JP2001240226A - パレット段積み商品の搬送方向変更方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 パレット段積み商品の搬送方向を変更すると
きに、搬送方向変更後のパレットが搬送方向に対して傾
かないようにする。 【解決手段】 パレット搬送コンベアの分岐部、合流部
またはコ−ナ−部において、パレット段積み商品の搬送
方向を変更する方法において、前記分岐部、合流部また
はコ−ナ−部に、回転速度と首振り角度を任意に設定で
きる複数のスキューローラ４を有するパレット搬送方向
変更装置５を設け、前記パレット段積み商品２の搬送方
向を変更するときには、パレット段積み商品２の重量に
応じて、前記複数のスキューローラ４の回転速度と首振
り角度の設定を行うパレット段積み商品の搬送方向の変
更方法。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、パレット搬送コン
ベアの分岐部、合流部またはコ−ナ−部において、パレ
ット段積み商品の搬送方向を変更する方法に関する。

【０００２】

【従来の技術】商品を箱詰した梱包商品は、パレット上
に段積みにされて、パレット単位でハンドリングされ、
搬送トラック等による搬送もパレット単位で行われる。

【０００３】物流センタ−に搬送されてきたパレット段
積み商品は、搬送トラックの入出荷バ−スから商品を保
管する自動倉庫まで、ル−プ搬送台車やパレット搬送コ
ンベアにより、パレット単位で搬送される。

【０００４】また、注文に応じてパレット段積み商品を
自動倉庫から出庫する場合にも、自動倉庫の出庫口から
入出荷バ−スまで、ル−プ搬送台車やパレット搬送コン
ベアにより、パレット単位で仕分けられながら搬送され
る。

【０００５】商品の仕分けのために、パレット単位以下
のピッキング作業が必要な場合には、自動倉庫の下流側
に設けたデパレタイザにより、パレット段積み商品を一
段づつ切り出して仕分けたり、マニュアルピッキング場
にパレットを持ち込んで仕分けたりする。

【０００６】このように、物流センタ−内では、パレッ
ト段積み商品の搬送と合わせて、仕分け作業が必要不可
欠なものとなっている。

【０００７】自動倉庫内でパレット段積み商品を搬送す
るパレット搬送コンベアには、主搬送コンベアと、主搬
送コンベアと直交して配置され、主搬送コンベア上のパ
レットを分岐させる分岐用搬送コンベア、および主搬送
コンベアにパレットを合流させる合流用搬送コンベアが
ある。

【０００８】そして、主搬送コンベアが分岐用搬送コン
ベアまたは合流用搬送コンベアと直交する部分において
は、主搬送コンベアとラップさせて、主搬送コンベア上
のパレットを合流用搬送コンベアに分岐させたり、合流
用搬送コンベア上のパレットを、主搬送コンベアに合流
させたりするためのパレット搬送方向変更装置が設けら
れている。

【０００９】従来のパレット搬送方向変更装置は、一般
的に主搬送コンベアと直交して設けられたチェ−ンコン
ベアから構成されている。このチェ−ンコンベアからな
るパレット搬送方向変更装置は、パレット段積み商品の
分岐を行わない場合には、主搬送コンベアの搬送ロ−ラ
の上面よりも下方に待機している。そして、パレット段
積み商品の分岐を行う場合には、搬送ロ−ラの間から上
昇して、主搬送ロ−ラ上のパレットを持ち上げるととも
に、パレットを分岐用搬送コンベアに送り込むようにし
ている。

【００１０】このような従来のパレット搬送方向変更装
置により、パレット段積み商品を主搬送コンベアからル
−プ式搬送台車に移載する場合には、搬送台車が停止し
ている必要があるので、搬送能率が低下する。

【００１１】また、パレット段積み商品を分岐用搬送コ
ンベアに送り込むときにも、チェ−ンコンベアの駆動装
置が作動するまでに時間がかかるので、主搬送コンベア
による搬送を一時的に停止しなければならない。

