JP2001241453A - 転がり軸受と転がり軸受へのグリース充填方法及び装置 - Google Patents

転がり軸受と転がり軸受へのグリース充填方法及び装置

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JP2001241453A
JP2001241453A JP2000052950A JP2000052950A JP2001241453A JP 2001241453 A JP2001241453 A JP 2001241453A JP 2000052950 A JP2000052950 A JP 2000052950A JP 2000052950 A JP2000052950 A JP 2000052950A JP 2001241453 A JP2001241453 A JP 2001241453A
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filling
grease
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raceway
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Hiromitsu Muraki
宏光 村木
Yoshio Okuda
嘉男 奥田
Haruo Sato
治夫 佐藤
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NSK Micro Precision Co Ltd
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NSK Ltd
NSK Micro Precision Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 転がり軸受1の環状空間8内に適性量のグリ
ースを、万遍なく充填する。 【解決手段】 充填ノズル22の吐出口25、25から
環状空間8内に所定量のグリースを吐出すると同時に、
吸気口19、19から上記環状空間8内の空気を吸引す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明に係る転がり軸受と転が
り軸受へのグリース充填方法及び装置は、ハードディス
クドライブ装置(HDD)やビデオテープレコーダ(V
TR)等に組み込まれる小型の玉軸受の改良に関する。
特に本発明の転がり軸受は、使用開始直後から良好な性
能を発揮できる構造を実現するものであり、転がり軸受
へのグリース充填方法及び装置は、転がり軸受の内部に
所定量のグリースを正しく充填する為に利用する。
【0002】
【従来の技術】HDDやVTR等、各種機器の回転支持
部分に組み込む玉軸受等の転がり軸受の内部には、潤滑
の為にグリースを充填する必要がある。又、封入グリー
ス量を正しく規制する事が、上記機器の耐久性、信頼性
を確保する為に必要である。例えば、グリースの充填量
が少な過ぎた場合には、早期に必要な潤滑性能を得られ
なくなって、上記回転支持部分で焼き付き等の問題を生
じる。反対に、充填量が多過ぎた場合には、回転支持部
分の抵抗が大きくなって、回転精度が確保できないだけ
でなく、グリースの余剰分が周囲に飛散して、清浄性を
要求される空間を汚染する危険性が高くなる。この為従
来から、グリース充填用のノズルにグリースを送り込む
為のポンプの圧力を制御する事で、転がり軸受内部への
グリースの充填量を調整していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述の様な
従来方法の場合には、次のの様な問題があった。 グリースをノズルから押し出す際、ノズルの開口端
とグリースとの切れが悪く、或る程度の量のグリースが
ノズル側に付着したままとなる事が避けられない。しか
も、この様にノズル側に付着したままとなるグリースの
量は不定である為、転がり軸受内部へのグリースの充填
量が一定しない。特に、内径が10mm以下の小径玉軸受
の場合、充填量自体が1mg以下と少ない為、充填量が所
望値の何倍もずれる事があり、改良が望まれている。
【0004】 転がり軸受の一端側開口から送り込ま
れたグリースが、転動体や保持器に邪魔されて、この転
