JP3811061B2 - 車両用シートロック装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両用シートロック装置、詳しくは、車両用シートのシートバックに設けられ、かつ車体側に固定したストライカに係脱可能なラッチ手段を有する左右のラッチ機構と、左右のラッチ手段にそれぞれ連結される左右の操作手段とを有する車両用シートロック装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、上述のような車両用シートロック装置は、左右のラッチ機構におけるラッチ手段同士を、ラッチ手段の回動を互いに伝達可能とする連結棒により連結し、左右いずれか一方の操作手段を解除操作することにより、左右のラッチ手段を同時に解除作動させて、ストライカから離脱させるようになっている(例えば、実公平2−49073号公報参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来の車両用シートロック装置においては、左右のラッチ手段を、回動運動を伝達可能な連結棒によって連結しているため、連結棒の剛性不足等によるねじれの発生や、ラッチ機構の取り付け位置のばらつき等により、左右のラッチ手段の作動に位相が発生し、1個の操作手段の操作により、左右のラッチ手段を確実に解除させることができなくおそれがある。そのため、左右のラッチ手段を確実に解除作動させることができるように、連結棒を剛性のあるものを使用する必要があるが、このようにすると、シートバックの重量増を招くとともに、操作手段の操作が重くなり、解除操作に悪影響を及ぼすおそれがある。
【0004】
本発明は、従来の技術が有する上記のような問題点に鑑み、剛性のある連結棒を使用することなく、操作手段の操作により、左右のラッチ機構のラッチ手段を確実に解除作動させることができるようにして、操作性の向上を図った車両用シートロック装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明によると、上記課題は、次のようにして解決される。
(1)車体に起倒可能に枢着されたシートバックに設けられ、かつ前記車体側に固定したストライカに係脱可能なラッチ手段を有し、該ラッチ手段が前記ストライカに係合することにより、前記シートバックを起立位置に保持し、また、前記ストライカから離脱することにより前記シートバックを倒伏位置へ動作させることを可能にする左右のラッチ機構と、左右のラッチ手段にそれぞれ連結される左右の操作手段とを備え、前記左右いずれか一方の操作手段の操作により、前記左右のラッチ手段を解除作動させ前記ストライカから離脱させるようにした車両用シートロック装置において、前記左右のラッチ手段は、前記ストライカに係脱可能なラッチと、前記操作手段に連結されるとともに、該ラッチに係合することによって、前記ラッチの回動を拘束するロッキングプレートとを、それぞれ含み、前記左右のラッチ機構のロッキングプレート同士を、2本のワイヤを介して連結し、左右いずれか一方の操作手段の操作による左右いずれか一方のラッチ機構のロッキングプレートの解除作動を、2本のワイヤのうちの1本の引っ張り力をもって、前記他方のラッチ機構のロッキングプレートへ伝達し、また、左右いずれか他方の操作手段の操作による左右いずれか他方のラッチ機構のロッキングプレートの解除作動を、2本のワイヤのうちの他の1本の引っ張り力をもって、一方のラッチ機構のロッキングプレートへ伝達し得るようにする。
【0006】
(2)上記(1)項において、左右のラッチ機構のロッキングプレート同士を連結する連結経路に、前記ロッキングプレートの解除作動を伝達するワイヤの引っ張り方向への遊びを設ける。
【0007】
(3)上記(2)または ( )項において、左右いずれかの操作手段を操作した際、解除作動を伝達する方のラッチ機構のロッキングプレートはストッパに当接して、その回動が停止させられるが、解除作動が伝達される方のロッキングプレートはストッパに当接することなく、その手前の位置で停止するようにする
【0008】
