JP2001253316A - ウェビング巻取装置 - Google Patents

ウェビング巻取装置

Info

Publication number
JP2001253316A
JP2001253316A JP2000066601A JP2000066601A JP2001253316A JP 2001253316 A JP2001253316 A JP 2001253316A JP 2000066601 A JP2000066601 A JP 2000066601A JP 2000066601 A JP2000066601 A JP 2000066601A JP 2001253316 A JP2001253316 A JP 2001253316A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
spool
webbing
lock
rotation
lock base
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2000066601A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4308402B2 (ja
Inventor
Tomonori Nagata
智紀 永田
Shinji Mori
信二 森
Yasuo Kitazawa
泰穂 北沢
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokai Rika Co Ltd
Original Assignee
Tokai Rika Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tokai Rika Co Ltd filed Critical Tokai Rika Co Ltd
Priority to JP2000066601A priority Critical patent/JP4308402B2/ja
Publication of JP2001253316A publication Critical patent/JP2001253316A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4308402B2 publication Critical patent/JP4308402B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 構造が簡単でかつ乗員の慣性エネルギに応じ
てフォースリミッタ荷重を変更することができるウェビ
ング巻取装置を得る。 【解決手段】 スプール14は、トーションバー20を
介してロックベース16と、ブレーキスプリング26を
介して歯車22とそれぞれ連結されており、これらは通
常一体に回転する。また、ロックベース16は第1のロ
ック手段に、歯車22は第2のロック手段にそれぞれ連
結されている。例えば、車両衝突エネルギが小さい場合
はロックベース16の回転が阻止されトーションバー2
0の捩れ荷重がフォースリミッタ荷重として作用する。
一方、衝突エネルギが大きい場合は歯車22の回転も阻
止されブレーキスプリング26の制動力がフォースリミ
ッタ荷重に加わる。このため、簡単な構造でフォースリ
ミッタ荷重を変更できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ウェビング巻取装
置に係り、特にウェビングの引出しを阻止するときに、
ウェビングの引出しを許容してエネルギを吸収すること
ができるウェビング巻取装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ウェビング巻取装置では、スプール(巻
取軸)のウェビング引出方向の回転が車両急減速時にロ
ックされて、ウェビングの引き出しが阻止される。この
ロック機構としては、スプールの一端側の装置フレーム
近傍にロック手段が配置されており、車両急減速時には
このロック手段が作動されることで、スプールのウェビ
ング引出方向の回転が阻止される構成である。
【0003】また、このようなウェビング巻取装置にお
いて、ウェビングの引き出しを阻止する際に、ウェビン
グの引き出しを所定量許容して、エネルギの吸収を図る
ことが行われている。このエネルギ吸収機構としては、
例えば、スプールとこれと同軸的にトーションバーを配
置した構成のものがある。一般的にトーションバーは、
一端部をスプールに、他端部をロック手段に接続された
ロックベースに、それぞれ相対回転しないように連結さ
れている。通常は、スプールとロックベースとはトーシ
ョンバーを介して一体に回転するが、車両急減速時にロ
ックベースのウェビング引出方向の回転が阻止された状
態では、スプールが、ウェビング引張力により、ロック
ベースに対してウェビング引出方向へ回転する。このと
き、トーションバーが捩じられてエネルギが吸収され、
スプールの所定量の回転が許容される構成である。この
ような吸収エネルギは、ウェビングに付加される荷重
(フォースリミッタ荷重)とウェビング引出量(スプー
ル回転量)の積で決まるものであり、ウェビング巻取装
置では、フォースリミッタ荷重及びスプールの許容回転
量(トーションバーの捩り限界)が与えられている。
【0004】しかしながら、このような従来のウェビン
グ巻取装置では、エネルギ吸収時のフォースリミッタ荷
重はトーションバーの材料物性値及び寸法形状に支配さ
れ、例えば、乗員の体重、体格及び衝突時の車両速度等
をパラメータとする衝突エネルギ等の乗員の慣性エネル
ギに拘わらず一定の値しか採ることができなかった。
【0005】そこで、乗員の慣性エネルギに応じてフォ
ースリミッタ荷重を変更できるウェビング巻取装置が考
えられているが、このような従来のウェビング巻取装置
では、フォースリミッタ荷重を変更可能とするために例
えば、トーションバーを複数本備えエネルギを吸収する
トーションバー若しくはその組合せを変更する、また
は、異径のトーションバーを同軸的に組合せてそのエネ
ルギ吸収位置を変更する、構成であるため、構造が複雑
であった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記事実を考
慮し、構造が簡単でかつ乗員の体格及び衝突形態に基づ
いた乗員の慣性エネルギに応じてフォースリミッタ荷重
を変更することができるウェビング巻取装置を得ること
が目的である。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明のウ
