JP2001247580A - 活性化固相物質への分子の共有結合及び該物質を用いた装置 - Google Patents

活性化固相物質への分子の共有結合及び該物質を用いた装置

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JP2001247580A JP2000311747A JP2000311747A JP2001247580A JP 2001247580 A JP2001247580 A JP 2001247580A JP 2000311747 A JP2000311747 A JP 2000311747A JP 2000311747 A JP2000311747 A JP 2000311747A JP 2001247580 A JP2001247580 A JP 2001247580A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 試験サンプル中の被検体の存在を検出するた
めの横流および他の試験法に適し、湿度が変動しても安
定で、かつ長期の貯蔵後でも遊離第1または第2アミン
あるいはスルフヒドリル基を含む分子と安定な共有結合
を作る共役体の提供。 【解決手段】 構造式(1)或いは(2)を有する共役
体であって、 Xが水酸基を有する固相物質;Rが(CH(N
H(CHで表され、nは2乃至8、mは2乃
至8、pは0乃至3であり、R、Rがアルキル基、
環式アルキル基、芳香族基またはヘテロ環式基からなる
群より選択され、0乃至8の水酸基、ヒドロキシカルボ
ニル基またはアミノカルボニル基を含み、およびQが遊
離第1または第2アミン基を含むいずれかの分子であり
またLがスルフヒドリル基を含むいずれかの分子である
共役体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、固相物質上への分
子の固定化、より詳細には誘導体化した固相物質および
該誘導体化した固相物質への分子の共有結合、ならびに
該物質を用いて作成した装置に関する。
【0002】
【従来の技術】過去20年間、多様な病気の治療への薬
の使用可能度、病原体に関連した広範な化合物の同定、
および環境及び産業廃液中の少量な汚染物質の検出の必
要性、が高まっている。それゆえ、臨床および法医学、
環境試験、食品品質保証、並びに医薬品使用試験および
関連分野等の領域において、試験サンプル中に被検体が
存在するかどうかを検出するための分析法が必要とされ
ており、使用されている。
【0003】様々な生物学的サンプル(例えば、尿、血
清、血漿、血液、唾液)および環境サンプル(例えば、
天然水および工場廃水)を用いて生理学的および病理学
的状態(例えば、妊娠、ガン、内分泌疾患、感染症)を
日常的に同定しまたは監視するための様々な診断検査が
開発されている。こうした診断検査法の多くは、特定の
結合対の間での非常に特異的な相互作用に基づいてい
る。こうした結合対の例には、抗原/抗体、ハプテン/
抗体、レクチン/炭水化物、アポタンパク質/コファク
ター、およびビオチン/ストレプトアビジンが含まれ
る。更に、こうした検査法の多くは、ラテックスビー
ズ、ガラス繊維、ガラスビーズ、帯状セルロース、また
はニトロセルロース膜といった可動または固定の固相物
質に付着した結合対からなる1以上の部材を用いた装置
(例えば、横流試験片、貫流試験)を含む。抗体、抗
原、ビオチンまたはストレプトアビジンといった分子を
固相物質へ付着するには、通常受動的に吸着したりまた
は共有結合したりすることが関与している。
【0004】分子(例えば、ペプチド類やタンパク質
類)を微多孔質固相物質(例えば、横流や貫流の装置に
おけるニトロセルロース)に付着させる現行の方法論に
は、しばしば分子を固相物質へ受動的に吸着させること
が含まれている。付着した分子と固相物質との間の相互
作用は、ファンデルワールス力に基づき、または水素結
合により、本質的には主として疎水性である。受動的吸
着にはいくつかの制限がある。タンパク質相互作用特性
を一貫して保つためには、ニトロセルロース膜のような
固相物質は、水和状態を保ち、温度湿度が制御された安
定した環境下で保管しなければならない。更に、薬剤、
ホルモンおよび小ペプチド類(ローリツェンLauritzen
ら、J. Immunol. Methods、131(2):257−
267(1990)参照)といった小さな分子(≦10
00ダルトン)または核酸ハイブリダイゼーションおよ
び回文的配列の折りたたみにつながるような構造の核酸
ポリマーを形態上固定化する場合には、受動的吸着は効
果的でない。こうした受動的吸着上の制限のため、小さ
な分子(≦1000ダルトン)、核酸ポリマーおよびい
くつかのタンパク質を、固相物質に共有結合をし、安定
性を高め、回文的配列の折りたたみを回避することが好
ましい。また、横流処理に適した流動特性を有する微多
孔質固相物質に、前記の分子を結合することが好まし
い。
【0005】米国特許第3,857,931号は、ペプ
チド類およびタンパク質類が表面にカルボキシル基を持
ったラテックスビーズに化学結合できることを示してい
る。カルボジイミドはラテックス上のカルボキシル基と
直接反応し、過渡的に活性化したアシル・イソウレア中
間体を作り、次いでこれが分子上のアミノ基と反応し、
安定したアミド結合を形成する。このアミド結合は、ペ
プチドまたはタンパク質をラテックス粒子の表面に共役
する。この方法の短所は、タンパク質分子上にも存在す
るカルボニル基とカルボジイミドとの望ましくなくかつ
無差別な反応を制御することができない点にある。それ
ゆえ、タンパク質上のカルボジイミド活性化カルボキシ
ル基は、タンパク質上のアミノ基と反応し、タンパク質
内またはタンパク質間架橋を起こすおそれがある。タン
パク質またはペプチドが、比較的多量のアスパラギン酸
およびグルタミン酸を含んでいる場合特に、架橋が発生
する。こうしたアミノ酸は遊離カルボキシル基を含んで
いるからである。架橋は、後に装置の感度に影響するよ
うな、タンパク質分子の形態上または構造上の変形を引
き起こし得る。
【0006】米国特許第4,045,384号は、カル
ボキシル化ラテックスが、水溶性カルボジイミドおよび
N-ヒドロキシベンゾトリアゾールのような可水溶化N-ヒ
ドロキシ化合物と反応し、活性エステル・ラテックスを
作ることができるということを記載している。この活性
化エステル・ラテックスがタンパク質のアミノ基と反応
し、アミド結合を介しての3段階反応により、タンパク
質をラテックスビーズに共有結合し、タンパク質の架橋
副反応をなくす。しかし、この方法は横流処理には不適
当である。
【0007】アミンを有する固相物質を、長さを延した
ヘテロ二官能性性架橋試薬を用いて化学的に誘導体化
し、チオールを有するペプチド類またはタンパク質類と
共有結合するような活性化固相物質を作ることができ
る。Bieniarzらの米国特許第5,002,88
3号および第5,063,109号を参照のこと。この
ような固相物質には、第1級、第2級または第3級アミン
基を含むポリマー類、ガラス類および天然物質が含まれ
る。また、ニトリル基を持つ固相物質は還元されてアミ
ン基となり、アミンを有する固相物質を生成する。しか
し、アミンを有する固相物質は、横流処理には不適当で
ある。
【0008】アミノ基を含む分子を共有結合させる目的
で、活性化微多孔膜が市販されている。例えば、ウルト
ラバインドTM(Ultra BindTM)膜(ポールゲ
ルマン・ラボラトリー、ミシガン州アン・アーバー)
は、アミノ基を含んだ分子との共有結合を形成可能な高
濃度のアルデヒド活性部位を持つポリスルホン/ポリア
クロレイン・タイプの膜である。Pemawansaら
のバイオ・テクニックス9(3):352−355およ
びPemawansaらの米国特許第4,824,87
0号、第4,961,852号、第5,160,626
号を参照のこと。また、Gsellらの米国特許第4,
886,836号、MarlowらのJ.Immun
o, Methods101:133−139(198
7)およびCanasらのAnalytical Bi
ochemistry 211:179−182(19
93)において論じられているように、活性化ナイロン
(バイオダインTM(BiodyneTM)およびイミュノ
ダインTM(ImmunodyneTM)、ポールコーポレ
ーション、ニューヨーク州グレンコーブ)および活性化
ポリビニリデン・ジフルオライド(イモビロンTM(Im
mobilonTM)、ミリポア、マサチューセッツ州ベ
ッドフォード)もタンパク質の共有結合に使用可能であ
る。前述した膜は、ブロット処理には適しているが、流
れ特性が悪く、横流処理には最小限しか用いられない。
ニトロセルロース膜は、横流処理には一般的により好適
であり、各種の孔径のものが市販されている。しかしな
がら、非処理状態において、ニトロセルロースまたはガ
ラス繊維のような、液体浸透性の微多孔質固相物質は、
アミノ基を含む分子との共有結合をさせるのに必要な有
機官能性を欠く。
【0009】活性化したニトロセルロースにペプチド類
およびタンパク質類を共有結合させる方法については、
科学文献において報告がされてきた。例えば、ジアミノ
アルケン隔膜を通してニトロセルロースにペプチド類と
タンパク質類を共有結合させる方法が、免疫化学的用途
のために開発された。Massonらによる電気泳動
(Electrophoresis)14(9):86
0−865(1993)を参照のこと。また、ジビニル
スルホン、エチレンジアミン隔壁、およびグルタルアル
デヒドが、活性化ニトロセルロースを製造するのに用い
られている。アミノ基と遊離アルデヒド基との反応によ
り、ペプチド類がこの活性化ニトロセルロースに付着
し、非還元型シッフ塩基結合を形成する。Laurit
zenらのJ.Immunol、Methods131
(2):257−267(1990)および電気泳動1
4(9):852−859(1993)参照のこと。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、試験
