JP2001247211A - 情報処理システムと情報処理方法および情報供給システムと情報供給方法 - Google Patents

情報処理システムと情報処理方法および情報供給システムと情報供給方法

Info

Publication number
JP2001247211A
JP2001247211A JP2000061089A JP2000061089A JP2001247211A JP 2001247211 A JP2001247211 A JP 2001247211A JP 2000061089 A JP2000061089 A JP 2000061089A JP 2000061089 A JP2000061089 A JP 2000061089A JP 2001247211 A JP2001247211 A JP 2001247211A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
information
type information
type
article
tag
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000061089A
Other languages
English (en)
Inventor
Taku Sawada
卓 澤田
Ryoichi Shimizu
亮一 志水
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP2000061089A priority Critical patent/JP2001247211A/ja
Publication of JP2001247211A publication Critical patent/JP2001247211A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)
  • Cash Registers Or Receiving Machines (AREA)
  • Warehouses Or Storage Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 物品の使用情報を中央側ファイルで収集管理
し、使用情報の加工・更新を可能にし、且つ回線接続さ
れた任意の情報機器へ供給可能な、情報処理システムと
情報処理方法および情報供給システムと情報供給方法を
提供する。 【解決手段】 現場において利用者カードCmcdから
読み出した顧客データjcstmに基づくアクティブ情
報である第3種別情報isj3と、貸出商品Matに添
設された情報タグTFから読み出した、商品を特定する
第1種別情報isj1とをリンク手段Lkによりリンク
させ、これを中央側のサーバ装置SV1が吸い上げて中
央側ファイルを構成し、現場側の情報を記録内容に反映
させるようにし、上記を自動的に実行する。またサーバ
装置SV1はデマンドに応じて回線経由で経営管理端末
装置へ第3種別情報isj3を常時供給可能にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、情報供給方法およ
び情報管理システムに関し、特に着目する物品の使用に
関わる使用情報を、現場側において情報タグに代表され
る非接触型データキャリア装置により構成する現場側フ
ァイルにより管理する際に、同じ使用情報をファイル装
置による中央側ファイルにおいても管理し、しかも一方
のファイル内容の更新を他のファイルへ反映させ、また
着目する物品の使用情報を、中央側ファイルに回線接続
された任意の情報機器へ供給可能な情報処理システムと
情報処理方法および情報供給システムと情報供給方法に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】生産現場や販売店舗の第一線現場で発生
する、製品や商品に係る種々の情報やデータを収集し、
収集された情報やデータをマスターファイルへ取り込み
一括管理するといった、一連の情報管理を司る情報管理
システムは、各産業分野において重要な機能を担うもの
として広範に使用され、また常に新たな適用が図られて
きた。このような情報管理システムの例であるバーコー
ドシステムは、各々の物品に貼付されたバーコードラベ
ルに品番や定価を固定記録し、現場側に設けられたバー
コード読取装置がバーコードラベルに記録されている情
報を読出し、これを中央側へ伝送すると、中央側のマス
ターファイルが取り込んで一括管理をなすよう構成され
ている。
【0003】あるいは、バーコードによるデータの固定
的な記録に代わり、データの書き替え更新が可能なIC
タグを用いたシステムが適用されている。ICタグは極
く小容量の半導体メモリを内蔵して品番や価格を更新可
能に記録するものであり、物品への添設が可能に構成さ
れ、現場での取引発生にともない、ICタグ読取装置が
該当するICタグから品番や価格を読取り、マスターフ
ァイルへ伝送すると、マスターファイルにおいて取り込
まれ、一括管理されるよう構成されている。
【0004】ここで前記のような品番情報は、各々の物
品の特定に係る情報である第1種別情報として分類さ
れ、また定価や売価など価格情報は、その物品の状態に
係る情報である第2種別情報として分類される。したが
って第1種別情報は変動の頻度の低い固定的な性質の情
報であり、一方第2種別情報は変動の頻度の高いアクテ
ィブな情報である。
【0005】一方、前掲の情報管理システムの中でもと
りわけ、レンタル商品の貸出店舗におけるような、繰り
返し使用が為されるレンタル商品を扱う業種では、レン
タル商品の使用に関わる使用情報、例えば各利用者の属
性情報や着目するレンタル商品の使用履歴情報の収集と
加工および管理が必要となる。使用情報は、その物品の
使用に係る情報である第3種別情報として分類される。
第3種別情報はその誘導情報を擁してさらに変動の頻度
の高いアクティブな情報である。
【0006】第3種別情報である使用情報は、レンタル
商品の使用履歴として貸出取引の発生の度に追記され更
新されるものであり、したがってバーコード等の固定記
録方式では対応が困難であり、追記更新可能な記憶手段
が使用されることになる。のみならず、繰り返し追記が
為されることで大きい記録容量の記憶手段の適用が不可
欠となる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】これに関し本出願人
は、レンタル商品に添設した、情報の記録と再生が可能
で記録容量に余裕を持たせた情報タグを用いて使用情報
を収集管理する技術を別途に提案しているが、さらに使
用情報の加工と更新に効率的に適応できる技術が望まれ
ている。加えて、使用情報の信頼性を向上させ、さらに
使用情報をネットワークを経由して外部へ提供すること
が可能な構成が望まれている。
【0008】本発明は、前記のような課題を解決するた
めなされたもので、現場で発生する情報のうち、とりわ
け着目する物品の使用に関わる使用情報を、物品に添設
された情報タグにより構成する現場側ファイルにより管
理して現場側での使用情報の収集と即時処理と記録保持
を常時可能とする際において、同じ使用情報をファイル
装置による中央側ファイルにより管理するとともに中央
側ファイルで使用情報の加工・更新を可能にし、さらに
一方のファイル内容の更新を他のファイルへ反映させ、
且つ、使用情報を中央側ファイルに回線接続された任意
の情報機器へ供給可能な、情報処理システムと情報処理
方法および情報供給システムと情報供給方法を提供する
ことを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】課題解決のための手段の
説明に先立ち、本発明において使用する用語を簡単に説
明する。但し以下は本発明の理解を助するための一説明
であり、よって以下の各説明が各用語の定義、範囲等を
厳密に規定するものではない。
【0010】「情報」:情報記録再生装置において記録
・保持・再生・更新・追記録・削除等が可能な情報とし
て、第1種別の情報と、第2種別の情報と、第3種別の
情報がある。第1種別の情報は以下に示す「存在情報」
であり、第2種別の情報は以下に示す「状態情報」であ
り、第3種別の情報は以下に示す「使用情報」である。
いずれも、時空間座標で形成される時空間領域上でのそ
の物品に関するデータとして形成される。
【0011】「存在情報」:物品の存立に関わる情報で
あり、例として該物品の識別符号(所謂、ID)、品
番、寸法、形状、重量、色調、仕様、仕入れ価額、学
名、学術分類符号等がある。したがって存在情報は時間
的または/および空間的に半ば固定された第1種別の情
報である。その更新は可能であるが、ただし更新の頻度
は後述の状態情報や使用情報の頻度に比して少ない。こ
の存在情報は、情報タグに内蔵されたメモリ中に形成さ
れた第1種別情報の記録領域(存在情報の記録領域)に
記録される。
【0012】「状態情報」:存在情報の少なくとも一部
に基づき誘導された情報であり、上記存在情報を有する
物品が、時間座標および空間座標により形成される時空
領域内の特定位置において有する属性の情報である。時
間的または/および空間的に頻繁に追加や更新がなされ
る。例としては、その商品の発売時期と場所、発売後の
経過期間、商品の陳列または展示位置情報、定価、実売
価格、割引率、取引記録(レンタル商品の場合は貸し出
し日数や貸出回数)、などの、過去/現在に係る情報が
ある。したがって状態情報は時間的または/および空間
的に常時変化し、常時更新または追加される第2種別の
情報である。この状態情報は、情報タグに内蔵されたメ
モリ中に形成された第2種別情報の記録領域(状態情報
の記録領域)に記録される。
【0013】「使用情報」:物品を使用する顧客の情報
(利用が予め許諾されている個人情報を含む)であり、
時間的または/および空間的に頻繁に追加がなされる。
例として、購入者または利用者の、利用が予め許諾され
た顧客コード、性別、年令、連絡先、利用回数等があ
る。したがって使用情報は時間的または/および空間的
に常時変化し、常時追加される第3種別の情報に属す
る。この使用情報は、情報タグに内蔵されたメモリ中に
形成された第3種別情報の記録領域(使用情報の記録領
域)に記録される。
【0014】「アクティブ情報」:上記状態情報と使用
情報の総称であり、時間的または/および空間的に頻繁
に追加や更新がなされるアクティブな情報である。
【0015】「情報タグ」:情報記憶機能および情報授
受機能を備える情報処理装置であり、少なくとも記憶手
段と送受信手段および制御手段を内蔵して情報を記録/
再生および送受信可能であり、小型かつ薄型に構成され
て物品に容易に貼付するか、添設するか、組込みがで
き、リーダ・ライタ装置と主として非接触で後述の接近
感応操作により情報授受する。従来のICタグや電子タ
グが主として物品の品番や価額といった限定されたデー
タの記録/再生に適用されていたのに対して、本発明の
情報タグは、 1:情報の種別(存在情報に加え、状態情報、使用情報
が記録/再生可能)及び情報量ともに拡張 2:常時、または任意の時期に、状態情報や使用情報の
受理および記録と保管または再生が可能 等の機能を備える。
【0016】「接近感応操作」:情報タグとリーダ・ラ
イタ装置間で情報授受がなされる場合に、非接触型では
少なくともリーダ・ライタ装置が形成させる電磁界に情
報タグが感応する領域内に情報タグを位置させる必要が
ある。したがって情報タグとリーダ・ライタ装置とを相
対的に接近させて、形成された電磁界に情報タグが感応
するようにする。本発明ではこの操作を「接近感応操
作」と記載する。
【0017】通常、静止位置にある、情報タグが添設さ
れた物品に例えばハンディ式のリーダ・ライタ装置を移
動して接近させるか、または据え置き型リーダ・ライタ
装置に情報タグ(具体的には情報タグが添設された物
品)を移動して接近させる操作が実行される。これら操
作は例えば、操作者が何れか一方に他方を「かざす」操
作をすることにより実行される。これにより情報タグが
電磁界に感応してリーダ・ライタ装置との間で情報授受
がなされる。また、この情報授受および情報タグ内の情
報処理は接近感応操作が継続している期間のみ実行可能
となる。
【0018】「POP(ポイント・オブ・プロセッシン
グ)」:販売現場や生産現場等において、商品や製品の
存在情報のみならず使用情報を含む、当該商品や製品に
属するあらゆる情報を、当該商品や製品に添設された情
報タグに記入処理、または再生処理し、これら処理のす
べて、または大部分を現場で完結させるという概念をP
OP(ポイント・オブ・プロセッシング)とする。この
POP(ポイント・オブ・プロセッシング)は従来のP
OSの概念を拡張するものであり、本発明において提唱
される概念である。
【0019】「POM(ポイント・オブ・マネジメン
ト)」:販売現場や生産現場等において、商品や製品の
存在情報のみならず使用情報などの、当該商品や製品に
属するあらゆる情報の管理と、当該商品自体や製品自体
