JP2001245490A - 開閉体制御装置 - Google Patents

開閉体制御装置

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JP2001245490A
JP2001245490A JP2000051841A JP2000051841A JP2001245490A JP 2001245490 A JP2001245490 A JP 2001245490A JP 2000051841 A JP2000051841 A JP 2000051841A JP 2000051841 A JP2000051841 A JP 2000051841A JP 2001245490 A JP2001245490 A JP 2001245490A
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JP2000051841A
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Kazuo Kikutani
一夫 菊谷
Yoshimasa Nagai
美匡 永井
Kazuki Odate
一樹 大館
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Bunka Shutter Co Ltd
Original Assignee
Bunka Shutter Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 開閉機のトルクに影響を与える事象の発生に
影響を受けにくく常に一定の負荷値で負荷感知状態を判
断できること。 【解決手段】 温度検出手段5はDCモータMの温度を
検出する。開閉機電圧検出手段8はDCモータMに供給
する電圧値を検出する。外部電圧値検出手段17は供給
される外部電源電圧を検出する。制御手段10には予め
停止用の負荷感知トルクに対応した基準電圧値が設定さ
れ、開閉機電圧検出手段8の検出電圧値がこの基準電圧
値に達するとDCモータMを停止制御する。そして、基
準電圧値は、検出されたDCモータMの温度、外部電圧
によって補正されるため、温度や電圧変動が生じても常
時一定な負荷感知トルクで停止制御できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電動シャッター等
の開閉体の移動を制御する開閉体制御装置に係り、特
に、外部要因に影響を受けにくく開閉機に対する一定の
負荷を感知できる開閉体制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】開閉機としての電動シャッター等では、
このシャッターを昇降移動させる開閉機の過負荷を感知
してシャッターを停止させる構成のものがある。具体的
には、シャッターが上下限位置に移動したとき、及び障
害物に接触した時には、開閉機に過負荷が加わり、この
過負荷を検知して開閉機を停止、あるいは反転駆動させ
ることができる。この過負荷は、誘導モータの場合には
回転数の変動により検知でき、DCモータの場合には電
流値の変動で検知することができる。
【0003】誘導モータにおいては、予め基準トルク値
に対応した基準回転数を設定しておき、DCモータにお
いては、基準トルク値に対応した基準電流値を設定して
おくことにより、制御手段は、この基準値に対する実際
に検出された値を比較して過負荷の有無を判定するよう
になっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】DCモータの場合、モ
ータの特性上、入力電圧が変動すると、出力トルクに対
するモータ電流値、及び回転数が変動する影響を受け
る。また、DCモータの雰囲気温度の変化によっても同
様の影響が生じる。
【0005】誘導モータの場合には、入力電圧が変動す
ると出力トルクが変動する影響を受ける。また、周波数
の変動や雰囲気温度の変化によっても出力トルクが変動
する影響を受ける。
【0006】このように、モータ電流や回転数が変化す
ると、負荷感知時に検出されるトルク値は一定とならな
い。特に、開閉機はシャッターケースなど密閉空間内に
設置され、開閉機の雰囲気温度は0度以下〜60度以上
までの範囲で変化するため、温度変化によって常時一定
の負荷値で開閉体を停止させる制御が行いにくかった。
【0007】本発明は、上記課題を解決するためになさ
れたものであり、開閉機のトルクに影響を与える事象の
