JP2001246122A - 遊技機 - Google Patents

遊技機

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JP2001246122A
JP2001246122A JP2000057213A JP2000057213A JP2001246122A JP 2001246122 A JP2001246122 A JP 2001246122A JP 2000057213 A JP2000057213 A JP 2000057213A JP 2000057213 A JP2000057213 A JP 2000057213A JP 2001246122 A JP2001246122 A JP 2001246122A
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JP2000057213A
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Yoshiaki Katayama
芳明 片山
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Heiwa Corp
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Heiwa Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】コマンド送信により周辺装置を動作制御するよ
うにした遊技機における、そのコマンドの解読を困難に
する。 【解決手段】制御コマンド群は、周辺装置の動作制御開
始指示を行なうための第1のコマンド(DA1、DB
1)と、その制御内容を指示するための第2のコマンド
と、周辺装置の動作制御終了指示を行なうための第3の
コマンド(DA3、DB3)でなり、主制御部200
は、第2のコマンド(DA2〜DA4、DB2)のみを
暗号化した制御コマンド群と、エンコード用データ(E
D)とを周辺装置に送信する。周辺装置は、受信した暗
号化された制御コマンド群を受信したエンコード用デー
タ(ED)を用いて復号する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、遊技機全体の動作
制御を行なう主制御手段から周辺装置の動作制御を行う
副制御手段に制御コマンドを送信して周辺装置の動作制
御を行なうようにした遊技機の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、パチンコ機に代表される遊技機の
動作制御が複雑となっており、その複雑な動作制御を実
現するために、遊技機全体の動作制御を行なうメインC
PUから、周辺装置を動作制御するサブCPUに対して
制御コマンドが送信されるように構成されたものがあ
る。そして、このような遊技機の場合、周辺装置側のサ
ブCPUが制御コマンドを受信し、この受信した制御コ
マンドに基づいた周辺装置の動作制御を行なうようにな
っている。
【0003】図13、図14は、本発明者等が先に提案
して出願した(出願時未公開)この種の一例のパチンコ
機の動作説明のためのタイミングチャート、コマンドの
説明図である。例えばパチンコ玉が入賞されると、メイ
ンCPU(図示せず)は、特別図柄表示装置(図示せ
ず)を制御するサブCPU(図示せず)に対し、で示
すタイミングで図柄変動開始を指定する「図柄変動指定
コマンド」を送信し、次いで、T1時間経過後に左停止
図柄を指定する「左停止図柄指定コマンド」、これより
T2時間経過後の中停止図柄を指定する「中停止図柄指
定コマンド」、これよりT3時間経過後に右停止図柄を
指定する「右停止図柄指定コマンド」を送信し、最後に
図柄停止を指定する「全図柄停止指定コマンド」を送信
する。
【0004】このように、メインCPUが特別図柄表示
装置側に5つのコマンドを所定のタイミングで送信し、
サブCPUがこれを受信して図柄変動開始から出目での
停止表示までを行なうようにしていた。
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
制御コマンドの送信によって周辺装置を制御する遊技機
にあっては、コマンドを不正行為等で読み取られてしま
い、ROMに格納された、メインCPUやサブCPUを
実行させるためのプログラムの内容を解読されていまう
恐れがあった。
【0005】本発明は、このような従来の課題を解決す
るためになされたもので、コマンド送信により周辺装置
を動作制御するようにした遊技機における、そのコマン
ドの解読を困難にすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の内の請求項1に係る発明は、遊技機全体の
動作制御を行なう主制御手段と、この主制御手段から送
信される1または複数の制御コマンド(制御コマンド
群)を受信してこれに応答した周辺装置の動作制御を行
なう副制御手段と、を備えた遊技機において、前記主制
御手段は、前記制御コマンド群の内の所要コマンドのみ
を暗号化した制御コマンド群と、この暗号化のために用
いたデータとを前記副制御手段に送信する手段であり、
前記副制御手段は、前記受信した暗号化された制御コマ
ンド群を前記受信したデータを用いて復号する手段であ
るようにした。
【0006】この請求項1に係る発明においては、制御
手段は、制御コマンド群の内の所要コマンドのみを暗号
化した制御コマンド群と、この暗号化のために用いたデ
ータとを副制御手段に送信し、これに対応して、副制御
手段は、受信した暗号化された制御コマンド群を受信し
たデータを用いて復号するので、制御コマンドの内容を
容易に解析できないようにすることができる。
【0007】また、請求項2に係る発明は、請求項1に
記載の遊技機において、前記制御コマンド群は、前記周
辺装置の動作制御開始指示を行なうための第1のコマン
ドと、その制御内容を指示するための第2のコマンド
と、前記周辺装置の動作制御終了指示を行なうための第
3のコマンドでなり、前記主制御手段は、前記制御コマ
ンド群の内の第2のコマンドのみを暗号化した制御コマ
ンド群と、この暗号化のために用いたデータとを前記副
制御手段に送信する手段であり、前記副制御手段は、前
記受信した暗号化された制御コマンド群を前記受信した
データを用いて復号する手段であることを特徴とする。
【0008】この請求項2に係る発明においては、主制
御手段は、制御コマンド群の内の第2のコマンドのみを
暗号化した制御コマンド群と、この暗号化のために用い
たデータとを副制御手段に送信し、これに対応して、副
制御手段は、受信した暗号化された制御コマンド群を受
信したデータを用いて復号するので、第1のコマンド、
