JP5313053B2 - 商品管理装置、商品管理装置の制御方法および商品管理システム - Google Patents

商品管理装置、商品管理装置の制御方法および商品管理システム Download PDF

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Description

本発明は、簡易な商品管理で顧客が購入した商品であるか否かを適切に判断することが可能な商品管理装置、商品管理装置の制御方法および商品管理システムに関するものである。
近年、スーパーマーケットなどの店舗では、省資源の観点から、商品を購入するたびに配布されるバッグ(レジ袋)から、何度でも使用することが可能な顧客専用のバッグ(マイバッグ)の利用に移行しつつある。
通常、レジ袋は、商品の精算が完了した後に顧客に配布されるものであるため、レジ袋を持って店舗を出る顧客は精算を済ませている可能性が高い。一方、マイバッグは、通常、顧客が店舗外から所持してくるものであるため、当該顧客が店舗を出る際にマイバッグに入れられた商品が精算済みであるかを一見して確認することは困難である。
このため、特にマイバッグが利用される場合に万引き(盗難)を防止するために、顧客が店舗を出る際に、当該顧客が所持する商品(顧客の手元にある商品)と、購入時に渡されるレシートに記載された商品とを照合する必要があった。すなわち、従来の店舗では、顧客が所持する商品が精算済みであるかを見分けて、万引きを防止するための処理が煩雑であるという問題があった。
そこで、上記の問題を解決するために、特許文献1および2には、店舗の商品を管理する商品管理システム(店舗管理システム、無人精算システム)が開示されている。
特許文献1および2係る商品管理システムでは、商品毎に異なる識別情報(識別子)(ID:IDentification)を有する値札(タグ)が当該商品毎に設けられており、その商品が店舗の出口を通過するときに、その商品のタグに格納されている識別情報を読み取る構成となっている。そして、商品管理システムでは、その商品が精算済みであるか否かを、上記タグに格納されている識別情報を用いて判別することにより、未精算である場合、警告または通報を行う。
特開2001-325647号公報(2001年11月22日公開) 特開2005-32180号公報(2005年02月03日公開)
しかしながら、特許文献1および2に係る商品管理システムにおいては、同じ商品全てに対しても、異なる識別情報(商品コード)を付与することで、全ての商品を個別に管理していた。なぜならば、これらの商品管理システムでは、同じ商品に同じ商品コードをつけると、ある顧客が未精算の商品を店舗から持ち出しても、別の顧客が同じ商品を精算していた場合には、万引きを防止することができないという問題があった。
よって、特許文献1および2に係る商品管理システムにおいては、防犯のために、店舗内の商品全てに異なる商品コードを付与する必要があり、例えば商品の種別毎に識別情報を付与するといった、簡易な商品管理で顧客が購入した商品であるか否かを適切に判断することができないという問題があった。
なお、特許文献1および2に係る商品管理システムにおいては、例えば店舗内の商品を管理するサーバにて商品に関する情報(購入済か否かを示す情報など)が管理されているため、顧客が購入した商品であるか否かを判断するときに当該商品に関する情報を用いることとなる。このため、これらの商品管理システムでは、上記判断を行う際にサーバに大きな負担がかかってしまうという問題があった。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたもので、その目的は、簡易な商品管理で顧客が購入した商品であるか否かを適切に判断することが可能な商品管理装置、商品管理装置の制御方法および商品管理システムを提供することにある。
本発明に係る商品管理装置は、上記の問題点を解決するために、店舗内の商品を管理する商品管理装置であって、顧客を識別するための顧客識別情報と、当該顧客が購入した商品の種別を識別するための商品識別情報である購入商品情報とを対応付けた顧客毎の購入履歴情報を管理する管理手段と、店舗を出る顧客の顧客識別情報と、当該顧客が所持する商品の商品識別情報とを取得する取得手段と、上記管理手段が管理する顧客毎の購入履歴情報から、上記取得手段が取得した顧客識別情報に示される顧客の購入履歴情報を検索する検索手段と、上記取得手段が取得した商品識別情報と、上記検索手段が検索した購入履歴情報とが一致するか否かを判定する判定手段と、を備えることを特徴としている。
また、本発明に係る商品管理装置の制御方法は、上記の問題点を解決するために、店舗内の商品を管理する商品管理装置の制御方法であって、顧客を識別するための顧客識別情報と、当該顧客が購入した商品の種別を識別するための商品識別情報である購入商品情報とを対応付けた顧客毎の購入履歴情報を管理する管理ステップと、店舗を出る顧客の顧客識別情報と、当該顧客が所持する商品の商品識別情報とを取得する取得ステップと、上記管理ステップにて管理される顧客毎の購入履歴情報から、上記取得ステップにて取得された顧客識別情報に示される顧客の購入履歴情報を検索する検索ステップと、上記取得ステップにて取得された商品識別情報と、上記検索ステップにて検索された購入履歴情報とが一致するか否かを判定する判定ステップと、を含むことを特徴としている。
上記構成によれば、取得手段(取得ステップ)が、店舗を出る顧客の顧客識別情報と、当該顧客が所持する商品の商品識別情報とを取得すると、検索手段(検索ステップ)は、管理手段(管理ステップ)が管理する顧客毎の購入履歴情報から、取得手段が取得した顧客識別情報に示される顧客の購入履歴情報を検索する。そして、判定手段(判定ステップ)は、取得手段が取得した商品識別情報と、検索手段が検索した顧客履歴情報の購入商品情報とが一致するか否かを判定する。
これにより、商品管理装置は、管理手段が管理する顧客毎の購入履歴情報のうち、店舗を出る顧客の購入履歴情報を検索し、当該購入履歴情報と、当該顧客が所持する商品識別情報とが一致するか否かを判定することができる。
ここで、従来の商品管理装置では、顧客の退店時に当該顧客が購入した商品であるか否かを判断するために、店舗内に存在する商品全てに異なる商品コード(商品の種別ではなく、1つ1つの商品を識別するための識別情報)を付与しておく必要があった。
一方、本発明に係る商品管理装置(その制御方法)は、顧客毎の購入履歴情報を管理しておき、顧客の退店時に当該顧客が購入した商品であるか否かを判断するために、当該顧客の顧客識別情報を用いている。このため、商品管理装置は、各商品に対して、従来のように1つ1つの商品を識別するための識別情報を付与しなくても、商品の種別を識別するための商品識別情報を付与しておくだけで、上記の判断を行うことができる。
即ち、単純に商品識別情報の比較を行った場合、仮に、同一の商品識別情報が付与された商品を別の顧客が購入していた場合、購入していない顧客に対しても購入済みとして判断されることになり、商品管理として問題が生じる。しかし、本発明に係る商品管理装置は、退店する顧客の購入履歴情報にその商品識別情報が含まれていないことを判断することにより、他の顧客が同じ商品識別情報の商品を購入していたとしても正確な判断を行うことが可能である。
従って、商品管理装置およびその制御方法は、同じ種類の商品であっても、1つ1つの商品を識別するための識別情報を商品毎に付与することなく、簡易な商品管理で顧客が購入した商品であるか否かを適切に判断することができる。このため、商品管理装置およびその制御方法は、簡易な商品管理で、例えば未購入商品を所持した顧客の特定を適切に行うことができる。
さらに、本発明に係る商品管理装置は、上記判定手段によって、上記取得手段が取得した商品識別情報と、上記検索手段が検索した購入履歴情報とが一致しないと判定された場合に、当該商品識別情報の示す商品が未購入であることを示す警告を外部装置に実行させる警告制御手段を備えることが好ましい。
上記構成によれば、警告制御手段は、判定手段が、店舗を出る顧客が所持する商品識別情報と、当該顧客の購入履歴情報とが一致しないと判定した場合に、一致しなかった商品識別情報の示す商品が未購入であると判断し、未購入であることを示す警告を外部装置に実行(報知)させる。
これにより、商品管理装置は、1つ1つの商品を識別するための識別情報を商品毎に付与することなく、簡易な商品管理で、未購入であることを示す警告を外部装置に適切に行わせることができる。このため、商品管理装置は、簡易な商品管理で万引き防止を図ることができる。
なお、外部装置は、例えば顧客が退店する際に通過する出口や、店舗全体を管理する管理室などに設けられており、警告制御手段が上記警告を外部装置に実行させた場合には、例えば警告音、音声などの出力、表示装置への警告画面の出力などを行うものである。
さらに、本発明に係る商品管理装置において、上記警告制御手段は、上記判定手段によって、上記取得手段が取得した商品識別情報が、上記検索手段が検索した購入履歴情報として存在しないと判定された場合に、上記警告を外部装置に実行させることが好ましい。
上記構成によれば、警告制御手段は、店舗を出る顧客が所持する商品が、管理手段によって管理される当該顧客の購入履歴情報に存在しない場合に、外部装置に警告を実行させる。言い換えれば、警告制御手段は、管理手段によって店舗を出る顧客の購入商品情報が顧客履歴情報として管理されていれば、当該顧客が商品を所持しているか否かに関わらず、上記警告を実行させない。
なぜならば、商品管理装置は、例えば電波を用いて商品識別情報を読み取る読み取り装置を利用する場合、電波が水または金属に遮られやすいため、顧客の所持する商品が、水気の多い商品や、金属缶に入った商品の場合には、購入した商品の商品識別情報を取得することができないことがあるからである。また、商品管理装置は、例えば商品識別情報を読み取り当該商品管理装置に送信する、当該商品管理装置と通信可能な外部の読み取り装置が故障した場合も、購入した商品の商品識別情報を取得することができないからである。
つまり、商品が購入されているにも関わらず、当該商品の商品識別情報を取得できないという上記のような状況(顧客の購入と商品管理装置の認識との間に不一致が生じた状況)において、警告を実行させないことで、当該商品を購入した顧客に対する警告が実行されてしまうことを防ぐことができる。
従って、商品管理装置は、商品を購入した顧客に対する警告が実行されてしまうといった誤作動を未然に防ぐことができるので、未購入商品を所持した顧客の特定を確実に行った上で警告を外部装置に実行させることができる。
さらに、本発明に係る商品管理装置において、上記取得手段は、各顧客が所持する、上記顧客識別情報が格納される記憶装置から、当該顧客識別情報を取得することが好ましい。
上記構成によれば、取得手段は、各顧客が所持する記憶装置から顧客識別情報を取得する。記憶装置としては、顧客が持ち運び可能で、来店時にも通常持参するものであり、かつ、少なくとも商品管理装置と通信を行うことが可能な機能を持つ装置であればどのような装置であってもよく、例えば当該機能を有するIC(Integrated Circuit)チップ内蔵の携帯端末などが挙げられる。この記憶装置に顧客識別情報が格納されているので、商品管理装置は、顧客が来店するたびに、当該顧客に対して顧客識別情報を格納した記憶装置を配布することにより、当該顧客が記憶装置を自身の所持品に取り付けるといった手間を省いて、商品の管理を行うことができる。
さらに、本発明に係る商品管理装置において、上記記憶装置は、購入した商品を入れるためのバッグに付設されていることが好ましい。
近年、環境保全に対する意識が高くなっており、顧客は、何度も使用することが可能なバッグを、購入した商品を入れるためのバッグとして所持して来店することが多くなっている。すなわち、顧客は、自身専用のバッグを所持して来店することが多くなっている。
上記構成によれば、顧客識別情報を格納する記憶装置が、顧客が所持するバッグに付設されているので、商品管理装置は、顧客が来店するたびに、当該顧客に対して顧客識別情報を格納した記憶装置を配布することにより、当該顧客が記憶装置を自身の所持品に取り付けるといった手間を省いて、商品の管理を行うことができる。
