JP2001242739A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2001242739A
JP2001242739A JP2000051169A JP2000051169A JP2001242739A JP 2001242739 A JP2001242739 A JP 2001242739A JP 2000051169 A JP2000051169 A JP 2000051169A JP 2000051169 A JP2000051169 A JP 2000051169A JP 2001242739 A JP2001242739 A JP 2001242739A
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nip
temperature
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heating element
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JP2000051169A
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Kazuhiro Kosuge
一弘 小菅
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、連続画像形成時に通常の紙間より
長い紙間で記録媒体がニップに搬送されることによる加
圧体昇温に起因して記録媒体と加圧体との間に生じるス
リップを防止し、安定した搬送速度で記録媒体をニップ
にて挟持搬送することができる画像形成装置を提供す
る。 【解決手段】 画像を担持する転写材をニップにて定着
フィルム101及び加圧ローラ102によって挟持搬送
して加熱及び加圧する定着装置を備える画像形成装置に
おいて、連続画像形成の際における先発の転写材の搬送
方向後端のニップ通過時から該転写材に後続する後発の
転写材の搬送方向先端のニップ突入時までの紙間間隔が
所定時間長より長い場合、記録媒体のニップ非通紙時間
長の少なくとも一部の時間長に亘り電源からヒータ10
5への電力供給を中断可能とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像を担持する記
録媒体をニップにてフィルム及び加圧体によって挟持搬
送して加熱及び加圧する定着装置を備える画像形成装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】電子写真方式を採用する画像形成装置に
あっては、省エネルギー、ウェイトタイムの短縮化から
オンデマンド定着を採用する定着装置を備える画像形成
装置が知られている。
【0003】かかる定着装置は、電源からの電力を受け
て発熱する加熱体と、該加熱体に接触摺動する無端帯状
の回転自在なフィルムと、該フィルムを介して上記加熱
体と圧接してニップを形成し回転する加圧体たる加圧ロ
ーラと、加熱体の温度を検知する温度検知手段と、該温
度検知手段の検知温度が目標温度となるよう電源から加
熱体への電力を制御する制御手段とを備え、トナー画像
を担持する記録媒体たる転写材を該ニップにてフィルム
及び加圧ローラによって挟持搬送して加熱及び加圧する
ようになっている。
【0004】又、かかる定着装置を備える画像形成装置
にあっては、露光ランプにハロゲンランプを用い、この
ハロゲンランプは発熱するため光学系近傍の枠体に外気
を吸引して原稿台ガラスの温度を下げるための冷却ファ
ンが設けられている画像形成装置が知られている。
【0005】この露光ランプは、原稿を照明すると上述
の如く、同時に多量の熱量を排出し、この熱によって原
稿台ガラスが昇温することが知られている。近年この露
光ランプを発熱しやすいランプから蛍光灯に代えた機械
も市場に登場してきているが、コスト等の問題によっ
て、現在は露光ランプとしてハロゲンランプが電子複写
機では一般的に使用されているのである。
【0006】そのため、露光ランプの発熱による原稿台
ガラスの昇温によって、その温度上がりすぎると、ユー
ザが原稿読取り部に触れたときに熱いという不快感を感
じたり、最悪火傷をしたり(安全規格上では80℃を超