発生に影響を受けにくく常に一定の負荷値で負荷感知状
態を判断できる開閉体制御装置を提供することを目的と
している。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の開閉体制御装置は、開閉体を移動させる開
閉機と、前記開閉機に対する負荷状態を検出する負荷検
出手段と、停止制御する負荷値に対応した所定の基準値
が予め設定され、該基準値と前記開閉機への負荷状態に
基づき負荷感知時の所定の処理を行うものであり、前記
開閉機に対する基準値の変動要因の検出に基づき前記基
準値を補正して用いる制御手段と、前記基準値の変動要
因を検出する検出手段と、を備えたことを特徴とする。
【0009】また、前記変動要因を検出する検出手段
は、前記開閉機の温度を検出する温度検出手段と、前記
開閉機に外部供給される電源電圧値を検出する外部電圧
値検出手段とによって構成され、前記制御手段は、前記
検出された温度と、電源電圧値に基づき前記基準値を補
正して用いる構成にできる。
【0010】また、前記開閉機としてDCモータが用い
られ、前記負荷検出手段は、前記DCモータの供給電圧
を検出し、前記制御手段は、前記基準値としてDCモー
タへの供給電圧を設定し、前記検出された温度と、電源
電圧値に基づき前記基準値を補正して用いてもよい。
【0011】また、前記開閉機として交流モータが用い
られ、前記負荷検出手段は、前記交流モータの回転数を
検出し、前記制御手段は、前記基準値として交流モータ
への回転数を設定し、前記検出された温度と、電源電圧
値に基づき前記基準値を補正して用いることもできる。
【0012】また、前記変動要因を検出する手段として
前記開閉機に外部供給される電源周波数を検出する外部
周波数検出手段を備え、前記基準値として交流モータへ
の回転数を設定し、前記検出された温度と、電源電圧
値、及び電源周波数に基づき前記基準値を補正して用い
てもよい。
【0013】また、前記制御手段は、前記基準値として
前記開閉体の開放時と閉鎖時にそれぞれ対応した異なる
値を用いる構成としても良い。
【0014】また、前記制御手段は、前記基準値として
前記開閉機や開閉体の種類別に対応した値を用いる構成
としても良い。
【0015】上記構成によれば、制御手段は、予め停止
制御する負荷値に対応した基準値を設定し、開閉機に加
わる負荷値を検出して基準値に達したとき負荷感知時の
所定の処理を実行する。例えば、開閉機を停止制御し開
閉体の移動を停止させる。基準値は、開閉機の温度や供
給する電圧を検出して補正して用いる。これにより、温
度や電圧の変動があっても開閉体に対して常に一定の負
荷が加えられれば開閉体を停止制御できるようになる。
【0016】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)図1は、本発明
の開閉体制御装置の構成を示すブロック図である。この
実施形態では、開閉体として上下に昇降移動するシャッ
ターを例に説明する。装置は大略してモータ部1と、制
御手段2で構成されている。
【0017】モータ部1のモータ(開閉機)MにはDC
モータが用いられる。開閉機Mは、温度検出手段5によ
って温度が検出される。この温度検出手段5によって開
閉機Mのコイルの温度を検出することが望ましいが、開
閉機M表面、あるいは開閉機M近傍の温度を検出する
等、検出精度や測定環境等に応じて適切な箇所の温度を
検出すればよい。例えば、開閉機Mのコイルの温度を直
接検出できない場合には、温度検出手段5を配置した個
所で検出された温度を、予め実験等で得た結果等からコ
イル温度を推測して用いてもよい。この温度検出手段5
は例えばサーミスタで構成される。
【0018】この開閉機MとしてDCモータを用いた際
には、DCモータに供給する電圧値が開閉機電圧検出手
段8で検出される。DCモータは負荷がかかった際にこ
の負荷に抗して回転しようとするとき電流値が増大する
特性に基づき、この電流値の変化を、同等の電圧値変化
として検出する構成とする。
【0019】制御手段2は、マイクロプロセッサ等の処
理手段(CPU)10と、モータ駆動手段11、外部電
圧値検出手段17で構成されている。CPU10には、
シャッターの開、閉、停止等を操作する操作手段15の
操作信号、及び負荷値判定の情報として温度検出手段5
から温度信号、DCモータの供給電圧値、外部電圧値検
出手段17からの電圧値信号が入力され、開閉機Mを駆
動する制御信号をモータ駆動手段11に出力する。そし
て、後述する負荷判定処理に基づき負荷状態と判定した