の管理との、両管理を一体で、現場だけで、または主と
して現場で実行するという概念をPOM(ポイント・オ
ブ・マネジメント)とする。このPOM(ポイント・オ
ブ・マネジメント)は従来のPOSの概念を拡張するも
のであり、本発明において提唱される概念である。
【0020】以下、本発明に係る手段を述べる。
【0021】前記従来技術の課題を解決するとともに前
記目的を達成するべく、本発明に係る請求項1に係る情
報処理システムは、任意の物品の特定に関わる情報を第
1種別情報、当該物品の状態に関わる情報を第2種別情
報、当該物品の使用に関わる情報を第3種別情報とし
て、前記物品に添設され又は前記物品に組み込まれて一
体化され、非接触で前記各情報を授受し、内蔵する記憶
手段に前記各情報を再生自在に記録可能な非接触型の情
報タグに対し、前記各情報を非接触で読取り又は書き込
む情報タグ読取書込手段と、前記物品を使用する顧客に
係るデータを読取可能に担持した情報担持媒体の媒体読
取手段と、少なくとも前記情報タグ読取書込手段および
前記媒体読取手段を制御するとともに、情報格納手段と
の間で前記第1種別情報乃至第3種別情報の少なくとも
何れかの授受を行う制御手段と、前記制御手段から得た
各物品毎の前記第1種別情報乃至第3種別情報をリンク
させて記録可能な、ファイル手段を備える前記情報格納
手段と、を備え、前記制御手段は、前記媒体読取手段が
前記情報担持媒体から読み取った前記顧客に係るデータ
を前記第3種別情報とするか、または前記顧客に係るデ
ータに基づき前記第3種別情報を編成し、少なくとも当
該第3種別情報を、前記情報タグ読取書込手段が前記情
報タグから読み取った前記第1種別情報とリンクさせて
前記情報格納手段へ送付し、前記情報格納手段は前記送
付された第3種別情報を、前記リンクされた第1種別情
報に基づき分類して前記ファイル手段へ記録する構成と
したことを特徴とする。
【0022】前記の情報処理システムによれば、媒体読
取手段が情報担持媒体から顧客に係るデータを読取り、
これが制御手段により自動的に取り込まれるから、収集
洩れがなく高い確度で、且つ手間を要さず効率的に第3
種別情報の収集が為される。さらに第3種別情報が第1
種別情報とリンクして送付され、記録されることによ
り、第1種別情報に基づく分類がなされることで合理的
な保存が為される。
【0023】本発明の請求項2に係る情報処理方法は、
任意の物品の特定に関わる情報を第1種別情報、当該物
品の状態に関わる情報を第2種別情報、当該物品の使用
に関わる情報を第3種別情報として、前記物品に添設さ
れ又は前記物品に組み込まれて一体化され、非接触で前
記各情報を授受し、内蔵する記憶手段に前記各情報を再
生自在に記録可能な非接触型の情報タグに対し、前記各
情報を非接触で読取り又は書き込む情報タグ読取書込手
段と、前記物品を使用する顧客に係るデータを読取可能
に担持した情報担持媒体の媒体読取手段と、少なくとも
前記情報タグ読取書込手段および前記媒体読取手段を制
御するとともに、情報格納手段との間で前記第1種別情
報乃至第3種別情報の少なくとも何れかの授受を行う制
御手段と、前記制御手段から得た各物品毎の前記第1種
別情報乃至第3種別情報をリンクさせて記録可能な、フ
ァイル手段を備える前記情報格納手段と、を備えた情報
処理システムに適用される情報処理方法であって、前記
媒体読取手段が前記情報担持媒体から読み取った前記顧
客に係るデータを前記第3種別情報とするか、または前
記顧客に係るデータに基づき前記第3種別情報を編成
し、少なくとも当該第3種別情報を、前記情報タグ読取
書込手段が前記情報タグから読み取った前記第1種別情
報とリンクさせて前記情報格納手段へ送付する過程と、
前記送付された第3種別情報を、前記リンクされた第1
種別情報に基づき分類して前記ファイル手段へ記録する
過程と、を備えることを特徴とする。
【0024】前記の情報処理方法によれば、媒体読取手
段が情報担持媒体から顧客に係るデータを読取り、これ
が自動的に取り込まれて第3種別情報が形成されるか
ら、収集洩れがなく高い確度で、且つ手間を要さず効率
的に第3種別情報の収集が為される。さらに第3種別情
報が第1種別情報とリンクして送付され記録されること
により、第1種別情報に基づく分類がなされることで合
理的な保存が為される。
【0025】本発明の請求項3に係る情報処理システム
は、任意の物品の特定に関わる情報を第1種別情報、当
該物品の状態に関わる情報を第2種別情報、当該物品の
使用に関わる情報を第3種別情報として、前記物品に添
設され又は前記物品に組み込まれて一体化され、非接触
で前記各情報を授受し、内蔵する記憶手段に前記各情報
を再生自在に記録可能な非接触型の情報タグに対し、前
記各情報を非接触で読取り又は書き込む情報タグ読取書
込手段と、前記物品を使用する顧客に係るデータを読取
可能に担持した情報担持媒体の媒体読取手段と、少なく
とも前記情報タグ読取書込手段および前記媒体読取手段
を制御するとともに、情報格納手段との間で前記第1種
別情報乃至第3種別情報の少なくとも何れかの授受を行
う制御手段と、前記制御手段から得た各物品毎の前記第
1種別情報乃至第3種別情報をリンクさせて記録可能な
ファイル手段と、記録された前記第3種別情報を更新可
能な更新手段とを具備する情報格納手段と、を備え、前
記更新手段は更新を施した前記第3種別情報を前記ファ
イル手段へ記録するとともに、前記更新を施した第3種
別情報を前記制御手段へ送付し、前記制御手段は送付さ
れた前記第3種別情報を前記情報タグ読取書込手段を介
して前記情報タグへ記録する構成としたことを特徴とす
る。
【0026】前記の情報処理システムによれば、情報格
納手段により第3種別情報が保存されるとともに、情報
格納手段側において為された第3種別情報の更新内容が
情報タグの記録内容にも反映される。これにより現場側
ファイルである情報タグの記録内容と、中央側ファイル
であるファイル手段の記録内容とが同期され、何れか一
方が他方をバックアップすることで信頼性の確保がなさ
れる。且つ復旧作業が効率的になされる。さらに現場側
ファイルが準備されることにより、POM(ポイント・
オブ・マネジメント)を可能にする。
【0027】本発明の請求項4に係る情報処理方法は、
任意の物品の特定に関わる情報を第1種別情報、当該物
品の状態に関わる情報を第2種別情報、当該物品の使用
に関わる情報を第3種別情報として、前記物品に添設さ
れ又は前記物品に組み込まれて一体化され、非接触で前
記各情報を授受し、内蔵する記憶手段に前記各情報を再
生自在に記録可能な非接触型の情報タグに対し、前記各
情報を非接触で読取り又は書き込む情報タグ読取書込手
段と、前記物品を使用する顧客に係るデータを読取可能
に担持した情報担持媒体の媒体読取手段と、少なくとも
前記情報タグ読取書込手段および前記媒体読取手段を制
御するとともに、情報格納手段との間で前記第1種別情
報乃至第3種別情報の少なくとも何れかの授受を行う制
御手段と、前記制御手段から得た各物品毎の前記第1種
別情報乃至第3種別情報をリンクさせて記録可能なファ
イル手段と、記録された前記第3種別情報を更新可能な
更新手段とを具備する情報格納手段と、を備える情報処
理システムに適用される情報処理方法であって、更新を
施した前記第3種別情報を前記ファイル手段へ記録する
とともに、前記更新を施した第3種別情報を前記制御手
段へ送付する過程と、送付された前記第3種別情報を前
記情報タグ読取書込手段を介して前記情報タグへ記録す
る過程と、を備えることを特徴とする。
【0028】前記の情報処理方法によれば、情報格納手
段により第3種別情報が保存されるとともに、情報格納
手段側において為された第3種別情報の更新内容が情報
タグの記録内容にも反映される。これにより現場側ファ
イルである情報タグの記録内容と、中央側ファイルであ
るファイル手段の記録内容とが同期され、何れか一方が
他方をバックアップすることで信頼性の確保がなされ
る。且つ復旧作業が効率的になされる。さらに現場側フ
ァイルが準備されることにより、POM(ポイント・オ
ブ・マネジメント)を可能にする。
【0029】本発明の請求項5に係る情報供給システム
は、任意の物品の特定に関わる情報を第1種別情報、当
該物品の状態に関わる情報を第2種別情報、当該物品の
使用に関わる情報を第3種別情報として、前記物品に添
設され又は前記物品に組み込まれて一体化され、非接触
で前記各情報を授受し、内蔵する記憶手段に前記各情報
を再生自在に記録可能な非接触型の情報タグに対し、前
記各情報を非接触で読取り又は書き込む情報タグ読取書
込手段と、前記物品を使用する顧客に係るデータを読取
可能に担持した情報担持媒体の媒体読取手段と、少なく
とも前記情報タグ読取書込手段および前記媒体読取手段
を制御するとともに、情報格納手段との間で前記第1種
別情報乃至第3種別情報の少なくとも何れかの授受を行
う制御手段と、前記制御手段から得た各物品毎の前記第
1種別情報乃至第3種別情報をリンクさせ、且つ顧客へ
提供可能な提供情報として格納可能なファイル手段を備
え、且つ回線を介して当該回線に接続された情報機器と
情報の授受が可能な情報格納手段と、を備え、前記制御
手段は、前記媒体読取手段が前記情報担持媒体から読み
取った前記顧客に係るデータを前記第3種別情報とする
か、又は前記顧客に係るデータに基づき前記第3種別情
報を編成し、少なくとも当該第3種別情報を、前記情報
タグ読取書込手段が前記情報タグから読み取った前記第
1種別情報とリンクさせて前記情報格納手段へ送付し、
前記情報格納手段は、前記制御手段から送付された前記
第3種別情報を、前記リンクされた第1種別情報に基づ
き分類して前記ファイル手段へ記録し、且つ、少なくと
も前記情報機器から入力される要求に応じて前記提供情
報を前記ファイル装置から前記回線を経由して前記情報
機器へ供給する、構成としたことを特徴とする。
【0030】前記の情報供給システムによれば、媒体読
取手段が情報担持媒体から顧客に係るデータを読取り、
これが制御手段により自動的に取り込まれることで収集
洩れがなく高い確度で、且つ手間を要さず効率的に第3
種別情報の収集が為され、また第3種別情報が第1種別
情報とリンクされることにより、第1種別情報に基づく
分類がなされ、合理的な保存が為される。このようにフ
ァイル手段に記録された第3種別情報には生のアクティ
ブ情報が反映され、回線を経由して遠隔位置に在る情報
機器の利用者へ常時提供がなされる。これにより遠隔位
置の利用者は常時、現場の生情報に接することができ
る。
【0031】本発明の請求項6に係る情報供給方法は、
任意の物品の特定に関わる情報を第1種別情報、当該物
品の状態に関わる情報を第2種別情報、当該物品の使用
に関わる情報を第3種別情報として、前記物品に添設さ
れ又は前記物品に組み込まれて一体化され、非接触で前
記各情報を授受し、内蔵する記憶手段に前記各情報を再
生自在に記録可能な非接触型の情報タグに対し、前記各
情報を非接触で読取り又は書き込む情報タグ読取書込手
段と、前記物品を使用する顧客に係るデータを読取可能
に担持した情報担持媒体の媒体読取手段と、少なくとも
前記情報タグ読取書込手段および前記媒体読取手段を制
御するとともに、情報格納手段との間で前記第1種別情
報乃至第3種別情報の少なくとも何れかの授受を行う制
御手段と、前記制御手段から得た各物品毎の前記第1種
別情報乃至第3種別情報をリンクさせ、且つ顧客へ提供
可能な提供情報として格納可能なファイル手段を備え、
且つ回線を介して当該回線に接続された情報機器と情報
の授受が可能な情報格納手段と、を備えた情報供給シス
テムに適用される情報供給方法であって、前記媒体読取
手段が前記情報担持媒体から読み取った前記顧客に係る
データを前記第3種別情報とするか、又は前記顧客に係
るデータに基づき前記第3種別情報を編成し、少なくと
も当該第3種別情報を、前記情報タグ読取書込手段が前
記情報タグから読み取った前記第1種別情報とリンクさ
せて前記情報格納手段へ送付する過程と、前記制御手段
から送付された前記第3種別情報を、前記リンクされた
第1種別情報に基づき分類して前記ファイル手段へ記録
する過程と、少なくとも前記情報機器から入力される要
求に応じて前記提供情報を前記ファイル装置から前記回
線を経由して前記情報機器へ供給する過程と、を備える
ことを特徴とする情報供給方法。
【0032】前記の情報供給方法によれば、媒体読取手
段が情報担持媒体から顧客に係るデータを読取り、これ
が自動的に取り込まれることで収集洩れがなく高い確度
で、且つ手間を要さず効率的に第3種別情報の収集が為
され、また第3種別情報が第1種別情報とリンクされる
ことにより、第1種別情報に基づく分類がなされ、合理
的な保存が為される。このようにファイル手段に記録さ
れた第3種別情報には生のアクティブ情報が反映され、
回線を経由して遠隔位置に在る情報機器の利用者へ常時
提供がなされる。
【0033】
【発明の実施の形態】以下、この発明の好適な実施形態
を添付図を参照して詳細に説明する。なお、以下に述べ