ェビング巻取装置は、ウェビングが巻取り引出しされる
筒状のスプールと、前記スプールの一端側に前記スプー
ルと同軸的でかつ相対回転可能に設けられたロックベー
スと、前記ロックベースに接続して設けられ、所定の加
速度が検知された際にフレームに係合して前記ロックベ
ースのウェビング引出方向回転を阻止する第1のロック
手段と、前記スプール内に前記スプールと同軸的に設け
られ、一端が前記スプールに連結されると共に他端が前
記ロックベースに連結され、通常は前記スプールと前記
ロックベースとを一体に回転させ、前記第1のロック手
段による前記ロックベースのウェビング引出方向回転阻
止状態ではウェビング引張力により捩じれながら前記ス
プールを前記ロックベースに対してウェビング引出方向
へ相対回転させるトーションバーと、を備えたウェビン
グ巻取装置において、前記スプールと同軸的でかつ回転
自在に設けられた回転部材と、前記回転部材に係合して
そのウェビング引出方向回転を阻止する第2のロック手
段と、前記スプールと前記回転部材とに連結され、通常
は前記スプールと前記回転部材とを一体に回転させ、前
記第2のロック手段による前記回転部材のウェビング引
出方向回転阻止状態では前記スプールの回転の抵抗とな
る抵抗手段と、を備えたことを特徴としている。
【0008】請求項1に記載のウェビング巻取装置で
は、スプールとロックベースとはトーションバーを介し
て連結されており、通常は、これらが一体に回転してウ
ェビングの巻取り引出しが自由とされる。
【0009】ここで、例えば、車両衝突時等の車両急減
速時に、乗員の体重、急減速直前の車両速度、加速度
(減速度)等を検知して乗員の慣性エネルギに応じてフ
ォースリミッタ荷重を変更する構成においては、乗員の
慣性エネルギが小さい場合は、所定の加速度(減速度)
が検知されると第1のロック手段のみが作動してロック
ベースのウェビング引出方向の回転が阻止される。この
とき、ウェビング引張力がスプールを介してトーション
バーにウェビング引出し方向の回転力として作用する。
このため、トーションバーが捩れ、ウェビング(乗員)
に作用する荷重を一定に保ちながら(一定のフォースリ
ミッタ荷重が作用しながら)スプールがロックベースに
対してウェビング引出方向へ回転されてウェビングが引
出され、エネルギ吸収が果たされる。なお、第2のロッ
ク手段は作動されず、回転部材は抵抗手段を介してスプ
ールと一体に回転される。
【0010】一方、乗員の慣性エネルギが大きい場合
は、第1のロック手段と共に第2のロック手段が作動さ
れ、ロックベースと共に回転部材のウェビング引出方向
の回転が阻止される。このとき、ウェビング引張力が作
用するとスプールが回転部材に対しても抵抗手段の抵抗
力に抗してウェビング引出方向へ回転するため、前述の
トーションバーの捩り荷重に加えて抵抗手段に抵抗荷重
がフォースリミッタ荷重としてウェビング(乗員)に作
用する。すなわち、トーションバーの捩り荷重のみによ
って得られるフォースリミッタ荷重よりも大きなフォー
スリミッタ荷重が得られ、ウェビング引出速度(スプー
ル回転速度)を低く抑えて適切なエネルギ吸収が果たさ
れる。
【0011】このように、請求項1に係る発明のウェビ
ング巻取装置では、構造が簡単でかつ乗員の体格及び衝
突形態に基づいた乗員の慣性エネルギに応じてフォース
リミッタ荷重を変更することができる。
【0012】請求項2に係る発明のウェビング巻取装置
は、請求項1に記載のウェビング巻取装置において、前
記回転部材を、外周部にロック歯を有する歯車とし、前
記第2のロック手段を、前記ロック歯に係合可能なパウ
ルと、前記パウルを前記ロック歯と係合しない位置から
前記ロック歯と係合する位置まで移動させる駆動手段
と、で構成した、ことを特徴としている。
【0013】請求項2に記載のウェビング巻取装置で
は、通常時または乗員の慣性エネルギが小さい場合は、
駆動手段を作動させずパウルをロック歯と係合しない位
置に保持している。一方、乗員の慣性エネルギが大きい
場合は、駆動手段の作動によってパウルがロック歯との
係合位置まで移動されることによりパウルがロック歯と
噛合い、回転部材である歯車のウェビング引出方向の回
転が確実に阻止される。
【0014】このように、請求項2に係る発明のウェビ
ング巻取装置では、構造が簡単でかつ乗員の体格及び衝
突形態に基づいた乗員の慣性エネルギに応じてフォース
リミッタ荷重を確実に変更することができる。
【0015】請求項3に係る発明のウェビング巻取装置
は、請求項1または請求項2に記載のウェビング巻取装
置において、前記抵抗手段を、コイル状に形成され、両
端部が前記回転部材に固定されると共に内周部が前記ス
プールの外周部に接触するブレーキスプリングとした、
ことを特徴としている。
【0016】請求項3に係る発明のウェビング巻取装置
では、両端部を回転部材(歯車)に固定されたブレーキ
スプリングの内周部がスプールまたはその軸部材の外周
部に接触されているため、通常は、スプールと回転部材
とはブレーキスプリングを介して一体で回転する。この
ため、車両急減速時に回転部材の回転が第2のロック手
段(パウル及び駆動手段)によって阻止されない場合は
トーションバーの捩りによるフォースリミッタ荷重のみ
が作用する。
【0017】一方、車両急減速時に第2のロック手段に
よって回転部材の回転が阻止された場合は、ウェビング
引張力が作用するとスプールを介してトーションバーが
捩られると共に回転が停止したブレーキスプリングによ
る制動抵抗がスプールに作用するため、前述のトーショ
ンバーの捩り荷重に加えてブレーキスプリングの制動荷
重がフォースリミッタ荷重としてウェビング(乗員)に
作用する。すなわち、トーションバーの捩り荷重のみに
よって得られるフォースリミッタ荷重よりも大きなフォ
ースリミッタ荷重が得られ、ウェビング引出速度(スプ
ール回転速度)を低く押さえて適切なエネルギ吸収が果
たされる。
【0018】このように、請求項3に係る発明のウェビ
ング巻取装置では、構造が簡単でかつ乗員の体格及び衝
突形態に基づいた乗員の慣性エネルギに応じてフォース
リミッタ荷重を一層確実に変更することができる。
【0019】請求項4に係る発明のウェビング巻取装置
は、請求項1または請求項2に記載のウェビング巻取装
置において、前記抵抗手段を、一端部が前記回転部材に
固定され、他端部及び中間部が前記スプール内に挿入さ
れたワイヤとしたことを特徴としている。
【0020】なお、請求項4に記載したワイヤとは、容
易に変形しない(例えば、自重や人力によっては変形し
ない)棒状の部材を含むものである。