第2のコマンド(1または複数個)、第3のコマンドで
周辺装置を動作制御する場合であっても、制御コマンド
の内容を容易に解析できないようにすることができる。
【0009】また、請求項3に係る発明は、請求項1に
記載の遊技機において、前記制御コマンド群は、前記周
辺装置の動作制御開始指示を行なうための第1のコマン
ドと、前記周辺装置の動作制御終了指示を行なうための
第2のコマンドの2コマンドでなり、前記主制御手段
は、前記制御コマンド群の内の第1のコマンドまたは第
2のコマンドの内の少なくとも一方を暗号化した制御コ
マンド群と、この暗号化のために用いたデータとを前記
副制御手段に送信する手段であり、前記副制御手段は、
前記受信した暗号化された制御コマンド群を前記受信し
たデータを用いて復号する手段であることを特徴とす
る。
【0010】この請求項3に係る発明においては、主制
御手段は、制御コマンド群の内の第1のコマンドのみを
暗号化した制御コマンド群と、この暗号化のために用い
たデータとを副制御手段に送信し、これに対応して、副
制御手段は、受信した暗号化された制御コマンド群を受
信したデータを用いて復号するので、2個の制御コマン
ドで周辺装置を動作制御する場合であっても、制御コマ
ンドの内容を容易に解析できないようにすることができ
る。
【0011】また、請求項4に係る発明は、請求項1に
記載の遊技機において、前記制御コマンド群は、遊技者
にとって有利な遊技状態またはこれ以外の遊技状態のい
ずれかを示す1コマンドでなり、前記主制御手段は、前
記1コマンドを暗号化した暗号化コマンドと、この暗号
化のために用いたデータとを前記副制御手段に送信する
手段であり、前記副制御手段は、前記受信した暗号化コ
マンドを前記受信したデータを用いて復号する手段であ
ることを特徴とする。
【0012】この請求項4に係る発明においては、主制
御手段は、1コマンドを暗号化した暗号化コマンドと、
この暗号化のために用いたデータとを副制御手段に送信
し、これに対応して、副制御手段は、受信した暗号化コ
マンドを受信したデータを用いて復号するので、1個の
制御コマンドで周辺装置を動作制御する場合であって
も、制御コマンドの内容を容易に解析できないようにす
ることができる。
【0013】また、請求項5に係る発明は、請求項1、
2、3および4の内のいずれか一項に記載の遊技機にお
いて、前記主制御手段は、前記データを変更する手段で
あることを特徴とする。
【0014】この請求項5に係る発明においては、主制
御手段は、データを変更するので、制御コマンドの解析
を一層困難にすることができる。
【0015】また、請求項6に係る発明は、請求項1、
2、3、4および5の内のいずれか一項に記載の遊技機
において、前記主制御手段は、前記制御コマンド群の内
の所要コマンドのみを、前記データを用いて加減乗除の
いずれかの演算、または、それらの組合わせの演算を施
して暗号化する手段であることを特徴とする。
【0016】この請求項6に係る発明においては、主制
御手段は、制御コマンド群の内の所要コマンドのみを、
データを用いて加減乗除のいずれかの演算、または、そ
れらの組合わせの演算を施して暗号化するので、比較的
簡単な処理で制御コマンドの解析を困難にすることがで
きる。
【0017】なお、このような制御は、CPU読み取り
可能な記録媒体に制御手順を記録しておき、CPUがこ
の記録媒体に記録した制御手順を読み取って実行するこ
とによって実現できる。このような記録媒体としては、
ROM、半導体IC等の半導体記録媒体、DVDRO
M、CDROM等の光記録媒体、フレキシブルディスク
等の磁気記録媒体、MO等の光磁気記録媒体が挙げられ
る。
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照しつつ説明する。まず、従来の遊技機の一般的な
構成や動作について説明し、その後、本発明の主要部を
説明することによって理解の容易化を図るものとする。
【0018】図1は、遊技盤10の模式的な説明図であ
る。遊技盤10の略中央部には、3つ(左、中、右)の
表示部の夫々が独立して数字による図柄で構成される識
別情報を変動表示可能であり、またキャラクタ等も表示
可能な特別図柄表示装置100が配設されており、その
真下には特別図柄始動口104が配設されていて、この
特別図柄始動口104の両側には普通図柄作動ゲート1
02、102が配設されている。また、一対の開閉部材
120、120が特別図柄始動口104を形成するよう
に離間して開閉可能に設けられている。
【0019】さらに、特別図柄始動口104の下方に
は、大入賞口106、普通図柄表示装置108、アウト
口114がこの順で配設されており、さらに、特別図柄
始動口104の両斜め上方にはランプ表示装置110、
110が配設されていると共に、遊技盤10の両側端部
近傍にもランプ表示装置(より具体的にはLED装置)
112、112が配設されている。
【0020】そして、特別図柄始動口104に遊技玉が
入賞されて乱数抽選が行われ、この抽選された乱数が大
当り値である時には、各表示部が変動表示状態となった
後、所定パターン(例えば「7、7、7」)の表示が特
別図柄表示装置100によって行われ、大入賞口106
が所定パターンで開閉制御されて遊技者にとって有利な
大当り遊技状態となる。
【0021】また、普通図柄作動ゲート102が遊技玉
の通過を検出すると、乱数抽選が行われこの抽選された
乱数が小当り値である時には、普通図柄表示装置108
の表示部を所定パターン(例えば「7」や「3」)で表
示させ、その後に、開閉部材120が開状態となって遊
技玉が特別図柄始動口104に入賞した場合にも、同様
に乱数抽選が行われこの抽選された乱数が大当り値であ
る時には、各表示部が変動表示状態となった後、所定表
示パターン(例えば「7、7、7」)の表示が特別図柄
表示装置100によって行われ、大入賞口106が所定
パターンで開閉制御されて遊技者にとって有利な大当り
状態となる。一方、入賞されない打玉はアウト口114
を介して排出される。
【0022】図2は、このような遊技の進行状況に応じ
た遊技機制御が行われる遊技機の主要部のみを示した制
御ブロック図である。主制御部200(遊技制御手段)
は、CPUを内蔵したマイクロプロセッサを搭載してい
て、後に説明する、特別図柄表示装置100を制御する
ための各種の制御コマンドを、少なくとも含む多種多様
な制御コマンドを格納するコマンドデータテーブル領域
202および一連の遊技機制御手順を記述した制御プロ
グラムや制御データ等を格納するROM201とワーク
エリアが形成されるRAM203とが設けられていて、
一体型のワンチップマイコンとなっている。
【0023】主制御部200には、入力ポート210を
介して、特別図柄始動口104内部に設けられ遊技玉の
