JP2001242119A - ガスセンサ - Google Patents

ガスセンサ

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JP2001242119A
JP2001242119A JP2000051377A JP2000051377A JP2001242119A JP 2001242119 A JP2001242119 A JP 2001242119A JP 2000051377 A JP2000051377 A JP 2000051377A JP 2000051377 A JP2000051377 A JP 2000051377A JP 2001242119 A JP2001242119 A JP 2001242119A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 被測定ガス中の被検出成分を検出する検出素
子を備えたガスセンサにおいて、検出素子への水の付着
を抑制する。 【解決手段】 インナプロテクタ200は、主体金具4
から突出した検出素子2の突出部分を覆うように主体金
具4に嵌合され、その嵌合部分において全周に亘って主
体金具4に溶接されている。このため、主体金具4とプ
ロテクタとの隙間が第1溶接部60によって塞がれるこ
ととなり、両者の間から水が侵入することを防止でき、
検出素子2への水の付着を抑制できる。しかも、アウタ
プロテクタ210により、主体金具4とインナプロテク
タ200の溶接部を外側から覆い、溶接部への熱衝撃を
緩和することとしているので、プロテクタが主体金具4
から脱落することもない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、酸素センサ、HC
センサ、NOxセンサ等、測定対象となる被測定ガス中
の被検出成分を検出するガスセンサに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えば内燃機関等の排気ガス
などを測定対象(被測定ガス)とし、その中の特定成分
を検出するガスセンサが知られている。そして、この種
のガスセンサとして、先端側にガス検知用の検出部を有
する細長い板状の検出素子と、この検出素子を保持して
排気管内(即ち、被測定ガス中)に突出させるための筒
状の主体金具(ケース)と、を有するものがある。主体
金具は、取付ネジ部により排気管の取付孔に固定可能と
され、この検出素子を主体金具の内側に保持した状態で
車両等の排気管に固定し、その検出部を排気ガスに触れ
させることにより、被検出成分に応じた起電力を出力す
るものである。
【0003】この様に、検出素子の一部は、主体金具か
ら被測定ガス中に突出した状態となるが、この突出部分
には、被測定ガスが直接当たることがないようにする必
要がある。即ち、検出素子に被測定ガスが直接当たる
と、当該ガスに含まれる水分が水滴として検出素子に付
着し易くなり、その結果検出素子が急冷されてクラック
を生じるなど、ガスセンサの耐久性にも影響が生じる可
能性があるからである。特に、被測定ガスが、排気ガス
である場合には、燃焼の際に発生した水分がガス中に少
なからず含まれていると考えられるので、こうした可能
性を無視できない。
【0004】そこで、こうした不都合を回避するため、
主体金具(具体的には、検出素子を突出させた側の部
分)には、突出部分を覆った状態で主体金具の先端に取
り付け可能なプロテクタを設けることが行われている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、被測定ガスに
含まれる凝縮水が排気管の内壁面にも付着することや、
外部から水が排気管の内壁面を伝って排気管内部に侵入
することも考えられる。その場合には、水が、主体金具
とプロテクタとの間の微小な隙間を介してプロテクタの
内側に侵入して検出素子に付着し、上述と同様に、検出
素子にクラックを発生させる畏れがある。
【0006】本発明は、こうした問題を背景として為さ
れたものであり、被測定ガス中の被検出成分を検出する
検出素子を備えたガスセンサにおいて、検出素子への水
