JP2001245196A - カメラシステム - Google Patents

カメラシステム

Info

Publication number
JP2001245196A
JP2001245196A JP2000051690A JP2000051690A JP2001245196A JP 2001245196 A JP2001245196 A JP 2001245196A JP 2000051690 A JP2000051690 A JP 2000051690A JP 2000051690 A JP2000051690 A JP 2000051690A JP 2001245196 A JP2001245196 A JP 2001245196A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
camera
data
button
undo
state
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000051690A
Other languages
English (en)
Inventor
Akihiro Suzuki
章浩 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujinon Corp
Original Assignee
Fuji Photo Optical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Photo Optical Co Ltd filed Critical Fuji Photo Optical Co Ltd
Priority to JP2000051690A priority Critical patent/JP2001245196A/ja
Publication of JP2001245196A publication Critical patent/JP2001245196A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Studio Devices (AREA)
  • Accessories Of Cameras (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】雲台コントローラの操作部材を操作した後、ア
ンドゥーボタンを押すと操作前の状態に復帰できるよう
にしたため、カメラの撮影状態やメモリに登録したデー
タの内容を変更前の状態に容易に復帰させることができ
るカメラシステムを提供する。 【解決手段】雲台コントローラ12には、雲台に支持さ
れたテレビカメラのパン方位・チルト角度を操作するジ
ョイスティック42、ズーム操作を行うズームシーソー
コントロールレバー64、フォーカス操作を行うフォー
カスコントロールツマミ62等の他、アンドゥーボタン
120が設けられており、ジョイスティック42等の操
作部材を操作した後、アンドゥーボタン120を押す
と、操作前の状態に復帰させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はカメラシステムに係
り、特にテレビカメラ等をリモコン雲台に搭載して雲台
コントローラからの遠隔操作によりカメラのパン・チル
ト動作やフォーカス、ズーム調整等を行うカメラシステ
ムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、テレビカメラをリモコン雲台に搭
載し、雲台コントローラにより、通信回線等を介してテ
レビカメラのパン・チルト動作やフォーカス、ズーム調
整等の各種制御を行えるようにしたカメラシステムが知
られている。このようなカメラシステムは例えば屋外に
設置したテレビカメラをスタジオ内の雲台コントローラ
から遠隔操作して屋外の様子を撮影したい場合等に使用
されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述のよう
なカメラシステムにおいて、操作者は、雲台コントロー
ラを操作してカメラのパン方位・チルト角度、フォーカ
ス位置、ズーム位置等の撮影状態を変更した後に、その
変更後の撮影状態が望ましくない等の理由により、カメ
ラを変更前の元の撮影状態に戻したい場合がある。この
ような場合に、操作者は、雲台コントローラを通常通り
に操作し、カメラの撮影状態を自分で記憶している変更
前の撮影状態に復帰させなければならないが、これには
手間を要し、また、正確に元の状態に復帰させることが
できないという不具合があった。
【0004】また、雲台コントローラには、予め所望の
ショットを登録しておくと、スイッチのワンタッチ操作
で任意のショットからその登録したショットを再生する
ことができるショット機能(特開平10−104738
号公報、特開平11−109500号公報、特開平11
−109501号公報等)や、カメラの一連の動作を予
め登録しておくと、スイッチのワンタッチ操作によりそ
の動作を再現することができるトレース機能(特許第2
868087号)等、予め所要の制御に必要なデータを
メモリにセットしておけるものがあり、このようなデー
タを誤って書き換えると、正確に元のデータを復元する
ことができないという不具合もあった。
【0005】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
もので、カメラの撮影状態やメモリに登録したデータの
内容を変更前の状態に容易に復帰させることができるカ
メラシステムを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、請求項1に記載の発明は、コントローラの操作部の
操作に基づいてカメラの撮影状態を制御するカメラシス
テムにおいて、前記コントローラの操作部を操作するこ
とにより、前記カメラの撮影状態、又は、前記カメラの
制御のために保存されるデータの内容が変更されると、
該変更前のカメラの撮影状態、又は、前記データの内容
を記憶保持する変更情報記憶手段と、前記変更情報記憶
手段に記憶保持されたカメラの撮影状態又は前記データ
の内容を復帰させることを指示する復帰指示手段と、前
記復帰指示手段によって復帰が指示されると、前記カメ
ラ、又は、前記カメラの制御のために保存されるデータ
を、前記変更情報記憶手段によって記憶保持された前記
カメラの撮影状態、又は、前記データの内容に復帰させ
る復帰手段と、を備えたことを特徴としている。
【0007】また、請求項2に記載の発明は、請求項1
に記載の発明において、前記コントローラは、カメラの
レンズ装置、カメラ本体、及び、カメラを支持する雲台
のうちいずれか1つ又は複数の機器を制御するコントロ
ーラであることを特徴としている。
【0008】また、請求項3に記載の発明は、請求項1
に記載の発明において、前記変更情報記憶手段は、前記
カメラの撮影状態、又は、前記カメラの制御のために保
存されるデータの内容が変更される毎に、該変更前のカ
メラの撮影状態、又は、前記データの内容を1回分以上
記憶し、前記復帰手段は、前記復帰指示手段によって復
帰が指示される毎に、前記カメラ、又は、前記データ
を、1つ前の時点で前記変更情報記憶手段によって記憶
保持された前記カメラの撮影状態、又は、前記データの
内容に遡って復帰させることを特徴としている。
【0009】本発明によれば、カメラの撮影状態又はカ
メラの制御のために保存されるデータが変更された場合
にはその変更前の撮影状態又はデータの内容を記憶保持