えることは許されない。)、異常に温度が上昇すると原
稿台ガラスの割れが発生したりする虞がある。
【0007】そこで、上記の問題対策のため、かかる画
像形成装置では、光学系を冷却するためのファンが設け
られている。
【0008】又、コントローラの誤動作による異常現象
が発生した場合は露光ランプへの電力供給を遮断させる
ため、露光ランプには温度ヒューズが取り付けられてい
る。
【0009】このような温度上昇を通常状態で防止する
ため光学系には冷却ファンが取り付けられている。
【0010】しかし、この冷却ファンには、冷却ファン
の回転によって騒音が発生してしまったり、冷却ファン
が機外の空気を吸い込んで原稿台ガラス裏面に風を吹き
付けて冷却する方式のため機外の大気中の挨、塵を多量
に吸い込んで光学系のレンズ、ミラーが汚れ反射された
光量がダウンしたり画像に挨の影が現れてしまう虞があ
る。
【0011】特に後者の問題であり、対策のため防塵フ
ィルターを冷却ファンに設けたりし大気中の塵が本体内
部に入り込まないようにしているが、これだけでは充分
ではなく、サービスマンによって定期的に清掃しなけれ
ばならない。又、パーソナルユースの小型複写機におい
ては保守契約を結んでいない売り切りの商品であるた
め、このフィルターで充分塵が除去できないと、ユーザ
クレームが発生してしまう等の問題がある。
【0012】原稿台ガラスの温度は第一ミラー台がゆっ
くり移動する、つまりは拡大コピー時に最も温度が上昇
する。このため電子複写機の開発検討においては拡大率
を最も高く設定してガラス表面の温度を測定し、ユーザ
が触れても熱いと感じない温度までに温度の上昇が抑さ
えられるか、どうかを実験する。一般の電子複写機では
この最も厳しい条件をクリアできるように冷却ファンが
設計されており、考えうる最も厳しい条件でそれが、通
常の使い方とはかけ離れた条件下において温度上昇が抑
えられるように冷却ファンの風量や風向きを決定してい
るのが現状であると言える。
【0013】又、冷却ファンのON、OFFも実際のガ
ラスの温度とは関係なく、複写機が動作すると、そのタ
イミングと同期して回転を始めてしまい冬の朝一番の冷
え切った状態であっても、真夏の大量のコピー動作後も
同じシーケンスで動作してしまうのが現状である。
【0014】このような経緯で冷却ファンが設計されて
いるため、上述の機内汚れの問題もより深刻になるので
ある。
【0015】よって、近年原稿台ガラスの温度上昇を抑
さえるため、冷却ファンとして、大きなファンを用いる
のではなく、小型のファン用いて冷却する方法が考えら
れている。これは、ガラスの温度を検知しガラスの温度
が所定以上に到達した場合、スループットをダウンさせ
て原稿台ガラスに供給する熱量を減少させ原稿台ガラス
からの放熱量を増加させようとするものである。
【0016】例えば、コピースタートしたのち、設定枚
数のコピーが完了するまでの間、この場合第一ミラー台
がホームポジションにきた時期に温度検知センサ部で測
定された温度が危険温度の達しているか否か毎回判断し
ている。ここで仮に危険温度に到達するとダウンシーケ
ンス、つまりコピー速度をダウンさせて例えば通常1分
間当りのコピー枚数が12枚の機械であっても6枚程度
にダウンさせるのである。
【0017】このダウンシーケンスによって原稿台ガラ
スの温度、つまり原稿台ガラス近傍に配置した温度検知
センサの温度が一定以下になるとまた通常のスループッ
トになる。当然この前に設定枚数の複写が完了すると通
常のスループットに復帰する前にストップする。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このようなシ
ーケンスで機械を動作させた場合、次のような問題点が
発生した。
【0019】上記構成の定着装置は、転写材上のトナー
像を安定して定着させるために発熱体の温度制御を行っ
ているが加圧ローラについては温度制御手段をもたな
い。したがって、加熱体の温度が一定でも加圧ローラが
一定の温度になるとは限らず、転写材のサイズ、厚さ、
熱吸収性、及び転写材の間隔によって加圧ローラの温度
は変化するのである。したがって、上記スループットダ
ウン時は、転写材間隔が大幅に広がり、定着器を転写材
が通過していない空回転時間が大幅に増加するので、上
記加熱体から発せられる熱を加圧ローラが吸収する量が