の付着を抑制することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】上記目的
を達成するため、請求項1のガスセンサにおいては、プ
ロテクタを第1部材および第2部材から構成している。
第1部材は、ケースから突出した検出素子の突出部分を
覆うようにケースに嵌合されている。そして第1部材
は、突出部分側(即ち、第1部材の内側)に被測定ガス
を導入する第1通気孔を有するものであり、ケースに嵌
合した部分(嵌合部分)の周方向全体に亘り、ケースに
溶接されている。
【0008】このため、このガスセンサにおいては、ケ
ースとプロテクタとの隙間が溶接によって塞がれること
から、両者の間から水が侵入することを防止でき、検出
素子への水の付着を抑制できることになる。しかし、こ
の様に第1部材をその嵌合部分の全周に亘ってケースに
溶接した場合、熱衝撃により溶接部が破壊され、第1部
材がケースから脱落する可能性が高くなる。
【0009】即ち、プロテクタを構成する部材(以下、
「プロテクタ構成部材」という。)をケースに溶接する
場合、嵌合部分の全周に亘って溶接するのではなく、溶
接されていない部分(即ち拘束されていない部分)を設
け、その部分における収縮や膨張を許しておけば、溶接
部に加わる応力を低減できる。ところがプロテクタ構成
部材を嵌合部分の全周に亘ってケースに溶接した場合に
は、その低減効果が期待できなくなり、熱衝撃により溶
接部が破壊される可能性が高くなるのである。
【0010】そこで、請求項1のガスセンサでは、第2
部材により、ケースと第1部材の溶接部(第1溶接部)
を外側から覆い、その第1溶接部への熱衝撃を緩和する
こととしている。これにより、熱衝撃によって発生する
応力を低減できるので、上記の様に、第1部材をその嵌
合部分の全周に亘ってケースに溶接した場合であって
も、第1部材の脱落の可能性、つまりプロテクタがケー
スから脱落する可能性を低くすることができる。
【0011】次に、請求項2のガスセンサにおいては、
第2部材と前記第1溶接部の間には空間を形成するよう
にした。空間を形成することで、第2部材に水等がかか
り急激な熱衝撃を加えても下の第1溶接部との間の空間
がクッションの役割を果たすので、第1溶接部に与える
熱衝撃を緩和することが出来る。
【0012】また、請求項3のガスセンサの様に、前記
空間は自由に換気できるように、ガスセンサの上下に連
続した空間である事が望ましい。空間を自由に換気する
ことで、第2部材と第1溶接部との間の熱伝導は少なく
なり、第1溶接部に与える熱衝撃を更に抑えることが出
来る。
【0013】次に請求項4のガスセンサにおいては、第
1部材の溶接部の外側の近傍にて、第2部材をケース及
び/又は第1部材と溶接した。このため、第2部材は強
固に第1部材の周りに固定され、安定的に第1溶接部を
保護することが出来る。この場合、第2部材を全周に亘
ってケース及び/又は第1部材に溶接すると、第2部材
が熱衝撃で外れる恐れが生じる。また、外部からの熱が
第2部材を介して第1部材側に流れ易くなることから、
熱衝撃を緩和することが出来ずに、プロテクタの脱落を
防止することが出来ない。しかし、請求項4のガスセン
サの様に第2部材を周方向に円環を形成しない様に溶接
すると、外部の熱が第1部材に伝わり難くプロテクタの
脱落を招くことが無い。
【0014】そして、請求項5に記載の様に、第1部材
と第2部材との溶接部(第2溶接部)を、周方向に等間
隔で設けるようにすると、外部から第1部材側への熱流
を対称的(詳しくは、ケースの軸線を対称軸とした回転
対称)なものとすることができるし、また応力を対称的
に分散することができるので、プロテクタの脱落防止に
有利に働く。
【0015】また、請求項6の様に、第2部材を、第1
部材の全体を覆うよう形成すれば、第1部材への熱伝達
を効果的に抑制することができるので、熱衝撃も緩和さ
れ、プロテクタの脱落の防止に役立つ。この場合、第2
部材には、第1部材側に被測定ガスを導入する第2通気
孔を設けておけば、検出素子まで被測定ガスを導入する
ことができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の一実施例を図面
と共に説明する。図1は、一実施例としての酸素センサ
Sを示す説明図である。この酸素センサSは、先端側に
ガス検知用の検出部Dを有する細長い板状の検出素子2
と、内側に検出素子2を配置して車両等の排気管に固定
するための主体金具(請求項の「ケース」に相当する)
4と、検出素子2を保護するために検出部Dを二重に覆
った状態で主体金具4の先端に取り付けられるプロテク
タ(インナプロテクタ200及びアウタプロテクタ21
0)とを備えている。
【0017】検出素子2は、ジルコニア等の酸素イオン
電導性固体電解質体からなる板状の電池素子と、電子素
子活性化用の板型セラミックヒータと、この電池素子の
先端部側両面にそれぞれ絶縁された状態で形成された多
孔質電極と、一方の多孔質電極側に積層された素子活性
化用の板型セラミックヒータと、スピネル,アルミナ等
のセラミックスからなり、他方の多孔質電極の表面を覆
う多孔質の電極保護層とから構成されている。
【0018】そして、検出素子2は主体金具4の内側に
配置された絶縁体6の挿通孔6aに挿通されると共に、
主体金具4の先端から検出部Dが突出した状態で絶縁体
6内に固定される。絶縁体6には軸断面が挿通孔6aよ
りも大径の空隙部6bが形成されている。そして、その
空隙部6bの内面と検出素子2の外面との間は、ガラス
からなる封着材層8により封着される。また、絶縁体6
と主体金具4とは、タルクリング10と加締めリング1
2とにより互いに固定される。
【0019】また、管外側において、主体金具4に嵌合
されている外筒14の末端部には、テフロングロメット
16、及び、シールゴム18が嵌め込まれ、更に、内側
にコネクタ部20が設けられている。また、リード線2
2の後端側はセラミックセパレータ16を貫通して外部
に延びている。一方、リード線22の先端側は、コネク
タ部20等を介して検出素子2に形成された多孔質電極
に電気的に接続されている。
【0020】主体金具4の先端に取り付けられるインナ
プロテクタ200は、請求項の「第1部材」に相当する
ものである。このインナプロテクタ200は、検出素子
2の中心軸周りにおいて検出部D(即ち、検出素子2の
「突出部分」)を取り囲む筒状に形成され、その側壁部
には周方向に一定間隔で複数の第1ガス入口202が形
成される一方、先端面に第1ガス出口204が形成され
ている。これら第1ガス入口202および第1ガス出口
204は、請求項の「第1通気孔」に相当するものであ
る。
【0021】また、同じく主体金具4の先端に取り付け
られるアウタプロテクタ210は、請求項の「第2部
材」に相当する。このアウタプロテクタ210は、イン
ナプロテクタ200の外側においてインナプロテクタ2
00との間に隙間Gを形成する形で配置される筒状をな
しており、インナプロテクタ200を全体的に覆ってい
る。
【0022】そして、アウタプロテクタ210の先端
は、インナプロテクタ200よりも突出して位置すると
共に、その側壁部には周方向に所定の間隔で複数の第2
ガス入口212a,212bが形成され、一方、先端面
に、第1ガス出口204と同心円となる位置関係となる
ように第2ガス出口214が形成されている。これら第
2ガス入口212a,212bや第2ガス出口214
が、請求項の「第2通気孔」に相当する。
【0023】そして、酸素センサSは取付ネジ部4aに
おいて排気管に固定される。その検出部Dが管内側の排
気ガスに晒されると、電池素子の検出部Dが排気ガスと
接触し、電池素子には排気ガス中の酸素濃度に応じた起
電力が生じる。そして、この起電力がセンサ出力とし
て、リード線22を介して取り出される。
【0024】さて、本実施例の酸素センサSにおいて、
インナプロテクタ200は、図2(a)に示す様に、主
体金具4の先端部に嵌合され、その嵌合部分の全周に亘
って主体金具4に溶接されている。即ち、主体金具4と
インナプロテクタ200とを結合する溶接部60(以
下、「第1溶接部」という。)は、周方向に環状に形成
されている。この第1溶接部60は、レーザ溶接を用い