するようにし、所定の復帰指示によってその記憶保持し
た変更前の撮影状態又はデータを復帰できるようにした
ため、変更後のカメラの撮影状態やデータの内容が望ま
しくない場合等において、カメラの撮影状態やデータの
内容を変更前の状態に容易且つ正確に復帰させることが
できる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下添付図面に従って、本発明に
係るカメラシステムの好ましい実施の形態について詳説
する。
【0011】図1は本発明に係るカメラシステムの一実
施の形態を示す全体構成図である。同図に示すようにカ
メラシステムは、リモコン雲台10(以下、単に雲台1
0という。)と、雲台コントローラ12とから構成され
る。雲台10は、図示しないテレビカメラを収納するハ
ウジング14と、テレビカメラをパンニング及びチルテ
ィングさせる雲台本体16とから構成される。ハウジン
グ14の前面には透明の前面ガラス18が設けられてお
り、この前面ガラス18を介してハウジング14内部に
収納されたテレビカメラがハウジング14外部の映像を
撮影することができるようになっている。尚、ハウジン
グ14には、前面ガラス18の汚れを払うワイパー装置
20や前面ガラス18にウォッシャー液を噴きかける図
示しないウォッシャー装置、前面ガラス18の結露等を
防止、除去する図示しないデフロスター装置等が設けら
れている。
【0012】ハウジング14は雲台本体16から延設さ
れたチルト軸(図示せず)に片持ち支持されており、こ
のチルト軸が雲台本体16に内蔵されたチルトモータに
よって回転駆動されることにより、ハウジング14内の
テレビカメラがチルティングするようになっている。ま
た、雲台本体16は図示しない据付台上に固定されたパ
ン軸19によって支持され、このパン軸19を軸に雲台
本体16が内蔵のパンモータによって回転駆動されるこ
とにより、ハウジング14内のテレビカメラがパンニン
グするようになっている。
【0013】雲台コントローラ12は、雲台10にケー
ブル、通信回線等を介して接続される。雲台コントロー
ラ12には、後述のように各種操作部材が配設されてお
り、操作者はその雲台コントローラ12の操作部材を操
作することにより、雲台10、及び、ハウジング14内
のテレビカメラのレンズ装置とカメラ本体の各種動作を
遠隔操作することができる。
【0014】図2は、上記雲台コントローラ12の操作
部材の例を示した平面図である。雲台コントローラ12
には、雲台10、雲台10に搭載された(ハウジング1
4内に収納された)テレビカメラのレンズ装置、及び、
カメラ本体のそれぞれに対する操作部と、ショット機
能、トレース機能についての操作部等とが同一操作面3
0上に配設されている。
【0015】雲台10に対する操作部(以下、雲台操作
部)としては、パン・チルト用ジョイスティック42
(以下、単にジョイスティック42という)、パン・チ
ルトヘッドスピード調整ツマミ44、パン方位表示部4
6、チルト角度表示部48、ワイパーボタン50、デフ
ロスターボタン52、ウォッシャーボタン54が設けら
れている。ジョイスティック42を左右方向に操作する
と、雲台10のパンモータを駆動して、その操作量に応
じた速度でテレビカメラをパンニングさせることがで
き、ジョイスティック42を前後方向に操作すると、雲
台10のチルトモータを駆動して、その操作量に応じた
速度でテレビカメラをチルティングさせることができ
る。尚、ジョイスティック42を斜め方向に操作する
と、その左右方向及び前後方向に対する操作量に応じた
パンニング速度及びチルティング速度でテレビカメラを
同時にパンニング、チルティングさせることができる。
パン方位表示部46には現在のパン方位が円状に配列さ
れたLEDの点灯位置によって表示される。チルト角度
表示部48には現在のチルト角度が直線状に配列された
LEDの点灯位置によって表示される。パン・チルトヘ
ッドスピード調整ツマミ44の回転位置を調整すると、
上記パンニング及びチルティングの最大速度を任意に変
更することができる。
【0016】ワイパーボタン50、デフロスターボタン
52、ウォッシャーボタン54をそれぞれオンすると、
雲台10のハウジング14の前面ガラス18に設けられ
たワイパー装置20、デフロスター装置、ウォッシャー
装置を作動させることができる。
【0017】テレビカメラのレンズ装置に対する操作部
(以下、レンズ操作部)としては、フォーカスコントロ
ールツマミ62、ズームシーソーコントロールレバー6
4、アイリスコントロールツマミ66、アイリスモード
切換スイッチ68、エクステンダーボタン70が設けら
れている。フォーカスコントロールツマミ62を回動操
作すると、フォーカス調整を行うことができ、その回動
位置に応じたフォーカス位置にレンズ装置のフォーカス
レンズが移動する。ズームシーソーコントロールレバー
64の左右端部のいずれかを押し込み操作すると、ズー
ム調整を行うこことができ、その押し込んだ端部に対応
する方向(テレ側又はワイド側)に、押し込み量に応じ
た速度でレンズ装置のズームレンズが移動する。
【0018】アイリスモード切換スイッチ68によりア
イリスモードをオートからマニュアルに切り換え、アイ
リスコントロールツマミ66を回動操作すると、その回
動位置に応じた絞り値にレンズ装置の絞りを調整するこ
とができる。エクステンダーボタン70をオンすると、
レンズ装置のエクステンダー倍率を切り換えることがで
きる。
【0019】テレビカメラのカメラ本体に対する操作部
(以下、カメラ操作部)としては、各種カメラコントロ
ールボタン82、マスターペデスタルツマミ84が設け
られる。カメラコントロールボタン82としては、例え
ば、カメラ本体の操作を有効にする操作可能ボタン82
A、映像信号のゲインを切り換えるゲイン切り換えボタ
ン82B、ブラックバランスの調整をオートで行うA/
Bボタン82C、ホワイトバランスの調整をオートで行
うA/Wボタン82D、複数種のNDフィルターを切り
換えるNDフィルターボタン82E、シャッタースピー
ドを切り換えるシャッタースピード切り換えボタン82
F等が設けられている。上記マスターペデスタルツマミ
84の回動位置を調整すると、ペデスタルの調整を行う
ことができる。
【0020】ショット機能についての操作部(以下、シ
ョット操作部)としては、1〜8番までの計8個のショ
ットボタン102、102、…、メモリーボタン10
4、作動時間設定ツマミ106が設けられている。ショ
ット機能は、パン・チルト位置、ズーム位置及びフォー
カス位置により決定される所望のショットを予め登録し
ておくと、ショットボタン102のワンタッチ操作によ
りそのショットを自動で再生することができるという機
能である。メモリーボタン104をオンにした後、又
は、メモリーボタン104をオンにする前に、上記ジョ
イスティック42を操作してテレビカメラ(雲台10)
を所望のパン方位・チルト角度に設定すると共に、ズー
ムシーソーコントロールレバー64及びフォーカスコン
トロールツマミ62を操作してテレビカメラ(レンズ装
置)を所望のズーム位置及びフォーカス位置に設定し、
所望のショットを決める。そして、メモリーボタン10
4をオンにした状態で、所望のショットボタン102を
オンすると、そのときのショットがそのショットボタン
102に登録される。
【0021】テレビカメラを任意のパン方位・チルト角
度、ズーム位置及びフォーカス位置に設定している状態
において、メモリーボタン104をオフにした状態で、
