JP2001247209A - 情報検査装置および情報検査方法 - Google Patents

情報検査装置および情報検査方法

Info

Publication number
JP2001247209A
JP2001247209A JP2000061071A JP2000061071A JP2001247209A JP 2001247209 A JP2001247209 A JP 2001247209A JP 2000061071 A JP2000061071 A JP 2000061071A JP 2000061071 A JP2000061071 A JP 2000061071A JP 2001247209 A JP2001247209 A JP 2001247209A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
information
article
arrangement
tag
shelf
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000061071A
Other languages
English (en)
Inventor
Ryoichi Shimizu
亮一 志水
Taku Sawada
卓 澤田
Hitoshi Tsujii
均 辻井
Atsushi Oda
篤史 織田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP2000061071A priority Critical patent/JP2001247209A/ja
Publication of JP2001247209A publication Critical patent/JP2001247209A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Warehouses Or Storage Devices (AREA)
  • Information Retrieval, Db Structures And Fs Structures Therefor (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 多数の物品の間違い配置検査を連続的に実行
可能で低コストの情報検査装置および情報検査方法を提
供する。 【解決手段】 情報検査装置IU1は、物品配置システ
ムMASの棚RKに添設された棚側情報タグTFRに接
近して、記録された棚側の第1種別情報から特定情報を
読取りメモリ手段に保持すると、ついで棚RKの棚段上
に配置されている複数個の陳列物品の内の1個(Mat
1)に接近して、添設されている物品側情報タグTFM
1に記録された物品側の第2種別情報から配置情報を読
取り、この配置情報と保持されている特定情報との合致
判定を実行して、間違った配置を検査する。情報検査装
置IU1を棚段に沿って移動させるだけで、他の陳列物
品の配置検査が逐次、連続的に実行される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、情報検査装置およ
び情報検査方法に関し、とりわけ物品の配置を検査する
情報検査装置および情報検査方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般的に、商品としての物品は、棚や陳
列台或いはワゴンなどの、物品を配置可能に構成された
配置機構内の配置位置に陳列される。例えばレンタル店
舗にあっては配置機構を用いて顧客への陳列物品の表示
と貸出および返却による再陳列がなされ、或いは生産現
場においては工具等の供給と返却による再供給がなさ
れ、倉庫にあっては配置機構に整理された物品の在庫管
理がなされる。このような配置機構による物品陳列は広
く導入されており、各物品にはその配置位置などのデー
タを印字した印字ラベルが物品に貼付されて、配置機構
内の該当する配置位置に並べられる。印字ラベルの貼付
は物品の初導入時や配置替え時になされ、これ以降は、
この物品の帰属先は当該配置機構内の当該配置位置とな
る。
【0003】物品がレンタル用のビデオカセットであ
り、配置機構が開架式の棚の場合を例に説明すると、ビ
デオカセットは初導入時に、それが陳列される棚の番号
や棚内位置が印字された印字ラベルが貼付されて陳列さ
れる。これにより、このビデオカセットの帰属先はこの
棚番の棚の棚内位置となる。顧客は多くのビデオカセッ
トが陳列されている開架式の棚から、借り出しを希望す
るビデオカセットを自由に選択して取出し、吟味を行う
ことができる。この顧客による取り出しは、説明の便宜
上、ピックアップと記載される。顧客はピックアップし
た所望のビデオカセットを自ら手続窓口へ運び、レンタ
ル契約をして持ち帰る。後日にこのビデオカセットが返
却されると、返却されたビデオカセットに貼付された印
字ラベルが示している配置位置のデータを整理係員が読
み、陳列されていた棚の、以前と同一配置位置へ再度、
陳列する。この再陳列作業はマスターバックと称せられ
る。
【0004】一方、物品には商品寿命があり、たとえば
ビデオカセットがレンタルされる場合、貸出しが反復さ
れ、所定のパス回数が過ぎるとテープ媒体の劣化に伴う
画質の低下が発生する。ビデオテープのパス回数は貸出
し回数と相関があるとされるから、貸出し回数が所定数
を越えたビデオカセットは商品リストから外し、他の代
替物品をこれに替えて陳列する必要がある。上記の貸出
し回数のような情報は、その都度変化する生の情報であ
り、「アクティブ情報」と記述される。
【0005】印字ラベルなどの従来の標識は、台紙に印
刷されるように、更新が困難な恒久記録であるため、貸
出し回数データのようなアクティブ情報を記録し、さら
に頻繁に更新・追記するには適するものではない。この
ため従来では、着目するレンタル商品がどれだけの貸出
し回数(よってパス回数)を経たかといったアクティブ
情報の管理は、中央のマスターファイルによって一括集
中管理がなされ、これによりマスターファイルが所定の
時期に商品取り換え指示を回線経由で発していた。この
ようなマスターファイルによる中央一括情報管理は、販
売分野に限らず生産現場や倉庫現場においても同様に適
用されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前記のような顧客によ
るレンタル商品のピックアップ時に、配置位置から一旦
取り出されたレンタル商品が、顧客により再度、棚に戻
されることが屡々発生するが、このとき元の配置位置へ
戻される保証はなく、むしろ別の位置や、更には最寄り
の別の棚へ戻されることがある。この間違い配置の整理
のため整理員が各棚上の全物品の印字ラベルを目視で読
み、間違い配置された物品を正しい配置位置へ戻すとい
う作業が頻繁に実施されているが、目視確認作業は低効
率であり、また整理員への作業負担が増大して見落とし
や誤判断が発生するおそれがあった。
【0007】さらに、物品を元の配置位置へ再陳列する
マスターバック作業においても同様に、整理員が再陳列
する各物品の印字ラベルを目視で読み、印字されている
棚の配置位置へ戻すという作業が為されるため、見落と
しや誤認の発生のおそれがあり、従って間違い配置のチ
ェックを別途、前記ピックアップにおけると同様に実施
する必要があった。上記の結果、運営コストが増大する
という問題があり、よってその改善が期待されていた。
【0008】本発明は、前記のような従来技術における
問題点を解決するためなされたもので、目視確認の必要
がなく高信頼性を確保でき、多数の物品の間違い配置検
査を連続的に実行可能で低コストの情報検査装置および
情報検査方法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】課題解決のための手段の
説明に先立ち、本発明において使用する用語を簡単に説
明する。但し以下は本発明の理解を助するための一説明
であり、よって以下の各説明が各用語の定義、範囲等を
限定するものではない。
【0010】「情報タグ」:物品に関する情報を再生可
能または/および書き替え可能に記録し、物品に添設ま
たは一体形成可能であり、且つ情報書込・読取機能を備
える運用手段であるリーダライタ装置と非接触で情報の
授受が可能な、小型の情報担持装置または情報記録再生
装置である。情報タグは、情報を記録再生可能なメモリ
部と、リーダライタ装置との情報授受手段を具備して、
少なくともリーダライタ装置から供給される指示情報を
解析し、これに基づき情報をメモリ部へ記録・更新また
はメモリ部から記録情報を再生可能であり、さらにリー
ダライタ装置へ応答情報を供給可能に構成される。
【0011】「情報」:情報タグに記録・保持・再生・
更新・追記録・削除等が可能な情報として、以下の第1
種別の情報と、第2種別の情報がある。第1種別の情報
は「存在情報」であり、第2種別の情報には「状態情
報」か「応用情報」がある。いずれも、時空間座標で形
成される時空間領域上でのその物品に関するデータとし
て形成される。また第2種別の情報は、変化の頻度の高
いアクティブ情報である。
【0012】「存在情報」(固定情報ともいう):その
物品の存在または特定(アイデンティフィケーション)
に関する、その物品の存立に関わる基本的な情報であ
り、時空間座標で形成される時空間領域上での変動の少
ない情報であり、第1種別の情報として分類される。例
として、当該物品の識別符号(所謂、ID)、品番、寸
法、形状、重量、色調、仕様、仕入れ価額、学名、学術
分類符号等がある。したがって存在情報は時間的または
/および空間的に半ば固定された第1種別の情報であ
る。その更新は可能であるが、その頻度は後述の状態情
報の頻度に比して少ない。
【0013】「状態情報」:上記存在情報を有する物品
が、時間座標および空間座標により形成される時空領域
内の特定位置において有する属性の情報であり、存在情
報に基づき誘導された時間的・空間的に依存する情報を
含む、変化の頻度の高いアクティブ情報である。これは
第2種別の情報として分類される。例としては、その商
品の発売時期と場所、発売後の経過期間、商品の陳列ま
たは展示位置情報、定価、実売価格、割引率、取引記録
(レンタル商品の場合は貸し出し日数や貸出回数)、な
どの、過去/現在に係る情報がある。したがって状態情
報は時間的または/および空間的に常時変化し、常時更
新または追加される第2種別の情報である。
【0014】「応用情報」:上記状態情報に基づき誘導
された応用的なアクティブ情報であり、第2種別の情報
として分類される。例としてマーケティング情報があ
る。マーケティング情報には過去/現在データに基づい
て未来の販売を予測する情報や、ある地域(ローカルエ
リア)情報に基づく他のエリアの予測情報等がある。
【0015】「POP(ポイント・オブ・プロセッシン
グ)」:販売現場や生産現場等において、商品や製品の
存在情報のみならず応用情報を含む、当該商品や製品に
属するあらゆる情報を、当該商品や製品に添設された情
報タグに記入処理、または再生処理し、これら処理のす
べて、または大部分を現場側で完結させるという概念を
POP(ポイント・オブ・プロセッシング)とする。こ
のPOP(ポイント・オブ・プロセッシング)は従来の
POSの概念を拡張するものであり、本出願人によって
提唱される概念である。
【0016】「POM(ポイント・オブ・マネジメン
ト)」:販売現場や生産現場等において、商品や製品の
存在情報のみならず応用情報などの、当該商品や製品に
属するあらゆる情報の管理にとどまらず、さらに当該商
品自体や製品自体の管理をも、両管理を一体で、現場側
だけで、または主として現場側で実行するという概念を
POM(ポイント・オブ・マネジメント)とする。この
POM(ポイント・オブ・マネジメント)は従来のPO
Sの概念を拡張するものであり、本出願人によって提唱
される概念である。
【0017】以下、本発明に係る手段を述べる。前記従
来技術の課題を解決するとともに前記目的を達成するべ
く、本発明の請求項1に係る情報検査装置は、物品を配
置可能な配置機構と、前記配置機構に添設または一体に
構成され、情報の記憶手段を備えて少なくとも前記配置
機構または配置機構内位置を特定可能な配置機構特定情
報を再生可能に記録した配置機構側情報タグと、前記配
置機構に配置された任意の少なくとも1個の前記物品
と、前記物品に添設または一体に構成され、情報の記憶
手段を備えて少なくとも前記配置された配置機構または
配置機構内位置に関する配置情報を再生可能に記録した
物品側情報タグと、を備える物品配置システムに適用さ
れ、且つ前記配置機構側情報タグと前記物品側情報タグ
に夫々接近することにより、前記配置機構側情報タグと
前記物品側情報タグに記録された情報を夫々再生可能な
情報検査装置であって、前記配置機構側情報タグから読
み出した前記配置機構特定情報を保持する保持手段と、
前記物品側情報タグから読み出した前記配置情報と、前
記保持手段に保持された前記配置機構特定情報とを比較
して前記配置機構または配置機構内位置の合致を判定す
る合致判定手段と、前記合致判定手段による判定結果を
表示または印字または音声で報知する報知手段と、を備
えたことを特徴とする。
【0018】前記の情報検査装置によれば、配置機構側
情報タグから配置機構特定情報が読み出されて保持手段
へ保持されるから、これ以降に各物品側情報タグからそ
の配置情報が読み出される度に、この配置情報と保持手
段から取り出した配置機構特定情報との比較が容易に為
されて合致判定されることで、誤配置された物品が検出
される。したがって同一配置機構に配置された複数の物
品の配置の正否検査が逐次、配置情報の読み出しの度に
為されることにより、多数の物品の配置検査が継続して
効率的に為される。しかも合致判定の結果が報知手段に
より報知されることにより、確認が容易かつ迅速・確実
になされる。
【0019】本発明の請求項2に係る情報検査方法は、
物品を配置可能な配置機構と、前記配置機構に添設また
は一体に構成され、情報の記憶手段を備えて少なくとも
前記配置機構または配置機構内位置を特定可能な配置機
構特定情報を再生可能に記録した配置機構側情報タグ
と、前記配置機構に配置された任意の少なくとも1個の
前記物品と、前記物品に添設または一体に構成され、情
報の記憶手段を備えて少なくとも前記配置された配置機
構または配置機構内位置に関する配置情報を再生可能に
記録した物品側情報タグと、を備える物品配置システム
につき、前記配置機構側情報タグと前記物品側情報タグ
に夫々接近することにより、前記配置機構側情報タグと
前記物品側情報タグに記録された情報を夫々再生可能な
情報検査装置に適用される情報検査方法であって、前記
配置機構側情報タグから前記配置機構特定情報を読み出
し、保持する第1過程と、前記物品側情報タグから前記
配置情報を読み出し、前記配置情報と前記保持された前
記配置機構特定情報とを比較して前記配置機構または配
置機構内位置の合致を判定する第2過程と、前記合致判
定の結果を表示または印字または音声で報知する第3過
程と、を備えたことを特徴とする。
【0020】前記の情報検査方法によれば、配置機構側
情報タグから配置機構特定情報が読み出されて保持され
るから、これ以降に各物品側情報タグからその配置情報
が読み出される度に、この配置情報と保持された配置機
構特定情報との比較が容易に為されて合致判定されるこ
とで、誤配置された物品が検出される。したがって同一
配置機構に配置された複数の物品の配置の正否検査が逐
次、継続的に為され、且つ配置機構側情報タグから再
度、配置機構特定情報を読み出す必要がないことによ
り、多数の物品の配置検査が効率的に為される。しかも
