JP2763250B2 - ガラス圧縮成形機 - Google Patents

ガラス圧縮成形機

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JP2763250B2 JP5112754A JP11275493A JP2763250B2 JP 2763250 B2 JP2763250 B2 JP 2763250B2 JP 5112754 A JP5112754 A JP 5112754A JP 11275493 A JP11275493 A JP 11275493A JP 2763250 B2 JP2763250 B2 JP 2763250B2
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SUMITOMO JUKIKAI PURASUCHITSUKU MASHINARII KK
Sumitomo Heavy Industries Ltd
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    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03BMANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
    • C03B11/00Pressing molten glass or performed glass reheated to equivalent low viscosity without blowing
    • C03B11/06Construction of plunger or mould
    • C03B11/08Construction of plunger or mould for making solid articles, e.g. lenses
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03BMANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
    • C03B2215/00Press-moulding glass
    • C03B2215/60Aligning press die axes
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03BMANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
    • C03B2215/00Press-moulding glass
    • C03B2215/80Simultaneous pressing of multiple products; Multiple parallel moulds

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ガラス圧縮成形機に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば光学用のガラスレンズを成
形するガラス圧縮成形機においては、あらかじめ溶融し
固化したガラスを必要量だけ切断し、研削などを施して
所定の形状のガラス予備成形品すなわちプリフォームを
形成し、該プリフォームを高精度の成形面形状を備えた
上成形型と下成形型の間のキャビティ内に投入し、該プ
リフォームを高温で加熱しながら圧縮し、その後徐冷し
て成形品を成形型から取り出すようにしている。
【0003】そして、効率良くプリフォームを加熱し圧
縮し徐冷するために、加熱用、圧縮用、徐冷用等の各ス
テーションが設けられ、成形型アッセンブリを各ステー
ションに移動させ、それぞれの処理を施すようになって
いる。ところが、各ステーション間を成形型アッセンブ
リが移動するのに伴って上成形型の上面や下成形型の下
面が摩耗しやすく、また、両成形型と上下の熱板の間な
どに異物が進入すると、上成形型の上面と下成形型の下
面の平行度が狂い、成形品の寸法精度が低下してしま
う。
【0004】そこで、成形型移送装置を利用して成形型
アッセンブリを浮上させるとともに、また、上成形型内
に上コアを、下成形型内に下コアを摺動(しゅうどう)
自在に配設し、両コアを移動させてプリフォームを圧縮
するようにしたガラス圧縮成形機が考えられる。この場
合、同一のステーションに複数の成形型アッセンブリを
ガラス圧縮成形機の奥行方向に配設し、各ステーション
において同時に複数の成形品を成形することができる。
また、二つ以上のステーションのそれぞれに複数の成形
型アッセンブリを配設して、同時に複数の処理を施すこ
ともできる。
【0005】こうすることによって、両成形型と上下の
