JP2001233166A - エアバッグ用ガス発生器のデフレクター部材及びそれを用いたエアバッグ用ガス発生器。 - Google Patents

エアバッグ用ガス発生器のデフレクター部材及びそれを用いたエアバッグ用ガス発生器。

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JP2001233166A
JP2001233166A JP2000044766A JP2000044766A JP2001233166A JP 2001233166 A JP2001233166 A JP 2001233166A JP 2000044766 A JP2000044766 A JP 2000044766A JP 2000044766 A JP2000044766 A JP 2000044766A JP 2001233166 A JP2001233166 A JP 2001233166A
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coolant
gas generator
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Katsuto Miyaji
克人 宮地
Yasunori Iwai
保範 岩井
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Daicel Corp
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Daicel Chemical Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】エアバッグ用ガス発生器に於いて、ガス発生手
段の燃焼より発生する燃焼生成物の放出を抑えること。 【解決手段】エアバッグ用ガス発生器に使用される構成
部材であって、筒状のガス発生器ハウジングの内周面と
対向配置可能な形状を有する筒状部を備えており、該筒
状部は、少なくとも、該ガス発生器ハウジングの周壁面
に形成されたガス排出口をハウジング内側から遮蔽可能
な形状及び/又は構造に形成されているエアバッグ用ガ
ス発生器のデフレクター部材。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、衝撃から乗員を保
護するエアバッグ用ガス発生器に関し、特にガス発生手
段の燃焼によって生じた燃焼生成物を除去する等の目的
で使用される構成部材、及びこれを使用したエアバッグ
用ガス発生器に関する。
【0002】
【従来の技術】エアバッグ装置は、衝突時の衝撃から乗
員を保護する目的で自動車等に装着される。このエアバ
ッグ装置は、センサ、コントロールユニット、及びパッ
ドモジュールなどから構成される。パッドモジュール
は、例えばステアリングホイールに取り付けられ、モジ
ュールケース、エアバッグ、及びガス発生器等から構成
される。
【0003】この内ガス発生器は、衝撃により点火手段
が作動すると、これによりガス発生手段が燃焼して高温
・高圧のガスを発生させ、この発生したガスがガス排出
口からエアバッグ(袋体)内に噴出することによりエア
バッグを膨張させ、ステアリングホイールと乗員の間に
衝撃を吸収するクッションを形成するようになってい
る。通常、このガス発生手段の燃焼に際しては、エアバ
ッグを膨張させる為の作動ガスと共に、その燃焼によっ
て副生成物を生じさせることが知られている。
【0004】従って、従来提供されているガス発生器に
於いては、そのハウジング内に、作動ガス中に含まれる
燃焼生成物を、ハウジングから排出される前に於いて浄
化するためのフィルター手段やクーラント/フィルター
手段を配設している。
【0005】しかしながら、従来提供されているフィル
ター手段やクーラント/フィルター手段は、一般的に金
網を用いて形成されていることから、作動ガス中から固
形の燃焼生成物を除去することはできても、流動体或い
は半流動体の状態で生成する燃焼生成物を除去すること
はできないものとなっている。加えて、ガス発生手段が
燃焼によってアルカリ性ミストを生じさせる場合には、
このアルカリ性ミストが、一般的に多用されているステ
ンレススチール製のフィルター手段やクーラント手段等
との化学反応を含むこれらのエロージョンにより高温熱
粒子を新たに発生させ、これがハウジング外に放出され
る虞もある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】依って、本発明は、上
記従来技術の有する課題を解消し、簡易な構造でありな
がらも、ガス排出口から放出される作動ガス中に、燃焼
生成物を極力含まないものとするための構成部材、及び
これを効果的に使用したエアバッグ用ガス発生器を提供
するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係るデフレクタ
ー部材は、ハウジング内に配置されてクーラント/フィ
ルター手段を通過した作動ガス中に残存する、ガス発生
手段の燃焼生成物を除去する為に使用するものである。
【0008】即ち本発明のデフレクター部材は、ガス排
出口を有する筒状ハウジング内に、エアバッグを膨張さ
せる為の作動ガスを発生するガス発生手段と、該作動ガ
スをハウジング内で冷却及び/又は浄化する筒状のクー
ラント/フィルター手段とを含んで収容してなるエアバ
ッグ用ガス発生器に使用される構成部材であって、筒状
のガス発生器ハウジングの内周面と対向配置可能な形状
を有する筒状部を備えており、該筒状部は、少なくと
も、該ガス発生器ハウジングの周壁面に形成されたガス
排出口をハウジング内側から遮蔽可能な形状及び/又は
構造に形成されていることを特徴とするものである。
【0009】上記のデフレクター部材は、ガス発生器内