合致判定の結果が報知手段により報知されることによ
り、確認が容易かつ迅速・確実になされる。
【0021】本発明の請求項3に係る情報検査装置は、
物品を配置可能な配置機構と、前記配置機構に添設また
は一体に構成され、情報の記憶手段を備えて少なくとも
前記配置機構または配置機構内位置を特定可能な配置機
構特定情報を再生可能に記録した配置機構側情報タグ
と、前記配置機構に配置された任意の少なくとも1個の
前記物品と、前記物品に添設または一体に構成され、情
報の記憶手段を備えて少なくとも前記配置された配置機
構または配置機構内位置に関する配置情報を再生可能に
記録した物品側情報タグと、を備える物品配置システム
に適用され、且つ前記配置機構側情報タグと前記物品側
情報タグに夫々接近することにより、前記配置機構側情
報タグと前記物品側情報タグに記録された情報を夫々再
生可能な情報検査装置であって、前記少なくとも1個の
物品側情報タグから読み出した前記配置情報を夫々保持
する保持手段と、前記配置機構側情報タグから読み出し
た前記配置機構特定情報と、前記保持手段に保持された
前記少なくとも1個の配置情報とを比較して前記配置機
構または配置機構内位置の合致を判定する合致判定手段
と、前記合致判定手段による判定結果を表示または印字
または音声で報知する報知手段と、を備えたことを特徴
とする。
【0022】前記の情報検査装置によれば、少なくとも
1個の物品側情報タグから配置情報が読み出されて保持
手段へ夫々保持されるから、配置機構側情報タグから配
置機構特定情報が読み出された際に、保持手段から順次
取り出した配置情報と配置機構特定情報との比較が容易
に為され、合致判定が順次連続してなされることで、誤
配置された物品が順次、検出される。したがって同一配
置機構に配置された複数の物品の配置の正否判定が順次
連続的に為されることになり、多数の物品の配置検査が
効率的に為される。しかも合致判定の結果が報知手段に
より報知されることにより、確認が容易かつ迅速・確実
になされる。
【0023】本発明の請求項4に係る情報検査方法は、
物品を配置可能な配置機構と、前記配置機構に添設また
は一体に構成され、情報の記憶手段を備えて少なくとも
前記配置機構または配置機構内位置を特定可能な配置機
構特定情報を再生可能に記録した配置機構側情報タグ
と、前記配置機構に配置された任意の少なくとも1個の
前記物品と、前記物品に添設または一体に構成され、情
報の記憶手段を備えて少なくとも前記配置された配置機
構または配置機構内位置に関する配置情報を再生可能に
記録した物品側情報タグと、を備える物品配置システム
につき、前記配置機構側情報タグと前記物品側情報タグ
に夫々接近することにより、前記配置機構側情報タグと
前記物品側情報タグに記録された情報を夫々再生可能な
情報検査装置に適用される情報検査方法であって、前記
少なくとも1個の物品側情報タグから前記配置情報を読
出し、それぞれ保持する第1過程と、前記配置機構側情
報タグから読み出した前記配置機構特定情報と、前記保
持手段にそれぞれ保持された前記配置情報とを順次比較
して前記配置機構または配置機構内位置の合致を順次判
定する第2過程と、前記合致判定の結果を表示または印
字または音声で報知する第3過程と、を備えたことを特
徴とする。
【0024】前記の情報検査方法によれば、少なくとも
1個の物品側情報タグから配置情報が読み出されて夫々
保持されるから、配置機構側情報タグから配置機構特定
情報が読み出された際に、配置機構特定情報とそれぞれ
保持された配置情報との比較が容易に為され、合致判定
が順次連続してなされることで、誤配置された物品が順
次、検出される。したがって同一配置機構に配置された
複数の物品の配置の正否判定が順次連続的に為されるこ
とになり、多数の物品の配置検査が効率的に為される。
しかも合致判定の結果が報知手段により報知されること
により、確認が容易かつ迅速・確実になされる。
【0025】本発明の請求項5に係る情報検査装置は、
請求項1または3記載のものにおいて、前記物品側情報
タグに記録されている、期限に関わる情報を再生する期
限情報読出手段を備え、前記期限情報読出手段は、前記
物品側情報タグに接近して前記配置情報が読み出される
際に同時に、前記期限に関わる情報を読み出して期限切
れの判定を行い、前記報知手段は前記判定結果を表示ま
たは印字または音声で報知することを特徴とする。これ
により、配置機構または配置機構内位置の合致判定のた
めの一度の接近操作で、期限に関わる情報も同時に読み
出され、期限切れの判定をも一挙に行うことができ、よ
って操作が簡素化される。また判定結果の報知により確
認が容易となり誤操作の発生が排除される。
【0026】本発明の請求項6に係る情報検査方法は、
請求項2または4記載のものにおいて、前記物品側情報
タグに接近して前記配置情報を読み出す際に同時に、前
記物品側情報タグに記録されている、期限に関わる情報
を再生して期限切れの判定を行い、前記判定結果を表示
または印字または音声で報知することを特徴とする。こ
れにより、配置機構または配置機構内位置の合致判定の
ための一度の接近操作で、期限に関わる情報も同時に読
み出され、期限切れの判定をも一挙に行うことができ、
よって操作が簡素化される。また判定結果の報知により
確認が容易となり誤操作の発生が排除される。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、この発明の好適な実施形態
を添付図を参照して詳細に説明する。なお、以下に述べ
る実施形態は、この発明の本質的な構成と作用を示すた
めの好適な例の一部であり、したがって技術構成上好ま
しい種々の限定が付されている場合があるが、この発明
の範囲は、以下の説明において特にこの発明を限定する
旨の記載がない限り、これらの形態に限られるものでは
ない。さらに、以下の各実施形態においては物品を配置
可能な配置機構の一例として棚を適用しているが、本発
明に係る配置機構は棚に限定されることなく、物品を配
置可能な台、ワゴン等の全ゆる機構を適用することが可
能である。
【0028】第1の実施形態:図1は、本発明に係る情
報検査装置の第1の実施形態のブロック構成図である。
図2は、図1に示される情報検査装置の正面図である。
さらに図3は図1に示される情報検査装置が適用される
物品配置システムの斜視図である。本実施形態に係る情
報検査装置IU1は、非接触型の情報タグに対して非接
触で情報を読取り又は書込む機能を備え、且つ情報タグ
の使用形態に対応してその運用を制御するとともに、情
報タグから読み取った情報に基づいて物品の配置位置を
検査する。ここで情報タグは物品に添設され又は当該物
品に組み込まれて一体化されたもので、当該物品に関わ
る情報を授受して内蔵する記憶手段に再生自在に記録可
能に構成されている。
【0029】情報検査装置IU1は、図2に示されるよ
うにハンディ型で構成され、図1に示されるようにアン
テナ装置ANT1と、この装置全体の動作を制御する制
御部R11と、クロック発生部R1と、フィルタ部R2
と、変調手段R3と、電力増幅部R4と、端子電圧検出
手段R5と、復調手段R6と、メモリ手段R7と、アプ
リケーションプログラム記憶部R12と、入力手段Ip
kyと、報知手段Dplyを備えて、送信モードと受信
モードと情報検査モードで動作する。送信モードでは情
報タグへ指示信号または/および記録データを付与し、
受信モードでは情報タグからのレスポンスを受理する。
さらに情報検査モードでは、送信モードおよび受信モー
ドにより得た情報を使用して物品の配置位置の検査処理
をする。
【0030】情報検査装置IU1には、ストアード・プ
ログラム方式で動作する、不図示の超小型演算処理装置
(マイクロプロセッサ・ユニット)または論理処理回路
を具備し、前記制御部R11と、アプリケーションプロ
グラム記憶部R12に格納されたプログラムは、これら
によって読取りおよび実行可能なプログラムとして準備
されている。
【0031】クロック発生部R1は、発振回路と分周回
路とを備え、搬送周波数のクロック信号を出力するとと
もに、このクロック信号を分周して、装置内の各種デジ
タル回路部の動作基準クロックとなるマスタークロック
を生成して出力する。搬送波クロック信号はフィルタ回
路部R2へ供給される。マスタークロックは、制御部R
11、変調手段R3、復調手段R6、メモリ手段R7、
報知手段Dply等へ供給される。
【0032】フィルタ部R2は、波形整形用の低域通過
フィルタ等を備え、搬送波クロック信号の高周波成分を
除去することで、搬送波信号として搬送波周波数の正弦
波信号を出力する。この搬送波信号は変調手段R3へ供
給される。変調手段R3は、送信モード下で、制御部R
11から符号化された送信データdtの供給を受け、こ
の送信データdtに基づいて搬送波に例えばASK変調
を施して、変調信号として出力する。変調信号は電力増
幅部R4へ供給される。また変調手段R3は受信モード
下では、符号化された送信すべき情報の供給を受けず、
よって搬送波を素通しして電力増幅部R4へ供給するよ
う構成される。
【0033】電力増幅部R4は、送信モードでは所定の
増幅率で変調信号を電力増幅し、受信モードでは所定の
増幅率で搬送波のみを電力増幅する。電力増幅された変
調信号または搬送波はアンテナANT1へ供給される。
アンテナANT1は、送受信兼用のループ状アンテナで
構成され、送信モードでは変調信号に基づく電磁界を形
成させ、受信モードでは搬送波に基づく電磁界を形成さ
せ、よって何れのモードにあっても情報タグ側のアンテ
ナと電磁界を介した誘導結合をする。
【0034】端子電圧検出手段R5は、アンテナANT
1に発生した高周波電圧の変動を検出し、検出電圧を復
調手段R6へ供給する。なお、端子電圧検出手段R5の
入力インピーダンスは、アンテナANT1のインピーダ
ンスよりも充分高く設定されている。復調手段R6は検
出電圧に基づき復調を施し、復調信号として制御部R1
1へ供給する。
【0035】アプリケーションプログラム記憶部R12
は、前掲の超小型演算処理装置(不図示のマイクロプロ
セッサ・ユニット)によって読取りおよび実行可能なプ
ログラムを格納する部分として、読出専用メモリ装置
(リードオンリーメモリ:ROM)または不揮発性メモ
リ装置などで構成される。本実施形態では、アプリケー
ションプログラム記憶部R12に合致判定プログラムA
p11などが格納されている。
【0036】入力手段Ipkyは操作者により操作され
るキーボード等で構成され、送信モードまたは受信モー
ドまたは情報検査モードにおいて操作者により入力され
たデータや指示情報を制御部R11へ送る。報知手段D
plyは液晶パネル(LCD)やLED等で構成され、
制御部R11から付与された情報、例えば合致判定結果
を表示により報知する。または印字機構で構成され、印
字により報知する。または音声ガイド機構で構成され、
音声ガイドにより報知する。
【0037】制御部R11は、情報タグと非接触で情報
を読取り又は書込む送信モードと受信モードの動作の制
御と、情報検査処理動作の制御に加え、装置全体の動作
を制御するものであり、コントロール手段1、符号化・
復号化手段2、メモリ管理手段3、物品側情報タグ読出
・記録手段4、棚側情報タグ読出・記録手段5、棚側又
は物品側情報タグの確認手段6を備える。これら各手段
は超小型演算処理装置(マイクロプロセッサ・ユニッ
ト)による実行可能なプログラムとして準備され、いず
れも不図示の、読出専用メモリであるマスクROMや、
EEPROM(電気的消去可能プログラマブル読出しメ
モリ)、フラッシュメモリ等の不揮発性メモリに格納さ
れる。また一部をSRAM(記憶保持動作が不要な随時
書込・読出メモリ)に格納するか、或いは外付けの記録
媒体から実行時にDRAM(記憶保持動作がなされる随
時書込・読出メモリ)に取り込み実行するよう構成でき
る。
【0038】コントロール手段1は各手段の動作をその
タイミングとともに制御し、且つ情報検査モードで前掲
の合致判定プログラムAp11の超小型演算処理装置
(マイクロプロセッサ・ユニット)による実行を制御す
る機能を有する。
【0039】符号化・復号化手段2は、送信モード時
に、コントロール手段1から供給される情報にCRC符
号等の誤り訂正用コードを付与し、誤り訂正用コードを
付与したデータを符号化してコントロール手段1へ供給
する。また受信モード時に、コントロール手段1から供
給される情報に復調信号にCRC符号等の誤り訂正用コ
ードに基づく誤り訂正を施して、情報タグ側から付与さ
れたレスポンス情報を正しく復元する。
【0040】メモリ管理手段3は保持手段として作用
し、コントロール手段1の制御下で、情報をメモリ手段
R7へ一時記憶して保持する。或いは一時記憶した情報
をメモリ手段R7から読み出す。メモリ手段R7へ一時
記憶される情報には、棚側情報タグから読出した棚位置
情報i1などがある。
【0041】物品側情報タグ読出・記録手段4はコント
ロール手段1の制御下で、物品側情報タグへ情報を記録
し、または物品側情報タグから情報を読出再生する。棚
側情報タグ読出・記録手段5はコントロール手段1の制
御下で、棚側情報タグへ情報を記録し、または棚側情報
タグから情報を読出再生する。棚側又は物品側情報タグ
の確認手段6は、情報タグが交信可能距離に位置してい
ることを確認して、結果をコントロール手段1へ送る。
【0042】上記の情報検査装置IU1は、図3に示さ
れる物品配置システムの運用において使用される。図3
に示される物品配置システムMASは、配置機構である
棚RKと、棚RKに添設された棚側情報タグTFRと、
少なくとも1個の陳列物品Mat1と、陳列物品Mat
1に添設された物品側情報タグTFM1を備えて構成さ
れる。棚RKの棚段には、示された陳列物品Mat1に
代表される複数個の物品が陳列可能であり、各陳列物品
の夫々には同様に物品側情報タグが添設されている。棚
側情報タグTFRは、情報の記憶手段を備え、この棚R
Kの存立に関わる情報を棚側の第1種別情報として記録
している。この、棚側の第1種別情報としては、棚番号
(棚番)、ジャンル、フロア・ロケーション(コーナー
番号)などの棚特定情報があり、配置機構または配置機
構内位置(棚または棚内位置)を特定可能とする配置機
構特定情報を形成している。
【0043】一方、物品側情報タグTFM1は情報の記
憶手段を備えて、この陳列物品Mat1を特定する情報
や、この陳列物品Mat1の存立に関わる情報である例
えば品番が、物品側の第1種別情報として記録され、さ
らにこの陳列物品Mat1の存在に関わる情報である、
物品側の第2種別情報として、この陳列物品Mat1が
陳列されている配置機構または配置機構内位置(棚また
は棚内位置)を特定する情報である棚番号、ジャンル、
フロア・ロケーションなどが記録されている。この結
果、陳列物品Mat1の正しい配置位置はこの第2種別
情報によって特定された棚または棚内位置となる。した
がって例えば他の棚に配置されるべき物品が間違ってこ
の棚RKに配置されている場合には、情報検査装置IU
1を用いてその物品に記録されている第2種別情報を検
査することにより検出することができる。
【0044】情報検査装置IU1は、非接触の接近操作
により、棚側情報タグTFRおよび物品側情報タグTF
M1から情報を読出し、または情報を書込み記録させる
よう構成されている。情報検査装置IU1は例えばハン
ディ型に構成され、図示されるように棚側情報タグTF
Rまたは物品側情報タグTFM1に非接触で相互誘導に
よる電磁界の感応が可能な位置に容易に移動可能に構成
される。
【0045】実際の操作につき説明すると、棚側情報タ
グTFRまたは物品側情報タグTFM1と情報検査装置
IU1間で情報授受がなされる場合に、非接触型では少