特別図柄始動口104への入賞を検出する特別図柄始動
スイッチ304、普通図柄作動ゲート102の内部に設
けられ遊技玉のゲート通過を検出する普通図柄作動スイ
ッチ306、および、大入賞口106の内部に設けられ
遊技玉の大入賞口106への入賞を検出する大入賞口ス
イッチ308が接続さされ、主制御部200は各検出信
号を受信可能となっている。
【0024】また、主制御部200には、出力ポート2
15を介して、複数種類の周辺装置が接続されている。
即ち、主制御部200には、出力ポート215を介し
て、特別図柄やキャラクタを表示する表示部を3つ有し
て夫々を独立して可変表示可能でLCD等で実現される
特別図柄表示装置100、ランプを点灯制御するランプ
表示装置110、112、効果音を発生する効果音発生
装置116、例えば7セグメント表示デバイスで実現さ
れる普通図柄表示装置108、始動口の開閉部材120
を開閉制御するための始動口作動ソレノイド300、お
よび、大入賞口106の幅広な開閉部材を開閉制御する
ための大入賞口作動ソレノイド302が接続され、主制
御部200は各装置を制御するための制御コマンドや制
御信号を送信可能となっている。そして、主制御部20
0は、特に特別図柄表示装置100に対しては所定数個
の表示制御用の制御コマンドを所定のタイミングで送信
可能となっていて、特別図柄表示装置100は受け取っ
たコマンドに基いて、主制御部200に頼らずに自身内
のCPUが細かな表示制御を行う。
【0025】また、主制御部200には、電源供給を行
うための電源回路212と所定時間毎にリセット信号を
出力するリセット回路213とが接続されていて、さら
に、リセット回路213には、主制御部200から周期
的タイマカウンタによって生成されたパルス信号が入力
されると共に、電源回路212からの電流供給状況を監
視するためのモニタ信号が入力される。
【0026】さて、図12に示すように、主制御部20
0から特別図柄表示装置100に送られる表示制御用の
コマンドは、コマンドの分類を識別するための識別子で
1バイト長のデジタル情報であるモード(MODE)
と、実行されるコマンドの内容(機能)を示す1バイト
長のデジタル情報であるイベント(EVENT)とでな
っており、図6乃至図9は、ROM201に格納された
コマンドデータテーブル領域202上の表示制御用コマ
ンドデータの一部を示している。
【0027】図6乃至図9に示すように、表示制御用の
制御コマンドには、「特別図柄の変動開始を指示し、変
動開始後、どれだけ時間経過してから特別図柄(識別情
報)を停止させるかを指示するための制御コマンド」、
「特別図柄左の停止図柄を指示する制御コマンド」、
「特別図柄中の停止図柄を指示する制御コマンド」、
「特別図柄右の停止図柄を指示する制御コマンド」、
「変動の停止を指示する制御コマンド」がある。
【0028】図3は、特別図柄表示装置100のブロッ
ク構成図である。特別図柄表示装置100は、主制御部
200からのストローブ信号やコマンドを受信するため
のデータ受信回路1140(データレベルを変換する電
圧変換回路を含む)と、この電圧変換回路等に電源供給
を行う電源回路1160と、受信したコマンドに基づい
て表示制御を行うために必要な制御データを生成して画
像処理用LSI(VDP)1060に出力するCPU1
020(表示制御手段)と、CPU1020の動作手順
を記述したプログラムを内蔵するプログラムROM10
40と、ワークエリアやバッファメモリとして機能する
RAM1090と、画像展開処理を行う画像処理用LS
I(VDP)1060と、画像処理用LSI(VDP)
1060が展開した画像データを一時的に記憶するビデ
オRAM1080と、画像処理用LSI(VDP)10
60が画像展開するために必要なデータを格納したキャ
ラクタROM1180と、ビデオRAM1080に一時
的に記憶された画像データを受け取って送出するLCD
パネル用インターフェイス回路1100と、このLCD
パネル用インターフェイス回路1100から送出された
画像データを用いて表示画像を出力するLCDパネル1
120とを有している。
【0029】図4(a)に示すように、キャラクタRO
M1180は、ROMタイトル領域、ROM管理情報領
域、実際のキャラクタデータを格納したキャラクタイメ
ージデータ領域、キャラクタの色彩データを格納したパ
レットデータ領域、および、キャラクタの動きを定義し
た情報を格納したシナリオデータ領域を有していて、キ
ャラクタデータは、特定の圧縮方法で圧縮された状態で
キャラクタイメージデータ領域に格納されており、さら
に、図4(b)に示すように、パレットデータ領域は、
色番号とカラーコードとが対となったものが複数種類格
納されている。
【0030】そして、特別図柄表示装置100のCPU
1020は、データ受信回路1140が受信したコマン
ドに応じて生成した制御データを画像処理用LSI(V
DP)1060に与えると、画像処理用LSI(VD
P)1060は、キャラクタイメージデータ領域から獲
得したキャラクタデータを解凍してパレットデータ領域
から獲得した色彩データで色付けして、シナリオデータ
領域から獲得した情報で指定されたビデオRAM108
0上の位置に画像展開したデータを一時的に格納し、一
時的に格納したデータをLCDパネル用インターフェイ
ス回路1100に送ることによって、LCDパネル11
20によって、変動表示速度変化等を含む様々な画像表
示が細かに行われる。
【0031】また、図5は、コマンド送受信タイミング
を示したタイミングチャートである。前述したように、
コマンドは1バイト長のモード(MODE)と、同じく
1バイト長のイベント(EVENT)からなっていて、
この例では、主制御部200は、コマンド変化時に自身
が生成するストローブ信号(DUSTB)の1つ目の立
ち上がりを契機として、モード(MODE)情報を送信
し、次いでストローブ信号(DUSTB)の2つ目の立
ち上がりを契機として、イベント(EVENT)情報を
送信する。すると、これに対応して、特別図柄表示装置
のCPU1020は、ストローブ信号(DUSTB)が
送信されてくると割り込みを発生させ、この割り込み処
理によってコマンドを受信してRAM1090に格納す
る。
【0032】次に、主制御部200や特別図柄表示装置
100のCPU1020が行う制御動作を図10(遊技
制御のゼネラルフローチャート)や図11を参照して説
明する。なお、図10に示す一連の処理は主制御部20
0が実行するが、リセット回路213から所定時間(例
えば4msec)毎に供給されるリセット信号をトリガ
として先頭のステップから実行する。
【0033】まず、図示しない電源スイッチによって電
源回路212を起動状態とすると主制御部200が起動
