JP2001241545A - クラッチ制御装置 - Google Patents
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- B60K6/00—Arrangement or mounting of plural diverse prime-movers for mutual or common propulsion, e.g. hybrid propulsion systems comprising electric motors and internal combustion engines ; Control systems therefor, i.e. systems controlling two or more prime movers, or controlling one of these prime movers and any of the transmission, drive or drive units Informative references: mechanical gearings with secondary electric drive F16H3/72; arrangements for handling mechanical energy structurally associated with the dynamo-electric machine H02K7/00; machines comprising structurally interrelated motor and generator parts H02K51/00; dynamo-electric machines not otherwise provided for in H02K see H02K99/00
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Abstract
いは雰囲気温度が変化したりしても、短時間に正確に半
クラッチ状態を形成可能として、制御精度の向上を図る
とともに制御応答性の向上を図ること。 【解決手段】 ロックアップクラッチ5の締結を制御す
るクラッチ制御装置において、コントロールユニット4
には、ロックアップクラッチ5の締結開始時に所定の半
クラッチ状態を形成する初回制御量を記憶する記憶手段
と、初回制御量によって制御されたときの出力軸1aと
入力軸2aとの回転数差に基づき、回転数差が所定の適
正範囲外であれば初回制御量を補正する補正手段とが設
けられている。
Description
との間に設けられたクラッチの締結を制御するクラッチ
制御装置に関する。
源に対する考慮から、無駄なエンジン駆動を抑えること
が望まれている。そこで、この無駄なエンジン駆動を抑
える技術の1つとして、信号待ちなどの停車中に自動的
にエンジンを停止させ、運転者が発進しようとしたとき
にエンジンを自動的に再始動させることが提案されてい
る。また、上記と同様に環境および有限資源に対する考
慮から、減速時に駆動エネルギを回生して電気エネルギ
として取り出すことが考えられている。
駆動エネルギの回生などを実行しようとした場合、エン
ジンと変速機との間にクラッチを設け、このクラッチを
走行状況などに応じて自動的に締結・解放させることが
可能な構成を用いることが考えられる。すなわち、この
ような構成であれば、エンジンを自動的に停止・始動さ
せる際に、自動変速機と接続を絶ったり、接続させたり
することができ、かつ制動時に回生を行う際にも、クラ
ッチを解放させていわゆるエンジンブレーキが作用しな
い状態としてから回生を行うことにより、制動力が不自
然に大きくなりすぎることなく回生を行うことが可能と
なる。
間にクラッチを有した構成では、例えば遊星歯車を有し
ない手動変速機と同様の構成の変速機において、変速操
作を行うアクチュエータを設け、このアクチュエータと
クラッチの作動とをコントロールすることにより、自動
変速を行うこともできる。
ラッチを設け、このクラッチの締結および解放を高い精
度で行う技術としては、例えば、特開平3−84225
号公報に記載のものが知られている。この従来技術は、
目標クラッチ位置として、クラッチが締結される直前の
最小目標クラッチ位置と、クラッチが滑りを伴って締結
する半クラッチ目標クラッチ位置と、クラッチが完全に
締結する最大目標クラッチ位置とが設定されており、ク
ラッチを締結する場合、まず、クラッチを予め設定され
た最小目標クラッチ位置に配置させ、次に、半クラッチ
目標クラッチ位置に向けて制御を行う。この半クラッチ
