JP2001252878A - 研磨シート - Google Patents

研磨シート

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JP2001252878A
JP2001252878A JP2000063603A JP2000063603A JP2001252878A JP 2001252878 A JP2001252878 A JP 2001252878A JP 2000063603 A JP2000063603 A JP 2000063603A JP 2000063603 A JP2000063603 A JP 2000063603A JP 2001252878 A JP2001252878 A JP 2001252878A
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Takeshi Takizawa
剛 滝沢
Takao Kaneko
孝男 金子
Yukio Okuyama
幸夫 奥山
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Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 支持体上に研磨層を設けてなる研磨シート
で、研磨材の種類、粒子サイズ等の識別が使用状態でも
簡易に行えるようにし、研磨工程の作業性を向上する。 【解決手段】 研磨材粒子31とバインダー32を含む研磨
層3が支持体2上に塗設されてなり、研磨層3の表面の
非使用領域3aに、識別のための表示5が印刷等により施
されてなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被研磨物の研磨に
用いる研磨シートに関し、特に研磨材の種類、粒子サイ
ズ、品番等の識別表示に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、支持体上に研磨材粒子及びバイ
ンダーを主体とした研磨層を有する研磨シートは、各種
の被研磨物を研磨するのに使用されており、被研磨物が
要求している研磨精度に応じて研磨層の粗さを変えて研
磨を行っている。使用される研磨材粒子は通常モース硬
度が6以上のものが使用されており、例えば酸化クロ
ム、酸化鉄、アルミナ、ダイヤモンド、酸化チタン等で
ある。被研磨物によっては研磨材粒子の平均粒子サイズ
(D50)を変えることによって一次研磨、二次研磨…
と研磨を重ねていき目標精度まで研磨を繰り返すものも
ある。
【0003】このような研磨を行う場合に、研磨層に使
用されている研磨材の平均粒子サイズを目視で確認する
ことは不可能である。研磨材の種類は研磨層の色から、
例えば酸化クロムは濃緑色、アルミナは白色といったよ
うに研磨材特有の色で確認することは可能であるが、通
常は、これらの研磨材、粒子サイズ等の識別用に、研磨
シートにシールを貼る、研磨層に着色する、裏面の支持
体側に印刷表示を行うことなどが知られている(例えば
米国特許第5,137,542 号明細書参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら研磨層の
色で識別するものでは、研磨材が同種で同色のものでは
目視だけでは判別できず、研磨層面と裏面との区別も困
難な場合がある。研磨層と反対側の裏面に印刷表示した
ものでは、研磨層側からの確認ができず、研磨装置にセ
ットした状態では不明となる。研磨層に粘着シール等を
貼ったものでは、このシールの貼付作業が煩雑で生産性
が低いと共に、研磨中にシールが剥がれて被研磨物に付
着する不具合があり、特に湿潤状態で使用するものでは
シールが剥がれやすい。研磨層を着色するものでは、酸
化クロムのように濃色の場合にはその着色が判別しにく
い等の問題が生ずる。また単純に色又は形状による表示
では情報量が不足する場合があり、これら研磨シートの
識別不足により、研磨工程の作業性が低下する原因とも
なっている。
【0005】本発明は、上記従来技術の問題点に鑑みな
されたものであり、研磨シートの研磨材、粒子サイズ等
の識別が使用状態でも簡易に行えようにした研磨シート
を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決した本発
明の研磨シートは、研磨材粒子とバインダーを含む研磨
層が支持体上に塗設されてなる研磨シートにおいて、前
記研磨層の表面の非使用領域に、識別のための表示が施
されたことを特徴とするものである。
【0007】前記表示が、回転状態で使用される円盤状
の研磨シートの中心部又は縁端部の非使用領域に付設さ
れたことを特徴とする。又は、前記表示が、矩形状の研
磨シートの縁端部の非使用領域に付設されたことを特徴
とする。
【0008】前記研磨材粒子の粒子サイズの違いによっ
て、表示の色や形を変えることを特徴とする。前記表示