状態となるが、この電源投入が行われてから初めての処
理が実行されたか否かを判定する(ステップS11
0)。電源投入後、初めての処理の場合には(Yes)
ステップS200に移行する一方、これ以外の場合には
(No)ステップS120に移行する。
【0034】ステップS200では、RAM203の初
期化処理として記憶エリアのクリア処理を実行し、次い
で、ステップS210では、初期制御処理を行うための
データをRAM203の所定の領域にセットする。一
方、ステップS120では、RAM203内に形成され
る図示しない、大当り判定用、小当り判定用等の各種の
乱数生成用ループカウンタのカウント値をインクリメン
トし、ステップS130では、遊技機制御に用いる各種
のタイマのタイマ値を更新する。
【0035】次に、ステップS140において、特別図
柄始動スイッチ304、普通図柄作動スイッチ306、
大入賞口スイッチ308が出力した検出信号を入力ポー
ト203を介して図示しない自身内のレジスタに読み込
み格納する入力ポート処理を実行し、次いで、ステップ
S150に移行してポート入力処理で読み込み格納した
データを把握するためのスイッチチェック処理を実行す
る。
【0036】次に、ステップS160にて各スイッチ3
04、306、308等の断線や短絡の有無のチェック
を行い、これらの障害が発生している場合には(Ye
s)ステップS220に移行する一方、これ以外の場合
には(No)ステップS180に移行する(ステップS
170)。
【0037】そして、ステップS180において、普通
図柄表示装置107の表示制御に必要なデータをRAM
203の所定領域に格納すると共に、特別図柄表示装置
100の表示制御に必要なコマンド(先に図6乃至図9
にて説明した制御コマンドを含む)をRAM203の所
定領域に格納して、前記各種のタイマのタイマ値を減じ
る(ステップS190)。なお、ステップS180にお
いて、主制御部200は、遊技制御に応じて必要なモー
ド、イベントの制御コマンドをコマンドデータテーブル
領域202を参照して決定し、決定したモード、イベン
トを示すデジタル情報をRAM203の所定エリアに格
納する。
【0038】次に、ステップS195において、大入賞
口106と特別図柄始動口104の開閉部材120とを
所定パターンで開閉制御するために、始動口作動ソレノ
イド300と大入賞口作動ソレノイド302とを駆動制
御し、次いで、ステップS220において、図示しない
賞球払出装置に払出し動作を行わせるための制御情報を
出力するための賞球セット処理を実行し、さらにステッ
プS230、240、250において、図示しない遊技
機管理装置に各種の遊技データを出力する外部情報処
理、ランプ表示装置110、112を遊技状態に対応さ
せて点灯制御するためのコマンドをRAM203の所定
エリアに格納する表示灯制御処理、効果音発生装置11
6を遊技状態に対応させて効果音発生制御するためのコ
マンドをRAM203の所定エリアに格納する効果音処
理を実行する。
【0039】次に、ステップS260では、各処理でR
AM203に格納したデータを出力ポート215を介し
て対応する装置に出力し(ポート出力処理)、これを受
け取った装置側はこれに基づいた制御動作を行う。そし
て、特別図柄表示装置100に対して、まず、ストロー
ブ信号(DUSTB)を出力し、ステップS180にて
RAM203に格納されたモード(MODE)、イベン
ト(EVENT)のデータを先に図7に示したようにし
て送信する。これによって、特別図柄表示装置100に
は、例えば図6乃至図9にて示したコマンドが主制御部
200から送信され受信することになる。
【0040】ステップS270では、リセット回路21
3からリセット信号が入力されるまでリセット待機処理
を実行すると共に、リセット信号が入力された場合には
ステップS110に移行して遊技機制御を継続する。な
お、このリセット待機処理としては、先に述べた各種の
乱数生成用のカウンタの更新等が挙げられる。
【0041】次に、コマンドを受け取った特別図柄表示
装置100のCPU1020の動作について、図11を
参照しつつ説明する。まず、ステップS1100におい
て、CPU1020は自身のスタックポインタの設定、
RAM1090の初期化、レジスタクリア等の自身の初
期化等を行いステップS1102において、新しいコマ
ンドが入力されたか否かを判断する。新たな表示制御の
ためのコマンドが入力されたと判断された場合には(Y
es)ステップS1104に移行する一方、これ以外の
場合には(No)ステップS1110に移行する。
【0042】ステップS1104では、図5において説
明した割り込み処理において、データ受信回路1140
が受信したコマンドをRAM1090にコピーし、コマ
ンドが正常か否かのチェック等を行う。次に、CPU1
020は、主制御部200とは独立して細かな表示制御
を行うための必要なコマンドを得るべく、処理テーブル
(図示せず)の先頭アドレスを決定し、次いでステップ
S1108において、画像処理用LSI1060へ出力
するためにRAM1090の必要なエリアのデータを更
新する。
【0043】次に、ステップS1110において、RA
M1090にセットされている図柄制御用データに基づ
いて、画像処理用LSI1060へ出力するためのスク
ロールデータを求めてRAM1090にセットし、図柄
表示位置を設定し、次いで、ステップS1112におい
て、図柄速度制御に必要なデータをプログラムROM1
040に内蔵されている速度テーブル(図示せず)から
取得してRAM1090にセットし、次にステップS1
114において、速度データに基づいて図柄オフセット
値を更新し、設定された速度で図柄変動を行うための準
備を行う。
【0044】次に、ステップS1116において、RA
M1090にセットされているアニメーション処理用デ
ータが格納されているアニメーション処理用テーブル
(図示せず)からアニメーションデータを取得し背景画
像の表示のための準備を行い、RAM1090内のVD
P出力用バッファにセットし、出力許可フラグが「1」
か否かを判断する(ステップS1118)。
【0045】そして、出力許可フラグが「1」でない場
合(No)にはステップS1102に戻って一連の処理
を繰り返す一方、出力許可フラグが「1」の場合(Ye
s)にはステップS1120にて、VDP出力用バッフ
ァにセットされているデータを画像処理用LSI106
0に出力する。画像処理用LSI1060はこれに応じ
てキャラクタROM1180のデータを獲得して画像展
開し、画像展開されたデータはビデオRAM1080に
一時的に記憶された後、LCDパネル用インターフェイ
ス回路1100に送られLCDパネル1120による画
像表示が行われる。このようにして、特別図柄表示装置
