JP2001180812A - 棚情報処理システムおよび棚情報処理方法 - Google Patents

棚情報処理システムおよび棚情報処理方法

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JP2001180812A
JP2001180812A JP36735799A JP36735799A JP2001180812A JP 2001180812 A JP2001180812 A JP 2001180812A JP 36735799 A JP36735799 A JP 36735799A JP 36735799 A JP36735799 A JP 36735799A JP 2001180812 A JP2001180812 A JP 2001180812A
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JP36735799A
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Ryoichi Shimizu
亮一 志水
Taku Sawada
卓 澤田
Hitoshi Tsujii
均 辻井
Atsushi Oda
篤史 織田
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 物品の棚打ちを容易にし、現場における情報
管理が可能な棚情報処理システムを提供する。 【解決手段】 リーダライタ装置RW1によって、棚R
Kの一部分に添設された棚側情報タグTFR1に記録さ
れた棚番号irkを読取り、ついで読み取った棚番号i
rkをリーダライタ装置RW1によって、棚RKの棚段
上に配置されている複数個の陳列物品(Mat1等)に
夫々添設されている物品側情報タグTFM1等に逐次、
記録することにより、各陳列物品の棚打ちを行う。しか
も各陳列物品自身に、配置されている棚の特定情報を保
持させることで、現場側での物品の位置管理ができる。
また記録内容の更新ができ、再棚打ちを容易に実行でき
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、棚情報処理システ
ムおよび棚情報処理方法に関し、とりわけ物品の棚打ち
を容易にし、現場における情報管理が可能な棚情報処理
システムおよび棚情報処理方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般的に、物品は棚に陳列され配置され
ることで、例えばレンタル店舗にあっては顧客に陳列物
品の表示と提供および返却による再陳列がなされ、或い
は生産現場においては工具等の供給と返却による再供給
がなされ、倉庫にあっては棚に置かれた物品の在庫管理
がなされる。このため、棚情報処理のためのシステムが
広く導入されている。各物品は、棚に陳列され配置され
る以前は位置が未定であるが、或る棚に並べられた時点
でその棚番号を位置データとして、この位置データが物
品に添設された標識、たとえばバーコードラベルに打ち
込まれる。これは「棚打ち」と称せられ、物品の初導入
時や配置替え時になされる。したがって棚打ちがなされ
た以降は、この商品の帰属先はこの棚となる。
【0003】物品がレンタル用のビデオカセットの場合
を例に説明すると、ビデオカセットは初導入時に、それ
が陳列される棚番が棚打ちされたバーコードラベルが貼
付され、陳列される。これにより、このビデオカセット
の帰属先はこの棚番の棚となる。顧客が多くのビデオカ
セットが陳列されている棚から、借り出しを希望するビ
デオカセットを選択して取出し、手続窓口でレンタル契
約をして持ち帰り、後日にこのビデオカセットを返却す
ると、返却されたビデオカセットのバーコードが読み取
られ、その棚番にしたがい整理係員によって陳列されて
いた棚の、以前と同一位置へ再度、陳列される。この再
陳列作業がマスターバックと称せられる。従来この再陳
列は各物品に添付されたバーコードラベルに基づいて管
理されていた。このバーコードには、前記のように陳列
されている棚の棚番号が打ち込まれているから、返却さ
れた物品に添付されたバーコードをバーコードリーダで
読取り、読み取った棚番号に基づき整理係員が該当する
棚へ戻す作業がなされていた。さらに、店舗の模様替え
等で陳列されている棚の棚番号の変更が生じると、バー
コード標識を打ち直した新しいバーコードラベルに貼替
えられていた。
【0004】一方、物品には商品寿命があり、たとえば
ビデオカセットがレンタルされる場合、貸出しが反復さ
れ、所定のパス回数が過ぎるとテープ媒体の劣化に伴う
画質の低下が発生する。ビデオテープのパス回数は貸出
し回数と相関があるとされるから、貸出し回数が所定数
を越えたビデオカセットは商品リストから外し、他の代
替物品をこれに替えて陳列する必要がある。上記の貸出
し回数のような情報は、その都度変化する生の情報であ
り、「アクティブ情報」と記述される。一方、バーコー
ドに代表される従来の標識は、台紙や物品表面に印刷さ
れて使用されるように、更新が困難な恒久記録であるた
め、貸出し回数データのようなアクティブ情報を記録
し、さらに頻繁に更新・追記するには適するものではな
かった。
【0005】このため従来では、着目するレンタル商品
がどれだけの貸出し回数(よってパス回数)を経たかと
いったアクティブ情報の管理は、バーコードとは別にマ
スターファイルによって中央一括集中管理がなされ、こ
れによりマスターファイルが一括管理して商品取り換え
指示を回線経由で発していた。または返却窓口で返却物
品の検査を行う際に、同時にオンライン回線経由でマス
ターファイルにインクワイアリ(問い合わせ)を送り、
そのレスポンスを受けて商品寿命情報を得ていた。さら
に、返却物品を元の棚へ戻す際にも、陳列される棚の変
更や、同一の棚であっても棚段やコーナーが変更される
ことが多い場合は、バーコードへは棚位置情報を印刷せ
ず、各物品毎の棚位置情報もマスターファイルが一括管
理していた。このように、個々の商品に添付される従来
の標識、たとえばバーコードではアクティブ情報の記録
ができず、このためマスターファイルによる中央一括情
報管理が為されていたのが現状であり、これは販売分野
に限らず生産現場や倉庫現場においても同様であった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、棚情報の管
理に前記のような固定記録のバーコードを用いた場合に
は、 1.棚情報の変更に問題がある(書替による再棚打ちが
できない)、 2.貼替え交換の手間が面倒な作業となる、 3.アクティブ情報の記録ができない、 といった前掲の問題があった。さらに前記のようなオン
ライン回線経由でマスターファイルに棚情報を集中管理
させる棚情報システムでは、 1.回線の空き待ち発生により即応性に問題がある、 2.オンラインによる回線負荷が増大する、 3.システムコストが高い、 4.マスターファイルのダウン(機能停止事故)発生で
全システムが停止する、 等の問題があり、即応性、信頼性ならびに管理コストお
よび運用コストにおいて改善が期待されていた。
【0007】本発明は、前記のような従来技術における
問題点を解決するためなされたもので、(1)棚情報の
変更が容易で、再棚打ち時に貼替え交換の必要がなく、
(2)アクティブ情報の記録ができ、(3)回線に負担
を与えることがない現場側において管理ができ、(4)
即応性に優れ、(5)管理コストおよび運用コストが低
く、(6)システム全停がなく信頼性の高い、棚情報処
理システムおよび棚情報処理方法を提供することを目的
とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】課題解決のための手段の
説明に先立ち、本発明において使用する用語を簡単に説
明する。但し以下は本発明の理解を助するための一説明
であり、よって以下の各説明が各用語の定義、範囲等を
限定するものではない。
【0009】「情報タグ」:物品に関する情報を再生可
能または/および書き替え可能に記録し、物品に添設ま
たは一体形成可能であり、且つ情報書込・読取機能を備
える運用手段であるリーダライタ装置と接触または非接
触で情報の授受が可能な、小型の情報担持装置または情
報記録再生装置である。情報タグは、情報を記録再生可
能なメモリ部と、リーダライタ装置との情報授受手段を
具備して、少なくともリーダライタ装置から供給される
指示情報を解析し、これに基づき情報をメモリ部へ記録
・更新またはメモリ部から記録情報を再生可能であり、
さらにリーダライタ装置へ応答情報を供給可能に構成さ
れる。
【0010】「情報」:情報タグに記録・保持・再生・
更新・追記録・削除等が可能な情報として、以下の第1
種別の情報と、第2種別の情報がある。第1種別の情報
は「存在情報」であり、第2種別の情報には「状態情
報」か「応用情報」がある。いずれも、時空間座標で形
成される時空間領域上でのその物品に関するデータとし
て形成される。また第2種別の情報は、変化の頻度の高
いアクティブ情報である。
【0011】「存在情報」(固定情報ともいう):その
物品の存在または特定(アイデンティフィケーション)
に関する、その物品の存立に関わる基本的な情報であ
り、時空間座標で形成される時空間領域上での変動の少
ない情報であり、第1種別の情報として分類される。例
として、当該物品の品番、学名などの名称がある。これ
らは固定された情報であり、物品が置かれた場所や時間
が移っても変化することのない、または変化の頻度の低
い情報である。
【0012】「状態情報」:上記存在情報を有する物品
が、時間座標および空間座標により形成される時空領域
内の特定位置において有する属性の情報であり、存在情
報に基づき誘導された時間的・空間的に依存する情報を
含む、変化の頻度の高いアクティブ情報である。これは
第2種別の情報として分類される。例としては、 その実体を構成する商品の発売時期と場所 仕入れ価額、定価、実売価格 発売後の経過期間 取引記録(レンタル商品の場合は貸し出し日数や貸出回
数) 顧客コード、性別、年齢 などの、過去/現在に係るデータがある。
【0013】「応用情報」:上記状態情報に基づき誘導
された応用的なアクティブ情報であり、第2種別の情報
として分類される。例としてマーケティング情報があ
る。マーケティング情報には過去/現在データに基づい
て未来の販売を予測する情報や、ある地域(ローカルエ
リア)情報に基づく他のエリアの予測情報等がある。
【0014】「実体」:「実体」は、空間的に存在して
容積を占め、且つ個数として計数可能な「もの」に、情
報タグなどの情報を担持する手段が添設される等によ
り、「もの」と、これに関する「情報」が物理的に実質
的に一体化された対象物である。「実体」の例として
は、情報タグが添設された物品がある。ここで物品に
は、空間的に位置が固定している、例えば建造物や施
設、空間的に位置移動可能な、例えば商品、がある。こ
のように、「実体」は物品と情報タグが物理的にバンド
リング(一体化)されたものであるから、物品と情報を
常に一挙に同時に扱うことができる。たとえばある物品
を集合から取り除くと、この物品と同時にこの物品に関
する情報も同時に削除されることになる。したがってあ
る物品に関する情報の全てを削除する場合は、物品を集
合から除去するのみの操作で実現できる。すなわち物品
を集合から除去するのみの操作で、「実体」を削除でき
る。なお、この「実体」は本出願人によって提唱される
概念である。
【0015】「実体に係るデータベース」:前記の各実
体を要素として、これら要素の集合で構成されたデータ
ベースを、「実体に係るデータベース」と定義する。し
たがって、実体の集合で構成される「実体に係るデータ
ベース」は、その構成要素の離合集散が極めて容易なア
ドホクラシー的集合となる。これは本出願人によって提
唱されるデータベースである。
【0016】「実体に係るデータベース・システム」:
上記の、実体に係るデータベースを擁し、且つこれの運
用(したがって各要素の情報の読出、記録、追記録、更
新、削除などのアクセス操作)手段を備えたシステム
を、「実体に係るデータベース・システム」と定義す
る。これは本出願人によって提唱されるデータベース・
システムである。なお運用手段はリーダライタ装置など
により具現される。
【0017】「非実体に係るデータベース」または「従
来のデータベース」:物品に関する情報または主要な情
報を、この物品と物理的に実質的に一体に構成すること
なく、この物品とは別個に、この物品と物理的に一体化
されない集中ファイルとして形成するという概念に基づ
くもので、このファイルを要素とした要素の集合で構成
された集中データベースを「非実体に係るデータベー
ス」または「従来のデータベース」とする。したがって
データベース(DB)は以上に述べた二概念に大別でき
る。
【0018】「POP(ポイント・オブ・プロセッシン
グ)」:販売現場や生産現場等において、商品や製品の
存在情報のみならず応用情報を含む、当該商品や製品に
属するあらゆる情報を、当該商品や製品に添設された情
報タグに記入処理、または再生処理し、これら処理のす
べて、または大部分を現場側で完結させるという概念を
POP(ポイント・オブ・プロセッシング)とする。こ
のPOP(ポイント・オブ・プロセッシング)は従来の
POSの概念を拡張するものであり、本出願人によって
提唱される概念である。
【0019】「POM(ポイント・オブ・マネジメン
ト)」:販売現場や生産現場等において、商品や製品の
存在情報のみならず応用情報などの、当該商品や製品に
属するあらゆる情報の管理にとどまらず、さらに当該商
品自体や製品自体の管理をも、両管理を一体で、現場側
だけで、または主として現場側で実行するという概念を
POM(ポイント・オブ・マネジメント)とする。この
POM(ポイント・オブ・マネジメント)は従来のPO
Sの概念を拡張するものであり、本出願人によって提唱
される概念である。
【0020】以下、本発明に係る手段を述べる。前記従
来技術の課題を解決するとともに前記目的を達成するべ
く、本発明の請求項1に係る棚情報処理システムは、情
報の記憶手段を備えて少なくとも棚または棚内位置を特
定可能な棚特定情報を記憶し、非接触で情報を記録再生
可能な棚側情報タグが添設され、且つ任意の物品を配置
可能な棚段を有する棚と、情報のメモリ手段を備えて、
前記棚側情報タグと非接触で情報を記録再生するととも
に、前記棚段に配置された任意の物品に添設された、情
報の記憶手段を備えて非接触で情報を記録再生可能な、
物品側情報タグと非接触で情報を記録再生するリーダラ
イタ装置と、を具備して構成され、前記リーダライタ装
置は、前記棚側情報タグから読み出した前記棚特定情報
を前記メモリ手段に記憶し、ついで前記記憶した前記棚
特定情報を前記棚段に配置された前記物品に添設された
前記物品側情報タグへ記録する、構成としたことを特徴
とする。
【0021】前記の棚情報処理システムによれば、棚側
情報タグから読み出された棚特定情報がリーダライタ装
置を介して物品側情報タグへ記録され、これにより物品
の配置された棚の情報がその物品自身に添設された物品
側情報タグ内に保持される。
【0022】本発明の請求項2に係る棚情報処理システ
ムは、請求項1記載のもので、前記棚の特定を可能とす
る情報を棚側の第1種別情報、前記物品の特定を可能と
する情報を物品側の第1種別情報として、前記棚側情報
タグは、少なくとも前記棚特定情報を含む、前記棚側の
第1種別情報を再生可能に記録し、且つ前記物品側情報
タグは、前記棚側の第1種別情報の少なくとも一部と、
前記物品に属する、前記物品側の第1種別情報以外の情
報を、前記物品側の第2種別情報として再生可能に記録
する、構成としたことを特徴とする。
【0023】前記の棚情報処理システムによれば、物品
側情報タグが、棚側の第1種別情報の少なくとも一部
と、物品に属する諸々の情報とが物品側の第2種別情報
として記録されることにより、物品に属する諸々の情報
と棚側の第1種別情報とを組み合わせた処理がなされ
る。
【0024】本発明の請求項3に係る棚情報処理方法
は、情報の記憶手段を備えて少なくとも棚または棚内位
置を特定可能な棚特定情報を記憶し、非接触で情報を記
録再生可能な棚側情報タグが添設され、且つ任意の物品
を配置可能な棚段を有する棚と、情報のメモリ手段を備
えて、前記棚側情報タグと非接触で情報を記録再生する
とともに、前記棚段に配置された任意の物品に添設され
た、情報の記憶手段を備えて非接触で情報を記録再生可
能な、物品側情報タグと非接触で情報を記録再生するリ
ーダライタ装置と、を具備するシステムに適用される棚
情報処理方法であって、前記リーダライタ装置により、
前記棚側情報タグから前記棚特定情報を読み出す過程
と、前記読み出した前記棚特定情報を前記メモリ手段に
記憶する過程と、前記記憶した前記棚特定情報を前記棚
段に配置された前記物品に添設された前記物品側情報タ
グへ記録する過程と、を備えることを特徴とする。
【0025】前記の棚情報処理方法によれば、棚側情報
タグから読み出された棚特定情報がリーダライタ装置を
介して物品側情報タグへ記録され、これにより物品の配
置された棚の情報がその物品自身に添設された物品側情
報タグ内に保持される。
【0026】本発明の請求項4に係る棚情報処理方法
は、請求項3記載のもので、前記棚の特定を可能とする
情報を棚側の第1種別情報、前記物品の特定を可能とす
る情報を物品側の第1種別情報として、前記棚側情報タ
グに、少なくとも前記棚特定情報を含む、前記棚側の第
1種別情報を再生可能に記録する過程と、且つ前記物品
側情報タグに、前記棚側の第1種別情報の少なくとも一
部と、前記物品に属する、前記物品側の第1種別情報以
外の情報を、前記物品側の第2種別情報として再生可能
に記録する過程と、を備えることを特徴とする。
【0027】前記の棚情報処理方法によれば、物品側情
報タグが、棚側の第1種別情報の少なくとも一部と、物
品に属する諸々の情報とが物品側の第2種別情報として
記録されることにより、物品に属する諸々の情報と棚側
の第1種別情報とを組み合わせた処理がなされる。
【0028】本発明の請求項5に係る棚情報処理システ
ムは、情報の記憶手段を備えて非接触で情報を記録再生
可能な棚側情報タグが添設され、且つ任意の物品を配置
可能な棚段を有する棚と、情報のメモリ手段を備えて、
前記棚側情報タグと非接触で情報を記録再生するととも
に、前記棚段に配置された任意の物品に添設された、情
報の記憶手段を備えて非接触で情報を記録再生可能であ
り且つ前記物品を特定可能な物品特定情報を少なくとも
記録した、物品側情報タグと非接触で情報を記録再生す
るリーダライタ装置と、を具備して構成され、前記リー
ダライタ装置は、前記棚段に配置された前記物品に添設
された前記物品側情報タグから読み出した前記物品特定
情報を、前記メモリ手段に記憶し、ついで前記記憶した
前記物品特定情報を、前記棚側情報タグへ記録する、構
成としたことを特徴とする。
【0029】前記の棚情報処理システムによれば、物品
側情報タグから読み出された物品特定情報がリーダライ
タ装置を介して棚側情報タグへ記録され、これにより棚
段に配置された物品の情報がその棚自身に添設された棚
側情報タグ内に保持される。
【0030】本発明の請求項6に係る棚情報処理システ
ムは、情報の記憶手段を備えて少なくとも棚または棚内
位置を特定可能な棚特定情報を記憶し、非接触で情報を
記録再生可能な棚側情報タグが添設され、且つ任意の物
品を配置可能な棚段を有する棚と、情報のメモリ手段を
備えて、前記棚側情報タグと非接触で情報を記録再生す
るとともに、前記棚段に配置された任意の物品に添設さ
れた、情報の記憶手段を備えて非接触で情報を記録再生
可能であり、且つ前記物品を特定可能な物品特定情報を
少なくとも記録した、物品側情報タグと非接触で情報を
記録再生するリーダライタ装置と、を具備して構成さ
れ、前記リーダライタ装置は、前記棚側情報タグから読
み出した前記棚特定情報を前記メモリ手段に記憶し、つ
いで前記記憶した前記棚特定情報を前記棚段に配置され
た前記物品に添設された前記物品側情報タグへ記録する
か、または前記リーダライタ装置は、前記棚段に配置さ
れた前記物品に添設された前記物品側情報タグから読み
出した前記物品特定情報を、前記メモリ手段に記憶し、
ついで前記記憶した前記物品特定情報を、前記棚側情報
タグへ記録する、構成としたことを特徴とする。
【0031】前記の棚情報処理システムによれば、棚側
情報タグから読み出された棚特定情報がリーダライタ装
置を介して物品側情報タグへ記録され、これにより物品
の配置された棚の情報がその物品自身に添設された物品
側情報タグ内に保持される。一方、物品側情報タグから
読み出された物品特定情報がリーダライタ装置を介して
棚側情報タグへ記録され、これにより棚段に配置された
物品の情報がその棚自身に添設された棚側情報タグ内に
保持される。この結果、各物品では自身が配置された棚
を特定する情報が保持され、一方、棚では棚段に配置し
た物品のリストが保持される。
【0032】本発明の請求項7に係る棚情報処理方法
は、情報の記憶手段を備えて非接触で情報を記録再生可
能な棚側情報タグが添設され、且つ任意の物品を配置可
能な棚段を有する棚と、情報のメモリ手段を備えて、前
記棚側情報タグと非接触で情報を記録再生するととも
に、前記棚段に配置された任意の物品に添設された、情
報の記憶手段を備えて非接触で情報を記録再生可能であ
り、且つ前記物品を特定可能な物品特定情報を少なくと
も記録した、物品側情報タグと非接触で情報を記録再生
するリーダライタ装置と、を具備するシステムに適用さ
れる棚情報処理方法であって、前記リーダライタ装置に
より、前記棚段に配置された前記物品に添設された前記
物品側情報タグから、前記物品特定情報を読み出す過程
と、前記読み出した前記物品特定情報を前記メモリ手段
に記憶する過程と、前記記憶した前記物品特定情報を、
前記棚側情報タグへ転記する過程と、を備えることを特
徴とする。
【0033】前記の棚情報処理方法によれば、物品側情
報タグから読み出された物品特定情報がリーダライタ装
置を介して棚側情報タグへ記録され、これにより棚段に
配置された物品の情報がその棚自身に添設された棚側情
報タグ内に保持される。
【0034】本発明の請求項8に係る棚情報処理方法
は、情報の記憶手段を備えて少なくとも棚または棚内位
置を特定可能な棚特定情報を記憶し、非接触で情報を記
録再生可能な棚側情報タグが添設され、且つ任意の物品
を配置可能な棚段を有する棚と、情報のメモリ手段を備
えて、前記棚側情報タグと非接触で情報を記録再生する
とともに、前記棚段に配置された任意の物品に添設され
た、情報の記憶手段を備えて非接触で情報を記録再生可
能であり、且つ前記物品を特定可能な物品特定情報を少
なくとも記録した、物品側情報タグと非接触で情報を記
録再生するリーダライタ装置と、を具備するシステムに
適用される棚情報処理方法であって、前記リーダライタ
装置により、前記棚側情報タグから前記棚特定情報を読
み出す過程と、前記読み出した前記棚特定情報を前記メ
モリ手段に記憶する過程と、前記記憶した前記棚特定情
報を前記棚段に配置された前記物品に添設された前記物
品側情報タグへ記録する過程と、を備えるか、または、
前記リーダライタ装置により、前記棚段に配置された前
記物品に添設された前記物品側情報タグから、前記物品
特定情報を読み出す過程と、前記読み出した前記物品特
定情報を前記メモリ手段に記憶する過程と、前記記憶し
た前記物品特定情報を、前記棚側情報タグへ転記する過
程と、を備えることを特徴とする。
【0035】前記の棚情報処理方法によれば、棚側情報
タグから読み出された棚特定情報がリーダライタ装置を
介して物品側情報タグへ記録され、これにより物品の配
置された棚の情報がその物品自身に添設された物品側情
報タグ内に保持される。一方、物品側情報タグから読み