所望のショットボタン102をオンすると、上述のよう
にしてそのショットボタン102に登録したショットが
自動で再生される。即ち、ショットボタン102をオン
することにより、テレビカメラが任意のパン方位・チル
ト角度、ズーム位置及びフォーカス位置からショットボ
タン102にショットとして登録されたパン方位・チル
ト角度、ズーム位置及びフォーカス位置に移動する。作
動時間設定ツマミ106の回動位置を調整すれば、ショ
ットの再生に要する時間を任意調整することができる。
また、作動時間をメモリーする場合もある。
【0022】尚、ショットとして登録し、再生するデー
タの内容(ショットにおける制御対象)は、パン方位・
チルト角度、ズーム位置及びフォーカス位置に限らず、
これらのうちいずれか1又は複数のものについてでもよ
いし、エクステンダー位置(エクステンダー倍率)や絞
り位置、カメラ本体の動作内容等も含めるようにしても
よい。
【0023】トレース機能についての操作部(以下、ト
レース操作部)としては、トレースモードボタン11
2、トレーススタート/ストップボタン114、トレー
ス読み出しモードボタン116、トレース書き込みモー
ドボタン118が設けられている。トレースモードは、
テレビカメラの一連の動作を登録しておくと、トレース
読み出しモードボタン116のワンタッチ操作によりそ
のテレビカメラの一連の動作を自動で再生することがで
きる機能である。トレースモードボタン112をオンに
するとトレースモードとなり、トレースモードにおい
て、トレース書き込みモードボタン118をオンにした
後、メモリーしたい番号のショットボタン102を押
し、トレース/ストップボタン114を押して、テレビ
カメラのパン方位・チルト角度、ズーム位置及びフォー
カス位置を上記ジョイスティック42、ズームシーソー
コントロールレバー64、フォーカスコントロールツマ
ミ62を操作して移動させると、その一連の動作(通過
点及び動作スピードの情報)が記憶され、トレーススタ
ート/ストップボタン114を押してトレース書き込み
モードボタン118をオフにすると記憶が終了する。
【0024】トレースモードにおいて、トレース読み出
しモードボタン116をオンにした後、読み出したい番
号のショットボタン102を押すと、トレースのスター
ト位置まで移動する。そして、トレーススタート/スト
ップボタン114をオンすると、上述のようにして登録
したテレビカメラの一連の動作を再生することができ
る。再生中にトレーススタート/ストップボタン114
をオンするとトレースの動作が停止する。
【0025】尚、トレースとして登録し、再生するデー
タの内容(トレースにおける制御対象)は、上述のショ
ットと同様にパン方位・チルト角度、ズーム位置及びフ
ォーカス位置に限らず、これらのうちいずれか1又は複
数のものについてでもよいし、エクステンダー位置(エ
クステンダー倍率)や絞り位置、カメラ本体の動作内容
等も含めるようにしてもよい。
【0026】また、上記雲台コントローラ12にはアン
ドゥー機能が搭載されており、雲台コントローラ12の
操作面30上には、アンドゥーボタン120が設けられ
ている。上述の各種操作部材の操作により、テレビカメ
ラの撮影状態、又は、上記ショット機能により登録、再
生するデータ(ショットデータ)やトレース機能により
登録、再生するデータ(トレースデータ)を変更した
後、このアンドゥーボタンを押すと、その直前の操作に
よって変更した内容をキャンセルすることができる。
尚、テレビカメラの撮影状態という場合には、テレビカ
メラのレンズ装置及びカメラ本体の撮影状態(ズーム位
置、フォーカス位置、ゲイン、シャッタースピード等)
だけでなく、雲台10の状態(パン方位、チルト角度、
ワイパーのオン・オフ状態等)も含まれるものとする。
ただし、テレビカメラの撮影状態のすべての内容につい
てアンドゥー機能を有効にする必要はなく、ボタンの押
下操作によって単に2つの状態が切り換わるようなもの
(例えば、ワイパー)等についてはアンドゥー機能を無
効にしてもよい。
【0027】このアンドゥー機能によって、例えば、テ
レビカメラのパン方位・チルト角度をジョイスティック
42によって変更した後、アンドゥーボタン120を押
すと、テレビカメラのパン方位・チルト角度をその変更
前の状態に復帰させることができる。テレビカメラのズ
ーム位置又はフォーカス位置をズームシーソーコントロ
ールレバー64又はフォーカスコントロールツマミ62
で変更した後、アンドゥーボタン120を押すと、テレ
ビカメラのズーム位置又はフォーカス位置をその変更前
の状態に復帰させることができる。メモリーボタン10
4をオンにした状態で、既に登録済みのショットボタン
102を押し、そのショットボタン102のショットを
変更した直後に、アンドゥーボタン120を押すと、そ
のショットボタン102のショットを変更前のショット
に復帰させることができる。トレースデータ(テレビカ
メラの一連の動作を示すデータ)が既に登録されている
場合において、新たにトレースの内容を設定し直し、ト
レースデータを変更した直後に、アンドゥーボタン12
0を押すと、その新たに登録したトレースデータをキャ
ンセルすることができ、変更前のトレースデータを有効
なデータとして復帰させることができる。
【0028】尚、同図に示す符号130は電源スイッチ
であり、符号132はTAKEボタンであり、符号13
4はタリー表示ランプである。尚、TAKEボタン13
2は、複数の雲台コントローラで1台の雲台10を操作
できるようにしたシステムにおいて、本雲台コントロー
ラ12での操作を可能にするためのボタンである。ま
た、同図の符号136は、LEDインジケータであり、
雲台10の動作状況や各種警告をLEDの点灯によって
表示する表示部である。
【0029】次に、上記カメラシステムの構成を図3の
ブロック図で説明する。上述のように雲台コントローラ
12には、雲台操作部40としての各種操作部材(ジョ
イスティック42、ワイパーボタン50、デフロスター
ボタン52、ウォッシャーボタン54等)、レンズ操作
部60としての各種操作部材(フォーカスコントロール
ツマミ62、ズームシーソーコントロールレバー64、
アイリスコントロールツマミ66、エクステンダーボタ
ン70等)、カメラ操作部80としての各種操作部材
(各種カメラコントロールボタン82、マスターペデス
タルツマミ84)、ショット操作部100としての各種
操作部材(ショットボタン102、メモリーボタン10
4等)、トレース操作部110としての各種操作部材
(トレースモードボタン112、トレーススタート/ス
トップボタン114、トレース読み出しモードボタン1
16、トレース書き込みモードボタン118)、アンド
ゥーボタン120等が設けられており、雲台コントロー
ラ12に内蔵されたコントローラ制御部150は、各操
作部の各種操作部材の操作を検出し、検出した操作に基
づいて各種処理を実行する。
【0030】例えば、コントローラ制御部150は、上
記雲台操作部40、レンズ操作部60又はカメラ操作部
80での操作を検出した場合には、その操作内容に対応
したコントロール信号を、それぞれ雲台10を制御する
雲台制御部160、雲台10に搭載されたテレビカメラ
のレンズ装置を制御するレンズ制御部170、テレビカ
メラのカメラ本体を制御するカメラ制御部180、又
は、NDフィルター等のフィルターの切り換えを制御す
るフィルター制御部190に送信する。このフィルター
は、NDフィルター以外にも、CCフィルター、クロス
フィルター等の場合もある。尚、コントローラ制御部1