100における設定された表示位置において、設定され
た速度での図柄変動表示や背景画像の表示等が行われ
る。
【0046】図13、図14は、先に説明したように主
制御部200から特別図柄表示装置100へ送信するコ
マンドの送信タイミングの一例、送信コマンドの説明図
であり、これらの図を参照すれば分かるように、従来、
主制御部200は、特別図柄始動口104に遊技球が入
賞した等の所定の条件が満足されると、まず、図柄変動
を開始し図柄変動開始から停止するまでの時間を指定す
るためのコマンドを送信し()、これからT1時間経
過後に左停止図柄を指定するためのコマンドを送信し
()、これからT2時間経過後に中停止図柄を指定す
るためのコマンドを送信し()、これからT3時間経
過後に右停止図柄を指定するためのコマンドを送信し
()、そして、変動開始からT時間経過後に全図柄を
停止させるためのコマンド()を送信し、さらに、こ
れらのコマンドを受信した特別図柄表示装置100のC
PU1020は、にて指定された時間が経過する前
に、変動速度変化等の細かな表示制御を行って一連の変
動表示制御を行い、変動開始からT時間経過後に変動表
示制御を終了する。
【0047】なお、上述の説明では、周辺装置の一例と
して特に特別図柄表示装置100の動作について説明し
たが、ランプ表示装置100(112)、効果音発生装
置116や、更に図2には図示しない賞球払出し装置等
の周辺装置に対しても、制御コマンドを送信することに
よって同様の動作制御を行なえる。周辺装置側では、図
示しないCPUがこれらの制御コマンドを受信すると、
これに応答した動作制御を行う。
【0048】(第1の実施の形態)次に、本発明の主要
部について説明する。この実施の形態では上述した5個
の制御コマンドでの特別図柄表示装置100の動作制御
において、制御コマンドに対して暗号化を施す点に特徴
がある。
【0049】図15には制御コマンドの送信タイミング
チャート、図16にはエンコード用データ(ED)のフ
ォーマットを示している。EDは、8ビットの暗号化用
データであり、その内上位3ビットが左停止図柄用の暗
号化データ、その次の3ビットが中停止図柄用の暗号化
用データ、残りの下位2ビットが右停止図柄用の暗号化
用データとなっている。
【0050】図15(a)は、従来の制御コマンドの送
信タイミングを示しており、図13に対応している。即
ち、図柄変動指定用の制御コマンド(DA1)、左停止
図柄指定用の制御コマンド(DA2)、中停止図柄指定
用の制御コマンド(DA3)、右停止図柄指定用の制御
コマンド(DA4)、および、全図柄停止指示用の制御
コマンド(DA5)が、主制御部200から特別図柄表
示装置100に送信され、特別図柄表示装置100側の
CPU1020は、これらの制御コマンドを受信してこ
れらを解釈し、動作制御を行う。
【0051】図15(b)を参照して、本発明の第1の
実施の形態の動作を説明する。主制御部200は、制御
コマンド(DA1)を送信した後に、制御コマンド(D
A2〜DA4)を暗号化した制御コマンド(EDA2〜
EDA4)を送信し、次いで、制御コマンド(DA
5)、エンコード用データ(ED)を送信する。
【0052】暗号化は、主制御部200がエンコード用
データ(ED)を用いて行う。具体的には、主制御部2
00は、制御コマンド(DA2)のデジタル情報にエン
コード用データの5ビット目から7ビット目で定義され
たデジタル情報を加算して制御コマンド(EDA2)を
生成する。同様に、制御コマンド(DA3)のデジタル
情報にエンコード用データ(ED)の2ビット目から4
ビット目で定義されたデジタル情報を加算して制御コマ
ンド(EDA3)を生成し、さらに、制御コマンド(D
A4)のデジタル情報にエンコード用データ(ED)の
0ビット目から1ビット目で定義されたデジタル情報を
加算して制御コマンド(EDA4)を生成する。主制御
部200は、制御コマンド(DA1)を送信後、このよ
うにして暗号化された各停止図柄指定用制御コマンド
(EDA2〜EDA4)を送信し、その後、制御コマン
ド(DA5)、エンコード用データ(ED)を送信す
る。
【0053】一方、CPU1020は、送信されてくる
制御コマンドをRAM1090に一時格納する。そし
て、制御コマンド(EDA2)のデジタル信号からエン
コード用データ(ED)の5ビット目から7ビット目で
定義されたデジタル情報を減算して制御コマンド(DA
2)を生成する。同様に、制御コマンド(EDA3)の
デジタル情報にエンコード用データ(ED)の2ビット
目から4ビット目で定義されたデジタル情報を減算して
制御コマンド(DA3)を生成し、さらに、制御コマン
ド(EDA4)のデジタル情報にエンコード用データ
(ED)の0ビット目から1ビット目で定義されたデジ
タル情報を減算して制御コマンド(DA4)を生成す
る。かくして、復号処理が行われて通常の動作が行われ
ることになる。
【0054】この例では加算を行って暗号を行う例を示
したが、主制御部100側では、加算の他に、減算、乗
算、除算の演算またはこれらの組合わせ演算を行って暗
号化を行い、CPU1020は、これに対応する復号化
を行うようにしておいても良い。即ち、減算で暗号化を
施せば加算で復号化を行い、乗算で暗号化施せば除算で
復号化を行い、除算で暗号化を施せば乗算で復号化を行
う。そして、これらの組合わせ演算で暗号化が施された
場合には、暗号化と逆の手順で順次演算を行っていくよ
うにする。このように、主制御部200は、5個の制御
コマンド群の内の各停止図柄指示用コマンドのみを、エ
ンコード用データ(ED)を用いて加減乗除のいずれか
の演算、または、それらの組合わせの演算を施して暗号
化するので、比較的簡単な処理で制御コマンドの解析を
困難にすることができる。
【0055】また、主制御部200が、図17に示すよ
うに、エンコード用データを複数個(ED1〜ED4)
用意しておいて、定期的またはランダムにエンコード用
データを順次、変更するようにしておけば、制御コマン
ドの解析を一層困難にすることができる。
【0056】また、ランプ表示装置110(112)や
効果音発生装置116にあっては、図18(a)に示す
ように、動作制御開始指示用の制御コマンド(DB
1)、音出力(光出力)制御パターン指示用の制御コマ
ンド(DB2)、動作制御停止指示用の制御コマンド
(DB3)を、主制御部200が周辺装置側に送信して
演出出力制御を行う場合があるが、この場合に対しても
本発明を適用しうる。
【0057】この場合には、図18(b)に示すよう
に、主制御部200は、制御コマンド(DB1)を送信
した後に、制御コマンド(DB2)を暗号化した制御コ
マンド(EDB2)を送信し、次いで、制御コマンド
(DB3)、エンコード用データ(ED)を送信する。
【0058】暗号化は、主制御部200がエンコード用