【0021】請求項4に係る発明のウェビング巻取装置
では、スプールと回転部材(歯車)とがワイヤによって
連結されており、通常は、スプールと回転部材とは一体
で回転する。このため、車両急減速時に回転部材の回転
が第2のロック手段(パウル及び駆動手段)によって阻
止されない場合はトーションバーの捩りによるフォース
リミッタ荷重のみが作用する。
【0022】一方、車両減速時に第2のロック手段によ
って回転部材の回転が阻止された場合は、ウェビング引
張力が作用するとスプールを介してトーションバーが捩
られると共に、一端部及び中間部をスプール内に挿入さ
れていたワイヤがスプールからの抜き出しに伴ってスプ
ール出口部においてしごかれ回転部材側面に巻き取られ
ながらスプールが回転するため、前述のトーションバー
の捩り荷重に加えてワイヤのしごき荷重がフォースリミ
ッタ荷重としてウェビング(乗員)に作用する。すなわ
ち、トーションバーの捩り荷重のみによって得られるフ
ォースリミッタ荷重よりも大きなフォースリミッタ荷重
が得られ、ウェビング引出速度(スプール回転速度)を
低く押さえて適切なエネルギ吸収が果たされる。
【0023】このように、請求項4に係る発明のウェビ
ング巻取装置では、構造が簡単でかつ乗員の体格及び衝
突形態に基づいた乗員の慣性エネルギに応じてフォース
リミッタ荷重を一層確実に変更することができる。
【0024】請求項5に係る発明のウェビング巻取装置
は、請求項1または請求項2に記載のウェビング巻取装
置において、前記抵抗手段を、前記スプールの一端部側
面に設けられた突起と、一部が前記回転部材と前記スプ
ールとの間に挟持されると共に少なくとも一方の端部が
拘束を受けない状態で前記回転部材側面に設けられ、前
記スプールのウェビング引出方向の回転が阻止された際
に前記突起と係合可能なプレートと、で構成したことを
特徴としている。
【0025】請求項5に係る発明のウェビング巻取装置
では、プレートがスプールと回転部材(歯車)との間に
挟持されることでスプールと回転部材がプレートを介し
て連結されているため、通常は、スプールと回転部材と
は一体で回転する。このため、車両急減速時に回転部材
の回転が第2のロック手段(パウル及び駆動手段)によ
って阻止されない場合はトーションバーの捩りによるフ
ォースリミッタ荷重のみが作用する。
【0026】一方、車両急減速時に第2のロック手段に
よって回転部材の回転が阻止された場合は、ウェビング
引張力が作用するとスプールを介してトーションバーが
捩られると共に、スプール側面に設けられた突起によっ
て回転部材側面に設けられ運動が停止されたプレートが
しごかれ、かつプレートとスプールの軸部材との間の摩
擦力に抗しながらスプールが回転するため、前述のトー
ションバーの捩り荷重に加えてプレートのしごき荷重及
びプレートとスプールの軸部材との間の摩擦荷重がフォ
ースリミッタ荷重としてウェビング(乗員)に作用す
る。すなわち、トーションバーの捩り荷重のみによって
得られるフォースリミッタ荷重よりも大きなフォースリ
ミッタ荷重が得られ、ウェビング引出速度(スプール回
転速度)を低く押さえて適切なエネルギ吸収が果たされ
る。
【0027】このように、請求項5に係る発明のウェビ
ング巻取装置では、構造が簡単でかつ乗員の体格及び衝
突形態に基づいた乗員の慣性エネルギに応じてフォース
リミッタ荷重を一層確実に変更することができる。
【0028】
【発明の実施の形態】本発明の第1の実施の形態を図1
に基づいて説明する。
【0029】図1には、第1の実施の形態に係るウェビ
ング巻取装置10の構成が示されている。
【0030】ウェビング巻取装置10は、フレーム12
を備えている。フレーム12は略コ字型であり、対向す
る一対の脚片及び各脚片を連結する背片から成り、背片
部において車体に固定されている。
【0031】フレーム12の対向する一対の脚片の間に
は、軸方向が脚片の対向方向とされた筒状のスプール1
4が設けられている。このスプール14にはウェビング
34の一端が係止され、スプール14の回転により、ウ
ェビング34がスプール14に対して巻取り引出し自在
となる。
【0032】スプール14の筒内には、一端(図1
(A)の左側端)部にロックベース16が配置されてい
る。ロックベース16は、フレーム12の脚片開口部に
スプール14と同軸的でかつ回転自在に支持されてい
る。ロックベース16にはロック手段を構成するロック
プレート36が接続され、図示しない加速度センサが所
定の加速度(減速度)を検知した場合にロックプレート
36がフレーム12に噛込むことによりロックベース1
6の回転を阻止する構成となっている。
【0033】また、ロックベース16には、スプール1
4の筒内軸心部分に配置されたトーションバー20の六
角部20Aが挿入されており、ロックベース16が常に
トーションバー20の一端側六角部20Aと一体に回転
するように構成されている。
【0034】一方、スプール14の筒内他端(図1
(A)の右側端)部には、スリーブ18が配置されてい
る。スリーブ18は、スプライン状の歯(図示省略)が
嵌合することでスプール14と一体に連結されると共
に、フレーム12の脚片開口部にスプール14と同軸的
でかつ回転自在に支持されている。スリーブ18の先端
部は脚片から外方へ突出しており、さらに、その突出部
端にはぜんまいばね(図示省略)が設けられている。こ
れにより、スリーブ18は常にウェビング34を巻取る
方向に回転付勢されている。
【0035】さらに、このスリーブ18は、前述したト
ーションバー20の他端六角部20Bが挿入されること
により、ロックベース16と連結されている。これによ
り、通常は、スプール14、スリーブ18、トーション
バー20、及びロックベース16は一体に回転するよう
構成されている。
【0036】また、スプール14は、フレーム12の一
対の脚片間においてスリーブ挿入側の円板部の軸方向外
側(図1(A)の右側)に向かって筒部が延長されてい
る。この延長された筒部14Aの径方向外側に歯車22
がスプール14と同軸的でかつ回転自在に支持されてい
る。さらに、歯車22の外周部には、第2のロック手段
を構成するロック歯24が形成されている。
【0037】スプール14外周面と歯車22内周面との
間には、コイル状のブレーキスプリング26が設けられ
ている。ブレーキスプリング26は、一端部(図1に示
す上端部)が歯車22に固定されると共に、内周部がス
プール14の延長された筒部14Aの外周部に接触して
いる。これにより、歯車22は、ブレーキスプリング2
6を介してスプール14と連結されており、通常は、ス
