JP2005134662A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2005134662A
JP2005134662A JP2003370813A JP2003370813A JP2005134662A JP 2005134662 A JP2005134662 A JP 2005134662A JP 2003370813 A JP2003370813 A JP 2003370813A JP 2003370813 A JP2003370813 A JP 2003370813A JP 2005134662 A JP2005134662 A JP 2005134662A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
temperature
image forming
heating body
forming apparatus
normally
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2003370813A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasushi Fujiwara
靖史 藤原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Brother Industries Ltd filed Critical Brother Industries Ltd
Priority to JP2003370813A priority Critical patent/JP2005134662A/ja
Priority to US10/971,027 priority patent/US7212754B2/en
Publication of JP2005134662A publication Critical patent/JP2005134662A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G15/00Apparatus for electrographic processes using a charge pattern
    • G03G15/20Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for fixing, e.g. by using heat
    • G03G15/2003Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for fixing, e.g. by using heat using heat
    • G03G15/2014Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for fixing, e.g. by using heat using heat using contact heat
    • G03G15/2039Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for fixing, e.g. by using heat using heat using contact heat with means for controlling the fixing temperature
    • G03G15/2046Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for fixing, e.g. by using heat using heat using contact heat with means for controlling the fixing temperature specially for the influence of heat loss, e.g. due to the contact with the copy material or other roller
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G2215/00Apparatus for electrophotographic processes
    • G03G2215/00025Machine control, e.g. regulating different parts of the machine
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G2221/00Processes not provided for by group G03G2215/00, e.g. cleaning or residual charge elimination
    • G03G2221/16Mechanical means for facilitating the maintenance of the apparatus, e.g. modular arrangements and complete machine concepts
    • G03G2221/18Cartridge systems
    • G03G2221/1823Cartridges having electronically readable memory

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Fixing For Electrophotography (AREA)
  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)

Abstract

【課題】 画像形成動作中に加熱体の温度が正常に上昇しない原因を的確に判断する。
【解決手段】 印刷動作が行われている状態で、加熱ローラを加熱するヒータへの通電がされているにもかかわらず、加熱ローラの温度を検出するサーミスタの検出温度が上昇しない状態が15秒間継続した場合には(S340:YES)、加熱ローラの温度が正常に上昇しないと判定して、新たな用紙についての印刷動作の開始を禁止した状態で(S390,S400)、S340と同様の判定処理を再度行う(S430)。この判定処理において、加熱ローラの温度が正常に上昇すると判定した場合には(S430:NO)、エラー状態とせず、印刷動作を再開する(S350)。一方、加熱ローラ31の温度が正常に上昇しないと判定した場合には(S430:YES)、印刷動作を禁止する(S440,S450)。
【選択図】 図6