が、品番等の印字であることを特徴とする。
【0009】前記表示が、凸版方式、平版方式、凹版方
式、孔版方式、インクジェット方式、蒸着方式又はスパ
ッタリング方式で施されたことを特徴とする。その際、
凸版方式、平版方式、凹版方式、孔版方式又はインクジ
ェット方式に使用するインキの粘度が、0.1〜300
0ポアズであることを特徴とする。使用する印刷インキ
が無機顔料、有機顔料のうち1種類以上を含有すること
を特徴とする。使用するビヒクルが乾燥油、合成樹脂、
天然樹脂、繊維系、ゴム誘導体のうち1種類以上を含有
することを特徴とする。蒸着方式、スパッタリング方式
に使用する金属が、アルミニウム、銀、金、酸化錫、ア
ンチモンチンオキサイド又はインジウムチンオキサイド
であることを特徴とする。
【0010】例えば、前記研磨材が、酸化セリウム、ア
ルミナ、酸化クロム、炭化珪素、ダイヤモンド、シリカ
のいずれか1つ以上を含む。研磨材の平均粒子サイズ
が、0.05〜6μmである。バインダーが、熱可塑性
樹脂、熱硬化性樹脂、紫外線光硬化性樹脂の少なくとも
1つを有する。
【0011】
【発明の効果】上記のような本発明研磨シートによれ
ば、被研磨物と接触する研磨層の表面の非使用領域に識
別のための表示を施したことにより、研磨装置に研磨シ
ートをセットした使用状態でも研磨層側から識別表示を
見ることで研磨材、粒子サイズ等の確認が容易にでき、
研磨工程の作業性の向上が図れる。また、表示は非使用
領域に施すことで研磨層表面の研磨特性に影響を与える
ことなく、研磨によって表示が消えることがない。
【0012】これら表示の効果を列挙すれば、研磨層す
なわち表裏面の確認が容易になる。粒度の違いを容易に
確認できる。比較的安価かつ手軽に表示加工ができる。
自由な色や形でデザインが作成できる。ユーザーの要望
に合わせたマークや文字を容易に付与することができ
る。使用者への広告や注意点等のアピールができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の研磨シートの実
施の形態を示し、本発明をさらに詳細に説明する。図1
は一つの実施の形態にかかる研磨シートの概念的な断面
図であり、図2は一つの表示例を有する研磨シートの平
面図、図3は他の表示例を有する研磨シートの平面図で
ある。
【0014】研磨シート1は、ポリエステルフィルム等
による支持体2上に、平均粒子サイズが0.05〜6μ
mで、酸化セリウム、アルミナ、酸化クロム、炭化珪
素、ダイヤモンド、シリカのいずれか1つ以上を含む研
磨材31と、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、紫外線光硬
化性樹脂の少なくとも1つを有するバインダー32を含
む研磨層3を塗設してなるものであり、円盤状、矩形状
等の所定形状に作製されている。
【0015】そして、上記研磨シート1における研磨層
3の表面の非使用領域3aに、識別のための表示5が印
刷等により施されている。
【0016】図2に示す研磨シート1は、円盤状であり
支持体2の裏面が回転台等に貼付されて回転状態で使用
されるもので、その研磨層3の表面における内外周を除
く環状部分が被研磨物が押圧接触される使用領域3b
(研磨領域)であり、中心部又は縁端部の非使用領域3
aに前記表示5が施されている。この表示5は、例え
ば、研磨材の種類および粒子サイズ(番手)を示す品番
(LTKX20000S)、製造情報を有するロット番
号(LOT:AQY0657C)、サイズ(120φ)
が凸版印刷等によって印字されている。この図2の研磨
シート1は、例えば、光ファイバー用コネクターフェル
ールの端面研磨用であり、回転台上に設置したゴム等の
弾性体に研磨シート1の支持体2裏面を水で貼り付け、
この研磨シート1に被研磨物の先端を所定圧で押圧接触
させ、回転台を所定回転数で回転させると共に、被研磨
物を相対的に遊星回転運動させるもので、前述のように
中心部の円形部分及び外周の環状縁端部が被研磨物が接
触しない非使用領域3aとなり、この部分に前記表示5
がなされる。なお、研磨部分に水又はスラリー(シリカ
スラリー等)による研磨液(クーラント液)が供給され
て湿式研磨が行われる。この湿式研磨用の研磨シート1
に対する表示5は、研磨液に不溶性のもので行うのが好
ましい。
【0017】また、図3に示す研磨シート1は、矩形状
であり支持体2の裏面が固定又は移動研磨台に貼付され
て被研磨物に対して相対的に前後左右に往復移動される
もので、その研磨層3の表面における中央の矩形部分が
被研磨物が押圧接触される使用領域3bであり、4辺の
縁端部が被研磨物が接触しない非使用領域3aとなり、
この部分に表示5が施されている。この表示5は、例え
ば、品番(LT75D2000)、ロット番号(LO
T:DSUB0562)、サイズ(200×200m
m)が凸版印刷等によって印字され、品番によって研磨
材31の種類及び粒子サイズが分かる。