る実施形態は、この発明の本質的な構成と作用を示すた
めの好適な例の一部であり、したがって技術構成上好ま
しい種々の限定が付されている場合があるが、この発明
の範囲は、以下の説明において特にこの発明を限定する
旨の記載がない限り、これらの形態に限られるものでは
ない。
【0034】図1は、本発明に係る情報処理システムの
一実施形態のブロック構成図である。また図2はその構
成を示す模式斜視図であり、情報タグTFが貸出商品M
atに添設され、リーダライタ装置RWにより「かざ
し」操作が施される使用状態を示している。
【0035】本実施形態に係る情報処理システムIps
1は、物品として機能する貸出商品Matに添設された
非接触型の情報タグTFに対し、情報を非接触で読取り
又は書き込むための情報タグ読取書込手段としてのリー
ダライタ装置RWと、貸出商品Matを使用する顧客に
係るデータ(顧客データ)jcstmを読取可能に担持
した情報担持媒体としての利用者カードCmcdを装架
して、少なくとも顧客データjcstmを読取る、媒体
読取手段としてのカードリーダライタCRWと、リーダ
ライタ装置RWおよびカードリーダライタCRWの動作
を制御するとともに情報の授受と処理を実行する制御手
段としてのターミナルコントローラTNR1と、ファイ
ル手段として第1種別情報isj1乃至第3種別情報i
sj3を記録可能な記録手段Hdを備えてターミナルコ
ントローラTNR1と情報授受する、情報格納手段とし
てのサーバ装置SV1を具備する。リーダライタ装置R
W、カードリーダライタCRW、ターミナルコントロー
ラTNR1は、貸出商品Mat及び添設された情報タグ
TFが処理される現場側に配設される。
【0036】リーダライタ装置RWには手動によりデー
タを打ち込み可能な入力キーIpkyが備えられてい
る。リーダライタ装置RWは情報タグTFのそれぞれに
非接触で情報を記録し、或いは非接触で情報を読み出し
てターミナルコントローラTNR1へ送付するか、また
はターミナルコントローラTNR1から情報を受理す
る。したがってリーダライタ装置RWは現場側ファイル
のアクセス機構として作用する。
【0037】ターミナルコントローラTNR1は、リー
ダライタ装置RWおよびカードリーダライタCRWおよ
びサーバ装置SV1との情報授受を司る制御部Tct1
と、いずれも制御部Tct1の制御下で作動し、リーダ
ライタ装置RWが情報タグTFから読み出した第1種別
情報isj1またはカードリーダライタCRWが利用者
カードCmcdから読み出した顧客データjcstmを
第3種別情報isj3として暫定記憶可能な暫定記憶手
段Tm1と、暫定記憶手段Tm1の記憶する第3種別情
報isj3と第1種別情報isj1をリンクさせるリン
ク手段Lkが備えられる。リンクした情報は制御部Tc
t1によりサーバ装置SV1へ送付される。
【0038】サーバ装置SV1は一般的に、前掲の現場
側から離れた中央側に配設され、ストアード・プログラ
ム方式で動作する不図示の超小型演算処理装置(マイク
ロプロセッサ・ユニット)と、これによって読取りおよ
び実行可能なプログラムとして構成される制御手段Ct
r1を備える。制御手段Ctr1はいずれも不図示の、
読出専用メモリであるマスクROMや、EEPROM
(電気的消去可能プログラマブル読出しメモリ)、フラ
ッシュメモリ等の不揮発性メモリに格納される。また一
部をSRAM(記憶保持動作が不要な随時書込・読出メ
モリ)に格納するか、或いは外付けの記録媒体から実行
時にDRAM(記憶保持動作がなされる随時書込・読出
メモリ)に取り込み実行するよう構成できる。或いは、
制御手段Ctr1を論理処理回路として構成することも
できる。
【0039】制御手段Ctr1は、記録手段Hdへの情
報の記録および再生の制御、ターミナルコントローラT
NR1との情報授受を含む、全体の動作制御とタイミン
グ管理を行う。すなわち制御手段Ctr1はターミナル
コントローラTNR1の制御部Tct1から送付され
た、第3種別情報isj3と第1種別情報isj1とが
リンクされた情報を受理し、抽出した第1種別情報is
j1に基づき分類し、結果に基づき記録手段Hdの対応
する領域へ第3種別情報isj3を追記可能に構成され
る。記録手段Hdには、第1種別情報isj1、第2種
別情報isj2、第3種別情報isj3が記録され、中
央側ファイルを形成している。
【0040】一方、情報タグTFは、図2に示されるよ
うに、少なくとも1個の物品Matの各々に添設されて
事実上は物品Matに一体化されており、内蔵する記憶
手段Memには、この物品Matに関わる前掲の第1種
別情報isj1、第2種別情報isj2が再生可能に記
録される。すなわち記憶手段Memには、貸出商品Ma
tの特定に関わる第1種別情報isj1として品番im
tが記録され、また貸出商品Matの状態に関わる第2
種別情報isj2として、この貸出商品Matが陳列さ
れる棚の番号jrk、商品カテゴリーjcag、陳列さ
れる位置を示すフロアロケーションjfl、陳列順位j
оdが夫々記録されている。複数の物品Matおよび情
報タグTFが位置する場所を現場側とすると、これら各
情報タグTFの各記憶手段Memに記憶される第1種別
情報isj1、第2種別情報isj2の論理的集合で、
現場側ファイルが形成される。
【0041】また後述するように、貸出商品Matの使
用に関わる第3種別情報isj3として、顧客データc
stm1〜cstm5を記録することも可能である。顧
客データcstm1は、この貸出商品Matの貸出しを
受けて使用した第1番目の顧客に関するデータであり、
同様にして顧客データcstm5は第5番目の顧客に関
するデータである。このように顧客データcstm1〜
cstm5はこの貸出商品Matの使用履歴を示す情報
である。これら第1種別情報isj1〜第3種別情報i
sj3の記録と再生は、リーダライタ装置RWを介して
非接触で為される。
【0042】情報タグTFの例として、テレファイル
(商品名)が適用される。テレファイルは小型かつ薄型
であり、物品Matに容易に添設できる。そしてリーダ
ライタ装置RWを「かざし」操作で接近させるだけで励
起され、リーダライタ装置RWと情報授受が為される。
すなわち情報タグTFであるテレファイルは、リーダラ
イタ部RWと非接触で相互誘導により電磁波の送受が可
能な遠隔位置に置かれ、対象とする物品Matの筐体に
貼付されて、リーダライタ部RWにより起動され、この
物品Matに関わる情報を受理して記録し、また再生す
るよう構成されている。
【0043】図3は、図1に示される情報タグTFの一
例のブロック構成図である。図4は、ワンチップ構成で
実現された情報タグTFの外観図である。図3および図
4に示されるように、情報タグTFは基台Bsとなるチ
ップ上にアンテナ装置ANT2がループアンテナとして
形成され、このアンテナ装置ANT2に半導体チップI
CとキャパシタCが接続されて構成される。キャパシタ
Cは共振周波数を調整するものである。
【0044】情報タグTFは図3に示されるように、電
磁界を周辺に形成する外部機器であるリーダライタ装置
RWとの相対距離が電磁界に感応可能な限界距離以内に
なると、電磁界に感応して作動し、リーダライタ装置R
Wと非接触で情報授受を行う構成とされ、リーダライタ
装置RWのアンテナ装置との間で電磁界を媒体として誘
導結合され、相互誘導により非接触で情報を送受すると
ともに電力供給を受けるアンテナ装置ANT2および、
このアンテナ装置ANT2にいずれも接続された復調手
段Deおよび変調手段Cmを備える送受信手段Tr、こ
のアンテナ装置ANT2にそれぞれ接続された、電源部
Pw、クロック抽出部Ck、装置全体の動作を制御する
制御手段Cnt1、この制御手段Cnt1に接続された
符号化・復号化手段Erc、さらに制御手段Cnt1に
接続された不揮発性メモリ装置Memを備える。不揮発
性メモリ装置Memは記憶手段として機能する。
【0045】アンテナ装置ANT2は送受信兼用で、例
えばループ状アンテナで構成される。復調手段Deはア
ンテナ装置ANT2に発生した誘導電流を等化処理し、
さらに検波・復調して情報とし、制御手段Cnt1へ供
給する。変調手段Cmは、制御手段Cnt1から供給さ
れた再生情報に符号化を施したレスポンス情報に基づき
負荷インピーダンス(不図示)をアンテナ装置ANT2
に断続させる制御をすることで反射波を変調処理する
か、或いはレスポンス情報に基づき電源部Pwに直接ま
たは間接に接続された負荷を断続させる制御をするか、
或いはレスポンス情報で変調(例えばASK変調)した
別周波数の搬送波をアンテナ装置ANT2へ給電する構
成であるかの、いずれかの構成とする。
【0046】これをさらに説明すると、レスポンス情報
に基づきアンテナ装置ANT2の負荷インピーダンスを
制御する構成では、リーダライタ装置RWから電磁界の
作用を受け続けているアンテナ装置ANT2から搬送波
の反射波を発射させる際に、レスポンス情報に基づき負
荷インピーダンスを切換制御することによりアンテナ装
置ANT2の反射率を制御し、これにより反射波を前述
したレスポンス情報で変調されたものにする。一方、レ
スポンス情報に基づき電源の負荷を制御する構成では、
レスポンス情報に基づいた負荷の切換制御により電源に
かかるロードを切換えて誘導結合状態にある情報タグT
F側のインピーダンスを変動させることで変調するよう
に構成される。この情報タグTF側のインピーダンス変
動は、誘導結合状態にあるリーダライタ装置RW側で、
アンテナ装置の端子電圧変動や投入電力量の変動として
検出される。
【0047】上記のように、本実施形態の構成による情
報授受は、情報タグTFのアンテナ装置ANT2がリー
ダライタ装置RWの発した電磁波を受信した際に相互誘
導により生成する誘導電流を処理して情報を復調し、つ
いでリーダライタ装置RWへ発信する情報に基づきアン
テナ装置ANT2の負荷インピーダンスを制御して送信
するか(搬送波の反射波による情報送信)、リーダライ
タ装置RWへ発信する情報に基づき情報タグTF側の電
源の負荷を制御して送信するか(インピーダンス変動に
よる情報送信)、リーダライタ装置RWへ発信する情報
により別周波数の搬送波に変調を施してアンテナ装置A
NT2へ給電して送信するか(情報タグTFの有する送
信機能が発する別周波数の送信波による情報送信)、等
の何れかにより実現される。さらに他の原理によっても
実現可能である。尚、他の原理については後述される。
【0048】電源部Pwは、アンテナ装置ANT2が電
磁界を介して相互誘導で発生させた高周波の誘導電流を
受けて整流し、これを電源として装置各部に電力供給す
る。さらに安定な直流電圧を出力するための電圧安定化
回路を備えることも可能である。そして装置各部はこの
供給電力によって作動することができる。したがって、
この情報タグTFは電池などの他の電源を特に準備する
必要はない。但し電池などの他の電源を主電源または副
電源とする構成も可能であることは言うまでもない。
【0049】クロック抽出部Ckは分周回路を備え、ア
ンテナ装置ANT2で受信した搬送波に基づいて搬送周
波数のクロック信号を出力するとともに、このクロック
信号を分周して、装置内の各部の動作基準クロックとな
るマスタークロックを生成して出力する。
【0050】不揮発性メモリ装置Memは、この情報タ
グTFが添設されている貸出商品Matを特定する第1
種別情報isj1を記録する第1種別情報領域と、この
貸出商品Matの状態に関わる第2種別情報isj2を
記録する第2種別情報領域と、この貸出商品Matの使
用に関わる第3種別情報isj3を記録する第3種別情
報領域を形成可能であり、制御手段Cnt1の制御によ
って上記各領域を形成し、また各領域に対応する各情報
を更新かつ再生自在に記録し、また各領域から各情報を
再生する。
【0051】制御手段Cnt1は、受信時において送受
信手段Trから付与される復調された信号を符号化・復
号化手段Ercへ送る。符号化・復号化手段Ercは、
制御手段Cnt1から供給される情報へ復号化とCRC
符号に基づく誤り修正とを施して制御手段Cnt1へ返
送し、制御手段Cnt1はこれより指示情報を抽出す
る。このようにしてリーダライタ装置RWから電磁界を
媒介して付与された指示情報が復元される。また、符号
化・復号化手段Ercは返信時には制御手段Cnt1か
ら供給される情報にCRC符号等の誤り訂正用コードを
付与し、誤り訂正用コードを付与したデータを符号化し
たレスポンス情報を制御手段Cnt1へ返送する。符号
化・復号化手段Ercはデータのエラー訂正機能を含む
が、この他にデータの暗号化/復号化機能を備える構成
とすることも可能である。さらにCRC方式に限定され
ず他のエラー訂正回路を適用することも可能である。
【0052】制御手段Cnt1は、クロック抽出部Ck
から供給されたクロックに基づき、復調手段Deから供
給された復調信号を符号化・復号化手段Ercへ送付
し、エラー訂正された信号に基づき各種の指示情報を抽
出し、また記録用の情報を分離抽出して、これら指示情