出された物品特定情報がリーダライタ装置を介して棚側
情報タグへ記録され、これにより棚段に配置された物品
の情報がその棚自身に添設された棚側情報タグ内に保持
される。この結果、各物品では自身が配置された棚を特
定する情報が保持され、一方、棚では棚段に配置した物
品のリストが保持される。
【0036】
【発明の実施の形態】以下、この発明の好適な実施形態
を添付図を参照して詳細に説明する。なお、以下に述べ
る実施形態は、この発明の本質的な構成と作用を示すた
めの好適な例の一部であり、したがって技術構成上好ま
しい種々の限定が付されている場合があるが、この発明
の範囲は、以下の説明において特にこの発明を限定する
旨の記載がない限り、これらの形態に限られるものでは
ない。
【0037】図1は、本発明に係る棚情報処理システム
の一実施形態の構成の説明図である。本実施形態に係る
棚情報処理システムRIP1は、商品を陳列可能な棚R
Kと、棚RKの一部分、例えばフレームの所定部分に添
設された棚側情報タグTFR1と、リーダライタ装置R
W1を備える。棚RKの棚段には、陳列物品Mat1に
示されるような複数個の物品が陳列可能であり、陳列物
品Mat1には物品側情報タグTFM1が添設されてい
る。他の各陳列物品についても同様に物品側情報タグが
添設されている。棚側情報タグTFR1は、情報の記憶
手段を備え、この棚RKの存立に関わる情報を棚側の第
1種別情報isjr1として記録している。この、棚側
の第1種別情報isjr1として、棚番号(棚番)ir
k、ジャンルjr、フロア・ロケーション(コーナー番
号)flなどがある。
【0038】一方、物品側情報タグTFM1は、情報の
記憶手段を備えて、この陳列物品Mat1を特定する情
報や、この陳列物品Mat1の存立に関わる情報であ
る、例えば識別番号imt1が、物品側の第1種別情報
isjm1として記録され、さらにこの陳列物品Mat
1の例えば存在に関わる情報である、物品側の第2種別
情報isjm2として、この陳列物品Mat1が陳列さ
れている棚RKを特定する情報である棚番号irk、ジ
ャンルjr、フロア・ロケーションflなどを記録可能
に構成されている。各陳列物品Mat1は、棚RKに陳
列され配置される以前は位置が未定であるが、或る棚R
Kに並べられた時点でその位置データである例えば棚番
号irkが、この陳列物品Mat1に添設された物品側
情報タグTFM1に書き込まれることで棚打ちがなされ
る。したがってこれ以降は、この陳列物品Mat1の帰
属先はこの棚番号irkの棚RKとなる。
【0039】リーダライタ装置RW1は、非接触の接近
操作により、棚側情報タグTFR1および物品側情報タ
グTFM1から情報を読出し、または情報を書込み記録
させるよう構成されている。リーダライタ装置RW1は
例えばハンディ型に構成され、棚側情報タグTFR1ま
たは物品側情報タグTFM1に非接触で相互誘導による
電磁界の感応が可能な位置に容易に移動可能に構成され
る。
【0040】実際の操作につき説明すると、棚側情報タ
グTFR1または物品側情報タグTFM1とリーダライ
タ装置RW1間で情報授受がなされる場合に、非接触型
では少なくともリーダライタ装置RW1が形成させる電
磁界に感応できる領域内に、棚側情報タグTFR1また
は物品側情報タグTFM1を位置させる必要がある。し
たがって棚側情報タグTFR1または物品側情報タグT
FM1とリーダライタ装置RW1とを相対的に接近させ
て、形成された電磁界にこれらが感応するようにする。
通常、固定位置の棚RKの棚側情報タグTFR1や、ま
たは静止位置に置かれた物品Matに添設された物品側
情報タグTFM1に例えばハンディ式のリーダライタ装
置RW1を移動して接近させるか、または据え置き型リ
ーダライタ装置RW1に物品側情報タグTFM1(具体
的には物品側情報タグTFM1が添設された物品Mat
1)を移動して接近させる操作が実行される。これら接
近操作は例えば、操作者が何れか一方に他方を「かざ
す」操作をすることにより実行される。これにより情報
タグ側が電磁界に感応してリーダライタ装置RW1との
間で情報授受がなされる。また、この情報授受および情
報タグ内の情報処理は接近感応操作が継続している期間
のみ実行可能となる。
【0041】図2は、図1に示される棚情報処理システ
ムRIP1により処理される物品側情報タグTFM1の
ブロック構成図である。物品側情報タグTFM1は、リ
ーダライタ装置RW1のアンテナ装置ANT1(図7参
照)との間で電磁界を媒体として誘導結合され、相互誘
導により非接触で情報を送受するとともに電力供給を受
けるアンテナ装置ANT2および、このアンテナ装置A
NT2にいずれも接続された復調手段Deおよび変調手
段Cmを備える送受信手段Tr、このアンテナ装置AN
T2にそれぞれ接続された、電源手段Pw、クロック抽
出手段Ck、装置全体の動作を制御する制御手段Cnt
m、この制御手段Cntmに接続された符号化・復号化
手段Erc、さらに制御手段Cntmに接続された不揮
発性メモリ装置Memを備える。不揮発性メモリ装置M
emは記憶手段として機能する。
【0042】アンテナ装置ANT2は送受信兼用で、例
えばループ状アンテナで構成される。復調手段Deはア
ンテナ装置ANT2に発生した誘導電流を等化処理し、
さらに検波・復調して情報とし、制御手段Cntmへ供
給する。変調手段Cmは、制御手段Cntmから供給さ
れた再生情報に符号化を施したレスポンス情報に基づき
負荷インピーダンス(不図示)をアンテナ装置ANT2
に断続させる制御をすることで反射波を変調処理する
か、或いはレスポンス情報に基づき電源Pwに直接また
は間接に接続された負荷を断続させる制御をするか、或
いはレスポンス情報で変調(例えばASK変調)した別
周波数の搬送波をアンテナ装置ANT2へ給電する構成
であるかの、いずれかの構成とする。
【0043】これをさらに説明すると、レスポンス情報
に基づきアンテナ装置ANT2の負荷インピーダンスを
制御する構成では、リーダライタ装置RW1から電磁界
の作用を受け続けているアンテナ装置ANT2から搬送
波の反射波を発射させる際に、レスポンス情報に基づき
負荷インピーダンスを切換制御することによりアンテナ
装置ANT2の反射率を制御し、これにより反射波を前
述したレスポンス情報で変調されたものにする。一方、
レスポンス情報に基づき電源の負荷を制御する構成で
は、レスポンス情報に基づいた負荷の切換制御により電
源にかかるロードを切換えて誘導結合状態にある物品側
情報タグTFM1側のインピーダンスを変動させること
で変調するように構成される。この物品側情報タグTF
M1側のインピーダンス変動は、誘導結合状態にあるリ
ーダライRW側で、アンテナ装置ANT1の端子電圧変
動や投入電力量の変動として検出される。
【0044】上記のように、本構成による情報授受は、
物品側情報タグTFM1のアンテナ装置ANT2がリー
ダライタ装置RW1の発した電磁界に感応した際に相互
誘導により生成する誘導電流を処理して情報を復調し、
ついでリーダライタ装置RW1へ発信する情報に基づき
アンテナ装置ANT2の負荷インピーダンスを制御して
送信するか(搬送波の反射波による情報送信)、リーダ
ライタ装置RW1へ発信する情報に基づき物品側情報タ
グTFM1側の電源の負荷を制御して送信するか(イン
ピーダンス変動による情報送信)、リーダライタ装置R
W1へ発信する情報により別周波数の搬送波に変調を施
してアンテナ装置ANT2へ給電して送信するか(物品
側情報タグTFM1の有する送信機能が発する別周波数
の送信波による情報送信)、等の何れかにより実現され
る。さらに他の原理によっても実現可能である。尚、他
の原理については後述される。
【0045】電源装置(電源)Pwは、アンテナ装置A
NT2が電磁界を介して相互誘導で発生させた高周波の
誘導電流を受けて整流し、これを電源として装置各部に
電力供給する。さらに安定な直流電圧を出力するための
電圧安定化回路を備えることも可能である。そして装置
各部はこの供給電力によって作動することができる。し
たがって、この物品側情報タグTFM1は電池などの他
の電源を特に準備する必要はない。但し電池などの他の
電源を主電源または副電源とする構成も可能であること
は言うまでもない。クロック発生部R11は分周回路を
備え、アンテナ31で受信した搬送波に基づいて搬送周
波数のクロック信号を出力するとともに、このクロック
信号を分周して、装置内の各種デジタル回路部の動作基
準クロックとなるマスタークロックを生成して出力す
る。
【0046】不揮発性メモリ装置Memは、この物品側
情報タグTFM1が添設されている物品Mat1の予め
定めた第1種別の情報isjm1、たとえば物品Mat
1の存立に関わる情報として定義される存在情報を記録
する第1種別情報領域と、この物品Mat1の状態に関
わる情報として定義される状態情報などの第2種別の情
報isjm2を記録する第2種別情報領域とを形成可能
であり、制御手段Cntmの制御によって上記各領域を
形成し、また各領域に対応する各情報を更新かつ再生自
在に記録し、また各領域から各情報を再生する。
【0047】制御手段Cntmは、受信時において送受
信手段Trから付与される復調された信号を符号化・復
号化手段Ercへ送る。符号化・復号化手段Ercは、
制御手段Cntmから供給される情報へ復号化とCRC
符号に基づく誤り修正とを施して制御手段Cntmへ返
送し、制御手段Cntmはこれより指示情報を抽出す
る。このようにしてリーダライタ装置RW1から電磁界
を媒介して付与された指示情報が復元される。また、符
号化・復号化手段Ercは返信時には制御手段Cntm
から供給される情報にCRC符号等の誤り訂正用コード
を付与し、誤り訂正用コードを付与したデータを符号化
したレスポンス情報を制御手段Cntmへ返送する。符
号化・復号化手段Ercはデータのエラー訂正機能を含
むが、この他にデータの暗号化/復号化機能を備える構
成とすることも可能である。さらにCRC方式に限定さ
れず他のエラー訂正回路を適用することも可能である。
【0048】制御手段Cntmは、クロック抽出回路C
kから供給されたクロックに基づき、復調手段Deから
供給された復調信号を符号化・復号化手段Ercへ送付
し、エラー訂正された信号に基づき各種の指示情報を抽
出し、また記録用の情報を分離抽出して、これら指示情
報を解析し、所定の処理を所定の手順で逐次実行する、
シーケンス制御機能を備えた半導体ロジック制御回路と
して構成される。このような所定の手順に従い、条件を
判定して例えば複数ゲートの開閉を時系列で逐次実行す
る半導体シーケンス・コントローラの技術は広く適用さ
れており、制御手段Cntmはこの技術を利用したもの
である。
【0049】指示情報が、第1種別の情報isjm1を
リーダライタ装置RW1へ発信する指示であれば、不揮
発性メモリ装置Memの第1種別情報領域に記録された
第1種別の情報isjm1を「1」と「0」から成る2
値情報として読み出し、符号化・復号化手段Ercを経
由して変調手段Cmへ送る。指示情報が、送付された第
2種別の情報isjm2を記録する指示であれば、送付
されエラー処理された第2種別の情報を、「1」と
「0」から成る2値情報として不揮発性メモリ装置Me
mの第2種別情報領域に記録する。この時、不揮発性メ
モリ装置Memに第2種別情報領域が存在しなければ、
第2種別情報領域を新規に開いて記録する。また指示情
報が、第2種別の情報isjm2をリーダライタ装置R
W1へ発信する指示であれば、不揮発性メモリ装置Me
mの第2種別情報領域に記録された第2種別の情報を
「1」と「0」から成る2値情報として読み出し、符号
化・復号化手段Ercを経由して変調手段Cmへ送る。
【0050】上記のように制御手段Cntmは、指示情
報解析手段およびシーケンス制御手段として作用すると
ともに、信号処理手段として作用する。これにより、リ
