JP2001235330A - 角速度検出装置 - Google Patents

角速度検出装置

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JP2001235330A
JP2001235330A JP2000044686A JP2000044686A JP2001235330A JP 2001235330 A JP2001235330 A JP 2001235330A JP 2000044686 A JP2000044686 A JP 2000044686A JP 2000044686 A JP2000044686 A JP 2000044686A JP 2001235330 A JP2001235330 A JP 2001235330A
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piezoelectric vibrator
arms
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JP2000044686A
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Tsukasa Funasaka
司 舩坂
Fumitaka Kitamura
文孝 北村
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Seiko Epson Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 圧電振動子に腕部の電極パターンを最適化す
ることによって、検出した角速度の精度を向上させるこ
とができる角速度検出装置を提供すること。 【解決手段】 ほぼ同一形状に形成された複数の腕部2
2、23を有する圧電振動子20を用いた角速度検出装
置10において、圧電振動子20は、腕部22、23が
対向する第1の面22a、23aに形成された第1の電
極25と、第1の面22a、23aと対向する第2の面
22b、23bに形成されてなる第2の電極24と、第
1の面22a、23a及び第2の面22b、23bにほ
ぼ垂直な面に形成された第3の電極26と、を有してお
り、第1の電極25、第2の電極24及び第3の電極2
6は、腕部22、23の長手方向と複数の腕部22、2
3の配列方向により形成された平面に対してそれぞれほ
ぼ対称に形成されてなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、角速度検出装置の
改良、特に、角速度検出装置における圧電振動子の電極
配置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図4は従来の角速度検出装置(2脚ジャ
イロ又は角速度センサ)の一例を示す模式図であり、図
4を参照して角速度検出装置1について説明する。
【0003】図4の角速度検出装置1はベース基板1a
に圧電振動子2が取り付けられた構造を有しており、圧
電振動子2は基部3、2つの腕部4、5、駆動電極6
A、6B、グランド電極7A、7B、検出電極8等を有
している。
【0004】図5は図4における腕部のA−A断面を示
す断面図であり、図5を参照して腕部4、5の電極構造
について説明する。腕部4は振動を検出するためのもの
であって、グランド電極7A及び検出電極8が形成され
ている。検出電極8は腕部4の第3の面4cに形成され
ており、図4における基部3の外部電極に接続されてい
る。図5のグランド電極7Aは、腕部4における第1の
面4a、第2の面4b及び第4の面4dにわたって形成
されている。
【0005】腕部5は、駆動電源によって腕部4、5を
振動させるものであって、駆動電極6A、6B及びグラ
ンド電極7Bが形成されている。駆動電極6Aは腕部5
における第3の面5cの一部に形成されていて、駆動電
極6Bは第4の面5dの一部に形成されている。グラン
ド電極7Bは第1の面5aから第3の面5c及び第4の
面5dの一部にかけて形成されている。また、グランド
電極7Bは腕部4のグランド電極7Aと電気的に接続さ
れている。
【0006】次に、図4と図5を参照して従来の角速度
検出装置の動作例について説明する。まず、図4の駆動
電極6A、6Bに駆動電圧が供給されると、圧電効果に
より腕部5が矢印α方向に振動する。この振動は腕部5
から基部3を介して腕部4に伝達される。そして、圧電
振動子2が軸CLを中心に矢印θ方向に回転すると、腕
部4、5にコリオリ力が矢印γ方向に生じる。そして、
コリオリ力により検出電極8とグランド電極7Aの間に
生じる起電力を検出電圧として出力することにより、圧
電振動子2の角速度を検出する。すなわち、検出電圧の
大きさによってコリオリ力の大きさが検出され、コリオ
