JP2001239527A - 成形装置 - Google Patents

成形装置

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JP2001239527A
JP2001239527A JP2000055151A JP2000055151A JP2001239527A JP 2001239527 A JP2001239527 A JP 2001239527A JP 2000055151 A JP2000055151 A JP 2000055151A JP 2000055151 A JP2000055151 A JP 2000055151A JP 2001239527 A JP2001239527 A JP 2001239527A
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mold
platen
molding
upper mold
molding apparatus
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JP2000055151A
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English (en)
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Atsushi Hiraiwa
淳伺 平岩
Hiroshi Hayasaka
寛 早坂
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Aisin Takaoka Co Ltd
Original Assignee
Aisin Takaoka Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】定盤の変形が生じたとしても、得られる成形品
の形状安定性及び寸法安定性を確保することのできる成
形装置を提供する。 【解決手段】造形装置10の下型定盤2には皿バネ6を
介して第1の成形面8を有する複数の下型3が配設され
ている。下型3の上方には上型定盤13が上下動可能に
配設され、上型定盤13には第2の成形面18を有する
複数の上型14が配設されている。上型14に形成され
た透孔16に下方からボルト17が挿通され、上型定盤
13のねじ穴15に螺合され、これにより上型14は、
上型定盤13に対し若干の空隙を隔てて、ボルト17の
頭部で支持される。上型定盤13が変形を起こしていた
としても、その変形分が皿バネ6の弾性変形によって吸
収され、しかも上型14は、上型定盤13に対し非固定
状態で設けられているため、上型14と下型3との当接
状態の悪化が起こりにくい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、成形装置に係り、
特に、鋳型を造形する際に好適に用いられる成形装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、鋳型を造形する際に用いられる
成形装置(造形装置)として、例えば、図5に示すよう
なものが知られている。同図に示すように、第1の成形
面51を有する複数の下型52が、下型定盤53に支持
されている。下型定盤53及び下型52はその下方に配
置されたバーナーチップ54による炎によって加熱され
るようになっている。一方、第2の成形面55を有する
複数の上型56が、上型定盤57に対し、図示しないボ
ルトで支持固定されている。上型定盤57はその上方に
配置されたバーナーチップ58による炎によって加熱さ
れるようになっている。上型56及び上型定盤57は下
型52に対し、上下動可能に設けられており、上型56
下面が下型52の上面に当接することによって、所定形
状の鋳型(図ではディスクロータ用中子)を成形するた
めのキャビティが形成される。そして、型締め後、該キ
ャビティ内にブローノズル59から鋳物砂が充填され
る。充填後、鋳物砂が加熱されることにより硬化し、鋳
型が形成される。
【0003】ところで近年、複数の鋳型を同時に成形す
ることで生産性の向上を図るべく、各定盤53,57の
面積が比較的大きく構成されるようになってきている。
また、これに加えて、各定盤53,57にはバーナーチ
ップ54,58からの熱が直接加えられることとなる。
このため、定盤53,57、特に上型定盤57が熱によ
り歪んだり、変形を起こしたりしやすい。従って、成形
