JP2001236744A - 情報記録再生方法及び情報記録再生装置 - Google Patents

情報記録再生方法及び情報記録再生装置

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JP2001236744A
JP2001236744A JP2000046702A JP2000046702A JP2001236744A JP 2001236744 A JP2001236744 A JP 2001236744A JP 2000046702 A JP2000046702 A JP 2000046702A JP 2000046702 A JP2000046702 A JP 2000046702A JP 2001236744 A JP2001236744 A JP 2001236744A
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Yoshihisa Watabe
善寿 渡部
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ディスク状の情報記録媒体を使用する情報記
録再生装置の情報記録再生時にリトライエラーが発生し
た場合でも、出来るだけディスクの無駄な回転待ち時間
を抑え、情報記録再生の性能劣化を少なくした情報記録
再生方法及び装置を提供することにある。 【解決手段】 リトライが必要なエラーが発生した場
合、実際にリトライの命令を実行するまでに他の情報の
記録再生動作をリトライ情報の生成・保持・制御により
実行することで、リトライのためだけの回転待ち時間を
少なくすることを可能とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディスク状記録媒
体を持つ情報記録再生装置に関し、特に、情報に対する
ランダムアクセス時にリトライが必要なエラーが発生し
た場合の情報記録再生を効率良く行う方法とその装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】ディスク状記録媒体を持つ情報記録再生
装置の一例である磁気ディスク装置を例に従来の技術を
説明する。
【0003】磁気ディスク装置は、情報をディスク状の
磁性媒体上に磁化として記録し、また、磁化として記録
された情報を磁化の変化を検出することにより再生する
情報記録再生装置である。
【0004】情報記録再生装置の記録再生ヘッドが任意
のセクタにアクセスするためのアクセス時間には、シー
クに要するシーク時間と、ディスク媒体が回転して当該
のセクタが記録再生ヘッドの所にやってくるまでの回転
待ち時間がある。情報を高速に記録再生するためには、
アクセス時間を小さくすることが重要となる。
【0005】アクセス時間を小さくするため、リトライ
が必要なエラーが無い場合にディスクの回転待ち時間を
最小にするための方法として、記録再生の命令のコマン
ドを蓄積し、待ち行列を構成するコマンドキューをソー
トする方法が、特開平8−329589号公報に開示さ
れている。しかし、実用上は、情報の記録再生時にエラ
ーが発生し、リトライ(コマンドの再実行)を必要とす
る場合にも、リトライに要する無為な待ち時間を少なく
することが、ディスク装置の性能を向上させるために重
要である。
【0006】アクセス時間を小さくするための他の方法
として、リトライが必要なエラーが発生した場合に、リ
トライに利用できる余裕時間を推定し、その時間によっ
てリトライパラメータを選択することを可能にする方法
が、特開平10−124262号公報に開示されてい
る。しかし、この方法は、上記の従来技術例における、
リトライパラメータの設定方法に関する改良技術であ
る。すなわち、この方法によれば、たとえば、余裕時間
に応じてリトライ回数を選択することが可能となる。
【0007】さらに、磁気ディスク装置に於いて、複数
のセクタを読み込むときに、リトライが必要なエラーが
発生した場合、続きのセクタを読み込んだ後にエラーの
発生したセクタの再読込をすることで回転待ち時間の短
縮を図る方法については、特開平5−325434号公
報に開示されている。
【0008】また、光ディスク装置に於いて、トラック
1周に満たない範囲の複数のセクタに対する再生につい
て、リトライが必要なエラーが発生した場合には、それ
に続くセクタを先読みすることで時間の短縮を図る方法
が、特開平11−7706号公報に開示されている。
【0009】これらの方法によれば、リトライが必要な
エラーが発生した場合、続きのセクタの先読み分だけ、
無為な回転待ち時間を減らすことは出来る。すなわち、
これらの公知例で開示された方法は、同一トラックの連
続する複数のセクタの再生の場合には有効である。しか
し、ディスク状媒体を使用した情報記録再生装置の特徴
でもあるランダムに情報をアクセスする場合、すなわ
ち、異なったトラックの情報も含めてランダムにアクセ
スする場合にこれらの方法を適用することは出来ない。
【0010】しかもこれらの方法では、最初のリトライ
で再生できないときには、リトライのための処理の制限
時間内であれば、リトライを繰り返すことになる。その
リトライの場合には、先にエラ−をしなかったセクタ−
については既に処理が完了しているので、リトライのみ
を実施するようになる。しかも、リトライの制限時間や
制限回数を越えるまでは、次のコマンド処理には進まな
いフロ−になっている。従って二回目以降のリトライで
は、従来と同様、一回のリトライに対し、約一回分の回
転待ちが生ずることになる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ディスク状情報記録媒
体を用いて情報の記録再生を行う場合、リトライが必要
なエラ−が発生すると、アクセス時間短縮のため、リト
ライ時のディスク回転待ち時間の短縮が問題となる。特
開平10−124262号公報では、リトライに利用で
きる時間を推定し、リトライパラメ−タを選択可能とす
る方法を開示している。しかしながらこの方法は、その
リトライ時に従来法同様の回転待ちが生ずることへの改
良策を提案しているものではない。従ってこの方法によ
ってもリトライ時のディスク回転待ちは発生し、回転待
ち時間の短縮を実現することは出来ない。
【0012】また、特開平5−325434号公報や特
開平11−7706号公報では、一回目のリトライを行
う前に続きのセクタを先読みする方法が開示されてい
る。しかしながら、これらの方法はランダムなセクタの
情報の記録再生に対するディスク回転待ち時間短縮にお
いて、特に、二回目以降のリトライが必要な場合につい
て有効な解決方法を提案しているものではない。
【0013】このように、ディスク媒体上の、ランダム
なセクタの情報の記録再生において、情報記録再生時に
リトライを必要とするエラーが繰り返し発生すると、二
回目以降のリトライ動作においてリトライを繰り返す毎
にディスクがおよそ1回転する間の時間が無為に経過
し、情報記録再生の性能を劣化させるという問題があ
る。
【0014】本発明は、ランダムな情報記録再生時にリ
トライが必要なエラーが繰り返し発生した場合でも、出
来るだけディスクの無駄な回転待ち時間を抑え、情報記
録再生の性能劣化の少ない情報記録再生方法及び装置を
提供することを目的としている。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明の第一の方法は、
まず、リトライ動作が必要なエラーが繰り返し発生した
場合に、その都度リトライが必要なエラーに関する情報
を記憶することである。その情報には、例えば、セクタ
番号(または先頭セクタ番号とセクタ数)、記録または
再生のコマンド内容、そのセクタがエラーになった回数
(またはリトライになった回数)などである。情報を記
録する場合ならば、従来通りバッファに格納されている
書き込むべき情報もそのまま保持する。
【0016】そして、リトライが必要なエラーに関する
情報を記憶することで、リトライが必要なエラーが繰り
返し発生しても直ちにリトライ動作に移行することをし
ないで、次に実行可能な他のトラックの別の命令の記録
再生動作を実施する。このように、リトライが必要なエ
ラーが発生して実際にリトライのコマンドを実行する迄
の約1回転のディスクの回転待ち時間の間に別のコマン
ドを実行することで、リトライの為だけの回転待ち時間
を少なくすることが可能である。
【0017】その後、リトライが必要なエラーが発生し
たセクタが1回転して再び記録再生ヘッドの位置に来た
時に、リトライが必要なエラーになったセクタのリトラ
イ動作を前記のリトライが必要なエラーに関する情報に
より実施する。何回目のリトライであるかによって、リ
トライ時の記録再生パラメータを変更することも可能で
あり、複数回のリトライが必要な場合でも、リトライ時
の記録再生性能の改善が可能である。
【0018】本発明の第二の方法は、記録コマンドまた
は再生コマンドを保持するコマンドキューを備えた情報
記録再生装置に於いて、リトライが必要なエラーに関す
る情報を記憶するための方法として、リトライが必要な
エラーに関する情報と当初の記録再生コマンドから新た
にコマンドを生成し直すことである。このコマンドに
も、例えば、セクタ番号(または先頭セクタ番号とセク
タ数)、記録または再生のコマンド内容、そのセクタが
エラーになった回数(またはリトライになった回数)等
が含まれる。
【0019】この新たに生成されたコマンドをコマンド
キューに加える。コマンドキューに加えた後は、他のコ
マンドと同様に扱う。
【0020】更に、リトライが必要なエラーによって新
たに生成され、加えられたコマンドには、リトライに関
する情報(例えばリトライ回数)も付加されているた
め、その情報を基にリトライ時の記録再生パラメータを
変更し、リトライ時の記録再生性能を改善することも可
能である。
【0021】また、この方法は、従来技術のコマンドキ