ときには、負荷感知時の処理を実行する。
【0020】以下の説明では、負荷感知時処理としてシ
ャッターを停止制御する例を説明するが、これに限らな
い。他に、シャッターを停止には至らずともゆっくり移
動させてもよい。また、シャッターの移動制御を行わ
ず、所定の負荷が加わった状態を記憶させる処理だけを
行ったり、外部へ通報や報知を行う処理だけを行う構成
とすることもできる。
【0021】このCPU10には、負荷値判定用の基準
となる基準電圧値を格納する記憶手段18が設けられて
いる。この記憶手段18には、基準電圧値を検出された
温度で補正する温度用補正テーブル、及び基準電圧値を
検出された外部電圧値で補正する電圧用補正テーブルが
それぞれ設けられている。
【0022】図2は、記憶手段18の記憶内容を示す図
である。(a)に示すように、負荷値判定用の固定の基
準電圧値が格納される。また、(b)の温度用補正テー
ブルには、検出された温度別の補正値が記憶されてい
る。さらに、(c)の電圧用補正テーブルには、検出さ
れた外部電圧(商用電源の電圧値)別の補正値が記憶さ
れている。これら補正値は基準電圧値に対する補正係数
である。
【0023】上記の補正値は、本実施形態では予め実験
により測定した値を用いている。この補正値は他に、理
論的な式や近似式に基づいて予め計算しておいた値を用
いても良い。また、上記テーブルを用いた参照の方法に
限らず、補正処理実行毎に設定した計算式を用いる構成
にもできる。
【0024】例えば図3は、一般的なDCモータの電流
ートルク特性図である。図示のように、供給される外部
電圧値が異なると、一定なトルク値に対応した電流値は
外部電圧値別に異なる。このように供給される外部電圧
(商用電源電圧)が異なると、一定な負荷時の供給電流
が異なることが判る。図示のように傾向として、一定な
トルク値において供給される外部電圧値が高いとき負荷
検知の電流値が高く、電圧値が低いとき負荷検知の電流
値は低くする必要がある。
【0025】モータ駆動手段11は、いわゆるモータド
ライバ回路であり、CPU10からの移動の制御信号に
対応した駆動信号を開閉機Mに出力する。この駆動はP
WM制御によって行われ、開閉機Mに供給するパルス幅
を可変して速度を可変(停止を含む)させるようになっ
ている。なお、電源回路13は、外部電源(AC100
V)に基づき、制御手段2の各部に動作用電源を供給す
る。
【0026】次に、図4は、シャッター開閉中の負荷感
知時処理を示すフローチャートである。操作手段15の
操作や信号の外部入力等でシャッターを開あるいは閉動
作させると(S1)、負荷値を補正するための補正値設
定処理を実行する(S2)。
【0027】図5は、この補正値設定処理の内容を示す
フローチャートである。この補正値設定処理では基準電
圧値を開閉機Mの環境によって補正する。このため、外
部電圧値検出手段17からは供給電圧の電圧値を取り込
み(S11)、温度検出手段5からは開閉機Mの温度を
取り込む(S12)。
【0028】次に、記憶手段18から負荷検出用の基準
値を取り出し、記憶手段18内の作業用データ領域(W
S1とする)に格納する(S13)。また、検出された
外部電圧値に対応する補正値を電圧用補正テーブルから
取り出し、記憶手段18内の作業用データ領域(WS
2)に格納する(S14)。さらに、検出された温度に
対応する補正値を温度用補正テーブルから取り出し、記
憶手段18内の作業用データ領域(WS3)に格納する
(S15)。
【0029】そして、これら各作業用データ領域WS1
〜WS3に格納された基準電圧値を、電圧用補正値と温
度用補正値に基づき補正する(S16)。上記補正値は
それぞれ補正係数であり、基準電圧値に対してそれぞれ
を加算あるいは乗算する等所定の演算を行って補正後の
基準値を求める。
【0030】次に、図4の負荷感知処理に戻り、シャッ
ターの開閉期間中は、負荷検出の為に、開閉機Mに対す
る供給電圧の変動を監視する(S3)。即ち、補正後の
基準電圧値に対し、開閉機電圧検出手段8で検出された
電圧値を比較する。ここで、開閉機Mに供給する電圧値
が基準電圧値に達していない間は(S4−NO)開閉機
Mに過負荷が加わっておらず障害物、あるいは上下限位
置への到達ではないと判断してシャッターの開閉を継続
させる(S1に復帰)。
【0031】一方、開閉機Mに供給する電圧値が基準電
圧値に達した場合には(S4−YES)、開閉機Mに過
負荷が加わり障害物、あるいは上下限位置への到達であ
ると判断して開閉機Mを停止させシャッターの移動を停