時、上型56と下型52とが当接された状態において、
両者にずれや隙間が生じてしまうことが起こりうる。こ
のようにずれや隙間が生じた場合には、得られる鋳型の
偏肉が発生したり、バリが発生したりするという問題が
起こってしまう。
【0004】このような問題に鑑み、従来では、下型定
盤53と下型52との間に皿バネ61を介設するという
技術が提案されている(例えば実開平2−65453号
公報等参照)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記技術に
おいても、上記問題を完全に払拭できるとはいえない。
すなわち、上記技術では、上型定盤57側の歪み、変形
を、下型52下部の皿バネ61の弾性変形を利用して吸
収緩和しようとしているが、上型56は上型定盤57に
完全に固定されているため、上型定盤57が大きく変形
するとそれに追従して、上型56側の第2の成形面55
も偏向してしまう。そのため、いくら下型52側で前記
変形を吸収しようとしても、完全には吸収しきれない場
合が起こりうる。
【0006】特に、昨今では、素材形状の大型化、生産
性向上のための加熱温度の高温化に伴い、上記問題は起
こりやすくなっている。
【0007】本発明は、上記問題に鑑みてなされたもの
であって、その主要課題の一つとして、定盤の変形が生
じたとしても、得られる成形品の形状安定性及び寸法安
定性を確保することの可能な成形装置を提供することが
挙げられる。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、請求項1に記載の発明においては、第1の定盤に弾
性手段を介して設けられ、第1の成形面を有してなる第
1の金型と、前記第1の金型に対して接離可能に第2の
定盤に設けられ、第2の成形面を有してなる第2の金型
とを備え、前記第1の成形面及び第2の成形面によって
成形用のキャビティを形成可能な成形装置であって、前
記第2の金型は、第2の定盤に対し非固定状態で設けら
れていることをその要旨としている。
【0009】上記請求項1に記載の発明によれば、第1
の成形面及び第2の成形面によって成形用のキャビティ
が形成され、そこに所定の素材が充填されることに基づ
いて所定の形状を有する成形品が得られる。さて、本発
明では、第1の成形面を有する第1の金型は第1の定盤
に弾性手段を介して設けられている。このため、例えば
第2の定盤が変形を起こしたとしても、その変形分が弾
性手段の弾性変形によって吸収され、第1の金型と第2
の金型との当接状態の悪化が抑制される。また、これに
加えて、第2の金型は、第2の定盤に対し非固定状態で
設けられているため、第2の定盤が変形を起こしたとし
ても、第2の金型は、第2の定盤の変形にさほど影響さ
れることがない。そのため、第1の金型と第2の金型と
の当接状態の悪化がより起こりにくいものとなる。
【0010】また、請求項2に記載の発明では、第1の
定盤に弾性手段を介して設けられ、第1の成形面を有し
てなる第1の金型と、前記第1の金型に対して接離可能
に第2の定盤に設けられ、第2の成形面を有してなる第
2の金型とを備え、前記第1の成形面及び第2の成形面
によって成形用のキャビティを形成可能な成形装置であ
って、第2の定盤の変形応力の第2の金型への伝達を抑
制する機構を、前記第2の金型及び第2の定盤間に設け
たことをその要旨としている。
【0011】上記請求項2に記載の発明によれば、第1
の成形面及び第2の成形面によって成形用のキャビティ
が形成され、そこに所定の素材が充填されることに基づ
いて所定の形状を有する成形品が得られる。さて、本発
明では、第1の成形面を有する第1の金型は第1の定盤
に弾性手段を介して設けられているため、例えば第2の
定盤が変形を起こしたとしても、その変形分が弾性手段
の弾性変形によって吸収され、第1の金型と第2の金型
との当接状態の悪化が抑制される。また、これに加え
て、第2の金型及び第2の定盤間には第2の定盤の変形
応力の第2の金型への伝達を抑制する機構が設けられて
いるため、第2の定盤が変形を起こしたとしても、第2
の金型はその変形応力による影響を受けにくい。そのた
め、第1の金型と第2の金型との当接状態の悪化がより
起こりにくいものとなる。
【0012】さらに、請求項3に記載の発明では、請求
項1又は2に記載の成形装置において、前記第1の金型
は下型であり、第2の金型は上型であることをその要旨
としている。
【0013】上記請求項3に記載の発明によれば、請求
項1又は2に記載の発明の作用に加えて、上型の設けら
