JP4627581B2 - エアバッグ用ガス発生器のハウジング及びこれを用いたエアバッグ用ガス発生器 - Google Patents

エアバッグ用ガス発生器のハウジング及びこれを用いたエアバッグ用ガス発生器 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、衝撃から乗員を保護するエアバッグ用ガス発生器に関し、特に形状等に特徴を有するエアバッグ用ガス発生器のハウジング、及びこのハウジングを使用したエアバッグ用ガス発生器に関する。
【0002】
【従来技術】
自動車を始めとして各種車両には、該車両が高速で衝突した際に、ガスによって急速に膨張したエアバッグ(袋体)で搭乗者を支持し、搭乗者が慣性によりハンドルや前面ガラス等の車両内部の硬い部分に激突して負傷すること等を防ぐことを目的としてエアバッグシステムが搭載されている。通常、このエアバッグ装置は、センサ、コントロールユニット、及びパッドモジュールなどから構成されており、パッドモジュールは、モジュールケース、エアバッグ、及びガス発生器等から構成されて、例えばステアリングホイールに取り付けられている。
【0003】
この内、エアバッグ用ガス発生器は、ガス排出口を有するハウジング内に、作動信号によって作動する点火器を含んで構成される点火手段と、該点火手段の作動によってエアバッグを膨張させるための作動ガスを発生させるガス発生手段とを含んで構成されており、多くの場合においては、更にガス排出口から排出される前の作動ガスを浄化及び/又は冷却するためのクーラントやフィルター等が配置されている。
【0004】
このように形成されたガス発生器において、点火器を含んで構成される点火手段は、ガス発生器の作動を開始するために必要なものとしてハウジング内に配置されており、またこの点火器は、ハウジング外に配置されたコントロールユニットと電気的に接続されている。このコントロールユニットは、衝撃を感知したセンサから信号を受領して衝撃の程度を判断し、作動信号を出力する機能を有する。従って、この点火器の配置に際しては、コントロールユニットからの作動信号を受領するために、コントロールユニットと電気的に繋がる部分をハウジングから露出させている。
【0005】
従って、従来提供されているエアバッグ用ガス発生器においては、ハウジングには、この点火器を収容・固定するための開口部が形成されており、この開口部の縁は、ハウジングの外側に筒状に突起する如く形成されている。
【0006】
一方、上記の如く構成されたエアバッグ用ガス発生器は、エアバッグ(袋体)等と共にモジュールケース内に収容され、このモジュールケースが、運転席にあってはステアリング、助手席にあってはダッシュボード内に配置されることから、より小型化することが望ましい。特に運転席側に配置する場合には、ガス発生器の高さは、そのままハンドルの厚みに影響を与えることから、ハウジング全体の軸方向長さを小さく抑えることが課題となっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
依って本発明では、上記課題を解決し、点火手段中に含まれる点火器の固定を確実に行うと共に、更に全体の高さを抑えたガス発生器を製造する上で好適に使用されるガス発生器用ハウジング、及び全体の高さを抑えたガス発生器を提供する。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明のエアバッグ用ガス発生器は、点火器やこの点火器を固定するための部材を配置・固定する部分の形状・構造に特徴を有するエアバッグ用ガス発生器のハウジングとする。
【0009】
即ち本発明のエアバッグ用ガス発生器のハウジングは、衝撃によってエアバッグを膨張させる為の作動ガスを発生するエアバッグ用ガス発生器に使用される筒状ハウジングであって、該筒状ハウジングは、その何れかの端面に、ハウジング内に配置される点火器又は点火器支持部材を挿入し固定する開口部を有しており、該開口部は、挿入される点火器又は点火器支持部材を固定する接続部分を備え、該接続部分は、開口部が形成された側の端面よりもハウジング中心側に設けられることを特徴とする。この筒状ハウジングの何れかの端面に設けられる開口部は、該ハウジングの内側に曲折する筒状部を備えるものとして形成することができる。
【0010】
