JP2001242594A - レンズ付きフイルムユニット - Google Patents

レンズ付きフイルムユニット

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JP2001242594A
JP2001242594A JP2000050898A JP2000050898A JP2001242594A JP 2001242594 A JP2001242594 A JP 2001242594A JP 2000050898 A JP2000050898 A JP 2000050898A JP 2000050898 A JP2000050898 A JP 2000050898A JP 2001242594 A JP2001242594 A JP 2001242594A
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strobe
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lens
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JP2000050898A
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Mitsuhiro Moriya
光宏 森谷
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Fujifilm Holdings Corp
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Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 撮影場所が暗い場所でも確実なデータ写し込
みを行えるようにする。 【解決手段】 導光部材17を外光採光部17aとスト
ロボ光採光部17bとで構成する。ストロボ光採光部1
7bをストロボ基板18の背面側に突出するように設け
る。ストロボ光採光部17bのストロボ光採光面17b
aにストロボ発光部14に向けてテーパをつける。スト
ロボ発光部14の側面にストロボ基板18の背面側にか
けて開口14aを設ける。撮影場所が暗く、ストロボ撮
影を行う場合には、外光とともに、開口14aから漏れ
たストロボ光の一部をストロボ光採光面17baで採光
する。ストロボ光採光面17baをストロボ基板17の
背面側に突出するように設け、さらにテーパをつけてい
るから、多量のストロボ光が入射して、十分な光量のデ
ータ写し込み光を確保できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はデータ表示手段に表
示された日付等のデータを写真フィルムに露光させるデ
ータ写し込み装置を備えたレンズ付きフイルムユニット
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】予め写真フイルムが製造時に装填され、
簡単な撮影機構を備えたレンズ付きフイルムユニット
(以下フイルムユニットという。)が本出願人から製
造、販売されている。フイルムユニットには様々な種類
のものが販売されており、又各種の機構を有するものが
提案されている。
【0003】その1つとして、例えば、液晶などのデー
タ表示手段に表示された撮影年月日などの表示データ
を、フイルムに光学的に写し込むデータ写し込み装置を
内蔵したものが提案されている。
【0004】このデータ写し込み装置のデータ写し込み
用の光源として、通常の多くのカメラが採用しているの
と同様、LED等のデータ写し込み専用の光源が考えら
れている。しかし、これを用いるためには、LED等の
データ写し込み専用の発光部材の他、これを発光させる
回路が必要になる等、ローコスト、簡易、というフイル
ムユニットの特徴に反する面がある。
【0005】このため、特願平10−279825号で
はデータ写し込み専用の光源を用いることなく、フイル
ムユニットにライトガイドを設けて、このライトガイド
で採光される外光及びストロボ光の一部をデータ写し込
み光として利用することが提案されている。この外光と
しては、撮影場所において規定される自然光の他、スト
ロボ撮影の際の、被写体からの反射光がデータ写し込み
光として利用され、また、ストロボ光としては、ストロ
ボ放電管からその周囲へ向かって発光するストロボ光の
一部がデータ写し込み光として利用される。
【0006】この方法によれば、データ写し込み専用の
発光手段の追加及びこれに伴う回路の複雑化を防ぐこと
ができ、従来、光量不足であった暗い撮影場所において
もデータ写し込みに必要十分な光量の確保を可能にして
いる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ようにデータ写し込み光としてストロボ光の一部を利用
