JP2001238614A - 加熱加工食品の生産監視方法及びその装置 - Google Patents

加熱加工食品の生産監視方法及びその装置

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JP2001238614A
JP2001238614A JP2000057294A JP2000057294A JP2001238614A JP 2001238614 A JP2001238614 A JP 2001238614A JP 2000057294 A JP2000057294 A JP 2000057294A JP 2000057294 A JP2000057294 A JP 2000057294A JP 2001238614 A JP2001238614 A JP 2001238614A
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food
fryer
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processed food
production line
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JP2000057294A
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Hidehiro Ueyama
英弘 植山
Keiji Yasuda
圭次 安田
Takayuki Seki
隆行 関
Hideomi Hanaoka
秀臣 花岡
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Anritsu Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高い品質を維持した状態で、不良品が出荷さ
れるの防止する。 【解決手段】 食品の生産ラインに沿ってフライヤ6と
を配設し、この生産ラインに順次搬入される被加工食品
2をフライヤで加熱加工する場合に、予め、生産ライン
で加工する被加工食品の食材と重量の組合せのアイテム
毎に、被加工食品の重量警告範囲、フライヤの油温警告
範囲、被加工食品のフライヤでの加熱時間警告範囲、被
加工食品における加熱加工後の芯温警告範囲を設定し、
生産ラインを流れる被加工食品の重量、フライヤの油
温、被加工食品のフライヤでの加熱時間、被加工食品の
加熱加工後の芯温を測定して、測定値が各警告範囲を外
れると警告を出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は被加工食品を加熱加
工する工程を有する食品の生産ラインにおける加熱加工
食品の生産監視方法及び加熱加工食品の生産監視装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】弁当や総菜等の食品を生産する食品工場
においては、食品の食材の切断から加工、加熱、詰め込
み、包装、配送までを1つの生産ラインに沿って実行し
ている。このような生産ラインを用いて生産される食品
においては、最終的に作成された食品に対する衛生管理
を厳格に実施することは勿論のこと、生産ラインにおけ
る各工程における衛生管理も厳格に実施して、後から食
中毒が発生するのを未然に防止する必要がある。具体的
には、例えば、被加工食品としてコロッケや天ぷら等の
加熱加工食品においては、生産ラインに配設されたフラ
イヤで加熱加工するようにしている。
【0003】これらの被加工食品をこのフライヤで十分
加熱すれば、食品衛生上問題が生じることはないが、過
度に加熱すると、味が低下する等の品質上の問題や加熱
時間が長くなる等の生産性の問題が生じる。したがっ
て、最適の加熱時間や最適の加熱温度が存在する筈であ
る。
【0004】食品の安全を確保するための品質管理シス
テムとして、近年、HACCP(HazardAnalysis Critical C
ontrol Point 危険分析・重要管理点)が導入されてい
る。このHACCPにおいては、加熱加工された加熱加工食
品の内部を含めた全ての部位において、最低の加熱温度
に加熱された履歴を要求するものであるので、従来の温