熱板の間などに異物が進入しても、上成形型の上面と下
成形型の下面の平行度が狂うことがなく、成形品の寸法
精度を向上させることができるとともに、単位時間当た
り多数の成形品を成形(多数個取り)することができ
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来のガラス圧縮成形機においては、プリフォームを圧縮
する際の上成形型及び下成形型の温度が300〜600
〔°C〕に上昇し、各キャビティ間のピッチの伸びが上
成形型と下成形型で異なってしまうことがある。すなわ
ち、前述したような多数個取りの成形を行う場合、各キ
ャビティごとの心合せを行う必要があるだけでなく、上
成形型取付板と下成形型取付板の心合せを行う必要があ
る。
【0007】ところが、前記上成形型取付板及び下成形
型取付板を常に同じ温度に維持することはできない。例
えば、キャビティ間のピッチが100〔mm〕であっ
て、上成形型取付板及び下成形型取付板の温度が約30
0〜400〔°C〕の範囲に上昇するものにおいては、
キャビティ間のピッチは常温から300〔°C〕加熱さ
れることによって約0.3〔mm〕伸びる。そして、こ
の場合、上成形型取付板と下成形型取付板の間で50
〔°C〕の温度差があると、約0.05〔mm〕のピッ
チ差が生じてしまう。
【0008】その場合、上成形型と下成形型の同心度を
高精度に維持することができず、上コアと下コアのいん
ろうのクリアランスが径で10〔μ〕程度であると、両
者間においてかじりが発生してしまう。また、成形型ア
ッセンブリを移動させるために成形型移送装置が設けら
れていて、下成形型が下成形型取付板を介して支持ロッ
ドによって支持されるようになっているが、該支持ロッ
ドに下成形型から熱が伝達されると、熱膨張によって下
成形型取付板の中心が0.3〔mm〕程度ずれてしま
う。したがって、上成形型と下成形型の同心度を高精度
に維持することができない。
【0009】このように、上成形型と下成形型の同心度
を高精度に維持することができないため、成形品の品質
が低下してしまう。本発明は、前記従来のガラス圧縮成
形機の問題点を解決して、温度の変化に伴って発生する
各キャビティ間のピッチの伸びや成形型移送装置の熱膨
張を吸収することができ、かつ、上成形型と下成形型の
同心度を高精度(<10〔μm〕)に維持することがで
き、成形品の品質を向上させることができるガラス圧縮
成形機を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】そのために、本発明のガ
ラス圧縮成形機においては、上胴型を備えた上成形型
と、該上成形型と対向して配設されて両者間にキャビテ
ィを形成する下成形型を有する。そして、該下成形型の
下胴型と前記上胴型はいんろうによって嵌合(かんご
う)される。
【0011】また、前記上成形型が取り付けられた上成
形型取付板と、前記下成形型が取り付けられた下成形型
取付板と、該下成形型取付板を介して前記下成形型を移
動させる成形型移送装置が設けられる。前記上成形型取
付板と下成形型取付板の間にガイド部材が配設され、上
成形型取付板と下成形型取付板の心合せを行う。該ガイ
ド部材は溝及び該溝内を移動するピンから成り、少なく
とも二つ設けられる。また、前記各溝の延長線は一点で
交わるように設定される。
【0012】前記上成形型は上成形型取付板に対して遊
び代の範囲で移動自在に取り付けられる。
【0013】
【作用】本発明によれば、前記のようにガラス圧縮成形
機は上胴型を備えた上成形型と、該上成形型と対向して
配設されて両者間にキャビティを形成する下成形型を有
する。そして、該下成形型の下胴型と前記上胴型はいん
ろうによって嵌合される。
【0014】また、前記上成形型が取り付けられた上成
形型取付板と、前記下成形型が取り付けられた下成形型
取付板と、該下成形型取付板を介して前記下成形型を移
動させる成形型移送装置が設けられる。したがって、プ
リフォームが投入された前記下成形型を成形型移送装置
によって移動させ、上成形型と下成形型の型合せを行
う。その後、プリフォームを十分に加熱し下コアを押し
上げて圧縮すると、成形品が成形される。
【0015】前記上成形型取付板と下成形型取付板の間
にガイド部材が配設され、上成形型取付板と下成形型取
付板の心合せを行う。該ガイド部材は溝及び該溝内を移
動するピンから成り、少なくとも二つ設けられる。ま
た、前記各溝の延長線は一点で交わるように設定され
る。したがって、前記上成形型及び下成形型の温度が上
昇すると、各キャビティ間のピッチの伸びが上成形型と
下成形型で異なってしまうことがあるが、前記ガイド部
材の心合せ機能によって、前記上成形型取付板及び下成
形型取付板の各中央点が常時一致するように心合せが行
われる。
【0016】また、前記上胴型を前記上成形型取付板に