なくとも情報検査装置IU1が形成させる電磁界に感応
できる領域内に、棚側情報タグTFRまたは物品側情報
タグTFM1を位置させる必要がある。したがって棚側
情報タグTFRまたは物品側情報タグTFM1と情報検
査装置IU1とを相対的に接近させて、形成された電磁
界にこれらが感応するようにする。通常、固定位置の棚
RKの棚側情報タグTFRや、または静止位置に置かれ
た物品Mat1に添設された物品側情報タグTFM1に
ハンディ式の情報検査装置IU1を移動して接近させる
か、または据え置き型情報検査装置IU1に物品側情報
タグTFM1(具体的には物品側情報タグTFM1が添
設された物品Mat1)を移動して接近させる操作が実
行される。これら接近操作は例えば、操作者が何れか一
方に他方を「かざす」操作をすることにより実行され
る。これにより情報タグ側が電磁界に感応して情報検査
装置IU1との間で情報授受がなされる。また、この情
報授受および情報タグ内の情報処理は接近感応操作が継
続している期間のみ実行可能となる。
【0046】上記の情報検査装置IU1の動作の説明に
先立って、以下に情報タグの説明をする。図6は、ワン
チップ構成で実現された情報タグの外観図である。同図
に示されるように、情報タグTFは基台Bsとなるチッ
プ上にアンテナ装置ANT2がループアンテナとして形
成され、このアンテナ装置ANT2に半導体チップIC
とキャパシタCが接続されて構成される。キャパシタC
は共振周波数を調整するものである。この情報タグTF
が棚RKに添設されて棚側情報タグTFRとなり、また
物品Mat1に添設されて物品側情報タグTFM1とな
る。棚側情報タグTFRおよび物品側情報タグTFM1
の具体例として、テレファイル(商品名)が適用され
る。テレファイルは小型かつ薄型であり、棚RKや物品
Mat1に容易に添設できる。そして情報検査装置IU
1を「かざし」操作で接近させるだけで励起され、情報
検査装置IU1と情報授受が為される。すなわちテレフ
ァイルは、情報検査装置IU1と非接触で相互誘導によ
り電磁波の送受が可能な遠隔位置に置かれ、対象とする
棚RKや物品Mat1の筐体に貼付されて、情報検査装
置IU1により起動され、この棚RKや物品Mat1に
関わる情報を受理して記録し、また再生するよう構成さ
れている。
【0047】図4は、図3に示された棚側情報タグTF
Rのブロック構成図である。棚側情報タグTFRは、配
置機構側情報タグとして、物品を陳列する棚RKに添設
されるか、棚RKに組み込まれ一体化され、電磁界を周
辺に形成する情報検査装置IU1との相対距離が電磁界
に感応可能な限界距離以内になると電磁界に感応して作
動し、情報検査装置IU1と非接触で情報授受を行う。
棚側情報タグTFRは、情報検査装置IU1のアンテナ
装置ANT1との間で電磁界を媒体として誘導結合さ
れ、相互誘導により非接触で情報を送受するとともに電
力供給を受けるアンテナ装置ANT2および、このアン
テナ装置ANT2にいずれも接続された復調手段Deお
よび変調手段Cmを備える送受信手段Tr、このアンテ
ナ装置ANT2にそれぞれ接続された、電源部Pw、ク
ロック抽出部Ck、装置全体の動作を制御する制御手段
Cntr、この制御手段Cntrに接続された符号化・
復号化手段Erc、さらに制御手段Cntrに接続され
た不揮発性メモリ装置Memを備える。不揮発性メモリ
装置Memは記憶手段として機能する。
【0048】アンテナ装置ANT2は送受信兼用で、例
えばループ状アンテナで構成される。復調手段Deはア
ンテナ装置ANT2に発生した誘導電流を等化処理し、
さらに検波・復調して情報とし、制御手段Cntrへ供
給する。変調手段Cmは、制御手段Cntrから供給さ
れた再生情報に符号化を施したレスポンス情報に基づき
負荷インピーダンス(不図示)をアンテナ装置ANT2
に断続させる制御をすることで反射波を変調処理する
か、或いはレスポンス情報に基づき電源部Pwに直接ま
たは間接に接続された負荷を断続させる制御をするか、
或いはレスポンス情報で変調(例えばASK変調)した
別周波数の搬送波をアンテナ装置ANT2へ給電する構
成であるかの、いずれかの構成とする。
【0049】これをさらに説明すると、レスポンス情報
に基づきアンテナ装置ANT2の負荷インピーダンスを
制御する構成では、情報検査装置IU1から電磁界の作
用を受け続けているアンテナ装置ANT2から搬送波の
反射波を発射させる際に、レスポンス情報に基づき負荷
インピーダンスを切換制御することによりアンテナ装置
ANT2の反射率を制御し、これにより反射波を前述し
たレスポンス情報で変調されたものにする。一方、レス
ポンス情報に基づき電源の負荷を制御する構成では、レ
スポンス情報に基づいた負荷の切換制御により電源にか
かるロードを切換えて誘導結合状態にある情報タグTF
R側のインピーダンスを変動させることで変調するよう
に構成される。この情報タグTFR側のインピーダンス
変動は、誘導結合状態にある情報検査装置IU1側で、
アンテナ装置ANT1の端子電圧変動や投入電力量の変
動として検出される。
【0050】上記のように、本実施形態の構成による情
報授受は、棚側情報タグTFRのアンテナ装置ANT2
が情報検査装置IU1の発した電磁波を受信した際に相
互誘導により生成する誘導電流を処理して情報を復調
し、ついで情報検査装置IU1へ発信する情報に基づき
アンテナ装置ANT2の負荷インピーダンスを制御して
送信するか(搬送波の反射波による情報送信)、情報検
査装置IU1へ発信する情報に基づき棚側情報タグTF
R側の電源の負荷を制御して送信するか(インピーダン
ス変動による情報送信)、情報検査装置IU1へ発信す
る情報により別周波数の搬送波に変調を施してアンテナ
装置ANT2へ給電して送信するか(棚側情報タグTF
Rの有する送信機能が発する別周波数の送信波による情
報送信)、等の何れかにより実現される。さらに他の原
理によっても実現可能である。
【0051】電源部Pwは、アンテナ装置ANT2が電
磁界を介して相互誘導で発生させた高周波の誘導電流を
受けて整流し、これを電源として装置各部に電力供給す
る。さらに安定な直流電圧を出力するための電圧安定化
回路を備えることも可能である。そして装置各部はこの
供給電力によって作動することができる。
【0052】クロック抽出部Ckは分周回路を備え、ア
ンテナ装置ANT2で受信した搬送波に基づいて搬送周
波数のクロック信号を出力するとともに、このクロック
信号を分周して、装置内の各部の動作基準クロックとな
るマスタークロックを生成して出力する。
【0053】不揮発性メモリ装置Memは、この棚側情
報タグTFRが添設されている棚RKを特定する第1種
別情報isjr1を記録する第1種別情報領域を形成可
能であり、制御手段Cntrの制御によってこの領域を
形成して第1種別情報isjr1を更新かつ再生自在に
記録し、またこの領域から第1種別情報isjr1を再
生する。
【0054】制御手段Cntrは、受信時において送受
信手段Trから付与される復調された信号を符号化・復
号化手段Ercへ送る。符号化・復号化手段Ercは、
制御手段Cntrから供給される情報へ復号化とCRC
符号に基づく誤り修正とを施して制御手段Cntrへ返
送し、制御手段Cntrはこれより指示情報を抽出す
る。このようにして情報検査装置IU1から電磁界を媒
介して付与された指示情報が復元される。また、符号化
・復号化手段Ercは返信時には制御手段Cntrから
供給される情報にCRC符号等の誤り訂正用コードを付
与し、誤り訂正用コードを付与したデータを符号化した
レスポンス情報を制御手段Cntrへ返送する。符号化
・復号化手段Ercはデータのエラー訂正機能を含む
が、この他にデータの暗号化/復号化機能を備える構成
とすることも可能である。さらにCRC方式に限定され
ず他のエラー訂正回路を適用することも可能である。
【0055】制御手段Cntrは、クロック抽出部Ck
から供給されたクロックに基づき、復調手段Deから供
給された復調信号を符号化・復号化手段Ercへ送付
し、エラー訂正された信号に基づき各種の指示情報を抽
出し、また記録用の情報を分離抽出して、これら指示情
報を解析し、所定の処理を所定の手順で逐次実行する、
シーケンス制御機能を備えた半導体ロジック制御回路と
して構成される。このような所定の手順に従い、条件を
判定して例えば複数ゲートの開閉を時系列で逐次実行す
る半導体シーケンス・コントローラの技術は広く適用さ
れており、制御手段Cntrはこの技術を利用したもの
である。
【0056】情報検査装置IU1から届いた指示情報
が、第1種別情報isjr1を情報検査装置IU1へ発
信する指示であれば、不揮発性メモリ装置Memの第1
種別情報領域に記録された第1種別情報isjr1を
「1」と「0」から成る2値情報として読み出し、符号
化・復号化手段Ercを経由して変調手段Cmへ送る。
上記のように制御手段Cntrは、指示情報解析手段お
よびシーケンス制御手段として作用するとともに、信号
処理手段として作用する。これにより、情報検査装置I
U1から送付された指示情報に基づいて処理が実行さ
れ、その実行結果が変調手段Cmへ送られることにな
る。実行結果を制御手段Cntrから受けた変調手段C
mは、上述した何れかの変調方式に基づく変調処理を実
行する。これを受けて送受信手段Trは変調信号をアン
テナ装置ANT2を介して情報検査装置IU1へ付与す
る。この付与は前述したように、情報タグTFの有する
送信機能による送信波によるか、反射波によるか、また
はインピーダンス変動による原理で為される。
【0057】図5は、図3に示される物品側情報タグの
ブロック構成図である。物品側情報タグTFM1は、物
品Mat1に添設されるか、物品Mat1に一体化して
組み込まれる。この物品Mat1は、前記の棚側情報タ
グTFRが添設された棚RKに陳列される。物品側情報
タグTFM1は前記の棚側情報タグTFRと異なり記憶
手段Memに、この物品Mat1の存在に関わる第1種
別情報isjm1を記録する第1種別情報領域と、この
物品Mat1の状態に関わる第2種別情報isjm2を
記録する第2種別情報領域を形成する。さらに図示され
ないが、この物品Mat1の使用に関わる第3種別情報
isjm3を記録する第3種別情報領域を形成すること
もある。ここで物品側情報タグTFM1の動作を制御す
る制御手段Cntmは記憶手段Memに、前記の棚側の
第1種別情報isjr1を物品側の第2種別情報isj
m2として記録/再生する。その他の機能と構成は前記
の棚側情報タグTFRと略同様である。
【0058】つぎに、情報検査装置IU1による棚側情
報タグTFRまたは物品側情報タグTFM1内のメモリ
手段の内容を検出する原理を説明する。なお以下では説
明の便宜上、棚側情報タグTFRまたは物品側情報タグ
TFM1をまとめた「情報タグTF」と記述する。本発
明の情報検査装置IU1側のループ状のアンテナANT
1を第1アンテナとし、情報タグTF側のループ状のア
ンテナANT2を第2アンテナとすると、第1および第
2アンテナが向き合い、第1アンテナに流れる電流によ
り発生した磁界が第2アンテナにより捕捉される際に、
第1アンテナに流れる電流の変化に対応してこの電流の
作る磁界が変化する。これにより第2アンテナを貫く磁
束に変化が生じ、相互誘導によって第2アンテナに起電
力が発生する。第2アンテナに発生する起電力V2は、
第1アンテナの電流I1の変化に比例し、Mを相互イン
ダクタンスとした同調条件下において V2=M(dI1/dt) で示され、第2アンテナを流れる電流I2は、接続され
た回路特性に依存する。一方、情報タグTFの第2アン
テナには、負荷インピーダンスとして抵抗やリアクタン
ス(誘導性リアクタンスωLまたは容量性リアクタンス
1/ωC)が接続可能であり、且つ、この負荷インピー
ダンスの第2アンテナへの断続は、情報タグTFの備え
るメモリ手段の内容(「1」か「0」)によって制御さ
れる。
【0059】a.第1の検出原理:上記のように情報検
査装置IU1を1次側とし、この情報検査装置IU1と
相互誘導により誘導結合された情報タグTFを2次側と
して、2次側の総インピーダンスがZであるとき、図7
に示される誘導結合4端子網として扱うことができる。
ここで1次側において測定されるインピーダンスZie
は、以下のように算出される。ωを角周波数、リーダラ
イタ装置RW1のアンテナANT1のインダクタンスを
L1、起電力をV1、電流をI1、また情報タグTFの
アンテナANT2のインダクタンスをL2、起電力をV
2、電流をI2、さらにアンテナANT1とアンテナA
NT2の相互インダクタンスをMとして、同調条件下で
誘導起電力V1は、 V1=jω*L1*I1+jω*M*I2 であり、また誘導起電力V2は、 V2=jω*M*I1+jω*L2*I2 である。ここで、電流I2の方向が逆になることから、 V2=−Z*I2 となる。
【0060】以上から、情報検査装置IU1側のインピ
ーダンスZieは、記号「**」を2乗として、第1項
としてのjω*(L1−M**2/L2)と、第2項と
してのjω*(M**2)*Z/L2*(Z+jω*L
2)の和となる。ここで、 u2=L2/jω*(M**2) さらに、 u3=(L2**2)/Z*(M**2) として前記第2項を変形すると、1/(u2+u3)と
なる。したがって、前記第1項をu1とすると、情報検
査装置IU1側のインピーダンスZieは、 Zie=u1+1/(u2+u3) となる。この結果、図7に示される誘導結合4端子網の
等価回路を図8のように示すことができる。
【0061】情報タグTF側のインピーダンスZを、メ
モリ手段の内容(「1」か「0」のうちのいずれか一
方、例えば「1」)に応じて無限インピーダンスとする
よう回路を制御する場合は、 u3=(L2**2)/Z*(M**2) の項が無限小となり、よってメモリ手段の「1」の状態
は、情報検査装置IU1側でインピーダンス Zie1=jω*L1 として観測される。一方、情報タグTF側のインピーダ
ンスZを、メモリ手段の内容(「1」か「0」のうちの
いずれか一方、例えば「0」)に応じてゼロインピーダ
ンスとする場合は、 1/(u2+u3) の項が無限小となり、よってメモリ手段の「0」の状態
は、情報検査装置IU1側でインピーダンス Zie0=jω*(L1−M**2/L2) として観測される。これは、アンテナANT1とアンテ
ナANT2の結合定数k k**2=M**2/L1*L2 を用いて、 Zie0=jω*L1*(1−k**2) として示される。このように、情報タグTF側のメモリ
手段の「1」か「0」の状態は、情報検査装置IU1側
で上記の異なるインピーダンス値Zie1、Zie0と
して観測されることにより、容易にメモリ手段の「1」
か「0」の状態を検出することができる。
【0062】さらに、情報タグTF側のインピーダンス
Zをゼロから無限大の間の任意の異なる値に切り換える
構成とすることで、夫々に対応した異なるインピーダン
ス値Zieとして観測することができる。このように、
相互誘導により2次側(情報タグTF側)の負荷Zに応
じて1次側(情報検査装置IU1側)のインピーダンス
Zieが変化するから、この1次側のインピーダンスZ
ie変化を検出することにより、情報タグTF側の状態
を検出できる。
【0063】b.第2の検出原理:つぎに、上記の誘導
結合4端子網に1次側のみから電力供給する構成とする
ことにより、情報検査装置IU1の電力供給回路には誘
導結合4端子網全体が負荷となり、負荷のインピーダン
スZieの変化に伴い供給する電力が変動する。よって
情報検査装置IU1においてこの供給電力の変動を検出
することにより、情報タグTFのメモリ手段の内容の検
出が可能になる。
