JP2001184468A - 情報供給方法および情報管理システム - Google Patents

情報供給方法および情報管理システム

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JP2001184468A
JP2001184468A JP37007099A JP37007099A JP2001184468A JP 2001184468 A JP2001184468 A JP 2001184468A JP 37007099 A JP37007099 A JP 37007099A JP 37007099 A JP37007099 A JP 37007099A JP 2001184468 A JP2001184468 A JP 2001184468A
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Taku Sawada
卓 澤田
Ryoichi Shimizu
亮一 志水
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Sony Corp
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 現場で発生する情報を現場側および中央側の
両方で管理する情報管理システムを提供する。 【解決手段】 現場において情報が発生すると、情報タ
グTFへ記録して情報タグTFによる現場側ファイルを
構成し、現場側で発生する記録・再生要求を現場側ファ
イルで対応処理するとともに、新たに情報タグTFへ記
録をした内容を全て中央側のサーバ装置SVが吸い上げ
て中央側ファイルを構成し、現場側ファイルの記録内容
を反映させるようにし、中央側で発生する再生要求を中
央側ファイルで対応処理し、アクティブな情報を常に情
報タグTFとサーバ装置SVの両方で管理する。またサ
ーバ装置SVはデマンドに応じて回線経由で顧客の情報
機器Ksk1〜Ksk3へ、アクティブな情報を常時供
給する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、情報供給方法およ
び情報管理システムに関し、特に現場で発生する情報
を、現場側において情報タグに代表される非接触型デー
タキャリア装置により構成する現場側ファイルにより管
理し、且つ同じ情報をファイル装置による中央側ファイ
ルにより管理し、一方のファイル内容の更新を他のファ
イルへ反映させ、また現場側の情報を、中央側ファイル
に回線接続された任意の情報機器へ供給可能な情報供給
方法および情報管理システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】生産現場や販売店舗の第一線現場で発生
する、製品や商品に係る種々の情報やデータを収集し、
収集された情報やデータをマスターファイルへ取り込み
一括管理するといった、一連の情報管理を司る情報管理
システムは、各産業分野において重要な機能を担うもの
として広範に使用され、また常に新たな適用が図られて
いる。このような情報管理システムでは、一般的にデー
タや情報が発生する現場側(フロント)とマスターファ
イルが配置される上位側すなわち中央側が距離的に隔た
ることが多く、よって現場側は中央側とネットワークで
結ばれ、現場側で発生する情報は中央側へ伝送され、中
央側において管理がなされてる。このような情報管理シ
ステムの例としてバーコードシステムがある。
【0003】こうしたバーコードシステムは、各々の物
品に貼付されたバーコードラベルに品番や価格を記録
し、現場側に設けられたバーコード読取装置がバーコー
ドラベルに記録されている情報を読出し、これを中央側
へ伝送すると、中央側のマスターファイルが取り込んで
一括管理をなすよう構成されている。したがって各々の
物品に貼付されたバーコードの記録情報は読み出される
度に、他の情報とともにマスターファイルへ取り込ま
れ、中央において全情報の完全且つ一括管理と頻繁なア
ップデート操作が為されていた。あるいは、バーコード
によるデータの固定的な記録に代わり、データの書き替
え更新が可能なICタグを用いたシステムが適用されて
いる。ICタグは極く小容量の半導体メモリを内蔵して
品番や価格情報を更新可能に記録するものであり、物品
への添設が可能に構成されている。現場で取引が発生す
ると、ICタグ読取装置が該当するICタグから品番や
価格を読取り、他の情報とともにマスターファイルへ伝
送すると、マスターファイルにおいて取り込まれ、一括
管理されるものであった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記の
ような従来の情報管理システムでは全ての情報がマスタ
ーファイルにおいて一元管理され、現場側のファイルは
形成されない。このため現場から離れた中央側におけ
る、マスターファイルをアクセスして処理を行う等の作
業には効果的であるものの、一方において、現場側で或
る着目する物品の所望の情報を利用する際には、たとえ
その情報が量的に僅かなものであっても必ず中央側のマ
スターファイルから目的とする情報の伝送を受ける必要
があった。すなわち、現場側で情報が必要になった時に
は中央側のファイルから読込んでくる必要がある。
【0005】上記は従来の情報管理システムが中央側主
体の設計思想に依拠するものであることから当然であ
り、したがってこのような中央集権主体のシステムの有
する本質的な欠点である、高コストや、回線待ち等によ
り即応性の問題を解決できるものではなかった。さら
に、中央側のマスターファイルに不具合が発生してアク
セスが不可能になるとシステム全体が停止し、機能が停
止するという不都合があった。さらに中央側のファイル
に破損が生じても、復元させるための方途が存在しなか
った。また在来のICタグを適用したシステムでも、保
持する情報が品番や定価といた極く一部の情報に限られ
るため、その他の情報は上記のバーコードシステム同様
に中央側のファイルから読込んでくる必要があり、よっ
て上記と同様の問題があった。
【0006】本発明は、前記のような従来技術における
問題点を解決するためなされたもので、現場で発生する
情報を、物品に添設された情報タグにより構成する現場
側ファイルにより管理し、よって現場側での情報収集と
即時処理と記録保持を常時可能とし、且つ同じ情報をフ
ァイル装置による中央側ファイルにより管理し、一方の
ファイル内容の更新を他のファイルへ反映させ、また現
場側の情報を、中央側ファイルに回線接続された任意の
情報機器へ供給可能な情報供給方法および情報管理シス
テムを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】課題解決のための手段の
説明に先立ち、本発明において使用する用語を簡単に説
明する。但し以下は本発明の理解を助するための一説明
であり、よって以下の各説明が各用語の定義、範囲等を
厳密に規定するものではない。
【0008】「情報」:情報記録再生装置において記録
・保持・再生・更新・追記録・削除等が可能な情報とし
て、第1種別の情報と、第2種別の情報がある。第1種
別の情報は以下に示す「存在情報」であり、第2種別の
情報には「状態情報」か「応用情報」がある。いずれ
も、時空間座標で形成される時空間領域上でのその物品
に関するデータとして形成される。
【0009】「存在情報」:物品の存立に関わる情報で
あり、例として該物品の寸法、形状、重量、色調、仕
様、品番、原価(仕入れ価額)、識別符号(所謂、I
D)、学名、学術分類符号等がある。したがって存在情
報は時間的または/および空間的に半ば固定された第1
種別の情報である。その更新は可能であるが、ただし更
新の頻度は後述の状態情報や誘導情報の頻度に比して少
ない。この存在情報は、情報タグに内蔵されたメモリ中
に形成された第1種別情報の記録領域(存在情報の記録
領域)に記録される。
【0010】「状態情報」:存在情報の少なくとも一部
に基づき誘導された情報であり、上記存在情報を有する
物品が、時間座標および空間座標により形成される時空
領域内の特定位置において有する属性の情報である。時
間的または/および空間的に頻繁に追加や更新がなされ
る。例としては、その商品の発売時期と場所、仕入れ価
額、発売後の経過期間、商品の位置情報、定価、実売価
格、割引率、取引記録(レンタル商品の場合は貸し出し
日数や貸出回数)、購入者または利用者情報(顧客コー
ド、性別、年令、連絡先、利用回数)、などの、過去/
現在に係る情報がある。したがって状態情報は時間的ま
たは/および空間的に常時変化し、常時更新または追加
される第2種別の情報である。この状態情報は、情報タ
グに内蔵されたメモリ中に形成された第2種別情報の記
録領域(状態情報の記録領域)に記録される。
【0011】「応用情報」:存在情報の少なくとも一部
に基づくか、状態情報の少なくとも一部に基づくか、存
在情報の少なくとも一部と状態情報の少なくとも一部、
すなわち過去/現在情報に基づき誘導された情報であ
り、未来情報を含み、時間的または/および空間的に頻
繁に追加や更新がなされる。例として、購入者または利
用者トレンド、地域トレンド、陳列反応トレンド、イベ
ント反応トレンド、未来の販売予測情報、ある地域(ロ
ーカルエリア)情報に基づく他のエリアの予測情報、な
どの所謂マーケティング情報などがある。したがって応
用情報は時間的または/および空間的に常時変化し、常
時更新または追加される第2種別の情報に属する。この
応用情報は、情報タグに内蔵されたメモリ中に形成され
た第2種別情報の記録領域(応用情報の記録領域)に記
録される。
【0012】「誘導情報」:上記状態情報と応用情報の
総称である。またこれを、時間的または/および空間的
に頻繁に追加や更新がなされる性質上、アクティブ情報
と総称する。
【0013】「情報タグ」:情報記憶機能および情報授
受機能を備える情報処理装置であり、少なくとも記憶手
段と送受信手段および制御手段を内蔵して情報を記録/
再生および送受信可能であり、小型かつ薄型に構成され
て物品に容易に貼付するか、添設するか、組込みがで
き、リーダライタ装置と主として非接触で後述の接近感
応操作により情報授受する。従来のICタグや電子タグ
が主として物品の品番や価額といった限定されたデータ
の記録/再生に適用されていたのに対して、本発明に適
用される情報タグは、 1:情報の種別(存在情報に加え、状態情報、応用情報
が記録/再生可能)及び情報量ともに拡張 2:常時、または任意の時期に、状態情報や応用情報の
受理および記録と保管または再生が可能 3:一度の接近感応操作で、例えば存在情報の再生と送
出、および状態情報や応用情報の受理と記録を完結させ