Description

本発明は、記録媒体上に転写された現像剤像を熱定着させることにより画像を形成する画像形成装置に関するものである。
従来、例えばレーザプリンタのように、用紙等の記録媒体を搬送しつつ、その記録媒体上に現像剤像を転写し、その現像剤像を熱定着させることにより画像を形成する画像形成装置が知られている。こうした画像形成装置は、一般に、高温に加熱された状態で記録媒体と接触することによりその記録媒体上に転写されている現像剤像を熱定着させる加熱ローラ等の加熱体と、この加熱体の温度を検出する温度センサとを備えており、温度センサの検出温度に基づいて加熱体の温度を熱定着に適した温度に制御する。
このような画像形成装置では、例えば、加熱体を加熱するための熱源が故障して加熱体が正常に加熱されなくなったり、加熱体と温度センサとの位置関係の変化等により温度センサが加熱体の温度を正常に検出できなくなったりすると、加熱体の温度制御を正常に行うことができなくなる。
そこで、温度センサの検出温度に基づき、加熱体の温度が正常でないと判定した場合には画像形成動作を行えないようにしたものがある。ただし、ノイズにより温度センサが一時的に誤検出したような場合にまで即座に画像形成動作を行えないようにしてしまうのは好ましくないため、加熱体の温度が正常でないと判定した回数を計数し、その回数が所定値に到達するまでは画像形成動作を再開可能とし、所定値に到達した場合に画像形成動作を行えなくすることが考えられている(例えば、特許文献1参照。)。
特開平8−292679号公報
ところで、最近では、画像形成装置の電源投入後に加熱体の温度を短時間で上昇させる等の目的から、加熱体の熱容量を小さくする傾向にある。
しかしながら、熱容量が小さいほど、熱を奪われた際の温度下降度合いも大きくなる。例えば、画像形成動作中は、加熱体に記録媒体が接触することにより加熱体の熱が記録媒体に奪われるが、その際の加熱体の温度下降が大きくなる。このため、加熱体を加熱するための熱源が故障しておらず、かつ、温度センサにより加熱体の温度が正常に検出されているにもかかわらず、画像形成動作中に加熱体の温度が正常に上昇しないと判定されてしまうことがある。特に、画像形成装置が定格電圧の下限近くで使用される場合には、熱源の発熱量も小さくなることから、このような問題が生じやすい。
なお、前述した特許文献1に記載の構成では、加熱体の温度が正常でない原因が何であるかには関係なく、正常でないと判定した回数が所定値に到達した場合に画像形成動作を行えなくするようにしているだけであり、このような問題を根本的に解決することができない。
本発明は、こうした問題にかんがみてなされたものであり、画像形成動作中に加熱体の温度が正常に上昇しない原因を的確に判断することを目的としている。
上記目的を達成するためになされた請求項1に記載の画像形成装置は、記録媒体を搬送しつつ、その記録媒体上に現像剤像を転写し、その現像剤像が転写された記録媒体を、加熱された状態の加熱体に接触させて現像剤像を熱定着させることにより、記録媒体上に画像を形成する画像形成動作を行うものである。そして、本画像形成装置は、加熱体の温度を検出する温度検出手段を備えており、第1判定手段が、画像形成動作が行われている状態で、温度検出手段により検出される温度に基づき、加熱体の温度が正常に上昇するか否かを判定し、この第1判定手段により加熱体の温度が正常に上昇しないと判定された場合には、第2判定手段が、新たな記録媒体についての画像形成動作の開始を禁止した状態で、温度検出手段により検出される温度に基づき、加熱体の温度が正常に上昇するか否かを判定する。
つまり、本画像形成装置では、画像形成動作中に加熱体の温度が正常に上昇しないと判定した場合には、新たな記録媒体についての画像形成動作を開始せずに、加熱体の温度が正常に上昇するか否かを再度判定する。
このため、本画像形成装置によれば、画像形成動作中に加熱体の温度が正常に上昇しないと判定された場合に、その原因を的確に判断することができる。
すなわち、画像形成動作中に加熱体の温度が正常に上昇しないと判定される要因としては、まず、加熱体が正常に加熱されていないことや、温度検出手段により加熱体の温度が正常に検出されていないことが考えられ、このような場合に画像形成動作を行うことは好ましくない(画像形成装置を使用不可にすることが好ましい)。一方、上記の要因以外にも、例えば、加熱体の熱が記録媒体に奪われることによりその加熱体の温度が一時的に低下することが考えられ、このような場合であれば画像形成動作を行うことが可能である(画像形成装置を使用不可にすることは好ましくない)。
そこで、本画像形成装置では、第1判定手段により画像形成動作中に加熱体の温度が正常に上昇しないと判定された場合には、第2判定手段が、新たな記録媒体についての画像形成動作の開始を禁止した状態で、加熱体の温度が正常に上昇するか否かを判定するようにしている。つまり、画像形成動作が行われていない状態で、加熱体の温度が正常に上昇するか否かを判定するようになっている。
したがって、第2判定手段により加熱体の温度が正常に上昇しないと判定された場合には、加熱体が正常に加熱されていないことや、温度検出手段により加熱体の温度が正常に検出されていないこと等が原因であると判断することができる。一方、第2判定手段により加熱体の温度が正常に上昇すると判定された場合には、画像形成動作中に加熱体の熱が記録媒体に奪われることによりその加熱体の温度が一時的に低下すること等が原因であると判断することができる。このように、画像形成動作中に加熱体の温度が正常に上昇しない原因を判断することで、その原因に応じた適切な処理を行うことが可能となる。
なお、第2判定手段は、新たな記録媒体についての画像形成動作の開始を禁止することにより加熱体に記録媒体が接触していない期間を利用して、加熱体の温度が正常に上昇するか否かの判定を行うように構成されていることが好ましい。すなわち、例えば、第2判定手段が、一定期間内の検出温度に基づき判定を行う構成の場合には、その一定期間の少なくとも一部は、加熱体に記録媒体が接触していない期間とする。このようにすれば、加熱体に記録媒体が接触していない状態で加熱体の温度が正常に上昇するか否かを確実に判定することができる。
次に、請求項2に記載の画像形成装置では、上記請求項1の装置において、加熱体が、熱源への通電により加熱されるように構成されており、第1判定手段及び第2判定手段が、熱源への通電がされているにもかかわらず温度検出手段により検出される温度が一定期間上昇しない場合に、加熱体の温度が正常に上昇しないと判定する。この構成によれば、加熱体の温度が正常に上昇しないことを容易に判定することができる。また、ノイズ等の瞬時的な影響により加熱体の温度が正常に上昇していないと誤判定してしまうことを防ぐことができる。なお、加熱体そのものが熱源である構成(例えばIH(誘導加熱))であってもよい。つまり、加熱体が通電により加熱される(発熱する)ように構成されていてもよい。
次に、請求項3に記載の画像形成装置は、上記請求項1又は2の装置において、第1判定手段により加熱体の温度が正常に上昇しないと判定された場合には、加熱体に接触している記録媒体が加熱体に接触しない状態となるまでその記録媒体を搬送すること、を特徴としている。
このため、本画像形成装置によれば、第1判定手段により加熱体の温度が正常に上昇しないと判定された場合における安全性を向上させることができる。すなわち、例えば、第1判定手段により加熱体の温度が正常に上昇しないと判定された場合には、画像形成動作を即座に中止して第2判定手段による判定を行うことが考えられるが、記録媒体が加熱体に接触している状態で放置すると記録媒体が必要以上に加熱されてしまう。これに対し、本画像形成装置では、加熱体に接触している記録媒体が加熱体に接触しない状態となるまでその記録媒体を搬送するようにしているため、記録媒体の過熱を防止することができる。
次に、請求項4に記載の画像形成装置は、上記請求項1又は2の装置において、第1判定手段により加熱体の温度が正常に上昇しないと判定された場合には、画像形成動作中の記録媒体に対する画像形成動作が完了するまでの間、その画像形成動作を継続すること、を特徴としている。