ーダライタ装置RW1から送付された指示情報に基づい
て処理が実行され、その実行結果が変調手段Cmへ送ら
れることになる。実行結果を制御手段Cntmから受け
た変調手段Cmは、上述した何れかの変調方式に基づく
変調処理を実行する。これを受けて送受信手段Trは変
調信号をアンテナ装置ANT2を介してリーダライタ装
置RW1へ付与する。この付与は前述したように、物品
側情報タグTFM1の有する送信機能による送信波によ
るか、反射波によるか、またはインピーダンス変動によ
る原理で為される。
【0051】図3は、本発明に係る棚情報処理システム
RIP1の主要構成部分である棚側情報タグTFR1ま
たは処理される物品側情報タグTFM1として使用され
る情報タグの内部の説明図である。同図に示されるよう
に、基台となるチップ上にアンテナ装置ANT2がルー
プアンテナとして形成され、このアンテナ装置ANT2
に半導体チップICとキャパシタCが接続されて構成さ
れる。キャパシタCは共振周波数を調整するものであ
る。
【0052】つぎに、リーダライタ装置RW1による棚
側情報タグTFRまたは物品側情報タグTFM内のメモ
リ手段の内容を検出する原理を説明する。なお以下で
は、説明の便宜上、棚側情報タグTFRまたは物品側情
報タグTFMをまとめた「情報タグTF」と記述する。
本発明のリーダライタ装置RW1側のループ状のアンテ
ナANT1を第1アンテナとし、情報タグTF側のルー
プ状のアンテナANT2を第2アンテナとすると、第1
および第2アンテナが向き合い、第1アンテナに流れる
電流により発生した磁界が第2アンテナにより捕捉され
る際に、第1アンテナに流れる電流の変化に対応してこ
の電流の作る磁界が変化する。これにより第2アンテナ
を貫く磁束に変化が生じ、相互誘導によって第2アンテ
ナに起電力が発生する。第2アンテナに発生する起電力
V2は、第1アンテナの電流I1の変化に比例し、Mを
相互インダクタンスとした同調条件下において V2=M(dI1/dt) で示され、第2アンテナを流れる電流I2は、接続され
た回路特性に依存する。一方、情報タグTFの第2アン
テナには、負荷インピーダンスとして抵抗やリアクタン
ス(誘導性リアクタンスωLまたは容量性リアクタンス
1/ωC)が接続可能であり、且つ、この負荷インピー
ダンスの第2アンテナへの断続は、情報タグTFの備え
るメモリ手段の内容(「1」か「0」)によって制御さ
れる。
【0053】a。第1の検出原理:上記のようにリーダ
ライタ装置RW1を1次側とし、このリーダライタ装置
RW1と相互誘導により誘導結合された情報タグTFを
2次側として、2次側の総インピーダンスがZであると
き、図4に示される誘導結合4端子網として扱うことが
できる。ここで1次側において測定されるインピーダン
スZieは、以下のように算出される。ωを角周波数、
リーダライタ装置RW1のアンテナANT1のインダク
タンスをL1、起電力をV1、電流をI1、また情報タ
グTFのアンテナANT2のインダクタンスをL2、起
電力をV2、電流をI2、さらにアンテナANT1とア
ンテナANT2の相互インダクタンスをMとして、同調
条件下で誘導起電力V1は、 V1=jω*L1*I1+jω*M*I2 であり、また誘導起電力V2は、 V2=jω*M*I1+jω*L2*I2 である。ここで、電流I2の方向が逆になることから、 V2=−Z*I2 となる。
【0054】以上から、リーダライタ装置RW1側のイ
ンピーダンスZieは、記号「**」を2乗として、第
1項としてのjω*(L1−M**2/L2)と、第2
項としてのjω*(M**2)*Z/L2*(Z+jω
*L2)の和となる。ここで、 u2=L2/jω*(M**2) さらに、 u3=(L2**2)/Z*(M**2) として前記第2項を変形すると、1/(u2+u3)と
なる。したがって、前記第1項をu1とすると、リーダ
ライタ装置RW1側のインピーダンスZieは、 Zie=u1+1/(u2+u3) となる。この結果、図4に示される誘導結合4端子網の
等価回路を図5のように示すことができる。
【0055】情報タグTF側のインピーダンスZを、メ
モリ手段の内容(「1」か「0」のうちのいずれか一
方、例えば「1」)に応じて無限インピーダンスとする
よう回路を制御する場合は、 u3=(L2**2)/Z*(M**2) の項が無限小となり、よってメモリ手段の「1」の状態
は、リーダライタ装置RW1側でインピーダンス Zie1=jω*L1 として観測される。一方、情報タグTF側のインピーダ
ンスZを、メモリ手段の内容(「1」か「0」のうちの
いずれか一方、例えば「0」)に応じてゼロインピーダ
ンスとする場合は、 1/(u2+u3) の項が無限小となり、よってメモリ手段の「0」の状態
は、リーダライタ装置RW1側でインピーダンス Zie0=jω*(L1−M**2/L2) として観測される。これは、アンテナANT1とアンテ
ナANT2の結合定数k k**2=M**2/L1*L2 を用いて、 Zie0=jω*L1*(1−k**2) として示される。このように、情報タグTF側のメモリ
手段の「1」か「0」の状態は、リーダライタ装置RW
1側で上記の異なるインピーダンス値Zie1、Zie
0として観測されることにより、容易にメモリ手段の
「1」か「0」の状態を検出することができる。
【0056】さらに、情報タグTF側のインピーダンス
Zをゼロから無限大の間の任意の異なる値に切り換える
構成とすることで、夫々に対応した異なるインピーダン
ス値Zieとして観測することができる。このように、
相互誘導により2次側(情報タグTF側)の負荷Zに応
じて1次側(リーダライタ装置RW1側)のインピーダ
ンスZieが変化するから、この1次側のインピーダン
スZie変化を検出することにより、情報タグTF側の
状態を検出できる。
【0057】b。第2の検出原理:つぎに、上記の誘導
結合4端子網に1次側のみから電力供給する構成とする
ことにより、リーダライタ装置RW1の電力供給回路に
は誘導結合4端子網全体が負荷となり、負荷のインピー
ダンスZieの変化に伴い供給する電力が変動する。よ
ってリーダライタ装置RW1においてこの供給電力の変
動を検出することにより、情報タグTFのメモリ手段の
内容の検出が可能になる。
【0058】c。第3の検出原理:情報タグTF側のア
ンテナANT2に、リーダライタ装置RW1側のアンテ
ナANT1から電磁波が入射し、電磁誘導により情報タ
グTF側に誘導電流が発生すると、それが再びアンテナ
ANT2から電磁波を放出するが、これは電磁波のアン
テナANT2による後方散乱または反射(以降、反射と
して記載)としてリーダライタ装置RW1側で観測され
る。しかもこの反射率は情報タグTFのアンテナインピ
ーダンスに依存し、またアンテナインピーダンスは回路
の状態に依存するから、リーダライタ装置RW1は観測
された反射波によって情報タグTFの回路の状態を知る
ことができる。したがって、情報タグTFのアンテナイ
ンピーダンスをメモリ手段の内容に対応して変化させる
構成とすることにより、リーダライタ装置RW1は観測
された反射波によって情報タグTFのメモリ手段の内容
を検出することができる。
【0059】上記第2または第3の検出原理に関してさ
らに説明すると、情報タグTFの状態の変化によりアン
テナANT2の共振周波数が変化してシフトする場合
と、共振周波数が変化しない場合がある。共振回路の電
流はインピーダンスZの関数であり、インピーダンスZ
は抵抗R、インダクタンスL、キャパシタンスCの関数
である。例えばアンテナ共振回路の等価回路が、抵抗
R、インダクタンスL、キャパシタンスCの直列接続で
近似される場合のインピーダンスZは、抵抗Rの二乗
と、誘導性リアクタンスωLと容量性リアクタンス1/
ωCの差の二乗との和の根号となる。この共振回路のQ
値(クオリティーファクタ)は、誘導電流の絶対値の2
乗の特性曲線の、共振点(共振周波数ω0)におけるピ
ーク値と半値幅で決まり、よってQ値は抵抗R、インダ
クタンスL、キャパシタンスCに依存する。なお誘導電
流の絶対値の2乗は、複素数表示において共軛複素数の
積として求められる。一方、この等価回路の共振周波数
ω0はインダクタンスLとキャパシタンスCの積の根号
の逆数であり、よってインダクタンスLとキャパシタン
スCに依存し、抵抗Rに依存しない。共振時に、インピ
ーダンスZは純抵抗となり、極小値をとり、共振電流は
極大値をとる。
【0060】上記の特性に基づいて、アンテナANT2
側の共振回路の抵抗Rをメモリ手段の内容(「1」か
「0」)に対応させて変化させる構成とする場合は、共
振周波数ω0は移動せず、共振点における電流のピーク
値と半値幅(したがってQ値)が変化する。この変化は
前記のように誘導結合下でアンテナANT2側へ電磁波
を介してエネルギを付与するアンテナANT1側の送信
電力の変化として検出可能となる。従ってこの検出結果
により、メモリ手段の内容(「1」か「0」)の検出が
可能になる。
【0061】一方、インダクタンスLやキャパシタンス
Cを有する負荷を、例えばメモリ手段の内容(「1」か
「0」)に対応させてアンテナANT2に断続させるよ
う構成する場合は、アンテナANT2側の共振回路のイ
ンピーダンス中の誘導性リアクタンスωLまたは容量性
リアクタンス1/ωCの変化で共振周波数ω0がω0’
へシフトする。したがってこの場合は、情報タグTF側
のアンテナANT2内において、リーダライタ装置RW
1から発射された周波数ω0の電磁波による電流の定在
波比が増大することにより再放射電力が増加し、一方に
おいてアンテナANT2から負荷への給電電力が減少
し、この結果としてアンテナANT2はリーダライタ装
置RW1から発射された周波数ω0の電磁波の反射装置
として機能し、反射波を放出する。リーダライタ装置R
W1はこの反射波を検出することにより、情報タグTF
のメモリ手段の内容を検出することができる。或いはリ
ーダライタ装置RW1は、上記のように情報タグTF側
でメモリ手段の内容に応じて共振周波数のシフトが生じ
た際に、発射する電磁波の周波数ω0をω0’へシフト
させて情報タグTF側での吸収を検出することにより、
情報タグTFのメモリ手段の内容を検出することができ
る。
【0062】d。第4の検出原理:上記の各原理は、誘
導結合4端子網として取り扱いがなされるように、1次
側のリーダライタ装置RW1から情報タグTFへ電力供
給するとともに、相互誘導によりリーダライタ装置RW
1へ情報タグTFを誘導結合した状態で、情報タグTF
におけるメモリ手段の内容を検出するものであり、よっ
て情報タグTFが自ら電磁波を発射することにより情報
を発信するものではなかった。これに対して、情報タグ
TFにおいて情報を載せた電磁波を自ら発射することに
よりリーダライタ装置RW1に受信させ、よってリーダ
ライタ装置RW1に情報を伝達することができる。
【0063】この場合、情報タグTFは独立した電磁波
発射機能を備え、リーダライタ装置RW1から供給され
る電力を利用するか、または別途の電源を準備して、リ
ーダライタ装置RW1へ向けて独自に電磁波を発射す
る。リーダライタ装置RW1はこの電磁波を受信して情
報を抽出することにより、情報タグTFのメモリ手段の
内容を得ることができる。
【0064】本発明は、少なくとも上記の各原理のうち
の任意の原理を適用した構成とすることができる。
【0065】図6は、図1に示される棚情報処理システ
ムRIP1の主要構成部分である棚側情報タグTFR1
のブロック構成図である。ここで棚側情報タグTFR1
が前記の物品側情報タグTFM1と異なる部分は制御手
段Cntr1であり、制御手段Cntr1は記憶手段M
emに棚側の第1種別情報isjr1を記録/再生す
る。その他の機能と構成は前記の物品側情報タグTFM
1と略同様である。
【0066】図7は、図1に示される棚情報処理システ
ムRIP1の主要構成部分であるリーダライタ装置RW
1のブロック構成図である。以下、リーダライタ装置R
