JP2001233317A - 密封性紙製容器およびその製造方法 - Google Patents

密封性紙製容器およびその製造方法

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JP2001233317A JP2000043710A JP2000043710A JP2001233317A JP 2001233317 A JP2001233317 A JP 2001233317A JP 2000043710 A JP2000043710 A JP 2000043710A JP 2000043710 A JP2000043710 A JP 2000043710A JP 2001233317 A JP2001233317 A JP 2001233317A
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Yasushi Oguma
靖 小熊
Masatoshi Yamamoto
正俊 山本
Hideyuki Oikawa
英之 及川
Akio Yoshikoshi
昭雄 吉越
Toshihiro Takai
俊広 高井
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 食品を収容するための密封性の高い紙製容器
を提供する。 【解決手段】 底部(3)と該底部(3)から立ち上がっ
ている側壁(5、7)を有する紙製容器(1)において、
紙を基材とし、前記底部(3)と側壁(5、7)の各々の
内面と外面において前記紙の基材(2)上にプラスチッ
クフィルム(6)が真空成形または真空成形と圧空成形
を併用した成形方法によって積層接着されていて、さら
に前記側壁(5、7)の上端には外側に折り曲げたフラン
ジ(9)が形成されていて、このフランジ(9)は容器
(1)をシート状の蓋で密封するときの該蓋との接着部
分であり、前記フランジ(9)の上面と下面、および端
面(20)においても前記紙の基材(2)上にプラスチッ
クフィルム(6)が積層接着されていることを特徴とす
る、密封性紙製容器。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主として食品を収
容するための容器であって、密封性、特に水分に対する
耐浸透性の高い紙製容器に関する。
【0002】
【従来の技術】食品用容器の分野において、駅弁などの
固形食材などには古くから紙製の折箱や紙製カートンが
使用されている。しかし、汁やタレを含む食品や水分の
多い食品、あるいは電子レンジ対応食品を収容するため
に用いられているものは、耐浸透性の高いプラスチック
容器や紙製カートンとプラスチックの内容器を組み合わ
せたものが一般的である。このようなプラスチック容器
はゴミ問題や環境ホルモンなどの環境問題を生み出し、
そのため紙製の容器が見直される傾向にある。
【0003】汁やタレを含む食品を収容する容器とし
て、紙カップのように紙の基材の内面に樹脂をラミネー
トしたものも一般的であり、紙皿のようなものもある。
しかし、トレー状や椀状の紙製容器で汁やタレを含む食
品や半固形状の食品を収容したときの密封性や水分に対
する耐浸透性の高いものはほとんど実用化されておら
ず、特に箱型の紙製容器について密封性の完全なものは
提供されていない。具体的には、この種の紙製容器とし
ては、単純に紙だけでプレス成形またはモールド成形
し、ある程度の耐水性をもたせたトレーやプレート、あ
るいは、紙の内面に熱可塑性樹脂を予め積層したものを
ボウル型にプレス成形したものがよく知られている。ま
た、紙の基材の内面側にプラスチックフィルムを真空あ
るいは圧空で引き込んで加熱成形し、それらを一体化し
たものも提案されている。そのようなプラスチックフィ
ルムを積層させた紙製容器は、実公昭54−42830
号公報、特開平4−70322号公報、特開平10−1
01055号公報、特開平10−101056号公報、
特開平10−114327号公報などに開示されてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記各公報に開示され
た先行技術のものにおいては、紙の基材の内面側にだけ
プラスチックフィルムを被覆している。そのため、容器
に内容物を充填してシート状の蓋で密封した後、加熱殺
菌を行う場合には、この工程で著しい変形が生じたり、
容器の上面に設けたフランジが立ち上がってしまい、密
封性が損なわれる恐れがあった。それによって外観上の
商品価値も下がってしまう。また耐浸透性があまり高く
ないため、水分を多量に含む食材を収容した場合には、
液が容器の外に染み出してしまうことがあった。また、
これらの容器はいずれも深さの浅いものばかりであり、
中に収容する食材の量または種類が制限され、深い容器
を必要とする場合はプラスチック容器を用いるしかなか
った。そのため、形状にバリエーションをもたせること
ができ、密封性や水分に対する耐浸透性が高く、高機能
な紙製容器が望まれている。
【0005】これに対して、本願の出願人のうちの一部
は先に特願平11−291023号において、紙を基材
とするトレー状の容器であって、底部と側壁の各々の内
面と外面において紙の基材上にプラスチックフィルムが
真空成形または真空成形と圧空成形を併用した成形方法
によって積層接着されている容器を提供した。この容器
は従来のものよりも密封性が高いので内容物の保存性が
高く、変形も少ないので強度も高い。しかし、この容器
の側壁の上端に形成したフランジの端面には実質的にプ
ラスチックフィルムが存在せず、紙の基材が露出してい
る。そのため、容器への食品の充填工程や殺菌工程での
設定条件によっては端面から水分が浸透して、フランジ
の立ち上がりや側壁の膨れが生じ、強度が低下する場合
があることがわかった。
【0006】従って、本発明の目的は、密封性と水分に
対する耐浸透性が高く、加熱殺菌工程で変形が生じず、
多くの種類の食材に対応できるように十分な深さを有す
る紙製容器を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明によれば、底部と該底部から立ち上がってい