このため、本画像形成装置によれば、画像形成動作の中止により記録媒体を無駄にしてしまうことを防ぐことができる。すなわち、例えば、第1判定手段により加熱体の温度が正常に上昇しないと判定された場合に、画像形成動作を即座に中止して第2判定手段による判定を行うことが考えられるが、このようにすると、画像形成動作中であった記録媒体が無駄となってしまう。これに対し、本画像形成装置では、このような問題がない。加えて、本画像形成装置によれば、上記請求項3の装置と同様、記録媒体の過熱を防止することもできる。
次に、請求項5に記載の画像形成装置は、上記請求項1ないし4のいずれかの装置において、加熱体に記録媒体を接触させるための加圧体を備え、加熱体及び加圧体は、互いに接触した状態で共に回転することにより、その接触部分を通過する記録媒体を加熱体に接触させるように構成されており、第2判定手段は、加熱体及び加圧体を共に回転させた状態で判定を行うこと、を特徴としている。
このため、本画像形成装置によれば、加圧体の過熱を防止することができる。すなわち、加熱体及び加圧体を回転させない状態で第2判定手段による判定を行う構成では、加圧体における加熱体との接触部分が変化しないため、加圧体が局部的に加熱されることとなる。これに対し、本画像形成装置では、このような問題を回避することができる。
次に、請求項6に記載の画像形成装置は、上記請求項1ないし5のいずれかの装置において、第2判定手段により加熱体の温度が正常に上昇しないと判定された場合には、画像形成動作を禁止すること、を特徴としている。すなわち、第2判定手段により加熱体の温度が正常に上昇しないと判定された場合には、加熱体が正常に加熱されていないことや、温度検出手段により加熱体の温度が正常に検出されていないことが要因であると考えられ、このような場合に画像形成動作を行うことは好ましくない。そこで、本画像形成装置では、このような場合には画像形成動作を禁止するようにしている。このため、画像形成動作を禁止すべき異常状態であるにもかかわらず画像形成動作が行われてしまうことを防ぐことができる。
次に、請求項7に記載の画像形成装置は、上記請求項1ないし6のいずれかの装置において、第2判定手段により加熱体の温度が正常に上昇すると判定された場合には、画像形成動作を再開すること、を特徴としている。すなわち、第2判定手段により加熱体の温度が正常に上昇すると判定された場合には、加熱体の熱が記録媒体等に奪われることによりその加熱体の温度が一時的に低下したことが要因であると考えられ、このような場合であれば画像形成動作を行うことが可能である。そこで、本画像形成装置では、このような場合には画像形成動作を再開するようにしている。このため、画像形成動作を禁止するほどの異常状態でないにもかかわらず画像形成動作が禁止されてしまうことを防ぐことができる。
以下、本発明が適用された実施形態について、図面を用いて説明する。
図1は、実施形態の画像形成装置としてのレーザプリンタ1の要部側断面図である。なお、以下の説明において、同図における左側をレーザプリンタ1の前側、同図における右側をレーザプリンタ1の後側とする。また、同図における上側をレーザプリンタ1の上側、同図における下側をレーザプリンタ1の下側とする。
同図に示すように、このレーザプリンタ1は、本体ケーシング2内に、記録媒体としての用紙3を給紙するためのフィーダ部4や、給紙された用紙3に所定の画像を形成するための画像形成手段としての画像形成部5などを備えている。
フィーダ部4は、本体ケーシング2内の底部に着脱可能に装着される給紙トレイ6と、給紙トレイ6の一側端部に設けられる給紙機構部7と、給紙トレイ6内に設けられた用紙押圧板8と、給紙機構部7に対し用紙3の搬送方向下流側に設けられる第1搬送部9及び第2搬送部10と、第1搬送部9及び第2搬送部10に対し用紙3の搬送方向下流側に設けられるレジストローラ11とを備えている。
給紙トレイ6は、用紙3を積層状に収容し得る上面が開放されたボックス形状をなし、本体ケーシング2の底部に対して水平方向に着脱可能とされている。
給紙機構部7は、給紙ローラ12と分離ローラ13とを備える摩擦分離方式として構成されている。また、分離ローラ13に対向して、支持フレーム13aとパッド部材13bとばね13cとが設けられている。
用紙押圧板8は、用紙3を積層状にスタック可能となっており、給紙ローラ12に対して遠い方の端部において揺動可能に支持されることによって、近い方の端部を上下方向に移動可能とし、また、その裏側から図示しないばねによって上方向に付勢されている。そのため、用紙押圧板8は、用紙3の積層量が増えるに従って、給紙機構部7に対して遠い方の端部を支点として、ばねの付勢力に抗して下向きに揺動される。そして、用紙押圧板8上の最上位にある用紙3は、用紙押圧板8の裏側から図示しないばねによって給紙ローラ12に向かって押圧され、その給紙ローラ12の回転によって分離ローラ13とパッド部材13bとで挟まれた後、それらの協働により、1枚ごとに分離されて給紙される。こうして給紙された用紙3は、画像形成部5に送られる。
画像形成部5は、スキャナ17、プロセスカートリッジ18、熱定着部19などを備えている。
スキャナ17は、本体ケーシング2内の上部に設けられ、レーザ発光部(図示せず)、回転駆動されるポリゴンミラー20、レンズ21a,21b、反射鏡22a,22b,22cなどを備えており、レーザ発光部から発光される所定の画像データに基づくレーザビームを、ポリゴンミラー20、レンズ21a、反射鏡22a、22b、レンズ21b、反射鏡22cの順に通過あるいは反射させて、後述するプロセスカートリッジ18の感光ドラム23の表面上に高速走査にて照射する。
プロセスカートリッジ18は、スキャナ17の下方に配設され、本体ケーシング2に対して着脱自在に装着されるように構成されている。すなわち、プロセスカートリッジ18は、本体ケーシング2の前側正面パネル2sに設けられた開口部2dより後側へ挿入される。この開口部2dは、本体ケーシング2に取り付けられた本体ケーシングカバー2bによって開閉される。このプロセスカートリッジ18は、感光体としての感光ドラム23と、現像部としての現像カートリッジ24と、転写ローラ25と、スコロトロン型帯電器37とを備えている。現像カートリッジ24は、プロセスカートリッジ18に対して着脱自在に装着されており、トナー収容部26、現像手段としての現像ローラ27、層厚規制ブレード28、トナー供給ローラ29などを備えている。
トナー収容部26には、現像剤としてのトナーが充填されており、そのトナーが、トナー供給ローラ29によって現像ローラ27に供給され、さらに、層厚規制ブレード28の摺擦によって一定厚さの薄層として現像ローラ27に担持される。一方、感光ドラム23は、現像ローラ27と対向状に回転可能に配設されており、ドラム本体が接地されるとともに、その表面がポリカーボネートなどから構成される正帯電性の感光層により形成されている。
そして、感光ドラム23の表面は、当該感光ドラム23の回転に伴なって、スコロトロン型帯電器37により一様に正帯電された後、スキャナ17からのレーザビームの高速走査により露光され、所定の画像データに基づく静電潜像が形成される。その後、現像ローラ27上に担持されかつ正帯電されているトナーが、その感光ドラム23の表面に形成される静電潜像、すなわち、一様に正帯電されている感光ドラム23の表面のうち、レーザビームによって露光され電位が下がっている部分に供給され、選択的に担持されることによって可視像化され、これによって反転現像が達成される。
転写ローラ25は、感光ドラム23の下方において、この感光ドラム23に対向するように配置されている。この転写ローラ25は、金属製のローラ軸に、導電性のゴム材料からなるローラが被覆されており、感光ドラム23に対して所定の転写バイアスが印加されている。そのため、感光ドラム23上に担持された現像剤像としてのトナー像(可視像)は、用紙3が感光ドラム23と転写ローラ25との間を通る間に用紙3に転写される。こうしてトナー像が転写された用紙3は、熱定着部19に搬送される。
熱定着部19は、プロセスカートリッジ18の後方に配設され、図2にも示すように、加熱ローラ31と、加熱ローラ31に圧接される加圧ローラ32と、これら加熱ローラ31及び加圧ローラ32よりも用紙3の搬送方向下流側に設けられる搬送ローラ33と、加熱ローラ31の表面温度を検出するサーミスタ34とを備えている。
