JP2001236531A - 通行券発行装置、記録媒体および通行券発行方法 - Google Patents

通行券発行装置、記録媒体および通行券発行方法

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JP2001236531A
JP2001236531A JP2000042746A JP2000042746A JP2001236531A JP 2001236531 A JP2001236531 A JP 2001236531A JP 2000042746 A JP2000042746 A JP 2000042746A JP 2000042746 A JP2000042746 A JP 2000042746A JP 2001236531 A JP2001236531 A JP 2001236531A
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ticket
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toll
vehicle
recording medium
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English (en)
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Kazuyuki Hashimoto
和幸 橋本
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Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】有料道路に進入するさまざまな車両の運転者に
対し運転者が望む位置から通行券を発券できるようにす
る。 【解決手段】この料金収受システムの通行券自動発行機
(ATIM)35は、車両の高さに応じて設置された複
数の発券口のうち、車種判別装置30が計測した車両の
高さに応じた位置の発券口26から通行券を発行する複
数の発券段23a〜23cと、各発券段23a〜23c
それぞれに対応して設置された発券口26および発券ボ
タン24と、複数の発券ボタン24の中のいずれか一つ
が押された場合、対応する発券口26から発券が行われ
ているか否かを判定し、押された発券ボタン24と発券
口26が異なる場合、現在発行されている通行券を回収
し、発券ボタン24に対応する発券口26から通行券を
発行するCPU52とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば高速道路の
出入口の料金所あるいはチェックバリアなどに導入され
る通行券発行装置、記録媒体および通行券発行方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】高速道路などの有料道路の入口に設置さ
れた入口車線には、従来から、通行券自動発行機および
車種判別装置などが設置されており、通行券の発券処理
が自動化されている。
【0003】有料道路の入口では、入口車線に進入した
車両の車種を車種判別装置が自動的に判別して、通行券
自動発行機に通知し、通行券自動発行機は、通知された
車種、料金所番号、進入した入口、月日、時分を記録し
た通行券を自動的に交付している。
【0004】通常、通行券自動発行機には、未エンコー
ド、未印字の通行券が所定の枚数だけセットされる。図
11に示すように、従来の通行券110は、縦54m
m、横120mmの固定寸法(定型)のものであり、そ
の裏面は、入口料金所名、入口料金所の電話番号、約
款、注意事項、機械印刷される内容の項目などが予めプ
レ印刷されたプレ印刷部111と印書スペース112と
磁気ストライプ印刷部113とからなる。
【0005】印書スペース112に記録される印書の内
容および磁気ストライプ印刷部113に記録される磁気
記録内容は、図12に示すように、入口、出口、チェッ
クバリアなどの場所によって異なる。
【0006】例えば入口の通行券自動発行機(および左
ハンドル車用発行機)では、入口情報として、車種、I
C番号、月日時分、収受員番号、一連番号、車両番号な
どを印書スペース部112の一列目に印書するととも
に、車種、IC番号、月日時分、収受員番号、一連番
号、車両番号、軸数などを磁気ストライプ印刷部113
に磁気記録する。
【0007】通行券自動発行機は、各入口車線におい
て、自身にセットされている枚数だけ、通行券110に
入口料金所番号、入口月日、時分、車両番号などを印字
および磁気記録して発行する。そして、通行券110の
残りが少なくなると、通行券自動発行機は、料金所管理
事務所の監視装置などへ通知し、この通知を受けた係員
が満杯になる枚数だけ通行券110を補充する。管理事
務所に通行券110がなくなると、上記プレ印刷の必要
上、料金所単位に通行券110を発注することになる。
【0008】高速道路の入口において、通行券110に
記録されるデータは、高速道路の出口の料金所における
課金処理に必要なものである。通行券の発行にあたって
は車線前方(車両進入側)に設置される車種判別装置か
らの車種、車両番号、発券段情報を受信して、通行券自
動発行機内の月日時分、入口料金所番号データを合わせ
て記録する。
【0009】通行券自動発行機の発券段は、車両の大き
さ(運転席の位置)に配慮した3式の発券段(上段、中
段、下段)を有しており、前述の発券段情報は発券段を
車種判別装置が指定した情報である。
【0010】車種判別装置が発券段情報を生成する際
に、どの発券段を使用するかは、車両の一軸目の位置
(前輪の位置)で車両をどのセンサで検知したかによ
る。
【0011】つまり、車種判別装置は、高速道路の運営
元が予め設定した通行区分に応じた車両の大きさ(高
さ)の位置、例えば路面から1200mm、1500m
m、1800mm、2500mm、4400mmの各位
置などに設けたセンサが進入車両を検知したことで車両
の車高を識別している。
【0012】この場合、1200mm、1500mmの
位置のセンサで検知され、かつ1800mmの位置のセ
ンサで検出されない低い車両、つまり車高が1800m
m以下の車両に対しては、車種判別装置では、下段の発
券段から発券するよう発券段情報を生成する。また、1
800mmから2500mmの間の車両については、中
段の発券段から発券するよう発券段情報を生成する。さ
らに2500mm以上の車両については上段の発券段か
ら発券するよう発券段情報を生成する。
【0013】ところで、近年では、車両購入者の多様な
ニーズから、さまざまな車両が市販され、上記区分に適
合しないような車両も公道および有料道路を通行するよ
うになってきた。
【0014】例えば図13に示すように、前輪(一軸
目)の位置の車高が高い割に運転席が低いバスや、図1
4に示すように、ボンネットが長くこのボンネットの位
置よりもはるかに高い位置に運転席があるようなオフロ
ードタイプの車両などである。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】このように車高が高い
割に運転席が低いバス、オフロードタイプの車両に対し
ても、車種判別装置は、車両の外観からだけで車種を判
別しているため、車種判別装置が生成した発券段情報に
基づいて通行券自動発行機が通行券を発行した場合、バ
スに対しては大型トラックなどと同じ上段から、オフロ
ードタイプの車両に対しては普通乗用車と同じ下段から
の発券となる。
【0016】しかしながら、車両の運転者は、通常、シ
ートベルトをして運転席に座った状態で車両の窓を開け
腕を伸ばして通行券を取るため、運転者の位置に合った
発券段から通行券が発行されない場合、運転者は、発券
段まで手が届かず、車両から降りて通行券を取らなけれ
ばならなくなる。これでは、入口処理が遅延するととも
に、渋滞を招くおそれがあるという問題がある。また、
車種判別装置にセンサを増やしたとしても、入口車線に
複数の車両が並進したり、牽引車両のような一台の車両
が分離検出されてしまうと、車線内での車両処理の順番