に配置された場合において、ガス発生手段の燃焼によっ
て発生する燃焼生成物が、ガス排出口からハウジング外
に放出されるのを阻止し、またガス発生手段を着火する
為の点火手段の火炎が、ガス排出口からハウジング外に
放出されるのを阻止するような形状及び/又は構造に形
成されていることが望ましい。
【0010】例えば、このデフレクター部材は、ガス発
生器ハウジング内に配置されて、ガス発生器ハウジング
の内周面と対向配置可能な形状を有する筒状部に、クー
ラント/フィルター手段を通過してガス排出口に向かう
作動ガスを衝突させる等により、その中に含まれる流動
体或いは半流動体の燃焼生成物を付着させて除去するこ
とができる。
【0011】従って、デフレクター部材に含まれる筒状
部は、デフレクター部材をハウジング内に配置した場合
に於いて、ガス発生器ハウジングの周壁面に形成された
ガス排出口をハウジング内側から遮蔽可能な形状及び/
又は構造、或いはクーラント/フィルター手段に対する
ガス排出口の水平投影部分を覆うような形状及び/又は
構造に形成する必要がある。筒状部をこのような形状
(長さを含む)/構造に形成することにより、ガス発生
器内に使用した状態に於いて、クーラント/フィルター
手段を通過した作動ガスは、ガス排出口に到達する前に
筒状部に当たって、その流れが逸らされる。クーラント
/フィルター手段を通過した作動ガスがデフレクター部
材の筒状部に当たると、その中に含まれる燃焼生成物が
筒状部に付着して、或いはデフレクター部材との衝突に
よりハウジング内に堆積して、ハウジング内に留めおか
れることとなる。これにより、ガス排出口からの固体物
の排出が防がれ、エアバッグが損傷を受ける事態を一層
確実に回避することができる。
【0012】かかるデフレクター部材としては、例え
ば、上記の如く形成された筒状部と、この筒状部に一体
状に形成された内向きフランジ状の環状部とを含んで形
成することができる。この場合、環状部は、ハウジング
内に配置されたクーラント/フィルター手段の何れか一
方の端面に当接するものとして形成されていることが望
ましい。
【0013】また上記デフレクター部材は、これをハウ
ジング内に配置した状態に於いて、その筒状部が、クー
ラント/フィルター手段やハウジング内面との間に於い
て、作動ガスの流路となる間隙を確保するように形成さ
れることが望ましい。即ち、筒状部の内径は、部分的
に、そのデフレクター部材が使用されるガス発生器のク
ーラント/フィルター手段の外径よりも大きく且つハウ
ジング壁部内径よりも小さく形成されることが望まし
い。例えば、筒状部の上部内径をクーラント/フィルタ
ー手段の外径と同じ大きさに形成すると共に、その中部
及び下部の内径は、上部の内径よりも大きく且つハウジ
ング壁部内径よりも小さく形成することにより実施する
ことができる。
【0014】前記の如く、このデフレクター部材は、筒
状部に作動ガスを衝突させて、その中に含まれる燃焼生
成物を除去するものである。従って、このデフレクター
部材は、作動ガスの圧力によって曲折せず、またガス排
出口を閉塞しないものとして形成されることが望まし
い。これは、例えば筒状部の下端に、先端を半径方向外
側に曲折した支持部を形成する事に依っても具体化する
ことができる。この場合、支持部がハウジング内周面に
当接して、筒状部を支持、作動ガスの圧力による膨出を
阻止することができる。筒状部下端にフランジ状の支持
部を形成した場合、この支持部には、作動ガスの通過を
可能とする通気部を形成する事が望ましい。かかる通気
部としては、該支持部に複数の貫通孔を形成するか、或
いはその周縁を部分的に又は全周に亘って、鋸状や歯車
状に切り欠くことによって実現することができる。
【0015】上記のデフレクター部材は、更にガス発生
手段の燃焼によって生じる燃焼副生成物、即ち、流動
体、半流動体又は固体のミストを捕集するミスト捕集部
材として使用できる他、更に点火手段やガス発生手段の
燃焼によって生じた火炎が、ガス排出口からハウジング
外へ排出されないようにする防炎板としても使用するこ
とができる。
【0016】デフレクター部材の筒状部に、クーラント
/フィルター手段の何れか一方の端面に当接する内向き
フランジ形状の環状部を設けた場合、この環状部の中央
開口の内径を規制して、その内縁端面をガス発生器ハウ
ジング内に配置される内筒部材の端面に当接させること
により、このデフレクター部材の配置時の位置決めを行
うことができる。例えば内筒部材にフランジ状の溶接代
を形成し、この溶接代をディフューザシェル内面に溶接
した場合、環状部の中央開口の内径は当該溶接代の外径
に合わせて形成する事が望ましい。また、この筒状部を
内向きフランジ形状の環状部の外周縁に繋げて形成する
ことにより、筒状部と環状部との間の曲部で、クーラン
ト/フィルター手段の位置決めを行い、またガス発生器
作動時に於いて作動ガスがクーラント/フィルター手段
端面とハウジング内周面との間を通過する所謂ショート
パスを阻止するすることができる。これは、例えば、こ
の曲部でハウジング内に配置される筒状クーラント/フ
ィルター手段の外周縁を支持すると共に密着・当接する
事によっても行うことができる。
【0017】この環状部を、少なくとも、その厚さ方向
に適宜弾性を有するものとして形成した場合、この環状
部の弾性によりクーラント/フィルター手段を確実に保
持することができる。例えば環状部を樹脂などの弾性部
材で形成するか、或いは曲折して適宜弾性を発揮できる
形状や構造として形成することができる。またこの環状
部を適宜断熱作用を発揮し得る様に形成することによ
り、作動ガスの冷却によって上昇したクーラント/フィ
ルター手段の熱が、ディフューザシェルに伝わり、エア
バッグに損傷を与える事態を一層確実に回避することが
できる。例えば、環状部中、少なくともクーラント/フ