がり軸受の奥にまで入り込みにくい。この結果、転がり
軸受の使用開始初期段階では、一部にグリースが行き渡
らない可能性がある。本発明の転がり軸受と転がり軸受
へのグリース充填方法及び装置は、上述の様な不都合を
何れも解消するものである。
【0005】
【問題を解決するための手段】請求項1に記載した本発
明の転がり軸受は、従来から知られている転がり軸受と
同様に、外周面に内輪軌道を有する内輪と、内周面に外
輪軌道を有する外輪と、上記内輪軌道と外輪軌道との間
に転動自在に設けられた複数の転動体とを備えた転がり
軸受の内部である、上記内輪軌道と外輪軌道との間に存
在する環状空間内にグリースを充填している。特に、本
発明の転がり軸受に於いては、この転がり軸受の未使用
状態でこのグリースが、上記環状空間の奥部にまで充填
されている。
【0006】又、請求項2〜3に記載した転がり軸受へ
のグリース充填方法及び装置は、外周面に内輪軌道を有
する内輪と、内周面に外輪軌道を有する外輪と、上記内
輪軌道と外輪軌道との間に転動自在に設けられた複数の
転動体とを備えた転がり軸受の内部である、上記内輪軌
道と外輪軌道との間に存在する環状空間内にグリースを
充填するものである。
【0007】そして、請求項2に記載したグリース充填
方法の発明は、次の(A)〜(F)の要件を満たす。 (A)充填時、上記転がり軸受は充填台の上面に載置す
る。 (B)この充填台の上面で上記環状空間の下端開口に対
向する部分には吸気口が設けられている。 (C)上記充填台の上方には充填ノズルが設けられてお
り、この充填ノズルの下端部は、上記環状空間の上端開
口部内に進入可能な大きさを有する。 (D)充填作業時には、先ず、グリースを充填すべき転
がり軸受を上記充填台の上面に載せて、上記環状空間の
下端開口と上記吸気口とを整合させる。 (E)上記(D)に続いて、上記充填ノズルを下降させ
る事により、この充填ノズルの下端部を上記環状空間の
上端開口部内に進入させる。 (F)上記(E)に続いて、上記充填ノズルから所定量
のグリースを押し出すと共に、充填ノズルがグリースを
押し出している間、上記吸気口による環状空間内の空気
吸引を行なう。
【0008】又、請求項3に記載した転がり軸受へのグ
リース充填装置は、次の(a)〜(f)の要件を満た
す。 (a)充填台と、この充填台の上面所定位置に上記転が
り軸受を出し入れする搬送装置とを有する。 (b)上記充填台の上面で上記環状空間の下端開口に対
向する部分には、複数の吸気口が設けられている。 (c)上記充填台の上方には充填ノズルが昇降自在に設
けられており、この充填ノズルの下端部は、上記環状空
間の上端開口部内に進入可能な大きさを有し、その下端
面に複数の吐出口を有する。 (d)上記充填ノズルとグリースを貯溜したタンクとの
間には、上記充填ノズルに向けてグリースを送る為のポ
ンプと、一度に所定量のグリースのみを上記充填ノズル
に送り込む定量弁とが設けられている。 (e)上記充填台の内部には、上記複数の吸気口に通じ
る負圧チャンバが設けられており、この負圧チャンバは
負圧源に通じている。 (f)上記充填台の一部で上記複数の吸気口の中央部分
には、給気口の一端を開口させ、この給気口の他端を大
気に通じさせている。
【0009】
【作用】上述の様に構成する、本発明の転がり軸受の場
合には、使用開始直後からグリースが、各転動体の転動
面と内輪軌道及び外輪軌道との転がり接触部全体に行き
渡る。この為、使用開始直後から、転がり軸受の性能を
十分に発揮させる事ができる。又、本発明の転がり軸受
へのグリース充填方法及び装置によれば、転がり軸受内
部の環状空間にグリースを、空気の流れに乗せて送り込
める。この為、充填ノズルの開口端とグリースとの切れ
が良く、グリースがノズル側に付着したままとなる事が
殆どなくなり、上記環状空間へのグリースの充填量が一
定する。又、上記空気の流れによってグリースが、上記
環状空間の奥にまで入り込む為、転がり軸受の使用開始
初期段階から、良好な潤滑性を得られる。又、同様の理
由で、グリースが転がり軸受の外部に飛散する事を防止
できる。
【0010】
【発明の実施の形態】図1〜4は、本発明の実施の形態
の第1例を示している。グリースを充填すべき転がり軸
受1は、図1に示す様に、外周面に内輪軌道2を有する
内輪3と、内周面に外輪軌道4を有する外輪5と、上記