データ(ED)を用いて行う。具体的には、主制御部2
00は、制御コマンド(DB2)のデジタル情報にエン
コード用データ8ビット分で定義されたデジタル情報を
加算して制御コマンド(EDB2)を生成する。主制御
部200は、制御コマンド(DB1)を送信後、このよ
うにして暗号化された制御パターン指定用制御コマンド
(EDB2)を送信し、その後、制御コマンド(DB
3)、エンコード用データ(ED)を送信する。
【0059】一方、ランプ表示装置110(112)や
効果音発生装置116の図示しないCPUは、送信され
てくる制御コマンドをRAM(図示せず)に一時格納す
る。そして、制御コマンド(EDB2)のデジタル信号
からエンコード用データ(ED)8ビット分で定義され
たデジタル情報を減算して制御コマンド(DB2)を生
成することによって復号処理を行って通常の動作が行わ
れることになる。なお、暗号化に際してエンコード用デ
ータ(ED)の一部のビットを使用するようにしても良
い。
【0060】したがって、第1の実施形態によれば、制
御コマンド群は、周辺装置の動作制御開始指示を行なう
ための第1のコマンド(DA1、DB1)と、その制御
内容を指示するための第2のコマンド(DA2〜DA
4、DB2)と、周辺装置の動作制御終了指示を行なう
ための第3のコマンド(DA3、DB3)でなり、主制
御部200は、第2のコマンド(DA2〜DA4、DB
2)のみを暗号化した制御コマンド群と、エンコード用
データ(ED)とを周辺装置側のCPUに送信し、これ
に対応して、周辺装置側のCPUは、受信した暗号化さ
れた制御コマンド群を受信したエンコード用データ(E
D)を用いて復号するので、第1のコマンド、第2のコ
マンド(1または複数個)、第3のコマンドで周辺装置
を動作制御する場合であっても、制御コマンドの内容を
容易に解析できないようにすることができる。
【0061】(第2の実施の形態)この実施の形態は、
制御コマンド群が周辺装置の動作制御開始指示を行なう
ための第1のコマンドと、周辺装置の動作制御終了指示
を行なうための第2のコマンドの2コマンドでなるもの
に本発明を適用する点に特徴がある。
【0062】周辺装置として特別図柄表示装置100、
ランプ表示装置110(112)、および、効果音発生
装置116を想定すると、このような2コマンドで周辺
装置を動作制御する場合、コマンドデータテーブル領域
202には、図19(a)〜図19(c)に示すような
制御コマンドが格納されている。符号A、Bに示すもの
は、それぞれ、特別図柄表示装置100用の制御コマン
ドである変動開始指定コマンド、変動終了指定コマンド
であり、符号C、Dに示すものは、それぞれ、効果音発
生装置116用の制御コマンドである効果音出力開始指
定コマンド、効果音出力終了指定コマンドであり、符号
E、Fに示すものは、それぞれ、ランプ表示装置110
(112)用の制御コマンドであるランプ点灯開始指定
コマンド、ランプ点灯終了指定コマンドである。
【0063】そして、図20(a)は、通常の2コマン
ドでの制御コマンドの送信タイミングを示している。即
ち、周辺装置の動作制御開始指定コマンド(DC1)
と、周辺装置の動作制御終了指定コマンド(DC2)と
が、主制御部200から周辺装置側に送信され、周辺装
置側のCPU(特別図柄表示装置100のCPU102
0以外は図示せず)は、これらの制御コマンドを受信し
てこれらを解釈し、動作制御を行う。
【0064】図20(b)を参照して、本発明の第2の
実施の形態の動作を説明する。主制御部200は、制御
コマンド(DC1)を暗号化した制御コマンド(EDC
1)を送信した後に、制御コマンド(DC2)を送信
し、次いで、エンコード用データ(ED)を送信する。
【0065】暗号化は、主制御部200がエンコード用
データ(ED)を用いて行う。具体的には、主制御部2
00は、制御コマンド(DC1)のデジタル情報にエン
コード用データ8ビット分で定義されたデジタル情報を
加算して制御コマンド(EDC1)を生成する。主制御
部200は、このようにして暗号化した制御コマンド
(EDC1)を送信後、制御コマンド(DC2)を送信
し、その後、エンコード用データ(ED)を送信する。
【0066】一方、周辺装置側のCPUは、送信されて
くる制御コマンドをRAM(図示せず)に一時格納す
る。そして、制御コマンド(EDC1)のデジタル信号
からエンコード用データ8ビット分で定義されたデジタ
ル情報を減算して制御コマンド(DC1)を生成して復
号処理が行われて通常の動作が行われることになる。な
お、暗号化が加算のみではなく他の演算やそれらの組合
わせ演算で行えることや、エンコード用データEDを主
制御部100が定期的またはランダムに変更しても良い
ことは第1の実施形態と変わりはない。また、暗号化に
際してエンコード用データEDの一部のビットを使用す
るようにしても良い。
【0067】したがって、第2の実施の形態によれば、
制御コマンド群は、周辺装置の動作制御開始指示を行な
うための第1のコマンド(DC1)と、周辺装置の動作
制御終了指示を行なうための第2のコマンドの2コマン
ド(DC2)でなり、主制御部200は、第1のコマン
ド(DC1)を暗号化した制御コマンド群(EDC1、
DC2)と、この暗号化のために用いたエンコード用デ
ータ(ED)とを周辺装置側のCPUに送信し、これに
対応して、周辺装置側のCPUは、受信した暗号化され
た制御コマンド群を受信したエンコード用データ(E
D)を用いて復号するので、2個の制御コマンドで周辺
装置を動作制御する場合であっても、制御コマンドの内
容を容易に解析できないようにすることができる。
【0068】また、この実施の形態において、制御コマ
ンド(DC1)に加えて、または、制御コマンド(DC
1)に替えて、制御コマンド(DC2)も暗号化するよ
うにしても良い。この場合には、例えば、エンコード用
データ(ED)の上位4ビットを制御コマンド(DC
1)の暗号化に使用すると共に、下位4ビットを制御コ
マンド(DC2)の暗号化に使用すること等で対応可能
である。
【0069】(第3の実施の形態)この実施の形態は、
遊技者にとって有利な遊技状態またはこれ以外の遊技状
態のいずれかを示す1コマンドでなるものに本発明を適
用する点に特徴がある。
【0070】周辺装置として特別図柄表示装置100、
ランプ表示装置110(112)、および、効果音発生
装置116を想定すると、このような1コマンドで周辺
装置を動作制御する場合、コマンドデータテーブル領域
202には、図21に示すような制御コマンドが格納さ
れている。この制御コマンドとしては、当り状態にある
ことを示す「当りコマンド」と、これ以外の状態、即
ち、はずれ状態にあることを示す「はずれコマンド」と
がある。