(4)車体に起倒可能に枢着されたシートバックに設けられ、かつ前記車体側に固定したストライカに係脱可能なラッチ手段を有し、該ラッチ手段が前記ストライカに係合することにより、前記シートバックを起立位置に保持し、また、前記ストライカから離脱することにより前記シートバックを倒伏位置へ動作させることを可能にする左右のラッチ機構と、左右のラッチ手段にそれぞれ連結される左右の操作手段とを有し、前記左右いずれか一方の操作手段の操作により、前記左右のラッチ手段を解除作動させて前記ストライカから離脱させるようにした車両用シートロック装置において、前記ラッチ手段は、前記操作手段に連結されるとともに、前記ストライカに係脱可能フックレバーを含み、前記左右のラッチ機構のフックレバー同士を、2本のワイヤを介して連結し、左右いずれか一方の操作手段の操作による左右いずれか一方のラッチ機構のフックレバーの解除作動を、2本のワイヤのうちの1本の引っ張り力をもって、他方のラッチ機構のフックレバーへ伝達し、また、左右いずれか他方の操作機構の操作による左右いずれか他方のラッチ機構のフックレバーの解除作動を、2本のワイヤのうちの他の1本の引っ張り力をもって、一方のラッチ機構のフックレバーへ伝達し得るようにする
【0009】
(5)上記( ) 項において左右のラッチ機構のフックレバー同士を連結する連結経路に、前記フックレバーの解除作動を伝達するワイヤの引っ張り方向への遊びを設ける
【0010】
(6)上記 ( ) または ( ) 項において、左右いずれかの操作手段を操作した際、解除作動を伝達する方のラッチ機構のフックレバーはストッパに当接して、その回動が停止させられるが、解除作動が伝達される方のフックレバーはストッパに当接することなく、その手前の位置で停止するようにする
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の第1の実施形態を、図1〜図4に基づいて説明する。図1は、後部シートの取り付けられた状態を示す左右のラッチ機構の正面図、図2は、図1において左のラッチ機構につていは矢示IIA方向から、また右のラッチ機構については矢示IIB方向から、それぞれ見た状態の左右のラッチ機構の側面図、図3は、右のラッチ機構の拡大側面図を示す。
なお、以下の説明では、図2において、左のラッチ機構につていは、左方を「前方」、右方を「後方」、右のラッチ機構については、左方を「後方」、右方を「前方」とする。
【0012】
(1)は、車両のフロアに据え付けられるシート、(2)は、シート(1)の後部に、左右のヒンジ(3)(3)をもって、前後方向へ起倒可能に枢着されたシートバックで、シートバック(2)の左右両側には、ラッチ機構(4)(4)、及びラッチ機構(4)(4)を解除操作するための操作手段をなす操作ノブ(17)(17)が設けられている。
【0013】
なお、左右のラッチ機構(4)(4)は、左右対称の同一構造であるので、図2における右側のラッチ機構(4)を代表して説明する。
【0014】
ラッチ機構(4)は、シートバック(2)の内部に図示略のボルトをもって固定されるベースプレート(5)と、車体側に固着されたストライカ(6)と係脱可能なラッチ(7)及びラッチ(7)に係脱可能なロッキングプレート(8)とから形成されるラッチ手段と、ロッキングプレート(8)に連結される連動リンク(9)とを有している。
【0015】
ラッチ(7)は、左右方向を向く支軸(10)をもって、ベースプレート(5)の上部に枢着され、シートバック(2)が起立位置にあるとき、図2及び図3に示すように、ストライカ(6)と係合するラッチ位置と、ラッチ位置から離脱方向(図2及び図3において時計方向)へ所定量回動し、ストライカ(6)から離脱する離脱位置との間を回動することができるようになっている。
【0016】
ロッキングプレート(8)は、左右方向を向く支軸(11)をもって、ベースプレート(5)に枢着され、ラッチ(7)がラッチ位置にあるとき、爪部(8a)がラッチ(7)に係合し、ラッチ(7)の離脱方向への回動を阻止する図2及び図3に示す係合位置と、係合位置から解除方向(図2及び図3において時計方向)へ回動して、図4に示すように、爪部(8a)がラッチ(7)から離脱することにより、ラッチ(7)の離脱方向への回動を自由にする解除位置とに回動することができるようになっている。
【0017】
ロッキングプレート(8)は、解除方向へ向けて回動することにより、図4に示すように、端部に設けた当接部(8b)が、ベースプレート(5)のストッパ(5a)に当接した位置で停止させられる。
【0018】
(12)は、ラッチ(7)とロッキングプレート(8)との間に架設された引っ張りばねで、その付勢力をもって、ラッチ(7)を離脱方向へ、またロッキングプレート(8)を係合方向へそれぞれ付勢している。
【0019】
連動リンク(9)は、ベースプレート(5)の下部に、左右方向を向く枢軸(13)により枢着され、図3に示す不作動位置と、不作動位置から解除方向(図2及び図3において反時計方向)に回動した図4に示す解除位置との間を回動可能である。
【0020】