るか、または一度の接近感応操作で、例えば存在情報の
再生と送出、および状態情報や応用情報の再生と送出を
完結させる等の機能を備える。
【0014】「接近感応操作」:情報タグとリーダライ
タ装置間で情報授受がなされる場合に、非接触型では少
なくともリーダライタ装置が形成させる電磁界に情報タ
グが感応する領域内に情報タグを位置させる必要があ
る。したがって情報タグとリーダライタ装置とを相対的
に接近させて、形成された電磁界に情報タグが感応する
ようにする。本発明ではこの操作を「接近感応操作」と
記載する。
【0015】通常、静止位置にある、情報タグが添設さ
れた物品に例えばハンディ式のリーダライタ装置を移動
して接近させるか、または据え置き型リーダライタ装置
に情報タグ(具体的には情報タグが添設された物品)を
移動して接近させる操作が実行される。これら操作は例
えば、操作者が何れか一方に他方を「かざす」操作をす
ることにより実行される。これにより情報タグが電磁界
に感応してリーダライタ装置との間で情報授受がなされ
る。また、この情報授受および情報タグ内の情報処理は
接近感応操作が継続している期間のみ実行可能となる。
【0016】従来のICタグ(またはバーコード式タ
グ)では、一度の接近感応操作で品番や価格といった固
定情報の再生がなされるのみであったが、本発明におい
て適用される情報タグにあっては、一度の接近感応操作
中に、情報タグに記録・保管している存在情報の再生お
よび送出と、この存在情報を受けて確認したリーダライ
タ装置から直ちに送出されるコマンドの制御手段による
受理・解析と、状態情報や応用情報の受理と所定の記録
領域への記録が全て為される。したがって何度も接近感
応操作を実行する必要がない。または一度の接近感応操
作中に、情報タグに記録・保管している存在情報の再生
および送出と、この存在情報を受けて確認したリーダラ
イタ装置から直ちに送出されるコマンドの受理・解析
と、情報タグに記録・保管している状態情報や応用情報
の再生と送出が全て為される。したがって何度も接近感
応操作を実行する必要がない。
【0017】「POP(ポイント・オブ・プロセッシン
グ)」:販売現場や生産現場等において、商品や製品の
存在情報のみならず応用情報を含む、当該商品や製品に
属するあらゆる情報を、当該商品や製品に添設された情
報タグに記入処理、または再生処理し、これら処理のす
べて、または大部分を現場で完結させるという概念をP
OP(ポイント・オブ・プロセッシング)とする。この
POP(ポイント・オブ・プロセッシング)は従来のP
OSの概念を拡張するものであり、本出願人によって提
唱される概念である。
【0018】「POM(ポイント・オブ・マネジメン
ト)」:販売現場や生産現場等において、商品や製品の
存在情報のみならず応用情報などの、当該商品や製品に
属するあらゆる情報の管理と、当該商品自体や製品自体
の管理との、両管理を一体で、現場だけで、または主と
して現場で実行するという概念をPOM(ポイント・オ
ブ・マネジメント)とする。このPOM(ポイント・オ
ブ・マネジメント)は従来のPOSの概念を拡張するも
のであり、本出願人によって提唱される概念である。
【0019】以下、本発明に係る手段を述べる。前記従
来技術の課題を解決するとともに前記目的を達成するべ
く、本発明の請求項1に係る情報供給方法は、任意の物
品の特定を可能とする情報を第1種別情報とし、当該物
品に属するその他の情報を第2種別情報として、情報の
記憶手段を備えて前記第1種別情報または前記第2種別
情報を非接触で再生可能に記録する情報タグが前記物品
に添設され、前記物品が位置する現場において、前記情
報タグから前記第1種別情報または前記第2種別情報を
読み出して再生情報とし、または前記第1種別情報また
は前記第2種別情報の新規情報が発生すると前記情報タ
グへ新たに記録し、前記新規情報または前記再生情報
を、顧客側の情報機器と回線で接続されたファイル装置
へ送付し、少なくとも前記新規情報または前記再生情報
に基づいた前記第1種別情報または前記第2種別情報を
顧客へ提供可能な提供情報として、前記ファイル装置へ
格納し、少なくとも前記情報機器から入力される要求に
応じて前記提供情報を前記ファイル装置から前記回線を
経由して前記情報機器へ供給する、ことを特徴とする。
【0020】前記の情報供給方法によれば、現場で発生
した、情報タグへ新たに記録されるべき新規情報が情報
タグへ記録されるとともに、この新規情報または再生情
報がファイル装置へ送付されて提供情報として格納され
て保持され、要求に応じて回線を経由して情報機器へ供
給がなされる。この結果、常時発生するアクティブな情
報が情報タグに記録保持され、よって現場側ファイルと
して管理されるとともに、同じ情報が中央側にあるファ
イル装置によって吸い上げられることで、常にアクティ
ブな状態でファイル装置においても記録保持され、中央
側ファイルとして管理される。したがって現場側にあっ
て、常時発生するアクティブな新規情報が現場側ファイ
ルである情報タグに記録されるから、確実且つ迅速で効
率的な情報保存がなされ、また現場側にあって情報を必
要とする場合にこの現場側ファイルから取出されること
により、中央側ファイルをアクセスする必要がなく、効
率的な情報入手が実現される。
【0021】一方、ファイル装置とネットワーク接続さ
れている他の情報機器が、情報タグに記録された情報を
必要とする場合には、情報タグへのアクセスを行う代わ
りにファイル装置をアクセスするだけで所望の記録内容
の入手がなされ、アクセス効率の向上がなされる。
【0022】しかもファイル装置において中央側ファイ
ルとして保持された記録は、各情報タグの記録のバック
アップ機能としても作用するから、情報タグの新規交換
時にファイル装置から保持された記録の提供がなされ、
よってシステム保全が効果的に為される。
【0023】本発明の請求項2に係る情報管理システム
は、任意の物品が位置する現場において、前記物品の特
定を可能とする情報を第1種別情報とし、当該物品に属
するその他の情報を第2種別情報として、前記物品に添
設され、情報の記憶手段を備えて前記第1種別情報また
は前記第2種別情報を非接触で再生可能に記録する情報
タグから、前記第1種別情報または前記第2種別情報を
読み出して再生情報とし、または前記第1種別情報また
は前記第2種別情報の新規情報が発生すると前記情報タ
グへ新たに記録し、且つ前記新規情報または前記再生情
報を、顧客側の情報機器と回線で接続されたファイル装
置へ送付する情報取得手段と、少なくとも前記新規情報
または前記再生情報に基づいた前記第1種別情報または
前記第2種別情報を顧客へ提供可能な提供情報として格
納する前記ファイル装置と、少なくとも前記情報機器か
ら入力される要求に応じて前記提供情報を前記ファイル
装置から前記回線を経由して前記情報機器へ供給する情
報供給手段と、を備えることを特徴とする。
【0024】前記の情報管理システムによれば、現場で
発生した、情報タグへ新たに記録されるべき新規情報が
情報取得手段によって情報タグへ記録されるとともに、
この新規情報または再生情報がファイル装置へ送付され
て提供情報として格納されて保持され、さらに要求に応
じて、情報供給手段により回線を経由して情報機器へ供
給がなされる。この結果、常時発生するアクティブな情
報が情報タグに記録保持され、よって現場側ファイルと
して管理されるとともに、同じ情報が中央側にあるファ
イル装置によって吸い上げられることで、常にアクティ
ブな状態でファイル装置においても記録保持され、中央
側ファイルとして管理される。したがって現場側にあっ
て、常時発生するアクティブな新規情報が現場側ファイ
ルである情報タグに記録されるから、確実且つ迅速で効
率的な情報保存がなされ、また現場側にあって情報を必
要とする場合には、情報取得手段によってこの現場側フ
ァイルから取出されることにより、中央側ファイルをア
クセスする必要がなく、効率的な情報入手が実現され
る。
【0025】一方、ファイル装置とネットワーク接続さ
れている他の情報機器が、情報タグに記録された情報を
必要とする場合には、情報タグへのアクセスを行う代わ
りにファイル装置をアクセスするだけで所望の記録内容
の入手がなされ、アクセス効率の向上がなされる。
【0026】しかもファイル装置において中央側ファイ
ルとして保持された記録は、各情報タグの記録のバック
アップ機能としても作用するから、情報タグの新規交換
時に情報供給手段によってファイル装置から保持された
記録の提供がなされ、よってシステム保全が効果的に為
される。
【0027】本発明の請求項3に係る情報供給方法は、
任意の物品の特定を可能とする情報を第1種別情報と
し、当該物品に属するその他の情報を第2種別情報とし
て、情報の記憶手段を備えて前記第1種別情報または前
記第2種別情報を非接触で再生可能に記録する情報タグ
が前記物品に添設され、前記物品が位置する現場におい
て、前記情報タグから前記第1種別情報または前記第2
種別情報を読み出して再生情報とし、または前記第1種
別情報または前記第2種別情報の新規情報が発生すると
前記情報タグへ新たに記録し、前記新規情報または前記
再生情報を、顧客側の情報機器と回線で接続されたファ
イル装置へ送付し、少なくとも前記新規情報または前記
再生情報に基づいた前記第1種別情報または前記第2種
別情報を顧客へ提供可能な提供情報として、前記ファイ
ル装置へ格納し、少なくとも前記情報機器から入力され
る要求に応じて前記提供情報を前記ファイル装置から前
記回線を経由して前記情報機器へ供給し、且つ、前記フ
ァイル装置において、前記格納されている前記提供情報
を更新した際に、少なくとも前記更新部分を示す指標を
記録し、前記現場において前記ファイル装置から前記指
標を検出して前記更新部分を取得して前記情報タグの記
録内容を更新する、ことを特徴とする。
【0028】前記の情報供給方法によれば、現場で発生
した、情報タグへ新たに記録されるべき新規情報が情報
タグへ記録されるとともに、この新規情報または再生情
報がファイル装置へ送付されて提供情報として格納され
て保持され、要求に応じて回線を経由して情報機器へ供
給がなされる。この結果、常時発生するアクティブな情
報が情報タグに記録保持され、よって現場側ファイルと
して管理されるとともに、同じ情報が中央側にあるファ
イル装置によって吸い上げられることで、常にアクティ
ブな状態でファイル装置においても記録保持され、中央
側ファイルとして管理される。したがって現場側にあっ
て、常時発生するアクティブな新規情報が現場側ファイ
ルである情報タグに記録されるから、確実且つ迅速で効
率的な情報保存がなされ、また現場側にあって情報を必
要とする場合にこの現場側ファイルから取出されること