加熱ローラ31は、アルミニウムなどの金属の引き抜き成形により、円筒形状に形成されており、後述するモータ52により回転駆動される。
また、加熱ローラ31は、その内部にヒータ40を備えている。このヒータ40は、通電により発熱するハロゲンランプなどからなり、加熱ローラ31を加熱するために、加熱ローラ31内にその軸方向に沿って設けられている。つまり、加熱ローラ31は、ヒータ40への通電により加熱されるようになっている。
加圧ローラ32は、金属製のローラ軸に耐熱性のゴム材料からなるローラが被覆されたものであり、加熱ローラ31の下方において、加熱ローラ31と対向するように圧接されている。また、加圧ローラ32は、回転可能に支持されており、加熱ローラ31が回転駆動されると、その加熱ローラ31の回転駆動に従動して回転する。
一方、サーミスタ34は、接触式の温度センサであって、加熱ローラ31の表面に押し当てられた状態で固定された金属製の平板38上に、その平板38を挟んで加熱ローラ31と対向するように取り付けられている。
そして、この熱定着部19では、加熱ローラ31と加圧ローラ32とが、互いに接触した状態で共に回転することにより、その接触部分(ニップ部分)を通過する用紙3を加熱ローラ31に接触させつつ搬送して、用紙3上に転写されたトナー像を定着する。このように、加熱ローラ31と加圧ローラ32とによって用紙3を搬送しながら、トナー像を用紙3上に定着させることができるので、効率のよい定着を達成することができる。そして、トナー像が定着された用紙3は、排紙ローラ35によって排紙トレイ36上に送られる。
次に、本レーザプリンタ1の電気的構成について、図3のブロック図を用いて説明する。
同図に示すように、レーザプリンタ1は、前述したヒータ40及びサーミスタ34と、当該レーザプリンタ1に設けられた各種ローラの回転駆動力を発生させるモータ52を駆動するためのモータ駆動回路51と、これらを制御する制御部60とを備えている。
モータ52は、レジストローラ11、給紙ローラ12、分離ローラ13、感光ドラム23、転写ローラ25、現像ローラ27、トナー供給ローラ29、加熱ローラ31、搬送ローラ33、排紙ローラ35等を回転駆動するためのものである。すなわち、モータ52の駆動により、これらのローラが一斉に回転する。ただし、モータ52から給紙ローラ12及び分離ローラ13への回転駆動力の伝達機構については、回転駆動力を伝達するか否かを選択できるように構成されており、モータ52を駆動している状態であっても、用紙3の給紙については任意のタイミングで行うことができるようになっている。
制御部60は、周知のCPU61、ROM62、RAM63及びタイマ64を備えている。そして、制御部60は、ROM62にあらかじめ記憶されているプログラムに従い、後述するヒータ制御処理(図4)、エラー検出処理(図5)、印刷制御処理(図6)等の各種処理を行う。また、タイマ64は、後述する印刷制御処理(図6のS340,S400,S430)等において、計時に用いられる。
ここで、制御部60が行うヒータ制御処理について、図4のフローチャートを用いて説明する。なお、本ヒータ制御処理は、加熱ローラ31の温度をトナー像の熱定着に適した温度に保つための処理であり、レーザプリンタ1の電源がオンされている状態で実行される。
このヒータ制御処理が開始されると、まずS110で、後述する印刷制御処理(図6)のS330又はS420の処理によりヒータ加熱要求が出力されるまでの間待機状態となり、ヒータ加熱要求が出力されたと判定した場合に、S120へ移行する。
S120では、ヒータ40をオン(ヒータ40への通電を開始)する。
続いて、S130では、後述するエラー検出処理(図5)のS220の処理、又は、印刷制御処理(図6)のS370、S410若しくはS440の処理により、ヒータ停止要求が出力されたか否かを判定する。
そして、S130で、ヒータ停止要求が出力されたと判定した場合には、S140へ移行してヒータ40をオフ(ヒータ40への通電を停止)した後、S110へ戻る。
一方、S130で、ヒータ停止要求が出力されていないと判定した場合には、S150へ移行し、サーミスタ34による検出温度がヒータ停止温度(本実施形態では180℃)を上回ったか否かを判定する。
そして、S150で、サーミスタ34による検出温度がヒータ停止温度を上回っていないと判定した場合には、S130へ戻る。
一方、S150で、サーミスタ34による検出温度がヒータ停止温度を上回ったと判定した場合には、S160へ移行してヒータ40をオフし、S170へ移行する。なお、ヒータ40をオフしても、伝熱等の影響により加熱ローラ31の温度に即座には反映されない。すなわち、加熱ローラ31の温度は、ヒータ停止温度(180℃)よりもやや上昇した後、下降し始めることとなる。
S170では、S130と同様、ヒータ停止要求が出力されたか否かを判定する。
そして、S170で、ヒータ停止要求が出力されたと判定した場合には、S110へ戻る。
一方、S170で、ヒータ停止要求が出力されていないと判定した場合には、S180へ移行し、サーミスタ34による検出温度がヒータ駆動温度(本実施形態では180℃)を下回ったか否かを判定する。
そして、S180で、サーミスタ34による検出温度がヒータ駆動温度を下回っていないと判定した場合には、S170へ戻る。
一方、S180で、サーミスタ34による検出温度がヒータ駆動温度を下回ったと判定した場合には、S120へ戻り、前述した処理を繰り返す。なお、前述した場合と同様、ヒータ40をオンしても、伝熱等の影響により加熱ローラ31の温度に即座には反映されない。すなわち、加熱ローラ31の温度は、ヒータ駆動温度(180℃)よりもやや下降した後、上昇し始めることとなる。
このように、ヒータ制御処理では、ヒータ加熱要求が出力されることにより加熱ローラ31の温度をトナー像の熱定着に適した温度に保つための温度制御を開始し、ヒータ停止要求が出力されることによりその温度制御を終了するようになっている。
なお、本実施形態では、ヒータ停止温度とヒータ駆動温度とを同じ温度(180℃)にしているが、これに限ったものではなく、例えば、ヒータ停止温度を185℃、ヒータ駆動温度を175℃というように、ヒータ停止温度とヒータ駆動温度とを異なる値にして、その温度範囲内に加熱ローラ31の温度を制御するようにしてもよい。
次に、制御部60が行うエラー検出処理について、図5のフローチャートを用いて説明する。なお、本エラー検出処理は、印刷動作を行うべきでない異常が生じた場合にレーザプリンタ1を使用不可とするための処理であり、レーザプリンタ1の電源がオンされることにより開始される。
このエラー検出処理が開始されると、まずS210で、次の第1〜第6のエラー判定のいずれかによりエラー判定がされたか否かを判定する。
[第1のエラー判定]
レーザプリンタ1の電源が投入された時点から、サーミスタ34による検出温度が第1判定用温度(本実施形態では60℃)に達するまでの時間をカウントし、第1制限時間T1(本実施形態では12秒間)が経過しても第1判定用温度に達しない場合には、エラーと判定する。
なお、本レーザプリンタ1では、電源投入後、第1制限時間T1が経過する前に、エラー等によりヒータ40が一時的にオフした場合には、その間のカウントを停止し、更にそのオフしている時間に応じてカウントを減らすようにしている。本実施形態では、加熱ローラ31の温度が、ヒータ40をオフしている状態では10秒間で1℃下がり、ヒータ40をオンしている状態では1秒間に7℃上昇するという計算に基づき、ヒータ40をオフしている時間が70秒を経過するごとにカウントを1秒分減らすようにしている。これにより、ヒータ40が一時的にオフしても適切な判定を行うことができる。
[第2のエラー判定]
サーミスタ34による検出温度が第1判定用温度(本実施形態では60℃)に達した時点から、その検出温度が第2判定用温度(本実施形態では100℃)に達するまでの時間をカウントし、第2制限時間T2(本実施形態では7秒間)が経過しても第2判定用温度に達しない場合には、エラーと判定する。なお、ヒータ40が一時的にオフした場合のカウント調整は、上記第1のエラー判定の場合と同様に行うことができる。