連動リンク(9)の後端部に設けた第1連結部(9a)は、連結杆(14)を介して、ロッキングプレート(8)の前端部に連結され、また同じく前端部に設けた第2連結部(9b)は、上下方向へ移動可能な操作杆(15)を介して、操作ノブ(17)に連結されている。これにより、操作ノブ(17)が上方へ解除操作されると、連動リンク(9)が不作動位置から解除位置に作動させられ、連結杆(14)を介して、ロッキングプレート(8)を係合位置から解除位置に移動させることができる。
【0021】
(16)は、ベースプレート(5)と連動リンク(9)との間に架設された引っ張りばねで、連動リンク(9)を図2及び図3において時計方向へ付勢している。
【0022】
左右のラッチ機構(4)(4)における連動リンク(9)(9)同士は、シートバック(2)内に配索され、かつ引っ張り力を伝達可能な2本のワイヤ(18)(19)を介して、互いにラッチ手段の解除作動を伝達し得るように連結されている。
【0023】
詳述すると、ラッチ機構(4)における連動リンク(9)の前端部には、主動連結部(9c)が形成され、同じく後端部には、従動連結部(9d)が形成されている。図2に示すように、ワイヤ(18)の一端(18a)は、右のラッチ機構(4)における連動リンク(9)の主動連結部(9c)に連結され、また同じく他端(18b)は、左のラッチ機構(4)における連動リンク(9)の従動連結部(9d)に連結されている。
【0024】
ワイヤ(19)の一端(19a)は、左のラッチ機構(4)における連動リンク(9)の主動連結部(9c)に連結され、同じく他端(19b)は、右のラッチ機構(4)における連動リンク(9)の従動連結部(9d)に連結されている。
【0025】
図3に示すように、連動リンク(9)が不作動位置、すなわちロッキングプレート(8)が係合位置にあるとき、連動リンク(9)の主動連結部(9c)とワイヤ(18)の一端(18a)との間(左のラッチ機構(4)については、ワイヤ(19)の一端(19a)との間)には、連動リンク(9)の解除方向への所定量の遊び(L)が設けられている。
【0026】
上述の構成により、シートバック(2)が起立位置にあって、図2及び図3に示すように、ラッチ(7)がストライカ(6)に係合し、かつロッキングプレート(8)が係合位置にあるとき、シートバック(2)の上面とほぼ平坦な状態にある右の操作ノブ(17)を解除操作して、図4に示すように、シートバック(2)の上面から突出させることにより、右のラッチ機構(4)におけるラッチ手段は解除作動させられる。
【0027】
これにより、ロッキングプレート(8)は、操作杆(15)、連動リンク(9)及び連結杆(14)を介して、係合位置から解除位置へ移動させられて、ラッチ(7)から離脱し、ラッチ(7)はストライカ(6)から離脱する。また、ロッキングプレート(8)の当接部(8b)が、ベースプレート(5)のストッパー部(5a)に当接することにより、操作ノブ(17)の操作が停止させられる。
【0028】
これと同時に、右のラッチ機構(4)における連動リンク(9)の解除作動に連動し、ワイヤ(18)の一端(18a)が、連動リンク(9)の主動連結部(9c)により引っ張られることにより、右のラッチ機構(4)におけるラッチ手段の解除作動は、ワイヤ(18)の引っ張り力をもって、左のラッチ機構(4)における連動リンク(9)の従動連結部(9d)に伝達される。
【0029】
これにより、左のラッチ機構(4)におけるロッキングプレート(8)も、連動リンク(9)、連結杆(14)を介して、係合位置から解除位置へ回動させられて、左のラッチ機構(4)におけるラッチ手段も解除作動させられることにより、シートバック(2)を前方へ倒すことができる。
【0030】
左の操作ノブ(17)を操作した場合は、左のラッチ機構(4)におけるラッチ手段の解除作動は、ワイヤ(19)を介して、右のラッチ機構(4)におけるラッチ手段に伝達される。
【0031】
左右のラッチ機構(4)(4)における連動リンク(9)(9)の主動連結部(9c)(9c)と、ワイヤ(18)(19)の一端(18a)(19a)との間には、所定量の遊び(L)が設けられているため、ラッチ手段の解除作動が伝達される方の連動リンク(9)及びロッキングプレート(8)の作動量は、その解除作動を伝達する方のロッキングプレート(8)の作動量よりも、遊び(L)分だけ少となる。
【0032】
したがって、解除作動を伝達する方のラッチ機構(4)におけるロッキングプレート(8)は、ストッパ(5a)に当接して、その回動が停止させられるが、解除作動が伝達される方のラッチ機構(4)におけるロッキングプレート(8)は、ストッパ(5a)に当接することなく、その手前の位置で停止する。これにより、解除作動を伝達する方のラッチ手段をもって、操作ノブ(17)の操作量を制限させることができるので、ワイヤ(18)(19)に過大な引っ張り力を作用させることがない。