内輪軌道2と外輪軌道4との間に転動自在に設けられた
複数の転動体6、6と、この転動体6、6を転動自在に
保持する保持器7とを備える。上記内輪軌道2と外輪軌
道4との間には、上記転動体6、6及び保持器7を設け
た環状空間8が存在し、本発明の方法及び装置によっ
て、この環状空間8の奥部にまでグリースを充填する。
【0011】充填装置は、図1に示す様に、充填台9
と、この充填台9の上面所定位置に上記転がり軸受1を
出し入れする図示しない搬送装置とを有し、この搬送装
置の搬送方向下流端に、図4に示す様な位置規制装置1
0を設けている。この位置規制装置10は、鉛直軸を中
心として上記転がり軸受1を回転させる駆動手段である
モータ11と、回転に伴って変化する転動体6、6の位
置を検出する検出手段である、フォトカプラー等の位置
決めセンサ12とを備えている。上記モータ11により
低速で回転駆動される支持軸13は、鉛直方向に、回転
及び昇降自在に支持されている。そして、この支持軸1
3の上端部に、上記転がり軸受1の内輪3を外嵌自在と
している。
【0012】又、上記支持軸13はエアシリンダ14に
より、上記モータ11ごと、昇降自在としている。そし
て、下降時には、上記支持軸13の上端部が搬送台15
の上面よりも下方に引っ込み、上昇時には図4に示す様
に、搬送台15の上面から突出して、その上端部に支持
した転がり軸受1を搬送台15の上面から浮上させる。
尚、上記搬送台15の所定位置には図示しない位置決め
装置を設け、上記搬送装置により送られてくる転がり軸
受1が、上記支持軸13の直上位置に停止する様にして
いる。
【0013】上記支持軸13の上端部に支持された転が
り軸受1は、図示しない掴み腕により、上記充填台9の
上面に送り込む。この充填台9は、図4に示す様に、上
記搬送台15の一部に基体16を固定し、この基体16
の上面に形成した凹孔17部分に載置板18を嵌合支持
する事で構成されている。この載置板18の上面は、上
記搬送台15の上面と同一平面上に位置させている。上
記載置板18には、図1〜2に詳示する様に複数の吸気
口19、19を設けている。この吸気口19、19の上
端開口は、上記載置板18上面の同一円弧上位置に開口
している。そして、これら複数の吸気口19、19の上
端開口は、前記転がり軸受1を上記載置板18の上面に
載置した場合に、この転がり軸受1の環状空間8の下端
開口に対向する。又、上記基体16の内部で上記載置板
18の下側に存在する負圧チャンバ20は、吸気路21
を介して、図示しない負圧源に通じている。
【0014】又、前記充填台9を構成する載置板18の
上方には充填ノズル22が、昇降自在に設けられてい
る。この充填ノズル22は、基部でありグリースを充填
する充填チャンバ23の下面に、上記充填ノズル22の
下端部を成す、円筒状の挿入部24を設けて成る。そし
て、この挿入部24の下面に、グリースを充填すべき転
がり軸受1に設けた転動体6、6と同数の吐出口25、
25を、円周方向に亙り等間隔に開口させている。尚、
上記挿入部24の内径は上記転がり軸受1を構成する内
輪3の外径よりも少し大きく、同じく外径は外輪5の内
径よりも少し大きく、且つ、この外輪5の開口端部に形
成した、シール板を係止する為の段部26の直径よりも
少し小さくしている。
【0015】又、上記充填台21を構成する載置板18
の上面中央部で、上記複数の吸気口19、19により周
囲を囲まれた部分には、給気口27の一端を開口させて
いる。そして、この給気口27の他端を、上記複数の吸
気口19、19よりも直径方向外側部分で、上記載置板
18の上面に開口させている。又、上記充填ノズル22
の充填チャンバ23には、図示しないグリース供給装置
により、所定量ずつのグリースを送り込み自在としてい
る。このグリース供給装置は、グリースを貯溜したタン
クと上記充填チャンバ23にグリースを送り込む為の供
給管とを有する。上記タンクと供給管との間には、上記
充填チャンバ23に向けてグリースを送る為のポンプ
と、一度に所定量のグリースのみを上記充填チャンバ2
3に送り込む定量弁とを設けている。
【0016】上述の様に構成される、本発明の転がり軸
受へのグリース充填装置により、転がり軸受1にグリー
スを充填する場合、次の様にして行なう。充填作業時に
は、図示しない搬送装置により転がり軸受1を、支持軸
