JP2001248461A - 産業用車両 - Google Patents

産業用車両

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JP2001248461A
JP2001248461A JP2000055071A JP2000055071A JP2001248461A JP 2001248461 A JP2001248461 A JP 2001248461A JP 2000055071 A JP2000055071 A JP 2000055071A JP 2000055071 A JP2000055071 A JP 2000055071A JP 2001248461 A JP2001248461 A JP 2001248461A
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Japan
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accelerator pedal
accelerator
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JP2000055071A
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English (en)
Inventor
Hidekazu Kikuchi
英一 菊地
Norihiro Oe
典弘 大江
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TCM Corp
Original Assignee
TCM Corp
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Priority to EP00939069A priority patent/EP1260477A1/en
Priority to CNB008192243A priority patent/CN100355643C/zh
Priority to TW090101692A priority patent/TW548213B/zh
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  • Control Of Throttle Valves Provided In The Intake System Or In The Exhaust System (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 前向き位置に対して左右へ所定角度だけ回転
自在に構成された座席を備えた車両において、座席を左
右いずれか一方へ所定角度だけ回転させた際のアクセル
ペダルの操作を容易にする。 【解決手段】 運転部3に、前向き位置Fにある座席4
に対応する位置の主アクセルペダル7と、所定角度回転
した右回転位置Rにある座席4に対応する位置の副アク
セルペダル8とが設けられ、スロットル弁が主アクセル
ペダル7に連動し、副アクセルペダル8を踏み込んだ
際、主アクセルペダル7が連動機構を介して副アクセル
ペダル8に連動するように構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、座席が前向き位置
に対して少なくとも左右いずれか一方へ所定角度だけ回
転自在に設置されているフォークリフト等の産業用車両
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、フォークリフトでは、座席に座っ
た作業者が後向きの運転姿勢でフォークリフトを後進走
行させて作業を行なう場合が多いが、これに対して、上
記座席は運転部に前向きに固定されているため、後進走
行時、上記作業者は上半身を180°近く捻った無理な
姿勢でフォークリフトを運転しなければならず、作業者
の疲労が増し、後方の視界も確保し難かった。
【0003】上記の対策として、図14に示すように、
フォークリフト81の座席82が前向き位置Fに対して
右方向へ約45°回転自在に構成されたものがある。こ
れによると、フォークリフト81を前進走行させる場合
は、図15に示すように、座席82を前向き位置Fにし
たままで、作業者は座席82に座って前向きに運転す
る。また、フォークリフト81を後進走行させる場合
は、図14に示すように、座席82を前向き位置Fから
右方向へ約45°の回転位置Rまで回転させることによ
