JP2001243515A - 入場管理システム - Google Patents

入場管理システム

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JP2001243515A JP2000051023A JP2000051023A JP2001243515A JP 2001243515 A JP2001243515 A JP 2001243515A JP 2000051023 A JP2000051023 A JP 2000051023A JP 2000051023 A JP2000051023 A JP 2000051023A JP 2001243515 A JP2001243515 A JP 2001243515A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 セキュリティ性が高く、不正入場の排除や入
場記録の取得をより確実に行うことのできる入場管理シ
ステムを提供する。また、使い勝手がよく省スペース、
省コストで実現できる入場管理システムを提供する。 【解決手段】 人間一人の単独通過を許容する挟幅通路
14を閉鎖するフラップ16a,16bは、カードリー
ダ22に入場希望者により提示されるICカードから読
み取ったパーソナルデータと入場管理システム10が予
め保持する許可パーソナルデータとが一致した場合、或
いは指紋情報読取器20で読み取った入場希望者の指紋
情報と入場管理システム10が予め保持する許可指紋情
報とが一致した場合に開放される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は入場管理システム、
特に、不正入場の排除や入場記録の管理をより確実に行
うことのできる入場管理システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来から入場許可を受けた特定の人物の
みに対して入場許可を行い通行や入室を許容すると共
に、入場記録等を管理するシステムがある。最も単純な
システムとしては、監視員を配置し、入場者のチェック
を行うものであるが、最近では、各種センサや個体認識
装置の発達に伴い、無人で入場者の識別を行うことがで
きる。その結果、自動で入場許可を行ったり入場記録を
取得するシステムが広く利用されるようになった。
【0003】例えば、自動ドアの近傍、例えば側方壁面
等にカード情報読取装置(例えば、磁気カードリーダや
ICカードリーダ)等を配置し、予め入室が許可された
人物のみが所持するカードの情報を前記カード情報読取
装置に読み取らせ、そのカードの情報が予め登録された
情報(入場許可情報)と一致した場合に自動ドアの開放
許可を出して、入場を許容するとともに、読み取ったカ
ードの情報に基づいて入場者の特定、入場時間等の管理
を行っている。
【0004】また、同様なカード情報読取装置を用いた
入場管理システムとして、鉄道や空港等の交通機関の改
札口や遊園地や博物館の入場口等に配置された改札機が
ある。この改札機は、人間一人が通行可能な程度の挟幅
通路の一部に開閉自在なゲート(フラップ)を配置し
て、所定のICカードや切符(磁気カード)をカード情
報読取装置に読み取らせ、そのICカードや切符が入場
を許可するデータを有する場合のみに前記ゲートの一時
的な開放を行い入場を許容する。この場合も読み取った
ICカード等の情報に基づいて入場者の特定、入場時
間、入場者数等の管理を行うことができる。
【0005】更にセキュリティ性の高い入場管理を行う
技術として、指紋照合装置を用いたシステムがある。指
紋照合装置は、予め入場を許可する個人の指紋(例え
ば、人差し指)を登録しておき、入場を希望する際に、
入場希望者に対して指紋照合装置に人差し指をかざさせ
て指紋を読み取り、登録した指紋と、読み取った指紋と
の照合を行い、両者が一致した場合のみ自動ドア等の扉
の開放許可を出して、入場を許容する。この場合も指紋
の読み取り動作に基づいて、入場者の特定、入場時間等
の管理を行うことができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
たようなカード情報読取装置を用いたシステムでは、I
Cカードや磁気カード等のカード使用者が正規所有者で
あるか否かの判断まではできない。そのため、不正にカ
ードを取得した第三者等の入場が容易に可能である。ま
た、カード情報読取装置や指紋照合装置を用いて自動ド
ア等の開閉制御を行うシステムにおいては、正規の入場
許可者に対して自動ドアの開放が行われた時に、便乗し
て入場許可を受けていない第三者が入場することも可能
であり、また、そのような第三者の入場記録を得ること
ができない。このように、不正入場者の排除や入場記録
の正確な取得という点では、上述のシステムは不十分で
ある。
【0007】また、一方で、正規入場許可者には、頻繁
に入場許可を求める常駐者と極たまにしか入場許可を求
めないゲスト入場者とが存在する。この場合、常駐者に
対してはICカードや磁気カードの取り扱いの煩雑さ
(カードの所持やカードの読み取り作業等)を解消する
ために指紋照合装置の利用が適し、ゲスト入場者に対し
ては個人の照合データの入力や保持を簡略化するために
カードの使用(例えば、ゲスト用カードの付与)が適し
ているが、カード情報読取装置による入場管理システム
と指紋照合装置による入場管理システムの併設は、スペ
ースやコストの増加を招き好ましくない。
【0008】本発明は上記従来の課題に鑑みなされたも
のであり、その目的は、セキュリティ性が高く、不正入
場の排除や入場記録の取得をより確実に行うことのでき
る入場管理システムを提供することにある。また、使い
勝手がよく省スペース、省コストが実現できる入場管理