ると、効率的に形成することができるので好ましい。
【0025】また、アウタプロテクタ210は、インナ
プロテクタ200の主体金具4への嵌合部分の全体を覆
うように、更にインナプロテクタ200に嵌合されてお
り、第1溶接部60は全体的に、アウタプロテクタ21
0により覆われている。そして、アウタプロテクタ21
0は、第1溶接部60の外側部分において、インナプロ
テクタ200に溶接されている。しかしアウタプロテク
タ210とインナプロテクタ200との溶接部62(以
下、「第2溶接部」という。)は、全周に亘るものでは
なく、周方向に部分的に設けられている。具体的には、
第2溶接部62は、周方向の複数箇所(4箇所)に、等
間隔に設けられている。つまり、アウタプロテクタ21
0は、第1溶接部60の一部との間に空間を形成するよ
うに、第1溶接部60を覆っている。そしてこの空間
は、ガスセンサSの軸方向上下どちら側にも開放されて
いる。なお、この第2溶接部62の形成には、レーザ溶
接を用いても良いし、またスポット溶接を用いてもよ
い。
【0026】発明者らは、以上の様に構成された本実施
例の酸素センサSの熱衝撃に対する耐久性を確かめる実
験を行ったので、以下に、その内容を説明する。まず発
明者らは、プロテクタを主体金具4に様々な態様にて溶
接した試料を用意した。そして、それらの試料を電気炉
にて850℃まで急加熱(図2(b)参照)した後、水
中に半分浸して急冷(図2(c)参照)するという操作
を繰り返す冷熱サイクル試験を行い、どの程度耐えられ
るかを検証した。これにより、試料には、熱衝撃が繰り
返し加えられることとなる。
【0027】この実験には、上記実施例と同様の構成に
てプロテクタを主体金具に設けたもの(即ち、図2
(a)に示す構成のもの)の他、第1比較例〜第4比較
例からなる計5種類の試料を使用した。第1比較例は、
図3のに示す様に、一重のプロテクタPを主体金具4
に嵌合させて当該嵌合部分において部分的に溶接(スポ
ット溶接による)したものである。第2比較例は、図3
のに示す様に、一重のプロテクタPを主体金具4に嵌
合させて当該嵌合部分全周に亘って溶接(レーザ溶接に
よる)したものである。
【0028】また第3比較例は、図3のに示す様に、
インナプロテクタP1およびアウタプロテクタP2から
なる二重のプロテクタを主体金具4に設けたものであ
る。より詳しくは、アウタプロテクタP2を主体金具4
に嵌合させて当該嵌合部分において部分的に溶接(スポ
ット溶接による)し、インナプロテクタP1とアウタプ
ロテクタP2とは、先端部にて部分的に溶接(スポット
溶接による)している。
【0029】そして第4比較例は、図3のに示す様
に、インナプロテクタP1およびアウタプロテクタP2
からなる二重のプロテクタを主体金具4に設けたもので
あるが、溶接の形態が第3比較例とは異なっている。即
ち、インナプロテクタP1を主体金具4に嵌合させて、
当該嵌合部分の外側から更に、アウタプロテクタP2を
嵌合させる。そして、この嵌合部分、即ち、主体金具4
とインナプロテクタ200とアウタプロテクタ210と
が重なり合った部分において、周方向全体に亘って溶接
(レーザ溶接による)することにより、インナプロテク
タ200とアウタプロテクタ210とを同時に主体金具
4に固定する。こうして、第4比較例としての試料は構
成されている。
【0030】こうした第1〜第4比較例の試料、および
本実施例と同様の構造を有する試料を用いて、上記の冷
熱サイクル試験を行ったところ、表1に示す結果が得ら
れた。
【0031】
【表1】
【0032】表1のサイクル数の欄(60,120,1
80,240)において、”○”はプロテクタが脱落し
なかったこと、”×”はプロテクタが脱落したことを示
す。即ち、第1比較例、第3比較例および本実施例の試
料は、240サイクルの加熱・冷却を行っても、プロテ
クタが脱落することはなかったが、第2比較例および第
4比較例の試料は、120サイクルの加熱・冷却を行う
とプロテクタが脱落した。
【0033】第1比較例および第3比較例の試料におい
て、多数回の冷熱サイクルを加えてもプロテクタが脱落