これにより、同じハウジングの高さでも、その内部容積を大きくすることができ、また、ハウジングの内側に曲折した筒状部の先端が、ハウジング内に配置されてガス発生手段を支持するアンダープレートを支え、該アンダープレートの応力方向(即ち、ガス発生剤を支持する側とは反対側)への移動を阻止することができる。
【0011】
上記筒状ハウジングの底面に形成される開口部は、該開口部に挿入される点火器又は点火器支持部材を固定する為の接続部分を備えている。この点火器又は点火器支持部材は、例えば溶接などにより固定することができる。また点火器はその近傍に該点火器の作動によって着火・燃焼し、ガス発生手段を燃焼させる為の熱ガス・ミストを生じさせる伝火薬を伴うことができ、これにより点火手段を構成することができる。この点火器は、ハウジング内に配置・固定するための金属部分を備えて形成されており、この金属部分は、作動信号を受けて作動する部分と樹脂材料などによって一体化する他、金属部分をかしめて両者を一体化することができる。開口部に直接点火器を収容する場合には、この金属部分を、開口部の接続部分に溶接等により固定一体化することができる。また点火器をハウジング内に配置する為の点火器支持部材を設けた場合には、点火器を固定した点火器支持部材を、開口部の接続部分に溶接等によって固定一体化することができる。例えば、ハウジング内に内筒部材を配置して、その内側に点火手段収容室を画成したガス発生器の場合には、この内筒部材の下端開口に点火器をかしめて固定することができ、この場合には当該内筒部材が点火器支持部材として機能することとなる。従ってこのような態様に於いては、この内筒部材を開口部の接続部分に溶接等によって固定一体化することができる。点火器支持部材や点火器を溶接などによって開口部の接続部分に固定一体化すれば、これらの脱落を防止することができる。その際、開口部中の、点火器支持部材や点火器を固定する接続部分を、ハウジングの開口部が形成された側の端面よりもハウジング中心側に設けることにより、ハウジングの全体の高さを低く抑える事ができる。
【0012】
本発明に於いてはハウジングを略円筒状のハウジングに於いて具体化されるものであり、点火器支持部材や点火器を固定する接続部分を、ハウジングの端面よりも中心側、即ちハウジングの軸方向中心側に設けるものである。この場合、ハウジングの端面には、その強度を確保するために凹凸状のリブを形成することもあるが、その際には、ハウジング中で最も突起している部分よりも、ハウジングの中心側に接続部分を設けることができる。
【0013】
また本発明では、衝撃によってエアバッグを膨張させる為の作動ガスを発生するエアバッグ用ガス発生器に使用される筒状ハウジングであって、該筒状ハウジングは、その何れかの端面に、該ハウジングの内側に曲折する筒状部を備えた開口部が形成されていることを特徴とするエアバッグ用ガス発生器のハウジングも提供する。
【0014】
このハウジングに於いても、何れかの端面には開口部が形成されており、この開口部は、ハウジングの内側に曲折する筒状部を備えるものとして形成されている。
【0015】
上記本発明に於いて、ハウジングの端部に形成される開口部は、該ハウジング内に配置される点火器又は点火器支持部材が収容されるものとして形成されており、且つ該開口部に形成される筒状部は、該点火器又は内筒部材の外周を内接するものとして形成されている。また、ハウジングの何れかの端面に設けられる開口部が具備する筒状部は、ハウジング軸方向長さの10〜100%で形成されている事が望ましい。更にこの筒状部は、4〜37mmの軸方向長さで形成されている事が望ましい。このような長さで筒状部を形成することにより、開口部に収容される点火器支持部材や点火器のがたつきを防止して、より確実にこれらを支持することができるためである。また、筒状部の長さを、ハウジング軸方向長さの100%とした場合には、筒状部自体が内筒部材として機能し得ることから、2部品のみ、即ちディフューザシェルとクロージャシェルだけで、ハウジング内を2室に区画した所謂二筒式構造のガス発生器を形成することができる。
【0016】
上記のハウジングは、更に開口部が設けられた側の端面において、該開口部の周囲が、開口部の中心に向かってハウジングの内側に傾斜するものとして形成されている事が望ましい。このように形成することにより、開口部の入り口付近で点火器支持部材や点火器を溶接した場合でも、この溶接部はハウジングの端面よりも中心側、即ちハウジングの軸方向中心側に設けることができる為である。また構造上、開口部の周囲を傾斜して形成することにより、この部分に応力が集中するのを防止することも可能となる。