れている第2の定盤が変形を起こしたとしても、下型下
部の弾性手段によって変形分が吸収されるとともに、上
型は、前記変形の影響を受けにくい。従って、第1の金
型と第2の金型との当接状態の悪化が起こりにくい。
【0014】併せて、請求項4に記載の発明では、請求
項3に記載の成形装置において、前記上型に形成された
透孔に挿通されたボルトを、前記第2の定盤に対し下方
から螺合し、前記ボルトの頭部で前記上型を第2の定盤
に相対移動可能に支持するよう構成したことをその要旨
としている。
【0015】上記請求項4に記載の発明によれば、請求
項3に記載の発明の作用に加えて、上型に形成された透
孔に挿通されたボルトが、第2の定盤に対し下方から螺
合され、ボルトの頭部で上型が支持されている。これに
より、上型及び第2の定盤が相対移動可能となる。この
ため、第2の定盤が変形を起こしたとしても、その変形
に応じて上型と第2の定盤とが相対的に移動することと
なり、結果として上型及び下型の当接状態については、
上記変形の影響を受けにくいものとなる。
【0016】加えて、請求項5に記載の発明では、請求
項1乃至4のいずれかに記載の成形装置において、前記
キャビティは、鋳型を造形するためのキャビティである
ことをその要旨としている。
【0017】上記請求項5に記載の発明によれば、請求
項1乃至4のいずれかに記載の発明の作用に加えて、前
記キャビティは、鋳型を造形するためのキャビティであ
る。すなわち、少なくとも第1及び第2の定盤は、鋳型
を造型する際に当然加熱されることとなり、従って、少
なくとも第2の定盤は熱変形を起こしやすい。かかる場
合であっても、上記各作用が確実に奏されることとな
る。
【0018】さらにまた、請求項6に記載の発明では、
請求項1乃至5のいずれかに記載の成形装置において、
1つの第1の定盤に設けられた第1の金型及び1つの第
2の定盤に設けられた第2の金型によって、複数個のキ
ャビティを形成可能であることをその要旨としている。
【0019】上記請求項6に記載の発明によれば、請求
項1乃至5のいずれかに記載の発明の作用に加えて、1
つの第1の定盤に設けられた第1の金型及び1つの第2
の定盤に設けられた第2の金型によって、複数個のキャ
ビティが形成可能となっている。つまり、各1枚ずつの
定盤に対し、複数個の成形品が同時に成形される構成と
なっている。このため、各定盤の面積が比較的大きいも
のとなり、少なくとも第2の定盤は変形を一層起こしや
すい。かかる場合であっても、上記各作用が確実に奏さ
れることとなる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の成形装置を、鋳型
としてのディスクロータ用中子を造形するための造形装
置に具体化した一実施の形態を、図面に基づいて詳細に
説明する。
【0021】図1は、本実施の形態における造形装置1
0を模式的に示す断面図である。同図に示すように、
「はかま」と称されている複数本の脚部1上には、第1
の定盤としての下型定盤2が支持固定されている。該下
型定盤2には複数(4つ:図では2つ)の透孔2aが形
成され、それらに対応して第1の金型としての複数の下
型3が配設されている。
【0022】前記下型定盤2には複数のねじ孔が形成さ
れており、そのねじ孔に対応するようにして、中央に孔
を有する台座4が載置されている。一方、下型3の下部
には、位置決め用の凹部5が形成されている。そして、
前記台座4に対し、凹部5が外嵌されるようにして下型
3が位置合わせされている。さらに、前記台座4上に
は、弾性手段としての皿バネ6が載置され、皿バネ6の
上面が前記凹部5に当接した状態となっている。すなわ
ち、下型3は、下型定盤2に対し、若干の空隙を隔て
て、台座4及び皿バネ6を介して位置合わせされた状態
で支持されている。また、下型3の所定箇所には、前記
ねじ孔及び各孔に対応して挿通孔が形成されており、ボ
ルト7が該挿通孔、皿バネ6の孔、台座4の孔に挿通さ
れた上で、前記ねじ孔に螺合されている。これにより、
下型3は、下型定盤2に対し、水平方向(例えば図の左
右方向)には移動不能に位置決めされているとともに、
皿バネ6の弾性力によって、上下方向には幾分相対移動
可能に支持されている。
【0023】さらに、前記下型3の上部には、中子の一
側面側を造形するための第1の成形面8が形成されてい
る。また、第1の成形面8とは異なる部位に、位置合わ
せ手段を構成する位置決め穴9が形成されている。
【0024】併せて、前記下型定盤2の下方において、
前記脚部1の中間部分には、バーナープレート11が支
