JP2001234956A - ディスクブレーキ用ディスクロータ - Google Patents

ディスクブレーキ用ディスクロータ

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JP2001234956A
JP2001234956A JP2000044153A JP2000044153A JP2001234956A JP 2001234956 A JP2001234956 A JP 2001234956A JP 2000044153 A JP2000044153 A JP 2000044153A JP 2000044153 A JP2000044153 A JP 2000044153A JP 2001234956 A JP2001234956 A JP 2001234956A
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disk
rotor
disc
brake
shape
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JP2000044153A
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English (en)
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Juichi Shibatani
寿一 柴谷
Toshitaka Suga
登志隆 須賀
Takahisa Wada
孝久 和田
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Aisin Takaoka Co Ltd
Aisin Corp
Original Assignee
Aisin Seiki Co Ltd
Aisin Takaoka Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】制動時におけるブレーキ鳴きを効果的に低減す
るディスクブレーキ用ディスクロータを提供すること。 【解決手段】ブレーキパッドを押し付けて制動力を得る
円盤形状の摺動面4を備えた所定厚さのディスク部2
と、ディスク部2に内心的に配され車両のホイールハブ
に連結するための取付穴9を有する円盤状のフランジ部
5を備えるとともにディスク部2とフランジ部5とを連
結する略円筒状の連結部6を備えたハット部3と、から
なるディスクブレーキ用ディスクロータ1において、ハ
ット部3の形状をディスクロータ1の回転軸を含む任意
の平面で切った場合に、平面についてその一方の形状と
他方の形状とを非対称とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディスクブレーキ
用ディスクロータに関し、特に、制動時のブレーキ鳴き
を低減するディスクロータに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の一例に係るディスクロータを図面
を用いて説明する。図4は、従来の一例に係るディスク
ロータであり、(a)は平面図であり、(b)はZ−
Z’間断面図である。ディスクロータ101は車両を制
動させる部品であり、通常は、ブレーキパッド107を
押し付けて制動力を得る円盤形状の摺動面102を備え
た所定厚さのディスク部103と、ディスク部103に
内心的に配され車両のホイールハブに連結される円盤状
のフランジ部104を備えるとともにディスク部103
とフランジ部104とを連結する略円筒状の連結部10
5を備えたハット部106と、からなる構造である。
【0003】通常のディスクロータは、制動時において
ブレーキパッドと摺動面との摩擦によってブレーキ鳴き
が発生しやすい。このため、制動時におけるブレーキ鳴
きを防止した特殊なディスクロータが考案されている
(特開平7−12151号公報等参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】特開平7−12151
号公報に記載のブレーキディスクは、縦壁部に当該縦壁
部の剛性を下げる剛性低下部を設けて、振動モードを変
更させることで、ブレーキ鳴きの低減を図ったものであ
る。このブレーキディスクはロータ摺動面の面直方向の
動きを抑えることに着眼している。しかしながら面内鳴
きはロータ摺動面の周方向(回転方向)の動きも有り、
この方法では効果がない場合がある。
【0005】また、ディスクロータにおける面内鳴きを
防止する手段として、ハット部の剛性を向上させたり、
フィンを延長する等の手段があるが、キャリパとの抵触