増大し、通常のスループット時より加圧ローラの温度が
上昇してしまう。
【0020】図6は、連続通紙枚数と加圧ローラの温度
の関係を示したグラフである。
【0021】図6に示すように、約200枚連続通紙で
最高温度130℃に達した後、スループットダウンによ
り再び上昇し最高温度が150℃に達する。尚、図中で
はスループットダウンモードに入る枚数が250枚程度
になっているがこれは使用環境により異なる。
【0022】これにより、加圧ローラ表面層はPFAチ
ューブ等により形成されているため、材質の特性上一定
温度以上になると転写材搬送力が低下して加圧ローラと
転写材の間でスリップが発生して転写材搬送速度が著し
く低下する虞がある。
【0023】図7は、加圧ローラ温度と加圧ローラ搬送
力の関係を示したグラフである。
【0024】図7に示すように、140℃付近を境に加
圧ローラによる転写材搬送力が急激に低下することを実
験により確認している。
【0025】更に、定着装置において、加圧ローラ高温
時に吸湿した転写材をニップに通紙すると、転写材が保
持する水分の蒸発が激しくなるため、転写材と加圧ロー
ラの間に水蒸気層ができてより一層搬送力が低下して、
スリップが発生しやすくなる。
【0026】又、上記スリップが発生すると転写材上に
転写された画像が乱れたり、滞留ジャムが発生する虞が
ある。
【0027】そこで、本発明は、連続画像形成時に通常
の紙間より長い紙間で記録媒体がニップに搬送されるこ
とによる加圧体昇温に起因して記録媒体と加圧体との間
に生じるスリップを防止し、安定した搬送速度で記録媒
体をニップにて挟持搬送することができる画像形成装置
の提供を目的とする。
【0028】
【課題を解決するための手段】本出願によれば、上記目
的は、電源からの電力を受けて発熱する加熱体と、該加
熱体に接触摺動する無端帯状の回転自在なフィルムと、
該フィルムを介して上記加熱体と圧接してニップを形成
し回転する加圧体と、加熱体の温度を検知する温度検知
手段と、該温度検知手段の検知温度が目標温度となるよ
う電源から加熱体への電力を制御する制御手段とを備
え、画像を担持する記録媒体を該ニップにてフィルム及
び加圧体によって挟持搬送して加熱及び加圧する定着装
置を備える画像形成装置において、連続画像形成の際に
おける先発の記録媒体の搬送方向後端のニップ通過時か
ら該記録媒体に後続する後発の記録媒体の搬送方向先端
のニップ突入時までの紙間間隔が所定時間長より長い場
合、記録媒体のニップ非通紙時間長の少なくとも一部の
時間長に亘り電源から加熱体への電力供給を中断可能な
中断手段を備えているという第一の発明によって達成さ
れる。
【0029】又、本出願によれば、上記目的は、電源か
らの電力を受けて発熱する加熱体と、該加熱体に接触摺
動する無端帯状の回転自在なフィルムと、該フィルムを
介して上記加熱体と圧接してニップを形成し回転する加
圧体と、加熱体の温度を検知する温度検知手段と、該温
度検知手段の検知温度が目標温度となるよう電源から加
熱体への電力を制御する制御手段とを備え、画像を担持
する記録媒体を該ニップにてフィルム及び加圧体によっ
て挟持搬送して加熱及び加圧する定着装置を備える画像
形成装置において、記録媒体の搬送路上の所定位置での
記録媒体の有無を検知する記録媒体検知体を備え、記録
媒体検知体は、記録媒体の搬送方向での異なる位置で記
録媒体の有無を検知するよう記録媒体の搬送路上に二つ
以上設けられ、中断手段は、該記録媒体検知体による記
録媒体の有無に連動して電源から加熱体への電力を供給
又は中断に切り換え、記録媒体のニップ非通紙時のうち
の所定時間に亘り電源から加熱体への電力供給を中断す
るよう構成されているという第二の発明によっても達成
される。
【0030】更に、本出願によれば、上記目的は、電源
からの電力を受けて発熱する加熱体と、該加熱体に接触
摺動する無端帯状の回転自在なフィルムと、該フィルム
を介して上記加熱体と圧接してニップを形成し回転する
加圧体と、加熱体の温度を検知する温度検知手段と、該
温度検知手段の検知温度が目標温度となるよう電源から
加熱体への電力を制御する制御手段とを備え、画像を担
持する記録媒体を該ニップにてフィルム及び加圧体によ
って挟持搬送して加熱及び加圧する定着装置を備える画
像形成装置において、記録媒体の搬送路上の所定位置で