【0033】
さらに、左右のラッチ機構(4)(4)におけるラッチ手段同士は、遊び(L)をもって連結されているため、左右のラッチ機構(4)(4)の取付位置、及び各種部品の寸法精度、並びにワイヤ(18)(19)の長さにばらつき等があったとしても、それらは遊び(L)により吸収されることとなり、一方のラッチ手段から他方のラッチ手段へ、解除作動を確実に伝達させることができる。
【0034】
また、一方のラッチ機構(4)におけるラッチ手段に対して、他方のラッチ機構(4)のラッチ手段が、遊び(L)分だけ遅れて解除作動するので、操作ノブ(17)のの操作性が向上する。
【0035】
図5及び図6は、本発明における第2の実施形態を示し、図5は、左右のラッチ機構の連結状態を説明するための、両ラッチ機構の側面図である。なお、以下の説明では、図5において、左のラッチ機構については、左方を「前方」、右方を「後方」、右のラッチ機構については、左方を「前方」、右方を「後方」とする。
シートバック(2)の左右両側に設けられるラッチ機構(20)は、シートバック(2)に固定されるベースプレート(21)と、ベースプレート(21)に左右方向の支軸(22)により枢着され、かつ車体側に固定されたストライカ(23)に係脱可能なフック部(24a)を有するラッチ手段をなすフックレバー(24)と、ベースプレート(21)に左右方向を向く枢軸(28)により枢着され、かつ一端が上下方向を向く連結杆(25)を介してフックレバー(24)の端部に連結され、他端が上下方向を向く操作杆(26)を介して操作ノブ(17)に連結される連動リンク(27)とから形成されている。
【0036】
なお、フックレバー(24)(24)は、図示略のばねをもって、係合方向(図5において時計方向)へ付勢されている。
【0037】
左右のラッチ機構(20)(20)における連動リンク(27)(27)同士、すなわちラッチ手段同士は、前記実施形態と同様に、2本のワイヤ(18)(19)を介して、互いに連動し得るように連結され、連動リンク(27)(27)の主動連結部(27a)(27a)とワイヤ(18)(19)の一端(18a)(19a)との間には、それぞれ遊び(L)設けられている。
【0038】
第2の実施形態においては、右の操作ノブ(17)を上方に解除操作すると、右のラッチ機構(20)における操作杆(26)、連動リンク(27)及び連結杆(25)を介して、フックレバー(24)は、図6に示すように、上端に設けた当接部(24b)がベースプレート(21)に設けたストッパ(21a)に当接する解除位置に回動させられ、ストライカ(23)から離脱する。
【0039】
これと同時に、左のラッチ機構(20)におけるフックレバー(24)も、ワイヤ(18)の他端(18b)、左のラッチ機構(20)における連動リンク(27)の従動連結部(27b)及び連結杆(25)を介して、解除位置に回動させられ、ストライカ(23)から離脱する。
【0040】
この場合、連動リンク(27)の主動連結部(27a)と、ワイヤ(18)の一端(18a)との間には遊び(L)が設けられているため、左のラッチ機構(20)におけるフックレバー(24)は、右のラッチ機構(20)におけるフックレバー(24)に比して、作動量が少ないため、当接部(24b)がストッパ(21a)に当接することはない。
【0041】
左の操作ノブ(17)を解除操作した場合には、左のラッチ機構(20)における解除手段の解除作動は、ワイヤ(19)を介して、右のラッチ機構(20)の解除手段へ伝達される。
【0042】
第2の他の実施形態においては、前記実施形態と同様に、一方のラッチ機構(20)におけるラッチ手段から他方のラッチ機構(20)におけるラッチ手段へ、解除作動を確実に伝達することができるとともに、ラッチ手段がフックレバー(24)のみにより形成されるため、前記実施形態に比して、ラッチ手段の構成の簡素化を図ることができる。
【0043】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で、上記実施形態に種々の変形や変更を施すことが可能である。
【0044】
例えば、第1の実施形態において、操作ノブ(17)を、ラッチ手段のロッキングプレート(8)に直接、または操作杆(26)を介して連結すること、ワイヤ(18)(19)をロッキングプレート(8)に直接連結すること、第2の実施形態において、操作ノブ(17)を、フックレバー(24)に直接、または操作杆(26)を介して連結すること、ワイヤ(18)(19)をフックレバー(24)に直接連結すること、操作ノブ(17)を、回動操作可能な揺動式のハンドルとすること等が挙げられる。