【0018】なお、前記識別表示5は、品番等を印字す
るほか、研磨材31の種類又は粒子サイズに応じて表示
の色や形を変えるようにしてもよい。そのほか、生産
者、販売者の表示、商品名、使用上の注意等のユーザー
の要望に合わせたマークや文字を付与するようにしても
よい。
【0019】前記表示5は、凸版方式、平版方式、凹版
方式、孔版方式、インクジェット方式、蒸着方式又はス
パッタリング方式で施される。これらの方式の概略は次
の通り。凸版方式:凹凸のある版の凸部にインキをつ
け、被印刷体に押圧によりインキを転写する方法。平版
方式:版面に明らかな凹凸が無く、版面に親水基部と親
油基部を設けて水とインキの混濁液を版面に与えること
により版面の親油基部分にインキを親水基部分に水を付
与させて印刷を行う方法。凹版方式:版面の凹部にイン
キを充填して印刷を行う方法。孔版方式:画像部が貫通
孔、非画像部が非貫通となった版を被印刷物の上に置
き、版の上からインキを押し出し貫通孔からインキを被
印刷物に印刷する方法。インクジェット方式:インキを
細いノズルから粒子として噴射させて、被印刷体にイン
キを転写する方法。蒸着方式:10-4〜10-6程度の真
空下において金属を加熱気化させることにより金属粒子
を被印刷物に転写する方法。スパッタリング方式:蒸着
よりも高真空下において金属塊(インゴット)に電子線
を照射し金属を気化させることにより金属粒子を被印刷
物に転写する方法。
【0020】その際、凸版方式、平版方式、凹版方式、
孔版方式又はインクジェット方式に使用するインキの粘
度は、0.1〜3000ポアズが好ましい。使用する印
刷インキが無機顔料、有機顔料のうち1種類以上を含有
する。使用するビヒクルが乾燥油、合成樹脂、天然樹
脂、繊維系、ゴム誘導体のうち1種類以上を含有する。
蒸着方式、スパッタリング方式に使用する金属が、アル
ミニウム、銀、金、酸化錫、アンチモンチンオキサイド
又はインジウムチンオキサイドである。
【0021】本発明の研磨層で用いられる研磨材粒子は
モース硬度が6〜10で、かつ粉体総量の30%以下含
む。この研磨材としては、一般的に研磨作用若しくは琢
磨作用をもつ材料で、α−アルミナ、γ−アルミナ、
α,γ−アルミナ、熔融アルミナ、炭化珪素、酸化クロ
ム、コランダム、人造ダイヤモンド、ダイヤモンド、α
−酸化鉄、窒化珪素、窒化硼素、炭化モリブデン、炭化
硼素、炭化タングステン、チタンカーバイド、シリカ、
ジルコニア、酸化チタン、酸化セリウム、ベンガラ、ガ
ーネット等で、主としてモース硬度7以上の材料が1内
至4種迄の組み合わせで使用できる。これらの研磨材は
平均粒子サイズが0.05〜6μmの大きさのものが使
用される。これらの研磨材は研磨層の場合研磨材100
重量部に対してバインダー10〜1000重量部の範囲
で用いられる。研磨材の具体例としては、住友化学社製
のAKP1、AKP15、AKP20、AKP30、A
KP50、AKP80、Hit50、Hit100など
が挙げられる。
【0022】本発明の研磨層に使用されるバインダーと
しては、従来公知の熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、反応
型樹脂、電子線硬化型樹脂、紫外線硬化型樹脂、可視光
線硬化型樹脂やこれらの混合物が使用される。
【0023】熱可塑性樹脂としては、軟化温度が200
℃以下、平均分子量が10000〜300000、重合
度が約50〜2000程度のものでより好ましくは20
0〜800程度のものがよい。例えば塩化ビニル酢酸ビ
ニル共重合体、塩化ビニル共重合体、塩化ビニル酢酸ビ
ニルビニルアルコール共重合体、塩化ビニルビニルアル
コール共重合体、塩化ビニル塩化ビニリデン共重合体、
塩化ビニルアクリロニトリル共重合体、アクリル酸エス
テルアクリロニトリル共重合体、アクリル酸エステル塩
化ビニリデン共重合体、アクリル酸エステルスチレン共
重合体、メタクリル酸エステルアクリロニトリル共重合
体、メタクリル酸エステル塩化ビニリデン共重合体、メ
タクリル酸エステルスチレン共重合体、ウレタンエラス
トマー、ナイロン−シリコン系樹脂、ニトロセルロース
−ポリアミド樹脂、ポリフッカビニル、塩化ビニリデン
アクリロニトリル共重合体、ブタジエンアクリロニトリ
ル共重合体、ポリアミド樹脂、ポリビニルブチラール、
セルロース誘導体(セルロースアセテートブチレート、
セルロースダイアセテート、セルローストリアセテー
ト、セルロースプロピオネート、ニトロセルロース、エ
チルセルロース、メチルセルロース、プロピルセルロー
ス、メチルエチルセルロース、カルボキシメチルセルロ
ース、アセチルセルロース等)、スチレンブタジエン共
重合体、ポリエステル樹脂、ポリカーボネート樹脂、ク
ロロビニルエーテルアクリル酸エステル共重合体、アミ
ノ樹脂、ポリアミド樹脂など各種の合成ゴム系の熱可塑
性樹脂及びこれらの混合物等が使用される。
【0024】熱硬化性樹脂又は反応型樹脂としては、塗
