JP2001252615A - 塗布方法及び該方法を用いて塗布された構造体 - Google Patents
塗布方法及び該方法を用いて塗布された構造体Info
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Abstract
は塗りむらがなく、しかも、基材表面の色や模様等の特
徴を損なうことない塗布方法及び、該塗布方法を用いた
光触媒坦持構造体を提供すること。 【解決手段】基材表面に2層以上の無色透明な塗膜を形
成する塗布方法において、第1層の塗布液として、酸の
刺激により無色となる色素を含有する塗布液を用い、得
られた塗膜の着色により、塗布済み部と未塗布部とを識
別し、該識別に基づいて、第2層の塗布液として、酸性
を呈する塗布液を用いて塗布作業を進めること。
Description
率よく塗布する方法に関する。
解する光触媒機能を有する基材が幾つか提案されてい
る。しかし、基材の外観等を損なうことなく光触媒機能
を持たせるためには、光触媒機能を有する塗膜は透明性
が高く、更に膜厚が薄いので、塗布済み部と未塗布部分
の区別が付かず、塗り残し部分の発生、及び重ね塗り部
分が多く薬剤使用量の増加等の問題が生じていた。
能を用いて色素を分解し、消色させるという方法が提案
されているが、日当たりの良い場所と、日陰で光量が異
なるので光触媒効果に差が生じ、消色程度に差ができ、
むらに見える等の問題があった。一般的に、無色透明で
あり、特に薄い塗膜を塗り残しや塗りむらなく基材表面
に2重に塗布する方法としては以下に示す方法が知られ
ている。
報には、塗布液として蛍光色素を含有するものを使用
し、得られた塗膜から発せられる蛍光により前記基材の
塗布済み部と未塗布部とを識別し、該識別に基づいて塗
布作業を進めることを特徴とする塗布方法が記載されて
いる。
透明塗布液に退色性色素材料を添加して着色し、着色さ
れた状態で透明塗布液を塗布し、光化学反応、昇華、又
は雨水による流出を利用して退色させる方法が記載され
ている。
−51782号に記載されている方法では、塗膜中に蛍
光色素が残留するため、光のあたる角度によっては基材
の外観を損なう場合があるという問題があった。また、
特開平5−25899号公報に記載の方法は、最外層に
適用する場合にはある程度効果を有するものの、光や雨
水は塗装する場所によっては十分に供給されない場合が
あり、退色するまでに時間がかかるという問題があっ
た。
材表面に塗り残し、又は塗りむらがなく、しかも、基材
表面の色や模様等の特徴を損なうことない塗布方法及
び、該塗布方法を用いた光触媒坦持構造体を提供するこ
とにある。
すべく鋭意検討した結果、酸の刺激により無色に変化す
る色素を有する塗布液と、酸性を呈する塗布液を組み合
わせることにより、上記課題を解決することを見出し本
発明を完成するに至った。
色透明な塗膜を形成する塗布方法において、第1層の塗
布液として、酸の刺激により無色となる色素を含有する
塗布液を用い、得られた塗膜の着色により、塗布済み部
と未塗布部とを識別し、該識別に基づいて、第2層の塗
布液として、酸性を呈する塗布液を用いて塗布作業を進
めることを特徴とする塗布方法(請求項1)に関する。
ロイコ色素が発色した状態の色素であることを特徴とす
る請求項1に記載の塗布方法(請求項2)に関し、第1
層が光触媒層を基材表面に固定する接着層用塗布液であ
り、第2層が光触媒機能を有する光触媒層塗布液である
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の塗布方法(請
求項3)に関する。
された光触媒坦持構造体(請求項4)に関し、更に詳し
くは、光触媒坦持構造体の表面が、光励起に応じて親水
性を呈することを特徴とする請求項4に記載の光触媒坦
持構造体(請求項5)に関する。
2層の塗布液はいかなる目的で基材表面に塗布される塗
布液でも使用することができる。その目的として、具体
的には、有機又は無機系の被膜を形成するための液状被
膜形成材料、各種プライマー処理(フィルム/シート類
の積層、あるいは多層コートにおいて層間の密着性向上
などの目的で下層表面を処理すること)、抗菌、生体親
和化などの表面改質・活性化・機能化処理、リン酸塩、
クロメート、発色などの化成処理等を例示することがで
きる。中でも、基材表面に光触媒機能を持たせるための
処理において好適に使用することができる。
という条件を除いて、第1層及び第2層形成に用いられ
る塗布液の材質としては、特に限定されず、有機系、無
機系共に使用することができる。
ラス、コロイダルシリカ、ポリオルガノシロキサン等の
ケイ素化合物、リン酸亜鉛、リン酸アルミニウムなどの