【００１２】したがって、従来のパレット搬送方向変更
装置を使用して、パレット段積み商品を搬送しながら仕
分けるのには、能率上限界があった。

【００１３】このような問題を解決するために、本発明
者等は特願平１１−９６１４６号により、パレット搬送
方向変更装置を提案している。このパレット搬送方向変
更装置は、パレット搬送コンベアの分岐部、合流部また
はカ−ブ部に設けられ、回転速度と首振り角度が可変で
ある複数のスキュウ−ロ−ラと、該スキュウ−ロ−ラの
駆動制御ユニットとからなり、パレットを分岐または合
流させるときには、前記駆動制御ユニットにより前記ス
キュウ−ロ−ラの回転速度と首振り角度を制御して、パ
レットの搬送方向を変更させるものである。

【００１４】このパレット搬送方向変更装置を、パレッ
トの分岐部に設けた場合を例にとり、図６に基づいて説
明すると、次のとおりである。このパレット搬送方向変
更装置４１は、パレットに積載されたパレット段積み商
品４２を、主搬送コンベア４３から分岐用搬送コンベア
４４に分岐する分岐部に設けられており、複数のスキュ
ウ−ロ−ラ４５から構成されている。

【００１５】図７はこのスキュウ−ロ−ラ４５の斜視図
であるが、スキュウ−ロ−ラ４５は、円盤状の回動テ−
ブル４６と、回動テ−ブル４６の中心に水平軸４７の回
りに回転可能に取り付けられた回転ロ−ラ４８とから構
成されている。回動テ−ブル４６は、例えば円筒カム等
の駆動伝達機構を介して、図８のブロック図に示す、回
動テ−ブル駆動装置４９に連結され、鉛直軸５０の回り
に回動する。また、回転ロ−ラ４８は、歯車等の回転駆
動機構を介して、図８のブロック図に示す、回転ロ−ラ
駆動装置５１に連結され、回転ロ−ラ駆動装置５１によ
って、回転速度が変更できるようになっている。

【００１６】主搬送コンベア４３とパレット搬送方向変
更装置４１との境界部には、フォトセンサやカムスイッ
チ等からなるパレット検出センサ５２が設けられ、同じ
ように、分岐用搬送コンベア４４とパレット搬送方向変
更装置４１との境界部には、分岐パレット検出センサ５
３が設けられている。

【００１７】図８のパレット搬送方向変更装置４１の制
御部のブロック図に示すように、パレット搬送方向変更
装置４１の制御ユニット５４には、中央制御装置５５か
らの分岐有無の指示信号、およびパレット検出センサ５
２と分岐パレット検出センサ５３からのパレット検知信
号が入力され、これらの信号に基づいて、スキュ−ロ−
ラ４５の回動テ−ブル駆動装置４９ａ〜４９ｎによる回
動テ−ブルの回動、および回転ロ−ラ駆動装置５１ａ〜
５１ｎによる回転ロ−ラ４８の回転が制御される。

【００１８】例えば、缶ビ−ルやジュ−スのように缶等
の容器、あるいは箱や袋に詰められた梱包商品をパレッ
トに積載したパレット段積み商品４２を、パレット検出
センサ５２で検出したときに、制御ユニット５４に中央
制御装置５５からパレット段積み商品４２の分岐が指示
されていると、制御ユニット５４は複数のスキュ−ロ−
ラ４５のそれぞれの回動テ−ブル４６を回動させる回動
テ−ブル駆動装置４９ａ〜４９ｎに指令を発して、それ
ぞれの回動テ−ブル４６のスキュウ−角度が所定の角度
となるように、それぞれの回動テ−ブル４６を個別に回
動させるとともに、スキュ−ロ−ラ４５の回転ロ−ラ４
８を回転させる回転ロ−ラ駆動装置５１ａ〜５１ｎに指
令を発して、それぞれの回転ロ−ラ４８の回転速度が、
所定の回転速度となるように制御する。

【００１９】制御ユニット５４によりスキュ−ロ−ラ４
５の回転ロ−ラ４８の回転速度を制御するときには、制
御ユニット５４はパレット段積み商品４２が旋回すると
きの旋回の中心に近い側のスキュ−ロ−ラ４５の回転ロ
−ラ４８は、ほとんど回転させず、パレット段積み商品
４２の旋回の中心から離れたスキュ−ロ−ラ４５の回転
ロ−ラ４８は、速く回転させるように制御し、パレット
段積み商品４２に旋回力が作用するようにする。