持固定されている。また、バーナープレート11上に
は、複数本のバーナーチップ12が立設されている。そ
して、中子の造形に際しては、前記バーナーチップ12
からの炎によって、前記下型定盤2及び下型3が加熱さ
れるようになっている(280℃〜300℃程度)。
【0025】前記下型3の上方には、第2の定盤として
の上型定盤13が上下動可能に配設されている。上型定
盤13にも複数(4つ:図では2つ)の透孔13aが形
成され、それらに対応して第2の金型としての複数の上
型14が配設されている。
【0026】より詳しく説明すると、前記上型定盤13
には複数のねじ穴15が形成されており、そのねじ穴1
5に対応するようにして、上型14に透孔16が形成さ
れている。そして、その透孔16に下方からボルト17
が挿通され、上型定盤13のねじ穴15に螺合されてい
る。すなわち、上型14は、上型定盤13に対し、若干
の(例えば1mm〜10mm程度の)空隙を隔てて、ボ
ルト17の頭部で支持された構成となっている。これに
より、上型14は、上型定盤13に対し、平面方向には
移動不能に位置決めされているとともに、前記空隙の存
在によって、上下方向には幾分相対移動可能に支持され
ている。なお、透孔16は、ボルト17ねじ部の径より
も幾分大きめに形成されている。
【0027】さらに、前記上型14の下部には、中子の
他側面側を造形するための第2の成形面18が形成され
ている。また、第2の成形面18とは異なる部位に、位
置合わせ手段を構成する位置決めピン19が下方へ突出
するように設けられている。
【0028】併せて、前記上型定盤13の上方において
は、前記下型3の場合と同様、バーナープレート21が
支持固定されている。また、バーナープレート21下面
には、複数本のバーナーチップ22が垂下固定されてい
る。そして、中子の造形に際しては、前記バーナーチッ
プ22からの炎によって、上型定盤13び上型14が加
熱されるようになっている(280℃〜300℃程
度)。なお、上型14には、中子の凹形状を形成するた
めのマンドレル23が一体形成されている。また、上型
14には鋳物砂を充填するためのブローノズル24が形
成されている。
【0029】次に、上記のように構成されてなる本実施
の形態の作用及び効果について説明する。中子の造形に
際しては、まず、図2に示すように、上型定盤13が下
方へと移動させられる。このとき、上型14もそれに追
従して下方へ移動させられるとともに、バーナープレー
ト21も下方へ移動させられる。そして、同図に示すよ
うに、上型14の下面が下型3の上面に当接し、これに
より、中子造形用のキャビティ25が形成される。ま
た、このとき、位置決めピン19が位置決め穴9に入り
込み、上型14及び下型3の位置合わせが行われる。
【0030】その後、さらに上型定盤13が下方へ移動
させられる。すると、図3に示すように、上型定盤13
及び上型14間の空隙がなくなり、上型14に上型定盤
13が当接することとなる。但し、このときにおいて、
上型定盤13は上型14上に乗っているだけであり、上
型定盤13は、上型14に対し、上下方向には相対移動
可能となっている。
【0031】そして、この状態で、上型14及び下型3
の型締めが行われる。このとき、下型3は下型定盤2に
皿バネ6を介して設けられているため、上型定盤13が
変形を起こしていたとしても、その変形分が皿バネ6の
弾性変形によって吸収され、上型14と下型3とはきち
んと当接し合い、当接状態の悪化が抑制される。また、
これに加えて、上型14は、上型定盤13に対し非固定
状態で設けられている。すなわち、上型14及び上型定
盤13間には、上型定盤13の変形応力の上型14への
伝達を抑制する機構が設けられている。従って、上型定
盤13が変形を起こしたとしても、上型14は、その変
形にさほど影響されることがない。そのため、上型14
と下型3との当接状態の悪化がより起こりにくいものと
なる。
【0032】さらに、この状態から、図4に示すよう
に、ブローノズル24からキャビティ25内へと鋳物砂
が充填される。そして、充填後、鋳物砂が所定時間加熱
され硬化される。そして、硬化された鋳物砂が冷却され
た後、型開きが行われ、余肉部が除去されて造形品(成
形品)としての中子が得られる。
【0033】さて、上記加熱に際しては、上下の各定盤
2,13、特に上型定盤13が熱変形を一層起こしやす
い。しかしながら、本実施の形態では、上述したよう
に、上型14と下型3との当接状態の悪化が起こりにく