ューのソートをする技術(たとえば、リトライが必要な
エラーが無い場合にコマンドキューをソートする方法を
開示した特開平8−329589号公報記載の技術)と
組み合わせて使用することも容易であり、リトライエラ
ーの有無に拘わらず、全体のディスクの回転待ち時間の
短縮が可能である。
【0022】更に本発明の第三の方法は、リトライが必
要なエラーによって生成されたコマンドに、そのコマン
ドを実行する優先順位を付加することである。例えば、
リトライが必要なエラーが発生したセクタの半径方向に
隣接するセクタについてのコマンドが、コマンドキュー
に存在する場合を考える。
【0023】リトライが必要なエラーが発生したセクタ
とそれに半径方向に隣接したセクタのコマンドの2つの
コマンドをアクセスするには、1回転以上を必要とす
る。どちらを先にアクセスするかは、コマンドキューを
ソートするアルゴリズムによる。この場合、想定される
状況はいろいろとある。
【0024】たとえば、リトライが必要なエラーが発生
したセクタについては、毎回アクセスをして出来るだけ
早くエラーを回復したい状況も想定される。また逆に、
1度リトライが必要なエラーを起こしたものは、回復に
時間を要すると考え、まだ実行していない、すなわち、
リトライが必要なエラーを起こしていないコマンドの方
を優先したい状況も想定される。あるいは、最初は、そ
の優先順位を低く設定しておき、リトライが必要なエラ
ーの発生からの時間によって、順次、その優先順位を上
げていき、リトライが必要なエラーの発生からの経過時
間が長くなった場合、毎回コマンドを実行し、既定の時
間内にリトライ実行動作を収めるようにすることも出来
る。
【0025】以上に述べたごとく、リトライが必要なエ
ラーによって生成されたコマンドと共に、そのコマンド
を実行する優先順位を付加し、これを更新することによ
って、前述の様な状況に容易に対応でき、リトライ実行
動作の効率的な実行順序を決めるとができる。
【0026】また、リトライが必要なエラーに関する情
報を記憶し、エラーが発生した当該セクタの次回以降の
記録再生を行うまでの間に、他のセクタのアクセスを可
能にすることで、無為な時間を削減することが出来、情
報記録再生の全体のアクセス時間を短縮することが出来
る。
【0027】さらに、記憶したリトライが必要なエラー
に関する情報によって、リトライに当たるセクタの情報
記録再生時に記録再生に関するパラメータを変更するこ
とで、リトライ時の記録再生性能を改善することが出来
る。これらにより、リトライが必要なエラー発生時にも
ディスク状記録媒体を持つ情報記録再生装置の情報の記
録再生性能を向上させることができる。
【0028】
【発明の実施の形態】本発明による磁気ディスク装置の
実施形態について、図1、図2、図16を参照して説明
する。
【0029】磁気ディスク装置の構成例を図16に示
す。磁気ディスク装置201は、ディスク駆動用のモー
ター50、情報を記録する磁気ディスク51、情報を記
録再生する磁気ヘッド52、信号の増幅、バッファをす
るR/W AMP53、情報記録再生のための信号処理
手段54、位置決めのためのサーボ処理手段55、機構
系を動かすための機構系ドライバ56、ヘッド52をシ
ークさせるVCM57、マイコン58、データバッファ
59、及び、磁気ディスク制御手段100からなる。更
に、磁気ディスク装置201は、上位装置300に接続
されて情報の記録再生を行う。
【0030】この装置において情報は、1つのまとまっ
た単位で記録再生され、この単位はセクタと呼ばれる。
セクタは、ディスク媒体上の同心円のトラックと呼ばれ
る領域に配置される。媒体上で連続する複数のセクタを
ブロックと呼ぶ。情報をディスク媒体に記録したり、ま
た情報を再生するヘッドは、アクチュエータ機構によ
り、おおよそディスク媒体の径方向に移動するシーク動
作を行うことが出来る。また、ディスク媒体は、情報の
記録再生時には、高速で回転しているため、記録再生ヘ
ッドはシークとディスク媒体の回転により、ディスク媒
体上の任意のトラックの任意のセクタにアクセス動作を
し、情報を記録したり情報を再生したりすることが可能
である。
【0031】まず、図1により本発明による第一の磁気
ディスク制御手段の構成を説明する。磁気ディスク制御
手段101はデータの記録再生の信号処理を行う信号処
理手段54との間で記録または再生するデータの入出力
制御を行うディスクインターフェース21、磁気ディス
クで記録再生するデータを一時的に格納しておくデータ
バッファ59との間でデータの受け渡し制御を行うバッ
ファ制御手段22、データの記録再生をするヘッドのシ
ーク動作やフォロイング動作のためのサーボ信号の記録
されたサーボ部分のデータを処理するタイミングを制御
したり、ディスク面上の欠陥を回避するために欠陥登録
をしたセクタの場合にそのセクタを飛ばして、使用可能
なセクタのみを処理するように制御をすることで、デー
タの記録再生領域として使用可能な範囲を管理し、記録
再生セクタを制御するサーボ・欠陥制御手段23、デー
タ記録の場合にデータの誤り検出訂正用の冗長データを
生成し、またデータ再生の場合に再生データと付加され
たデータの誤り検出訂正用の冗長データを用いてデータ
誤り検出と誤り訂正を行う誤り検出訂正手段24、上位
装置300からのデータの記録再生命令を受け取り、そ
の命令により記録再生データの受け渡しを制御するホス
ト・インターフェース27等から構成される。
【0032】この磁気ディスク制御手段は101は、上
述の信号処理手段54およびデータバッファ59、さら
に、データの記録再生をするヘッドのシーク動作やフォ
ロイング動作のためのサーボ信号の記録されたサーボ部
に関する処理をするサーボ処理手段55、磁気ディスク
制御手段装置101の動作を制御するプログラムを動作
させるマイコン58、磁気ディスク装置にデータの記録
再生を命令する上位装置300と相互に接続され、磁気
ディスク装置を制御し、情報の記録再生を行う。更にリ
トライ処理に関する手段としてリトライ検出手段25、
リトライ情報の生成及び保持手段26を備える。
【0033】リトライ検出手段25には、ディスクイン
ターフェース21、サーボ・欠陥制御手段23、誤り検
出訂正手段24、信号処理手段54、サーボ処理手段5
5の各種の処理手段からの信号が入力され、リトライが
必要なエラーの発生を検出する。リトライが必要なエラ
ーの要因としては、情報再生時の訂正不可能な誤りの発
生、情報記録時の書き込みクロックの変動、各種制御信
号における不正常な動作の発生があった時等がある。
【0034】リトライ検出手段25で検出されたリトラ
イが必要なエラーの発生により、リトライ情報の生成及
び保持手段26では、リトライ情報を生成し、それを保
持する。リトライ情報には、記録再生の内容、セクタ番
号(または先頭セクタ番号とセクタ数)、リトライの回
数等が含まれる。またリトライが必要なエラーの発生し
たセクタのコマンドを生成する場合に、当該セクタを実
行する優先順位の情報も付加することも出来る。
【0035】リトライ情報の生成及び保持手段26から
出力されるリトライ情報は、ホスト・インターフェース
27により、ディスクの回転位置により、実行可能な要
求が実行される。再度リトライが必要なエラーが発生し
た場合は、再び、リトライ情報の生成・保持がリトライ
情報の生成及び保持手段によって行われる。上位装置3
00からの記録再生要求は、エラー発生からリトライ実
施の間に順次実行される。ディスクインターフェース2
7はリトライ情報により、リトライ方法の変更を行うこ
とが出来る。さらに、ディスクインターフェース27は
当該セクタを実行する優先順位の情報により当該セクタ
についての記録再生動作をする場合には、その優先順位
により記録再生動作の実行順番を決定することも出来
る。
【0036】これにより、リトライが必要なエラーを起
こしたセクタは、リトライの許容範囲内でエラーが回復
するまで、リトライの情報がリトライ情報の生成及び保
持手段26に残り、リトライがなされる。リトライによ
る回復過程の間でも上位装置300からの記録再生要求
は、実行可能であれば随時実行される。リトライによる
回転待ち時間の間に、他の記録再生要求を実行するの
で、ディスク装置全体として、記録再生要求に対するス
ループットが向上する。
【0037】図2は、本発明による第二の磁気ディスク
制御手段の構成を表す。
【0038】図2の磁気ディスク制御手段102のう
ち、コマンド生成手段28とホスト・インターフェース
29を除く部分は、図1と共通である。同じ機能の手段
には同じ符号が付いているため、図1と異なる構成の部
分について説明する。磁気ディスク制御手段102は、
リトライ検出手段25で検出されたリトライが必要なエ
ラーの発生により、新たにリトライ用のコマンドを生成
するコマンド生成手段28を持つ。また、コマンド生成
手段28で生成されたリトライ用コマンドは、ホスト・
インターフェース29に送られ、ホストからのコマンド
を蓄積するコマンドキュー30に一緒に収められる。
【0039】コマンド生成手段28で生成されるリトラ
イ用コマンドは、記録再生の内容、セクタ番号(または
先頭セクタ番号とセクタ数)、リトライの回数等を含
み、このコマンドがコマンド生成手段28で生成された
ことが判断できるようになっている。更にこのコマンド
は、上位装置300からの記録再生要求のコマンドと同
様に扱えるように、また、コマンドキュー30に収めら
れるように構成されている。
【0040】コマンドキュー30においては、上位装置
300からの記録再生要求のコマンドに対するリトライ
コマンド実行の優先順位の決定、リトライ方法の変更に
加えて、上位装置300からの記録再生要求のコマンド
の実行順序の決定・変更も行うことが出来る。
【0041】上述のように、上位装置300からの記録
再生要求のコマンドとリトライ用コマンドとは、共にコ
マンドキュー30に収められているので、それらのコマ
ンドの実行を効率よく行うことが可能となる。例えば、