【0064】c.第3の検出原理:情報タグTF側のア
ンテナANT2に、情報検査装置IU1側のアンテナA
NT1から電磁波が入射し、電磁誘導により情報タグT
F側に誘導電流が発生すると、それが再びアンテナAN
T2から電磁波を放出するが、これは電磁波のアンテナ
ANT2による後方散乱または反射(以降、反射として
記載)として情報検査装置IU1側で観測される。しか
もこの反射率は情報タグTFのアンテナインピーダンス
に依存し、またアンテナインピーダンスは回路の状態に
依存するから、情報検査装置IU1は観測された反射波
によって情報タグTFの回路の状態を知ることができ
る。したがって、情報タグTFのアンテナインピーダン
スをメモリ手段の内容に対応して変化させる構成とする
ことにより、情報検査装置IU1は観測された反射波に
よって情報タグTFのメモリ手段の内容を検出すること
ができる。
【0065】上記第2または第3の検出原理に関してさ
らに説明すると、情報タグTFの状態の変化によりアン
テナANT2の共振周波数が変化してシフトする場合
と、共振周波数が変化しない場合がある。共振回路の電
流はインピーダンスZの関数であり、インピーダンスZ
は抵抗R、インダクタンスL、キャパシタンスCの関数
である。例えばアンテナ共振回路の等価回路が、抵抗
R、インダクタンスL、キャパシタンスCの直列接続で
近似される場合のインピーダンスZは、抵抗Rの二乗
と、誘導性リアクタンスωLと容量性リアクタンス1/
ωCの差の二乗との和の根号となる。この共振回路のQ
値は、誘導電流の絶対値の2乗の特性曲線の、共振点
(共振周波数ω0)におけるピーク値と半値幅で決ま
り、よってQ値は抵抗R、インダクタンスL、キャパシ
タンスCに依存する。なお誘導電流の絶対値の2乗は、
複素数表示において共軛複素数の積として求められる。
一方、この等価回路の共振周波数ω0はインダクタンス
LとキャパシタンスCの積の根号の逆数であり、よって
インダクタンスLとキャパシタンスCに依存し、抵抗R
に依存しない。共振時に、インピーダンスZは純抵抗と
なり、極小値をとり、共振電流は極大値をとる。
【0066】上記の特性に基づいて、アンテナANT2
側の共振回路の抵抗Rをメモリ手段の内容(「1」か
「0」)に対応させて変化させる構成とする場合は、共
振周波数ω0は移動せず、共振点における電流のピーク
値と半値幅(したがってQ値)が変化する。この変化は
前記のように誘導結合下でアンテナANT2側へ電磁波
を介してエネルギを付与するアンテナANT1側の送信
電力の変化として検出可能となる。従ってこの検出結果
により、メモリ手段の内容(「1」か「0」)の検出が
可能になる。
【0067】一方、インダクタンスLやキャパシタンス
Cを有する負荷を、例えばメモリ手段の内容(「1」か
「0」)に対応させてアンテナANT2に断続させるよ
う構成する場合は、アンテナANT2側の共振回路のイ
ンピーダンス中の誘導性リアクタンスωLまたは容量性
リアクタンス1/ωCの変化で共振周波数ω0がω0’
へシフトする。したがってこの場合は、情報タグTF側
のアンテナANT2内において、情報検査装置IU1か
ら発射された周波数ω0の電磁波による電流の定在波比
が増大することにより再放射電力が増加し、一方におい
てアンテナANT2から負荷への給電電力が減少し、こ
の結果としてアンテナANT2は情報検査装置IU1か
ら発射された周波数ω0の電磁波の反射装置として機能
し、反射波を放出する。情報検査装置IU1はこの反射
波を検出することにより、情報タグTFのメモリ手段の
内容を検出することができる。或いは情報検査装置IU
1は、上記のように情報タグTF側でメモリ手段の内容
に応じて共振周波数のシフトが生じた際に、発射する電
磁波の周波数ω0をω0’へシフトさせて情報タグTF
側での吸収を検出することにより、情報タグTFのメモ
リ手段の内容を検出することができる。
【0068】d.第4の検出原理:上記の各原理は、誘
導結合4端子網として取り扱いがなされるように、1次
側の情報検査装置IU1から情報タグTFへ電力供給す
るとともに、相互誘導により情報検査装置IU1へ情報
タグTFを誘導結合した状態で、情報タグTFにおける
メモリ手段の内容を検出するものであり、よって情報タ
グTFが自ら電磁波を発射することにより情報を発信す
るものではなかった。これに対して、情報タグTFにお
いて情報を載せた電磁波を自ら発射することにより情報
検査装置IU1に受信させ、よって情報検査装置IU1
に情報を伝達することができる。
【0069】この場合、情報タグTFは独立した電磁波
発射機能を備え、情報検査装置IU1から供給される電
力を利用するか、または別途の電源を準備して、情報検
査装置IU1へ向けて独自に電磁波を発射する。情報検
査装置IU1はこの電磁波を受信して情報を抽出するこ
とにより、情報タグTFのメモリ手段の内容を得ること
ができる。
【0070】本発明の情報検査装置は、少なくとも上記
の各原理のうちの任意の原理を適用した構成とすること
ができる。
【0071】図9は、図1に示された情報検査装置によ
る物品配置検査時の、棚側情報タグTFRからの読出し
の態様を示す模式図である。同図には、棚側情報タグT
FRが棚RKに添設され、情報検査装置IU1により
「かざし」操作が施される使用状態が示されている。図
10は、図1に示された情報検査装置による物品配置検
査時の、物品側情報タグTFM1からの読出しの態様を
示す模式図である。同図には、物品側情報タグTFM1
が陳列される物品Mat1に添設され、情報検査装置I
U1により「かざし」操作が施される使用状態が示され
ている。図11は、情報検査装置による物品配置検査の
動作フローチャートである。以下、図11に基づき、且
つ前記各図を適宜参照して、情報検査装置IU1の動作
を説明する。
【0072】情報検査装置IU1のコントロール手段1
は、入力手段Ipkyから入力された配置位置検査開始
の指示入力を受けると情報検査処理を開始する。ステッ
プS1で図9に示されるように棚側情報タグTFRへ接
近操作されると、クロック発生部R1、フィルタ部R
2、変調手段R3、電力増幅部R4を経てアンテナ装置
ANT1から搬送波を送出し、棚側情報タグTFRを起
動する。ここで棚側情報タグTFRから戻ったレスポン
ス信号をアンテナ装置ANT1を経て端子電圧検出手段
R5により検出し、棚側または物品側情報タグの確認手
段6によって、棚側情報タグTFRであることの確認が
なされる。
【0073】ついで棚側情報タグ読出・記録手段5およ
びコントロール手段1によって、棚側情報タグTFRに
記録されている第1種別情報isjr1を再生する指示
が送信データdtとして、変調手段R3、電力増幅部R
4、アンテナ装置ANT1を経て棚側情報タグTFRへ
送出される。ここで符号化・復号化手段2は指示にCR
C符号等の誤り訂正用コードを付与し、誤り訂正用コー
ドを付与したデータを符号化し、コントロール手段1は
これを送信データdtとして変調手段R3へ出力する。
変調手段R3は搬送波を送信データdtで変調し、送信
信号として電力増幅部R4へ送り、電力増幅部R4はこ
れを電力増幅して、アンテナANT1を駆動する。これ
により、送信信号が載った電磁界が形成される。
【0074】ついで棚側情報タグTFRにおいて読み出
された第1種別情報isjr1をレスポンス信号とし
て、アンテナ装置ANT1、端子電圧検出手段R5、復
調手段R6、符号化・復号化手段2を経て棚側情報タグ
読出・記録手段5が受ける。この際、アンテナANT1
と棚側情報タグTFR側のアンテナANT2の誘導結合
により、受信モード中に棚側情報タグTFR側の負荷状
態の変化があるとアンテナANT1の高周波電圧が変動
する。この受信モード中でのアンテナANT1の高周波
電圧の変動を、端子電圧検出手段R5が検出する。端子
電圧検出手段R5は、アンテナANT1に発生した高周
波電圧の変動を検出し、検出電圧を復調手段R6へ供給
する。なお、端子電圧検出手段R5の入力インピーダン
スは、アンテナANT1のインピーダンスよりも充分高
く設定されている。復調手段R6は検出電圧に基づき復
調を施し、復調信号とすると、符号化・復号化手段2は
この復調信号にCRC符号等の誤り訂正用コードに基づ
く誤り訂正を施して、棚側情報タグTFR側から付与さ
れたレスポンス情報を正しく復元する。
【0075】特定情報である第1種別情報isjr1
は、図9に示されるように、第1項目erk1(データ
サイズbrk1)〜第4項目erk4(データサイズb
rk4)で構成されている。第1の項目erk1は棚R
Kの特定項目であり、第2の項目erk2は棚RK内の
位置特定の項目であり、第3および第4の項目erk3
およびerk4は何れも陳列領域に関する項目である。
上記のようにして棚側情報タグTFRに記録されている
第1種別情報isjr1が読み取られ(ステップS
2)、メモリ管理手段3によってメモリ手段R7へ、棚
側情報タグから読出した棚位置情報i1として暫定記憶
される(ステップS3)。このようにしてメモリ手段R
7に配置機構特定情報(棚特定情報)が保持される。上
記の各動作においてコントロール手段1は、指示入力の
内容や読込情報の内容をはじめ、動作確認を報知手段D
plyへ表示により報知させる。また、この報知は以下
の各動作についても同様に為される。
【0076】ついで情報検査装置IU1はステップS4
で、図10に示されるように棚RKに陳列された物品M
atnに添設された物品側情報タグTFMnへの接近が
なされると、前記と同様にして物品側情報タグTFMn
を起動する。ここで棚側または物品側情報タグの確認手
段6により、前記と同様にして物品側情報タグTFMn
であることの確認がなされる。ついで物品側情報タグ読
出・記録手段4およびコントロール手段1によって、物
品側情報タグTFMnに記録されている第2種別情報i
sjm2中の配置情報を再生する指示が物品側情報タグ
TFMnへ送出され、物品側の第2種別情報isjm2
中から配置情報が読み取られる(ステップS5)。物品
側情報タグTFMnには、図10に示されるように第1
種別情報isjm1として第5項目emt5〜第6項目
emt6が記録され、また第2種別情報isjm2とし
て第1項目emt1〜第4項目emt4と、第7項目e
mt7〜第8項目emt8が記録されており、このうち
第1項目emt1〜第4項目emt4が配置情報であ
る。この第1項目emt1〜第4項目emt4は、棚側
の第1種別情報isjr1の第1項目erk1〜第4項
目erk4が転記されたものである。
【0077】第1の項目emt1はこの物品Matnが
配置される棚RKの特定項目であり、第2の項目emt
2はその棚RK内の位置特定の項目であり、第3〜第4
の項目emt3〜emt4は何れも陳列領域に関する項
目である。第5および第6の項目emt5およびemt
6は何れもこの物品Matnを特定する項目(識別符
号、品番、仕入れ価額など)であり、第7項目emt7
と第8項目emt8は何れもこの物品Matnの属性情
報である。
【0078】ついでコントロール手段1は、アプリケー
ションプログラム記憶部R12の合致判定プログラムA
p11を起動させる。合致判定プログラムAp11は、
物品側情報タグTFMnから読み出した、この物品Ma
tnが配置された配置機構または配置機構内位置(棚ま
たは棚内位置)に関する情報である配置情報(第1項目
emt1〜第4項目emt4)と、メモリ手段R7に保
持された、配置機構特定情報(棚特定情報)である棚位
置情報i1とを比較して、配置機構(棚RK)または配
置機構内位置(棚RK内位置)の合致を判定する(ステ
ップS6)。この判定結果が合致であれば(ステップS
7)、コントロール手段1はこの物品Matnが正しい
配置であることを報知手段Dplyへ表示して報知する
(ステップS8)。一方、この判定結果が不合致であれ
ば(ステップS7)、コントロール手段1はこの物品M
atnが間違った配置であることを報知手段Dplyへ
表示して報知する。さらに、この間違った配置である場
合に、正しい配置情報(第1項目emt1〜第4項目e
mt4)を同時に報知する構成とすることが好ましい
(ステップS9)。整理員はこの報知を確認して間違っ
た配置の物品を正しい配置位置へ移動させることができ
る。
【0079】上記のようにして、着目する棚RKに陳列
された一つの物品の配置位置検査を了えると、その棚R
Kに陳列された物品すべてにつき配置位置検査を了える
まで、ステップS4からステップS9がループされる。
【0080】このように本実施形態に係る情報検査装置
IU1は、棚RKに添設された棚側情報タグTFRに記
録された棚側の第1種別情報isjr1から特定情報を
読取り、これを棚位置情報i1としてメモリ手段R7に
保持すると、ついで棚RKの棚段上に配置されている複
数個の陳列物品の内の1個(Matn)に添設されてい
る物品側情報タグ(TFMn)に記録された物品側の第
2種別情報isjm2から配置情報を読取り、この配置
情報と保持されている棚位置情報i1との合致判定を実
行して、間違った配置を検査する。このように各物品側
情報タグからその配置情報を読み出す度に、この配置情
報と、保持手段から取り出した棚位置情報i1との比較
を容易に実行することができ、合致判定による誤配置さ
れた物品の検出が容易に可能になる。
【0081】上記のように、本実施形態に係る情報検査
方法は、物品Matnを配置可能な棚RKと、この棚R
Kに添設または一体に構成され、情報の記憶手段を備え
て少なくとも棚RKまたは棚RK内位置を特定可能な特
定情報を再生可能に記録した棚側情報タグTFRと、棚
RKに配置された任意の少なくとも1個の物品Matn
と、この物品Matnに添設または一体に構成され、情
報の記憶手段を備えて少なくとも配置された棚RKまた
は棚RK内位置に関する配置情報を再生可能に記録した
物品側情報タグTFMnとを備える物品配置システムM
ASにつき、棚側情報タグTFRと物品側情報タグTF
Mnに夫々接近することにより、棚側情報タグTFRと
物品側情報タグTFMnに記録された情報を夫々再生可
能な情報検査装置IU1に適用され、棚側情報タグTF
Rから特定情報を読み出し、保持する第1過程と、物品
側情報タグTFMnから配置情報を読み出し、この配置
情報と保持された特定情報とを比較して合致を判定する
第2過程と、合致判定の結果を表示または印字または音
声で報知する第3過程とを備えるよう構成する。
【0082】したがって情報検査装置IU1を棚段に沿
って移動させるだけで、他の複数の陳列物品の配置位置
検査を逐次、連続的且つ効率的に遂行できる。しかも報
知手段により合致判定の結果が報知されることにより、
確認を容易かつ迅速になすことができる。この結果、処
理時間を短縮できて高効率の運用が可能になるととも
に、現場側での前掲のPOP(ポイント・オブ・プロセ
ッシング)が実現される。また、棚から持ち出され、再
び棚へ返却された物品の現場での管理が容易となる。す
なわち現場側において「情報」の管理と「もの(物品自
体)」の管理ができ、前掲のPOM(ポイント・オブ・
マネジメント)を実現できる。
【0083】上記の実施形態は、生産工場においてツー
ルを管理する際にも有効に適用できる。生産工場では、
種々の工具や治具をプールした供給ブース(ツールセン
タ)が設けられ、各セクションからのツール使用要求が
到着すると、これに応じて所望のツールを整理棚から取
出し、フロア内無線搬送車に搭載させる等の搬送手段で
当該セクションへ供給し、また使用が了わり搬送されて
返却されたツールを受けて整備の上、再供給可能な状態
に調整して、整理棚に再プールしている。ここで整理シ
ステムとして、ツール整理棚には棚側情報タグが添設さ
れ、さらに各ツールを格納したツール箱に、または各ツ