【００２０】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たパレット搬送方向変更装置を使用して、パレットの搬
送方向を変更しようとすると、次のような問題点があ
る。搬送されるパレット段積み商品の重量は、品種、数
量によりさまざまに異なる。また、商品をピッキングし
た後には、パレット段積み商品の重量が変化する。

【００２１】このように、パレット１台当たりのパレッ
ト段積み商品の重量がさまざまに変化するので、パレッ
トの搬送方向を変更するときに、前記スキュウ−ロ−ラ
の回転数や首振り角度を、パレット段積み商品の重量に
関係なく一定の条件に設定すると、パレット段積み商品
の重量が重すぎる場合には、パレットの曲がり方が足り
なかったり、パレット段積み商品の重量が軽すぎる場合
には、曲がりすぎてしまうので、パレットが搬送方向に
対して斜めに傾いた状態で搬送されることがある。

【００２２】そして、パレットが搬送コンベアのサイド
ガイドに接触して、搬送不能になり、搬送コンベアを停
止せざるを得ない状態になる可能性が生じる。

【００２３】この発明は、従来技術の上述のような問題
点を解消するためになされたものであり、パレット搬送
コンベアの分岐部、合流部またはコ−ナ−部で、パレッ
ト段積み商品の搬送方向を変更するときに、搬送方向変
更後のパレット段積み商品の向きが、パレット搬送コン
ベアの搬送方向に正しく向くように変更できるパレット
段積み商品の搬送方向変更方法を提供することを目的と
している。

【００２４】

【課題を解決するための手段】この発明に係るパレット
段積み商品の搬送方向変更方法は、パレット搬送コンベ
アの分岐部、合流部またはコ−ナ−部において、パレッ
ト段積み商品の搬送方向を変更する方法において、前記
分岐部、合流部またはコ−ナ−部に、回転速度と首振り
角度を任意に設定できる複数のスキューローラを有する
パレット搬送方向変更装置を設け、前記パレット段積み
商品の搬送方向を変更するときには、パレット段積み商
品の重量に応じて、前記複数のスキューローラの回転速
度と首振り角度の設定を行うものである。

【００２５】また、前記パレット段積み商品の重量の計
測は、パレット搬送コンベアの分岐部、合流部またはコ
−ナ−部の直前に設けたセンサで行い、前記複数のスキ
ューローラの回転速度と首振り角度の設定は、前記セン
サからの信号に基づいて行うものである。

【００２６】この発明に係るパレット段積み商品の搬送
方向変更方法においては、搬送方向を変更させるパレッ
ト段積み商品の重量に応じて、複数のスキューローラの
回転速度と首振り角度の設定を行ない、パレット段積み
商品の重量が重い場合には、パレット段積み商品に大き
な旋回力を付与し、パレット段積み商品の重量が軽い場
合には、パレット段積み商品に小さな旋回力を付与し、
パレット段積み商品の曲がり方が小さかったり、大きす
ぎたりするのを防止することができる。

【００２７】したがって、搬送方向変更後のパレット段
積み商品が、パレット搬送コンベアに対して斜めに傾い
て搬送されることはなく、パレット搬送コンベアを停止
するようなトラブルは発生しない。

【００２８】

【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を、図面を参
照して説明する。図１は本発明のパレット搬送方向の変
更方法の実施の形態で使用するパレット搬送方向変更装
置の平面図、図２はパレット搬送方向変更装置の制御部
の構成を示すブロック図である。

【００２９】なお、使用するパレット搬送方向変更装置
は、図６〜図８で説明したパレット搬送方向変更装置
と、パレット段積み商品の重量検出手段およびパレット
段積み商品重量検出手段からの信号に基づいてスキュウ
−ロ−ラを制御する以外は同一であるので、同一部分の
詳細説明は省略する。