度管理手法においては、フライヤで加熱加工された直後
の加熱加工食品の表面温度を測定して、この表面温度が
予め定めた下限温度以下の食品を不良と判定していた
(特開平10―33123号公報)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うに、表面温度で作成された食品の良否を判定する手法
においてもまだ改良すべき次のような課題があった、す
なわち、加熱加工食品の内部温度を表面温度で推測して
いる。しかし、同一の表面温度が得られたとしても、被
加工食品の体積や重量により、加熱加工後の加熱加工食
品の内部温度に大きな変動(バラツキ)が発生する。さ
らに、被加工食品に採用されている食材に応じても変化
する。したがって、この変動(バラツキ)に起因して、
加熱不足が発生するのを防止するために、表面温度の下
限温度を高く設定し、油温を高くし、加熱時間を長くす
ることが考えられる。しかし、このように設定すると、
被加工食品によっては、過度に加熱することになり、味
が低下する等の品質上の問題が生じる。
【0006】また、フライヤで加熱加工された直後の加
熱加工食品の表面温度を測定して、加熱加工食品の良否
を判定している。そして、不良食品が発生すると、この
時点でフライヤの油温や加熱時間を修正したとしても、
この加熱加工食品に続く現在加熱加工中の他の加熱加工
食品も不良品になる確率が高くなるので、大量の不良品
が発生する懸念がある。
【0007】本発明はこのような事情に基づいてなされ
たものであり、被加工食品の重量や食材毎に、重量や加
熱時間の警報範囲を設定し監視することによって、高い
品質を維持した状態で、異常を直ちに発見でき、誤って
不良品が出荷されるのを確実に防止でき、かつ不良品の
発生量を極力抑制できる加熱加工食品の生産監視方法及
び加熱加工食品の生産監視装置を提供することを目的と
する。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解消するため
に、本発明は、食品の生産ラインに沿ってフライヤを配
設し、この生産ラインに順次搬入される被加工食品をフ
ライヤで加熱加工する加熱加工食品の生産監視方法にお
いて、予め、生産ラインで加工する被加工食品の食材と
重量の組合せのアイテム毎に、被加工食品の重量警告範
囲、フライヤの油温警告範囲、被加工食品のフライヤで
の加熱時間警告範囲、被加工食品における加熱加工後の
芯温警告範囲を設定するステップと、生産ラインを流れ
る被加工食品の重量、フライヤの油温、被加工食品のフ
ライヤでの加熱時間、被加工食品の加熱加工後の芯温を
測定して、測定値が各警告範囲を外れると警告を出力す
るステップとを備えている。
【0009】このように構成された加熱加工食品の生産
監視方法においては、被加工食品の食材と重量の組合せ
のアイテム毎に、詳細に重量、油温、加熱時間、加熱後
の芯温が設定され、いずれかの測定値が警告範囲を外れ
ると、即座に警告が出力される。したがって、フライヤ
の油温や加熱時間に異常が発生すると、加熱加工後の加
熱加工食品が不良になる確率が非常に高いので、この時
点で警告を出力することによって、不良品が連続して大
量に発生することを未然に防止できる。
【0010】また、フライヤで加熱加工後の加熱加工食
品の芯温も例えば一定個数おきにサンプリング測定する
ことによって、生産される加熱加工食品の安全性及び品
質をより一層向上できる。
【0011】また、別の発明は、食品の生産ラインに沿
ってフライヤを配設し、この生産ラインに順次搬入され
る被加工食品をフライヤで加熱加工する加熱加工食品の
生産監視装置において、生産ラインで加工する被加工食
品の食材と重量の組合せのアイテム毎に、被加工食品の
重量警告範囲、フライヤの油温警告範囲、フライヤ内に
おける被加工食品の搬送速度警告範囲、被加工食品の芯
温警告範囲を記憶する条件テーブルと、被加工食品の重
量を測定する重量計と、フライヤの油温を測定する油温
計と、フライヤ内における被加工食品の搬送速度を測定
する速度計と、フライヤで加熱加工された後の被加工食
品の芯温を測定する芯温計と、重量計、油温計、速度
計、芯温計で測定された各測定値と条件テーブルに記憶
された対応する各警告範囲と比較照合する比較照合手段
と、この比較照合手段にて各測定値が対応する警告範囲