る側壁を有する紙製容器であって、紙を基材とし、前記
底部と側壁の各々の内面と外面において前記紙の基材上
にプラスチックフィルムが真空成形または真空成形と圧
空成形を併用した成形方法によって積層接着されてい
て、さらに前記側壁の上端には外側に折り曲げたフラン
ジが形成されていて、このフランジは容器をシート状の
蓋で密封するときの該蓋との接着部分であり、前記フラ
ンジの上面と下面、および端面においても前記紙の基材
上にプラスチックフィルムが積層接着されていることを
特徴とする、密封性紙製容器が提供される。
【0008】また、この紙製容器の製造方法は下記の工
程からなる: (a)底部、該底部から立ち上がっている側壁、および
前記側壁の上端において外側に折り曲げたフランジを有
する紙の基材からなる成形体を用意し、この成形体をそ
の底部が下になるように雌型の中に収める工程: (b)加熱し軟化したプラスチックフィルムに前記雌型
の上方を接近させ、真空成形または真空成形と圧空成形
を併用して前記紙の成形体の内面と前記フィルムの間に
ある空気を雌型の下方から吸引してフィルムを引き込む
ことによって、前記紙の成形体の内面全体と前記フラン
ジの上面、または上面と端面にフィルムを積層接着させ
る工程: (c)前記フランジの上面または端部において前記プラ
スチックフィルムに微少な開口部分または切除した部分
を形成し、それによってこの開口部分または切除した部
分において前記紙の基材を露出させる工程: (d)前記紙の成形体を反転させてその底部が上になる
ように雄型の上に被せる工程: (e)加熱し軟化したプラスチックフィルムに前記雄型
の上方を接近させ、真空成形または真空成形と圧空成形
を併用して前記紙の成形体の外面と前記フィルムの間に
ある空気を雄型の下方から吸引してフィルムを引き込む
ことによって、前記紙の成形体の外面全体にフィルムを
積層接着させ、それとともに前記フランジの下面、また
は下面と端面にフィルムを積層接着させる工程: (f)フィルムを積層接着させた前記紙の成形体を雄型
から取り出す工程:および (g)前記フランジの端面から外にはみ出した前記フィ
ルムの縁部分の余分な部分をカットしてトリミングする
工程。
【0009】本発明の紙製容器の基材すなわち成形体
は、典型的には、一枚の紙のブランクシートを折って組
み立てることによってトレー状に成形された容器であ
る。しかし、この基材は、そのようなものに限らず、プ
レス成形によって製造された紙皿のようなものやモール
ド成形によって製造された継ぎ目のないトレー状や椀状
のものでもよい。特に椀状の容器の場合は、基材の紙を
パルプモールド成形によって製造するのが好ましい。す
なわち本発明は、底部とこの底部から立ち上がっている
側壁、および側壁の上端において外側に折り曲げて形成
したフランジとを有するあらゆるタイプの容器に適用す
ることができる。
【0010】容器に食材を充填した後、シート状の蓋を
フランジと接着させることによって、容器を密封するこ
とができる。この場合、容器の底部と側壁の内外面のみ
ならず、フランジの上面と下面、さらにはフランジの端
面においても紙の基材上にプラスチックフィルムが積層
接着され被覆されている。従って、容器の水分に対する
耐浸透性が極めて高い。本発明において「密封性が高
い」という言葉は、容器自体が水分に対する耐浸透性が
高いということと、容器をシート状の蓋で密閉したとき
の密封性が高いということの両方の意味を有する。
【0011】紙の成形体の内面とフランジの上面にプラ
スチックフィルムを積層接着した後のフランジの上面ま
たは端部においては、プラスチックフィルムが微少に開
口した部分または切除された部分が存在し、これらの欠
損部分においては紙の基材が露出している。紙の成形体
すなわち容器が箱型のものである場合、この開口または
切除部分はフランジのコーナー部に存在するのが好まし
い。開口部分は例えばスリット状あるいは点状であり、
紙の成形体の外面全体にフィルムを積層接着させる工程
における吸引空気の通路として重要である。紙の基材の
内面全体とフランジの上面(あるいはさらにフランジの
端面)へのフィルムの積層接着工程が終了した後、フィ
ルムの微少部分を切開、穿孔、または切除することによ
って紙の基材を露出させる。この露出部分は、フランジ
の部分を含む紙の基材の外面全体にフィルムを積層接着
させた後に、その部分のフィルムを加熱溶融させるか、
溶融したフィルム材を塗布するなどして塞いでも良い。
【0012】本発明の紙製容器は、従来は紙を基材とす
る容器の内面にだけプラスチックフィルムが積層接着さ
れていたのに対して、その密封性を高めるためにさらに
外面にもプラスチックフィルムを積層接着することを単
に創案したというものではない。内面と外面の両方にフ
ィルムを積層接着することが困難であったために、この
ような構造の容器はこれまで提供され得なかった。本願
発明者は多くの検討と実験を重ねた末に紙の基材の内外
面のみならず端面にもプラスチックフィルムを真空・圧
空成形によって積層接着する方法を初めて見いだし、本
発明の容器を実現することに成功した。
【0013】
【発明の実施の形態】図面を参照して、本発明の好まし
い実施態様を説明する。図1は、本発明に係る典型的な
箱型トレー状の紙製容器を示す斜視図である。このトレ
ー状容器(1)は基材である1枚の紙のブランクシート
を折って組み立てたもので、矩形の底部(3)とこの底
部から立ち上がっている二組の対面する側壁(5、7)を
有し、上面が開口している箱型のものである。側壁
(5、7)は底部(3)と接する下部から上部へ向かって
外側にわずかに傾斜している。これにより、下積み容器
内に上積み容器を挿入することが可能となり、多数の容
器を積み重ねることができる。側壁(5、7)の上端には
外側に平行に折り曲げたフランジ(9)が形成されてい
る。容器(1)に食材を充填した後、シート状の蓋(図
示せず)をフランジ(9)と接着させることによって容
器を密封する。小さい方の側壁(7)のコーナー部外面
には隣接する側壁(5、7)どうしを重ね合わせた部分
(11)(以下、この部分をフラップという)が設けられ