が狂い、結局は、不適切な発券段での発券となる。
【0017】また、通行券自動発行機にセットする通行
券は、予め料金所名などをプレ印刷した定型のものを使
用しているため、在庫数が少なくなると、個々の料金所
で個別に発注する必要があり、汎用性がなく、コストア
ップの要因になっている。
【0018】本発明はこのような課題を解決するために
なされたもので、有料道路に進入するさまざまな車両の
運転者に対し運転者が望む位置から通行券を発券するこ
とのできる通行券発行装置、記録媒体および通行券発行
方法を提供することを目的としている。
【0019】また、本発明は、通行券に汎用性を持たせ
ることでコスト低減を図ることのできる通行券発行装
置、記録媒体および通行券発行方法を提供することを目
的としている。
【0020】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、請求項1記載の発明の通行券発行装置は、有料
道路の入口の車線に進入した車両の高沢計測する車高計
測手段と、前記車線に配設され、車両の高さに応じて設
置された複数の発券口を有し前記車高計測手段により計
測された車両の高さに応じた位置の発券口から通行券を
発行する発券手段と、前記発券手段の各発券口それぞれ
に対応して設置され、発券要求を行うための複数の要求
手段と、いずれか一つの要求手段より発券要求があった
場合、対応する発券口から発券が行われているか否かを
判定し、発券要求があった要求手段と発券口が異なる場
合、前記発券手段に対して現在発行されている発券口の
通行券を回収し、発券要求のあった要求手段に対応する
発券口から通行券を発行させる手段とを具備したことを
特徴としている。
【0021】請求項2記載の発明の通行券発行装置は、
請求項1記載の通行券発行装置において、前記発券要求
があった要求手段と発券口が異なる場合、前記車線内の
車両管理が狂いを生じている可能性がある旨を報知する
報知手段をさらに具備したことを特徴としている。
【0022】請求項3記載の発明の通行券発行装置は、
有料道路の料金所に設置された通行券発行装置におい
て、情報を感熱印字可能な第1の面と、情報をドットイ
ンパクト印字および磁気記録可能な第2の面とを備えた
帯状の記録媒体をロール状に格納する格納手段と、前記
格納手段に格納された帯状の記録媒体を長手方向へ搬送
する搬送手段と、前記搬送手段により搬送される前記帯
状の記録媒体の第1の面に前記料金所固有の情報を含む
料金収受に関する情報を感熱印字する感熱印字手段と、
前記搬送手段により搬送される前記帯状の記録媒体を先
端から所定の長さでカットするカット手段と、前記カッ
ト手段により所定の長さでカットされた記録媒体の第2
の面に料金所での処理内容をドットインパクト印字およ
び磁気記録する手段と、前記第1および第2の面それぞ
れに情報が記録された記録媒体を通行券として発行する
発券手段とを具備したことを特徴としている。
【0023】請求項4記載の発明の通行券発行装置は、
有料道路の料金所に設置された通行券発行装置におい
て、情報を感熱印字可能な第1の面と、情報をドットイ
ンパクト印字および磁気記録可能な第2の面とを備えた
帯状の記録媒体をロール状に格納する格納手段と、前記
格納手段に格納された帯状の記録媒体を長手方向へ搬送
する搬送手段と、前記搬送手段により搬送される前記帯
状の記録媒体の第1の面に前記料金所固有の情報、車両
情報および時刻情報を除いた料金収受に関する情報を感
熱印字する感熱印字手段と、前記感熱印字手段により感
熱印字された前記帯状の記録媒体を先端から所定の長さ
でカットするカット手段と、前記カット手段により所定
の長さでカットされた記録媒体を収容する収容手段とを
具備したことを特徴としている。
【0024】請求項5記載の発明の通行券発行装置は、
有料道路の料金所に設置された通行券発行装置におい
て、情報を感熱印字可能な第1の面と、情報をドットイ
ンパクト印字および磁気記録可能な第2の面とを備えた
帯状の記録媒体をロール状に格納する格納手段と、前記
格納手段に格納された帯状の記録媒体を長手方向へ搬送
する搬送手段と、前記搬送手段により搬送される前記帯
状の記録媒体の第1の面に前記料金所固有の情報、進入
車両の情報および時刻情報を含む料金収受に関する情報
を感熱印字する感熱印字手段と、前記感熱印字手段によ
り進入車両情報および時刻情報の印字を残して前記料金
所固有の情報を含む料金収受に関する情報が感熱印字さ
れた位置で前記帯状の記録媒体の搬送を停止させる手段
と、前記料金所へ車両が進入したときに、前記搬送手段
に対して搬送を再開させると共に前記感熱印字手段に対
して前記進入車両情報および時刻情報を印字させる手段
と、前記感熱印字手段により感熱印字された前記帯状の
記録媒体を先端から所定の長さでカットするカット手段
と、前記カット手段により所定の長さでカットされた記
録媒体の第2の面に料金所での処理内容をドットインパ
クト印字および磁気記録する手段と、前記第1および第
2の面それぞれに情報が記録された記録媒体を通行券と
して発行する発券手段とを具備したことを特徴としてい
る。
【0025】請求項6記載の発明の通行券発行装置は、
有料道路の料金所に設置された通行券発行装置におい
て、表裏面に情報を記録可能な帯状の記録媒体を格納す
る格納手段と、前記格納手段から帯状の記録媒体を引き
出して前記表裏面に料金所の情報を記録し、先端から所
定の長さでカットして所定寸法の通行券を作成する通行
券作成手段と、前記通行券の作成にあたり、異なるモー
ドを指定する手段と、指定されたモードに基づき前記通
行券作成手段に対し前記表裏面に記録する情報の内容を
変更させる制御手段とを具備したことを特徴としてい
る。
【0026】請求項7記載の発明の記録媒体は、有料道
路の料金所に設置された通行券発行装置に用いる記憶媒
体において、帯状をなす券素材の第1の面に形成された
感熱発色印字領域と、前記第1の面に対向する第2の面
を幅方向に区分した一方の側に形成され、情報をドット
インパクト印字する印字領域と、前記第2の面を幅方向
に区分した他方の側に形成され、情報を磁気記録する磁
気記録領域と、前記第2の面に印刷され、前記帯状をな
す券素材を発券単位毎に切断するためのマークとを具備
したことを特徴としている。
【0027】請求項8記載の発明の通行券発行方法は、
有料道路の入口の車線に進入した車両の高さを計測する
工程と、前記車両の高さに応じて設置された複数の発券
口のうち、計測された車両の高さに応じた位置の発券口
から通行券を発行する工程と、前記発券口それぞれに対
応して設置された各要求手段の中のいずれか一つの要求
手段より発券要求があった場合、対応する発券口から発
券が行われているか否かを判定する工程と、発券要求が
あった要求手段と発券口が異なる場合、現在発券口から
発行されている通行券を回収し、発券要求のあった要求
手段に対応する発券口から通行券を発行する工程とを有
することを特徴としている。
【0028】請求項9記載の発明の通行券発行方法は、
請求項8記載の通行券発行方法において、前記発券要求
があった要求手段と発券口が異なる場合、前記車線内の
車両管理が狂いを生じている可能性がある旨を報知する
工程をさらに有することを特徴としている。
【0029】請求項10記載の発明の通行券発行方法
は、有料道路の料金所に設置された通行券発行装置にお
いて、情報を感熱印字可能な第1の面と、情報をドット
インパクト印字および磁気記録可能な第2の面とを備え
た帯状の記録媒体を長手方向へ送る工程と、送られる前
記帯状の記録媒体の第1の面に前記料金所固有の情報を
含む料金収受に関する情報を感熱印字する工程と、送ら
れる前記帯状の記録媒体を先端から所定の長さでカット
する工程と、所定の長さでカットされた記録媒体の第2
の面に料金所での処理内容をドットインパクト印字およ
び磁気記録する工程と、前記第1および第2の面それぞ
れに情報が記録された記録媒体を通行券として発行する
工程とを有することを特徴とする通行券発行方法。
【0030】請求項11記載の発明の通行券発行方法
は、有料道路の料金所に設置された通行券発行装置によ
る通行券発行方法において、情報を感熱印字可能な第1