が問題となったり、ディスクロータの形状によっては、
効果がない場合がある。
【0006】本発明の目的は、制動時におけるブレーキ
鳴きを効果的に低減するディスクロータを提供すること
である。
【0007】本発明の他の目的は、ブレーキ鳴きを簡単
な構成によって解消できるディスクロータを提供するこ
とである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の視点にお
いては、ブレーキパッドを押し付けて制動力を得る円盤
形状の摺動面を備えた所定厚さのディスク部と、前記デ
ィスク部に内心的に配され車両のホイールハブに連結す
るための取付穴を有する円盤状のフランジ部を備えると
ともに前記ディスク部と前記フランジ部とを連結する略
円筒状の連結部を備えたハット部と、からなるディスク
ブレーキ用ディスクロータにおいて、前記ハット部の形
状を前記ディスクロータの回転軸を含む任意の平面で切
った場合に、前記平面についてその一方の形状と他方の
形状とが非対称であることを特徴とする。
【0009】本発明の第2の視点においては、ブレーキ
パッドを押し付けて制動力を得る円盤形状の摺動面を備
えた所定厚さのディスク部と、前記ディスク部に内心的
に配され車両のホイールハブに連結するための取付穴を
有する円盤状のフランジ部を備えるとともに前記ディス
ク部と前記フランジ部とを連結する略円筒状の連結部を
備えたハット部と、からなるディスクブレーキ用ディス
クロータにおいて、前記ハット部の形状は、前記ディス
クロータの回転軸を含む任意の平面で切った場合に、前
記平面についてその一方の形状と他方の形状とが対称と
なる場合が1であることを特徴とする。
【0010】本発明の第3の視点においては、ブレーキ
パッドを押し付けて制動力を得る円盤形状の摺動面を備
えた所定厚さのディスク部と、前記ディスク部に内心的
に配され車両のホイールハブに連結するための取付穴を
有する円盤状のフランジ部を備えるとともに前記ディス
ク部と前記フランジ部とを連結する略円筒状の連結部を
備えたハット部と、からなるディスクブレーキ用ディス
クロータにおいて、前記ハット部の形状は、前記ディス
クロータの回転軸を含む任意の平面で切った場合に、前
記平面についてその一方の形状と他方の形状とが対称と
なる場合が2回であることを特徴とする。
【0011】本発明の第4の視点においては、ブレーキ
パッドを押し付けて制動力を得る円盤形状の摺動面を備
えた所定厚さのディスク部と、前記ディスク部に内心的
に配され車両のホイールハブに連結するための取付穴を
有する円盤状のフランジ部を備えるとともに前記ディス
ク部と前記フランジ部とを連結する略円筒状の連結部を
備えたハット部と、からなるディスクブレーキ用ディス
クロータにおいて、前記ハット部の形状は、前記ディス
クロータの回転軸を含む任意の平面で切った場合に、前
記平面についてその一方の形状と他方の形状とが対称と
なる場合が3回以上であることを特徴とする。
【0012】また、前記ディスクブレーキ用ディスクロ
ータにおいて、少なくとも前記連結部は、その内周ない
し外周における任意の部分に1以上の切り欠き部を有す
ることが好ましい。
【0013】さらに、前記ディスクブレーキ用ディスク
ロータにおいて、少なくとも前記連結部は、2以上の切
り欠き部がある場合、その各大きさが2種以上であるこ
とが好ましい。
【0014】加えて、前記ディスクブレーキ用ディスク
ロータにおいて、前記フランジ部は、前記切り欠き部に
対応して切り欠かれていないことが好ましい。
【0015】併せて、前記ディスクブレーキ用ディスク
ロータにおいて、前記切り欠き部は、前記連結部を貫通
していることが好ましい。なお、取付穴の剛性に影響し
ないようであれば、前記フランジ部を前記連結部の切り
欠き部に対応させて切り欠いてもよい。
【0016】また、前記ディスクブレーキ用ディスクロ
ータにおいて、前記ハット部の周囲における各切り欠き
部の弧の長さは、1まとまりとして残っている少なくと
も1つの連結部の弧の長さより短いことが好ましい。
【0017】さらに、前記ディスクブレーキ用ディスク
ロータにおいて、少なくとも前記連結部は、その内周な
いし外周における任意の部分に1以上の肉付部を有する
ことが好ましい。
【0018】加えて、前記ディスクブレーキ用ディスク
ロータにおいて、前記連結部は、2以上の肉付部がある
場合、その各大きさが2種以上であることが好ましい。
【0019】併せて、前記ディスクブレーキ用ディスク
ロータにおいて、前記ディスクロータは、回転バランス
がとられていることが好ましい。
【0020】
【発明の実施の形態】本発明の第1の形態として、ブレ