報を解析し、所定の処理を所定の手順で逐次実行する、
シーケンス制御機能を備えた半導体ロジック制御回路と
して構成される。このような所定の手順に従い、条件を
判定して例えば複数ゲートの開閉を時系列で逐次実行す
る半導体シーケンス・コントローラの技術は広く適用さ
れており、制御手段Cnt1はこの技術を利用したもの
である。
【0053】指示情報が、第1種別情報isj1をリー
ダライタ装置RWへ発信する指示であれば、不揮発性メ
モリ装置Memの第1種別情報領域に記録された第1種
別情報isj1を「1」と「0」から成る2値情報とし
て読み出し、符号化・復号化手段Ercを経由して変調
手段Cmへ送る。指示情報が、送付された第3種別情報
isj3を記録する指示であれば、送付されエラー処理
された第3種別情報isj3を、「1」と「0」から成
る2値情報として不揮発性メモリ装置Memの第3種別
情報領域に記録する。この時、不揮発性メモリ装置Me
mに第3種別情報領域が存在しなければ、第3種別情報
領域を新規に開いて記録する。また指示情報が、第3種
別情報isj3をリーダライタ装置RWへ発信する指示
であれば、不揮発性メモリ装置Memの第3種別情報領
域に記録された第3種別情報isj3を「1」と「0」
から成る2値情報として読み出し、符号化・復号化手段
Ercを経由して変調手段Cmへ送る。
【0054】上記のように制御手段Cnt1は、指示情
報解析手段およびシーケンス制御手段として作用すると
ともに、信号処理手段として作用する。これにより、リ
ーダライタ装置RWから送付された指示情報に基づいて
処理が実行され、その実行結果が変調手段Cmへ送られ
ることになる。実行結果を制御手段Cnt1から受けた
変調手段Cmは、上述した何れかの変調方式に基づく変
調処理を実行する。これを受けて送受信手段Trは変調
信号をアンテナ装置ANT2を介してリーダライタ装置
RWへ付与する。この付与は前述したように、情報タグ
TFの有する送信機能による送信波によるか、反射波に
よるか、またはインピーダンス変動による原理で為され
る。
【0055】つぎに、リーダライタ装置RWによる情報
タグTF内のメモリ手段Memの内容を検出する原理を
さらに詳細に説明する。図5は、情報タグTFの主要部
分の誘導結合4端子網による説明図である。また図6
は、図5に示される誘導結合4端子網の等価回路であ
る。リーダライタ装置RW側のループ状のアンテナAN
T1を第1アンテナとし、情報タグTF側のループ状の
アンテナANT2を第2アンテナとすると、第1および
第2アンテナが向き合い、第1アンテナに流れる電流に
より発生した磁界が第2アンテナにより捕捉される際
に、第1アンテナに流れる電流の変化に対応してこの電
流の作る磁界が変化する。これにより第2アンテナを貫
く磁束に変化が生じ、相互誘導によって第2アンテナに
起電力が発生する。第2アンテナに発生する起電力V2
は、第1アンテナの電流I1の変化に比例し、Mを相互
インダクタンスとした同調条件下において V2=M(dI1/dt) で示され、第2アンテナを流れる電流I2は、接続され
た回路特性に依存する。一方、情報タグTFの第2アン
テナには、負荷インピーダンスとして抵抗やリアクタン
ス(誘導性リアクタンスωLまたは容量性リアクタンス
1/ωC)が接続可能であり、且つ、この負荷インピー
ダンスの第2アンテナへの断続は、情報タグTFの備え
るメモリ手段の内容(「1」か「0」)によって制御さ
れる。
【0056】a.第1の検出原理:上記のようにリーダ
ライタ装置RWを1次側とし、このリーダライタ装置R
Wと相互誘導により誘導結合された情報タグTFを2次
側として、2次側の総インピーダンスがZであるとき、
図5に示される誘導結合4端子網として扱うことができ
る。ここで1次側において測定されるインピーダンスZ
ieは、以下のように算出される。ωを角周波数、リー
ダライタ装置RWのアンテナANT1のインダクタンス
をL1、起電力をV1、電流をI1、また情報タグTF
のアンテナANT2のインダクタンスをL2、起電力を
V2、電流をI2、さらにアンテナANT1とアンテナ
ANT2の相互インダクタンスをMとして、同調条件下
で誘導起電力V1は、 V1=jω*L1*I1+jω*M*I2 であり、また誘導起電力V2は、 V2=jω*M*I1+jω*L2*I2 である。ここで、電流I2の方向が逆になることから、 V2=−Z*I2 となる。
【0057】以上から、リーダライタ装置RW側のイン
ピーダンスZieは、記号「**」を2乗として、第1
項としてのjω*(L1−M**2/L2)と、第2項
としてのjω*(M**2)*Z/L2*(Z+jω*
L2)の和となる。ここで、 u2=L2/jω*(M**2) さらに、 u3=(L2**2)/Z*(M**2) として前記第2項を変形すると、1/(u2+u3)と
なる。したがって、前記第1項をu1とすると、リーダ
ライタ装置RW側のインピーダンスZieは、 Zie=u1+1/(u2+u3) となる。この結果、図5に示される誘導結合4端子網の
等価回路を図6のように示すことができる。
【0058】情報タグTF側のインピーダンスZを、メ
モリ手段の内容(「1」か「0」のうちのいずれか一
方、例えば「1」)に応じて無限インピーダンスとする
よう回路を制御する場合は、 u3=(L2**2)/Z*(M**2) の項が無限小となり、よってメモリ手段の「1」の状態
は、リーダライタ装置RW側でインピーダンス Zie1=jω*L1 として観測される。一方、情報タグTF側のインピーダ
ンスZを、メモリ手段の内容(「1」か「0」のうちの
いずれか一方、例えば「0」)に応じてゼロインピーダ
ンスとする場合は、 1/(u2+u3) の項が無限小となり、よってメモリ手段の「0」の状態
は、リーダライタ装置RW側でインピーダンス Zie0=jω*(L1−M**2/L2) として観測される。これは、アンテナANT1とアンテ
ナANT2の結合定数k k**2=M**2/L1*L2 を用いて、 Zie0=jω*L1*(1−k**2) として示される。このように、情報タグTF側のメモリ
手段の「1」か「0」の状態は、リーダライタ装置RW
側で上記の異なるインピーダンス値Zie1、Zie0
として観測されることにより、容易にメモリ手段の
「1」か「0」の状態を検出することができる。
【0059】さらに、情報タグTF側のインピーダンス
Zをゼロから無限大の間の任意の異なる値に切り換える
構成とすることで、夫々に対応した異なるインピーダン
ス値Zieとして観測することができる。このように、
相互誘導により2次側(情報タグTF側)の負荷Zに応
じて1次側(リーダライタ装置RW側)のインピーダン
スZieが変化するから、この1次側のインピーダンス
Zie変化を検出することにより、情報タグTF側の状
態を検出できる。
【0060】b.第2の検出原理:つぎに、上記の誘導
結合4端子網に1次側のみから電力供給する構成とする
ことにより、リーダライタ装置RWの電力供給回路には
誘導結合4端子網全体が負荷となり、負荷のインピーダ
ンスZieの変化に伴い供給する電力が変動する。よっ
てリーダライタ装置RWにおいてこの供給電力の変動を
検出することにより、情報タグTFのメモリ手段の内容
の検出が可能になる。
【0061】c.第3の検出原理:情報タグTF側のア
ンテナANT2に、リーダライタ装置RW側のアンテナ
ANT1から電磁波が入射し、電磁誘導により情報タグ
TF側に誘導電流が発生すると、それが再びアンテナA
NT2から電磁波を放出するが、これは電磁波のアンテ
ナANT2による後方散乱または反射(以降、反射とし
て記載)としてリーダライタ装置RW側で観測される。
しかもこの反射率は情報タグTFのアンテナインピーダ
ンスに依存し、またアンテナインピーダンスは回路の状
態に依存するから、リーダライタ装置RWは観測された
反射波によって情報タグTFの回路の状態を知ることが
できる。したがって、情報タグTFのアンテナインピー
ダンスをメモリ手段の内容に対応して変化させる構成と
することにより、リーダライタ装置RWは観測された反
射波によって情報タグTFのメモリ手段の内容を検出す
ることができる。
【0062】上記第2または第3の検出原理に関してさ
らに説明すると、情報タグTFの状態の変化によりアン
テナANT2の共振周波数が変化してシフトする場合
と、共振周波数が変化しない場合がある。共振回路の電
流はインピーダンスZの関数であり、インピーダンスZ
は抵抗R、インダクタンスL、キャパシタンスCの関数
である。例えばアンテナ共振回路の等価回路が、抵抗
R、インダクタンスL、キャパシタンスCの直列接続で
近似される場合のインピーダンスZは、抵抗Rの二乗
と、誘導性リアクタンスωLと容量性リアクタンス1/
ωCの差の二乗との和の根号となる。この共振回路のQ
値(クオリティーファクタ)は、誘導電流の絶対値の2
乗の特性曲線の、共振点(共振周波数ω0)におけるピ
ーク値と半値幅で決まり、よってQ値は抵抗R、インダ
クタンスL、キャパシタンスCに依存する。なお誘導電
流の絶対値の2乗は、複素数表示において共軛複素数の
積として求められる。一方、この等価回路の共振周波数
ω0はインダクタンスLとキャパシタンスCの積の根号
の逆数であり、よってインダクタンスLとキャパシタン
スCに依存し、抵抗Rに依存しない。共振時に、インピ
ーダンスZは純抵抗となり、極小値をとり、共振電流は
極大値をとる。
【0063】上記の特性に基づいて、アンテナANT2
側の共振回路の抵抗Rをメモリ手段の内容(「1」か
「0」)に対応させて変化させる構成とする場合は、共
振周波数ω0は移動せず、共振点における電流のピーク
値と半値幅(したがってQ値)が変化する。この変化は
前記のように誘導結合下でアンテナANT2側へ電磁波
を介してエネルギを付与するアンテナANT1側の送信
電力の変化として検出可能となる。従ってこの検出結果
により、メモリ手段の内容(「1」か「0」)の検出が
可能になる。
【0064】一方、インダクタンスLやキャパシタンス
Cを有する負荷を、例えばメモリ手段の内容(「1」か
「0」)に対応させてアンテナANT2に断続させるよ
う構成する場合は、アンテナANT2側の共振回路のイ
ンピーダンス中の誘導性リアクタンスωLまたは容量性
リアクタンス1/ωCの変化で共振周波数ω0がω0’
へシフトする。したがってこの場合は、情報タグTF側
のアンテナANT2内において、リーダライタ装置RW
から発射された周波数ω0の電磁波による電流の定在波
比が増大することにより再放射電力が増加し、一方にお
いてアンテナANT2から負荷への給電電力が減少し、
この結果としてアンテナANT2はリーダライタ装置R
Wから発射された周波数ω0の電磁波の反射装置として
機能し、反射波を放出する。リーダライタ装置RWはこ
の反射波を検出することにより、情報タグTFのメモリ
手段の内容を検出することができる。或いはリーダライ
タ装置RWは、上記のように情報タグTF側でメモリ手
段の内容に応じて共振周波数のシフトが生じた際に、発
射する電磁波の周波数ω0をω0’へシフトさせて情報
タグTF側での吸収を検出することにより、情報タグT
Fのメモリ手段の内容を検出することができる。
【0065】d.第4の検出原理:上記の各原理は、誘
導結合4端子網として取り扱いがなされるように、1次
側のリーダライタ装置RWから情報タグTFへ電力供給
するとともに、相互誘導によりリーダライタ装置RWへ
情報タグTFを誘導結合した状態で、情報タグTFにお
けるメモリ手段の内容を検出するものであり、よって情
報タグTFが自ら電磁波を発射することにより情報を発
信するものではなかった。これに対して、情報タグTF
において情報を載せた電磁波を自ら発射することにより
リーダライタ装置RWに受信させ、よってリーダライタ
装置RWに情報を伝達することができる。
【0066】この場合、情報タグTFは独立した電磁波
発射機能を備え、リーダライタ装置RWから供給される
電力を利用するか、または別途の電源を準備して、リー
ダライタ装置RWへ向けて独自に電磁波を発射する。リ
ーダライタ装置RWはこの電磁波を受信して情報を抽出
することにより、情報タグTFのメモリ手段の内容を得
ることができる。
【0067】本発明は、少なくとも上記の各原理のうち
の任意の原理に対応した構成とすることができる。
【0068】図7は、図1に示されるリーダライタ装置
の正面図である。また図8は、図1および図7に示され
るリーダライタ装置RWのブロック構成図である。以
下、リーダライタ装置RWを説明する。リーダ・ライタ
装置RWはハンディ型で構成され、クロック発生部R1
1と、フィルタ部R12と、変調手段R13と、電力増
幅部R14と、アンテナ装置ANT1と、端子電圧検出
手段R16と、復調手段R17と、メモリ手段R18
と、符号化・復号化部R19と、入力キーIpkyと、
この装置全体の動作を制御する制御部R81とを備え、
情報タグTFと送信モードと受信モードで動作し、且つ
ターミナルコントローラTNR1と情報授受する。
【0069】リーダライタ装置RWには、ストアード・