の面と、情報をドットインパクト印字および磁気記録可
能な第2の面とを備えた帯状の記録媒体を長手方向へ送
る工程と、送られる前記帯状の記録媒体の第1の面に前
記料金所固有の情報、車両情報および時刻情報を除いた
料金収受に関する情報を感熱印字する工程と、感熱印字
された前記帯状の記録媒体を先端から所定の長さでカッ
トするカット工程と、前記所定の長さでカットされた記
録媒体を収容する工程とを有することを特徴としてい
る。
【0031】請求項12記載の発明の通行券発行方法
は、情報を感熱印字可能な第1の面と、情報をドットイ
ンパクト印字および磁気記録可能な第2の面とを備えた
帯状の記録媒体を長手方向へ送る工程と、送られる前記
帯状の記録媒体の第1の面に前記料金所固有の情報を含
む料金収受に関する情報を感熱印字して搬送を停止する
工程と、前記料金所へ車両が進入したときに、前記帯状
の記録媒体の搬送を再開すると共に進入した車両の情報
および時刻の情報を印字する工程と、感熱印字された前
記帯状の記録媒体を先端から所定の長さでカットするカ
ット工程と、所定の長さでカットされた記録媒体の第2
の面に料金所での処理内容をドットインパクト印字およ
び磁気記録する工程と、前記第1および第2の面にそれ
ぞれの情報が記録された記録媒体を通行券として発行す
る工程とを有することを特徴としている。
【0032】請求項13記載の発明の通行券発行方法
は、有料道路の料金所に設置された通行券発行装置によ
る通行券発行方法において、通行券の作成にあたり、異
なるモードを指定する工程と、表裏面に情報を記録可能
な帯状の記録媒体を長手方向に送りながら、指定された
モードに応じた料金所の情報を前記表裏面に記録する工
程と、料金所の情報が記録された記録媒体を先端から所
定の長さでカットして所定寸法の通行券を作成する工程
と、指定されたモードが予備券作成モードの場合、作成
した通行券を所定の収容手段に収容し、指定されたモー
ドが通行券作成モードの場合、作成した通行券を発券口
から発行する工程とを有することを特徴としている。
【0033】請求項1、8記載の発明では、有料道路の
入口の車線に進入した車両の高さを計測し、車両の高さ
に応じた設置された複数の発券口のうち、計測した車両
の高さに応じた位置の発券口から通行券を発行する。そ
して、発券口それぞれに対応して設置された各要求手段
の中のいずれか一つの要求手段より発券要求があった場
合、対応する発券口から発券が行われているか否かを判
定し、発券要求があった要求手段と発券口が異なる場
合、現在発券口から発行されている通行券を回収し、発
券要求のあった要求手段に対応する発券口から通行券を
発行するので、有料道路に進入するさまざまな車両の運
転者に対し運転者が望む位置から通行券を発券すること
ができる。
【0034】請求項2、9記載の発明では、発券要求が
あった要求手段と発券口が異なる場合、車線内の車両管
理が狂いを生じている可能性がある旨を報知するので、
車線に車種判別装置では判別できないような不適切な車
両が進入した場合はともかく、車種判別装置自体に障害
が発生したとき、つまり車線内の車両管理に狂いが生じ
た場合に迅速に対応できる。
【0035】請求項3、10記載の発明では、帯状の記
録媒体が長手方向へ送られてくると、その第1の面に料
金所固有の情報を含む料金収受に関する情報を感熱印字
し、先端から所定の長さでカットし、カットした記録媒
体の第2の面に料金所での処理内容をドットインパクト
印字および磁気記録し、通行券として発行するので、発
注する記録媒体を複数の料金所で共通に使用できるよう
になり、従来の定型の個別発注の通行券に比べてコスト
ダウンを図ることができる。
【0036】請求項4、11記載の発明では、帯状の記
録媒体が長手方向へ送られてくると、その第1の面に料
金所固有の情報、車両情報および時刻情報を除いた料金
収受に関する情報を感熱印字した後、先端から所定の長
さでカットして収容する。この収容された記録媒体は、
従来の通行券自動発券装置で通行券として利用できるの
で、例えば左ハンドル車用の通行券自動発券装置やシス
テム障害の際に収受員が配る予備券などに流用すること
ができる。
【0037】請求項5、12記載の発明では、情報を感
熱印字可能な第1の面と、情報をドットインパクト印字
および磁気記録可能な第2の面とを備えた帯状の記録媒
体が長手方向に引き出されて送られてくると、その第1
の面に料金所固有の情報を含む料金収受に関する情報を
感熱印字して搬送を停止する。そして、料金所へ車両が
進入したときに、帯状の記録媒体の搬送を再開すると共
に進入した車両の情報および時刻の情報を印字し、先端
から所定の長さでカットし、第2の面に料金所での処理
内容をドットインパクト印字および磁気記録した上で、
通行券として発行するので、従来の定型の通行券とほぼ
同じ時間で通行券を発行できる。
【0038】請求項6、13記載の発明では、通行券の
作成にあたり、異なるモードが指定されると、表裏面に
情報を記録可能な帯状の記録媒体を長手方向に送りなが
ら、指定されたモードに応じた料金所の情報を表裏面に
記録し、料金所の情報が記録された記録媒体を先端から
所定の長さでカットして所定寸法の通行券を作成する。
ここで、例えば指定されたモードが予備券作成モードの
場合は、作成した通行券を所定の収容手段に収容する。
また、指定されたモードが通行券作成モードの場合、作
成した通行券を発券口から発行する。つまり、通行券発
行装置に2種類の通行券を作成する機能を付加したこと
で、従来の設備に、順次新たな設備を導入してゆくこと
ができる。
【0039】請求項7記載の発明では、帯状をなす券素
材の第1の面に感熱発色印字領域を形成し、第2の面に
情報をドットインパクト印字する印字領域と情報を磁気
記録する磁気記録領域とを形成し、前記第2の面に、前
記帯状をなす券素材を発券単位毎に切断するためのマー
クを形成したことで、券媒体を複数の発券所(料金所)
で共用でき、通行券に汎用性を持たせられるようにな
る。これにより、通行券の個別発注が不要になり、料金
所間で在庫調整が行えるので、コストダウンを図ること
ができる。
【0040】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して詳細に説明する。図1は本発明に係る一つの
実施の形態である有料道路の料金所の料金収受システム
の機器構成を示す図である。
【0041】同図に示すように、この料金収受システム
は、係員と車両のドライバーとで通行券の受け渡しを行
う通常の入口車線Aに設置された入口有人機器と、出口
車線Bに設置された出口機器と、入口処理を無線通信に
より自動化した自動化車線である入口車線Cに設置され
た入口無人機器と、これらの各車線A〜Cの出入口機器
からのデータを処理するデータ処理システムDと、各車
線B,Cの機器を監視する車線監視装置Eとから構成さ
れている。データ処理システムDは、料金所事務所など
の建屋に設置されており、主に中央処理装置、コンソー
ルディスプレイ装置、印書装置などから構成されてい
る。このデータ処理システムDは、入口車線、出口車線
から送信されてきた勤務データに基づいて勤務確認書お
よび日報などの帳表出力処理を実行する。
【0042】車線監視装置Eは料金所事務所などの建屋
に設置されており、例えばCPU,メモリー, ハードデ
ィスク装置、車線側機器との通信インターフェイスなど
を有する監視装置本体部と、モニタ、キーボード、マウ
ス、プリンタなどの外部接続の入出力装置とを備えてい
る。なおこれらの構成を一体にしたものでも良い。メモ
リーにはOS,車線監視制御プログラムなどが格納され
ている。これらのプログラムは監視装置本体部の起動と
共にCPUによって読み込まれて各車線の監視処理を実
行するようになる。
【0043】入口車線Aに設置された入口有人機器は、
入口車線Aに進入してきた車両を1台毎に識別する車両
検知装置10と、この車両検知装置10から入力された
車両信号をキーに係員操作により指定された車種に応じ
た通行券を発行する通行券処理装置11とを有してい
る。
【0044】出口車線Bに設置された出口有人機器は、
出口車線Bに進入してきた車両Qのドライバーに通行料