【0017】
上記ハウジングは、ガス排出口を有する有蓋筒体形状のディフューザシェルと、該ディフューザシェルと共にハウジング内部空間を形成する有底筒体形状のクロージャシェルとで形成することができ、この場合にはクロージャシェル側に開口部を形成することができる。
【0018】
それぞれのシェルは、例えばステンレス鋼などの各種金属鉱材をプレス加工して形成する他、鋳造又は鍛造によっても形成することができる。各種方法によって形成されたシェルは、対向状に向かい合わせて接合一体化することにより、ガス発生手段等を収容する内部空間を形成することができる。両シェルの接合は各種溶接法、例えば電子ビーム溶接、レーザ溶接、ティグ溶接、プロセクション溶接などにより行うことができる。ディフューザシェルとクロージャシェルとは、ステンレス銅板等の各種鋼板をプレス加工して形成した場合には、両シェルの製造が容易になると共に、製造コストの低減も達成される。ディフューザシェルとクロージャシェルの材料に関しては、特にステンレス鋼板が望ましいが、鋼板にニッケルメッキを施したものでもよい。
【0019】
また本発明は上記ハウジングを用いて形成されたことを特徴とするエアバッグ用ガス発生器も提供する。
【0020】
即ち、ガス排出口を有する筒状ハウジング内に、作動信号によって作動する点火器を含んで構成される点火手段と、エアバッグを膨張させる為の作動ガスを発生するガス発生手段とを含んで収容してなるエアバッグ用ガス発生器であって、この筒状ハウジングとして、前記本発明のハウジングが使用されていることを特徴とするエアバッグ用ガス発生器である。
【0021】
上記点火手段は、作動信号などに起因して作動し、上記ガス発生手段を着火・燃焼させる為に使用されるものであり、作動信号に依って作動する電気着火式点火器だけで構成する他、更に必要に応じて該点火器の作動によって着火・燃焼し、ガス発生手段を燃焼させる為の熱ガス・ミストを生じさせる伝火薬と組み合わせて使用することができる。ハウジング内に内筒部材が配置され、この内筒部材内に点火手段収容室が区画して設けられたガス発生器に於いては、点火器を含む点火手段は該内筒部材内に収容・固定され、該内筒部材がハウジングの何れか一方に形成された開口部に収容し固定される。即ちこの場合には、当該内筒部材が点火器支持部材として機能することとなる。また金属部分を含んで構成された点火器を直接開口部に固定することもでき、この場合には当該金属部分が開口部の接続部分に溶接などによって固定一体化されることとなる。
【0022】
このガス発生器では、少なくとも上記特徴を有する本発明のガス発生器用ハウジングを使用する必要があるが、ハウジング以外のその他の構成、例えばガス発生手段の組成や形状、ガス発生手段の燃焼によって発生した作動ガスを冷却及び/又は浄化するためのクーラントやフィルター等の有無等は適宜作動性能に合わせて調整することができる。例えば、燃焼して作動ガスを発生するガス発生手段に関しては、従来から広く使用されている無機アジド、例えばナトリウムアジド(アジ化ナトリウム)に基づくアジド系ガス発生剤の他、無機アジドに基づかない非アジド系ガス発生剤等も使用することが可能である。またハウジング自体に関しても、上記何れかの端面に形成される開口部近辺以外の構造、例えばガス排出口の大きさや数、ハウジングサイズや全体形状等は作動性能や収容スペースなどに応じて適宜調整することができる。
【0023】
上記のエアバッグ用ガス発生器は、該ガス発生器で発生するガスを導入して膨張するエアバッグ(袋体)と共にモジュールケース内に収容され、エアバッグ装置となる。このエアバッグ装置は、衝撃センサが衝撃を感知することに連動してガス発生器が作動し、ハウジングのガス排出口から作動ガスを排出する。この作動ガスはエアバッグ内に流入し、これによりエアバッグはモジュールカバーを破って膨出し、車両中の硬い構造物と乗員との間に衝撃を吸収するクッションを形成する。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、図面に示す実施の形態に基づき、本発明のエアバッグ用ガス発生器のハウジング、及びこれを使用したエアバッグ用ガス発生器を説明する。
「実施の形態1」
図1は、本発明の一の実施の形態に於けるガス発生器用ハウジングを用いて形成されたエアバッグ用ガス発生器を示す断面略図である。
【0025】