する場合、外光が極端に少ない暗い場所での撮影では、
上述の光量ではデータ写し込み光としては不十分となり
確実なデータ写し込みができないおそれがある。
【0008】本発明は、上記課題を解決するためのもの
であり、データ写し込み専用の光源を用いることなく、
確実なデータ写し込みができるレンズ付きフイルムユニ
ットを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のレンズ付きフイルムユニットは、ストロボ
基板を含むストロボ装置と、所定のデータを表示したデ
ータ表示手段にデータ写し込み光を照射して、表示され
た前記データを予め装填された写真フイルムに写し込む
データ写し込み装置と、前記ストロボ装置から発光され
るストロボ光の一部をストロボ光入射面から採光するこ
とにより前記データ写し込み光を得るストロボ光導光部
材とを備えたレンズ付きフイルムユニットにおいて、前
記ストロボ光入射面の少なくとも一部を前記ストロボ基
板の背面側に突出するように設けたものである。また、
前記ストロボ光入射面にテーパをつけることが好まし
い。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明のレンズ付きフイルムユニ
ット1の外観を図1,内部構造の概略を図2及び図3に
示す。ユニット本体2は、本体基部3の前面及び背面を
前カバー4、後カバー5で覆ったもので、本体基部3中
央に形成された露光ユニット6、その横にストロボ装置
7が組み付けられる。
【0011】この露光ユニット6及びストロボ装置7を
挟むようにカートリッジ収納室8とフィルム収納室9と
が一体に形成されている。これらの収納室には、レンズ
付きフイルムユニット1の製造工程でカートリッジ10
と、このカートリッジ10からフイルム11が引き出さ
れ、このフイルム11をロール形態にまとめたフイルム
ロール11aとがそれぞれフイルムユニット製造時点で
予め組み込まれる。
【0012】前カバー4からは、撮影レンズ12,ファ
インダレンズ13,ストロボ発光部14,ストロボ選択
つまみ15aが露呈されている。また、前カバー4に
は、採光窓16が形成されており、導光部材17の一部
がこの採光窓16から露呈している。採光窓16下部に
は、後述するデータ写し込みモジュール38のON/O
FFを切り替える切替つまみ44aが露呈され、上下に
スライド自在に取り付けられている。
【0013】ストロボ装置7は、ベースとなるストロボ
基板18に充電部を構成するコンデンサー、発振トラン
スなどの回路部品、及び電源電池19,さらにストロボ
発光部14が組み付けられている。また、ストロボ基板
18の前面側に突出したピンにより受け板19が支持さ
れている。この受け板19は、ストロボ選択つまみ15
aが一体に設けられたスイッチ板15をスライド自在に
保持している。
【0014】前カバー4に設けられたストロボ選択つま
み15aを上方にスライドさせるとスイッチ板15が上
昇して、スイッチ接片21が接触し、コンデンサーへの
充電が開始される。また、スイッチ板15を上昇させた
ときには、スイッチ板15の上端に一体に設けたアーム
を介してライトガイド22が上昇し、ユニット本体2か
ら突出する。そして、充電が完了すると充電完了表示ラ
ンプが点灯し、ライトガイド22の先端が明るく光って
撮影者及び被撮影者に充電完了を表示する。ストロボ基
板18に設けられたシンクロスイッチ23はストロボ発
光用のトリガ信号を得るためのもので、後述するシャッ
タ羽根33が開放したときにオンして放電管に印加して
ストロボ光を発光させる。
【0015】図4に示すように、導光部材17は、蛍光
染料を混入させたプラスチックで形成され、外光及びス
トロボ発光部14からのストロボ光の一部をデータ写し
込み光として取り込む。また、導光部材17は、採光窓
16を通して被写体側に向けられた外光採光部17a
と、ストロボ基板18の側面に設けられたストロボ光採
光部17bとを備えている。
【0016】ストロボ光採光部17bはシンクロスイッ
チ23の上方でストロボ基板18の背面側に一部突出し
ている。突出しているストロボ光採光部17bのストロ
ボ光採光面17baはストロボ発光部14側に向けてテ
ーパがつけられている。また、ストロボ発光部14の側
面には、ストロボ基板18の背面側にかけて、開口14
aが形成されている。これにより、放電管からその周囲
に向かって発光するストロボ光の一部が開口14aから
ストロボ基板18の前面側及び背面側に漏光し、特に前
記背面側に多量に漏光するようになっている。ストロボ
発光が行われる場合には、このストロボ光の漏光をスト
ロボ光採光部17bで採光して照射部17cに導光す
る。
【0017】また、この導光部材17では、外光採光面
17baで採光した光は導光部材17内部において蛍光
として放射され、放射される光は蛍光染料を混入してい
ない場合に比べて強くなる。よって、このような集光効