しなかった理由は、プロテクタPやアウタプロテクタP
2を主体金具4に溶接するに当たり、溶接しない部分を
設け、溶接されていない部分における収縮や膨張を許し
たことから、熱衝撃が加わっても、溶接部に発生する応
力を低減できたと考えられる。しかし、第1比較例およ
び第3比較例の様な構成では、プロテクタと主体金具4
との間を完全に塞ぐことができないため、本発明の目的
を達成できない。
【0034】一方、第2比較例および第4比較例の試料
においては、プロテクタPやインナプロテクタP1を嵌
合部分の全周に亘って主体金具4に溶接したことから、
熱衝撃によって大きな応力が溶接部に加わり、プロテク
タが早期に脱落したものと考えられる。第2比較例およ
び第4比較例の試料においては、プロテクタPやインナ
プロテクタP1と主体金具4との隙間を完全に塞ぐこと
ができるが、プロテクタが脱落してしまうため、本発明
の目的を達成できない。
【0035】これに対して、本実施例の酸素センサS
は、主体金具4に嵌合したインナプロテクタ200を、
その嵌合部分において全周に亘って主体金具4に溶接し
ている。このため、主体金具4とプロテクタとの隙間が
第1溶接部60によって塞がれることとなり、両者の間
から水が侵入することを防止でき、検出素子2への水の
付着を抑制できる。しかも、アウタプロテクタ210に
より、主体金具4とインナプロテクタ200の溶接部を
外側から覆い、溶接部への熱衝撃を緩和することとして
いるので、プロテクタが主体金具4から脱落することを
防止できる。
【0036】また本実施例の酸素センサSにおいては、
インナプロテクタ200の溶接部の外側にて、アウタプ
ロテクタ210をインナプロテクタ200に溶接してい
る。このため、第1溶接部60を、アウタプロテクタ2
10により補強することができ、プロテクタが主体金具
4から脱落する可能性を更に低くすることができる。
【0037】しかも、アウタプロテクタ210を、全周
に亘ってインナプロテクタ200に溶接するのではな
く、周方向の一部のみにおいてインナプロテクタ200
に溶接することから、外部の熱がインナプロテクタ20
0に伝わり難く、プロテクタの脱落を招くことがない。
【0038】また、ガスセンサSの軸方向上下どちら側
にも開放されている空間が、第1溶接部60の一部とア
ウタプロテクタ210との間に形成されていることか
ら、第1溶接部60への熱衝撃を効果的に抑制できる。
また第2溶接部62は、周方向に等間隔で4箇所設けて
いることから、外部からインナプロテクタ200側への
熱流を対称的にすることができるし、また応力を対称的
に分散することができるので、プロテクタの脱落防止を
より効果的に防止できる。
【0039】また、アウタプロテクタ210は、インナ
プロテクタ200の全体を覆うよう形成されているの
で、インナプロテクタ200への熱伝達を効果的に抑制
することができ、熱衝撃も緩和され、プロテクタの脱落
の防止に役立つ。以上、本発明の一実施例について説明
したが、本発明は上記実施例に限定されるものではな
く、種々の態様をとることができる。
【0040】例えば、上記実施例では、ガスセンサの一
例として酸素センサSにつき説明したが、これに限られ
るものではなく、HCセンサ、NOxセンサ等、様々な
ガスセンサに本発明を適用できる。また上記実施例で
は、第1溶接部60の外側において更に、アウタプロテ
クタ210をインナプロテクタ200に部分的に溶接す
るものとして説明した。しかし、第1溶接部60への熱
衝撃を緩和するには、必ずしもアウタプロテクタ210
を第1溶接部60の外側にて溶接する必要はない。例え
ばアウタプロテクタ(即ち、第2部材)を主体金具4に
直接的に溶接(部分的に溶接するのが好ましい)して、
第1溶接部の外側においては溶接を行わず、これを覆う
だけにしても良い。また、第1溶接部の外側部分以外の
部位において、アウタプロテクタをインナプロテクタに
溶接(部分的に溶接するのが好ましい)して、第1溶接
部の外側においては溶接を行わず、これを覆うだけにし
ても良い(例えば、図4参照)。
【0041】図4は、本発明の他の実施例であるガスセ
ンサにおいて、プロテクタ周辺の構成を示す図である。