さらに、本発明に係る商品管理システムは、店舗内の商品を管理するための商品管理システムであって、上記に記載の商品管理装置と、顧客が持ち運び可能な、上記顧客識別情報が格納される記憶装置と、商品に付設される、当該商品の商品識別情報が格納される第2記憶装置と、上記記憶装置に格納された顧客識別情報と、顧客が商品を購入したときに上記第2記憶装置から読み出した商品識別情報である購入商品情報とを対応付けて、顧客の購入履歴情報を作成し、上記商品管理装置に送信する購入履歴管理装置と、上記商品管理装置によって顧客が所持する商品が未購入であると判定された場合に、未購入であることを示す警告を報知する報知装置と、を備えることが好ましい。
上記構成によれば、顧客識別情報が格納される記憶装置が顧客によって持ち運びされ、商品識別情報が格納される第2記憶装置が商品に付設されている。購入履歴管理装置は、記憶装置に格納された顧客識別情報と、顧客が商品を購入したときに第2記憶装置から読み出した商品識別情報である購入商品情報とを対応付けて顧客の購入履歴情報を作成し、商品管理装置に送信する。商品管理装置は、この購入履歴情報を管理しておき、店舗を出る顧客の購入履歴情報と、当該顧客が所持する商品の商品識別情報とが一致するか否かを判定する。そして、報知装置は、商品管理装置によって顧客が所持する商品が未購入であると判定された場合に、未購入であることを示す警告を報知する。
すなわち、本発明に係る商品管理システムでは、商品管理装置が、顧客毎の購入履歴情報を管理しており、顧客の退店時に読み出される顧客識別情報および商品識別情報を用いて、当該顧客の購入履歴情報を検索し、当該購入履歴情報と商品識別情報とが一致するか否かを判断する。このため、商品管理システム1では、各商品に対して、従来のように1つ1つの商品を識別するための識別情報を付与しなくても、商品の種別を識別するための商品識別情報を付与しておくだけで、上記の判断を行うことができる。
従って、商品管理システムは、顧客の退店時に当該顧客が購入した商品であるか否かを判断するために、同じ種類の商品であっても、1つ1つの商品を識別するための識別情報を商品毎に付与する商品管理システムとは異なり、簡易な商品管理で顧客が購入した商品であるか否かを適切に判断することができる。
さらに、商品管理システムは、1つ1つの商品を識別するための識別情報を商品毎に付与することなく、簡易な商品管理で、未購入であることを示す警告を適切に実行することができる。このため、商品管理システムは、簡易な商品管理で万引き防止を図ることができる。
なお、第2記憶装置としては、商品に付設可能な大きさで、かつ、少なくとも商品管理装置と通信を行うことが可能な機能を持つ装置であればどのような装置であってもよく、例えば当該機能を有するICチップ内蔵の値札などが挙げられる。
また、本発明に係る商品管理装置は、上記の問題点を解決するために、店舗内の商品を管理する商品管理装置であって、店舗を出る顧客が所持する商品の種別を識別するための商品識別情報と、当該顧客が所持する記憶装置に格納された、当該顧客が購入した商品の商品識別情報である購入商品情報と、を取得する第2取得手段と、上記第2取得手段が取得した購入商品情報と商品識別情報とが一致するか否かを判定する第2判定手段と、を備えることを特徴としている。
また、本発明に係る商品管理装置の制御方法は、上記の問題点を解決するために、店舗内の商品を管理する商品管理装置の制御方法であって、店舗を出る顧客が所持する商品の種別を識別するための商品識別情報と、当該顧客が所持する記憶装置に格納された、当該顧客が購入した商品の商品識別情報である購入商品情報と、を取得する第2取得ステップと、上記第2取得ステップにて取得された購入商品情報と商品識別情報とが一致するか否かを判定する第2判定ステップと、を含むことを特徴としている。
上記構成によれば、第2取得手段(第2取得ステップ)が、店舗を出る顧客が所持する商品の商品識別情報と、顧客が所持する記憶装置に格納された顧客の購入商品情報とを取得する。第2判定手段(第2判定ステップ)は、第2取得手段が取得した商品識別情報と購入商品情報とが一致するか否かを判定する。
これにより、商品管理装置は、第2取得手段が取得した、店舗を出る顧客の購入商品情報と、当該顧客が所持する商品の商品識別情報とが一致するか否かを判定することができる。
ここで、従来の商品管理装置では、顧客の退店時に当該顧客が購入した商品であるか否かを判断するために、店舗内に存在する商品全てに異なる商品コード(商品の種別ではなく、1つ1つの商品を識別するための識別情報)を付与しておく必要があった。
これに対して、商品管理装置およびその制御方法は、退店時の顧客が所持する記憶装置に格納された、当該顧客が購入した商品の商品識別情報である購入商品情報を取得することにより、店舗を出る顧客が購入した商品であるか否かを判断する。従って、同じ種類の商品であっても、1つ1つの商品を識別するための識別情報を商品毎に付与することなく、簡易な商品管理で顧客が購入した商品であるか否かを適切に判断することができる。このため、商品管理装置およびその制御方法は、簡易な商品管理で、例えば未購入商品を所持した顧客の特定を適切に行うことができる。
また、第2判定手段は、顧客が所持する記憶装置に格納された購入商品情報を用いて、顧客が所持する商品が購入済であるか否かを判定する。このため、商品管理装置は、店舗内の当該商品管理装置の設けられたローカルな位置で上記の判定を行うことができる。これは、例えば商品管理装置を含む、店舗内の商品を管理する商品管理システムの店舗サーバにて購入商品情報が管理されている場合であっても、当該購入商品情報を店舗サーバから取得する必要がないことを意味する。
従って、商品管理装置およびその制御方法は、例えば商品管理システムの店舗サーバに負担をかけることなく、顧客が購入した商品であるか否かを適切に判断することができる。
さらに、本発明に係る商品管理装置は、上記第2判定手段によって、上記第2取得手段が取得した購入商品情報と商品識別情報とが一致しないと判定された場合に、当該商品識別情報の示す商品が未購入であることを示す警告を外部装置に実行させる第2警告制御手段を備えることが好ましい。
上記構成によれば、第2警告制御手段は、第2判定手段が、店舗を出る顧客が所持する商品識別情報と、当該顧客の購入商品情報とが一致しないと判定した場合に、一致しなかった商品識別情報の示す商品が未購入であると判断し、未購入であることを示す警告を外部装置に実行(報知)させる。
これにより、商品管理装置は、1つ1つの商品を識別するための識別情報を商品毎に付与することなく、簡易な商品管理で、未購入であることを示す警告を外部装置に適切に行わせることができる。このため、商品管理装置は、簡易な商品管理で万引き防止を図ることができる。
なお、外部装置は、例えば顧客が退店する際に通過する出口や、店舗全体を管理する管理室などに設けられており、第2警告制御手段が上記警告を外部装置に実行させた場合には、例えば警告音、音声などの出力、表示装置への警告画面の出力などを行うものである。
さらに、本発明に係る商品管理装置において、上記第2報知制御手段は、上記第2判定手段によって、上記第2取得手段が取得した商品識別情報が購入商品情報として存在しないと判定した場合に、上記警告を外部装置に実行させることが好ましい。
上記構成によれば、第2警告制御手段は、店舗を出る顧客が所持する商品が、第2取得手段が取得した当該顧客の購入商品情報に存在しない場合に、外部装置に警告を実行させる。言い換えれば、第2警告制御手段は、第2取得手段が店舗を出る顧客の購入商品情報を取得していれば、当該顧客が商品を所持しているか否かに関わらず、上記警告を実行させない。
なぜならば、商品管理装置は、例えば電波を用いて商品識別情報を読み取る読み取り装置を利用する場合、電波が水または金属に遮られやすいため、顧客の所持する商品が、水気の多い商品や、金属缶に入った商品の場合には、購入した商品の商品識別情報を取得することができないことがあるからである。また、商品管理装置は、例えば商品識別情報を読み取り当該商品管理装置に送信する、当該商品管理装置と通信可能な外部の読み取り装置が故障した場合も、購入した商品の商品識別情報を取得することができないからである。
つまり、商品管理装置は、商品が購入されているにも関わらず、当該商品の商品識別情報を取得できないという上記のような状況(顧客の購入と商品管理装置の認識との間に不一致が生じた状況)において、警告を実行させないことで、当該商品を購入した顧客に対する警告が実行されてしまうことを防ぐことができる。
従って、商品管理装置は、商品を購入した顧客に対する警告が実行されてしまうといった誤作動を未然に防ぐことができるので、未購入商品を所持した顧客の特定を確実に行った上で警告を外部装置に実行させることができる。
さらに、本発明に係る商品管理装置において、上記記憶装置は、購入した商品を入れるためのバッグに付設されていることが好ましい。
近年、環境保全に対する意識が高くなっており、顧客は、何度も使用することが可能なバッグを購入した商品を入れるためのバッグとして所持して来店することが多くなっている。すなわち、顧客は、自身専用のバッグを所持して来店することが多くなっている。
上記構成によれば、顧客商品情報を格納する記憶装置が、顧客が所持するバッグに付設されているので、商品管理装置は、顧客が来店するたびに、当該顧客に対して記憶装置を配布することにより、当該顧客が記憶装置を自身の所持品に取り付けるといった手間を省いて、商品の管理を行うことができる。
さらに、本発明に係る商品管理システムは、店舗内の商品を管理するための商品管理システムであって、上記に記載の商品管理装置と、顧客が持ち運び可能な、当該顧客の購入商品情報が格納される記憶装置と、商品に付設される、当該商品の商品識別情報が格納される第2記憶装置と、顧客が商品を購入したときに、上記第2記憶装置に格納された商品識別情報を購入商品情報として上記記憶装置に送信する購入商品管理装置と、上記商品管理装置によって顧客が所持する商品が未購入であると判定された場合に、未購入であることを報知する報知装置と、を備えることが好ましい。
上記構成によれば、商品管理装置は、購入商品管理装置によって記憶装置に格納された店舗を出る顧客の購入商品情報と、当該顧客が所持する商品の商品識別情報とが一致するか否かを判定する。そして、報知装置は、商品管理装置によって顧客が所持する商品が未購入であると判定された場合に、未購入であることを示す警告を報知する。
従って、商品管理システムは、顧客の退店時に当該顧客が購入した商品であるか否かを判断するために、同じ種類の商品であっても、1つ1つの商品を識別するための識別情報を商品毎に付与する商品管理システムとは異なり、簡易な商品管理で顧客が購入した商品であるか否かを適切に判断することができる。このため、商品管理システムは、簡易な商品管理で、例えば未購入商品を所持した顧客の特定を適切に行うことができる。
また、商品管理装置は、顧客が所持する記憶装置に格納された購入商品情報を用いて、顧客が所持する商品が購入済であるか否かを判定する。このため、商品管理システムでは、店舗内の商品管理装置の設けられたローカルな位置で上記の判定を行うことができる。これは、例えば商品管理システムに備えられた店舗サーバにて購入商品情報が管理されている場合であっても、当該購入商品情報を店舗サーバから取得する必要がないことを意味する。
従って、商品管理システムは、例えば商品管理システムで扱われる情報を管理する店舗サーバに負担をかけることなく、顧客が購入した商品であるか否かを適切に判断することができる。
さらに、商品管理システムは、1つ1つの商品を識別するための識別情報を商品毎に付与することなく、簡易な商品管理で、未購入であることを示す警告を適切に実行することができる。このため、商品管理システムは、簡易な商品管理で万引き防止を図ることができる。
なお、第2記憶装置としては、商品に付設可能な大きさで、かつ、少なくとも商品管理装置と通信を行うことが可能な機能を持つ装置であればどのような装置であってもよく、例えば当該機能を有するICチップ内蔵の値札などが挙げられる。
さらに、本発明に係る商品管理システムは、上記商品管理装置は、上記報知装置を含むことが好ましい。
上記構成によれば、商品管理装置が報知装置を含むので、これらの装置が別体で設けられた場合に必要となる、装置間の通信を可能とするための通信手段を設ける必要がない。このため、商品管理システムは、より簡単な構成の商品管理装置を提供することが可能となる。
本発明に係る商品管理装置は、顧客を識別するための顧客識別情報と、当該顧客が購入した商品の種別を識別するための商品識別情報である購入商品情報とを対応付けた顧客毎の購入履歴情報を管理する管理手段と、店舗を出る顧客の顧客識別情報と、当該顧客が所持する商品の商品識別情報とを取得する取得手段と、上記管理手段が管理する顧客毎の購入履歴情報から、上記取得手段が取得した顧客識別情報に示される顧客の購入履歴情報を検索する検索手段と、上記取得手段が取得した商品識別情報と、上記検索手段が検索した購入履歴情報とが一致するか否かを判定する判定手段と、を備える構成である。