い。そのため、当接状態の悪化による両型14,3間の
ずれや隙間の発生を防止することができ、ひいては中子
の偏肉やバリが発生してしまうといった不具合を防止す
ることができる。その結果、たとえ上型定盤13の変形
が生じたとしても、得られる中子の形状安定性及び寸法
安定性を確保することができる。
【0034】特に、本実施の形態では、少なくとも上型
定盤13は、バーナーチップ22からの炎により加熱さ
れるものであり、熱変形を起こしやすい。さらには、上
型定盤13には複数個の上型14が設けられており、上
型定盤13の面積が比較的大きいものとなっているた
め、上型定盤13は熱変形を一層起こしやすい。このよ
うに、上型定盤13が熱変形を起こしやすいという条件
下であっても、上述した作用効果が確実に奏される。
【0035】また、本実施の形態では、上型14に形成
された透孔16に挿通されたボルト17を、上型定盤1
3に対し下方から螺合し、ボルト17の頭部で上型14
を上型定盤13に相対移動可能に支持するよう構成し
た。このため、比較的簡易な構成でもって上述した作用
効果がより確実に奏されることとなる。
【0036】また、上記のように、ボルト17の頭部で
上型14を支持するようにしたため、ボルト17の螺合
量(螺合の程度)を適宜調整することで、上型14及び
上型定盤13間の空隙の間隔を容易に調整することがで
きる。その結果、そのときどきの変形の程度に合わせた
最適な空隙間隔を確保することができる。
【0037】さらには、ボルト17を取り外すことによ
り、上型14を上型定盤13から容易に取り外すことが
できる。このため、容易に別途の上型に交換することが
できる。また、上型14上部の清掃作業を容易に行うこ
とができる。
【0038】尚、上記実施の形態の記載内容に限定され
ず、例えば次のように実施してもよい。
【0039】(a)上記実施の形態では、上型14に形
成された透孔16に挿通されたボルト17を、上型定盤
13に対し下方から螺合し、ボルト17の頭部で上型1
4を支持するようにした。これに対し、別途の手法を用
いて、上型定盤13及び上型14を相対移動可能に設け
ることとしてもよい。例えば、上型定盤13に、ねじ部
を垂下(下方に突出)させる構成とし、これを上型14
の透孔16に挿通させ、上型14から下方に突出するね
じ部の先端側にナットを螺合させ、該ナットで上型14
を支持するよう構成してもよい。この場合、上型定盤1
3に、ねじ部を垂下させる方法としては、(1)下部に
ねじ部を有するピンを上型定盤13に埋設する、(2)
下部にねじ部を有するボルトの頭部側を上型定盤13に
埋設する、(3)下部にねじ部を有する突起を上型定盤
13に一体形成する等の方法が挙げられる。
【0040】(b)上記実施の形態では、下型定盤2に
透孔2aを設けてそこに下型3を配設するとともに、上
型定盤13に透孔13aを設けてそこに上型14を配設
することとしたため、バーナーチップ12,22からの
炎が直接下型3及び上型14にも当たる構成となってい
た。これに対し、透孔2a,13aを設けない構成とし
てもよい。すなわち、下型定盤2及び上型定盤14のみ
が直接炎で加熱されるような構成となっていてもよい。
【0041】(c)上記実施の形態では、ディスクロー
タ用中子を造形するための造形装置に本発明を具体化し
たが、中子に代えて主型を造形するための造形装置に具
体化することもできる。また、金属溶湯を用いた鋳造を
行うための成形装置に具体化することもできる。さらに
は、樹脂を用いた成形を行うための成形装置に具体化す
ることもできる。
【0042】(d)上記実施の形態では特に言及しなか
ったが、構造上、耐久性上問題がなければ、上型14及
び上型定盤13間にスプリング等の弾性手段を介設する
構成としてもよい。
【0043】(e)上記実施の形態では1つの造形装置
10でもって、複数(4つ)の中子を同時に造形可能な
ように複数の下型3及び上型14を設ける構成とした
が、1つの上型及び下型のみを設ける構成としてもよ
い。
【0044】(f)上記実施の形態の皿バネ6に代え
て、他の弾性手段(例えば板バネ、コイルバネ等)を用
いることとしてもよい。
【0045】(g)下型3及び上型14の型締めを、上
型14の下面が下型3の上面に当接した時点(図2に示
す時点)で行うこととしてもよい。
【0046】(h)下型定盤2及び上型定盤13を加熱
する手法として、バーナーチップ12,22からの炎を
当てることとは別の手法を採用することとしてもよい。
例えば、バンドヒータを用いることにより加熱したり、