50の処理内容の詳細については後述する。
【0031】雲台10を制御する同図の雲台制御部16
0は、雲台10の「パン駆動部/位置検出部」162及
び「チルト駆動部/位置検出部」164のそれぞれから
パン方位及びチルト角度を取得すると共に、上記コント
ローラ制御部150から送信されるコントロール信号に
基づいて各パン駆動部/位置検出部162及びチルト駆
動部/位置検出部164のそれぞれに駆動信号を与え
る。パン駆動部/位置検出部162及びチルト駆動部/
位置検出部164は、雲台制御部160から与えられた
駆動信号に基づいてそれぞれパンモータ及びチルトモー
タを駆動する。これにより、上記雲台操作部40のジョ
イスティック42の操作に基づくパンニング速度及びチ
ルティング速度でテレビカメラがパンニング及びチルテ
ィングされる。
【0032】また、雲台制御部160は、パン駆動部/
位置検出部162及びチルト駆動部/位置検出部164
から取得したパン方位及びチルト角度のデータを適宜上
記コントローラ制御部150に送信する。
【0033】尚、雲台制御部160は、雲台操作部40
のワイパーボタン50、デフロスターボタン52、ウォ
ッシャーボタン54のオン・オフ操作に基づいてコント
ローラ制御部150から送信されるコントロール信号に
基づいて図示しないワイパー装置、デフロスター装置、
ウォッシャー装置のオン・オフ制御を行う。
【0034】雲台10に搭載されたテレビカメラのレン
ズ装置を制御する同図のレンズ制御部170は、レンズ
装置の「ズーム駆動部/位置検出部」172、「フォー
カス駆動部/位置検出部」174、「エクステンダー駆
動部/位置検出部」176、及び、「絞り駆動部及び位
置検出部」178のそれぞれからズーム位置、フォーカ
ス位置、エクステンダー位置(エクステンダー倍率)、
絞り位置を取得すると共に、上記コントローラ制御部1
50から送信されるコントロール信号に基づいて、各ズ
ーム駆動部/位置検出部172、フォーカス駆動部/位
置検出部174、エクステンダー駆動部/位置検出部1
76、及び、絞り駆動部/位置検出部178に駆動信号
を与える。各ズーム駆動部/位置検出部172、フォー
カス駆動部/位置検出部174、エクステンダー駆動部
/位置検出部176、及び、絞り駆動部/位置検出部1
78は、雲台制御部160から与えられた駆動信号に基
づいてそれぞれズームレンズ、フォーカスレンズ、エク
ステンダー及び絞りを駆動する。これによって、レンズ
装置が、ズームシーソーコントロールレバー64、フォ
ーカスコントロールツマミ62、エクステンダーボタン
70、アイリスコントロールツマミ66の操作に基づく
ズーム位置、フォーカス位置、エクステンダー位置(エ
クステンダー倍率)及び絞り位置に設定される。
【0035】また、レンズ制御部170は、ズーム駆動
部/位置検出部172、フォーカス駆動部/位置検出部
174、エクステンダー駆動部/位置検出部176、及
び、絞り駆動部/位置検出部178から取得したズーム
位置、フォーカス位置、エクステンダー位置、及び、絞
り位置のデータを適宜コントローラ制御部150に送信
する。
【0036】上記テレビカメラのカメラ本体を制御する
同図のカメラ制御部180は、上記コントローラ制御部
150から送信されるコントロール信号に基づいて、カ
メラ本体内の各種処理部182に各種処理動作の内容を
指令する指令信号を与える。これによって、カメラ本体
の処理動作が、上記カメラ操作部80のカメラコントロ
ールボタン82(NDフィルターボタン82Eを除く)
やマスターペデスタルツマミ84の操作に基づく内容に
設定される。
【0037】また、カメラ制御部180は、各種処理部
182の処理内容の設定状態をコントローラ制御部15
0に送信する。
【0038】1又は複数種のNDフィルターの切り換え
を制御する同図のフィルター制御部190は、「フィル
ター駆動部/位置検出部」192からNDフィルターの
現在位置(種類)を取得すると共に、コントローラ制御
部150から与えられるコントロール信号に基づいてフ
ィルター駆動部/位置検出部192に駆動信号を与え
る。フィルター駆動部/位置検出部192は、この駆動
信号に基づいて撮影光学系に挿入するNDフィルターの
種類を切り換える。これにより、撮影光学系に挿入され
るNDフィルターの種類が、カメラ操作部80のNDフ
ィルターボタン82Eの操作によって指定された種類に
切り換えられる。
【0039】また、フィルター制御部190は、フィル
ター駆動部/位置検出部192から取得したNDフィル
ターの現在位置をコントローラ制御部150に送信す
る。
【0040】次に、上記コントローラ制御部150の処
理内容について説明する。上述のようにコントローラ制
御部150は、雲台操作部40、レンズ操作部60、及
び、カメラ操作部80での操作に基づくコントロール信
号を、その操作内容に応じて、雲台制御部160、レン
ズ制御部170、カメラ制御部180、フィルター制御
部190に送信し、各制御部160、170、180、
190によって雲台10、テレビカメラのレンズ装置及
びカメラ本体の状態(テレビカメラの撮影状態)を制御
する。
【0041】また、ショット操作部100によって所定
のショットボタン102へのショットの登録が指示され
た場合には、そのときのパン方位・チルト角度、ズーム
位置及びフォーカス位置を雲台制御部160及びレンズ
制御部170から取得し、これらの位置を示すデータを
ショットデータとしてショットボタン102に対応させ
て情報記憶部152に格納する。トレース操作部110
によってトレースの内容(テレビカメラの一連の動作)
を登録する場合には、その一連の動作の教示段階におい
て、パン方位・チルト角度、ズーム位置及びフォーカス
位置についての通過点の情報を逐次雲台制御部160及
びレンズ制御部170から取得し、これらの通過点や動
作スピード等を示すデータをトレースデータとして情報
記憶部152に格納する。
【0042】一方、コントローラ制御部150は、各制
御部160、170、180、190から得られる情報
又は各操作部40、60、80の各種操作部材の状態か
ら現在のテレビカメラの撮影状態を把握し、そのテレビ
カメラの撮影状態を現状データとして情報記憶部152
に一時的に記録保持する。上述のように各操作部40、
60、80での操作に基づいて各制御部160、17
0、180、190にコントロール信号を送信してテレ
ビカメラの撮影状態を変更した場合には変更した内容に
ついて(例えば、ズーム位置を変更した場合にはズーム
位置について)、情報記憶部152の現状データを書き
換えると共に、書き換える前のデータをアンドゥデータ
として情報記憶部152に一時的に保存しておく。も
し、テレビカメラの撮影状態のいずれかの内容(例えば
ズーム位置)を変更した直後に、アンドゥーボタン12
0が押されたときには、情報記憶部152からアンドゥ
データ(例えばズーム位置のデータ)を読み出し、アン
ドゥーデータとして記録されている内容(例えばズーム
位置)についてアンドゥーデータの示す状態に復帰させ
るコントロール信号を、対応する制御部160、17
0、180、190に送信する。これにより、アンドゥ
ーボタン120が押された場合にはテレビカメラの撮影
状態を変更前の撮影状態に復帰させる。
【0043】また、コントローラ制御部150は、情報
記憶部152に格納されたショットデータやトレースデ
ータを変更する際においても、変更前のショットデータ
やトレースデータをアンドゥーデータとして一時的に情
報記憶部152に保存しておき、変更直後にアンドゥー