布液の状態では200000以下の分子量であり、塗
布、乾燥後に加熱加湿することにより、縮合、付加等の
反応により分子量が無限大となるものが好適である。ま
た、これらの樹脂のなかで、樹脂が熱分解するまでの間
に軟化又は溶融しないものが好ましい。具体的には例え
ばフェノール樹脂、フェノキシ樹脂、エポキシ樹脂、ポ
リウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、ポリウレタンポリ
カーボネート樹脂、尿素樹脂、メラミン樹脂、アルキッ
ド樹脂、シリコン樹脂、アクリル系反応樹脂(電子線硬
化樹脂)、エポキシ−ポリアミド樹脂、ニトロセルロー
スメラミン樹脂、高分子量ポリエステル樹脂とイソシア
ネートプレポリマーの混合物、メタクリル酸塩共重合体
とジイソシアネートプレポリマーの混合物、ポリエステ
ルポリオールとポリイソシアネートとの混合物、尿素ホ
ルムアルデヒド樹脂、低分子量グリコール/高分子量ジ
オール/トリフェニルメタントリイソシアネートの混合
物、ポリアミン樹脂、ポリイミン樹脂及びこれらの混合
物等である。
【0025】これらの熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、反
応型樹脂は、主たる官能基以外に官能基としてカルボン
酸(COOM)、スルフィン酸、スルフェン酸、スルホ
ン酸(SO3M)、燐酸(PO(OM)(OM))、ホスホ
ン酸、硫酸(OSO3M)、及びこれらのエステル基等
の酸性基(MはH、アルカリ金属、アルカリ土類金属、
炭化水素基)、アミノ酸類;アミノスルホン酸類、アミ
ノアルコールの硫酸又は燐酸エステル類、アルキルベタ
イン型等の両性類基、アミノ基、イミノ基、イミド基、
アミド基等、また、水酸基、アルコキシル基、チオール
基、アルキルチオ基、ハロゲン基(F、Cl、Br、
I)、シリル基、シロキサン基、エポキシ基、イソシア
ナト基、シアノ基、ニトリル基、オキソ基、アクリル
基、フォスフィン基を通常1種以上6種以内含み、各々
の官能基は樹脂1gあたり1×10-6eq〜1×10-2
eq含むことが好ましい。
【0026】本発明の研磨層に用いる硬化剤としてのポ
リイソシアネートとしては、トリレンジイソシアネー
ト、4・4’−ジフェニルメタンジイソシアネート、ヘ
キサメチレンジイソシアネート、キシリレンジイソシア
ネート、ナフチレン−1・5−ジイソシアネート、o−
トルイジンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネ
ート、トリフェニルメタントリイソシアネート、イソホ
ロンジイソシアネート等のイソシアネート類、当該イソ
シアネート類とポリアルコールとの生成物、イソシアネ
ート類の縮合によって生成した2〜10量体のポリイソ
シアネート、ポリイソシアネートとポリウレタンとの生
成物で末端官能基がイソシアネートであるもの等を使用
することができる。これらポリイソシアネート類の平均
分子量は100〜20000のものが好適である。
【0027】これらポリイソシアネートの市販されてい
る商品名としては、コロネートL、コロネートHL、コ
ロネート2030、コロネート2031、ミリオネート
MR、ミリオネートMTL(以上日本ポリウレタン社
製)、タケネートD−102、タケネートD−110
N、タケネートD−200、タケネートD−202、タ
ケネート300S、タケネート500(以上武田薬品社
製)、スミジュールT−80、スミジュール44S、ス
ミジュールPF、スミジュールL、スミジュールN、デ
スモジュールL、デスモジュールIL、デスモジュール
N、デスモジュールHL、デスモジュールT65、デス
モジュール15、デスモジュールR、デスモジュールR
F、デスモジュールSL、デスモジュールZ4273
(以上住友バイエル社製)等があり、これらを単独若し
くは硬化反応性の差を利用して二つ若しくはそれ以上の
組み合わせによって使用することができる。
【0028】また、硬化反応を促進する目的で、水酸基
(ブタンジオール、ヘキサンジオール、分子量が100
0〜10000のポリウレタン、水等)、アミノ基(モ
ノメチルアミン、ジメチルアミン、トリメチルアミン
等)を有する化合物や金属酸化物の触媒や鉄アセチルア
セトネート等の触媒を併用することもできる。これらの
水酸基やアミノ基を有する化合物は多官能であることが
望ましい。これらポリイソシアネートは研磨層、バック
層ともバインダー樹脂とポリイソシアネートの総量10
0重量部あたり2〜70重量部で使用することが好まし
く、より好ましくは5〜50重量部である。
【0029】本発明には必要に応じて研磨層中に潤滑剤
(無機微粉末、樹脂微粉末、有機化合物系、有機酸及び
有機酸エステル化合物、脂肪酸エステル類、脂肪酸或い
は脂肪酸アミド類、脂肪酸アルキルアミド類、脂肪族ア
ルコ−ル類、酸化防止剤等)を添加しても良い。本発明
において潤滑剤はバインダー100重量部に対して0.