止させる(S5)。ここで、基準電圧値は、温度、及び
外部から供給される電圧を考慮して補正されているた
め、温度や外部電圧が変動しても常に一定の負荷感知ト
ルク値でシャッターを停止制御することができるように
なる。
【0032】これにより、例えば、シャッター開閉時に
障害物に接触したときには、温度変化や外部電圧の変動
に影響されず、予め定めた負荷感知トルク値で障害物へ
の接触を検出でき、障害物及びシャッター双方へ加わる
負荷が変動せず一定値で停止制御することができるよう
になる。なお、S5における停止制御では、シャッター
をそれまでと反対方向に反転駆動制御する構成にするこ
ともできる。この場合、停止後予め定めた一定時間が経
過するまで反転駆動したり、上下限位置に達するまで反
転駆動を継続する構成にできる。
【0033】(第2実施形態)図6は、本発明の第2実
施形態の構成を示すブロック図である。第2実施形態で
は、開閉機Mには交流(IM)モータを用いる。この構
成では、開閉機の負荷感知トルクを一定にするために、
温度、外部電圧に加えて、開閉機Mの回転数と、供給さ
れる外部電源の周波数を検出する構成である。開閉機M
の回転数は回転数検出手段20で検出される。この回転
数検出手段20は、開閉機Mの回転軸や、シャッターの
巻き取り軸など回転体の回転数を検出するもので、例え
ば、ホールICを用いて回転数に対応したパルス信号を
CPU10に出力する。外部電源の周波数は、外部周波
数検出手段21で検出され、検出された周波数はCPU
10に出力される。
【0034】開閉機Mとして用いられる交流モータは、
予め使用する周波数地域に応じた周波数(50/60H
z)のものを選定して用いる。
【0035】記憶手段18には、図7に示すように、
(a)基準電圧値と、(b)温度用補正テーブル、
(c)電圧用補正テーブルに加え、(d)周波数用補正
テーブルが設けられている。周波数用補正テーブルは、
選定した周波数(50Hz,あるいは60Hz)別のテ
ーブルであり、それぞれ検出された周波数別の補正値
(補正係数)が記憶されている。
【0036】図8は、交流モータの電圧変動を説明する
ための回転数ートルク特性図である。交流モータは規定
で供給される外部電圧値が異なるとトルク値が異なる。
例えば100V用のモータに90Vの電圧が供給される
と、トルクは80%に低下する。110Vの電圧が供給
されるるトルクは120%となる。図9は、交流モータ
の周波数変動を説明するための回転数ートルク特性図で
ある。周波数は低い方がトルクが高い傾向となる。図示
の例は50,60Hzで説明したが、これは単に周波数
別の特性を説明する為のものであり、本発明ではあくま
で供給される外部電源の周波数に適合した交流モータを
用いる事を前提としている。
【0037】次に、図10は、シャッター開閉中の負荷
感知時処理を示すフローチャート、図11は補正値設定
処理の内容を示すフローチャートである。これらの図に
示すように、第1実施形態とほぼ同様の処理を実行する
が、第2実施形態の開閉機Mは交流モータであるため、
シャッターの開閉期間中の負荷検出において、開閉機M
の基準回転数を補正する構成である点が相違している。
【0038】図5の補正値設定処理においては、供給電
圧の電圧値、開閉機Mの温度を検出し格納するに加え、
供給電源の周波数を検出し(S11−2)、検出された
周波数に対する補正値を周波数補正用テーブルから取り
出して作業用データ領域WS4に格納する(S20)。
そして、基準電圧値を、電圧用補正値と温度用補正値、
および補正用周波数に基づき補正し補正後の基準値を求
める(S16)。
【0039】そして、図11に戻り、シャッターの開閉
期間中、負荷検出の為に開閉機Mの回転数の変動を監視
する(S3ー2)。即ち、補正後の基準回転数に対し、
回転数検出手段20で検出された回転数を比較する。こ
こで、開閉機Mの回転数が基準回転数に達していない間
は(S4−NO)開閉機Mに過負荷が加わっておらず障
害物、あるいは上下限位置への到達ではないと判断して
シャッターの開閉を継続させる(S1に復帰)。
【0040】一方、開閉機Mの回転数が基準回転数に達
した場合には(S4−YES)、開閉機Mに過負荷が加
わり障害物、あるいは上下限位置への到達であると判断
して開閉機Mを停止させシャッターの移動を停止させる
(S5)。ここで、基準回転数は、温度、及び外部から
供給される電圧、周波数を考慮して補正されているた
め、温度や外部電圧、周波数が変動しても常に一定の負
荷感知トルク値でシャッターを停止制御することができ
るようになる。