ィルター手段の端面に存在する部分を樹脂等の断熱部材
で形成するか、或いは曲折する等、クーラント/フィル
ター手段とディフューザシェル内面との間に断熱空間を
確保できる形状に形成することができる。
【0018】また、この環状部にクーラント/フィルタ
ー手段の内周面に当接する形状の壁部を形成して、この
壁部でクーラント/フィルター手段の位置決めや、作動
ガスがクーラント/フィルター手段端面とハウジング内
周面との間を通過する所謂ショートパスを阻止する事が
望ましい。この場合、壁部と筒状部との間の幅は、ガス
発生器ハウジング内に配置されるクーラント/フィルタ
ー手段の厚さと同じに形成されることが望ましい。壁部
と筒状部との間の幅をこのように調整すれば、両者間で
クーラント/フィルター手段を挟持することができ、デ
フレクター部材によるクーラント/フィルター手段の位
置決め及び固定、並びにショートパス防止を確実に行う
ことができる。
【0019】上述の通り、筒状部、内向きフランジ状の
環状部、及び/又は環状部に形成される壁部とで形成さ
れるデフレクター部材は、単一部材として形成すること
ができる。この場合、例えばステンレス鋼を、プレス成
形する等によって形成することができる。デフレクター
部材を単一の部材で形成すれば、エアバッグ用ガス発生
器の製造に際して、1の部材を形成及び配置すれば、作
動ガスのショートパス防止、作動ガスの浄化及び/又は
クーラント/フィルター手段の位置決め・支持を併せ持
たせることができることから、その製造コストを大幅に
削減することができる。
【0020】また、本発明に於いては、上記のデフレク
ター部材を含んで構成されたエアバッグ用ガス発生器を
も提供する。このガス発生器では、作動ガス中に含まれ
る燃焼生成物を確実に除去することができる。
【0021】即ち、ガス排出口を有する筒状ハウジング
内に、ガス発生器を作動させる点火手段と、該点火手段
の作動によりエアバッグを膨脹させるための作動ガスを
発生するガス発生手段と、該作動ガスを浄化及び/又は
冷却する筒状クーラント/フィルター手段とを含んで収
容して成るエアバッグ用ガス発生器であって、筒状クー
ラント/フィルター手段外周面とハウジング周壁部内周
面との間には、前記作動ガスの流路となる空間部が確保
され、該空間部には、クーラント/フィルター手段を通
過してガス排出口に向かう作動ガスの流れを逸らす形状
及び/又は構造のデフレクター部材が配設されているエ
アバッグ用ガス発生器である。
【0022】更に本発明に於いては、この筒状クーラン
ト/フィルター手段外周面とハウジング周壁部内周面と
の間に、ガス発生手段の燃焼によって生じる燃焼副生成
物、即ち、流動体、半流動体又は固体のミストを捕集す
るミスト捕集部材を配置したガス発生器、及び点火手段
やガス発生手段の燃焼によって生じた火炎が、ガス排出
口からハウジング外へ排出されないようにする防炎板を
配置したガス発生器も提供する。
【0023】上記のデフレクター部材は、更に筒状クー
ラント/フィルター手段の何れか一方の端面に当接して
配置することが望ましく、また筒状クーラント/フィル
ター手段外周面とハウジング周壁部内周面との間には、
前記作動ガスの流路となる空間部を確保してデフレクタ
ー部材の一部を配置し、この空間部に存在する部分でク
ーラント/フィルター手段を通過してガス排出口に向か
う作動ガスの流れを逸らすように形成・配置する事が望
ましい。デフレクター部材の内、当該空間部内に存在す
る部分は、クーラント/フィルター手段にもハウジング
内周面にも接しない部分を有するものとして形成される
事が望ましい。これにより、デフレクター部材とクーラ
ント/フィルター手段との間、及びデフレクター部材と
ハウジング内周面との間には間隙が確保され、この間隙
を作動ガスの流路とすることができる。
【0024】ハウジング内の中央に、フランジ部をハウ
ジング端面に接続した内筒部材を配置した場合、この内
筒部材のフランジ部外径と、デフレクター部材を構成す
る環状部に形成された中央開口の内径とを合わせること
が望ましい。両者の組み合わせにより、デフレクター部
材の位置決めを行うことができるためである。
【0025】前記の、筒状ハウジングの内周面と対向配
置可能な形状を有する筒状部と、この筒状部上端に内向
きフランジ状に形成された環状部とを含んで構成された
デフレクター部材を、クーラント/フィルター手段の近
傍に配置したエアバッグ用ガス発生器に於いては、環状
部をクーラント/フィルター手段の端面に当接させ、筒
状部でクーラント/フィルター手段の外周面を軸方向に
部分的に覆うように配置することが望ましい。これによ
り、デフレクター部材により、クーラント/フィルター
手段の位置決め及び/又は支持を行うことができる。ク
ーラント/フィルター手段の外周面を軸方向に部分的に
覆うとは、例えば筒状に形成したクーラント/フィルタ
ー手段の外周面を、軸方向に部分的、即ち軸方向所定の
長さを覆うことの意味である。また、このデフレクター
部材の筒状部上端部をクーラント/フィルター手段の外
周に当接させることにより、作動ガスがクーラント/フ
ィルター手段を通過することなく排出される所謂ショー
トパスを防止することができる。
【0026】上記のデフレクター部材を含んで構成され
るガス発生器では、該デフレクター部材で、クーラント
/フィルター手段の位置決め及び/又は固定を行うこと
もできる。クーラント/フィルター手段の位置決めは、
例えばデフレクター部材を内向きフランジ状に形成し、
その筒状部のフランジ側(即ち上端側)で、クーラント
/フィルター手段の端部外周面を支持することにより行
うことができる。このようにクーラント/フィルター手
段を支持することにより、ガス発生手段の燃焼に際して
もクーラント/フィルター手段の位置がずれないガス発
生器とすることができる。
【0027】前記ガス発生器の外殻容器を形成するハウ