の記録媒体の有無を検知する記録媒体検知体を備え、中
断手段は、該記録媒体検知体による記録媒体の無の時間
長さが、予め設定された所定時間長の紙間間隔以上であ
る際に、記録媒体のニップ非通紙時のうちの所定時間に
亘り電源から加熱体への電力供給を中断するよう構成さ
れているという第三の発明によっても達成される。
【0031】即ち、本出願にかかる第一の発明にあって
は、連続画像形成の際における先発の記録媒体の搬送方
向後端のニップ通過時から該記録媒体に後続する後発の
記録媒体の搬送方向先端のニップ突入時までの紙間間隔
が所定時間長より長い場合、記録媒体のニップ非通紙時
間長の少なくとも一部の時間長に亘り電源から加熱体へ
の電力供給が中断される。
【0032】又、本出願にかかる第二の発明にあって
は、記録媒体検知体による記録媒体の有無に連動して電
源から加熱体への電力を供給又は中断に切り換え、記録
媒体のニップ非通紙時のうちの所定時間に亘り電源から
加熱体への電力供給が中断される。
【0033】更に、本出願にかかる第三の発明にあって
は、記録媒体検知体による記録媒体の無の時間長さが、
予め設定された所定時間長の紙間間隔以上である際に、
記録媒体のニップ非通紙時のうちの所定時間に亘り電源
から加熱体への電力供給が中断される。
【0034】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態に関し
て、添付図面に基づき説明する。
【0035】(第一の実施形態)先ず、本発明の第一の
実施形態にかかる画像形成装置の一例として、電子写真
方式の画像形成装置(以下、電子複写機という)につい
て説明する。
【0036】図1は、かかる電子複写機の概略構成を示
す縦断面図である。
【0037】かかる電子複写機は、図1に示すように、
上フレーム31と下フレーム32が給紙側ヒンジ33で
結合され、上フレーム31はここを支軸に揺動自在に開
閉するようなクラムシェル(ワニ口)タイプの構成とな
っている。
【0038】原稿台34上に載置された原稿は原稿台3
4に沿って移動する露光ランプ35で照射され、原稿で
反射した光像は移動ミラー36で光路長を調整され、レ
ンズ46をとおり、固定ミラー37で反射してプロセス
カートリッジ38に備える感光ドラム39に結像する。
【0039】プロセスカートリッジ38とは、帯電手
段、現像手段及びクリーニング手段と感光ドラム39と
を一体的にカートリッジ化し、このカートリッジを複写
機本体に対して着脱可能とするものである。或は帯電手
段、現像手段、クリーニング手段の少くとも一つと感光
ドラムとを一体的にカートリッジ化して複写機本体に着
脱可能とするものであり、感光ドラム39は図示矢印方
向に回転し、この回転による表面の感光体の移動に従っ
て一様帯電、上記光像の結像による潜像形成、現像が行
われ、感光ドラム39上にトナー像が形成される。
【0040】一方、給紙カセット40から給紙ローラ4
1で一枚宛送り出される転写材は、搬送路と搬送ローラ
からなる給紙搬送手段42によってレジストローラ43
に送られ、上記感光ドラム39上のトナー像と同期がと
られ感光ドラム39と転写ローラ44の間に送られる。
【0041】そして、上記トナー像が転写材上に転写さ
れ、その転写後、ベルト搬送手段45でトナー像を支持
した転写材が定着装置たる定着器25へ送られ、定着器
25でトナー像を定着された転写材は機外へ排出され
る。
【0042】又、かかる電子複写機は、搬送する転写材
の有無を検知するための記録媒体検知体たるレジスト前
センサー23、排紙センサー24が設けられている。
【0043】次に、定着器25について説明する。
【0044】電子複写機おいては、電子写真画像の定着
のための定着装置として、省エネルギー、ウェイトタイ
ムの短縮化からオンデマンド定着が採用されており、か
かる定着器25は図2に示すように構成されている。
【0045】定着器25は、図2に示すように、加熱体
たるヒータ105と、フィルムたる定着フィルム101
と、定着フィルム101を介して加熱体に圧接しニップ
を形成する加圧体たる加圧ローラ102と、温度検知手
段たる温度検知センサー106と、制御手段及び中断手
段たる制御回路(図示せず)とを備えている。
【0046】定着フィルム101は、ヒータ105を保
持する第一ステー部材103によって内周面がガイドさ