対して遊び代の範囲で自由に移動させることができる。
したがって、上コアが移動しても、前記上胴型を前記上
成形型取付板に対して遊び代の範囲で自由に移動させる
ことができるため、上コアと下コアの心合せを行うこと
ができる。
【0017】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
ながら詳細に説明する。図1は本発明の第1の実施例を
示すガラス圧縮成形機の横断面図、図2は図1のA−A
断面図、図3は図2のC−C断面図である。本発明のガ
ラス圧縮成形機は、図示しない上プラテン及び下プラテ
ンを有しており、上プラテンと下プラテンの間には、図
示しない型締・加熱・圧縮ステーションと、該型締・加
熱・圧縮ステーションに隣接して設けられた左徐冷ステ
ーション及び右徐冷ステーションが設けられ、下プラテ
ンの前記左徐冷ステーションに隣接する位置に図示しな
い左プリフォーム投入・成形品取出ステーションが、下
プラテンの前記右徐冷ステーションに隣接する位置に図
示しない右プリフォーム投入・成形品取出ステーション
が設けられている。
【0018】図1から3までは左徐冷ステーション又は
右徐冷ステーションの状態を示しており、前記上プラテ
ンに徐冷上側熱板29が、下プラテンに徐冷下側熱板3
0が設けられている。前記徐冷上側熱板29及び徐冷下
側熱板30は、カートリッジヒータで形成され、図示し
ない制御装置によって制御されてガラス転移点Tg より
低く設定される。
【0019】そして、前記上プラテン及び下プラテンに
沿って移動することができるように成形型アッセンブリ
39が配設される。該成形型アッセンブリ39は図に示
すように、ガラス圧縮成形機の奥行方向の2箇所、すな
わちガラス圧縮成形機の正面側及び背面側に一つずつ配
設されていて、ツインモールド(成形型1組で2個取
り)のガラス圧縮成形機が構成される。なお、成形型ア
ッセンブリ39を同じステーションにおいて3個以上設
けることもできる。
【0020】また、各成形型アッセンブリ39は上成形
型37及び下成形型38から成り、両成形型37,38
はパーティングラインを境として接離させられる。前記
上成形型37は、上コア51、該上コア51を包囲する
円筒形の上胴型52、該上胴型52を包囲する電磁誘導
コイル53、及び該電磁誘導コイル53の下端に取り付
けられた環状の上ノズルプレート31から成る。図3に
示すように、該上ノズルプレート31はショルダー・ボ
ルト21及びノズルプレート・ディスタンスロッド22
によって上成形型取付板54に固定され、前記上胴型5
2及び電磁誘導コイル53を挟持する。
【0021】前記上胴型52の外径と上成形型取付板5
4の嵌合穴の内径の間には、図3に示すように0.5
〔mm〕程度の遊び代が形成される。そして、前記ショ
ルダー・ボルト21及びノズルプレート・ディスタンス
ロッド22が調整されて、前記上胴型52と上成形型取
付板54の間にわずかな隙間(すきま)が形成されてい
るので、前記遊び代の範囲で前記上胴型52を上成形型
取付板54に対して自由に移動させることができる。
【0022】また、前記上コア51は、下面が成形品2
0に対応する形状を有しており、上端において前記上胴
型52に支持される。そして、上成形型取付板54は、
すべての上成形型37について共通とされ、各上成形型
37を一体的に支持する。前記徐冷上側熱板29の下面
には一対の「L」字型のレール56が下方に突出して形
成されている。したがって、左徐冷ステーション又は右
徐冷ステーションにおいて、前記レール56のレール面
56aに前記上成形型取付板54を載置して摺動させる
ことによって、上成形型37を前記上プラテンに沿って
自由に移動させることができる。
【0023】一方、前記下成形型38は、いずれも下コ
ア61、該下コア61を包囲する円筒形の下胴型62、
該下胴型62を包囲する電磁誘導コイル63、及び該電
磁誘導コイル63の上端に取り付けられた環状の下ノズ
ルプレート34から成る。図3に示すように、該下ノズ
ルプレート34はショルダー・ボルト24及びノズルプ
レート・ディスタンスロッド25によって下成形型取付
板64に固定され、前記下胴型62及び電磁誘導コイル
63を挟持する。
【0024】なお、前記下胴型62は下成形型取付板6
4に対して隙間なく嵌入され、前記ショルダー・ボルト
24及びノズルプレート・ディスタンスロッド25によ
って完全に固定される。前記下コア61は上面が成形品
20に対応する形状を有しており、落下防止ピン66に
よって前記下胴型62に支持される。そして、前記上コ
ア51が上胴型52に対して固定されているのに対し、
下コア61は前記下胴型62に対して摺動自在に移動す
ることができるようになっている。そのため、落下防止
ピン66は前記下胴型62を貫通して水平方向に取り付
けられており、一方、前記下コア61にはピン貫通長孔