ジングは、周壁にガス排出口を形成した有蓋筒体形状の
ディフューザシェルと、該ディフューザシェルを閉塞す
る有底筒体形状のクロージャシェルとの組み合わせによ
って形成することができる。両シェルは鉄やステンレス
鋼などの各種鋼材を用いて形成することができ、また開
口部同士を各種接合方法に依って接合することができ
る。
【0028】クーラント/フィルター手段は、少なくと
もガス発生手段の燃焼によって発生した作動ガスを冷却
するものが使用される。このようなクーラント/フィル
ター手段としては、金属製金網を積層状に巻き回して形
成したものや、エキスパンデッドメタルを多層に巻いて
形成したものを使用することができる。当然、金属製金
網やエキスパンデッドメタルを多層に巻いて形成された
ものであれば、ガス発生手段の燃焼によって生じた燃焼
生成物を浄化する機能を有するものであっても使用する
ことができる。
【0029】また点火手段は、作動信号に依って作動す
る電気着火式点火器だけで構成する他、更に必要に応じ
て該点火器の作動によって着火・燃焼し、ガス発生手段
を燃焼させる為の熱ガス・ミストを生じさせる伝火薬と
組み合わせて使用することができる。
【0030】燃焼によって作動ガスを発生するガス発生
手段としては、従来公知のガス発生手段でも使用するこ
とは可能である。依って、従来から広く使用されている
ナトリウムアジド(アジ化ナトリウム)等の無機アジド
に基づくアジド系ガス発生手段や、無機アジドに基づか
ないいわゆる非アジド系ガス発生手段を使用することが
できる。但し、本発明のガス発生器は、その燃焼によっ
て、流動体や半流動体の燃焼生成物を生じさせるガス発
生手段や、燃焼によりアルカリ性ミストを生じさせてク
ーラント/フィルター手段をエロージョン化するような
ガス発生手段を使用した場合に於いて、一層顕著な効果
を発揮することができる。これは、本発明にかかるデフ
レクター部材は、作動ガスを衝突させることにより、そ
の中に含まれる燃焼生成物を付着して除去することがで
きるためである。
【0031】本発明のガス発生器の作動は、作動信号に
よって点火手段が作動すると、点火手段から生じる火炎
や熱ミストはガス発生手段を着火・燃焼させて、エアバ
ッグを膨張させるための作動ガスを発生させる。通常、
この作動ガス中には、ガス発生手段の燃焼によって生じ
た燃焼生成物が含まれているが、クーラント/フィルタ
ー手段を通過させる間に、その一部を浄化することもで
きる。その際、燃焼生成物が流動体や半流動体の状態の
場合には、そのクーラント/フィルター手段により除去
しきれないこととなるが、かかるクーラント/フィルタ
ー手段を通過した燃焼生成物は、デフレクター部材に衝
突後ハウジング内に堆積するか或いはデフレクター部材
に付着して除去されることとなる。
【0032】上記の本発明のエアバッグ用ガス発生器
は、衝撃を感知して前記ガス発生器を作動させる衝撃セ
ンサと、ガス発生器で発生するガスを導入して膨張する
エアバッグと、エアバッグを収容するモジュールケース
とを含んでエアバッグ装置とすることができる。ガス発
生器は、発生するガスを導入して膨張するエアバッグ
(袋体)と共にモジュールケース内に収容され、パッド
モジュールとして提供される。このガス発生器が電気信
号により作動する電気着火式点火器を備える場合には、
このパッドモジュールは、衝撃を感知する衝撃センサ
と、この衝撃センサから入力する信号により、ガス発生
器に作動信号を出力するコントロールユニットと共に組
み合わされてエアバッグ装置となる。
【0033】エアバッグ装置は、衝撃センサが衝撃を感
知することに起因してガス発生器が作動し、ハウジング
のガス排出口から燃焼ガスを排出する。この燃焼ガスは
エアバッグ内に流入し、これによりエアバッグはモジュ
ールカバーを破って膨出し、車両中の硬い構造物と乗員
との間に衝撃を吸収するクッションを形成する。
【0034】
【発明の実施の形態】本発明の上記性能を具備したエア
バッグ用ガス発生器は、以下に記載する様な実施の態様
において実施可能である。 (実施の態様1)図1は、本発明のエアバッグ用ガス発
生器に於ける一の実施の形態を示す縦断面図である。こ
の図に示すガス発生器は、ガス排出口11を有する有蓋
筒体形状のディフューザシェル1と、該ディフューザシ
ェル1を閉塞する有底筒体形状のクロージャシェル2と
でハウジング3を形成し、この内に、電気式点火器6と
伝火薬7とで構成された点火手段と、該点火手段の作動
によりエアバッグを膨脹させるための作動ガスを発生す
るガス発生手段(即ち、ガス発生剤8)とを含んで収容
し、更にガス発生剤8が収容される燃焼室9とハウジン
グ3との間には、ガス発生剤8の燃焼によって発生した
作動ガスを冷却するクーラント/フィルター手段(即
ち、クーラント5)が配設されている。そして、筒状部
19を有するデフレクター部材18は、このクーラント
5のディフューザシェル1側端部に配置されている。
【0035】点火手段は、ハウジング3内の上部内面に
溶接されるフランジ部24を備えた円筒状の内筒部材4
内に確保された点火手段収容室10に収容されており、
この点火手段が収容された空間は、内筒部材4の周壁に
形成された複数の伝火孔14を介して、当該円筒部材の
外側に設けられた燃焼室9と連通可能なものとなってい
る。
【0036】この実施の形態では、燃焼室9内に収容さ
れるガス発生手段として、燃焼によって流動体又は半流
動体の燃焼生成物を生じさせるガス発生剤8を使用する
ことができる。このようなガス発生剤8でも使用可能な
のは、後述のデフレクター部材18を使用することで、
その燃焼に依って生じた燃焼生成物を確実に除去するこ
とができるためである。かかるガス発生剤8としては、
例えば、燃料と酸化剤を含有して形成されたガス発生剤
8であって、酸化剤として塩基性硝酸銅が使用されたも
の等を使用することができる。