ていて、このフラップ(11)で側壁(5、7)どうしを接
着することによって、容器(1)の箱型形状が保たれ
る。(10)はコーナー部における紙の突き合わせ部分で
ある。
【0014】図2は、本発明に係る別のトレー状の紙製
容器を示す斜視図である。これにおいては、一組の対面
する側壁(5)は平面で構成されているが、他方の対面
する側壁(7)は湾曲面で構成されている。この容器も
1枚の紙のブランクシートから製造することができる
が、フラップ(11)は平面で構成された側壁(5)の外
面に設けられている。
【0015】図1および図2に示す容器において、紙は
坪量が150〜500g/m2のものであるのが好ましい。
坪量が150g/m2未満であると、成形された容器の強度
が弱く、変形する恐れがある。特に、容器に内容物を入
れてシートで蓋をしたときにフランジが歪んだり持ち上
がってしまうことがあり、密封性が損なわれてしまう。
坪量が500g/m2を超えると、紙の基材を折り込み成形
する際に成形しにくく、コーナー部分では隙間が大きく
開いてしまいフィルムにピンホールが発生しやすいた
め、成形された容器の密封性が低下してしまう。
【0016】図3は、本発明に係る椀状の紙製容器を示
す斜視図である。この容器(1)はパルプモールド成形
によって製造されたもので、円形の底部(3)とこの底
部から立ち上がっている側壁(5)を有し、側壁(5)の
上端には外側に平行に折り曲げたフランジ(9)が形成
されている。容器(1)に食材を充填した後、シート状
の蓋(図示せず)をフランジ(9)と接着させることに
よって容器を密封する。この容器の紙の基材の厚さは例
えば約0.8mmであり、坪量は例えば8.8g/1カップ
である。図3においては円形の椀状容器が示されている
が、楕円形の椀状容器であってもよい。
【0017】椀状の容器における紙の基材としては、通
常のパルプモールド成形によって製造されたものを用い
ることができる。基材の原料としては、パルプモールド
成形において一般的に用いられる木材パルプに限らず、
リサイクル法では紙の分類に当てはまらない葦やケナフ
等の1年草のものも含まれる。
【0018】パルプモールド成形は一般的にあらゆる形
状に成形できることが特徴であり、折って組み立てる成
形品ではむずかしい椀状にも成形することができる。ま
た、つなぎ合わせの部分がないために凹凸がなく、内面
が滑らかな仕上がりになる。従って、真空圧空成形時に
フィルムが均一に引かれ易いためにピンホールが発生し
にくく、その分、より深い形状にしても安定性を保つこ
とができる。また、一体成形であるため、つなぎの部分
を接着させる糊などを使用する必要がなく、組み立てる
ものに比べて工程が一つ少なくて済む。フランジ部も一
体的に成形されるため、しっかりした仕上がりとなる。
さらにフランジ部の上面もパルプモールド成形時に金型
の形状に沿わせて成形されるため、組み立てる成形品と
異なり、平坦に仕上がり易く、従って、フィルムの積層
接着後のフランジ部におけるシール性が高い。
【0019】図1、図2および図3の容器(1)におい
てはさらに、底部(3)と側壁(5、7)の内面と外面、
およびフランジ(9)の上面と下面および端面の全ての
部分(ただし吸引空気の通路として形成されたフィルム
の開口部分または切除部分を除く)において、紙からな
る基材の上にプラスチックフィルム(6)が真空成形ま
たは真空成形と圧空成形を併用した成形方法によって積
層接着されている。プラスチックフィルムとしては、一
般的なポリオレフィン系樹脂を用いることができるが、
熱可塑性樹脂としてポリエチレン樹脂、ポリプロピレン
樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ABS
樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂なども使用可能
である。その中でも、使用時における耐熱性があり、真
空成形適性が良く、価格的にも採算の合う樹脂でなけれ
ばならない点から、ポリプロピレンが最も好ましい。積
層接着する前のフィルムとして、例えば100〜500
μmの厚さのものを用いる。
【0020】紙へのフィルム(6)の接着性を高めるた
めに、フィルムの接着面に接着性のある層を配置するの
が好ましく、例えば低温シール性のあるフィルム層をベ
ースフィルムの上に貼り合わせて一体にした複層のプラ
スチックフィルムを用いる。ポリプロピレンのベースフ
ィルムに接着層としてエチレン−アクリル酸共重合樹脂
(EAA)またはエチレン−メタクリル酸共重合樹脂
(EMAA)を貼り合わせたものを用いることができ
る。接着層を設けた容器の断面を図4に示す。内側から
外側に向かって、紙の基材(2)、接着層(4)、プラス
チックフィルム(6)が積層されている。フランジ(9)
の端面(20)も接着層(4)とプラスチックフィルム
(6)によって覆われている。図に示された各部の寸法
の比率は必ずしも実際とは一致しない。実際には、例え
ば紙の基材(2)の厚さは0.33mm程度であり、フィル
ム(6)と接着層(4)を合わせた厚さは100〜200
μm程度である。
【0021】図1の容器(1)を組み立てるための紙の
ブランクシートの展開図を図5に示す。このブランクシ
ートは実線で示す外縁で画された一枚の板紙であり、一
点鎖線で示すラインを折り曲げることによって容器
(1)が組み立てられる。略二等辺三角形の四つのフラ
ップ(11)は大きい方の側壁(5)に付設されていて、
この部分を小さい方の側壁(7)の外面に接着する。逆
に、フラップ(11)を小さい方の側壁(7)に付設し
て、この部分を大きい方の側壁(5)の外面に接着する
ようにしても良い。ブランクシートの構成の別の実施態
様を図6に示す。この場合、フラップ(11)は隣接する
側壁(5、7)の両者の間に二つの略二等辺三角形のもの
が接続した状態で設けられている。一点鎖線で示すライ
ンで折り畳むことによって容器(1)が組み立てられる
が、この場合もフラップ(11)を側壁(5)または(7)
の外面に接着する。フラップ(11)を側壁の内面ではな
く外面に配置する理由は、それによって容器(1)の内