れている。
【0047】第一ステー部材103は、定着器25の長
手方向の熱伝導を良くして温度分布ムラの低減を図るた
めのアルミニウム等の金属材料で構成される第二ステー
部材104によって、バネ材107からの加圧力が均一
加えられている。
【0048】温度検知センサー106は、ヒータ105
の定着フィルム101と反対側の面に配設され、ヒータ
105の温度を検知するようになっている。温度検知セ
ンサー106の検知温度に基づき、制御回路によってヒ
ータ105が目標温度になるよう電源(図示せず)から
ヒータ105への電力供給が制御される。
【0049】加圧ローラ102は、芯金102aと、ソ
リッドシリコンゴム102bと、PFAチューブ102
cとを有し、フレーム(図示せず)に軸受(図示せず)
を介して回転自在に支持され、メインモータ(図示せ
ず)によって図示矢印A方向(反時計方向)に回転駆動
されるようになっている。
【0050】次に、本実施形態にかかる電子複写機にお
ける転写材搬送について説明する。
【0051】かかる電子複写機にあっては、露光ランプ
35はハロゲンランプを用いているが、このハロゲンラ
ンプは発熱するため、光学系近傍の枠体には光学系の冷
却ファン30が設けられている。この冷却ファン30は
外気を吸引して原稿台ガラスの温度を下げる効果があ
る。
【0052】又、本実施形態では、原稿台ガラスの温度
上昇を抑さえるため、大きな冷却ファンを用いるのでは
なく、小型の冷却ファンを用い冷却する方法を採ると共
に、ガラスの温度を検知しガラスの温度が所定以上に到
達した場合、スループットをダウンさせて原稿台ガラス
に供給する熱量を減少させ原稿台ガラスからの放熱量を
増加させようとするものである。
【0053】かかる電子複写機にあっては、コピースタ
ートしたのち、設定枚数のコピーが完了するまでの間、
この場合第一ミラー台がホームポジションにきた時期に
温度検知センサ部で測定した温度が危険温度の達してい
るか否か毎回判断している。ここで仮に危険温度に到達
するとダウンシーケンス、つまりコピー速度をダウンさ
せて例えば通常1分間当りのコピー枚数が12枚の機械
であっても6枚程度にダウンさせるのようになってい
る。
【0054】このダウンシーケンスによって原稿台ガラ
スの温度、つまり原稿台ガラス近傍に配置した温度検知
センサの温度が一定以下になるとまた通常のスループッ
トになる。当然この前に設定枚数の複写が完了すると通
常のスループットに復帰する前にストップする。
【0055】図3、図4は、本実施形態にかかる電子複
写機の通常のスループット時と上記で述べた原稿台ガラ
ス昇温に連動したスループットダウンシーケンス動作時
とにおけるヒータ105への通電のON−OFFとレジ
スト前センサー23、排紙センサー24のON−OFF
と定着器25の定着フィルム101と加圧ローラ102
により形成される定着ニップでの紙有り無しとの関係を
それぞれ示したものである。
【0056】ヒータ105ヘの通電は、ヒータ105が
目標温度になるように温度検知センサー106の温度を
モニターしながら制御回路(図持せず)によりヒータ1
05に印加する電圧を変化させているがここでは省略し
てON−OFFのみを図3、図4に記している。
【0057】図3において、通常のスループット時のコ
ピースピードは毎分12枚である。この時ヒータ105
へは常時通電されている。
【0058】図4に示すように、スループットダウンに
よりコピースピードが毎分6枚になった時は、レジスト
前センサー23がONしてから1sec後にヒータ10
5ヘの通電をスタートさせ、転写材後端が定着ニップを
通過し終わった直後に排紙センサー24がOFFになる
タイミングでヒータ105ヘの通電を停止する。
【0059】上記のシーケンスにより、スループットダ
ウン時に、常時ヒータに通電する場合と比較して単位時
間当たりの通電時間を約50%に減らすことができ、定
着器25のニップの転写材非通紙時間長さによらず転写
材のニップ非通紙時における合計通電時間を通常のスル
ープット時と同じにすることができる。したがって、加
圧ローラ102がヒータ105から吸収する熱量を通常
のスループット時と同等にすることができるので、加圧
ローラ102の表面温度通常のスループット時と同じに
保つことができるのである(図5参照)。