【0037】また燃焼室9の半径方向外側に配置される
クーラント5として、本実施の形態では筒状に形成され
た金網製クーラント5であって、軸方向への伸縮の少な
いものでも使用することができる。これは、後述するデ
フレクター部材18を配置することで、その組付けを可
能としていることによる。かかるクーラント5として
は、エキスパンデッドメタルや平織り金網を筒状に巻き
回して製造することができる。
【0038】本実施の形態に於いて、デフレクター部材
18は、クーラント5外周面を軸方向に部分的に覆う筒
状部19と、この筒状部19の上端部から内向きフラン
ジ状に曲折してクーラント5の端面に当接する環状部1
6と、この環状部16に一体形成されてクーラント5の
内周面に当接する壁部17とで形成されている。この
内、筒状部19は、ハウジング3周壁に形成されたガス
排出口11を、ハウジング3の内側から覆う形状及び長
さで形成されている。
【0039】筒状部19は、クーラント5のディフュー
ザシェル1側端面から、ガス排出口11の形成箇所を含
み、それよりも下(即ちクロージャシェル2側)まで延
伸する略筒状に形成されている。そしてこの筒状部19
には、半径方向外側に広がる膨出部21が形成されてお
り、この膨出部21によって、その大部分がハウジング
3の内周面やクーラント5に接することなく配置されて
いる。これによりクーラント5を通過した作動ガスは、
デフレクター部材18の筒状部19の内面に当たって、
その後、筒状部19外周面とハウジング3内周面との間
を通って、ガス排出口11から排出される。また、この
筒状部19は、内部空間に点火手段を収容した内筒部材
19の伝火孔14等から排出される火炎が、クーラント
5を通過し、そのままガス排出口11から排出される事
態をも阻止している。依って、この実施の形態に示すデ
フレクター部材18は、その筒状部19が、ガス排出口
11及び伝火孔14の配置箇所よりも下方に延伸するも
のとして形成されている。
【0040】但し、この筒状部19があまりにも長すぎ
ると、ガス発生手段の燃焼によって発生する作動ガスの
圧力を受けて膨出又は変形し、ガス排出口11を閉塞す
ることも危惧される。依って、本実施の形態に於いて
は、筒状部19を十分な長さに形成した場合に於いて
も、作動ガスの圧力による膨出を阻止する為に、その開
口側端部(即ちクロージャシェル2側開口部)には、半
径方向外側にフランジ状に曲折する支持部12が形成さ
れている。この支持部12は、その先端がハウジング3
内周面に当接することから、作動ガスの圧力による筒状
部19の膨出を阻止することができる。
【0041】本実施の形態に於いては、この支持部12
には、図2の他の実施の形態に於けるデフレクター部材
の平面図に示すように、その周方向に所定間隔毎に半径
方向内側に切り欠いた通気部13が形成されている。依
って、クーラント5を通過した作動ガスは、この通気部
13を通ってガス排出口11に到達することができる。
このようにデフレクター部材18の筒状部19先端に支
持部12を形成した場合には、支持部12の先端はハウ
ジング3内壁面に当接することとなるが、少なくとも筒
状部19の軸に沿う周壁は、ハウジング3の内周面やク
ーラント5に接することなく配置され、作動ガスの流路
が確保されることとなる。
【0042】また本実施の形態に示すデフレクター部材
18は、上記筒状部19と一体状に形成された内向きフ
ランジ状の環状部16を備えており、この環状部16に
は、クーラント5の上部(ディフューザシェル1側)内
周面を覆う壁部17が形成されている。これにより、ク
ーラント5のディフューザシェル側端部は、内周面−端
面−外周面が一体に包囲され、クーラント5端面とハウ
ジング3内周面との間に於ける作動ガスのショートパス
を防止することができる。
【0043】更に、この筒状部19をクランク状に曲折
して、クロージャシェル2側(下端側)に半径方向外側
に広がる膨出部21を形成すると共に、ディフューザシ
ェル1側(即ち、環状部16側)をクーラント5の外径
に合わせて形成している。これにより、この筒状部19
のクーラント5の外径に合わせた部分と、前記環状部1
6の壁部17との間でクーラント5を挟持し、その位置
決めを行っている。このようにデフレクター部材18で
挟持されたクーラント5は、作動ガスの通過によっても
位置がずれることなく、所定の配置場所に確実に保持し
ておくことができる。
【0044】そして、この環状部16中、クーラント5
端面に当接する部分、即ち、クーラント5端面とハウジ
ング3内面との間に介在する部分は、クーラント5とハ
ウジング内面との間で、緩衝部となっている。即ち、こ
の部分はクーラント5の軸方向に伸縮自在なものとして
形成されており、このように形成することにより、クー
ラント5手段の配置に際して、当該部分が緩衝部とな
り、またその弾性によりクーラント5をハウジング3上
下内面間に挟持することが可能となる。本実施の形態で
は、クーラント5端面に相当する部分を外側に傾斜する
ように曲折することで弾性を確保しているが、弾性を発
揮し得るその他の形状であっても差し支えなく、また樹
脂などの弾性部材を使用して形成することもできる。更
に、本発明に於いては、図3に示すように、環状部16
中、クーラント5端面に当接する部分を板状に形成する
こともできる。この図3に示すガス発生器は、図2に示
したデフレクター部材が使用されている。
【0045】また、デフレクター部材18の環状部16
中、このクーラント5端面に相当する部分は適宜断熱作
用を発揮し得るものとして形成されていることが望まし
い。これは、作動ガスの冷却により上昇したクーラント
5の熱をディフューザシェル1に伝えるのを阻止し、エ
アバッグに対て損傷を与える事態を一層確実に回避する
ためである。このような断熱作用は、例えば、図面(図