リ力の大きさにより角速度が検出される。
【0007】図4に示す角速度検出装置1においては、
腕部5が振動して腕部4がコリオリ力による角速度を検
出する構造を有している。このように一方の腕部5のみ
で駆動した場合、検出側の腕部4にノイズが乗りにくい
という利点を有している。しかし、腕部4は腕部5の振
動を拾って振動するため、腕部4の振動の立ち上がり時
間が腕部5の立ち上がり時間に比べて遅くなってしま
う。また、腕部4と腕部5の電極パターンが異なるた
め、腕部4、5の共振周波数が圧電効果により若干異な
ってしまう。具体的には、電界を印加された腕部5は見
かけ上柔らかくなり、腕部4の共振周波数よりも低くな
る。従って、腕部4によって検出された角速度に誤差が
生じやすいという問題がある。
【0008】そこで、圧電振動子の2つの腕部にそれぞ
れ駆動電極と検出電極が形成された角速度検出装置が提
案されている。図6は角速度検出装置における圧電振動
子の別の一例を示す断面図であり、図6を参照して圧電
振動子200について説明する。
【0009】図6の圧電振動子200の腕部201、2
02にはそれぞれ駆動電極210と検出電極220が形
成されている。駆動電極210は、腕部201、202
の第1の面201a、202a及び第2の面201b、
202bにそれぞれ形成されている。一方、検出電極2
20は、腕部201、202の第3の面201c、20
2c及び第4の面201d、202dにそれぞれ2つず
つ形成されている。
【0010】図6の圧電振動子200において、駆動電
極210に駆動電圧が印加されて腕部201、202が
矢印α方向に振動する。そして、圧電振動子200が矢
印θ方向に回転すると、コリオリ力によって腕部20
1、202が矢印γ方向に振動する。コリオリ力の振動
により発生する起電力が検出電極220から検出されて
角速度の検出が行われる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】図6の圧電振動子20
0において、腕部201、202にそれぞれ駆動電極2
10と検出電極220を形成することによって、腕部2
01、202の双方で駆動及び検出を行うこととなる。
これにより、駆動振動及び検出振動が安定して立ち上が
り時間も早くすることができる。
【0012】しかし、圧電振動子200において、駆動
電極210と検出電極220は近接した構造を有してい
る。従って、角速度検出装置の小型化の要請に伴い圧電
振動子200を小さくした場合、駆動電極210と検出
電極220の間で電界が漏れてしまうという問題があ
る。具体的には、圧電振動子200が小さくなると腕部
201、202に形成された駆動電極210及び検出電
極220の間隔も小さくなる。そして、駆動電極210
から出力される電界が検出電極220に影響を及ぼして
しまい、検出電極220から検出される検出電圧にノイ
ズが含まれてしまうという問題がある。
【0013】そこで本発明は上記課題を解消し、圧電振
動子の腕部に形成された電極配置の最適化を図ることに
よって、検出される角速度の精度を向上させることがで
きる角速度検出装置を提供することを目的としている。
【0014】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、ほぼ
同一形状に形成された複数の腕部を有する圧電振動子
と、前記圧電振動子を保持するためのベースと、前記ベ
ースに取り付けられており、前記圧電振動子と電気的に
接続されているリードとを有する角速度検出装置におい
て、前記圧電振動子は、前記腕部が対向する第1の面に
形成されてなる第1の電極と、前記腕部における前記第
1の面と対向する第2の面に形成されてなる第2の電極
と、前記第1の面及び前記第2の面にほぼ垂直な面に形
成されている第3の電極とを有しており、前記第1の電
極、前記第2の電極及び前記第3の電極は、前記腕部の
長手方向と複数の前記腕部の配列方向により形成された
平面に対してほぼ対称に形成されてなる角速度検出装置
を特徴とする。
【0015】請求項1の構成によれば、第1の面に第1
の電極が形成されており、第1の面に対向する第2の面
に第2の電極が形成されている。そして、第1の面及び
第2の面にほぼ垂直な面に第3の電極が形成されてい
る。そして、腕部を振動させる際には、第2の電極と第
3の電極に駆動電源を供給することにより行われ、角速
度を検出する際には、第1の電極と第3の電極に生じる
起電力を検出することにより行われる。このように、振
動側と検出側の電極の組み合わせを独立させることによ
り、第1の電極に対する第2の電極からの電界の漏れを
低減させ、感度の向上を図ることができる。
【0016】また、第1の電極、第2の電極及び第3の
電極は、腕部の長手方向と複数の腕部の配列方向により