【0041】上記各実施形態で説明した補正値設定処理
は、上述したような1.シャッターの開閉開始時に行う
構成の他に、2.シャッターの通電期間中連続して、
3.所定時間間隔毎に、4.シャッターの開閉開始後、
開閉期間中の所定のタイミング、の各時期に実行しても
良い。また、5.シャッターの開閉期間中に複数回実行
する構成としてもよい。
【0042】さらに、図5に示した補正値設定処理は、
CPU10のタイマ割り込み処理等の所定のタイミング
で補正後の基準値を予め作成しておく構成としてもよ
い。この場合、必要に応じ補正後の基準値(基準電圧
値)を記憶手段18に格納させておく。そして、補正後
の基準電圧値が必要な時期(図4のS3、図10のS3
−2の処理時)にこの補正後の基準値を用いるようにし
てもよい。
【0043】上記各実施形態で用いる補正値は、シャッ
ターの開放時と閉鎖時で異なる値のものを用いても良
い。例えば、移動方向が上昇時と下降時で開閉機Mにか
かる負荷が異なる場合に有効である。また、開閉体の移
動方向(開放あるいは閉鎖)の違いによって開閉機に加
わる負荷の原因が異なる場合に異なる補正値を用いても
良い。例えば、下降により閉鎖するシャッターでは、移
動方向が開放時の負荷はまぐさへの接触時に生じ、閉鎖
時の負荷は障害物や床面への接触時に生じる。そして、
開放中に比して閉鎖中における障害物接触時では小さな
負荷でシャッターを停止させたい場合に有効である。
【0044】また、開閉体開閉時の移動位置によって異
なる値の補正値を用いても良い。これにより、シャッタ
ーのように全開位置、全閉位置近傍に達したときなど、
加速度の変化が大きく開閉体Mへの負荷が大きく変動す
る範囲がある開閉体に適用して有効である。また、開閉
体や開閉機の種類毎に異なる基準値を予め記憶手段18
に設定しておき、これら種類別に適した制御を実行させ
ることもできる。具体的には開閉体や開閉機の種別をデ
ィップスイッチ(不図示)の設定し、CPU10が対応
する基準値を記憶手段18から読み出して用いる。ま
た、開閉機や開閉体の種別を表す信号等の入力で対応す
る基準値を記憶手段18から読み出して用いてもよい。
【0045】また、上記各実施形態では、検出及び処理
の基準に電圧値を用いる構成としたが、電圧値に代えて
電流値を検出し、この電流値を処理単位としてもよい。
【0046】以上説明した各実施形態では、開閉体とし
て昇降移動するシャッターを例に説明したが、これに限
らず、スライディングドアや、横開きのドア、門扉など
移動方向は、上下左右等任意であり、開閉機への負荷変
動が発生する構成の開閉体に適用して同様の作用効果を
得ることができる。
【0047】
【発明の効果】本発明によれば、開閉体の開閉機に対し
て所定の負荷値が加えられると負荷感知時の所定の処理
を実行するが、開閉機に対する基準値の変動要因が検出
されると、この検出に基づき基準値自体を補正して用い
る構成であり、変動要因が生じても常時開閉機に加わる
負荷値を一定にでき、開閉体に対して常時一定な負荷値
が加われば負荷感知状態であると判断できるようにな
る。この際、例えば負荷感知時に直ちに開閉体を停止等
できるようになる。変動要因として開閉機の温度、供給
される外部電圧及び周波数の変動があるが、これらは開
閉機として用いるモータの種別に応じて該モータ特性に
変動を与える要因を検出し補正制御することができる。
【0048】開閉機としてDCモータを用いた場合に
は、このDCモータは温度変化や供給される電圧変動に
よってトルク特性が変化するため、これら温度変化と電
圧変動を検出し、補正する構成にすれば、温度や電圧変
動が生じても常時一定な負荷値で負荷感知時の所定の処
理を実行できるようになる。開閉機として交流モータを
用いた場合には、このDCモータは温度変化や供給され
る電圧変動、周波数変動によってトルク特性が変化する
ため、これら温度変化、電圧変動及び周波数変動を検出
し、補正する構成にすれば、温度や電圧変動、周波数変
動が生じても常時一定な負荷値で負荷感知時の所定の処
理を実行できるようになる。
【0049】上記基準値の補正制御は、開閉体の開放方
向と閉鎖方向で異なる基準値を用いこれを補正し、変動
要因である温度、電圧、周波数を検出して実行する構成
とすれば、開閉体の開放と閉鎖方向でそれぞれ適切な基
準値を用いることができ、負荷感知時処理をより適切に
実行できるようになる。また、開閉体や開閉機の種類別
の基準値を補正して用いることによりこれらの種類に対