67が下コア61を貫通して水平方向に形成される。し
たがって、通常は下コア61は落下防止ピン66によっ
て前記下胴型62に支持されているが、前記ピン貫通長
孔67の長さだけ下コア61を上方に押し上げることが
できる。
【0025】また、前記下成形型取付板64は、すべて
の下成形型38について共通とされ、各下成形型38を
一体的に支持する。そして、前記上成形型37を左徐冷
ステーション又は右徐冷ステーションと型締・加熱・圧
縮ステーションの間でレール56に沿って移動させる場
合は、前記上胴型52と下胴型62は10〔μm〕程度
のクリアランスを有するいんろうによって嵌合され、型
合せが行われる。したがって、上コア51と下コア61
の心合せを正確に行うことができる。
【0026】また、前記下成形型38は左プリフォーム
投入・成形品取出ステーション、右プリフォーム投入・
成形品取出ステーション、左徐冷ステーション、右徐冷
ステーション、型締・加熱・圧縮ステーション間で移動
させることができる。そのため、ガラス圧縮成形機の左
方及び右方に成形型移送装置として例えばスライド装置
が設けられる。該成形型移送装置は、下成形型38の移
動方向に沿って進退する支持ロッド75を有している。
【0027】該支持ロッド75は一対設けられ、図1に
示すように一方はガラス圧縮成形機の正面側に、他方は
背面側に配設される。そして、先端に前記下成形型取付
板64が固定されている。したがって、成形型移送装置
によって前記下成形型38を支持し、左プリフォーム投
入・成形品取出ステーション、右プリフォーム投入・成
形品取出ステーション、左徐冷ステーション、右徐冷ス
テーション、型締・加熱・圧縮ステーション間で移動さ
せることができる。
【0028】この場合、前記成形型アッセンブリ39を
徐冷上側熱板29、徐冷下側熱板30等と干渉を起こす
ことなく非接触で移動させることができるように、図示
しない成形型浮上機構が設けられる。ところで、型締力
を発生させるために図示しない型締装置が設けられてい
るが、成形型アッセンブリ39が左徐冷ステーション又
は右徐冷ステーションに位置している時において、前記
型締装置は上プラテンを下降させ、前記上胴型52と下
胴型62をいんろうによって嵌合して型合せを行い、一
時的に中間停止位置を形成することができるようになっ
ている。
【0029】該中間停止状態においては、下成形型38
と徐冷下側熱板30の間及び上成形型37と徐冷上側熱
板29の間に隙間が形成され、また、上成形型取付板5
4とレール面56aの間にも隙間が形成される。続い
て、前記型締装置を更に作動させると、前記隙間がなく
なって下成形型38が徐冷下側熱板30に当接するとと
もに、上成形型37が徐冷上側熱板29に当接する。こ
のようにして、前記成形型アッセンブリ39が徐冷上側
熱板29と徐冷下側熱板30の間に挟持され、型締力が
加えられる。
【0030】また、型締・加熱・圧縮ステーションにお
ける下方に図示しないコア圧縮装置が設けられ、圧縮シ
リンダから圧縮ロッドが突出して形成され、下コア61
に対向するようになっている。したがって、図示しない
プリフォームが上コア51と下コア61の間のキャビテ
ィ内で十分に加熱された後、図示しない制御装置の加圧
力制御プログラムによって前記コア圧縮装置が作動し、
前記下コア61が押し上げられる。このようにして、プ
リフォームを圧縮して成形品20を成形することができ
る。
【0031】ところで、前述したように前記電磁誘導コ
イル53の下端に環状の上ノズルプレート31が取り付
けられる。そして、前記電磁誘導コイル53と上胴型5
2の間に環状流路32が形成され、上ノズルプレート3
1と上胴型52の間に環状ノズル63が形成される。し
たがって、型締・加熱・圧縮ステーションにおいて前記
環状流路32に不活性ガス、例えば窒素ガスを供給し、
環状ノズル63から吹き出すことによって上成形型37
と下成形型38の間に前記窒素ガスを充填(じゅうて
ん)することができる。
【0032】該環状ノズル63は、吹き出した窒素ガス
の流れが円錐(えんすい)形状になるようにテーパ状に
形成されている。そして、前記環状流路32には、図示
しないラインを介して窒素ガスが供給される。また、前
述したように前記電磁誘導コイル63の上端に環状の下
ノズルプレート34が取り付けられる。そして、前記電
磁誘導コイル63と下胴型62の間に環状流路35が形
成され、下ノズルプレート34と下胴型62の間に環状
ノズル65が形成される。したがって、型締・加熱・圧
縮ステーションにおいて前記環状流路35に不活性ガ
ス、例えば窒素ガスを供給し、環状ノズル65から吹き
出すことによって上成形型37と下成形型38の間に前
記窒素ガスを充填することができる。
【0033】該環状ノズル65は、吹き出した窒素ガス