[第3のエラー判定]
サーミスタ34による検出温度が、印刷動作中に制御される加熱ローラ31の温度(本実施形態では180℃)よりも高い第3判定用温度(本実施形態では270℃)を超えている状態が一定時間連続して(定期的に温度を判定している場合には、複数回連続して)検出された場合に、エラーと判定する。
[第4のエラー判定]
サーミスタ34による検出温度が、印刷動作中に制御される加熱ローラ31の温度(本実施形態では180℃)よりも低い第4判定用温度(本実施形態では100℃)を超えた時点で判定を開始し、第4判定用温度よりも低い第5判定用温度(本実施形態では60℃)まで下がった場合に異常状態としてカウントして判定を終了する。こうして異常状態を連続10回カウントした場合に、エラーと判定する。
[第5のエラー判定]
サーミスタ34による検出温度が第6判定用温度(本実施形態では60℃)以上の状態で、その検出温度が急上昇した場合(本実施形態では50℃/秒以上の割合で上昇した場合)には、サーミスタ回路のショートによるエラーと判定する。
[第6のエラー判定]
サーミスタ34による検出温度が第6判定用温度以上の状態で、その検出温度が急下降した場合(本実施形態では25℃/秒以上の割合で下降した場合)には、サーミスタ回路の断線によるエラーと判定する。
そして、S210では、上記第1〜第6のエラー判定のいずれかによりエラー判定されるまで待機状態となり、エラー判定された場合にS220へ移行する。
S220では、ヒータ停止要求を出力してヒータ40をオフさせ、モータ52を停止することにより画像形成動作を停止させる。さらに、図示しない操作パネルにおいて異常報知を行い、修理が必要であることをユーザに知らせる。
そして、S230で、レーザプリンタ1を使用不可(修理待ち状態)とするエラー状態へ移行した後、本エラー検出処理を終了する。
このように、エラー検出処理では、第1〜第6のエラー判定のいずれかによりエラー判定された場合に、レーザプリンタ1を使用不可状態(修理待ち状態)として印刷動作を禁止するようにしている。
次に、制御部60が行う印刷制御処理について、図6のフローチャートを用いて説明する。なお、本印刷制御処理は、レーザプリンタ1の電源がオンされることにより開始される。
この印刷制御処理が開始されると、まずS310で、パソコン等の外部装置から図示しないインターフェイスを介して用紙3への印刷開始指令としての印刷データが受信されるまでの間待機状態となり、印刷データが受信されたと判定した場合に、S320へ移行する。
S320では、モータ駆動回路51にモータ52の駆動を開始させる。
続いて、S330では、ヒータ加熱要求を出力して加熱ローラ31の温度をトナー像の熱定着に適した温度に制御させる。
続いて、S340では、ヒータ40がオンしており、かつ、サーミスタ34による検出温度が1秒前と比べて上昇していない状態が一定期間(本実施形態では15秒間)継続したか否かを判定する。つまり、サーミスタ34による検出温度が1秒前と比べて上昇したか否かを1秒ごとに判定し、温度が上昇していない状態が15回連続したか否かを判定している。
そして、S340で、上記の状態が15秒間継続した(つまり、加熱ローラ31の温度が正常に上昇しない)と判定されない場合は(S340:NO)、S350へ移行し、通常の印刷処理を行う。ここで、通常の印刷処理とは、所定のタイミングで用紙3をピックアップ(給紙)し、その用紙3を搬送しつつ、その用紙3上にトナー像を転写し、そのトナー像が転写された用紙3をトナー像の熱定着に適した温度に制御されている加熱ローラ31に接触させてトナー像を熱定着させることにより、用紙3上に画像を印刷する印刷動作(画像形成動作)を行うための周知の処理である。
続いて、S360では、S310で受信した印刷データについての印刷処理が終了したか否かを判定する。
そして、S360で、印刷処理が終了していないと判定した場合には、S340へ戻り、前述した処理を繰り返す。このように、印刷処理中は、常時S340の判定を行うようになっている。
一方、S360で、印刷処理が終了したと判定した場合には、S370へ移行し、ヒータ停止要求を出力してヒータ40の温度をトナー像の熱定着に適した温度に保つための温度制御を停止させる。さらに、S380へ移行してモータ52を停止した後、本印刷制御処理を終了する。
一方また、前述したS340で、上記の状態が15秒間継続した(つまり、加熱ローラ31の温度が正常に上昇しない)と判定した場合には、S390へ移行し、印刷動作が開始されていない新たな用紙3のピックアップを禁止する。
続いて、S400では、既にピックアップされて印刷動作が開始されている用紙3に対する印刷動作が完了するまでの一定時間(本実施形態では5秒間)印刷動作を継続させる。つまり、印刷中の用紙3については印刷動作を完了させるが、まだ印刷動作が開始されていない用紙3については印刷動作を開始しないようにしている。
続いて、S410では、ヒータ停止要求を出力し、S420で、ヒータ加熱要求を出力する。つまり、ヒータ40をいったんオフするようにしている。これは、上記S400の処理により印刷動作中の用紙3が存在しなくなった状態で、後述するS430の判定処理(上記S340と同様の判定処理)を開始するためである。このように、ヒータ40をいったんオフすることで、新たに判定を開始するようにしているのである。
そして、S430では、上記S340と同様、ヒータ40がオンしており、かつ、サーミスタ34による検出温度が1秒前と比べて上昇していない状態が15秒間継続したか否かを判定する。なお、この状態では、印刷中の用紙3は存在しないが、モータ52は駆動された状態となっており、加熱ローラ31及び加圧ローラ32が共に回転した状態となっている。
そして、S430で、上記の状態が15秒間継続しない(つまり、加熱ローラ31の温度が正常に上昇する)と判定した場合には、S350へ移行し、通常の印刷処理を行う。
一方、S430で、上記の状態が15秒間継続した(つまり、加熱ローラ31の温度が正常に上昇しない)と判定した場合には、S440へ移行し、前述したエラー検出処理(図5)のS220と同様、ヒータ停止要求を出力してヒータ40をオフさせ、モータ52を停止することにより画像形成動作を停止させ、さらに、図示しない操作パネルにおいて異常報知を行う。
そして、S450で、S230と同様、レーザプリンタ1を使用不可(修理待ち状態)とするエラー状態へ移行した後、本印刷制御処理を終了する。
このように、印刷制御処理では、まず、印刷動作が行われている状態で、サーミスタ34による検出温度に基づき、加熱ローラ31の温度が正常に上昇するか否かを判定する(S340)。そして、加熱ローラ31の温度が正常に上昇しないと判定した場合には(S340:YES)、新たな用紙3についての印刷動作の開始を禁止し、印刷動作を行っていない状態で、サーミスタ34による検出温度に基づき、加熱ローラ31の温度が正常に上昇するか否かを判定する(S430)。このように印刷動作を行っていない状態とすることで、加熱ローラ31の温度が正常に上昇すると判定した場合には(S430:NO)、エラー状態とせず、印刷動作を再開するようにしている。一方、印刷動作を行っていない状態としても、加熱ローラ31の温度が正常に上昇しないと判定した場合には(S430:YES)、レーザプリンタ1を使用不可状態(修理待ち状態)として印刷動作を禁止するようにしている。
次に、本レーザプリンタ1の動作例について、図7を用いて説明する。
同図に示すように、レーザプリンタ1の電源が投入されると、加熱ローラ31を所定の待機温度まで上昇させるためにヒータ40がオンされ、これによりサーミスタ34による検出温度が上昇する。なお、前述したように、電源が投入された時点からサーミスタ34による検出温度が第1判定用温度である60℃に達するまでの時間Xが第1制限時間T1(12秒間)を超えるような場合には、第1のエラー判定によりエラー状態となる(S210〜S230)。また、同様に、サーミスタ34による検出温度が第1判定用温度である60℃に達した時点から、その検出温度が第2判定用温度である100℃に達するまでの時間Yが第2制限時間T2(7秒間)を超えるような場合には、第2のエラー判定によりエラー状態となる(S210〜S230)。