により、中央側ファイルをアクセスする必要がなく、効
率的な情報入手が実現される。
【0029】一方、ファイル装置とネットワーク接続さ
れている他の情報機器が、情報タグに記録された情報を
必要とする場合には、情報タグへのアクセスを行う代わ
りにファイル装置をアクセスするだけで所望の記録内容
の入手がなされ、アクセス効率の向上がなされる。
【0030】しかもファイル装置において中央側ファイ
ルとして保持された記録は、各情報タグの記録のバック
アップ機能としても作用するから、情報タグの新規交換
時にファイル装置から保持された記録の提供がなされ、
よってシステム保全が効果的に為される。
【0031】さらに、ファイル装置が格納している提供
情報を更新した際に更新部分を示す指標を記録し、現場
においてはファイル装置からこの指標を検出して更新部
分を取得し、情報タグの記録内容を更新するから、更新
部分の特定が容易に為され、効率的な処理がなされる。
しかもファイル装置側での更新が確実に情報タグの記録
内容に反映され、ファイル装置と情報タグの内容の同期
が成される。
【0032】本発明の請求項4に係る情報管理システム
は、任意の物品が位置する現場において、前記物品の特
定を可能とする情報を第1種別情報とし、当該物品に属
するその他の情報を第2種別情報として、前記物品に添
設され、情報の記憶手段を備えて前記第1種別情報また
は前記第2種別情報を非接触で再生可能に記録する情報
タグから、前記第1種別情報または前記第2種別情報を
読み出して再生情報とし、または前記第1種別情報また
は前記第2種別情報の新規情報が発生すると前記情報タ
グへ新たに記録し、且つ前記新規情報または前記再生情
報を、顧客側の情報機器と回線で接続されたファイル装
置へ送付する情報取得手段と、少なくとも前記新規情報
または前記再生情報に基づいた前記第1種別情報または
前記第2種別情報を顧客へ提供可能な提供情報として格
納する前記ファイル装置と、少なくとも前記情報機器か
ら入力される要求に応じて前記提供情報を前記ファイル
装置から前記回線を経由して前記情報機器へ供給する情
報供給手段と、前記ファイル装置において、前記格納さ
れている前記提供情報を更新した際に、少なくとも前記
更新部分を示す指標を記録する指標管理手段と、を備
え、前記情報取得手段は、前記現場において前記ファイ
ル装置から前記指標を検出して前記更新部分を取得し、
前記情報タグの記録内容を更新する、ことを特徴とす
る。
【0033】前記の情報管理システムによれば、現場で
発生した、情報タグへ新たに記録されるべき新規情報が
情報取得手段によって情報タグへ記録されるとともに、
この新規情報または再生情報がファイル装置へ送付され
て提供情報として格納されて保持され、さらに要求に応
じて、情報供給手段により回線を経由して情報機器へ供
給がなされる。この結果、常時発生するアクティブな情
報が情報タグに記録保持され、よって現場側ファイルと
して管理されるとともに、同じ情報が中央側にあるファ
イル装置によって吸い上げられることで、常にアクティ
ブな状態でファイル装置においても記録保持され、中央
側ファイルとして管理される。したがって現場側にあっ
て、常時発生するアクティブな新規情報が現場側ファイ
ルである情報タグに記録されるから、確実且つ迅速で効
率的な情報保存がなされ、また現場側にあって情報を必
要とする場合には、情報取得手段によってこの現場側フ
ァイルから取出されることにより、中央側ファイルをア
クセスする必要がなく、効率的な情報入手が実現され
る。
【0034】一方、ファイル装置とネットワーク接続さ
れている他の情報機器が、情報タグに記録された情報を
必要とする場合には、情報タグへのアクセスを行う代わ
りにファイル装置をアクセスするだけで所望の記録内容
の入手がなされ、アクセス効率の向上がなされる。
【0035】しかもファイル装置において中央側ファイ
ルとして保持された記録は、各情報タグの記録のバック
アップ機能としても作用するから、情報タグの新規交換
時に情報供給手段によってファイル装置から保持された
記録の提供がなされ、よってシステム保全が効果的に為
される。
【0036】さらに、ファイル装置が格納している提供
情報を更新した際に、指標管理手段が更新部分を示す指
標を記録し、現場においては情報取得手段がファイル装
置からこの指標を検出して更新部分を取得し、情報タグ
の記録内容を更新するから、更新部分の特定が容易に為
され、効率的な処理がなされる。しかもファイル装置側
での更新が確実に情報タグの記録内容に反映され、ファ
イル装置と情報タグの内容の同期が成される。
【0037】
【発明の実施の形態】以下、この発明の好適な実施形態
を添付図を参照して詳細に説明する。なお、以下に述べ
る実施形態は、この発明の本質的な構成と作用を示すた
めの好適な例の一部であり、したがって技術構成上好ま
しい種々の限定が付されている場合があるが、この発明
の範囲は、以下の説明において特にこの発明を限定する
旨の記載がない限り、これらの形態に限られるものでは
ない。
【0038】図1は、本発明に係る情報管理システムの
一実施形態のブロック構成図である。本実施形態に係る
情報管理システムIms1は、情報タグTFに非接触で
相互誘導により電磁波の送受が可能な位置に置かれるリ
ーダライタ装置RWと、サーバ装置SVと、入力手段I
ptを備える。
【0039】情報タグTFは、少なくとも1個の物品M
atの各々に添設されて事実上は物品Matに一体化さ
れており、内蔵する記憶手段Memには、この物品Ma
tに関わる前掲の第1種別情報isj1、第2種別情報
isj2が再生可能に記録される。物品Matおよび情
報タグTFが位置する場所を現場側とすると、これら各
情報タグTFの各記憶手段Memに記憶される第1種別
情報isj1、第2種別情報isj2の論理的集合で、
現場側ファイルが形成される。
【0040】リーダライタ装置RWはこれら情報タグT
Fのそれぞれに非接触で情報を記録し、或いは非接触で
情報を読み出してサーバ装置SVへ送付するか、または
サーバ装置SVから情報を受理する。したがってリーダ
ライタ装置RWは現場側ファイルのアクセス機構として
作用する。リーダライタ装置RWはさらに、着脱自在の
可搬型で小型のメモリ媒体MSを装着可能に構成され、
情報タグTFから読み出した情報をメモリ媒体MSへ記
録するか、またはメモリ媒体MSに記録されている情報
を読み出す。メモリ媒体MSには例えばメモリスティッ
ク(商品名)が適用される。
【0041】サーバ装置SVは、制御手段Ctrと、ハ
ード磁気ディスク装置により構成された記録手段Hd
と、ストアード・プログラム方式で動作する不図示の超
小型演算処理装置(マイクロプロセッサ・ユニット)ま
たは論理処理回路を具備する。またサーバ装置SVは一
般的に、前掲の現場側から離れた中央側に配設される。
【0042】制御手段Ctrは、この超小型演算処理装
置(マイクロプロセッサ・ユニット)によって読取りお
よび実行可能なプログラムとして構成されるか、または
論理処理回路として構成される。プログラムとして構成
される場合、いずれも不図示の、読出専用メモリである
マスクROMや、EEPROM(電気的消去可能プログ
ラマブル読出しメモリ)、フラッシュメモリ等の不揮発
性メモリに格納される。また一部をSRAM(記憶保持
動作が不要な随時書込・読出メモリ)に格納するか、或
いは外付けの記録媒体から実行時にDRAM(記憶保持
動作がなされる随時書込・読出メモリ)に取り込み実行
するよう構成できる。
【0043】制御手段Ctrは、記録手段Hdへの情報
の記録および再生の制御、入力手段Iptから入力され
る指示の受理と処理、リーダライタ装置RWとの情報授
受、装着されたメモリ媒体MSとの情報授受、有線また
は無線による回線Netへの接続制御を含む、全体の動
作制御とタイミング管理を行う。
【0044】この回線Netには、顧客側の情報機器で
ある複数の表示・入力用キオスク例えばKsk1〜Ks
k3が接続され、これらはサーバ装置SVをアクセスし
て記録手段Hdから所望の情報を読出して表示可能に構
成されている。
【0045】記録手段Hdには、第1種別情報isj
1、第2種別情報isj2が記録され、中央側ファイル
を形成している。
【0046】図2は、図1に示される情報管理システム
Ims1の構成部分である情報タグTFとリーダライタ
装置RWのブロック構成図である。
【0047】リーダライタ装置RWは、マイクロコンピ
ュータ内蔵の構成であり、情報送出部1000と、アン
テナ装置ANT1と、情報検出部1002と、制御部1
004と、交信部1006と、入力部1008を備え、
情報タグTFとの送信モードと受信モードで動作する。
送信モードでは情報タグTFへ記録すべき情報の情報タ
グTFへの供給がなされ、受信モードでは情報タグTF
から再生された情報の供給を受ける。情報送出部100
0は、クロック発生機能と、変調機能と、電力増幅機能
を備えて、搬送周波数のクロック信号およびマスターク
ロックを生成し、送信モードでは制御・判定部1004
から供給を受けた送信データに基づき搬送波に例えばA
SK変調を施して変調信号とし、これを電力増幅してア
ンテナ装置ANT1を駆動する。また受信モードでは搬
送波を無変調で電力増幅してアンテナ装置ANT1を駆
動する。
【0048】アンテナANT1は、送受信兼用のループ
状アンテナで構成され、送信モードでは変調信号に基づ
く電磁界を形成させ、受信モードでは搬送波に基づく電
磁界を形成させ、何れのモードにあっても、情報タグT
F側のアンテナANT2と電磁界を介した誘導結合をす
る。情報検出部1002は、アンテナ端子電圧の検出機
能と、復調機能を備える。交信部1006はサーバ装置
SVの制御手段Ctrとのインタフェース機能を備え
る。入力部1008は操作者により操作され、指示信号
を入力する。さらに制御部1004は、符号化・復号化
機能と、メモリ媒体MSとの情報授受機能と、この装置
全体の動作の制御機能を備える。
【0049】送信モードでは、制御部1004が、制御
手段Ctrから受けた信号または入力部1008からの
指示信号に基づき情報タグTF側へ付与する送信情報す
なわちコマンドを編成し、情報送出部1000がこのコ
マンドに基づき搬送波を変調し、電力増幅して、アンテ
ナANT1を駆動する。これにより、コマンドが載った
搬送波による電磁界が形成され、この電磁界により情報
タグTFへコマンドが付与されると同時に電力供給がな
される。送信情報には、情報タグTFから記録されてい
る情報を再生し送付させる指令で成る場合と、情報タグ
TFへ所与のデータを記録させる指令とそのデータから
成る場合とがある。受信モードにあっても、コマンドが
載らない無変調の搬送波による電磁界を形成し続ける。
この電磁界により、情報タグTFへの電力供給が継続さ