プール14と一体に回転するようになっている。
【0038】また、歯車22の下方には、ロック歯24
に係合可能に形成されたパウル28が設けられている。
このパウル28は、フレーム12の歯車22設置側の脚
片に設けられたピン30に接続され、ピン30を軸とし
て回動可能な構成となっている。さらに、パウル28に
は、パウル28をロック歯24に係合しない位置からロ
ック歯24との係合位置まで移動可能な駆動手段32が
接続されている。これにより、パウル28は、通常はロ
ック歯24と係合しない位置に保持され、所定の場合
(例えば、乗員の体重、体格、急減速直前の車両速度、
急減速の加速度等の検出結果に基づいて図示しない制御
手段が車両急減速時の乗員の慣性エネルギが大きいこと
を検知した場合)にロック歯24との係合位置まで回動
され歯車22のウェビング引出方向の回転を阻止するよ
うになっている。
【0039】なお、スプール14に延長された筒部14
Aを設ける構成とせず、スプール14の軸部材、例えば
スリーブ18のスプール14に挿入されていない部分、
の外周部にブレーキスプリング26介して歯車22を設
けた構成としても良い。
【0040】また、駆動手段32はソレノイド等の電磁
的なアクチュエータであってもガスジェネレータ等の流
体駆動式のアクチュエータであっても良い。
【0041】次に本第1の実施の形態の作用を説明す
る。
【0042】上記構成のウェビング巻取装置10では、
スプール14とロックベース16とはトーションバー2
0によって連結されており、また、スプール14と歯車
22とはブレーキスプリング26によって連結されてい
るので、通常は、これらが一体に回転してウェビング3
4の引出し巻取りが自由とされる。
【0043】車両急減速時には、急減速直前の乗員の慣
性エネルギ(乗員の体重、体格、急減速直前の車両速
度、急減速の加速度等をパラメータとする)に応じて作
用が異なるので、乗員の慣性エネルギの大小の別に作用
を説明する。 (乗員の慣性エネルギが小さい場合)例えば、乗員の体
重が小さい場合または急減速直前の車両速度が低い場合
は、乗員の慣性エネルギが小さい。この場合、所定の加
速度(減速度)が検知されるとロックプレート36がフ
レーム12に噛込み、ロックベース16のウェビング引
出方向の回転が阻止される。このとき、ウェビング引張
力がスプール14及びスリーブ18を介してトーション
バー20にウェビング引出方向の回転力として作用す
る。
【0044】このため、トーションバー20が捩じれ、
ウェビング34に作用する荷重を一定に保ちながら(一
定のフォースリミッタ荷重が作用しながら)スプール1
4がロックベース16に対してウェビング34引出方向
(図1(B)に示す矢印Aの方向)へ回転されてウェビ
ング34が引出され、エネルギ吸収が果たされる。な
お、駆動手段32は作動されず、歯車22はブレーキス
プリング26を介してスプール14と一体に回転され
る。
【0045】このときのウェビング引張力とスプール1
4の回転量は、図2の破線で示される関係となり、所定
のフォースリミッタ荷重(図2のF1)がウェビング3
4に作用する。 (乗員の慣性エネルギが大きい場合)一方、例えば、乗
員の体重が大きい場合または急減速直前の車両速度が高
い場合は、乗員の慣性エネルギが大きい。この場合、ロ
ックベース16のウェビング引出方向の回転が阻止され
ると共に、駆動手段32が作動しパウル28が歯車22
のロック歯24に係合することにより歯車22のウェビ
ング引出方向の回転も阻止される。このため、ウェビン
グ引張力が作用するとトーションバー20が捩じれると
共に、ブレーキスプリング26の制動力に抗しながらス
プール14がロックベース16及び歯車22に対してウ
ェビング引出方向へ回転されるため、トーションバー2
0の捩り荷重に加えてブレーキスプリング26の制動荷
重がフォースリミッタ荷重としてウェビング34に作用
する。
【0046】このときのウェビング引張力とスプール1
4の回転量とは、図2の実線で示される関係となり、ト
ーションバーの捩り荷重のみによって得られるフォース
リミッタ荷重(図2のF1)より大きなフォースリミッ
タ荷重(図2のF2)が得られるため、ウェビング34
引出速度(スプール14回転速度)を低く押さえて適切
なエネルギ吸収が果たされる。
【0047】したがって、図2に示される如く、車両急
減速直前の乗員の慣性エネルギに応じて大小二のフォー
スリミッタ荷重特性(図2の破線及び実線)を選択して
適切なエネルギ吸収を果たすことができる。
【0048】このように、第1の実施の形態に係るウェ
ビング巻取装置10では、構造が簡単でかつ乗員の慣性
エネルギに応じてフォースリミッタ荷重を確実に変更す
ることができる。
【0049】次に、本発明の第2の実施の形態を図3に
基づいて説明する。なお、前記第1の実施の形態と基本
的に同一の部品には前記第1の実施の形態と同一の符号
を付してその説明を省略する。
【0050】図3には、第2の実施の形態に係るウェビ
ング巻取装置50の構成が示されている。このウェビン
グ巻取装置50では、スリーブ18のスプール52に挿
入されていない部分の外周部に、例えば、図示しないベ
アリング等を介して、歯車56がスプール52と同軸的
でかつ回転自在に設けられている。歯車56の外周部に
は、第2のロック手段を構成するロック歯58が設けら
れている。
【0051】また、ウェビング巻取装置50では、一端
部が歯車56の側面に固定された状態で、中間部及び他
端部がスプール52の歯車56設置側の端部に開口して
設けられた孔54に抜き出し自在に挿入されたワイヤ6
0が設けられている。ここで、孔54は、トーションバ
ー20等が挿入される中心孔と干渉しないように設けら
れている。これにより、歯車56は、ワイヤ60を介し
てスプール52と連結されており、通常は、スプール5
2と一体に回転するようになっており、また、ワイヤ6
0は孔54に挿入された状態が保持される構成となって
いる。
【0052】なお、孔54は、例えばスプール52の軸
線に沿った直線状であってもスプール52の軸線に対し
て螺旋状であってもその他の曲線状であっても良い。さ
らに、孔54及びワイヤ60は複数設けても良い。
【0053】次に本第2の実施の形態の作用を説明す
る。なお、車両急減速時において乗員の慣性エネルギが
小さい場合は、前記第1の実施の形態と同様の作用であ
るため、説明を省略する。
【0054】上記構成のウェビング巻取装置50では、
スプール52とロックベース16とはトーションバー2
0によって連結されており、スプール52と歯車56と