を外れると警告を出力する警告出力手段とを備えてい
る。
【0012】このように構成された加熱加工食品の生産
監視装置においては、条件テーブル内に、被加工食品の
食材と重量の組合せのアイテム毎に、詳細に重量、油
温、搬送速度、加熱後の芯温が設定され、測定値をこの
設定値に基づいて管理している。したがって、上述した
発明の生産監視方法とほぼ同様の作用効果を奏すること
が可能である。
【0013】なお、この発明においては、加熱時間の代
わりに、フライヤ内における被加工食品の搬送速度を採
用したが、搬送機構の搬送長が固定の場合、加熱時間は
搬送速度で表(代用)すことが可能である。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
を用いて説明する。図1は本発明の実施形態に係る加熱
加工食品の生産監視方法を採用した加熱加工食品の生産
監装置の概略構成を示すブロック図である。
【0015】搬入コンベア1にて生産ラインに搬入され
た例えばコロッケ等の被加工食品2は重量計3の秤量コ
ンベアで重量が測定された後、選別機4で重量不良品2
bが排除されたのち、搬送コンベア5でフライヤ6へ搬
入される。フライヤ6においては、図示するように、油
槽7内に食用の油8と被加工食品2を搬送する搬送機構
としての金属コンベア9が収納されている。この金属コ
ンベア9は駆動回路10で制御されるモータ11で駆動
される。モータ11の回転軸には回転計11aが取付ら
れている。油8は油槽7の底に配設された例えばヒータ
からなる加熱機構12で加熱される。油8の温度(油
温)は加熱機構制御部13で制御される。油8の温度
(油温)は、油槽7の入口近傍、中間、出口近傍に配設
された各油温計14、15、16で測定される。
【0016】金属コンベア9でフライヤ6から搬出され
た加熱加工後の加熱加工食品2aは、配送コンベア17
上で、作業者の手作業による芯温計18の針で刺され
て、内部の温度(芯温)が測定される。この作業者の手
作業による芯温計18を用いた加熱加工食品2aの芯温
測定は、全部の加熱加工食品2aに対して実施されるの
ではなく、同一アイテム内においては、最初の1個と、
それ以外における例えば20個に1個と言うように適宜
サンプリング実施される。
【0017】芯温測定された加熱加工食品2aのうち、
測定された芯温が下限値を下回る不良品2cは、次の選
別機19で選別される。さらに、この不良品2cは、再
加工品2dと破棄品2dとに分類される。測定された芯
温が下限値以上の加熱加工食品2a、及び芯温測定され
たなかった良品と見なす加熱加工食品2aは、次の包装
機20で複数個づつ包装されて、最終製品21として出
荷される。
【0018】さらに、生産ラインにおけるフライヤ6の
上方位置には警告灯22及びブザー23が設置される。
【0019】このような生産ラインで生産される加熱加
工食品の衛生上の安全性及び味を含む品質を監視するデ
ータ処理装置24内には、入力回路25、出力回路2
6、キーボード27、表示部28、条件書込部29、フ
ライヤ設定条件テーブル30、条件設定部31、比較照
合判定部32が設けられている。
【0020】入力回路25には、重量計3で測定された
重量値、モータ11の回転計11aで測定された回転速
度に対応する金属コンベア9の搬送速度、各油温計1
4,15,16で測定された入口温度、中間温度、出口
温度、芯温計18で測定された芯温度が入力される。
【0021】さらに、出力回路26は、選別機19に対
する選別指令、駆動回路10に対する金属コンベア9の
基準搬送速度、加熱機構制御部13に対する基準油温、
警告灯22及びブザー23に対する警告を出力する。
【0022】フライヤ設定条件テーブル30内には、図
2に示すメニューテーブル33と図3に示す条件テーブ
ル34が設けられている。メニューテーブル33内に
は、図3に示すように、この食品の生産ラインで製造す
るコロッケ等の各食品における被加工食品2について、
豚肉、牛肉等の食材と各3種類の重量の組合せ毎に、ア
イテムNOが設定されている。
【0023】例えば、アイテムNO.1の被加工食品2
は、食品名が#1で、食材名が#1で、さらに、基準重
量が100gであることを示す。同様に、アイテムN
O.6の被加工食品2は、食品名が#1で、食材名が#