1)に示す如く外側に曲折させて形成し、クーラント5
とハウジング3との間に断熱用空間を確保することによ
っても発揮することができる。
【0046】本実施の形態に示す環状部16は、図1に
示す如く中央開口23の端面を、ハウジング3内に配置
された内筒部材4のフランジ部24に当接している。こ
れにり、デフレクター部材18はハウジング3内に於け
る位置決めが行われ、このデフレクター部材18により
クーラント5の位置決めが行われることとなる。即ち、
ハウジング3内に配置される内筒部材4のフランジ部外
径と、デフレクター部材18を構成する環状部16に形
成された中央開口の内径とを合わせることにより、ガス
発生器の製造を容易に行うことができる。
【0047】上記のように形成されたガス発生器では、
作動信号を受領して作動した点火器6により、伝火薬7
が着火されて燃焼し、その火炎は内筒部材4の伝火孔1
4を通って、ガス発生剤8の収容空間内に放出される。
この伝火薬7の火炎は、ガス発生剤8を着火・燃焼させ
ることとなるが、その一部が直接クーラント5を通過し
た場合であっても、デフレクター部材18の筒状部19
に当たり、そのままガス排出口11から噴出する事態を
阻止することができる。伝火薬7の火炎によって着火さ
れたガス発生剤8から発生する作動ガスは、クーラント
5を通過して、クーラント5外周面とハウジング3内周
面との間に確保された間隙20内に到達する。クーラン
ト5を通過した作動ガス中には、ガス発生剤8の種類に
よって、流動体又は半流動体の燃焼生成物が含まれるこ
とがあり、これは該間隙20内に配置されたデフレクタ
ー部材18の筒状部19に衝突・付着して、作動ガス中
から除去されることとなる。また、クーラント5のエロ
ージョン等によって発生したものも、該デフレクター部
材18の筒状部19に付着して作動ガス中から除去され
ることとなる。
【0048】これにより、作動ガス中の燃焼生成物など
は確実に除去され、ガス排出口11から排出される作動
ガスはより清浄なものとなる。
【0049】図1中、ガス排出口11及び伝火孔14
は、それぞれシールテープ15により閉塞されており、
ガス発生剤8は、アンダープレートによって支持され、
燃焼室内に収容されている。また、本実施の形態に於い
てデフレクター部材18として記載した部材は、同様の
構造によりミスト捕集部材、又は防炎板としても機能す
ることができる。 (実施の態様2)上記のエアバッグ用ガス発生器は、該
ガス発生器で発生するガスを導入して膨張するエアバッ
グ(袋体)と共にモジュールケース内に収容され、エア
バッグ装置となる。
【0050】このエアバッグ装置は、衝撃センサが衝撃
を感知することに連動してガス発生器が作動し、ハウジ
ングのガス排出口から燃焼ガスを排出する。この燃焼ガ
スはエアバッグ内に流入し、これによりエアバッグはモ
ジュールカバーを破って膨出し、車両中の硬い構造物と
乗員との間に衝撃を吸収するクッションを形成する。
【0051】図4に、電気着火式点火手段を用いたガス
発生器を含んで構成した場合の本発明のエアバッグ装置
の実施例を示す。
【0052】このエアバッグ装置は、ガス発生器200
と、衝撃センサ201と、コントロールユニット202と、モ
ジュールケース203と、そしてエアバッグ204からなって
いる。ガス発生器200は、図1に基づいて説明したガス
発生器が使用されており、その作動性能は、ガス発生器
作動初期の段階において、乗員に対してできる限り衝撃
を与えないように調整されている。
【0053】衝撃センサ201は、例えば半導体式加速度
センサからなることができる。この半導体式加速度セン
サは、加速度が加わるとたわむようにされたシリコン基
板のビーム上に4個の半導体ひずみゲージが形成され、
これら半導体ひずみゲージはブリッジ接続されている。
加速度が加わるとビームがたわみ、表面にひずみが発生
する。このひずみにより半導体ひずみゲージの抵抗が変
化し、その抵抗変化を加速度に比例した電圧信号として
検出するようになっている。
【0054】コントロールユニット202は、点火判定回
路を備えており、この点火判定回路に前記半導体式加速
度センサからの信号が入力するようになっている。セン
サ201からの衝撃信号がある値を越えた時点でコントロ
ールユニット202は演算を開始し、演算した結果がある
値を越えたとき、ガス発生器200の点火器6に作動信号
を出力する。
【0055】モジュールケース203は、例えばポリウレ
タンから形成され、モジュールカバー205を含んでい
る。このモジュールケース203内にエアバッグ204及びガ
ス発生器200が収容されてパッドモジュールとして構成
される。このパッドモジュールは、自動車の運転席側取
り付ける場合には、通常ステアリングホイール207に取
り付けられている。
【0056】エアバッグ204は、ナイロン(例えばナイ
ロン66)、またはポリエステルなどから形成され、その
袋口206がガス発生器のガス排出口を取り囲み、折り畳
まれた状態でガス発生器の環状部に固定されている。
【0057】自動車の衝突時に衝撃を半導体式加速度セ
ンサ201が感知すると、その信号がコントロールユニッ
ト202に送られ、センサからの衝撃信号がある値を越え
た時点でコントロールユニット202は演算を開始する。
演算した結果がある値を越えたときガス発生器200の点
火器6に作動信号を出力する。これにより点火器6が作
動してガス発生剤に点火しガス発生剤は燃焼してガスを
生成する。このガスはエアバッグ204内に噴出し、これ
によりエアバッグはモジュールカバー205を破って膨出
し、ステアリングホイール207と乗員の間に衝撃を吸収
するクッションを形成する。
【0058】
【発明の効果】本発明のエアバッグ用ガス発生器は、簡
易な構造でありながらも、ガス発生手段の燃焼より、ハ
ウジング内に於いて発生する固体物の排出を抑え、また