果を利用するために、ストロボ光採光面17baにはテ
ーパがつけられている。これにより、外光採光面17b
aにテーパをつけない場合に比べて、ストロボ光を採光
する面積をより広くできるので、ストロボ発光部14か
らのストロボ光をより多く取り込むことができ、データ
写し込み光として十分な光量が得られるので、撮影場所
が暗い場合でも確実なデータ写し込みが可能になる。ま
た、テーパをつけることにより、ストロボ光を均一に照
射部17cに導光することが可能になる。
【0018】なお、上記導光部材17は、外光採光部1
7aから入射した外光を照射部17cに導く外光導光部
材と、ストロボ光採光部17bから入射したストロボ光
を照射部17cに導くストロボ光導光部材とを一体化し
た射出成形品として作られているが、照射部17cを共
通にする形態であれば、外光導光部材とストロボ光導光
部材とを別体にしてもよい。
【0019】ユニット本体2の上面には、シャッタボタ
ン24,フイルムカウンタ25及びライトガイド22が
露呈されている。後カバー5にはファインダ接眼窓26
が形成され、さらにカートリッジ収納室8,フイルム収
納室11の底部開口を光密に覆う底蓋27,28が一体
に形成されている。底蓋27は、撮影済みのフイルム1
1が巻き込まれたフイルムカートリッジ10を取り出す
ときに開放される。また、ユニット本体2の表面を覆う
ように、ラベルシール29が貼り付けられる。ラベルシ
ール29は本体保護機能を有する他、外観を綺麗にする
ために用いられ、ラベルシール29の所要部には撮影操
作に必要な部位を表面に露呈させるための開口が設けら
れている。
【0020】カートリッジ収納室8の上部には、巻上げ
ノブ31が設けられ、その下面に一体に形成された巻上
げ軸がフイルムカートリッジ10のスプールに係合す
る。撮影ごとに巻上げノブ31を回動操作することによ
って、撮影済みのフイルムは1コマ分ずつフイルムカー
トリッジ10に巻き込まれる。このフイルム1コマ巻上
げに連動して露光ユニット6に組み込まれたシャッタ機
構が次回の撮影のためにチャージされ、またフイルム1
コマ給送が完了すると露光ユニット6に組み込まれたロ
ックレバーによって巻上げノブ31の回動がロックされ
る。
【0021】本体基部3に形成されたアパーチャ(図示
せず)は、撮影位置に送られてきた写真フイルムの前面
で1コマ分の露光範囲を制限する。アパーチャの前方に
は角筒状に突出した暗箱部32が一体に形成され、その
前面にはシャッタ開口32aが形成されている。
【0022】露光ユニット6は、暗箱部32をベースに
して撮影レンズ12,シャッタ羽根33,バネ34を含
むシャッタ機構,シャッタチャージ機構,フイルム巻き
止め機構,フイルムカウンタ25を含むフイルムカウン
タ機構、有害光遮光枠35等を組み付けたもので、さら
にファインダ13を構成する対物及び接眼レンズを保持
している。暗箱部32の前面には、シャッタ開口32a
の他、データ写し込み用開口32bが形成され、それぞ
れシャッタ羽根33に一体成形された撮影シャッタ部3
3a及びデータシャッタ部33bによって開閉される。
このシャッタ羽根については、一体成形でなくともよ
い。
【0023】シャッタ羽根33は、撮影レンズ12を組
み込んだシャッタカバー37によって覆われ、その前面
には撮影年月日を写し込むためのデータ写し込みモジュ
ール38が組み付けられる。データ写し込みモジュール
38は、時計回路及び液晶ドライバ等を含むICチッ
プ、時計回路からの計時信号によって現在の年月日を表
示する液晶板39及び、電池41を備えている。また、
前カバー4に電池用接片42が取り付けられており、前
カバー4が本体基部3に取り付けられると、電池用接片
42が押圧されて電池41及び時計回路に接触し、デー
タ写し込みモジュール38へ給電が開始される。よっ
て、データ写し込みモジュール38の検査及び年月日の
セットは前カバー4を本体基部3に取り付けた状態で行
う必要がある。
【0024】有害光遮光枠35は、撮影レンズ12を通
ってきた光のうち、アパーチャで画定された露光範囲の
外に向かう有害光を遮断する。したがって、フイルム1
1には露光範囲にだけ向かう被写体光だけで露光が行わ
れ、フレアのない鮮明な画像が得られる。
【0025】データ写し込みモジュール38の液晶板3
9の前面には、導光部材17の照射部17cが位置し、
導光部材17の外光採光部17aから採光された外光
と、ストロボ光採光部17bから採光されたストロボ光
が、導光部材17内部の拡散、反射により、この照射部
17cに導かれ、液晶板39に向かって照射されること
によりデータ写し込み光となる。
【0026】これにより、撮影場所が明るく、外光の光
量が多い場合には、外光採光部17aから採光される外
光だけでも、データ写し込み光として十分な光量を得る
ことができる。他方、撮影場所が暗く、外光採光部17
aから採光される外光の光量が少ない場合には、ストロ
ボ発光により、ストロボ基板18の前面側と背面側との