り、作業者の後向き姿勢が楽になり、疲労軽減や後方視
界の確保が容易になった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記の従
来形式では、アクセルペダル83が座席82の前方右側
に1箇所設けられており、図15に示すように、作業者
が前向き位置Fの座席82に座っている場合には、アク
セルペダル83を通常通り右足で操作できるが、図14
に示すように、回転位置Rの座席82に座っている場合
には、アクセルペダル83を右足で操作することは困難
になるといった問題がある。この際、アクセルペダル8
3を左足で操作することも考えられるが、不慣れなため
誤操作を起こす恐れがある。
【0005】本発明は、座席を前向き位置に対して左右
いずれか一方へ所定角度だけ回転させた際においても、
アクセルペダルを容易に操作し得る産業用車両を提供す
ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本第1発明は、後向きの運転姿勢で後進走行可能な産
業用車両において、車体に設けられた運転部に、座席が
前向き位置に対して少なくとも左右いずれか一方へ所定
角度だけ回転自在に設置され、上記運転部に、前向き位
置にある座席に対応する位置の主アクセルペダルと、前
向き位置から所定角度回転した回転位置にある座席に対
応する位置の副アクセルペダルとが設けられているもの
である。
【0007】これによると、産業用車両を前進走行させ
る場合は、座席を前向き位置にしたままで、作業者は座
席に座って前向きに運転する。この際、作業者は主アク
セルペダルを操作する。
【0008】また、産業用車両を後進走行させる場合
は、座席を前向き位置から回転位置まで回転させること
により、作業者の後向き姿勢が楽になり、疲労軽減や後
方視界の確保が容易になる。この際、作業者は副アクセ
ルペダルを操作する。
【0009】このようにアクセルペダルを2箇所に設
け、このうち主アクセルペダルが前向き位置にある座席
に対応する位置に設けられているため、前進走行時、作
業者は主アクセルペダルを容易に操作することができ
る。また、副アクセルペダルが回転位置にある座席に対
応する位置に設けられているため、後進走行時において
も、作業者は副アクセルペダルを容易に操作することが
できる。
【0010】本第2発明は、主アクセルペダルは連動機
構を介して副アクセルペダルに連動するように構成さ
れ、上記連動機構は、主アクセルペダルを踏み込むこと
によって回転自在でかつ主戻りばねによって元の位置に
戻される主アクセルリンクと、副アクセルペダルを踏み
込むことによって回転自在でかつ副戻りばねによって元
の位置に戻される副アクセルリンクと、上記両アクセル
リンク間に接続された連動ケーブルとで構成され、上記
副アクセルリンクの回転が上記連動ケーブルを介して主
アクセルリンクに伝達され、スロットル弁がスロットル
ケーブルを介して上記主アクセルリンクに連動している
ものである。
【0011】これによると、前進走行時、主アクセルペ
ダルを踏み込んだ場合、主アクセルリンクが一方向に回
転し、スロットル弁がスロットルケーブルを介して上記
主アクセルリンクに連動して作動する。尚、主アクセル
ペダルの踏み込みを解除した場合、主アクセルリンクが
主戻りばねによって元の位置に戻される。
【0012】また、後進走行時、副アクセルペダルを踏
み込んだ場合、副アクセルリンクが一方向に回転し、こ
の副アクセルリンクの回転が連動ケーブルを介して主ア
クセルリンクに伝達されることによって、主アクセルリ
ンクも一方向に回転し、以って、スロットル弁がスロッ
トルケーブルを介して上記主アクセルリンクに連動して
作動する。尚、副アクセルペダルの踏み込みを解除した
場合、副アクセルリンクが副戻りばねによって元の位置
に戻されるとともに、主アクセルリンクも主戻りばねに
よって元の位置に戻される。
【0013】本第3発明は、主アクセルペダルと副アク
セルペダルとの間に連動機構が設けられ、上記連動機構
は、主アクセルペダルを踏み込むことによって回転自在
でかつ主戻りばねによって元の位置に戻される主アクセ
ルリンクと、副アクセルペダルを踏み込むことによって
回転自在でかつ副戻りばねによって元の位置に戻される
副アクセルリンクと、回転自在な一方および他方の中間
リンクと、上記副アクセルリンクと他方の中間リンクと
の間に接続された連動ケーブルとで構成され、上記主ア
クセルリンクは、一方向へ回転する際に、上記一方の中
間リンクに係合する主係合部を有し、上記他方の中間リ
ンクは、一方向へ回転する際に、上記一方の中間リンク