目標クラッチ位置に向けて制御する際、従来技術では、
無負荷状態の締結開始位置と実際のクラッチ係合動作中
の実係合開始位置との偏差から負荷を検出し、負荷に応
じて半クラッチ目標クラッチ位置を補正し、適正な半ク
ラッチ状態を形成した後、最大目標クラッチ位置に制御
して完全に締結させるよう構成されている。このよう
に、負荷に応じて半クラッチ目標クラッチ位置を可変制
御することにより、特別なセンサを用いることなく負荷
を高い精度で検出して、安価に高精度の制御が可能とな
るというものである。
てクラッチを解放状態から締結させたり、あるいはエン
ジンの自動停止後に、運転者の発進操作に伴って、クラ
ッチを解放状態から締結させたりする場合、運転者に違
和感をおぼえさせないようにするには、運転者の操作意
志に応じた高い応答性で締結を行う必要があるととも
に、運転者に違和感をおぼえさせないように的確に締結
状態を制御する必要がある。
は、締結を開始する最小目標クラッチ位置として、予め
与えられている値を用いているとともに、この値に基づ
いて半クラッチ目標クラッチ位置を求めるようにしてい
るために、以下に述べるような解決すべき課題を有して
いた。すなわち、クラッチによって伝達されるトルク
は、フェージングの劣化や雰囲気温度によりよって変化
する。このため、トルク伝達を開始し始める半クラッチ
目標クラッチ位置もこれらの条件によりずれてしまうた
め、所期の半クラッチ状態が得られなくなり、制御精度
が悪化してしまう。さらに、フェージングが劣化した場
合、クラッチの最小目標クラッチ位置から半クラッチ目
標クラッチ位置までの移動量が多くなり、それだけ、締
結に時間を要し、応答性が悪化してしまう。
されたもので、クラッチのフェージングが劣化したり、
あるいは雰囲気温度が変化したりしても、短時間に正確
に半クラッチ状態を形成可能として、制御精度の向上を
図るとともに制御応答性の向上を図ることを目的として
いる。
めに、請求項1に記載の発明は、クラッチにより断続さ
れる入力軸および出力軸と、この入力軸および出力軸の
回転数差を検出する回転数差検出手段と、前記クラッチ
の締結時に、クラッチを所定の半クラッチ状態とした
後、完全に締結させる制御を実行する締結制御手段と、
を備えたクラッチ制御装置において、前記締結制御手段
に、前記クラッチの締結開始時に所定の半クラッチ状態
を形成する初回制御量を記憶する記憶手段と、前記初回
制御量によって制御されたときの入力軸と出力軸の回転
数差に基づき、回転数差が所定の適正範囲外であれば前
記初回制御量を補正する補正手段と、を設けたことを特
徴とする。
1に記載のクラッチ制御装置において、前記締結制御手
段は、入力トルクと車両負荷の大きさから目標締結時間
を演算する目標締結時間演算手段と、前記目標締結時間
と入出力軸回転数差とから目標スリップ率を演算する目
標スリップ率演算手段と、前記回転数差から実スリップ
率を演算する実スリップ率演算手段と、を備え、前記補
正手段は、目標スリップ率と実スリップ率とから目標回
転数差を求め、前記初回制御量を出力したときの実際の
回転数差と、目標回転数差とのずれに基づいて補正を実
行することを特徴とする。
または2に記載のクラッチ制御装置において、前記補正
手段が、初回制御量を油温に基づいて補正する油温補正
部を備えていることを特徴とする。
ッチは、車両のエンジンと自動変速機とを結ぶ駆動力伝
達経路の途中に設けられ、前記駆動力伝達経路において
前記クラッチよりも自動変速機側位置には通電により駆
動するモータ機能と、駆動力を電気エネルギに変換する
発電機機能とを兼ね備えた発電電動機が設けられ、前記
締結制御手段を含む制御手段が、クラッチを解放させた
状態で前記車輪側からの入力により発電電動機を発電機
として機能させて発電させるとともに、クラッチを締結
あるいは解放状態で発電電動機を電動機として機能させ
てその駆動力を駆動輪に伝達させる制御を実行するよう
構成されていることを特徴とする。
させる際には、まず、締結制御手段は、初回制御量を出
力して半クラッチ状態とし、その後、完全に締結させ
る。この半クラッチ状態を形成するにあたり、締結制御
手段は、記憶手段に記憶された初回制御量を、補正手段
により必要に応じて補正して出力する。この補正手段に
よる補正の必要判断は、初回制御量によって制御された
ときの入力軸と出力軸の回転数差に基づいて決定する。
すなわち、回転数差が所定の適正範囲内であれば、補正
が不要であるが、回転数差が適正範囲外であれば補正を
実行する。
劣化などがあっても、制御の初回の回転数差に基づいて