両側でストロボ光の一部がストロボ光採光部17bから
採光されて十分な光量が確保される。
【0027】さらに、データ写し込みモジュール38の
前面にシャッタ部材43及び切替スイッチ44が設けら
れている。図5に示すように、シャッタ部材43は突起
部43a,取り付け部43b,羽根部43c及びストッ
パ部43d,43eから構成され、薄い金属板で形成さ
れている。取り付け部43bはシャッタカバー37に設
けられた軸37aに取り付けられ、羽根部43cが図5
(A)に示すデータ写し込み光の光路上に挿入される位
置と図5(B)に示す前記光路上から退避される位置と
の間で揺動自在とされている。
【0028】また、シャッタボタン24に係止レバー4
0が形成され、突起部43aが係止している。シャッタ
ボタン24が押圧されると、突起部43aが係止レバー
40に押圧され、シャッタ部材43はデータ写し込み光
の光路上から退避する退避位置に向けて回動する。ま
た、シャッタカバー37にストッパ部材37b,データ
写し込みモジュール38にストッパーピン38aが設け
られている。シャッタ部材43が時計方向に回転する
と、ストッパ部43dがストッパピン38aに当接し
て、羽根部43cがデータ写し込み光の光路上から退避
するとともに、ストッパ部43eがストッパ部材37b
に当接してシャッタ部材43は反時計方向に付勢され
る。シャッタボタン24の押圧が解除されると、シャッ
タ部材43はその復元力により、データ写し込み光の光
路上に挿入される挿入位置に向けて回動する。
【0029】また、シャッタボタン24が押圧される
と、シャッタ羽根33が図中時計方向に回動する。この
とき、データシャッター部33bがデータ写し込み光の
光路上から退避して、データ写し込み用開口32bが開
放され、データ写し込み光は、フイルム11に入射し
て、データ写し込みが行われる。
【0030】切替スイッチ44には切替つまみ44aと
スイッチ窓44bとが設けられている。切替つまみ44
aは前カバー4から外部に露呈され、撮影者はこの切替
つまみ44aを上方にセットするON位置と下方にセッ
トするOFF位置との間で上下にスライド操作して、デ
ータ写し込みモジュール38のON/OFFを切り替え
る。切替つまみ44aがON位置にセットされると、ス
イッチ窓44bがデータ写し込み光の光路上に挿入さ
れ、液晶板39へのデータ写し込み光の照射が可能にな
る。切替つまみ44aがOFF位置にセットされると、
スイッチ窓44bがデータ写し込み光の光路上から退避
して、窓枠44cにデータ写し込み光が遮られる。これ
により、液晶板39へのデータ写し込み光の照射が不可
能になるので、データ写し込みが不可能になる。
【0031】図6に本実施形態の結像光学係を概略的に
示す。前述のとおり、露光ユニット6に設けられた暗箱
部32にはデータ写し込み用の開口32bが形成され、
これを覆うようにデータ写し込みモジュール38の液晶
板39が位置している。そして、シャッタ羽根33及び
シャッタ部材43の開閉により、照射部17cから照射
される光をデータを得る仕込み光として液晶板39を通
過するデータ光45は、開口32b、有害光遮光枠35
に組み込まれたデータ写し込み用の結像レンズ46を通
過して、フイルム11上の露光範囲47内のデータ結像
領域48に結像される。同時に、撮影レンズ12から絞
り開口49を通って入射する撮影光50も、シャッタ羽
根33の開閉により、撮影用開口32aから暗箱部32
内へ入射し、有害光遮光枠35内部を通過して、フイル
ム11の露光範囲47内に結像して撮影が行われる。
【0032】上記の実施形態の作用について説明する。
巻上げノブ31を回動操作してフイルム1コマ送り及び
シャッタチャージを行った後、シャッタボタン24を押
圧すると、露光ユニット6に組み込まれたシャッタ機構
が作動してシャッタ羽根33が開閉し、撮影レンズ12
から入射する被写体からの撮影光45が撮影用開口32
aから暗箱部32へ入射して1回の撮影が行われる。
【0033】この時、前カバー4前面に露呈されている
導光部材17の外光採光部17aから採光された外光
は、照射部17cを通って液晶板39に導光されている
から、この外光をデータ写し込み光とするデータ光45
は、データ写し込み用開口32bから暗箱部32内部へ
入射して結像レンズ46を通ってデータ結像領域48へ
結像する。このデータ光45は、撮影場所が明るい場合
には、外光採光部17aから多量の外光が採光されるた
め、データ写し込みに十分な光量が得られる。
【0034】他方、撮影場所が暗い場合には、ストロボ
撮影を行うのが通常である。ストロボ撮影を行う場合に
は、ストロボ選択つまみ15aを上方にスライド操作し
て、ストロボ充電を開始させる。ストロボ選択つまみ1
5aは、スイッチ接片21に連動し、ストロボ回路が短
絡されて、コンデンサーへ充電が開始される。撮影者
は、充電完了表示窓で充電完了を確認して、シャッタボ