サンプル中の被検体の存在を検出するための横流および
他の試験法に適し、湿度が変動しても安定で、かつ長期
の貯蔵後でも遊離第1または第2アミンあるいはスルフ
ヒドリル基を含む分子と安定な共有結合を作ることので
きる、微多孔質固相物質を開発することである。本発明
は、構造式1に示す化学的に誘導体化した固相物質に関
する。
【化9】 構造式1において、Xは水酸基を有する固相物質(例え
ば、ニトロセルロース、セルロース、ガラス繊維および
多孔質ガラスビーズ)であり、Rは(CH (N
H(CHで、nが2乃至8、mが2乃至8お
よびpが0乃至3である。Rは、アルキル基、環式ア
ルキル基、芳香族基またはヘテロ環式基からなる群より
選択され、0乃至8個の水酸基、ヒドロキシカルボニル
基またはアミノカルボニル基を含む。Rは、無水コハ
ク酸、無水グルタル酸、エチレングリコールービス(コ
ハク酸スクシンイミジル)、またはエチレングリコール
ービス(コハク酸スルホサクシンイミジル)といった架
橋剤から得ることができる。YおよびZは、それぞれ独
立に水素、アルキル基、アルキルカルボニル基、芳香族
カルボニル基、またはヘテロ環式カルボニル基である
か、あるいはN、YおよびZかつ一緒になって、
【化10】 で表される化合物で、R、R、RおよびRは水
素、アルキル基、カルボキシル基、スルホン基、芳香族
基またはヘテロ環式基からなる群より選択される。
【0011】また、本発明は構造式2に示す化学的に誘
導体化した固相物質にも関する。
【化11】 構造式2において、XおよびRは、前述の構造式1に
対して定義した通りである。Rは、アルキル基、環式
アルキル基、芳香族基またはヘテロ環式基からなる群よ
り選択され、0乃至8個の水酸基、ヒドロカルボニル基
またはアミノカルボニル基を含む。Rは、何れの二官
能性架橋試薬が使われるかによって異なる。Jは、
【化12】 からなる群より選択される。構造式2に代表されるタイ
プの構造を産生できる二官能性の架橋試薬の例には、ス
クシンイミジル・6−マレイミジルヘキサノアート、ス
クシンイミジル・6−(6−(((ヨードアセチル)ア
ミノ)ヘキサノイル)アミノ)ヘキサノエート、スクシ
ンイミジル・6−((ヨードアセチル)アミノ)ヘキサ
ノアート、スクシンイミジル・4−(N−マレイミドメ
チル)シクロヘキサンー1−カルボキシレート、N−γ
―マレイミドブチリルオキシースクシンイミド・エステ
ル、およびN−γ―マレイミドブチリルオキシースルホ
スクシンイミド・エステルを含む。
【0012】本発明は、また構造式3の共役体にも関す
る。
【化13】 構造式3において、X、RおよびRは、前述の構造
式1に対して定義した通りである。Qは、遊離第1また
は第2アミン基を含む任意の分子、あるいは遊離第1ま
たは第2アミン基が共有結合している任意の分子をそれ
自体に含む任意の分子のいずれかである。
【0013】本発明は、また構造式4の共役体にも関す
る。
【化14】 構造式4において、X、RおよびRは前述の構造式
2に対して定義した通りである。Lは、遊離スルフヒド
リル基を含む任意の分子、あるいは遊離スルフヒドリル
基が共有結合した任意の分子をそれ自体に含む任意の分
子のいずれかである。
【0014】本発明は、また構造式3および/または4
の共役体を含む装置も提供する。この装置のより詳細な
例としては、横流装置を用いて生物的サンプル中の被検
体を定量または半定量するために作られたものであり、
該被検体には固定化した結合配位子に結合するα−ドメ
インと標識結合配位子に結合するβ−ドメインの二つの
結合ドメインを含まれていた。該装置は、標識結合配位
子および対照結合配位子を含むパッドを備えていた。該
標識結合配位子には、視覚的、分光光度的、比色定量的
または蛍光定量な特性を持った標識信号生成系を含ませ
た。該標識結合配位子は、被検体のβ−ドメインに特異
的な結合配位子をその表面に固定化していた。該対照結
合配位子は、標識結合配位子と異なったスペクトル領域
において対照をなす視覚的、分光光度的、比色定量的ま
たは蛍光定量的な特性を持った対照信号生成系を備え
た。該対照結合配位子は、固定結合配位子に特異的に結
合する分子ドメインをその表面に固定化していた。該装
置は、また該パッドおよび該サンプルと液移送接触した
多孔質膜も含み、それによって標識結合配位子および対
照結合配位子は毛管現象により該多孔質膜を通って拡散
する。該装置は、また該多孔質膜上に被検体試験帯も含
んでいた。該試験帯は、一定の限定数の固定化したα−
ドメインに特異的な結合部位を含み、該限定数のα−ド
メイン固有の結合部位を、構造式3および/または4の
共役体との反応により、多孔質膜上に固定化した。
【0015】本発明のこれらおよび他の特徴は、詳細な
説明において明確にする。
【0016】
【課題を解決するための手段】I.固相物質 本発明は、遊離第1若しくは第2アミン基またはスルフ
ヒドリル基を含む任意の分子、あるいはアミン基または
スルフヒドリル基が共有結合している任意の分子の固相
物質への共有結合に使用可能な新規の結合基を持ち誘導
体化した固相物質に関する。該固相物質は、試験サンプ
ル中に被検体が存在することの検出法に適した、ニトロ
セルロース、セルロースおよびガラスを含む、水酸基を
持った固相物質のいずれでもよい。本発明は、こうした
物質を持った装置にも関する。
【0017】実施例は、微多孔質固相物質を膜、帯およ
びパッドの形態で通常取り扱うが、繊維状、ビーズ、球
体および同様のものを含み、これに限定されない、他の
固相構造を使うこともできる。例えば、水酸基を含む固
相物質を、繊維状、球状またはビーズ状で入手可能なら
ば、該繊維、球またはビーズを実施例1、2および3の
記載に従って誘導体化することができ、抗体のようなタ
ンパク質を該誘導体化した固相物質に結合させることが
できる。結合した物質を、次いで縫いまたは編み、ある
いは布、マットまたは折りこみ若しくは非折りこみ濾材
といった固定支持材に取り付けまたは組み込むことがで
きる。また、実施例6および7で説明する通り、固相物
質をポリ塩化ビニル(PVC)または同様の固定支持材
上に積層してもよい。
【0018】A.定義 本発明において「アミノシラン」とは、有機シラン、ガ
ンマ−アミノプロピルトリエトキシシラン(HNCH
CHCHSi(OCHCH)を指す。他
の有機シランまたはアミノシランの替わりに用いてもよ
い架橋剤の例には、ガンマ−アミノプロピルトリメトキ
シシラン(HNCHCHCHSi(OCH
);N−ベータ(アミノエチル)−ガンマ−アミノプ
ロピルトリメトキシシラン(HNCHCHNHC
CHCHSi(OCH);およびトリア
ミノ官能性シラン(HNCHCHNHCHCH
NHCHCHCHSi(OCH)を含
む。文献(米国特許第3,519,538号、第4,1
02,746号および第4,169,014号)におい
て報告されている通り、多孔質ガラスまたはセラミック
ビーズのような珪酸含有の物質に、通常酵素であるタン
パク質を結合または付着させるのに、有機シラン系架橋
剤を用いることができる。また、前述の有機官能性シラ
ンのニトロセルロースへの付着は、ユニオンカーバイド
によるユニオンカーバイド(登録商標)有機官能性シラ
ン製品と応用例、特殊化学薬品、有機シリコン製品情報
(1993)において報告されている。
【0019】「二官能性架橋試薬」とは二つの反応基を
持つ試薬を指し、該試薬はそれにより二つの目標基を共
有結合的に架橋する能力を有する。架橋剤の反応基は、
スクシンイミジル・エステル、マレイミドおよびヨード
アセトアミドのようなハロアセトアミドを含んだ官能基
類に典型的には属する。
【0020】ホモ型二官能性架橋試薬は、同一の反応基
を持ち、二つのチオール基または二つのアミン基といっ
た標的基との結合に主として用いる。
【0021】ヘテロ型二官能性架橋試薬は、異なった化
学的性質を持つ複数の反応基を含み、それゆえ異なった
官能基の間に架橋を作ることができる。
【0022】本明細書において、「DICD」とは、
N,N−ジイソプロピルカルボジイミドを指す。
【0023】「DMF」とは、ジメチルホルムアミドで
ある。
【0024】「EDAC」とは、1−エチルー3−(3
−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド、(C
―N―CH―CH―CH―N=C=N−
CH―CHを指す。
【0025】「HBT」とは、下記に示す1−ヒドロキ
シベンゾトリアゾールを指す。
【化15】 これは、N−ヒドロキシベンゾトリアゾールとしても知
られている。
【0026】「脱離基」とは、置換分子(例えば抗体上
のα−またはε−アミノ基)により化学結合を離脱し
て、より安定な新しい化学結合を作る分子(例えば、N
−ヒドロキシベンゾトリアゾール、N−ヒドロキシベン
ゾトリアゾールの置換誘導体、N,N−ジアルキルヒド
ロキシルアミン、1−ヒドロキシピペリジン、N−ヒド
ロキシスクシンイミドおよびN−ヒドロキシフタルイミ
ド)を指す。
【0027】「水溶性カルボジイミド」とは、次の構造
式で表されるものを指し、
【化16】 水に対して1mg/mlより大きな溶解度を持ち、Rお
よびR’は同じでも異なってもよく、環に5乃至6個の
炭素原子を持った環式アルキル基;2乃至12の炭素原
子を持ったアルキル基(例えば、エチル、n−プロピ
ル、イソプロピル、n−ブチル、第2ブチル、イソブチ
ル、第3ブチル、アミル、ヘキシル、ヘプチル、オクチ
ル、ノニル、デシル、ウンデシルおよびドデシル);モ
ノアリール置換下級アルキルラジカル(例えば、ベンジ
ル、α−およびβ−フェニルエチル);モノアリールラ
ジカル(例えば、フェニル、モルフォリノ、ピペリジ
ル);モルフォリニル置換下級アルキルラジカル(例え
ば、エチルモルフォリニル);ピペリジル置換下級アル
キルラジカル(例えばエチルピペリジル);下級ジアル
キルアミノ;下級アルキルラジカル;ピペリジル置換下
級アルキルラジカル(例えば、α、βおよびλメチルま
たはエチルピリジル);酸付加塩;および第4級アミン
よりなる群から選択される。
【0028】B.考察 本発明の方法の実施態様の一つは、中間有機シラン架橋