W1を説明する。リーダ・ライタ装置RW1は、クロッ
ク発生部R11と、フィルタ部R12と、変調手段R1
3と、電力増幅部R14と、アンテナ装置ANT1と、
端子電圧検出手段R16と、復調手段R17と、メモリ
手段R18と、符号化・復号化部R19と、入手力手段
R20と、この装置全体の動作を制御する制御部R71
とを備え、棚側情報タグTFR1または物品側情報タグ
TFM1と送信モードと受信モードで動作する。
【0067】リーダライタ装置RW1には、ストアード
・プログラム方式で動作する、不図示の超小型演算処理
装置(マイクロプロセッサ・ユニット)または論理処理
回路を具備し、これらによって読取りおよび実行可能な
プログラムとして前記制御部R71が準備されている。
或いは制御部R71を、ロジック回路で構成されたシー
ケンス制御装置で構成することもできる。
【0068】入手力手段R20は、たとえばキーボード
等で構成され、送信モードまたは受信モードにおいて操
作者により入力された指定情報や指示情報が制御手段R
71へ送られ、または再生情報などが不図示の表示部に
出力される。
【0069】クロック発生部R11は、発振回路と分周
回路とを備え、搬送周波数のクロック信号を出力すると
ともに、このクロック信号を分周して、装置内の各種デ
ジタル回路部の動作基準クロックとなるマスタークロッ
クを生成して出力する。搬送波クロック信号はフィルタ
回路部R12へ供給される。マスタークロックは、変調
手段R13、復調手段R17、メモリ手段R18、符号
化・復号化部R19、入手力手段R20、制御部R7
1、表示部(不図示)等へ供給される。
【0070】フィルタ回路部R12は、波形整形用の低
域通過フィルタ等を備え、搬送波クロック信号の高周波
成分を除去することで、搬送波信号として搬送波周波数
の正弦波信号を出力する。この搬送波信号は変調手段R
13へ供給される。変調手段R13は、送信モード下
で、制御部R71から符号化・復号化部R19を経由し
た、符号化された送信データdtの供給を受け、この送
信データdtに基づいて搬送波に例えばASK変調を施
して、変調信号として出力する。変調信号は電力増幅器
14へ供給される。また変調手段R13は受信モード下
では、符号化された送信すべき情報の供給を受けず、よ
って搬送波を素通しして電力増幅部R14へ供給するよ
う構成される。
【0071】電力増幅部R14は、送信モードでは所定
の増幅率で変調信号を電力増幅し、受信モードでは所定
の増幅率で搬送波のみを電力増幅する。電力増幅された
変調信号または搬送波はアンテナANT1へ供給され
る。アンテナANT1は、送受信兼用のループ状アンテ
ナで構成され、送信モードでは変調信号に基づく電磁界
を形成させ、受信モードでは搬送波に基づく電磁界を形
成させ、よって何れのモードにあっても、後述する情報
タグ側のアンテナANT2と電磁界を介した誘導結合を
する。
【0072】以下、送信モードと受信モードに分けて説
明する。送信モードでは、入出力手段R20からの入力
指示に基づき制御部R71が、棚側情報タグTFR1ま
たは物品側情報タグTFM1へ付与する情報を編成して
符号化・復号化部R19へ送る。なお、この情報の編成
においてメモリ手段R18の内容が参照されることがあ
る。符号化・復号化部R19は、送信モード時に、制御
部R71から供給される情報にCRC符号等の誤り訂正
用コードを付与し、誤り訂正用コードを付与したデータ
を符号化して制御部R71へ返送し、制御部R71はこ
れを送信データdtとして変調手段R13へ出力する。
変調手段R13は搬送波を送信データdtで変調し、送
信信号として電力増幅部r14へ送り、電力増幅部R1
4はこれを電力増幅して、アンテナANT1を駆動す
る。これにより、送信信号が載った電磁界が形成され
る。
【0073】つぎに受信モードにつき説明する。アンテ
ナANT1と棚側情報タグTFR1または物品側情報タ
グTFM1側のアンテナANT2の誘導結合により、受
信モード中に棚側情報タグTFR1または物品側情報タ
グTFM1側の負荷状態の変化があるとアンテナANT
1の高周波電圧が変動する。この受信モード中でのアン
テナANT1の高周波電圧の変動を、端子電圧検出手段
R16が検出する。端子電圧検出手段R16は、アンテ
ナANT1に発生した高周波電圧の変動を検出し、検出
電圧を復調手段R17へ供給する。なお、端子電圧検出
手段R16の入力インピーダンスは、アンテナANT1
のインピーダンスよりも充分高く設定されている。
【0074】復調手段R17は検出電圧に基づき復調を
施し、復調信号として制御部R71へ供給する。制御部
R71は、入力された復調信号を符号化・復号化部R1
9へ送り、符号化・復号化部R19は復調信号にCRC
符号等の誤り訂正用コードに基づく誤り訂正を施して、
棚側情報タグTFR1または物品側情報タグTFM1側
から付与されたレスポンス情報を正しく復元し、制御部
R71へ返送する。制御部R71は、このレスポンス情
報を解析し、以降の処理を進行させる。このように制御
部R71は、再生指示コマンドを送信することで棚側情
報タグTFR1または物品側情報タグTFM1から情報
を読み出させる。とりわけ、情報の種別やデータ項目、
データアドレス等を指定した再生指示コマンドを送信す
ることにより、棚側情報タグTFR1または物品側情報
タグTFM1内に格納されている各種の情報の読み出し
を行ない、さらに情報の種別やデータ項目、データアド
レス等を指定した記録指示コマンドと記録すべき情報を
送信することで棚側情報タグTFR1または物品側情報
タグTFM1内に記録させる。
【0075】つぎに制御部R71の備える手段を説明す
る。制御部R71は、コントロール手段71、メモリ管
理手段72、物品側情報タグへの記録手段73、棚側情
報タグ読出手段74、棚側または物品側情報タグの確認
手段75を備える。これら手段はプログラムとして準備
され、いずれも不図示の、読出専用メモリであるマスク
ROMや、EEPROM(電気的消去可能プログラマブ
ル読出しメモリ)、フラッシュメモリ等の不揮発性メモ
リに格納される。また一部をSRAM(記憶保持動作が
不要な随時書込・読出メモリ)に格納するか、或いは外
付けの記録媒体から実行時にDRAM(記憶保持動作が
なされる随時書込・読出メモリ)に取り込み実行するよ
う構成できる。
【0076】棚側または物品側情報タグの確認手段75
は、前記のレスポンス情報を解析し、交信相手が棚側情
報タグTFR1であるか、または物品側情報タグTFM
1であるかを確認して、結果をコントロール手段71へ
送る。棚側情報タグ読出手段74はコントロール手段7
1の制御下で、棚側情報タグTFR1から棚側の第1種
別情報isjr1(図6参照)を読み出す。ここで読み
出されるのは少なくとも棚番号(棚番)irkと、それ
に加えてジャンルjr、フロア・ロケーション(コーナ
ー番号)fl等となる。以下では説明の便宜上、棚番i
rkを例にして説明する。メモリ管理手段72はコント
ロール手段71の制御下で、この棚側の第1種別情報i
sjr1である棚番irkを、メモリ手段R18へ一時
記憶する。或いは一時記憶した棚番irkをメモリ手段
R18から読み出す。物品側情報タグへの記録手段73
はコントロール手段71の制御下で、メモリ管理手段7
2によって読み出された棚番irkを、物品側情報タグ
TFM1へ、物品側の第2種別情報isjm2(図2参
照)として記録する。一方、コントロール手段71は上
記の各手段の動作をそのタイミングとともに制御する。
【0077】図8は、図7に示される棚情報処理システ
ムのリーダライタ装置RW1の棚打ち動作フローチャー
トである。リーダライタ装置RW1は、ステップS81
で棚側情報タグTFR1へ接近し、棚側情報タグTFR
1を起動する。ここで棚側または物品側情報タグの確認
手段75によって、棚側情報タグTFR1であることの
確認がなされる。ついで棚側情報タグ読出手段74によ
って、棚側情報タグTFR1に記録されている棚番ir
kが第1種別情報isjr1として読み出されると(ス
テップS82)、これがメモリ管理手段72によってメ
モリ手段R18へ暫定記憶される(ステップS83)。
【0078】ついでリーダライタ装置RW1は、ステッ
プS84で、棚RKに陳列された物品Mat1に添設さ
れた物品側情報タグTFM1へ接近し、これを起動す
る。ここで棚側または物品側情報タグの確認手段75に
よって、物品側情報タグTFM1であることの確認がな
される。確認後に、メモリ管理手段72によってメモリ
手段R18へ暫定記憶した棚番irkが読み出される
と、物品側情報タグへの記録手段73によって物品側情
報タグTFM1内のメモリ手段へ棚番irkが、物品側
の第2種別情報isjm2として書き込まれ、棚打ちが
為される(ステップS86)。このようにして、一つの
物品に添設された物品側情報タグへの棚打ちを了える
と、その棚RKに陳列された所望の物品すべてにつき棚
打ちを了えるまで、ステップS84からステップS86
がループされる。
【0079】このようにリーダライタ装置RW1によっ
て、棚RKに添設された棚側情報タグTFR1に記録さ
れた棚番号irkを先ず読取り、ついで読み取った棚番
号irkをリーダライタ装置RWによって棚RKの棚段
上に配置されている複数個の陳列物品(Mat1等)に
添設されている物品側情報タグTFM1に逐次、記録す
ることにより、各陳列物品の棚打ちを行う。これによ
り、各陳列物品自身に、自身の配置されている棚の特定
情報を保持させることで、現場側での物品の位置管理が
できる。また記録内容の更新ができ、再棚打ちを容易に
実行できる。
【0080】以上のように、本実施形態によれば、棚上
の物品に容易に棚番情報を付与でき、要求される所望の
陳列形態に即応して、物品の棚打ち作業が可能になり、
しかも棚打ち作業を簡素化できる。また棚情報の変更が
容易であるから、再棚打ち時にも貼替え交換の必要がな
く、在来の情報タグが使用可能である。そして物品自体
が自身の棚情報を保持するから、棚から持ち出され、再
び棚へ返却された物品の現場での管理が容易である。す
なわち現場側において管理ができ、前掲のPOMを実現
できる。しかも上記の作業は手入力の必要がないので、
データ打ち込み作業がなく、よってエラー発生がなく、
また作業が簡素化される。回線使用がないから、回線に
負担を与えることがなく、また回線待ちがないから即応
性に優れる。さらにマスターファイル使用がなく、現場
で一括管理できるからシステム全停がなく、信頼性が高
いシステム運用が可能になる。そして管理コストおよび
運用コストを削減でき、コスト的にも有利となる。
【0081】さらに別の実施形態として、物品側情報タ
グTFM1に、この物品Mat1側の第2種別情報is
jm2として、棚側の第1種別情報isjr1と、物品
Mat1に属する諸々の情報を記録するようにする。例
として物品Mat1がレンタル商品の場合を説明する。
添設された物品側情報タグTFM1に、物品側の第2種
別情報isjm2として、棚側の第1種別情報isjr
1である棚番irkと、レンタル商品として貸出回数ま
たはその物品の有効期限を記録するようにする。貸出し
返却が窓口でなされた際に貸出回数や有効期限が検査さ
れ、回数が限度越えであるか有効期限切れであるとこの
物品Mat1が廃棄され、新しい物品Mat1’と交換
されるが、ここで期限切れとなった物品Mat1の物品
側情報タグTFM1に記録されている棚番irkを参照
することにより、新しい物品Mat1’をどの棚に陳列
するかの情報を得ることができ、新しい物品Mat1’
を旧い物品Mat1が陳列されていた棚RKへ正しく陳
列することができる。
【0082】ところで本発明に係る棚情報処理システム
においては、物品の集合と、情報の集合との、二種類の
集合によるデータベースが構成される。しかも物品本体
と情報を載せた情報タグとが物理的に一体として存在し
ているから、これを前掲の「実体」とすると、実体型デ
ータベースが構成されることになる。実体型データベー