また、本発明に係る商品管理装置の制御方法は、顧客を識別するための顧客識別情報と、当該顧客が購入した商品の種別を識別するための商品識別情報である購入商品情報とを対応付けた顧客毎の購入履歴情報を管理する管理ステップと、店舗を出る顧客の顧客識別情報と、当該顧客が所持する商品の商品識別情報とを取得する取得ステップと、上記管理ステップにて管理される顧客毎の購入履歴情報から、上記取得ステップにて取得された顧客識別情報に示される顧客の購入履歴情報を検索する検索ステップと、上記取得ステップにて取得された商品識別情報と、上記検索ステップにて検索された購入履歴情報とが一致するか否かを判定する判定ステップと、を含む方法である。
さらに、本発明に係る商品管理装置は、店舗を出る顧客が所持する商品の種別を識別するための商品識別情報と、当該顧客が所持する記憶装置に格納された、当該顧客が購入した商品の商品識別情報である購入商品情報と、を取得する第2取得手段と、上記第2取得手段が取得した購入商品情報と商品識別情報とが一致するか否かを判定する第2判定手段と、を備える構成である。
また、本発明に係る商品管理装置の制御方法は、店舗を出る顧客が所持する商品の種別を識別するための商品識別情報と、当該顧客が所持する記憶装置に格納された、当該顧客が購入した商品の商品識別情報である購入商品情報と、を取得する第2取得ステップと、上記第2取得ステップにて取得された購入商品情報と商品識別情報とが一致するか否かを判定する第2判定ステップと、を含む方法である。
それゆえ、商品管理装置およびその制御方法は、同じ種類の商品であっても、1つ1つの商品を識別するための識別情報を商品毎に付与することなく、簡易な商品管理で顧客が購入した商品であるか否かを適切に判断することができる。
本発明の一実施形態に係る商品管理システムの概略構成および各装置(各部材)の要部構成を示すブロック図である。 本発明の一実施形態に係る商品管理システムを備えた店舗内における顧客の動きの一例を説明するための図である。 本発明の一実施形態に係る商品管理システムを備えた店舗内における顧客の動きの別例を説明するための図である。 本発明の一実施形態に係る商品管理システムを備えた店舗内における顧客の動きのさらに別例を説明するための図である。 本発明の一実施形態に係る商品管理システムにおける処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係るストアバッグICタグおよび店舗サーバに格納されるテーブルの一例を示す図である。 本発明の一実施形態に係る商品管理システムにおける処理の流れを示すタイミングチャートである。 本発明の別の一実施形態に係る商品管理システムの概略構成および各装置(各部材)の要部構成を示すブロック図である。 本発明の別の一実施形態に係る商品管理システムにおける処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の別の一実施形態に係るストアバッグICタグおよび店舗サーバに格納されるテーブルの一例を示す図である。 本発明の別の一実施形態に係る商品管理システムにおける処理の流れを示すタイミングチャートである。
〔実施形態1〕
本発明の一実施形態について図1〜図7に基づいて説明すれば、以下のとおりである。
〔商品管理システムの概略構成〕
まず、図1を参照しながら、本実施形態に係る商品管理システム1の概略構成を説明する。図1は、本実施形態に係る商品管理システム1の概略構成および各装置(各部材)の要部構成を示すブロック図である。
本実施形態に係る商品管理システム1では、店舗内の商品を管理するためのものであり、顧客が所持するストアバッグに入れられた商品の商品識別情報が、店舗サーバ12に管理されている当該顧客の購入履歴情報と一致するか否かの照合を、店舗サーバ12にて行う構成となっている。このため、商品管理システム1では、各顧客のストアバッグICタグ10にPOS端末14で作成される購入履歴情報を格納することなく(すなわち、ストアバッグICタグ10に少なくとも顧客識別情報を格納しておくだけで)、店舗サーバ12が上記照合を行うことが可能な構成となっている。
商品管理システム1は、ストアバッグICタグ10(記憶装置)、入店ゲート装置11、店舗サーバ12(商品管理装置)、商品ICタグ13(第2記憶装置)、POS端末14(購入履歴管理装置)および退店ゲート装置15(外部装置、報知制装置)を備えている。
ストアバッグICタグ10は、顧客が所持し、購入した商品を入れるためのストアバッグ(マイバッグ、バッグ)に付設されるものであり、顧客に関する情報を情報テーブル(後述)として格納するものである。
上記の顧客に関する情報としては、例えば顧客を識別するための顧客識別情報(顧客ID(USER ID))、当該顧客の来店回数を示す来店回数情報(図示しない)、および、商品を購入する毎に加算され、次回の来店以降の商品購入時に値引き分として顧客に還元される還元ポイントなどが挙げられる。なお、上記顧客識別情報は、ストアバッグICタグ10毎に異なるものであるため、商品管理システム1では、ストアバッグを所持する顧客を識別することが可能となっている。
ストアバッグICタグ10は、ICチップと小型アンテナとを備えることにより、専用のリーダ/ライタ(R/W)(ICタグ読取装置/ICタグ書込装置)が、顧客に関する情報などの各種情報を格納したり(書き込んだり)、読み出したりすることを可能としたタグである。ストアバッグICタグ10との情報のやり取りは、ストアバッグICタグ10を、例えば無線(RF:Radio Frequency)を利用する専用のR/Wに近づけることにより、当該R/Wに触れることなく行われる。この場合のストアバッグICタグ10は、RFICタグといえる。
なお、ストアバッグICタグ10は、タグとしての形状に限らず、シールラベル、コイン、キー、カプセルなど、ストアバッグに付設可能な形状および大きさであれば、どのようなものであってもよい。また、本実施形態では、ストアバッグICタグ10が、顧客が来店時に持参するストアバッグに付設されたものとして説明するが、これに限られたものではない。すなわち、ストアバッグICタグ10は、顧客が持ち運び可能で、来店時に通常持参するものであり、かつ、少なくとも店舗サーバ12と通信を行うことが可能な機能を持つ装置であればよく、例えば携帯端末に内蔵されていてもよい。
入店ゲート装置11は、来店した顧客に関する情報、顧客の来店時刻などを示す来店情報を、当該顧客が所持するストアバッグに付設されたストアバッグICタグ10から取得し、店舗サーバ12にするものである。入店ゲート装置11は、顧客が入店する店舗の入口に設けられており、入店用R/W111、入店用通信部112および入店処理部113を備えている。
入店用R/W111は、ストアバッグICタグ10が近づけられたときに、発生する電波を用いて、ストアバッグICタグ10に対する顧客に関する情報の読み出し、または、書き込みを行うものである。
入店用通信部112は、店舗サーバ12と情報のやり取りを行うものである。
入店処理部113は、例えば制御プログラムを実行することにより、入店用R/W111、入店用通信部112など、入店ゲート装置11の各部の制御を行うものである。入店処理部113は、入店ゲート装置11に備えられた記憶部(図示せず)に格納されているプログラムを、例えばRAM(Random Access Memory)等で構成される一次記憶部(図示せず)に読み出して実行する。
具体的には、入店処理部113は、入店用R/W111がストアバッグICタグ10から読み取った情報を取得すると、当該情報を、入店用通信部112を介して店舗サーバ12に送信するように制御する。
店舗サーバ12は、顧客に関する情報、購入履歴情報、その他店舗運営に必要なデータを管理するコンピュータである。特に、店舗サーバ12は、入店ゲート装置11、POS端末14および退店ゲート装置15から送信される顧客に関する情報、購入履歴情報などを管理するものである。店舗サーバ12の具体的な構成については後述する。
商品ICタグ13は、店舗内の商品に付設されるものであり、商品の種別を識別するための商品識別情報(商品ID)が格納されるものである。なお、商品ICタグ13には、商品識別情報だけでなく、商品名を示す商品名情報、製造元を示すメーカー名情報、商品価格を示す商品価格情報、原料、生産地などを示す商品属性情報などの情報が当該商品識別情報に対応付けられて商品情報として格納されていてもよい。
なお、商品ICタグ13は、ストアバッグICタグ10と同様の構成であるので、ここではその説明を割愛する。また、商品ICタグ13は、商品に付設可能な大きさで、かつ、少なくとも店舗サーバ12と通信を行うことが可能な機能を持つ装置であればどのような装置であってもよい。
POS端末14は、顧客が購入しようとする商品の精算処理(ストアバッグに入った各商品の商品ICタグ13から読み取った商品識別情報から価格、数量などを割り出し、合計購入金額を算出する処理(精算処理)、合計購入金額に相当する還元ポイントを算出する処理(還元ポイント処理)など)を行うレジスターである。POS端末14は、POS用R/W141、POS表示部142、POS操作部143、ドロアー144、POS制御部145およびPOS通信部146を備えている。
POS用R/W141は、ストアバッグICタグ10が近づけられたときに、発生する電波を用いて、ストアバッグICタグ10に対する顧客に関する情報の読み出し、または、書き込みを行うものである。また、POS用R/W141は、ストアバッグに入れられた商品が近づけられることにより、当該商品に付設された商品ICタグ13から当該商品の商品識別情報を読み出すものである。
POS表示部142は、POS制御部145での商品の精算処理の結果などを表示するものであり、例えば液晶ディスプレイなどで構成されるものである。
POS操作部143は、精算処理を行う店員が入力操作を行うことが可能なテンキー、各商品を示す商品キーなどから構成されるものであり、例えばPOS用R/W141にて商品識別情報をうまく読み取ることができない場合に用いられるものである。
ドロアー144は、顧客が支払う代金を収納するための筐体である。
POS制御部145は、例えば制御プログラムを実行することにより、例えばPOS用R/W141、POS表示部142、POS操作部143、ドロアー144、POS通信部146など、POS端末14の各部の制御を行うものである。POS制御部145は、POS端末14に備えられた記憶部(図示せず)に格納されているプログラムを、例えばRAM等で構成される一次記憶部(図示せず)に読み出して実行する。
POS制御部145は、例えば商品の精算処理、POS用R/W141で読み取られた顧客識別情報および商品識別情報に基づいて作成する購入履歴情報、並びに、当該顧客識別情報を店舗サーバ12に送信するように、POS通信部146を制御するものである。
また、POS制御部145は、購入履歴情報作成部1451、新規購入判定部1452および精算処理制御部1453を備えている。
購入履歴情報作成部1451は、新規購入判定部1452からストアバッグ内の商品が新規購入商品であると判定したことを示す判定結果を受信すると、ストアバッグICタグ10から取得した顧客識別情報と、当該顧客が購入した商品の商品ICタグ13から取得した商品識別情報である購入商品情報とを対応付けた当該顧客の購入履歴情報を作成するものである。つまり、購入履歴情報作成部1451は、商品を購入する顧客毎に購入履歴情報を作成するものである。購入履歴情報作成部1451は、作成した購入履歴情報を、POS通信部146を介して店舗サーバ12に送信する。
新規購入判定部1452は、ストアバッグ内の商品が購入済みでない商品(新規購入商品)であるか否かを判定することにより、例えば図3の動作(精算後に店舗を出ずに再び商品を購入する顧客の動作)に対応することを可能とするものである。新規購入判定部1452は、店舗サーバ12に格納された購入履歴情報と、ストアバッグ内の商品に付設された商品ICタグ13に格納された当該商品の商品識別情報とを比較することにより、上記判定を行う。そして、新規購入判定部1452は、上記判定結果を、購入履歴情報作成部1451および精算処理制御部1453に送信する。