電源投入後、一定時間αが経過すると、初期動作として、モータ52の駆動が開始される。これにより、加熱ローラ31及び加圧ローラ32が回転する。このとき、加熱ローラ31の熱が加圧ローラ32に奪われることにより、サーミスタ34による検出温度が低下する。
初期動作の開始から一定時間βが経過すると、初期動作が終了してモータ52が停止され、印刷動作が開始される。その際、前述したヒータ制御処理(図4)により、ヒータ40がオン・オフ制御される。
そして、ヒータ40がオンしている(ヒータ40への通電がされている)にもかかわらず、サーミスタ34による検出温度が15秒間上昇しない場合には(S340:YES)、加熱ローラ31の温度が正常に上昇しないと判定して、新たな用紙3のピックアップを禁止する(S390)。さらに、印刷動作を5秒間継続して(S400)、印刷中の用紙3についての印刷動作を完了させる。これにより、加熱ローラ31に接触している用紙3については、加熱ローラ31に接触しない状態となるまで搬送されることとなる。
ここで、ヒータ40をいったんオフすることにより(S410,S420)、あらためて判定を開始する(S430)。この判定で、点線に示すようにサーミスタ34による検出温度が上昇した場合には(S430:NO)、加熱ローラ31の熱が用紙3に奪われることによりその温度が一時的に低下したことが原因であると判断して、印刷動作を継続する(S350)。一方、実線に示すようにサーミスタ34による検出温度が15秒間上昇しない場合には(S430:YES)、加熱ローラ31の温度が正常に上昇しない原因が、ヒータ40への通電回路の断線等によりヒータ40が正常に発熱していないことや、平板38と加熱ローラ31との間に紙片等が挟まってサーミスタ34により加熱ローラ31の温度が正常に検出されていないことなど、印刷動作に支障をきたす重大な内容であると判断して、当該レーザプリンタ1を使用できない状態(修理待ち状態)にする(S440,S450)。
なお、本実施形態のレーザプリンタ1では、加熱ローラ31が、本発明の加熱体に相当し、加圧ローラ32が、本発明の加圧体に相当し、サーミスタ34が、本発明の温度検出手段に相当し、ヒータ40が、本発明の熱源に相当し、印刷制御処理(図6)におけるS340の処理が、本発明の第1判定手段に相当し、S430の処理が、本発明の第2判定手段に相当する。
以上説明したように、本実施形態のレーザプリンタ1では、印刷動作中に加熱ローラ31の温度が正常に上昇しないと判定した場合には、印刷動作を行っていない状態であっても加熱ローラ31の温度が正常に上昇しないかを確認する。そして、印刷動作を行っていない状態で加熱ローラ31の温度が正常に上昇するのであれば、印刷動作中に加熱ローラ31の熱が用紙に奪われたことが原因であると判断して、印刷動作を再開する。一方、印刷動作を行っていない状態であっても加熱ローラ31の温度が正常に上昇しないのであれば、ヒータ40の発熱不良やサーミスタ34による温度検出不良等、印刷動作を禁止すべき原因であると判断して、印刷動作を禁止する。
このように、本実施形態のレーザプリンタ1によれば、印刷動作中に加熱ローラ31の温度が正常に上昇しないと判定した場合に、その原因を的確に判断することができ、その原因に応じた適切な処理を行うことができる。これにより、印刷動作を禁止すべき異常状態が発生した場合には印刷動作を確実に禁止しつつ、印刷動作を禁止するほどの異常状態でないにもかかわらず印刷動作が禁止されてしまうことを防ぐことができる。特に、加熱ローラ31の熱容量が小さい構成の場合や、定格電圧の下限近くで当該レーザプリンタ1が使用されるような場合には、用紙3と接触した際の加熱ローラ31の温度下降が大きくなり、加熱ローラ31の温度が正常に上昇しないと判定されやすくなるが(S340)、このような場合にレーザプリンタ1が使用不可となってしまうことを防ぐことができる。
また、本レーザプリンタ1では、ヒータ40への通電がされているにもかかわらずサーミスタ34による検出温度が一定期間(15秒間)上昇しない場合に、加熱ローラ31の温度が正常に上昇しないと判定するようにしている(S340,S430)。このため、本レーザプリンタ1によれば、ノイズ等の影響により加熱ローラ31の温度が正常に上昇しないと誤判定してしまうことを防ぐことができる。
さらに、本レーザプリンタ1では、印刷動作中に加熱ローラ31の温度が正常に上昇しないと判定した場合には、新規用紙3のピックアップを禁止して印刷動作を5秒間継続することにより、既に印刷動作を開始した用紙3についての印刷動作を完了させるようにしている。このため、本レーザプリンタ1によれば、用紙3が加熱ローラ31に接触している状態で放置されてしまうことを防ぐことができる。また、印刷動作の中止により用紙3を無駄にしてしまうことを防ぐことができる。
加えて、本レーザプリンタ1では、印刷動作を行っていない状態で加熱ローラ31の温度が正常に上昇するか否かを判定する場合にも(S430)、加熱ローラ31と加圧ローラ32とを共に回転させるようにしている。このため、本レーザプリンタ1によれば、加圧ローラ32が加熱ローラ31によって局部的に加熱されてしまうことを防ぐことができる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、種々の形態を採り得ることは言うまでもない。
例えば、上記実施形態のレーザプリンタ1では、印刷動作中に加熱ローラ31の温度が正常に上昇するか否かの判定(第1の判定)を行い、正常に上昇しないと判定した場合には(S340:YES)、印刷動作中の用紙3に対する印刷動作が完了した後で、加熱ローラ31の温度が正常に上昇するか否かの判定(第2の判定)を行うようにしているが(S430)、これに限ったものではなく、第2の判定を、印刷動作中の用紙に対する印刷動作が完了する前に開始してもよい。このようにしても、第2の判定を行う判定期間の一部に、用紙3が加熱ローラ31に接触していない期間が存在すれば、上記実施形態と同様の効果を得ることができる。具体的には、例えば上記実施形態の印刷制御処理(図6)において、S410及びS420の処理を、S400の処理よりも前に行ったとしても、第2の判定において加熱ローラ31の検出温度が正常に上昇しないと判定するための判定期間(15秒間)よりも印刷動作を完了するまでの時間(5秒間)の方が短いため、用紙3が加熱ローラ31に接触していない状態を加味した判定を行うことができる。
さらに、上記実施形態のレーザプリンタ1では、加熱ローラ31がヒータ40により加熱されるように構成されているが、これに限ったものではなく、例えばIH(誘導加熱)等により、加熱ローラ31自体が通電により発熱する構成であってもよい。
一方、上記実施形態のレーザプリンタ1では、ヒータ40への通電がされているにもかかわらず、サーミスタ34による検出温度が一定期間上昇しない場合に、加熱ローラ31の温度が正常に上昇しないと判定しているが(S340,S430)、これ以外の判定を行うようにしてもよい。例えば、ヒータ40への通電がされているにもかかわらず、温度上昇の傾きが所定値以下の場合に、加熱ローラ31の温度が正常に上昇しないと判定してもよい。また、所定時間に占めるヒータ40への通電時間の割合が所定値以上の場合に、加熱ローラ31の温度が正常に上昇していないと判定してもよい。また、所定温度までに到達する時間が所定値を超えた場合に、加熱ローラ31の温度の温度が正常に上昇していないと判定してもよい。
実施形態のレーザプリンタの要部側断面図である。 熱定着部の説明図である。 実施形態のレーザプリンタの電気的構成を表すブロック図である。 ヒータ制御処理のフローチャートである。 エラー検出処理のフローチャートである。 印刷制御処理のフローチャートである。 実施形態のレーザプリンタの動作を説明する説明図である。
符号の説明
1…レーザプリンタ、3…用紙、12…給紙ローラ、13…分離ローラ、19…熱定着部、23…感光ドラム、25…転写ローラ、31…加熱ローラ、32…加圧ローラ、33…搬送ローラ、34…サーミスタ、38…平板、40…ヒータ、51…モータ駆動回路、52…モータ、60…制御部