ーキパッドを押し付けて制動力を得る円盤形状の摺動面
を備えた所定厚さのディスク部と、前記ディスク部に内
心的に配され車両のホイールハブに連結するための取付
穴を有する円盤状のフランジ部を備えるとともに前記デ
ィスク部と前記フランジ部とを連結する略円筒状の連結
部を備えたハット部と、からなるディスクブレーキ用デ
ィスクロータにおいて、前記ハット部の形状を前記ディ
スクロータの回転軸を含む任意の平面で切った場合に、
前記平面についてその一方の形状と他方の形状とを非対
称とすることで、ハット部の不均一な切り欠きによって
摺動面とハット部との連結曲げ剛性が変わり、面内鳴き
発生時の摺動部分における定在波である振動が非定在波
化され、振動の発散が抑制されてブレーキ鳴きが防止さ
れる。
【0021】ここで、ハット部の形状をディスクロータ
の回転軸を含む任意の平面で切った場合に、前記平面に
ついてその一方の形状と他方の形状とを非対称にすると
は、ディスクロータを回転軸方向からどのような角度で
切っても、分割された一方のものと他方のもののそれぞ
れの形状が面ないし線対称にない関係にすることをい
う。例えば、2つの異なる大きさの切り欠き部を平行に
しないで連結部に設けた場合が該当する(図1参照)。
なお、これに限定されるものではない。
【0022】本発明の第2の形態として、ディスクブレ
ーキ用ディスクロータにおいて、ハット部の形状を前記
ディスクロータの回転軸を含む任意の平面で切った場合
に、前記平面についてその一方の形状と他方の形状とが
対称となる場合を1とすることで、摺動面とハット部と
の連結曲げ剛性が変わり、面内鳴き発生時の摺動部分に
おける定在波である振動が非定在波化され、振動の発散
が抑制されてブレーキ鳴きが防止される。
【0023】ここで、ハット部の形状を前記ディスクロ
ータの回転軸を含む任意の平面で切った場合に、前記平
面についてその一方の形状と他方の形状とが対称となる
場合を1とするとは、ディスクロータを回転軸方向から
ある角度で切った場合、分割された一方のものと他方の
もののそれぞれの形状が面ないし線対称になる場合が1
つの角度だけの関係にすることをいう。例えば、2つの
同じ大きさの切り欠き部を平行にしないで連結部に設け
た場合が該当する。なお、これに限定されるものではな
い。
【0024】本発明の第3の形態として、ディスクブレ
ーキ用ディスクロータにおいて、ハット部の形状を前記
ディスクロータの回転軸を含む任意の平面で切った場合
に、前記平面についてその一方の形状と他方の形状とが
対称となる場合を2回とすることで、摺動面とハット部
との連結曲げ剛性が変わり、面内鳴き発生時の摺動部分
における定在波である振動が非定在波化され、振動の発
散が抑制されてブレーキ鳴きが防止される。
【0025】ここで、ハット部の形状を前記ディスクロ
ータの回転軸を含む任意の平面で切った場合に、前記平
面についてその一方の形状と他方の形状とが対称となる
場合を2とするとは、ディスクロータを回転軸方向から
ある角度で切った場合、分割された一方のものと他方の
もののそれぞれの形状が面ないし線対称になる場合が2
つの角度だけの関係にすることをいう。例えば、2つの
同じ大きさの切り欠き部を平行にして連結部に設けた場
合が該当する(図2(b)参照)。なお、これに限定さ
れるものではない。
【0026】本発明の第4の形態として、ディスクブレ
ーキ用ディスクロータにおいて、ハット部の形状を前記
ディスクロータの回転軸を含む任意の平面で切った場合
に、前記平面についてその一方の形状と他方の形状とが
対称となる場合を3回以上とすることで、摺動面とハッ
ト部との連結曲げ剛性が変わり、面内鳴き発生時の摺動
部分における定在波である振動が非定在波化され、振動
の発散が抑制されてブレーキ鳴きが防止される。ただ
し、1つのディスクロータに前記のような対称となる場
合があまり多くなると、通常のハット部と変わりがなく
なり面内鳴きの発生を低減するという作用効果がなくな
ってゆく。このため、前記対称となる場合は、6以下で
あることが好ましく、より好ましくは4以下である。
【0027】
【実施例】本発明の実施例を図面を用いて説明する。図
1は、本発明の一実施例に係るディスクブレーキ用ディ
スクロータであり、(a)は平面図であり、(b)はX
−X’間断面図である。これは、ハット部の形状を前記
ディスクロータの回転軸を含む任意の平面で切った場合
に、前記平面についてその一方の形状と他方の形状とが
非対称であるディスクロータ1であり、連結部6からフ
ランジ部5にかけて削り取った大きさの違う2つの切り
欠き部7、8を形成したものである。
【0028】このディスクロータ1は、ソリッド型であ