れるとともに、情報タグTFからの応答(レスポンス)
の検出がなされる。応答には、情報タグTFから読み出
した再生情報が載せられている。
【0050】ここで情報タグTFが応答内容に対応させ
て情報タグTF側のアンテナANT2の負荷状態を変化
させるか、情報タグTF側の電力負荷を変化させると、
アンテナANT1と情報タグTF側のアンテナANT2
とはこの間、誘導結合状態にあるから、この情報タグT
F側の負荷変動に応じてアンテナANT1の端子電圧が
変動する。この端子電圧変動を情報検出部1002が検
出・復調し、制御部1004へ渡す。制御部1004は
これに誤り訂正を施し、応答(レスポンス)を復元して
交信部1006経由でサーバ装置SVの制御手段Ctr
へ送付する。またはメモリ媒体MSへ記録する。
【0051】このようにリーダライタ装置RWは、送信
モードで送信情報が載ったコマンドを送信することで情
報タグTFから情報を読み出させ、または情報を記録さ
せる。とりわけ、情報の種別やデータ項目、データアド
レス等を指定した再生指示コマンドを送信することによ
り、情報タグTF内に格納されている各種の情報の読み
出しを行ない、さらに情報の種別やデータ項目、データ
アドレス等を指定した記録指示コマンドと記録すべき情
報を送信することで情報タグTF内に記録させる。
【0052】一方、情報タグTFは、リーダライタ装置
RWのアンテナ装置ANT1との間で電磁界を媒体とし
て誘導結合され、相互誘導により非接触で情報を送受す
るとともに電力供給を受けるアンテナ装置ANT2およ
び、このアンテナ装置ANT2にいずれも接続された復
調手段Deおよび変調手段Cmを備える送受信手段T
r、このアンテナ装置ANT2にそれぞれ接続された、
電源手段Pw、クロック抽出手段Ck、装置全体の動作
を制御する制御手段Cnt1、この制御手段Cnt1に
接続された符号化・復号化手段Erc、さらに制御手段
Cnt1に接続された不揮発性メモリ装置Memを備え
る。不揮発性メモリ装置Memは記憶手段として機能す
る。
【0053】アンテナ装置ANT2は送受信兼用で、例
えばループ状アンテナで構成される。復調手段Deはア
ンテナ装置ANT2に発生した誘導電流を等化処理し、
さらに検波・復調して情報とし、制御手段Cnt1へ供
給する。変調手段Cmは、制御手段Cnt1から供給さ
れた再生情報に符号化を施したレスポンス情報に基づき
負荷インピーダンス(不図示)をアンテナ装置ANT2
に断続させる制御をすることで反射波を変調処理する
か、或いはレスポンス情報に基づき電源Pwに直接また
は間接に接続された負荷を断続させる制御をするか、或
いはレスポンス情報で変調(例えばASK変調)した別
周波数の搬送波をアンテナ装置ANT2へ給電する構成
であるかの、いずれかの構成とする。
【0054】これをさらに説明すると、レスポンス情報
に基づきアンテナ装置ANT2の負荷インピーダンスを
制御する構成では、リーダライタ装置RWから電磁界の
作用を受け続けているアンテナ装置ANT2から搬送波
の反射波を発射させる際に、レスポンス情報に基づき負
荷インピーダンスを切換制御することによりアンテナ装
置ANT2の反射率を制御し、これにより反射波を前述
したレスポンス情報で変調されたものにする。一方、レ
スポンス情報に基づき電源の負荷を制御する構成では、
レスポンス情報に基づいた負荷の切換制御により電源に
かかるロードを切換えて誘導結合状態にある情報タグT
F側のインピーダンスを変動させることで変調するよう
に構成される。この情報タグTF側のインピーダンス変
動は、誘導結合状態にあるリーダライタ装置RW側(外
部装置側)で、アンテナ装置ANT1の端子電圧変動や
投入電力量の変動として検出される。
【0055】上記のように、本実施形態の構成による情
報授受は、情報タグTFのアンテナ装置ANT2がリー
ダライタ装置RWの発した電磁波を受信した際に相互誘
導により生成する誘導電流を処理して情報を復調し、つ
いでリーダライタ装置RWへ発信する情報に基づきアン
テナ装置ANT2の負荷インピーダンスを制御して送信
するか(搬送波の反射波による情報送信)、リーダライ
タ装置RWへ発信する情報に基づき情報タグTF側の電
源の負荷を制御して送信するか(インピーダンス変動に
よる情報送信)、リーダライタ装置RWへ発信する情報
により別周波数の搬送波に変調を施してアンテナ装置A
NT2へ給電して送信するか(情報タグTFの有する送
信機能が発する別周波数の送信波による情報送信)、等
の何れかにより実現される。さらに他の原理によっても
実現可能である。尚、他の原理については後述される。
【0056】電源装置(電源)Pwは、アンテナ装置A
NT2が電磁界を介して相互誘導で発生させた高周波の
誘導電流を受けて整流し、これを電源として装置各部に
電力供給する。さらに安定な直流電圧を出力するための
電圧安定化回路を備えることも可能である。そして装置
各部はこの供給電力によって作動することができる。し
たがって、この情報タグTFは電池などの他の電源を特
に準備する必要はない。但し電池などの他の電源を主電
源または副電源とする構成も可能であることは言うまで
もない。クロック発生部R11は分周回路を備え、アン
テナ31で受信した搬送波に基づいて搬送周波数のクロ
ック信号を出力するとともに、このクロック信号を分周
して、装置内の各種デジタル回路部の動作基準クロック
となるマスタークロックを生成して出力する。
【0057】不揮発性メモリ装置Memは、この情報タ
グTFが添設されている物品Matの予め定めた第1種
別の情報isj1、たとえば物品の存立に関わる情報と
して定義される存在情報を記録する第1種別情報領域
と、この物品の状態に関わる情報として定義される状態
情報などの第2種別の情報isj2を記録する第2種別
情報領域とを形成可能であり、制御手段Cnt1の制御
によって上記各領域を形成し、また各領域に対応する各
情報を更新かつ再生自在に記録し、また各領域から各情
報を再生する。
【0058】制御手段Cnt1は、受信時において送受
信手段Trから付与される復調された信号を符号化・復
号化手段Ercへ送る。符号化・復号化手段Ercは、
制御手段Cnt1から供給される情報へ復号化とCRC
符号に基づく誤り修正とを施して制御手段Cnt1へ返
送し、制御手段Cnt1はこれより指示情報を抽出す
る。このようにしてリーダライタ装置RWから電磁界を
媒介して付与された指示情報が復元される。また、符号
化・復号化手段Ercは返信時には制御手段Cnt1か
ら供給される情報にCRC符号等の誤り訂正用コードを
付与し、誤り訂正用コードを付与したデータを符号化し
たレスポンス情報を制御手段Cnt1へ返送する。符号
化・復号化手段Ercはデータのエラー訂正機能を含む
が、この他にデータの暗号化/復号化機能を備える構成
とすることも可能である。さらにCRC方式に限定され
ず他のエラー訂正回路を適用することも可能である。
【0059】制御手段Cnt1は、クロック抽出回路C
kから供給されたクロックに基づき、復調手段Deから
供給された復調信号を符号化・復号化手段Ercへ送付
し、エラー訂正された信号に基づき各種の指示情報を抽
出し、また記録用の情報を分離抽出して、これら指示情
報を解析し、所定の処理を所定の手順で逐次実行する、
シーケンス制御機能を備えた半導体ロジック制御回路と
して構成される。このような所定の手順に従い、条件を
判定して例えば複数ゲートの開閉を時系列で逐次実行す
る半導体シーケンス・コントローラの技術は広く適用さ
れており、制御手段Cnt1はこの技術を利用したもの
である。
【0060】指示情報が、第1種別の情報isj1をリ
ーダライタ装置RWへ発信する指示であれば、不揮発性
メモリ装置Memの第1種別情報領域に記録された第1
種別の情報isj1を「1」と「0」から成る2値情報
として読み出し、符号化・復号化手段Ercを経由して
変調手段Cmへ送る。指示情報が、送付された第2種別
の情報isj2を記録する指示であれば、送付されエラ
ー処理された第2種別の情報を、「1」と「0」から成
る2値情報として不揮発性メモリ装置Memの第2種別
情報領域に記録する。この時、不揮発性メモリ装置Me
mに第2種別情報領域が存在しなければ、第2種別情報
領域を新規に開いて記録する。また指示情報が、第2種
別の情報isj2をリーダライタ装置RWへ発信する指
示であれば、不揮発性メモリ装置Memの第2種別情報
領域に記録された第2種別の情報を「1」と「0」から
成る2値情報として読み出し、符号化・復号化手段Er
cを経由して変調手段Cmへ送る。
【0061】上記のように制御手段Cnt1は、指示情
報解析手段およびシーケンス制御手段として作用すると
ともに、信号処理手段として作用する。これにより、リ
ーダライタ装置RWから送付された指示情報に基づいて
処理が実行され、その実行結果が変調手段Cmへ送られ
ることになる。実行結果を制御手段Cnt1から受けた
変調手段Cmは、上述した何れかの変調方式に基づく変
調処理を実行する。これを受けて送受信手段Trは変調
信号をアンテナ装置ANT2を介してリーダライタ装置
RWへ付与する。この付与は前述したように、情報タグ
TFの有する送信機能による送信波によるか、反射波に
よるか、またはインピーダンス変動による原理で為され
る。
【0062】つぎに、リーダライタ装置RWによる情報
タグTF内のメモリ手段の内容を検出する原理を説明す
る。本発明のリーダライタ装置RW側のループ状のアン
テナANT1を第1アンテナとし、情報タグTF側のル
ープ状のアンテナANT2を第2アンテナとすると、第
1および第2アンテナが向き合い、第1アンテナに流れ
る電流により発生した磁界が第2アンテナにより捕捉さ
れる際に、第1アンテナに流れる電流の変化に対応して
この電流の作る磁界が変化する。これにより第2アンテ
ナを貫く磁束に変化が生じ、相互誘導によって第2アン
テナに起電力が発生する。第2アンテナに発生する起電
力V2は、第1アンテナの電流I1の変化に比例し、M
を相互インダクタンスとした同調条件下において V2=M(dI1/dt) で示され、第2アンテナを流れる電流I2は、接続され
た回路特性に依存する。一方、情報タグTFの第2アン
テナには、負荷インピーダンスとして抵抗やリアクタン
ス(誘導性リアクタンスωLまたは容量性リアクタンス
1/ωC)が接続可能であり、且つ、この負荷インピー
ダンスの第2アンテナへの断続は、情報タグTFの備え
るメモリ手段の内容(「1」か「0」)によって制御さ
れる。
【0063】a。第1の検出原理:上記のようにリーダ
ライタ装置RWを1次側とし、このリーダライタ装置R
Wと相互誘導により誘導結合された情報タグTFを2次
側として、2次側の総インピーダンスがZであるとき、