ールに直接、物品側情報タグがそれぞれ添設されてい
る。
【0084】そしてツール使用要求が発生すると、この
使用要求に応じて整理員が整理棚に配置されたツールを
整理棚から抜き取り、要求のあったセクションへ送りだ
す。やがてこのツールが返却されると、チューンナップ
ののち、整理員がリーダライタ装置を操作してツール
(ツール箱)の物品側情報タグに記録された棚特定情報
を読み出し、これに基づき元の整理棚を特定して再配置
している。上記の過程で何らかの理由でツールの誤配置
が発生することがあるが、ここで本実施形態の情報検査
装置を適用して検査することにより容易に誤配置を検出
でき、正しい配置に修正することができる。
【0085】第2の実施形態:図12は、本発明に係る
情報検査装置IU2の第2の実施形態のブロック構成図
である。なお前記実施形態におけると同じ部分には前記
と同一符号を付けて、前記実施形態で述べた説明を援用
する。本実施形態に係る情報検査装置IU2は、図12
に示されるようにアンテナ装置ANT1と、この装置全
体の動作を制御する制御部R21と、クロック発生部R
1と、フィルタ部R2と、変調手段R3と、電力増幅部
R4と、端子電圧検出手段R5と、復調手段R6と、メ
モリ手段R7と、アプリケーションプログラム記憶部R
22と、入力手段Ipkyと、報知手段Dplyを備え
て、送信モードと受信モードと情報検査モードで動作す
る。アプリケーションプログラム記憶部R22には、合
致判定プログラムAp11と、期限切れ判定プログラム
Ap21が格納されている。
【0086】クロック発生部R1、フィルタ部R2、変
調手段R3、電力増幅部R4、アンテナANT1、端子
電圧検出手段R5、復調手段R6、入力手段Ipky、
報知手段Dplyは前記実施形態におけると略同様であ
る。送信モードでは情報タグへ指示信号または/および
記録データを付与し、受信モードでは情報タグからのレ
スポンスを受理する。さらに情報検査モードでは、送信
モードおよび受信モードにより得た情報を使用して物品
の配置位置の検査処理をする。
【0087】情報検査装置IU2には、ストアード・プ
ログラム方式で動作する、不図示の超小型演算処理装置
(マイクロプロセッサ・ユニット)を具備し、前記制御
部R21と、アプリケーションプログラム記憶部R22
に格納されたプログラムは、これらによって読取りおよ
び実行可能なプログラムとして準備されている。アプリ
ケーションプログラム記憶部R22は、前掲の超小型演
算処理装置によって読取りおよび実行可能なプログラム
を格納する部分として、読出専用メモリ装置(リードオ
ンリーメモリ:ROM)または不揮発性メモリ装置など
で構成される。
【0088】制御部R21は、情報タグと非接触で情報
を読取り又は書込む送信モードと受信モードの動作の制
御と、情報検査処理動作の制御に加え、装置全体の動作
を制御するものであり、コントロール手段21、符号化
・復号化手段2、メモリ管理手段3、物品側情報タグ読
出・記録手段4、棚側情報タグ読出・記録手段5、棚側
又は物品側情報タグの確認手段6を備える。これら各手
段は超小型演算処理装置(マイクロプロセッサ・ユニッ
ト)による実行可能なプログラムとして準備され、いず
れも不図示の、読出専用メモリであるマスクROMや、
EEPROM(電気的消去可能プログラマブル読出しメ
モリ)、フラッシュメモリ等の不揮発性メモリに格納さ
れる。また一部をSRAM(記憶保持動作が不要な随時
書込・読出メモリ)に格納するか、或いは外付けの記録
媒体から実行時にDRAM(記憶保持動作がなされる随
時書込・読出メモリ)に取り込み実行するよう構成でき
る。
【0089】コントロール手段21は各手段の動作をそ
のタイミングとともに制御し、且つ情報検査モードで前
掲の合致判定プログラムAp11と期限切れ判定プログ
ラムAp21の超小型演算処理装置(マイクロプロセッ
サ・ユニット)による実行を制御する機能を有する。符
号化・復号化手段2、メモリ管理手段3、物品側情報タ
グ読出・記録手段4、棚側情報タグ読出・記録手段5、
棚側又は物品側情報タグの確認手段6は前記実施形態に
おけると略同様である。
【0090】図13は、情報検査装置IU2の動作フロ
ーチャートである。以下、図13に基づき、且つ前記各
図を適宜参照して、情報検査装置IU2の動作を説明す
る。情報検査装置IU2のコントロール手段21は、入
力手段Ipkyから入力された情報検査開始の指示入力
を受けると情報検査処理を開始する。ステップS21で
棚側情報タグTFRへ接近操作されると、クロック発生
部R1、フィルタ部R2、変調手段R3、電力増幅部R
4を経てアンテナ装置ANT1から搬送波を送出し、棚
側情報タグTFRを起動する。ここで棚側情報タグTF
Rから戻ったレスポンス信号をアンテナ装置ANT1を
経て端子電圧検出手段R5により検出し、棚側または物
品側情報タグの確認手段6によって、棚側情報タグTF
Rであることの確認がなされる。
【0091】ついで棚側情報タグ読出・記録手段5およ
びコントロール手段21によって、棚側情報タグTFR
に記録されている第1種別情報isjr1を再生する指
示が送信データdtとして、変調手段R3、電力増幅部
R4、アンテナ装置ANT1を経て棚側情報タグTFR
へ送出される。ここで符号化・復号化手段2は指示にC
RC符号等の誤り訂正用コードを付与し、誤り訂正用コ
ードを付与したデータを符号化し、コントロール手段2
1はこれを送信データdtとして変調手段R3へ出力す
る。変調手段R3は搬送波を送信データdtで変調し、
送信信号として電力増幅部R4へ送り、電力増幅部R4
はこれを電力増幅して、アンテナANT1を駆動する。
これにより、送信信号が載った電磁界が形成される。
【0092】ついで棚側情報タグTFRにおいて読み出
された第1種別情報isjr1をレスポンス信号とし
て、アンテナ装置ANT1、端子電圧検出手段R5、復
調手段R6、符号化・復号化手段2を経て棚側情報タグ
読出・記録手段5が受ける。この際、アンテナANT1
と棚側情報タグTFR側のアンテナANT2の誘導結合
により、受信モード中に棚側情報タグTFR側の負荷状
態の変化があるとアンテナANT1の高周波電圧が変動
する。この受信モード中でのアンテナANT1の高周波
電圧の変動を、端子電圧検出手段R5が検出する。端子
電圧検出手段R5は、アンテナANT1に発生した高周
波電圧の変動を検出し、検出電圧を復調手段R6へ供給
する。復調手段R6は検出電圧に基づき復調を施し、復
調信号とすると、符号化・復号化手段2はこの復調信号
にCRC符号等の誤り訂正用コードに基づく誤り訂正を
施して、棚側情報タグTFR側から付与されたレスポン
ス情報を正しく復元する。
【0093】上記のようにして棚側情報タグTFRに記
録されている第1種別情報isjr1が読み取られ(ス
テップS22)、メモリ管理手段3によってメモリ手段
R7へ、棚側情報タグから読出した棚位置情報i1とし
て暫定記憶される(ステップS23)。このようにして
メモリ手段R7に配置機構特定情報(棚特定情報)が保
持される。ついで情報検査装置IU2はステップS24
で、棚RKに陳列された物品Matnに添設された物品
側情報タグTFMnへの接近がなされると、前記と同様
にして物品側情報タグTFMnを起動する。ここで棚側
または物品側情報タグの確認手段6により、前記と同様
にして物品側情報タグTFMnであることの確認がなさ
れる。
【0094】ついで物品側情報タグ読出・記録手段4お
よびコントロール手段21によって、物品側情報タグT
FMnに記録されている第2種別情報isjm2中の期
限に関わる情報を再生する指示が物品側情報タグTFM
nへ送出され、物品側の第2種別情報isjm2中から
期限に関わる情報が読み取られると、コントロール手段
21は、アプリケーションプログラム記憶部R22の期
限切れ判定プログラムAp21を起動させる。期限に関
わる情報は、この物品Matnの使用回数や使用期限を
示すもので、例えばレンタルビデオカセットではその累
積貸出回数または累積パス回数と、限界貸出回数または
限界累積パス回数により構成され、前記図10で示され
た第2種別情報isjm2中の第7項目emt7と第8
項目emt8に記録されている。
【0095】期限切れ判定プログラムAp21は、物品
側情報タグTFMnの第2種別情報isjm2から期限
に関わる情報として読み出された第7項目emt7と第
8項目emt8のデータに基づき期限切れか否かを判定
する(ステップS26)。ここで期限切れであれば、コ
ントロール手段21はステップS27で報知手段Dpl
yにより期限切れを報知し、この物品Matnの情報処
理を了えてステップS24に戻り、次の物品の情報処理
に移る。整理員はこの報知を確認して期限切れの物品を
棚から取り除くことができる。一方、ステップS26で
期限切れでなければステップS28へ進み、コントロー
ル手段21は以降の配置位置の検査処理を実行する。ス
テップS28からステップS33までの処理は前記図1
1のステップS5からステップS10までの処理と同様
であり、前記実施形態で述べた説明を援用する。上記の
ようにして、着目する棚RKに陳列された一つの物品の
期限検査と配置位置検査を了えると、その棚RKに陳列
された物品すべてにつき配置位置検査を了えるまで、ス
テップS24からステップS33がループされる。
【0096】このように本実施形態に係る情報検査装置
IU2は、棚RKに添設された棚側情報タグTFRに接
近して、記録された棚側の第1種別情報isjr1から
特定情報を読取り、これを棚位置情報i1としてメモリ
手段R7に保持すると、ついで棚RKの棚段上に配置さ
れている複数個の陳列物品の内の1個(Matn)に添
設されている物品側情報タグTFMnに接近して、記録
された物品側の第2種別情報isjm2から期限に関わ
る情報を読取り、期限切れを判定する。ついで物品側の
第2種別情報isjm2から読取った配置情報と、保持
されている棚位置情報i1との合致判定を実行して、間
違った配置を検査する。このように各物品側情報タグか
らその期限に関わる情報と配置情報を読み出す度に、期
限切れ判定の実行と、配置情報と保持手段から取り出し
た棚位置情報i1との比較の両方を容易に実行すること
ができ、期限切れの物品の検出と、合致判定による誤配
置された物品の検出が容易に可能になる。このように、
物品側情報タグTFMnへの一度の接近のみで、配置機
構または配置機構内位置の合致判定と期限切れの判定を
一挙に行うことができ、よって操作を簡素化できる。ま
た誤操作の発生を排除できる。
【0097】上記のように、本発明に係る情報検査方法
は、物品Matnを配置可能な棚RKと、この棚RKに
添設または一体に構成され、情報の記憶手段を備えて少
なくとも棚RKまたは棚RK内位置を特定可能な特定情
報を再生可能に記録した棚側情報タグTFRと、棚RK
に配置された任意の少なくとも1個の物品Matnと、
この物品Matnに添設または一体に構成され、情報の
記憶手段を備えて少なくともこの物品Matnの期限に
関わる情報と、配置された棚RKまたは棚RK内位置に
関する配置情報を再生可能に記録した物品側情報タグT
FMnとを備える物品配置システムMASにつき、棚側
情報タグTFRと物品側情報タグTFMnに夫々接近す
ることにより、棚側情報タグTFRと物品側情報タグT
FMnに記録された情報を夫々再生可能な情報検査装置
IU2に適用され、棚側情報タグTFRから特定情報を
読み出し保持する過程と、物品側情報タグTFMnから
期限に関わる情報および配置情報を読み取る過程と、読
み取った期限に関わる情報に基づき期限切れの判定を行
う過程と、期限切れの判定結果を表示または印字または
音声で報知する過程と、配置情報と保持された特定情報
とを比較して合致を判定する過程と、合致判定の結果を
表示または印字または音声で報知する過程とを備えるよ
う構成する。
【0098】したがって情報検査装置IU2を棚段に沿
って移動させるだけで、他の複数の陳列物品の期限検査
と配置位置検査を逐次、連続的且つ効率的に遂行でき
る。しかも報知手段により検査結果が報知されることに
より、確認を容易かつ迅速になすことができる。この結
果、処理時間を短縮できて高効率の運用が可能になると
ともに、現場側での前掲のPOP(ポイント・オブ・プ
ロセッシング)が実現される。のみならず、棚上の物品
の現場での管理が容易となる。すなわち現場側において
「情報」の管理と「もの(物品自体)」の管理ができ、
前掲のPOM(ポイント・オブ・マネジメント)を実現
できる。
【0099】第3の実施形態:図14は、本発明に係る
情報検査装置の第3の実施形態のブロック構成図であ
る。なお前記実施形態におけると同じ部分には前記と同
一符号を付けて、前記実施形態で述べた説明を援用す
る。本実施形態に係る情報検査装置IU3は、非接触型
の情報タグに対して非接触で情報を読取り又は書込む機
能を備え、且つ情報タグの使用形態に対応してその運用
を制御するとともに、情報タグから読み取った情報に基
づいて物品の配置位置を検査する。情報検査装置IU3
は、図14に示されるようにアンテナ装置ANT1と、
この装置全体の動作を制御する制御部R31と、クロッ
ク発生部R1と、フィルタ部R2と、変調手段R3と、
電力増幅部R4と、端子電圧検出手段R5と、復調手段
R6と、メモリ手段R7と、アプリケーションプログラ
ム記憶部R32と、入力手段Ipkyと、報知手段Dp
lyを備えて、送信モードと受信モードと情報検査モー
ドで動作する。
【0100】送信モードでは情報タグへ指示信号または
/および記録データを付与し、受信モードでは情報タグ
からのレスポンスを受理する。さらに情報検査モードで
は、送信モードおよび受信モードにより得た情報を使用
して物品の配置位置の検査処理をする。アプリケーショ
ンプログラム記憶部R32には、逐次合致判定プログラ
ムAp31が格納されている。クロック発生部R1、フ
ィルタ部R2、変調手段R3、電力増幅部R4、アンテ
ナANT1、端子電圧検出手段R5、復調手段R6、入
力手段Ipky、報知手段Dplyは前記実施形態にお
けると略同様である。
【0101】情報検査装置IU3には、ストアード・プ
ログラム方式で動作する、不図示の超小型演算処理装置
(マイクロプロセッサ・ユニット)を具備し、前記制御
部R31と、アプリケーションプログラム記憶部R32
に格納されたプログラムは、これらによって読取りおよ
び実行可能なプログラムとして準備されている。アプリ
ケーションプログラム記憶部R32は、前掲の超小型演
算処理装置によって読取りおよび実行可能なプログラム
を格納する部分として、読出専用メモリ装置(リードオ
ンリーメモリ:ROM)または不揮発性メモリ装置など
で構成される。
【0102】制御部R31は、情報タグと非接触で情報
を読取り又は書込む送信モードと受信モードの動作の制
御と、情報検査処理動作の制御に加え、装置全体の動作
を制御するものであり、コントロール手段21、符号化
・復号化手段2、メモリ管理手段3、物品側情報タグ読
出・記録手段4、棚側情報タグ読出・記録手段5、棚側
又は物品側情報タグの確認手段6を備える。これら各手
段は超小型演算処理装置(マイクロプロセッサ・ユニッ
ト)による実行可能なプログラムとして準備され、いず
れも不図示の、読出専用メモリであるマスクROMや、
EEPROM(電気的消去可能プログラマブル読出しメ
モリ)、フラッシュメモリ等の不揮発性メモリに格納さ
れる。また一部をSRAM(記憶保持動作が不要な随時
書込・読出メモリ)に格納するか、或いは外付けの記録
媒体から実行時にDRAM(記憶保持動作がなされる随
時書込・読出メモリ)に取り込み実行するよう構成でき
る。
【0103】コントロール手段31は各手段の動作をそ
のタイミングとともに制御し、且つ情報検査モードで前