なお、購入履歴情報作成部1451は、新規購入商品を所持する顧客の顧客履歴情報を作成するときに、店舗サーバ12に当該顧客の顧客履歴情報があるか否かを確認する。この場合、商品管理システム1では、例えば以下のような処理が行われる。
POS用R/W141がストアバッグICタグ10から顧客識別情報を読み出すと、当該顧客識別情報をPOS制御部145に送信する。POS制御部145(購入履歴情報作成部1451)は、受信した顧客識別情報を、POS通信部146を介して店舗サーバ12に送信する。
店舗サーバ12では、サーバ制御部122の検索部1222(後述)は、サーバ通信部121(後述)を介して顧客識別情報を受信すると、サーバ記憶部123(後述)に当該顧客識別情報に対応する顧客履歴情報があるか否かを検索する。検索部1222は、検索すべき顧客履歴情報があった場合には、当該顧客履歴情報を読み出してサーバ通信部121およびPOS通信部146を介してPOS端末14の購入履歴情報作成部1451に送信する。従って、この場合には、購入履歴情報作成部1451は、受信した顧客履歴情報に購入商品情報を書き込むことで新たな購入履歴情報を作成する。
一方、検索部1222は、検索すべき顧客履歴情報がなかった場合には、その旨をPOS端末14の購入履歴情報作成部1451に通知する。従って、この場合には、購入履歴情報作成部1451は、ストアバッグICタグ10から取得した顧客識別情報を用いて顧客履歴情報を作成する。
精算処理制御部1453は、顧客が購入する商品(新規購入判定部1452で判定された新規購入商品)の精算処理、還元ポイント処理、レシートの作成および印刷処理などを行うものである。
POS通信部146は、店舗サーバ12と情報のやり取りを行うものである。
退店ゲート装置15は、精算済みでない(未購入商品)を有する顧客が退店しようとする際に、警告音などの報知を行うことが可能なものであり、顧客が退店する店舗の出口に設けられているものである。退店ゲート装置15は、退店用R/W151、退店用通信部152、退店処理部153および警告部154を備えている。
退店用R/W151は、ストアバッグICタグ10が近づけられたときに、ストアバッグICタグ10に対する顧客に関する情報の読み出し、または、書き込みを行うものである。
退店用通信部152は、店舗サーバ12と情報のやり取りを行うものである。
退店処理部153は、例えば制御プログラムを実行することにより、例えば退店用R/W151、退店用通信部152など、退店ゲート装置15の各部の制御を行うものである。退店処理部153は、退店ゲート装置15に備えられた記憶部(図示せず)に格納されているプログラムを、例えばRAM(Random Access Memory)等で構成される一次記憶部(図示せず)に読み出して実行する。
具体的には、退店処理部153は、退店用R/W151がストアバッグICタグ10から読み取った顧客識別情報、および、ストアバッグに入れられた商品に付設された商品ICタグ13から読み取った商品識別情報を取得すると、当該顧客識別情報および商品識別情報を、退店用通信部152を介して店舗サーバ12に送信するように制御する。また、退店処理部153は、店舗サーバ12から送信される報知指示を、退店用通信部152を介して取得すると、例えば警告音を報知するように警告部154を制御する。
警告部154は、例えばスピーカーなどの音声出力部、液晶ディスプレイを有する表示装置などから構成されるものであり、店舗サーバ12からの報知指示を受信したときの退店処理部153の制御によって、例えば警告音、音声などの出力、表示装置への警告画面の出力などを行うものである。なお、警告部154は、退店ゲート装置15に含まれる構成としたが、これに限らず、退店ゲート装置15とは別の装置として設けられていてもよい。
なお、上記では、入店用R/W111、POS用R/W141および退店用R/W151は、それぞれ入店ゲート装置11、POS端末14および退店ゲート装置15に備えられたものとして説明したが、これに限らず、それぞれ別体として設けられていてもよい。
また、上記では、入店ゲート装置11が店舗の入口に、退店ゲート装置15が店舗の出口に設けられた構成(すなわち、各装置が入口または出口専用である構成)として説明したが、これに限られたものではない。すなわち、店舗の出入り口が共通の場合には、当該出入り口に入店ゲート装置11および退店ゲート装置15を設けた構成であってもよい。
以上のように、商品管理システム1は、上記の店舗サーバ12と、顧客が持ち運び可能な、顧客識別情報が格納されるストアバッグICタグ10と、商品に付設される、当該商品の商品識別情報が格納される商品ICタグ13と、ストアバッグICタグ10に格納された顧客識別情報と、顧客が商品を購入したときに商品ICタグ13から読み出した商品識別情報である購入商品情報とを対応付けて、顧客の購入履歴情報を作成し、店舗サーバ12に送信するPOS端末14と、店舗サーバ12によって顧客が所持する商品が未購入であると判定された場合に、未購入であることを示す警告を報知する退店ゲート装置15と、を備える構成である。
すなわち、商品管理システム1では、店舗サーバ12が、顧客毎の購入履歴情報を管理しており、顧客の退店時に読み出される顧客識別情報および商品識別情報を用いて、当該顧客の購入履歴情報を検索し、当該購入履歴情報と商品識別情報とが一致するか否かを判断する。このため、商品管理システム1では、各商品に対して、従来のように1つ1つの商品を識別するための識別情報を付与しなくても、商品の種別を識別するための商品識別情報を付与しておくだけで、上記の判断を行うことができる。
従って、商品管理システム1は、顧客の退店時に当該顧客が購入した商品であるか否かを判断するために、同じ種類の商品であっても、1つ1つの商品を識別するための識別情報を商品毎に付与する商品管理システムとは異なり、簡易な商品管理で顧客が購入した商品であるか否かを適切に判断することができる。
さらに、商品管理システム1は、未購入であることを示す警告を適切に実行することで、簡易な商品管理で万引き防止を図ることができる。
〔店舗サーバの構成〕
次に、商品管理システム1に含まれる、店舗内の商品を管理する店舗サーバ12(商品管理装置)の概略構成について説明する。図1に示すように、店舗サーバ12は、サーバ通信部121(取得部)、サーバ制御部122およびサーバ記憶部123を備えている。
サーバ通信部121は、入店ゲート装置11、POS端末14および退店ゲート装置15と情報のやり取りを行うものであり、当該情報のやり取りは、無線通信でも有線通信でもよい。サーバ通信部121は、例えばPOS端末14から送信される顧客毎の購入履歴情報を取得するものである。
サーバ制御部122は、例えば制御プログラムを実行することにより、例えばサーバ通信部121など、店舗サーバ12の各部の制御を行うものである。サーバ制御部122は、サーバ記憶部123に格納されているプログラム(図示しない)を、例えばRAM(Random Access Memory)等で構成される一次記憶部(図示しない)に読み出して実行する。なお、サーバ制御部122の具体的な構成については後述する。
サーバ記憶部123は、サーバ制御部122が実行する(1)各部の制御プログラム、(2)OSプログラム、(3)アプリケーションプログラム、および、(4)これらプログラムを実行するときに読み出す各種データを記録するものである。サーバ記憶部123は、例えばフラッシュメモリなどの不揮発性の記憶装置によって構成される。本実施形態では、サーバ記憶部123には、例えば顧客の氏名を示す氏名情報、顧客の電話番号を示す電話番号情報、還元ポイント、来店回数情報、最終来店時期を示す最終来店情報、購入した商品の商品識別情報(購入商品情報、購入履歴情報)などの情報が各顧客の顧客識別情報と対応付けられて、顧客情報として例えば顧客情報テーブルに(後述)に格納される。この他、サーバ記憶部123には、商品名情報、メーカー名情報、商品価格情報、商品属性情報などの情報が各商品の商品識別情報と対応付けられて商品情報として格納される。
次に、さらに図1を参照しながら、サーバ制御部122の要部構成について説明する。図示のように、サーバ制御部122は、管理部1221(管理手段)、検索部1222(検索手段)、判定部1223(判定手段)および外部報知制御部1224(警告制御手段)を備えている。
管理部1221は、POS端末14から送信される、顧客を識別するための顧客識別情報と、当該顧客が購入した商品の種別を識別するための商品識別情報である購入商品情報とを対応付けた顧客毎の購入履歴情報を、サーバ記憶部123に格納することにより管理するものである。
検索部1222は、管理部1221が管理する顧客毎の購入履歴情報から、サーバ通信部121が退店ゲート装置15から取得した顧客識別情報に示される顧客の購入履歴情報を検索するものである。
判定部1223は、サーバ通信部121が退店ゲート装置15から取得した商品識別情報と、検索部1222が検索した購入履歴情報とが一致するか否かを判定するものである。
外部報知制御部1224は、判定部1223によって、サーバ通信部121が取得した商品識別情報と、検索部1222が検索した購入履歴情報とが一致しないと判定された場合に、当該商品識別情報の示す商品が未購入であることを示す警告を退店ゲート装置15の警告部154に実行させるものである。
また、外部報知制御部1224は、判定部1223によって、サーバ通信部121が取得した商品識別情報が、検索部1222が検索した購入履歴情報として存在しないと判定された場合に、上記警告を退店ゲート装置15の警告部154に実行させるものである。
以上のように、店舗サーバ12は、顧客毎の購入履歴情報を店舗サーバ12で管理しており、顧客の退店時に読み出される顧客識別情報および商品識別情報を用いて、当該顧客の購入履歴情報を検索し、当該購入履歴情報と商品識別情報とが一致するか否かを判断する。このため、店舗サーバ12は、各商品に対して、従来のように1つ1つの商品を識別するための識別情報を付与しなくても、商品の種別を識別するための商品識別情報を付与しておくだけで、上記の判断を行うことができる。
従って、店舗サーバ12は、1つ1つの商品を識別するための識別情報を商品毎に付与することなく、簡易な商品管理で顧客が購入した商品であるか否かを適切に判断することができる。このため、店舗サーバ12は、簡易な商品管理で、例えば未購入商品を所持した顧客の特定を適切に行うことができる。
〔店舗内における顧客の動き〕
次に、図2〜図4を参照しながら、店舗内における顧客の動きに沿った商品管理システム1の処理の流れの概略を説明する。なお、各部材における処理の詳細な説明はここでは割愛し、後に述べることとする。図2は、商品管理システム1を備えた店舗内における顧客の動きの一例を説明するための図である。
まず、ストアバッグICタグ10の付いたストアバッグを持つ顧客が入店すると、入店ゲート装置11(具体的には、入店用R/W111)は、ストアバッグICタグ10に記録(格納)されている顧客ID(顧客識別情報)を読み取る(ステップS101、以下「ステップ」は省略する)。そして、入店ゲート装置11は、店舗サーバ12に上記顧客IDを送信する。
一方、来店した顧客がストアバッグICタグ10の付いたストアバッグを持っていない場合は、サービスカウンター21にて店員が当該顧客の登録(例えば、顧客に関する情報をストアバッグICタグ10に格納)を行い、登録後のストアバッグICタグ10の付いたストアバッグを店員が配布する。ここで、配布したストアバッグのストアバッグICタグ10に記録されている顧客IDは、入店ゲート装置11にて読み込ませる必要はなく、上記登録を行った時点で、サービスカウンター21から店舗サーバ12にすでに送信されている。なお、ストアバッグの提供は、無償で行ってもよいし、所定の金額で買い取ってもらってもよい。
その後、顧客は、店舗内での買い物を行うために、陳列棚22に陳列されている商品の中から購入したい商品を探し、当該商品をストアバッグに入れる(S102)。陳列棚22に陳列されている商品には全て商品ICタグ13が取り付けられている。なお、商品ICタグ13には、各商品の種別を示す商品ID(商品識別情報)が記録されている。
次に、顧客は、POS端末14において商品の精算を行う(S103)。このとき、POS端末14は、精算された商品の商品IDのリスト(購入履歴情報)を作成する。そして、POS端末14は、作成した購入履歴情報を店舗サーバ12へ送信し、サーバ記憶部123に格納する。