に係合する中間係合部を有し、上記主係合部が一方の中
間リンクに係合している場合、中間係合部は一方の中間
リンクに対して離間可能となり、中間係合部が一方の中
間リンクに係合している場合、主係合部は一方の中間リ
ンクに対して離間可能となるように構成され、上記副ア
クセルリンクの回転が上記連動ケーブルを介して上記他
方の中間リンクに伝達され、スロットル弁がスロットル
ケーブルを介して上記一方の中間リンクに連動している
ものである。
【0014】これによると、前進走行時、主アクセルペ
ダルを踏み込んだ場合、主アクセルリンクが一方向へ回
転し、この際、主アクセルリンクの主係合部が一方の中
間リンクに係合するため、一方の中間リンクは主係合部
を介して主アクセルリンクと共に一方向へ回転する。こ
れにより、スロットル弁がスロットルケーブルを介して
上記一方の中間リンクに連動して作動する。
【0015】尚、主アクセルリンクが一方向へ回転し
て、主係合部が一方の中間リンクに係合している場合、
他方の中間リンクの中間係合部は一方の中間リンクに対
して離間するため、主アクセルリンクと一方の中間リン
クとが回転するのに対して、副アクセルリンクと他方の
中間リンクとは回転せずに停止した状態のままとなる。
【0016】また、後進走行時、副アクセルペダルを踏
み込んだ場合、副アクセルリンクが一方向へ回転し、こ
の副アクセルリンクの回転が連動ケーブルを介して他方
の中間リンクに伝達されるため、上記他方の中間リンク
が副アクセルリンクと共に一方向へ回転する。この際、
他方の中間リンクの中間係合部が一方の中間リンクに係
合するため、一方の中間リンクは中間係合部を介して他
方の中間リンクと共に一方向へ回転する。これにより、
スロットル弁がスロットルケーブルを介して上記一方の
中間リンクに連動して作動する。
【0017】尚、副アクセルリンクが一方向へ回転し
て、中間係合部が一方の中間リンクに係合している場
合、主アクセルリンクの主係合部は一方の中間リンクに
対して離間するため、副アクセルリンクと一方の中間リ
ンクと他方の中間リンクとが回転するのに対して、主ア
クセルリンクは回転せずに停止した状態のままとなる。
【0018】このように、主アクセルペダルを踏み込ん
だ場合、主アクセルリンクは回転するが副アクセルリン
クは回転せず、また、副アクセルペダルを踏み込んだ場
合、副アクセルリンクは回転するが主アクセルリンクは
回転しない。これにより、主アクセルペダルを踏み込む
際、主戻りばねの付勢力による抵抗のみが主アクセルペ
ダルに作用するため、上記主戻りばねの付勢力に抗した
踏力で主アクセルペダルを踏み込むことができる。ま
た、副アクセルペダルを踏み込む際、副戻りばねの付勢
力による抵抗のみが副アクセルペダルに作用するため、
上記副戻りばねの付勢力に抗した踏力で副アクセルペダ
ルを踏み込むことができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明における実施の形態
を図1〜図7に基づいて説明する。図1〜図3に示すよ
うに、1は後進走行可能な産業用車両の一例であるフォ
ークリフトである。このフォークリフトの車体2には運
転部3やエンジン5が設けられている。上記運転部3に
は、座席4が前向き位置Fに対して左右両方向へそれぞ
れ45°(所定角度の一例)だけ回転自在に設置されて
いる。
【0020】上記前向き位置Fにおける座席4に対して
前方右寄り位置に、主アクセルペダル7が設けられ、さ
らに、上記前向き位置Fから右方向へ45°回転した右
回転位置Rにおける座席4に対して前方右寄り位置に、
副アクセルペダル8が設けられている。この副アクセル
ペダル8を踏み込んだ際、上記主アクセルペダル7が連
動機構10を介して副アクセルペダル8に連動するよう
に構成されている。
【0021】図4,図5に示すように、上記連動機構1
0は、主アクセルペダル7を踏み込むことによって回転
自在でかつ主戻りばね11によって元の位置に戻される
主アクセルリンク12と、副アクセルペダル8を踏み込
むことによって回転自在でかつ副戻りばね13によって
元の位置に戻される副アクセルリンク14と、上記両ア
クセルリンク12,14間に接続されたプルケーブル1
5(連動ケーブルの一例)とで構成されている。
【0022】上記主アクセルリンク12は、運転部3に
水平に設けられた主支軸17に外嵌されており、上下方
向の第1および第2アーム部18,19と斜め上向きの
第3アーム部20とを有している。上記第1アーム部1
8に設けられた主取付軸21の先端には、上記主アクセ
ルペダル7の裏側に接触する転動自在な主支持ローラ2