応して負荷感知時処理をより適切に実行できるようにな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の開閉体制御装置の第1実施形態の構成
を示すブロック図。
【図2】第1実施形態における記憶手段の格納内容であ
る基準値及び補正値を示す図。
【図3】DCモータの電圧変動によるトルク変動を示す
特性図。
【図4】第1実施形態による開閉体開閉中の負荷感知時
処理を示すフローチャート。
【図5】第1実施形態による基準値の補正処理内容を示
すフローチャート。
【図6】本発明の開閉体制御装置の第2実施形態の構成
を示すブロック図。
【図7】第2実施形態における記憶手段の格納内容であ
る基準値及び補正値を示す図。
【図8】交流モータの電圧変動によるトルク変動を示す
特性図。
【図9】交流モータの周波数変動によるトルク変動を示
す特性図。
【図10】第2実施形態による開閉体開閉中の負荷感知
時処理を示すフローチャート。
【図11】第2実施形態による基準値の補正処理内容を
示すフローチャート。
【符号の説明】
1…モータ部、2…制御手段、5…温度検出手段、8…
開閉機電圧検出手段、10…CPU、11…モータ駆動
手段、13…電源回路、15…操作手段、17…外部電
圧値検出手段、18…記憶手段、20…回転数検出手
段、21…外部周波数検出手段。
フロントページの続き (72)発明者 大館 一樹 東京都板橋区志村3丁目26番4号 文化シ ヤッター株式会社内 Fターム(参考) 2E042 AA01 CA01 CA15 CB05 CC00 CC02 CC04 5H570 AA22 AA30 BB08 BB09 CC06 DD02 DD06 EE01 EE02 EE03 FF03 FF05 GG01 HB01 HB11 JJ03 JJ17 JJ25 KK06 LL02 LL12 LL16 LL28 LL31 MM04 MM10

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 開閉体を移動させる開閉機と、 前記開閉機に対する負荷状態を検出する負荷検出手段
    と、 停止制御する負荷値に対応した所定の基準値が予め設定
    され、該基準値と前記開閉機への負荷状態に基づき負荷
    感知時の所定の処理を行うものであり、前記開閉機に対
    する基準値の変動要因の検出に基づき前記基準値を補正
    して用いる制御手段と、 前記基準値の変動要因を検出する検出手段と、を備えた
    ことを特徴とする開閉体制御装置。
  2. 【請求項2】 前記変動要因を検出する検出手段は、 前記開閉機の温度を検出する温度検出手段と、 前記開閉機に外部供給される電源電圧値を検出する外部
    電圧値検出手段とによって構成され、 前記制御手段は、前記検出された温度と、電源電圧値に
    基づき前記基準値を補正して用いる請求項1記載の開閉
    体制御装置。
  3. 【請求項3】 前記開閉機としてDCモータが用いら
    れ、 前記負荷検出手段は、前記DCモータの供給電圧を検出
    し、 前記制御手段は、前記基準値としてDCモータへの供給
    電圧を設定し、前記検出された温度と、電源電圧値に基
    づき前記基準値を補正して用いる請求項2記載の開閉体
    制御装置。
  4. 【請求項4】 前記開閉機として交流モータが用いら
    れ、 前記負荷検出手段は、前記交流モータの回転数を検出
    し、 前記制御手段は、前記基準値として交流モータへの回転
    数を設定し、前記検出された温度と、電源電圧値に基づ
    き前記基準値を補正して用いる請求項2記載の開閉体制
    御装置。
  5. 【請求項5】 前記変動要因を検出する手段として前記
    開閉機に外部供給される電源周波数を検出する外部周波
    数検出手段を備え、 前記基準値として交流モータへの回転数を設定し、前記
    検出された温度と、電源電圧値、及び電源周波数に基づ
    き前記基準値を補正して用いる請求項2記載の開閉体制
    御装置。
  6. 【請求項6】 前記制御手段は、前記基準値として前記
    開閉体の開放時と閉鎖時にそれぞれ対応した異なる値を
    用いる請求項1乃至5のいずれかに記載の開閉体制御装
    置。
  7. 【請求項7】 前記制御手段は、前記基準値として前記
    開閉機や開閉体の種類別に対応した値を用いる請求項1
    乃至5のいずれかに記載の開閉体制御装置。
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