リトライのコマンド実行中に上位装置300から新たな
コマンドが加えられても、そのコマンドを含めてコマン
ドの実行を効率よく実施することが出来る。実際、上位
装置300からの記録再生要求の新しいコマンドは常時
送られてくる可能性を持ち、それらの新しいコマンド
も、リトライのための回転待ち時間の間に実行できる可
能性を持つことになる。
【0042】図3を用いて、本発明の工程動作を更に詳
しく説明する。図3は、本発明のリトライが必要なエラ
ーの発生した場合を含む記録再生動作を説明するフロー
チャートの一例である。
【0043】110から動作を開始し、111でコマン
ドキューにコマンドが有るか否かを判断する。コマンド
が無ければ、124で終了判定をし、125で終了とす
るか、111へ戻ってきて、コマンドキューの状況を判
断することを繰り返す。111でコマンドキューにコマ
ンドが有れば、112でコマンドキューからコマンドを
選択する。このコマンド選択は予め定めた選択基準に従
って行われる。次の113において、選択されたコマン
ドがリトライ用のものであるか否かを判断する。リトラ
イ用のコマンドであれば、それに含まれるリトライ情報
から114でリトライの為のパラメータを設定する。リ
トライが必要なエラーを早期に回復させる為、このパラ
メータをリトライの回数によって変更することも可能で
ある。
【0044】113の判定で選択されたコマンドがリト
ライ用でない場合や、114でリトライパラメータの設
定が済んだならば、117に進み、コマンドを実行す
る。117のコマンドの実行では、記録再生ヘッドのシ
ークや記録再生動作、それに必要なパラメータ設定、リ
トライ時のオフトラック動作(記録再生ヘッドを本来の
位置から故意に動かすこと)等のコマンドの実行に必要
な全ての動作を含む。117でコマンドを実行したなら
ば、118でそのコマンドをコマンドキューから除く。
そして、119で、117で実行したコマンドがリトラ
イが必要なエラーであったかを判定し、リトライが必要
なエラーが無ければ111に戻り、リトライが必要なエ
ラーが有れば120へ進む。
【0045】120では、発生したリトライが必要なエ
ラーが当該セクタに対するリトライの回数や時間の許容
範囲内であるか否かを判定する。リトライの許容範囲内
であれば、121でリトライ情報を含むリトライ用コマ
ンドを生成し、122でコマンドキューにそのコマンド
を追加し、111に戻る。リトライの許容範囲外であれ
ば、123で当該コマンドの実行不可を報告し、125
で終了する。
【0046】この例で、118のコマンドのコマンドキ
ューからの削除は、フローチャートの簡単化のためこの
位置にあるが、118を119のリトライエラーの発生
を判断した後のそれぞれの分岐先で行っても良い。ま
た、119のリトライが必要なエラーの発生の判断は、
117のコマンド実行中に発生するものであり、並行し
て発生を監視することも可能である。
【0047】この様に、本発明では、リトライが必要な
エラーが繰り返し発生しても、従来の様に定まったリト
ライのルーチンに入ることが無い。従って、約一回転分
の固定的なディスク回転待ちがその都度発生することは
なく、この待ち時間を他のコマンド実行に有効に振り当
てることが可能となる。換言すれば、リトライが必要な
エラーが繰り返し発生した場合、その回転待ち時間にお
ける無為な時間経過を有為な工程実行に振りかえる。
【0048】次に、本発明のコマンドの実行動作につい
て、図4、図5を用いて説明する。
【0049】図4は、ディスク媒体上の同心円状の複数
のトラックのうち、コマンドが実行されるトラック及び
セクタの配置を表した図である。情報が記録される磁気
ディスク51には、同心円状のトラック1〜3があり、
更に、トラック1にセクタ11、13があり、トラック
2にセクタ12があり、トラック3にセクタ14があ
り、それぞれのセクタ11〜14は、図4に示される位
置に配置されている。
【0050】この時、コマンドキュー30には、セクタ
11〜13に対するコマンド(記録または再生のどちら
でも可)がある。ここで、先ずこの時点で磁気ヘッド5
2のアクセス時間が最短であるコマンドとして、セクタ
11に対するコマンドを選択する。その場合、情報の記
録再生用の磁気ヘッド52は、図示される位置にシーク
して来て、トラック1上に留まる。磁気ディスク51
は、半時計回りに回転をしており、セクタ11は、やが
て磁気ヘッド52の位置に来る。セクタ11に対するコ
マンドは、その時に処理される。
【0051】ホスト・インターフェース29は、続い
て、コマンドキュー30からこの時点で磁気ヘッド52
のアクセス時間が最短であるコマンドとしてセクタ12
に対するコマンドを選択する。磁気ヘッド52は、トラ
ック2へシークされ、セクタ12が来たときにコマンド
を実行する。この時、セクタ12へのコマンド実行によ
りリトライが必要なエラーが発生したとする。このエラ
ー発生によりコマンド生成手段28は、セクタ12のコ
マンドに対し初回のリトライ動作の為のリトライ用のコ
マンドを生成し、コマンドキュー30のセクタ12に対
する元のコマンドを除いて、生成したリトライ用コマン
ドをコマンドキュー30に追加する。
【0052】ホスト・インターフェース29は、この時
点で磁気ヘッド52のアクセス時間が最短であるコマン
ドとしてセクタ13に対するコマンドをコマンドキュー
30から選択する。この時、コマンドキュー30には、
新しいセクタ14に対するコマンドが、ホストから追加
されている。ここで磁気ヘッド52は、トラック1にシ
ークし、トラック1上でセクタ13が来るのを待つ。セ
クタ13が磁気ヘッド52の所に来ると、セクタ13へ
のコマンドを実行する。(以下の説明で、コマンドの実
行の際、エラー発生の記載無き場合はリトライが必要な
エラーの発生なく終了したものとする)更にホスト・イ
ンターフェース29は、コマンドキュー30からこの時
点で磁気ヘッド52のアクセス時間が最短であるコマン
ドとしてセクタ14に対するコマンドを選択する。ここ
では、磁気ヘッド52は、トラック3へシークし、コマ
ンドを実行する。次に、ホスト・インターフェース29
は、コマンドキュー30からこの時点で磁気ヘッド52
のアクセス時間が最短であるコマンドとしてセクタ12
へのリトライで生成されたコマンドを選択する。ここで
リトライのパラメータが設定され、磁気ヘッド52は、
トラック2へシークをする。セクタ12がやって来ると
コマンドを実行する。セクタ14及び12へのコマンド
がエラー無く終了すると、コマンドキュー30内のコマ
ンドが無くなる。
【0053】図5は、図4でのコマンドの実行例を時間
の経過で表したものである。図5(a)が本発明の方法
によるものであり、図5(b)が従来の方法による一例
を比較例として示した。図5では、右方向に時間の経過
を表し、コマンド実行、シーク、回転待ちなどの各項目
の占有状態を表している。
【0054】図5(a)では、セクタ11のコマンド、
セクタ12へのコマンド、セクタ13のコマンド、セク
タ14へのコマンドを順次実行し、再び、セクタ12に
対するリトライに当たるコマンドの実行をする工程動作
を示した。図5(b)では、セクタ11のコマンド、セ
クタ12へのコマンドを実行した後に、約1回転分の回
転待ちがあり、再びセクタ12へのコマンドのリトライ
を実施し、その後、セクタ13のコマンド、セクタ14
へのコマンドを実行することになる。
【0055】図5(b)において、セクタ12へのコマ
ンドのリトライが、1回で回復せずに数回に及び、か
つ、上位装置からセクタ14へのコマンド以降も新しい
コマンドが転送されてくる場合を考えると本発明による
効果は、更に大きくなる。
【0056】次に、図6、図7を用いて、別のコマンド
の実行例について説明する。
【0057】図6は、図4と同様にディスク媒体上のコ
マンドが実行されるセクタの配置を表した図である。情
報が記録される磁気ディスク51には、同心円状のトラ
ック4〜6があり、更にトラック4にセクタ15、18
があり、トラック5にセクタ16があり、トラック6に
セクタ17、19がある。それぞれのセクタ15〜19
は、図6に示される位置に配置されている。
【0058】この時コマンドキュー30には、セクタ1
5へのコマンドを含むコマンドが有る。ホスト・インタ
ーフェース29は、先ずこの時点でヘッドのアクセス時
間が最短であるコマンドであるセクタ15に対するコマ
ンドを選択、磁気ヘッド52は、トラック4にシークし
て留まる。磁気ディスク51は、半時計回りに回転をし
ており、セクタ15は、磁気ヘッド52の位置に来る。
セクタ15に対するコマンドは、その時に実行される。
セクタ15のコマンド処理は、正常に終了し、その終了
までに、セクタ16〜セクタ19へのコマンド(記録又
は再生のコマンド何れも可)がコマンドキュー30に蓄
積される。
【0059】ホスト・インターフェース29は、この時
点で磁気ヘッド52のアクセス時間が最短であるコマン
ドとしてセクタ16に対するコマンドをコマンドキュー
30から選択し、実行する。ここで、磁気ヘッド52は
トラック5へシークされ、セクタ16が来た時にコマン
ドを実行する。この時セクタ16へのコマンド実行によ
り、リトライが必要なエラーが発生した。このエラー発
生によりコマンド生成手段28は、セクタ16のコマン
ドに対し初回のリトライ動作の為のリトライ用のコマン
ドを生成し、コマンドキュー30の元のセクタ16に対
するコマンドを除いて生成したリトライ用コマンドをコ
マンドキュー30に追加する。
【0060】ここでコマンドキュー30にはセクタ16
のリトライに対応するコマンドと、セクタ17〜セクタ
19に対するコマンドが有る。ホスト・インターフェー
ス29は、次に実行するコマンドとして磁気ヘッド52
の到達時間の早い、セクタ19に対するコマンドをコマ
ンドキュー30から選択する。
【0061】磁気ヘッド52は、トラック6へシーク
し、磁気ディスク51の回転により、セクタ19が磁気