タン24を押圧する。シャッタ羽根33が開放した瞬間
にシンクロスイッチ23が瞬間的にオンしてストロボ回
路にトリガ信号が送られ、これが放電管に印加されてス
トロボ発光が行われる。
【0035】ストロボ発光部14の開口14aから周囲
に向けて発光されたストロボ光は、ストロボ基板18の
前面側及び背面側の両側に照射され、ストロボ採光部1
7bに向かう。また、被写体に向けて照射されたストロ
ボ光は、被写体からの反射光が自然光とともに外光とし
てレンズ付きフイルムユニット1に向かう。この外光は
シャッタ羽根33の開閉により撮影レンズ12を通り、
撮影開口32aから暗箱部32に入射して、撮影光50
としてフイルム11の露光範囲47に結像される。
【0036】また、外光は外光採光部17aから照射部
17cにも導光される。他方、ストロボ光採光部17b
に照射されたストロボ光も照射部17cに導光される。
これらの光がともにデータ写し込み光となり、データ光
45としてデータ結像領域48に結像される。このよう
に、撮影場所が暗く、外光の光量が少ない場合には、外
光とともに、ストロボ光採光部17bからストロボ光の
一部がストロボ基板18の前面側と背面側との両側で採
光されて十分な光量が確保されるためデータ写し込み光
として十分な光量を得ることができる。特に、ストロボ
発光部14の開口14aからストロボ基板18の背面側
に多量のストロボ光が漏光するようにされ、ストロボ光
採光面17baの面積が広く形成されているので、外光
の光量が極端に少なくてもデータ写し込み光として十分
な光量を確保することができる。
【0037】以上のような操作の繰り返しによりユニッ
ト本体2内に収納されたフイルム11の全てに撮影が行
われる。フィルム11の全てのコマに撮影が終了したレ
ンズ付きフイルムユニット1は、現像取扱店で同時プリ
ントが受け付けられ、現像所に回収されて現像,プリン
ト処理が行われる。現像済みのフイルム11とプリント
写真とはユーザーに返却され、レンズ付きフイルムユニ
ット1は現像所から回収されてリサイクルされる。
【0038】なお、上記実施形態では、外光採光面17
baにテーパをつけてストロボ光を採光する面積を増や
したが、鋸歯状の斜面を連ねる等の方法により、外光採
光面17baの面積を増やすように形成してもよい。
【0039】
【発明の効果】以上のように、本発明のレンズ付きフイ
ルムユニットによれば、ストロボ基板の背面側に突出す
るように設けたストロボ光入射面から、ストロボ光の一
部を採光してデータ写し込み光として利用するので、外
光が極端に少ない暗い場所での撮影でも十分な光量が得
られ、確実なデータ写し込みが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施したレンズ付きフイルムユニット
の外観斜視図である。
【図2】レンズ付きフイルムユニットの分解斜視図であ
る。
【図3】レンズ付きフイルムユニットのデータ写し込み
装置の要部を示す斜視図である。
【図4】導光部材とストロボ装置との位置関係を示す説
明図である。
【図5】シャッタ部材の動作を示す説明図である。
【図6】レンズ付きフイルムユニットの結像光学系の要
部を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 レンズ付きフイルムユニット 2 ユニット本体 7 ストロボ装置 14 ストロボ発光部 18 回路基板 17 導光部材 17a 外光採光部 17b ストロボ光採光部 17ba ストロボ採光面 38 データ写し込みモジュール

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ストロボ基板を含むストロボ装置と、所
    定のデータを表示したデータ表示手段にデータ写し込み
    光を照射して、表示された前記データを予め装填された
    写真フイルムに写し込むデータ写し込み装置と、前記ス
    トロボ装置から発光されるストロボ光の一部をストロボ
    光入射面から採光することにより前記データ写し込み光
    を得るストロボ光導光部材とを備えたレンズ付きフイル
    ムユニットにおいて、 前記ストロボ光入射面の少なくとも一部を前記ストロボ
    基板の背面側に突出するように設けたことを特徴とする
    レンズ付きフイルムユニット。
  2. 【請求項2】 前記ストロボ光入射面にテーパをつけた
    ことを特徴とする請求項1記載のレンズ付きフイルムユ
    ニット。
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US09/788,567 US6473565B2 (en) 2000-02-25 2001-02-21 Lens-fitted photo film unit having auxiliary module
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