【0045】
さらに、遊び(L)をワイヤ(18)(19)の他端(18b)(19b)と、連動リンク(9)(27)の従動連結部(9d)(27b)との間に設けることもできる。すなわち、遊び(L)は、左右のラッチ手段同士を連結する連結経路に設けられ、かつラッチ手段の解除作動を伝達するワイヤ(18)(19)の引っ張り方向であればよい。
【0046】
【発明の効果】
本発明によれば、次のような効果を奏することができる。
(a)請求項1記載の発明によると、操作手段の操作による一方のラッチ機構におけるロッキングプレートの解除作動を、ワイヤの引っ張り力をもって、他方のラッチ機構におけるロッキングプレートに確実に伝達することができる。
また、左右のラッチ機構におけるロッキングプレート同士を、ワイヤを介して連結したため、ラッチ機構の取り付けが容易で、設計の自由度が向上する。
ラッチ機構をラッチとロッキングプレートとを含む構成としたことにより、ラッチ機構の強度向上を図り、解除作動を円滑なものとすることができる。
【0047】
(b)請求項2記載の発明によると、請求項1の効果に加えて、左右のラッチ機構の取付位置及び各種部品の寸法精度、並びにワイヤの長さにばらつき等があったとしても、それらのばらつきを吸収することができ、一方のロッキングプレートから他方のロッキングプレートへ、解除作動を確実に伝達させることができる。
また、一方のラッチ機構におけるロッキングプレートに対して、他方のラッチ機構のロッキングプレートが、遊び分だけ遅れて解除作動するので、操作手段の操作性が向上する。
【0048】
(c)請求項3記載の発明によると、請求項1または2の効果に加えて、解除作動を伝達する方のロッキングプレートをもって、操作手段の操作量を制限させることができるので、解除作動を伝達するワイヤに過大な引っ張り力を作用させることがない。
【0049】
(d)請求項4記載の発明によると、操作手段の操作による一方のラッチ機構におけるフックレバーの解除作動を、ワイヤの引っ張り力をもって、他方のラッチ機構におけるフックレバーに確実に伝達することができる。
また、左右のラッチ機構におけるフックレバー同士を、ワイヤを介して連結したため、ラッチ機構の取り付けが容易で、設計の自由度が向上する。
ラッチ機構をフックレバーを含む構成としたことにより、ラッチ機構の構成を簡単なものとすることができ、コストの低減を図ることができる。
【0050】
(e)請求項5記載の発明によると、請求項の効果に加えて、左右のラッチ機構の取付位置及び各種部品の寸法精度、並びにワイヤの長さにばらつき等があったとしても、それらのばらつきを吸収することができ、一方のフックレバーから他方のフックレバーへ、解除作動を確実に伝達させることができる。
また、一方のラッチ機構におけるフックレバーに対して、他方のラッチ機構のフックレバーが、遊び分だけ遅れて解除作動するので、操作手段の操作性が向上する。
【0051】
(f)請求項6記載の発明によると、請求項4または5の効果に加えて、解除作動を伝達 する方のフックレバーをもって、操作手段の操作量を制限させることができるので、解除作動を伝達するワイヤに過大な引っ張り力を作用させることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明における一実施形態に係わる、後部シートの取り付けられた状態を示す左右のラッチ機構の正面図である。
【図2】 同じく、図1における左側のラッチ機構につていは矢示IIA方向から、また右側のラッチ機構については矢示IIB方向から、それぞれ見た状態の左右のラッチ機構の側面図である。
【図3】 同じく、右のラッチ機構の拡大側面図である。
【図4】 同じく、右のラッチ機構の解除作動を示す拡大側面図である。
【図5】 本発明における他の実施形態に係わる、左右のラッチ機構の連結状態を説明するための、左右のラッチ機構の側面図である。
【図6】 左右のラッチ機構の連結状態を説明するための、左右のラッチ機構の解除作動を示す側面図である。
【符号の説明】
(1)シート
(2)シートバック
(3)ヒンジ
(4)ラッチ機構
(5)ベースプレート
(5a)ストッパ
(6)ストライカ
(7)ラッチ(ラッチ手段)
(8)ロッキングプレート(ラッチ手段)
(8a)爪部
(8b)当接部
(9)連動リンク
(9a)第1連結部
(9b)第2連結部
(9c)主動連結部