または結合剤を直接固相物質に共有的に結合することに
より、液体透過性微多孔質固相物質に脂肪族アミンの官
能性を付与することに関する。有用な有機シランの例に
は、アミノシラン、ガンマ−アミノプロピルトリメトキ
シシラン(HNCHCHCHSi(OCH
);N−ベータ(アミノエチル)−ガンマ−アミノプ
ロピルトリメトキシシラン(HNCHCHNHC
CHCHSi(OCH);およびトリア
ミノ官能性シラン(HNCHCHNHCHCH
NHCHCHCHSi(OCH)を含む
が、これに限定されない。脂肪族アミンの官能性を付与
するには、該固相物質を水に約5乃至15%の有機シラ
ンを含んだpH約3.0乃至3.5の溶液中に、温度を
室温(20乃至30℃)で、約2乃至4時間という、結
合を形成するのに十分な時間浸漬することにより行うこ
とができる。該固相物質を、次いで有機シラン溶液より
取り出し、例えば0.01%のモノラウリン酸ポリオキ
シエチレンソルビタン(ツィーン20、シグマケミカ
ル、ミズーリ州セントルイス)を含んだ10mMのリン
酸ナトリウム緩衝液をpH8.0乃至9.0にしたもの
で2度洗浄する。
【0029】各種の化学薬品をアミノシラン架橋の脂肪
族アミノ基に作用させ、スルフヒドリル基または遊離第
1若しくは第2アミン基を含んだ分子を、化学的に誘導
体化した固相物質に共有結合させることができる。例え
ば、固相表面の脂肪族アミノ基をアシル化(pH8.0
乃至10.0の炭酸塩またはリン酸塩の緩衝液中で、無
水コハク酸、無水グルタル酸または両者の誘導体等によ
って)し、固相物質の表面に脂肪族カルボキシル基を形
成することができる。このようにして形成した脂肪族カ
ルボキシル基を、脱イオン水または余剰の緩衝液により
洗浄し、全ての未反応物質および副生成物を取り除いて
乾燥する。固相物質表面の脂肪族カルボキシル基は、N
−ヒドロキシ化合物(例えば、N−ヒドロキシベンゾト
リアゾール、N−ヒドロキシベンゾトリアゾールの置換
誘導体、N,N−ジアルキルヒドロキシルアミン、1−
ヒドロキシピペリジン、N−ヒドロキシスクシンイミド
およびN−ヒドロキシフタルイミド)と結合することが
できる。この結合は、例えば、水溶性カルボジイミドの
存在下で、通常室温以下で、通常約2乃至5℃で結合が
達せられるのに十分な時間、例えば約2乃至4時間の間
で、反応性エステルを生成して行うことができる。生成
した反応性エステルを0.05%のツィーン20で洗浄
し、乾燥して、無水コハク酸とHBTについて次に示す
式図示した、構造式1の定義内に入る、化学的に誘導体
化した液体浸透性の微多孔質固相物質を生成することが
できる。
【化17】
【0030】構造式1の化学的に誘導体化した固相物質
を調製するもう一つの方法としては、固相物質表面のア
ミノシラン架橋の脂肪族アミノ基と、二つのアミン反応
基を含むホモ型二官能性架橋剤(例えば、スクシニル・
ジ−N−ヒドロキシベンゾトリアゾール、エチレングリ
コールビス−(コハク酸スクシンイミジル)、エチレン
グリコールビス−(コハク酸スルホスクシンイミジ
ル)、酒石酸ジスクシンイミジル、酒石酸ジスルホスク
シンイミジル、グルタル酸ジスクシンイミジル、スベリ
ン酸ジスクシンイミジル)との反応に関する。例えば、
コハク酸とHBTとをDMFおよびDICDのような水
溶性カルボジイミドの存在下で、2乃至5℃で2乃至4
時間反応させて、スクシニル・ジ−N−ヒドロキシベン
ゾトリアゾールを調製してもよい。混合液を遠心分離
し、上澄みを取ることによって反応中に生成した白色で
不溶性の尿素副生成物(CH−CH−NH−C
(O)−NH−CH−(CHをスクシニル・ジ−
N−ヒドロキシベンゾトリアゾールから分離することが
できる。次いで、DMF中の上澄みを取ったスクシニル
・ジ−N−ヒドロキシベンゾトリアゾールを、水溶性緩
衝液でpH8.0乃至10.0に調製し、固相表面で脂
肪族アミノ基と20乃至30℃で1乃至2時間反応させ
る。固相物質を溶液から取り出し、脱イオン水およびツ
ィーン20で洗浄し、乾燥して、次式で図示した、構造
式1の定義内にある、化学的に誘導体化した液体浸透性
の微多孔質固相物質を生成する。
【化18】
【0031】構造式1の誘導体化した固相物質は十分に
安定であるので、水溶液で十分な時間洗浄し、全ての残
余反応物を取り除くことができる。好ましくない副反応
を避けるために、構造式1の誘導体化した固相物質を洗
浄した後に、目的の分子を該誘導体化した固相物質に結
合することが好ましい。洗浄および乾燥の後、構造式1
の誘導体化した固相物質は、乾燥剤と共に貯蔵すれば、
6乃至12ヶ月間安定である。
【0032】アミノシラン架橋の脂肪族アミノ基と一つ
のアミン反応基および一つのスルフヒドリル反応基[例
えば、スクシンイミジル・6−マレイミジルヘキサノア
ート;スクシンイミジル・6−(6−(((ヨードアセ
チル)アミノ)ヘキサノイル)アミノ)ヘキサノアー
ト;スクシンイミジル・6−((ヨードアセチル)アミ
ノ)ヘキサノアート;スクシンイミジル・4−(N−マ
レイミドメチル)環式ヘキサン−1−カルボキシレー
ト;N−γ−マレイミドブチリルオキシ−スクシンイミ
ドエステル;およびN−γ−マレイミドブチリルオキシ
−スルホスクシンイミドエステル]を含むヘテロ型二官
能性性架橋剤とを反応させて、構造式2の誘導体化した
固相物質を調製することができる。例えば、該固相物質
表面のアミノシラン架橋の脂肪族アミノ基とスクシンイ
ミジル・6−マレイミジルヘキサノアートとをpH8.
0乃至10.3で、20乃至30で、℃2乃至4時間反
応させて、構造式2の化学的に誘導体化した固相物質を
調製することができる。次いで、固相物質を溶液から取
り出し、脱イオン水およびツィーン20で洗浄し、乾燥
して、次に示す模式図で図示した、構造式2の定義にあ
る、化学的に誘導体化した液体浸透性の微多孔質固相物
質を生成する。
【化19】
【0033】構造式1の微多孔質固相物質を、横流装置
を含んだ診断検査に用いる前に、目的の分子(ここでは
Qと表す)と結合させる。分子Qは通常、遊離第1また
は第2アミン基を含むか、あるいは分子Qは、アミノ基
が共有結合している分子である。通常水溶液である溶液
状態の分子Qを吸収転移法または直接構造式1の誘導体
化物質に加えることにより、構造式1の固相物質に直接
結合させることによって、構造式3の共役体を形成する
ことができる。目的の分子Qが固相物質1に結合した
後、誘導体化した固相物質の未反応部分は全て、ブロッ
キング剤(ここではQ’と表す)により反応を阻止して
もよい。ブロッキング剤としては、トリ(ヒドロキシメ
チル)アミノメタン(NHC(CHOH))また
は目的の分子以外のタンパク質、例えばカゼインまたは
ウシ血清アルブミンが好ましい。Q分子と構造式1の誘
導体化物質との反応を、次に示す化学式にて説明する。
【化20】 構造式3の共役体が、上に述べ図示したように準備した
後、結合したQと固相物質を乾燥してもよい。共役体を
乾燥した後、後述の横流装置を含んだ診断検査に使用す
るのに備えて貯蔵する前に、共役体を水性緩衝液で洗浄
して未反応の物質を取り除き、再度乾燥する。
【0034】構造式2の微多孔質固相物質を、横流装置
を含んだ診断検査に用いる前に、スルヒドリル基を含ん
だ、またはスルヒドリル基が共有的に結合している分子
を含んだ目的の分子(ここではLと表す)と結合させ
る。水溶液等の溶液状態の分子Lを、吸収転移法または
構造式2の固相物質に直接加えることにより、分子Lと
構造式2の固相物質とを直接結合し、構造式4の共役体
を形成することができる。目的の分子Lが固相物質2に
結合した後、誘導体化した固相物質の未反応部分は全
て、ブロッキング剤(ここではL’と表す)により反応
を阻止してもよい。ブロッキング剤としては、システイ
ンまたは目的の分子以外のタンパク質、例えばカゼイン
またはウシ血清アルブミンが好ましい。Lおよび構造式
2の誘導体化物質との反応を、次に示す化学式にて説明
する。
【化21】
【0035】ここに示した例は、単に説明をするための
ものであって、これに限定するものではない。
【0036】
【実施例】C.実施例 実施例1 HBTを用いたニトロセルロースの活性化 アミノシリル化したニトロセルロースの調製―ニトロセ
ルロースの帯片(24×2.5cm)を3−アミノプロ
ピルトリエトキシシラン(pH3.0)の5%溶液10
0mlに浸漬し、攪拌しながら室温で2時間反応させ
た。ニトロセルロースの帯片を溶液より取り出し、ツィ
ーン20を0.01%含んだ10mMのリン酸ナトリウ
ム緩衝液(pH8.0)で2回洗浄した。その後、50
℃にて乾燥した。
【0037】無水コハク酸およびHBTを用いたアミノ
シリル化したニトロセルロースの活性化―アミノシリル
化したニトロセルロースの帯片を1mg/mlの無水コ
ハク酸溶液(pH8.1)100mlに浸漬し、35℃
で2時間反応させた。ニトロセルロース帯片を取り出
し、脱イオン水で2回洗浄し、乾燥した。次いで、該ニ
トロセルロース帯片を100mlの脱イオン水に浸漬
し、100μlのHBT(100μlのDMFに50m
gを溶解したもの)を加え、さらに100μlのEDC
A溶液(100μlの脱イオン水に20mgを溶解した
もの)を加えた。帯片を入れた溶液を攪拌してよく混
ぜ、5℃で1晩貯蔵した。ニトロセルロース帯片を溶液
より取り出し、脱イオン水で2回洗浄し、乾燥した。帯
片を3μl/mmの0.04%ツィーン20で処理
し、50℃で5分間乾燥した。活性化したニトロセルロ
ース帯片は、後の使用に備え、密封容器に入れ、室温で
保管した。
【0038】実施例2 コハク酸ジ−HBTを用いたよるニトロセルロースの活
性化 コハク酸ジ−HBTの調製―コハク酸(0.35g、3
ミリモル)およびHBT(1.5g、11ミリモル)を
5mlのDMFに溶解した。該混合液を5℃に冷却した
後、0.75mlのDICDを滴下した。該混合液を2
乃至5℃で4時間反応させた。該混合液を10,000
xgで15分間遠心分離した後、上澄み液を取り出し、
DMFで希釈して5ml溶液(およそ1ml当たり10
0mgのコハク酸ジ−HBT)とした。該コハク酸ジ−
HBTを10mMのリン酸緩衝生理食塩水(pH8.