【0071】そして、図22(a)は、通常の1コマン
ドでの制御コマンドの送信タイミングを示している。即
ち、主制御部200からは周辺装置に対して、当り状態
またはこれ以外のはずれ状態のいずれかを示す1制御コ
マンドが送信される。これに対して、周辺装置側のCP
U(特別図柄表示装置100のCPU1020以外は図
示せず)は、この制御コマンドを受信して解釈し、動作
制御の開始、動作制御、動作制御の終了を行う。
【0072】図23は、特別図柄表示装置100側のC
PU1020が行う表示制御の一例を示すフローチャー
トであり、CPU1020が、コマンドを受信したのを
契機として表示制御を開始し(ステップS900)、C
PU1020は、受信コマンドが当りコマンドである場
合にはステップS920に処理を移行し、一方、はずれ
コマンドである場合にはステップS950に処理を移行
する(ステップS910)。
【0073】ステップS920においては、RAM10
90に設けられた図示しないループカウンタで生成され
る当り停止図柄選択用の乱数を抽選して、この抽選結果
に応じて当り出目となる左図柄、中図柄、右図柄を決定
し、決定した当り出目の情報をRAM1090の所定エ
リアに格納する。次いで、LCDパネル1120に、当
り変動パターンでの図柄変動表示がされるように、画像
処理用LSI(VDP)1060を制御し(ステップS
930)、先にRAM1080に格納しておいた当り出
目をLCDパネル1120に停止表示させるために、当
り出目の情報を画像処理用LSI(VDP)1060に
与える(ステップS940)。これによって、当りの場
合のCPU1020による一連の細かな表示制御が行な
われる。
【0074】一方、ステップS950においては、RA
M1090に設けられた図示しないループカウンタで生
成されるはずれ停止図柄選択用の乱数を抽選して、この
抽選結果に応じてはずれ出目となる左図柄、中図柄、右
図柄を決定し、決定したはずれ出目の情報をRAM10
90の所定エリアに格納する。次いで、LCDパネル1
120に、はずれ変動パターンでの図柄変動表示がされ
るように、画像処理用LSI(VDP)1060を制御
し(ステップS960)、先にRAM1080に格納し
ておいた当り出目をLCDパネル1120に停止表示さ
せるために、はずれ出目の情報を画像処理用LSI(V
DP)1060に与える(ステップS970)。これに
よって、はずれの場合のCPU1020による一連の細
かな表示制御が行なわれる。このようにして1制御コマ
ンドでの周辺装置の動作制御が行われる。
【0075】さて、図22(c)を参照して、本発明の
第3の実施の形態の動作を説明する。主制御部200
は、制御コマンド(DD1)を暗号化した制御コマンド
(EDD1)を送信した後に、エンコード用データ(E
D)を送信する。
【0076】暗号化は、主制御部200がエンコード用
データ(ED)を用いて行う。具体的には、主制御部2
00は、制御コマンド(DD1)のデジタル情報にエン
コード用データ8ビット分で定義されたデジタル情報を
加算して制御コマンド(EDD1)を生成する。主制御
部200は、このようにして暗号化した制御コマンド
(EDD1)を送信後、エンコード用データ(ED)を
送信する。
【0077】一方、周辺装置側のCPUは、送信されて
くる制御コマンドをRAM(図示せず)に一時格納す
る。そして、制御コマンド(EDD1)のデジタル信号
からエンコード用データ8ビット分で定義されたデジタ
ル情報を減算して制御コマンド(DD1)を生成して復
号処理が行われて通常の動作が行われることになる。な
お、暗号化が加算のみではなく他の演算やそれらの組合
わせ演算で行えることや、エンコード用データ(ED)
を主制御部100が定期的またはランダムに変更しても
良いことは第1の実施形態と変わりはない。また、暗号
化に際してエンコード用データEDの一部のビットを使
用するようにしても良い。
【0078】したがって、第3の実施の形態によれば、
遊技者にとって有利な遊技状態またはこれ以外の遊技状
態のいずれかを示す1コマンド(DC1)でなり、主制
御部200は、1コマンドを暗号化した暗号化コマンド
(EDD1)と、この暗号化のために用いたエンコード
用データ(ED)とを周辺装置のCPUに送信し、これ
に対応して、周辺装置のCPUは、受信した暗号化コマ
ンドを受信したエンコード用データ(ED)を用いて復
号するので、1個の制御コマンドで周辺装置を動作制御
する場合であっても、制御コマンドの内容を容易に解析
できないようにすることができる。
【0079】以上説明してきたようにして、主制御部2
00は、制御コマンド群の内の所要コマンドのみを暗号
化した制御コマンド群と、この暗号化のために用いたエ
ンコードデータ(ED)とを周辺装置側のCPUに送信
し、これに対応して、周辺装置側のCPUは、受信した
暗号化された制御コマンド群を受信したエンコード用デ
ータ(ED)を用いて復号するので、制御コマンドの内
容を容易に解析できないようにすることができ、遊技機
のセキュリティを高めることができる。なお、賞球払出
し装置を対象として説明はしなかったが、本発明は賞球
払出し装置のような周辺装置にも適用でき、賞球払出し
装置のように、その動作が顧客の利益に密接に関係する
周辺装置に本発明を適用すれば、本発明の利点も一層増
す。
【0080】また、本発明の要旨を逸脱しない範囲内
で、以上説明してきた各実施の形態に対して種々の変形
や変更を施すことが可能であり、例えばエンコード用デ
ータを8ビット以外のビット数とすること、エンコード
データの変更の種類を4種以上とすること、等が挙げら
れる。なお、以上の実施の形態の説明においては、遊技
機の例としてパチンコ機を例にとって説明したが、本発
明は、パチスロ機等の他の遊技機に適用しうる。
【発明の効果】以上説明したきたように、本発明によれ
ば(請求項1乃至4)、主制御手段は、制御コマンド群
の内の所要コマンドのみを暗号化した制御コマンド群
と、この暗号化のために用いたデータとを副制御手段に
送信し、これに対応して、副制御手段は、受信した暗号
化された制御コマンド群を受信したデータを用いて復号
するので、1または複数の制御コマンドの内容を容易に
解析できないようにすることができるという効果が得ら
れる。
【0081】特に、請求項5に係る発明によれば、主制
御手段は、予め定めた変更パターンでデータを変更する
ので、制御コマンドの解析を一層困難にすることができ
るという効果が得られ、また、請求項6に係る発明によ
れば、主制御手段は、制御コマンド群の内の所要コマン
ドのみを、データを用いて加減乗除のいずれかの演算、
または、それらの組合わせの演算を施して暗号化するの
で、比較的簡単な処理で制御コマンドの解析を困難にす