の流れが円錐形状になるようにテーパ状に形成されてい
る。そして、前記環状流路35には、図示しないライン
を介して窒素ガスが供給される。このように窒素ガスを
上成形型37と下成形型38の間に充填するため、上コ
ア51及び下コア61の表面に被覆された薄膜が酸化す
ることがなくなり、上成形型37及び下成形型38の耐
久性を向上させることができる。なお、前記上胴型52
と下胴型62を嵌合して型合せを行った時に、環状ノズ
ル63,65から吹き出された窒素ガスを逃がすため、
前記上ノズルプレート31と下ノズルプレート34の間
に隙間が形成されるようになっている。
【0034】ところで、プリフォームを圧縮する際の上
成形型37及び下成形型38の温度は300〜600
〔°C〕に上昇し、各キャビティ間のピッチの伸びが上
成形型37と下成形型38で異なってしまうことがあ
る。この場合、上成形型37と下成形型38の同心度を
高精度に維持することができない。また、前記支持ロッ
ド75にも成形型アッセンブリ39から熱が伝達されて
0.3〔mm〕程度熱膨張するため、型締装置内で上成
形型37の中心と下成形型38の中心がずれてしまい、
上成形型37と下成形型38の同心度を高精度に維持す
ることができない。
【0035】そこで、型開き状態において、前記上成形
型取付板54はレール56によって支持され、かつ、正
面側及び背面側の両縁とレール56の間に0.5〔m
m〕程度の隙間を形成し、フリーな状態で懸垂されるよ
うになっている。したがって、上成形型取付板54をレ
ール56に沿って自由に移動させることができるだけで
なく、奥行方向にも前記隙間の範囲内で自由に移動させ
ることができる。
【0036】また、前記下成形型38に対応して上成形
型37を移動させ、上コア51及び下コア61の心合せ
を行うことができるように、2対のガイド部材71a〜
71dが配設される。図2に示すように、該ガイド部材
71a〜71dのうち一対のガイド部材71a,71b
はガラス圧縮成形機の奥行方向に、他の一対のガイド部
材71c,71dは成形型アッセンブリ39の移動方向
に配設される。なお、72aはピン、73aは溝であ
る。
【0037】次に、該ガイド部材71a〜71dの詳細
について図4及び5を併用して説明する。図4は本発明
の第1の実施例を示すガラス圧縮成形機におけるガイド
部材の詳細図、図5は本発明の第1の実施例を示すガラ
ス圧縮成形機における心合せの状態図である。
【0038】図4に示すように、各ガイド部材71a
(〜71d)は、前記上成形型取付板54に対してボル
ト75によって固定されたピン部材72と、前記下成形
型取付板64に対してボルト76によって固定されたス
ライド溝ブロック73から成る。該スライド溝ブロック
73は断面が「コ」字状の形状を有しており、前記ピン
部材72に対向して形成された溝73aを有している。
一方、前記ピン部材72の先端には溝73aに対応する
径を有するピン72aが形成され、該ピン72aは溝7
3aにおいて摺動して移動させられる。
【0039】ところで、前記溝73aの方向は、図2に
示すように各ガイド部材71a〜71dによって異な
り、ガイド部材71a,71bの溝73aは成形型アッ
センブリ39(図1)の移動方向に延び、ガイド部材7
1c,71dの溝73aはガラス圧縮成形機の奥行方向
に延びる。そして、各溝73aの延長線は、前記上成形
型取付板54及び下成形型取付板64の中央点Eで交わ
るように設定される。
【0040】したがって、前記上成形型37及び下成形
型38の温度が400〜600〔°C〕に上昇し、前記
上成形型取付板54及び下成形型取付板64が成形型ア
ッセンブリ39から熱を受けて膨張し、各キャビティ間
のピッチの伸びが上成形型37と下成形型38で異なっ
てしまうことがあるが、前記ガイド部材71a〜71d
の心合せ機能によって、前記上成形型取付板54及び下
成形型取付板64の各中央点Eが、図5に示すようにガ
ラス圧縮成形機の奥行方向及び成形型アッセンブリ39
の移動方向において常時一致するように心合せが行われ
る。
【0041】また、前記上胴型52は前記上成形型取付
板54に対して前記遊び代の範囲で自由に移動させるこ
とができる。したがって、下成形型取付板64が図5の
二点鎖線で示すように膨張しても、前記上成形型取付板
54及び下成形型取付板64の各中央点Eは一致する。
また、前記上コア51が二点鎖線で示すように移動して
も、前記上胴型52は前記上成形型取付板54に対して
前記遊び代の範囲で自由に移動させることができるた
め、上コア51と下コア61の心合せが正確に行われ
る。
【0042】次に、本発明の第2の実施例について説明
する。図6は本発明の第2の実施例を示すガラス圧縮成
形機における心合せの状態図である。図において、51
は上コア、64は下成形型取付板、71bはガイド部材
である。