0)を用いて1mg/mlに希釈した。
【0039】コハク酸ジ−HBTを用いたアミノシリル
化したニトロセルロースの活性化―アミノシリル化した
ニトロセルロース帯片(実施例1によって調製されたも
の)を5mlの1mg/mlコハク酸―HBT溶液に加
え、20℃で1時間反応させた。該帯片をコハク酸―H
BTより取り出し、10mlの脱イオン水で3回洗浄
し、乾燥した。該帯片を3μl/mmの0.04%ツ
ィーン20で処理し、50℃で5分間乾燥した。活性化
したニトロセルロース帯片は、後の使用に備え、密封容
器に入れ、室温で保管した。
【0040】実施例3 コハク酸ジ−HBTを用いたガラス繊維の活性化 アミノシリル化したガラス繊維パッド(24×2.5c
m)を、実施例1のニトロセルロースに準じて調製し
た。次いで、アミノシリル化したガラス繊維パッドを、
実施例2に従ってコハク酸ジ−HBTを用いて活性し
た。
【0041】実施例4 ストレプトアビジン−FITCとニトロセルロースの共
有結合 活性化したニトロセルロース(実施例1に従って調製し
たもの)を15×5mmのパッドに切断した。5mMリ
ン酸緩衝液(pH8.0)中15μlの0.1、0.
5、0.25および0.125mg/mlのフルオレセ
イン・イソチオシアネート標識ストレプトアビジン(S
A−FITC)が入ったものをニトロセルロースパッド
に加えた。これらは、それぞれ200、100、50、
25ng/mmに相当する。SA−FITCを含んだ
パッドを室温で1時間反応させた。次いで、パッドを
0.01%のツィーン20を含んだ10mMのNaCl
溶液20ml中で30秒間超音波処理して4回洗浄し
た。受動吸収を調べるため、一組のパッドをそれぞれ
0.25mlの1%SDSで処理し、60秒間超音波処
理した。もう一組のパッドを0.01規定NaOH溶液
で38℃2時間加水分解し、30秒間超音波処理して共
有結合を定量した。それぞれのパッドの溶液を希釈し、
SA−FITCの濃度を定量した。受動的に吸着および
共有的に結合したSA−FITCのニトロセルロースか
らの回収率(表1にまとめた)は、結合状態が主として
共有であることを示している。
【表1】
【0042】実施例5 ヒトIgG−FITCの活性化したガラス繊維への共有
結合 活性化したガラス繊維(ジ−HBT)を実施例3に従っ
て調製した。異なる濃度(0.3、0.6および1.5
mg/ml)のフルオレセイン・イソチオシアネート標
識ヒトIgG(hIgG−FITC)25μlを活性化
したガラス繊維片15×5mmに均等に塗布した。室温
で2時間放置した後、パッドを0.01%のツィーン2
0を含んだリン酸緩衝生理食塩水(pH7.4)で洗浄
し、乾燥した。受動吸収を調べるため、一組のパッドを
それぞれ0.25mlの1%SDSで処理し、60秒間
超音波処理した。もう一組のパッドを0.01規定Na
OH溶液で38℃2時間加水分解し、30秒間超音波処
理して共有結合を定量した。それぞれのパッドの溶液を
希釈し、hIgG−FITCの濃度を定量した。受動的
に吸着され共有的に結合したhIgG−FITCのガラ
ス繊維からの回収率(表2にまとめた)は、結合状態が
主として共有であることを示している。
【表2】
【0043】実施例6 ビオチンの活性化したニトロセルロースへの共有結合 コハク酸ジ−HBTを活性化したニトロセルロース膜の
調製―脱イオン水にアミノシランを5%溶解した溶液
(pH3.0)を使用日に調製した。ニトロセルロース
膜をPVCのカード上に積層し、室温で2時間、前述の
溶液100mlに浸漬した。該カードを溶液から取り出
し、37℃の乾燥オーブン中で15分間乾燥した。乾燥した
カードを0.02%のビオタージ(Bioterge)
を含んだ10mMリン酸緩衝液(pH8.0)50ml
を用いて、2回洗浄した。次いで、カードを、0.02
%のビオタージを含んだ10mMリン酸緩衝液(pH
8.0)にコハク酸ジ−HBT(40μl/ml)加え
たもの100mlに浸漬し、回転装置上で2時間洗浄し
た。0.04%のビオタージおよび0.04%のツィー
ン20を含んだ10mMリン酸緩衝液(pH8.0)中
で2回(1回5分)洗浄した後、該カードを37℃の乾
燥オーブン中で15分間乾燥した。
【0044】ビオチン・アミン帯片の調製―バイオドッ
ト(BioDot)XY−3000型噴霧器を用い、ビ
オチン・カダベリン溶液(10mMリン酸緩衝液(pH
8.0)中に17μl/mlとしたもの)をジ−コハク
酸HBT活性化ニトロセルロース膜上の4箇所に噴霧す
る。各箇所を粒子径約20ナノリッターで0.625μ
l/cmで噴霧する。噴霧後、ニトロセルロース膜を含
むカードを37℃の乾燥オーブン中で15分間乾燥させ
た。次いで、ニトロセルロース膜を50mMのトリス
(Tris)で1時間濡らして反応を阻止した。過剰の
トリスを膜から吸収した後、カード(取り付けられた膜
と一緒に)を、最低5分間、0.02%ビオタージを含
んだ50mMリン酸緩衝液中で、2回洗浄した。次い
で、カードを37℃の乾燥オーブンで15分間乾燥し
た。10mM四ホウ酸ナトリウム緩衝液(pH8.6)
で阻止した、集積パッドをカードの底部に取り付けた。
芯をカードの頂点に取り付けた。組み立てた後、完成し
たカードをバイオドットのカッターで5mm幅に切断
し、該帯片を乾燥剤と共にプラスチック袋に入れて保管
した。
【0045】試験手順―110μlの10mMリン酸緩
衝液(pH8.0、ショ糖4%およびBSA0.5%を
含む)を2本の12×75mmのホウケイ酸試験管の各
々に加えた。5μgのコロイド状金BSA−ビオチン
(4mg/ml溶液を1.25μ)を1本に加えてコン
トロールサンプルとした。5μgのコロイド状金ストレ
プトアビジン(4mg/ml溶液を1.25μ)をもう
一本に加えて試験サンプルとした。試験片を各試験管に
浸漬し、15分間現像した。現像した試験片を試験管か
ら取り出し、乾燥してミノルタCR−241帯片リーダ
ーで読み取った。表3にまとめた結果は、小さな分子
(分子量224)のビオチンが帯片上に固定化されたこ
とを示している。
【表3】
【0046】実施例7 共有結合した抗体を含むニトロセルロース帯片の安定性 共有結合した抗体を持つニトロセルロースの調製―ニト
ロセルロース膜(25.4×300mm)を70×30
0mmのPVCカード上に積層し、次いで実施例6に従
ってコハク酸ジ−HBTを用いて活性化した。ヤギ抗マ
ウス抗体を150mMリン酸緩衝液(pH7.4)に入
れ2mg/mlとしたものをバイオドットXY−300
0を用いて該膜上に6本の線を塗布した。それぞれの線
は約0.625μl/cmで塗布した。37℃のオーブ
ンで15分間乾燥した後、該膜を50mMトリス(pH
8.0)で1時間濡らして反応を阻止した。次いで、膜
を0.02%のバイオタージを含んだ50mMリン酸緩
衝液(pH8.0)で、最低5分間2回洗浄し、37℃
のオーブンで15分間乾燥した。
【0047】受動結合した抗体を持つニトロセルロース
の調製―前述の通り、しかし活性化しないで、ニトロセ
ルロース膜をPVCカード上に積層した。2mg/ml
ヤギ抗マウス抗体溶液で前述のように6本線を膜に付し
た。線を付したら直ちに、バイオドットXY−3000
空気ジェットを用いて、BSA0.5%およびショ糖
4.0%を含んだ150mMリン酸緩衝生理食塩水(p
H7.4)を塗布し、該膜の反応を阻止した。次いで、
膜を37℃のオーブンで15分間乾燥した。
【0048】試験片の組立て−吸い取り紙(事前に、1
00mMリン酸ナトリウムおよびトリトン(Trito
n)X−100を1%含んだpH7.4の阻止溶液で処
理し、乾燥したもの)を、受動結合したニトロセルロー
スを含むPVCカードの上流側に積層した。吸い取り紙
(事前に、100mMリン酸ナトリウムおよびトリトン
(Triton)X−100を1%含んだpH7.4の
阻止溶液で処理し、乾燥したもの)を、共有結合したニ
トロセルロースを含むPVCカードの上流側に積層し
た。未処理の吸い取り紙をそれぞれのカードの下流側に
積層した。吸い取り紙は全て、ニトロセルロースの頂部
および底部の端と2mm重なるように取り付けた。積層
したカードを5mm幅の帯状に切断した。該帯片を乾燥
剤と共に試験管に入れて室温で保管した。
【0049】試験手順―各群の試験片を底に少量の水を
入れた密封湿度チャンバーに入れ、37℃に保温した。
24時間保温した後、各試験群より一枚の試験片を湿度
チャンバーより取り出し、37℃で15分間乾燥した。
試験片を、湿気にさらしていないコントロール片と共
に、後述のように試験した。
【0050】サンプル希釈液(pH7.4の0.7%リ
ン酸ナトリウム緩衝液100μlで、BSA1.0%お
よびアジ化ナトリウム0.1%を含む)および5μgの
コロイド状金/ストレプトアビジン(サンプル希釈液中
に100μg/mlとなるようにしたもの50μl)を
12×75mmのホウケイ酸試験管に加え、各試験片を
試験できるようにした。ボルテックス中に、600ng
のマウスIgG−ビオチン(サンプル希釈液中に40μ
g/mlとなるようにしたもの15μl)を加えた。次
いで、該溶液をサンプル希釈液で120μlにした。そ
の後、試験液を入れた試験管に帯片を入れ(一本に一
枚)、15分間保温してミノルタCR−241帯片リー
ダーを用いて試験線の総色度を分析した。表4にまとめ
た結果より、24時間湿気にさらした場合、共有結合し
た抗体を持つ帯片の方が、受動結合した抗体を持つ帯片
よりも安定であることが分かる。
【表4】
【0051】II. 横流装置 前述の物質を用いて各種の製品および装置を作ることが
できる。一例としては、単独または複数被検体半定量/
定量迅速診断横流試験システムである。該システムは、
計器を用いてまたは計器を用いずに視覚的な終点に対し
てLFD中で背景および対照試薬を用いた、単独または
複数被検体型式の改善された免疫学的および他の特定の