り、ディスク部2と、ハット部3と、から構成される。
ディスク部2は、ブレーキパッドを押し付けて制動力を
得る円盤形状の摺動面4を備えた所定厚さの部分であ
る。ハット部3は、前記ディスク部2に内心的に配され
車両のホイールハブに連結される円盤状のフランジ部5
を備えるとともに前記ディスク部2と前記フランジ部5
とを連結する略円筒状の連結部6を備え、大きい切り欠
き部7と小さい切り欠き部8とを有する。フランジ部5
は、所定の位置にホイールハブに連結するための取付穴
9を有する。大きい切り欠き部7は、ハット部3の外面
側における連結部6からフランジ部5にかけてホイール
ハブへの取付穴9に影響がないように略半円柱状に削り
取られており、ハット部3の内面側に貫通している。小
さい切り欠き部8は、ハット部3の外面側における連結
部6からフランジ部5にかけてホイールハブへの取付穴
9に影響がないように略半円柱状に削り取られており、
ハット部3の内面側に貫通していない。大きい切り欠き
部7におけるフランジ部5の弦と小さい切り欠き部8に
おけるフランジ部5の弦とからなる角は鋭角でも鈍角で
もよい。
【0029】この実施例のように切り欠き部7、8を設
けたディスクロータ1は、ディスク部2における外周側
端の角部から中心軸に向かうハット部3と摺動面4との
連結部分までの幅が切り欠き部7、8で長く、切り欠き
部7、8のないところで短いので、摺動面4における面
内振動の発生を抑制する。一方、連結部6では大きい切
り欠き部7で空所を有しているとともに小さい切り欠き
部8で外面上の平面部の肉厚が薄くなっているため、連
結部6における面内振動に連動する振動を抑制するの
で、面内鳴きの発生を低減させることができる。これに
よって、ディスクロータ1の振動を減衰(吸収)するこ
とができ、その結果、ブレーキ鳴きを抑えることが可能
である。
【0030】次に、本発明のその他の実施例を図面を用
いて説明する。図2は、本発明の他の実施例に係る対称
型のディスクブレーキ用ディスクロータのパターンにお
ける平面図及び矢印方向の断面図であり、(a)は連結
部の切り欠きパターン、(b)は連結部及びフランジ部
の切り欠きパターン、(c)は連結部外側の肉付けパタ
ーン、(d)は連結部内側の肉付けパターンである。
【0031】図2(a)は、ハット部の形状をディスク
ロータの回転軸を含む任意の平面で切った場合に、前記
平面についてその一方の形状と他方の形状とが対称とな
る場合が2回であるディスクロータのうち連結部6につ
いて2箇所切り欠き部11を有するパターンであり、フ
ランジ部5は切り欠かれていない。図2(b)は、ハッ
ト部の形状を前記ディスクロータの回転軸を含む任意の
平面で切った場合に、前記平面についてその一方の形状
と他方の形状とが対称となる場合が2回であるディスク
ロータのうち連結部6及びフランジ部5について2箇所
略半円柱状の切り欠き部11を有するパターンである。
図2(c)は、ハット部の形状をディスクロータの回転
軸を含む任意の平面で切った場合に、前記平面について
その一方の形状と他方の形状とが対称となる場合が2回
であるディスクロータのうち連結部6の外面に2箇所肉
付部12を有するパターンである。図2(d)は、ハッ
ト部の形状をディスクロータの回転軸を含む任意の平面
で切った場合に、前記平面についてその一方の形状と他
方の形状とが対称となる場合が2回であるディスクロー
タのうち連結部6の内面に2箇所肉付部12を有するパ
ターンである。
【0032】このようなハット部の形状をディスクロー
タの回転軸を含む任意の平面で切った場合に、前記平面
についてその一方の形状と他方の形状とが対称となる場
合が2回であるディスクロータ1は、回転バランスをと
りつつ、摺動面4における面内振動の発生を抑制すると
ともに、連結部6における面内振動に連動する振動を抑
制するので、面内鳴きの発生を低減させることができる
点で有利なものである。すなわち、面内鳴きの発生の低
減と回転バランスとの調和がとれたものである。
【0033】図3は、本発明の他の実施例に係る非対称
型のディスクブレーキ用ディスクロータのパターンにお
ける平面図及び矢印方向の断面図であり、(a)は連結
部の切り欠きパターン、(b)は連結部及びフランジ部
の切り欠きパターン、(c)は連結部外側の肉付けパタ
ーン、(d)は連結部内側の肉付けパターンである。
【0034】図3(a)は、ハット部の形状をディスク
ロータの回転軸を含む任意の平面で切った場合に、前記
平面についてその一方の形状と他方の形状とが非線対称
であるディスクロータのうち連結部6について2箇所切
り欠き部11を有するパターンであり、フランジ部5は
切り欠かれていない。図3(b)は、ハット部の形状を