図3に示される誘導結合4端子網として扱うことができ
る。ここで1次側において測定されるインピーダンスZ
ieは、以下のように算出される。ωを角周波数、リー
ダライタ装置RWのアンテナANT1のインダクタンス
をL1、起電力をV1、電流をI1、また情報タグTF
のアンテナANT2のインダクタンスをL2、起電力を
V2、電流をI2、さらにアンテナANT1とアンテナ
ANT2の相互インダクタンスをMとして、同調条件下
で誘導起電力V1は、 V1=jω*L1*I1+jω*M*I2 であり、また誘導起電力V2は、 V2=jω*M*I1+jω*L2*I2 である。ここで、電流I2の方向が逆になることから、 V2=−Z*I2 となる。
【0064】以上から、リーダライタ装置RW側のイン
ピーダンスZieは、記号「**」を2乗として、第1
項としてのjω*(L1−M**2/L2)と、第2項
としてのjω*(M**2)*Z/L2*(Z+jω*
L2)の和となる。ここで、 u2=L2/jω*(M**2) さらに、 u3=(L2**2)/Z*(M**2) として前記第2項を変形すると、1/(u2+u3)と
なる。したがって、前記第1項をu1とすると、リーダ
ライタ装置RW側のインピーダンスZieは、 Zie=u1+1/(u2+u3) となる。この結果、図3に示される誘導結合4端子網の
等価回路を図4のように示すことができる。
【0065】情報タグTF側のインピーダンスZを、メ
モリ手段の内容(「1」か「0」のうちのいずれか一
方、例えば「1」)に応じて無限インピーダンスとする
よう回路を制御する場合は、 u3=(L2**2)/Z*(M**2) の項が無限小となり、よってメモリ手段の「1」の状態
は、リーダライタ装置RW側でインピーダンス Zie1=jω*L1 として観測される。一方、情報タグTF側のインピーダ
ンスZを、メモリ手段の内容(「1」か「0」のうちの
いずれか一方、例えば「0」)に応じてゼロインピーダ
ンスとする場合は、 1/(u2+u3) の項が無限小となり、よってメモリ手段の「0」の状態
は、リーダライタ装置RW側でインピーダンス Zie0=jω*(L1−M**2/L2) として観測される。これは、アンテナANT1とアンテ
ナANT2の結合定数k k**2=M**2/L1*L2 を用いて、 Zie0=jω*L1*(1−k**2) として示される。このように、情報タグTF側のメモリ
手段の「1」か「0」の状態は、リーダライタ装置RW
側で上記の異なるインピーダンス値Zie1、Zie0
として観測されることにより、容易にメモリ手段の
「1」か「0」の状態を検出することができる。
【0066】さらに、情報タグTF側のインピーダンス
Zをゼロから無限大の間の任意の異なる値に切り換える
構成とすることで、夫々に対応した異なるインピーダン
ス値Zieとして観測することができる。このように、
相互誘導により2次側(情報タグTF側)の負荷Zに応
じて1次側(リーダライタ装置RW側)のインピーダン
スZieが変化するから、この1次側のインピーダンス
Zie変化を検出することにより、情報タグTF側の状
態を検出できる。
【0067】b。第2の検出原理:つぎに、上記の誘導
結合4端子網に1次側のみから電力供給する構成とする
ことにより、リーダライタ装置RWの電力供給回路には
誘導結合4端子網全体が負荷となり、負荷のインピーダ
ンスZieの変化に伴い供給する電力が変動する。よっ
てリーダライタ装置RWにおいてこの供給電力の変動を
検出することにより、情報タグTFのメモリ手段の内容
の検出が可能になる。
【0068】c。第3の検出原理:情報タグTF側のア
ンテナANT2に、リーダライタ装置RW側のアンテナ
ANT1から電磁波が入射し、電磁誘導により情報タグ
TF側に誘導電流が発生すると、それが再びアンテナA
NT2から電磁波を放出するが、これは電磁波のアンテ
ナANT2による後方散乱または反射(以降、反射とし
て記載)としてリーダライタ装置RW側で観測される。
しかもこの反射率は情報タグTFのアンテナインピーダ
ンスに依存し、またアンテナインピーダンスは回路の状
態に依存するから、リーダライタ装置RWは観測された
反射波によって情報タグTFの回路の状態を知ることが
できる。したがって、情報タグTFのアンテナインピー
ダンスをメモリ手段の内容に対応して変化させる構成と
することにより、リーダライタ装置RWは観測された反
射波によって情報タグTFのメモリ手段の内容を検出す
ることができる。
【0069】上記第2または第3の検出原理に関してさ
らに説明すると、情報タグTFの状態の変化によりアン
テナANT2の共振周波数が変化してシフトする場合
と、共振周波数が変化しない場合がある。共振回路の電
流はインピーダンスZの関数であり、インピーダンスZ
は抵抗R、インダクタンスL、キャパシタンスCの関数
である。例えばアンテナ共振回路の等価回路が、抵抗
R、インダクタンスL、キャパシタンスCの直列接続で
近似される場合のインピーダンスZは、抵抗Rの二乗
と、誘導性リアクタンスωLと容量性リアクタンス1/
ωCの差の二乗との和の根号となる。この共振回路のQ
値(クオリティーファクタ)は、誘導電流の絶対値の2
乗の特性曲線の、共振点(共振周波数ω0)におけるピ
ーク値と半値幅で決まり、よってQ値は抵抗R、インダ
クタンスL、キャパシタンスCに依存する。なお誘導電
流の絶対値の2乗は、複素数表示において共軛複素数の
積として求められる。一方、この等価回路の共振周波数
ω0はインダクタンスLとキャパシタンスCの積の根号
の逆数であり、よってインダクタンスLとキャパシタン
スCに依存し、抵抗Rに依存しない。共振時に、インピ
ーダンスZは純抵抗となり、極小値をとり、共振電流は
極大値をとる。
【0070】上記の特性に基づいて、アンテナANT2
側の共振回路の抵抗Rをメモリ手段の内容(「1」か
「0」)に対応させて変化させる構成とする場合は、共
振周波数ω0は移動せず、共振点における電流のピーク
値と半値幅(したがってQ値)が変化する。この変化は
前記のように誘導結合下でアンテナANT2側へ電磁波
を介してエネルギを付与するアンテナANT1側の送信
電力の変化として検出可能となる。従ってこの検出結果
により、メモリ手段の内容(「1」か「0」)の検出が
可能になる。
【0071】一方、インダクタンスLやキャパシタンス
Cを有する負荷を、例えばメモリ手段の内容(「1」か
「0」)に対応させてアンテナANT2に断続させるよ
う構成する場合は、アンテナANT2側の共振回路のイ
ンピーダンス中の誘導性リアクタンスωLまたは容量性
リアクタンス1/ωCの変化で共振周波数ω0がω0’
へシフトする。したがってこの場合は、情報タグTF側
のアンテナANT2内において、リーダライタ装置RW
から発射された周波数ω0の電磁波による電流の定在波
比が増大することにより再放射電力が増加し、一方にお
いてアンテナANT2から負荷への給電電力が減少し、
この結果としてアンテナANT2はリーダライタ装置R
Wから発射された周波数ω0の電磁波の反射装置として
機能し、反射波を放出する。リーダライタ装置RWはこ
の反射波を検出することにより、情報タグTFのメモリ
手段の内容を検出することができる。或いはリーダライ
タ装置RWは、上記のように情報タグTF側でメモリ手
段の内容に応じて共振周波数のシフトが生じた際に、発
射する電磁波の周波数ω0をω0’へシフトさせて情報
タグTF側での吸収を検出することにより、情報タグT
Fのメモリ手段の内容を検出することができる。
【0072】d。第4の検出原理:上記の各原理は、誘
導結合4端子網として取り扱いがなされるように、1次
側のリーダライタ装置RWから情報タグTFへ電力供給
するとともに、相互誘導によりリーダライタ装置RWへ
情報タグTFを誘導結合した状態で、情報タグTFにお
けるメモリ手段の内容を検出するものであり、よって情
報タグTFが自ら電磁波を発射することにより情報を発
信するものではなかった。これに対して、情報タグTF
において情報を載せた電磁波を自ら発射することにより
リーダライタ装置RWに受信させ、よってリーダライタ
装置RWに情報を伝達することができる。
【0073】この場合、情報タグTFは独立した電磁波
発射機能を備え、リーダライタ装置RWから供給される
電力を利用するか、または別途の電源を準備して、リー
ダライタ装置RWへ向けて独自に電磁波を発射する。リ
ーダライタ装置RWはこの電磁波を受信して情報を抽出
することにより、情報タグTFのメモリ手段の内容を得
ることができる。
【0074】本発明におけるリーダライタ装置RWは、
少なくとも上記の各原理のうちの任意の原理に対応した
構成とすることができる。
【0075】図5は、図1に示されるサーバ装置SVの
制御手段Ctrのブロック構成図である。制御手段Ct
rは、要求検出・解析手段Mclda、情報取込・取出
手段Macp、情報供給手段Mspl、入力情報処理手
段Miоを備える。要求検出・解析手段Mcldaは、
リーダライタ装置RWまたは回線経由で入力される要求
を検出して解析し、解析結果を情報取込・取出手段Ma
cpまたは情報供給手段Msplへ付与する。なお要求
検出・解析手段Mcldaには、不図示であるがメモリ
媒体MSから読み出された指示情報が入力されることも
ある。入力情報処理手段Miоは、入力手段から入力さ
れた指示信号を処理して情報取込・取出手段Macpへ
付与する。情報取込・取出手段Macpは、要求検出・
解析手段Mcldaまたは入力情報処理手段Miоから
の入力に基づき、リーダライタ装置RWと情報授受する
か、記録手段Hdと情報授受するか、メモリ媒体MSと
情報授受し、また情報供給手段Msplへ情報を付与す
る。情報供給手段Msplは、要求検出・解析手段Mc
ldaからの入力に基づき、情報取込・取出手段Mac
pから付与された情報を回線へ送出する。
【0076】図6は、図1に示されるリーダライタ装置
RWの動作フローチャートである。リーダライタ装置R
Wの制御部1004はステップS1で、情報タグTFへ
の近接操作で情報タグTFへのアクセスが開始されるま
でループして待機し、アクセスが開始されると、入力部
1008またはサーバ装置SVから交信部1006を経
て入力された指示により、情報タグTFへの読出しか書
込み発生の何れであるかを確認し(ステップS2)、読
出しの指示であれば情報タグTFから読出しを実行し
(ステップS3)、ステップS7へ進む。一方、書込み
の指示であれば、第1種別情報isj1か第2種別情報
isj2かを確認し(ステップS4)、第1種別情報i
sj1であれば情報タグTFの記憶手段Memの第1種
別情報領域へ記録し(ステップS5)、第2種別情報i
sj2であれば情報タグTFの記憶手段Memの第2種