2が設けられている。
【0023】また、上記主戻りばね11は上記主支軸1
7に外嵌されており、さらに、上記プルケーブル15の
一端が上記第2アーム部19の先端に連結されている。
また、上記エンジン5のスロットル弁23は、スロット
ル用プルケーブル24(スロットルケーブルの一例)を
介して、第3アーム部20に連動連結されている。
【0024】さらに、上記副アクセルリンク14は、運
転部3に水平に設けられた副支軸26に外嵌されてお
り、上向きの第1アーム部27と斜め上向きの第2アー
ム部28とを有している。上記第1アーム部27に設け
られた副取付軸29の先端には、上記副アクセルペダル
8の裏側に接触する転動自在な副支持ローラ30が設け
られている。
【0025】また、上記副戻りばね13は上記副支軸2
6に外嵌されており、さらに、上記プルケーブル15の
他端が上記第2アーム部28の先端に連結されている。
尚、上記プルケーブル15は、固定された外皮部材の内
部にワイヤーを通した構成を有し、引く時のみ上記ワイ
ヤーを介して力を伝達できるものである。また、上記両
支持ローラ22,30が運転部3の床板32の上方へ突
出しており、それ以外の部材は床板32の下方に収納さ
れている。
【0026】以下、上記構成における作用を説明する。
フォークリフト1を前進走行させる場合は、図1に示す
ように、座席4を前向き位置Fにしたままで、作業者は
座席4に座って前向きに運転する。この際、作業者は右
足で主アクセルペダル7を操作する。
【0027】また、フォークリフト1を後進走行させる
場合は、図2に示すように、座席4を前向き位置Fから
右回転位置Rまで回転させることにより、左手でハンド
ルを操作しながら、作業者の後向き姿勢が楽になり、疲
労軽減や後方視界の確保が容易になる。この際、作業者
は右足で副アクセルペダル8を操作する。
【0028】このようにアクセルペダル7,8を2箇所
に設け、このうち、図1に示すように、主アクセルペダ
ル7が前向き位置Fにある座席4に対して前方右寄り位
置に設けられているため、前進走行時、作業者は主アク
セルペダル7を右足で容易に操作することができる。ま
た、図2に示すように、副アクセルペダル8が右回転位
置Rにある座席4に対して前方右寄り位置に設けられて
いるため、後進走行時においても、作業者は副アクセル
ペダル8を右足で容易に操作することができる。
【0029】さらに、図3に示すように、座席4を前向
き位置Fから左回転位置Lまで回転させることにより、
車体2の左側から容易に乗り降りすることができる。ま
た、前進走行時、図6の仮想線で示すように、主アクセ
ルペダル7を踏み込んだ場合、主アクセルリンク12が
主戻りばね11の付勢力に抗して一方向Aへ回転するた
め、スロットル用プルケーブル24が引張られてスロッ
トル弁23が開く。
【0030】尚、主アクセルペダル7の踏力を弱めたり
主アクセルペダル7から右足を離した場合、図6の実線
で示すように、主アクセルリンク12が主戻りばね11
の付勢力によって他方向Bへ回転し元の位置に戻された
め、スロットル用プルケーブル24を介してスロットル
弁23が閉じる。
【0031】また、後進走行時、図7に示すように、副
アクセルペダル8を踏み込んだ場合、副アクセルリンク
14が副戻りばね13の付勢力に抗して一方向Aへ回転
するため、プルケーブル15が引張られ、これにより、
主アクセルリンク12も主戻りばね11の付勢力に抗し
て一方向Aへ回転し、以って、スロットル用プルケーブ
ル24が引張られてスロットル弁23が開く。
【0032】尚、副アクセルペダル8の踏力を弱めたり
副アクセルペダル8から右足を離した場合、図5に示す
ように、副アクセルリンク14が副戻りばね13の付勢
力によって他方向Bへ回転し元の位置に戻されるととも
に、主アクセルリンク12も主戻りばね11の付勢力に
よって他方向Bへ回転し元の位置に戻されるため、スロ
ットル用プルケーブル24を介してスロットル弁23が
閉じる。
【0033】上記実施の形態では、図7に示すように、
副アクセルペダル8を踏み込んだ場合、副アクセルリン
ク14が副戻りばね13の付勢力に抗して一方向Aへ回
転するとともに、主アクセルリンク12も主戻りばね1
1の付勢力に抗して一方向Aへ回転する。このため、副
アクセルペダル8を踏み込む際においては、上記副戻り
ばね13(図4参照)の付勢力による抵抗と上記主戻り
ばね11(図4参照)の付勢力による抵抗とを足し合わ
せた抵抗が副アクセルペダル8に作用するため、大きな
踏力を要する。
【0034】この点を考慮して、各アクセルペダル7,
8を操作する際の踏力を軽減することが可能な構造を、