ボタン120が押されたときには、アンドゥーデータと
して保存した変更前のショットデータ又はトレースデー
タを有効にし、変更後のショットデータ又はトレースデ
ータを無効にする。
【0044】尚、テレビカメラの撮影状態、ショットデ
ータ又はトレースデータが変更された際に保存するアン
ドゥーデータは、最新のアンドゥーデータが発生する毎
にそれ以前のアンドゥーデータを消去するようにし、ア
ンドゥー機能によって復帰できる撮影状態又はデータ
は、現在より1つ前の撮影状態又はデータのみとしても
よいし、アンドゥーデータを複数個保存できるように
し、最新のアンドゥーデータが発生した際にもそれ以前
のアンドゥーデータを情報記憶部152に保存してお
き、アンドゥーボタン120が押される毎に最新のもの
から古いものに1つずつ遡ってアンドゥーデータとして
保存されている撮影状態又はデータに復帰させるように
してもよい。アンドゥーデータを複数個保存できるよう
にした場合に、アンドゥーデータが制限数に達したとき
には、例えば、古いものから順に新しいアンドゥーデー
タに書き換えるようにする。
【0045】また、アンドゥー機能によって復帰できる
撮影状態、データを現在より1つ前の撮影状態、データ
のみとする場合において、アンドゥーボタン120が押
されて、「現在の撮影状態又はデータ」から「1つ前の
撮影状態又はデータ」に復帰させたときに、その「現在
の撮影状態又はデータ」を消去するのではなくアンドゥ
ーデータとして保存しておき、再度、アンドゥーボタン
120が押されたときに「1つ前の撮影状態又はデー
タ」から「現在の撮影状態又はデータ」に戻すようにし
てもよい。
【0046】以上のアンドゥ機能の処理の一例をアンド
ゥーボタン120が押される直前の操作内容別に説明す
る。まず、アンドゥーボタン120が押される直前の操
作が雲台操作部40におけるジョイスティック42の操
作であった場合について説明する。コントローラ制御部
150はジョイスティック42の操作を検出すると、ジ
ョイスティック42の操作に基づいてパン駆動又はチル
ト駆動を指示するコントロール信号を雲台制御部160
に送信する。そして、ジョイスティック42の操作が停
止してから(パン駆動及びチルト駆動の停止を指示する
状態となってから)所定時間が経過すると、そのときの
パン方位及びチルト角度を雲台操作部40から取得し、
そのパン方位及びチルト角度を示すデータによって、既
に現状データとして情報記憶部152に記録されている
パン方位及びチルト角度のデータを書き換える。そし
て、現状データを書き換える前のパン方位及びチルト角
度のデータをアンドゥーデータとして情報記憶部152
に保存しておく。この後、アンドゥーボタン120が押
されることなく、ジョイスティック42の操作が再度開
始された場合には上記処理を繰り返す。
【0047】ジョイスティック42の操作が停止した
後、アンドゥーボタン120が押された場合、コントロ
ーラ制御部150は、アンドゥーデータとして保存して
おいたパン方位及びチルト角度のデータを読み出し、そ
のパン方位及びチルト角度となるように、パン駆動及び
チルト駆動を指令するコントロール信号を雲台制御部1
60に送信する。また、パン方位及びチルト角度につい
ての現状データをアンドゥーデータとして保存しておい
た変更前のパン方位及びチルト角度に書き換える。
【0048】以上のコントローラ制御部150の処理を
図4のフローチャートで説明する。コントローラ制御部
150はジョイスティック42が操作されたことを検出
した場合、その操作が停止したか否かを判定しながら
(ステップS10)、操作が停止しない間は、ジョイス
ティック42の操作に応じたパン駆動及びチルト駆動の
コントロール信号を雲台制御部160に送信する(ステ
ップS12)。もし、ステップS10においてジョイス
ティック42の操作が停止したことを検出した場合に
は、停止したときからの時間を計測し、その時間が一定
時間を経過したか否かを判定する(ステップS14)。
NOであれば上記ステップS10に戻る。このとき一定
時間が経過する前にジョイスティック42の操作が再開
された場合には、上記ステップS12に移行し、上記ス
テップS10とステップS12の処理を再開する。一
方、ステップS14において、YES、即ち、ジョイス
ティック42の操作が停止してから一定時間が経過した
と判定した場合には、情報記憶部152のパン方位及び
チルト角度についての現状データを、雲台制御部160
から取得した現在のパン方位及びチルト角度のデータに
書き換える(ステップS16)。そして、現状データと
して元々記憶されていた変更前のパン方位・チルト角度
のデータをアンドゥーデータとして情報記憶部152に
保存する(ステップS18)。
【0049】次にコントローラ制御部150はアンドゥ
ーボタン120が押されたか否かを判定し(ステップS
20)、NOの場合には雲台コントローラ12の他の操
作部材が操作されたか否かを判定する(ステップS2
2)。更にNOの場合にはステップS20に戻り、ステ
ップS20とステップS22の判定を繰り返し実行す
る。ステップS22においてアンドゥーボタン120以
外の操作部材の操作を検出した場合にはその操作内容に
応じた処理に移行する(ステップS24)。このとき、
ジョイスティック42の操作を検出したのであれば、上
記ステップS10に戻る。
【0050】ステップS20においてYES、即ち、ア
ンドゥーボタン120が押されたことを検出した場合に
はステップS18で情報記憶部152にアンドゥーデー
タとして保存した変更前のパン方位及びチルト角度のデ
ータを読み出す(ステップS26)。そして、そのパン
方位及びチルト角度となるように、パン駆動及びチルト
駆動を指示するコントロール信号を出力する(ステップ
S28)。このときのコントロール信号の内容がパンニ
ング速度及びチルティング速度を指示する速度制御信号
である場合には、コントローラ制御部150は雲台制御
部160から現在のパン方位及びチルト角度を取得し、
その現在のパン方位及びチルト角度がアンドゥーデータ
の示すパン方位及びチルト角度となったか否かを判定し
ながら(ステップS30)、コントロール信号を出力す
る(ステップS28)。そして、ステップS30におい
てYESと判定した場合にはコントロール信号の出力を
停止する。尚、雲台制御部160に送信するコントロー
ル信号の内容がアンドゥーデータの示すパン方位及びチ
ルト角度を指示することができる位置制御信号の場合に
は上記ステップS30の判定処理は不要である。
【0051】そして、コントローラ制御部150は、情
報記憶部152のパン方位及びチルト角度についての現
状データをアンドゥーデータのパン方位及びチルト角度
のデータに書き換える(ステップS32)。
【0052】コントローラ制御部150が1回分のアン
ドゥーデータの保存のみを行う場合には以上の処理で終
了する。一方、最新のアンドゥーデータ以外にもそれ以
前のアンドゥーデータを複数保存する場合においては、
上記ステップS32の処理が終了すると、上記ステップ
S20に戻り、再度アンドゥーボタン120が押された
か否かを判定する。そして、YESと判定した場合に
は、上記ステップS26で既に読み出したアンドゥーデ
ータよりも1回前にアンドゥーデータを読み出す(ステ
ップS26)。このとき、そのアンドゥーデータがパン
方位及びチルト角度のデータであるときには、ステップ
S28〜ステップS32の処理を行いそのパン方位及び
チルト角度にテレビカメラの撮影状態を復帰させる。ス