ることができるという効果も得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】遊技盤10の模式的な説明図である。
【図2】遊技機の制御ブロック図である。
【図3】特別図柄表示装置100のブロック構成図であ
る。
【図4】キャラクタROMメモリマップ、パレットデー
タの説明図である。
【図5】コマンド送受信のタイミングを示すタイミング
チャートである。
【図6】コマンドデータテーブル領域202に格納され
るコマンドの説明図である。
【図7】コマンドデータテーブル領域202に格納され
るコマンドの説明図である。
【図8】コマンドデータテーブル領域202に格納され
るコマンドの説明図である。
【図9】コマンドデータテーブル領域202に格納され
るコマンドの説明図である。
【図10】遊技機の遊技制御動作を説明するためのゼネ
ラルフローチャートである。
【図11】特別図柄表示装置100のCPU1020の
制御動作を説明するためのフローチャートである。
【図12】コマンドのデータ構造の説明図である。
【図13】図柄表示のためのコマンド送信タイミングを
示すタイミングチャートである。
【図14】コマンド送信を説明するための説明図であ
る。
【図15】本発明の第1の実施の形態の動作を説明する
ためのタイミングチャートである。
【図16】暗号化に用いるエンコード用データのデータ
フォーマットの説明図である。
【図17】エンコード用データの変更動作の説明図であ
る。
【図18】本発明の第1の実施の形態の変形例の動作を
説明するためのタイミングチャートである。
【図19】本発明の第2の実施の形態における制御コマ
ンドの説明図である。
【図20】本発明の第2の実施の形態の動作を説明する
ためのタイミングチャートである。
【図21】本発明の第3の実施の形態における制御コマ
ンドの説明図である。
【図22】本発明の第3の実施の形態の動作を説明する
ためのタイミングチャートである。
【図23】本発明の第3の実施の形態における特別図柄
表示装置100の動作を説明するためのフローチャート
である。
【符号の説明】
10 遊技盤 100 特別図柄表示装置 102 普通図柄作動ゲート 104 特別図柄始動口 106 大入賞口 108 普通図柄表示装置 110 ランプ表示装置 112 ランプ表示装置 114 アウト口 116 効果音発生装置 120 開閉部材 200 主制御部 201 ROM 202 コマンドデータテーブル領域 203 RAM 210 入力ポート 213 リセット回路 212 電源回路 215 出力ポート 300 始動口作動ソレノイド 302 大入賞口作動ソレノイド 304 特別図柄始動スイッチ 306 普通図柄作動スイッチ 308 大入賞口スイッチ 1020 CPU 1040 プログラムROM 1060 画像処理用LSI 1080 ビデオRAM 1090 RAM 1100 LCDパネル用インターフェイス回路 1120 LCDパネル 1140 データ受信回路 1160 電源回路 1180 キャラクタROM

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遊技機全体の動作制御を行なう主制御手
    段と、この主制御手段から送信される1または複数の制
    御コマンド(制御コマンド群)を受信してこれに応答し
    た周辺装置の動作制御を行なう副制御手段と、を備えた
    遊技機において、 前記主制御手段は、 前記制御コマンド群の内の所要コマンドのみを暗号化し
    た制御コマンド群と、この暗号化のために用いたデータ
    とを前記副制御手段に送信する手段であり、 前記副制御手段は、 前記受信した暗号化された制御コマンド群を前記受信し
    たデータを用いて復号する手段であることを特徴とする
    遊技機。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の遊技機において、 前記制御コマンド群は、前記周辺装置の動作制御開始指
    示を行なうための第1のコマンドと、その制御内容を指
    示するための第2のコマンドと、前記周辺装置の動作制
    御終了指示を行なうための第3のコマンドでなり、 前記主制御手段は、 前記制御コマンド群の内の第2のコマンドのみを暗号化
    した制御コマンド群と、この暗号化のために用いたデー
    タとを前記副制御手段に送信する手段であり、 前記副制御手段は、 前記受信した暗号化された制御コマンド群を前記受信し
    たデータを用いて復号する手段であることを特徴とする
    遊技機。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の遊技機において、 前記制御コマンド群は、前記周辺装置の動作制御開始指
    示を行なうための第1のコマンドと、前記周辺装置の動
    作制御終了指示を行なうための第2のコマンドの2コマ
    ンドでなり、 前記主制御手段は、 前記制御コマンド群の内の第1のコマンドまたは第2の
    コマンドの内の少なくとも一方を暗号化した制御コマン
    ド群と、この暗号化のために用いたデータとを前記副制
    御手段に送信する手段であり、 前記副制御手段は、 前記受信した暗号化された制御コマンド群を前記受信し
    たデータを用いて復号する手段であることを特徴とする
    遊技機。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の遊技機において、 前記制御コマンド群は、遊技者にとって有利な遊技状態
    またはこれ以外の遊技状態のいずれかを示す1コマンド
    でなり、 前記主制御手段は、 前記1コマンドを暗号化した暗号化コマンドと、この暗
    号化のために用いたデータとを前記副制御手段に送信す
    る手段であり、 前記副制御手段は、 前記受信した暗号化コマンドを前記受信したデータを用
    いて復号する手段であることを特徴とする遊技機。
  5. 【請求項5】 請求項1、2、3および4の内のいずれ
    か一項に記載の遊技機において、 前記主制御手段は、前記データを変更する手段であるこ
    とを特徴とする遊技機。
  6. 【請求項6】 請求項1、2、3、4および5の内のい
    ずれか一項に記載の遊技機において、 前記主制御手段は、 前記制御コマンド群の内の所要コマンドのみを、前記デ
    ータを用いて加減乗除のいずれかの演算、または、それ
    らの組合わせの演算を施して暗号化する手段であること
    を特徴とする遊技機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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