【００３０】図１に示すように、主搬送コンベア１上を
搬送されているパレット段積み商品２を分岐用搬送コン
ベア３に分岐する分岐部には、複数のスキューローラ４
を設けたパレット搬送方向変更装置５が設置されてい
る。そして、主搬送コンベア１および分岐用搬送コンベ
ア３のパレット搬送方向変更装置５に隣接する位置に
は、それぞれフォトスイッチなどのパレット検出センサ
６および７が設けられている。

【００３１】また、パレット段積み商品２が主搬送コン
ベア１からパレット搬送方向変更装置５に入る直前の位
置には、パレット段積み商品２の重量を計測する重量検
出センサ８が設けられている。

【００３２】パレット段積み商品２が主搬送コンベア１
上を矢印の方向に搬送され分岐部の手前まできたとき
に、パレット検出センサ６でパレット段積み商品２がど
のパレット段積み商品であるかを検出するとともに、重
量検出センサ８でパレット段積み商品２の重量を検出す
る。検出されたパレット検出信号およびパレット重量信
号は、図２のブロック図に示す制御ユニット９に入力さ
れる。

【００３３】制御ユニット９には、あらかじめ中央制御
装置１０からパレット段積み商品２毎に、パレット段積
み商品２を分岐させるか否かの指示が入力されており、
分岐指示が入力されている場合には、制御ユニット９は
重量検出センサ８から入力されたパレット段積み商品２
の重量信号に基づいて、スキューローラ４の首振り角度
および回転速度の指令を、スキューローラ４の回動テ−
ブル駆動装置１１ａ〜１１ｎおよび回転ロ−ラ駆動装置
１２ａ〜１２ｎに発して、それぞれのスキュウ−ロ−ラ
４のスキュウ−角度および回転速度が、パレット段積み
商品２の重量に対応した値となるように制御する。

【００３４】すなわち、パレット段積み商品２の重量が
重いときには、パレット段積み商品２に大きな旋回力が
付与されるように、パレット段積み商品２の重量が軽い
ときには、パレット段積み商品２にあまり大きな旋回力
が付与されないように、スキュウ−角度および回転速度
が制御される。

【００３５】なお、パレット段積み商品２の重量の検出
は、図３に示すように、主搬送コンベア１のコンベアフ
レ−ム１３の下部にロ−ドセル１４を配置しておき、コ
ンベアフレ−ム１３、搬送ロ−ラ１５およびパレット段
積み商品２の合計重量を検出し、その値からあらかじめ
分かっているコンベアフレ−ム１３と搬送ロ−ラ１５の
重量を差し引くという方法で行う。

【００３６】次に、上述したパレット搬送方向の変更方
法を、パレット自動倉庫とピッキング作業場を合わせた
設備に適用した例を説明する。図４はパレット自動倉庫
とピッキング作業場を合わせた設備の平面図、図５はそ
の制御部の構成を示すブロック図である。この設備は、
パレット保管棚２１、スタッカークレーン２２、入庫ア
イルコンベア２３および出庫アイルコンベア２４とで構
成されるパレット自動倉庫２５と、入庫口コンベア２６
を経由してパレット段積み商品２７を自動倉庫２５に搬
送するル−プ式のパレット搬送コンベア２８と、自動倉
庫２５から出庫アイルコンベア２４およびパレット搬送
コンベア２８を経由して、パレット段積み商品２７を受
け入れ、ピッキング作業を行うピッキングステーション
２９とから構成され、ピッキングステーション２９に
は、パレット搬送コンベア２８からパレット段積み商品
２７を受け入れる入口コンベア３０と、ピッキングした
後のパレット段積み商品２７を自動倉庫２５に戻すため
の出口コンベア３１が設けられている。

【００３７】また、パレット搬送コンベア２８と入庫ア
イルコンベア２３、出庫アイルコンベア２４、ピッキン
グステーション２９の入口コンベア３０、出口コンベア
３１とのそれぞれの直交部、およびパレット搬送コンベ
ア２８のコ−ナ−部には、パレット搬送方向変更装置３
２ａ〜３２ｋが設けられている。