面全体において段差がなく平坦になるため、フィルムが
内面のコーナー部分までぴったりと密着し、ピンホール
の発生も防げるためである。紙の基材に対するフィルム
の密着性ひいては容器の密封性は、容器の外面よりも内
面において重要である。
【0022】紙製容器の内面または外面にフィルムを積
層接着させるための加工性は、容器の深さとフィルムの
展性に大きく係わり、容器の深さは展開倍率と言い換え
ることができる。ここで、展開倍率とは、容器の内側の
総面積を上部開口部の面積で割った値をいう。加工の限
界は自ずと、可能な展開倍率にかかってくる。従来のト
レー状容器の展開倍率は1.5程度であったが、本発明
のトレー状容器においては展開倍率を3.0程度までに
することができる。その第一の理由は、フラップが側壁
の外面に配置されていることである。それによって容器
の内壁面全体が平坦な面で構成されていて凹凸が存在し
ない。そのため、フィルムを積層接着させる際にフィル
ムが均一に延伸されやすいので、フィルムにピンホール
が発生しにくく、ひいては、容器をより深い形状のもの
にすることができる。第二の理由は、ブランクシートを
組み立てる際に、フラップを側壁の外面にしっかりと接
着させていることである。そのため、フィルムを積層接
着させる際に紙の組み立て体がふらつかずに安定してい
て、フィルムが均一に延伸されやすい。従って、容器を
より深い形状のものにすることができる。一方、フィル
ムを容器の内面に積層させた従来のこの種の容器の製造
工程においては、ブランクシートを組み立てると同時に
フィルムの積層を行うという簡便な方式がとられてお
り、紙の組み立て体がふらつきやすく、ピンホールが発
生しやすかった。
【0023】容器に収容する食材の種類や量によっては
展開倍率を1.2未満にする場合もあるが、実用的な範
囲は1.2〜3.0である。展開倍率が3.0を超える
と、容器内面側または外面側での真空と圧空を併用した
プラスチックフィルムの積層接着時にフィルムが大きく
延伸されるためフィルムにピンホールが発生する恐れが
あり、容器の密封性が損なわれてしまう。また容器の強
度が不足し、加熱殺菌工程や流通時などに容器が変形す
る可能性もある。
【0024】実験によれば、例えば展開倍率が2.27
の容器に積層接着する前のフィルムの厚さが280μm
の場合、容器の内面に積層接着した後のフィルムの厚さ
は、底部の中心で130μm、底部の周辺で85μm、
側壁の上部で185μm、側壁の中間部で135μm、
側壁の下部で85μm、フランジで270μmとなっ
た。すなわち、底部と側壁の接合部であるコーナー部で
フィルムが最も大きく延伸される。この位置でピンホー
ルが発生しないように、積層接着の前後のフィルムの厚
さを考慮しなくてはならない。一方、積層接着する前の
厚さが200μmのフィルムを容器の外面に積層接着し
た後のフィルムの厚さは、底部の中心で175μm、底
部の周辺で180μm、側壁の上部で75μm、側壁の
中間部で130μm、側壁の下部で170μm、フラン
ジで70μmとなった。従って、容器の外面に積層接着
したフィルムはフランジにおいて最も大きく延伸され
る。
【0025】図1、図2、図5および図6に示すよう
に、隣接するフランジ(9、9)のコーナー部分での端面
は、紙のブランクシートを組み立てたときにこれらの端
面どうしが重なり合わずに突き合わせになるような形状
に切除されている。このようにすることによって、フィ
ルムを積層接着した容器のコーナー部分でフランジに段
差がなく平坦になるので、シート状の蓋との密着性が良
く、ひいては容器の密封性が高い。端面どうしを重ね合
わせなくても、隣接するフランジどうしはフィルムによ
って接続されているので、コーナー部分での必要な強度
は保持されている。特に、これらの実施例の場合、隣接
するフランジの端面どうしは45°の角度をもって突き
合わせになるように切除されている。このようにするこ
とによって、フランジにかかる力を均等に分散させ、フ
ランジの変形と容器全体の変形を防ぐことができる。さ
らに、この突き合わせ部分と一致する位置においてフィ
ルムを開口または切除することによって、真空・圧空成
形を効率良く実施することができる。
【0026】次に、本発明の紙製容器の製造工程を説明
する。まず、図7に示すように、上で説明した紙の基材
からなるトレー状あるいは椀状の成形体(2)を用意
し、金属製の雌型(15)の中にセットする。雌型(15)
の底の部分には直径0.3〜0.5mm程度の吸引孔(17)
が成形体(2)の底部の外周部と一致する位置に、例え
ば14個設けられている。加熱し軟化したプラスチック
フィルム(6)を、その端部をクランプ(16)で固定し
た状態にしておく。フィルム(6)に向かって雌型(1
5)を上昇させ、両者が近接したら、真空成形または真
空成形と圧空成形を併用して成形体(2)の内面とフィ
ルム(6)の間にある空気を吸引孔(17)から吸引して
フィルム(6)を引き込む。それによって、成形体(2)
の内面全体とフランジ(9)の上面にフィルム(6)を積
層接着させる。このときフランジ(9)の端面(20)に
もフィルム(6)がある程度は接着すると考えられる
が、完全に接着するのではなく、端面(20)にフィルム
(6)がまとわり付くような状態になる場合が多い。図
面において、白抜きの矢印は空気の加圧方向を表し、点
線の矢印は吸引空気の流れを表す。図1および図2に示
すトレー状の容器の場合、空気は紙の内部と紙の突き合
わせ部分(10)の端面(すなわち、突き合わせになって
いる紙と紙の隙間)を通って吸引孔(17)に流れ込む。
図3に示すモールド成形した容器の場合、空気は紙の内
部を通って吸引孔(17)に流れ込む。次いで、トムソン
刃を用いて、フィルム(6)の縁部分がフランジ(9)の
端面(20)から2mm程度突出するようにフィルム(6)
をカットする。
【0027】次に、成形体(2)を雌型(15)から取り
出し、あるいは雌型(15)にセットしたままで、フラン
ジ(9)の上面または端部においてプラスチックフィル
ム(6)の微少部分を開口させるかまたは切除し、それ
によってこれらの欠損部分において紙の成形体(2)を