システムを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、個人の指紋情報を読み取り可能な指紋情
報読取り部と、開閉可能なゲートを有し入場者の単独通
過を許容する狭幅通路と、前記指紋情報と予め登録され
た許可指紋情報が一致した場合に前記ゲートの開放を行
う入場制御部と、を含むことを特徴とする。
【0010】ここで、入場者の単独通過を許容する狭幅
通路とは、例えば人間一人が通常歩行姿勢で通過できる
程度の幅の通路であり、例えば、平行に立設された壁面
で形成され、開閉可能なゲートはその通路の閉鎖または
開放を行う。
【0011】この構成によれば、予め登録された許可指
紋情報と一致する指紋を有する入場許可を受けた許可者
一人のみのゲート通過が許容され、従来指紋照合と組み
合わせて用いられていたドア開閉制御に比して、単独で
セキュリティ性の高い単独入場許可を容易に行うことが
できると共に、入場記録を正確に取得することができ
る。
【0012】上記目的を達成するために、本発明は、パ
ーソナルデータを保持する記録媒体からパーソナルデー
タを読み取り可能なパーソナルデータ読取り部と、個人
の指紋情報を読み取り可能な指紋情報読取り部と、前記
パーソナルデータと所定の許可パーソナルデータが一致
するか、あるいは前記指紋情報が所定の許可指紋情報と
一致した場合に入場を許容する入場制御部と、を含むこ
とを特徴とする。
【0013】ここで、パーソナルデータとは、個人を特
定するデータであり、例えば、氏名(名称)や所属等の
簡易的な情報であったり、更に詳細な個人情報であって
もよい。また、記録媒体とは、例えば、磁気カードやI
Cカード等である。さらに、パーソナルデータ読取り部
は、例えば、磁気読み取り装置や高周波タグを使用した
非接触型の読取装置等である。
【0014】この構成によれば、パーソナルデータある
いは指紋情報が一致した場合に入場許可が行われるの
で、いずれか一方の方式で入場許可を受けていれば入場
することができる。その結果、パーソナルデータで入場
許可を受けた入場者と指紋情報で入場許可を受けた入場
者との両方を単一のシステムで入場管理することができ
る。
【0015】上記目的を達成するために、本発明は、パ
ーソナルデータを保持する記録媒体からパーソナルデー
タを読み取り可能なパーソナルデータ読取り部と、個人
の指紋情報を読み取り可能な指紋情報読取り部と、前記
パーソナルデータが所定の許可パーソナルデータと一致
し、かつ前記指紋情報が所定の許可指紋情報と一致した
場合に入場を許容する入場制御部と、を含むことを特徴
とする。
【0016】この構成によれば、入場許可に関し、パー
ソナルデータと指紋情報とで二重チェックが可能にな
り、よりセキュリティ性を向上することができる。
【0017】上記目的を達成するために、本発明は、個
人の指紋情報を含むパーソナルデータを保持する記録媒
体からパーソナルデータを読み取り可能なパーソナルデ
ータ読取り部と、個人の指紋情報を読み取り可能な指紋
情報読取り部と、前記パーソナルデータ読取り部で読み
取ったパーソナルデータの指紋情報と、前記指紋情報読
取り部で読み取った指紋情報との照合を行い、一致した
場合に入場を許容する入場制御部と、を含むことを特徴
とする。
【0018】この構成によれば、入場制御部側に照合用
の指紋情報を保持する必要が無いので、入場制御部側の
記録部容量の縮小が可能になり、装置の小型化やコスト
ダウンが可能になる。また、パーソナルデータから取得
した許可指紋情報と指紋情読取り部で取得した指紋情報
の照合にみで照合作業を行うことができるので、迅速か
つ正確に入場許可の良否を判定することができる。さら
に、入場希望者が記録媒体の正規所有者であるか否かの
照合が可能になるので、よりセキュリティ性を向上する
ことができる。
【0019】上記目的を達成するために、本発明は、上
記構成において、前記入場制御部は、入場者の単独通過
を許容する狭幅通路の閉鎖を行うゲートの開閉を行うこ
とを特徴とする。
【0020】この構成によれば、入場許可が行われた入
場希望者一人のみの通過が可能になり、よりセキュリテ
ィ性を向上することができる。
【0021】上記目的を達成するために、本発明は、上
記構成において、前記入場制御部は、前記挟幅通路の下
流側に設けられ前記ゲートの開閉に連動する開閉ドアの
開閉を行うことを特徴とする。
【0022】この構成によれば、二重ゲート構造にな
り、仮にゲートのフラップを跨いだり飛び越したりされ
ることがあっても、開閉ドアが閉まっていて通過できな
いのでよりセキュリティ性を向上することができる。
【0023】上記目的を達成するために、本発明は、上
記構成において、前記指紋情報読取り部の指挿入側に
は、指挿入補助用の立ち下がり部が形成されていること
を特徴とする。
【0024】ここで、前記指挿入補助用の立ち下がり部
とは、指紋情報読取り部に指紋を読み取らせるために指
を挿入する時に、挿入指以外の部分が指挿入動作に干渉
することを回避するための逃げ部分であり、例えば、垂
直面や斜面で形成されている。
【0025】この構成によれば、指紋情報読取り部に指
紋を読み取らせるための指挿入を容易に行うことができ
る。
【0026】上記目的を達成するために、本発明は、上
記構成において、前記パーソナルデータ読取り部は、前
記立ち下がり部の基部に形成されていることを特徴とす
る。
【0027】この構成によれば、パーソナルデータ読取
り部による記録媒体の提示と、指紋情報読取り部に対す
る指紋提示をスムーズに行うことが可能になる。例え
ば、指紋照合を行いつつ同じ手で記録媒体の提示が可能
になり、指紋読み込み動作途中に記録媒体の読み込み動