ディスクロータの回転軸を含む任意の平面で切った場合
に、前記平面についてその一方の形状と他方の形状とが
非対称であるディスクロータのうち連結部6及びフラン
ジ部5について2箇所半円柱状の切り欠き部11を有す
るパターンである。図3(c)は、ハット部の形状をデ
ィスクロータの回転軸を含む任意の平面で切った場合
に、前記平面についてその一方の形状と他方の形状とが
非対称であるディスクロータのうち連結部6の外面に2
箇所肉付部12を有するパターンである。図3(d)
は、ハット部の形状をディスクロータの回転軸を含む任
意の平面で切った場合に、前記平面についてその一方の
形状と他方の形状とが非対称であるディスクロータのう
ち連結部6の内面に2箇所肉付部12を有するパターン
である。
【0035】このようなハット部の形状をディスクロー
タの回転軸を含む任意の平面で切った場合に、前記平面
についてその一方の形状と他方の形状とが非対称である
ディスクブレーキ用ディスクロータは、ハット部の形状
を前記ディスクロータの回転軸を含む任意の平面で切っ
た場合に、前記平面についてその一方の形状と他方の形
状とが対称となる場合が2のものより摺動面における面
内振動の発生を抑制するとともに、連結部における面内
振動に連動する振動を抑制するので、面内鳴きの発生を
より低減させることができる点で有利なものである。な
お、この場合、回転バランスに欠けてしまうが、連結部
の肉厚を調整することでバランスをとることができる。
【0036】なお、連結部の形状は、取付穴に影響がな
ければ円筒形状以外のどのような形状でもよい。
【0037】
【発明の効果】本発明によれば、ブレーキ鳴きの原因と
なるロータの振動を制御することができる。
【0038】また、本発明によれば、摺動面における面
内振動の発生を抑制して、面内鳴きの発生を低減させ、
ブレーキ鳴きを効果的に防止することができる。また、
簡単な構成でブレーキ鳴きを効果的に防止することがで
きる。
【0039】また、本発明によれば、所定の場合には、
回転バランスがとれているので、摺動面における面内振
動の発生を抑制して、面内鳴きの発生を低減させること
ができるとともに、回転軸への影響が軽減させ、ブレー
キ鳴きを有効に防止することができる。つまり回転バラ
ンスとブレーキ鳴き防止との調和が図られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るディスクブレーキ用デ
ィスクロータであり、(a)は平面図であり、(b)は
X−X’間断面図である。
【図2】本発明の他の実施例に係る対称型のディスクブ
レーキ用ディスクロータのパターンにおける平面図及び
矢印方向の断面図であり、(a)は連結部の切り欠きパ
ターン、(b)は連結部及びフランジ部の切り欠きパタ
ーン、(c)は連結部外側の肉付けパターン、(d)は
連結部内側の肉付けパターンである。
【図3】本発明の他の実施例に係る非対称型のディスク
ブレーキ用ディスクロータのパターンにおける平面図及
び矢印方向の断面図であり、(a)は連結部の切り欠き
パターン、(b)は連結部及びフランジ部の切り欠きパ
ターン、(c)は連結部外側の肉付けパターン、(d)
は連結部内側の肉付けパターンである。
【図4】従来の一例に係るディスクロータであり、
(a)は平面図であり、(b)はZ−Z’間断面図であ
る。
【符号の説明】
1 ディスクロータ 2 ディスク部 3 ハット部 4 摺動面 5 フランジ部 6 連結部 7 切り欠き部(大) 8 切り欠き部(小) 9 取付穴 10 連結部分 11 切り欠き部 12 肉付部 101 ディスクロータ 102 摺動面 103 ディスク部 104 フランジ部 105 連結部 106 ハット部 107 ブレーキパッド
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 須賀 登志隆 愛知県刈谷市朝日町2丁目1番地 アイシ ン精機株式会社内 (72)発明者 和田 孝久 愛知県豊田市高丘新町天王1番地 アイシ ン高丘株式会社内 Fターム(参考) 3J058 BA21 CB22 FA01

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ブレーキパッドを押し付けて制動力を得る
    円盤形状の摺動面を備えた所定厚さのディスク部と、 前記ディスク部に内心的に配され車両のホイールハブに
    連結するための取付穴を有する円盤状のフランジ部を備
    えるとともに前記ディスク部と前記フランジ部とを連結
    する略円筒状の連結部を備えたハット部と、からなるデ
    ィスクブレーキ用ディスクロータにおいて、 前記ハット部の形状を前記ディスクロータの回転軸を含