露出させる。例えば図8に示すように、カッター、例え
ばトムソン刃を用いて、4つのコーナー部における紙の
突き合わせ部分(10)においてフィルム(6)の端部を
スリット状に切開する((21)が切開部分)。この場
合、フィルム(6)が成形体(2)から外にはみ出した部
分のみを切開しても良いし、あるいははみ出した部分の
みならず、成形体(2)と重なっている部分まで延長し
て切開しても良い。切開部分(21)の長さは2〜5mm程
度とする。図9に示すように、一方のフランジ(9)の
長手方向に対して90°の角度で突き合わせ部分(10)
を形成しても良く、この場合も図8と同様にコーナー部
の屈曲部分でフィルム(6)の端部をスリット状に切開
することができ、このやり方がトムソン刃などの装置の
設定上から好都合であるが、あるいは、突き合わせ部分
(10)と一致する位置でフィルム(6)の端部をスリッ
ト状に切開してもよい。あるいは、図10に示すよう
に、コーナー部でフィルム(6)の端部を紙の成形体
(2)とともに直線状に切除して、紙の端面(20)がこ
の切除部分(21)で完全に露出するようにする。この場
合の紙の端面(20)の露出部分の長さは0.3〜0.5mm
程度とする。
【0028】図8と図9に示すようなスリット状の切開
部分(21)を形成する加工工程を図11に示す。(A)
はスリット加工する前を示し、(B)はスリット加工し
た直後の状態を示す。フィルム(6)を接着させた成形
体(2)を雌型(15)にセットした状態で、フィルム
(6)の端部に向けてトムソン刃(22)を下降させてフ
ィルムを切開する。(25)はトムソン刃を受ける位置に
装着されたラバーであり、(27)はスプリングである。
【0029】あるいは、図12または図13に示すよう
に、ニードルを用いて、フィルム(6)を基材の紙とと
もに点状に穿孔することによって紙の突き合わせ部分
(10)の端面あるいは内部を露出させる。この場合、円
形の孔(21)の直径は約50μm以上とする。点状の孔
は紙を貫通しても良いし、あるいは紙の途中の深さまで
穿孔しても良い。この孔はフランジ(9)の外側寄りの
位置に形成するのが好ましいが、中央部分に形成しても
よい。点状の孔(21)を形成する加工工程を図14に示
す。(A)はニードル(24)で穿孔する前を示し、
(B)はニードル(24)を下降させて穿孔した直後の状
態を示す。
【0030】図3に示す椀状の容器についても、図11
あるいは図14に示すのと同様の装置を用いて、フラン
ジ(9)の上面または端部においてプラスチックフィル
ム(6)の微少部分を開口させるかまたは切除して紙の
成形体(2)を露出させることができる。
【0031】次いで、図15に示すように、内面にフィ
ルム(6)が接着した成形体(2)を反転させて、底部
(3)が上になるように雄型(23)の上に被せる。雄型
(23)にも直径0.3〜0.5mm程度の吸引孔(17)が例
えば14個設けられていて、成形体(2)のフランジ
(9)の付近で、かつ開口(21)と一致しない位置にこ
の吸引孔(17)が設けられている。吸引孔(17)と開口
(21)の位置が一致すると、フランジ(9)の上面(図
15においては下面)に既に接着しているフィルム
(6)が吸引力によって引き剥がされるおそれがある。
図7と同様に、加熱し軟化したプラスチックフィルム
(6)を、その端部をクランプで固定した状態にしてお
く。フィルム(6)に向かって雄型(23)を上昇させ、
両者が近接したら、真空成形または真空成形と圧空成形
を併用して成形体(2)の外面とフィルム(6)の間にあ
る空気を吸引孔(17)から吸引してフィルム(6)を引
き込む。空気は紙の内部と下にあるフィルム(6)の開
口または切除部分(21)を通って吸引孔(17)に流れ込
む。それによって、成形体(2)の外面全体とフランジ
(9)の下面(図15においては上面)にフィルム(6)
を積層接着させる。このとき、フィルム(6)はフラン
ジ(9)の端面(20)をも完全に覆って積層接着する。
【0032】図16は図15に対応する平面図であり、
雄型(23)の上に成形体(2)を6個セットした状態を
示す。(18)は吸引孔(17)の出口であり、雄型(23)
の側面に設けられている。このように成形体(2)を複
数個まとめてセットすることによってフィルムの積層接
着工程を大量処理することができる。このようなセット
の仕方は、図7に示した、成形体(2)の内面にフィル
ムを積層接着する工程についても当然適用することがで
きる。また、このようなセットの仕方は、図11および
図14に示した、フィルムに開口部分または切除部分を
形成する工程についても適用することができる。例え
ば、雌型(15)にセットした隣り合う4個の成形体
(2)のコーナー部分が集中している位置(図16にお
ける(29)の位置)に十字形のトムソン刃(22)を押圧
することによって、4個の成形体のフィルム(6)に一
度に切開部分(21)を形成することができる。
【0033】最後に、成形体(2)の内外面に積層接着
させたフィルム(6)の縁部分の余分な部分をカットし
てトリミングし、成形体(2)を雄型(23)から取り出
す。このようにして完成した容器においては、フィルム
(6)の縁部分がフランジ(9)の端面(20)から例えば
2mm程度突出している。さらに、フィルムの開口または
切除部分(21)が容器の密封性に影響を及ぼす可能性が
ある場合、あるいは容器の強度に影響を及ぼす可能性が
ある場合は、開口または切除部分(21)の回りのフィル
ムを遠赤外線ヒーターなどを用いて加熱溶融させるか、
溶融したフィルム材を塗布するなどして開口または切除
部分(21)を塞いでも良い。
【0034】図1および図2に示す箱型トレー状の容器
において、フィルムの開口または切除部分(21)をフラ
ンジ(9)のコーナー部ではなく直線部に形成しても紙
の成形体の外面へのフィルムの積層接着工程を実施する
ことは可能であるが、コーナー部に形成するのが好まし
い。その理由は、コーナー部に紙の基材の突き合わせ部
分(10)がある場合はそれと一致する位置に開口または
切除部分(21)を設けることによって真空・圧空成形を
効率良く行うことができること、コーナー部に開口また