がワイヤ60によって連結されているので、通常は、こ
れらが一体に回転してウェビング34の引出し巻取りが
自由とされる。
【0055】車両急減速時において乗員の慣性エネルギ
が大きい場合、ロックベース16のウェビング引出方向
の回転が阻止されると共に、駆動手段32が作動しパウ
ル28が歯車56のロック歯58に係合することにより
歯車56のウェビング引出方向の回転も阻止される。こ
のため、ウェビング引張力が作用するとトーションバー
20が捩じれると共に、一端部及び中間部をスプール5
2に設けられた孔54内に挿入されていたワイヤ60が
スプールからの抜き出しに伴って出口部においてしごか
れ回転部材側面に巻き取られながら、スプール52が図
3(B)の矢印Aの方向へ回転するため(図3(C)及
び(D)参照)、トーションバー20の捩り荷重に加え
てワイヤ60のしごき荷重がフォースリミッタ荷重とし
てウェビング34に作用する。
【0056】このときのウェビング引張力とスプール5
2の回転量は、図4の実線で示される関係となり、トー
ションバーの捩り荷重のみによって得られるフォースリ
ミッタ荷重(図4のF1)より大きなフォースリミッタ
荷重(図4のF2)が得られるため、ウェビング34引
出速度(スプール52回転速度)を低く押さえて適切な
エネルギ吸収が果たされる。
【0057】また、図4の実線に示される如く、スプー
ル52が所定量回転するとワイヤ60が全長に亘ってス
プール52から抜き出されるため、フォースリミッタ荷
重が減少する(図4の荷重F1)。これは、車両急減速
の初期には荷重F2を付加して時間当りのエネルギ吸収
量を大きくしてウェビング34の引出量(乗員の移動
量)を抑えて、所定のエネルギ吸収後はより小さい荷重
F1を付加して時間当りのエネルギ吸収量を小さくする
ことによって乗員への負荷を軽減することができるた
め、望ましい特性である。特に、エアバッグ装置を備え
た車両においては、エアバッグと乗員との接触直前にフ
ォースリミッタ荷重を減少することによって乗員に作用
する荷重を減じることが可能で乗員の傷害をさらに軽減
することができる。また、エアバッグ装置を備えない車
両においても、ステアリングホイールやインストルメン
トパネル(ダッシュボード)等の車内物と乗員との接触
直前にフォースリミッタ荷重を減少することによって乗
員に作用する荷重を減じることが可能で乗員の傷害を軽
減することができる。
【0058】なお、荷重F2を保持するスプール52の
回転量(図4のA部)は、ワイヤ60の長さによって設
定可能である。すなわち、スプール52の許容回転量
(トーションバー20の捩れ限界)に対してワイヤ60
を長くしておくことによってフォースリミッタ荷重をF
2に保つことも可能である。
【0059】したがって、図4に示される如く、車両急
減速直前の乗員の慣性エネルギに応じて大小二のフォー
スリミッタ荷重特性(図4の破線及び実線)を選択して
適切なエネルギ吸収を果たすことができる。
【0060】このように、第2の実施の形態に係るウェ
ビング巻取装置50では、構造が簡単でかつ乗員の慣性
エネルギに応じてフォースリミッタ荷重を確実に変更す
ることができる。
【0061】次に、本発明の第3の実施の形態を図5に
基づいて説明する。なお、前記第1の実施の形態と基本
的に同一の部品には前記第1の実施の形態と同一の符号
を付してその説明を省略する。
【0062】図5には、第3の実施の形態に係るウェビ
ング巻取装置70の構成が示されている。このウェビン
グ巻取装置70では、スプール72のスリーブ18挿入
側端部(図5(A)の右側端)に、円柱状の突起74が
設けられている。
【0063】また、スリーブ18のスプール72に挿入
されていない部分の径方向外側には歯車76がスプール
72と同軸的でかつ回転自在に設けられている。歯車7
6の外周部には、第2のロック手段を構成するロック歯
78が設けられている。
【0064】歯車76には、軸廻りに略半円筒状に形成
された一対のハブ76A及びハブ76Bが所定の隙間8
2A及び隙間82Bを介して相対した状態で、スプール
72に向けて設けられている。また、ハブ76A及びハ
ブ76Bは、スリーブ18との間に略半円弧状の所定の
隙間84A及び隙間84Bを有するように構成されてい
る。
【0065】また、隙間84Aには、プレート80の中
間部が挿入されスリーブ18とハブ76Aとによってプ
レート80が挟持される構成となっている。プレート8
0は、それぞれ隙間82Aまたは隙間82Bを通してハ
ブ76A及びハブ76Bの径方向外側に歯車76の側面
に沿って案内され、スプール72に設けられた突起74
のスプール72のウェビング引出方向(図5(B)の矢
印A方向)回転側に係合されている。さらに、プレート
80は、ロック歯78に干渉しないように突起74外周
に沿って湾曲、収容されている(図5(B)参照)。
【0066】これにより、プレート80及びスリーブ1
8を介して歯車76とスプール72とが連結され、通常
は、スプール72と歯車76とが一体に回転する構成と
なっている。また、プレート80は、通常は、ハブ76
A及びハブ76Bの径方向外側においては拘束を受けな
い状態で突起74と係合する構成となっている。
【0067】なお、プレート80を1枚とせず、複数設
けても良い。この場合、突起74は必要に応じて増加す
ることができ、ハブは必要に応じて分割されるものとす
る。
【0068】また、一端部がスリーブ18とハブとの間
で挟持され、中間部及び他端部がハブの径方向外側に案
内された1枚または複数のプレートを設けた構成として
も良い。この場合も、突起74は必要に応じて1個とす
ることも、増加することもでき、ハブは必要に応じて分
割されるものとする。
【0069】次に本第3の実施の形態の作用を説明す
る。なお、車両急減速時において乗員の慣性エネルギが
小さい場合は、前記第1の実施の形態と同様の作用であ
るため、説明を省略する。
【0070】上記構成のウェビング巻取装置70では、
スプール72とロックベース16とはトーションバー2
0によって連結されており、スプール52と常に一体に
回転するスリーブ18と歯車76に設けられたハブ76
Aとの間にプレート80挟持することにより連結されて
いるので、通常は、これらが一体に回転してウェビング
34の引出し巻取りが自由とされる。
【0071】車両急減速時において乗員の慣性エネルギ
が大きい場合、ロックベース16のウェビング引出方向
の回転が阻止されると共に、駆動手段32が作動しパウ
ル28が歯車76のロック歯78に係合することにより
歯車76のウェビング引出方向の回転も阻止される。