結合定量法ならびに装置を提供する。
【0052】A.単独試験線をもったサンドイッチ状L
FD 水性サンプル中の大きな分子の被検体の定量および半定
量に用いる、単独試験線を持ったサンドイッチ形式の横
流装置(LFD)を図1に示す。何れの図でも、各種の
寸法は必ずしも縮尺どおりに描かれていない。
【0053】LFD10には、例えばニトロセルロー
ス、ガラス繊維またはナイロンでできた多孔質膜12を
含む。孔径、結合能力、特定の水性サンプルおよび分析
手順といった特性によっては、他の適当な膜素材を使う
ことができる。通常、多孔質膜12の孔径は2乃至10
ミクロンでよい。有用な形状では、多孔質膜12の長さ
はおよそ50乃至100mmで、幅はおよそ3.5乃至
8.0mmとなる。また、多孔質膜12は、厚みが、例
えばおよそ50乃至300ミクロンで、水溶液に関して
およそ10乃至50mm/minの毛管上昇特性を有す
る。しかしながら、多孔質膜12に関してのこの具体的
性質ならびに大きさは臨界的ではなく、速度に関する所
望の結果および積極的試験結果を得るために必要であれ
ば変更してもよい。
【0054】図1に示す通り、芯材パッド14は多孔質
膜12の端部16で多孔質膜12と重なっており、多孔
質膜12と液移送接触している。芯材パッド14をガラ
ス繊維、繊維状セルロースまたは他の適当な物質で作る
ことができる。芯材パッドの大きさは通常臨界的ではな
く、通常長さが20乃至50mm、幅が3.5乃至8m
mおよび厚さが0.5乃至2.0mmである。
【0055】LFD10は結合領域18を備える。結合
領域18は、芯材パッド14または多孔質膜12の一部
の領域、若しくは芯材パッド14または多孔質膜12と
液移送接触している1以上の分離した試薬パッドであっ
てもよい。芯材パッド14、多孔質膜12および結合領
域18は、テープ片(図示していない)により固定する
ことができる。他の実施態様においては、芯材パッド1
4、多孔質膜12および結合領域18を、接着性物質に
より、またはLFDの部品を格納したコンタミネーショ
ンを防止する容器(図示していない)が自然に収縮する
ことにより適所に固定することができる。
【0056】結合領域18には、2つの試薬を含む。第
1の試薬は対照試薬であり、対照結合配位子(CL)を
形成するために、当該技術では既知の共有またはイオン
結合、吸着あるいは他の結合方法により、目的の大型分
子被検体の一部または部分(ここでは「α領域部」とす
る)に結合する。該CLは、乾燥した、復元可能な、液
体に分散可能で、拡散可能な、着色したラテックス・ビ
ーズとすることができる。通常、該ラテックス・ビーズ
は明色、例えば黄色である。着色したラテックス・ビー
ズの替わりに、背景薬剤を着色料分子、酵素と色素の組
み合わせ、または蛍光性、発光性もしくは放射性分子と
することができる。
【0057】結合領域18に含まれる第2の試薬は、乾
燥した、復元可能な、液体の分散可能な、拡散可能な標
識で、該標識は目的の大型分子被検体の第2領域(「β
領域」)に特異的な結合配位子に付着して、標識結合配
位子(IL)をつくる。大型分子被検体のα領域断片お
よびβ領域は、別個の非交差反応単位でなければならな
い。標識試薬は、コロイド状金粒子、酵素/色素の組み
合わせ、着色したラテックス粒子、炭素粒子、または蛍
光性、発光性もしくは放射性粒子であり、目視または他
の方法で該CLと区別することのできるものである。
【0058】水性サンプルが第1および第2試薬に接す
る前に、第1および第2試薬の一方または両方を結合領
域18に均一に含浸させるか分散することができる。あ
るいは、例えば結合領域18を試薬の一方または両方で
被覆し、水性サンプルが接すると結合領域全体に分散す
るようにもできる。また、該2試薬を結合領域18の縦
方向に離して置き、水性サンプルが接すると結合領域全
体に分散するようにもできる。
【0059】図1に示す通り、LFD10は芯材パッド
14の反対側、多孔質膜12の第2端32にある吸着パ
ッド30を含む。吸着パッド30と結合領域18との間
は、ひとつの試験線22、結合領域18と試験線22と
の間の空間20、および試験線22と吸着パッド30と
の間の第2空間24である。該試験線22は、多孔質膜
12上にあり、目的の被検体のα領域部に固有の固定化
した結合配位子を含む。
【0060】吸着パッド30は、多孔質膜12と液移送
接触したガラス繊維または繊維状セルロースのパッドあ
るいは他の適切な物質とすることができる。該吸着パッ
ド30は、未反応試薬およびサンプルを捕集し、試験線
22よりいかなる背景物質をも取り除く芯材として働
く。
【0061】被検体を含む試験サンプルは、毛管現象に
より、図1に示す芯材パッド14に沿い結合領域18に
向かって動く。サンプルが結合領域18のILと接触す
ると、反応して被検体−IL錯体を作る。アルファ領域
部に付着したCLは、被検体または被検体−IL錯体と
共に、しかし反応はしないで、芯材パッドに沿って動
く。
【0062】水性サンプルの液体前線が試験線22に到
達すると、固定化したα領域部配位子の結合部位を巡る
争いが、CL、被検体−IL錯体、および錯体となって
いない被検体の間に発生する。説明のためにのみ、次例
では、対照試薬を黄色のラテックス・ビーズとし、標識
試薬をコロイド状金粒子とする。水性サンプル中に被検
体が無い場合、α領域部黄色ラテックス・ビーズ(C
L)のみが、試験線22上に固定化されたα領域部に特
異的な配位子に付着し、試験線22が黄色くなる。サン
プル中に少量の被検体がある場合、CLおよびILが、
試験線22上に固定化されたα領域部に特異的な配位子
の限られた数の結合部位を巡って競合し、黄色のビーズ
が赤のコロイド状金錯体より優位になり、茶色となる。
被検体の濃度が上がるにつれ、被検体−IL錯体の濃度
も上がり、限られたα領域部に特異的な配位子結合部位
に対しより有効に競合し、試験線22の色はより赤くな
る。
【0063】前述の試験線22の黄−茶−赤という色の
変遷は、半定量単独線試験の基礎をなす。類似の変遷
は、ラテックス・ビーズおよびコロイド状金を他の対比
標識試薬に置き換えることにより得ることができる。何
れの場合も、複数領域についても目視または他の方法で
検出可能な試験線22、または色信号の変化により、試
験が陰性であるか陽性であるかが明らかになり、試験の
有効性の手順的対照として供せられる。
【0064】試験線22に入った後、結合していないサ
ンプルの成分および試薬は全て、多孔質膜12を上昇し
続け、芯材として働きサンプルを上昇させる吸着パッド
30に入り、これによって試験線22の背景物質があれ
ば洗い流す。
【0065】B.捕捉領域を持ったサンドイッチ構造L
FD 高濃度の被検体用に、図1の試験線22にサンプルが到
達する前に、被検体の一部を途中で捕まえる捕捉領域を
作成することにより、被検体を測定するレンジを増やす
ことができる。捕捉抗体または他の捕捉分子を芯材パッ
ド14に付着させるか、または、例えば既知の方法によ
り多孔質膜12上の空間20に付着させる。捕捉分子に
より、被検体の一部を取り除くことによって、試験水溶
性サンプル中の被検体の濃度を下げ、それによって試験
線22で検出される色または他の信号の変遷域が拡大す
る。捕捉領域で取り除かれた被検体の分画は、LFD1
0および特定の被検体についての製造および品質管理の
工程の間に、経験的に確立することができる。
【0066】AMZについては、単独試験ラインを持つ
サンドイッチ構造LFD向けに、実施例8においてより
詳細に説明するが、AMZは試験のレンジを拡大するも
のである。また、AMZは他のサンドイッチ構造LFD
形式にも用い、適用することができる。
【0067】C.基準線を持ったサンドイッチ構造LF
D 図1のサンドイッチ形式LFDを変更して、図3に示す
ように参照線226を入れることもできる。機能上、参
照線226により被検体を微量含むサンプルを確認す
る。
【0068】構造上、図3のLFD210と図1のLF
D10は、以下の点で異なる。結合領域218には異な
る2種類の背景試薬を使用している。第1の種類は、図
1について前述した目的の被検体のCLである。第2の
種類は、特異的捕捉結合対を持った捕捉可能な標識に対
比試薬を付着させて作る。こうした捕捉可能な標識と捕
捉結合対との一例としては、ビオチンとストレプトアビ
ジンである。他の適切な標識と結合対とは、当業界で既
知であり、標準方法で取り込むことができる。
【0069】捕捉結合対を多孔質膜212上に固定化
し、参照線226を形成する。参照線226は、多孔質
膜212の第2端232にあり、結合領域218と吸着
パッド230の間にある。参照線226は通常、結合領
域より約2乃至4mm、吸着パッド230より約5乃至
50mm離れており、多孔質膜212上に第1空間22
4および第2空間228を作る。
【0070】サンプルが、結合領域218より多孔質膜
212を上昇すると、背景試薬も一緒に移動する。α領
域部に結合した対象試薬は、図1について前述した被検
体−IL錯体と、ATZ222上の固定化したα領域部
に特異的な配位子結合部位を争う。捕捉標識に付着して
いる対照試薬は、参照線226に固定化した捕捉結合対
に結合する。
【0071】説明のためにのみ、対照試薬を黄色いラテ
ックス・ビーズとし、標識試薬をコロイド状金粒子とす
る。サンプル中に被検体が無い場合、参照線226と試
験線222の色は同じである。サンプル中に被検体があ
ると、参照線226は黄色で、一方試験線222は、サ
ンプル中の被検体の濃度により、茶から赤の間の色とな
る。したがって、参照線226の色により、試験線22
2の色との色比較の基準ができる。類似の基準線と試験
線の比較を、他の対照および標識試薬を用いて行うこと
ができる。
【0072】D.複数試験線を持ったサンドイッチ構造
LFD 水性サンプル中の免疫学的に反応する大型分子被検体の