は切除部分(21)を設けても容器の強度にはさほど影響
を与えないこと、容器の外観を比較的損なわない位置で
もあること、また図16の説明で触れたように、コーナ
ー部に開口または切除部分(21)を設ける作業は大量生
産に適していること、等である。また、上の例では4つ
のコーナー部に開口または切除部分(21)を設けること
としたが、相対するコーナー部の2箇所以上に設ければ
真空・圧空成形を行うことが可能である。
【0035】
【実施例】紙製容器の製造 新富士製紙(株)製 285g/m2の原紙を一般的なトム
ソン刃を備えた打ち抜き機を用いてカットし、図5に示
す形状のブランクシートを作成した。このブランクシー
トの長さ寸法は、底部が68×102mm、小さい方の側
壁の上辺が80mmで大きい方の側壁の上辺は114mm、
高さが37mm、フランジの幅が11mmであった。このブ
ランクシートを折り目に沿って折ることによって容器の
成形体を組み立てた。その際、フラップの内側に一般的
な耐熱性のある糊を付け、フラップを側壁の外面に配置
して接着させた。隣接するフランジのコーナー部の端面
を45°の角度で突き合わせた。得られた成形体の展開
倍率は2.27である。
【0036】このトレー状の紙製容器の成形体を真空・
圧空成形装置内の雌型に収めた。雌型の底には、成形体
の底部の外周部分と一致する位置に、直径0.5mmの吸
引孔が設けられている。雌型の上部のヒーターゾーン
に、成形体のフランジの外縁よりもやや大きい厚さ25
0μmの無延伸ポリプロピレン(CPP)フィルムを配
置した。CPPフィルムの成形体と接着させる側には厚
さ30μmのエチレン−メタクリル酸共重合樹脂(EM
AA)のフィルムが予め貼り合わされている。このCP
Pフィルム全体を165℃に均一に加熱して軟化させ
た。
【0037】成形体を収容した雌型をフィルムに向けて
上昇させて、両者が近接したときに成形体の内側を雌型
を介して真空状態に2秒間置いて、成形体の内側とフィ
ルムの間にある空気を吸引孔から吸引し、フィルムを成
形体の内面およびフランジの上面に均一に密着させた。
フランジ端部からはみ出して余ったフィルムを、その縁
部分がフランジの紙の端面から2mmはみ出すようにフラ
ンジの外縁に沿って切断した。
【0038】成形体を雌型にセットしたままで、フラン
ジの4つのコーナー部における紙の突き合わせ部分にお
いて、フィルムが成形体からはみ出した部分をトムソン
刃を用いてスリット状に切開し、成形体の端面を露出さ
せた。スリットの長さは2mmとした。
【0039】成形体を雌型から取り出して反転させ、真
空・圧空成形装置内に配置した雄型に被せた。雄型に
は、成形体のフランジのコーナー部と一致する位置にお
いて、コーナー部の幅のほぼ中央部に直径0.5mmの吸
引孔が設けられている。雄型の上部のヒーターゾーン
に、成形体のフランジの外縁よりもやや大きい厚さ17
0μmのCPPフィルムを配置した。CPPフィルムの
成形体と接着させる側には厚さ30μmのEMAAフィ
ルムが予め貼り合わされている。フィルム全体を165
℃に均一に加熱して軟化させた。
【0040】成形体を収容した雄型をフィルムに向けて
上昇させて、両者が近接したときに成形体の外側を雄型
を介して真空状態に2秒間置いて、成形体の外側とフィ
ルムの間にある空気を吸引孔から吸引し、フィルムを成
形体の外面およびフランジの下面と端面に均一に密着さ
せた。成形体を雄型から取り出し、フランジ端部からは
み出して余ったフィルムを切断した。ただし、フィルム
の外縁がフランジ端部から均一に2mmはみ出すようにし
て、成形体が内外面のフィルムによって完全に密封され
るようにした。
【0041】容器の密封性の確認試験 上記のようにして作製された容器に内容物を充填し、そ
の密封性を確認するために、容器の内面だけにフィルム
を積層接着したものとの比較実験を行った。 (容器の積層構造) 本発明の容器:内面フィルム厚さ280μm/紙285
g/m2/外面フィルム厚さ200μm 対照の容器:内面フィルム厚さ280μm/紙285g/
m2/外面ニス(OP)(フィルム厚さは積層接着する前
のものである)
【0042】(実験手順)両方の容器に対象となる内容
物(果実ゼリー、プリン、ジャム)をそれぞれ充填し、
容器の上面に複合フィルム(ナイロン/CPP)をヒー
トシールによって熱接着して容器を密封し、各々の内容
物に合わせた下記の殺菌工程を施した。 果実ゼリー:85℃×15分間スチーム加熱 プリン:80℃×10分間スチーム加熱 ジャム:90℃×20分間スチーム加熱 内容物が室温程度まで冷却した後、容器の変形度合い
と、容器外面に現れたスチーム加熱による水分の滲みを
観察した。その後、内容物を充填したままの容器を25
℃で7日間貯蔵し、充填直後と貯蔵後でのpHの変化と
内容物の色調の変化を測定した。
【0043】(測定方法) (1)容器の変形について フランジの立ち上がり状態の評価:水平〜30°のとき
→○、30°を超えるとき→×。 側壁の膨れ:容器そのものの形状が変化してしまう変形
を×とし、微少な変形は○とする。 (2)容器外面への滲みについて 容器外面の全体で水分の滲みが見られたものを×とし、
滲みが無いものを○とした。 (3)pHの変化について (株)堀場製作所製のpHメーター、F-8AT型(電
極#6327)を用いて内容物のpHを測定した。 (4)色調の変化について 日本電色(株)製・分光式色差計、SZ-Σ90を用い
て内容物の色調を測定した。L(明度)、a、b(色度
座標、a:赤−緑、b:黄−青)とΔE(色差)値を算
出した。ΔEは基準値(殺菌後の色調)と各測定値の距
離、すなわち基準値との色調差を表している。測定結果
を下の表1に示す。
【0044】
【表1】
【0045】表1に示す通り、本発明の容器について
は、密封性の点において、対照容器とは明らかな差異が
生じた。
【0046】
【発明の効果】本発明の紙製容器においては、内面と外
面、さらにはフランジの端面がプラスチックフィルムで
被覆されているので密封性が高い。そのため、内容物が
容器の壁面に滲みることがなく、外面に結露などがあっ
て水濡れしても強度を保つことができる。また、内容物