掲の逐次合致判定プログラムAp31の超小型演算処理
装置(マイクロプロセッサ・ユニット)による実行を制
御する機能を有する。符号化・復号化手段2、メモリ管
理手段3、物品側情報タグ読出・記録手段4、棚側情報
タグ読出・記録手段5、棚側又は物品側情報タグの確認
手段6は前記実施形態におけると略同様である。
【0104】メモリ管理手段3は保持手段として作用
し、コントロール手段31の制御下で、情報をメモリ手
段R7へ一時記憶して保持する。或いは一時記憶した情
報をメモリ手段R7から読み出す。メモリ手段R7へ一
時記憶される情報には、各物品側情報タグから読出した
物品aの配置情報i31〜物品dの配置情報i34など
がある。
【0105】図15は、図14に示された情報検査装置
IU3による物品配置検査時の、物品側情報タグTFM
nからの読出しの態様を示す模式図である。同図におい
て物品配置システムMASは、配置機構である棚RK
と、棚RKに添設された棚側情報タグTFRと、物品M
ata〜Matdを含む複数の陳列された物品と、各物
品に添設された物品側情報タグ(図では物品Matbに
添設された物品側情報タグTFMbのみを表示)を備え
て構成される。棚RKの棚段には、物品Mata〜Ma
tdなどの複数個の物品が陳列可能であり、各陳列物品
の夫々には同様に物品側情報タグが添設されている。
【0106】物品側情報タグTFMbは情報の記憶手段
を備えて、この陳列物品Matbを特定する情報や、こ
の陳列物品Matbの存立に関わる情報である例えば品
番が、物品側の第1種別情報として記録され、さらにこ
の陳列物品Matbの存在に関わる情報である、物品側
の第2種別情報として、この陳列物品Matbが陳列さ
れている配置機構または配置機構内位置(棚または棚内
位置)を特定する情報である棚番号、ジャンル、フロア
・ロケーションなどが記録されている。この結果、陳列
物品Matbの正しい配置位置はこの第2種別情報によ
って特定された棚または棚内位置となる。したがって例
えば他の棚に配置されるべき物品が間違ってこの棚RK
に配置されている場合には、情報検査装置IU3を用い
てその物品に記録されている第2種別情報を検査するこ
とにより検出することができる。一方、棚側情報タグT
FRは、情報の記憶手段を備え、この棚RKの存立に関
わる情報を棚側の第1種別情報として記録している。こ
の、棚側の第1種別情報としては、棚番号(棚番)、ジ
ャンル、フロア・ロケーション(コーナー番号)などの
棚特定情報があり、配置機構または配置機構内位置(棚
または棚内位置)を特定可能とする配置機構特定情報を
形成している。
【0107】図16は、図14に示された情報検査装置
IU3による物品配置検査時の、棚側情報タグTFRか
らの読出しの態様を示す模式図である。同図には、棚R
Kに添設された棚側情報タグTFRに、情報検査装置I
U3による「かざし」操作が施される使用状態が示され
ている。
【0108】情報検査装置IU3は、非接触の接近「か
ざし」操作により、棚側情報タグTFRおよび物品側情
報タグTFMbなどから情報を読出し、または情報を書
込み記録させるよう構成されている。情報検査装置IU
3は例えばハンディ型に構成され、図示されるように棚
側情報タグTFRまたは物品側情報タグTFMbなどに
非接触で相互誘導による電磁界の感応が可能な位置に容
易に移動可能に構成される。
【0109】図17は、情報検査装置IU3による物品
配置検査の動作フローチャートである。以下、図17に
基づき、且つ前記各図を適宜参照して、情報検査装置I
U3の動作を説明する。情報検査装置IU3のコントロ
ール手段31は、入力手段Ipkyから入力された配置
位置検査開始の指示入力を受けると情報検査処理を開始
する。ステップS41で図15に示されるように物品側
情報タグTFMbへ接近操作されると、クロック発生部
R1、フィルタ部R2、変調手段R3、電力増幅部R4
を経てアンテナ装置ANT1から搬送波を送出し、物品
側情報タグTFMbを起動する。ここで物品側情報タグ
TFMbから戻ったレスポンス信号をアンテナ装置AN
T1を経て端子電圧検出手段R5により検出し、棚側ま
たは物品側情報タグの確認手段6によって、物品側情報
タグTFMbであることの確認がなされる。
【0110】ついでステップS42で、物品側情報タグ
読出・記録手段4およびコントロール手段31によっ
て、物品側情報タグTFMbに記録されている第2種別
情報isjm2を再生する指示が送信データdtとし
て、変調手段R3、電力増幅部R4、アンテナ装置AN
T1を経て物品側情報タグTFMbへ送出される。ここ
で符号化・復号化手段2は指示にCRC符号等の誤り訂
正用コードを付与し、誤り訂正用コードを付与したデー
タを符号化し、コントロール手段31はこれを送信デー
タdtとして変調手段R3へ出力する。変調手段R3は
搬送波を送信データdtで変調し、送信信号として電力
増幅部R4へ送り、電力増幅部R4はこれを電力増幅し
て、アンテナANT1を駆動する。これにより、送信信
号が載った電磁界が形成される。
【0111】ついで物品側情報タグTFMbにおいて読
み出された第2種別情報isjm2をレスポンス信号と
して、アンテナ装置ANT1、端子電圧検出手段R5、
復調手段R6、符号化・復号化手段2を経て物品側情報
タグ読出・記録手段4が受ける。この際、アンテナAN
T1と物品側情報タグTFMb側のアンテナANT2の
誘導結合により、受信モード中に物品側情報タグTFM
b側の負荷状態の変化があるとアンテナANT1の高周
波電圧が変動する。この受信モード中でのアンテナAN
T1の高周波電圧の変動を、端子電圧検出手段R5が検
出する。端子電圧検出手段R5は、アンテナANT1に
発生した高周波電圧の変動を検出し、検出電圧を復調手
段R6へ供給する。復調手段R6は検出電圧に基づき復
調を施し、復調信号とすると、符号化・復号化手段2は
この復調信号にCRC符号等の誤り訂正用コードに基づ
く誤り訂正を施して、物品側情報タグTFMb側から付
与されたレスポンス情報を正しく復元する。
【0112】物品側情報タグTFMbには、図15に示
されるように第1種別情報isjm1として第5項目e
mt5〜第6項目emt6が記録され、また第2種別情
報isjm2として第1項目emt1〜第4項目emt
4と、第7項目emt7〜第8項目emt8が記録され
ており、このうち第1項目emt1〜第4項目emt4
が配置情報である。この第1項目emt1〜第4項目e
mt4は、棚側の第1種別情報isjr1の第1項目e
rk1〜第4項目erk4が転記されたものである。
【0113】第1の項目emt1はこの物品Matbが
配置される棚RKの特定項目であり、第2の項目emt
2はその棚RK内の位置特定の項目であり、第3〜第4
の項目emt3〜emt4は何れも陳列領域に関する項
目である。第5および第6の項目emt5およびemt
6は何れもこの物品Matbを特定する項目(識別符
号、品番、仕入れ価額など)であり、第7項目emt7
と第8項目emt8は何れもこの物品Matbの属性情
報である。
【0114】上記のようにして物品側情報タグTFMb
に記録されている第2種別情報isjm2が読み取られ
(ステップS42)、そのうちの少なくとも配置情報が
メモリ管理手段3によってメモリ手段R7へ、物品Ma
tbの配置情報i32として記憶される(ステップS4
3)。ついでステップS44でコントロール手段31
は、次に検査する物品があるか否かを確認し、検査する
物品があればステップS41へ戻り上記処理を反復続行
する。このようにして所望の複数の物品Mata〜物品
Matdの各第2種別情報isjm2が逐次読み取ら
れ、メモリ手段R7に複数の物品Mata〜物品Mat
dの配置情報i31〜i34が保持される。上記の各動
作においてコントロール手段31は、指示入力の内容や
読込情報の内容をはじめ、動作確認を報知手段Dply
へ表示により報知させる。また、この報知は以下の各動
作についても同様に為される。
【0115】ついで情報検査装置IU3はステップS4
5で、図16に示されるように棚RKに添設された棚側
情報タグTFRへの接近がなされると、前記と同様にし
て棚側情報タグTFRを起動する。ここで棚側または物
品側情報タグの確認手段6により、前記と同様にして棚
側情報タグTFRであることの確認がなされる。ついで
棚側情報タグ読出・記録手段5およびコントロール手段
31によって、棚側情報タグTFRに記録されている第
1種別情報isjr1中の特定情報を再生する指示が棚
側情報タグTFRへ送出され、棚側の第1種別情報is
jr1中から特定情報が読み取られる(ステップS4
6)。特定情報は、図16に示されるように第1項目e
rk1(データサイズbrk1)〜第4項目erk4
(データサイズbrk4)で構成されている。第1の項
目erk1は棚RKの特定項目であり、第2の項目er
k2は棚RK内の位置特定の項目であり、第3および第
4の項目erk3およびerk4は何れも陳列領域に関
する項目である。
【0116】ついでコントロール手段31は、アプリケ
ーションプログラム記憶部R32の逐次合致判定プログ
ラムAp31を起動させる。逐次合致判定プログラムA
p31は、メモリ手段R7に保持された物品Mataの
配置情報i31と、棚側情報タグTFRから読み取った
特定情報とを比較して、配置機構(棚RK)または配置
機構内位置(棚RK内位置)の合致を判定する(ステッ
プS47)。この判定結果が合致であれば(ステップS
48)、コントロール手段31はこの物品Mataが正
しい配置であることを報知手段Dplyへ表示して報知
する(ステップS49)。一方、この判定結果が不合致
であれば(ステップS48)、コントロール手段31は
この物品Mataが間違った配置であることを報知手段
Dplyへ表示して報知する。さらに、この間違った配
置である場合に、正しい配置情報(第1項目emt1〜
第4項目emt4)を同時に報知する構成とすることが
好ましい(ステップS50)。整理員はこの報知を確認
して間違った配置の物品を正しい配置位置へ移動させる
ことができる。
【0117】上記のようにして、棚RKに陳列された着
目する物品の配置位置検査を了えると、他の着目する物
品すべてにつき配置位置検査を了えるまで、従ってメモ
リ手段R7に保持された配置情報のすべてにつき配置位
置検査を了えるまで、ステップS47からステップS5
1がループされる。この結果、着目する物品すべての配
置位置検査が逐次、自動的に実行される。
【0118】本実施形態による効果をさらに具体的に説
明すると、或る棚RKに配置されている物品のうち、配
置検査が必要と判断された物品が複数個(Mata〜M
atd)存在するような場合には、これら着目する各物
品Mata〜Matdを順次、検査することになるが、
これら着目する物品Mata〜Matdが広い棚RK内
の略一ヶ所に集中しており(例えば棚RKに向かって右
端側の下段に集中)、且つ、棚RKに添設された棚側情
報タグTFRが遠い位置にある(例えば広い棚RKの左
端側の枠に棚側情報タグTFRが設けられている)際に
前掲の方法で配置検査を実施するには、先ず棚RKの左
端側の枠まで情報検査装置IU3を移動させて棚側情報
タグTFRから棚特定情報を読込み、ついで情報検査装
置IU3を再度、棚RKの右端側の下段まで戻して、各
物品Mata〜Matdの配置情報を各物品側情報タグ
TFMa〜TFMdから順次読込むという操作が必要に
なる。
【0119】これに比して、本実施形態によれば、先ず
情報検査装置IU3を棚RKの右端側の下段に位置さ
せ、略この位置に集中している複数の着目する物品Ma
ta〜Matdの各物品側情報タグTFMa〜TFMd
から各配置情報を順次読込み、これらを記憶保持させ、
ついで棚RKの左端側の枠まで情報検査装置IU3を移
動させて棚側情報タグTFRから特定情報を読込み、こ
の特定情報と保持した各配置情報とを逐次比較対照する
という操作を一挙におこなう。これにより、情報検査装
置IU3を移動させる回数と移動距離が短縮される。と
りわけ合致判定の結果、着目した物品の全てが正しい配
置であった場合には物品を棚RKから回収する必要がな
いから、再度棚RKの右端側の下段に戻ることなく直ち
に、次の検査のための別の棚へ移動することができ、時
間および手間を削減できる。
【0120】このように情報検査装置IU3は、棚RK
の棚段上に配置されている着目する複数個の陳列物品M
ata〜Matdに添設されている各物品側情報タグT
FMa〜TFMdに記録された各物品側の第2種別情報
isjm2から各配置情報i31〜i34を逐次読取
り、これらをメモリ手段R7に保持すると、ついで棚R
Kに添設された棚側情報タグTFRに記録された棚側の
第1種別情報isjr1から特定情報を読取り、この特
定情報と保持されている配置情報i31〜i34との合
致判定を逐次実行して、間違った配置の検査を逐次実行
する。
【0121】上記のように、本実施形態に係る情報検査
方法は、物品を配置可能な棚RKと、この棚RKに添設
または一体に構成され、情報の記憶手段を備えて少なく
とも棚RKまたは棚RK内位置を特定可能な特定情報を
再生可能に記録した棚側情報タグTFRと、棚RKに配
置された任意の少なくとも1個の物品Mata〜Mat
dと、各物品Mata〜Matdに添設または一体に構
成され、情報の記憶手段を備えて少なくとも配置された
棚RKまたは棚RK内位置に関する配置情報を再生可能
に記録した物品側情報タグTFMa〜TFMdとを備え
る物品配置システムMASにつき、棚側情報タグTFR
と物品側情報タグTFMa〜TFMdに夫々接近するこ
とにより、棚側情報タグTFRと物品側情報タグTFM
a〜TFMdに記録された情報を夫々再生可能な情報検
査装置IU3に適用され、物品側情報タグTFMa〜T
FMdから配置情報i31〜i34を順次読出し、それ
ぞれ保持する過程と、棚側情報タグTFRから読み出し
た特定情報とそれぞれ保持された配置情報i31〜i3
4とを逐次比較して合致を逐次判定する過程と、合致判
定の結果を表示または印字または音声で報知する過程と
を備えるよう構成する。
【0122】これにより誤配置された物品の検出を逐
次、連続的且つ効率的に遂行できる。しかも報知手段に
より合致判定の結果が報知されることにより、確認を容
易かつ迅速になすことができる。この結果、処理時間を
短縮できて高効率の運用が可能になるとともに、現場側
での前掲のPOP(ポイント・オブ・プロセッシング)
が実現される。また、棚上の物品の現場での管理が容易
となる。すなわち現場側において「情報」の管理と「も
の(物品自体)」の管理ができ、前掲のPOM(ポイン
ト・オブ・マネジメント)を実現できる。
【0123】第4の実施形態:図18は、本発明に係る
情報検査装置IU4の第4の実施形態のブロック構成図
である。なお前記実施形態におけると同じ部分には前記
と同一符号を付けて、前記実施形態で述べた説明を援用
する。本実施形態に係る情報検査装置IU4は、図18
に示されるようにアンテナ装置ANT1と、この装置全
体の動作を制御する制御部R41と、クロック発生部R
1と、フィルタ部R2と、変調手段R3と、電力増幅部
R4と、端子電圧検出手段R5と、復調手段R6と、メ
モリ手段R7と、アプリケーションプログラム記憶部R
42と、入力手段Ipkyと、報知手段Dplyを備え
て、送信モードと受信モードと情報検査モードで動作す
る。アプリケーションプログラム記憶部R42には、逐
次合致判定プログラムAp31と、期限切れ判定プログ
ラムAp41が格納されている。なお逐次合致判定プロ
グラムAp31は前記情報検査装置IU3におけると略
同様である。
【0124】クロック発生部R1、フィルタ部R2、変
調手段R3、電力増幅部R4、アンテナANT1、端子