リン酸塩、重リン酸塩、早強セメント、普通セメント、
中庸熱セメント、耐硫酸塩セメント、ホワイト(白色)
セメント、油井セメント、地熱井セメントなどのポルト
ランドセメント、フライアッシュセメント、高硫酸塩セ
メント、シリカセメント、高炉セメントなどの混合セメ
ント、アルミナセメント等のセメント、石灰、石膏、ほ
うろう用フリット、グラスライニング用うわぐすり、セ
ッコウプラスター、石灰プラスター、ドロマイトプラス
ター等のプラスター等を例示することができる。
又は有機オリゴマーを例示することができる。具体的に
は、ABS樹脂、ACS樹脂、アルキド樹脂、アミノ樹
脂、ASA樹脂、ビスマレイミドトリアジン樹脂、セル
ロースプラスチック、塩素化ポリエーテル、塩素化ポリ
エチレン、アリル樹脂、エポキシ樹脂、エチレン−α−
オレフィン共重合体、エチレン−酢ビ共重合体、エチレ
ン−塩化ビニル共重合体、EVA樹脂、FRP、フッ素
樹脂、フラン樹脂、アイオノマー、液晶プラスチック、
メタクリル−スチレン共重合体、ニトリル樹脂、芳香族
ポリエステル、オレフィンビニルアルコール共重合体、
石油樹脂、フェノール樹脂、ポリアセタール、ポリアミ
ド、強化ポリアミド、ポリアミド46、ポリアミドイミ
ド、ポリアリレート、ポリアリルスルフォン、ポリベン
ゾイミダゾール、ポリブタジエン、ポリブチレン、ポリ
ブチレンテレフタレート、ポリカーボネート、変性ポリ
カーボネート、ポリエーテルケトン、ポリエーテルイミ
ド、ポリエーテルケトン、ポリエーテルニトリル、ポリ
エーテルスルホン、ポリチオエーテルスルホン、低密度
ポリエチレン、高密度ポリエチレン、線状低密度ポリエ
チレン、水架橋ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレ
ート、ポリイミド、熱可塑性ポリイミド、ポリケトン、
メタクリル樹脂、ポリメチルペンテン、変性ポリオレフ
ィン、透明ポリオレフィン、ポリプロピレン、ポリフェ
ニレンエーテル、ポリフェニレンスルフィド、ポリスル
ホン、ポリスチレン、SAN樹脂、スチレン共重合体、
ブタジエンースチレン樹脂、ポリウレタン、ポリビニル
アセタール、ポリビニルアルコール、ポリ塩化ビニル、
アクリル変性ポリ塩化ビニル、熱可塑性エラストマー、
シリコーン、不飽和ポリエステル樹脂、ビニルエステル
系エポキシ樹脂、ポリ酢酸ビニル、キシレン樹脂等の有
機ポリマー、又はキャンデリラワックス、カルナバワッ
クス、ライスワックス、木ろう、ホホバ油、などの植物
系ワックス、みつろう、ラノリン(羊毛脂)、などの動
物系ワックス、モンタンワックス、オゾケライト、セレ
シンなどの鉱物系ワックス、ポリエチレンワックス、フ
ィッシャー・トロプシュワックス、油脂系合成ワックス
などの合成ワックス、ジメチルシロキサン油、変性シリ
コーン油、石油樹脂、テルペン樹脂、ロジンガム等の有
機オリゴマーを例示することができる。
は、分散させて用いるのが好ましい。溶媒としては、水
やトルエン、アルコールなどの有機溶媒を例示すること
ができ、これらを単独又は2種以上混合して用いること
ができる。前記塗布液には、必要に応じて架橋剤、分散
剤、充填剤、酸化防止剤、光安定剤、帯電防止剤、難燃
剤、抗菌剤、抗かび剤な等を配合させることができる。
架橋剤としては、イソシアネート系、メラミン系などの
通常の架橋剤を、分散剤としては、カップリング剤など
を使用することができる。
は、酸性を呈することが必要である。塗布液に酸性を付
与する方法は、特に限定されないが、酸性化合物を塗布
液中に添加する方法を例示することができる。該酸性化
合物は、他に用いる材質に影響を及ぼさない化合物であ
れば特に限定されないが、具体的には、塩酸、硫酸、亜
硫酸、硝酸、リン酸等の鉱酸、酢酸、プロピオン酸、酪
酸、吉草酸、カプリン酸、シクロプロパンカルボン酸、
シクロブタンカルボン酸、トリメチル酢酸、アクリル
酸、アンゲリカ酸、エライジン酸、オレイン酸、メタク
リル酸、α、β−エレオステアリン酸、ソルビン酸、安
息香酸、エチル安息香酸、クロル安息香酸、サリチル
酸、トルイル酸、アミノ安息香酸、シンナミリデン酢
酸、アセチルサリチル酸、アトロバ酸、アントラニル
酸、アセト酢酸、オビアン酸、アコン酸、アロキ酸、カ
ンファン酸、グリコール酸、グリシド酸、クロル酢酸、
シアン酢酸、ジエトオキザル酸、ジクロル酢酸、ジブロ
ム酢酸、ジブロムフランカルボン酸、チオグリコール
酸、テレピン酸、トリクロル酢酸、乳酸、ピルビン酸、
フリル酸、ヘモピロールカルボン酸、ロイシン酸、シュ
ウ酸、マロン酸、アジピン酸、アゼライン酸、グルタル
酸、コハク酸、セバシン酸、ピナコン酸、イソプロピリ