ヘッド52の位置に来たときに、セクタ19に対するコ
マンドを実行する。ホスト・インターフェース29は次
に実行可能なコマンドをコマンドキュー30から選択す
る。
【0062】コマンドキュー30には、セクタ16のリ
トライに対応するコマンドと、セクタ17、セクタ18
に対するコマンドがある。セクタ18は、この時点でセ
クタ19のトラック6からセクタ18のトラック4への
磁気ヘッド52のシーク時間が、磁気ディスク51の回
転による待ち時間よりも大きいので選択対象からひとま
ず外す。次の候補は、回転待ち時間以内にアクセス可能
な残りふたつのコマンド、すなわち、セクタ16のリト
ライに対応するコマンドと、セクタ17に対するコマン
ドであるが、どちらを選択するかが、課題となる。この
様な場合に、本発明ではコマンドに優先順位を付けるこ
とで、選択する順番を状況に応じて使い分けることが出
来る。
【0063】第1の方法はリトライが必要なエラーの発
生したセクタに対するコマンドを優先する方法である。
リトライが必要なエラーの発生したセクタに対するコマ
ンドの優先順位を高くするので、この方法では、セクタ
16のリトライに対応するコマンドが選択される。磁気
ヘッド52は、トラック5へシークし、磁気ディスク5
1の回転により、セクタ16が磁気ヘッド52の位置に
来たときに、セクタ16のリトライに対応するコマンド
が実行される。セクタ16に対するコマンド実行で再び
リトライが必要なエラーが発生すれば、再び、同様の処
理を行う。
【0064】セクタ16に対するコマンドがエラー無く
終了した時点で、コマンドキュー30には、セクタ1
7、セクタ18に対するコマンドがあり、この時点でア
クセス時間が最短であるセクタ18に対するコマンドが
選択される。磁気ヘッド52は、トラック4にシーク
し、トラック4上でセクタ18が来るのを待つ。セクタ
18が磁気ヘッド52の所に来ると、セクタ18へのコ
マンドを実行する。続いて、唯一残っているセクタ17
に対するコマンドが選択される。磁気ヘッド52は、ト
ラック6へシークし、セクタ17が近付くまで待って、
コマンドを実行する。セクタ18及び17へのコマンド
がエラー無く終了すればコマンドキュー30内のコマン
ドが無くなる。
【0065】第2の方法はリトライが必要なエラーの発
生したセクタに対するコマンドの優先順位を低くする方
法である。前述のセクタ16のリトライに対応するコマ
ンドと、セクタ17に対するコマンドの選択を行うとこ
ろからの続きで説明する。
【0066】この続きで選択するコマンドの候補は、セ
クタ16のリトライに対応するコマンドと、セクタ17
に対するコマンドである。この第2の方法ではリトライ
が必要なエラーの発生したセクタに対するコマンドの優
先順位を低くするので、ここではセクタ17へのコマン
ドが先に選択される。セクタ17はセクタ19と同じト
ラック6にあるため、磁気ヘッド52のシークは無く、
そのままトラック6上で磁気ディスク51が回転し、セ
クタ17が来るのを待って、コマンドを実行する。
【0067】この時、コマンドキュー30には、セクタ
16のリトライに対応するコマンドとセクタ18に対す
るコマンドがある。本方法の指定する優先順位に従い、
セクタ18に対するコマンドが選択され、磁気ヘッド5
2は、トラック4にシークし、トラック4上で磁気ディ
スク51が回転し、セクタ18が来るのを待つ。セクタ
18が磁気ヘッド52の所に来ると、セクタ18へのコ
マンドを実行し、エラー無く終了する。
【0068】次に残っているセクタ16に対するリトラ
イのコマンドが選択される。磁気ヘッド52はトラック
5へシークし、トラック5上で磁気ディスク51が回転
し、セクタ16が来るのを待つ。セクタ16が磁気ヘッ
ド52のところに来ると、セクタ16のリトライに対応
するコマンドを実行する。何れのコマンドもエラーなく
終了すればコマンドキュー30内のコマンドが無くな
る。
【0069】図7は、図5と同様に、上記図6でのコマ
ンドの実行例を時間の経過で表したものである。実行す
るコマンドは、図6で示したように、すべて異なるトラ
ックのセクタに対するものである。図7は、図5と同様
に右方向に時間の経過を表し、コマンド実行、シーク、
回転待ちなどの各項目の占有状態を表している。
【0070】図7(a)は、リトライによって生成され
たコマンドの優先順位が高い場合の実行例での時間経過
である。図6に対する上記の説明で述べたごとく、この
実行例ではリトライが必要なエラーが発生した後、ま
ず、別のトラックに有るセクタ19へのコマンドが実行
され、その後、上記優先順位に従ってセクタ16へのリ
トライのコマンドが、セクタ17、セクタ18へのコマ
ンドよりも先に実行される様子が分かる。
【0071】図7(b)は、リトライによって生成され
たコマンドの優先順位が低い場合の実行例での時間経過
であり、図6に対する上記の説明で述べたごとく、セク
タ19、セクタ17、セクタ18へのコマンドが、セク
タ16へのリトライのコマンドよりも、先に実行される
様子が分かる。
【0072】もしも、セクタ17でもリトライが必要な
エラーが発生した場合には、エラー発生時点で優先順位
を下位にするというのがこの場合の選択基準なのでエラ
ー17の優先順位を低くし、セクタ16のリトライを先
に選択する。また、更に別の選択基準を設定し、それを
適用することも可能である。
【0073】図7(c)は、セクタ16へのコマンドの
実行でエラーが発生すると、そのままリトライの動作を
繰り返し実行し、このリトライが終わるまで他のコマン
ドは実施しない従来方法での時間経過である。この方法
ではセクタ17〜セクタ19へのコマンドがすべて終了
するまでに、図7(a),図7(b)の場合より多くの
時間がかかることがわかる。
【0074】ここでは、リトライ1回で、エラーが回復
した例であったが、エラー回復までの回数が、多く必要
な場合には、そのリトライの状況に応じて優先順位を変
更する方法もある。例えば、はじめは、リトライのコマ
ンドの優先順位を低くしておくが、リトライの回数、あ
るいは経過時間を見て、所定のところから優先順位を上
げること等である。
【0075】エラー回復までのリトライが、多数回に及
んだ場合について検討した結果を図8〜図10によりさ
らに具体的に説明する。コマンドを実行するディスク媒
体上のセクタの基本的配置は図6と同様であるが、セク
タ18に隣接する外周にセクタ18−1,18−2,1
8−3,18−4,18−5(図示せず)の五つのセク
ターが配置されている。それぞれのトラックはトラック
4−1,4−2,4−3,4−4,4−5(図示せず)
である。この配置において、セクタ16に対するリトラ
イが5回発生し、上記のセクタ18に隣接する外周のセ
クタへのコマンドがディスクの一回転毎に、上記の順の
セクタに対し、順次5回発生した。この間、セクタ1
7.セクタ19へのコマンド発生は無かった。
【0076】ディスクの回転数は毎分6000回転であ
る。従って、一回転に要する時間は10ms、セクタ1
5からセクタ16へ、1/4回転に要する時間は2.5
ms,セクタ16からセクタ18、セクタ18−1〜セ
クタ18−5ヘ、1/2回転に要する時間は5msであ
る。各セクタの処理時間は、記録または再生のコマンド
の実行、リトライの有無の判定、コマンドの生成を含
め、0.1msとした。トラック間のシーク時間はトラ
ック4及びトラック4−1〜トラック4−5とトラック
5の間は2ms、トラック4、トラック4−1〜トラッ
ク4−5の互いの間は1msとした。コマンドの並べ替
えの時間は、並べかえる量によって0.2〜0.8ms
とした。コマンドの受領処理は、0.2msとし、明示
的に必要な場合に限り記載した。
【0077】図8は上記の実施例において、5回のリト
ライ動作を本発明によって行った場合のコマンド実行の
流れと処理時間の例を表わした図である。ここでは、磁
気ディスクが5回転する間(つまりセクタ16に対する
初回のコマンド処理である項番4から5回目のリトライ
処理の項番39まで)に、5回のリトライを実行してエ
ラー回復をし、かつ、セクタ18に隣接する外周の5セ
クタすなわちセクタ18−1〜セクタ18−5に対する
コマンド(つまり項番15、22,29,36,42)
を完了した。本発明によるこの実施例では、セクタ16
の処理の初め(項番4)からセクタ18−5の処理(項
番42)の終了までに要した時間は55.1msであ
る。
【0078】図9は、図8の実施例を従来方法によって
行った場合のコマンド実行の流れと処理時間を表わした
比較例の図である。ここでは、先ずセクタ16に対する
処理とそのリトライ処理(項番4〜項番14)が実行さ
れ、その後にセクタ18のコマンドとリトライ処理中に
受領したセクタ18−1〜セクタ18−5のコマンド処
理がなされる(項番15〜項番33)。従って、コマン
ド終了までにリトライで5回転、その後のコマンド処理
で5回転、合計10回転を要し、この従来方法では、セ
クタ16の処理(項番4)の初めから、最後のセクタ1
8−5の処理(項番42)が終わるまで要した時間は1
05.1msとなる。すなわち、本発明の実施例の5
5.1msに対し従来方法の比較例では、およそ2倍の
時間を要することになる。
【0079】本発明の効果を別の観点で示す例を図10
と図8の比較において説明する。図10は、図8の実施
例においてセクタ16におけるリトライがない場合のコ
マンド実行の処理の流れと処理時間を表わす図である。
セクタ16に対するリトライが無いことを除いて、図8
の例と同じである。図10に見るようにセクタ16の処
理(項番4)の初めからセクタ18−5の処理(項番3
3)が終了するまでの処理時間は55.1msである。
この処理時間は図8の例と同じであり、本発明の例とし
て示した図8におけるリトライ処理方法は「リトライに
要する回転待ち時間を他のコマンド処理に有効に割り当
て、無為な回転待ち時間を無くした」ということが出来
る。
【0080】以上で述べたように、本発明の効果は、コ