作を連続的にスムーズに行うことができる。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
(以下、実施形態という)を図面に基づき説明する。図
1(a),(b)には、本実施形態の入場管理システム
10を挟幅通路に適用した場合の上面図及び通路側側面
図が示され、図2(a),(b)には、図1の入場管理
システム10の挟幅通路出口側及び入口側の側面図が示
されている。
【0029】図1(a),(b)に示すように、入場管
理システム10は、入場方向Aに沿って配置される通路
形成フレーム12a,12bを有し、当該通路形成フレ
ーム12a,12bの対向距離Bは人間一人が通常歩行
姿勢で通過できる程度の幅(例えば、60cm程度)に
設定され挟幅通路14を形成している。挟幅通路14を
形成することにより、同じタイミングで複数の人間が通
過すること(例えば、横並び)を防止し、確実な通過認
識をできるようにしていると共に、不正通過を防止して
いる。前記通路形成フレーム12a,12bの通路内側
の一部(好ましくは、通路出口側に近い位置)に開閉自
在なゲートとしてフラップ16a,16bが形成されて
いる。このフラップ16a,16bは入場管理システム
10が通過許可待ちの場合に常時閉状態(図1(a)の
実線で示す閉鎖状態及び図2(a),(b)で示す状
態)にロックされ、挟幅通路14を通過することを禁止
している。なお、フラップ16a,16bの通路出口側
には図2(a)に示すように、進入禁止マーク18等が
付されることが好ましい。また、フラップ16a,16
bは通過許可が行われた場合にのみ開状態(図1(a)
の二点鎖線で示す状態)になり、通行許可者の通行を許
容する。なお、本実施形態では、観音開きタイプのフラ
ップ16a,16bを示しているが、通路の閉鎖及び開
放が可能な手段であれば、任意の構造が採用可能であ
り、例えばスライド式等でもよい。また、図示を省略し
ているが、通路形成フレーム12a,12bの外側に
は、壁等が配置され通行は挟幅通路14のみ可能になっ
ている。
【0030】本実施形態においては通路形成フレーム1
2a,12bのいずれか一方の入口側(本実施形態の場
合通路形成フレーム12aの入口側)に通行希望者が通
行許可を求めるために提示する情報の読取装置が配置さ
れている。本実施形態の場合情報の読取装置として、通
行希望者の指紋情報を読み取る指紋情報読取り部を有す
る指紋情報読取器20、通行希望者が提示可能なパーソ
ナルデータが記録された記録媒体、例えば磁気カードや
ICカード等のデータ(パーソナルデータ)を読み取る
パーソナルデータ読取り部を有するパーソナルデータ読
取装置22(以下、カードリーダ22という)が配置さ
れている。なお、このカードリーダ22は必要に応じて
記録媒体に通過データの書き込みを行うリード/ライト
機能を有してもよい。そして、次回のパーソナルデータ
の読み取りの時に、記録媒体に記録された履歴データを
合わせて読み込み、入場管理に活用してもよい。
【0031】前記指紋情報読取器20は、通行希望者が
指定の指(例えば、人差し指)を挿入可能な指挿入部2
0aを有している。この指挿入部20aは、指紋検出面
の保護(ゴミや汚れに対する保護)を行うと共に、指に
帯電した静電気の放電を行うために開閉カバー等を有す
ることが好ましい。指紋情報読取器20は、通行希望者
から読み取った指紋情報と予め登録されている許可指紋
情報との照合を行い、一致した場合のみ通行許可を行
う。この時、指紋情報の照合は、所定の特徴ポイント
(複数点)で行ってもよいし、指紋全体で行ってもよ
い。
【0032】また、前記カードリーダ22は、入場許可
を行うために必要なパーソナルデータを記録した磁気カ
ードをカード挿入口から受け入れ情報を読み取るカード
挿入式の磁気情報読取装置あってもよいし、ICカード
側から送信される情報を受信して必要な情報を得る通信
式のICカード情報読取装置であってもよい。このIC
カード情報読取装置の形態としては、ICカード側に埋
め込まれたバッテリの電力で送信される情報を受信する
タイプやICカード情報読取装置側のアンテナから送信
される電波によりICカード側が電力を得て、取得した
電力で送信される情報を受信するタイプ(高周波タグ)
等がある。特に、高周波タグは、ICカード側にバッテ
リを必要としないので、長期に亘り情報の交換が可能な
ので有用である。また、通信の場合、ICカードをIC
カード情報読取装置側のアンテナの送受信エリア内にか
ざせば情報の送受が行えるので、利用者はICカードを
保持したままの容易な読込動作のみが要求され、ICカ
ード情報読取装置側は、ICカードの搬送機構等を必要
としないので、システムの使い勝手が向上すると共に、
システム構成が簡略化される等の利点を有している。
【0033】図1(b)に示されるように、指紋情報読
取器20の指挿入側、すなわち指挿入部20aの手前
に、指挿入補助用の立ち下がり部20bが形成されてい
る。具体的には、指挿入部20aの手前側に段差が設け
られ、指挿入部20aに指を挿入しようとしたときに、
挿入以外の指が邪魔にならないように逃げ空間を形成し
ている。図1(b)において、前記立ち下がり部20b
は、ほぼ垂直に形成されているが、指の干渉を回避でき
れば、傾斜面で形成しても曲面で形成してもよい。ま
た、図1(b)に示すように、本実施形態では、立ち下
がり部20bの基部にカードリーダ22を配置してい
る。このように、カードリーダ22を指紋情報読取器2
0の手前側に配置することにより、指紋情報読取器20
とカードリーダ22による読み取り動作の両方が必要に
なった場合に両方の動作を連続的にスムーズに行うこと
ができる。つまり、指紋照合を行う側の手でICカード
等の保持が可能になり、指紋の提示と同時にICカード
の提示が可能になり、指紋読み込み動作途中にICカー