定量および滴定用の、複数並行試験領域を持ったサンド
イッチLFD形式を図2に図示した。この形式により、
色の移行帯の位置と相関した目盛を用いて、ユーザーは
被検体を0および低濃度から高濃度まで定量することが
できる。ATZ上の限られた数の固定化した結合部位へ
の被検体−IL錯体の結合により、発現した参照線は多
孔質膜上で検出可能である。
【0073】複数並行試験線を用いると、被検体の濃度
の滴定が可能となる。被検体のレベルがゼロまたは閾値
以下であると、行列内に線ができない。ILが少量な
ら、一番目または二番目の線で完全に捕捉される。被検
体が多量であると、被検体は結合部位を順次飽和しなが
ら、後方の線に捕捉される。それゆえ、色信号の変遷パ
ターンにより、被検体を定量する。
【0074】LFD110は、ニトロセルロース、ガラ
ス繊維、ナイロンまたは他の適当な物質でできた多孔質
膜112を含む。多孔質膜112の大きさは臨界的では
なく、所望の速度結果および積極的結果を得るのに必要
であれば、変更してもよい。
【0075】図2に示す通り、芯材パッド114は、膜
112の一端116で多孔質膜112と重なっており、
多孔質膜112と液移送接触している。芯材パッド11
4を、ガラス繊維、繊維状セルロースまたは他の適当な
素材で作ることができる。
【0076】LFD110は、結合領域118を含む。
図2において、図1同様、結合領域118は芯材パッド
114または多孔質膜112の一部であるか、芯材パッ
ド118または多孔質膜112と液移送接触した1以上
の分離したの試薬パッドでありえる。芯材パッド11
4、多孔質膜112および結合領域118を当業界で既
知の方法により固定できる。
【0077】結合領域118には二つの試薬を含む。第
1の試薬は、標識対照試薬である。例えば、それは乾燥
し、着色した、液体を分散可能な、拡散可能なラテック
ス・ビーズである。標識は、例えばビオチンとストレプ
トアビジンのような、特定の結合対を持つものである。
該ビーズは通常明色で、例えば黄色である。着色したラ
テックス・ビーズの代替としては、対照試薬は、明色の
色素分子、酵素と色素の組み合わせ、または蛍光性、発
光性、もしくは放射性分子であってもよい。
【0078】結合領域118に含まれる第2の試薬は、
乾燥した、復元可能な、液体を分散可能な、拡散可能な
標識試薬で、分析する大型分子非検体のある領域(「β
領域」)に固有の結合配位子に付着したものである。標
識試薬は、コロイド状金粒子、酵素/色素の組み合わ
せ、着色したラテックス・ビーズ、炭素粒子、または蛍
光性、発光性、もしくは放射性分子で、目視または他の
方法で対照試薬と区別できるものである。
【0079】第1および第2試薬の一方または両方を、
試験サンプルと接触する前に、結合領域118に均一に
含浸させるか、または分散させる。あるいは、例えば、
結合領域118を一方または両方の試薬で被覆し、サン
プルが接触すると該試薬を結合領域118全体に分散す
るようにできる。または、該2試薬を結合領域118の
縦方向に離して置き、サンプルが接すると共役体全体に
分散するようにもできる。
【0080】図2に示す通り、LFD110は、2から
20の間、通常約7つの複数試験線、結合領域118と
試験線122との間の空間120、および試験線122
と多孔質幕の第2端132にある吸着パッド130を含
む。試験線122は、目的の被検体の第2領域(α領
域)に特異的な結合配位子で、多孔質膜112上に固定
化されている。大型分子被検体のαおよびβ領域は別個
の非交差反応単位でなければならない。
【0081】対照線148を多孔質膜132上で端部1
32の近くに置く。該対照線148には、背景試薬に付
着した標識(例えばビオチン)の固定化した結合対(例
えばストレプトアビジン)を含む。
【0082】吸着パッド130は、ガラス繊維、繊維状
セルロース、または多孔質膜112と液移送接触した他
の適当な物質であってよい。該吸着パッド130は、未
反応試薬およびサンプルを捕集し、試験線122よりい
かなる背景物質をも取り除く芯材として働く。
【0083】被検体を含む試験サンプルは、毛管現象に
より、図2に示す芯材パッド114に沿い結合領域18
に向かって動く。サンプルが結合領域118のILと接
触すると、反応して被検体−IL錯体を作る。標識対照
試薬は、被検体−IL錯体またはILと共に、しかし反
応はしないで、芯材パッド114に沿って動く。サンプ
ルの液体前線が試験線122に到達すると、被検体−I
L錯体および全ての錯体となっていない被検体のみが、
試験線122上に固定化されたα領域に特異的な配位子
に結合する。
【0084】説明のためにのみ、背景試薬を黄色のラテ
ックス・ビーズとし、対比試薬をコロイド状金粒子とす
る。被検体が無い場合、試験線に色は無く、あるいは見
えない。水性サンプル中の被検体の濃度が上がるにつ
れ、被検体−IL錯体の濃度も上がり、試験線122の
多くを赤くしながら、試験線122の限られた数のα領
域部に特異的な配位子結合部位を飽和する。
【0085】標識黄色ラテックス・ビーズは移動を続
け、参照線148上に固定化された標識の結合対と反応
する。参照線148は、被検体があっても無くてもどち
らでも着色する。参照線148の色は試験線122の色
と異なる。試験線122および参照線148を通過した
後、サンプルは多孔質膜112を上昇し続け、未反応の
試薬およびサンプルを捕捉し、芯材として働いて試験線
領域122より全ての背景物質を取り除く、吸着パッド
30に達する。
【0086】尿サンプル中のhCGの検出に用いた、前
述のLFDの例を、後述の実施例8.9および10にあ
げた。
【0087】ATZの複数試験線(図2の領域122に
示す)は、図1および3の形式で用いることもでき、次
いでATZの結果の色または信号の変遷パターンを既知
の被検体濃度のパターンと比較する。
【0088】実施例8 単独試験線を持ったサンドイッチ構造LFD 試験片の調製 ガラス繊維結合パッド上のコロイド状金に結合した乾燥
抗ベータhCGモノクロナール抗体を含む妊娠検査紙
(SAサイエンティフィック、テキサス州サンアントニ
オ)を得た。これらの検査紙は、図1に図示したものに
似たニトロセルロース膜上の、試験線上に固定化した抗
アルファhCGを、対照線上に抗マウスIgGを含んで
いた。結合パッドをカミソリの刃を使って、そのままの
状態で、慎重に取り除いた。図1の空間20に対応す
る、ニトロセルロース膜の領域に、異なる量のモノクロ
ナール抗ベータhCG捕捉抗体(0、250、500、
1000、2000ng)を加え、乾燥し、洗浄し、再
度乾燥した。
【0089】hCG(20ng/mgラテックス)のア
フィニティ精製したα領域と共有結合させた10mg/
ml黄色ラテックス/ビーズ溶液(粒径200nm、カ
ルボキシル化したもの)を合計で3μl(1滴0.2μ
l)用いて、結合パッドを慎重かつ均一に被膜した。次
いでパッドを50℃で乾燥した。その後、結合パッドを
変更した試験片の元の位置に戻し、セロハンテープで固
定した。
【0090】試験手順 陰性の尿サンプルをhCGと共にスパイクし、0、2
5、225、450.1100、2500、10,00
0および100,000mIU/mlの濃度を得た。ス
パイクした8つの尿サンプルのそれぞれより0.3ml
を別個のミクロチューブに加えた。各試験片の芯材パッ
ドを尿と接して置いた。各試験片は、規定量の固定化し
た捕捉抗体および前述の共役パッドを含んでいた。
【0091】5分後に、各試験片上のATZを、黄
(Y)、茶(B)、赤茶(RB)または赤(R)という
色のタイプにより視覚的に記録した。試験結果を表5に
まとめる。
【0092】表5の結果は、黄色のラテックスと赤のコ
ロイド状金の組み合わせ使用により半定量の可能性があ
ることを示している。また、この結果より、AMZ中の
固定化した抗βモノクロナール抗体のより高いレベル
で、過剰のhCGを取り除くことにより、茶色の線で示
される濃度のレンジを改善できることが分かる。余分な
抗体が感度を損なうことはなく、コロイド状金の試験線
への非特異的な結合のため擬陽性はなかった。抗βhC
G捕捉抗体が1000および2000ngの時、茶色は
1000mIU/mlに拡大した。これは、0ngのコ
ントロール抗体片に見られるレンジの3乃至5倍にあた
る。
【0093】実施例9 参照ラインを持ったサンドイッチ構造LFD 参照線試験線片の調製 固定化したストレプトアビジンを含んだ参照線を持つ妊
娠準備片(SAサイエンティフィック、テキサス州サン
アントニオ)は、図3に対応する試験片の準備の間、パ
ッドの損傷を避けるため、該妊娠片より結合したパッド
を一時的に取り外す必要があった。各結合パッドが取り
外されている一方、3μlのビオチンで標識した黄色ラ
テックス・ビーズ(10mg/ml)およびhCG(1
0mg/ml)のα領域部に共有的に結合した黄色ラテ
ックス・ビーズの被膜を、前述の実施例8に従って、試
薬パッドに加えた。
【0094】受動的吸着または当業界で既知の方法を用
いて、多孔質膜上に直接ストレプトアビジンを固定化す
ることにより、参照線226を調製できる。
【0095】試験手順 0.25および10,000mIU/mlのサンプルの
みを分析したことを除けば、試験手順は実施例8のもの
と同一である。
【0096】試験結果 陰性のサンプルでは、試験線222の黄色と参照線22
6とは区別不能であった。25mIU/mlサンプルで
は、黄色い参照線と比較して、わずかに茶色を呈してい
た。10,000mIU/mlのサンプルでは、はっき
りした赤色の試験線と黄色い参照線が生じた。
【0097】実施例10 複数試験線ATZを持ったサンドイッチ構造LFD 試験線の調製 ニトロセルロース上に1mm間隔の7本の抗アルファh
CG抗体試験線を持った、図2に対応する特注の試験線
を調製した。ストレプトアビジンの線を、実施例2の参
照線226と同様にして、参照線148上に固定化し