この図に示すガス発生器は、ガス排出口11を有するハウジング3内に、電気式点火器6と伝火薬7とで構成された点火手段と、該点火手段の作動によりエアバッグを膨脹させるための作動ガスを発生するガス発生手段(即ち、ガス発生剤8)とを含んで収容し、更にガス発生剤8が収容される燃焼室9とハウジング3の周壁部との間には、ガス発生剤8の燃焼によって発生した作動ガスを冷却するクーラント/フィルター手段(即ち、クーラント5)を配設している。そして、このクーラント5のディフューザシェル1側端部には、筒状部19を有するデフレクター部材18を配置している。
【0026】
点火手段は点火手段収容室10に収容されており、この点火手段収容室10は、ハウジング3内の上端部内面に溶接されるフランジ部24を備えた円筒状の内筒部材4内に確保されている。この点火手段収容室10は、内筒部材4の周壁に形成された複数の伝火孔14を介して、当該円筒部材の外側に設けられた燃焼室9と連通可能なものとなっている。またこの内筒部材4は、その下端側に点火手段を構成する点火器6を収容して端部をかしめ、内筒部材4内に点火器6を固定している。そして端部をかしめて点火器6を固定した内筒部材4は、後述するクロージャシェル2の開口部60内に収容され、点火器6を固定した状態に於いてハウジング3の底面から突出しないものとして形成されている。即ちこの実施の形態に於いては、当該内筒部材4が点火器支持部材として機能している。
【0027】
この実施の形態において、ハウジング3は、ガス排出口を有する略有蓋筒体形状のディフューザシェル1と、該ディフューザシェル1を閉塞する略有底筒体形状のクロージャシェル2とで形成されている。両シェルはステンレス鋼を用いてプレス加工によって形成することができる。
【0028】
本実施の形態に於いて、ディフューザシェル1は、ハウジングの天井面(即ち上端部)を形成する第一の円形部50と、この円形部50をとり囲んで下方に傾斜する傾斜部51と、この傾斜部から円形部に対して鉛直に降下して周方向に複数のガス排出口11を備える周壁部52と、この周壁部から半径方向に延在するフランジ部53を有するものとして形成されており、一方クロージャシェル2は、ハウジングの底面(即ち下端部)を形成し、中央に点火手段収容孔を設けた第二の円形部54と、この第二の円形部の中央に形成されてハウジングの内側に曲折した筒状部61を備える開口部60と、この第二の円形部54の周縁から屈曲して半径方向外側に広がって傾斜する周壁部55と、この周壁部の先端から半径方向外側に広がるフランジ部58とで形成されている。このように形成された両シェルは、シェル同士を接合・一体化して、エアバッグ用ガス発生器の外殻容器となるハウジング3を形成している。
【0029】
このように形成されたハウジングは、クロージャシェル側の端面に形成された開口部60に前記内筒部材4が挿入されており、当該開口部60に挿入された内筒部材4は、開口部の入り口付近で溶接・固定されている。開口部中、この内筒部材4を溶接によって固定している接続部分62は、ハウジングの底面、即ちクロージャシェルの底面よりもハウジングの中心側に入り込むように設けられている。具体的には、この実施の形態に於いては開口部60の周囲を、その中心に向かってハウジングの内側に傾斜するものとして形成し、これにより開口部の接続部分62をハウジングの底面よりもハウジングの中心側になるようにしている。またこの開口部60は、内筒部材を挿入・固定することから、その外径及び形状に合わせ形成されている。
【0030】
そして、この開口部60は、ハウジング3の内側に曲折する筒状部61を備えていることから、より確実に内筒部材4を固定することができる。更にこの筒状部61はハウジング3の内側に曲折していることから、当該筒状部61だけがハウジング3の軸方向外側に突出することはなく、その分、ハウジング3自体の全体の高さを抑えることができ、ひいてはガス発生器全体の高さを抑えることができる。逆に、このように形成したガス発生器を、筒状部61をハウジング3の外側に曲折したガス発生器と同じ高さに形成した場合には、同じ高さ及び外径であっても、ハウジングの内部容積を十分に大きくすることができる。
【0031】
また、筒状部61をハウジング3の内側に曲折していることから、本実施の形態に示す如く、ガス発生手段を支持する略環状のアンダープレート22を内筒部材4に外嵌して燃焼室9内に配置した場合に於いても、このアンダープレート22は、その内筒部材4を内嵌する部分が、筒状部61の先端に当接する事から、筒状部61によって支持されることとなる。