テップS26で読み出したアンドゥーデータの内容が、
パン方位及びチルト角度のデータ以外のときには、その
内容に応じてアンドゥーデータの示す状態にテレビカメ
ラの撮影状態又はデータ(ショットデータ、トレースデ
ータ)を復帰させる(図では省略)。ステップS26に
おいて全てのアンドゥーデータが読み出された場合に
は、以後、アンドゥーボタン120の操作を無効としス
テップS22の判定を繰り返す。
【0053】以上の処理により、操作者は、ジョイステ
ィック42の操作によってテレビカメラのパン方位・チ
ルト角度を変更した後でもアンドゥーボタン120を押
すことによって元のパン方位・チルト角度に容易且つ正
確に復帰させることができる。
【0054】尚、上述の場合、アンドゥーボタン120
を押すと、パン方位及びチルト角度の両方が変更前の状
態に復帰するようにしたが、パン方位復帰用のアンドゥ
ーボタンとチルト復帰用のアンドゥーボタンを別々に設
けるようにし、ジョイスティック42によってパン方位
とチルト角度の両方を変更した場合において、それぞれ
のアンドゥーボタンによってパン方位又はチルト角度の
みを変更前の状態に復帰できるようにしてもよい。
【0055】また、上記説明ではアンドゥーボタン12
0が押される前の操作が雲台操作部40のジョイスティ
ック42の場合について説明したが、雲台操作部40の
ジョイスティック42以外の操作部材(パン・チルトヘ
ッドスピード調整ツマミ44、デフロスターボタン5
2)が操作された後、アンドゥーボタン120が押され
た場合においても、上記ジョイスティック42の場合と
同様にアンドゥー機能によって元の状態に復帰させるこ
とができる。
【0056】また、上記説明では雲台10を上下方向に
ハイト動作させる駆動機構については説明しなかった
が、雲台10にこのようなハイト動作させる駆動機構が
あり、且つ雲台コントローラ12にこのようなハイト動
作を操作する操作部材がある場合にはこの操作について
も、ジョイスティック42の操作と同様に、アンドゥー
ボタン120によってキャンセルできるようにしてもよ
い。
【0057】次に、アンドゥーボタン120がオンされ
る直前の操作がレンズ操作部60におけるフォーカスコ
ントロールツマミ62、ズームシーソーコントロールレ
バー64、アイリスコントロールツマミ66、又は、エ
クステンダーボタン70の操作であった場合について説
明する。コントローラ制御部150はフォーカスコント
ロールツマミ62、ズームシーソーコントロールレバー
64、アイリスコントロールツマミ66、又は、エクス
テンダーボタン70の操作を検出すると、これらの操作
に基づいて、フォーカス駆動、ズーム駆動、アイリス駆
動又はエクステンダー駆動を指示するコントロール信号
をレンズ制御部170に送信する。そして、検出した操
作が停止した状態となって所定時間が経過すると、前記
操作によって変更されたフォーカス位置、ズーム位置、
絞り位置、又は、エクステンダー位置をレンズ制御部1
70から取得し、そのフォーカス位置、ズーム位置、絞
り位置、又は、エクステンダー位置を示すデータによっ
て、既に現状データとして情報記憶部152に記録され
ているデータを書き換える。そして、現状データを書き
換える前のフォーカス位置、ズーム位置、絞り位置、又
は、エクステンダー位置のデータをアンドゥーデータと
して情報記憶部152に保存しておく。この後、フォー
カスコントロールツマミ62、ズームシーソーコントロ
ールレバー64、アイリスコントロールツマミ66、又
は、エクステンダーボタン70の操作が再度開始された
場合には上記処理を繰り返す。
【0058】フォーカスコントロールツマミ62、ズー
ムシーソーコントロールレバー64、アイリスコントロ
ールツマミ66、又は、エクステンダーボタン70の操
作が停止した後、アンドゥーボタン120が押された場
合、コントローラ制御部150は、アンドゥーデータと
して保存しておいたフォーカス位置、ズーム位置、絞り
位置、又は、エクステンダー位置のデータを読み出し、
その位置となるように、フォーカス駆動、ズーム駆動、
アイリス駆動又はエクステンダー駆動を指示するコント
ロール信号をレンズ制御部170に送信する。また、現
状データをアンドゥーデータとして保存しておいたデー
タに書き換える。
【0059】以上の処理により、操作者は、テレビカメ
ラのズーム位置やフォーカス位置等を変更した後でもア
ンドゥーボタン120を押すことによって元のズーム位
置やフォーカス位置等に容易且つ正確に復帰させること
ができる。尚、ここで説明した場合のアンドゥー機能の
具体的な処理手順については、図4に示した手順がその
まま適用できる。
【0060】尚、上記説明ではアンドゥーボタン120
が押される前の操作がレンズ操作部60のフォーカスコ
ントロールツマミ62、ズームシーソーコントロールレ
バー64、アイリスコントロールツマミ66、又は、エ
クステンダーボタン70の操作であった場合について説
明したが、レンズ操作部60の他の操作部材の操作の
後、アンドゥーボタン120がおされた場合においても
上述と同様にアンドゥー機能によって元の状態に復帰さ
せることができる。例えば、フランジバックフォーカス
(F.f)の調整を電動で行うことができるレンズ装置
を用いた場合に、その操作を雲台コントローラ12で行
うことができるときにはそのF.fの操作についても同
様にアンドゥー機能を有効にすることができる。
【0061】次にアンドゥーボタン120がオンされる
直前の操作がカメラ操作部80における各種カメラコン
トロールボタン82、マスターペデスタルツマミ84の
操作であった場合について説明する。コントローラ制御
部150はカメラコントロールボタン82又はマスター
ペデスタルツマミ84の操作を検出すると、これらの操
作に基づいて、カメラ本体の処理動作の内容(設定内
容)を指示するコントロール信号をカメラ制御部180
に送信する。但し、カメラコントロールボタン82のう
ちNDフィルターボタン82Eが操作された場合にはフ
ィルター駆動を指令するコントロール信号をフィルター
制御部190に送信する。そして、カメラコントロール
ボタン82又はマスターペデスタルツマミ84の操作が
停止した状態となって所定時間が経過すると、そのとき
のカメラ本体の設定内容により、既に現状データとして
情報記憶部152に記録されているカメラ本体の設定内
容を示すデータを書き換える。そして、現状データを書
き換える前のカメラ本体の設定内容を示すデータをアン
ドゥーデータとして情報記憶部152に保存しておく。
この後、カメラコントロールボタン82又はマスターペ
デスタルツマミ84の操作が再度開始された場合には上
記処理を繰り返す。
【0062】カメラコントロールボタン82又はマスタ
ーペデスタルツマミ84の操作が停止した後、アンドゥ
ーボタン120がオンされた場合、コントローラ制御部
150は、アンドゥーデータとして保存しておいたカメ
ラ本体の設定内容を示すデータを読み出し、その更新前
のカメラ本体の設定内容となるように、コントロール信
号をカメラ制御部180、又はフィルター制御部190
に送信し、現状データをアンドゥーデータとして保存し
ておいたカメラ本体の設定内容のデータに書き換える。
ここで説明した場合のアンドゥー機能の具体的な処理手
順については、図4に示した手順がそのまま適用でき
る。
【0063】以上の処理により、操作者は、カメラ本体
の設定を変更した後でもアンドゥーボタン120を押す
ことにより容易且つ正確に元の設定に復帰させることが
できる。
【0064】尚、カメラコントロールボタン82のゲイ