精算を済ませた顧客は、そのままストアバッグを持って店舗を出る(S104)。このとき、退店ゲート装置15は、ストアバッグICタグ10から顧客IDと、ストアバッグ内の商品の商品ICタグ13から商品IDとを読み取り、店舗サーバ12に送信する。そして、店舗サーバ12は、サーバ記憶部123に格納された購入履歴情報に対して検索をかけることにより上記顧客IDに対応する購入履歴情報を読み出し、上記ストアバッグ内の商品の商品ICタグ13から読み取った商品IDと照合する。店舗サーバ12による照合の結果、購入履歴情報に無い商品IDが無ければ、顧客はそのままストアバッグを持って帰宅することができる。
次に、顧客が一度精算した後に、売り場で商品をストアバッグに入れて再び精算を行う場合の商品管理システム1の処理の流れの概略について説明する。図3は、商品管理システム1を備えた店舗内における顧客の動きの別例を説明するための図である。なお、図3に示すS101〜S103、S107での処理については、図2と同様であるため、ここではその説明を省略する。
図3の場合、S103において精算処理を終えた顧客は、例えば購入しようとしていた商品の買い忘れに気づいた場合、退店せずに再び陳列棚22に行き、陳列棚22に陳列されている商品の中から購入したい商品を探し、当該商品をストアバッグに入れる(S105)。その後、図2に示すS103およびS104での処理と同様、POS端末14における精算処理が行われ(S106)、店舗サーバ12による照合が行われる(S107)。この場合、追加した商品の商品IDは、POS端末14が店舗サーバ12からこの顧客の顧客履歴情報を読み出し、当該顧客履歴情報に追記される。
次に、顧客が精算されていない商品を持って店舗を出ようとする場合の商品管理システム1の処理の流れの概略について説明する。図4は、商品管理システム1を備えた店舗内における顧客の動きのさらに別例を説明するための図である。なお、図4に示すS101およびS102での処理については、図2と同様であるため、ここではその説明を省略する。
図4の場合、顧客が精算されていない商品を持って店舗を出ようとすると(S201)、退店ゲート装置15が万引きが発生した旨の警告を行う(S202)。
具体的には、退店ゲート装置15は、ストアバッグICタグ10から顧客IDと、ストアバッグ内の商品の商品ICタグ13から商品IDとを読み取り、店舗サーバ12に送信する。そして、店舗サーバ12は、サーバ記憶部123に格納された購入履歴情報に対して検索をかけることにより上記顧客IDに対応する購入履歴情報を読み出し、上記ストアバッグ内の商品の商品ICタグ13から読み取った商品IDと照合する。
そして、店舗サーバ12による照合の結果、購入履歴情報に無い商品IDがあれば、店舗サーバ12(具体的には外部報知制御部1224)は、当該商品IDの商品が未購入であることを示す警告を退店ゲート装置15の警告部154に実行させる。
なお、購入履歴情報にあってストアバッグに入っていない商品がある場合に関しては、店舗サーバ12は、異常(万引き)が発生したとは認識せず、上記警告を警告部154に実行させない。すなわち、商品管理システム1は、購入履歴情報とストアバッグ内の商品の商品IDが一致しなくても、上記場合には、万引き行為がないものと処理する。なぜなら、電波は水や金属に遮られやすいため、豆腐やこんにゃくなどの水気の多い商品や、缶入り飲料など金属缶に入った商品がストアバッグに入っている場合、退店ゲート装置15(具体的には、退店用R/W151)が、ストアバッグ内の商品ICタグ13を正しく読み取ることができない場合があるからである。
〔商品管理システムにおける処理の流れ〕
本実施形態に係る商品管理システム1における処理の流れの一例について、図5を参照しながら説明する。図5は、本実施形態に係る商品管理システム1における処理の流れを示すフローチャートである。図6は、本実施形態におけるストアバッグICタグ10および店舗サーバ12のサーバ記憶部123に記録されている情報テーブルと、入店時、精算時および退店時における上記情報テーブルに書き込まれる情報を示す図である。
図6に示すように、サーバ記憶部123には、顧客情報および商品情報が格納されている。上記顧客情報としては、上述のように、氏名情報、電話番号情報、還元ポイント、来店回数情報、最終来店情報、および購入履歴情報が顧客IDと対応付けられて格納されている。また、上記商品情報は、商品名情報、メーカー名情報、商品価格情報および商品属性情報(原料生産地および製造地)が商品IDと対応付けられて格納されている。
なお、購入履歴情報に含まれる商品ID(購入商品情報)と商品情報に含まれる商品IDとは対応するものである。
また、ストアバッグICタグ10には、顧客IDおよび還元ポイントが格納されている。なお、ストアバッグICタグ10に格納されている顧客IDと店舗サーバ12に格納されている顧客IDとは対応するものである。
図5に示すように、顧客が入店する際、入店用R/W111は、ストアバッグICタグ10から、顧客IDおよび最終来店情報(顧客に関する情報)を読み取り、入店処理部113に送信する(S1)。そして、入店処理部113は、受信した顧客IDおよび最終来店情報を、入店用通信部112を介して店舗サーバ12に送信する(S2)。店舗サーバ12では、サーバ制御部122の管理部1221が、サーバ通信部121を介してこれらの情報を受信し、サーバ記憶部123に記録する。
その後、顧客は売り場で所望の商品をストアバッグに入れ、ストアバッグに入れた商品の精算を、POS端末14において行う。
まず、POS用R/W141は、ストアバッグ内の全商品の商品ICタグ13からこれら全商品に対応する商品IDを、ストアバッグICタグ10から顧客IDおよび還元ポイントを読み取り、POS制御部145に送信する(S3)。ここで、新規購入判定部1452が商品IDおよび顧客IDを受信し、精算処理制御部1453が還元ポイントを受信する。なお、精算処理制御部1453は、還元ポイントを、サーバ通信部121およびPOS通信部146を経て、サーバ記憶部123に格納されている顧客情報テーブルから取得してもよい。
次に、新規購入判定部1452は、受信した全ての商品IDから、商品種別ごとに商品IDおよび数量を割り出す(S4)。このとき、新規購入判定部1452は、POS通信部146を介して、S3にて読み取った顧客IDを店舗サーバ12に送信する。店舗サーバ12では、サーバ制御部122の検索部1222が、サーバ通信部121を介して顧客IDを読み取ると、サーバ記憶部123に格納された顧客履歴情報に対して検索をかけることにより、当該顧客IDに対応する顧客履歴情報を取得する。検索部1222は、取得した顧客履歴情報を、サーバ通信部121およびPOS通信部146を介して、POS制御部145の新規購入判定部1452に送信する。そして、新規購入判定部1452は、受信した購入履歴情報から購入済商品IDおよび数量を割り出す。
そして、図3の動作に対応すべく新規購入判定部1452は、S4で割り出したストアバッグ内の商品の商品IDおよび数量と、同じくS4で割り出した購入済商品IDおよび数量とから、購入履歴情報にない商品がストアバッグに入っているか否かの判定(新規購入商品有無の判断)を行う(S5)。新規購入商品が存在すると新規購入判定部1452が判定した場合(S5でYES)、精算処理制御部1453は、新規購入商品の精算処理、還元ポイント処理およびレシートの印刷を行う。
具体的には、精算処理制御部1453は、清算処理を行う場合には、ストアバッグ内の全商品の商品IDに対応した商品価格を、サーバ記憶部123に格納された商品情報テーブルから取得して、この商品価格とS4で割り出した数量とを用いることにより購入金額の計算を行う。ここでは、精算処理制御部1453は、POS用R/W141を介して取得することが可能な、各商品の商品ICタグ13に格納された商品価格を用いてもよい。
また、精算処理制御部1453は、還元ポイント処理を行う場合には、例えばサーバ記憶部123に格納された、購入金額に対応付けられた還元ポイントを参照することにより、精算処理にて求めた購入金額に応じた還元ポイントを取得する。精算処理制御部1453は、取得した還元ポイントを、S3においてストアバッグICタグ10から取得した還元ポイントに加算することにより還元ポイントの更新を行う。精算処理制御部1453は、更新した還元ポイントを、POS用R/W141を介してストアバッグICタグ10に書き込むことにより、ストアバッグICタグ10の情報テーブルに上書きする。
さらに、精算処理制御部1453は、上記精算処理および還元ポイント処理が完了すると、レシートへの印刷を行うことにより、レシートを発行する。
その後、購入履歴情報作成部1451は、S3でPOS用R/W141が読み取った上記顧客IDおよび上記商品IDから購入履歴情報を作成(更新)し(S6)、POS通信部146を介して、顧客ID、上記購入履歴情報および上記更新した還元ポイントを店舗サーバ12に送信する(S7)。
そして、管理部1221は、サーバ通信部121を介して、上記顧客ID、上記購入履歴情報および上記還元ポイントを受信すると、上記購入履歴情報および上記還元ポイントをサーバ記憶部123の上記顧客IDに対応する情報テーブルに格納(上書き)する(S8)。
ここで、商品管理システム1では、商品の管理を、店舗サーバ12に送信された上記商品IDを用いて行ってもよいし、上記購入履歴情報を用いて行ってもよい。また、本実施形態では、購入履歴情報の作成は、購入履歴情報作成部1451に行われるものとして説明しているが、これに限らず、店舗サーバ12のサーバ制御部122が顧客IDおよび商品IDを受信することにより作成してもよい。
S5でNOであった場合、もしくはS7での処理後(精算処理が完了した後)、顧客は退店ゲート装置15を通過して退店する。顧客が退店ゲート装置15を通過するとき、退店用R/W151は、顧客が持つストアバッグ内の全ての商品に付いている商品ICタグ13から該ストアバッグ内の全ての商品の商品ID(以下、ストアバッグ内商品IDと称する)を、ストアバッグICタグ10から顧客IDをそれぞれ読み取り、退店処理部153に送信する。退店処理部153は、受信した上記ストアバッグ内商品IDと上記顧客IDとを、退店用通信部152を介して店舗サーバ12に送信する(S9)。
店舗サーバ12のサーバ通信部121は、S9においてストアバッグ内商品IDおよび顧客IDを受信すると、サーバ制御部122に送信する。サーバ制御部122の検索部1222は、顧客IDを受信すると、サーバ記憶部123に格納された顧客履歴情報に対して検索をかけることにより、当該顧客IDに対応する購入履歴情報をサーバ記憶部123から取得し(S10)、ストアバッグ内商品IDおよび当該購入履歴情報を判定部1223に送信する。
判定部1223は、ストアバッグ内商品IDおよび購入履歴情報を受信すると、上記一次記憶部に記録して、ストアバッグ内商品IDと購入履歴情報内の商品IDとを比較することにより、精算処理制御部1453による精算処理が行われていない商品(未払い商品)の有無の判断を行う(S11)。
判定部1223は、上記比較の結果、購入履歴情報に含まれていない商品IDがストアバッグ内商品IDに含まれていると判定した場合(S11でYES)、未払い商品があると判断し、当該判定結果を外部報知制御部1224に送信する。外部報知制御部1224は、当該判定結果を受信すると、退店ゲート装置15に警告を実行させるための指示である報知指示を、退店ゲート装置15に送信する。
退店ゲート装置15の退店用通信部152は、上記報知指示を受信すると、退店処理部153に送信する。退店処理部153は、上記報知指示を受信すると、例えば警告音を報知するように警告部154を制御する。すなわち、警告部154は、警告音を出力することにより、万引きの発生を知らせるといった万引き対応処理を行う(S12)。
また、判定部1223は、上記比較の結果、購入履歴情報に含まれていない商品IDがストアバッグ内商品IDに含まれていないと判定した場合(S11でNO)、商品管理システム1における処理を終了する。
〔タイミングチャート〕
次に、図6および図7を参照しながら、本実施形態の商品管理システム1における情報の流れを説明する。図7は、本実施形態の商品管理システム1における情報の流れを示すタイミングチャートである。
まず、図7に示すように、顧客が入店すると、顧客ID(図7の「A」)および最終来店情報(図7の「E」)が、ストアバッグICタグ10から、入店ゲート装置11を介して店舗サーバ12へ送信される。具体的には、顧客IDおよび最終来店情報は、入店用R/W111によって読み取られ、入店処理部113の制御により、入店用通信部112によって店舗サーバ12へ送られる。店舗サーバ12では、サーバ制御部122の管理部1221が、受信した上記顧客IDおよび上記最終来店情報を、サーバ記憶部123に格納された顧客情報テーブルに書き込むことにより、最終来店情報を更新する。