スでは、物品自体の管理と、情報の管理を行い、しかも
両者を同時に、一度の操作で、かつ極めて簡素な操作
で、一挙に実現することができる。すなわち、情報の集
合については、物品に属する情報が、その物品に接合さ
れた情報タグに担持されるから、その物品に属する全ゆ
る情報が、その物品に接合された情報タグに常に担持さ
れ、物品に属する情報が、その物品に接合された情報タ
グのみから、リーダライタ装置によって得られる。しか
も物品本体と情報が実体として物理的に一体であるか
ら、この物品を移動させるだけで、物品の集合へのこの
物品の追加または削除がなされるのみならず、同時に、
情報の集合への、この物品に属する情報の追加または削
除もが一挙に為され、よって物品の集合の管理と情報の
集合の管理が同時に、効率的に為される。
【0083】一方、情報タグは、一体化されている物品
(商品)に関するマーケティング情報などの各種有用な
情報を生成し得るアクティブな生の情報を、常に保存で
きる構成とされ、当該物品の第1種別情報のみならず第
2種別情報を含む、当該物品に属するあらゆる情報を、
現場において、まさにその当該物品に添設された情報タ
グ内にすべて記入処理、または再生処理するという、P
OP(ポイント・オブ・プロセッシング)が可能となる
ばかりでなく、さらに、上記のように当該物品に属する
あらゆる情報を情報タグ内に保管し、しかもこの情報タ
グを当該物品に添設して物理的に一体で扱える状態にす
ることにより、当該物品自体の管理も同時にできる。す
なわち当該物品に属するあらゆる情報の管理と、当該物
品自体の管理との、両管理を一体で現場において実行す
るPOM(ポイント・オブ・マネジメント)が可能にな
る。このように本発明は、「情報」の管理と「もの
(物:物品自体)」の管理の両方を同時に、効率的に実
行することができるという効果を、棚に物品を配置する
システムにおいて実現するものである。
【0084】図9は、本発明に係る棚情報処理システム
の他の実施形態の構成の説明図である。なお以下の説明
において前記実施形態におけると同じ部分には前記と同
一符号を付けて、前記実施形態で述べた説明を援用す
る。本実施形態に係る棚情報処理システムRIP9は、
商品を陳列可能な棚RKと、棚RKの一部分、例えばフ
レームの所定部分に添設された棚側情報タグTFR2
と、リーダライタ装置RW2を備える。棚RKには、陳
列物品Mat1に示されるような複数個の物品が陳列ま
たは配置可能な棚段があり、図9では3段の棚が示さ
れ、これらの棚(上、中、下段)は棚内位置情報rlk
1〜rlk3により夫々識別される。棚側情報タグTF
R2は、情報の記憶手段を備え、この棚RKの存立に関
わる情報を棚側の第1種別情報isjr91として記録
している。この、棚側の第1種別情報isjr91に
は、棚番号(棚番)irk、ジャンルjr、フロア・ロ
ケーション(コーナー番号)flなどがある。さらに棚
側情報タグTFR2は、棚段上に陳列または配置された
陳列物品Mat1に示されるような複数個の物品のリス
トを、棚側の第2種別情報isjr92として記録可能
に構成されている。図では、棚側の第2種別情報isj
r92に例えば陳列物品Mat1を特定する陳列物品識
別番号imt1と棚内位置情報rlk1で示される組が
複数組、記録されている。
【0085】陳列物品Mat1には物品側情報タグTF
M1が添設されている。他の各陳列物品についても同様
に物品側情報タグが添設されている。物品側情報タグT
FM1は、情報の記憶手段を備えて、この陳列物品Ma
t1を特定する情報や、この陳列物品Mat1の存立に
関わる情報である、例えば識別番号imt1が、物品側
の第1種別情報isjm1として記録されている。各陳
列物品、例えばMat1は、棚RKに陳列され配置され
る以前は位置が未定であるが、或る棚RKに並べられた
時点でその位置データである例えば棚番号irkが、こ
の陳列物品Mat1に添設された物品側情報タグTFM
1に書き込まれることで棚打ちがなされる。したがって
これ以降は、この陳列物品Mat1の帰属先はこの棚番
号irkの棚RKとなる。
【0086】リーダライタ装置RW2は、非接触の接近
操作により、棚側情報タグTFR2および物品側情報タ
グTFM1から情報を読出し、または情報を書込み記録
させるよう構成されている。リーダライタ装置RW2は
例えばハンディ型に構成され、棚側情報タグTFR2ま
たは物品側情報タグTFM1に非接触で相互誘導による
電磁界の感応が可能な位置に容易に移動可能に構成され
る。
【0087】図10は、図9に示される棚情報処理シス
テムの主要構成部分である棚側情報タグTFR2のブロ
ック構成図である。ここで棚側情報タグTFR2が前記
の棚側情報タグTFR1(図6参照)と異なる部分は制
御手段Cntr2であり、制御手段Cntr2は記憶手
段Memに棚側の第2種別情報isjr2を記録/再生
する。この棚側の第2種別情報isjr2として前掲の
陳列物品リストが記録される。その他の機能と構成は前
記の棚側情報タグTFR1と略同様である。
【0088】図11は、図9に示される棚情報処理シス
テムRIP9の主要構成部分であるリーダライタ装置R
W2のブロック構成図である。以下の説明で、前記実施
形態のリーダライタ装置RW1と同じ部分には前記と同
一符号を付けて、前記実施形態で述べた説明を援用す
る。リーダ・ライタ装置RW2は、クロック発生部R1
1と、フィルタ部R12と、変調手段R13と、電力増
幅部R14と、アンテナ装置ANT1と、端子電圧検出
手段R16と、復調手段R17と、メモリ手段R118
と、符号化・復号化部R19と、入手力手段R20と、
この装置全体の動作を制御する制御部R111とを備
え、棚側情報タグTFR2または物品側情報タグTFM
1と送信モードと受信モードで動作する。
【0089】リーダライタ装置RW2には、ストアード
・プログラム方式で動作する、不図示の超小型演算処理
装置(マイクロプロセッサ・ユニット)または論理処理
回路を具備し、これらによって読取りおよび実行可能な
プログラムとして前記制御部R111が準備されてい
る。或いは制御部R111を、ロジック回路で構成され
たシーケンス制御装置で構成することもできる。制御部
R111は、コントロール手段111、メモリ管理手段
112、物品側情報タグ読出・記録手段113、棚側情
報タグ読出・記録手段114、棚側または物品側情報タ
グの確認手段115を備える。これら手段はプログラム
として準備され、いずれも不図示の、読出専用メモリで
あるマスクROMや、EEPROM(電気的消去可能プ
ログラマブル読出しメモリ)、フラッシュメモリ等の不
揮発性メモリに格納される。また一部をSRAM(記憶
保持動作が不要な随時書込・読出メモリ)に格納する
か、或いは外付けの記録媒体から実行時にDRAM(記
憶保持動作がなされる随時書込・読出メモリ)に取り込
み実行するよう構成できる。
【0090】棚側または物品側情報タグの確認手段11
5は、レスポンス情報を解析し、交信相手が棚側情報タ
グTFR2であるか、または物品側情報タグTFM1で
あるかを確認して、結果をコントロール手段111へ送
る。棚側情報タグ読出・記録手段114はコントロール
手段111の制御下で、少なくとも棚側情報タグTFR
2へ棚側の第2種別情報isjr92(図9参照)を記
録する。メモリ管理手段112はコントロール手段11
1の制御下で、物品側の第1種別情報isjm1を、品
番情報i19としてメモリ手段R118へ一時記憶す
る。或いは一時記憶した品番情報i19をメモリ手段R
118から読み出す。またメモリ管理手段112はコン
トロール手段111の制御下で、メモリ手段R118か
ら読み出した情報または他の手段から受けた情報を、着
脱自在のメモリ媒体MSへ書きだすか、またはメモリ媒
体MSから読込んだ情報をメモリ手段R118へ記録す
るか、或いは他の手段へ供給する。
【0091】物品側情報タグ読出・記録手段113はコ
ントロール手段111の制御下で、物品側情報タグTF
M1から物品側の第1種別情報isjm1を読み出す。
ここで物品側の第1種別情報isjm1には品番または
陳列物品識別番号が含まれる。一方、コントロール手段
111は上記の各手段の動作をそのタイミングとともに
制御し、主として陳列物品の品番または識別番号を物品
側情報タグTFM1から読出して棚側情報タグTFR2
へ記録する。この操作は逆・棚打ちと称せられる。
【0092】図12は、図9に示される棚情報処理シス
テムRIP9のリーダライタ装置RW2の逆・棚打ち動
作フローチャートである。リーダライタ装置RW2は、
ステップS121で棚段(棚内位置情報rlkにより識
別できる)上に陳列された所望の物品側情報タグTFM
1へ接近し、物品側情報タグTFM1を起動する。ここ
で棚側または物品側情報タグの確認手段115によっ
て、物品側情報タグTFM1であることの確認がなされ
る。ついで物品側情報タグ読出・記録手段113によっ
て、物品側情報タグTFM1に記録されている陳列物品
識別番号(品番)imt1が物品側の第1種別情報is
jm1として読み出されると(ステップS122)、こ
れがメモリ管理手段112によってメモリ手段R118
へ暫定記憶される(ステップS123)。
【0093】ついでリーダライタ装置RW2は、その棚
に陳列された所望の物品すべてにつき陳列物品識別番号
(品番)を読み出してメモリ手段R118へ暫定記憶さ
せるまで、ステップS121からステップS124をル
ープする。前記のようにして、その棚に陳列された物品
すべての陳列物品識別番号(品番)の暫定記憶が終わる
と、リーダライタ装置RW2は棚側情報タグTFR2へ
接近し、棚側情報タグTFR2を起動する。ここで棚側
または物品側情報タグの確認手段115によって、棚側
情報タグTFR2であることの確認がなされる。確認後
に、メモリ管理手段112によってメモリ手段R118
へ暫定記憶した陳列物品識別番号(品番)のリスト(i
mt1などから成る)が読み出されると、棚側情報タグ
読出・記録手段114によって、このリストが棚側の第
2種別情報isjr2として書き込まれ、逆・棚打ちが
為される(ステップS125)。
【0094】このようにリーダライタ装置RW2によっ
て、棚段上に配置されている複数個の陳列物品(Mat
1等)に添設されている各物品側情報タグから逐次、陳
列物品識別番号(品番)を読み出して暫定記憶し、この
ようにして作成したリストを棚に添設された棚側情報タ
グTFR2に記録することにより、棚段に配置された物
品の情報をその棚自身に添設された棚側情報タグTFR
2内に保持する。これにより棚上の物品の品番を容易に
棚側情報タグへ記録でき、棚側情報タグに、棚上に配置
された全物品のリスト(物品陳列リスト)を容易に形成
させることができる。すなわち逆・棚打ち作業が可能に
なる。このように全物品のリストを棚に持たせることに
より、どの棚にどの物品が陳列されているかを現場で容
易に確認でき、物品の現場での管理が容易になり、前掲
のPOMを実現できる。しかも作業は手入力の必要がな
いので、データ打ち込みがないのでエラー発生がなく、
また作業を簡素化できる。さらに回線使用がないから、
回線に負担を与えることがなく、また回線待ちがないか
ら即応性に優れる。さらにマスターファイルを使用する
必要がなく、現場で一括管理できるからシステム全停が
発生せず、信頼性が高いシステム運用が可能となる。上
記の結果、管理コストおよび運用コストを削減でき、コ
スト的にも有利となる。
【0095】つぎに前記図9〜図11において、以下の
ように制御部R111を構成する別の実施形態が可能で
ある。この実施形態では、棚側情報タグ読出・記録手段
114はコントロール手段111の制御下で、棚側情報
タグTFR2から棚側の第1種別情報isjr91を読
み出す。ここで読み出されるのは少なくとも棚番号(棚
番)irkと、それに加えてジャンルjr、フロア・ロ
ケーション(コーナー番号)fl等となる。さらに棚側