ン切り換えボタン82AやNDフィルターボタン82E
等のように複数種の状態、例えばA、B、Cの状態を切
り換えるような場合であって、これらの切り換えが順送
りでしか行えない場合、即ち、A→B→Cの順でしか切
り換えられない場合において、コントローラ制御部15
0は、アンドゥー機能によって例えばBの状態からAの
状態に復帰させるときには、B→C→Aの順に切り換え
るようにコントロール信号を出力する。或いは、このよ
うな場合にはアンドゥー機能を使用できないようにして
もよい。
【0065】次に、アンドゥーボタン120がオンされ
る直前の操作がショット操作部100の操作によるショ
ットデータの変更であった場合について説明する。上述
のようにコントローラ制御部150はメモリーボタン1
04がオンの状態で8つのショットボタン102のいず
れかがオンされると、そのショットボタン102に対応
させて、そのときのテレビカメラのパン方位、チルト角
度、ズーム位置及びフォーカス位置をショットデータと
して情報記憶部152に格納する。このとき、既にショ
ットデータが登録済みのショットボタン102がオンさ
れた場合には、それまでそのショットボタン102に対
応して格納されていたショットデータをアンドゥーデー
タとして情報記憶部152に保存しておく。そして、シ
ョットボタン102がオンされた直後にアンドゥーボタ
ン120が押されたときには、アンドゥーデータとして
保存しておいた変更前のショットデータを有効なショッ
トデータとして復帰させる。これにより、ショットデー
タを一旦変更した場合であっても変更前の元のショット
データを容易に復帰させることができる。尚、ショット
操作部100の作動時間設定ツマミ106についてもア
ンドゥー機能を有効に作用させるようにしてもよい。
【0066】次に、アンドゥーボタン120がオンされ
る直前の操作がトレース操作部110の操作によるトレ
ースデータの変更であった場合について説明する。コン
トローラ制御部150はトレースモードボタン112が
オン、且つ、トレース書き込みモードボタン118がオ
ンの状態でトレースの内容(テレビカメラの一連の動
作)が教示され、書き込みモードボタン118がオフさ
れると、その教示されたトレースの内容が情報記憶部1
52にトレースデータとして格納される。このとき、既
にトレースデータが格納されていた場合には、そのトレ
ースデータをアンドゥーデータとして情報記憶部152
に保存しておく。そして、トレースデータの変更直後に
アンドゥーボタン120が押されたときには、アンドゥ
ーデータとして保存しておいた変更前のトレースデータ
を有効なトレースデータとして復帰させる。これによ
り、トレースデータを一旦変更した場合であっても変更
前の元のトレースデータを容易に復帰させることができ
る。
【0067】以上、上記説明では、アンドゥーボタン1
20を押すとその直前の操作をキャンセルし、その操作
前のテレビカメラの撮影状態又はデータの内容に復帰さ
せるようにしたが、アンドゥーボタンを所要の操作部材
に対応させて複数設け、アンドゥーボタンが押されたと
きには、そのアンドゥーボタンに対応する操作部材の最
後の操作によって変更された状態を変更前の状態に復帰
させるようにしてもよい。例えば、ジョイスティック4
2、フォーカスコントロールツマミ62、ズームシーソ
ーコントロールレバー64のそれぞれに対応させてアン
ドゥーボタンを設けるようにすれば、任意の順序で、ジ
ョイスティック42、フォーカスコントロールツマミ6
2、ズームシーソーコントロールレバー64の操作を行
った場合でも、ジョイスティック42に対応するアンド
ゥーボタンを押せば、パン方位及びチルト角度を変更前
の状態に復帰させることができ、フォーカスコントロー
ルツマミ62に対応するアンドゥーボタンを押せばフォ
ーカス位置を変更前の状態に復帰させることができ、ズ
ームシーソーコントロールレバー64に対応するアンド
ゥーボタンを押せばズーム位置を変更前の状態に復帰さ
せることができる。
【0068】また、上述したように、アンドゥーデータ
を複数保存できるようにした場合には、その個数を任意
に設定、変更できるように設定手段を設けてもよい。ま
た、この場合に、保存されているアンドゥーデータの数
を表示する表示手段を設けてもよいし、アンドゥーデー
タが保存可能な制限数に達しそうなときに、その旨の警
告を表示する表示手段を設けてもよい。
【0069】また、上記アンドゥー機能を有効又は無効
にする切換手段(スイッチ)を設けてもよく、更に、ど
の操作部材の操作に対してアンドゥー機能を有効又は無
効にするかを自由に設定する設定手段を設けてもよい。
【0070】また、上記説明では、雲台コントローラ1
2の操作が停止(無操作)となったときの状態をアンド
ゥーデータとして保存するようにしたが、これに限ら
ず、一定時間おきの状態をアンドゥーデータとして保存
するようにしてもよい。
【0071】また、上記実施の形態では、雲台10と、
雲台10に支持されたテレビカメラのレンズ装置及びカ
メラ本体の全てを操作する雲台コントローラ12におい
て、上述のようなアンドゥーボタン120を設けるよう
にした場合について説明したが、本発明は、雲台10、
レンズ装置、及び、カメラ本体のうちいずれか1つ又は
複数のものを操作するコントローラにおいても適用でき
る。
【0072】また、上述した情報記憶部152は、パー
ソナルコンピュータなどの外部機器の記憶手段で代用す
ることも可能である。また、ショットデータやトレース
データを記録するメモリとアンドゥーデータを記録する
メモリとは別のものでもよい。
【0073】また、上記実施の形態では、雲台コントロ
ーラ12の情報記憶部152に記憶されたショットデー
タ、トレースデータについて変更があった場合にアンド
ゥー機能によって元のデータに復帰できるようにした
が、これに限らず、雲台コントローラ12、レンズ装
置、カメラ本体、雲台10に記憶されている任意のデー
タ(カメラを制御するためのデータ)に変更があった場
合においてショットデータ、トレースデータと同様にア
ンドゥー機能によって元のデータに復帰できるようにし
てもよい。
【0074】また、アンドゥーデータとして記憶保存し
ておきたい場合には所定のスイッチ等を押してその旨を
指示してから所要の操作を行う等して、所望の状態だけ
アンドゥーデータとして記憶し復帰できるようにしても
よい。
【0075】また、本実施の形態では、各記憶手段がコ
ントローラ側に設けられているが、雲台10側に設けら
れていてもよい。更に、アンドゥー機能で元の状態に復
帰した後に、また逆の状態に復帰させることも可能であ
る。
【0076】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係るカメラ
システムによれば、カメラの撮影状態又はカメラの制御
のために保存されるデータが変更された場合にはその変
更前の撮影状態又はデータの内容を記憶保持するように
し、所定の復帰指示によってその記憶保持した変更前の
撮影状態又はデータを復帰できるようにしたため、変更
後のカメラの撮影状態やデータの内容が望ましくない場
合等において、カメラの撮影状態やデータの内容を変更
前の状態に容易且つ正確に復帰させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明に係るカメラシステムの一実施
の形態を示す全体構成図である。
【図2】図2は、雲台コントローラの操作部材の例を示
した平面図である。
【図3】図3は、カメラシステムの構成を示したブロッ