次に、店舗サーバ12において更新された最終来店情報は、入店ゲート装置11を介してストアバッグICタグ10へ送信され、ストアバッグICタグ10の情報テーブルに書き込まれる。すなわち、店舗サーバ12では、サーバ制御部122の管理部1221は、更新した最終来店情報を、サーバ通信部121を介して入店ゲート装置11に送信する。入店ゲート装置11の入店処理部113は、入店用通信部112を介して受信した上記最終来店情報を、入店用R/W111を制御することにより、ストアバッグICタグ10の情報テーブルに書き込む。
そして、精算時には、ストアバッグ内の商品の商品ID(図7の「B」)は、商品ICタグ13からPOS端末14へ送信される。すなわち、POS端末14のPOS制御部145は、POS用R/W141を介して上記商品IDを読み取る。
また、顧客IDおよび還元ポイント(図7の「D」)は、ストアバッグICタグ10から、POS端末14へ送信される。すなわち、POS端末14のPOS制御部145は、POS用R/W141を介して上記顧客IDおよび上記還元ポイントを読み取る。このとき、POS制御部145の精算処理制御部1453は、精算処理にて求めた購入金額に応じた還元ポイントを店舗サーバ12から取得し、当該還元ポイントを、POS用R/W141にて読み取った還元ポイントに加算することにより、還元ポイントの更新を行う。
また、POS端末14の購入履歴情報作成部1451は、ストアバッグ内の商品の商品ICタグ13およびストアバッグICタグ10からそれぞれ取得した上記商品IDおよび上記顧客IDから購入履歴情報(図7の「C」)を作成する。この購入履歴情報は、上記顧客IDおよび上記更新された還元ポイントとともにPOS端末14から店舗サーバ12へ送信される。そして、店舗サーバ12では、サーバ制御部122の管理部1221が、上記購入履歴情報および上記還元ポイントを、サーバ記憶部123に格納された上記顧客IDに対応する顧客情報テーブルに書き込む。
また、更新された還元ポイントは、POS端末14によりストアバッグICタグ10の情報テーブルに書き込まれる。すなわち、精算処理制御部1453は、更新した還元ポイントを、POS用R/W141を制御することにより、ストアバッグICタグ10の情報テーブルに書き込む。
そして、退店時には、退店ゲート装置15の退店処理部153は、退店用R/W151を介して、ストアバッグICタグ10から顧客IDを読み取るとともに、ストアバッグ内にある商品ICタグ13から商品の商品IDを読み取る。退店処理部153は、退店用通信部152を介して、上記顧客IDおよび上記商品IDを店舗サーバ12に送信する。店舗サーバ12のサーバ制御部122(検索部1222および判定部1223)は、サーバ通信部121を介して上記顧客IDおよび上記商品IDを受信すると、顧客IDを用いて、サーバ記憶部123に格納された顧客情報テーブルの購入履歴情報を検索し、当該購入履歴情報と、受信した商品IDとの照合を行う。
〔実施形態2〕
次に、本発明の別の一実施形態について図8〜図11に基づいて説明すれば、以下のとおりである。
〔商品管理システムの概略構成〕
まず、図8を参照しながら、本実施形態に係る商品管理システム1aの概略構成を説明する。図8は、本実施形態に係る商品管理システム1aの概略構成および各装置(各部材)の要部構成を示すブロック図である。
本実施形態に係る商品管理システム1aは、店舗内の商品を管理するためのものであり、顧客が所持するストアバッグに入れられた商品の商品識別情報が、当該ストアバッグに付設されたストアバッグICタグ10に格納されている当該顧客の購入商品情報と一致するか否かの照合を、退店ゲート装置15aにて行う構成となっている。このため、商品管理システム1aでは、顧客識別情報を用いることなく、また、POS端末14aで作成される購入履歴情報(購入商品情報)を店舗サーバ12aで管理したり用いたりすることなく、退店ゲート装置15aが上記照合を行うことが可能な構成となっている。
商品管理システム1aは、ストアバッグICタグ10、入店ゲート装置11、店舗サーバ12a、商品ICタグ13、POS端末14a(購入商品管理装置)および退店ゲート装置15a(商品管理装置)を備えている。なお、実施形態1と同一の機能を有する部材については、同一の符号を付記し、その説明は省略する。
入店処理部113は、実施形態1と同様、入店用R/W111がストアバッグICタグ10から読み取った情報を取得すると、当該情報を、入店用通信部112を介して店舗サーバ12aに送信するように制御する。
また、入店処理部113は、ストアバッグICタグ10に前回来店時の精算済商品ID(購入商品情報)が格納されている場合には、入店用R/W111を介して当該精算済商品IDを読み取り、当該精算済商品IDを例えば「NULL」を示す情報に書き換える。そして、入店処理部113は、この情報を精算済商品IDとしてストアバッグICタグ10に書き込むように、入店用R/W111を制御する。これにより、入店処理部113は、ストアバッグICタグ10に格納されている精算済商品IDをクリア(削除)する。
POS端末14aでは、POS制御部145の購入履歴情報作成部1451は、実施形態1と同様、顧客毎の購入履歴情報を作成すると、当該購入履歴情報を、POS通信部146を介して店舗サーバ12aに送信する。このとき、購入履歴情報作成部1451は、POS用R/W141を制御することにより、ストアバッグICタグ10に、作成した購入履歴情報を購入商品情報として書き込む。
なお、購入履歴情報作成部1451は、購入履歴情報を作成しない構成であってもよく、この場合には、顧客が購入した商品の商品ICタグ13から取得した商品識別情報を、購入商品情報としてストアバッグICタグ10に書き込む。
言い換えれば、POS端末14aは、顧客が商品を購入するときに、商品ICタグ13に格納された商品識別情報を購入商品情報としてストアバッグICタグ10に送信するものである。
店舗サーバ12aの管理部1221の構成は、実施形態1の管理部1221の構成と同様であるため、ここではその説明を省略する。
退店ゲート装置15aは、退店用R/W151、退店処理部153aおよび警告部154(外部装置、報知装置)を備えている。
退店処理部153aは、実施形態1の退店処理部153とは異なり、取得部1531、商品ID比較部1532および報知制御部1533を備えている。
取得部1531(第2取得手段)は、退店用R/W151を制御することにより、店舗を出る顧客が所持する商品の商品ICタグ13に格納された商品識別情報と、当該顧客が所持するストアバッグICタグ10に格納された、当該顧客が購入した商品の商品識別情報である購入商品情報と、を取得するものである。
商品ID比較部1532(第2判定手段)は、取得部1531が取得した購入商品情報と商品識別情報とが一致するか否かを判定するものである。
報知制御部1533(第2警告制御手段)は、商品ID比較部1532によって、取得部1531が取得した購入商品情報と商品識別情報とが一致しないと判定された場合に、当該商品識別情報の示す商品が未購入であることを示す警告を警告部154に実行させるものである。
また、報知制御部1533は、商品ID比較部1532によって、取得部1531が取得した商品識別情報が購入商品情報として存在しないと判定した場合に、上記警告を警告部154に実行させるものである。
以上のように、退店ゲート装置15a(その制御方法)は、ストアバッグICタグ10に格納された購入商品情報を取得して、当該購入商品情報と、ストアバッグ内の商品の商品識別情報とが一致するかを判定する。このため、退店ゲート装置15aは、顧客識別情報を用いずに顧客が購入した商品を店舗サーバにて管理する従来の商品管理システムとは異なり、同じ種類の商品であっても、同じ1つ1つの商品を識別するための識別情報を商品毎に付与することなく、簡易な商品管理で顧客が購入した商品であるか否かを適切に判断することができる。従って、退店ゲート装置15aは、簡易な商品管理で、例えば未購入商品を所持した顧客の特定を適切に行うことができる。
また、退店ゲート装置15aは、商品ID比較部1532を備えているので、店舗内の退店ゲート装置15aの設けられたローカルな位置で、顧客が所持する商品が購入済であるか否かの判定を行うことができる。これは、店舗サーバ12aにて購入商品情報が管理されている場合であっても、当該購入商品情報を店舗サーバ12aから取得する必要がないことを意味する。従って、退店ゲート装置15aは、店舗サーバ12aに負担をかけることなく、顧客が購入した商品であるか否かを適切に判断することができる。
さらに、商品管理システム1aは、上記の退店ゲート装置15aと、顧客が持ち運び可能な、当該顧客の購入商品情報が格納されるストアバッグICタグ10と、商品に付設される、当該商品の商品識別情報が格納される商品ICタグ13と、顧客が商品を購入するときに、商品ICタグ13に格納された商品識別情報を購入商品情報としてストアバッグICタグ10に送信するPOS端末14aと、退店ゲート装置15aによって、ストアバッグICタグ10より取得した購入商品情報と、商品ICタグ13より取得した商品識別情報との一致を判定することにより、顧客が所持する商品が未購入であると判定された場合に、未購入であることを報知する警告部154と、を備える構成である。
すなわち、商品管理システム1aは、POS端末14aが、顧客が購入した商品を示す購入商品情報をストアバッグICタグ10に書き込み、退店ゲート装置15aが、このストアバッグICタグ10に格納された購入商品情報を用いることにより、上記の判定を行う。このため、商品管理システム1aは、顧客識別情報を用いずに顧客が購入した商品を店舗サーバにて管理する従来の商品管理システムとは異なり、同じ種類の商品であっても、1つ1つの商品を識別するための識別情報を商品毎に付与することなく、簡易な商品管理で顧客が購入した商品であるか否かを適切に判断することができる。従って、退店ゲート装置15aは、簡易な商品管理で、例えば未購入商品を所持した顧客の特定を適切に行うことができる。
また、商品管理システム1aは、上述のように、店舗内の退店ゲート装置15aの設けられたローカルな位置で、顧客が所持する商品が購入済であるか否かの判定を行うことができる。従って、商品管理システム1aは、店舗サーバ12aに負担をかけることなく、顧客が購入した商品であるか否かを適切に判断することができる。
さらに、商品管理システム1aは、同じ種類の商品であっても、1つ1つの商品を識別するための識別情報を商品毎に付与することなく、簡易な商品管理で、未購入であることを示す警告を適切に実行することができる。このため、商品管理システム1aは、簡易な商品管理で万引き防止を図ることができる。
〔店舗内における顧客の動き〕
次に、図2を参照しながら、店舗内における顧客の動きに沿った商品管理システム1aの処理の流れの概略を説明する。なお、実施形態1の〔店舗内における顧客の動き〕と同一の説明は、ここでは割愛する。
まず、ストアバッグICタグ10の付いたストアバッグを持つ顧客が入店すると、入店ゲート装置11(具体的には、入店用R/W111)は、ストアバッグICタグ10に記録(格納)されている顧客ID(顧客識別情報)を読み取り(S101)、店舗サーバ12aに送信する。このとき、入店ゲート装置11は、ストアバッグICタグ10に購入商品情報が記録されている場合には、この購入商品情報も読み取る。そして、入店ゲート装置11(具体的には、入店処理部113)は、この購入商品情報を消去し、この消去した情報(例えば「NULL」を示す情報)をストアバッグICタグ10に書き込む。
一方、来店した顧客がストアバッグICタグ10の付いたストアバッグを持っていない場合の処理およびS102の処理については、実施形態1と同じであるのでここでは割愛する。
顧客は、POS端末14aにおいて商品の精算を行う(S103)。このとき、POS端末14a(具体的には、購入履歴情報作成部1451)は、精算された商品IDのリスト(購入履歴情報)を作成する。そして、POS端末14aは、作成した購入履歴情報を店舗サーバ12aに送信するとともに、当該購入履歴情報を購入商品情報としてストアバッグICタグ10に書き込む。
なお、例えば店舗サーバ12aにて購入履歴情報を管理しない場合には、上述のように、