に対する保存性も極めて高い。
【0047】本発明の容器によって、現在、瓶入り容器
で販売されている海苔佃煮、なめたけ、ピクルス、メン
マ等の、充填温度または殺菌温度が90℃以下の食品
を、紙製容器に入れて販売することが可能と考えられ
る。さらに、プラスチックフィルムに酸素バリヤー層を
付加すれば、味噌、米飯等にも適用可能と考えられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る典型的なトレー状の紙製容器を示
す斜視図である。
【図2】本発明に係る別のトレー状の紙製容器を示す斜
視図である。
【図3】本発明に係る椀状の紙製容器を示す斜視図であ
る。
【図4】本発明に係る紙製容器の一部拡大断面図であ
る。
【図5】図1の容器を組み立てるための紙のブランクシ
ートの展開図である。
【図6】図1の容器を組み立てるための紙のブランクシ
ートの別の実施例の展開図である。
【図7】真空・圧空成形によってプラスチックフィルム
を容器の内面に積層接着させる工程を示す断面図であ
る。
【図8】フランジのコーナー部においてプラスチックフ
ィルムをスリット状に切開した状態を示す平面図であ
る。
【図9】同じくフランジのコーナー部においてプラスチ
ックフィルムをスリット状に切開した状態を示す平面図
である。
【図10】フランジのコーナー部においてプラスチック
フィルムの端部を紙の基材とともに直線状に切除した状
態を示す平面図である。
【図11】フランジにおいてプラスチックフィルムをス
リット状に切開する加工工程を示す断面図である。
【図12】フランジのコーナー部においてプラスチック
フィルムを点状に穿孔した状態を示す平面図である。
【図13】同じくフランジのコーナー部においてプラス
チックフィルムを点状に穿孔した状態を示す平面図であ
る。
【図14】フランジにおいてプラスチックフィルムを点
状に穿孔する加工工程を示す断面図である。
【図15】真空・圧空成形によってプラスチックフィル
ムを容器の外面に積層接着させる工程を示す断面図であ
る。
【図16】図15に対応していて、雄型の上に紙の成形
体をセットした状態を示す平面図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B65D 5/56 B65D 5/56 D // B29K 711:12 B29K 711:12 B29L 9:00 B29L 9:00 (72)発明者 石原 克人 千葉県我孫子市新木1870−9−76−11 (72)発明者 小熊 靖 埼玉県三郷市彦成3−7−7−502 (72)発明者 山本 正俊 神奈川県津久井郡城山町若葉台6−4−11 (72)発明者 及川 英之 神奈川県相模原市橋本2−15−11 (72)発明者 吉越 昭雄 愛知県愛知郡東郷町大字諸輪字北山158番 地の247 株式会社浅野研究所内 (72)発明者 高井 俊広 愛知県愛知郡東郷町大字諸輪字北山158番 地の247 株式会社浅野研究所内 Fターム(参考) 3E033 AA08 AA10 BA10 BA13 BB08 CA09 FA01 FA04 GA02 3E060 AA03 AB15 AB17 BC01 BC04 DA11 DA18 DA21 3E075 BA07 BA22 BA26 CA01 DC18 DC33 DC37 GA03 4F208 AA03 AA11 AD06 AG03 AG07 AG24 AH58 MA01 MA03 MB01 MB22 MC01 MC02 MG04 MH19 MH20 MW23

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 底部と該底部から立ち上がっている側壁
    を有する紙製容器において、紙を基材とし、前記底部と
    側壁の各々の内面と外面において前記紙の基材上にプラ
    スチックフィルムが真空成形または真空成形と圧空成形
    を併用した成形方法によって積層接着されていて、さら
    に前記側壁の上端には外側に折り曲げたフランジが形成
    されていて、このフランジは容器をシート状の蓋で密封
    するときの該蓋との接着部分であり、前記フランジの上
    面と下面、および端面においても前記紙の基材上にプラ
    スチックフィルムが積層接着されていることを特徴とす
    る、密封性紙製容器。
  2. 【請求項2】 前記フランジの上面または端部において
    前記プラスチックフィルムに開口部分または切除した部
    分が存在することを特徴とする、請求項1に記載の紙製
    容器。
  3. 【請求項3】 前記容器は箱型のトレー状のものであ
    り、前記プラスチックフィルムの開口部分または切除し
    た部分は、前記フランジのコーナー部に存在することを
    特徴とする、請求項2に記載の紙製容器。
  4. 【請求項4】 前記紙の基材は椀状にパルプモールド成
    形されたものであることを特徴とする、請求項1または
    2に記載の紙製容器。
  5. 【請求項5】 前記フランジの上面において前記プラス
    チックフィルムをスリット状に切開して前記開口部分を
    形成したことを特徴とする、請求項2から4のいずれか
    に記載の紙製容器。
  6. 【請求項6】 前記フランジの上面において前記プラス
    チックフィルムを前記紙の基材とともに点状に穿孔して
    前記開口部分を形成したことを特徴とする、請求項2か
    ら4のいずれかに記載の紙製容器。
  7. 【請求項7】 前記フランジの端部において前記プラス
    チックフィルムが前記紙の基材とともに切除されている
    ことを特徴とする、請求項2から4のいずれかに記載の
    紙製容器。
  8. 【請求項8】 前記紙の基材は一枚の紙のブランクシー
    トを折って組み立てることによってトレー状に成形され
    たものであることを特徴とする、請求項1、2、3、
    5、6、および7のいずれかに記載の紙製容器。
  9. 【請求項9】 前記フランジのコーナー部は、前記紙の
    基材において隣接する側壁の各々のフランジの端面どう