電圧検出手段R5、復調手段R6、入力手段Ipky、
報知手段Dplyは前記実施形態におけると略同様であ
る。送信モードでは情報タグへ指示信号または/および
記録データを付与し、受信モードでは情報タグからのレ
スポンスを受理する。さらに情報検査モードでは、送信
モードおよび受信モードにより得た情報を使用して物品
の期限検査処理と配置位置の検査処理をする。
【0125】情報検査装置IU4には、ストアード・プ
ログラム方式で動作する、不図示の超小型演算処理装置
(マイクロプロセッサ・ユニット)を具備し、前記制御
部R41と、アプリケーションプログラム記憶部R42
に格納されたプログラムは、これらによって読取りおよ
び実行可能なプログラムとして準備されている。アプリ
ケーションプログラム記憶部R42は、前掲の超小型演
算処理装置によって読取りおよび実行可能なプログラム
を格納する部分として、読出専用メモリ装置(リードオ
ンリーメモリ:ROM)または不揮発性メモリ装置など
で構成される。
【0126】制御部R41は、情報タグと非接触で情報
を読取り又は書込む送信モードと受信モードの動作の制
御と、情報検査処理動作の制御に加え、装置全体の動作
を制御するものであり、コントロール手段41、符号化
・復号化手段2、メモリ管理手段3、物品側情報タグ読
出・記録手段4、棚側情報タグ読出・記録手段5、棚側
又は物品側情報タグの確認手段6を備える。これら各手
段は超小型演算処理装置(マイクロプロセッサ・ユニッ
ト)による実行可能なプログラムとして準備され、いず
れも不図示の、読出専用メモリであるマスクROMや、
EEPROM(電気的消去可能プログラマブル読出しメ
モリ)、フラッシュメモリ等の不揮発性メモリに格納さ
れる。また一部をSRAM(記憶保持動作が不要な随時
書込・読出メモリ)に格納するか、或いは外付けの記録
媒体から実行時にDRAM(記憶保持動作がなされる随
時書込・読出メモリ)に取り込み実行するよう構成でき
る。
【0127】コントロール手段41は各手段の動作をそ
のタイミングとともに制御し、且つ情報検査モードで前
掲の逐次合致判定プログラムAp31と期限切れ判定プ
ログラムAp41の超小型演算処理装置(マイクロプロ
セッサ・ユニット)による実行を制御する機能を有す
る。符号化・復号化手段2、メモリ管理手段3、物品側
情報タグ読出・記録手段4、棚側情報タグ読出・記録手
段5、棚側又は物品側情報タグの確認手段6は前記実施
形態におけると略同様である。
【0128】図19は、情報検査装置IU4の動作フロ
ーチャートである。以下、図19に基づき、且つ前記各
図を適宜参照して、情報検査装置IU4の動作を説明す
る。情報検査装置IU4のコントロール手段41は、入
力手段Ipkyから入力された情報検査開始の指示入力
を受けると情報検査処理を開始する。ステップS61で
物品側情報タグ(例えば前記図15に示されたTFM
b:以下同様)へ接近操作されると、クロック発生部R
1、フィルタ部R2、変調手段R3、電力増幅部R4を
経てアンテナ装置ANT1から搬送波を送出し、物品側
情報タグTFMbを起動する。ここで物品側情報タグT
FMbから戻ったレスポンス信号をアンテナ装置ANT
1を経て端子電圧検出手段R5により検出し、棚側また
は物品側情報タグの確認手段6によって、物品側情報タ
グTFMbであることの確認がなされる。
【0129】ついで物品側情報タグ読出・記録手段4お
よびコントロール手段41によって、物品側情報タグT
FMbに記録されている第2種別情報isjm2中の期
限に関わる情報を再生する指示が物品側情報タグTFM
bへ送出され、物品側の第2種別情報isjm2中から
期限に関わる情報が読み取られると、コントロール手段
41はアプリケーションプログラム記憶部R42の期限
切れ判定プログラムAp41を起動させる。期限に関わ
る情報は、各物品(例えばMatb)の使用回数や使用
期限を示すもので、例えばレンタルビデオカセットでは
その累積貸出回数または累積パス回数と、限界貸出回数
または限界累積パス回数により構成され、前記図15で
示された第2種別情報isjm2中の第7項目emt7
と第8項目emt8に記録されている。
【0130】期限切れ判定プログラムAp41は、物品
側情報タグTFMbの第2種別情報isjm2から期限
に関わる情報として読み出された第7項目emt7と第
8項目emt8のデータに基づき期限切れか否かを判定
する(ステップS63)。ここで期限切れであれば、コ
ントロール手段41はステップS64で報知手段Dpl
yにより期限切れを報知し、この物品Matnの情報処
理を了えてステップS61に戻り、次の物品の情報処理
に移る。整理員はこの報知を確認して期限切れの物品を
棚から取り除くことができる。一方、ステップS63で
期限切れでなければステップS65へ進み、配置情報を
再生する指示を物品側情報タグTFMbへ送出し、物品
側の第2種別情報isjm2中から配置情報を読み取る
と、コントロール手段41はメモリ管理手段3を駆動し
て、配置情報をメモリ手段R7内へ物品Matbの配置
情報i32として記憶する(ステップS66)。
【0131】なお上記のフローに代えて、期限に関わる
情報および配置情報を再生する指示を物品側情報タグT
FMbへ送出し、物品側の第2種別情報isjm2中か
ら期限に関わる情報および配置情報を読み取ると、コン
トロール手段41がこれらをバッファメモリ(不図示)
へ格納し、ついでアプリケーションプログラム記憶部R
42の期限切れ判定プログラムAp41を起動させるフ
ローとしてもよい。
【0132】ついでステップS67でコントロール手段
41は、次に検査する物品があるか否かを確認し、検査
する物品があればステップS61へ戻り上記処理を反復
続行する。このようにして所望の複数の物品Mata〜
物品Matdの各第2種別情報isjm2が逐次読み取
られ、メモリ手段R7に複数の物品Mata〜物品Ma
tdの配置情報i31〜i34が保持される。上記の各
動作においてコントロール手段41は、指示入力の内容
や読込情報の内容をはじめ、動作確認を報知手段Dpl
yへ表示により報知させる。また、この報知は以下の各
動作についても同様に為される。
【0133】つぎにコントロール手段41は以降の配置
位置の検査処理を実行する。ステップS68からステッ
プS74までの処理は前記図17のステップS45から
ステップS51までの処理と同様であり、前記実施形態
で述べた説明を援用する。
【0134】このように情報検査装置IU4は、棚RK
の棚段上に配置されている複数個の陳列物品Mata〜
Matdに添設されている物品側情報タグTFMa〜T
FMdに順次接近して、記録された各物品側の第2種別
情報isjm2から期限に関わる情報を読取り、期限に
関わる情報に基づいて期限切れを順次判定する。ついで
配置情報を読取り、メモリ手段R7に保持する。ついで
棚RKに添設された棚側情報タグTFRに接近して、記
録された棚側の第1種別情報isjr1から特定情報を
読取り、この特定情報と、保持されている配置情報との
合致判定を逐次実行して、間違った配置を逐次検査す
る。このように期限切れ判定の実行と、配置情報と特定
情報との逐次合致判定の実行によって、期限切れの物品
の検出と、合致判定による誤配置された物品の検出が一
挙に、しかも容易に可能になる。すなわち、物品側情報
タグTFMa〜TFMdへの一度の接近のみで、期限切
れの判定と、配置機構または配置機構内位置の合致判定
を一挙に行うことができ、よって操作を簡素化できる。
また誤操作の発生を排除できる。
【0135】上記のように、本実施形態に係る情報検査
方法は、物品を配置可能な棚RKと、この棚RKに添設
または一体に構成され、情報の記憶手段を備えて少なく
とも棚RKまたは棚RK内位置を特定可能な特定情報を
再生可能に記録した棚側情報タグTFRと、棚RKに配
置された任意の物品Mata〜Matdと、これらの物
品Mata〜Matd夫々に添設または一体に構成さ
れ、情報の記憶手段を備えて少なくともこれらの物品M
ata〜Matd夫々の期限に関わる情報と、配置され
た棚RKまたは棚RK内位置に関する配置情報を再生可
能に記録した物品側情報タグTFMa〜TFMdとを備
える物品配置システムMASにつき、棚側情報タグTF
Rと物品側情報タグTFMa〜TFMdに夫々接近する
ことにより、棚側情報タグTFRと物品側情報タグTF
Ma〜TFMdに記録された情報を夫々再生可能な情報
検査装置IU4に適用され、物品側情報タグTFMa〜
TFMdそれぞれから期限に関わる情報および配置情報
を読み取る過程と、少なくとも配置情報を保持する過程
と、読み取った期限に関わる情報に基づき期限切れの判
定を行う過程と、期限切れ判定結果を表示または印字ま
たは音声で報知する過程と、棚側情報タグTFRから特
定情報を読み取る過程と、特定情報と保持された配置情
報とを逐次比較して合致を判定する過程と、合致判定の
結果を表示または印字または音声で報知する過程とを備
えるよう構成する。
【0136】したがって情報検査装置IU4を着目する
陳列物品に順次接近させるだけで、複数の陳列物品の期
限検査を効率的に遂行でき、且つ配置検査を逐次、連続
的且つ効率的に遂行できる。しかも報知手段により各検
査結果が報知されることにより、確認を容易かつ迅速・
確実になすことができる。この結果、処理時間を短縮で
きて高効率の運用が可能になるとともに、現場側での前
掲のPOP(ポイント・オブ・プロセッシング)が実現
される。のみならず、棚上の物品の現場での管理が容易
となる。すなわち現場側において「情報」の管理と「も
の(物品自体)」の管理ができ、前掲のPOM(ポイン
ト・オブ・マネジメント)を実現できる。
【0137】
【発明の効果】本発明の請求項1に係る情報検査装置
は、配置機構側情報タグから読み出した配置機構特定情
報の保持手段と、物品側情報タグから読み出した配置情
報と保持手段に保持された配置機構特定情報とを比較し
て配置機構または配置機構内位置の合致を判定する合致
判定手段と、合致判定手段による判定結果の報知手段と
を備えるから、配置機構特定情報の読出しと保持以降に
おいて各物品側情報タグからその配置情報を読み出す度
に、この配置情報と、保持手段から取り出した配置機構
特定情報との比較を容易に実行することができ、合致判
定による誤配置された物品の検出が容易に可能になる。
したがって同一配置機構に配置された複数の物品の配置
の正否検査を逐次、配置情報の読み出しの度に実行でき
るから、多数の物品の配置検査を効率的に遂行できる。
しかも報知手段により合致判定の結果が報知されること
により、確認を容易かつ迅速になすことができる。
【0138】本発明の請求項2に係る情報検査方法は、
第1過程により配置機構側情報タグから配置機構特定情
報を読み出して保持し、第2過程により、物品側情報タ
グから配置情報を読み出し、この配置情報と保持手段に
保持された配置機構特定情報とを比較して配置機構また
は配置機構内位置の合致を判定し、第3過程により合致
判定の結果を報知するから、配置機構特定情報の読出し
と保持以降において各物品側情報タグからその配置情報
を読み出す度に、この配置情報と保持した配置機構特定
情報との比較を容易に実行することができ、合致判定に
よる誤配置された物品の検出が容易に可能になる。した
がって同一配置機構に配置された複数の物品の配置の正
否検査を逐次、しかも配置機構側情報タグから配置機構
特定情報を再度読み出すことなく、継続的に実行できる
から、多数の物品の配置検査を効率的に遂行できる。し
かも報知手段により合致判定の結果が報知されることに
より、確認を容易かつ迅速になすことができる。
【0139】本発明の請求項3に係る情報検査装置は、
少なくとも1個の物品側情報タグから読み出した配置情
報を保持する保持手段と、配置機構側情報タグから読み
出した配置機構特定情報と保持手段に保持された夫々の
配置情報とを比較して配置機構または配置機構内位置の
合致を判定する合致判定手段と、判定結果を報知する報
知手段とを備えるから、保持手段から順次取り出した配
置情報夫々と配置機構特定情報との比較が容易になり、
合致判定を順次連続して実行することで、誤配置された
物品を順次、連続的に検出できる。したがって同一配置
機構に配置された複数の物品の配置の正否判定を順次連
続的に実行でき、多数の物品の配置検査を効率的に為す
ことができる。しかも合致判定の結果を報知手段により
報知することにより、容易かつ迅速な確認を可能にす
る。
【0140】本発明の請求項4に係る情報検査方法は、
第1過程により物品側情報タグから配置情報を読み出し
て保持し、第2過程により、配置機構側情報タグから配
置機構特定情報を読み出し、この配置機構特定情報と保
持手段に保持された配置情報とを比較して配置機構また
は配置機構内位置の合致を判定し、第3過程により合致
判定の結果を報知するから、保持した配置情報夫々と配
置機構特定情報との比較が容易になり、合致判定を順次
連続して実行することで、誤配置された物品を順次、連
続的に検出できる。したがって同一配置機構に配置され
た複数の物品の配置の正否判定を順次連続的に実行で
き、多数の物品の配置検査を効率的に為すことができ
る。しかも合致判定の結果を報知手段により報知するこ
とにより、容易かつ迅速な確認を可能にする。
【0141】本発明の請求項5に係る情報検査装置は、
請求項1または3記載のもので、物品側情報タグに接近
して配置情報を読み出す際に同時に、物品側情報タグか
ら期限に関わる情報を読み出して期限切れの判定を行う
から、配置機構または配置機構内位置の合致判定のため
の一度の接近操作で、期限切れの判定をも一挙に行うこ
とができ、よって操作を簡素化できる。また誤操作の発
生を排除できる。
【0142】本発明の請求項6に係る情報検査方法は、
請求項2または4記載のもので、物品側情報タグに接近
して配置情報を読み出す際に同時に、物品側情報タグか
ら期限に関わる情報を読み出して期限切れの判定を行う
から、配置機構または配置機構内位置の合致判定のため
の一度の接近操作で、期限切れの判定をも一挙に行うこ
とができ、よって操作が簡素化される。また誤操作の発
生を排除できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る情報検査装置の第1の実施形態の
ブロック構成図である。
【図2】図1に示される情報検査装置の正面図である。
【図3】図1に示される情報検査装置が適用される物品
配置システムの斜視図である。
【図4】図2に示される棚側情報タグのブロック構成図
である。
【図5】図2に示される物品側情報タグのブロック構成
図である。
【図6】棚側情報タグまたは物品側情報タグとして使用
される情報タグの内部の説明図である。
【図7】誘導結合4端子網による説明図である。
【図8】図7に示される誘導結合4端子網の等価回路で
ある。
【図9】図1に示される情報検査装置による、棚側情報
タグからの情報読取りの態様を示す模式図である。
【図10】図1に示される情報検査装置による、物品側
情報タグからの情報読取りの態様を示す模式図である。
【図11】図1に示される情報検査装置の情報検査動作
フローチャートである。
【図12】本発明に係る情報検査装置の第2の実施形態
のブロック構成図である。
【図13】図12に示される情報検査装置の情報検査動
作フローチャートである。
【図14】本発明に係る情報検査装置の第3の実施形態
のブロック構成図である。
【図15】図14に示される情報検査装置による、物品
側情報タグからの情報読取り時の説明図である。
【図16】図14に示される情報検査装置による、棚側
情報タグからの情報読取り時の説明図である。
【図17】図14に示される情報検査装置の情報検査動
作フローチャートである。
