JP2001247829A - 粘着テープ - Google Patents

粘着テープ

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JP2001247829A
JP2001247829A JP2000059537A JP2000059537A JP2001247829A JP 2001247829 A JP2001247829 A JP 2001247829A JP 2000059537 A JP2000059537 A JP 2000059537A JP 2000059537 A JP2000059537 A JP 2000059537A JP 2001247829 A JP2001247829 A JP 2001247829A
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Japan
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ethylene
adhesive tape
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pressure
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JP2000059537A
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Toshiaki Mabuchi
利明 馬淵
Atsushi Suzuki
淳 鈴木
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Fujikura Ltd
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Fujikura Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 機械的特性,耐熱性,難燃性を同時に高いレ
ベルで満足し、PVC製粘着テープの代替として実用で
きる粘着テープを得る。 【解決手段】 粘着テープの基材1を構成する樹脂組成
物として、以下の配合組成のものを用いる。エチレン−
酢酸ビニル共重合体とエチレン−エチルアクリレート共
重合体からなり、エチレン−オクテン共重合体が15〜
25重量%を占めるベースポリマー100重量部に対し
て金属水酸化物80〜150重量部、難燃助剤1〜15
重量部を配合した樹脂組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、電線,ケーブル
等の配線作業や消磁コイルなどに用いられる粘着テープ
に関し、燃焼時に有害ガスを発生しないようにしたもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の粘着テープとしては、軟
質ポリ塩化ビニルなどからなる厚み0.1〜0.3m
m、幅15〜30mmのテープ状の基材の一方の表面に
ブチルゴム系粘着剤などからなる粘着剤層を形成したも
の(以下、PVC製粘着テープと言う。)が広く用いら
れている。
【0003】ところで、現在環境問題が重視され、ダイ
オキシンの発生源とされている塩化ビニル系プラスチッ
クの使用を取り止める動きがある。このため、電線,ケ
ーブルなどの被覆材についても脱塩化ビニル化が進んで
おり、電線,ケーブル等の接続に使用されている粘着テ
ープにも脱塩化ビニル化が要求されつつある。
【0004】この要求を満たすものとして、粘着テープ
の基材をなす樹脂組成物として、ポリオレフィン系ポリ
マーに水酸化マグネシウムなどの金属水酸化物の難燃剤
を配合したものを用い、PVC製粘着テープと同程度の
難燃性を付与し、燃焼時にダイオキシンやハロゲン含有
ガスを発生しないようにしたものが提案されている。
【0005】しかしながら、このようなポリオレフィン
系の粘着テープにあっては、PVC製粘着テープに比べ
て難燃性が劣り、また要求される機械的特性,耐熱性,
難燃性を同時に満たすことが困難であった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】よって、本発明におけ
る課題は、機械的特性,耐熱性,難燃性を同時に高いレ
ベルで満足でき、PVC製粘着テープの代替として実用
しうるポリオレフィン系の粘着テープを得ることにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】かかる課題は、エチレン
−酢酸ビニル共重合体とエチレン−エチルアクリレート
共重合体とエチレン−オクテン共重合体からなり、エチ
レン−オクテン共重合体が全量の15〜25重量%を占
めるベースポリマー100重量部に対して金属水酸化物
80〜150重量部、難燃性助剤1〜15重量部を配合
した樹脂組成物を粘着テープの基材とすることで解決さ
れる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳しく説明する。
図1は、本発明の粘着テープの一例を示すもので、図1
中符号1は基材を、符号2は粘着剤層を示す。基材1
は、厚み0.1〜0.3mm、幅15〜30mmのテー
プ状のものであって、後述する樹脂組成物を押出成形,
インフレーション成形などによって成形したフィルムを
テープ状に裁断してなるものである。
【0009】基材1を構成する樹脂組成物のベースポリ
マーは、エチレン−酢酸ビニル共重合体とエチレン−エ
チルアクリレート共重合体とエチレン−オクテン共重合
体からなり、全量の15〜25重量%をエチレン−オク
テン共重合体が占めるものである。このベースポリマー
には、上述の3種のポリマー以外のポリオレフィン系ポ
リマー、例えばポリエチレン,ポリプロピレン,エチレ
ン−プロピレン共重合体,エチレン−ブテン−1共重合
体などの1種または2種以上を混合することができる
が、その添加量は、全体の10重量%以下にとどめるこ
とが、物性上好ましい。
【0010】エチレン−酢酸ビニル共重合体としては、
酢酸ビニル量が10〜35重量%のものが好ましく、ベ
ースポリマー全量中10〜30重量%程度を占めるよう
に配合するのが好ましい。また、エチレン−エチルアク
リレート共重合体としては、エチルアクリレート量が1
0〜20重量%のものが好ましく、ベースポリマー全量
中40〜80重量%程度を占めるように配合することが
望ましい。さらに、エチレン−オクテン共重合体として
は、オクテン−1量が10〜50重量%のものが用いら
れ、ベースポリマー中の配合量が15重量%未満ではテ