金を表示する料金表示器20と、車両Qから通行券を受
け取った収受員が料金収受処理を行う料金処理装置21
と、この料金処理装置21にて料金収受処理を完了した
車両の通過を検出する発進検知装置22とを有してい
る。料金処理装置21は、入口で発行された通行券の磁
気情報を読み取り、車種、入口料金書番号からテーブル
を参照して通行料金を決定し、出口での支払処理が完了
したとき、通行券の券面にドットインパクト方式で処理
結果を印字するとともに、処理結果を券面に磁気記録す
る。
【0045】入口車線Cに設置された入口無人機器は、
入口車線Cに進入してきた車両Rの車種を判別する車種
判別装置30と、車両Rが入口車線Cへ進入する位置付
近に設置され、進入車両の前面画像を撮影する撮像機3
1と、この撮像機31によって撮影された車両前面の画
像情報からナンバープレートの解析を行画像処理装置3
2と、車両Rに搭載されている無線車載機Yと通信を行
いETC処理可能か否かの確認を行うとともに料金所デ
ータを提供する無線通信手段として第1アンテナ33
と、車種判別装置30により判別された車種情報、その
他の車両情報などを車両Rの無線車載機Yに送信する無
線通信手段である第2アンテナ34と、第1および第2
アンテナ33,34を制御して車両RがETC処理可能
か否かを判定しETC処理可能な場合にETC処理し、
ETC処理不可能な場合に通行券を発行する通行券自動
発行機35(以下ATIM35と称す)と、左ハンドル
車用に通行券を発行する左ハンドル車用発券機36(以
下PTIM36と称す)と、ATIM35、PTIM3
6の動作状況を撮影するITVカメラ37と、車線発進
測に設置され、車両を検知する車両検知装置38とを有
している。
【0046】車種判別装置30は、図1および図2に示
すように、投光器と受光器との対が通行路の対向する位
置に設置された車両分離器40、車高を検出するセンサ
42(42a、42b、42c)、車両の長さ(車長)
を識別するためのセンサ43、車判用踏み板44などか
らなる車両検知部と、これらの検知情報を基に車種を判
別する車種判別部(例えばCPUなど)からなる。車両
分離器40は、路面から1200mm以下に複数設けら
れた投光器と受光器間の遮蔽情報を検出する。センサ4
2aは路面から4400mmの位置に設けられている。
センサ42bは路面から2500mmの位置に設けられ
ている。センサ42cは路面から1800mmの位置に
設けられている。車種判別装置30の車種判別部は、車
種判別部による検知によって車両の第1軸目の車高が1
800mm未満のときに下段発券段23c(図3参
照)、1800mm〜2500mmのときに中段発券段
23b、2500mm以上のときに上段発券段23aか
ら発券するよう発券段情報を生成しATIM35に送
る。
【0047】車判用踏み板44は、板部材の表面に複数
の押圧検知スイッチを列設して構成されている。この車
判用踏み板44は車両分離器40の対向線上に車両が通
行する路面に埋設されており、車両の車輪(タイヤ)が
通過したときの押圧を受けた押圧検知スイッチの部位に
より車両の軸数などを検出する。
【0048】例えば車両分離器40が遮蔽され、タイヤ
による判車用踏み板44への適正な押圧が加わったこと
で車種判別部は車両として認識し、その後、車両分離器
40の遮蔽が解除されることにより車両の通過を検出す
る。
【0049】撮像機31は、進入車両の前面画像を撮影
する。画像処理装置32は料金所建屋内に設置されてお
り、撮像機31によって撮影された車両前面画像よりナ
ンバープレートの解析を行う。車種判別装置30は通過
する車両のトレッド,タイヤ幅を検出する機能を有して
おり、上記検出情報(ナンバープレート情報、軸数、車
幅、タイヤ幅、車高、車長)を基に車両の車種を自動的
に判別する。発進検知装置38は投光器と受光器との対
が通行路の対向する位置に設置された車両分離器40
と、車判用踏み板44とからなるものである。
【0050】車線監視装置Eは、料金所事務所などの建
屋内に設置されており、入口無人機器の動作状況を監視
する。この車線監視装置Eはモニタを有しており、この
モニタに車線側に設置されたITVカメラ37からの映
像を表示する。また、この車線監視装置Eは異常発生な
どの有事の際に人手による通行券の発行操作および機器
の状態などを表示する表示ランプを有している。この車
線監視装置Eには車線の利用者と通話するためのインタ
ーフォン親機が設置されている。ITVカメラ37は車
両の進入方向を撮影するように向けて車線の車両発進側
の先端に設置されている。
【0051】事務所機Hは、出口で収受した金額の入力
処理や入口機器に障害が発生した場合に予備的に通行を
証明する予備通行券の発行処理、その他の処理を行うも
のである。
【0052】出入口およびチェックバリアの処理を無線
通信で行う車両、つまりETC車には無線車載機Yが搭
載されている。この無線車載機Yは、料金収受用のIC
カードが着脱自在に装着されたカードスロットと、IC
カードの情報を読み出しおよび書込みを行うカード処理
部と、出入口およびチェックバリアに設置された無線機
器と無線通信しICカードの情報および無線車載機の情
報を送信するとともに、出入口およびチェックバリアで
の処理結果の情報を受信する無線通信部とから構成され
ている。
【0053】なお、ETC車とは、正常にETCの通信
が完了した車両を示し、ETCエラー車とは、無線通信
のエラーまたはブラックリストへの該当や有効期限が切
れている車両を示し、非ETC車とは無線車載機Yを搭
載していない車両であって通信要求に対して応答が発生
しなかった車両を示す。
【0054】図示しないが、有料道路の本線上に設置さ
れる検札場所として、通行券の検札を実施するチェック
バリアがある。このチェックバリアには、有人あるいは
無人で動作するチェックバリア機が設置されている。こ
のチェックバリア機は、通行経路の妥当性を主にチェッ
クする機能を有している。車両がチェックバリアを通過
する際に、有人のチェックバリア機は、通行券に記録さ
れている入口情報、および前回通過のバリア情報を読み
取り妥当性をチェックする。そして、当バリア通過の妥
当性が確認された場合は、当該バリア番号、バリア通過
月日時分などを通行券に印字、磁気記録する。無人のチ
ェックバリア機は、ETC車専用のものであり、無線車
載機Yとの無線通信により当該バリア番号、バリア通過
月日時分などを無線車載機YおよびICカードに書込
む。
【0055】図3に示すように、ATIM35は車両進
行方向(矢印P)に対して右側に設置されている。この
ATIM35にはトラックなどの比較的車高の高い車両
の右側の席のドア窓位置と対面する部位に上段発券段2
3a、ワーボックスカーなどの車高が中位の車両の右側
の席のドア窓位置と対面する部位に中段発券段23b、
普通車などの車高が低い車両の右側の席のドア窓位置と
対面する部位に下段発券段23cというように3箇所の
発券段と回収ボックス29が設けられており、車種判別
装置30にて得られた車両の高さ情報に応じて、車両の
高さに適した発券段23a,23b,23cから通行券
を発行する。回収ボックス29には、一度発券して回収
した通行券が収容される。またこの回収ボックス29に
は、この装置内でPTIM36用として作成された通行
券が収容される。PTIM36用として作成される通行
券には、その表面(感熱発色印書面)に、入口料金所
名、入口料金所の電話番号、約款、注意事項などの車両
への発券時に印刷される内容の項目が感熱記録される。
【0056】各発券段23a,23b,23cには、図
4に示すように、発券ボタン24、発券ランプ25、発
券口26が設けられている。発券ボタン24は、押下さ
れたことでこの発券段から発券を利用者が希望している
ことをCPUに通知する。発券ランプ25は、該当発券
口から通行券が発行されることを示すために点滅するL
EDなどである。発券口26は通行券を発券および一度
発券した通行券を回収するための口である。
【0057】ATIM35は、進入側の車種判別装置3
0よりの情報を基にした車種、軸数に加え、当該料金所
の料金所番号(IC番号)、入口料金所通過日付、時分