別情報領域へ記録し(ステップS6)、いずれもステッ
プS7へ進む。
【0077】ステップS7では、読出しの場合は再生情
報を交信部1006を経てサーバ装置SVへ伝送する
か、または再生情報をメモリ媒体MS(メモリスティッ
ク)へ書き込む。前記の記録終了の場合はステータスを
通知するため交信部1006を経てサーバ装置SVへ伝
送するか、または再生情報をメモリ媒体MS(メモリス
ティック)へ書き込む。なお記録の場合、ステップS7
はスキップされることがある。
【0078】図7は、図1に示されるサーバ装置の制御
手段の動作フローチャートである。制御手段Ctrは、
処理が発生するまで待機し(ステップS71)、処理が
発生すると、ステップS72で確認する。処理がリーダ
ライタ装置RWまたはメモリ媒体MS(メモリスティッ
ク)に係るものであれば、その対象が第1種別情報is
j1か第2種別情報isj2かを確認し(ステップS7
4)、第2種別情報isj2が対象であればステップS
75で、リーダライタ装置RWまたはメモリ媒体MS
(メモリスティック)から受理し、または読み出した第
2種別情報isj2を記録装置Hdへ書き込む。あるい
は、第2種別情報isj2を記録装置Hdから読み出し
て、リーダライタ装置RWへ送付するか、またはメモリ
媒体MS(メモリスティック)へ書き込む。一方、第1
種別情報isj1が対象であればステップS76で、リ
ーダライタ装置RWまたはメモリ媒体MS(メモリステ
ィック)から受理し、または読み出した第1種別情報i
sj1を記録装置Hdへ書き込む。あるいは、第1種別
情報isj1を記録装置Hdから読み出して、リーダラ
イタ装置RWへ送付するか、またはメモリ媒体MS(メ
モリスティック)へ書き込む。
【0079】一方、ステップS72で、処理がキオスク
装置Ksk1〜Ksk3からの読出要求発生であれば、
指示に基づき記録装置Hdから第1種別情報isj1ま
たは第2種別情報isj2を読み出して、回線Net経
由でキオスク装置Ksk1〜Ksk3へ提供する(ステ
ップS73)。
【0080】さらに情報管理システムIms1は、情報
タグTFへ新たに記録すべき第2種別情報isj2また
は第1種別情報isj1の新規情報が現場で発生した場
合に、リーダライタ装置RWが情報タグTFの記憶手段
Memへ記録するとともに、この新規情報をサーバ装置
SVへ送付する。またはリーダライタ装置RWが、サー
バ装置SVから指示を受けて情報タグTFから第1種別
情報isj1または第2種別情報isj2を再生情報と
して読み出した際に、この再生情報をサーバ装置SVへ
送付する。この新規情報または再生情報の送付は、前記
のようnリーダライタ装置RWから直接、有線または無
線でサーバ装置SVの制御手段Ctrへ伝送されるか、
またはリーダライタ装置RWにおいてメモリ媒体MSに
一旦記録され、このメモリ媒体MSに搬ばれてサーバ装
置SVへ供給される。サーバ装置SVにおいては、制御
手段Ctrが新規情報または再生情報を受けると、第2
種別情報isj2または第1種別情報isj1として記
録手段Hdへ記録して保持する。すなわち物品Matと
情報タグTFとが存する現場で新規に発生した情報をす
べて、中央側に位置するサーバ装置SVへ転記して吸い
上げ、サーバ装置SVにおいても記録手段Hdへ記録保
持して、中央側ファイルとして管理する。
【0081】また他のシステム等において既に記憶手段
Memへ第1種別情報isj1または第2種別情報is
j2が記録済の情報タグTFが添設されている物品Ma
tを、このシステムへ新規参加させるような場合は、例
えばサーバ装置SVの入力手段Iptから再生指示を入
力し、これが制御手段Ctrによってリーダライタ装置
RWへ伝送される。リーダライタ装置RWはこの指示を
受けると前記のようにして再生する。この場合、既に記
録された情報の再生情報ではあるが、このシステムにと
って新規参加の物品Matであり、したがってサーバ装
置SVの記録手段Hdには未登録であるから、この再生
情報は実質的に新規情報と同様に処理される。
【0082】これにより、物品Matと情報タグTFと
が位置する現場で常時発生するアクティブな新規情報を
情報タグTFに記録保持することで現場側ファイルを更
新管理し、前掲のPOP(ポイント・オブ・プロセッシ
ング)およびPOM(ポイント・オブ・マネジメント)
を実施するとともに、同じアクティブな新規情報を常に
サーバ装置SVの中央側ファイル(記録手段Hd)にお
いても記録保持し管理する。したがって現場側にあっ
て、常時発生するアクティブな新規情報を現場側ファイ
ルである情報タグTFに記録するから、確実且つ迅速で
効率的な情報保存ができる。また現場側にあって情報を
必要とする場合にもこの現場側ファイルすなわち各情報
タグTFから取出すことにより、中央側ファイルである
記録手段Hdをアクセスする必要がなく、情報を効率的
に入手できる。
【0083】一方、現場側から遠隔位置にある顧客が、
情報タグTFに記録された情報を必要とする場合には、
サーバ装置SVと回線Netでネットワーク接続されて
いる、他の情報機器である表示・入力用キオスク装置K
sk1〜Ksk3からデマンドを入力すると、回線Ne
tを経てサーバ装置SVへ伝達され、このデマンドに基
づき制御手段Ctrが記録手段Hdから第1種別情報i
sj1または第2種別情報isj2を再生し、回線Ne
tを経て表示・入力用キオスク装置Ksk1〜Ksk3
へ送付すると、これがキオスク装置Ksk1〜Ksk3
において表示される。このように中央側ではリーダライ
タ装置RW等を経て情報タグTFをアクセスする代わり
に、サーバ装置SVをアクセスするだけで所望の記録内
容を入手でき、アクセス効率が向上する。
【0084】本実施形態による情報管理システムIms
1を例えばレンタル商品店舗に適用すると、情報タグT
Fが添設されたレンタル商品Matの貸出しまたは返却
の都度、リーダライタ装置RWがその情報タグTFに状
態情報(第2種別情報isj2)として更新記録すると
ともに、この状態情報をサーバ装置SVへ伝送するか、
またはメモリスティックMSに収集し、収集した状態情
報をサーバ装置SVへ供給すると、サーバ装置SVはこ
れを記録手段Hdへ蓄積してアクティブなデータベース
を構築する。このデータベースは現場の生の情報を反映
しているから、実状に適した、すなわち前掲のPOP
(ポイント・オブ・プロセッシング)およびPOM(ポ
イント・オブ・マネジメント)の結果が常に反映された
顧客向けの情報として回線Netを経て表示・入力用キ
オスク装置Ksk1〜Ksk3へ供給することにより顧
客に提供することができる。これは一つのビジネス・モ
デルの提案であり、また本実施形態によってビジネス・
モデルを迅速かつ効率的に構築することができる。また
同様に、店用管理情報を中央に提供可能なビジネス・モ
デルを構築することも可能である。
【0085】このように、本実施形態によれば、現場側
で不定期に発生する生のアクティブ情報を、各物品Ma
t側に添設された各情報タグTFよって保管するととも
に、このアクティブ情報をデータベースである中央側の
サーバ装置SVが吸い上げてファイル保管するから、常
時、現場側の情報タグTFの記録内容と中央側のデータ
ベースの記録内容とを同期させることができる。すなわ
ち、情報タグTFから読み出した情報または情報タグT
Fへ書き込まれたと同じ情報がサーバ装置SVへ送致さ
れることにより、サーバ装置SVは新鮮なアクティブ情
報を常時、新鮮な状態で保持することができ、よって新
鮮なアクティブ情報を常時、このサーバ装置SVをアク
セスする他の機器または装置にサーブすることができ
る。
【0086】この結果、現場では、各物品側に添設され
た各情報タグから情報を取り出すことで、現場において
容易に情報を入手でき、回線経由などでデータベース側
から情報を取り込む必要がなく、容易な操作で且つ低コ
ストで情報を入手できる。同様に、中央側ではデータベ
ースから情報を取り出すことで、中央において容易に情
報を入手でき、回線経由などで現場の情報タグを読み取
る必要がなく、容易な操作で且つ低コストで情報を入手
できる。しかも同じ情報を入手できる。
【0087】一方、現場で、各物品Mat側に添設され
た各情報タグTFによって保管される情報を、サーバ装
置SVが中央側ファイルとして記録手段Hdに、各情報
タグの保管内容と同期させて確実に保管できるから、相
互にバックアップが可能になる。たとえば情報タグTF
の破損や紛失などで情報タグTFを新規交換する時に、
サーバ装置SVから保持する記録の提供を受けて新しい
情報タグTFへ書込むことで復元ができ、よってシステ
ム機能が全停止することがなく、またシステム保全を効
果的に実行することができる。同様に、記録手段Hdで
何等かの原因でファイル破損が生じても、現場の各物品
Mat側に添設された各情報タグTFから情報供給を受
けることができるから、これを用いて確実に記録手段H
dのファイルを修復または復元できる。
【0088】さらに、データベースであるファイル装置
から、回線を経由して遠隔位置に在る顧客へ情報を供給
する場合でも、ファイル装置の記録には現場で不定期に
発生する生のアクティブ情報が常時反映されているか
ら、顧客へ現場情報を常時提供することができ、遠隔位
置の顧客は常時、現場の生情報に接することが可能にな
る。
【0089】図8は、本発明に係る情報管理システムの
他の実施形態のブロック構成図である。なお前記実施形
態におけると同じ部分には前記と同一符号を付けて、前
記実施形態で述べた説明を援用する。本実施形態に係る
情報管理システムIms8は、情報タグTFに非接触で
相互誘導により電磁波の送受が可能な位置に置かれるリ
ーダライタ装置RWと、サーバ装置SV8と、入力手段
Ipt8を備える。
【0090】サーバ装置SV8は、制御手段Ctr8
と、ハード磁気ディスク装置により構成された記録手段
Hdと、ストアード・プログラム方式で動作する不図示
の超小型演算処理装置(マイクロプロセッサ・ユニッ
ト)または論理処理回路を具備する。またサーバ装置S
V8は一般的に、前掲の現場側から離れた中央側に配設
される。
【0091】制御手段Ctr8は、この超小型演算処理
装置(マイクロプロセッサ・ユニット)によって読取り
および実行可能なプログラムとして構成されるか、また
は論理処理回路として構成される。プログラムとして構
成される場合、いずれも不図示の、読出専用メモリであ
るマスクROMや、EEPROM(電気的消去可能プロ
グラマブル読出しメモリ)、フラッシュメモリ等の不揮
発性メモリに格納される。また一部をSRAM(記憶保
持動作が不要な随時書込・読出メモリ)に格納するか、
或いは外付けの記録媒体から実行時にDRAM(記憶保
持動作がなされる随時書込・読出メモリ)に取り込み実