13の直上位置に送り込む。送り込みの際に前記エアシ
リンダ14は、上記支持軸13を下降させておく。そし
て、上記転がり軸受1が上記支持軸13の直上位置に送
り込まれたならば、上記エアシリンダ14によりこの支
持軸13を上昇させ、次いで前記モータ11によりこの
支持軸13を、その上端部に支持した転がり軸受1ご
と、ゆっくりと回転させる。
【0017】この際、上記転がり軸受1を構成する転動
体6、6の円周方向に亙る位置を、前記位置決めセンサ
12により検出し、この位置が所定位置となった段階
で、上記モータ11を停止させる。この状態で、前記図
示しない掴み腕により上記転がり軸受1を掴み取り、前
記載置板18の上方に移し、この載置板18上面の吸気
口19、19と上記転がり軸受1の環状空間8とを対向
させる。
【0018】次いで、それまで上昇していた充填ノズル
22を下降させ、図1、3に示す様に、この充填ノズル
22の挿入部24を上記環状空間8の上端部に挿入し、
この挿入部24の下端外周縁部を、前記外輪5の開口部
内周面に形成した段部26に突き当てる。この状態で、
上記挿入部24の下端面に開口した複数の吐出口25、
25は、例えば転動体6、6に、或は保持器7の一部で
隣り合う転動体6、6の間部分に、それぞれ対向する。
【0019】次に、前記図示しないグリース供給装置よ
り上記充填チャンバ23内にグリースを送り込む事で、
上記挿入部24先端の吐出口25、25から所定量(例
えば0.5〜1mg)のグリースを押し出すと共に、この
吐出口25、25からグリースを押し出している間、前
記各吸気口19、19による環状空間8内の空気吸引を
行なう。この空気吸引に伴って上記環状空間8内には、
上記挿入部24の下端部内周面と内輪3の外周面との間
の隙間を通じて、空気が吸引される。尚、これらグリー
ス28の押し出しと空気吸引とは、極く短時間の間に行
なわれる。
【0020】従って、上記各吐出口25、25から吐出
されたグリース28は上記環状空間8内に、空気の流れ
に乗って送り込まれる。この為、上記各吐出口25、2
5の開口端とグリースとの切れが良く、グリースがノズ
ル側に付着したままとなる事が殆どない。この為、上記
環状空間8へのグリースの充填量が一定する。例えば、
本発明者が行なった実験によると、環状空間8内へのグ
リースの充填量を1mg程度とした場合に、充填量のばら
つきを±0.3mg程度に納める事ができた。又、上記空
気の流れによってグリースが、上記環状空間8の奥にま
で入り込み、転がり軸受1の使用開始初期段階から、良
好な潤滑性を得られる。尚、上記開口端とグリースとの
切れを更に良くする為、前記挿入部24にヒータを付設
し、この挿入部24内のグリースの粘度を低下させる事
もできる。この様にして環状空間8内に所定量のグリー
スを充填した転がり軸受1は、図示しない排出装置によ
り排出する。
【0021】尚、上記環状空間8内にグリースを充填す
る際に、本発明の実施の形態の第2〜3例を示す図5〜
6の様に、充填ノズル22の下端部に設けた挿入部24
のみを上記環状空間8内に挿入すると共に、この環状空
間8の上端開口部を上記充填ノズル22の基部に設けた
充填チャンバ23の下面で塞ぐ事もできる。吐出口25
からグリースを吐出すると共に、上記環状空間8内に空
気を吸引する際に、この環状空間8内には、上記充填チ
ャンバ23の下面の一部で、上記挿入部24の内周側、
外周側の少なくとも一方に形成した複数の通気路29、
29を通じて空気を吸引する。
【0022】
【発明の効果】本発明の転がり軸受と転がり軸受へのグ
リース充填方法及び装置は、以上に述べた通り構成され
作用するので、転がり軸受に適性量のグリースをまんべ
んなく充填できて、転がり軸受を組み込んだ各種機器
の、耐久性及び信頼性を含む性能向上を図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明装置の実施の形態の第1例を示す、図4
のA部拡大断面図。
【図2】載置板の平面図。
【図3】図1のB部拡大断面図。
【図4】転がり軸受をグリース充填装置に送り込む部分
の縦断面図。
【図5】本発明の実施の形態の第2例を示す、図3と同
様の図。
【図6】同第3例を示す、図3と同様の図。
【符号の説明】