形成される面に対してほぼ対称になるように形成されて
いる。これにより、腕部の厚さ方向に対する振動が安定
して第1の電極と第3の電極で検出する起電力にばらつ
きが生じなくなり、角速度の高精度な検出が可能とな
る。
【0017】請求項2の発明は、請求項1の構成におい
て、前記第1の電極は検出電極であって、前記第2の電
極は前記腕部を振動させるための駆動電極であって、前
記第3の電極はグランド電極である角速度検出装置を特
徴とする。
【0018】請求項3の発明は、請求項1又は請求項2
のいずれかの構成において、前記第1の電極は複数形成
されていて、前記複数の第1の電極のうち少なくとも一
部は、前記第1の面とほぼ直交する面にわたって形成さ
れてなる角速度検出装置を特徴とする。
【0019】請求項3の構成によれば、第1の電極は腕
部に対して複数形成されており、そのうち少なくとも1
つは、第1の面からそれに直交する面にわたって形成さ
れている。第1の電極を複数形成することにより、第1
の電極によって検出される信号の不要部分をキャンセル
することができる。また、第1の電極を複数の面にわた
って形成させることで、第1の電極が検出する信号の感
度を向上させることができる。
【0020】請求項4の発明は、請求項1から請求項3
のいずれかの構成において、前記第2の電極は、前記第
2の面とほぼ直交する面にわたって形成されてなる角速
度検出装置を特徴とする。
【0021】請求項4の構成によれば、第2の電極は第
2の面からこれにほぼ直交する面にわたって形成されて
いる。これにより、第2の電極から発生する電界が漏れ
にくくなり、感度の向上を図ることができる。
【0022】請求項5の発明は、請求項1から請求項4
のいずれかの構成において、前記腕部における幅と厚さ
は、ほぼ等しくなるように形成されてなる角速度検出装
置を特徴とする。
【0023】請求項5の構成によれば、腕部の幅と厚さ
は、ほぼ等しくなるように形成されているので、腕部の
幅方向の振動と厚さ方向の振動における共振周波数がほ
ぼ一致することになる。これにより、駆動側と検出側の
周波数が結合し、感度の良い角速度検出装置を提供する
ことができる。
【0024】請求項6の発明は、前記圧電振動子の材料
は水晶の回転Z板からなる角速度検出装置を特徴とす
る。
【0025】請求項6の構成によれば、圧電振動子は水
晶からなっているので、温度特性が向上するとともに、
エッチング等の行程を容易に行うことができる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
を添付図面に基づいて詳細に説明する。
【0027】図1は本発明の角速度検出装置の好ましい
実施の形態を示す概略斜視図であり、図1を参照して角
速度検出装置10について説明する。図1の角速度検出
装置10は、筐体11、ベース12、リード13、圧電
振動子20等を有している。圧電振動子20は筐体11
内に配置されており、ベース12により保持されてい
る。また圧電振動子20は、筐体11とベース12によ
り真空封止されている。圧電振動子20にはリード13
が電気的に接続されていて、リード13は後述する駆動
電極24に駆動電圧を供給するとともに、検出電極25
により検出された検出電圧を外部に出力するものであ
る。
【0028】図2は本発明の角速度検出装置における圧
電振動子の好ましい実施の形態を示す平面図であり、図
2を参照して圧電振動子20について説明する。なお、
図2(A)は、圧電振動子20における第3の面20c
の平面図であり、図2(B)は圧電振動子20における
第4の面20dの平面図である。
【0029】図2の圧電振動子20は、基部21、2つ
の腕部22、23、第2の電極である駆動電極24、第
1の電極である検出電極25、第3の電極であるグラン
ド電極26等から構成されている。この圧電振動子20
は、たとえば水晶の回転Z板からなっていて、分極方向
は矢印X方向になるように形成されている。圧電振動子
20の材料として水晶を用いることによって、圧電振動
子20の温度特性を向上させるとともに、エッチングや
機械加工等の形状加工を容易に行うことができる。
【0030】基部21には同一の形状を有する2つの腕
部22、23が形成されており、図3の腕部22、23
の幅Wと厚さDはほぼ同一になるように形成されている
(W=D)。すなわち、腕部22、23の断面形状はほ
ぼ正方形状になっている。これにより、矢印X方向(腕
部22、23の配列方向)に振動する際の共振周波数
(駆動振動)とY方向に振動する際の共振周波数(検出
振動)をほぼ同一にすることができる。このため、駆動
側と検出側の周波数が結合して、感度の向上を図ること
ができる。
【0031】基部21から腕部22、23の長手方向
(矢印Z方向)に向かって、駆動電極24、検出電極2