点火手段の燃焼による火炎が直接排出されることのない
ガス発生器を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一の実施の形態に於けるデフレクタ
ー部材を使用したエアバッグ用ガス発生器を示す断面略
図。
【図2】 他の実施の形態に於けるデフレクター部材を
示す斜視略図。
【図3】 図2に示すデフレクター部材を使用したエア
バッグ用ガス発生器を示す断面略図。
【図4】 本発明のエアバッグ装置を示す構成略図。
【符号の説明】
3 ハウジング 4 内筒部材 5 クーラント 6 点火器 7 伝火薬 8 ガス発生剤 11 ガス排出口 12 支持部 13 通気部 16 環状部 17 壁部 18 デフレクター部材 19 筒状部 19 内筒部材 21 膨出部 23 中央開口

Claims (26)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ガス排出口を有する筒状ハウジング内に、
    エアバッグを膨張させる為の作動ガスを発生するガス発
    生手段と、該作動ガスをハウジング内で冷却及び/又は
    浄化する筒状のクーラント/フィルター手段とを含んで
    収容してなるエアバッグ用ガス発生器に使用される構成
    部材であって、 筒状のガス発生器ハウジングの内周面と対向配置可能な
    形状を有する筒状部を備えており、該筒状部は、少なく
    とも、該ガス発生器ハウジングの周壁面に形成されたガ
    ス排出口をハウジング内側から遮蔽可能な形状及び/又
    は構造に形成されていることを特徴とするエアバッグ用
    ガス発生器のデフレクター部材。
  2. 【請求項2】前記デフレクター部材は、ガス発生器ハウ
    ジングの周壁面に形成されたガス排出口をハウジング内
    側から遮蔽するものとして形成された筒状部と、該クー
    ラント/フィルター手段の何れか一方の端面に当接する
    ものとして形成された内向きフランジ形状の環状部とを
    含んで構成されている請求項1記載のデフレクター部
    材。
  3. 【請求項3】前記筒状部は、クーラント/フィルター手
    段に対するガス排出口の水平投影部分を覆う形状に形成
    されている請求項1又は2記載のデフレクター部材。
  4. 【請求項4】前記筒状部は、ガス発生器ハウジング内に
    於いて、該筒状部とクーラント/フィルター手段との
    間、及び該筒状部とハウジング内面との間に、作動ガス
    の流路を確保するものとして形成されている請求項1〜
    3の何れか一項記載のデフレクター部材。
  5. 【請求項5】前記筒状部は、その上部内径がクーラント
    /フィルター手段の外径と同じ大きさに形成されてお
    り、その中部及び下部の内径は、上部の内径よりも大き
    く形成されている請求項1〜4の何れか一項記載のデフ
    レクター部材。
  6. 【請求項6】前記筒状部は、少なくとも何れか一方の軸
    方向端部に、先端を半径方向外側に曲折した支持部が形
    成されている請求項1〜5の何れか一項記載のデフレク
    ター部材。
  7. 【請求項7】前記支持部は、ハウジング内周面に当接し
    て筒状部を支持するものとして形成されている請求項6
    記載のデフレクター部材。
  8. 【請求項8】前記支持部には、作動ガスの通過を可能と
    する通気部が形成されている請求項6又は7記載のデフ
    レクター部材。
  9. 【請求項9】前記デフレクター部材は、ガス発生手段の
    燃焼によって発生する燃焼生成物が、ガス排出口からハ
    ウジング外に放出されるのを阻止可能な形状及び/又は
    構造として形成されている請求項1〜8の何れか一項記
    載のデフレクター部材。
  10. 【請求項10】前記デフレクター部材は、ガス発生手段
    を着火する為の点火手段の火炎及び/又はガス発生手段
    の燃焼した火炎が、ガス排出口からハウジング外に放出
    されるのを阻止可能な形状及び/又は構造として形成さ
    れている請求項1〜9の何れか一項記載のデフレクター
    部材。
  11. 【請求項11】前記デフレクター部材は、クーラント/
    フィルター手段の何れか一方の端面に当接するものとし
    て形成された内向きフランジ形状の環状部を備えてお
    り、該環状部の中央開口は、その内縁端面をガス発生器
    ハウジング内に配置される内筒部材の端面に当接する大
    きさに形成されている請求項1〜10の何れか一項記載
    のデフレクター部材。
  12. 【請求項12】前記デフレクター部材は、クーラント/
    フィルター手段の何れか一方の端面に当接するものとし
    て形成された内向きフランジ形状の環状部を備え、前記
    筒状部は該環状部の外周縁に繋がって形成されており、
    該筒状部と環状部との間の曲部は、クーラント/フィル
    ター手段の位置決め及び/又はガス発生器作動時に於い
    て作動ガスがクーラント/フィルター手段端面とハウジ
    ング内周面との間を通過するのを阻止する形状及び/又
    は構造に形成されている請求項1〜11の何れか一項記
    載のデフレクター部材。
  13. 【請求項13】前記デフレクター部材は、クーラント/
    フィルター手段の何れか一方の端面に当接するものとし
    て形成された内向きフランジ形状の環状部を備えてお
    り、該環状部にはクーラント/フィルター手段の内周面
    に当接する形状の壁部が形成されている請求項1〜12
    の何れか一項記載のデフレクター部材。
  14. 【請求項14】前記壁部は、クーラント/フィルター手
    段の位置決め及び/又はガス発生器作動時に於いて作動