(9d)従動連結部
(10)(11)支軸
(12)ばね
(13)枢軸
(14)連結杆
(15)操作杆
(16)ばね
(17)操作ノブ(操作手段)
(18)(19)ワイヤ
(18a)(19a)一端
(18b)(19b)他端
(20)ラッチ機構
(21)ベースプレート
(21a)ストッパ
(22)支軸
(23)ストライカ
(24)フックレバー(ラッチ手段)
(24a)フック部
(24b)当接部
(25)連結杆
(26)操作杆
(27)連動リンク
(27a)主動連結部
(27b)従動連結部
(28)枢軸
(L)遊び

Claims (6)

  1. 車体に起倒可能に枢着されたシートバックに設けられ、かつ前記車体側に固定したストライカに係脱可能なラッチ手段を有し、該ラッチ手段が前記ストライカに係合することにより、前記シートバックを起立位置に保持し、また、前記ストライカから離脱することにより前記シートバックを倒伏位置へ動作させることを可能にする左右のラッチ機構と、左右のラッチ手段にそれぞれ連結される左右の操作手段とを備え、前記左右いずれか一方の操作手段の操作により、前記左右のラッチ手段を解除作動させ前記ストライカから離脱させるようにした車両用シートロック装置において、
    前記左右のラッチ手段は、前記ストライカに係脱可能なラッチと、前記操作手段に連結されるとともに、該ラッチに係合することによって、前記ラッチの回動を拘束するロッキングプレートとを、それぞれ含み、
    前記左右のラッチ機構のロッキングプレート同士を、2本のワイヤを介して連結し、左右いずれか一方の操作手段の操作による左右いずれか一方のラッチ機構のロッキングプレートの解除作動を、2本のワイヤのうちの1本の引っ張り力をもって、前記他方のラッチ機構のロッキングプレートへ伝達し、また、左右いずれか他方の操作手段の操作による左右いずれか他方のラッチ機構のロッキングプレートの解除作動を、2本のワイヤのうちの他の1本の引っ張り力をもって、一方のラッチ機構のロッキングプレートへ伝達し得るようにしたことを特徴とする車両用シートロック装置。
  2. 左右のラッチ機構のロッキングプレート同士を連結する連結経路に、前記ロッキングプレートの解除作動を伝達するワイヤの引っ張り方向への遊びを設けた請求項1記載の車両用シートロック装置。
  3. 左右いずれかの操作手段を操作した際、解除作動を伝達する方のラッチ機構のロッキングプレートはストッパに当接して、その回動が停止させられるが、解除作動が伝達される方のロッキングプレートはストッパに当接することなく、その手前の位置で停止するようにした請求項1または2記載の車両用シートロック装置。
  4. 車体に起倒可能に枢着されたシートバックに設けられ、かつ前記車体側に固定したストライカに係脱可能なラッチ手段を有し、該ラッチ手段が前記ストライカに係合することにより、前記シートバックを起立位置に保持し、また、前記ストライカから離脱することにより前記シートバックを倒伏位置へ動作させることを可能にする左右のラッチ機構と、左右のラッチ手段にそれぞれ連結される左右の操作手段とを有し、前記左右いずれか一方の操作手段の操作により、前記左右のラッチ手段を解除作動させて前記ストライカから離脱させるようにした車両用シートロック装置において、
    前記ラッチ手段は、前記操作手段に連結されるとともに、前記ストライカに係脱可能フックレバーを含み、
    前記左右のラッチ機構のフックレバー同士を、2本のワイヤを介して連結し、左右いずれか一方の操作手段の操作による左右いずれか一方のラッチ機構のフックレバーの解除作動を、2本のワイヤのうちの1本の引っ張り力をもって、他方のラッチ機構のフックレバーへ伝達し、また、左右いずれか他方の操作機構の操作による左右いずれか他方のラッチ機構のフックレバーの解除作動を、2本のワイヤのうちの他の1本の引っ張り力をもって、一方のラッチ機構のフックレバーへ伝達し得るようにしたことを特徴とする車両用シートロック装置。
  5. 左右のラッチ機構のフックレバー同士を連結する連結経路に、前記フックレバーの解除作動を伝達するワイヤの引っ張り方向への遊びを設けた請求項4記載の車両用シートロック装置。
  6. 左右いずれかの操作手段を操作した際、解除作動を伝達する方のラッチ機構のフックレバーはストッパに当接して、その回動が停止させられるが、解除作動が伝達される方のフックレバーはストッパに当接することなく、その手前の位置で停止するようにした請求項4または5記載の車両用シートロック装置。
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