5、グランド電極26が形成されている。また、基部2
1には貫通穴31、リード線を取り出すための電極パッ
ド32、33、34、35が形成されている。電極パッ
ド32、33は、駆動電極24とそれぞれ電気的に接続
されているとともに、発振回路40と接続されている。
一方、電極パッド34、35は検出電極25とそれぞれ
電気的に接続されているとともに、検出回路41と接続
されている。
【0032】図3は図2の圧電振動子20におけるA−
A断面を示す断面図であり、図2と図3を参照して駆動
電極24について説明する。図2の駆動電極24は第2
の面22b、23bから第3の面22c、23c及び第
4の面22d、23dの一部にかけて形成されている。
駆動電極24はグランド電極26との間に電界を発生さ
せることにより、圧電効果を利用して腕部22、23を
矢印X方向に振動させるものである。このとき、駆動電
極24が3つの面22b、22c、22d(23b、2
3c、23d)にかけて形成するようにすることによっ
て、第2の面22b、23bから発生した電界を第3の
面22c、23c及び第4の面22d、23dに漏らさ
ないようなシールド効果を発揮して、効率よく腕部2
2、23を振動させることができる。
【0033】次に、図2と図3を参照して検出電極25
について説明する。検出電極25は、コリオリ力により
腕部22、23が矢印Y方向に振動したとき、圧電効果
によりに生じる起電力を検出電圧として出力するもので
ある。図3の検出電極25はたとえば第4電極25a、
第5電極25bからなっていて、第4電極25aは腕部
22、23が対向する面、すなわちの第1の面22a、
23aから第3の面22c、23cにかけてそれぞれ形
成されている。一方、第5電極25bは腕部22、23
が対向する面、すなわち第1の面22a、23aから第
4の面22d、23dにかけてそれぞれ形成されてい
る。
【0034】これにより、腕部22、23が矢印Y方向
に振動したときに生じる起電力を検出する際に、第1の
面22a、23aに形成された電極が第1の面22a、
23aへの電界の漏れを防止するシールド効果を有する
ようになり、感度の向上を図ることができる。また、検
出電極25を第4電極25a、第5電極25bの2つの
電極パターンで構成することによって、検出電極25で
の検出電圧に含まれる不要成分をキャンセルすることが
でき、ノイズの低減を図ることができる。
【0035】第3の面22c、23cにはグランド電極
26が形成されている。グランド電極26は、駆動電極
24との間で電界を発生させるものであって、これによ
り腕部22、23が音叉振動するようになる。また、グ
ランド電極26は、検出電極25との間においてもコリ
オリ力により電界を発生させて、検出電圧を出力させる
ものである。従って、腕部22、23を駆動させるため
に構成される電極の組み合わせとと、コリオリ力による
起電力を検出するために構成される電極の組み合わせは
それぞれ独立したものとなる。従って、検出電極25側
に駆動電極24からの電界の漏れを低減させて、感度良
く高精度に角速度を検出することができる。
【0036】さらに、図3の腕部22、23のそれぞれ
において、駆動電極24、検出電極25、グランド電極
26及び溝27は、XZ平面に対してほぼ対称になるよ
うに形成されている。すなわち、腕部22、23は、ほ
ぼ上下対称になるように形成されている。これにより、
腕部22、23における検出振動(矢印Y方向の振動)
を安定させることができ、高精度な角速度の検出を行う
ことができる。
【0037】次に、図1乃至図3を参照して角速度検出
装置10の動作例について詳しく説明する。まず、図3
の駆動電極24の振動対の共振周波数に近い周波数を供
給すると、圧電効果により腕部22、23が音叉振動を
開始する。このとき、腕部22、23の振動周波数(共
振周波数)は図2の腕部22、23の長さL及び幅Wに
よって決定する。
【0038】そして、図1の圧電振動子20が軸CLを
中心に矢印θ方向に回転すると、矢印Y方向にコリオリ
力が働く。具体的には、たとえば圧電振動子20の音叉
が開く運動をしている際には、矢印θ1方向の回転が加
えられると、腕部22は矢印Y1方向にゆがみ、腕部2
3は矢印Y2方向にゆがむ。その後、音叉が閉じる運動
をしている際には、腕部22、23はそれぞれ矢印Y2
方向及び矢印Y1方向に戻ろうとする。これにより、腕
部22、23は矢印Y方向に振動し始める。この振動に
より発生する検出電圧が検出電極25から図2の電極パ
ッド34、35を介して差動アンプにノイズ成分を除去
され増幅される。その後、増幅された検出信号は検出回
路41により角速度に換算される。
【0039】上記実施の形態において、腕部22、23
の電極パターンをXZ平面に対してほぼ対称に形成する
ことにより、検出電極25により検出される検出電圧の