ク図である。
【図4】図4は、アンドゥー機能における処理手順の一
例を示したフローチャートである。
【符号の説明】
10…雲台、12…雲台コントローラ、40…雲台操作
部、42…ジョイスティック、60…レンズ操作部、6
2…フォーカスコントロールツマミ、64…ズームシー
ソーコントロールレバー、66…アイリスコントロール
ツマミ、70…エクステンダーボタン、80…カメラ操
作部、82…カメラコントロールボタン、100…ショ
ット操作部、110…トレース操作部、120…アンド
ゥーボタン、150…コントローラ制御部、152…情
報記憶部、160…雲台制御部、170…レンズ制御
部、180…カメラ制御部、190…フィルター制御部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コントローラの操作部の操作に基づいて
    カメラの撮影状態を制御するカメラシステムにおいて、 前記コントローラの操作部を操作することにより、前記
    カメラの撮影状態、又は、前記カメラの制御のために保
    存されるデータの内容が変更されると、該変更前のカメ
    ラの撮影状態、又は、前記データの内容を記憶保持する
    変更情報記憶手段と、 前記変更情報記憶手段に記憶保持されたカメラの撮影状
    態又は前記データの内容を復帰させることを指示する復
    帰指示手段と、 前記復帰指示手段によって復帰が指示されると、前記カ
    メラ、又は、前記カメラの制御のために保存されるデー
    タを、前記変更情報記憶手段によって記憶保持された前
    記カメラの撮影状態、又は、前記データの内容に復帰さ
    せる復帰手段と、 を備えたことを特徴とするカメラシステム。
  2. 【請求項2】 前記コントローラは、カメラのレンズ装
    置、カメラ本体、及び、カメラを支持する雲台のうちい
    ずれか1つ又は複数の機器を制御するコントローラであ
    ることを特徴とする請求項1のカメラシステム。
  3. 【請求項3】 前記変更情報記憶手段は、前記カメラの
    撮影状態、又は、前記カメラの制御のために保存される
    データの内容が変更される毎に、該変更前のカメラの撮
    影状態、又は、前記データの内容を1回分以上記憶し、
    前記復帰手段は、前記復帰指示手段によって復帰が指示
    される毎に、前記カメラ、又は、前記データを、1つ前
    の時点で前記変更情報記憶手段によって記憶保持された
    前記カメラの撮影状態、又は、前記データの内容に遡っ
    て復帰させることを特徴とする請求項1のカメラシステ
    ム。
JP2000051690A 2000-02-28 2000-02-28 カメラシステム Pending JP2001245196A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000051690A JP2001245196A (ja) 2000-02-28 2000-02-28 カメラシステム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000051690A JP2001245196A (ja) 2000-02-28 2000-02-28 カメラシステム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001245196A true JP2001245196A (ja) 2001-09-07

Family

ID=18573311

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000051690A Pending JP2001245196A (ja) 2000-02-28 2000-02-28 カメラシステム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001245196A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009098168A (ja) * 2007-10-12 2009-05-07 Fujinon Corp レンズ制御装置
JP2014165701A (ja) * 2013-02-26 2014-09-08 Canon Inc 撮影制御装置
JP6239704B1 (ja) * 2016-08-25 2017-11-29 株式会社日本ビデオシステム 電動雲台システム
US11683572B2 (en) 2020-07-22 2023-06-20 Canon Kabushiki Kaisha Lens apparatus and image pickup apparatus

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009098168A (ja) * 2007-10-12 2009-05-07 Fujinon Corp レンズ制御装置
JP2014165701A (ja) * 2013-02-26 2014-09-08 Canon Inc 撮影制御装置
JP6239704B1 (ja) * 2016-08-25 2017-11-29 株式会社日本ビデオシステム 電動雲台システム
JP2018033040A (ja) * 2016-08-25 2018-03-01 株式会社日本ビデオシステム 電動雲台システム
US11683572B2 (en) 2020-07-22 2023-06-20 Canon Kabushiki Kaisha Lens apparatus and image pickup apparatus

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3947726B2 (ja) 車載用表示制御装置、車載用表示装置、表示制御方法、制御プログラムおよび記録媒体
JP4776503B2 (ja) リモコン雲台システム
JPH08135889A (ja) 電動雲台、撮像装置および画像入力装置
JP2001245196A (ja) カメラシステム
JP3567448B2 (ja) リモコン雲台装置
JP3413573B2 (ja) テレビカメラの遠隔制御装置
JP3687163B2 (ja) ビデオカメラ装置
JP2002094868A (ja) リモコン雲台システム
JP3526882B2 (ja) テレビカメラの遠隔制御装置
JP3251342B2 (ja) テレビカメラの遠隔制御装置
JP3251319B2 (ja) テレビカメラの遠隔制御装置
JP3506464B2 (ja) テレビカメラの遠隔制御装置
JP2006253935A (ja) 雲台コントローラ
JP3496944B2 (ja) テレビカメラの遠隔制御装置
JP4069366B2 (ja) カメラ制御システム
JP2005027237A (ja) カメラ操作装置
JP2001086487A (ja) カメラ制御装置
JP3251341B2 (ja) テレビカメラの遠隔制御装置
JP2001091815A (ja) レンズ制御装置
JP3251340B2 (ja) テレビカメラの遠隔制御装置
JP2008124654A (ja) リモコン雲台システム
JP2001177822A (ja) カメラ制御装置
JP2004274333A (ja) 雲台コントローラ
JP2001160916A (ja) 自動追尾装置
JP2003259346A (ja) テレビカメラ制御方法