    しを突き合わせて形成されていることを特徴とする、請
    求項8に記載の紙製容器。
  10. 【請求項10】 前記フランジのコーナー部における紙
    の基材の突き合わせ部分においてプラスチックフィルム
    に開口部分または切除した部分が存在することを特徴と
    する、請求項9に記載の紙製容器。
  11. 【請求項11】 前記側壁のコーナー部には隣接する側
    壁どうしの紙の基材を重ね合わせて接着させた部分が存
    在し、この重ね合わせを行うための前記側壁に付設され
    たフラップは、重ね合わせを行った状態において、前記
    側壁の外面に配置されていて、かつ前記容器の展開倍率
    が1.2〜3.0であることを特徴とする、請求項8から
    10のいずれかに記載の紙製容器。
  12. 【請求項12】 底部と該底部から立ち上がっている側
    壁を有する紙製容器の製造方法であって、前記容器は紙
    を基材とし、前記底部と側壁の各々の内面と外面におい
    て前記紙の基材上にプラスチックフィルムが積層接着さ
    れていて、さらに前記側壁の上端には外側に折り曲げた
    フランジが形成されていて、このフランジは容器をシー
    ト状の蓋で密封するときの該蓋との接着部分であり、前
    記フランジの上面と下面、および端面においても前記紙
    の基材上にプラスチックフィルムが積層接着されてい
    て、 前記容器の製造方法は下記の工程からなる: (a)底部、該底部から立ち上がっている側壁、および
    前記側壁の上端において外側に折り曲げたフランジを有
    する紙の基材からなる成形体を用意し、この成形体をそ
    の底部が下になるように雌型の中に収める工程: (b)加熱し軟化したプラスチックフィルムに前記雌型
    の上方を接近させ、真空成形または真空成形と圧空成形
    を併用して前記紙の成形体の内面と前記フィルムの間に
    ある空気を雌型の下方から吸引してフィルムを引き込む
    ことによって、前記紙の成形体の内面全体と前記フラン
    ジの上面、または上面と端面にフィルムを積層接着させ
    る工程: (c)前記フランジの上面または端部において前記プラ
    スチックフィルムに微少な開口部分または切除した部分
    を形成し、それによってこの開口部分または切除した部
    分において前記紙の基材を露出させる工程: (d)前記紙の成形体を反転させてその底部が上になる
    ように雄型の上に被せる工程: (e)加熱し軟化したプラスチックフィルムに前記雄型
    の上方を接近させ、真空成形または真空成形と圧空成形
    を併用して前記紙の成形体の外面と前記フィルムの間に
    ある空気を雄型の下方から吸引してフィルムを引き込む
    ことによって、前記紙の成形体の外面全体にフィルムを
    積層接着させ、それとともに前記フランジの下面、また
    は下面と端面にフィルムを積層接着させる工程: (f)フィルムを積層接着させた前記紙の成形体を雄型
    から取り出す工程:および (g)前記フランジの端面から外にはみ出した前記フィ
    ルムの縁部分の余分な部分をカットしてトリミングする
    工程。
  13. 【請求項13】 前記容器は箱型のトレー状のものであ
    り、前記工程(c)において、前記フランジのコーナー
    部において前記プラスチックフィルムに開口部分または
    切除した部分を形成することを特徴とする、請求項12
    に記載の紙製容器の製造方法。
  14. 【請求項14】 前記紙の基材は椀状にパルプモールド
    成形されたものであることを特徴とする、請求項12に
    記載の紙製容器の製造方法。
  15. 【請求項15】 前記工程(c)において、前記フラン
    ジの上面において前記プラスチックフィルムをスリット
    状に切開して前記開口部分を形成することを特徴とす
    る、請求項12から14のいずれかに記載の紙製容器の
    製造方法。
  16. 【請求項16】 前記工程(c)において、前記フラン
    ジの上面において前記プラスチックフィルムを前記紙の
    基材とともに点状に穿孔して前記開口部分を形成するこ
    とを特徴とする、請求項12から14のいずれかに記載
    の紙製容器の製造方法。
  17. 【請求項17】 前記工程(c)において、前記フラン
    ジの端部において前記プラスチックフィルムを前記紙の
    基材とともに切除することを特徴とする、請求項12か
    ら14のいずれかに記載の紙製容器の製造方法。
  18. 【請求項18】 前記工程(a)における紙の基材から
    なる成形体は、一枚の紙のブランクシートを折って組み
    立てることによってトレー状に成形されたものであるこ
    とを特徴とする、請求項12、13、15、16、およ
    び17のいずれかに記載の紙製容器の製造方法。
  19. 【請求項19】 前記フランジのコーナー部は、前記紙
    の基材において隣接する側壁の各々のフランジの端面ど
    うしを突き合わせて形成されていることを特徴とする、
    請求項18に記載の紙製容器の製造方法。
  20. 【請求項20】 前記工程(c)において、前記フラン
    ジのコーナー部における紙の基材の突き合わせ部分にお
    いてプラスチックフィルムに開口部分または切除した部
    分を形成することを特徴とする、請求項19に記載の紙
    製容器の製造方法。
  21. 【請求項21】 前記側壁のコーナー部には隣接する側
    壁どうしの紙の基材を重ね合わせて接着させた部分が存
    在し、この重ね合わせを行うための前記側壁に付設され
    たフラップは、重ね合わせを行った状態において、前記
    側壁の外面に配置されていて、かつ前記容器の展開倍率
    が1.2〜3.0であることを特徴とする、請求項18か
    ら20のいずれかに記載の紙製容器の製造方法。
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