【００３８】また、上述した各コンベアのパレット段積
み商品２７がパレット搬送方向変更装置３２ａ〜３２ｅ
に入る直前の位置には、フォトスイッチなどのパレット
検出センサ３３が設けられている。

【００３９】パレット段積み商品２7は、フォークリフ
ト等で入庫口コンベア２６まで搬入され、入庫口コンベ
ア２６によりパレット搬送コンベア２８、およびパレッ
ト搬送方向変更装置３２ａまたは３２ｂを経由して、所
定の入庫アイルコンベア２３へと向かう。

【００４０】そして、パレット段積み商品２７はスタッ
カークレーン２２に移載されて、パレット保管棚２１に
格納される。

【００４１】パレット段積み商品２7を出庫するとき
は、スタッカークレーン２２によりパレット段積み商品
２7をパレット保管棚２２から取り出し、出庫アイルコ
ンベア２４に渡す。そして出庫アイルコンベア２４か
ら、パレット搬送方向変更装置３２ｃまたは３２ｄを経
由してパレット搬送コンベア２８に渡される。パレット
段積み商品２7はパレット搬送コンベア２８コ−ナ−部
にあるパレット搬送方向変更装置３２ｅ、３２ｆ、パレ
ット搬送コンベア２８とピッキングステーション２９の
入口コンベア３０との直交部にあるパレット搬送方向変
更装置３２ｇまたは３２ｈ、および入口コンベア３０を
通って、ピッキングステーション２９に到達する。

【００４２】ピッキングステーション２９においては、
作業者が出荷命令に応じて、パレット段積み商品２７の
中から所定の数の商品だけピッキングする。

【００４３】ピッキング作業が終了したら、パレット段
積み商品２７はピッキングステーション出口コンベア３
１、パレット搬送方向変更装置３２ｉと３２ｊ、パレッ
ト搬送コンベア２８、コ−ナ−部に設けたパレット搬送
方向変更装置３２ｋを経由して、所定の入庫アイルコン
ベア２３に到達し、スタッカークレーン２２によりパレ
ット保管棚２１に再び格納される。

【００４４】本発明のパレット搬送方向の変更方法にお
いては、入庫口コンベア２６にパレット段積み商品２７
の重量を計測する重量検出センサ３４を設置する。この
重量センサ３４はロードセル等でよい。この重量センサ
３４でパレット段積み商品２７の重量が計測され、その
重量信号は図４のブロック図に示す中央制御装置３５に
入力される。そして、中央制御装置３５に入力された重
量信号は、あらかじめ制御ユニット３６に入力される。

【００４５】入庫したパレット段積み商品２７がパレッ
ト搬送方向変更装置３２ａ〜３２ｋにさしかかると、パ
レット検出センサ３３からのパレット検出信号が、制御
ユニット３６に送られる。そして、制御ユニット３６は
そのパレット検出信号とあらかじめ入力されているその
パレット段積み商品２７の重量信号とから、パレット搬
送方向変更装置３２ａ〜３２ｋのスキューローラの回動
テ−ブル駆動装置３７ａ〜３７ｎや回転ロ−ラ駆動装置
３８ａ〜３８ｎに首振り角度や回転速度の設定を指示す
る。

【００４６】これによりパレット段積み商品２７の重量
に応じて、パレット搬送方向変更装置３２ａ〜３２ｋの
各スキューローラの首振り角度と回転速度を変えること
ができ、パレット段積み商品２７を安定して方向転換さ
せることができる。

【００４７】また、パレット段積み商品２７を出庫させ
て、ピッキングステーション２９で作業者が商品をピッ
キングしたときには、ピッキングした商品の分だけの重
量を、以前のパレット段積み商品２７の重量から減算
し、その値を中央制御装置３５に設定器をとおして再入
力することにより、ピッキングした後のパレット段積み
商品２７の搬送方向の変更も、パレット段積み商品２７
の重量に応じて行うことができるようになっている。

【００４８】なお、パレット段積み商品２７がパレット
搬送方向変更装置上を直進していくとき、例えばパレッ
ト段積み商品２７が入庫口コンベア２６からパレット保
管棚２１に格納されるときには、パレット搬送方向変更
装置３２ｋには、直進させるように指示がだされる。