【図18】本発明に係る情報検査装置の第4の実施形態
のブロック構成図である。
【図19】図18に示される情報検査装置の情報検査動
作フローチャートである。
【符号の説明】
IU1……情報検査装置、ANT1……アンテナ装置、
1……コントロール手段、dt……送信データ、2……
符号化・復号化手段、3……メモリ管理手段、4……物
品側情報タグ読出・記録手段、5……棚側情報タグ読出
・記録手段、6……棚側又は物品側情報タグの確認手
段、R1……クロック発生部、R2……フィルタ部、R
3……変調手段、R4……電力増幅部、R5……端子電
圧検出手段、R6……復調手段、R7……メモリ手段、
i1……棚側情報タグから読出した棚位置情報、R11
……制御部、R12……アプリケーションプログラム記
憶部、Ap11……合致判定プログラム、Ipky……
入力手段、Dply……報知手段、MAS……物品配置
システム、RK……棚、TFR……棚側情報タグ、TF
M1……物品側情報タグ、Mat1……物品
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 辻井 均 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 (72)発明者 織田 篤史 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 Fターム(参考) 3F022 AA09 AA12 FF01 MM08 MM22 MM32 MM35 PP04 5B058 CA17 KA06 KA08 YA20 5B075 ND20 NR03 PQ02 PQ04

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 物品を配置可能な配置機構と、前記配置
    機構に添設または一体に構成され、情報の記憶手段を備
    えて少なくとも前記配置機構または配置機構内位置を特
    定可能な配置機構特定情報を再生可能に記録した配置機
    構側情報タグと、 前記配置機構に配置された任意の少なくとも1個の前記
    物品と、前記物品に添設または一体に構成され、情報の
    記憶手段を備えて少なくとも前記配置された配置機構ま
    たは配置機構内位置に関する配置情報を再生可能に記録
    した物品側情報タグと、を備える物品配置システムに適
    用され、且つ前記配置機構側情報タグと前記物品側情報
    タグに夫々接近することにより、前記配置機構側情報タ
    グと前記物品側情報タグに記録された情報を夫々再生可
    能な情報検査装置であって、 前記配置機構側情報タグから読み出した前記配置機構特
    定情報を保持する保持手段と、 前記物品側情報タグから読み出した前記配置情報と、前
    記保持手段に保持された前記配置機構特定情報とを比較
    して前記配置機構または配置機構内位置の合致を判定す
    る合致判定手段と、 前記合致判定手段による判定結果を表示または印字また
    は音声で報知する報知手段と、を備えたことを特徴とす
    る情報検査装置。
  2. 【請求項2】 物品を配置可能な配置機構と、前記配置
    機構に添設または一体に構成され、情報の記憶手段を備
    えて少なくとも前記配置機構または配置機構内位置を特
    定可能な配置機構特定情報を再生可能に記録した配置機
    構側情報タグと、 前記配置機構に配置された任意の少なくとも1個の前記
    物品と、前記物品に添設または一体に構成され、情報の
    記憶手段を備えて少なくとも前記配置された配置機構ま
    たは配置機構内位置に関する配置情報を再生可能に記録
    した物品側情報タグと、を備える物品配置システムにつ
    き、前記配置機構側情報タグと前記物品側情報タグに夫
    々接近することにより、前記配置機構側情報タグと前記
    物品側情報タグに記録された情報を夫々再生可能な情報
    検査装置に適用される情報検査方法であって、 前記配置機構側情報タグから前記配置機構特定情報を読
    み出し、保持する第1過程と、 前記物品側情報タグから前記配置情報を読み出し、前記
    配置情報と前記保持された前記配置機構特定情報とを比
    較して前記配置機構または配置機構内位置の合致を判定
    する第2過程と、 前記合致判定の結果を表示または印字または音声で報知
    する第3過程と、を備えたことを特徴とする情報検査方
    法。
  3. 【請求項3】 物品を配置可能な配置機構と、前記配置
    機構に添設または一体に構成され、情報の記憶手段を備
    えて少なくとも前記配置機構または配置機構内位置を特
    定可能な配置機構特定情報を再生可能に記録した配置機
    構側情報タグと、 前記配置機構に配置された任意の少なくとも1個の前記
    物品と、前記物品に添設または一体に構成され、情報の
    記憶手段を備えて少なくとも前記配置された配置機構ま
    たは配置機構内位置に関する配置情報を再生可能に記録
    した物品側情報タグと、を備える物品配置システムに適
    用され、且つ前記配置機構側情報タグと前記物品側情報
    タグに夫々接近することにより、前記配置機構側情報タ
    グと前記物品側情報タグに記録された情報を夫々再生可
    能な情報検査装置であって、 前記少なくとも1個の物品側情報タグから読み出した前
    記配置情報を夫々保持する保持手段と、 前記配置機構側情報タグから読み出した前記配置機構特
    定情報と、前記保持手段に保持された前記少なくとも1
    個の配置情報とを比較して前記配置機構または配置機構
    内位置の合致を判定する合致判定手段と、 前記合致判定手段による判定結果を表示または印字また
    は音声で報知する報知手段と、を備えたことを特徴とす
    る情報検査装置。
  4. 【請求項4】 物品を配置可能な配置機構と、前記配置
    機構に添設または一体に構成され、情報の記憶手段を備
    えて少なくとも前記配置機構または配置機構内位置を特
    定可能な配置機構特定情報を再生可能に記録した配置機
    構側情報タグと、 前記配置機構に配置された任意の少なくとも1個の前記
    物品と、前記物品に添設または一体に構成され、情報の
    記憶手段を備えて少なくとも前記配置された配置機構ま
    たは配置機構内位置に関する配置情報を再生可能に記録
    した物品側情報タグと、を備える物品配置システムにつ
    き、前記配置機構側情報タグと前記物品側情報タグに夫
    々接近することにより、前記配置機構側情報タグと前記
    物品側情報タグに記録された情報を夫々再生可能な情報
    検査装置に適用される情報検査方法であって、 前記少なくとも1個の物品側情報タグから前記配置情報
    を読出し、それぞれ保持する第1過程と、 前記配置機構側情報タグから読み出した前記配置機構特
    定情報と、前記保持手段にそれぞれ保持された前記配置
    情報とを順次比較して前記配置機構または配置機構内位
    置の合致を順次判定する第2過程と、 前記合致判定の結果を表示または印字または音声で報知
    する第3過程と、を備えたことを特徴とする情報検査方
    法。
  5. 【請求項5】 前記物品側情報タグに記録されている、
    期限に関わる情報を再生する期限情報読出手段を備え、 前記期限情報読出手段は、前記物品側情報タグに接近し
    て前記配置情報が読み出される際に同時に、前記期限に
    関わる情報を読み出して期限切れの判定を行い、前記報
    知手段は前記判定結果を表示または印字または音声で報
    知することを特徴とする請求項1または3記載の情報検
    査装置。
  6. 【請求項6】 前記物品側情報タグに接近して前記配置
    情報を読み出す際に同時に、前記物品側情報タグに記録
    されている、期限に関わる情報を再生して期限切れの判
    定を行い、前記判定結果を表示または印字または音声で
    報知することを特徴とする請求項2または4記載の情報
    検査方法。
JP2000061071A 2000-03-06 2000-03-06 情報検査装置および情報検査方法 Pending JP2001247209A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000061071A JP2001247209A (ja) 2000-03-06 2000-03-06 情報検査装置および情報検査方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000061071A JP2001247209A (ja) 2000-03-06 2000-03-06 情報検査装置および情報検査方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001247209A true JP2001247209A (ja) 2001-09-11

Family

ID=18581280

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000061071A Pending JP2001247209A (ja) 2000-03-06 2000-03-06 情報検査装置および情報検査方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001247209A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010537347A (ja) * 2007-08-24 2010-12-02 ウォル−マート ストアズ,インコーポレイティド Rfid販売促進コンプライアンス
JP2011037571A (ja) * 2009-08-10 2011-02-24 Toshiba Tec Corp 物品管理システム、物品管理装置、及び制御プログラム
JP2012071920A (ja) * 2010-09-28 2012-04-12 Casio Computer Co Ltd 情報読取装置及びプログラム
US8181873B2 (en) 2007-09-27 2012-05-22 Sony Corporation Information reading apparatus and information reading method
CN110009845A (zh) * 2018-11-27 2019-07-12 杭州朗泽安防技术有限公司 一种用于商品安全的警示系统
JP2022161949A (ja) * 2014-09-30 2022-10-21 日本電気株式会社 情報処理装置、制御方法、及びプログラム

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010537347A (ja) * 2007-08-24 2010-12-02 ウォル−マート ストアズ,インコーポレイティド Rfid販売促進コンプライアンス
US8181873B2 (en) 2007-09-27 2012-05-22 Sony Corporation Information reading apparatus and information reading method
JP2011037571A (ja) * 2009-08-10 2011-02-24 Toshiba Tec Corp 物品管理システム、物品管理装置、及び制御プログラム
JP2012071920A (ja) * 2010-09-28 2012-04-12 Casio Computer Co Ltd 情報読取装置及びプログラム
JP2022161949A (ja) * 2014-09-30 2022-10-21 日本電気株式会社 情報処理装置、制御方法、及びプログラム
US11900316B2 (en) 2014-09-30 2024-02-13 Nec Corporation Information processing apparatus, control method, and program
JP7456464B2 (ja) 2014-09-30 2024-03-27 日本電気株式会社 情報処理装置、制御方法、及びプログラム
CN110009845A (zh) * 2018-11-27 2019-07-12 杭州朗泽安防技术有限公司 一种用于商品安全的警示系统
CN110009845B (zh) * 2018-11-27 2021-03-09 杭州朗泽安防技术有限公司 一种用于商品安全的警示系统

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10332117B2 (en) System and method for mobile device self-checkout for retail transactions with loss protection
CN101156187B (zh) 减少误报警、无效安全去激活和内部偷窃的设备、系统和方法
US7760095B2 (en) Context-driven RFID tag and system content
EP1849144B1 (en) Alarm investigation using rfid
US20030234288A1 (en) System and method for managing assets using a portable combined electronic article surveillance system and barcode scanner
JP2003006745A (ja) 商品返却管理方法及び商品返却管理システム
EP2854072B1 (en) Device and method for bulk encoding tags
US20230222518A1 (en) Systems and methods for detecting potential shrink events via rfid technology
JP2001247209A (ja) 情報検査装置および情報検査方法
KR20080003356A (ko) 상품 판매 데이터 처리 장치
KR20070106846A (ko) 상품 추적 관리 방법 및 시스템
JP2001175814A (ja) 情報の転記方法および情報処理システム
JP2001180812A (ja) 棚情報処理システムおよび棚情報処理方法
JP4837290B2 (ja) 物品探査器
JP4378474B2 (ja) 物品管理システムと物品管理方法
JP4193088B2 (ja) 情報管理システムおよび情報管理方法
JP2002087541A (ja) 物品管理システム
JP2001184468A (ja) 情報供給方法および情報管理システム
JP2001250094A (ja) 情報記録再生装置および情報記録再生方法および情報処理システムおよび情報処理方法
JP2001247211A (ja) 情報処理システムと情報処理方法および情報供給システムと情報供給方法
KR100396480B1 (ko) 무선인식태그를 내장한 신발의 관리장치
Nambobi et al. Implementation of Autonomous Library Assistants Using RFID Technology
JP2001175820A (ja) 情報記録再生装置および情報記録再生方法
JP2002133518A (ja) 商品の販売確認方法およびその値札
JPH09167285A (ja) 商品管理方法及びその装置