マンドのリトライによるエラーの回復が一回で完了せ
ず、数回に及び、かつ、上位装置からの新しいコマンド
が随時転送されてくる場合に、より大きく現れる。
【0081】次に、一つのセクタに対するリトライが複
数回にわたる場合の動作について、図11、図12を用
いて説明する。
【0082】図11は、図4と同様にディスク媒体上の
同心円状の複数のトラックのうち、コマンドが実行され
るトラック及びセクタの配置を表した図である。情報が
記録される磁気ディスク51には、同心円状のトラック
81〜88がある。さらに、トラック81、82,8
3,84,85,86,87,88には、それぞれ、セ
クタ61、62,63,64,65,66,67,68
がある。それぞれのセクタ61〜68は、図11に示さ
れる位置に配置されている。このとき、コマンドキュー
30には、セクタ61〜セクタ63に対するコマンド
(記録または再生のどちらでも可)がある。
【0083】ホスト・インターフェース29は、コマン
ドキュー30からこの時点で磁気ヘッド52のアクセス
時間が最短であるセクタ61に対するコマンドを選択す
る。そこで情報の記録再生用の磁気ヘッド52は、図示
される位置にシークして来て、トラック81上に留ま
る。磁気ディスク51は、半時計回りに回転をしてお
り、セクタ61は、磁気ヘッド52の位置に来る。セク
タ61に対するコマンドは、そのときに実行する。
【0084】ホスト・インターフェース29は、次にコ
マンドキュー30からこの時点で磁気ヘッド52のアク
セス時間が最短であるセクタ62に対するコマンドを選
択する。磁気ヘッド52は、トラック82へシークさ
れ、セクタ62が来たときにコマンドを実行する。この
とき、リトライが必要なエラーが発生した。このエラー
発生を受けて、コマンド生成手段28は、セクタ62の
コマンドに対し初回のリトライ動作のためのリトライ用
のコマンドを生成し、コマンドキュー30のセクタ62
に対する元のコマンドを除いて、生成したリトライ用コ
マンドをコマンドキュー30に追加する。
【0085】このとき、コマンドキュー内には、セクタ
63に対するコマンドと、セクタ62に対する1回目の
リトライのコマンドがある。ホスト・インターフェース
29は、ここでは、コマンドキュー30からこの時点で
磁気ヘッド52のアクセス時間が最短であるコマンドと
してセクタ63に対するコマンドを選択する。そこで磁
気ヘッド52は、トラック83にシークし、トラック8
3上でセクタ63が来るのを待ち、セクタ63が磁気ヘ
ッド52の所に来たときに、セクタ63へのコマンドを
実行する。
【0086】次いで、ホスト・インターフェース29
は、コマンドキュー30からこの時点で磁気ヘッド52
のアクセス時間が最短であるセクタ62に対する1回目
のリトライのコマンドを選択する。磁気ヘッド52は、
一回目のリトライのために設定されたパラメータに従っ
てトラック82へシークし、トラック82上でセクタ6
2が来るのを待つ。セクタ62が来たときにセクタ62
に対する1回目のリトライのコマンドを実行する。この
とき、再びリトライが必要なエラーが発生した。このエ
ラー発生によりコマンド生成手段28は、セクタ62の
コマンドに対し2回目のリトライ動作のためのリトライ
用のコマンドを生成し、コマンドキュー30の元の1回
目のリトライコマンドを除いて、改めて生成した2回目
のリトライ用コマンドをコマンドキュー30に追加す
る。
【0087】このとき、コマンドキュー30に、新しい
セクタ64に対するコマンドが、上位装置300から追
加されたとすると、その段階ではコマンドキュー内に
は、セクタ64に対するコマンドと、セクタ62に対す
る2回目のリトライのコマンドが存在する。ホスト・イ
ンターフェース29は、この時点で磁気ヘッド52のア
クセス時間が最短であるコマンドとしてセクタ64に対
するコマンドをコマンドキュー30から選択する。磁気
ヘッド52は、トラック84にシークし、トラック84
上でセクタ64が来るのを待ち、セクタ64が磁気ヘッ
ド52の所に来ると、セクタ64へのコマンドを実行す
る。
【0088】このとき、コマンドキュー30には、新し
いセクタ65に対するコマンドが、上位装置300から
追加されたとすると、その段階ではコマンドキュー内に
は、セクタ65に対するコマンドと、セクタ62に対す
る2回目のリトライのコマンドが存在する。ホスト・イ
ンターフェース29は、この時点で磁気ヘッド52のア
クセス時間が最短であるコマンドとしてセクタ62に対
する2回目のリトライのコマンドをコマンドキュー30
から選択する。そして磁気ヘッド52は、2回目のリト
ライのために設定されたパラメータに従って、トラック
82にシークし、トラック82上でセクタ62が来るの
を待ち、セクタ62が磁気ヘッド52の所に来たときに
セクタ62に対する2回目のリトライのコマンドを実行
する。
【0089】このとき、再びリトライが必要なエラーが
発生した。このエラー発生によりコマンド生成手段28
は、セクタ62のコマンドに対し3回目のリトライ動作
のためのリトライ用のコマンドを生成し、コマンドキュ
ー30の元の2回目のリトライコマンドを除いて、改め
て生成した3回目のリトライ用コマンドをコマンドキュ
ー30に追加する。
【0090】このとき、コマンドキュー30内には、セ
クタ65に対するコマンドと、セクタ62に対する3回
目のリトライのコマンドがある。ホスト・インターフェ
ース29は、この時点で磁気ヘッド52のアクセス時間
が最短であるコマンドとしてセクタ65に対するコマン
ドをコマンドキュー30から選択する。そして磁気ヘッ
ド52は、トラック85にシークし、セクタ65が磁気
ヘッド52の所に来たとき、セクタ65へのコマンドを
実行する。
【0091】このとき、コマンドキュー30には、新し
いセクタ66に対するコマンドが、上位装置300から
追加された。従って、コマンドキュー内には、セクタ6
6に対するコマンドと、セクタ62に対する3回目のリ
トライのコマンドがある。ホスト・インターフェース2
9は、この時点で磁気ヘッド52のアクセス時間が最短
であるコマンドとしてセクタ62に対する3回目のリト
ライのコマンドをコマンドキュー30から選択する。そ
して磁気ヘッド52は、3回目のリトライのために設定
されたパラメータに従って、トラック82にシークし、
セクタ62が来るのを待つ。セクタ62が磁気ヘッド5
2の所に来ると、セクタ62に対する3回目のリトライ
のコマンドを実行する。
【0092】このとき、再びリトライエラーが発生し
た。このエラー発生によりコマンド生成手段28は、セ
クタ62のコマンドに対し4回目のリトライ動作のため
のリトライ用のコマンドを生成し、コマンドキュー30
の元の3回目のリトライコマンドを除いて、改めて生成
した4回目のリトライ用コマンドをコマンドキュー30
に追加する。
【0093】このとき、コマンドキュー30内には、セ
クタ66に対するコマンドと、セクタ62に対する4回
目のリトライのコマンドがある。ホスト・インターフェ
ース29は、この時点で磁気ヘッド52のアクセス時間
が最短であるコマンドとしてセクタ66に対するコマン
ドをコマンドキュー30から選択する。ここで磁気ヘッ
ド52は、トラック86にシークし、トラック86上で
セクタ66が来るのを待つ。セクタ66が磁気ヘッド5
2の所に来ると、セクタ66へのコマンドを実行する。
【0094】このとき、コマンドキュー30には、新し
いセクタ67及びセクタ68に対するコマンドが、上位
装置300から追加された。従って、コマンドキュー内
には、セクタ67に対するコマンド、セクタ68に対す
るコマンド、セクタ62に対する4回目のリトライのコ
マンドがある。ホスト・インターフェース29は、この
時点で磁気ヘッド52のアクセス時間が最短であるコマ
ンドとしてセクタ62に対する4回目のリトライのコマ
ンドをコマンドキュー30から選択する。そして磁気ヘ
ッド52は、4回目のリトライのために設定されたパラ
メータに従ってトラック82にシークし、セクタ62が
磁気ヘッド52の所に来ると、セクタ62に対する4回
目のリトライのコマンドを実行する。
【0095】このとき、再びリトライエラーが発生し
た。このエラー発生により、コマンド生成手段28は、
セクタ62のコマンドに対し5回目のリトライ動作のた
めのリトライ用のコマンドを生成し、コマンドキュー3
0の元の4回目のリトライコマンドを除いて、改めて生
成した5回目のリトライ用コマンドをコマンドキュー3
0に追加する。
【0096】このとき、コマンドキュー30内には、セ
クタ67に対するコマンド、セクタ68に対するコマン
ド、セクタ62に対する5回目のリトライのコマンドが
ある。ホスト・インターフェース29は、この時点で磁
気ヘッド52のアクセス時間が最短であるコマンドとし
てセクタ68に対するコマンドを、コマンドキュー30
から選択する。そして磁気ヘッド52は、トラック88
にシークし、セクタ68が磁気ヘッド52の所に来る
と、セクタ68へのコマンドを実行し、エラー無く終了
する。
【0097】このとき、コマンドキュー30内には、セ
クタ67に対するコマンドと、セクタ62に対する5回
目のリトライのコマンドがある。ホスト・インターフェ
ース29は、この時点で磁気ヘッド52のアクセス時間
が最短であるコマンドとしてセクタ67に対するコマン
ドをコマンドキュー30から選択する。そして磁気ヘッ
ド52は、トラック87にシークし、トラック87上で
セクタ67が来るのを待つ。セクタ67が磁気ヘッド5
2の所に来ると、セクタ67へのコマンドを実行する。
【0098】このとき、コマンドキュー30には、セク
タ62に対する5回目のリトライのコマンドがひとつだ
けあり、ホスト・インターフェース29は、このコマン
ドをコマンドキュー30から選択する。そして磁気ヘッ
ド52は、5回目のリトライのために設定されたパラメ
ータに従って、設定トラック82にシークし、セクタ6
2が磁気ヘッド52の所に来ると、セクタ62に対する