Claims (7)

  1. 記録媒体を搬送しつつ、該記録媒体上に現像剤像を転写し、その現像剤像が転写された記録媒体を加熱された状態の加熱体に接触させて現像剤像を熱定着させることにより、記録媒体上に画像を形成する画像形成動作を行う画像形成装置であって、
    前記加熱体の温度を検出する温度検出手段と、
    前記画像形成動作が行われている状態で、前記温度検出手段により検出される温度に基づき、前記加熱体の温度が正常に上昇するか否かを判定する第1判定手段と、
    該第1判定手段により前記加熱体の温度が正常に上昇しないと判定された場合には、新たな記録媒体についての前記画像形成動作の開始を禁止した状態で、前記温度検出手段により検出される温度に基づき、前記加熱体の温度が正常に上昇するか否かを判定する第2判定手段と、
    を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  2. 請求項1に記載の画像形成装置において、
    前記加熱体は、熱源への通電により加熱されるように構成されており、
    前記第1判定手段及び前記第2判定手段は、前記熱源への通電がされているにもかかわらず前記温度検出手段により検出される温度が一定期間上昇しない場合に、前記加熱体の温度が正常に上昇しないと判定すること、
    を特徴とする画像形成装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の画像形成装置において、
    前記第1判定手段により前記加熱体の温度が正常に上昇しないと判定された場合には、前記加熱体に接触している記録媒体が該加熱体に接触しない状態となるまでその記録媒体を搬送すること、
    を特徴とする画像形成装置。
  4. 請求項1又は請求項2に記載の画像形成装置において、
    前記第1判定手段により前記加熱体の温度が正常に上昇しないと判定された場合には、前記画像形成動作中の記録媒体に対する画像形成動作が完了するまでの間、その画像形成動作を継続すること、
    を特徴とする画像形成装置。
  5. 請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の画像形成装置において、
    前記加熱体に記録媒体を接触させるための加圧体を備え、前記加熱体及び前記加圧体は、互いに接触した状態で共に回転することにより、その接触部分を通過する記録媒体を前記加熱体に接触させるように構成されており、
    前記第2判定手段は、前記加熱体及び前記加圧体を共に回転させた状態で判定を行うこと、
    を特徴とする画像形成装置。
  6. 請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載の画像形成装置において、
    前記第2判定手段により前記加熱体の温度が正常に上昇しないと判定された場合には、前記画像形成動作を禁止すること、
    を特徴とする画像形成装置。
  7. 請求項1ないし請求項6のいずれか1項に記載の画像形成装置において、
    前記第2判定手段により前記加熱体の温度が正常に上昇すると判定された場合には、前記画像形成動作を再開すること、
    を特徴とする画像形成装置。
JP2003370813A 2003-10-30 2003-10-30 画像形成装置 Pending JP2005134662A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003370813A JP2005134662A (ja) 2003-10-30 2003-10-30 画像形成装置
US10/971,027 US7212754B2 (en) 2003-10-30 2004-10-25 Image forming apparatus forming an image by thermally fixing a developed image