等を磁気記録、印字して利用者に発行(交付)する。ま
たこのATIM35は自身が交付する通行券の他、PT
IM36が交付する通行券を生成する機能を有してい
る。この機能は従来の通行券にプレ印刷されていた情報
をロール紙50に感熱記録(印書)し、通行券の定型幅
でカットする機能である。
【0058】このATIM35は、前述した車種判別装
置30と発進側に設置される車両検知装置38の車両進
入、発進などの情報を基に車両内を通行する車両の処理
の順序を管理する。またこのATIM35は勤務内容の
データをデータ処理装置に送信する機能を有している。
ATIM35には利用者と料金所間の通話用のインター
フォン子機が設置されている。
【0059】また、車両進行方向(矢印P)に対して左
側には、PTIM36が設置されている。PTIM36
は下段発券段24とほぼ同じ高さ位置に発券段27と発
券釦28とを有しており、発券釦28が押下されたこと
によって発券段27から通行券を発行する。
【0060】ATIM35の内部は、図5および図6に
示すように、ロール紙50がセットされたロール紙セッ
ト部51、装置全体を制御するセントラル・プロセッシ
ング・ユニット52(以下CPUと称す)、このCPU
52の制御プログラムを記憶しているリード・オンリー
・メモリ54(以下ROMを称す)、通行券から読み取
った情報の記憶および制御プログラムのバッファとして
情報を記憶するランダム・アクセス・メモリ56(以下
RAMと称す)、通行券に記録された磁気情報の読み取
りを行う読取ヘッド57を制御する読取回路58、通行
券に磁気情報を書込む書込ヘッド59を制御する書込回
路60、複数のセンサ61〜63の検知出力に基づき通
行券の搬送状態を検知する検知回路64、搬送路Aの所
定位置においてロール紙50をカットするカッター65
を制御するカッター制御回路66、ロール紙50および
カットされた通行券を搬送路Aに沿って各発券段23a
〜23cあるいは回収ボックス29に振り分けて搬送す
る搬送用ローラ67、モータ、ベルトなどを制御する搬
送制御回路68、ロール紙50の表面(感熱発色印書
面)に情報を感熱記録するサーマルヘッド69を駆動す
る印刷ドライバ70、このATIM35からの情報を料
金所事務所に設けられている車線監視装置Eあるいはホ
ストコンピュータなどの上位装置に伝送するとともに、
車種判別装置30から情報を受信する伝送制御回路7
2、料金所係員が所定の操作を行うことでATIM35
の処理モードを通常の発券モードから、PTIM36
(左ハンドル車用発行機)、事務所機Hで処理する予備
通行券を作成するモードに移行させる操作表示部74、
ドットインパクトヘッド75を制御する印字制御回路7
6などが設けられている。読取ヘッド57はベリファイ
チェック用のものである。センサ61はロール紙50の
裏面にプレ印刷されているロール紙カット位置検知用の
タイミングマークを検知するものである。センサ62は
カットされて搬送される通行券の末端を検知するもので
ある。センサ63は通行券の表面に感熱記録された白紙
発券防止マークを検知するものである。
【0061】図7に示すように、ロール紙セット部51
にセットされているロール紙50は帯状をなす券素材で
あり、その表面50a(内側の面)は、全面が感熱発色
する印書面(感熱発色印書面)とされており、情報が未
記録の状態である。
【0062】このロール紙50の裏面50b(外側の
面)は、3行のドットインパクト印書スペース部81
と、このドットインパクト印書スペース部81に情報
(車種、IC番号、月日時分、収受員番号、一連番号な
ど)を印書するための汎用的な項目(車種、IC番号、
月日時分、収受員番号、一連番号などの項目欄)および
ロール紙50を定型寸法にカットするためのタイミング
マークをプレ印刷したプレ印刷部82と、ドットインパ
クト印書スペース部81に印書された情報を磁気記録す
るための磁気印刷部83とが区分して設けられている。
ドットインパクト印書スペース部81には、従来同様
に、1行目には入口の情報が印書(記録)される。2行
目には料金収受機21(出口機)で通行券が確認された
課金処理結果(出口の情報)が印書(記録)される。ま
た、上述した事務所機Hには出口車線で課金処理できな
かった通行券を処理する機能があり、出口機と同じ内容
を通行券に印書する。3行目にはチェックバリアでの検
札結果情報およびその他の情報が印書される。検札結果
情報とはチェックバリア番号確認、車種、バリア通過月
日時分などである。印書はいずれもインクリボンを用い
たドットインパクト方式で行われる。磁気印刷部83
は、従来のものよりも記録領域が広く設定されており、
印書に準じた内容が磁気的に記録される。
【0063】このように自動化されたシステムにおい
て、車種判別装置30から自動的に発行された発券段指
定情報だけでは進入車両に適した発券段(発券段23a
〜23cのいずれか一つ)から通行券が発行(交付)さ
れないことがある。
【0064】この理由としては、システム側で予め設定
した高さ区分が発券段に適合しない車両が進入した場合
が考えられる。例えば図13に示したように、前輪(一
軸目)の位置の車高が高い割に運転席が低いバスや、図
14に示したように、ボンネットが長くこのボンネット
の位置よりもはるかに高い位置に運転席があるようなオ
フロードタイプの車両が進入した場合である。
【0065】また、これ以外の理由としては、車両の分
離(牽引部の検出不良など)によって、実際には1台で
ある車両が2台として誤認識されてしまう場合があり、
以降、進入してくる車両にズレが起きること、あるいは
1つの車線内への複数の車両の並列進入によって例えば
2台の車両が1台の車両として検出され、以降に進入す
る車両にズレが起きることなどがある。また分離や並進
の対象となった車両自身も判別の条件が異なり誤判別さ
れる可能性がある。
【0066】なお、車種判別装置30が例えば撮像機3
1の調整不良などの軽微な障害を抱えたために車種が誤
認識されることもある。
【0067】システムとしては、このような事象が発生
した場合にも入口処理を順次行う必要がある。
【0068】ここで、この実施形態の料金収受システム
の動作を説明する。この料金収受システムでは、有料道
路の料金所の入口車線、例えばこの実施形態の自動化車
線である入口車線Cに車両Rが進入すると、車種判別装
置30が進入した車両Rを検知し、車両Rの進入をAT
IM35に通知(伝達)する。
【0069】ATIM35は、車両Rに無線車載機Yが
搭載されているものとして、まず第1アンテナ33に対
して無線通信の開始を指示する。
【0070】この無線通信によって無線車載機Yからの
応答があり、車両Rに無線車載機Yが搭載されているこ
とが判明した場合は、ETC処理として、現在の年月日
時分、入口料金所を示す番号、車線番号などを入口固定
情報として編集して第1アンテナ33から送信する。
【0071】入口固定情報が無線車載機Yにより受信さ
れると、無線車載機Yは、自身にセットされたICカー
ドへその情報を書込み、正常に書込みを終えたか否か
を、書込み結果として返信してくるので、第1アンテナ
33では、無線車載機Yからの返信を受信すると、それ
をATIM35に通知する。
【0072】車両Rが車種判別装置30の位置を進行す
る過程で、この車両Rの、ナンバープレート情報、軸
数、車高、車幅、タイヤ幅、車長等が車種判別装置30
により検出され、車種判別装置30により車両Rの車種
が判定され、判定結果はATIM35に通知される。
【0073】ATIM35では、無線車載機Yとの無線
通信の結果から、ETCエラー車、非ETC車に対して
入口情報を記録した通行券を、車両の車種に適した発券
段(発券段23a〜23cのいずれか)から発行する。
【0074】この際、ATIM35は、自身の設置位置
に車両が到達する前に非ETC車両に対して入口料金所
番号(IC番号)、車種、入口月日時分、軸数、プレー
ト番号の一部などを印字、磁気記録した通行券の発行
(交付)を行う。
【0075】以下、ATIM35の発券処理について説
明する。ATIM35では、装置の電源スイッチがオン
されて通電されると、CPU52によってROM54か