購入履歴情報作成部1451は、購入履歴情報を作成しなくてもよい。この場合、購入履歴情報作成部1451は、商品ICタグ13から取得した商品IDを、購入商品情報としてストアバッグICタグ10に書き込む。
精算を済ませた顧客は、そのままストアバッグを持って店舗を出る(S104)。このとき、退店ゲート装置15aは、ストアバッグICタグ10に格納された購入商品情報と、ストアバッグ内の商品の商品ICタグ13に格納された商品IDとを照合する。退店ゲート装置15aによる照合の結果、購入商品情報に無い商品IDが無ければ、顧客はそのままストアバッグを持って帰宅することができる。
なお、図3に示す顧客の動き(精算処理を終えた後にさらに買い物を行う場合)、および、図4に示す顧客の動き(精算処理を行わずに退店しようとする場合)に関し、上記の説明以外については、実施形態1において説明した内容と同じであるので、ここでは割愛する。
上記の例では、顧客入店時にストアバックICタグ10の情報を削除しているが、再入店のことを考え、購入商品情報書き込み時に時間情報を合わせて書き込むことにより、所定時間が経過している購入商品情報のみを消去することにより再入店に対しても対応することが可能となる。
〔商品管理システムにおける処理の流れ〕
次に、図9および図10を参照しながら、本実施形態に係る商品管理システム1aにおける処理の流れの一例について説明する。図9は、本実施形態に係る商品管理システム1aにおける処理の流れを示すフローチャートである。図10は本実施形態におけるストアバッグICタグ10および店舗サーバ12aのサーバ記憶部123に格納されている情報テーブルと、入店時、精算時および退店時における上記情報テーブルに書き込まれる情報を示す図である。図10は基本的に図6と同じであるが、ストアバッグICタグ10の情報テーブルに購入商品情報が格納されている点で異なる。なお、実施形態1と共通の説明は、ここでは割愛する。
図9に示すように、顧客が入店する際、入店用R/W111は、ストアバッグICタグ10から、顧客ID、購入商品情報(クリアされた購入商品情報も含む)および最終来店情報(顧客に関する情報)を読み取り、入店処理部113に送信する(S13)。
次に、入店処理部113は、ストアバッグICタグ10に購入商品情報が記録(格納)されているか(前回来店時に顧客が購入した商品IDが記録されているか)否かを判断する(S14)。ストアバッグICタグ10に購入商品情報が記録されていると判断された場合(S14でYES)、入店処理部113は、購入商品情報をクリアし(例えば「NULL」を書き込んだ購入商品情報を作成し)、クリアした購入商品情報を入店用R/W111を介してストアバッグICタグ10に書き込む(S15)。そして、入店処理部113は、顧客IDおよび最終来店情報を、入店用通信部112を介して店舗サーバ12aに送信する(S16)。店舗サーバ12aでは、サーバ制御部122aの管理部1221が、サーバ通信部121を介して、これらの情報を受信し、サーバ記憶部123に記録する。
なお、S14でNOの場合は、S16の処理に移行する。この場合、例えばストアバッグをはじめて使用する場合など、これまでに購入した商品を示す購入商品情報がストアバッグICタグ10には記録されていない場合が該当する。
その後、顧客は売り場で所望の商品をストアバッグに入れ、ストアバッグに入れた商品の精算を、POS端末14aにおいて行う。
まず、POS用R/W141は、ストアバッグ内の全商品の商品ICタグ13からこれら全商品に対応する商品IDを、ストアバッグICタグ10から顧客IDおよび還元ポイントを読み取り、POS制御部145に送信する(S17)。
次に、新規購入判定部1452は、受信した全ての商品IDから、商品種別ごとに商品IDおよび数量を割り出す(S18)。このとき、新規購入判定部1452は、ストアバッグICタグ10に格納された購入商品情報から購入済商品IDを割り出す。この場合の購入商品情報とは、顧客が退店せずに再度精算処理を行うときに、今回の精算処理が行われる前に精算処理された購入商品情報(すなわちクリアされたものではない)を指す。
なお、店舗サーバ12aが購入履歴情報(購入商品情報)を管理している場合には、新規購入判定部1452が、店舗サーバ12aに格納された購入履歴情報から購入済商品IDを割り出してもよい。この場合、新規購入判定部1452は、POS通信部146を介して、S17にて読み取った顧客IDを店舗サーバ12aに送信する。店舗サーバ12aでは、サーバ制御部122aが、サーバ通信部121を介して顧客IDを読み取ると、サーバ記憶部123に格納された顧客履歴情報に対して検索をかけることにより、当該顧客IDに対応する顧客履歴情報を取得する。サーバ制御部122aは、取得した顧客履歴情報を、サーバ通信部121およびPOS通信部146を介して、POS制御部145の新規購入判定部1452に送信する。そして、新規購入判定部1452は、受信した購入履歴情報から購入済商品IDおよび数量を割り出す。
そして、実施形態2における図3の動作に対応すべく新規購入判定部1452は、S18で割り出したストアバッグ内の商品の商品IDおよび数量と、同じくS18で割り出した購入済商品IDおよび数量とから、購入履歴情報にない商品がストアバッグに入っているか否かの判定(新規購入商品有無の判断)を行う(S19)。新規購入商品が存在すると新規購入判定部1452が判定した場合(S19でYES)、精算処理制御部1453は、新規購入商品の精算処理、還元ポイント処理およびレシートの印刷を行う。これらの処理の詳細については、実施形態1における説明と同様であるので、ここでは割愛する。
その後、購入履歴情報作成部1451は、S17でPOS用R/W141が読み取った上記商品IDから購入履歴情報を作成(更新)し、POS用R/W141によって、上記購入履歴情報を、購入商品情報としてストアバッグICタグ10に書き込む(S20)。なお、以下の処理においては、ストアバッグICタグ10には、購入履歴情報作成部1451が作成した購入履歴情報が購入商品情報として書き込まれているのではなく、当該顧客が購入した商品の商品ICタグ13から購入履歴情報作成部1451が取得した商品IDである購入商品情報が書き込まれていてもよい。
S19でNOであった場合、もしくはS20での処理後(精算処理が完了した後)、顧客は退店ゲート装置15aを通過して退店する。顧客が退店ゲート装置15aを通過するとき、退店用R/W151は、ストアバッグ内の全ての商品についている商品ICタグ13からストアバッグ内商品IDを、ストアバッグICタグ10から購入商品情報をそれぞれ読み取り、退店処理部153aに送信する(S21)。
退店処理部153aの取得部1531は、上記ストアバッグ内商品IDと上記購入商品情報とを取得すると、これらを商品ID比較部1532に送信する。商品ID比較部1532は、受信したストアバッグ内商品IDおよび購入履歴情報を、一時的に保持する一次記憶部(図示せず)を備えている。このため、商品ID比較部1532は、ストアバッグ内商品IDおよび購入商品情報を受信すると、上記一次記憶部に記録して、ストアバッグ内商品IDと購入商品情報内の商品IDとを比較することにより、精算処理制御部1453による精算処理が行われていない商品(未払い商品)の有無の判断を行う(S22)。
商品ID比較部1532は、上記比較の結果、購入履歴情報に含まれていない商品IDがストアバッグ内商品IDに含まれていると判定した場合(S22でYES)、未払い商品があると判断し、当該判定結果を報知制御部1533に送信する。報知制御部1533は、当該判定結果を受信すると、例えば警告音を報知するように警告部154を制御する。すなわち、警告部154は、警告音を出力することにより、万引きの発生を知らせるといった万引き対応処理を行う(S23)。
また、商品ID比較部1532は、上記比較の結果、購入商品情報に含まれていない商品IDがストアバッグ内商品IDに含まれていないと判定した場合(S22でNO)、商品管理システム1aにおける処理を終了する。
〔タイミングチャート〕
次に、図10および図11を参照しながら、本実施形態の商品管理システム1aにおける情報の流れを説明する。図11は、本実施形態の商品管理システム1aにおける情報の流れを示すタイミングチャートである。
まず、図11に示すように、顧客が入店すると、顧客IDおよび最終来店情報が、ストアバッグICタグ10から、入店ゲート装置11を経て店舗サーバ12aへ送信され、店舗サーバ12aの顧客情報テーブルに書き込まれる。すなわち、入店ゲート装置11の入店用通信部112は、入店用R/W111を制御することにより、ストアバッグICタグ10から顧客IDおよび最終来店情報を読み取り、入店用通信部112を介して店舗サーバ12aに送信する。そして、店舗サーバ12aでは、サーバ制御部122aの管理部1221が、サーバ通信部121を介して受信した上記顧客IDおよび上記最終来店情報を、サーバ記憶部123に格納された顧客情報テーブルに書き込むことにより、最終来店情報を更新する。
また、前回来店時の購入商品情報(図11の「C1」)が、入店ゲート装置11により、ストアバッグICタグ10から取得され、入店ゲート装置11にて購入商品情報の内容がクリアされた後、ストアバッグICタグ10へ送信され、ストアバッグICタグ10の情報テーブルに書き込まれる。すなわち、入店ゲート装置11の入店処理部113は、入店用R/W111を介して、ストアバッグICタグ10に格納された購入商品情報を取得すると、当該購入商品情報を例えば「NULL」を示す情報に書き換え、当該情報をストアバッグICタグ10の情報テーブルに書き込む。
次に、店舗サーバ12aにおいて更新された最終来店情報が、ストアバッグICタグ10へ送信され、ストアバッグICタグ10の情報テーブルに書き込まれる。すなわち、店舗サーバ12aでは、サーバ制御部122aの管理部1221は、更新した最終来店情報を、サーバ通信部121を介して入店ゲート装置11に送信する。入店ゲート装置11の入店処理部113は、入店用通信部112を介して受信した上記最終来店情報を、入店用R/W111を制御することにより、ストアバッグICタグ10の情報テーブルに書き込む。
そして、精算時には、ストアバッグ内の商品の商品IDは、商品ICタグ13からPOS端末14aへ送信される。すなわち、POS端末14aのPOS制御部145は、POS用R/W141を介して上記商品IDを読み取る。
また、顧客IDおよび還元ポイントは、ストアバッグICタグ10からPOS端末14aを経て、店舗サーバ12aへと送信され、店舗サーバ12aの顧客情報テーブルに書き込まれる。すなわち、POS端末14aのPOS制御部145は、POS用R/W141を介して上記顧客IDおよび上記還元ポイントを読み取る。このとき、POS制御部145の精算処理制御部1453は、精算処理にて求めた購入金額に応じた還元ポイントを店舗サーバ12aから取得し、当該還元ポイントを、POS用R/W141にて読み取った還元ポイントに加算することにより、還元ポイントの更新を行う。そして、店舗サーバ12aでは、サーバ制御部122aの管理部1221が、サーバ通信部121を介して受信した顧客ID、および、上記の更新された還元ポイントを、顧客情報テーブルに書き込む。
また、POS端末14aの購入履歴情報作成部1451は、ストアバッグ内の商品の商品ICタグ13およびストアバッグICタグ10からそれぞれ取得した上記商品IDおよび上記顧客IDから、購入商品情報としての購入履歴情報(図11の「C2」)を作成し、当該購入商品情報を店舗サーバ12aへ送信する。店舗サーバ12aでは、サーバ制御部122aの管理部1221が、サーバ記憶部123に格納された顧客情報テーブルに書き込む。
また、POS端末14aの購入履歴情報作成部1451は、作成した購入商品情報を、POS通信部146を介して入店ゲート装置11に送信する。入店ゲート装置11では、入店処理部113が、入店用通信部112を介して受信した上記購入商品情報を、入店用R/W111を制御することにより、ストアバッグICタグ10の情報テーブルに書き込む。なお、店舗サーバ12aにて購入履歴情報を管理しない場合には、購入履歴情報作成部1451は、上記のように購入履歴情報を作成せずに、取得した商品IDを購入商品情報として入店ゲート装置11に送信してもよい。
さらに、更新された還元ポイントもまた、POS端末14aによりストアバッグICタグ10の情報テーブルに書き込まれる。すなわち、精算処理制御部1453は、更新した還元ポイントを、POS用R/W141を制御することにより、ストアバッグICタグ10の情報テーブルに書き込む。