プログラム方式で動作する、不図示の超小型演算処理装
置(マイクロプロセッサ・ユニット)または論理処理回
路を具備し、これらによって読取りおよび実行可能なプ
ログラムとして前記制御部R81が準備されている。或
いは制御部R81を、ロジック回路で構成されたシーケ
ンス制御装置で構成することもできる。
【0070】入力キーIpkyは操作者により操作され
るキーボード等で構成され、送信モードまたは受信モー
ドにおいて操作者により入力されたデータや指示情報が
制御手段R81へ送られる。
【0071】クロック発生部R11は、発振回路と分周
回路とを備え、搬送周波数のクロック信号を出力すると
ともに、このクロック信号を分周して、装置内の各種デ
ジタル回路部の動作基準クロックとなるマスタークロッ
クを生成して出力する。搬送波クロック信号はフィルタ
回路部R12へ供給される。マスタークロックは、変調
手段R13、復調手段R17、メモリ手段R18、符号
化・復号化部R19、制御部R81、表示部(不図示)
等へ供給される。
【0072】フィルタ回路部R12は、波形整形用の低
域通過フィルタ等を備え、搬送波クロック信号の高周波
成分を除去することで、搬送波信号として搬送波周波数
の正弦波信号を出力する。この搬送波信号は変調手段R
13へ供給される。変調手段R13は、送信モード下
で、制御部R81から符号化・復号化部R19を経由し
た、符号化された送信データdtの供給を受け、この送
信データdtに基づいて搬送波に例えばASK変調を施
して、変調信号として出力する。変調信号は電力増幅部
R14へ供給される。また変調手段R13は受信モード
下では、符号化された送信すべき情報の供給を受けず、
よって搬送波を素通しして電力増幅部R14へ供給する
よう構成される。
【0073】電力増幅部R14は、送信モードでは所定
の増幅率で変調信号を電力増幅し、受信モードでは所定
の増幅率で搬送波のみを電力増幅する。電力増幅された
変調信号または搬送波はアンテナANT1へ供給され
る。アンテナANT1は、送受信兼用のループ状アンテ
ナで構成され、送信モードでは変調信号に基づく電磁界
を形成させ、受信モードでは搬送波に基づく電磁界を形
成させ、よって何れのモードにあっても情報タグ側のア
ンテナANT2と電磁界を介した誘導結合をする。
【0074】以下、受信モードと送信モードの夫々につ
いて説明する。受信モードでは、アンテナANT1と情
報タグTF側のアンテナANT2の誘導結合により、受
信モード中に情報タグTF側の負荷状態の変化があると
アンテナANT1の高周波電圧が変動する。この受信モ
ード中でのアンテナANT1の高周波電圧の変動を、端
子電圧検出手段R16が検出する。端子電圧検出手段R
16は、アンテナANT1に発生した高周波電圧の変動
を検出し、検出電圧を復調手段R17へ供給する。な
お、端子電圧検出手段R16の入力インピーダンスは、
アンテナANT1のインピーダンスよりも充分高く設定
されている。
【0075】復調手段R17は検出電圧に基づき復調を
施し、復調信号として制御部R81へ供給する。制御部
R81は、入力された復調信号を符号化・復号化部R1
9へ送り、符号化・復号化部R19は復調信号にCRC
符号等の誤り訂正用コードに基づく誤り訂正を施して、
情報タグTF側から付与されたレスポンス情報を正しく
復元し、制御部R81へ返送する。制御部R81は、こ
のレスポンス情報を解析し、以降の処理を進行させる。
このように制御部R81は、再生指示コマンドを送信す
ることで情報タグTFから情報を読み出させる。とりわ
け、情報の種別やデータ項目、データアドレス等を指定
した再生指示コマンドを送信することにより、情報タグ
TF内に格納されている各種の情報の読み出しを行な
う。とりわけ情報タグTFに記録されている、この情報
タグTFが添設されている貸出商品Matを特定する第
1種別情報isj1の再生指示コマンドを送信して、読
み出された第1種別情報isj1を受信し、ターミナル
コントローラTNR1へ出力する。
【0076】つぎに送信モードでは、入力キーIpky
からの入力データまたはターミナルコントローラTNR
1から送付されたデータに基づき制御部R81が情報タ
グTFへ付与する情報を編成して符号化・復号化部R1
9へ送る。なお、この情報の編成においてメモリ手段R
18の内容が使用されることがある。符号化・復号化部
R19は、送信モード時に、制御部R81から供給され
る情報にCRC符号等の誤り訂正用コードを付与し、誤
り訂正用コードを付与したデータを符号化して制御部R
81へ返送し、制御部R81はこれを送信データdtと
して変調手段R13へ出力する。変調手段R13は搬送
波を送信データdtで変調し、送信信号として電力増幅
部R14へ送り、電力増幅部R14はこれを電力増幅し
てアンテナANT1を駆動する。これにより送信信号が
載った電磁界が形成されるが、ここで情報の種別やデー
タ項目、データアドレス等を指定した記録指示コマンド
と記録すべき情報を送信することで情報タグTF内に記
録させる。
【0077】つぎに制御部R81の備える手段を説明す
る。制御部R81は、コントロール手段82、メモリ管
理手段83、情報タグ記録再生管理手段84、情報タグ
確認手段85を備える。これら手段はプログラムとして
準備され、いずれも不図示の、読出専用メモリであるマ
スクROMや、EEPROM(電気的消去可能プログラ
マブル読出しメモリ)、フラッシュメモリ等の不揮発性
メモリに格納される。また一部をSRAM(記憶保持動
作が不要な随時書込・読出メモリ)に格納するか、或い
は外付けの記録媒体から実行時にDRAM(記憶保持動
作がなされる随時書込・読出メモリ)に取り込み実行す
るよう構成できる。
【0078】情報タグ確認手段85は、情報タグTFが
交信可能距離に位置していることを確認して、結果をコ
ントロール手段82へ送る。情報タグ記録再生管理手段
84はコントロール手段82の制御下で、情報タグTF
へ第1種別情報isj1〜第3種別情報isj3を記録
し、または第1種別情報isj1〜第3種別情報isj
3を読出再生する。メモリ管理手段83はコントロール
手段82の制御下で、第1種別情報isj1〜第3種別
情報isj3をメモリ手段R18へ一時記憶する。或い
は一時記憶した第1種別情報isj1〜第3種別情報i
sj3をメモリ手段R18から読み出す。一方、コント
ロール手段82は上記の各手段の動作をそのタイミング
とともに制御し、且つターミナルコントローラTNR1
との情報授受を実行する。
【0079】図9は、図8に示されるリーダライタ装置
RWの動作フローチャートである。リーダライタ装置R
Wは、ステップS1においてターミナルコントローラT
NR1または入力キーIpkyから書込指示を受ける
と、ターミナルコントローラTNR1または入力キーI
pkyから付与された書き込むためのデータをメモリ手
段R18へ暫定記憶する(ステップS2)。ついで情報
タグTFへの近接操作で情報タグTFへのアクセスの開
始が確認されるまで待機し(ステップS3)、開始され
るとメモリ手段R18の内容を情報タグTFの記憶手段
Memへ記録する。
【0080】一方、ステップS1においてターミナルコ
ントローラTNR1または入力キーIpkyから読出指
示として、例えば第1種別情報isj1の読出指示を受
けると、情報タグTFへの近接操作で情報タグTFへの
アクセスの開始が確認されるまで待機し(ステップS
5)、開始されると情報タグTFから第1種別情報is
j1の読出しを行い、メモリ手段R18へ暫定記憶する
(ステップS6)。ついでターミナルコントローラTN
R1側の準備が整った適当な時期に第1種別情報isj
1をメモリ手段R18から取出し、ターミナルコントロ
ーラTNR1へ伝送する(ステップS7)。以上の動作
により、この貸出商品Matを特定する第1種別情報i
sj1が読み出されてターミナルコントローラTNR1
へ送付される。
【0081】図10は、図1に示されるターミナルコン
トローラTNR1の動作フローチャートである。ターミ
ナルコントローラTNR1の制御部Tct1は、リーダ
ライタ装置RWから第1種別情報isj1を読出した報
告を待機し(ステップS11)、報告を受けると記録準
備を整えてターミナルコントローラTNR1から第1種
別情報isj1の送付を受け、これを暫定記憶手段Tm
1へ記憶する(ステップS12)。ついでステップS1
3において、カードリーダライタCRWへ利用者カード
Cmcdの装架が為されると、カードリーダライタCR
Wを介して利用者カードCmcdから顧客データjcs
tmを読み出し(ステップS14)、これを第3種別情
報isj3として暫定記憶手段Tm1へ記憶する(ステ
ップS16)。或いは、ステップS13においてリーダ
ライタ装置RWの入力キーIpkyから顧客データjc
stmの手動入力があると、リーダライタ装置RWから
顧客データjcstmを受理し(ステップS15)、こ
れを第3種別情報isj3として暫定記憶手段Tm1へ
記憶する(ステップS16)。
【0082】ついでリンク手段Lkが、暫定記憶手段T
m1へ暫定記憶されていた第3種別情報isj3と第1
種別情報isj1をリンクすると(ステップS17)、
制御部Tct1がリンクしたデータをサーバ装置SV1
へ送付し、サーバ装置SV1において記録手段Hdへ第
3種別情報isj3を記録せしめる(ステップS1
8)。
【0083】このように、本実施形態のターミナルコン
トローラTNR1によれば、リーダライタ装置RWによ
り情報タグTFから読み出された第1種別情報isj1
と、カードリーダライタCRWにより利用者カードCm
cdから顧客データjcstmとして読み出された第3
種別情報isj3とを、暫定記憶手段Tm1へ暫定記憶
することで両方のタイミングを調整し、さらに第3種別
情報isj3と第1種別情報isj1をリンクした上、
サーバ装置SV1へ送付できる。
【0084】図11は、図1に示されるサーバ装置SV
1の制御手段Ctr1の動作フローチャートである。制
御手段Ctr1は、ターミナルコントローラTNR1か
ら第3種別情報isj3と第1種別情報isj1をリン
クしたデータの送付を待機し(ステップS21)、リン
クしたデータから抽出した第1種別情報isj1に基づ
き分類して記録手段Hd上の対応する記録領域を確定し
(ステップS22)、さらにリンクしたデータから抽出
した第3種別情報isj3を記録手段Hd上の対応する
記録領域へ追記録する(ステップS23)。
【0085】上記の処理が、貸出商品Matの貸出手続
の都度、または返却手続の都度(但し重複をさけるため
何れか一方のみ)実行されることにより、この貸出商品
Matの使用履歴が複数の顧客のデータとして、サーバ
装置SV1の記録手段Hdの第3種別情報記憶領域へ次
々に記憶され、保存されることになる。したがって、サ
ーバ装置SV1の記録手段Hdから第3種別情報isj
3を読み出すことにより、この貸出商品Matの使用履
歴の全てを得ることができる。
【0086】図12は、本発明に係る情報処理システム
の他の実施形態のブロック構成図である。図中、前記実
施形態におけると同じ部分には前記と同一符号を付け
て、前記実施形態で述べた説明を援用する。同図に示さ
れるように、本実施形態に係る情報処理システムIps
2は、リーダライタ装置RWと、利用者カードCmcd
を装架して少なくとも顧客データjcstmを読取るカ
ードリーダライタCRWと、リーダライタ装置RWおよ
びカードリーダライタCRWの動作を制御するとともに
情報の授受と処理を実行する制御手段としてのターミナ
ルコントローラTNR2と、ファイル手段として第1種
別情報isj1乃至第3種別情報isj3を記録可能な
記録手段Hdと制御手段Ctr2と入力手段Iptを備
えてターミナルコントローラTNR2と情報授受するサ
ーバ装置SV2を具備する。リーダライタ装置RW、カ
ードリーダライタCRW、ターミナルコントローラTN
R2は、貸出商品Mat及び添設された情報タグTFが
処理される現場側に配設される。
【0087】リーダライタ装置RWは情報タグTFのそ
れぞれに非接触で情報を記録し、或いは非接触で情報を
読み出してターミナルコントローラTNR2へ送付する
か、またはターミナルコントローラTNR2から情報を
受理し、現場側ファイルのアクセス機構として作用す
る。
【0088】ターミナルコントローラTNR2は、リー
ダライタ装置RWおよびカードリーダライタCRWおよ
びサーバ装置SV2との情報授受を司る制御部Tct2
と、いずれも制御部Tct2の制御下で作動し、サーバ
装置SV2が記録手段Hdから読み出した第1種別情報
isj1と第3種別情報isj3とを暫定記憶可能な暫
定記憶手段Tm2と、暫定記憶手段Tm2の記憶する第
3種別情報isj3と第1種別情報isj1をリンクさ
せるリンク手段Lkが備えられる。リンクした情報は制
御部Tct2によりリーダライタ装置RWへ送付され
る。
【0089】サーバ装置SV2は一般的に、前掲の現場
側から離れた中央側に配設され、ストアード・プログラ
ム方式で動作する不図示の超小型演算処理装置(マイク