デンコハク酸、マレイン酸、アセチレンジカルボン酸、
1−シネオール酸、ヒドロケリドン酸、糖酸、酒石酸、
オキシグルタル酸、フタル酸、オキシフタル酸、オキシ
テレフタル酸、2,2’−アゾベンゼンジカルボン酸、
ナフタル酸、ピクリン酸、2−アントラキノンスルホン
酸、1,2−エタンジスルホン酸、エタンスルホン酸、
ベンゼンスルホン酸、エチルボロン酸、5,5−ジエチ
ルバルビツル酸、ジリツル酸、テトロン酸、テトロール
酸等の有機酸、ニトロフェノール、2,4−ジニトロフ
ェノール等のフェノール類を例示することができる。添
加する量は、pHが7以下になる量であれば特に制限さ
れない。
光触媒機能を付与する際に用いた場合、好適に使用する
ことができる。この場合、第1層の形成に用いる塗布液
が光触媒層を基材表面に固定する接着層用塗布液、第2
層の形成に用いる塗布液が光触媒機能を有する光触媒層
塗布液となる。このような塗布液は幾つか提案されてい
るが、十分な透明性、密着性、耐久性、膜強度等の実用
性を満足する塗布液の組成として以下に示す組成を例示
することができる。
2〜60重量%のアクリル−シリコン樹脂、エポキシ−
シリコン樹脂等のシリコン変性樹脂、コロイダルシリカ
を5〜40重量%含有する樹脂、又は一般式(1) SiCln1(OH)n2R1n3 (OR2)n4 ・・・(1) 〔式中、R1は(アミノ基、カルボキシル基、または、
塩素原子で置換されてもよい)炭素数1〜8のアルキル
基、R2は炭素数1〜8のアルキル基もしくはアルコキ
シ基で置換された炭素数1〜8のアルキル基を表し、n
1は0から2の整数を表し、n4は2から4の整数を表
し、かつn1+n2+n3 +n4=4を示す〕で表される
化合物の重縮合反応生成物であるポリシロキサンを3〜
60重量%含有する樹脂を主成分とする塗布液を例示す
ることができる。これらの樹脂、単独又は、混合して使
用することができ、有機溶剤溶液としてもしくは水性エ
マルジョンとして樹脂固形分として1〜50重量%含む
溶液として使用するのが好ましい。
ポキシ−シリコン樹脂等のシリコン変性樹脂の場合のシ
リコンの樹脂への導入方法は、エステル交換反応、シリ
コンマクロマーや反応性シリコンモノマーを用いたグラ
フト反応、ヒドロシリル化反応、ブロック共重合法等種
々あるが、本発明ではどのような方法で作られた物でも
使用することができる。
リル樹脂やエポキシ樹脂が成膜性、強靭性、担体との密
着性の点で最も優れているが、アルキッド樹脂、ウレタ
ン樹脂、ポリエステル樹脂等のような物でも使用でき
る。これらの樹脂は、溶剤に溶けたタイプであってもエ
マルジョンタイプであってもどちらでも使用することが
できる。また、架橋剤などの添加物が含まれていても何
等問題はない。
のポリシロキサンが炭素数1〜5のアルコキシ基を有す
るシリコンアルコキシドの加水分解物あるいは該加水分
解物からの生成物である場合に、接着性及び耐久性がよ
り向上した担持構造体を得ることができる。シリコンア
ルコキシドのアルコキシ基の炭素数が6以上であると、
高価であり、しかも、加水分解速度が非常に遅いので、
樹脂中で硬化させるのが困難になり、接着性や耐久性が
悪くなる。
ドを加水分解したポリシロキサンを使用することもでき
るが、塩素を多量に含有したポリシロキサンを使用する
と、不純物の塩素イオンにより、担体が腐食したり、接
着性を悪くする。
は、シリコンアルコキシドモノマーの状態で樹脂溶液へ
混合し、接着層形成時に空気中の水分で加水分解させる
方法、前もって、シリコンアルコキシドを部分加水分解
した物を樹脂と混合し、更に、保護膜形成時に空気中の
水分で加水分解する方法等種々あるが、樹脂と均一に混
合できる方法ならどのような方法でも良い。また、シリ
コンアルコキシドの加水分解速度を変えるために、酸や
塩基触媒を少量添加しても構わない。
は、アクリル樹脂、アクリル−シリコン樹脂、エポキシ
−シリコン樹脂、シリコン変性樹脂、ウレタン樹脂、エ
ポキシ樹脂、ポリエステル樹脂、アルキッド樹脂等が使
用できるが、アクリル−シリコン樹脂やエポキシ−シリ
コン樹脂を含むシリコン変性樹脂が耐久性の点で最も優
れている。
脂の場合、そのコロイダルシリカの粒子径は10nm以
下が好ましい。10nm以上になると、接着層中の樹脂
は光触媒により劣化し易くなるばかりか、光触媒層と接
着層との接着も悪くなる。このコロイダルシリカを樹脂
に導入する方法としては、樹脂溶液とコロイダルシリカ
溶液を混合後、塗布、乾燥して接着層を形成する方法が
最も簡便であるが、コロイダルシリカを分散した状態
で、樹脂を重合し、合成したものを塗布、乾燥して使用
しても良い。また、コロイダルシリカと樹脂との接着性