2で、さらに、基準重量が120gであることを示す。
また、アイテムNO.13の被加工食品2は、食品名が
#1で、食材名が#4で、さらに、基準重量が100g
であることを示す。
【0024】このように各被加工食品2を、食品種別、
食材、重量毎に細かく分類分けしそれぞれにアイテムN
Oを付している。
【0025】条件テーブル34内には、図3に示すよう
に、各アイテムNO毎に、該当アイテムNOに所属する
被加工食品2の重量値における上限値、上警報値、基準
値、下警報値、下限値が設定されている。重量値が上下
限値の範囲を外れると、このままで、フライヤ6で加熱
加工すると、不良品2cとなる確率が高くなる。重量値
が上下警報値の範囲を外れると、このままで、フライヤ
6で加熱加工しても、不良品2cとなる確率は上下限値
の範囲を外れた場合より低いが、フライヤ6の条件を調
整する必要が高くなる。
【0026】さらに、条件テーブル34内には、図3に
示すように、各アイテムNO毎に、該当アイテムNOに
所属する基準重量を有した被加工食品2をフライヤ6で
加熱加工する場合における、各油温計14、15、16
で測定された入口油温、中間油温、出口油温における上
限値、上警報値、基準値、下警報値、下限値が設定され
ている。原則として、入口油温、中間油温、出口油温に
おける各基準値は同一油温が設定される。
【0027】測定された油温が上下限値の範囲を外れる
と、このままで、フライヤ6で加熱加工すると、不良品
2cとなる確率が非常に高くなる。油温が上下警報値の
範囲を外れると、このままで、フライヤ6で加熱加工し
ても、不良品2cとなる確率は低いが、フライヤ6の条
件を調整する必要がある。
【0028】さらに、条件テーブル34内には、図3に
示すように、各アイテムNO毎に、芯温計18で測定さ
れた芯温の上限値、上警報値、基準値、下警報値、下限
値が設定されている。測定された芯温が上下限値の範囲
を外れるとそのまま不良品2cである。芯温が上下警報
値の範囲を外れた場合でも不良品2cではないが、フラ
イヤ6の条件を調整する必要がある。
【0029】さらに、条件テーブル34内には、各アイ
テムNO毎に、該当アイテムNOに所属する基準重量を
有した被加工食品2をフライヤ6で加熱加工する場合に
おける、搬送速度の上限値、上警報値、基準値、下警報
値、下限値が設定されている。測定された油温が上下限
値の範囲を外れると、このままで、フライヤ6で加熱加
工すると、不良品2cとなる確率が非情に高くなる。搬
送速度が上下警報値の範囲を外れると、このままで、フ
ライヤ6で加熱加工しても、不良品2cとなる確率は低
いが、フライヤ6の条件を調整する必要がある。
【0030】図1のデータ処理装置24内の条件書込部
29は、実際に、生産ラインで加熱加工食品2aを生産
するに先だって、操作者(作業者)におけるキーボード
27を用いた指示に従って、フライヤ設定条件テーブル
30内のメニューテーブル33及び条件テーブル34に
重量値や油温や芯温や搬送速度の各種条件を設定する。
【0031】さらに、実際に、生産ラインで加熱加工食
品2aを生産するに先だって、別工程で作成された例え
ば100〜200個の1ロット分の被加工食品2を図2
に示す3種類に重量選別して各アイテムNOを割当てる
必要がある。この重量選別して各アイテムNOを割当て
た被加工食品2の50〜100個の集合をバッチと称す
る。したがって、各バッチ毎に生産ラインで加熱加工を
実施する。
【0032】以上の準備作業が終了すると、データ処理
装置24は、図4の流れ図に従って稼働準備処理を実施
する。データ処理装置24の電源が投入されると、条件
設定部31が起動して、メニューテーブル33の記憶内
容を表示部28に表示出力する(P1)。操作者(作業
者)がこれから加熱加工したい被加工食品2のバッチの
アイテムNOを指定すると(P2)、条件テーブル34
の指定されたアイテムNOにおける入口油温、中間油
温、出口油温における基準油温を出力回路26を介して
加熱機構制御部13へ設定する(P3)。
【0033】さらに、条件テーブル34の指定されたア
イテムNOにおける搬送速度の規準搬送速度を、出力回
路26を介してモータ11の駆動回路10へ設定する
(P4)。その後、生産ラインを起動する(P5)。こ