補正が成され、所定の半クラッチ状態が適正に形成され
ることになる。よって、従来技術と比較して、一旦、最
小目標クラッチ位置に制御しない分だけ短時間に半クラ
ッチ状態を形成でき、制御応答性が高いという効果が得
られるとともに、この半クラッチ状態を適正状態とする
補正が成され、経時劣化の影響を受けることなく常に適
正な半クラッチ状態を形成でき、高い制御精度を得るこ
とができるという効果が得られる。
出力したときに生じる回転数差に基づいて補正を実行す
るにあたり、初回制御量による目標回転数差と、実際に
生じた回転数差とを比較して、この差に基づいて補正を
実行するか否かの判断を行うが、この目標回転数差は、
まず、締結制御手段の目標締結時間演算手段により、入
力トルクと車両負荷の大きさから目標締結時間を演算
し、次に、目標スリップ率演算手段において、目標締結
時間と入出力軸回転数差とから目標スリップ率を演算
し、実スリップ率演算手段により、入出力軸の回転数差
から実スリップ率を演算し、ここで補正手段において、
目標スリップ率と実スリップ率とから目標回転数差を求
めるものである。このように、目標回転数差は、固定値
ではなく、クラッチの入出力の状態に応じて設定される
ため、補正判断も、高い精度で実行されるもので、高い
制御精度を得ることができる。
段は、油温補正部において、初回制御量を油温、すなわ
ちクラッチ温度に基づいて補正する。したがって、温度
による締結状態変化を補正することができ、高い制御精
度を得ることができる。
に、クラッチを解放させるとともに発電電動機を発電器
として作動させて駆動エネルギを電気エネルギに変換し
ていわゆる回生を行うことができる。また、同じくクラ
ッチを解放させるとともに発電電動機を電動機として作
動させて、発電電動機により車両を走行させたり、ある
いは、クラッチを締結させたまま発電電動機を電動機と
して作動させて、発電電動機で発生した駆動力を、自動
変速機側に伝達させてエンジンの駆動力をアシストした
り、あるいは発電電動機で発生した駆動力を停止状態の
エンジンに伝達させてエンジンを始動させたりすること
ができる。
にあたり、クラッチを締結させたり解放させたりするも
のであり、この締結時に、上述の締結制御手段による制
御に基づいて、高い制御応答性ならびに高い制御精度に
より締結させるため、上記車両の駆動形態の変化に関す
る制御も高制御応答性ならびに高制御精度で実行するこ
とができる。
細に説明する。図1は実施の形態のクラッチ制御装置を
示す全体図である。図示のように、この実施の形態を適
用した車両には、一般的な構成であるが、エンジン1、
自動変速機2、制動装置3およびこれらの作動を制御す
る制御手段であるコントロールユニット4を備えてい
る。
すると、エンジン1の出力軸1aと自動変速機2の入力
軸2aとが、ロックアップクラッチ5により接続および
接続解除可能に構成されている。
無段変速装置を用いており、前後進切替機構部21と変
速機構部22とから構成されている。これらの構成の概
略を図2により説明すると、前後進切替機構部21は、
プラネタリギヤにより構成されているもので、リングギ
ヤ21aと、このリングギヤ21a内に設けられたクラ
ッチ21bと、ピニオンギヤ21cおよびこのピニオン
ギヤ21cを固定するためのクラッチ21dと、入力軸
2aに連結されたサンギヤ21eと、から構成されてお
り、クラッチ21b,21dの締結パターンによって後
退状態、ニュートラル状態、前進状態を決定する。前記
変速機構部22は、いわゆる無段変速機であって、プラ
イマリプーリ22aに伝達された駆動力は、ベルト22
bを介してセカンダリプーリ22cへ伝達され、図外の
アイドラギヤ、ファイナルギヤ、デファレンシャルギヤ
を介して駆動輪へと伝達される。なお、本実施の形態に
あっては、無段変速機を用いているが、シフトレバーに
より、前進側では、自動変速を実行するDレンジ,所定
の変速比を形成する1速レンジおよび2速レンジを有
し、後進側では、後退レンジを有している。また、自動
変速機としてはプラネタリギヤを用いた有段の自動変速
機や、あるいは他の構造の無段変速機などを用いること
ができる。
示は省略するが、運転者が制動操作を行っておらずマス
タシリンダに圧力が発生していない場合でも、図外のポ
ンプを駆動させて発生した液圧を図外のホイルシリンダ
に供給するとともに、このホイルシリンダ圧を適正に制
御することにより走行状態に応じた最適油圧を発生させ
るよう構成されている。
ックアップクラッチ5と自動変速機2との間には、発電
電動機6が設けられている。図3は、この発電電動機6