このガスセンサにおいては、インナプロテクタ300は
主体金具4に嵌合されると共に、嵌合部分において全周
に亘る第1溶接部360により主体金具4に固定されて
いる。しかし、その第1溶接部360の外側において、
アウタプロテクタ310はインナプロテクタ300に溶
接されておらず、第1溶接部360との間に空間が形成
される様に第1溶接部360を覆っている。そして、こ
の空間は、ガスセンサの軸方向上下どちら側にも開放さ
れている。
【0042】アウタプロテクタ310は、その先端部の
内面にて、インナプロテクタ300の先端部と接してお
り、その接触部分においてスポット溶接で形成された第
2溶接部362によりインナプロテクタ300と結合さ
れている。この様な構成でも、第1溶接部360への熱
衝撃を緩和することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例である酸素センサを全体的
に示す説明図である。
【図2】 (a)は、プロテクタ周辺の構成を示す説明
図であり、(b)、(c)は、冷熱サイクル試験の様子
を示す説明図である。
【図3】 第1比較例〜第4比較例の試料を示す説明図
である。
【図4】 本発明の他の実施例(変形例)を示す説明図
である。
【符号の説明】
S…酸素センサ 2…検出素子 4…主体金具 4a…取付ネジ部 60,360…第1溶接部 62,362…第2溶接部 200,300…インナプロテクタ 202…第1ガス入口 204…第1ガス出口 210,310…アウタプロテクタ 212a,212b…第2ガス入口 214…第2ガス出口
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 花井 修一 愛知県名古屋市瑞穂区高辻町14番18号 日 本特殊陶業株式会社内 Fターム(参考) 2G004 BB04 BC02 BC07 BF14 BF18 BF27 BG05 BG15 BH02 BH12 BJ02

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 検出素子と、該検出素子を被測定ガス中
    に突出させた状態で内側に保持する筒状のケースと、該
    検出素子の突出部分を保護するためのプロテクタと、を
    備えたガスセンサであって、 前記プロテクタは、 前記ケースから突出した前記検出素子の突出部分を覆う
    ように該ケースに嵌合され、その嵌合部分の周方向全体
    に亘って該ケースに溶接されると共に、該突出部分側に
    外部から被測定ガスを導入する第1通気孔を有する第1
    部材と、 前記ケースと前記第1部材との溶接部(第1溶接部)を
    外側から覆い、外部から加わる該溶接部への熱衝撃を緩
    和する第2部材と、 から構成された事を特徴とするガスセンサ。
  2. 【請求項2】 前記第2部材は、前記1溶接部の少なく
    とも一部との間に空間を形成する様に前記第1溶接部を
    覆っている事を特徴とする請求項1記載のガスセンサ。
  3. 【請求項3】 前記空間が、ガスセンサの軸方向上下ど
    ちら側にも開放している事を特徴とする請求項2記載の
    ガスセンサ。
  4. 【請求項4】 前記第2部材は前記ケースと前記第1部
    材との嵌合部近傍で前記ケース及び/又は前記第1部材
    と溶接されており、 前記第2部材の溶接部(第2溶接部)が、周方向に円環
    を形成しない事を特徴とする請求項1乃至請求項3の何
    れか一項に記載のガスセンサ。
  5. 【請求項5】 前記第2溶接部は、周方向に等間隔で形
    成されている事を特徴とする請求項4記載のガスセン
    サ。
  6. 【請求項6】 前記第2部材は、前記第1部材の全体を
    覆うよう形成されると共に、該第1部材側に外部から被
    測定ガスを導入する第2通気孔を備えたこと特徴とする
    請求項1乃至請求項5の何れか一項に記載のガスセン
    サ。
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