【0060】(第二の実施形態)次に、本発明の第二の
実施形態について説明する。尚、第一の実施形態と同様
の構成に関しては、同一符号を付し、その説明を省略す
る。
【0061】第一の実施形態ではスループットダウンシ
ーケンスに連動してヒータヘの通電を制御するが、本実
施形態では、レジスト前センサー23又は排紙センサー
24により転写材間隔を検知し、設定した転写材間隔以
上になったら第一の実施形態と同様に、転写材のニップ
非通紙時間長の少なくとも一部で電源からヒータ105
への電力供給を中断し、第一の実施形態と同様の効果を
得ることができる。
【0062】又、本実施形態では、第一の実施形態の効
果に加え、転写材間隔の検知に連動して行うため、光学
系昇温対策の他に例えば小サイズ転写材連続通紙時の加
圧ローラ102長手方向端部昇温対策等の転写材間隔の
異なる複数のスループットダウンモードが存在する場合
にヒータ105ヘの通電制御モードに入る条件を簡単に
変更できる利点がある。
【0063】
【発明の効果】以上説明したように、本出願にかかる第
一の発明によれば、連続画像形成の際における先発の記
録媒体の搬送方向後端のニップ通過時から該記録媒体に
後続する後発の記録媒体の搬送方向先端のニップ突入時
までの紙間間隔が所定時間長より長い場合、記録媒体の
ニップ非通紙時間長の少なくとも一部の時間長に亘り電
源から加熱体への電力供給が中断されるので、連続画像
形成時に通常の紙間より長い紙間で記録媒体がニップに
搬送されることによる加圧体昇温に起因して記録媒体と
加圧体との間に生じるスリップを防止し、安定した搬送
速度で記録媒体をニップにて挟持搬送することができ
る。
【0064】又、本出願にかかる第二の発明によれば、
記録媒体検知体による記録媒体の有無に連動して電源か
ら加熱体への電力を供給又は中断に切り換え、記録媒体
のニップ非通紙時のうちの所定時間に亘り電源から加熱
体への電力供給が中断されるので、連続画像形成時に通
常の紙間より長い紙間で記録媒体がニップに搬送される
ことによる加圧体昇温に起因して記録媒体と加圧体との
間に生じるスリップを防止し、安定した搬送速度で記録
媒体をニップにて挟持搬送することができる。
【0065】更に、本出願にかかる第三の発明によれ
ば、記録媒体検知体による記録媒体の無の時間長さが、
予め設定された所定時間長の紙間間隔以上である際に、
記録媒体のニップ非通紙時のうちの所定時間に亘り電源
から加熱体への電力供給が中断されるので、連続画像形
成時に通常の紙間より長い紙間で記録媒体がニップに搬
送されることによる加圧体昇温に起因して記録媒体と加
圧体との間に生じるスリップを防止し、安定した搬送速
度で記録媒体をニップにて挟持搬送することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施形態にかかる画像形成装置
の概略構成を示す断面図である。
【図2】図1の画像形成装置に備えられた定着装置の概
略構成を示す断面図である。
【図3】本発明の第一の実施形態における通常の紙間で
の記録媒体搬送時の記録媒体検知体の検知結果とニップ
での記録媒体有無とヒータの通電状況とのタイミングの
関係を示す図である。
【図4】本発明の第一の実施形態における通常の紙間よ
り長い紙間での記録媒体搬送時の記録媒体検知体の検知
結果とニップでの記録媒体有無とヒータの通電状況との
タイミングの関係を示す図である。
【図5】本発明の第一の実施形態における加圧体の表面
温度と記録媒体のニップ通紙枚数との関係を示す図であ
る。
【図6】従来における加圧体の表面温度と記録媒体のニ
ップ通紙枚数との関係を示す図である。
【図7】加圧体の記録媒体搬送力と加圧体の表面温度と
の関係を示す図である。
【符号の説明】
23 レジスト前センサー(記録媒体検知体) 24 排紙センサー(記録媒体検知体) 25 定着器(定着装置) 101 定着フィルム(フィルム) 102 加圧ローラ(加圧体) 105 ヒータ(加熱体) 106 温度検知センサー(温度検知手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H027 DA12 DA38 DC05 DE07 DE10 EA12 EA15 ED16 ED25 EE01 JC08 JC13 JC16 2H033 AA14 BA09 BA11 BA12 BA25 BB30 BB34 BB38 BE03 CA04 CA07 CA22 CA23 CA30 CA37 CA45 9A001 BB06 HH34 HZ23 JJ35 KK42