の状態で、フライヤ6の油槽7に収納された油8の油温
が基準油温まで上昇するのを待つ。
【0034】操作者(作業員)は、フライヤ6の油槽7
に収納された油8の油温が基準油温まで上昇したと判断
すると、指定したアイテムNOの1バッチ分の被加工食
品2を搬入コンベア上に順番に載せて行く。すると、デ
ータ処理装置24内の比較照合判定部32が起動して図
5、図6に示す監視処理を実行する。
【0035】先ず、該当アイテムNOの被加工食品2の
搬入個数CNを1に初期設定する(S1)。生産ライン
が操作者(作業員)にて起動される(S2)。入力回路
25へ重量計3で測定された被加工食品2の重量値が入
力されると(S3)、S4にて、被加工食品2の搬入個
数CNを1だけ更新する(CN=CN+1)。
【0036】入力した重量値が条件テーブル34の該当
アイテムNOの重量値における上下警報値の範囲を外れ
た場合(S5)、警告灯22を点灯するとともにブザー
23を鳴動させる(S6)。さらに、入力した重量値が
上下限値の範囲を外れた場合(S7)、該当被加工食品
2をそのままフライヤ6で加熱加工を実施すると、不良
品2cとなる確率が高くなるので、選別機4へ排除指令
を送出して、該当被加工食品2を加熱加工する前の不良
品2aとして生産ラインから外す(S8)。
【0037】入力した重量値が上下警報値の範囲内の場
合及び上下限値の範囲内の場合は、油温計14から入力
回路25へ入力されている入口油温を読取る(S9)。
そして、この読取った入口油温が条件テーブル34の該
当アイテムNOの入口油温における上下の警報値の範囲
を外れた場合(S10)、警告灯22を点灯するととも
にブザー23を鳴動させる(S11)。さらに、読取っ
た入口油温が上下限値の範囲を外れた場合(S12)、
該当被加工食品2をそのままフライヤ6で加熱加工を実
施すると、不良品2cとなる確率が高くなるので、生産
ラインを一旦停止する(S13)。操作者(作業員)
は、加熱機構制御部13を手動調整して入口油温を基準
油温に一致させる。そして、S2へ戻り、生産ラインを
再起動する。
【0038】読取った入口油温が上下警報値の範囲内の
場合及び上下限値の範囲内の場合は、油温計15から入
力回路25へ入力されている中間油温を読取る(S1
4)。そして、この読取った中間油温が条件テーブル3
4の該当アイテムNOの中間油温における上下警報値の
範囲を外れた場合(S15)、警告灯22を点灯すると
ともにブザー23を鳴動させる(S16)。さらに、読
取った中間油温が上下限値の範囲を外れた場合(S1
7)、該当被加工食品2をそのままフライヤ6で加熱加
工を実施すると、不良品2cとなる確率が高くなるの
で、生産ラインを一旦停止する(S18)。操作者(作
業員)は、加熱機構制御部13を手動調整して中間油温
を基準油温に一致させる。そして、S2へ戻り、生産ラ
インを再起動する。
【0039】さらに、読取った中間油温が上下警報値の
範囲内の場合及び上下限値の範囲内の場合は、油温計1
6から入力回路25へ入力されている出口油温を読取る
(S19)。そして、この読取った出口油温が条件テー
ブル34の該当アイテムNOの出口油温における上下警
報値の範囲を外れた場合(S20)、警告灯22を点灯
するとともにブザー23を鳴動させる(S21)。さら
に、読取った出口油温が上下限値の範囲を外れた場合
(S22)、該当被加工食品2をそのままフライヤ6で
加熱加工を実施すると、不良品2cとなる確率が高くな
るので、生産ラインを一旦停止する(S23)。操作者
(作業員)は、加熱機構制御部13を手動調整して出口
油温を基準油温に一致させる。そして、S2へ戻り、生
産ラインを再起動する。
【0040】さらに、読取った出口油温が上下警報値の
範囲内の場合及び上下限値の範囲内の場合は、モータ1
1の回転計11aから入力回路25へ入力されている金
属コンベア9の搬送速度を読取る(S24)。そして、
この読取った搬送速度が条件テーブル34の該当アイテ
ムNOの搬送速度における上下の警報値の範囲を外れた
場合(S25)、警告灯22を点灯するとともにブザー
23を鳴動させる(S26)。さらに、読取った搬送速
度が上下限値の範囲を外れた場合(S2)、該当被加工
食品2をそのままフライヤ6で加熱加工を実施すると、
不良品2cとなる確率が高くなるので、生産ラインを一