および分散性を良くするために、シランカップリング剤
でコロイダルシリカを処理して用いることもできる。
は、アクリル樹脂、アクリル−シリコン樹脂、エポキシ
−シリコン樹脂、シリコン変性樹脂、ウレタン樹脂、エ
ポキシ樹脂、ポリエステル樹脂、アルキッド樹脂等を例
示することができるが、アクリル−シリコン樹脂やエポ
キシ−シリコン樹脂を含むシリコン変性樹脂が最も耐久
性の点で優れている。
を陽イオン交換することにより作られるシリカゾルであ
っても、シリコンアルコキシドを加水分解して作られる
シリカゾルであっても、どのような物でも使用すること
ができる。
を抑える目的で、光安定化剤及び/又は紫外線吸収剤等
を混合することにより耐久性を向上させることができ
る。使用できる光安定化剤としては、ヒンダードアミン
系が好ましいが、その他の物でも使用可能である。紫外
線吸収剤としてはトリアゾール系などが使用できる。添
加量は、樹脂に対して0.005wt%以上10wt%
以下、好ましくは0.01wt%以上5wt%以下であ
る。なお、接着層の表面をシラン系若しくはチタン系カ
ップリング剤で処理すると光触媒層との接着性が向上す
ることがある。
脂溶液を印刷法、シート成形法、スプレー吹き付け法、
ディップコーティング法、スピンコーティング法、刷毛
塗装方法、ローラー塗装方法等でコートし、乾燥する方
法が使用できる。乾燥する温度は、溶媒や樹脂の種類に
よっても異なるが、一般的に150℃以下が好ましい。
接着層の厚さは、0.1μm以上であれば光触媒層を強
固に接着し耐久性の高い光触媒担持構造体とすることが
可能である。また、グラビア印刷法などの短時間で接着
層を乾燥硬化させることが必要な塗布法の場合は、シリ
コン系などの硬化剤を接着層固形分に対し、必要な硬化
速度に応じて0.1〜10重量%添加することも好まし
く採用される。
水酸化物ゲルを25〜95重量%含有する組成が好まし
い。また、金属酸化物ゲルもしくは金属水酸化物ゲルの
比表面積が好ましくは150℃で乾燥後50m2/g以
上、更に好ましくは100m2/g以上あると、接着性
はより強固になり、触媒活性も向上する。
チタニウム、ジルコニウム、マグネシウム、ニオビウ
ム、タンタラム、タングステン、錫等の金属の酸化物ゲ
ルもしくは水酸化物ゲルを好ましく例示することができ
る。また、金属成分として、珪素、アルミニウム、チタ
ニウム、ジルコニウム、ニオビウムの中から選ばれた2
種以上の金属を含有する酸化物もしくは水酸化物ゲルを
使用することにより、沸騰水に浸漬した後の光触媒層の
付着性を高めることが可能である。耐沸騰水性に優れた
金属成分の組み合わせの例としては、珪素−アルミニウ
ム、珪素−チタニウム、珪素−ジルコニウム、珪素−ニ
オビウム、アルミニウム−チタニウム、アルミニウム−
ジルコニウム、アルミニウム−ニオビウム、アルミニウ
ム−タンタラム、チタニウム−ジルコニウム、チタニウ
ム−ニオビウム、チタニウム−タンタラム、珪素−アル
ミニウム−ジルコニウム、珪素−アルミニウム−チタニ
ウムなどが好ましく、更に好ましくは、珪素−アルミニ
ウム、珪素−チタニウム、珪素−ジルコニウム、珪素−
チタニウム−アルミニウム、珪素−アルミニウム−ジル
コニウムなどの酸化物ゲルもしくは水酸化物ゲル等を挙
げることができる。
の比表面積が50m2/g以上あると、接着性が高く、
触媒活性も向上し、沸騰水中に浸漬した後でも優れた接
着性を有している。また、実際の使用に当たっては、ゲ
ルを形成させるためのゾルを混合し乾燥して得られるゲ
ルでも、共沈法などの方法で作られる複合酸化物ゲルを
使用しても良い。光触媒との複合化には、ゲルとなる前
のゾルの状態で均一混合するか、もしくは、ゾルを調製
する前の原料の段階で混合するのが望ましい。ゲルを調
製する方法には、金属塩を加水分解する方法、中和分解
する方法、イオン交換する方法、金属アルコキシドを加
水分解する方法等があるが、ゲルの中に光触媒粉末が均
一に分散された状態で得られるものであればいずれの方
法も使用可能である。但し、ゲル中に多量の不純物が存
在すると、光触媒の接着性や触媒活性に悪影響を与える
ので、不純物の少ないゲルの方が好ましい。
いはシランカップリング剤を10〜50重量%加えるこ
とによっても高い触媒活性を維持したまま、沸騰水中へ
15分間浸漬した後でJIS K5400に規定された
碁盤目テープ法による付着性試験で評価点数が6点以上
の優れた付着性のものを得ることができる。
るいはシランカップリング剤は、沸騰水中での光触媒層
の付着性を高める効果を有している。シリコン変性樹脂
としては通常市販されているシリコン−アクリル系やシ
リコン−エポキシ系のものが使用可能であり、溶剤に溶