ープ基材としたときの機械的強度,耐熱性が不足し、2
5重量%を越えると、テープ基材としての可撓性が低下
する。
【0011】また、この樹脂組成物に難燃性を付与する
金属水酸化物としては、水酸化マグネシウム,水酸化ア
ルミニウム,水酸化カルシウムやこれをシラン化合物,
高級脂肪酸で表面処理したものの1種または2種以上の
ものが用いられる。その配合量はベースポリマー100
重量部に対して80〜150重量部とされ、80重量部
未満では難燃性が不足し、150重量部を越えると機械
的特性が低下する。
【0012】また、難燃助剤としては、ガム状シリコー
ン,シリコーン樹脂粉末,モリブデン化合物,ホウ酸亜
鉛,赤リン,炭酸カルシウム,モリブデン処理金属水酸
化物などの1種または2種以上の混合物が用いられる。
この難燃助剤の配合量は、ベースポリマー100重量部
に対して5〜15重量部とされ、5重量部未満では添加
の効果が得られず、15重量部を越えると高価になり、
不都合となる。
【0013】この樹脂組成物には、必要に応じて老化防
止剤,着色剤,無機充填材,紫外線吸収剤,銅害防止剤
などを適宜配合してもよい。また、この樹脂組成物で
は、これに含まれる鉛,カドミウムなどの重金属の含有
量を0.1重量%以下とすることが好ましく、これによ
って粘着テープの焼却灰中の重金属含有量が規制値以下
となり、処分が容易となる。
【0014】また、上記樹脂組成物は、その体積抵抗率
が1013Ω・cm以上であることが望ましく、これによ
り得られる粘着テープは十分な電気絶縁性を有し、従来
のPVC製粘着テープと同様に電気絶縁処理にも使用し
える。
【0015】このような配合組成の樹脂組成物にあって
は、UL510に規定する難燃試験や種々の試験に合格
する高い難燃性,機械的特性,耐熱性を併せ持つものと
なる。すなわち、ベースポリマーの一部にエチレン−オ
クテン共重合体を用いたことによって、樹脂組成物の機
械的特性,特に引張強さと耐熱性が向上する。また、難
燃助剤の配合により難燃性が向上し、これによって金属
水酸化物の配合量を低減でき、金属水酸化物の多量配合
による機械的特性の低下を抑えることができるためであ
る。
【0016】上記基材1は、上述の樹脂組成物からなる
ものであって、この樹脂組成物を常法により混練し、押
出成形法,インフレーション成形法などによって厚み
0.1〜0.3mmのフィルムに成形したものである。
この基材1の一方の表面に形成される粘着剤層2を構成
する粘着剤としては、特に限定されず、例えばブチルゴ
ム系,イソプレン系,イソブチレン系,熱可塑性エラス
トマー系,天然ゴム系,シリコーン系などの粘着剤(感
圧接着剤)が用いられる。粘着剤層2の厚みは、0.0
1〜0.03mm程度とされる。基材1の他方の表面に
は、離型性を高めるため、シリコーンコーティングを施
してもよい。
【0017】基材1への粘着剤の塗布は、通常のロール
コータなどの塗布装置で行われ、粘着剤の塗布後、これ
をスリッターで幅10〜30mm程度に裁断することで
粘着テープとされる。
【0018】このような粘着テープにあっては、その基
材1が上述の樹脂組成物から構成されているので、機械
的特性,難燃性,耐熱性に優れて、PVC製粘着テープ
と同等以上の性能を発揮するものとなる。また、燃焼時
に有害なダイオキシン,ハロゲンガスが発生することが
なく、発煙量も少なくなる。
【0019】以下、具体例を示す。表1に示す配合組成
の樹脂組成物を用意し、これをインフレーション成形し
て厚み0.17mmのフィルムとした。このフィルムの
片面に天然ゴム系粘着剤を厚み20μmに塗布し、スリ
ッターで裁断して幅19mmの粘着テープとした。この
粘着テープについて引張強度,伸び加熱変形率,難燃性
について評価した。試験は、いずれもUL510に基い
て実施した。結果を表1に併せて示す。表1において、
EVAはエチレン−酢酸ビニル共重合体(酢酸ビニル量
19重量%)を、EEAはエチレン−エチルアクリレー
ト共重合体(エチルアクリレート量15重量%)を表わ
す。
【0020】
【表1】
【0021】表1の結果から明らかなように、本発明の
粘着テープは、良好な機械的特性,耐熱性,難燃性を併
せ持つものであることがわかる。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の粘着テー
プは、その基材を構成する樹脂組成物として、エチレン
−酢酸ビニル共重合体とエチレン−エチルアクリレート
共重合体とエチレン−オクテン共重合体からなり、エチ
レン−オクテン共重合体が全量の15〜25%を占める
ベースポリマー100重量部に対して金属水酸化物80
〜150重量部、難燃助剤1〜15重量部配合したもの
を用いたものであるので、良好な機械的特性,耐熱性,
難燃性を併せて有し、UL510に規定する種々の基準
を満足するものとなる。
【0023】また、燃焼時にダイオキシンやハロゲン含
有ガスなどの有害物質を発生することがなく、発煙量も
少量となる。さらに、焼却灰中には重金属がほとんど含
まれず、処分が容易となる。さらに、電気絶縁性を十分
確保することができるため、絶縁処理用としても使用し
うる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の粘着テープの一例を示す斜視図であ
る。
【符号の説明】
1…基材、2…粘着剤層

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エチレン−酢酸ビニル共重合体とエチレ
    ン−エチルアクリレート共重合体とエチレン−オクテン
    共重合体からなり、エチレン−オクテン共重合体が全量
    の15〜25重量%を占めるベースポリマー100重量
    部に対して、金属水酸化物80〜150重量部、難燃助
    剤1〜15重量部を配合した樹脂組成物からなるテープ
    基材を有する粘着テープ。
  2. 【請求項2】 UL510に規定する試験方法によっ
    て、引張強度10.3MPa以上、伸び60%以上、難
    燃性試験合格の性能を有する請求項1記載の粘着テー
    プ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008504391A (ja) * 2004-06-23 2008-02-14 スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー ハロゲンフリー接着剤テープおよびそれらの製造方法

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