ド等の情報の読み込み動作が可能になる。また、指紋情
報読取器20またはカードリーダ22のいずれかの使用
を促す場合でも、指紋情報読取器20とカードリーダ2
2とが段違いに配置されていることにより、2種類の読
取装置の識別が容易になり使い勝手が向上する。
【0034】また、指紋情報読取器20には、ディスプ
レイ20cが配置され、指紋情報読取器20やカードリ
ーダ22の動作案内や入場管理システム10全体の動作
案内等を表示している。もちろん、上述のような動作案
内を行うディスプレイの配置は任意であり、例えば、入
場管理システム10の近傍の壁面や挟幅通路14の進路
方向の前方位置に大型ディスプレイ等を配置してもよ
い。また、これらの動作案内は、音声のみまたは表示と
音声の両方で行うようにしてもよい。
【0035】この他、通路形成フレーム12a,12b
には、挟幅通路14の通過状況を検出する通過検出セン
サが配置されている。この通過検出センサは、例えば、
光透過型や静電容量型のセンサで、所定の範囲の通過を
確認可能なエリアセンサ(複数の検出ヘッドを有する)
で構成されることが好ましく、本実施形態では、フラッ
プ16a,16bの入口側に第1領域センサ24a、出
口側に第2領域センサ24bが配置されている。この第
1領域センサ24aと第2領域センサ24bの反応タイ
ミングによって、挟幅通路14の通過方向や不正通行者
の検出を行うことができる。また、通路形成フレーム1
2a,12bには、不正の通行行為を行った場合等のア
ラーム表示や入場管理システムの動作状態の表示を行う
表示灯26が配置されている。もちろんこれらのアラー
ムは、前記ディスプレイ20cや入場管理システム10
の周囲に配置された動作案内を行うディスプレイ等を用
いてもよいし、アラームを音声で単独または表示と合わ
せて行ってもよい。
【0036】図3には、本実施形態の入場管理システム
10に含まれる入場制御部28の構成ブロック図が示さ
れている。入場制御部28は、CPU30を中心に構成
されている。CPU30には、指紋情報読取器20で読
み取った指紋情報と入場制御部28側が有する許可指紋
情報との照合を行う指紋情報照合部32、カードリーダ
22で読み取ったICカード等からの情報(パーソナル
データ)と、入場制御部28側が有するカード情報(許
可パーソナルデータ)との照合を行うカード情報照合部
34、各種情報の照合結果に基づきフラップ16a,1
6bの開閉を行うフラップ駆動部36、更に、後述する
自動ドア38の開閉制御を行うドア駆動部40、入場管
理システム10の動作案内やアラーム表示、動作状態等
をディスプレイ20cや他のディスプレイに表示するた
めの表示切換部42、第1領域センサ24a、第2領域
センサ24bからの信号に基づき挟幅通路14の通過状
況を検出する領域検出部44、他の上位機器46、例え
ば、入場管理システム10を設置した建物等の全体管理
を行うコンピュータや入場管理システム10に入場を許
可する基本データ(パーソナルデータや許可指紋情報
等)を入力するコンピュータとの通信(有線や無線)を
行う上位通信部48等が接続されている。
【0037】続いて、入場制御部28における制御手順
を図4、図5のフローチャートに従って説明する。
【0038】実施形態1.まず、指紋情報読取器20に
より取得する入場希望者の指紋情報、または、カードリ
ーダ22により取得する入場希望者のパーソナルデータ
のいずれかの照合により挟幅通路14の通行の許可を行
う場合を図4のフローチャートを用いて説明する。
【0039】前述したように、正規に入場許可を求める
者には、頻繁に入場許可を求める常駐者と極たまにしか
入場許可を求めないゲスト入場者とが存在する。この場
合、常駐者に対してはICカードや磁気カードの取り扱
いの煩雑さ(カードの所持やカードの読み取り作業等)
を解消するために指紋照合による入場許可が適してい
る。一方、一回のみの入場や数ヶ月に一度の入場しか希
望しないゲスト入場者に対しては個人の照合データを入
力したりシステムに保持することは、入力の手間やデー
タ保持のためのメモリ領域確保等を考慮すると実用的で
はない。特に入場希望者本人であるか否かまで確認でき
る指紋照合は、セキュリティ性や入場記録の正確性の点
では有効であるが、登録しておく指紋情報のデータ量が
大きいためゲスト入場者のための指紋照合データの保存
は、あまり好ましくない。そこで、本実施形態1では、
入用希望者に応じて、入場許可の形態を選択できるよう
に構成している。
【0040】まず、入場管理システム10が稼動を開始
すると、カードリーダ22によるカード読み取り待機状
態(S100−1)あるいは、指紋情報読取器20によ
る指紋読み取り待機状態(S100−2)になる。この
時、カードリーダ22の周囲には、例えば緑ランプを点
灯させ、指紋情報読取器20の指挿入部20aの周囲に
は、例えば、赤ランプを点灯させれば、入場希望者の注
意を容易に引くことができる。そして、CPU30は表
示切換部42を介してディスプレイ20cあるいは、他
の部分に配置されたディスプレイに、『カードを緑ラン
プの位置にかざすか、指を赤ランプ位置に挿入して下さ
い。』等の表示を行う。なお、この案内は、音声等で行
ってもよい。
【0041】もし、入場希望者が、ICカードをカード
リーダ22にかざした場合、ICカードに記録された入
場希望者のパーソナルデータが読み取られる(S101
−1)。前記ICカードは、一定の入場許可条件を取得
している人物のみに個人所有品として発行されるものや
一時的に臨時発行されるもがある。ICカードに記録さ
れているパーソナルデータは、所持者が常駐者等頻繁に
入場許可を求める人物である場合、例えば、氏名、所
属、入場許可先等の個人を特定する情報であり、極たま