01〜30重量部の範囲で添加される。
【0030】また本発明には必要に応じて、研磨材の分
散剤又は分散助剤(炭素数2〜40個の脂肪酸、炭素数
4〜40の高級アルコ−ル、金属石鹸、脂肪酸アミド及
びこれらの硫酸エステル等)、防黴剤(2−(4−チア
ゾリル)−ベンズイミダゾール、N−(フルオロジクロ
ロメチルチオ)−フタルイミド、10,10’−オキシ
ビスフェノキサルシン、2,4,5,6テトラクロロイ
ソフタロニトリル、P−トリルジヨードメチルスルホ
ン、トリヨードアリルアルコール、ジヒドロアセト酸、
フェニルオレイン酸水銀、酸化ビス(トリブチル錫)、
サルチルアニライド等)、帯電防止剤(カーボンブラッ
ク、酸化チタン−酸化錫−酸化アンチモン等の導電性粉
末、サポニン等の天然界面活性剤、ノニオン界面活性
剤、カチオン界面活性剤、アニオン界面活性剤、両性界
面活性剤等)を添加しても良い。これらは通常一種類以
上で用いられ、一種類の分散剤はバインダー100重量
部に対して0.005〜20重量部の範囲で添加され
る。これら分散剤の使用方法は、研磨材や非研磨微粉末
の表面に予め被着させても良く、また分散途中で添加し
てもよい。
【0031】本発明の分散、混練、塗布の際に使用する
有機溶媒としては、任意の比率でアセトン、メチルエチ
ルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノ
ン、イソホロン、テトラヒドロフラン等のケトン系;メ
タノール、エタノール、プロパノール、ブタノール、イ
ソブチルアルコール、イソプロピルアルコール、メチル
シクロヘキサノールなどのアルコール系;酢酸メチル、
酢酸エチル、酢酸ブチル、酢酸イソブチル、酢酸イソプ
ロピル、乳酸エチル、酢酸グリコールモノエチルエーテ
ル等のエステル系;ジエチルエーテル、テトラヒドロフ
ラン、グリコールジメチルエーテル、グリコールモノエ
チルエーテル、ジオキサンなどのエーテル系;ベンゼ
ン、トルエン、キシレン、クレゾール、クロルベンゼ
ン、スチレンなどのタール系(芳香族炭化水素);メチ
レンクロライド、エチレンクロライド、四塩化炭素、ク
ロロホルム、エチレンクロルヒドリン、ジクロルベンゼ
ン等の塩素化炭化水素、N・N−ジメチルホルムアルデ
ヒド、ヘキサン等のものが使用できる。またこれら溶媒
は通常任意の比率で2種以上で用いる。また1重量%以
下の量で微量の不純物(その溶媒自身の重合物、水分、
原料成分等)を含んでもよい。
【0032】研磨層の形成は上記の組成などを任意に組
合せて溶媒に溶解し、塗布溶液として支持体上に塗布・
乾燥する。この支持体の素材としては、ポリエチレンテ
レフタレート、ポリエチレンナフタレート等のポリエス
テル類、ポリプロピレン等のポリオレフイン類、セルロ
ーストリアセテート、セルロースダイアセテート等のセ
ルロース誘導体、ポリ塩化ビニル等のビニル系樹脂類、
ポリカーボネート、ポリイミド、ポリアミド、ポリスル
ホン等のプラスチックのほかにアルミニウム、銅等の金
属、ガラス等のセラミックス等も使用できる。使用する
支持体の厚みは2.5〜700μm、望ましくは25〜
100μmである。支持体は研磨層との密着性を向上さ
せるために塗布前に、コロナ放電処理、プラズマ処理、
EB処理、易接着層塗布処理、熱処理等の前処理を行っ
ても良い。
【0033】分散、混練の方法には特に制限はなく、ま
た各成分の添加順序(樹脂、粉体、潤滑剤、溶媒等)、
分散・混練中の添加位置、分散温度(0〜80℃)など
は適宜設定することができる。研磨塗料の調製には通常
の混練機、例えば、二本ロールミル、三本ロールミル、
ボールミル、ペブルミル、トロンミル、サンドグライン
ダー、ツェグバリ(Szegvari)アトライター、
高速インペラー分散機、高速ストーンミル、高速度衝撃
ミル、ディスパー、ニーダー、高速ミキサー、リボンブ
レンダー、コニーダー、インテンシブミキサー、タンブ
ラー、ブレンダー、ディスパーザー、ホモジナイザー、
単軸スクリュー押し出し機、二軸スクリュー押し出し
機、及び超音波分散機などを用いることができる。これ
ら分散、混練の補助材料として分散・混練を効率よく進
めるため、球相当径で10cmφ〜0.05mmφの径
のスチールボール、スチールビーズ、セラミックビー
ズ、ガラスビーズ、有機ポリマービーズを用いることが
できる。またこれら材料は球形に限らない。
【0034】支持体上へ前記の研磨層用塗布液を塗布す
る方法としては、塗布液の粘度を1〜20000センチ
ストークス(25℃)に調整し、エアードクターコータ
ー、ブレードコーター、エアナイフコーター、スクイズ
コーター、含浸コーター、リバースロールコーター、ト
ランスファーロールコーター、グラビアコーター、キス
コーター、キャストコーター、スプレイコーター、ロッ
ドコーター、正回転ロールコーター、カーテンコータ
ー、押出コーター、バーコーター、リップコータ等が利