【0043】この場合、前記上成形型取付板54(図
1)の中央にガイドピン80が下方に突出して形成さ
れ、前記下成形型取付板64の中央にブッシュ81が上
方に開口して形成されている。したがって、下成形型取
付板64が図6の二点鎖線で示すように膨張しても、前
記ガイドピン80及びブッシュ81によって前記上成形
型取付板54及び下成形型取付板64の各中央点Eは一
致する。また、前記上コア51が二点鎖線で示すように
移動しても、前記上胴型52は前記上成形型取付板54
に対して前記遊び代の範囲で自由に移動させることがで
きるため、上コア51と下コア61の心合せが正確に行
われる。
【0044】なお、前記ガイドピン80及びブッシュ8
1によって上コア51と下コア61の心合せが正確に行
われるため、第1の実施例におけるガイド部材71c,
71dは不要である。なお、本発明は前記実施例に限定
されるものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々変形
することが可能であり、これらを本発明の範囲から排除
するものではない。
【0045】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、ガラス圧縮成形機は上胴型を備えた上成形型と、
該上成形型と対向して配設されて両者間にキャビティを
形成する下成形型を有する。そして、該下成形型の下胴
型と前記上胴型はいんろうによって嵌合される。
【0046】また、前記上成形型が取り付けられた上成
形型取付板と、前記下成形型が取り付けられた下成形型
取付板と、該下成形型取付板を介して前記下成形型を移
動させる成形型移送装置が設けられる。前記上成形型取
付板と下成形型取付板の間にガイド部材が配設され、上
成形型取付板と下成形型取付板の心合せを行う。該ガイ
ド部材は溝及び該溝内を移動するピンから成り、少なく
とも二つ設けられる。また、前記各溝の延長線は一点で
交わるように設定される。
【0047】したがって、前記ガイド部材の心合せ機能
によって、前記上成形型取付板及び下成形型取付板の各
中央点が常時一致するように心合せが行われる。その結
果、上成形型と下成形型の同心度を高精度に維持するこ
とができ、成形品の品質を向上させることができる。ま
た、前記上胴型は前記上成形型取付板に対して遊び代の
範囲で自由に移動させることができる。
【0048】したがって、前記上コアが移動しても、前
記上胴型は前記上成形型取付板に対して遊び代の範囲で
自由に移動させることができるため、上コアと下コアの
心合せが正確に行われる。その結果、上成形型と下成形
型の同心度を高精度に維持することができ、成形品の品
質を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示すガラス圧縮成形機
の横断面図である。
【図2】図1のA−A断面図である。
【図3】図2のC−C断面図である。
【図4】本発明の第1の実施例を示すガラス圧縮成形機
におけるガイド部材の詳細図である。
【図5】本発明の第1の実施例を示すガラス圧縮成形機
における心合せの状態図である。
【図6】本発明の第2の実施例を示すガラス圧縮成形機
における心合せの状態図である。
【符号の説明】
37 上成形型 38 下成形型 52 上胴型 54 上成形型取付板 62 下胴型 64 下成形型取付板 71a〜71d ガイド部材 72a ピン 73a 溝 80 ガイドピン 81 ブッシュ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C03B 11/08

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)上胴型を備えた上成形型と、
    (b)該上成形型と対向して配設されて両者間にキャビ
    ティを形成するとともに、前記上胴型といんろうによっ
    て嵌合される下胴型を備えた下成形型と、(c)前記上
    成形型が取り付けられた上成形型取付板と、(d)前記
    下成形型が取り付けられた下成形型取付板と、(e)該
    下成形型取付板を介して前記下成形型を移動させる成形
    型移送装置と、(f)前記上成形型取付板と下成形型取
    付板の間に配設され、上成形型取付板と下成形型取付板
    の心合せを行うための少なくとも二つのガイド部材を有
    するとともに、(g)該ガイド部材は溝及び該溝内を移
    動するピンから成り、各溝の延長線が一点で交わること
    を特徴とするガラス圧縮成形機。
  2. 【請求項2】 前記上成形型は上成形型取付板に対して
    遊び代の範囲で移動自在に取り付けられた請求項1に記
    載のガラス圧縮成形機。
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