ならびに前記ロックアップクラッチ5を示す断面図であ
る。前記発電電動機6は、電動機および発電機として機
能するもので、前記入力軸2aと共に回転するロータ6
aと、このロータ6aの外周に設けられてコイル6bが
巻き付けられたステータ6cと、を備え、コイル6bに
通電してロータ6aを回転させることができ、逆に、ロ
ータ6aが回転しているときにコイル6bに発生した電
力を取り出せる構成となっている。
1の出力軸1aと一体回転するハウジング51と、前記
自動変速機2の入力軸2aと一体回転するピストン52
とを接続させたり、接続を解除させたりするものであっ
て、油圧クラッチと電磁クラッチの構成を兼ね備えるも
のである。前記ハウジング51とピストン52には、両
者の外周部に相互に対向したフェージング51a,52
aを有し、油室53に導入された油圧あるいはフェージ
ング51a内に設けられたコイル51bに通電して発生
した磁力のいずれかによりピストン52がリターンスプ
リング54に抗してスライドして締結するよう構成され
ている。また、ピストン52と入力軸2aとの間には、
捩り振動を吸収するトーションスプリング55が設けら
れている。
機2の作動、制動装置3の作動、ロックアップクラッチ
5の作動、発電電動機6の作動は、コントロールユニッ
ト4により制御する。前記コントロールユニット4は、
図1に示すように、走行状態を検出する走行状態検出手
段SSを有し、この走行状態検出手段SSからの入力に
基づいて、例えば、下記のエンジン始動制御や回生制御
やアイドリング停止制御を実行する。
には、ロックアップクラッチ5を締結させておいて、発
電電動機6を電動機として駆動させ、エンジン1を始動
させる始動制御を実行する。ちなみに、この制御は、一
般的であるように、自動変速機2がニュートラル状態で
あるニュートラルポジションあるいはパーキングポジシ
ョンにシフトされているときのみ可能である。
は、ロックアップクラッチ5を解放させ、かつ、発電電
動機6を発電機として作動させ、エンジンブレーキに相
当するエネルギを違和感無く回生する。さらに、この
時、制動装置3においてABS制御における減圧作動と
同様の作動を行わせてホイルシリンダ圧を低減させ、そ
の制動力分も発電電動機6により違和感無く回生するよ
うにしてもよい。
検出すると、ロックアップクラッチ5を開放させてエン
ジン1を停止させ、無駄に燃料を消費するのを防止す
る。また、このアイドリング停止制御時には、自動変速
機2をニュートラル状態としておき、その後、運転者に
発進の意図があることを検出すると、まず、上述のエン
ジン始動制御を実行した後、ロックアップクラッチ5を
開放状態とするとともに、自動変速機2をニュートラル
状態から走行ポジションに戻し、その後、ロックアップ
クラッチ5を締結させる。これにより運転者の発進意図
に応じて車両が発進する。
放の作動は、自動変速機2の油路から伝達される油圧に
より自動変速機2の変速作動に連携して実行される他、
コントロールユニット4から出力される制御信号によっ
ても実行される。
号によりロックアップクラッチ5を解放状態から締結さ
せるときには、本実施の形態にあっては、滑り制御を実
行してロックアップクラッチ5の締結をスムーズに行
い、エンジントルクが自動変速機2に伝達されるときに
ショックが生じない。
前記滑り制御は、ロックアップクラッチ5を、まず、半
クラッチ状態とし、その後、走行負荷などに対応してフ
ィードバック制御しながら完全に締結させるものであ
る。
滑り制御を実行する部分を示すブロック図である。図に
おいて41は目標締結時間推定部である。この目標締結
時間推定部41は、エンジン回転数やブースト圧などの
入力データ基づいてエンジントルクを推定するとともに
車両負荷を推定し、さらに、予め入力されているマップ
を参照してエンジントルクおよび車両負荷に応じてロッ
クアップクラッチ5の目標締結時間を推定するものであ
る。
ップ率算出部42に入力されて目標スリップ率(出力軸
1aと入力軸2aとの回転差である目標回転差)が演算
される。この演算は、現行の両軸1a,2aの回転差
を、目標締結時間で割って求める。
た目標回転差と、ロックアップクラッチ5の前後の実回
転差との差が目標ずれ回転差として、出力デューティ計
算部43に入力される。この出力デューティ計算部43
は、目標ずれ回転差に応じたフィードバック制御により
出力デューティ比を決定するものである。
れたデューティ値あるいは後述する初回デューティ値補
正部44から出力された初回デューティ値に基づいて、
ロックアップクラッチ5に駆動信号が出力されてロック
アップクラッチ5の締結が成される。