解したものでもエマルジョンとなって水中に分散してい
るものでもいずれも使用可能である。また、シランカッ
プリング剤としては、一般式:RSi(Y)3や(R)2Si
(Y)2(但し、Rは有機性官能基を、Yは塩素原子また
はアルコキシ基を示す。)等で示されるものが使用可能
である。前記一般式において、Rとしては、メチル基、
エチル基、ビニル基、γ−グリシドキシプロピル基、γ
−メタクリロキシプロピル基、γ−(2−アミノエチ
ル)アミノプロピル基、γ−クロロプロピル基、γ−メ
ルカプトプロピル基、γ−アミノプロピル基、γ−アク
リロキシプロピル基などがあり、Yとしては塩素原子以
外にメトキシ基、エトキシ基、β−メトキシエトキシ
基、β−エトキシエトキシ基等C1〜C5のアルコキシ基
のものがいずれも使用可能である。
ング剤の添加量は、固形分として光触媒層中に10〜5
0重量%加えることが望ましい。光触媒層中へのシリコ
ン変性樹脂あるいはシランカップリング剤の添加方法と
しては、光触媒粉末やゾルの液中へ添加する方法や、光
触媒とともに添加する金属酸化物ゲルを形成するための
金属の酸化物もしくは水酸化物のゾル液中へ添加する方
法など種々の方法が可能である。なお、エマルジョンタ
イプのシリコン変性樹脂を前記のゾル液中へ添加するこ
とは、光触媒活性を殆ど低下させることなく沸騰水中で
の光触媒層の付着性を著しく高めることができるので特
に望ましい。また、架橋剤などの添加物をシリコン変成
樹脂あるいはシランカップリング剤に含めることもでき
る。
など、光触媒層の乾燥温度で乾燥した時に、接着層と固
着して光触媒活性を示すものであればいずれも使用可能
である。ゾル状の光触媒を使用する場合、粒子径が20
nm以下、好ましくは10nm以下のものを使用する
と、光触媒層の透明性が向上し、直線透過率が高くなる
ため、透明性を要求されるガラス基板やプラスチック成
形体に塗布する場合に特に好ましい。また下地の担体に
色や模様が印刷されたものの場合にこうした透明な光触
媒層を塗布すると下地の色や柄を損なうことがない。
ZnO、SrTiO3、CdS、GaP、InP、Ga
As、BaTiO3、KNbO3、Fe2O3 、Ta2O
5 、WO3、SnO2、Bi2O3、NiO、Cu2O、S
iC、SiO2、MoS2、InPb、RuO2、CeO2
など、及び、これらの光触媒に、Pt、Rh、RuO
2、Nb、Cu、Sn、Ni、Feなどの金属及びそれ
らの金属の酸化物を添加したものが使用することができ
る。また、これらの光触媒に光触媒還元作用を利用して
Pt、Rh、RuO2、Nb、Cu、Sn、Ni、Fe
などの金属を添加したものなども全て使用可能である。
光触媒層中の光触媒の含有量は、多量なほど触媒活性が
高くなるが、接着性の点から好ましくは75重量%以下
である。
化合物を0.001〜5重量%、金属の酸化物および/
または水酸化物のゾルを固型分として0.1〜30重量
%、並びに光触媒の粉末および/またはゾルを固型分と
して0.1〜30重量%を含有した光触媒塗布液が、長
期にわたり安定で粘度増加や粒子沈降がない点で好まし
く使用することができる。
物としては、一般式(2) SiR3n5(OR4)4−n5 ・・・(2) 〔但し、式中、R3は(アミノ基、塩素原子、若しくは
カルボキシル基で置換されてもよい)炭素数1〜8のア
ルキル基を表し、R4は炭素数1〜8のアルキル基また
はアルコキシ基で置換された炭素数1〜8のアルキル基
を表し、n5は0、1、2、3のいずれかの数を表
す。〕で表されるアルコキシシラン類またはそれらの加
水分解生成物の1種または2種以上をで表されるアルコ
キシシラン類またはそれらの加水分解生成物の1種また
は2種以上の混合物が使用可能である。
チル基、エチル基、ビニル基、γ−グリシドキシプロピ
ル基、γ−メタクリロキシプロピル基、γ−(2−アミ
ノエチル)アミノプロピル基、γ−クロロプロピル基、
γ−メルカプトプロピル基、γ−アミノプロピル基、γ
−アクリロキシプロピル基などがあり、−OR4として
は、メトキシ基、エトキシ基、n−プロポキシ基、i−
プロポキシ基、n−プトキシ基、β−メメトキシエトキ
シ基、β−エトキシエトキシ基、2−エチルヘキシロキ
シ基等C1〜C8のアルコキシ基のものが望ましい。
例として、テトラメトキシシラン、テトラエトキシシラ
ン、メチルトリメトキシシラン、メチルトリエトキシシ
ラン、及び、それらの加水分解生成物の1種又は2種以
上の混合物を好ましく挙げることができる。
添加方法としては、光触媒粉末もしくはゾルの液中へ添
加する方法や、光触媒とともに添加する金属酸化物およ
び/または水酸化物のゾルの液中へ添加する方法など種