用でき、その他の方法も可能である。また研磨層を多層
構成とする場合は、同時多層塗布、逐次多層塗布等を行
ってもよい。
【0035】このような方法により、支持体上に塗布さ
れた塗布液は、20℃(室温)〜130℃で多段階で乾
燥しながら、形成した研磨層を乾燥する。そして、上記
のように形成された研磨層表面の表面粗さを調整して平
滑性を高めるためにカレンダー処理を行う。このカレン
ダー処理におけるカレンダーロールの少なくとも一つが
金属ロールで、この金属ロールが研磨層表面に接触した
状態で加圧するのが好ましい。また、カレンダーロール
にはエポキシ、ポリイミド、ポリアミド、ポリイミドア
ミド等の耐熱性のあるプラスチックロールを使用するこ
とができ、金属ロール同士で処理することもできる。処
理温度は好ましくは40〜120℃、線圧力は好ましく
は50〜400Kg/cm、速度は5〜500m/分であ
る。
【0036】巻き取った後、打ち抜き加工、裁断加工等
で所定形状の研磨シートを形成する。これらの加工をす
る以前又は以後の研磨シートをバーニッシュ及び/又は
クリーニングすることが望ましい。
【0037】表示加工は前記乾燥後、巻き取る直前ない
し裁断後の工程において処理することが望ましい。表示
方法は研磨層に印刷することができるものであれば良い
が、作業性やコスト等を考えると凸版方式、平版方式、
凹版方式、孔版方式、インクジェット方式、蒸着方式、
スパッタリング方式が望ましい。また表示加工前に、研
磨層表面にコロナ放電処理、プラズマ処理、EB処理、
熱処理等の研磨層とインキとの密着性を向上させるよう
な前処理を行っても良い。
【0038】本発明に使用される印刷用インキは無機顔
料、有機顔料のうち1種類以上を含有する。無機顔料と
してはクロム鉛、硫酸鉛、水酸化鉛、クロム酸鉛、モリ
ブデン酸鉛、フェロシアン化鉄、酸化鉄、カドミウム系
顔料、酸化チタン、アルミナ、炭酸カルシウム、硫酸バ
リウム等がある。有機顔料としては不溶性アゾ色素系、
アゾレーキ系、スタロシアニン系、ケレート系、ニトロ
系、ジオインジゴー系、アンスラキノン系、ペリレン
系、キナクリドン系、スレン系、ジオキサジン系顔料と
しては縮合型アゾ系等がある。
【0039】本発明に使用するビヒクルは乾燥油、合成
樹脂、天然樹脂、繊維系、ゴム誘導体のうち1種類以上
を含有する。ビヒクルとはインキの構成成分の中で液状
の部分を示す。乾燥油としては、亜麻仁油、シナキリ
油、エノ油、大豆油、魚油、脱水ヒマシ油、スチレン化
油、ビニルトルエン化油、マレイン油等がある。天然樹
脂としてはウッドロジン、重合ロジン、石灰硬化ロジ
ン、亜鉛硬化ロジン、ロジンエステル、セラック等があ
る。合成樹脂としてはフェノール樹脂、変性アルキド樹
脂、ポリアミド樹脂、コールタールピッチ、ステアリン
ピッチ等がある。繊維系としてはニトロセルロース、エ
チルセルロースがある。ゴム誘導体としては環化ゴム、
塩化ゴムがある。
【0040】本発明に使用される研磨材、バインダー、
添加剤(潤滑剤、分散剤、帯電防止剤、表面処理剤、カ
ーボンブラック、遮光剤、酸化防止剤、防黴剤等)、溶
剤及び支持体(下塗層、バック層、バック下塗層を有し
てもよい)或いはその製法に関しては、特公昭56−2
6890号等に記載されている製造方法等を参考にでき
る。
【0041】
【実施例】以下に、本発明の実施例及び比較例を示し、
その特性を評価する。なお、実施例中の「部」は「重量
部」を示す。
【0042】[実施例1]下記組成のA群原材料を溶
剤、バインダー、研磨材の順に投入し、A群を全て投入
し終わったらサンドグラインダーで3時間分散する。こ
のあとB群の硬化剤、溶剤、希釈剤、潤滑剤を加え塗布
液を作成した。
【0043】 《塗布液組成》 <A群> 研磨材;アルミナ(平均粒子サイズ1μm) 100部 バインダー;塩化ビニル樹脂 10部 バインダー;ポリウレタン(スルホン酸ナトリウム2×10-3 当量/g樹脂含有、Mw70000) 8部 溶剤;MEK/アノン=2/1 40部 <B群> 潤滑剤;ステアリン酸/オレイン酸 1部 希釈剤;メチルエチルケトン/シクロヘキサノン=2/1 120部 硬化剤;ポリイソシアネ−ト(トリメチロ−ルプロパン (1モル)のTDI(3モル)付加物) 5部 溶剤;メチルエチルケトン/シクロヘキサノン=2/1 200部
【0044】厚さ75μmのポリエチレンテレフタレ−
ト(PET)支持体上に、上記の手順で調整した研磨塗
料を粘度調整した後、乾燥後の厚さが5μmになるよう
に塗布を行い研磨シートサンプルを作成した。作成した
研磨シートを100mmφに打ち抜き、非使用領域であ
るシート中央部の研磨層表面に凸版印刷により赤色の丸
いマーキングを行った。このサンプルで光ファイバーを
研磨して問題点を抽出した。
【0045】[比較例1]実施例1と同様の手順及び組
成で研磨シートを作成し、その研磨層表面に紙製粘着シ