ロプロセッサ・ユニット)を具備し、制御手段Ctr2
はこれによって読取りおよび実行可能なプログラムとし
て構成される。制御手段Ctr2はいずれも不図示の、
読出専用メモリであるマスクROMや、EEPROM
(電気的消去可能プログラマブル読出しメモリ)、フラ
ッシュメモリ等の不揮発性メモリに格納される。また一
部をSRAM(記憶保持動作が不要な随時書込・読出メ
モリ)に格納するか、或いは外付けの記録媒体から実行
時にDRAM(記憶保持動作がなされる随時書込・読出
メモリ)に取り込み実行するよう構成できる。或いは、
制御手段Ctr2を論理処理回路として構成することも
できる。また入力手段Iptは手動入力がなされるキー
ボード等で構成される。
【0090】制御手段Ctr2は、記録手段Hdへの情
報の記録および再生の制御及びターミナルコントローラ
TNR1との情報授受を取り仕切る、情報取込・取出手
段Macpと、入力手段Iptから入力される情報を処
理する入力情報処理手段Miоを含み、全体の動作制御
とタイミング管理を行う機能を有する。すなわち制御手
段Ctr2は、その備える入力情報処理手段Miоが入
力手段Iptから入力される、商品の特定データ(第1
種別情報isj1)と第3種別情報の更新指示および更
新データを受けると、更新指示に基づき情報取込・取出
手段Macpが記録手段Hd上の対応領域へ第3種別情
報isj3を記録し、さらに入力された第1種別情報i
sj1と第3種別情報isj3をターミナルコントロー
ラTNR2へ送出する。記録手段Hdには、第1種別情
報isj1、第2種別情報isj2、第3種別情報is
j3が記録され、中央側ファイルを形成している。
【0091】図13は、図12に示されるサーバ装置S
V2の動作フローチャートである。サーバ装置SV2の
制御手段Ctr2は、入力情報処理手段Miоが入力手
段Iptからの第3種別情報の更新入力の有無を検査し
(ステップS31)、入力が発生すると、情報取込・取
出手段Macpが入力された第1種別情報isj1に基
づいて、入力された第3種別情報isj3を記録手段H
dの対応する領域へ更新記録するか、または追記録する
(ステップS32)。ついで情報取込・取出手段Mac
pが記録手段Hdから、この第3種別情報に対応し本来
記録されている第1種別情報を読出して記録位置が正し
いことを確認すると(ステップS33)、情報取込・取
出手段Macpが第1種別情報isj1と第3種別情報
isj3(更新記録されるか、または追記録された)を
ターミナルコントローラTNR2へ送付する(ステップ
S34)。
【0092】図14は、図12に示されるターミナルコ
ントローラTNR2の動作フローチャートである。ター
ミナルコントローラTNR2の制御部Tct2は、サー
バ装置SV2から第1種別情報isj1と第3種別情報
isj3の送付を受けると(ステップS41)、この送
付された第1種別情報isj1と第3種別情報isj3
を暫定記憶手段Tm2へ暫定記憶し(ステップS4
2)、ついでリーダライタ装置RWをトリガし、リーダ
ライタ装置RWが作動して情報の授受が可能になると、
暫定記憶した第1種別情報isj1と第3種別情報is
j3をリーダライタ装置RWへ送付する(ステップS4
3)。これらを受けたリーダライタ装置RWは、第1種
別情報isj1により自分宛であることを確認すると、
第3種別情報isj3を情報タグTFへ記録する。この
過程の動作についての詳細説明は前掲のリーダライタ装
置RWの説明を援用する。
【0093】上記のように、本実施形態では中央側ファ
イル(記録手段Hd)であるサーバ装置SV2で発生し
た第3種別情報isj3の更新情報を、現場側ファイル
である情報タグTFへ転記する。この結果、中央側ファ
イルでの更新が現場側ファイルにおいても記録保管され
ることで、中央側で発生した新規情報を、物品Matと
情報タグTFとが位置する現場で情報タグTFに記録保
持して現場側ファイルを更新管理し、よって前掲のPO
P(ポイント・オブ・プロセッシング)およびPOM
(ポイント・オブ・マネジメント)を実施する。したが
って現場側にあって、確実且つ迅速で効率的な情報保存
ができる。また現場側にあって情報を必要とする場合に
もこの現場側ファイルすなわち各情報タグTFから取出
すことにより、中央側ファイルである記録手段Hdをア
クセスする必要がなく、情報を効率的に入手できる。
【0094】このように、本実施形態によれば、常時、
現場側の情報タグTFの記録内容を中央側のデータベー
スの記録内容に同期させることができる。すなわち、情
報タグTFから読み出した情報または情報タグTFへ書
き込まれたと同じ情報がサーバ装置SVへ送致されるこ
とにより、サーバ装置SVは新鮮なアクティブ情報を常
時、新鮮な状態で保持することができ、よって新鮮なア
クティブ情報を常時、このサーバ装置SVをアクセスす
る他の機器または装置にサーブすることができる。さら
に情報供給に係る効率が向上する。
【0095】さらに、中央側ファイルと現場側ファイル
で、相互にバックアップが可能になる。たとえば情報タ
グTFの破損や紛失などで情報タグTFを新規交換する
時に、サーバ装置SV2から保持する記録の提供を受け
て新しい情報タグTFへ書込むことで復元ができ、よっ
てシステム機能が全停止することがなく、現場側でのシ
ステム保全を効果的に実行することができる。同様に、
記録手段Hdで何等かの原因でファイル破損が生じて
も、現場の各物品Mat側に添設された各情報タグTF
から情報供給を受けることができるから、これを用いて
確実に記録手段Hdのファイルを修復または復元でき、
このようにして中央側でのシステム保全を効果的に実行
することができる。
【0096】つぎに図15は、本発明に係る情報供給シ
ステムの一実施形態のブロック構成図である。なお前記
実施形態におけると同じ部分には前記と同一符号を付け
て、前記実施形態で述べた説明を援用する。本実施形態
に係る情報供給システムIsvは、リーダライタ装置R
Wと、利用者カードCmcdを装架して少なくとも顧客
データjcstmを読取るカードリーダライタCRW
と、リーダライタ装置RWおよびカードリーダライタC
RWの動作を制御するとともに情報の授受と処理を実行
するターミナルコントローラTNRと、ファイル手段と
して第1種別情報isj1乃至第3種別情報isj3を
記録可能な記録手段Hdと制御手段Ctrと入力手段I
ptを備えて、ターミナルコントローラTNRと情報授
受し、且つネット回線Netを介して経営管理端末装置
Mgt1〜Mgt3と情報授受するサーバ装置SVと、
情報機器である経営管理端末装置Mgt1〜Mgt3を
接続可能な回線Netを具備する。この回線Netは有
線または無線によるもので、マネジメント側の情報機器
である複数の経営管理端末装置Mgt1〜Mgt3が接
続され、これら経営管理端末装置Mgt1〜Mgt3は
サーバ装置SVをアクセスして記録手段Hdから所望の
情報を読出して表示可能に構成されている。
【0097】図16は、図15に示されるターミナルコ
ントローラTNRのブロック構成図である。ターミナル
コントローラTNRは、カード記録再生管理手段R21
と、データ授受手段R22と、サーバ送付情報調整手段
R23と、コントロール手段R24とを備える。カード
記録再生管理手段R21は、コントロール手段R24か
らの指示によりトリガされ、カードリーダライタCRW
に装架された利用者カードCmcdとの、たとえば顧客
データjcstmの記録または再生を管理し、読出再生
した顧客データjcstmをサーバ送付情報調整手段R
23へ付与する。サーバ送付情報調整手段R23は、予
め顧客から許諾されている範囲内の情報に調整して第3
種別情報isj3を編成し、データ授受手段R22へ付
与する。データ授受手段R22はリーダライタ装置RW
と情報授受を行うよう構成され、コントロール手段R2
4からの指示によりトリガされるとサーバ送付情報調整
手段R23から付与された第3種別情報isj3(調整
が不必要の場合は顧客データjcstm)をリーダライ
タ装置RWへ送付する。
【0098】一方、コントロール手段R24はサーバ装
置SV2と交信し、且つカード記録再生管理手段R21
とデータ授受手段R22とサーバ送付情報調整手段R2
3へ指示を送り動作を制御するよう構成され、リーダラ
イタ装置RWから受けた第1種別情報isj1とカード
リーダライタCRWから受けた第3種別情報isj3の
暫定記憶機能と、これら第3種別情報isj3と第1種
別情報isj1とのリンク機能を具備する。
【0099】ここでカード記録再生管理手段R21、デ
ータ授受手段R22、サーバ送付情報調整手段R23、
コントロール手段R24は何れもコンピュータにより読
取実行可能なプログラムで構成されて不図示のメモリ手
段に格納され、不図示の内蔵マイクロコンピュータによ
り読取実行される。
【0100】サーバ装置SVは、ストアード・プログラ
ム方式で動作する不図示の超小型演算処理装置(マイク
ロプロセッサ・ユニット)を具備し、制御手段Ctrは
これによって読取りおよび実行可能なプログラムとして
構成され、記録手段Hdへの情報の記録および再生の制
御、入力手段Iptから入力される指示の受理と処理、
ターミナルコントローラTNRとの情報授受、回線Ne
tへの接続制御を含む、全体の動作制御とタイミング管
理を行う。制御手段Ctrはいずれも不図示の、読出専
用メモリであるマスクROMや、EEPROM(電気的
消去可能プログラマブル読出しメモリ)、フラッシュメ
モリ等の不揮発性メモリに格納される。また一部をSR
AM(記憶保持動作が不要な随時書込・読出メモリ)に
格納するか、或いは外付けの記録媒体から実行時にDR
AM(記憶保持動作がなされる随時書込・読出メモリ)
に取り込み実行するよう構成できる。或いは、制御手段
Ctrを論理処理回路として構成することもできる。
【0101】図17は、サーバ装置SVの制御手段Ct
rのブロック構成図である。制御手段Ctrは、要求検
出・解析手段Mclda、情報取込・取出手段Mac
p、情報供給手段Msplを備える。要求検出・解析手
段Mcldaは、リーダライタ装置RWまたは回線Ne
t経由で経営管理端末装置Mgt1〜Mgt3から入力
される要求を検出して解析し、解析結果を情報取込・取
出手段Macpまたは情報供給手段Msplへ付与す
る。入力情報処理手段Miоは、入力手段から入力され
た指示信号を処理して情報取込・取出手段Macpへ付
与する。情報取込・取出手段Macpは、要求検出・解
析手段Mcldaまたは入力情報処理手段Miоからの
入力に基づき、ターミナルコントローラTNRと情報授
受するか、記録手段Hdへ記録/再生するか、また情報
供給手段Msplへ情報を付与する。情報供給手段Ms
plは、要求検出・解析手段Mcldaからの入力に基
づき、情報取込・取出手段Macpから付与された情報
を回線Netへ送出する。
【0102】また入力情報処理手段Miоは、入力手段
Iptから、記録手段Hdに記録されている第3種別情
報isj3を追記・削除を含み更新する指示の入力があ
ると、これを受け、情報取込・取出手段Macpをトリ
ガするよう構成できる。情報取込・取出手段Macpは
これに基づき、記録手段Hdに記録されている第3種別
情報isj3を追記・削除を含み更新する。このように
して記録手段Hdに記録されている第3種別情報isj
3を変更する操作が為される。
【0103】なお上記で、記録手段Hdに記録された第
3種別情報isj3の更新を、経営管理端末装置Mgt
1〜Mgt3からの書込要求として受理する構成とする
こともできる。経営管理端末装置Mgt1〜Mgt3か
らの書込要求および書込データは、要求検出・解析手段
Mcldaにより受けられ、情報取込・取出手段Mac
pがトリガされ、書込データが渡される。
【0104】図18は、図17に示されるサーバ装置S
Vの制御手段Ctrの動作フローチャートである。制御
手段Ctrの要求検出・解析手段Mcldaが回線Ne
t経由で経営管理端末装置(Mgt1〜Mgt3:図1
5参照)から第3種別情報isj3の読出要求を検出す
ると(ステップS51)、要求検出・解析手段Mcld
aは送付された読出要求から、貸出商品Matを特定す
るための第1種別情報isj1を得て、情報取込・取出
手段Macpへ指示を送付する(ステップS52)。つ
いで情報取込・取出手段Macpは、特定された第1種
別情報isj1に基づいて記録手段Hd上に記録されて
いる対応する第3種別情報isj3を読出し、これを情
報供給手段Msplへ送付する(ステップS53)。情
報供給手段Msplは送付された第3種別情報isj3
を回線Net経由で、読出要求を発した経営管理端末装
置へ供給する(ステップS54)。
【0105】本実施形態による情報供給システムIsv
を例えばレンタル商品店舗の経営管理システムに適用す
ると、各店舗において情報タグTFが添設された各レン
タル商品Matの貸出しまたは返却の都度、カードリー
ダライタCRWがその顧客のデータを読み取り、使用情
報としてサーバ装置SVへ伝送し、サーバ装置SVは複