    ガスがクーラント/フィルター手段端面とハウジング内
    周面との間を通過するのを阻止する形状及び/又は構造
    に形成されている請求項13記載のエアバッグ用ガス発
    生器。
  15. 【請求項15】前記壁部は、壁部と筒状部との間の幅
    が、ガス発生器ハウジング内に配置されるクーラント/
    フィルター手段の厚さとなるように形成されている請求
    項13又は14記載のデフレクター部材。
  16. 【請求項16】前記デフレクター部材は、単一部材とし
    て形成されている請求項1〜15の何れか一項記載のデ
    フレクター部材。
  17. 【請求項17】ガス排出口を有する筒状ハウジング内
    に、ガス発生器を作動させる点火手段と、該点火手段の
    作動によりエアバッグを膨脹させるための作動ガスを発
    生するガス発生手段と、該作動ガスを浄化及び/又は冷
    却する筒状クーラント/フィルター手段とを含んで収容
    して成るエアバッグ用ガス発生器であって、 筒状クーラント/フィルター手段外周面とハウジング周
    壁部内周面との間には、前記作動ガスの流路となる空間
    部が確保され、該空間部には、クーラント/フィルター
    手段を通過してガス排出口に向かう作動ガスの流れを逸
    らす形状及び/又は構造のデフレクター部材が配設され
    ていることを特徴とするエアバッグ用ガス発生器。
  18. 【請求項18】前記デフレクター部材は、更に、筒状ク
    ーラント/フィルター手段の何れか一方の端面に当接し
    ている請求項17記載のエアバッグ用ガス発生器。
  19. 【請求項19】前記筒状クーラント/フィルター手段外
    周面とハウジング周壁部内周面との間には、前記作動ガ
    スの流路となる空間部が確保されており、前記デフレク
    ター部材は、その一部が該空間部に配置されて、クーラ
    ント/フィルター手段を通過してガス排出口に向かう作
    動ガスの流れを逸らす請求項17又は18記載のエアバ
    ッグ用ガス発生器。
  20. 【請求項20】前記デフレクター部材は、前記筒状クー
    ラント/フィルター手段外周面とハウジング周壁部内周
    面との間に確保された空間部内に於いて、クーラント/
    フィルター手段にもハウジング内周面にも接しない部分
    を有する請求項17〜19の何れか一項記載のエアバッ
    グ用ガス発生器。
  21. 【請求項21】ガス排出口を有する筒状ハウジング内
    に、ガス発生器を作動させる点火手段と、該点火手段の
    作動によりエアバッグを膨脹させるための作動ガスを発
    生するガス発生手段と、該作動ガスを浄化及び/又は冷
    却する筒状クーラント/フィルター手段とを含んで収容
    して成るエアバッグ用ガス発生器であって、 筒状クーラント/フィルター手段外周面とハウジング周
    壁部内周面との間には、前記作動ガスの流路となる空間
    部が確保され、該空間部には、作動ガス中に含まれる燃
    焼副生成物を捕集及び/又は除去するミスト捕集部材が
    配設されていることを特徴とするエアバッグ用ガス発生
    器。
  22. 【請求項22】ガス排出口を有する筒状ハウジング内
    に、ガス発生器を作動させる点火手段と、該点火手段の
    作動によりエアバッグを膨脹させるための作動ガスを発
    生するガス発生手段と、該作動ガスを浄化及び/又は冷
    却する筒状クーラント/フィルター手段とを含んで収容
    して成るエアバッグ用ガス発生器であって、 筒状クーラント/フィルター手段外周面とハウジング周
    壁部内周面との間には、前記作動ガスの流路となる空間
    部が確保され、該空間部には、防炎板が配設されている
    ことを特徴とするエアバッグ用ガス発生器。
  23. 【請求項23】ガス排出口を有する筒状ハウジング内
    に、ガス発生器を作動させる点火手段と、該点火手段の
    作動によりエアバッグを膨脹させるための作動ガスを発
    生するガス発生手段と、該作動ガスを浄化及び/又は冷
    却する筒状クーラント/フィルター手段とを含んで収容
    して成るエアバッグ用ガス発生器であって、 該筒状クーラント/フィルター手段の近傍には、請求項
    1〜16の何れか一項記載のデフレクター部材が配置さ
    れていることを特徴とするエアバッグ用ガス発生器。
  24. 【請求項24】前記デフレクター部材は、環状部をクー
    ラント/フィルター手段の端面に当接させ、筒状部でク
    ーラント/フィルター手段の外周面を軸方向に部分的に
    覆っている請求項23記載のエアバッグ用ガス発生器。
  25. 【請求項25】前記クーラント/フィルター手段は、前
    記デフレクター部材によって位置決め及び/又は支持さ
    れており、ガス発生手段の燃焼圧力によっても位置がず
    れない請求項17〜24の何れか一項記載のエアバッグ
    用ガス発生器。
  26. 【請求項26】エアバッグ用ガス発生器と、 衝撃を感知して前記ガス発生器を作動させる衝撃センサ
    と、 前記ガス発生器で発生するガスを導入して膨張するエア
    バッグと、 前記エアバッグを収容するモジュールケースとを含み、
    前記エアバッグ用ガス発生器が請求項17〜25の何れ
    か一項記載のエアバッグのガス発生器であることを特徴
    とするエアバッグ装置。
JP2000044766A 2000-02-22 2000-02-22 エアバッグ用ガス発生器のデフレクター部材及びそれを用いたエアバッグ用ガス発生器。 Pending JP2001233166A (ja)

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