情報タグTFR2へ棚側の第2種別情報isjr92を
記録する。メモリ管理手段112はコントロール手段1
11の制御下で、棚側の第1種別情報isjr91を、
棚位置情報i18としてメモリ手段R118へ一時記憶
する。或いは一時記憶した棚位置情報i18をメモリ手
段R118から読み出す。また物品側の第1種別情報i
sjm1を、品番情報i19としてメモリ手段R118
へ一時記憶する。或いは一時記憶した品番情報i19を
メモリ手段R118から読み出す。またメモリ管理手段
112はコントロール手段111の制御下で、メモリ手
段R118から読み出した情報または他の手段から受け
た情報を、着脱自在のメモリ媒体MSへ書きだすか、ま
たはメモリ媒体MSから読込んだ情報をメモリ手段R1
18へ記録するか、或いは他の手段へ供給する。
【0096】物品側情報タグ読出・記録手段113はコ
ントロール手段111の制御下で、メモリ管理手段11
2によって読み出された棚番irkを、物品側情報タグ
TFM1へ、物品側の第2種別情報isjm2(図2参
照)として記録する。またはコントロール手段111の
制御下で、物品側情報タグTFM1から物品側の第1種
別情報isjm1を読み出す。この構成により、前記で
述べた棚打ちと、逆・棚打ちの両方が可能なシステムを
構築することができる。この効果を具体例を引いて以下
に説明する。
【0097】レンタル商品については以下の二種類の管
理方式がある。第1の管理方式は、棚に陳列されたレン
タル商品を顧客が棚から自由に抜き取って自らカウンタ
ー窓口へ運び、貸出しの手続きをとる。貸出しの手続き
がとられてレンタル契約が為されると、顧客によってそ
のレンタル商品が持ち帰られ、やがて窓口に返却される
と、整理員によって物品側情報タグに記録された棚特定
情報が読み出されて、これに基づき元の棚に再陳列され
る。この第1の管理方式では、本実施形態の棚情報処理
システムRIPは返却時の再陳列作業を容易にすること
ができる。さらに、定期的に為される棚卸し、即ちその
棚に現在配置されている全物品の確認作業を容易にする
ことができる。
【0098】第2の管理方式は、棚に配置されたレンタ
ル商品を、整理員が顧客の要求に応じて棚から抜き取
り、その際に整理員がリーダライタ装置を操作してその
物品の物品側情報タグから品番を読取って一旦記憶し、
ついで棚側情報タグを駆動して、棚側情報タグに記録さ
れている、その棚が保有する物品のリストから、この抜
き取った物品の品番を削除し、上記の操作ののち、この
物品をカウンター窓口へ運び、貸出しの手続きをとる。
貸出しの手続きがとられてレンタル契約が為されると、
顧客によってそのレンタル商品が持ち帰られ、やがて窓
口に返却されると、整理員がリーダライタ装置を操作し
て物品側情報タグに記録された棚特定情報を読み出し、
これに基づき元の棚を特定して再陳列するが、ここで同
時に整理員は、再陳列した物品の物品側情報タグから品
番を読取って一旦記憶し、ついでこの棚に添設されてい
る棚側情報タグを駆動して、棚側情報タグに記録されて
いる、その棚が保有する物品のリストへ、この品番を追
加記録する。
【0099】この第2の管理方式に本実施形態の棚情報
処理システムRIPを適用すると、返却時の再陳列作業
を容易にすることができるのみならず、棚に現在配置さ
れている全物品のリストを常時、アクティブ情報として
保持し、最新の在庫状態を任意の時期に提供することが
できる。さらに定期的に為される棚卸し、即ちその棚に
現在配置されている全物品の確認作業が容易になること
は言うまでもない。
【0100】さらに上記の第2の管理方式による本実施
形態の棚情報処理システムRIPの適用は、生産工場に
おいて工具を管理する際に有効となる。生産工場では、
種々の工具をプールした工具供給ブース(マシンセン
タ)が設けられ、各セクションからの工具使用要求が到
着すると、これに応じて所望の工具を整理棚から取出
し、フロア内無線搬送車に搭載させて当該セクションへ
供給し、また使用が終わり無線搬送車に搭載されて返却
された工具を受けて整備の上、供給可能な状態に調整し
て、整理棚に再プールしている。したがって本実施形態
の棚情報処理システムRIPを適用すると、整理棚には
棚側情報タグを添設し、また各工具を格納した工具箱ま
たは工具に直接、物品側情報タグを添設する。
【0101】そして整理棚に配置された工具を、マシン
センタ整理員がセクションからの工具使用要求に応じて
整理棚から抜き取り、その際にリーダライタ装置を操作
してその工具(工具箱)の物品側情報タグから品番を読
取って一旦記憶し、ついで棚側情報タグを駆動して、棚
側情報タグに記録されている、その整理棚が現有する工
具リストから、この抜き取った工具の品番を削除し、上
記の操作ののち、この工具を要求のあったセクションへ
送りだす。やがてこの工具が返却されると、前記のチュ
ーンナップののち、マシンセンタ整理員がリーダライタ
装置を操作して工具(工具箱)の物品側情報タグに記録
された棚特定情報を読み出し、これに基づき元の整理棚
を特定して再配置するが、ここで同時にマシンセンタ整
理員は、再配置した工具(工具箱)の物品側情報タグか
ら品番を読取って一旦記憶し、ついでこの整理棚に添設
されている棚側情報タグを駆動して、棚側情報タグに記
録されている、その整理棚が保有する全工具リストへ、
この品番を追加記録する。
【0102】前記のようにして運用する結果、マシンセ
ンタでは各整理棚の全工具リストを、データ打ち込み等
の操作を施すことなく更新でき、従来為されていた、マ
シンセンタ側のコンピュータへその都度打ち込みを行っ
たり、または回線経由で管理セクションのコンピュータ
と情報授受を行う必要がなく、現場において完結した工
具管理が可能になる。すなわち、マシンセンタにおいて
POM(ポイント・オブ・マネジメント)が可能にな
る。さらに、工具の使用数や頻度などの情報を、物品側
情報タグへ記録するのみならず棚側情報タグへ一括記録
するようにできる。この棚側情報タグへ一括記録された
アクティブ情報は、さらに、リーダライタ装置RW2に
着脱自在のメモリ媒体MS、例えばメモリスティック
(商品名)に記録するようにし、バックアップ管理する
とともに、このメモリスティックMSを媒体として所望
の時期に管理セクションのコンピュータ等と情報授受す
ることも可能である。なお、上記の構成は当然ながら前
掲のレンタル商品管理においても適用でき、さらに他の
業種業態においても適用可能である。
【0103】以上詳説したように、本発明によれば以下
の各利点が実現される。 1.物品自体が自身の棚情報を保持することによる現場
管理の容易性、即ち前掲のPOMを実現できる。 2.棚情報の変更が容易で、棚打ち作業を簡素化でき
る。 3.再棚打ち時にも貼替え交換の必要がなく、在来の情
報タグが使用可能。 4.アクティブ情報の記録ができ、応用範囲を拡大でき
る。 5.即応性に優れる。回線使用がないから、回線待ち
や、回線に負担を与えることがない。 6.回線使用や、マスターファイル使用がなく、現場で
一括管理できるから信頼性が高い。 7.管理コストおよび運用コストが低い。 8.逆棚打ちにより、棚がその情報タグに、自身の棚段
に配置されている物品の一覧リストを保持できるから、
現場での物品管理が可能になる。
【0104】
【発明の効果】本発明の請求項1に係る棚情報処理シス
テムは、リーダライタ装置が棚に添設された棚側情報タ
グから棚特定情報を読み出して一旦記憶し、ついで物品
に添設された物品側情報タグへ、この一旦記憶した棚特
定情報を記録するから、棚打ちが容易にでき、また書き
替えによる再棚打ちも可能となる。この結果、物品は自
身の配置された棚の情報を、自身に添設した物品側情報
タグ内に保持でき、よって返却時の処理などの現場での
管理が容易である。すなわち現場側において物品管理が
でき、しかも手入力の必要がないから作業を簡素化でき
る上にエラーの発生もない。
【0105】本発明の請求項2に係る棚情報処理システ
ムは、請求項1のもので、物品側情報タグに、棚側の第
1種別情報の少なくとも一部と、物品に属する諸々の情
報とを物品側の第2種別情報として記録することによ
り、アクティブ情報の記録ができ、応用範囲を拡大でき
るのみならず、物品に属する諸々の情報と棚側の第1種
別情報とを組み合わせた処理が可能になる。
【0106】本発明の請求項3に係る棚情報処理方法
は、リーダライタ装置が棚に添設された棚側情報タグか
ら棚特定情報を読み出して一旦記憶し、ついで物品に添
設された物品側情報タグへ、この一旦記憶した棚特定情
報を記録するから、物品は自身の配置された棚の情報
を、自身に添設した物品側情報タグ内に保持できる。し
たがって、返却時の処理などの現場での管理が容易であ
る。すなわち現場側において物品管理ができ、手入力の
必要がないから作業を簡素化できる上に、エラーの発生
もない。
【0107】本発明の請求項4に係る棚情報処理方法
は、請求項3記載のもので、物品側情報タグに、棚側の
第1種別情報の少なくとも一部と、物品に属する諸々の
情報とを物品側の第2種別情報として記録することによ
り、アクティブ情報の記録ができ、応用範囲を拡大でき
るのみならず、物品に属する諸々の情報と棚側の第1種
別情報とを組み合わせた処理が可能になる。
【0108】本発明の請求項5に係る棚情報処理システ
ムは、物品側情報タグから読み出した物品特定情報をリ
ーダライタ装置を介して棚側情報タグへ記録し、これに
より棚段に配置された物品の情報をその棚自身に添設さ
れた棚側情報タグ内に保持するものであるから、逆・棚
打ちを容易に実行できる。この結果、棚段に配置された
全物品のリストを常時、その棚自身に持たせることがで
き、したがって在庫管理などの現場での処理が容易にな
る。すなわち現場側において物品管理ができ、また手入
力の必要がないから作業を簡素化できる上にエラーの発
生もない。
【0109】本発明の請求項6に係る棚情報処理システ
ムは、リーダライタ装置が棚に添設された棚側情報タグ
から棚特定情報を読み出して一旦記憶し、ついで物品に
添設された物品側情報タグへ、この一旦記憶した棚特定
情報を記録し、また物品側情報タグから読み出した物品
特定情報をリーダライタ装置を介して棚側情報タグへ記
録し、これにより棚段に配置された物品の情報をその棚
自身に添設された棚側情報タグ内に保持するものである
から、棚打ちが容易にでき、また書き替えによる再棚打
ちも可能となるとともに、さらに、逆・棚打ちを容易に
実行できる。この結果、物品は自身の配置された棚の情
報を、自身に添設した物品側情報タグ内に保持でき、よ
って返却時の処理などの現場での管理が容易になる。一
方、棚段には、配置された全物品のリストを常時、その
棚自身に持たせることができ、したがって在庫管理など
の現場での処理が容易である。すなわち現場側において
物品管理ができ、しかも手入力の必要がないから作業を
簡素化できる上にエラーの発生もない。
【0110】本発明の請求項7に係る棚情報処理方法
は、物品側情報タグから読み出した物品特定情報をリー
ダライタ装置を介して棚側情報タグへ記録し、これによ
り棚段に配置された物品の情報をその棚自身に添設され
た棚側情報タグ内に保持するものであるから、棚段に配
置された全物品のリストを常時、その棚自身に持たせる
ことができ、したがって在庫管理などの現場での処理が
容易である。すなわち現場側において物品管理ができ、
また手入力の必要がないから作業を簡素化できる上にエ
ラーの発生もない。
【0111】本発明の請求項8に係る棚情報処理方法
は、リーダライタ装置が棚に添設された棚側情報タグか
ら棚特定情報を読み出して一旦記憶し、ついで物品に添
設された物品側情報タグへ、この一旦記憶した棚特定情
報を記録し、また物品側情報タグから読み出した物品特
定情報をリーダライタ装置を介して棚側情報タグへ記録
し、これにより棚段に配置された物品の情報をその棚自
身に添設された棚側情報タグ内に保持するものであるか
ら、棚打ちが容易にでき、また書き替えによる再棚打ち