ールを貼り付けたサンプルを作成した。
【0046】[比較例2]実施例1と同様の手順及び組
成で研磨シートを作成し、そのPET面(支持体裏面)
に表示を印刷したサンプルを作成した。
【0047】[比較例3]実施例1と同じ組成の塗料分
散中に染料を投入しサンドグラインダーで5時間攪拌し
た塗布液により、実施例1と同様の手順で研磨シートを
作成し、サンプルを作成した。
【0048】[比較例4]実施例1と同様の手順及び組
成で研磨シートを作成し、その研磨層には何も加工せず
無表示のサンプルを作成した。
【0049】[実施例2]下記組成のC群原材料を溶
剤、バインダー、研磨材の順に投入し、C群を全て投入
し終わったらサンドグラインダーで3時間分散する。こ
のあとD群の硬化剤、溶剤、希釈剤、潤滑剤を加え塗布
液を作成した。
【0050】 《塗布液組成》 <C群> 研磨材;アルミナ(平均粒子サイズ0.5μm) 100部 バインダー;塩化ビニル樹脂 10部 バインダー;ポリウレタン(スルホン酸ナトリウム2×10-3 当量/g樹脂含有、Mw70000) 8部 溶剤;MEK/アノン=2/1 40部 <D群> 潤滑剤;ステアリン酸/オレイン酸 1部 希釈剤;メチルエチルケトン/シクロヘキサノン=2/1 120部 硬化剤;ポリイソシアネ−ト(トリメチロ−ルプロパン (1モル)のTDI(3モル)付加物) 5部 溶剤;メチルエチルケトン/シクロヘキサノン=2/1 200部
【0051】厚さ75μmのポリエチレンテレフタレ−
ト(PET)支持体上に、上記の手順で調整した研磨塗
料を粘度調整した後、乾燥後の厚さが5μmになるよう
に塗布を行い、粒度の異なる研磨シートサンプルを作成
した。作成した研磨シートを100mmφに打ち抜き、
非使用領域であるシート中央部の研磨層に凸版印刷によ
り黄色の三角形マーキングを行った。このサンプルで光
ファイバーを研磨して問題点を抽出した。
【0052】[比較例5]実施例2と同様の手順及び組
成で研磨シートを作成し、その研磨層表面に紙製粘着シ
ールを貼り付けたサンプルを作成した。
【0053】[比較例6]実施例2と同様の手順及び組
成で研磨シートを作成し、そのPET面(支持体裏面)
に表示を印刷したサンプルを作成した。
【0054】[比較例7]実施例2と同じ組成の塗料分
散中に染料を投入しサンドグラインダーで5時間攪拌し
た塗布液により、実施例2と同様の手順で研磨シートを
作成し、サンプルを作成した。
【0055】[比較例8]実施例2と同様の手順及び組
成で研磨シートを作成し、その研磨層には何も加工せず
無表示のサンプルを作成した。
【0056】[実施例3]下記組成のE群原材料を溶
剤、バインダー、研磨材の順に投入し、E群を全て投入
し終わったらサンドグラインダーで3時間分散する。こ
のあとF群の硬化剤、溶剤、希釈剤、潤滑剤、を加え塗
布液を作成した。
【0057】 《塗布液組成》 <E群> 研磨材;アルミナ(平均粒子サイズ0.1μm) 100部 バインダー;塩化ビニル樹脂 10部 バインダー;ポリウレタン(スルホン酸ナトリウム2×10-3 当量/g樹脂含有、Mw70000) 8部 溶剤;MEK/アノン=2/1 40部 <F群> 潤滑剤;ステアリン酸/オレイン酸 1部 希釈剤;メチルエチルケトン/シクロヘキサノン=2/1 120部 硬化剤;ポリイソシアネ−ト(トリメチロ−ルプロパン (1モル)のTDI(3モル)付加物) 5部 溶剤;メチルエチルケトン/シクロヘキサノン=2/1 200部
【0058】厚さ75μmのポリエチレンテレフタレ−
ト(PET)支持体上に、上記の手順で調整した研磨塗
料を粘度調整した後、乾燥後の厚さが5μmになるよう
に塗布を行い粒度の異なる研磨シートサンプルを作成し
た。作成した研磨シートを100mmφに打ち抜き、非
使用領域であるシート中央部の研磨層に凸版印刷により
橙色の四角形マーキングを行った。このサンプルで光フ
ァイバーを研磨して問題点を抽出した。
【0059】[比較例9]実施例3と同様の手順及び組
成で研磨シートを作成し、その研磨層表面に紙製粘着シ
ールを貼り付けたサンプルを作成した。
【0060】[比較例10]実施例3と同様の手順及び
組成で研磨シートを作成し、そのPET面(支持体裏
面)に表示を印刷したサンプルを作成した。
【0061】[比較例11]実施例3と同じ組成の塗料
分散中に染料を投入しサンドグラインダーで5時間攪拌
した塗布液により、実施例3と同様の手順で研磨シート
を作成し、サンプルを作成した。
【0062】[比較例12]実施例3と同様の手順及び
組成で研磨シートを作成し、その研磨層には何も加工せ
ず無表示のサンプルを作成した。
【0063】<評価方法>前記実施例1〜3及び比較例
1〜12の研磨シートサンプルを下記の方法で評価し、
その結果を表1に示す。
【0064】研磨層の確認のし易さ(研磨層面):シー