にしか入場許可を求めないゲスト入場者の場合、ゲスト
NO、入場許可先等のゲストを特定する情報である。
(S101−1)において、パーソナルデータの読み取
りが行われたら、新たなICカードの提示、すなわち他
の人物による別のICカードの提示を禁止するために、
カードの読み取りを一時停止すると共に、CPU30は
表示切換部42を介してディスプレイ20c等で、『照
合中』等の表示を行う(S102−1)。
【0042】カードリーダ22によりICカードのパー
ソナルデータの読み取りが行われたら、カード情報照合
部34は、予め入場制御部28に登録されている許可パ
ーソナルデータとの照合を行う(S103−1)。前記
許可パーソナルデータは、正規に入場許可が行われてい
る人物の情報であり、ICカードの記録されているパー
ソナルデータに対応する項目が記載されている。もし、
登録された許可パーソナルデータと(S101−1)で
読み取ったパーソナルデータが一致した場合、一時的に
指紋による入場許可判定を禁止するために指紋情報読取
器20の動作を停止する(S104−1)。
【0043】また、登録された許可パーソナルデータと
(S101−1)で読み取ったパーソナルデータが一致
しない場合、領域検出部44を介して第1領域センサ2
4a、第2領域センサ24bの状態をチェックして、入
場許可前に挟幅通路14に進入してる者がいるか否かの
チェックを行う。まず、第1領域センサ24aがONし
たか否かを検出する(S105−1)。第1領域センサ
24aがONしていない場合は、入場許可前の挟幅通路
14への進入はないと判断して、(S100−1)に戻
り、正規の入場許可手続きを促す。一方、第1領域セン
サ24aがONした場合、フラップ16a,16bを突
破して(乗り越えて)挟幅通路14の出口側に向かう人
物がいるか否かの判断を行うため、第2領域センサ24
bがONしたか否かの判断を行う(S106−1)。第
2領域センサ24bがONしない場合、前述したような
不正入場が無いものと判断して、(S100−1)に戻
り、正規の入場許可手続きを促す。
【0044】一方、第2領域センサ24bのONが確認
された場合、不正入場が行われたものと判断して、入場
制御部28は不正処理を実行する(S107−1)。こ
の不正処理は、例えば、警報の発令、監視用カメラの動
作開始(記録の開始等)または動作切り換え(常時動作
のカメラのズームアップや不正前後を含む記録内容の保
存)、時刻の記録等が行われ、入場管理システム10に
よる入場管理処理の全面停止等の緊急処理を施す(S1
08−1)。
【0045】一方、入場希望者が、自分の指を指紋情報
読取器20の指挿入部20aに挿入した場合、指紋情報
読取器20によって入場希望者の指紋情報が読み取られ
る(S101−2)。指紋は人物特定を正確に行うこと
ができるため、特に常駐者等頻繁に入場許可を求める人
物の入場管理を行う場合や特に重要度の高い場所への入
場管理に適している。(S101−2)において、指紋
情報の読み取りが行われたら、新たな指紋の提示、すな
わち他の人物による指紋提示を禁止するために、指紋読
み取りを一時停止すると共に、CPU30は表示切換部
42を介してディスプレイ20c等で、『照合中』等の
表示を行う(S102−2)。
【0046】指紋情報読取器20により指紋情報の読み
取りが行われたら、指紋情報照合部32は、予め入場制
御部28に登録されている許可指紋情報との照合を行う
(S103−2)。前記許可指紋情報は、正規に入場許
可が行われている人物が予め登録した情報であり、許可
指紋情報の中には、指紋情報と共に、氏名、所属、入場
許可場所等が関連付けて記録されていると共に、更に詳
細情報を含んでもよい。もし、登録された許可指紋情報
と(S101−2)で読み取った指紋情報が一致した場
合、一時的にICカードによる入場許可判定を禁止する
ためにカードリーダ22の動作を停止する(S104−
2)。
【0047】また、登録された許可指紋情報と(S10
1−2)で読み取った指紋情報が一致しない場合、カー
ドリーダ22における処理と同様に、第1領域センサ2
4a、第2領域センサ24bを状態をチェックして、入
場許可前に挟幅通路14に進入してる者がいるか否かの
チェックを行う(S105−2〜S108−2)。
【0048】そして、照合OKの結果が得られ、(S1
04−1)または(S104−2)において、いずれか
の読み取り動作が停止したことが確認されると、入場制
御部28のCPU30は、フラップ16a,16bの開
放許可を出す(S109)。この時、フラップ16a,
16bの開放動作の安全及びフラップ16a,16bの
開放前の挟幅通路14への侵入者の排除を行うため、再
度、領域検出部44を介して第1領域センサ24a、第
2領域センサ24bがONしているか否かの確認を行う
(S110)。この時、もし、第1領域センサ24aま
たは第2領域センサ24bのONが確認された場合、侵
入者を挟幅通路14から退かせるために、CPU30は
表示切換部42を介してディスプレイ20c(または、
壁面等のディスプレイ)により『戻って下さい。』等の
警告を表示し(S111)、退いたか否かを再確認する
ために、第1領域センサ24a、第2領域センサ24b
の動作状態の確認を行う。なお、この警告は、音声で行
ってもよい。
【0049】(S110)で第1領域センサ24a、第
2領域センサ24bのONが確認されない場合、安全に
フラップ16a,16bの開放が行えると判断して、C
PU30はフラップ駆動部36に対して開放指示を出し
て、フラップ16a,16bの開放を行う(S11
2)。同時に、CPU30は表示切換部42を介してデ
ィスプレイ20c(または、壁面等のディスプレイ)に
より『お通り下さい。』等の表示を行う(S113)。