ら制御プログラムが読込まれて勤務状態になる。
【0076】すると、搬送制御回路68が搬送用ローラ
67、モータ、ベルトなどを制御してロール紙セット部
51にセットされたロール紙50が送り出される。そし
て、センサ61によってロール紙50の裏面50bにプ
レ印刷されているタイミングマークが検出されると、カ
ッター65によりロール紙50が切断されて先端から1
20mmの長さの通行券とされる。
【0077】さらに、カットされた通行券が送り出され
てセンサ62によって通行券の先頭が検出されると、サ
ーマルヘッド69にて通行券の表面(感熱発色印書面)
に順次感熱印刷が行われる。
【0078】この場合、図9に示すように、表面50a
の先頭からの範囲92までの情報が印書されたところで
搬送が停止される。この範囲92の情報は、車両進入前
に決定している情報であり、車両進入に先んじて印書可
能である。この情報は、予め料金所のデータ処理システ
ムDから受信し、ATIM35のRAM56に格納され
ている。
【0079】次に、車両が進入して車種判別装置30で
の検出が完了し、車種判別装置30から車種、軸数、車
両番号などの情報と発券段情報が伝送制御回路72を通
じて受信されると、CPU52は、搬送制御回路68に
指示し、搬送を再開させるとともに、印刷ドライバ70
に対して車種、車両番号と内部情報の入口月日時分とを
合わせて範囲93までの情報を印書するよう指示し、こ
の指示によりサーマルヘッド69にて範囲93までの情
報が印書される。
【0080】印書の最後に、CPU52は、白紙発券防
止マーク91をサーマルヘッド69に印字させて、さら
に通行券を搬送させる。
【0081】そして、センサ63により白紙発券防止マ
ーク91が検出されると、CPU52は、通行券に対す
る印書が正常に終了したものと判定し、磁気ヘッド59
にて図11および図12に示した現行の入口情報と同一
の情報を記録した後、続いてドットインパクト印字スペ
ース部81の一行目に入口の情報をドットインパクト印
字し、次の読取ヘッド57で、磁気ヘッド59によって
記録された情報をベリファイチェックし、正常に情報が
記録されていれば、該当する発券段(発券段23a〜2
3cのいずれか)に通行券を搬送する。
【0082】また、印字したはずの白紙発券防止マーク
91が検出されない場合、CPU52は、正しく印書が
行われなかったものと判定して、その通行券を回収ボッ
クス29へ搬送させて回収する。
【0083】該当発券段での発券後、複数の発券段23
a〜23cに設置された中の一つの発券ボタン24が利
用者によって押されたことをATIM35のCPU52
が検出した場合(図10のS101)、CPU52は、
通行券が発行中か否かを判断する。
【0084】この際、押された発券ボタン24の発券段
での通行券発行でないかどうかも合わせて確認する。
【0085】そして、通行券を発行中であり(S102
のYes)、かつ押された発券ボタン24を備える発券
段から通行券が発券されていない場合(S103のN
o)、つまり押された発券ボタン24が通行券を搬送し
た該当発券段の発券ボタン24ではない場合、CPU5
2は、現在発券段から発行されている通行券をATIM
35内部の回収ボックス29に回収した後、利用者によ
って押された発券ボタン24を備えている発券段から通
行券を発行する(S104)。この発券処理の間、CP
U52は、発券ランプ25を点滅させ、利用者に発券処
理中であることを知らせる。なお上記条件に該当しない
場合は、無効な釦押下として無視する。
【0086】通行券の発行を完了した後、車線監視装置
Eに対して当該事象の発生を通知する(S105)。こ
れは、車線内の車両管理が狂っている場合があるため、
料金所職員に対して通知して人の判断を仰ぐためであ
る。なお、通知の仕方としては、ブザーでの警報の発
音、モニタの画面やランプでのアラーム表示、音声メッ
セージなど、さまざまな報知の手段が考えられるが、料
金所事務所あるいは収受員などが当該事象の発生を判る
ようなものであればいかなる手段でも良い。
【0087】ここで、車線内の車両管理に狂いが発生し
ていた場合は、既に車線内に進入している車両に対し
て、車線監視装置Eからの遠隔通行券発行操作にて通行
券の発行を行い、異常状態を解除する。
【0088】そして、通行券が各車両の運転者によって
抜き取られてから、発進側に設置されている車両検知装
置38よりの車両発進情報をATIM35が受けると、
ATIM35は、車両が1台通過したことを検出する。
【0089】発進車両がETC車であった場合は、車種
判別装置30による車種判定結果及びナンバープレート
情報や車両形状の情報などを入口可変情報として、第2
アンテナ34から送信する。また、ATIM35は、車
線監視装置Eに対して車両の通過情報を送信する。
【0090】続いて、ATIM35の他の機能について
説明する。ATIM35は、他の発券機で使用する通行
券を作成する機能を有している。以下、このATIM3
5の、PTIM36(左ハンドル車用発行機)で使用す
る通行券および事務所機Hで使用する予備通行券の作成
動作について説明する。
【0091】料金所職員がATIM35の操作表示部7
4を所定操作することで、ATIM35の処理モード
は、通常の発券モードから、PTIM36(左ハンドル
車用発行機)、事務所機Hで処理する予備通行券を作成
するモードに移行する。
【0092】そして、操作表示部74にて料金所係員が
作成対象の通行券(PTIM36用の通行券か、事務所
機H用の予備通行券か)を指定した上で作成枚数を入力
すると、CPU52は、通行券の表面50aに、範囲9
4(図9参照)までの情報をサーマルヘッド69にて印
書し、裏面50bには何の情報も磁気記録しないまま搬
送して回収ボックス29へ回収する。なお、印刷に際し
て印書エラーが発生した場合は回収ボックス29とは異
なる回収ボックス、あるいは回収ボックス29内のエラ
ー回収部へ回収する。
【0093】事務所機H用の予備通行券を作成する場
合、予備通行券の裏面は、現行の通行券に準拠した仕様
となっているため、図11および図12に示した従来の
印書、つまりドットインパクト方式による印字と磁気記
録を行う。また、出口あるいはチェックバリアでの情報
についても当該の磁気ストライプ印字+ドット印字面を
利用することで記録することができる。
【0094】このようにこの実施形態の料金収受システ
ムによれば、ATIM35の複数の発券段23a〜23
cそれぞれに、進入車両の運転者(利用者)が所望の発
券段23a〜23cから発券を要請するための発券ボタ
ン24を設けたことで、車種判別装置30での発券段の
不適切な指定があったときや、入口車線への複数の車両
の並進があった場合などにも、利用者が望む発券段23
a〜23cから通行券を発行できるようになり、入口車
線Cにおける車両通過の遅延を未然に防ぐことができ
る。
【0095】また、通行券の表面50a(ロール紙50
の内側)をサーマルヘッド69での感熱記録に対応する
感熱発色印書面とし、料金所固有の情報(料金所名、電
話番号など)を通行券発行時に印字するようにしたこと
で、個々の料金所が発注する通行券(ロール紙50)を
汎用化でき、ランニングコストの低減を図ることができ
る。
【0096】ロール紙50をカットして1枚の通行券を
作成し発行するようにATIM35を改良したことで、
各車線毎のATIM35(ハードウェア)のみを順次設
備変更することにより、通行券処理装置11(入口有人
機器)、PTIM36(左ハンドル車用発行機)、料金
収受機21(出口機器)、事務所機H、チェックバリア
機などの他の機器を同時に変更することなくロール紙5
0の仕様に、順次切り替えて行くことができる。
【0097】ATIM35の3段の発券段23a〜23
cにそれぞれ発券ボタン24を設け、車種判別装置30
による車種判別で発券したときに、発券ボタン24が押
された場合は、押された発券ボタン24の発券段23a
〜23cから通行券を発券するので、利用者の利便性を
向上することができる。またこの場合は車両管理の狂い
が発生している可能性があるため車線監視装置Eに通知