各定盤2,13内に加熱媒体を循環させたりすることが
考えられる。
【0047】(i)上型3及び下型14の少なくとも一
方を、複数の分割片によって構成することとしてもよ
い。
【0048】(j)上記実施の形態では、下型3及びそ
れに対し上下動可能な上型14等により造形装置10
(成形装置)を構成したが、左右方向に相対移動可能な
金型により成形装置を構成することも可能である。
【0049】また、上記実施の形態から把握できるさら
なる技術的思想の創作について記載する。
【0050】(1)請求項1乃至6のいずれかに記載の
成形装置において、少なくとも前記第1及び第2の定盤
は、少なくとも200℃以上に加熱されるものであるこ
とを特徴とする成形装置。
【0051】(2)請求項1乃至6及び上記付記(1)
のいずれかに記載の成形装置において、前記弾性手段は
皿バネであることを特徴とする成形装置。
【0052】(3)請求項1乃至6並びに上記付記
(1)及び(2)のいずれかに記載の成形装置におい
て、前記第1の金型及び第2の金型間に位置合わせ手段
を設けたことを特徴とする成形装置。
【0053】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の成形装置
によれば、定盤の変形が生じたとしても、得られる成形
品の形状安定性及び寸法安定性を確保することができる
という優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施の形態における造形装置を模式的に示す
断面図である。
【図2】上型定盤が下方へ移動した状態を示す造形装置
の断面図である。
【図3】上型定盤がさらに下方へ移動した状態を示す造
形装置の断面図である。
【図4】鋳物砂を充填した状態を示す断面図である。
【図5】従来技術における造形装置を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
2…第1の定盤としての下型定盤、3…第1の金型とし
ての下型、6…弾性手段としての皿バネ、8…第1の成
形面、9…位置合わせ手段を構成する位置決め穴、10
…成形装置としての造形装置、13…第2の定盤として
の上型定盤、14…第2の金型としての上型、15…ね
じ穴、16…透孔、17…ボルト、18…第2の成形
面、19…位置合わせ手段を構成する位置決め穴、25
…キャビティ。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の定盤に弾性手段を介して設けら
    れ、第1の成形面を有してなる第1の金型と、 前記第1の金型に対して接離可能に第2の定盤に設けら
    れ、第2の成形面を有してなる第2の金型とを備え、前
    記第1の成形面及び第2の成形面によって成形用のキャ
    ビティを形成可能な成形装置であって、 前記第2の金型は、第2の定盤に対し非固定状態で設け
    られていることを特徴とする成形装置。
  2. 【請求項2】 第1の定盤に弾性手段を介して設けら
    れ、第1の成形面を有してなる第1の金型と、 前記第1の金型に対して接離可能に第2の定盤に設けら
    れ、第2の成形面を有してなる第2の金型とを備え、前
    記第1の成形面及び第2の成形面によって成形用のキャ
    ビティを形成可能な成形装置であって、 第2の定盤の変形応力の第2の金型への伝達を抑制する
    機構を、前記第2の金型及び第2の定盤間に設けたこと
    を特徴とする成形装置。
  3. 【請求項3】 前記第1の金型は下型であり、第2の金
    型は上型であることを特徴とする請求項1又は2に記載
    の成形装置。
  4. 【請求項4】 前記上型に形成された透孔に挿通された
    ボルトを、前記第2の定盤に対し下方から螺合し、前記
    ボルトの頭部で前記上型を第2の定盤に相対移動可能に
    支持するよう構成したことを特徴とする請求項1乃至3
    のいずれかに記載の成形装置。
  5. 【請求項5】 前記キャビティは、鋳型を造型するため
    のキャビティであることを特徴とする請求項1乃至4の
    いずれかに記載の成形装置。
  6. 【請求項6】 1つの第1の定盤に設けられた第1の金
    型及び1つの第2の定盤に設けられた第2の金型によっ
    て、複数個のキャビティを形成可能であることを特徴と
    する請求項1乃至5のいずれかに記載の成形装置。
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