数の各店舗から常時送付されてくる使用情報を記録手段
Hdへ蓄積して、アクティブなデータベースを構築でき
る。このデータベースは現場の生の情報を反映している
から、実状に適した、すなわち前掲のPOP(ポイント
・オブ・プロセッシング)およびPOM(ポイント・オ
ブ・マネジメント)の結果が常に反映されたマネジメン
ト向けの情報として回線Netを経て経営管理端末装置
Mgt1〜Mgt3へ供給することができる。これは一
つのビジネス・モデルの提案であり、また本実施形態に
よってビジネス・モデルを迅速かつ効率的に構築するこ
とができる。
【0106】さらに、データベースであるサーバ装置S
Vから、回線Netを経由して遠隔位置に在る経営管理
端末装置Mgt1〜Mgt3へ第3種別情報isj3を
供給する場合でも、サーバ装置SVの記録には現場で不
定期に発生する生のアクティブ情報である第3種別情報
isj3が常時反映されているから、現場情報を常時提
供することができ、遠隔位置の経営管理端末装置Mgt
1〜Mgt3は常時、現場の生情報に接することが可能
になる。
【0107】上記の各実施形態から明らかなように、本
発明は以下のような利点がある。 1.現場で不定期に発生する生のアクティブ情報である
顧客データを、商品貸出時に自動的に利用者カードから
取得し、データベースである中央側のサーバ装置へ自動
的に送付して記録しファイル形成するから、顧客データ
を漏れなく確実に収集できる。しかもアクティブ情報は
自動的に取り込まれて自動的に記録されるから、手作業
による操作を最小限にでき、現場に与える負担を大幅に
軽減することができる。 2.この結果、中央側ではデータベースから情報を取り
出すことで、中央において容易に情報を入手でき、あら
ためて現場側の情報タグを読み取る必要がなく、容易な
操作で且つ低コストで第3種別情報を入手できる。 3.またデータベースであるサーバ装置に保管される情
報を、現場側で各貸出商品に添設された各情報タグに転
記し、内容をサーバ装置の保管内容と同期させて保管す
る構成とすることにより、相互にバックアップが可能に
なる。現場では各貸出商品側に添設された各情報タグか
ら情報を取り出すことで容易に情報を入手でき、データ
ベース側から情報を取り込む必要がなく、容易な操作で
且つ低コストで情報を入手できる。また現場側で情報タ
グに生じた不都合で情報タグから情報が取り出せない際
でも、サーバ装置側から情報を取り出すことができ、よ
ってシステム機能が全停止することがない。また情報タ
グが破損等で交換を要する場合に、当該情報タグから情
報が読み出せない場合でも、サーバ装置側から情報の供
給を受けて新しい情報タグへ書き込むことで容易に情報
タグを復元できる。 4.同様に、サーバ装置側で何等かの原因でファイル破
損が生じても、現場の各貸出商品側に添設された各情報
タグから情報供給を受けることができるから、これを用
いて確実にサーバ装置側のファイルを修復または復元で
きる。 5.またデータベースであるサーバ装置側で、任意に第
3種別情報の追記や更新などの内容変更を加えると、こ
の変更の発生や変更部分を確実に現場側の情報タグへ伝
達して情報タグの内容更新をするから、例え中央側で情
報加工を加えてもそれを確実に情報タグの記録内容に反
映させることができる。 6.さらに、データベースであるサーバ装置から、回線
を経由して遠隔位置に在る情報機器の利用者(マネジメ
ント)へ第3種別情報を供給する場合、サーバ装置の記
録には現場で不定期に発生する生のアクティブ情報が常
時反映されているから、遠隔位置に在る情報機器の利用
者へ現場情報を常時提供することができ、遠隔位置の利
用者は常時、現場の生情報に接することができる。
【0108】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の請求項1
に係る情報処理システムは、媒体読取手段が情報担持媒
体から顧客に係るデータを読取り、これを制御手段が自
動的に取り込む構成であるから、収集洩れがなく高い確
度で、且つ手間を要することなく効率的に第3種別情報
を収集できる。さらに第3種別情報を第1種別情報とリ
ンクして送付し記録することにより第1種別情報に基づ
く分類ができ、よって合理的な保存が可能となる。
【0109】本発明の請求項2に係る情報処理方法は、
媒体読取手段が情報担持媒体から顧客に係るデータを読
取り、これを制御手段が自動的に取り込む構成であるか
ら、収集洩れがなく高い確度で、且つ手間を要すること
なく効率的に第3種別情報を収集できる。さらに第3種
別情報を第1種別情報とリンクして送付し記録すること
により第1種別情報に基づく分類ができ、よって合理的
な保存が可能となる。
【0110】本発明の請求項3に係る情報処理システム
は、情報格納手段により第3種別情報を保存するととも
に、情報格納手段側において実行した第3種別情報の更
新内容を情報タグへ転記し、情報タグの記録内容にも反
映させる構成とするから、これにより現場側ファイルで
ある情報タグの記録内容と、中央側ファイルであるファ
イル手段の記録内容とを同期でき、何れか一方が他方を
バックアップすることで信頼性を確保することができ、
且つ復旧作業を効率的になすことができる。のみなら
ず、現場側ファイルを具備することによりPOM(ポイ
ント・オブ・マネジメント)が可能になる。
【0111】本発明の請求項4に係る情報処理方法は、
情報格納手段により第3種別情報を保存するとともに、
情報格納手段側において実行した第3種別情報の更新内
容を情報タグへ転記し、情報タグの記録内容にも反映さ
せるものであるから、これにより現場側ファイルである
情報タグの記録内容と、中央側ファイルであるファイル
手段の記録内容とを同期でき、何れか一方が他方をバッ
クアップすることで信頼性を確保することができ、且つ
復旧作業を効率的になすことができる。のみならず、現
場側ファイルを具備することによりPOM(ポイント・
オブ・マネジメント)が可能になる。
【0112】本発明の請求項5に係る情報供給システム
は、媒体読取手段が情報担持媒体から顧客に係るデータ
を読取り、これを制御手段が自動的に取り込むことによ
り、収集洩れがなく高い確度で、且つ手間を要さず効率
的に第3種別情報を収集できる。また第3種別情報を第
1種別情報とリンクして扱うことにより、第1種別情報
に基づく分類が可能になり、第3種別情報を合理的に保
存できる。しかもファイル手段に記録した、生のアクテ
ィブ情報が反映された第3種別情報を、回線を経由して
遠隔位置に在る情報機器の利用者へ常時提供することが
できることにより、遠隔位置の利用者は常時、現場の生
情報に接することが可能になる。
【0113】本発明の請求項6に係る情報供給方法は、
媒体読取手段が情報担持媒体から顧客に係るデータを読
取り、これを自動的に取り込むことにより、収集洩れが
なく高い確度で、且つ手間を要さず効率的に第3種別情
報を収集できる。また第3種別情報を第1種別情報とリ
ンクして扱うことにより、第1種別情報に基づく分類が
可能になり、第3種別情報を合理的に保存できる。しか
もファイル手段に記録した、生のアクティブ情報が反映
された第3種別情報を、回線を経由して遠隔位置に在る
情報機器の利用者へ常時提供することができることによ
り、遠隔位置の利用者は常時、現場の生情報に接するこ
とが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る情報処理システムの一実施形態の
ブロック構成図である。
【図2】図1に示される情報処理システムの構成を示す
模式斜視図である。
【図3】図1に示される情報タグの一例のブロック構成
図である。
【図4】ワンチップ構成で実現された情報タグの外観図
である。
【図5】情報タグの主要部分の誘導結合4端子網による
説明図である。
【図6】図5に示される誘導結合4端子網の等価回路で
ある。
【図7】図1に示されるリーダライタ装置の正面図であ
る。
【図8】図1および図7に示されるリーダライタ装置の
ブロック構成図である。
【図9】図8に示されるリーダライタ装置の動作フロー
チャートである。
【図10】図1に示されるターミナルコントローラの動
作フローチャートである。
【図11】図1に示されるサーバ装置の動作フローチャ
ートである。
【図12】本発明に係る情報処理システムの他の実施形
態のブロック構成図である。
【図13】図12に示されるサーバ装置の動作フローチ
ャートである。
【図14】図12に示されるターミナルコントローラの
動作フローチャートである。
【図15】本発明に係る情報供給システムの一実施形態
のブロック構成図である。
【図16】図15に示されるターミナルコントローラの
ブロック構成図である。
【図17】図15に示されるサーバ装置の制御手段のブ
ロック構成図である。
【図18】図17に示されるサーバ装置の動作フローチ
ャートである。
【符号の説明】
Ips1……情報処理システム、Mat……貸出商品、
TF……情報タグ、Mem……記憶手段、isj1……
第1種別情報、isj2……第2種別情報、isj3…
…第3種別情報、RW……リーダライタ装置、Ipky
……入力キー、CRW……カードリーダライタ、Cmc
d……利用者カード、jcstm……顧客データ、TN
R1……ターミナルコントローラ、Tct1……制御
部、Tm1……暫定記憶手段、Lk……リンク手段、S
V1……サーバ装置、Ctr1……制御手段、Hd……
記録手段、Ipt……入力手段、Net……回線、Mg
t1〜Mgt3……経営管理端末装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G06K 19/00 G07G 1/12 341B 9A001 G07G 1/12 321 G06K 19/00 H 341 Q Fターム(参考) 3E042 AA06 BA17 BA18 CD02 3F022 MM08 MM22 PP04 5B035 BB09 BC00 CA23 CA29 5B049 BB07 BB11 BB58 CC27 DD01 DD04 DD05 EE23 FF08 FF09 GG03 GG06 GG07 GG09 5B058 CA17 KA02 KA04 YA01 9A001 JJ52 JJ54 JJ56 JJ57 JJ58 KK57

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 任意の物品の特定に関わる情報を第1種
    別情報、当該物品の状態に関わる情報を第2種別情報、
    当該物品の使用に関わる情報を第3種別情報として、 前記物品に添設され又は前記物品に組み込まれて一体化
    され、非接触で前記各情報を授受し、内蔵する記憶手段
    に前記各情報を再生自在に記録可能な非接触型の情報タ
    グに対し、前記各情報を非接触で読取り又は書き込む情
    報タグ読取書込手段と、 前記物品を使用する顧客に係るデータを読取可能に担持
    した情報担持媒体の媒体読取手段と、 少なくとも前記情報タグ読取書込手段および前記媒体読
    取手段を制御するとともに、情報格納手段との間で前記
    第1種別情報乃至第3種別情報の少なくとも何れかの授
    受を行う制御手段と、 前記制御手段から得た各物品毎の前記第1種別情報乃至
    第3種別情報をリンクさせて記録可能な、ファイル手段
    を備える前記情報格納手段と、を備え、 前記制御手段は、前記媒体読取手段が前記情報担持媒体
    から読み取った前記顧客に係るデータを前記第3種別情
    報とするか、または前記顧客に係るデータに基づき前記
    第3種別情報を編成し、少なくとも当該第3種別情報
    を、前記情報タグ読取書込手段が前記情報タグから読み
    取った前記第1種別情報とリンクさせて前記情報格納手
    段へ送付し、 前記情報格納手段は前記送付された第3種別情報を、前
    記リンクされた第1種別情報に基づき分類して前記ファ
    イル手段へ記録する構成としたことを特徴とする情報処
    理システム。
  2. 【請求項2】 任意の物品の特定に関わる情報を第1種
    別情報、当該物品の状態に関わる情報を第2種別情報、
    当該物品の使用に関わる情報を第3種別情報として、 前記物品に添設され又は前記物品に組み込まれて一体化
    され、非接触で前記各情報を授受し、内蔵する記憶手段
    に前記各情報を再生自在に記録可能な非接触型の情報タ
    グに対し、前記各情報を非接触で読取り又は書き込む情
    報タグ読取書込手段と、 前記物品を使用する顧客に係るデータを読取可能に担持
    した情報担持媒体の媒体読取手段と、 少なくとも前記情報タグ読取書込手段および前記媒体読
    取手段を制御するとともに、情報格納手段との間で前記
    第1種別情報乃至第3種別情報の少なくとも何れかの授
    受を行う制御手段と、 前記制御手段から得た各物品毎の前記第1種別情報乃至
    第3種別情報をリンクさせて記録可能な、ファイル手段
    を備える前記情報格納手段と、を備えた情報処理システ