この表示も音声で行ったり、音声と表示を併用してもよ
い。
【0050】この後、入場制御部28のCPU30は、
フラップ16a,16bの閉鎖タイミングを検出するた
め、再度、領域検出部44を介して第1領域センサ24
a、第2領域センサ24bの動作状態の確認を行う。ま
ず、領域検出部44を介して第1領域センサ24aがフ
ラップ16a,16bの開放指示後にONしたか否かを
確認する(S114)。もし、第1領域センサ24aが
ONしたことが確認できた場合、入場許可を得た人物が
挟幅通路14を通り、第1領域センサ24aを通過した
と判断して、更に、第2領域センサ24bがフラップ1
6a,16bの開放指示後にONしたか否かを確認する
(S115)。そいて、第1領域センサ24a及び第2
領域センサ24bがON動作後、OFF動作(非検出状
態)したことが確認された場合(S116)、入場許可
を得た人物が挟幅通路14を通り、フラップ16a,1
6bを通過し、入場を完了したと判断して、CPU30
はフラップ駆動部36を介してフラップ16a,16b
の閉動作を行い(S117)、次の入場許可要求に備え
て、処理スタート状態(S100−1)及び(S100
−2)に戻る。
【0051】また、CPU30は(S114)におい
て、第1領域センサ24aがONしない場合も、第2領
域センサ24bの動作確認を行う(S118)。この
時、第2領域センサ24bがONしない場合、挟幅通路
14を誰も通過していないと判断して、(S113)に
戻り、『お通り下さい。』の標示を継続し、入場を促
す。一方、第1領域センサ24aがONしない状態で第
2領域センサ24bがONした場合、フラップ16a,
16bの開放に乗じて、挟幅通路14を逆進する人物が
いると判断して、CPU30は、フラップ駆動部36を
介して、フラップ16a,16bの閉動作を行うと共に
(S119)、表示切換部42を介してディスプレイ2
0c(または、壁面等のディスプレイ)により『通れま
せん。』等の警告を行う(S120)。この警告も音声
及び音声と表示の併用で行ってもよい。この場合、入場
希望者に対しては、CPU30は、処理スタート状態
(S100−1)及び(S100−2)に戻り、再度、
入場許可手続きを促す。
【0052】このように、実施形態1によれば、単一の
入場管理システム10により複数人数の同時通過を確実
に排除しつつ、入場希望者に応じて、指紋照合と、記録
媒体(ICカード等)照合を使い分け、入場許可を行う
ことが可能になるので、セキュリティ性を向上しつつ、
使い勝手のよい入場管理システムを実現することができ
る。また、指紋照合システムと、記録媒体(ICカード
等)照合システムの融合により配置スペースやコストの
増加を招かない入場管理システムを実現することができ
る。
【0053】なお、本実施形態1において、指紋情報読
取器20のみを設けた構成にすれば、入場希望者の指紋
情報を全て記録する必要があるが、不正入場を確実に排
除できるよりセキュリティ性の高いシステムを構築する
ことができる。
【0054】実施形態2.図5に示すフローチャートを
用いて、更にセキュリティ性を向上することのできる入
場管理システム10の制御手順を説明する。本実施形態
2においては、指紋照合と、記録媒体(ICカード等)
照合を併用している。つまり、両者の照合結果が共に一
致した場合にのみ入場許可を行っている。
【0055】まず、入場管理システム10が稼動を開始
すると、カードリーダ22によるカード読み取り待機状
態(S200−1)及び、指紋情報読取器20による指
紋読み取り待機状態(S200−2)になる。この時、
カードリーダ22の周囲には、例えば緑ランプを点灯さ
せ、指紋情報読取器20の指挿入部20aの周囲には、
例えば、赤ランプを点灯させれば、入場希望者の注意を
容易に引くことができる。また、CPU30は表示切換
部42を介してディスプレイ20cあるいは、他の部分
に配置されたディスプレイに、『カードを緑ランプの位
置にかざし、さらに指を赤ランプ位置に挿入して下さ
い。』等の表示を行う。なお、この案内は、音声や表示
と音声の組み合わせで行ってもよい。
【0056】入場希望者が、ICカードをカードリーダ
22にかざすと、ICカードに記録された入場希望者の
パーソナルデータが読み取られる(S201−1)。I
Cカードに記録されているパーソナルデータは前述した
実施形態1と同様の内容である。(S201−1)にお
いて、パーソナルデータの読み取りが行われたら、新た
なICカードの提示、すなわち他の人物による別のIC
カードの提示を禁止するために、カードの読み取りを一
時停止する(S202−1)。また、入場希望者が、自
分の指を指紋情報読取器20の指挿入部20aに挿入し
たら、指紋情報読取器20によって入場希望者の指紋が
読み取られる(S201−2)。(S201−2)にお
いて、指紋情報の読み取りが行われたら、新たな指紋の
提示、すなわち他の人物による指紋提示を禁止するため
に、指紋読み取りを一時停止する(S202−2)。
【0057】そして、入場制御部28のCPU30は、
カードリーダ22によりICカードのパーソナルデータ
の読み取りが行われたら、カード情報照合部34に対し
て、予め入場制御部28に登録されている許可パーソナ
ルデータとの照合を行わせ、指紋情報読取器20により
指紋情報の読み取りが行われたら、指紋情報照合部32
に対して、予め入場制御部28に登録されている許可指
紋情報との照合を行わせる。そして、カード情報照合部
34による照合と指紋情報照合部32による照合の両方
が一致しているか否かの判断を行う(S203)。
【0058】もし、両方の照合が一致した場合、入場制
御部28のCPU30は、フラップ16a,16bの開
放許可を出す(S204)。開放許可が出された後の処