するので、機器障害に対して迅速に対応することができ
る。
【0098】また、定型の通行券に替えて、感熱印刷面
とその裏面にドットインパクト印刷スペース部81と磁
気印刷部83とを設けたロール紙50を用いることで、
ATIM35では、車両進入前に印書可能な料金所固定
の項目と車両情報を受信後に印字する項目とを分けて印
字でき、発券スピードが従来と変わらずに発券すること
ができる。また、モードを切り替えて印字フォームを変
更することでPTIM36(左ハンドル車用発行機)、
事務所機Hで取扱い可能な予備通行券を作成でき、現状
の機器構成を維持したままATIM35を新たに導入す
ることができる。
【0099】
【発明の効果】以上説明したように請求項1、8記載の
発明によれば、有料道路の入口の車線に進入した車両の
高さを計測し、車両の高さに応じて設置された複数の発
券口のうち、計測した車両の高さに応じた位置の発券口
から通行券を発行する。そして、発券口それぞれに対応
して設置された各要求手段の中のいずれか一つの要求手
段より発券要求があった場合、対応する発券口から発券
が行われているか否かを判定し、発券要求があった要求
手段と発券口が異なる場合、現在発券口から発行されて
いる通行券を回収し、発券要求のあった要求手段に対応
する発券口から通行券を発行するので、有料道路に進入
するさまざまな車両の運転者に対し運転者が望む位置か
ら通行券を発券することができる。
【0100】請求項2、9記載の発明によれば、発券要
求があった要求手段と発券口が異なる場合、車線内の車
両管理が狂いを生じている可能性がある旨を報知するの
で、車線内の車両管理に狂いが生じたときに迅速に対応
できる。
【0101】請求項3、10記載の発明によれば、帯状
の記録媒体が長手方向へ送られてくると、その第1の面
に料金所固有の情報を含む料金収受に関する情報を感熱
印字し、先端から所定の長さでカットし、カットした記
録媒体の第2の面に料金所での処理内容をドットインパ
クト印字および磁気記録し、通行券として発行するの
で、発注する記録媒体を複数の料金所で共通に使用でき
るようになり、従来の定型の個別発注の通行券に比べて
コストダウンを図ることができる。
【0102】請求項4、11記載の発明によれば、帯状
の記録媒体が長手方向へ送られてくると、その第1の面
に料金所固有の情報、車両情報および時刻情報を除いた
料金収受に関する情報を感熱印字した後、先端から所定
の長さでカットして収容する。この収容された記録媒体
は、従来の通行券自動発券装置で通行券として利用でき
るので、例えば左ハンドル車用の通行券自動発券装置や
システム障害の際に収受員が配る予備券などに流用する
ことができる。
【0103】請求項5、12記載の発明によれば、情報
を感熱印字可能な第1の面と、情報をドットインパクト
印字および磁気記録可能な第2の面とを備えた帯状の記
録媒体が長手方向に引き出されて送られてくると、その
第1の面に料金所固有の情報を含む料金収受に関する情
報を感熱印字して搬送を停止する。そして、料金所へ車
両が進入したときに、帯状の記録媒体の搬送を再開する
と共に進入した車両の情報および時刻の情報を印字し、
先端から所定の長さでカットし、第2の面に料金所での
処理内容をドットインパクト印字および磁気記録した上
で、通行券として発行するので、従来の定型の通行券と
ほぼ同じ時間で通行券を発行できる。
【0104】請求項6、13記載の発明によれば、予備
券作成モードを指定すれば、予備券を作成し、所定の収
容手段に収容し、また、通行券作成モードを指定すれ
ば、通行券を作成して発券口から発行する。このように
通行券発行装置に2種類の通行券を作成する機能を付加
したことで、従来の設備に、順次新たな設備を導入して
ゆくことができる。
【0105】請求項7記載の発明によれば、帯状をなす
券素材の第1の面に感熱発色印字領域を形成し、この感
熱発色印字領域に通行券発行装置で料金所固有の情報を
印字することで、券媒体を複数の発券所(料金所)で共
用でき、通行券に汎用性を持たせられるようになる。こ
れにより、通行券の個別発注が不要になり、料金所間で
在庫調整が行えるので、コストダウンを図ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る一つの実施の形態の料金収受シス
テムの概要構成を示す図。
【図2】この料金収受システムの車種判別装置の外観
図。
【図3】この料金収受システムのATIMの外観図。
【図4】図3のATIMの各発券段を示す図。
【図5】図3のATIMの制御系を示す図。
【図6】図3のATIMの搬送系を示す図。
【図7】ATIMにセットされるロール紙の表面を示す
図。
【図8】ATIMにセットされるロール紙の裏面を示す
図。
【図9】ロール紙の表面の印書内容を示す図。
【図10】この料金収受システムにおいて、利用者の操
作による発券処理を示すフローチャート。
【図11】従来の通行券を示す図。
【図12】従来の通行券の印刷内容を示す図。
【図13】この料金収受システムにおいて、不適切な車
両の一例を示す図。
【図14】この料金収受システムにおいて、不適切な車
両の他の例を示す図。
【符号の説明】 10…車両検知装置、11…通行券処理装置、20…I
TVカメラ、21…料金処理装置、22…発進検知装
置、23a〜23c、27…発券段、24…発券ボタ
ン、25…発券ランプ、26…発券口、28…発券ボタ
ン、29…回収ボックス、30…車種判別装置、31…
撮像機,37…ITVカメラ、32…画像処理装置、3
3…第1アンテナ、34…第2アンテナ、35…通行券
自動発行機(ATIM)、36…左ハンドル車用発券機
(PTIM)、40…車両分離器、42a〜42c…セ
ンサ、44…車判用踏み板、A…通常の入口車線、B…
出口車線、C…自動化された入口車線、D…データ処理
システム、E…車線監視装置、H…事務所機。

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 有料道路の入口の車線に進入した車両の
    高さを計測する車高計測手段と、 前記車線に配設され、車両の高さに応じて設置された複
    数の発券口を有し前記車高計測手段により計測された車
    両の高さに応じた位置の発券口から通行券を発行する発
    券手段と、 前記発券手段の各発券口それぞれに対応して設置され、
    発券要求を行うための複数の要求手段と、 いずれか一つの要求手段より発券要求があった場合、対
    応する発券口から発券が行われているか否かを判定し、
    発券要求があった要求手段と発券口が異なる場合、前記
    発券手段に対して現在発行されている発券口の通行券を
    回収し、発券要求のあった要求手段に対応する発券口か
    ら通行券を発行させる手段とを具備したことを特徴とす
    る通行券発行装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の通行券発行装置におい
    て、 前記発券要求があった要求手段と発券口が異なる場合、
    前記車線内の車両管理が狂いを生じている可能性がある
    旨を報知する報知手段をさらに具備したことを特徴とす
    る通行券発行装置。
  3. 【請求項3】 有料道路の料金所に設置された通行券発
    行装置において、 情報を感熱印字可能な第1の面と、情報をドットインパ
    クト印字および磁気記録可能な第2の面とを備えた帯状
    の記録媒体をロール状に格納する格納手段と、 前記格納手段に格納された帯状の記録媒体を長手方向へ
    搬送する搬送手段と、 前記搬送手段により搬送される前記帯状の記録媒体の第
    1の面に前記料金所固有の情報を含む料金収受に関する
    情報を感熱印字する感熱印字手段と、 前記搬送手段により搬送される前記帯状の記録媒体を先
    端から所定の長さでカットするカット手段と、 前記カット手段により所定の長さでカットされた記録媒
    体の第2の面に料金所での処理内容をドットインパクト
    印字および磁気記録する手段と、 前記第1および第2の面それぞれに情報が記録された記
    録媒体を通行券として発行する発券手段とを具備したこ