た。
【0098】ビオチン(10mg/mlを3ml)と共
役した黄色ラテックスBSAを抗ベータhCGモノクロ
ナール抗体―コロイド状金処理共役パッドに加え、風乾
した。該パッドをセロハンテープにより試験片に固定し
た。
【0099】7本の試験線122を実施例1の試験線2
2と同様にして調製した。
【0100】試験手順 以下の手順を前述のように調製した試験片を用いて3回
実施した。異なる量(0乃至51、200mIU/m
l)のhCGと共にスパイクしたhCG陰性の尿0.5
mlに該片を浸漬した。該片を10分間現像した。次い
で、該片を50℃で2時間乾燥し、Yxyカラー・フィ
ールドを用いた比色計(ミノルタCR−241、0.3
識別口径)により色強度を測定した。その後、Y色空間
に対する最初の4本の合計(1乃至4の純量)を用いて
信号強度を計算した。データを表6に示す。図4に示す
ように、1乃至4の純量とhCG濃度の対数についてプ
ロットした。最小自乗フィッティングを用い、試験した
各hCG濃度についてそのフィッティングから値を計算
し、既知の値(表7)と比較した。目に見える最後の赤
い線を含む線の番号による視覚的識別を前述の現像した
試験片に対して実施した。結果を表8にまとめ、平均値
を図5にプロットした。
【0101】試験結果 複数試験線形式により、尿中のhCGレベルを定量する
ことが可能になる。計算値と既知の値とは、0.6乃至
26.3%のレンジで、平均で13%異なっていた。視
覚的半定量法により、ユーザーは50mIU/mlから
50,000mIU/ml以上の幅のhCGを5乃至7
の濃度レンジに区分することができる。
【0102】
【表5】
【0103】
【表6】
【0104】
【表7】
【0105】
【表8】
【0106】本発明を前記の詳細な説明および実施例を
参照して説明してきたが、本発明の精神を離れることな
く様々な改良を加えることができるのを理解しなければ
ならない。
【図面の簡単な説明】
【図1】大型分子の被検体の半定量法に適合する、単独
試験ラインを持ったサンドイッチ構造LFDの略図であ
る。
【図2】大型分子の被検体の半定量法に適合する、複数
試験ラインを持ったサンドイッチ構造のLFDの略図で
ある。この特別な構成には、対照ラインを含む。
【図3】参照ラインを持ったサンドイッチ構成のLFD
の他の実施態様の略図である。
【図4】ヒト絨毛性ゴナドトロピン(hCG)の濃度を
高めた複数試験ラインの構成(図2に示した)の、ミノ
ルタCR−241色分析器により測定したライン1乃至
4の合計の色強度の平均を最小自乗法で近似したグラフ
図である。
【図5】hCGの濃度を高めた複数線構成(図2に示し
た)において視覚的に見られた平均持続直線のグラフ図
である。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // C07F 7/18 C07F 7/18 N Q (72)発明者 ホイイン ウォン アメリカ合衆国 オレゴン州 97219 ポ ートランド エスダブリュー セカンド アヴェニュー 9824 (72)発明者 ティモシー パトリック ハイアット アメリカ合衆国 オレゴン州 97115 ダ ンディー エスダブリュー セヴンス ス トリート 240 (72)発明者 ポール アンドリュー ミューグラー アメリカ合衆国 オレゴン州 97223 ポ ートランド エスダブリュー ドーヴァー レイン 5110 Fターム(参考) 4C090 AA02 BA28 BB92 DA12 DA25 4H049 VN01 VP01 VP02 VQ37 VQ48 VQ78 VR21 VR43 VU31 VU32 VW02

Claims (58)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 構造式 【化1】 を有する共役体であって、式中、Xが水酸基を有する固
    相物質;Rが(CH(NH(CH
    表され、nは2乃至8、mは2乃至8、pは0乃至3で
    あり、Rがアルキル基、環式アルキル基、芳香族基ま
    たはヘテロ環式基からなる群より選択され、0乃至8の
    水酸基、ヒドロキシカルボニル基またはアミノカルボニ
    ル基を含み、およびQが遊離第1または第2アミン基を
    含むいずれかの分子である、共役体。
  2. 【請求項2】 Xがニトロセルロース、セルロース、ガ
    ラス繊維または多孔質ガラスビーズからなる群より選択
    された、請求項1の共役体。
  3. 【請求項3】 Xがニトロセルロースである、請求項2
    の共役体。
  4. 【請求項4】 Rがプロピル基である、請求項1の共
    役体。
  5. 【請求項5】 Rがアルキル基である、請求項1の共
    役体。
  6. 【請求項6】 Rがエチル基である、請求項5の共役
    体。
  7. 【請求項7】 Qが、遊離第1または第2アミン基をそ
    れ自体に含む分子、あるいは遊離第1または第2アミン
    基が共有結合している分子からなる群より選択された、
    請求項1の共役体。
  8. 【請求項8】 Qが遊離第1アミン基をそれ自体に含
    む、請求項7の共役体。
  9. 【請求項9】 構造式 【化2】 を有する共役体であって、式中、Xが水酸基を有する固
    相物質;Rが(CH(NH(CH
    あり、nは2乃至8、mは2乃至8、pは0乃至3であ
    り、Rがアルキル基、環式アルキル基、芳香族基また
    はヘテロ環式基からなる群より選択され、0乃至8の水
    酸基、ヒドロキシカルボニル基またはアミノカルボニル
    基を含み、およびLがスルフヒドリル基を含むいずれか
    の分子である、共役体。
  10. 【請求項10】 Xがニトロセルロース、セルロース、
    ガラス繊維または多孔質ガラスビーズからなる群より選
    択された、請求項9の共役体。
  11. 【請求項11】 Xがニトロセルロースである、請求項
    10の共役体。
  12. 【請求項12】Rがプロピル基である、請求項9の共
    役体。
  13. 【請求項13】 Rがスクシンイミジルアルキル基で
    ある、請求項9の共役体。
  14. 【請求項14】 Rがスクシンイミジルブチル基であ
    る、請求項13の共役体。
  15. 【請求項15】 Lが、スルフヒドリル基をそれ自体に
    含む分子、またはスルフヒドリル基が共有結合できる分
    子からなる群より選択された、請求項9の共役体。
  16. 【請求項16】 Lがスルフヒドリル基をそれ自体に含
    む、請求項15の共役体。
  17. 【請求項17】 請求項1の共役体を調製する方法で、
    該方法が、構造式 【化3】 を有する化学的誘導体固相物質へ水溶液でQを適用し、 該固相物質を乾燥し、 該乾燥した固相物質を洗浄し、かつ該洗浄した固相物質
    を再乾燥することからなり、式中、Xが水酸基を有する
    固相物質であり、Rが(CH(NH(CH
    で、nは2乃至8、mは2乃至8、pは0乃至3
    であり、Rがアルキル基、環式アルキル基、芳香族基
    またはヘテロ環式基からなる群より選択され、0乃至8
    個の水酸基、ヒドロキシカルボニル基またはアミノカル
    ボニル基を含み、ならびにYおよびZがそれぞれ独立に
    水素、アルキルカルボニル基、芳香族カルボニル基また
    はヘテロ環式カルボニル基であり、あるいはN、Y、Z
    が一緒になってスクシンイミジル、ベンゾトリアゾリー
    ル、またはそれらの誘導体である、方法。
  18. 【請求項18】 Xがニトロセルロース、セルロース、
    ガラス繊維または多孔質ガラスビーズからなる群より選
    択された、請求項9の方法。
  19. 【請求項19】 Xがニトロセルロースである、請求項
    18の方法。
  20. 【請求項20】 Rがプロピル基である、請求項17
    の方法。
  21. 【請求項21】 Rがアルキル基である、請求項17
    の方法。
  22. 【請求項22】 Rがエチル基である、請求項21の
    方法。
  23. 【請求項23】 N、YおよびZが一緒になってスクシ
    ンイミドである、請求項17の方法。
  24. 【請求項24】 N、YおよびZが一緒になってN−ヒ
    ドロキシベンゾトリアゾールである、請求項23の方法
  25. 【請求項25】 請求項9の共役体を調製する方法で、
    該方法が構造式 【化4】 を有する化学的誘導体固相物質へ水溶液でLを適用し、 該固相物質を乾燥し、 該乾燥した固相物質を洗浄し、かつ該洗浄した固相物質
    を再乾燥することからなり、式中、Xが水酸基を有する
    固相物質であり、Rが(CH(NH(CH
    で、nは2乃至8、mは2乃至8、pは0乃至3
    であり、Rがアルキル基、環式アルキル基、芳香族基
    またはヘテロ環式基からなる群より選択され、0乃至8
    個の水酸基、ヒドロキシカルボニル基またはアミノカル
    ボニル基を含み、かつJがクロライド基、ブロミド基、
    ヨージド基、クロロアセトアミジル基、ブロモアセトア
    ミジル基、ヨードアセトアミジル基、マレイミジル基か
    らなる群より選択された、方法。
  26. 【請求項26】 Xがニトロセルロース、セルロース、
    ガラス繊維または多孔質ガラスビーズからなる群より選
    択された、請求項25の方法。
  27. 【請求項27】 Xがニトロセルロースである、請求項
    26の方法。
  28. 【請求項28】 Rがプロピル基である、請求項25
    の方法。
  29. 【請求項29】 Rがアルキル基である、請求項25
    の方法。
  30. 【請求項30】 Rがブチル基である、請求項29の
    方法。