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003370813A JP2005134662A (ja) 2003-10-30 2003-10-30 画像形成装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2005134662A true JP2005134662A (ja) 2005-05-26

Family

ID=34543902

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003370813A Pending JP2005134662A (ja) 2003-10-30 2003-10-30 画像形成装置

Country Status (2)

Country Link
US (1) US7212754B2 (ja)
JP (1) JP2005134662A (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7855798B2 (en) * 2005-07-29 2010-12-21 Sharp Kabushiki Kaisha Printing system, image forming device, printing control method and printing control program
JP2008298989A (ja) 2007-05-30 2008-12-11 Canon Inc 画像形成装置および定着装置の制御方法
JP4775469B2 (ja) * 2009-03-25 2011-09-21 ブラザー工業株式会社 画像形成装置
JP5693190B2 (ja) * 2010-12-08 2015-04-01 キヤノン株式会社 画像形成装置
TWI737975B (zh) * 2019-03-27 2021-09-01 虹光精密工業股份有限公司 具有非常態溫度判斷機制的定影裝置及使用其之雷射印表機

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2636231B2 (ja) 1987-03-02 1997-07-30 松下電器産業株式会社 定着器の温度制御装置
US5329342A (en) * 1988-02-29 1994-07-12 Canon Kabushiki Kaisha Image fixing apparatus
JPH01293379A (ja) 1988-05-20 1989-11-27 Sharp Corp 定着装置の異常防止装置
EP0443806B1 (en) * 1990-02-20 1996-07-31 Canon Kabushiki Kaisha Image forming apparatus having fixing means error detector
JPH08292679A (ja) 1995-04-20 1996-11-05 Canon Inc 画像形成装置および画像形成装置の温調処理方法
JPH1083878A (ja) 1996-09-11 1998-03-31 Canon Inc ヒータ断線検知装置および画像形成装置
JP4659204B2 (ja) * 2000-11-24 2011-03-30 キヤノン株式会社 定着装置及びこの定着装置を備える画像形成装置

Also Published As

Publication number Publication date
US7212754B2 (en) 2007-05-01
US20050095021A1 (en) 2005-05-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4485833B2 (ja) 定着装置、画像形成装置
US7609984B2 (en) Fixing device
JP3800118B2 (ja) 熱定着装置および画像形成装置
JP3760883B2 (ja) 熱定着装置および画像形成装置
US20160252852A1 (en) Image forming apparatus
JP2005134662A (ja) 画像形成装置
JP5278750B2 (ja) 定着装置、及び、画像形成装置
JP4605230B2 (ja) 画像形成装置
JP5953784B2 (ja) 画像形成装置
JP5206806B2 (ja) 画像形成装置
JP2017067918A (ja) 画像形成装置、画像形成装置の制御方法およびコンピュータプログラム
JP2014167618A (ja) 画像形成装置
JPH07114285A (ja) 画像形成方法
JP2007148194A (ja) 画像形成装置
JP3771486B2 (ja) 定着装置及びその定着装置を備えた画像形成機
JP2008076912A (ja) 定着装置及びこれを備えた画像形成装置
JP2005257746A (ja) 定着装置,画像形成装置
JP2009014824A (ja) 画像形成装置
JP2005055527A (ja) 定着装置及びこれを備えた画像形成装置
JP2017032774A (ja) 画像形成装置、プログラムおよび画像形成装置の制御方法
JP2009199030A (ja) 画像形成装置
JP2010237371A (ja) 画像形成装置
JP2014164045A (ja) 定着装置および画像形成装置
JP2006172781A (ja) 加熱装置及びこれを搭載した画像形成装置
JP2005266241A (ja) 画像形成装置