理に関しては、前述した実施形態1と同じであり、同様
のステップ番号(S110〜S120)を付し、その説
明を省略する。
【0059】一方、(S203)において、カード情報
照合部34による照合と指紋情報照合部32による照合
のいずれか一方、または両方が一致していない場合、C
PU30は表示切換部42を介してディスプレイ20c
(または、壁面等のディスプレイ)により『データが正
しくありません。』や『入場できません。』等の案内を
表示する(S205)。この案内は音声で行っても音声
と表示とを併用してもよい。そして、CPU30は、実
施形態1と同様に、領域検出部44を介して、第1領域
センサ24a、第2領域センサ24bの状態をチェック
して、入場許可前に挟幅通路14に進入してる者がいる
か否かのチェックを行う。まず、第1領域センサ24a
がONしたか否かを検出する(S206)。第1領域セ
ンサ24aがONしていない場合は、入場許可前の挟幅
通路14への進入はないと判断して、(S200−1)
及び(S200−2)に戻り、正規の入場許可手続きを
促す。一方、第1領域センサ24aがONした場合、フ
ラップ16a,16bを突破して(乗り越えて)挟幅通
路14の出口側に向かう人物がいるか否かの判断を行う
ため、第2領域センサ24bがONしたか否かの判断を
行う(S207)。第2領域センサ24bがONしない
場合、前述したような不正入場が無いものと判断して、
(S200−1)及び(S200−2)に戻り、正規の
入場許可手続きを促す。
【0060】一方、第2領域センサ24bのONが確認
された場合、不正入場が行われたものと判断して、入場
制御部28は不正処理を実行する(S208)。この不
正処理は、例えば、警報の発令、監視用カメラの動作開
始(記録の開始等)または動作切り換え(常時動作のカ
メラのズームアップや不正前後を含む記録内容の保
存)、時刻の記録等が行われ、入場管理システム10に
よる入場管理処理の全面停止等の緊急処理を施す(S2
09)。
【0061】このように、実施形態2によれば、単一の
入場管理システム10により複数人数の同時通過を確実
に排除しつつ、二重の照合チェックにより極めてセキュ
リティ性の高い入場管理を行うことができる。
【0062】実施形態3.実施形態2においては、カー
ドリーダ22により読み取ったパーソナルデータの照合
と、指紋情報読取器20により読み取った指紋情報の照
合の両方を行うことにより、セキュリティ性の向上を図
ったが、実施形態3においては、セキュリティ性の向上
を行いつつ、入場管理システムの簡略化を行う例を説明
する。
【0063】実施形態3においてもカードリーダ22に
よるICカード等の記録媒体からのパーソナルデータの
読み取りと、指紋情報読取器20による指紋情報の読み
取りを行う。しかし、ICカード等の記録媒体には、前
述したような入場希望者の氏名や所属等に加え、入場希
望者の指紋情報が記憶されている。CPU30は、カー
ドリーダ22で読み取ったパーソナルデータの中から指
紋情報を抽出し、指紋情報照合部32に転送する。当該
指紋情報照合部32では、転送されてきたICカードか
らの指紋情報を許可指紋情報として認識し、指紋情報読
取器20で読み取った指紋情報と比較照合を行い、両者
が一致した場合にのみ、挟幅通路14の通過許可を行
う。
【0064】このように、ICカード等入場希望者が携
帯する記録媒体側に許可指紋情報を記憶させることによ
り、入場制御部28側でデータ量の大きな指紋情報を保
持する必要が無くなり、入場管理システム10側のメモ
リ容量等を縮小することが可能になり、システムに小型
化、低コスト化が行える。また、指紋情報照合部32に
おいて、指紋照合をする場合も照合対象が転送されてき
たカードリーダ22で取得した指紋情報(許可指紋情
報)と指紋情報読取器20で取得した指紋情報であるた
め、前述した実施形態のように入場制御部28側に記憶
した大量の許可指紋情報の中から指紋情報読取器20で
取得した指紋情報に対応する許可指紋情報を抽出する必
要が無くなり、照合作業を迅速かつ正確に行うことがで
きる。
【0065】なお、実施形態3の制御フローチャート
は、図5に示す実施形態2のフローチャートにおいて、
(S203)が、『ICカードからの指紋情報(許可指
紋情報)と指紋情報読取器からの指紋情報の照合がOK
か?』になり、他のステップは同じである。
【0066】また、実施形態3において、ICカードに
含まれる氏名や所属等の情報と入場制御部28側で保持
するパーソナルデータの比較を同時に行えばよりセキュ
リティ性を向上することができる。
【0067】前述した各実施形態において、挟幅通路1
4を入場許可を得ることなく通過する不正者の入場を阻
止するために、挟幅通路14の下流側に、挟幅通路14
の入場許可と連動する自動ドア38(図3参照)を配置
することが望ましい。つまり、図4のフローチャートの
(S109)や図5のフローチャートの(S204)で
通過許可が出た時にドア駆動部40により自動ドア38
を開放するようにすれば、二重のゲート構造とすること
ができるので、万が一挟幅通路14を入場許可を得るこ
となく通過した人物がいても更に先に入場することを確
実に阻止することが可能になる。
【0068】なお、図1(a),(b)及び図2
(a),(b)に示す入場管理システム10の通路形態
は一例であり、一度の入場許可に対し一人の通過を許容
する構造であれば、各実施形態と同様な効果を得ること
ができる。また、ICカード等の記録媒体に記憶される
パーソナルデータの内容も一例であり、必要に応じてデ
ータ項目を増減しセキュリティ性の調整を行うことが好
ましい。
【0069】また、図4、図5に示すフローチャートお
ける制御手順も一例であり、図4のフローチャートにお
いては、カードリーダ22によるICカード等の記録媒