【0072】このため、ウェビング引張力が作用すると
トーションバー20が捩じれると共に、スプール72側
面に設けられた突起74によって歯車76側面に設けら
れ運動が停止されたプレート80がしごかれ(図5
(C)参照)、かつプレート80とスリーブ18との間
の摩擦力に抗しながらスプール72が図5(B)の矢印
Aの方向へ回転するため、トーションバー20の捩り荷
重に加えてプレート80のしごき荷重及びプレート80
とスリーブ18との間の摩擦荷重がフォースリミッタ荷
重としてウェビング34に作用する。
【0073】このときのウェビング引張力とスプール7
2の回転量は、図6の実線で示される関係となり、トー
ションバーの捩り荷重のみによって得られるフォースリ
ミッタ荷重(図6のF1)より大きなフォースリミッタ
荷重(図6のF2)が得られるため、ウェビング34引
出速度(スプール72回転速度)を低く押さえて適切な
エネルギ吸収が果たされる。
【0074】また、図6の実線に示される如く、スプー
ル72が所定量回転すると、プレート80が全長に亘っ
てハブ76A及びハブ76B外周部に巻き取られること
により突起74とプレート80との係合が解かれるた
め、フォースリミッタ荷重が減少する(図6の荷重F
3)。これは、車両急減速の初期には荷重F2を付加し
て時間当りのエネルギ吸収量を大きくしてウェビング引
出量(乗員の移動量)を抑えて、所定のエネルギ吸収後
はより小さい荷重F3を付加して時間当りのエネルギ吸
収量を小さくすることによって乗員への負荷を軽減する
ことができるため、望ましい特性である。特に、エアバ
ッグ装置を備えた車両においては、エアバッグと乗員と
の接触直前にフォースリミッタ荷重を減少することによ
って乗員に作用する荷重を減じることが可能で乗員の傷
害をさらに軽減することができる。また、エアバッグ装
置を備えない車両においても、ステアリングホイールや
インストルメントパネル(ダッシュボード)等の車内物
と乗員との接触直前にフォースリミッタ荷重を減少する
ことによって乗員に作用する荷重を減じることが可能で
乗員の傷害を軽減することができる。
【0075】なお、荷重F2を保持するスプール72の
回転量(図6のA部)は、プレート80の長さによって
設定可能である。すなわち、スプール52の許容回転量
(トーションバーの捩れ限界)に対してプレート80を
長くしておくことによってフォースリミッタ荷重をF2
に保つことも可能である。
【0076】さらに、プレート80の長さに依存しない
プレート80とスリーブ18との間の摩擦抵抗を利用し
ているため、スプール72が所定量回転した後において
もF1よりも大きいフォースリミッタ荷重F3を維持す
ることができる。
【0077】したがって、図6に示される如く、車両急
減速直前の乗員の慣性エネルギに応じて大小二のフォー
スリミッタ荷重特性(図6の破線及び実線)を選択して
適切なエネルギ吸収を果たすことができる。
【0078】このように、第3の実施の形態に係るウェ
ビング巻取装置70では、構造が簡単でかつ乗員の慣性
エネルギに応じてフォースリミッタ荷重を確実に変更す
ることができる。
【0079】なお、上記第1から第3の実施の形態で
は、車両急減速時の乗員の慣性エネルギに応じて2種類
のフォースリミッタ荷重特性を選択可能な構成とした
が、車両急減速時にロック手段を作動させず駆動手段3
2のみを作動させ歯車22または歯車56または歯車7
6の回転のみを阻止した場合の第3のフォースリミッタ
荷重特性を選択可能な構成としても良い。
【0080】また、上記第1から第3の実施の形態で
は、車両衝突時等の車両急減速時に、乗員の体重、急減
速直前の車両速度、加速度(減速度)等を検知して乗員
の慣性エネルギに応じたフォースリミッタ荷重を変更す
る構成としたが、例えば、乗員が着座した際に、乗員の
体重等に応じて歯車22または歯車56または歯車76
の回転を予め阻止する構成としても良い。この場合、車
両急減速直前の車両速度や加速度(減速度)に応じて歯
車22または歯車56または歯車76の回転阻止状態を
解除可能な構成とすることもできる。
【0081】
【発明の効果】以上説明した如く、本発明に係るウェビ
ング巻取装置は、構造が簡単でフォースリミッタ荷重を
変更することができるという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は本発明の第1の実施の形態に係るウェ
ビング巻取装置の全体構成を示す断面図、(B)はフレ
ーム内側から見た概略右側面図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係るウェビング巻
取装置におけるウェビング引張力(フォースリミッタ荷
重)とウェビング引出方向回転量との関係を示す線図で
ある。
【図3】(A)は本発明の第2の実施の形態に係るウェ
ビング巻取装置の全体構成を示す断面図、(B)はフレ
ーム内側から見た概略右側面図、(C)は駆動手段作動
時の断面図、(D)は駆動手段作動時の概略右側面図で
ある。
【図4】本発明の第2の実施の形態に係るウェビング巻
取装置におけるウェビング引張力(フォースリミッタ荷
重)とウェビング引出方向回転量との関係を示す線図で
ある。
【図5】(A)は本発明の第3の実施の形態に係るウェ
ビング巻取装置の全体構成を示す断面図、(B)はA−
A方向から見た概略側面図、(C)はA−A方向から見
た駆動手段作動時の概略側面図である。
【図6】本発明の第3の実施の形態に係るウェビング巻
取装置におけるウェビング引張力(フォースリミッタ荷
重)とウェビング引出方向回転量との関係を示す線図で
ある。
【符号の説明】
10 ウェビング巻取装置 12 フレーム 14 スプール 16 ロックベース 18 スリーブ 20 トーションバー 22 歯車(回転部材) 24 ロック歯(第2のロック手段) 26 ブレーキスプリング(抵抗手段) 28 パウル(第2のロック手段) 30 ピン 32 駆動手段(第2のロック手段) 34 ウェビング 36 ロックプレート(第1のロック手段) 50 ウェビング巻取装置 52 スプール 54 孔 56 歯車(回転部材) 60 ワイヤ(抵抗手段) 70 ウェビング巻取装置 72 スプール 74 突起(抵抗手段) 76 歯車(回転部材) 76A ハブ 80 プレート(抵抗手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 北沢 泰穂 愛知県丹羽郡大口町豊田三丁目260番地 株式会社東海理化電機製作所内 Fターム(参考) 3D018 DA07 HC01 HD02