々の方法が可能である。また、部分加水分解されたシリ
コン化合物が添加されていても良い。この光触媒層の塗
布液中に添加するシリコン化合物は、沸騰水中での光触
媒層の付着性を高める効果も有するため、前述のシラン
カップリング剤等が添加されている場合はシリコン化合
物の添加量を減らすことが可能である。
物および/または水酸化物のゾルは、固型分として塗布
液に対して0.1〜30重量%、光触媒の粉末および/
またはゾルは固型分として塗布液に対して0.1〜30
重量%をそれぞれ加えるのが望ましい。
酸化物ゾルもしくは金属水酸化物ゾル液中に光触媒を分
散した懸濁液を接着層を形成するのと同様のコート法で
コートすることができる。金属酸化物ゾルもしくは金属
水酸化物ゾルの前駆体溶液の状態で光触媒を分散し、コ
ート時に加水分解や中和分解してゾル化もしくはゲル化
させても良い。ゾルを使用する場合には、安定化のため
に、酸やアルカリの解膠剤等が添加されていても良い。
また、ゾル懸濁液中に光触媒に対し、5重量%以下の界
面活性剤やシランカップリング剤などを添加して、接着
性や操作性を良くすることもできる。光触媒層形成時の
乾燥温度としては、担体材質及び接着層中の樹脂材質に
よっても異なるが、200℃以下が好ましい。
が、5μm以上になるとほとんど変わらなくなる。5μ
m以下で、高い触媒活性を示し、しかも、透光性を示す
ようになり、触媒層が目立たなくなり好ましい。しか
し、厚さが、0.1μm未満になると透光性は良くなる
ものの、光触媒が利用している紫外線をも透過してしま
うために、高い活性は望めなくなる。光触媒層の厚さを
0.1μm以上5μm以下にし、しかも、結晶粒子径が
40nm以下の光触媒粒子および比表面積100m 2/
g以上の金属酸化物ゲルもしくは金属水酸化物ゲルを用
いると、光触媒層と接着層の合計の波長550nmの全
光線透過率は70%以上になる。波長550nmの全光
線透過率が、70%以上になるように担持した構造体
は、担体が透明な場合、透過した可視光線を照明として
利用でき、また、担体が不透明な場合でも、担体上の柄
を損なうことがないので装飾性の上でも有用となる。
って無色となる特徴を有する。このような色素を用いる
ことにより、第1層成膜時には第1層が発色し、塗膜が
塗装されたことを確認でき、更に第2層を塗装する場
合、第2層が塗装された部分が酸の刺激で無色となり、
第2層までも塗装されたことが確認できるという利点が
ある。
する色素であれば、特に限定されないが、中でもロイコ
色素が発色した状態の色素であるのが好ましく、具体的
には、エオシン、エリトロシン、フロキシン、ローズベ
ンガル、ローダミンB、フェノールフタレイン、フルオ
レッセイン、ウラニン等のキサテン色素を例示すること
ができる。これらは、単独でも、また2種以上混合して
使用することができる。添加量は、特に制限されない
が、第1層形成用塗布液中の固形分に対して0.005
〜0.5重量%の範囲が好ましい。0.005重量%以
下では、発色が弱く第1層の塗布が確認できず、0.5
重量%以上では第2層塗布液の塗布と共に第1層が十分
に消色しない。
酸の刺激により無色となる色素を含有する塗布液を用
い、得られた塗膜の着色により、塗布済み部と未塗布部
とを識別し、該識別に基づいて、第2層の塗布液とし
て、酸性を呈する塗布液を用いて塗布作業を進めること
を特徴とする。塗布方法としては、特に限定されず、具
体的には、樹脂溶液を印刷法、シート成形法、スプレー
吹き付け法、ディップコーティング法、スピンコーティ
ング法、刷毛塗装方法、ローラー塗装方法等を例示する
ことができる。形成される被膜の厚さは特に制限されな
いが、通常0.5nm〜100μmの範囲であり、特に
1nm〜10μm範囲の厚さの場合、好適に使用するこ
とができる。
制限されない。具体的には、ガラス、プラスチック、布
帛、金属、木材等を例示することができる。
状、繊維状等どのような複雑な形状にでも使用すること
ができる。また、施工済の窓ガラス、ショーケース、め
がね等用途によっては、加工済のガラスに応用すること
もできる。
具、照明灯、ブラックライト、水処理用充填剤をはじ
め、カメラ、眼鏡レンズ等、あらゆる使用場面に使用で
きる。プラスチック成形体は、壁紙、内装用ボード、家
具、電気機器、車輛用部品をはじめ、カメラ、メガネの
レンズ等、多くの使用場面に使用できる。
ルム状、板状、管状、球状、繊維状等どのような複雑な
形状にでも、使用することができる。また、施工済の建
築資材、家庭電化製品、めがね等用途によっては、加工
済のプラスチック成形体の処理に使用することができ
る。
繊維、レーヨン、アセテートなどの再生繊維、ナイロ
ン、アクリル、ポリアミド、ポリエステル、ポリアクリ