も可能となるとともに、さらに、逆・棚打ちを容易に実
行できる。この結果、物品は自身の配置された棚の情報
を、自身に添設した物品側情報タグ内に保持でき、よっ
て返却時の処理などの現場での管理が容易になる。一
方、棚段には、配置された全物品のリストを常時、その
棚自身に持たせることができ、したがって在庫管理など
の現場での処理が容易である。すなわち現場側において
物品管理ができ、しかも手入力の必要がないから作業を
簡素化できる上にエラーの発生もない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る棚情報処理システムの一実施形態
の構成の説明図である。
【図2】図1に示される棚情報処理システムにより処理
される物品側情報タグのブロック構成図である。
【図3】本発明に係る棚情報処理システムの主要構成部
分である棚側情報タグまたは処理される物品側情報タグ
として使用される情報タグの内部の説明図である。
【図4】誘導結合4端子網による説明図である。
【図5】図4に示される誘導結合4端子網の等価回路で
ある。
【図6】図1に示される棚情報処理システムの主要構成
部分である棚側情報タグのブロック構成図である。
【図7】図1に示される棚情報処理システムの主要構成
部分であるリーダライタ装置のブロック構成図である。
【図8】図7に示される棚情報処理システムのリーダラ
イタ装置の棚打ち動作フローチャートである。
【図9】本発明に係る棚情報処理システムの他の実施形
態の構成の説明図である。
【図10】図9に示される棚情報処理システムの主要構
成部分である棚側情報タグのブロック構成図である。
【図11】図9に示される棚情報処理システムの主要構
成部分であるリーダライタ装置のブロック構成図であ
る。
【図12】図9に示される棚情報処理システムのリーダ
ライタ装置の逆・棚打ち動作フローチャートである。
【符号の説明】
RIP1……棚情報処理システム、RK……棚、TFR
1……棚側情報タグ、RW1……リーダライタ装置、M
at1……陳列物品、TFM1……物品側情報タグ、i
rk……棚番号、jr……ジャンル、fl……フロアロ
ケーション
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 辻井 均 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 (72)発明者 織田 篤史 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 Fターム(参考) 3F022 FF01 MM08 MM35 PP04 5B035 AA00 BB02 BC04 5B049 AA01 BB60 CC27 DD00 EE05 GG06 HH02 5B058 CA15 KA24 YA16

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 情報の記憶手段を備えて少なくとも棚ま
    たは棚内位置を特定可能な棚特定情報を記憶し、非接触
    で情報を記録再生可能な棚側情報タグが添設され、且つ
    任意の物品を配置可能な棚段を有する棚と、 情報のメモリ手段を備えて、前記棚側情報タグと非接触
    で情報を記録再生するとともに、前記棚段に配置された
    任意の物品に添設された、 情報の記憶手段を備えて非接触で情報を記録再生可能
    な、物品側情報タグと非接触で情報を記録再生するリー
    ダライタ装置と、を具備して構成され、 前記リーダライタ装置は、前記棚側情報タグから読み出
    した前記棚特定情報を前記メモリ手段に記憶し、ついで
    前記記憶した前記棚特定情報を前記棚段に配置された前
    記物品に添設された前記物品側情報タグへ記録する、構
    成としたことを特徴とする棚情報処理システム。
  2. 【請求項2】 前記棚の特定を可能とする情報を棚側の
    第1種別情報、前記物品の特定を可能とする情報を物品
    側の第1種別情報として、 前記棚側情報タグは、少なくとも前記棚特定情報を含
    む、前記棚側の第1種別情報を再生可能に記録し、 且つ前記物品側情報タグは、前記棚側の第1種別情報の
    少なくとも一部と、前記物品に属する、前記物品側の第
    1種別情報以外の情報を、前記物品側の第2種別情報と
    して再生可能に記録する、構成としたことを特徴とする
    請求項1記載の棚情報処理システム。
  3. 【請求項3】 情報の記憶手段を備えて少なくとも棚ま
    たは棚内位置を特定可能な棚特定情報を記憶し、非接触
    で情報を記録再生可能な棚側情報タグが添設され、且つ
    任意の物品を配置可能な棚段を有する棚と、 情報のメモリ手段を備えて、前記棚側情報タグと非接触
    で情報を記録再生するとともに、前記棚段に配置された
    任意の物品に添設された、 情報の記憶手段を備えて非接触で情報を記録再生可能
    な、物品側情報タグと非接触で情報を記録再生するリー
    ダライタ装置と、 を具備するシステムに適用される棚情報処理方法であっ
    て、 前記リーダライタ装置により、前記棚側情報タグから前
    記棚特定情報を読み出す過程と、 前記読み出した前記棚特定情報を前記メモリ手段に記憶
    する過程と、 前記記憶した前記棚特定情報を前記棚段に配置された前
    記物品に添設された前記物品側情報タグへ記録する過程
    と、を備えることを特徴とする棚情報処理方法。
  4. 【請求項4】 前記棚の特定を可能とする情報を棚側の
    第1種別情報、前記物品の特定を可能とする情報を物品
    側の第1種別情報として、 前記棚側情報タグに、少なくとも前記棚特定情報を含
    む、前記棚側の第1種別情報を再生可能に記録する過程
    と、 且つ前記物品側情報タグに、前記棚側の第1種別情報の
    少なくとも一部と、前記物品に属する、前記物品側の第
    1種別情報以外の情報を、前記物品側の第2種別情報と
    して再生可能に記録する過程と、を備えることを特徴と
    する請求項3記載の棚情報処理方法。
  5. 【請求項5】 情報の記憶手段を備えて非接触で情報を
    記録再生可能な棚側情報タグが添設され、且つ任意の物
    品を配置可能な棚段を有する棚と、 情報のメモリ手段を備えて、前記棚側情報タグと非接触
    で情報を記録再生するとともに、前記棚段に配置された
    任意の物品に添設された、 情報の記憶手段を備えて非接触で情報を記録再生可能で
    あり且つ前記物品を特定可能な物品特定情報を少なくと
    も記録した、物品側情報タグと非接触で情報を記録再生
    するリーダライタ装置と、を具備して構成され、 前記リーダライタ装置は、前記棚段に配置された前記物
    品に添設された前記物品側情報タグから読み出した前記
    物品特定情報を、前記メモリ手段に記憶し、ついで前記
    記憶した前記物品特定情報を、前記棚側情報タグへ記録
    する、構成としたことを特徴とする棚情報処理システ
    ム。
  6. 【請求項6】 情報の記憶手段を備えて少なくとも棚ま
    たは棚内位置を特定可能な棚特定情報を記憶し、非接触
    で情報を記録再生可能な棚側情報タグが添設され、且つ
    任意の物品を配置可能な棚段を有する棚と、 情報のメモリ手段を備えて、前記棚側情報タグと非接触
    で情報を記録再生するとともに、前記棚段に配置された
    任意の物品に添設された、 情報の記憶手段を備えて非接触で情報を記録再生可能で
    あり、且つ前記物品を特定可能な物品特定情報を少なく
    とも記録した、物品側情報タグと非接触で情報を記録再
    生するリーダライタ装置と、を具備して構成され、 前記リーダライタ装置は、前記棚側情報タグから読み出
    した前記棚特定情報を前記メモリ手段に記憶し、ついで
    前記記憶した前記棚特定情報を前記棚段に配置された前
    記物品に添設された前記物品側情報タグへ記録するか、 または前記リーダライタ装置は、前記棚段に配置された
    前記物品に添設された前記物品側情報タグから読み出し
    た前記物品特定情報を、前記メモリ手段に記憶し、つい
    で前記記憶した前記物品特定情報を、前記棚側情報タグ
    へ記録する、構成としたことを特徴とする棚情報処理シ
    ステム。
  7. 【請求項7】 情報の記憶手段を備えて非接触で情報を
    記録再生可能な棚側情報タグが添設され、且つ任意の物
    品を配置可能な棚段を有する棚と、 情報のメモリ手段を備えて、前記棚側情報タグと非接触
    で情報を記録再生するとともに、前記棚段に配置された
    任意の物品に添設された、 情報の記憶手段を備えて非接触で情報を記録再生可能で
    あり、且つ前記物品を特定可能な物品特定情報を少なく
    とも記録した、物品側情報タグと非接触で情報を記録再
    生するリーダライタ装置と、を具備するシステムに適用
    される棚情報処理方法であって、 前記リーダライタ装置により、前記棚段に配置された前
    記物品に添設された前記物品側情報タグから、前記物品
    特定情報を読み出す過程と、 前記読み出した前記物品特定情報を前記メモリ手段に記
    憶する過程と、 前記記憶した前記物品特定情報を、前記棚側情報タグへ
    転記する過程と、を備えることを特徴とする棚情報処理
    方法。
  8. 【請求項8】 情報の記憶手段を備えて少なくとも棚ま
    たは棚内位置を特定可能な棚特定情報を記憶し、非接触
    で情報を記録再生可能な棚側情報タグが添設され、且つ
    任意の物品を配置可能な棚段を有する棚と、 情報のメモリ手段を備えて、前記棚側情報タグと非接触
    で情報を記録再生するとともに、前記棚段に配置された
    任意の物品に添設された、 情報の記憶手段を備えて非接触で情報を記録再生可能で
    あり、且つ前記物品を特定可能な物品特定情報を少なく
    とも記録した、物品側情報タグと非接触で情報を記録再
    生するリーダライタ装置と、を具備するシステムに適用
    される棚情報処理方法であって、 前記リーダライタ装置により、前記棚側情報タグから前
    記棚特定情報を読み出す過程と、 前記読み出した前記棚特定情報を前記メモリ手段に記憶
    する過程と、 前記記憶した前記棚特定情報を前記棚段に配置された前
    記物品に添設された前記物品側情報タグへ記録する過程
    と、を備えるか、または、 前記リーダライタ装置により、前記棚段に配置された前
    記物品に添設された前記物品側情報タグから、前記物品
    特定情報を読み出す過程と、 前記読み出した前記物品特定情報を前記メモリ手段に記
    憶する過程と、 前記記憶した前記物品特定情報を、前記棚側情報タグへ
    転記する過程と、を備えることを特徴とする棚情報処理
    方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006036428A (ja) * 2004-07-26 2006-02-09 Nec Corp 物品管理システム、物品管理方法、物品管理装置、プログラム
JP2006159311A (ja) * 2004-12-03 2006-06-22 Fujitsu Support & Service Kk 工具等管理システム
US7690568B2 (en) 2005-10-31 2010-04-06 Toshiba Tec Kabushiki Kaisha Tag reading apparatus
WO2010116855A1 (ja) * 2009-03-30 2010-10-14 ブラザー工業株式会社 物品管理システムおよび物品棚卸装置

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