    ムに適用される情報処理方法であって、 前記媒体読取手段が前記情報担持媒体から読み取った前
    記顧客に係るデータを前記第3種別情報とするか、また
    は前記顧客に係るデータに基づき前記第3種別情報を編
    成し、少なくとも当該第3種別情報を、前記情報タグ読
    取書込手段が前記情報タグから読み取った前記第1種別
    情報とリンクさせて前記情報格納手段へ送付する過程
    と、 前記送付された第3種別情報を、前記リンクされた第1
    種別情報に基づき分類して前記ファイル手段へ記録する
    過程と、を備えることを特徴とする情報処理方法。
  3. 【請求項3】 任意の物品の特定に関わる情報を第1種
    別情報、当該物品の状態に関わる情報を第2種別情報、
    当該物品の使用に関わる情報を第3種別情報として、 前記物品に添設され又は前記物品に組み込まれて一体化
    され、非接触で前記各情報を授受し、内蔵する記憶手段
    に前記各情報を再生自在に記録可能な非接触型の情報タ
    グに対し、前記各情報を非接触で読取り又は書き込む情
    報タグ読取書込手段と、 前記物品を使用する顧客に係るデータを読取可能に担持
    した情報担持媒体の媒体読取手段と、 少なくとも前記情報タグ読取書込手段および前記媒体読
    取手段を制御するとともに、情報格納手段との間で前記
    第1種別情報乃至第3種別情報の少なくとも何れかの授
    受を行う制御手段と、 前記制御手段から得た各物品毎の前記第1種別情報乃至
    第3種別情報をリンクさせて記録可能なファイル手段
    と、記録された前記第3種別情報を更新可能な更新手段
    とを具備する情報格納手段と、を備え、 前記更新手段は更新を施した前記第3種別情報を前記フ
    ァイル手段へ記録するとともに、前記更新を施した第3
    種別情報を前記制御手段へ送付し、 前記制御手段は送付された前記第3種別情報を前記情報
    タグ読取書込手段を介して前記情報タグへ記録する構成
    としたことを特徴とする情報処理システム。
  4. 【請求項4】 任意の物品の特定に関わる情報を第1種
    別情報、当該物品の状態に関わる情報を第2種別情報、
    当該物品の使用に関わる情報を第3種別情報として、 前記物品に添設され又は前記物品に組み込まれて一体化
    され、非接触で前記各情報を授受し、内蔵する記憶手段
    に前記各情報を再生自在に記録可能な非接触型の情報タ
    グに対し、前記各情報を非接触で読取り又は書き込む情
    報タグ読取書込手段と、 前記物品を使用する顧客に係るデータを読取可能に担持
    した情報担持媒体の媒体読取手段と、 少なくとも前記情報タグ読取書込手段および前記媒体読
    取手段を制御するとともに、情報格納手段との間で前記
    第1種別情報乃至第3種別情報の少なくとも何れかの授
    受を行う制御手段と、 前記制御手段から得た各物品毎の前記第1種別情報乃至
    第3種別情報をリンクさせて記録可能なファイル手段
    と、記録された前記第3種別情報を更新可能な更新手段
    とを具備する情報格納手段と、を備える情報処理システ
    ムに適用される情報処理方法であって、 更新を施した前記第3種別情報を前記ファイル手段へ記
    録するとともに、前記更新を施した第3種別情報を前記
    制御手段へ送付する過程と、 送付された前記第3種別情報を前記情報タグ読取書込手
    段を介して前記情報タグへ記録する過程と、を備えるこ
    とを特徴とする情報処理方法。
  5. 【請求項5】 任意の物品の特定に関わる情報を第1種
    別情報、当該物品の状態に関わる情報を第2種別情報、
    当該物品の使用に関わる情報を第3種別情報として、 前記物品に添設され又は前記物品に組み込まれて一体化
    され、非接触で前記各情報を授受し、内蔵する記憶手段
    に前記各情報を再生自在に記録可能な非接触型の情報タ
    グに対し、前記各情報を非接触で読取り又は書き込む情
    報タグ読取書込手段と、 前記物品を使用する顧客に係るデータを読取可能に担持
    した情報担持媒体の媒体読取手段と、 少なくとも前記情報タグ読取書込手段および前記媒体読
    取手段を制御するとともに、情報格納手段との間で前記
    第1種別情報乃至第3種別情報の少なくとも何れかの授
    受を行う制御手段と、 前記制御手段から得た各物品毎の前記第1種別情報乃至
    第3種別情報をリンクさせ、且つ顧客へ提供可能な提供
    情報として格納可能なファイル手段を備え、且つ回線を
    介して当該回線に接続された情報機器と情報の授受が可
    能な情報格納手段と、を備え、 前記制御手段は、前記媒体読取手段が前記情報担持媒体
    から読み取った前記顧客に係るデータを前記第3種別情
    報とするか、又は前記顧客に係るデータに基づき前記第
    3種別情報を編成し、少なくとも当該第3種別情報を、
    前記情報タグ読取書込手段が前記情報タグから読み取っ
    た前記第1種別情報とリンクさせて前記情報格納手段へ
    送付し、 前記情報格納手段は、前記制御手段から送付された前記
    第3種別情報を、前記リンクされた第1種別情報に基づ
    き分類して前記ファイル手段へ記録し、且つ、少なくと
    も前記情報機器から入力される要求に応じて前記提供情
    報を前記ファイル装置から前記回線を経由して前記情報
    機器へ供給する、構成としたことを特徴とする情報供給
    システム。
  6. 【請求項6】 任意の物品の特定に関わる情報を第1種
    別情報、当該物品の状態に関わる情報を第2種別情報、
    当該物品の使用に関わる情報を第3種別情報として、 前記物品に添設され又は前記物品に組み込まれて一体化
    され、非接触で前記各情報を授受し、内蔵する記憶手段
    に前記各情報を再生自在に記録可能な非接触型の情報タ
    グに対し、前記各情報を非接触で読取り又は書き込む情
    報タグ読取書込手段と、 前記物品を使用する顧客に係るデータを読取可能に担持
    した情報担持媒体の媒体読取手段と、 少なくとも前記情報タグ読取書込手段および前記媒体読
    取手段を制御するとともに、情報格納手段との間で前記
    第1種別情報乃至第3種別情報の少なくとも何れかの授
    受を行う制御手段と、 前記制御手段から得た各物品毎の前記第1種別情報乃至
    第3種別情報をリンクさせ、且つ顧客へ提供可能な提供
    情報として格納可能なファイル手段を備え、且つ回線を
    介して当該回線に接続された情報機器と情報の授受が可
    能な情報格納手段と、を備えた情報供給システムに適用
    される情報供給方法であって、 前記媒体読取手段が前記情報担持媒体から読み取った前
    記顧客に係るデータを前記第3種別情報とするか、又は
    前記顧客に係るデータに基づき前記第3種別情報を編成
    し、少なくとも当該第3種別情報を、前記情報タグ読取
    書込手段が前記情報タグから読み取った前記第1種別情
    報とリンクさせて前記情報格納手段へ送付する過程と、 前記制御手段から送付された前記第3種別情報を、前記
    リンクされた第1種別情報に基づき分類して前記ファイ
    ル手段へ記録する過程と、 少なくとも前記情報機器から入力される要求に応じて前
    記提供情報を前記ファイル装置から前記回線を経由して
    前記情報機器へ供給する過程と、を備えることを特徴と
    する情報供給方法。
JP2000061089A 2000-03-06 2000-03-06 情報処理システムと情報処理方法および情報供給システムと情報供給方法 Pending JP2001247211A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000061089A JP2001247211A (ja) 2000-03-06 2000-03-06 情報処理システムと情報処理方法および情報供給システムと情報供給方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000061089A JP2001247211A (ja) 2000-03-06 2000-03-06 情報処理システムと情報処理方法および情報供給システムと情報供給方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001247211A true JP2001247211A (ja) 2001-09-11

Family

ID=18581296

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000061089A Pending JP2001247211A (ja) 2000-03-06 2000-03-06 情報処理システムと情報処理方法および情報供給システムと情報供給方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001247211A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003132167A (ja) * 2001-10-24 2003-05-09 Daido Signal Co Ltd 設備検修システム
CN102234003A (zh) * 2011-05-10 2011-11-09 江苏迅捷装具科技有限公司 一种盒装物品自动分发系统

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003132167A (ja) * 2001-10-24 2003-05-09 Daido Signal Co Ltd 設備検修システム
CN102234003A (zh) * 2011-05-10 2011-11-09 江苏迅捷装具科技有限公司 一种盒装物品自动分发系统

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20070109103A1 (en) Commercial product activation and monitoring using radio frequency identification (RFID) technology
US20050197973A1 (en) Article price management system
JP2003006745A (ja) 商品返却管理方法及び商品返却管理システム
US20130293352A1 (en) Dynamic scan context determination for asset reconciliation
JP2001101285A (ja) 物品管理システム
TW393630B (en) Protocol for storage and retrieval of data in an RFID tag which uses objects
CN103295345A (zh) 一种pos机系统及pos机服务器
JP2001247211A (ja) 情報処理システムと情報処理方法および情報供給システムと情報供給方法
JP5688650B2 (ja) 小売店における表示価格設定を維持管理するためのシステム及び方法
CN1787002B (zh) 产品信息保护方法和系统
JP2001175950A (ja) データベースおよびデータベースの構築方法およびデータベース・システムおよびデータベース・システム運用方法
JP3802717B2 (ja) 物品及び物品管理システム
JP2001247209A (ja) 情報検査装置および情報検査方法
JP2001180812A (ja) 棚情報処理システムおよび棚情報処理方法
JP2001250094A (ja) 情報記録再生装置および情報記録再生方法および情報処理システムおよび情報処理方法
JP2001184468A (ja) 情報供給方法および情報管理システム
JP2001175814A (ja) 情報の転記方法および情報処理システム
CN202995919U (zh) 一种智能终端以及使用该智能终端的信息处理系统
JP4193088B2 (ja) 情報管理システムおよび情報管理方法
JP2015102988A (ja) 商品販売システム
JP4473024B2 (ja) 物品管理システム
Shah et al. A literature review on improving error accuracy and range based on RFID for smart shopping
JP2001175820A (ja) 情報記録再生装置および情報記録再生方法
CN1074844C (zh) 射频集成电路模块电子防伪商标及识别系统
KR20060020730A (ko) 무선 주파수 통신을 이용한 상품 식별 태그 및 상품 관리방법