ロニトリル、ポリ塩化ビニルなどの合成繊維、アラミド
などの耐熱性繊維の単独あるいは混紡繊維からなる織
布、編布、不織布などを基材として用いることができ
る。また、シリコン系撥水剤、パーフルオロアルキルア
クリレートなどのフッ素撥水剤、ジルコニウム塩系撥水
剤、エチレン尿素系撥水剤などの撥水剤で処理された布
帛、必要に応じて耐久性を向上させるためにエチレンイ
ミン系、エポキシ系、メラミン系等の架橋剤を併用して
いる撥水加工された布帛、ポリアミドとポリエステルの
フィブリル化型複合繊維等からなる擬革、織布、不織
布、編布等の基材にポリウレタン接着剤を介してポリウ
レタン樹脂層が形成されてなる合成皮革等を用いること
もできる。また、傘、テント、バッグ等、加工済の布帛
の処理に使用することができる。本発明の方法により処
理された布帛は、多くの使用場面、たとえばカーテン、
壁紙等のインテリア製品、テント、傘、テーブルクロス
等の日用品、食品包装材等としてまた育苗シート等農業
分野にも使用できる。
単体金属の他、ステンレス、しんちゅう、黄銅、アルミ
合金、チタン合金等の各種合金なども基材として使用可
能である。また、使用する金属の形状、材質によって
は、通常の塗料で塗装した金属シートや板、着色したカ
ラー鋼板やカラーアルミサッシ等にも使用することがで
きる。
繊維状、シート状等どのような複雑な形状にでも、使用
できる。また、施工済の窓枠、家具、ショーケース、め
がねフレーム等用途によっては、加工済の金属の処理に
も使用することができる。本発明に示す方法で処理した
金属は、窓枠、家具、装飾品、内装パネル、外装パネ
ル、水処理用充填剤をはじめ、ストレーナー、フィルタ
ー等、抗菌、脱臭、防汚等の効果を必要とする多くの使
用場面に使用できる。
状、板状、球状、シート状等どのような複雑な形状でも
可能である。また、施工済の壁、天井板、柱のほか、家
具、木工細工等の加工済の木材および木質材料の処理に
も使用することができる。本発明に示す方法で処理した
木材および木質材料は、建築用材、家具、木工品、イン
テリア材および内装材等、抗菌、脱臭、防汚等の効果を
必要とする多くの使用場面に使用できる。
ない面に粘着剤を塗布したフィルムとすることで、自動
車や各種輸送機器の窓ガラス、建築物の窓ガラス、冷凍
・冷蔵ショーケースや温室などの内側に貼り付けること
が可能になり、ガラス表面の汚染防止と破損時の飛散防
止に有効な透視性の高いフィルムとすることが可能であ
る。また、薄いプラスチックフィルムは食品包装用のラ
ップフィルムとしても使用可能である。このプラスチッ
クフィルムに使用できる樹脂としては、ポリエチレンテ
レフタレート樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリアクリ
ル酸エステル樹脂、ポリメチルメタクリレート樹脂、ポ
リエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリアミド樹
脂、ポリイミド樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリ塩化ビニ
ル樹脂、ポリフッ化ビニリデン樹脂、フッ化エチレン−
プロピレン共重合樹脂、フッ化エチレン−エチレン共重
合樹脂等のフィルム状に成形加工した時に550nmの
波長の光の直線透過率が50%以上である透明性の高い
合成樹脂フィルムまたはシートがいずれも使用できる。
また、壁紙や化粧シートなどの裏面に粘着層と剥離フィ
ルムを設け表面に模様を印刷した不透明な素材の表面に
も、下地の壁紙や化粧シートに印刷された柄や模様を損
なうことがないので好ましく採用できる。
先に示した、接着層塗布液、光触媒層塗布液を用いて光
触媒機能を付加した構造体は、紫外線等により表面の光
触媒が励起され、有機物等の汚れ、汚染物質、菌等を分
解する能力を有することから、抗菌、防汚、脱臭等の効
果を必要とする多くの場面に使用することができる。ま
た、紫外線等の光励起により親水性を呈する構造体も、
防汚、防曇等の効果を必要とする多くの場面で使用する
ことでき好ましい。この場合、親水性とは、表面におけ
る水の接触角を指標に計られ、接触角が20度以下、更
には10度以下のものが好ましい。
が、本発明の範囲は実施例に限定されるものではない。
コン樹脂(ガラス転移温度20℃)、テトラメトキシシ
ランの部分加水分解生成物であり重合度が3〜6である
オリゴマーを固形分重量比65:35に混合し、エタノ
ール−酢酸エチル混合溶媒で固形分濃度が10重量%に
なるように希釈し、接着層用塗布液を調製した。更にキ
サンテン染料であるエリトロシンを固形分に対し、0.