ノイズが低減され、検出精度の向上を図ることができ
る。また、2つの腕部22、23の双方で駆動し検出す
るため、駆動の立ち上がり時間を短縮することができる
とともに、2つの腕部22、23の共振周波数をほぼ同
一にすることができる。さらに、腕部22、23を振動
させるための電界の閉ループと角速度を検出するための
電界の閉ループをそれぞれ独立に形成させることによっ
て、駆動電極24から検出電極25への電界の漏れを防
止して、高精度な角速度の検出を行うことができる。
【0040】また、腕部22、23の幅Wと厚さDをそ
れぞれほぼ同一の大きさにして、腕部22、23の断面
形状をほぼ正方形とすることにより、腕部22、23の
駆動電圧による共振周波数と、コリオリ力による共振周
波数をほぼ同一にすることができる。これにより、出力
される検出電圧を最大にして効率よく角速度を検出する
ことができる。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
圧電振動子の第1の電極、第2の電極及び第3の電極の
電極パターンを最適化する事によって、第1の電極と第
2の電極の間で生じる電界の漏れを低減して、検出した
角速度の精度を向上させることができる角速度検出装置
を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の角度検出装置の好ましい実施の形態を
示す概略斜視図。
【図2】本発明の角度検出装置における圧電振動子の好
ましい実施の形態を示す平面図。
【図3】図2の圧電振動子においけるA−A断面を示す
断面図。
【図4】従来の角速度検出装置の一例を示す模式図。
【図5】図4の角度検出装置における腕部の一例を示す
断面図。
【図6】従来の角速度検出装置の別の一例を示す断面
図。
【符号の説明】
10・・・角速度検出装置 11・・・筐体 12・・・ベース 13・・・リード 20・・・圧電振動子 21・・・基部 22、23・・・腕部 22a、23a・・・第1の面 22b、23b・・・第2の面 22c、23c・・・第3の面 22d、23d・・・第4の面 24・・・駆動電極(第2の電極) 25・・・検出電極(第1の電極) 26・・・グランド電極(第3の電極) D・・・腕部の厚さ W・・・腕部の幅

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ほぼ同一形状に形成された複数の腕部を
    有する圧電振動子と、前記圧電振動子を保持するための
    ベースと、前記ベースに取り付けられており、前記圧電
    振動子と電気的に接続されているリードとを有する角速
    度検出装置において、 前記圧電振動子は、 前記腕部が対向する第1の面に形成されてなる第1の電
    極と、 前記腕部における前記第1の面と対向する第2の面に形
    成されてなる第2の電極と、 前記第1の面及び前記第2の面にほぼ垂直な面に形成さ
    れている第3の電極と、 を有しており、 前記第1の電極、前記第2の電極及び前記第3の電極
    は、前記腕部の長手方向と複数の前記腕部の配列方向に
    より形成された平面に対してそれぞれほぼ対称に形成さ
    れてなることを特徴とする角速度検出装置。
  2. 【請求項2】 前記第1の電極は検出電極であって、前
    記第2の電極は前記腕部を振動させるための駆動電極で
    あって、前記第3の電極はグランド電極であることを特
    徴とする請求項1に記載の角速度検出装置。
  3. 【請求項3】 前記第1の電極は複数形成されていて、
    前記複数の第1の電極のうち少なくとも一部は、前記第
    1の面とほぼ直交する面にわたって形成されてなること
    を特徴とする請求項1又は請求項2のいずれかに記載の
    角速度検出装置。
  4. 【請求項4】 前記第2の電極は、前記第2の面とほぼ
    直交する面にわたって形成されてなることを特徴とする
    請求項1から請求項3のいずれかに記載の角速度検出装
    置。
  5. 【請求項5】 前記腕部における幅と厚さは、ほぼ等し
    くなるように形成されてなることを特徴とする請求項1
    から請求項5のいずれかに記載の角速度検出装置。
  6. 【請求項6】 前記圧電振動子の材料は水晶の回転Z板
    からなる請求項1から請求項5のいずれかに記載の角速
    度検出装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011095270A (ja) * 2010-12-27 2011-05-12 Seiko Epson Corp 振動型ジャイロスコープ用測定素子

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