1 転がり軸受 2 内輪軌道 3 内輪 4 外輪軌道 5 外輪 6 転動体 7 保持器 8 環状空間 9 充填台 10 位置規制装置 11 モータ 12 位置決めセンサ 13 支持軸 14 エアシリンダ 15 搬送台 16 基体 17 凹孔 18 載置板 19 吸気口 20 負圧チャンバ 21 吸気路 22 充填ノズル 23 充填チャンバ 24 挿入部 25 吐出口 26 段部 27 給気口 29 通気路
フロントページの続き (72)発明者 奥田 嘉男 神奈川県藤沢市宮前645番地 エヌエスケ ー・マイクロプレシジョン株式会社内 (72)発明者 佐藤 治夫 神奈川県藤沢市宮前645番地 エヌエスケ ー・マイクロプレシジョン株式会社内 Fターム(参考) 3J101 AA02 AA32 AA42 BA77 CA01 EA63 FA32 GA53

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外周面に内輪軌道を有する内輪と、内周
    面に外輪軌道を有する外輪と、上記内輪軌道と外輪軌道
    との間に転動自在に設けられた複数の転動体とを備えた
    転がり軸受の内部である、上記内輪軌道と外輪軌道との
    間に存在する環状空間内にグリースを充填した転がり軸
    受に於いて、この転がり軸受の未使用状態でこのグリー
    スが、上記環状空間の奥部にまで充填されている事を特
    徴とする転がり軸受。
  2. 【請求項2】 外周面に内輪軌道を有する内輪と、内周
    面に外輪軌道を有する外輪と、上記内輪軌道と外輪軌道
    との間に転動自在に設けられた複数の転動体とを備えた
    転がり軸受の内部である、上記内輪軌道と外輪軌道との
    間に存在する環状空間内にグリースを充填する、次の
    (A)〜(F)の要件を満たす転がり軸受へのグリース
    充填方法。 (A)充填時、上記転がり軸受は充填台の上面に載置す
    る。 (B)この充填台の上面で上記環状空間の下端開口に対
    向する部分には吸気口が設けられている。 (C)上記充填台の上方には充填ノズルが設けられてお
    り、この充填ノズルの下端部は、上記環状空間の上端開
    口部内に進入可能な大きさを有する。 (D)充填作業時には、先ず、グリースを充填すべき転
    がり軸受を上記充填台の上面に載せて、上記環状空間の
    下端開口と上記吸気口とを整合させる。 (E)上記(D)に続いて、上記充填ノズルを下降させ
    る事により、この充填ノズルの下端部を上記環状空間の
    上端開口部内に進入させる。 (F)上記(E)に続いて、上記充填ノズルから所定量
    のグリースを押し出すと共に、充填ノズルがグリースを
    押し出している間、上記吸気口による環状空間内の空気
    吸引を行なう。
  3. 【請求項3】 外周面に内輪軌道を有する内輪と、内周
    面に外輪軌道を有する外輪と、上記内輪軌道と外輪軌道
    との間に転動自在に設けられた複数の転動体とを備えた
    転がり軸受の内部である、上記内輪軌道と外輪軌道との
    間に存在する環状空間内にグリースを充填する、次の
    (a)〜(f)の要件を満たす転がり軸受へのグリース
    充填装置。 (a)充填台と、この充填台の上面所定位置に上記転が
    り軸受を出し入れする搬送装置とを有する。 (b)上記充填台の上面で上記環状空間の下端開口に対
    向する部分には、複数の吸気口が設けられている。 (c)上記充填台の上方には充填ノズルが昇降自在に設
    けられており、この充填ノズルの下端部は、上記環状空
    間の上端開口部内に進入可能な大きさを有し、その下端
    面に複数の吐出口を有する。 (d)上記充填ノズルとグリースを貯溜したタンクとの
    間には、上記充填ノズルに向けてグリースを送る為のポ
    ンプと、一度に所定量のグリースのみを上記充填ノズル
    に送り込む定量弁とが設けられている。 (e)上記充填台の内部には、上記複数の吸気口に通じ
    る負圧チャンバが設けられており、この負圧チャンバは
    負圧源に通じている。 (f)上記充填台の一部で上記複数の吸気口の中央部分
    には、給気口の一端を開口させ、この給気口の他端を大
    気に通じさせている。
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