行するよう構成できる。
【0092】制御手段Ctr8は、記録手段Hdへの情
報の記録および再生の制御、入力手段Ipt8から入力
される指示の受理と処理、リーダライタ装置RWとの情
報授受、装着されたメモリ媒体MSとの情報授受、有線
または無線による回線Netへの接続制御を含む、全体
の動作制御とタイミング管理を行う。この回線Netに
は、顧客側の情報機器である複数の表示・入力用キオス
ク例えばKsk1〜Ksk3が接続され、これらはサー
バ装置SV8をアクセスして記録手段Hdから所望の情
報を読出して表示可能に構成されている。
【0093】記録手段Hdには、第1種別情報isj
1、第2種別情報isj2に加え、指標idxが記録さ
れ、中央側ファイルを形成している。入力手段Ipt8
は、前掲の入力手段Iptの指示入力機能に加えて、中
央側ファイルにおいて、記録手段Hdに記録されてい
る、第1種別情報isj1、第2種別情報isj2を追
記・削除を含み更新する指示の入力機能を備える。
【0094】制御手段Ctr8のブロック構成を、前掲
の図5を利用して説明する。制御手段Ctr8のブロッ
ク構成が、図5において前掲の制御手段Ctrと異なる
部分は、指標管理手段Mdxの設置である。すなわち制
御手段Ctr8は、要求検出・解析手段Mclda、情
報取込・取出手段Macp、情報供給手段Mspl、入
力情報処理手段Miо、および指標管理手段Mdxを備
える。
【0095】入力手段Ipt8から、記録手段Hdに記
録されている、第1種別情報isj1、第2種別情報i
sj2を追記・削除を含み更新する指示の入力がある
と、入力情報処理手段Miоはこれを受け、情報取込・
取出手段Macpをトリガする。また同時に指標管理手
段Mdxをトリガする。情報取込・取出手段Macpは
これに基づき、記録手段Hdに記録されている、第1種
別情報isj1、第2種別情報isj2を追記・削除を
含み更新する。ここで指標管理手段Mdxは、記録手段
Hd上に為されたこの更新部分を特定する指標idxを
記録手段Hdに記録する。これにより、どの部分が更新
されたかを検出することが可能になる。この結果、記録
手段Hdにおいて更新を加えた部分を情報タグTFに送
り情報タグTFの記録を更新する際に、指標idxを検
出することで更新すべき部分が容易に確認でき、余分な
部分の読出しと送付を回避でき、更新効率が向上する。
これにより、記録手段Hdの記録内容のみを変更する操
作が為されても、同一部分を情報タグTFにおいても更
新することで、中央側ファイルの内容と現場側ファイル
の内容とを確実に同期させることができる。
【0096】また指標管理手段Mdxには、現場側ファ
イルの内容を同期させるため、リーダライタ装置RWか
らの指示で記録手段Hdから更新部分の読出しと情報タ
グTFへの送付がなされた際に、付けられていた指標i
dxを消去する機能を具備させることが好ましい。この
指標idxの消去によって、再度、更新部分が取り出さ
れる重複処理を排除することができる。
【0097】なお上記で、記録手段Hdの内容の更新指
示を、キオスク装置Ksk1〜Ksk3からの書込要求
として受理する構成とすることもできる。キオスク装置
Ksk1〜Ksk3からの書込要求および書込データ
は、要求検出・解析手段Mcldaにより受けられ、情
報取込・取出手段Macpがトリガされ、書込データが
渡される。情報取込・取出手段Macpはこの処理にか
かると同時に、入力情報処理手段Miо経由で指標管理
手段Mdxをトリガする。
【0098】図9は、図8に示されるサーバ装置の制御
手段の動作フローチャートである。制御手段Ctr8
は、処理が発生するまで待機し(ステップS91)、処
理が発生すると、ステップS92で確認する。処理がリ
ーダライタ装置RWまたはメモリ媒体MS(メモリステ
ィック)に係るものか、またはキオスク装置Ksk1〜
3からの読出要求であれば、前記図7の動作フローチャ
ートの進入点T7へ進み、以降の処理は前掲と同様であ
る。
【0099】ついでステップS93で、処理が入力手段
Ipt8からの書込か、またはキオスク装置Ksk1〜
Ksk3からの書込要求であれば、その対象が第1種別
情報isj1か第2種別情報isj2かを確認し(ステ
ップS94)、第1種別情報isj1が対象であればス
テップS95で、付与された第1種別情報isj1を記
録装置Hdの対応領域へ書込む。また第2種別情報is
j2が対象であればステップS96で、付与された第2
種別情報isj2を記録装置Hdの対応領域へ書込む。
ついでステップS97で、新規に記録または更新したこ
とを示す指標idxを記録装置Hdの対応領域へ記録す
る。なおステップS93で、処理が入力手段Ipt8か
らの書込か、またはキオスク装置Ksk1〜Ksk3か
らの書込要求の何れでもなければ処理を了える。
【0100】図10は、図8に示されるリーダライタ装
置RWの動作フローチャートである。リーダライタ装置
RWの制御部1004はステップS101で、情報タグ
TFへの近接操作で情報タグTFへのアクセスが開始さ
れるまでループして待機し、アクセスが開始されると、
サーバ装置SVの記録装置Hdの当該情報タグTF用の
領域に指標idxが記録されているかの質問を交信部1
006を経てサーバ装置SVへ送り、回答を得て、指標
idxが記録されていなければ、前記図6の動作フロー
チャートの進入点T6へ進み、以降の処理は前掲と同様
である。一方、指標idxが記録されていれば、指標i
dxが付された情報をサーバ装置SVから交信部100
6を経て読出し(ステップS103)、第1種別情報i
sj1か第2種別情報isj2かを確認し(ステップS
104)、第1種別情報isj1であれば情報タグTF
の記憶手段Memの第1種別情報領域へ更新記録し(ス
テップS105)、第2種別情報isj2であれば情報
タグTFの記憶手段Memの第2種別情報領域へ記録し
(ステップS106)、更新記録を成功させると、いず
れもステップS107へ進む。
【0101】ステップS107では、ここで処理済とな
った指標idxを記録装置Hdから消去する指示を交信
部1006を経てサーバ装置SVへ送付する。上記のよ
うにして全ての指標idxにつき、ステップS103へ
戻り処理を反復し、全ての指標idxに関する処理を了
えると、前記図6の動作フローチャートの進入点T6へ
進む。以降の処理は前掲と同様である。
【0102】前記の構成により、サーバ装置SV側で任
意に第1種別情報isj1や第2種別情報isj2の追
記や内容更新などの内容変更を加えることがあっても、
指標idxを付すことにより内容変更部分を容易に特定
でき、変更部分を確実かつ効率的にに現場側の情報タグ
TFへ伝達して情報タグTFの内容更新をするから、例
え中央ファイル側で情報加工を加えてもそれを確実に現
場側ファイルの記録内容に反映させることができ、内容
の同期を実現できる。
【0103】上記の各実施形態から明らかなように、本
発明は以下のような利点がある。 1.現場で不定期に発生する生のアクティブ情報を、各
物品側に添設された各情報タグよって保管するととも
に、このアクティブ情報をデータベースである中央側の
ファイル装置が吸い上げて保管するから、常時、現場側
の情報タグの記録内容と中央側のデータベース側のファ
イル装置の記録内容とを同期させることができる。 2.この結果、現場では、各物品側に添設された各情報
タグから情報を取り出すことで、現場において容易に情
報を入手でき、回線経由などでデータベース側から情報
を取り込む必要がなく、容易な操作で且つ低コストで情
報を入手できる。同様に、中央側ではデータベースから
情報を取り出すことで、中央において容易に情報を入手
でき、回線経由などで現場の情報タグを読み取る必要が
なく、容易な操作で且つ低コストで情報を入手できる。
しかも同じ情報を入手できる。 3.現場で、各物品側に添設された各情報タグによって
保管される情報を、データベースであるファイル装置
に、内容を各情報タグの保管内容と同期させて確実に保
管できるから、相互にバックアップが可能になる。すな
わち現場側で情報タグに生じた不都合で情報タグから情
報が取り出せない際でも、ファイル装置側から情報を取
り出すことができ、よってシステム機能が全停止するこ
とがない。また情報タグが破損等で交換を要する場合
に、当該情報タグから情報が読み出せない場合でも、フ
ァイル装置側から情報の供給を受けて新しい情報タグへ
書き込むことで容易に情報タグを復元できる。 4.同様に、ファイル装置側で何等かの原因でファイル
破損が生じても、現場の各物品側に添設された各情報タ
グから情報供給を受けることができるから、これを用い
て確実にファイルを修復または復元できる。 5.またデータベースであるファイル装置側で、任意に
例えば第2種別情報の追記や内容更新などの内容変更を
加えると、この変更の発生や変更部分を確実に現場側の
情報タグへ伝達して情報タグの内容更新をするから、例
え中央側で情報加工を加えてもそれを確実に情報タグの
記録内容に反映させることができる。 6.さらに、データベースであるファイル装置から、回
線を経由して遠隔位置に在る顧客へ情報を供給する場合
でも、ファイル装置の記録には現場で不定期に発生する
生のアクティブ情報が常時反映されているから、顧客へ
現場情報を常時提供することができ、遠隔位置の顧客は
常時、現場の生情報に接することができる。
【0104】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の請求項1
に係る情報供給方法は、情報タグへ新たに記録をした新
規情報または再生情報をファイル装置へ送付し、ファイ
ル装置においても記録保持するから、常にアクティブな
情報を情報タグとファイル装置の両方において管理でき
ることになり、したがって現場側で情報が必要な場合は
情報タグから読出しを行い、一方、中央側にある他の情
報機器から情報タグの記録内容が要求された場合は、各
情報タグへのアクセス動作を行う代わりに、ファイル装
置から提供することで第1種別情報のみならず常にアク
ティブな第2種別情報を供給できる。これらにより情報
供給に係る効率が向上する。しかもファイル装置におい
て保持する記録は、各情報タグの記録のバックアップと
して使用できるから、情報タグの新規交換時などにファ
イル装置から保持した記録を提供することによって容易
に復元でき、システム保全を効果的に実行することがで
きる。
【0105】本発明の請求項2に係る情報供給システム
は、情報タグへ新たに記録をした新規情報または再生情
報を情報取得手段がファイル装置へ送付し、ファイル装
置においても記録保持するから、常にアクティブな情報
を情報タグとファイル装置の両方において管理できるこ
とになり、したがって現場側で情報が必要な場合は情報