5回目のリトライのコマンドを実行する。
【0099】このとき、再びリトライエラーが発生し
た。このエラー発生によりコマンド生成手段28は、セ
クタ62のコマンドに対し6回目のリトライ動作のため
のリトライ用のコマンドを生成し、コマンドキュー30
の元の5回目のリトライコマンドを除いて、改めて生成
した6回目のリトライ用コマンドをコマンドキュー30
に追加する。
【0100】このとき、コマンドキュー内には、セクタ
62に対する6回目のリトライのコマンドがひとつだけ
あり、ホスト・インターフェース29は、このコマンド
をコマンドキュー30から選択する。そして磁気ヘッド
52は、6回目のリトライのために設定されたパラメー
タに従って、トラック82に留まりトラック82上でセ
クタ62が来るのを待つ。セクタ62が磁気ヘッド52
の所に来ると、セクタ62に対する6回目のリトライの
コマンドを実行する。
【0101】このように、複数回のリトライが必要なセ
クタが有っても、各回のリトライの実施の合間を利用し
た他のセクタへのコマンドが実行可能である。この場
合、リトライが必要なエラーが発生しないセクタへのコ
マンドの実行は、リトライエラーの発生したセクタのリ
トライに殆ど影響を受けないで実行可能であり、また逆
にリトライが必要なエラーが発生したセクタへのリトラ
イの実行は、リトライが必要なエラーの発生しないセク
タのコマンドの実行に殆ど影響されずに実行可能であ
る。
【0102】図12は、図11を用いて説明したコマン
ドの実行例を時間の経過で表したものである。図12
は、右方向に時間の経過を表し、コマンド実行、シー
ク、回転待ちなどの各項目の占有状態、また、各セクタ
へのコマンドの発生時期を表している。
【0103】図12では、セクタ61のコマンドからセ
クタ68へのコマンドの実行する様子を表し、セクタ6
2へのリトライの実行の間に別のセクタ63〜セクタ6
8へのコマンドが実行されていく様子が分かる。各リト
ライの実行の間のコマンドは、実行可能と判定されれば
67,68のように複数個入ることも許容される。
【0104】また、図11、図12の例で、リトライ回
数が5回までに制限されていれば、6回目のリトライコ
マンドを生成せずに、リトライコマンドの実行は5回で
終了する。
【0105】次に、図13、図14を用いて、異なった
トラックに2個のリトライが必要なエラーが発生した場
合の動作について説明する。
【0106】図13は、図4と同様に、ディスク媒体上
の同心円状の複数のトラックのうち、コマンドが実行さ
れるトラック及びセクタの配置を表した図である。情報
が記録される磁気ディスク51には、同心円状のトラッ
ク89〜トラック99があり、さらにトラック89、9
0,91,92,93,94,95,96,97,9
8,99に、それぞれ、セクタ69、70,71,7
2,73,74,75,76,77,78,79があ
る。それぞれのセクタ69〜79は、図13に示される
位置に配置されている。
【0107】このとき、コマンドキュー30には、セク
タ69〜72に対するコマンド(記録または再生のどち
らでも可)がある。ホスト・インターフェース29は、
先ず、この時点で磁気ヘッド52のアクセス時間が最短
であるコマンドとしてセクタ69に対するコマンドを選
択する。そこで情報の記録再生用の磁気ヘッド52は、
図示される位置にシークして来て、トラック89上に留
まる。磁気ディスク51は、半時計回りに回転をしてお
り、セクタ69は、磁気ヘッド52の位置に来る。セク
タ69に対するコマンドは、そのときに実行される。
【0108】次に、ホスト・インターフェース29は、
この時点で磁気ヘッド52のアクセス時間が最短である
コマンドとしてセクタ70に対するコマンドをコマンド
キュー30から選択する。磁気ヘッド52は、トラック
90へシークされ、セクタ70が来たときにコマンドを
実行する。このとき、セクタ70へのコマンド実行によ
りリトライが必要なエラーが発生した。コマンド生成手
段28は、セクタ70のコマンドに対し初回のリトライ
動作のためのリトライ用のコマンドを生成し、コマンド
キュー30のセクタ70に対する元のコマンドを除い
て、生成したリトライ用コマンドをコマンドキュー30
に追加する。
【0109】このとき、コマンドキュー内には、セクタ
71に対するコマンド、セクタ72に対するコマンド、
セクタ70に対する1回目のリトライのコマンドがあ
る。ホスト・インターフェース29は、この時点で磁気
ヘッド52のアクセス時間が最短であるコマンドとして
セクタ71に対するコマンドをコマンドキュー30から
選択する。そして磁気ヘッド52は、トラック91にシ
ークし、トラック91上でセクタ71が来るのを待つ。
セクタ71が磁気ヘッド52の所に来ると、セクタ71
へのコマンドを実行する。
【0110】このとき、コマンドキュー内には、セクタ
72に対するコマンド、セクタ70に対する1回目のリ
トライのコマンドがある。ホスト・インターフェース2
9は、この時点で磁気ヘッド52のアクセス時間が最短
であるコマンドとしてセクタ72に対するコマンドをコ
マンドキュー30から選択する。そして磁気ヘッド52
は、トラック92にシークし、セクタ72が磁気ヘッド
52の所に来ると、セクタ72へのコマンドを実行す
る。このとき、セクタ72へのコマンド実行によりリト
ライエラーが発生した。コマンド生成手段28は、セク
タ72のコマンドに対し初回のリトライ動作のためのリ
トライ用のコマンドを生成し、コマンドキュー30の元
のコマンドを除いて、生成したリトライ用コマンドをコ
マンドキュー30に追加する。
【0111】このとき、コマンドキュー30には、新し
いセクタ73及びセクタ74に対するコマンドが、上位
装置300から追加される。従って、コマンドキュー内
には、セクタ73に対するコマンド、セクタ74に対す
るコマンド、セクタ70に対する1回目のリトライのコ
マンド、セクタ72に対する1回目のリトライのコマン
ドがある。ホスト・インターフェース29は、この時点
で磁気ヘッド52のアクセス時間が最短であるコマンド
としてセクタ73に対するコマンドをコマンドキュー3
0から選択する。そして磁気ヘッド52は、トラック9
3にシークし、トラック93上でセクタ73が来るのを
待つ。セクタ73が磁気ヘッド52の所に来ると、セク
タ73へのコマンドを実行する。
【0112】このとき、コマンドキュー内には、セクタ
74に対するコマンド、セクタ70に対する1回目のリ
トライのコマンド、セクタ72に対する1回目のリトラ
イのコマンドがある。ホスト・インターフェース29
は、この時点で磁気ヘッド52のアクセス時間が最短で
あるコマンドとしてセクタ70に対する1回目のリトラ
イのコマンドをコマンドキュー30から選択する。そし
て磁気ヘッド52は、1回目のリトライのために設定さ
れたパラメータに従ってトラック90にシークし、トラ
ック90上でセクタ70が来るのを待つ。セクタ70が
磁気ヘッド52の所に来ると、セクタ70に対する1回
目のリトライのコマンドを実行する。
【0113】このとき、再びリトライエラーが発生し
た。コマンド生成手段28は、セクタ70のコマンドに
対し2回目のリトライ動作のためのリトライ用のコマン
ドを生成し、コマンドキュー30の元の1回目のリトラ
イコマンドを除いて、改めて生成した2回目のリトライ
用コマンドをコマンドキュー30に追加する。
【0114】このとき、コマンドキュー内には、セクタ
74に対するコマンド、セクタ70に対する2回目のリ
トライのコマンド、セクタ72に対する1回目のリトラ
イのコマンドがある。ホスト・インターフェース29
は、この時点で磁気ヘッド52のアクセス時間が最短で
あるコマンドとしてセクタ74に対するコマンドをコマ
ンドキュー30から選択する。そして磁気ヘッド52
は、トラック94にシークし、セクタ74が磁気ヘッド
52の所に来ると、セクタ74へのコマンドを実行す
る。
【0115】このとき、コマンドキュー内には、セクタ
70に対する2回目のリトライのコマンドと、セクタ7
2に対する1回目のリトライのコマンドがある。ホスト
・インターフェース29は、この時点で磁気ヘッド52
のアクセス時間が最短であるコマンドとしてセクタ72
に対する1回目のリトライのコマンドをコマンドキュー
30から選択する。そして磁気ヘッド52は、1回目の
リトライのために設定されたパラメータに従ってトラッ
ク92にシークし、セクタ72が磁気ヘッド52の所に
来ると、セクタ72に対する1回目のリトライのコマン
ドを実行する。
【0116】このとき、再びリトライエラーが発生し
た。コマンド生成手段28は、セクタ72のコマンドに
対し2回目のリトライ動作のためのリトライ用のコマン
ドを生成し、コマンドキュー30の元の1回目のリトラ
イコマンドを除いて、改めて生成した2回目のリトライ
用コマンドをコマンドキュー30に追加する。この処理
のフローは図3においてコマンドをコマンドキューから
除く操作118をリトラ
【0117】イが必要なエラー発生判断119の後の分
岐先で行うとした
【0042】パラグラフ記載のフローに基づく。また、
リトライがある場合のコマンド生成、追加、元のコマン
ドの削除はコマンド生成手段28が行う。
【0118】このとき、コマンドキュー30には、新し
いセクタ75及びセクタ76に対するコマンドが、上位
装置300から追加される。従って、コマンドキュー3
0内には、セクタ75に対するコマンド、セクタ76に
対するコマンド、セクタ70に対する2回目のリトライ
のコマンド、セクタ72に対する2回目のリトライのコ
マンドがある。ホスト・インターフェース29は、次に
実行可能なコマンドとしてセクタ75に対するコマンド
をコマンドキュー30から選択した。そして磁気ヘッド
52は、トラック95にシークし、トラック95上でセ
クタ75が来るのを待つ。セクタ75が磁気ヘッド52
の所に来ると、セクタ75へのコマンドを実行する。
【0119】このとき、コマンドキュー30内には、セ