  31. 【請求項31】 Jが、ヨードアセトアミジル基であ
    る、請求項25の方法。
  32. 【請求項32】 Jがマレイミジル基である、請求項2
    5の方法。
  33. 【請求項33】 構造式 【化5】 を有する共役体を含む横流装置であって、式中、Xが水
    酸基を有する固相物質であり、Rが(CH(N
    H(CH で、nは2乃至8、mは2乃至8、
    pは0乃至3であり、Rがアルキル基、環式アルキル
    基、芳香族基またはヘテロ環式基からなる群より選択さ
    れ、0乃至8個の水酸基、ヒドロキシカルボニル基また
    はアミノカルボニル基を含み、かつQが遊離第1または
    第2アミン基を含むいずれかの分子である、横流装置。
  34. 【請求項34】 Xがニトロセルロース、セルロース、
    ガラス繊維または多孔質ガラスビーズからなる群より選
    択された、請求項33の装置。
  35. 【請求項35】 Xがニトロセルロースである、請求項
    34の装置。
  36. 【請求項36】 Rがプロピル基である、請求項33
    の装置。
  37. 【請求項37】 Rがアルキル基である、請求項33
    の装置。
  38. 【請求項38】 Rがエチル基である、請求項36の
    装置。
  39. 【請求項39】 Qが、遊離第1または第2アミン基を
    それ自体に含む分子、あるいは第1または第2アミン基
    が共有結合している分子からなる群より選択された、請
    求項33の装置。
  40. 【請求項40】 Qが遊離第1アミン基をそれ自体に含
    む、請求項38の装置。
  41. 【請求項41】 構造式 【化6】 を有する共役体を含む横流装置であって、式中、Xが水
    酸基を有する固相物質であり、Rが(CH(N
    H(CHで、nは2乃至8、mは2乃至8、
    pは0乃至3であり、Rがアルキル基、環式アルキル
    基、芳香族基またはヘテロ環式基からなる群より選択さ
    れ、0乃至8の水酸基、ヒドロキシカルボニル基または
    アミノカルボニル基を含み、かつLがスルフヒドリル基
    を含む分子のいずれかである、横流装置。
  42. 【請求項42】 Xがニトロセルロース、セルロース、
    ガラス繊維または多孔質ガラスビーズからなる群より選
    択された、請求項41の装置。
  43. 【請求項43】 Xがニトロセルロースである、請求項
    42の装置。
  44. 【請求項44】 Rがプロピル基である、請求項41
    の装置。
  45. 【請求項45】 Rがスクシンイミジルアルキル基で
    ある、請求項41の装置。
  46. 【請求項46】 Rがスクシンイミジルブチル基であ
    る、請求項41の装置。
  47. 【請求項47】 Lが、スルフヒドリル基をそれ自体に
    含む分子、またはスルフヒドリル基が共有結合できる分
    子からなる群より選択された、請求項41の装置。
  48. 【請求項48】 Lがスルフヒドリル基をそれ自体に含
    む、請求項47の装置。
  49. 【請求項49】 横流装置を用いた生物学的サンプル中
    の被検体を定量的または半定量的に決定する装置で、該
    被検体が、固定化した結合配位子と結合するα領域およ
    び標識結合配位子と結合するβ領域の二つの結合領域を
    含み、該装置が、標識結合配位子および対照結合配位子
    を含むパッドであって、該標識結合配位子が、視覚的、
    分光光度的、比色的または蛍光的な特性を持った標識信
    号生成系を含み、該標識結合配位子が被検体のβ領域に
    特異的な結合配位子を表面に固定化しており、該対照結
    合配位子が視覚的、分光光度的、比色的または蛍光的な
    特性を持った対照信号生成系で、該標識配位子とスペク
    トルの異なる領域で対照をなす生成系を含み、該対照結
    合配位子が、固定化した結合配位子に特異的に結合する
    分子領域をその表面に固定化している、パッドと、 該パッドおよび該サンプルと液移送接触している多孔質
    膜で、標識結合配位子および対照結合配位子が毛管現象
    により該多孔質膜を通って拡散する多孔質膜と、 および、多孔質膜上の被検体試験領域とからなり、被検
    体試験領域が一定の限定数の固定化したα領域に特異的
    な結合部位を含み、該限定数の固定化したα領域に特異
    的な結合部位が、構造式 【化7】 を有する共役体と反応して、該多孔質膜上に固定化され
    ており、式中、Xが水酸基を有する固相物質であり、R
    が(CH(NH(CH で、nは2乃
    至8、mは2乃至8、pは0乃至3であり、Rがアル
    キル基、環式アルキル基、芳香族基またはヘテロ環式基
    からなる群より選択され、0乃至8個の水酸基、ヒドロ
    キシカルボニル基またはアミノカルボニル基を含み、か
    つQが遊離第1または第2アミン基を含む分子のいずれ
    かである、装置。
  50. 【請求項50】 多孔質膜と液移送接触した吸着パッド
    をさらに含む、請求項49の装置。
  51. 【請求項51】 パッドと被検体試験帯との間にある多
    孔質膜上に固定化された1以上の連続的に配列した捕捉
    領域を含む被検体調節帯をさらに含む装置であって、該
    被検体調節帯の捕捉領域が所定量の被検体結合能力を有
    し、かつ該被検体調節帯の捕捉領域の被検体結合能力の
    量により決まるレベルの被検体試験帯に到達する被検体
    の量を減らし、該多孔質膜上に固定化された1以上の連
    続的に配列した捕捉領域を共役体との反応により固定化
    する、被検体調節帯をさらに含む、請求項49の装置。
  52. 【請求項52】 被検体試験帯が、多孔質膜または所定
    量の被検体結合能力を持った他の液体浸透性の表面上に
    固定化された1以上の連続的に配列した捕捉領域からな
    り、該被検体試験帯が、被検体および被検体―標識結合
    配位子(IL)錯体を固定化し、検出可能な標識領域を
    形成し、該標識領域の信号パターンが被検体の濃度の違
    いを反映し、該1以上の連続的に配列した捕捉領域を共
    役体との反応により固定化する、請求項49の装置。
  53. 【請求項53】 被検体試験帯が、1以上の離れた試験
    領域に結合部位を持つ、請求項49の装置。
  54. 【請求項54】 横流装置を用いた生物学的サンプル中
    の被検体を定量的または半定量的に決定する装置で、該
    被検体が、固定化した結合配位子と結合するα領域およ
    び標識結合配位子と結合するβ領域の二つの結合領域を
    含み、該装置が、標識結合配位子および対照結合配位子
    を含むパッドで、標識結合配位子が、視覚的、分光光度
    的、比色的または蛍光的な特性を持った標識信号生成系
    を含み、該標識結合配位子が被検体のβ領域に特異的な
    結合配位子をその表面に固定化しており、対照結合配位
    子が視覚的、分光光度的、比色的または蛍光的な特性を
    持った対照信号生成系で、該標識配位子とスペクトルの
    異なる領域で対照をなす生成系を含み、該対照結合配位
    子が、固定化した結合配位子に特異的に結合する分子領
    域をその表面に固定化している、パッド;該パッドおよ
    びサンプルと液移送接触し、標識結合配位子および対照
    結合配位子が毛管現象により該多孔質膜を通って拡散す
    る多孔質膜;および、多孔質膜上の被検体試験領域とか
    らなり、被検体試験領域が一定の限定数の固定化したα
    領域に特異的な結合部位を含み、該限定数の固定化した
    α領域に特異的な結合部位が、構造式 【化8】 を有する共役体と反応して、該多孔質膜上に固定化され
    ており、式中、Xが水酸基を有する固相物質であり、R
    が(CH(NH(CH で、nは2乃
    至8、mは2乃至8、pは0乃至3であり、Rがアル
    キル基、環式アルキル基、芳香族基またはヘテロ環式基
    からなる群より選択され、0乃至8個の水酸基、ヒドロ
    キシカルボニル基またはアミノカルボニル基を含み、お
    よびLがスルフヒドリル基を含む分子のいずれかであ
    る、装置。
  55. 【請求項55】 多孔質膜と液移送接触した吸着パッド
    をさらに含む、請求項54の装置。
  56. 【請求項56】 パッドと被検体試験帯との間にある多
    孔質膜上に固定化された1以上の連続的に配列した捕捉
    領域を含む被検体調節帯をさらに含む装置であって、該
    被検体調節帯の捕捉領域が所定量の被検体結合能力を有
    し、かつ該被検体調節帯の捕捉領域の被検体結合能力の
    量により決まるレベルの被検体試験帯に到達する被検体
    の量を減らし、該多孔質膜上に固定化された1以上の連
    続的に配列した捕捉領域を共役体との反応により固定化
    する、被検体調節帯をさらに含む、請求項54の装置。
  57. 【請求項57】 被検体試験帯が、多孔質膜または所定
    量の被検体結合能力を持った他の液体浸透性の表面上に
    固定化された1以上の連続的に配列した捕捉領域からな
    り、該被検体試験帯が、被検体および被検体―標識結合
    配位子錯体を固定化し、検出可能な標識領域を形成し、
    該標識領域の信号パターンが被検体の濃度の違いを反映
    し、該1以上の連続的に配列した捕捉領域を共役体との
    反応により固定化する、請求項54の装置。
  58. 【請求項58】 被検体試験帯が、1以上の離れた試験
    領域に結合部位を持つ、請求項54の装置。
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