02重量%になるように混合して赤色に着色した接着層
用塗布液を得た。
品番号:STS−01、固形分濃度30重量%、平均粒
子径7nm)、コロイダルシリカ(粒子径20nm)を
固形分重量比50:50に混合し、エタノール及び水を
用いて固形分10重量%になるように希釈し、硝酸でp
H=2.0になるように調整して光触媒層用塗布液を調
製した。
ト製アレスレタン)がコートされたビルの外壁80m2
に、調製した接着層用塗布液をスプレー法で乾燥膜厚2
μmになるように塗布し、室温で4時間乾燥し、赤色に
着色した接着層を形成した。塗布部分が着色で確認でき
接着層の塗り残しはなかった。その後、先に調製した光
触媒層用塗布液を同様のスプレー法で乾燥膜厚1μmに
なるように塗布し、室温で7日間乾燥し、光触媒層を得
た。光触媒層を塗装した部分の接着層の赤色が瞬時に消
え、色が消えることで光触媒層の成膜を確認でき光触媒
層の塗り残しはなかった。塗布液使用量は接着層用塗布
液が50g/m2、光触媒層用塗布液40g/m2であっ
た。
(固形分に対し、0.01重量%)に変更した以外は同
様にして赤色に着色した接着層用塗布液を得た。二酸化
チタン微粒子とシリコンアルコキシドの加水分解物を固
形分重量比50:50のアルコール性分散液(ST−K
03、石原産業製、pH=1.5)を光触媒層用塗布液
とした。次いで、ビル外壁のアルミパネル20m2に調
製した接着層用塗布液を刷毛塗装で乾燥膜厚3μmにな
るように塗布し、室温で4時間乾燥し、赤色に着色した
接着層を形成した。塗布部分が着色で確認でき接着層の
塗り残しはなかった。その後、先に調製した光触媒層用
塗布液を同様の刷毛塗装で乾燥膜厚0.5μmになるよ
うに塗布し、室温で7日間乾燥し、光触媒層を得た。光
触媒層を塗装した部分の接着層の赤色が瞬時に消え、色
が消えることで光触媒層の成膜を確認でき光触媒層の塗
り残しはなかった。塗布液使用量は接着層用塗布液が7
0g/m2、光触媒層用塗布液20g/m2であった。
製し、同条件で、表面がウレタン塗料(関西ペイント製
アレスレタン)がコートされたビルの外壁80m2に、
調製した接着層用塗布液をスプレー法で乾燥膜厚2μm
になるように塗布し、室温で4時間乾燥し、その後、先
に調製した光触媒層用塗布液を同様のスプレー法で乾燥
膜厚1μmになるように塗布し、室温で7日間乾燥し、
光触媒層を得た。塗布液使用量は接着層用塗布液が65
g/m2、光触媒層用塗布液52g/m2であった。塗布
1ヶ月後、光触媒層のチョーキングによって接着層の塗
り忘れが面積比で3%見つかり、表面の汚れによって、
光触媒層の塗り忘れが面積比で2%見つかった。
ることにより、基材の外観を損なうことなく、しかも、
塗りむら、塗り重ね等の問題を生じることがなくなる。
しかも、第2層を塗布する際にも塗布状況を目視で確認
できるため、従来に比較して作業効率を格段に向上させ
ることができる。
Claims (5)
- 【請求項1】基材表面に2層以上の無色透明な塗膜を形
成する塗布方法において、第1層の塗布液として、酸の
刺激により無色となる色素を含有する塗布液を用い、得
られた塗膜の着色により、塗布済み部と未塗布部とを識
別し、該識別に基づいて、第2層の塗布液として、酸性
を呈する塗布液を用いて塗布作業を進めることを特徴と
する塗布方法。 - 【請求項2】酸の刺激により無色となる色素が、ロイコ
色素が発色した状態の色素であることを特徴とする請求
項1に記載の塗布方法。 - 【請求項3】第1層が光触媒層を基材表面に固定する接
着層用塗布液であり、第2層が光触媒機能を有する光触
媒層塗布液であることを特徴とする請求項1又は2に記
載の塗布方法。 - 【請求項4】請求項3に記載の方法を用いて製造された
光触媒坦持構造体。 - 【請求項5】光触媒坦持構造体の表面が、光励起に応じ
て親水性を呈することを特徴とする請求項4に記載の光
触媒坦持構造体。
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