クアップクラッチ5を締結させるにあたり、まず、目標
とする半クラッチ状態に作動させる駆動信号である初回
デューティ値(特許請求の範囲の初回制御量に相当す
る)を出力する部分であり、初回デューティ値参照部4
4aと、油温補正部44bと、初回デューティ値妥当判
断部44cとを備えている。前記初回デューティ値参照
部44aは、予め入力されているマップに基づいて、入
力信号から推定したエンジントルクならびに車両負荷か
ら初回デューティ値を得るとともに、この初回デューテ
ィ値に対して初回デューティ値妥当判断部44cの判断
結果に基づいた補正を加える。
初回デューティ値は、油温補正部44bに入力される。
この油温補正部44bでは、予め入力されているマップ
によりロックアップクラッチ5の油温を検出する油温セ
ンサS1の検出値に応じて、入力された初回デューティ
値に補正を加え、この油温補正後初回デューティ値をロ
ックアップクラッチ5に向けて出力する。
は、詳細は後述するが、初回デューティ値を出力した後
のロックアップクラッチ5における回転差に基づいて、
初回デューティ値が妥当であったか否か判断し、妥当で
ない場合には、所定量の補正を加える。
締結の制御を行う各構成による制御の流れを図5のフロ
ーチャートに基づいて説明する。
か否か、すなわちロックアップクラッチ5を解放した状
態から締結を開始するか否かを判定し、滑り制御開始の
場合はステップ402に進み、滑り制御開始でなければ
1回の流れを終える。次に、ステップ402では、今回
の滑り制御において初回の制御であるか否か、すなわち
滑り制御開始条件成立後、本ルーチンを通るのが初めて
であるか否かを判定し、初回の場合ステップ403に進
んで、初回デューティ値補正を含む初回デューティ値出
力制御を実施する。一方、ステップ402において初回
でないと判定した場合にはステップ415に進んで締結
制御を実行する。
御は、図4の初回デューティ値補正部44により制御を
実行する部分であり、まず、ステップ403において、
エンジントルク、負荷トルク、クラッチ前後回転、油温
などの各パラメータを入力する。続くステップ404で
は、初回デューティ量を学習値から入手する。すなわ
ち、図4に示す初期デューティ量参照部において、パラ
メータに基づいて初期デューティ量を求める処理を実行
する。ステップ405では、図4に示す油温補正部にお
いて、初回デューティ値ならびに油温に基づいてマップ
を参照し、続くステップ406において、初回デューテ
ィ値を補正し、この補正値である油温補正後初回デュー
ティ値を求める。さらに、ステップ407において、油
温補正後初回デューティ値をロックアップクラッチ5に
向けて出力する。
回デューティ値出力によるロックアップクラッチ5の作
動の結果、発生したロックアップクラッチ5の前後の回
転差すなわち実スリップ率を入力し、目標スリップ率
(目標半クラッチ位置としたときのスリップ率)と実ス
リップ率との差Aを算出する。すなわち、目標スリップ
率は、目標締結時間推定部41おいてエンジントルクな
らびに車両負荷から目標締結時間を決定し、目標スリッ
プ率算出部42において、目標締結時間と現行の回転差
とから制御周期ごとに割り出す。なお、目標スリップ率
は、ロックアップクラッチ5の前後の回転差に基づいて
決定することもできる。一方、実スリップ率は、入出力
軸の回転差から求める。
変化値△Nを入手する。この制御初回回転差変化値△N
とは、目標半クラッチ位置に制御した初回の制御におい
て、クラッチ前後における回転差が、目標としている回
転差からどれだけずれているかを示す値である。
値△Nが予め設定されている下限しきい値Xよりも小さ
いか否かを判定し、△N<Xの場合はステップ411に
進んで現在の初回デューティ値に補正値Yを加える補正
を実行する。一方、ステップ410において△N≧Xの
場合は、ステップ412に進んで、制御初回回転差変化
値△Nが予め設定されている上限しきい値Zよりも大き
いか否かを判定し、△N>Zの場合には、ステップ41
3に進んで初回デューティ値から補正値Yを差し引く補
正を実行する。このように、ステップ411あるいはス
テップ413において補正を実行した場合は、ステップ
414に進んで、初回デューティ値を再学習する。すな
わち、上記補正を実行した値に置き換える。
12でNOと判断された場合、すなわち制御初回回転差
変化値△Nが下限しきい値Xと上限しきい値Zとの間の
範囲内であれば、初回デューティ値が適当であるとし
て、補正を実行することなく1回の流れを終了する。
である、目標半クラッチ位置への制御、すなわちステッ