    む任意の平面で切った場合に、前記平面についてその一
    方の形状と他方の形状とが非対称であることを特徴とす
    るディスクブレーキ用ディスクロータ。
  2. 【請求項2】ブレーキパッドを押し付けて制動力を得る
    円盤形状の摺動面を備えた所定厚さのディスク部と、 前記ディスク部に内心的に配され車両のホイールハブに
    連結するための取付穴を有する円盤状のフランジ部を備
    えるとともに前記ディスク部と前記フランジ部とを連結
    する略円筒状の連結部を備えたハット部と、からなるデ
    ィスクブレーキ用ディスクロータにおいて、 前記ハット部の形状は、前記ディスクロータの回転軸を
    含む任意の平面で切った場合に、前記平面についてその
    一方の形状と他方の形状とが対称となる場合が1である
    ことを特徴とするディスクブレーキ用ディスクロータ。
  3. 【請求項3】ブレーキパッドを押し付けて制動力を得る
    円盤形状の摺動面を備えた所定厚さのディスク部と、 前記ディスク部に内心的に配され車両のホイールハブに
    連結するための取付穴を有する円盤状のフランジ部を備
    えるとともに前記ディスク部と前記フランジ部とを連結
    する略円筒状の連結部を備えたハット部と、 からなるディスクブレーキ用ディスクロータにおいて、 前記ハット部の形状は、前記ディスクロータの回転軸を
    含む任意の平面で切った場合に、前記平面についてその
    一方の形状と他方の形状とが対称となる場合が2回であ
    ることを特徴とするディスクブレーキ用ディスクロー
    タ。
  4. 【請求項4】ブレーキパッドを押し付けて制動力を得る
    円盤形状の摺動面を備えた所定厚さのディスク部と、 前記ディスク部に内心的に配され車両のホイールハブに
    連結するための取付穴を有する円盤状のフランジ部を備
    えるとともに前記ディスク部と前記フランジ部とを連結
    する略円筒状の連結部を備えたハット部と、からなるデ
    ィスクブレーキ用ディスクロータにおいて、 前記ハット部の形状は、前記ディスクロータの回転軸を
    含む任意の平面で切った場合に、前記平面についてその
    一方の形状と他方の形状とが対称となる場合が3回以上
    であることを特徴とするディスクブレーキ用ディスクロ
    ータ。
  5. 【請求項5】少なくとも前記連結部は、その内周ないし
    外周における任意の部分に1以上の切り欠き部を有する
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一に記載の
    ディスクブレーキ用ディスクロータ。
  6. 【請求項6】少なくとも前記連結部は、2以上の切り欠
    き部がある場合、その各大きさが2種以上であることを
    特徴とする請求項5記載のディスクブレーキ用ディスク
    ロータ。
  7. 【請求項7】前記フランジ部は、前記切り欠き部に対応
    して切り欠かれていないことを特徴とする請求項5又は
    6記載のディスクブレーキ用ディスクロータ。
  8. 【請求項8】前記フランジ部は、前記切り欠き部に対応
    して切り欠かれていることを特徴とする請求項5又は6
    記載のディスクブレーキ用ディスクロータ。
  9. 【請求項9】前記切り欠き部は、前記連結部を貫通して
    いることを特徴とする請求項5乃至8のいずれか一に記
    載のディスクブレーキ用ディスクロータ。
  10. 【請求項10】前記ハット部の周囲における各切り欠き
    部の弧の長さは、1まとまりとして残っている少なくと
    も1つの連結部の弧の長さより短いことを特徴とする請
    求項5乃至9のいずれか一に記載のディスクブレーキ用
    ディスクロータ。
  11. 【請求項11】少なくとも前記連結部は、その内周ない
    し外周における任意の部分に1以上の肉付部を有するこ
    とを特徴とする請求項1乃至10のいずれか一に記載の
    ディスクブレーキ用ディスクロータ。
  12. 【請求項12】前記連結部は、2以上の肉付部がある場
    合、その各大きさが2種以上であることを特徴とする請
    求項11記載のディスクブレーキ用ディスクロータ。
  13. 【請求項13】前記ディスクロータは、回転バランスが
    とられていることを特徴とする請求項1乃至12のいず
    れか一に記載のディスクブレーキ用ディスクロータ。
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