旦停止する(S28)。操作者(作業員)は、モータ1
1の駆動回路10を手動調整して搬送速度を基準搬送速
度に一致させる。そして、S2へ戻り、生産ラインを再
起動する。
【0041】次に、読取った搬送速度が上下警報値の範
囲内の場合及び上下限値の範囲内の場合は、被加工食品
2の搬入個数CNの値を調べる。搬入個数CNが1の場
合と(S29)、搬入個数CNが20の倍数の場合(S
30)とにおいては、作業者は、フライヤ6で加熱加工
された後の加熱加工食品2aに対して、手作業で芯温測
定を実施する必要があるので、芯温計18から入力回路
25へ芯温が入力されるのを待つ。
【0042】芯温が入力されると(S31)、この測定
された芯温が、条件テーブル34の該当アイテムNOの
芯温における上下の警報値の範囲を外れた場合(S3
2)、警告灯22を点灯するとともにブザー23を鳴動
させる(S33)。さらに、測定された芯温が上下限値
の範囲を外れた場合(S34)、該当加熱加工食品2a
は不良品2cであるので、選別機19へ排除指令を送出
して、該当加熱加工食品2aを不良品2cとして生産ラ
インから外す。
【0043】そして、一旦、不良品2cが検出される
と、この不良品2cに続いてフライヤ6から搬出される
加熱加工された後の加熱加工食品2aに多くの不良品2
cが含まれていると見なされるので、生産ラインを停止
する(S35)、そして、この時点で、フライヤ6で加
熱加工中の全ての被加工食品2を不良品2cとして、生
産ラインから外す。次に、フライヤ6の加熱機構12や
モータ11に対する再調整を実施する。そして、S2へ
戻り、生産ラインを再起動する。
【0044】測定した芯温が上下警報値の範囲内の場合
及び上下限値の範囲内の場合は、測定された該当加熱加
工食品2a及びこの測定された該当加熱加工食品2a以
前にフライヤ6で加熱加工された19個の加熱加工食品
2aは良品と判断して、次の包装機20へ搬送し、S3
へ戻る。
【0045】このように構成された加熱加工食品の生産
監視方法及び生産監視装置において、作業者は、実際
に、生産ラインで加熱加工食品2aを生産するに先だっ
て、別工程で作成された1ロット分の被加工食品2を重
量選別して各アイテムNOを割当てる。各アイテムNO
が割当てた被加工食品2を各バッチ毎に生産ラインで加
熱加工を実施する。
【0046】具体的には、各バッチのアイテムNOを設
定すると、フライヤ6における各油温及び搬送速度が、
該当アイテムNOの被加工食品2を加熱加工するに最適
な各規準油温及び規準搬送速度に自動的に設定される。
この状態で、指定したアイテムNOの1バッチ分の各被
加工食品2を搬入コンベア1上に順番に載せて行く。
【0047】そして、入口油温、中間油温、出口油温、
芯温、搬送速度等の測定項目を指定した警告灯22が点
灯すると、操作者(作業者)は、生産ラインを稼働させ
たままで、入口油温、中間油温、出口油温、搬送速度が
規準値になるように、手動で加熱機構制御部13やモー
タ11の駆動回路10を調整する。
【0048】また、入口油温、中間油温、出口油温、芯
温、搬送速度が上下限値の範囲を外れると、不良品2c
が発生するので、生産ラインが自動的に停止する。作業
者は、入口油温、中間油温、出口油温、搬送速度が規準
値になるように、手動で加熱機構制御部13やモータ1
1の駆動回路10を調整する。そして、生産ラインを再
仮装する。
【0049】このように、フライヤ6の油温や加熱時間
に対応する搬送速度に異常が発生すると、この時点で警
告を出力することによって、加熱加工後の加熱加工食品
2aに不良品2cが連続して大量に発生することを未然
に防止できる。
【0050】また、フライヤ6で加熱加工後の加熱加工
食品2aの芯温を、各バッチの先頭の被加工食品2と、
それ以降は、同一バッチ内で、例えば20個おきにサン
プリング測定することによって、生産される加熱加工食
品2aの食品衛生上の安全性及び味に関する品質をより
一層向上できる。
【0051】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の加熱加工
食品の生産監視方法及び加熱加工食品の生産監視装置に
おいては、被加工食品を重量や食材毎に分類して、それ
ぞれにアイテムNOを設定し、アイテムNO毎に重量や