【００４９】上記本発明のパレット搬送方向の変更方法
の実施例の説明においては、パレット搬送方向変更装置
は、一つの装置につき分岐動作のみ、または合流動作の
みを行うようになっているが、一つのパレット搬送方向
変更装置により、分岐および合流動作の両方の動作が行
えることは、いうまでもない。

【００５０】

【発明の効果】本発明により、パレットに積載された商
品の重量が変化しても、パレットの搬送方向変更後のパ
レットが、正しい姿勢をとるように安定して変更させる
ことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明のパレット搬送方向の変更方法の実施の
形態で使用するパレット搬送方向変更装置の平面図であ
る。

【図２】本発明のパレット搬送方向の変更方法の実施の
形態で使用するパレット搬送方向変更装置の制御部の構
成を示すブロック図である。

【図３】パレット段積み商品の重量検出方法を示す説明
図である。

【図４】本発明のパレット搬送方向の変更方法を適用し
たパレット自動倉庫とピッキング作業場を合わせた設備
の平面図である。

【図５】本発明のパレット搬送方向の変更方法を適用し
たパレット自動倉庫とピッキング作業場を合わせた設備
の制御部の構成を示すブロック図である。

【図６】従来のパレット搬送方向変更装置の斜視図であ
る。

【図７】従来のパレット搬送方向変更装置のスキュウ−
ロ−ラの斜視図である。

【図８】従来のパレット搬送方向変更装置の制御部の構
成を示すブロック図である。

【符号の説明】

１ 主搬送コンベア ２ パレット ３ 分岐用搬送コンベア ４ スキューローラ ５ パレット搬送方向変更装置 ６、７パレット検出センサ ８ 重量検出センサ ９ 制御ユニット １０ 中央制御装置 １１ａ〜１１ｎ 回動テ−ブル駆動装置 １２ａ〜１２ｎ 回転ロ−ラ駆動装置 １３ コンベアフレ−ム １４ ロ−ドセル １５ 搬送ロ−ラ ２１ パレット保管棚 ２２ スタッカークレーン ２３ 入庫アイルコンベア ２４ 出庫アイルコンベア ２５ パレット自動倉庫 ２６ 入庫口コンベア ２７ パレット段積み商品 ２８ パレット搬送コンベア ２９ ピッキングステーション ３０ 入口コンベア ３１ 出口コンベア ３２ａ〜３２ｋ パレット搬送方向変更装置 ３３ パレット検出センサ ３４ 重量検出センサ ３５ 中央制御装置 ３６ 制御ユニット ３７ａ〜３７ｎ 回動テ−ブル駆動装置 ３８ａ〜３８ｎ 回転ロ−ラ駆動装置

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西名 慶晃 東京都千代田区丸の内一丁目１番２号 日 本鋼管株式会社内 Ｆターム(参考） 3F033 BB01 BB19 BC02 BC09 EA05 EA06 FA05 3F070 AA18 BA04 BD01 EA21 EC02

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項1】 パレット搬送コンベアの分岐部、合流部
   またはコ−ナ−部において、パレット段積み商品の搬送
   方向を変更する方法において、前記分岐部、合流部また
   はコ−ナ−部に、回転速度と首振り角度を任意に設定で
   きる複数のスキューローラを有するパレット搬送方向変
   更装置を設け、前記パレット段積み商品の搬送方向を変
   更するときには、パレット段積み商品の重量に応じて、
   前記複数のスキューローラの回転速度と首振り角度の設
   定を行うことを特徴とするパレット段積み商品の搬送方
   向の変更方法。
2. 【請求項2】 前記パレット段積み商品の重量の計測
   は、パレット搬送コンベアの分岐部、合流部またはコ−
   ナ−部の直前に設けたセンサで行い、前記複数のスキュ
   ーローラの回転速度と首振り角度の設定は、前記センサ
   からの信号に基づいて行うことを特徴とする請求項１に
   記載のパレット段積み商品の搬送方向変更方法。