他の実施の形態として図8〜図13に基づいて以下に説
明する。
【0035】図8に示すように、主アクセルペダル7と
副アクセルペダル8との間には、スロットル弁23に連
動する連動機構41が設けられている。上記連動機構4
1は、主アクセルペダル7を踏み込むことによって回転
自在でかつ主戻りばね42によって元の位置に戻される
主アクセルリンク43と、副アクセルペダル8を踏み込
むことによって回転自在でかつ副戻りばね44によって
元の位置に戻される副アクセルリンク45と、上記主ア
クセルリンク43と同一軸心46上を回転自在な一方お
よび他方の中間リンク47,48と、上記副アクセルリ
ンク45と他方の中間リンク48との間に接続されたプ
ルケーブル49(連動ケーブルの一例)とで構成されて
いる。
【0036】上記主アクセルリンク43と一方および他
方の中間リンク47,48と主戻りばね42とは、運転
部3に水平に設けられた主支軸51に外嵌されている。
図8,図9に示すように、上記主アクセルリンク43の
遊端部には主取付軸52と主係合片53(主係合部の一
例)とが設けられている。上記主取付軸52の先端に
は、主アクセルペダル7の裏側に接触する転動自在な主
支持ローラ54が設けられている。また、上記主係合片
53は、主アクセルリンク43が一方向Aへ回転する場
合に、上記一方の中間リンク47の一端部47aに一方
向A側から係合可能に構成されている。
【0037】また、図8,図11に示すように、上記副
アクセルリンク45は、運転部3に水平に設けられた副
支軸55に外嵌されており、上向きの第1アーム部56
と斜め上向きの第2アーム部57とを有している。上記
第1アーム部56に設けられた副取付軸58の先端に
は、副アクセルペダル8の裏側に接触する転動自在な副
支持ローラ59が設けられている。
【0038】また、上記副戻りばね44は上記副支軸5
5に外嵌されている。さらに、上記他方の中間リンク4
8の遊端部には中間係合片60(中間係合部の一例)が
設けられている。この中間係合片60は、他方の中間リ
ンク48が一方向Aへ回転する場合に、上記一方の中間
リンク47の他端部47bに一方向A側から係合可能に
構成されている。すなわち、図10に示すように、上記
中間係合片60は一方の中間リンク47の他端部47b
の前方側に位置し、上記主係合片53は一方の中間リン
ク47の一端部47aの後方側に位置している。
【0039】尚、図8に示すように、上記プルケーブル
49の一端は副アクセルリンク45の第2アーム部57
の先端に接続され、他端は他方の中間リンク48の遊端
部に接続されている。また、上記プルケーブル49は、
固定された外皮部材の内部にワイヤーを通した構成を有
し、引く時のみ上記ワイヤーを介して力を伝達できるも
のである。さらに、スロットル用プルケーブル24(ス
ロットルケーブルの一例)の一端が上記一方の中間リン
ク47の一端部47aに接続され、他端がエンジン5の
スロットル弁23に接続されている。また、上記両支持
ローラ54,59が運転部3の床板32の上方へ突出し
ており、それ以外の部材は床板32の下方に収納されて
いる。
【0040】以下、上記構成における作用を説明する。
前進走行時、図9の仮想線で示すように、主アクセルペ
ダル7を踏み込んだ場合、主アクセルリンク43が主戻
りばね42の付勢力に抗して一方向Aへ回転する。この
際、図12に示すように、主アクセルリンク43の主係
合片53が一方の中間リンク47の一端部47aに一方
向A側から係合するため、一方の中間リンク47は主係
合片53を介して主アクセルリンク43と共に一方向A
へ回転する。これにより、スロットル用プルケーブル2
4が引張られてスロットル弁23が開く。
【0041】尚、上記のように、主アクセルリンク43
が一方向Aへ回転して、主係合片53が一方の中間リン
ク47の一端部47aに係合している場合、他方の中間
リンク48の中間係合片60は一方の中間リンク47の
他端部47bに対して離間するため、上記主アクセルリ
ンク43と一方の中間リンク47とが一方向Aへ回転す
るのに対して、副アクセルリンク45と他方の中間リン
ク48とは回転せずに停止した状態のままとなる。
【0042】また、後進走行時、図11の仮想線で示す
ように、副アクセルペダル8を踏み込んだ場合、副アク
セルリンク45が副戻りばね44の付勢力に抗して一方
向Aへ回転し、この副アクセルリンク45によってプル
ケーブル49が引張られ、これにより、他方の中間リン
ク48が副アクセルリンク45と共に一方向Aへ回転す
る。この際、図13に示すように、他方の中間リンク4