フライヤにおける油温や加熱時間の警報範囲を設定し監
視し、警報範囲を外れると警告を出力している。
【0052】したがって、味覚における高い品質を維持
した状態で、異常を直ちに発見でき、誤って不良品が出
荷されるのを確実に防止でき、かつ不良品の発生量を極
力抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る加熱加工食品の生産監
視方法を採用した加熱加工食品の生産監視装置の概略構
成を示すブロック図
【図2】同生産監視装置のデータ処理装置内に形成され
たメニューテーブルの記憶内容を示す図
【図3】同生産監視装置のデータ処理装置内に形成され
た条件テーブルの記憶内容を示す図
【図4】同生産監視装置の監視準備動作を示す流れ図
【図5】同生産監視装置の監視処理動作を示す流れ図
【図6】同じく同生産監視装置の監視処理動作を示す流
れ図
【符号の説明】
2…被加工食品 2a…加熱加工食品 3…重量計 4,19…選別機 6…フライヤ 8…油 9…金属コンベア 10…駆動回路 11…モータ 11a…回転計 12…加熱機構 13…加熱機構制御部 14,15,16…油温計 18…芯温計 24…データ処理装置 29…条件書込部 31…条件設定部 32…比較照合判定部 33…メニューテーブル 34…条件テーブル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 関 隆行 東京都港区南麻布五丁目10番27号 アンリ ツ株式会社内 (72)発明者 花岡 秀臣 東京都港区南麻布五丁目10番27号 アンリ ツ株式会社内 Fターム(参考) 4B035 LP09 LP59 LT03 4B059 AA01 AB01 AB17 AC03 AC13 AD14 AE13 BG04 BG08 BG10 DA01 DA02 DA04 DA05 DA06

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 食品の生産ラインに沿ってフライヤ
    (6)を配設し、この生産ラインに順次搬入される被加
    工食品(2)をフライヤで加熱加工する加熱加工食品
    (2a)の生産監視方法において、 予め、前記生産ラインで加工する被加工食品の食材と重
    量の組合せのアイテム毎に、前記被加工食品の重量警告
    範囲、前記フライヤの油温警告範囲、前記被加工食品の
    前記フライヤでの加熱時間警告範囲、前記被加工食品に
    おける加熱加工後の芯温警告範囲を設定するステップ
    (P1〜P4)と、 前記生産ラインを流れる被加工食品の重量、前記フライ
    ヤの油温、前記被加工食品の前記フライヤでの加熱時
    間、前記被加工食品の加熱加工後の芯温を測定して、測
    定値が前記各警告範囲を外れると警告を出力するステッ
    プ(S3〜S33)とを備えた加熱加工食品の生産監視
    方法。
  2. 【請求項2】 食品の生産ラインに沿ってフライヤ
    (6)を配設し、この生産ラインに順次搬入される被加
    工食品(2)をフライヤで加熱加工する加熱加工食品
    (2a)の生産監視装置において、 前記生産ラインで加工する被加工食品の食材と重量の組
    合せのアイテム毎に、前記被加工食品の重量警告範囲、
    前記フライヤの油温警告範囲、前記フライヤ内における
    前記被加工食品の搬送速度警告範囲、前記被加工食品の
    芯温警告範囲を記憶する条件テーブル(34)と、 前記被加工食品の重量を測定する重量計(3)と、 前記フライヤの油温を測定する油温計(14,15,1
    6)と、 前記フライヤ内における前記被加工食品の搬送速度を測
    定する速度計(11a)と、 前記フライヤで加熱加工された後の被加工食品の芯温を
    測定する芯温計(18)と、 前記重量計、油温計、速度計、芯温計で測定された各測
    定値と前記条件テーブルに記憶された対応する各警告範
    囲と比較照合する比較照合手段(32)と、 この比較照合手段にて各測定値が対応する警告範囲を外
    れると警告を出力する警告出力手段(22,23)とを
    備えた加熱加工食品の生産監視装置。
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