体からのパーソナルデータの読み取りの結果が許可パー
ソナルデータと一致するか、指紋情報読取器20による
指紋情報の読み取りの結果と許可指紋情報とが一致した
場合に通過許可を出すと共に、適宜挟幅通路14の通過
状態のチェックを行う構成であれば、制御手順も適宜変
更可能であり、実施形態1と同様な効果を得ることがで
きる。同様に、図5のフローチャートにおいては、カー
ドリーダ22によるICカード等の記録媒体からのパー
ソナルデータの読み取りの結果が許可パーソナルデータ
と一致し、かつ指紋情報読取器20による指紋情報の読
み取りの結果と許可指紋情報とが一致した場合に通過許
可を出すと共に、適宜挟幅通路14の通過状態のチェッ
クを行う構成であれば、制御手順も適宜変更可能であ
り、実施形態2と同様な効果を得ることができる。
【0070】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
セキュリティ性が高く、不正入場の排除や入場記録の取
得をより確実に行うことのできる入場管理システムを得
ることができる。また、使い勝手がよく省スペース、省
コストで実現できる入場管理システムを得ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態に係る入場管理システム
を適用した挟幅通路の上面図及び通路側側面図である。
【図2】 本発明の実施の形態に係る入場管理システム
を適用した挟幅通路の出口側側面図及び入口側側面図で
ある。
【図3】 本発明の実施の形態に係る入場管理システム
の入場制御部の詳細を示す構成ブロック図である。
【図4】 本発明の実施の形態に係る入場管理システム
の実施形態1の制御手順を説明するフローチャートであ
る。
【図5】 本発明の実施の形態に係る入場管理システム
の実施形態2の制御手順を説明するフローチャートであ
る。
【符号の説明】
10 入場管理システム、12a,12b 通路形成フ
レーム、14 挟幅通路、16a,16b フラップ、
20 指紋情報読取器、22 パーソナルデータ読取装
置(カードリーダ)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // G07B 15/00 G07B 15/00 L (72)発明者 花田 安史 埼玉県浦和市上木崎1丁目13番8号 日本 信号株式会社与野事業所内 Fターム(参考) 2E250 AA04 AA12 BB04 BB05 BB25 DD09 FF44 3E027 EA10 EC10 3E038 AA01 AA11 BB04 CA02 CA06 CA07 DA07 DB06 EA02 FA03 JA03 5B047 AA25 5B058 CA15 KA31 KA38 YA11

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 個人の指紋情報を読み取り可能な指紋情
    報読取り部と、 開閉可能なゲートを有し入場者の単独通過を許容する狭
    幅通路と、 前記指紋情報と予め登録された許可指紋情報が一致した
    場合に前記ゲートの開放を行う入場制御部と、 を含むことを特徴とする入場管理システム。
  2. 【請求項2】 パーソナルデータを保持する記録媒体か
    らパーソナルデータを読み取り可能なパーソナルデータ
    読取り部と、 個人の指紋情報を読み取り可能な指紋情報読取り部と、 前記パーソナルデータが所定の許可パーソナルデータと
    一致するか、あるいは前記指紋情報が所定の許可指紋情
    報と一致した場合に入場を許容する入場制御部と、 を含むことを特徴とする入場管理システム。
  3. 【請求項3】 パーソナルデータを保持する記録媒体か
    らパーソナルデータを読み取り可能なパーソナルデータ
    読取り部と、 個人の指紋情報を読み取り可能な指紋情報読取り部と、 前記パーソナルデータが所定の許可パーソナルデータと
    一致し、かつ前記指紋情報が所定の許可指紋情報と一致
    した場合に入場を許容する入場制御部と、 を含むことを特徴とする入場管理システム。
  4. 【請求項4】 個人の指紋情報を含むパーソナルデータ
    を保持する記録媒体からパーソナルデータを読み取り可
    能なパーソナルデータ読取り部と、 個人の指紋情報を読み取り可能な指紋情報読取り部と、 前記パーソナルデータ読取り部で読み取ったパーソナル
    データの指紋情報と、前記指紋情報読取り部で読み取っ
    た指紋情報との照合を行い、一致した場合に入場を許容
    する入場制御部と、 を含むことを特徴とする入場管理システム。
  5. 【請求項5】 請求項2から請求項4のいずれかに記載
    のシステムにおいて、 前記入場制御部は、 入場者の単独通過を許容する狭幅通路の閉鎖を行うゲー
    トの開閉を行うことを特徴とする入場管理システム。
  6. 【請求項6】 請求項1または請求項5に記載のシステ
    ムにおいて、 前記入場制御部は、前記挟幅通路の下流側に設けられ前
    記ゲートの開閉に連動する開閉ドアの開閉を行うことを
    特徴とする入場管理システム。
  7. 【請求項7】 請求項1から請求項4記載のいずれかに
    記載のシステムにおいて、 前記指紋情報読取り部の指挿入側には、指挿入補助用の
    立ち下がり部が形成されていることを特徴とする入場管
    理システム。
  8. 【請求項8】 請求項7記載のシステムにおいて、 前記パーソナルデータ読取り部は、 前記立ち下がり部の基部に形成されていることを特徴と
    する入場管理システム。
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