取得手段が情報タグから読出しを行い、一方、中央側に
ある他の情報機器から情報タグの記録内容が要求された
場合は、各情報タグへのアクセス動作を行う代わりに、
情報供給手段がファイル装置から取出し提供することで
第1種別情報のみならず常にアクティブな第2種別情報
を供給できる。これらにより情報供給に係る効率が向上
する。しかもファイル装置において保持する記録は、各
情報タグの記録のバックアップとして使用できるから、
情報タグの新規交換時などにファイル装置から保持した
記録を提供することによって容易に復元でき、システム
保全を効果的に実行することができる。
【0106】本発明の請求項3に係る情報供給方法は、
情報タグへ新たに記録をした新規情報または再生情報を
ファイル装置へ送付し、ファイル装置においても記録保
持するから、常にアクティブな情報を情報タグとファイ
ル装置の両方において管理できることになり、したがっ
て現場側で情報が必要な場合は情報タグから読出しを行
い、一方、中央側にある他の情報機器から情報タグの記
録内容が要求された場合は、各情報タグへのアクセス動
作を行う代わりに、ファイル装置から提供することで第
1種別情報のみならず常にアクティブな第2種別情報を
供給できる。これらにより情報供給に係る効率が向上す
る。さらに、ファイル装置による更新時にその部分を示
す指標を記録し、現場においてはファイル装置からこの
指標を検出して更新部分を取得し、情報タグの記録内容
を更新することで、更新部分を容易に特定でき、効率的
な処理ができる。しかもファイル装置側での更新を確実
に情報タグの記録内容へ反映させることができ、ファイ
ル装置と情報タグの内容の同一性を常に維持できる。
【0107】しかもファイル装置において保持する記録
は、各情報タグの記録のバックアップとして使用できる
から、情報タグの新規交換時などにファイル装置から保
持した記録を提供することによって容易に復元でき、シ
ステム保全を効果的に実行することができる。
【0108】本発明の請求項4に係る情報管理システム
は、情報タグへ新たに記録をした新規情報または再生情
報を情報取得手段がファイル装置へ送付し、ファイル装
置においても記録保持するから、常にアクティブな情報
を情報タグとファイル装置の両方において管理できるこ
とになり、したがって現場側で情報が必要な場合は情報
取得手段が情報タグから読出しを行い、一方、中央側に
ある他の情報機器から情報タグの記録内容が要求された
場合は、各情報タグへのアクセス動作を行う代わりに、
情報供給手段がファイル装置から取出し提供することで
第1種別情報のみならず常にアクティブな第2種別情報
を供給できる。これらにより情報供給に係る効率が向上
する。さらに、ファイル装置による更新時に指標管理手
段がその部分を示す指標を記録し、現場においては情報
取得手段がファイル装置からこの指標を検出して更新部
分を取得し、情報タグの記録内容を更新することで、更
新部分を容易に特定でき、効率的な処理ができる。しか
もファイル装置側での更新を確実に情報タグの記録内容
へ反映させることができ、ファイル装置と情報タグの内
容の同一性を常に維持できる。
【0109】しかもファイル装置において保持する記録
は、各情報タグの記録のバックアップとして使用できる
から、情報タグの新規交換時などにファイル装置から保
持した記録を提供することによって容易に復元でき、シ
ステム保全を効果的に実行することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る情報管理システムの一実施形態の
ブロック構成図である。
【図2】図1に示される情報管理システムの構成部分で
ある情報タグとリーダライタ装置のブロック構成図であ
る。
【図3】誘導結合4端子網による説明図である。
【図4】図3に示される誘導結合4端子網の等価回路で
ある。
【図5】図1に示されるサーバ装置の制御手段のブロッ
ク構成図である。
【図6】図1に示されるリーダライタ装置の動作フロー
チャートである。
【図7】図1に示されるサーバ装置の制御手段の動作フ
ローチャートである。
【図8】本発明に係る情報管理システムの他の実施形態
のブロック構成図である。
【図9】図8に示されるサーバ装置の制御手段の動作フ
ローチャートである。
【図10】図8に示されるリーダライタ装置の動作フロ
ーチャートである。
【符号の説明】
Ims1……情報管理システム、Mat……物品、TF
……情報タグ、Mem……記憶手段、isj1……第1
種別情報、isj2……第2種別情報、RW……リーダ
ライタ装置、MS……メモリ媒体(メモリスティッ
ク)、SV……サーバ装置、Ctr……制御手段、Hd
……記録手段、Ipt……入力手段、Net……回線、
Ksk1……表示・入力用キオスク、Ksk2……表示
・入力用キオスク、Ksk3……表示・入力用キオスク

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 任意の物品の特定を可能とする情報を第
    1種別情報とし、当該物品に属するその他の情報を第2
    種別情報として、情報の記憶手段を備えて前記第1種別
    情報または前記第2種別情報を非接触で再生可能に記録
    する情報タグが前記物品に添設され、 前記物品が位置する現場において、前記情報タグから前
    記第1種別情報または前記第2種別情報を読み出して再
    生情報とし、または前記第1種別情報または前記第2種
    別情報の新規情報が発生すると前記情報タグへ新たに記
    録し、 前記新規情報または前記再生情報を、顧客側の情報機器
    と回線で接続されたファイル装置へ送付し、 少なくとも前記新規情報または前記再生情報に基づいた
    前記第1種別情報または前記第2種別情報を顧客へ提供
    可能な提供情報として、前記ファイル装置へ格納し、 少なくとも前記情報機器から入力される要求に応じて前
    記提供情報を前記ファイル装置から前記回線を経由して
    前記情報機器へ供給する、ことを特徴とする情報供給方
    法。
  2. 【請求項2】 任意の物品が位置する現場において、前
    記物品の特定を可能とする情報を第1種別情報とし、当
    該物品に属するその他の情報を第2種別情報として、前
    記物品に添設され、情報の記憶手段を備えて前記第1種
    別情報または前記第2種別情報を非接触で再生可能に記
    録する情報タグから、前記第1種別情報または前記第2
    種別情報を読み出して再生情報とし、または前記第1種
    別情報または前記第2種別情報の新規情報が発生すると
    前記情報タグへ新たに記録し、且つ前記新規情報または
    前記再生情報を、顧客側の情報機器と回線で接続された
    ファイル装置へ送付する情報取得手段と、 少なくとも前記新規情報または前記再生情報に基づいた
    前記第1種別情報または前記第2種別情報を顧客へ提供
    可能な提供情報として格納する前記ファイル装置と、 少なくとも前記情報機器から入力される要求に応じて前
    記提供情報を前記ファイル装置から前記回線を経由して
    前記情報機器へ供給する情報供給手段と、を備えること
    を特徴とする情報管理システム。
  3. 【請求項3】 任意の物品の特定を可能とする情報を第
    1種別情報とし、当該物品に属するその他の情報を第2
    種別情報として、情報の記憶手段を備えて前記第1種別
    情報または前記第2種別情報を非接触で再生可能に記録
    する情報タグが前記物品に添設され、 前記物品が位置する現場において、前記情報タグから前
    記第1種別情報または前記第2種別情報を読み出して再
    生情報とし、または前記第1種別情報または前記第2種
    別情報の新規情報が発生すると前記情報タグへ新たに記
    録し、 前記新規情報または前記再生情報を、顧客側の情報機器
    と回線で接続されたファイル装置へ送付し、 少なくとも前記新規情報または前記再生情報に基づいた
    前記第1種別情報または前記第2種別情報を顧客へ提供
    可能な提供情報として、前記ファイル装置へ格納し、 少なくとも前記情報機器から入力される要求に応じて前
    記提供情報を前記ファイル装置から前記回線を経由して
    前記情報機器へ供給し、 且つ、前記ファイル装置において、前記格納されている
    前記提供情報を更新した際に、少なくとも前記更新部分
    を示す指標を記録し、 前記現場において前記ファイル装置から前記指標を検出
    して前記更新部分を取得して前記情報タグの記録内容を
    更新する、ことを特徴とする情報供給方法。
  4. 【請求項4】 任意の物品が位置する現場において、前
    記物品の特定を可能とする情報を第1種別情報とし、当
    該物品に属するその他の情報を第2種別情報として、前
    記物品に添設され、情報の記憶手段を備えて前記第1種
    別情報または前記第2種別情報を非接触で再生可能に記
    録する情報タグから、前記第1種別情報または前記第2
    種別情報を読み出して再生情報とし、または前記第1種
    別情報または前記第2種別情報の新規情報が発生すると
    前記情報タグへ新たに記録し、 且つ前記新規情報または前記再生情報を、顧客側の情報
    機器と回線で接続されたファイル装置へ送付する情報取
    得手段と、 少なくとも前記新規情報または前記再生情報に基づいた
    前記第1種別情報または前記第2種別情報を顧客へ提供
    可能な提供情報として格納する前記ファイル装置と、 少なくとも前記情報機器から入力される要求に応じて前
    記提供情報を前記ファイル装置から前記回線を経由して
    前記情報機器へ供給する情報供給手段と、 前記ファイル装置において、前記格納されている前記提
    供情報を更新した際に、少なくとも前記更新部分を示す
    指標を記録する指標管理手段と、を備え、 前記情報取得手段は、前記現場において前記ファイル装
    置から前記指標を検出して前記更新部分を取得し、前記
    情報タグの記録内容を更新する、ことを特徴とする情報
    管理システム。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003132167A (ja) * 2001-10-24 2003-05-09 Daido Signal Co Ltd 設備検修システム
JP2006031673A (ja) * 2004-06-17 2006-02-02 Maezawa Ind Inc 管理方法、および管理システム

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