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電源からの電力を受けて発熱する加熱体
    と、該加熱体に接触摺動する無端帯状の回転自在なフィ
    ルムと、該フィルムを介して上記加熱体と圧接してニッ
    プを形成し回転する加圧体と、加熱体の温度を検知する
    温度検知手段と、該温度検知手段の検知温度が目標温度
    となるよう電源から加熱体への電力を制御する制御手段
    とを備え、画像を担持する記録媒体を該ニップにてフィ
    ルム及び加圧体によって挟持搬送して加熱及び加圧する
    定着装置を備える画像形成装置において、連続画像形成
    の際における先発の記録媒体の搬送方向後端のニップ通
    過時から該記録媒体に後続する後発の記録媒体の搬送方
    向先端のニップ突入時までの紙間間隔が所定時間長より
    長い場合、記録媒体のニップ非通紙時間長の少なくとも
    一部の時間長に亘り電源から加熱体への電力供給を中断
    可能な中断手段を備えていることを特徴とする画像形成
    装置。
  2. 【請求項2】 電源からの電力を受けて発熱する加熱体
    と、該加熱体に接触摺動する無端帯状の回転自在なフィ
    ルムと、該フィルムを介して上記加熱体と圧接してニッ
    プを形成し回転する加圧体と、加熱体の温度を検知する
    温度検知手段と、該温度検知手段の検知温度が目標温度
    となるよう電源から加熱体への電力を制御する制御手段
    とを備え、画像を担持する記録媒体を該ニップにてフィ
    ルム及び加圧体によって挟持搬送して加熱及び加圧する
    定着装置を備える画像形成装置において、記録媒体の搬
    送路上の所定位置での記録媒体の有無を検知する記録媒
    体検知体を備え、記録媒体検知体は、記録媒体の搬送方
    向での異なる位置で記録媒体の有無を検知するよう記録
    媒体の搬送路上に二つ以上設けられ、中断手段は、該記
    録媒体検知体による記録媒体の有無に連動して電源から
    加熱体への電力を供給又は中断に切り換え、記録媒体の
    ニップ非通紙時のうちの所定時間に亘り電源から加熱体
    への電力供給を中断するよう構成されていることを特徴
    とする画像形成装置。
  3. 【請求項3】 電源からの電力を受けて発熱する加熱体
    と、該加熱体に接触摺動する無端帯状の回転自在なフィ
    ルムと、該フィルムを介して上記加熱体と圧接してニッ
    プを形成し回転する加圧体と、加熱体の温度を検知する
    温度検知手段と、該温度検知手段の検知温度が目標温度
    となるよう電源から加熱体への電力を制御する制御手段
    とを備え、画像を担持する記録媒体を該ニップにてフィ
    ルム及び加圧体によって挟持搬送して加熱及び加圧する
    定着装置を備える画像形成装置において、記録媒体の搬
    送路上の所定位置での記録媒体の有無を検知する記録媒
    体検知体を備え、中断手段は、該記録媒体検知体による
    記録媒体の無の時間長さが、予め設定された所定時間長
    の紙間間隔以上である際に、記録媒体のニップ非通紙時
    のうちの所定時間に亘り電源から加熱体への電力供給を
    中断するよう構成されていることを特徴とする画像形成
    装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013178455A (ja) * 2012-02-09 2013-09-09 Ricoh Co Ltd 定着装置及び画像形成装置
JP2013178453A (ja) * 2012-02-09 2013-09-09 Ricoh Co Ltd 定着装置及び画像形成装置
JP2019078916A (ja) * 2017-10-26 2019-05-23 コニカミノルタ株式会社 画像形成装置及び故障箇所推定方法

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