    とを特徴とする通行券発行装置。
  4. 【請求項4】 有料道路の料金所に設置された通行券発
    行装置において、 情報を感熱印字可能な第1の面と、情報をドットインパ
    クト印字および磁気記録可能な第2の面とを備えた帯状
    の記録媒体をロール状に格納する格納手段と、 前記格納手段に格納された帯状の記録媒体を長手方向へ
    搬送する搬送手段と、 前記搬送手段により搬送される前記帯状の記録媒体の第
    1の面に前記料金所固有の情報、車両情報および時刻情
    報を除いた料金収受に関する情報を感熱印字する感熱印
    字手段と、 前記感熱印字手段により感熱印字された前記帯状の記録
    媒体を先端から所定の長さでカットするカット手段と、 前記カット手段により所定の長さでカットされた記録媒
    体を収容する収容手段とを具備したことを特徴とする通
    行券発行装置。
  5. 【請求項5】 有料道路の料金所に設置された通行券発
    行装置において、 情報を感熱印字可能な第1の面と、情報をドットインパ
    クト印字および磁気記録可能な第2の面とを備えた帯状
    の記録媒体をロール状に格納する格納手段と、 前記格納手段に格納された帯状の記録媒体を長手方向へ
    搬送する搬送手段と、 前記搬送手段により搬送される前記帯状の記録媒体の第
    1の面に前記料金所固有の情報、進入車両の情報および
    時刻情報を含む料金収受に関する情報を感熱印字する感
    熱印字手段と、 前記感熱印字手段により進入車両情報および時刻情報の
    印字を残して前記料金所固有の情報を含む料金収受に関
    する情報が感熱印字された位置で前記帯状の記録媒体の
    搬送を停止させる手段と、 前記料金所へ車両が進入したときに、前記搬送手段に対
    して搬送を再開させると共に前記感熱印字手段に対して
    前記進入車両情報および時刻情報を印字させる手段と、 前記感熱印字手段により感熱印字された前記帯状の記録
    媒体を先端から所定の長さでカットするカット手段と、 前記カット手段により所定の長さでカットされた記録媒
    体の第2の面に料金所での処理内容をドットインパクト
    印字および磁気記録する手段と、 前記第1および第2の面それぞれに情報が記録された記
    録媒体を通行券として発行する発券手段とを具備したこ
    とを特徴とする通行券発行装置。
  6. 【請求項6】 有料道路の料金所に設置された通行券発
    行装置において、 表裏面に情報を記録可能な帯状の記録媒体を格納する格
    納手段と、 前記格納手段から帯状の記録媒体を引き出して前記表裏
    面に料金所の情報を記録し、先端から所定の長さでカッ
    トして所定寸法の通行券を作成する通行券作成手段と、 前記通行券の作成にあたり、異なるモードを指定する手
    段と、 指定されたモードに基づき前記通行券作成手段に対し前
    記表裏面に記録する情報の内容を変更させる制御手段と
    を具備したことを特徴とする通行券発行装置。
  7. 【請求項7】 有料道路の料金所に設置された通行券発
    行装置に用いる記録媒体において、 帯状をなす券素材の第1の面に形成された感熱発色印字
    領域と、 前記券素材の第1の面に対向する第2の面を幅方向に区
    分した一方の側に形成され、情報をドットインパクト印
    字する印字領域と、 前記第2の面を幅方向に区分した他方の側に形成され、
    情報を磁気記録する磁気記録領域と、 前記券素材の第2の面に印刷され、前記券素材を発券単
    位毎に切断するためのマークとを具備したことを特徴と
    する記録媒体。
  8. 【請求項8】 有料道路の入口の車線に進入した車両の
    高さを計測する工程と、 前記車両の高さに応じて設置された複数の発券口のう
    ち、計測された車両の高さに応じた位置の発券口から通
    行券を発行する工程と、 前記発券口それぞれに対応して設置された各要求手段の
    中のいずれか一つの要求手段より発券要求があった場
    合、対応する発券口から発券が行われているか否かを判
    定する工程と、 発券要求があった要求手段と発券口が異なる場合、現在
    発券口から発行されている通行券を回収し、発券要求の
    あった要求手段に対応する発券口から通行券を発行する
    工程とを有することを特徴とする通行券発行方法。
  9. 【請求項9】 請求項8記載の通行券発行方法におい
    て、 前記発券要求があった要求手段と発券口が異なる場合、
    前記車線内の車両管理が狂いを生じている可能性がある
    旨を報知する工程をさらに有することを特徴とする通行
    券発行方法。
  10. 【請求項10】 有料道路の料金所に設置された通行券
    発行装置において、 情報を感熱印字可能な第1の面と、情報をドットインパ
    クト印字および磁気記録可能な第2の面とを備えた帯状
    の記録媒体を長手方向へ送る工程と、 送られる前記帯状の記録媒体の第1の面に前記料金所固
    有の情報を含む料金収受に関する情報を感熱印字する工
    程と、 送られる前記帯状の記録媒体を先端から所定の長さでカ
    ットする工程と、 所定の長さでカットされた記録媒体の第2の面に料金所
    での処理内容をドットインパクト印字および磁気記録す
    る工程と、 前記第1および第2の面それぞれに情報が記録された記
    録媒体を通行券として発行する工程とを有することを特
    徴とする通行券発行方法。
  11. 【請求項11】 有料道路の料金所に設置された通行券
    発行装置による通行券発行方法において、 情報を感熱印字可能な第1の面と、情報をドットインパ
    クト印字および磁気記録可能な第2の面とを備えた帯状
    の記録媒体を長手方向へ送る工程と、 送られる前記帯状の記録媒体の第1の面に前記料金所固
    有の情報、車両情報および時刻情報を除いた料金収受に
    関する情報を感熱印字する工程と、 感熱印字された前記帯状の記録媒体を先端から所定の長
    さでカットするカット工程と、 前記所定の長さでカットされた記録媒体を収容する工程
    とを有することを特徴とする通行券発行方法。
  12. 【請求項12】 情報を感熱印字可能な第1の面と、情
    報をドットインパクト印字および磁気記録可能な第2の
    面とを備えた帯状の記録媒体を長手方向へ送る工程と、 送られる前記帯状の記録媒体の第1の面に前記料金所固
    有の情報を含む料金収受に関する情報を感熱印字して搬
    送を停止する工程と、 前記料金所へ車両が進入したときに、前記帯状の記録媒
    体の搬送を再開すると共に進入した車両の情報および時
    刻の情報を印字する工程と、 感熱印字された前記帯状の記録媒体を先端から所定の長
    さでカットするカット工程と、 所定の長さでカットされた記録媒体の第2の面に料金所
    での処理内容をドットインパクト印字および磁気記録す
    る工程と、 前記第1および第2の面それぞれに情報が記録された記
    録媒体を通行券として発行する工程とを有することを特
    徴とする通行券発行方法。
  13. 【請求項13】 有料道路の料金所に設置された通行券
    発行装置による通行券発行方法において、 通行券の作成にあたり、異なるモードを指定する工程
    と、 表裏面に情報を記録可能な帯状の記録媒体を長手方向に
    送りながら、指定されたモードに応じた料金所の情報を
    前記表裏面に記録する工程と、 料金所の情報が記録された記録媒体を先端から所定の長
    さでカットして所定寸法の通行券を作成する工程と、 指定されたモードが予備券作成モードの場合、作成した
    通行券を所定の収容手段に収容し、指定されたモードが
    通行券作成モードの場合、作成した通行券を発券口から
    発行する工程とを有することを特徴とする通行券発行方
    法。
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