8の中間係合片60が一方の中間リンク47の他端部4
7bに一方向A側から係合するため、一方の中間リンク
47は中間係合片60を介して他方の中間リンク48と
共に一方向Aへ回転する。これにより、スロットル用プ
ルケーブル24が引張られてスロットル弁23が開く。
【0043】尚、上記のように、副アクセルリンク45
が一方向Aへ回転して、中間係合片60が一方の中間リ
ンク47の他端部47bに係合している場合、主アクセ
ルリンク43の主係合片53は一方の中間リンク47の
一端部47aに対して離間するため、副アクセルリンク
45と一方の中間リンク47と他方の中間リンク48と
が一方向Aへ回転するのに対して、主アクセルリンク4
3は回転せずに停止した状態のままとなる。
【0044】このように、主アクセルペダル7を踏み込
んだ場合、主アクセルリンク43は一方向Aへ回転する
が副アクセルリンク45は回転せず、また、副アクセル
ペダル8を踏み込んだ場合、副アクセルリンク45は一
方向Aへ回転するが主アクセルリンク43は回転しな
い。これにより、主アクセルペダル7を踏み込む際、主
戻りばね42の付勢力による抵抗のみが主アクセルペダ
ル7に作用するため、上記主戻りばね42の付勢力に抗
した踏力で主アクセルペダル7を踏み込むことができ
る。また、副アクセルペダル8を踏み込む際、副戻りば
ね44の付勢力による抵抗のみが副アクセルペダル8に
作用するため、上記副戻りばね44の付勢力に抗した踏
力で副アクセルペダル8を踏み込むことができる。した
がって、他の実施の形態における副アクセルペダル8を
操作する際の踏力は最初に述べた実施の形態に比べて軽
減される。
【0045】上記各実施の形態では産業用車両の一例と
してフォークリフト1を挙げたが、パワーショベル等で
あってもよい。上記各実施の形態では、図2,図3に示
すように、座席4を前向き位置Fに対して左右方向へそ
れぞれ45°(所定角度)だけ回転自在に設置している
が、45°に限定されるものではない。
【0046】
【発明の効果】以上のように本第1発明によれば、アク
セルペダルを2箇所に設け、このうち主アクセルペダル
が前向き位置にある座席に対応する位置に設けられてい
るため、前進走行時、作業者は主アクセルペダルを容易
に操作することができる。また、副アクセルペダルが回
転位置にある座席に対応する位置に設けられているた
め、後進走行時においても、作業者は副アクセルペダル
を容易に操作することができる。
【0047】また、本第2発明によれば、前進走行時、
主アクセルペダルを踏み込んだ場合、主アクセルリンク
が一方向に回転し、スロットル弁がスロットルケーブル
を介して上記主アクセルリンクに連動して作動する。ま
た、後進走行時、副アクセルペダルを踏み込んだ場合、
副アクセルリンクが一方向に回転し、この副アクセルリ
ンクの回転が連動ケーブルを介して主アクセルリンクに
伝達されることによって、主アクセルリンクも一方向に
回転し、以って、スロットル弁がスロットルケーブルを
介して上記主アクセルリンクに連動して作動する。
【0048】さらに、本第3発明によれば、主アクセル
ペダルを踏み込んだ場合、主アクセルリンクは回転する
が副アクセルリンクは回転せず、また、副アクセルペダ
ルを踏み込んだ場合、副アクセルリンクは回転するが主
アクセルリンクは回転しない。これにより、主アクセル
ペダルを踏み込む際、主戻りばねの付勢力による抵抗の
みが主アクセルペダルに作用するため、上記主戻りばね
の付勢力に抗した踏力で主アクセルペダルを踏み込むこ
とができる。また、副アクセルペダルを踏み込む際、副
戻りばねの付勢力による抵抗のみが副アクセルペダルに
作用するため、上記副戻りばねの付勢力に抗した踏力で
副アクセルペダルを踏み込むことができる。したがっ
て、各アクセルペダルを操作する際の踏力が軽減され
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における産業用車両の平面
図であり、座席を前向き位置に向けた状態を示す。
【図2】同、産業用車両の平面図であり、座席を右回転
位置に向けた状態を示す。
【図3】同、産業用車両の平面図であり、座席を左回転
位置に向けた状態を示す。
【図4】同、産業用車両の連動機構の構成を示す分解斜
視図である。
【図5】同、産業用車両の連動機構の構成を示す組立図
である。
【図6】同、産業用車両の主アクセルペダルを踏み込ん
だ場合の連動機構の動作を示す図である。
【図7】同、産業用車両の副アクセルペダルを踏み込ん
だ場合の連動機構の動作を示す図である。
【図8】本発明の他の実施の形態における産業用車両の