クタ76に対するコマンド、セクタ70に対する2回目
のリトライのコマンド、セクタ72に対する2回目のリ
トライのコマンドがある。ホスト・インターフェース2
9は、この時点で磁気ヘッド52のアクセス時間が最短
であるコマンドとしてセクタ70に対する2回目のリト
ライのコマンドをコマンドキュー30から選択する。そ
して磁気ヘッド52は、2回目のリトライのために設定
されたパラメータに従ってトラック90にシークし、セ
クタ70が磁気ヘッド52の所に来ると、セクタ70に
対する2回目のリトライのコマンドを実行する。
【0120】このとき、再びリトライエラーが発生し
た。コマンド生成手段28は、セクタ70のコマンドに
対し3回目のリトライ動作のためのリトライ用のコマン
ドを生成し、コマンドキュー30の元の2回目のリトラ
イコマンドを除いて、改めて生成した3回目のリトライ
用コマンドをコマンドキュー30に追加する。
【0121】このとき、コマンドキュー30内には、セ
クタ76に対するコマンド、セクタ70に対する3回目
のリトライのコマンド、セクタ72に対する2回目のリ
トライのコマンドがある。ホスト・インターフェース2
9は、この時点で磁気ヘッド52のアクセス時間が最短
であるコマンドとしてセクタ76に対するコマンドをコ
マンドキュー30から選択する。そして磁気ヘッド52
は、トラック96にシークし、トラック96上でセクタ
76が来るのを待つ。セクタ76が磁気ヘッド52の所
に来ると、セクタ76へのコマンドを実行する。
【0122】このとき、コマンドキュー30内には、セ
クタ70に対する3回目のリトライのコマンドと、セク
タ72に対する2回目のリトライのコマンドがある。ホ
スト・インターフェース29は、この時点で磁気ヘッド
52のアクセス時間が最短であるコマンドとしてセクタ
72に対する2回目のリトライのコマンドをコマンドキ
ュー30から選択する。そして磁気ヘッド52は、2回
目のリトライのために設定されたパラメータに従ってト
ラック92にシークし、トラック92上でセクタ72が
来るのを待つ。セクタ72が磁気ヘッド52の所に来る
と、セクタ72に対する2回目のリトライのコマンドを
実行する。
【0123】このとき、コマンドキュー30には、新し
いセクタ77、セクタ78、及びセクタ79に対するコ
マンドが、上位装置300から追加される。従って、コ
マンドキュー内には、セクタ77に対するコマンド、セ
クタ78に対するコマンド、セクタ79に対するコマン
ド、セクタ70に対する3回目のリトライのコマンドが
ある。ホスト・インターフェース29は、この時点で磁
気ヘッド52のアクセス時間が最短であるコマンドとし
てセクタ77に対するコマンドがをコマンドキュー30
から選択する。そこで磁気ヘッド52は、トラック97
にシークし、トラック97上でセクタ77が来るのを待
つ。セクタ77が磁気ヘッド52の所に来ると、セクタ
77へのコマンドを実行する。
【0124】このとき、コマンドキュー30内には、セ
クタ78に対するコマンド、セクタ79に対するコマン
ド、セクタ70に対する3回目のリトライのコマンドが
ある。ホスト・インターフェース29は、この時点で磁
気ヘッド52のアクセス時間が最短であるコマンドとし
てセクタ70に対する3回目のリトライのコマンドをコ
マンドキュー30から選択する。そして磁気ヘッド52
は、3回目のリトライのために設定されたパラメータに
従って、トラック90にシークし、セクタ70が磁気ヘ
ッド52の所に来ると、セクタ70に対する3回目のリ
トライのコマンドを実行する。
【0125】このとき、再びリトライエラーが発生し
た。するとコマンド生成手段28は、セクタ70のコマ
ンドに対し4回目のリトライ動作のためのリトライ用の
コマンドを生成し、コマンドキュー30の元の3回目の
リトライコマンドを除いて、改めて生成した4回目のリ
トライ用コマンドをコマンドキュー30に追加する。
【0126】このとき、コマンドキュー30内には、セ
クタ78に対するコマンド、セクタ79に対するコマン
ド、セクタ70に対する4回目のリトライのコマンドが
ある。ホスト・インターフェース29は、この時点で磁
気ヘッド52のアクセス時間が最短であるコマンドとし
てセクタ78に対するコマンドをコマンドキュー30か
ら選択する。そして磁気ヘッド52は、トラック98に
シークし、トラック98上でセクタ78が来るのを待
つ。セクタ78が磁気ヘッド52の所に来ると、セクタ
78へのコマンドを実行した。
【0127】このとき、コマンドキュー30内には、セ
クタ79に対するコマンド、セクタ70に対する4回目
のリトライのコマンドがある。ホスト・インターフェー
ス29は、この時点でヘッドのアクセス時間が最短であ
るコマンドとしてセクタ79に対するコマンドをコマン
ドキュー30から選択する。そして磁気ヘッド52は、
トラック99にシークし、セクタ79が磁気ヘッド52
の所に来ると、セクタ79へのコマンドを実行する。
【0128】このとき、コマンドキュー30内には、セ
クタ70に対する4回目のリトライのコマンドがある。
ホスト・インターフェース29は、唯一残っているコマ
ンドであるセクタ70に対する4回目のリトライのコマ
ンドをコマンドキュー30から選択する。そして磁気ヘ
ッド52は、4回目のリトライのために設定されたパラ
メータに従って、トラック90にシークし、セクタ70
が磁気ヘッド52の所に来ると、セクタ70に対する4
回目のリトライのコマンドを実行する。
【0129】このように、複数のリトライ処理があって
も動作が可能である。しかもそれぞれのリトライの情報
は、各リトライコマンドにより保持されているので、そ
れぞれのリトライに対応したパラメータを設定したリト
ライが可能である。
【0130】図14は、図13を用いて上記に説明した
コマンドの実行例の時間経過を表したものである。図1
4は、右方向に時間の経過を表し、コマンド実行、シー
ク、回転待ちなどの各項目の占有状態、また、各セクタ
へのコマンドの発生時期を表している。
【0131】図14では、セクタ69のコマンドからセ
クタ79までのコマンドを実行する様子を表し、セクタ
70、セクタ72へのリトライの実行の間に別のセクタ
71〜セクタ79へのコマンドが実行されていく様子が
分かる。ここでも、各リトライコマンドの実行の間に複
数個のコマンドが入っても可能である。また、2個以上
のリトライコマンドが発生しても可能である。
【0132】ここでは、上位装置300からのコマンド
の追加があたかも各コマンドの実行後に生じるかのよう
に説明したが、実際にはどのタイミングでも良く、上位
装置300からコマンドが追加された時点でその都度実
行するコマンドを選択するようにインターフェース29
が動作する。
【0133】図15は、図4に示したセクタ12が、セ
クタではなく連続する複数のセクタからなるブロックと
して構成されている場合のリトライコマンドの分割につ
いて表す。この場合、ブロックはセクタ12−1〜セク
タ12−8の8個のセクタから構成されており、セクタ
12−3でリトライが必要なエラーが発生したとする。
この場合、(a)、(b)の2種類のリトライコマンド
の生成が考えられる。(a)は、エラーしたセクタ12
−3以降をひとまとまりとして扱い、セクタ12−3〜
セクタ12−8についてリトライコマンドを生成し、リ
トライを実施する。(b)は、エラーしたセクタ12−
3以降も最初のコマンドで実行し、リトライが必要なエ
ラーの発生したセクタ12−3に対してのみリトライコ
マンドを生成し、リトライを実施する。この場合でも情
報の記録再生の基本単位はあくまでセクタであり、これ
を部分的に集合として扱ってリトライを実施する例であ
る。
【0134】また、図15(a),(b)のほか、リト
ライの場合に、セクタ12−1からセクタ12−8まで
のブロックを分割しないでセクタ12−1からセクタ1
2−8に対してリトライコマンドを生成し、リトライを
実施する方法もある。この場合でも情報の記録再生の基
本単位はあくまでセクタであり、複数個の基本単位をブ
ロックとしてまとめて扱ってリトライを実施する例であ
る。
【0135】以上説明したように、本願発明の磁気ディ
スク装置201は、情報をセクタ単位で記録、または再
生し、情報の記録又は再生のコマンドを上位装置300
から受け取る。上位装置300から受け取った命令を実
行して、リトライが必要なエラーが発生したならば、磁
気ディスク制御手段100は、リトライのためのコマン
ドを作り直す。上位装置300からは、リトライの発生
の有無に関わらず、新たな命令が来るので、それらの命
令とリトライの命令を同様に扱い、リトライの命令を実
施する間に他の命令を実施することが可能である。
【0136】つまり、上位上位装置300から磁気ディ
スク装置201への情報の記録又は再生のコマンドが1
回でありながら、同じセクタに複数回の同一のコマンド
を実施し、そのコマンドの実行を待つ間に、他の情報の
記録又は再生のコマンドを実施することになる。他の情
報の記録又は再生のコマンドを実施する際には、トラッ
ク(又はシリンダ)を変える磁気ヘッド52のシークや
磁気ヘッド52を別の磁気ディスク51面の磁気ヘッド
52に変えるヘッドチェンジを伴うものであっても良
い。
【0137】磁気ディスク制御手段100として、前述
した本発明の実施例による磁気ディスク制御手段101
(図1)乃至102(図2)、あるいは、リトライが必
要なエラーによって生成されたコマンドに、そのコマン
ドを実行する優先順位を付加するなど本発明による別の
構成の磁気ディスク制御手段を使用することで、磁気デ
ィスク装置における情報記録再生時にリトライが必要な
エラーが発生しても、情報アクセスの時間性能の劣化を
全体として少なくした、磁気ディスク装置が実現でき
る。
【0138】実施例の説明の中では、磁気ディスク51
が1面の状態についてのみであったが、複数面(磁気ヘ
ッド52も複数個必要)についても同様に実施可能であ
る。
【0139】また、実施例の中では、上位装置からの命