そして、退店時には、退店ゲート装置15aの退店処理部153は、退店用R/W151を介して、ストアバッグICタグ10から購入商品情報を読み取るとともに、ストアバッグ内にある商品ICタグ13から商品の商品IDを読み取り、当該購入商品情報と商品IDとの照合を行う。この照合は、退店処理部153の商品ID比較部1532が、取得部1531が退店用R/W151から取得した上記購入商品情報と上記商品IDとを比較することにより行われる。
〔補足〕
最後に、本実施形態に係る商品管理システム1、1aの入店ゲート装置11、店舗サーバ12、12a、POS端末14、14aおよび退店ゲート装置15、15a(以下、各装置と称する)の各ブロック、特に入店用通信部112、入店処理部113、POS制御部145(購入履歴情報作成部1451、新規購入判定部1452および精算処理制御部1453)、POS通信部146、サーバ通信部121、サーバ制御部122(管理部1221、検索部1222、判定部1223および外部報知制御部1224)、退店用通信部152、退店処理部153、退店処理部153a(取得部1531、商品ID比較部1532および報知制御部1533)並びに警告部154は、ハードウェアロジックによって構成してもよいし、次のようにCPUを用いてソフトウェアによって実現してもよい。
すなわち、本実施形態に係る商品管理システム1、1aの各装置は、各機能を実現する制御プログラムの命令を実行するCPU(Central Processing Unit)、上記プログラムを格納したROM(Read Only Memory)、上記プログラムを展開するRAM(Random Access Memory)、上記プログラムおよび各種データを格納するメモリ等の記憶装置(記録媒体)などを備えている。そして、本発明の目的は、上述した機能を実現するソフトウェアである商品管理システム1、1aの各装置の制御プログラムのプログラムコード(実行形式プログラム、中間コードプログラム、ソースプログラム)をコンピュータで読み取り可能に記録した記録媒体を、上記商品管理システム1、1aの各部に供給し、そのコンピュータ(またはCPUやMPU)が記録媒体に記録されているプログラムコードを読み出し実行することによっても、達成可能である。
上記記録媒体としては、例えば、磁気テープやカセットテープ等のテープ系、フロッピー(登録商標)ディスク/ハードディスク等の磁気ディスクやCD−ROM/MO/MD/DVD/CD−R等の光ディスクを含むディスク系、ICカード(メモリカードを含む)/光カード等のカード系、あるいはマスクROM/EPROM/EEPROM/フラッシュROM等の半導体メモリ系などを用いることができる。
また、本実施形態に係る商品管理システム1、1aの各装置を通信ネットワークと接続可能に構成し、上記プログラムコードを、通信ネットワークを介して供給してもよい。この通信ネットワークとしては、特に限定されず、例えば、インターネット、イントラネット、エキストラネット、LAN、ISDN、VAN、CATV通信網、仮想専用網(Virtual Private Network)、電話回線網、移動体通信網、衛星通信網等が利用可能である。また、通信ネットワークを構成する伝送媒体としては、特に限定されず、例えば、IEEE1394、USB、電力線搬送、ケーブルTV回線、電話線、ADSL回線等の有線でも、IrDAやリモコンのような赤外線、Bluetooth(登録商標)、802.11無線、HDR、携帯電話網、衛星回線、地上波デジタル網等の無線でも利用可能である。なお、本発明は、上記プログラムコードが電子的な伝送で具現化された、搬送波に埋め込まれたコンピュータデータ信号の形態でも実現され得る。
〔本発明の別の表現〕
なお、本発明は、以下のように表現してもよい。
すなわち、本発明に係る商品管理装置は、購入者が購入した商品の商品情報を、購入者が保持するICタグに書き込む書き込み部と、購入者が店舗を出る際に、商品に付与された商品情報と、前記ICタグに書き込まれた商品情報とを読み取る商品情報読み取り部と、前記商品情報読み取り部にて読み取った、商品に付与された商品情報と、ICタグより読み取った商品情報との一致を判断する判断部と、前記判断部にて不一致が検出されることにより報知を行う報知部と、を備えた構成である。
さらに、本発明に係る商品管理装置は、前記判断部は、ICタグより読み取った商品情報には存在しないが、商品に付与された商品情報が存在する場合には報知を行い、ICタグより読み取った商品情報には存在するが、商品に付与された商品情報が存在しない場合には報知を行わないことが好ましい。
さらに、本発明に係る商品管理装置は、前記ICタグは、商品を運ぶバッグに設けられていることが好ましい。
また、本発明に係る商品管理装置は、購入者の情報を記録したICタグと、購入者が店舗を出る際に、商品に付与された商品情報と、前記ICタグに書き込まれた購入者情報とを読み取る商品情報読み取り部と、前記商品情報読み取り部にて読み取った、購入者情報をサーバーに送信することにより、該購入者が購入した商品を受信する通信部と、前記商品情報読み取り部にて読み取った、商品に付与された商品情報と、通信部により読み取った商品情報との一致を判断する判断部と、前記判断部にて不一致が検出されることにより報知を行う報知部と、を備えた構成である。
また、本発明に係る商品管理装置は、前記判断部は、通信部にて読み取った商品情報には存在しないが、商品に付与された商品情報が存在する場合には報知を行い、通信部にて読み取った商品情報には存在するが、商品に付与された商品情報が存在しない場合には報知を行わないことが好ましい。
また、本発明に係る商品管理装置は、前記ICタグは、商品を運ぶバッグに設けられていることが好ましい。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
本発明に係る商品管理装置は、簡易な商品管理で顧客が購入した商品であるか否かを適切に判断することが可能であり、特に、スーパーマーケット、書店、薬局など、商品を販売する店舗において適用することができる。
1、1a 商品管理システム
10 ストアバッグICタグ(記憶装置)
12 店舗サーバ(商品管理装置)
13 商品ICタグ(第2記憶装置)
14 POS端末(購入履歴管理装置)
14a POS端末(購入商品管理装置)
15 退店ゲート装置(外部装置、報知装置)
15a 退店ゲート装置(商品管理装置)
121 通信部(取得手段)
1221 管理部(管理手段)
1222 検索部(検索手段)
1223 判定部(判定手段)
1224 外部報知制御部(警告制御手段)
1531 取得部(第2取得手段)
1532 商品ID比較部(第2判定手段)
1533 報知制御部(第2警告制御手段)
154 警告部(外部装置、報知装置)

Claims (14)

  1. 店舗内の商品を管理する商品管理装置であって、
    顧客を識別するための顧客識別情報と、当該顧客が購入した商品の種別を識別するための商品識別情報である購入商品情報とを対応付けた顧客毎の購入履歴情報を管理する管理手段と、
    店舗を出る顧客の顧客識別情報と、当該顧客が所持する商品の商品識別情報とを取得する取得手段と、
    上記管理手段が管理する顧客毎の購入履歴情報から、上記取得手段が取得した顧客識別情報に示される顧客の購入履歴情報を検索する検索手段と、
    上記取得手段が取得した商品識別情報と、上記検索手段が検索した購入履歴情報とが一致するか否かを判定する判定手段と、を備えることを特徴とする商品管理装置。
  2. 上記判定手段によって、上記取得手段が取得した商品識別情報と、上記検索手段が検索した購入履歴情報とが一致しないと判定された場合に、当該商品識別情報の示す商品が未購入であることを示す警告を外部装置に実行させる警告制御手段を備えることを特徴とする請求項1に記載の商品管理装置。
  3. 上記警告制御手段は、上記判定手段によって、上記取得手段が取得した商品識別情報が、上記検索手段が検索した購入履歴情報として存在しないと判定された場合に、上記警告を外部装置に実行させることを特徴とする請求項2に記載の商品管理装置。
  4. 上記取得手段は、各顧客が所持する、上記顧客識別情報が格納される記憶装置から、当該顧客識別情報を取得することを特徴とする請求項1から3に記載の商品管理装置。
  5. 上記記憶装置は、購入した商品を入れるためのバッグに付設されていることを特徴とする請求項4に記載の商品管理装置。
  6. 店舗内の商品を管理する商品管理装置の制御方法であって、
    顧客を識別するための顧客識別情報と、当該顧客が購入した商品の種別を識別するための商品識別情報である購入商品情報とを対応付けた顧客毎の購入履歴情報を管理する管理ステップと、
    店舗を出る顧客の顧客識別情報と、当該顧客が所持する商品の商品識別情報とを取得する取得ステップと、
    上記管理ステップにて管理される顧客毎の購入履歴情報から、上記取得ステップにて取得された顧客識別情報に示される顧客の購入履歴情報を検索する検索ステップと、
    上記取得ステップにて取得された商品識別情報と、上記検索ステップにて検索された購入履歴情報とが一致するか否かを判定する判定ステップと、を含むことを特徴とする商品管理装置の制御方法。
  7. 店舗内の商品を管理するための商品管理システムであって、
    請求項1から5の何れか1項に記載の商品管理装置と、
    顧客が持ち運び可能な、上記顧客識別情報が格納される記憶装置と、
    商品に付設される、当該商品の商品識別情報が格納される第2記憶装置と、
    上記記憶装置に格納された顧客識別情報と、顧客が商品を購入したときに上記第2記憶装置から読み出した商品識別情報である購入商品情報とを対応付けて、顧客の購入履歴情報を作成し、上記商品管理装置に送信する購入履歴管理装置と、
    上記商品管理装置によって顧客が所持する商品が未購入であると判定された場合に、未購入であることを示す警告を報知する報知装置と、を備えることを特徴とする商品管理システム。
  8. 店舗内の商品を管理する商品管理装置であって、
    店舗を出る顧客が所持する商品の種別を識別するための商品識別情報と、当該顧客が所持する記憶装置に格納された、当該顧客が購入した商品の商品識別情報である購入商品情報と、を取得する第2取得手段と、
    上記第2取得手段が取得した購入商品情報と商品識別情報とが一致するか否かを判定する第2判定手段と、を備えることを特徴とする商品管理装置。
  9. 上記第2判定手段によって、上記第2取得手段が取得した購入履歴情報と商品識別情報とが一致しないと判定された場合に、当該商品識別情報の示す商品が未購入であることを示す警告を外部装置に実行させる第2警告制御手段を備えることを特徴とする請求項8に記載の商品管理装置。
  10. 上記第2警告制御手段は、上記第2判定手段によって、上記第2取得手段が取得した商品識別情報が購入履歴情報として存在しないと判定した場合に、上記警告を外部装置に実行させることを特徴とする請求項9に記載の商品管理装置。
  11. 上記記憶装置は、購入した商品を入れるためのバッグに付設されていることを特徴とする請求項8から10に記載の商品管理装置。
  12. 店舗内の商品を管理する商品管理装置の制御方法であって、
    店舗を出る顧客が所持する商品の種別を識別するための商品識別情報と、当該顧客が所持する記憶装置に格納された、当該顧客が購入した商品の商品識別情報である購入商品情報と、を取得する第2取得ステップと、
    上記第2取得ステップにて取得された購入商品情報と商品識別情報とが一致するか否かを判定する第2判定ステップと、を含むことを特徴とする商品管理装置の制御方法。
  13. 店舗内の商品を管理するための商品管理システムであって、
    請求項8から11の何れか1項に記載の商品管理装置と、
    顧客が持ち運び可能な、当該顧客の購入商品情報が格納される記憶装置と、
    商品に付設される、当該商品の商品識別情報が格納される第2記憶装置と、
    顧客が商品を購入したときに、上記第2記憶装置に格納された商品識別情報を購入商品情報として上記記憶装置に送信する購入商品管理装置と、
    上記商品管理装置によって顧客が所持する商品が未購入であると判定された場合に、未購入であることを示す警告を報知する報知装置と、を備えることを特徴とする商品管理システム。
  14. 上記商品管理装置は、上記報知装置を含むことを特徴とする請求項13に記載の商品管理システム。
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