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ウェビングが巻取り引出しされる筒状の
    スプールと、 前記スプールの一端側に前記スプールと同軸的でかつ相
    対回転可能に設けられたロックベースと、 前記ロックベースに接続して設けられ、所定の加速度が
    検知された際にフレームに係合して前記ロックベースの
    ウェビング引出方向回転を阻止する第1のロック手段
    と、 前記スプール内に前記スプールと同軸的に設けられ、一
    端が前記スプールに連結されると共に他端が前記ロック
    ベースに連結され、通常は前記スプールと前記ロックベ
    ースとを一体に回転させ、前記第1のロック手段による
    前記ロックベースのウェビング引出方向回転阻止状態で
    はウェビング引張力により捩じれながら前記スプールを
    前記ロックベースに対してウェビング引出方向へ相対回
    転させるトーションバーと、 を備えたウェビング巻取装置において、 前記スプールと同軸的でかつ回転自在に設けられた回転
    部材と、 前記回転部材に係合してそのウェビング引出方向回転を
    阻止する第2のロック手段と、 前記スプールと前記回転部材とに連結され、通常は前記
    スプールと前記回転部材とを一体に回転させ、前記第2
    のロック手段による前記回転部材のウェビング引出方向
    回転阻止状態では前記スプールの回転の抵抗となる抵抗
    手段と、 を備えたことを特徴とするウェビング巻取装置。
  2. 【請求項2】 前記回転部材を、外周部にロック歯を有
    する歯車とし、 前記第2のロック手段を、前記ロック歯に係合可能なパ
    ウルと、前記パウルを前記ロック歯と係合しない位置か
    ら前記ロック歯と係合する位置まで移動させる駆動手段
    と、で構成した、 ことを特徴とする請求項1記載のウェビング巻取装置。
  3. 【請求項3】 前記抵抗手段を、コイル状に形成され、
    両端部が前記回転部材に固定されると共に内周部が前記
    スプールの外周部に接触するブレーキスプリングとし
    た、ことを特徴とする請求項1または請求項2記載のウ
    ェビング巻取装置。
  4. 【請求項4】 前記抵抗手段を、一端部が前記回転部材
    に固定され、他端部及び中間部が前記スプール内に挿入
    されたワイヤとしたことを特徴とする請求項1または請
    求項2記載のウェビング巻取装置。
  5. 【請求項5】 前記抵抗手段を、前記スプールの一端部
    側面に設けられた突起と、一部が前記回転部材と前記ス
    プールとの間に挟持されると共に少なくとも一方の端部
    が拘束を受けない状態で前記回転部材側面に設けられ、
    前記スプールのウェビング引出方向の回転が阻止された
    際に前記突起と係合可能なプレートと、で構成したこと
    を特徴とする請求項1または請求項2記載のウェビング
    巻取装置。
JP2000066601A 2000-03-10 2000-03-10 ウェビング巻取装置 Expired - Fee Related JP4308402B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000066601A JP4308402B2 (ja) 2000-03-10 2000-03-10 ウェビング巻取装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000066601A JP4308402B2 (ja) 2000-03-10 2000-03-10 ウェビング巻取装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001253316A true JP2001253316A (ja) 2001-09-18
JP4308402B2 JP4308402B2 (ja) 2009-08-05