トサンプル10枚をテーブルに広げて無作為にひっくり
返した後、10枚のシートを全て研磨層面に揃えるまで
の時間を測定した。10秒以内に揃えたものを○、11
〜20秒で揃えたものを△、21秒以上で揃えたものを
×と判定した。
【0065】研磨層の確認のし易さ(粒度):粒度
(0.1、0.5、1.0μm)の違うシートサンプル
各3枚ずつをテーブルに広げて無作為にひっくり返した
後、9枚のシートを全て粒度毎に揃えるまでの時間を測
定した。10秒以内に揃えたものを○、11〜20秒で
揃えたものを△、21秒以上で揃えたものを×と判定し
た。
【0066】研磨工程の作業性:研磨作業中に発生する
問題を、被研磨体への影響の度合いによってランク分け
を行った。特に問題のないものを○、被研磨物に影響は
ないが作業性に影響を及ぼすものを△、被研磨物に影響
を及ぼすものを×と判定した。なお、この研磨工程は、
研削時間:60秒、フェルールの研磨回転速度30rp
m(研磨シートD4000で60秒前処理研磨を実施し
た)、スラリー:0.01μmシリカスラリー(濃度1
0%水溶液)。
【0067】<評価結果>表1より、実施例1〜3で
は、いずれも良好な結果であり、特に問題はなかった。
これに対し、比較例1,5,9の研磨層表面に紙製粘着
シールを貼付したものでは、研磨工程の作業性に難点が
あり、研磨して行くうちにシールがはがれてきて、シー
ルのはがれカスがシートに散らばる、また被研磨物に付
着する問題があった。また、比較例2,6,10の裏面
に印刷表示を行ったものでは、研磨層確認のし易さに難
点があり、研磨層の識別に時間がかかる問題があった。
さらに、比較例3,7,11の研磨層自体に色を付けた
ものでは、いずれの評価も低く、研磨層の識別に時間が
かかると共に、研磨中に染料が溶けだし被研磨物が汚れ
る問題があった。比較例4,8,12の無表示のもので
は、研磨層確認のし易さに難点があり、研磨層の識別に
時間がかかる問題があった。
【0068】
【表1】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一つの実施の形態にかかる研磨シート
の断面構成図
【図2】一つの実施形態の表示を有する研磨シートの平
面図
【図3】他の実施形態の表示を有する研磨シートの平面
【符号の説明】 1 研磨シート 2 支持体 3 研磨層 3a 非使用領域 3b 使用領域 5 表示 31 研磨材粒子 32 バインダー

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 研磨材粒子とバインダーを含む研磨層が
    支持体上に塗設されてなる研磨シートにおいて、 前記研磨層の表面の非使用領域に、識別のための表示が
    施されたことを特徴とする研磨シート。
  2. 【請求項2】 前記表示が、回転状態で使用される円盤
    状の研磨シートの中心部又は縁端部の非使用領域に付設
    されたことを特徴とする請求項1に記載の研磨シート。
  3. 【請求項3】 前記表示が、矩形状の研磨シートの縁端
    部の非使用領域に付設されたことを特徴とする請求項1
    に記載の研磨シート。
  4. 【請求項4】 前記研磨材粒子の粒子サイズの違いによ
    って、表示の色や形を変えることを特徴とする請求項1
    〜3のいずれか1項に記載の研磨シート。
  5. 【請求項5】 前記表示が、品番等の印字であることを
    特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の研磨シ
    ート。
  6. 【請求項6】 前記表示が、凸版方式、平版方式、凹版
    方式、孔版方式、インクジェット方式、蒸着方式又はス
    パッタリング方式で施されたことを特徴とする請求項1
    〜5のいずれか1項に記載の研磨シート。
  7. 【請求項7】 凸版方式、平版方式、凹版方式、孔版方
    式又はインクジェット方式に使用するインキの粘度が、
    0.1〜3000ポアズであることを特徴とする請求項
    6に記載の研磨シート。
  8. 【請求項8】 使用する印刷インキが無機顔料、有機顔
    料のうち1種類以上を含有することを特徴とする請求項
    7に記載の研磨シート。
  9. 【請求項9】 使用するビヒクルが乾燥油、合成樹脂、
    天然樹脂、繊維系、ゴム誘導体のうち1種類以上を含有
    することを特徴とする請求項7に記載の研磨シート。
  10. 【請求項10】 蒸着方式、スパッタリング方式に使用
    する金属が、アルミニウム、銀、金、酸化錫、アンチモ
    ンチンオキサイド又はインジウムチンオキサイドである
    ことを特徴とする請求項6に記載の研磨シート。
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