プ403〜414の初回デューティ値の出力ならびに初
回デューティ値の妥当判断が前記初回デューティ値妥当
判断部44cにおいて成されるものである。また、上記
の初回デューティ値補正部44による制御を実行した
ら、滑り制御の2回目以降の制御では、ステップ402
においてNOと判定されて、ステップ402からステッ
プ415に進む。
ならびにデューティ比の出力制御を実行する。すなわ
ち、目標スリップ率算出部42において算出した目標ス
リップ率と、実スリップ率とに基づいて両者が一致する
ように、出力デューティ計算部43において出力デュー
ティ値を求めてこれを出力する制御を実行する。このよ
うな目標スリップ率と実スリップ率とに応じた補正を実
行した後には、ステップ416において、目標スリップ
率を得るためのデューティ値を算出し、続くステップ4
17において、この新しく得られたデューティ値を学習
値として登録する。
ロックアップクラッチ5を締結させる際に滑り制御を実
行するにあたり、制御の初回の出力で半クラッチ位置に
制御するため、従来技術と比較して、短時間に半クラッ
チ状態を形成でき、制御応答性が高いという効果が得ら
れる。
力である初回デューティ値に関し、本実施の形態では、
固定値を用いるのではなく、エンジントルクと車両負荷
とに基づいて初回デューティ値を算出し、さらに、この
初回デューティ値を、油温補正部44bにより油温に基
づいて補正し、さらに、その出力後の実スリップ率に基
づいて初回デューティ値妥当判断部44cにより初回デ
ューティ値が妥当であるか否かを判定し、この判定に基
づいて、目標半クラッチ位置での滑り量が適正となる側
に補正し、この補正値を次回の滑り制御に用いるように
している。したがって、初回デューティ値として、走行
条件に応じた適正値が選択されて、高い制御精度が得ら
れ、さらに、油温の変化があっても油温補正部44bに
よる補正で対応でき、フェージングの経時劣化による締
結位置の変化があっても初回デューティ値妥当判断部4
4cによる補正で対応でき、初回デューティ値が適正に
補正される。この結果、油温変化や経時劣化があって
も、滑り量が適正に保たれ、高い制御精度が得られる。
ある。
ある。
Claims (4)
- 【請求項1】 クラッチにより断続される入力軸および
出力軸と、 この入力軸および出力軸の回転数差を検出する回転数差
検出手段と、 前記クラッチの締結時に、クラッチを所定の半クラッチ
状態とした後、完全に締結させる制御を実行する締結制
御手段と、 を備えたクラッチ制御装置において、 前記締結制御手段に、前記クラッチの締結開始時に所定
の半クラッチ状態を形成する初回制御量を記憶する記憶
手段と、前記初回制御量によって制御されたときの入力
軸と出力軸の回転数差に基づき、回転数差が所定の適正
範囲外であれば前記初回制御量を補正する補正手段と、
を設けたことを特徴とするクラッチ制御装置。 - 【請求項2】 請求項1に記載のクラッチ制御装置にお
いて、 前記締結制御手段は、入力トルクと車両負荷の大きさか
ら目標締結時間を演算する目標締結時間演算手段と、前
記目標締結時間と入出力軸回転数差とから目標スリップ
率を演算する目標スリップ率演算手段と、前記回転数差
から実スリップ率を演算する実スリップ率演算手段と、
を備え、 前記補正手段は、目標スリップ率と実スリップ率とから
目標回転数差を求め、前記初回制御量を出力したときの
実際の回転数差と、目標回転数差とのずれに基づいて補
正を実行することを特徴とするクラッチ制御装置。 - 【請求項3】 請求項1または2に記載のクラッチ制御
装置において、 前記補正手段は、初回制御量を油温に基づいて補正する
油温補正部を備えていることを特徴とするクラッチ制御
装置。 - 【請求項4】 前記クラッチは、車両のエンジンと自動
変速機とを結ぶ駆動力伝達経路の途中に設けられ、 前記駆動力伝達経路において前記クラッチよりも自動変
速機側位置には通電により駆動するモータ機能と、駆動
力を電気エネルギに変換する発電機機能とを兼ね備えた
発電電動機が設けられ、 前記締結制御手段を含む制御手段が、クラッチを解放さ
せた状態で前記車輪側からの入力により発電電動機を発
電機として機能させて発電させるとともに、クラッチを
締結あるいは解放状態で発電電動機を電動機として機能
させてその駆動力を駆動輪に伝達させる制御を実行する
よう構成されていることを特徴とするクラッチ制御装
置。
Priority Applications (1)
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