連動機構の構成を示す分解斜視図である。
【図9】図8におけるX−X矢視図である。
【図10】図8におけるY−Y矢視図である。
【図11】図8におけるZ−Z矢視図である。
【図12】同、産業用車両の主アクセルペダルを踏み込ん
だ場合の連動機構の動作を示す図である。
【図13】同、産業用車両の副アクセルペダルを踏み込ん
だ場合の連動機構の動作を示す図である。
【図14】従来の産業用車両の平面図であり、座席を回転
位置に向けた状態を示す。
【図15】従来の産業用車両の平面図であり、座席を前向
き位置に向けた状態を示す。
【符号の説明】
1 フォークリフト(産業用車両) 2 車体 3 運転部 4 座席 7 主アクセルペダル 8 副アクセルペダル 10 連動機構 11 主戻りばね 12 主アクセルリンク 13 副戻りばね 14 副アクセルリンク 15 プルケーブル(連動ケーブル) 23 スロットル弁 24 スロットル用プルケーブル(スロットルケーブ
ル) 41 連動機構 42 主戻りばね 43 主アクセルリンク 44 副戻りばね 45 副アクセルリンク 47 一方の中間リンク 48 他方の中間リンク 49 プルケーブル(連動ケーブル) 53 主係合片(主係合部) 60 中間係合片(中間係合部) A 一方向 F 前向き位置 R 右回転位置

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 後向きの運転姿勢で後進走行可能な産業
    用車両において、車体に設けられた運転部に、座席が前
    向き位置に対して少なくとも左右いずれか一方へ所定角
    度だけ回転自在に設置され、上記運転部に、前向き位置
    にある座席に対応する位置の主アクセルペダルと、前向
    き位置から所定角度回転した回転位置にある座席に対応
    する位置の副アクセルペダルとが設けられていることを
    特徴とする産業用車両。
  2. 【請求項2】 主アクセルペダルは連動機構を介して副
    アクセルペダルに連動するように構成され、上記連動機
    構は、主アクセルペダルを踏み込むことによって回転自
    在でかつ主戻りばねによって元の位置に戻される主アク
    セルリンクと、副アクセルペダルを踏み込むことによっ
    て回転自在でかつ副戻りばねによって元の位置に戻され
    る副アクセルリンクと、上記両アクセルリンク間に接続
    された連動ケーブルとで構成され、上記副アクセルリン
    クの回転が上記連動ケーブルを介して主アクセルリンク
    に伝達され、スロットル弁がスロットルケーブルを介し
    て上記主アクセルリンクに連動していることを特徴とす
    る請求項1記載の産業用車両。
  3. 【請求項3】 主アクセルペダルと副アクセルペダルと
    の間に連動機構が設けられ、上記連動機構は、主アクセ
    ルペダルを踏み込むことによって回転自在でかつ主戻り
    ばねによって元の位置に戻される主アクセルリンクと、
    副アクセルペダルを踏み込むことによって回転自在でか
    つ副戻りばねによって元の位置に戻される副アクセルリ
    ンクと、回転自在な一方および他方の中間リンクと、上
    記副アクセルリンクと他方の中間リンクとの間に接続さ
    れた連動ケーブルとで構成され、上記主アクセルリンク
    は、一方向へ回転する際に、上記一方の中間リンクに係
    合する主係合部を有し、上記他方の中間リンクは、一方
    向へ回転する際に、上記一方の中間リンクに係合する中
    間係合部を有し、上記主係合部が一方の中間リンクに係
    合している場合、中間係合部は一方の中間リンクに対し
    て離間可能となり、中間係合部が一方の中間リンクに係
    合している場合、主係合部は一方の中間リンクに対して
    離間可能となるように構成され、上記副アクセルリンク
    の回転が上記連動ケーブルを介して上記他方の中間リン
    クに伝達され、スロットル弁がスロットルケーブルを介
    して上記一方の中間リンクに連動していることを特徴と
    する請求項1記載の産業用車両。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007331593A (ja) * 2006-06-15 2007-12-27 Toyota Industries Corp 走行操作ペダル及び走行操作ペダルを備えた産業車両

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