Family

ID=18585937

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000066601A Expired - Fee Related JP4308402B2 (ja) 2000-03-10 2000-03-10 ウェビング巻取装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4308402B2 (ja)

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006306142A (ja) * 2005-04-26 2006-11-09 Takata Corp シートベルトリトラクタおよびこれを備えているシートベルト装置
JP2008114659A (ja) * 2006-11-01 2008-05-22 Takata Corp シートベルトリトラクタおよびこれを備えているシートベルト装置
JP2008195085A (ja) * 2007-02-08 2008-08-28 Tokai Rika Co Ltd ウエビング巻取装置
JP2010018070A (ja) * 2008-07-08 2010-01-28 Ashimori Ind Co Ltd シートベルト用リトラクタ
JP2010095058A (ja) * 2008-10-14 2010-04-30 Tokai Rika Co Ltd ウエビング巻取装置
JP2010100158A (ja) * 2008-10-23 2010-05-06 Tokai Rika Co Ltd ウエビング巻取装置
JP2012144123A (ja) * 2011-01-11 2012-08-02 Tokai Rika Co Ltd ウェビング巻取装置
JP2012532783A (ja) * 2009-03-11 2012-12-20 ティーアールダブリュー・オートモーティブ・ゲーエムベーハー 座席ベルト引き込み装置(seatbeltretractor)
US8540178B2 (en) 2008-03-31 2013-09-24 Ashimori Industry Co., Ltd. Seatbelt retractor
CN115009121A (zh) * 2022-05-24 2022-09-06 岚图汽车科技有限公司 一种二级限力装置及儿童安全座椅

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006306142A (ja) * 2005-04-26 2006-11-09 Takata Corp シートベルトリトラクタおよびこれを備えているシートベルト装置
JP2008114659A (ja) * 2006-11-01 2008-05-22 Takata Corp シートベルトリトラクタおよびこれを備えているシートベルト装置
JP2008195085A (ja) * 2007-02-08 2008-08-28 Tokai Rika Co Ltd ウエビング巻取装置
US8540178B2 (en) 2008-03-31 2013-09-24 Ashimori Industry Co., Ltd. Seatbelt retractor
JP2010018070A (ja) * 2008-07-08 2010-01-28 Ashimori Ind Co Ltd シートベルト用リトラクタ
JP2010095058A (ja) * 2008-10-14 2010-04-30 Tokai Rika Co Ltd ウエビング巻取装置
JP2010100158A (ja) * 2008-10-23 2010-05-06 Tokai Rika Co Ltd ウエビング巻取装置
JP2012532783A (ja) * 2009-03-11 2012-12-20 ティーアールダブリュー・オートモーティブ・ゲーエムベーハー 座席ベルト引き込み装置(seatbeltretractor)
JP2012144123A (ja) * 2011-01-11 2012-08-02 Tokai Rika Co Ltd ウェビング巻取装置
CN115009121A (zh) * 2022-05-24 2022-09-06 岚图汽车科技有限公司 一种二级限力装置及儿童安全座椅
CN115009121B (zh) * 2022-05-24 2023-06-23 岚图汽车科技有限公司 一种二级限力装置及儿童安全座椅

Also Published As

Publication number Publication date
JP4308402B2 (ja) 2009-08-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2001253316A (ja) ウェビング巻取装置
JP2001301563A (ja) ウエビング巻取装置
JP5990481B2 (ja) ウェビング巻取装置
JP4559666B2 (ja) ウエビング巻取装置
JP2001287621A (ja) ウェビング巻取装置
JP5226541B2 (ja) ウエビング巻取装置
JP5641882B2 (ja) ウェビング巻取装置
JP5203881B2 (ja) ウエビング巻取装置
JP5137005B2 (ja) シートベルト用リトラクタ
JP4231185B2 (ja) ウェビング巻取装置
KR20040097360A (ko) 좌석 벨트 리트랙터
JP2001354111A (ja) ウエビング巻取装置
JP2006205821A (ja) ウエビング巻取装置
JP2000016245A (ja) ウエビング巻取装置
JP4526106B2 (ja) シートベルト巻取り装置
JP2011037411A (ja) ウエビング巻取装置
JP2006205822A (ja) ウエビング巻取装置
JP2010095058A (ja) ウエビング巻取装置
JP5155135B2 (ja) ウエビング巻取装置
JP4278832B2 (ja) ウエビング巻取装置
JP4526631B2 (ja) シートベルト装置
JP2005170266A (ja) シートベルトのリトラクター装置
JP2010058773A (ja) ウエビング巻取装置
JP4077733B2 (ja) ウエビング巻取装置
JP3714655B2 (ja) シートベルトリトラクタ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060804

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20081031

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20081104

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090428

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090501

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120515

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130515

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130515

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140515

Year of fee payment: 5

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees