式エポキ
シ樹脂;フタル酸ジグリシジルエステル、テトラヒドロ
フタル酸ジグリシジルエステル、ダイマー酸グリシジル
エステルなどのグリシジルエステル類;テトラグリシジ
ルジアミノジフェニルメタンなどのグリシジルアミン
類;トリグリシジルイソシアヌレートなどの複素環式エ
ポキシ樹脂などが挙げられ、また、共重合体(a)を使
用しても良い。なかでも、融点が50℃以上のエポキシ
樹脂が乾燥後タックのない光重合性皮膜を形成すること
ができ好ましい。
ミンとホルマリンとの重縮合物であるメラミン樹脂が挙
げられる。尿素化合物としては、尿素、尿素とホルマリ
ンの重縮合物である尿素樹脂などが挙げられる。
ゾリン、2−メチル−2−オキサゾリン、2−フェニル
−2−オキサゾリン、2,5−ジメチル−2−オキサゾ
リン、5−メチル−2−フェニル−2−オキサゾリン、
2,4−ジフェニルオキサゾリン等が挙げられる。
ノール、クレゾール、キレノール、カテコール、レゾル
シン、ハイドロキノン、ピロガロール、レゾールなどが
挙げられる。
シ樹脂を使用する場合は、硬化促進剤を用いることが好
ましい、エポキシ樹脂の硬化促進剤として、具体的に
は、2−メチルイミダゾール、2−エチル−3−メチル
イミダゾール、2−ウンデシルイミダゾール、2−フェ
ニルイミダゾール、1−シアノエチル−2−エチルイミ
ダゾール、1−シアノエチル−2−ウンデシルイミダゾ
ール、等のイミダゾール化合物;メラミン、グアナミ
ン、アセトグアナミン、ベンゾグアナミン、エチルジア
ミノトリアジン、2,4−ジアミノトリアジン、2,4
−ジアミノ−6−トリルトリアジン、2,4−ジアミノ
−6−キシリルトリアジン等のトリアジン誘導体;トリ
メチルアミン、トリエタノールアミン、N,N−ジメチ
ルオクチルアミン、ピリジン、m−アミノフェノール等
の三級アミン類;ポリフェノール類などが挙げられる。
これらの硬化促進剤は単独または併用して使用する事が
出来る。これら熱硬化成分(D)や硬化促進剤は、、
(A)+(B−1)+(C)の合計100%に対して、
5〜100%使用するのが好ましく、特に好ましくは1
0〜60%である。
剤等を添加することができる。各種の添加剤としては、
例えば、タルク、硫酸バリウム、炭酸カルシウム、炭酸
マグネシウム、チタン酸バリウム、水酸化アルミニウ
ム、酸化アルミニウム、シリカ、クレーなどの充填剤、
アエロジルなどのチキソトロピー付与剤、、界面活性
剤、レベリング剤、消泡剤、染料、ハイドロキノン、P
−メトキシフェノール、ハイドロキノンモノチルエーテ
ル等の重合禁止剤カップリング剤、ワックス類等が挙げ
られる。
ダ−レジスト用組成物及び層間絶縁層用組成物等として
用いることができ、これらは、スピンコート、スクリー
ン印刷、カーテンフローコート、スプレーコート等の方
法により、各種基板(例えば、ガラス、セラミック及び
金属等)上の全面に塗布される。塗布後、必要に応じて
遠赤外線又は温風により50〜150℃程度にプリベー
クし、有機溶剤を除去した後、パターニングしたい部分
だけ紫外線を通すようにしたネガマスクを用いて紫外線
を露光する。紫外線の露光量としては10〜10000
mJ/cm2が好ましい。次に液温10〜60℃の水又は
希アルカリ水溶液でスプレーなどの手段で現像を行な
い、次いで、例えば、100〜300℃で0.5〜24
時間、熱硬化しパターンを形成する。
の樹脂組成物を、例えば、ワイヤーバー方式、ディッピ
ング方式、スピンコート方式、グラビア方式及びドクタ
ーブレード方式等を用いて離型フィルム等に塗布し、必
要に応じて遠赤外線又は温風により50〜150℃で乾
燥し、さらに、必要に応じて離型フィルム等を張り付け
る。使用時は、離型フィルムをはがして基板に転写し、
上記と同様に露光、現像、熱硬化によりパターンを形成
する。
を説明する。例中、部とは重量部を表す。 表1に示す
組成にしたがって感光性樹脂組成物を調製した。得られ
た樹脂組成物をスクリーン印刷を用いてガラス・エポキ
シ銅張積層版上の全面に膜厚50μm(乾燥膜厚)で塗
布し、80℃で20分間プリベークした後、ネガフィル
ム(ライン/スペ−ス=150μm/150μm)を接
触させ超高圧水銀灯により500mJ/cm2 照射し、
次いで未露光部を1.0%炭酸ナトリウム水溶液(30
℃)を用いてスプレー圧2kg/cm2で2分間現像し
た。現像後、空気中、150℃で1時間熱硬化し、レジ
ストパターンを形成し、現像性、現像後のパターンの状
態、基板との密着性、はんだ耐熱性、誘電率、誘電正接
を評価した。
ト60部、グリシジルメタクリレート40部、カルビト
ールアセテート100部、ベンゾイルパーオキサイド3
部を加え、窒素気流下に加熱し、75℃において5時間
重合を行ない、50%重合体溶液を得た。次いで、この
50%重合体溶液300部とアクリル酸29.6部、メ
チルハイドロキノン0.16部、トリフェニルホスフィ
ン0.9部とを混合溶解し、95℃で32時間反応さ
せ、テトラヒドロ無水コハク酸49.8部、カルビトー
ルアセテート79.4部とを混合溶解し、90℃で10
時間反応させ重量平均分子量は約2万、固形分酸価(m
gKOH/g)80の不飽和基含有樹脂を得た。
底フラスコに、トリスフェノールメタン型エポキシ樹脂
(日本化薬(株)製、EPPN−503、エポキシ当量
200、軟化点83℃)200部、アクリル酸72部、
メチルハイドロキノン0.2部及びプロピレングリコー
ルモノメチルエーテルアセテート169.1部を仕込
み、90℃に昇温、溶解した。ついで、60℃まで冷却
しトリフェニルホスフィン1.2部を仕込み、95℃で
32時間反応させた後、テトラヒドロ無水フタル酸11
2.6部を仕込み、95℃で15時間反応させ、固形分
酸価(mgKOH/g)100の不飽和基含有ポリカル
ボン酸樹脂を得た。
ングリコールジアクリレート(日本化薬(株)製) *2 KAYARAD DPHA:ジペンタエリスリト
ールペンタ及びヘキサアクリレート(日本化薬(株)
製) *3 KAYACURE DETX−S:2,4−ジエ
チルチオキサントン(日本化薬(株)製) *4 KAYACURE EPA:日本化薬(株)製、
p−ジメチルアミノ安息香酸エチルエステル *5 クレゾールノボラック型エポキシ樹脂(日本化薬
(株)製)
る (密着性):セロテープ(登録商標)剥離試験を行なっ
た ○・・・・全く剥がれない △・・・・極一部剥がれがある ×・・・・剥がれの部分が多い (はんだ耐熱性):ロジン系フラックスMH−820V
(タムラ化研(株)製、商品名)を用いて、260℃で
10秒間はんだ付け処理し、剥がれ及び膨れ等の異常の
有無を観察した ○・・・・全く剥がれ、膨れがない △・・・・極一部剥がれ、膨れががある ×・・・・剥がれ、膨れの部分が多い (誘電率):1MHzで誘電率を測定した (誘電正接):1MHzで誘電正接を測定した
ように離型フィルムに塗布し、80℃で20分乾燥しフ
ィルムを得た。このフィルムをガラス・エポキシ銅張積
層版に転写し、ネガフィルムを接触させ超高圧水銀灯に
より500mJ/cm2照射し、次いで、未露光部を
1.0%炭酸ナトリウム水溶液(30℃)でスプレー圧
2kg/cm2で2分間現像した。現像後、空気中、1
50℃で1時間焼成し、レジストパターンを形成し、現
像性、現像後のパターンの状態、基板との密着性、はん
だ耐熱性はすべて○であり、誘電率は2.8、誘電正接
は0.02であった。
なように、本発明の樹脂組成物、フィルム及びその硬化
物は、現像性に優れ、現像後のパターン精度が良好で、
密着性に優れており、低誘電率、低誘電正接である。
ターンを形成したフィルムを通して選択的に紫外線によ
り露光し、未露光部分を現像することによって、レジス
トパターンを形成でき、熱硬化後の硬化物は、はんだ耐
熱性に優れ、誘電率、誘電正接が低い。
Claims (4)
- 【請求項1】フッ素原子及びエチレン性不飽和二重結合
を有する単量体とエポキシ基及びエチレン性不飽和二重
結合を有する単量体から成る共重合体(a)と1分子中
にエチレン性不飽和二重結合及びカルボキシル基を1つ
ずつ有する化合物(b)と任意成分として飽和モノカル
ボン酸(c)との反応物であるエポキシ(メタ)アクリ
レートと必要に応じて多塩基酸無水物(d)を反応させ
た不飽和基含有樹脂(A)。 - 【請求項2】請求項1記載の不飽和基含有樹脂(A)、
希釈剤(B)及び光重合開始剤(C)を含むことを特徴
とする感光性樹脂組成物。 - 【請求項3】請求項2記載の感光性樹脂組成物からなる
フィルム。 - 【請求項4】請求項2ないし3記載の感光性樹脂組成物
及びフィルムの硬化物。
Priority Applications (1)
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