令が、1セクタについての命令として説明したが、1つ
の命令が連続する複数セクタで構成される場合にも、複
数のセクタ関する命令をリトライが発生したセクタの前
後で分割することで、容易に対応できる。
【0140】以上において、磁気ディスク装置を例とし
て本発明を詳細に説明してきた。しかし、本発明はディ
スク状情報記録媒体を有する情報記録再生装置一般に適
用可能である。換言すれば、本発明による情報記録再生
装置は、情報を記録する回転可能な情報記録媒体と、該
情報記録媒体を回転させる手段と、該情報記録媒体に情
報を記録又は該情報記録媒体より情報を再生するヘッド
と、該ヘッドをシーク動作させるアクチュエータと、こ
のヘッドの位置決めを行うサーボ処理手段と、前記情報
の記録及び/又は再生信号を処理する信号処理手段と、
前記該情報の記録または再生時のエラー発生を検出する
リトライ検出手段と、該リトライ検出手段の出力によっ
てリトライのためのコマンドを生成し、かつ、エラー発
生からリトライ実施までの間に他のセクタに対する情報
の記録あるいは再生を行うコマンドを生成し、これらの
コマンドを保持するコマンド生成保持手段とを備えた情
報記録再生装置として用いることが出来る。
【0141】また、本発明による情報記録再生装置は、
情報を記録する回転可能な情報記録媒体と、該情報記録
媒体を回転させる手段と、該情報記録媒体に情報を記録
又は該情報記録媒体より情報を再生するヘッドと、該ヘ
ッドをシーク動作させるアクチュエータと、このヘッド
の位置決めを行うサーボ処理手段と、前記情報の記録及
び/又は再生信号を処理する信号処理手段と、前記該情
報の記録または再生時のエラー発生を検出するリトライ
検出手段と、該リトライ検出手段の出力によってリトラ
イのためのコマンドを生成するコマンド生成手段と、上
位装置からのコマンドとリトライのためのコマンドの待
ち行列を構成し、かつ、該コマンドの並べ替えが可能で
あるコマンド保持手段とを備えた情報記録再生装置とし
て用いることが出来る。
【0142】
【発明の効果】本発明により、ディスク状記録媒体を持
つ情報記録再生装置のリトライエラー発生時の情報記録
再生のアクセスにおける無駄な回転待ち時間を減らすこ
とが出来る。
【0143】これにより、効率よく情報のアクセスが出
来るディスク状記録媒体を持つ情報記録再生装置を提供
することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による磁気ディスク制御手段の構成を説
明する図である。
【図2】本発明による別の磁気ディスク制御手段の構成
を説明する図である。
【図3】本発明のリトライエラーの発生した場合を含む
記録再生動作を説明するフローチャートの一例である。
【図4】ディスク媒体上のコマンドが実行されるセクタ
の配置を表した図である。
【図5】図4でのコマンドの実行例を時間の経過で表し
た図である。
【図6】別のディスク媒体上のコマンドが実行されるセ
クタの配置を表した図である。
【図7】図6でのコマンドの実行例を時間の経過で表し
た図である。
【図8】図6の実施例において、5回のリトライ動作を
加え、さらに5個のコマンドを追加してその動作を本発
明によって実行した場合のコマンド実行の流れと処理時
間の例を表わした図である。
【図9】図8の実施例を従来方法によって行った場合の
コマンド実行の流れと処理時間の例を表わした図であ
る。
【図10】図8の実施例において、セクタ16に対する
リトライが無い場合のコマンド実行の流れと処理時間の
例を表わす図である。
【図11】リトライが複数回にわたる場合のディスク媒
体上のコマンドが実行されるセクタの配置を表わした図
である。
【図12】図11でのコマンドの実行例を時間の経過で
表わした図である。
【図13】複数のリトライがある場合のディスク媒体上
のコマンドが実行されるセクタの配置を表わした図であ
る。
【図14】図13でのコマンドの実行例を時間の経過で
表わした図である。
【図15】ブロックで構成される場合のリトライコマン
ドの分割方法を説明する図である。
【図16】本発明による磁気ディスク装置を説明する図
である。
【符号の説明】
1〜6 トラック 11〜18 セクタ 21 ディスクインターフェース 22 バッファ制御手段 23 サーボ・欠陥制御手段 24 誤り検出訂正手段 25 リトライ検出手段 26 リトライ情報の生成及び保持手段 27、29 ホスト・インターフェース 28 コマンド生成手段 30 コマンドキュー 31 モーター 51 磁気ディスク 52 磁気ヘッド 53 リードライトアンプ 54 信号処理手段 55 サーボ処理手段 56 機構系ドライバ 57 VCM 58 マイコン 59 データバッファ 100〜102 磁気ディスク制御手段 200〜201 磁気ディスク装置 300 上位装置

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】セクタ単位で情報を記録再生するディスク
    状情報記録媒体に対し記録あるいは再生のコマンドを生
    成する工程と、このコマンドを発し実行する工程と、こ
    の実行工程において誤りが発生した場合にリトライに関
    する情報を生成しこれを記憶する工程と、このリトライ
    をディスク状の情報記録媒体が回転して次回以降に当該
    エラーセクタが記録再生ヘッドの位置に来た際に前記の
    記憶されたリトライに関する情報を用いてリトライする
    工程と、エラー発生からリトライの実施までの間に他の
    情報の記録再生コマンドを行う工程とを含む情報記録再
    生方法。
  2. 【請求項2】セクタ単位で情報を記録再生するディスク
    状情報記録媒体に対し記録あるいは再生のコマンドを生
    成する工程と、このコマンドを発し、実行する工程と、
    未実行のコマンドを蓄積し、待ち行列を構成するコマン
    ドキューに蓄積する工程と、リトライ動作が必要なエラ
    ーが発生した場合に、当該エラーに関する情報と当初の
    記録再生コマンドから新たにコマンドを生成し直す工程
    と、リトライが必要なエラーによって生成されたコマン
    ドをコマンドキューに加え、そのコマンドキューによっ
    て情報記録再生動作をする工程とを含む情報記録再生方
    法。
  3. 【請求項3】請求項1または請求項2に記載の情報記録
    再生方法に於いて、リトライが必要なエラーの発生した
    セクタについての記録再生動作をする場合に、記憶され
    たリトライが必要なエラーに関する情報、またはリトラ
    イが必要なエラーによって新たに生成されたコマンドキ
    ューの内容により情報の記録再生のリトライの方法を変
    更することを特徴とする情報記録再生方法。
  4. 【請求項4】請求項1乃至請求項3の何れか一項に記載
    の情報記録再生方法に於いて、リトライが必要なエラー
    の発生したセクタの情報を生成する場合に、当該セクタ
    を実行する優先順位の情報も付加し、当該セクタについ
    ての記録再生動作をする場合には、その優先順位により
    記録再生動作の実行順番を決定する情報記録再生方法。
  5. 【請求項5】情報を記録する回転可能な情報記録媒体
    と、該情報記録媒体を回転させる手段と、該情報記録媒
    体に情報を記録又は該情報記録媒体より情報を再生する
    ヘッドと、該ヘッドをシーク動作させるアクチュエータ
    と、このヘッドの位置決めを行うサーボ処理手段と、前
    記情報の記録及び/又は再生信号を処理する信号処理手
    段と、前記情報の記録または再生時のエラー発生を検出
    するリトライ検出手段と、該リトライ検出手段の出力に
    よってリトライのためのコマンドを生成し、かつ、エラ
    ー発生からリトライ実施までの間に他のセクタに対する
    情報の記録あるいは再生を行うコマンドを生成し、これ
    らのコマンドを保持するコマンド生成保持手段とを備え
    た情報記録再生装置。
  6. 【請求項6】情報を記録する回転可能な情報記録媒体
    と、該情報記録媒体を回転させる手段と、該情報記録媒
    体に情報を記録又は該情報記録媒体より情報を再生する
    ヘッドと、該ヘッドをシーク動作させるアクチュエータ
    と、このヘッドの位置決めを行うサーボ処理手段と、前
    記情報の記録及び/又は再生信号を処理する信号処理手
    段と、前記情報の記録または再生時のエラー発生を検出
    するリトライ検出手段と、該リトライ検出手段の出力に
    よってリトライのためのコマンドを生成するコマンド生
    成手段と、上位装置からのコマンドとリトライのための
    コマンドの待ち行列を構成し、かつ、該コマンドの並べ
    替えが可能であるコマンド保持手段とを備えた情報記録
    再生装置。
  7. 【請求項7】請求項5または請求項6に記載の情報記録
    再生装置に於いて、リトライが必要なエラーの発生した
    セクタについての記録再生動作をする場合に、記憶され
    たリトライが必要なエラーに関する情報、またはリトラ
    イが必要なエラーによって新たに生成されたコマンドキ
    ューの内容により情報の記録再生のリトライの方法を変
    更する手段を備えることを特徴とする情報記録再生装
    置。
  8. 【請求項8】請求項5乃至請求項7の何れか一項に記載
    の情報記録再生装置に於いて、リトライが必要なエラー
    の発生したセクタのコマンドを生成する場合に、当該セ
    クタを実行する優先順位の情報も付加し、当該セクタに
    ついての記録再生動作をする場合には、その優先順位に
    より記録再生動作の実行順番を決定する手段を備えるこ
    とを特徴とする情報記録再生装置。
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