【0032】
本実施の形態に示すガス発生器は、特に運転席側に配置するのに好適なガス発生器であり、その全体の高さ(即ち軸方向長さ)は大凡35mmに形成されている。このようなガス発生器に於いては、開口部60に設けられる筒状部61は、ハウジングの軸方向長さの約17%であって、軸方向長さが約6mmに形成されている。
【0033】
このハウジング3では、ディフューザシェル1の傾斜部51により、第一の円形部50よりも半径方向外側に広がっている周壁部52に向かって、クロージャシェル2の周壁部55が傾斜しており、クロージャシェル2の第二の円形部54と周壁部55との間に形成される曲折部56は、その内角θが、90〜135度となるように調整されている。
【0034】
更に本実施の形態に於いては、第一及び第二の円形部50,54は同じ大きさに形成されている。これにより、ハウジング内に配置されるクーラント5は、ディフューザシェル1に於いて第一の円形部50と傾斜部51との間に形成される曲折部57で、その上端面外周がデフレクター部材18を介して支持され、またクロージャシェル2に於いて第二の円形部54と周壁部55との間に形成される曲折部56で、クーラント5の下端面外周が直接支持されている。このようにクーラント5の上下端面の外周をハウジング内に形成された曲折部56,57で支持することにより、クーラント5の配置に際しては、該クーラントが曲折部によって位置決めされ、また支持されることとなる。更にガス発生器の作動に際しても、該クーラント5は曲折部に圧接・支持されその移動が阻止されると共に、クーラント5の上端部はデフレクター部材18に依って包囲されて、ディフューザシェル1の曲折部57に密着し、また該クーラント5の下端部外周縁は、直接クロージャシェル2の曲折部56に密着し、ハウジング内面とクーラント5間に於ける作動ガスの通過(即ちショートパス)を阻止することができる。
【0035】
なお、このハウジングの形成に際しては、ディフューザシェルの第1の円形部50と、クロージャシェルの第2の円形部54との双方又はいずれか一方に、リブ状補強体及び/又は補強段部を形成し、ハウジングの強度を向上させることもできる。
【0036】
ハウジング内に配置されるクーラント5は、作動ガスの通過に際しても、その圧力により、半径方向外側に膨出しないものが好適に使用される。これは、仮にクーラント5がガス発生手段の通過によって膨出した場合には、クーラント5とハウジング内周面との間に確保される間隙20が閉塞され、事実上ガス流路として機能し得なくなるためである。依って、この実施の形態に示すクーラント5は、半径方向への引張り強度が12054N(1230kgf)に形成されている。
【0037】
デフレクター部材18は、ガス発生剤8として、燃焼によって流動体又は半流動体の燃焼生成物を生じさせるものを使用した場合に有用である。即ち、ガス発生剤の燃焼に依って生じた燃焼生成物を、このデフレクター部材18の筒状部19に付着、又は衝突後落下させることで除去できるためである。またこのデフレクター部材18中、クーラント5の端面に当接する環状部16は、適宜弾性を有するものとして形成されていることから、燃焼室9の半径方向外側に配置されるクーラント5として、軸方向への伸縮の少ない金網製クーラント5を使用することもできる。更にデフレクター部材18は、クーラント5の内周面に当接する壁部17を環状部16に一体形成している。これにより、クーラント5の位置決め及び固定、並びに作動ガスがクーラントを通過することなく排出される所謂ショートパスを阻止することができる。
【0038】
上記のように形成されたガス発生器では、作動信号を受領して作動した点火器6により、伝火薬7が着火されて燃焼し、その火炎は内筒部材4の伝火孔14を通って、ガス発生剤8の収容空間内に放出される。この伝火薬7の火炎は、ガス発生剤8を着火・燃焼させることとなるが、その一部が直接クーラント5を通過した場合であっても、デフレクター部材18の筒状部19に当たり、そのままガス排出口11から噴出する事態を阻止することができる。伝火薬7の火炎によって着火されたガス発生剤8から発生する作動ガスは、クーラント5を通過して、クーラント5外周面とハウジング3内周面との間に確保された間隙20内に到達する。クーラント5を通過した作動ガス中に流動体又は半流動体の燃焼生成物が含まれている場合には、間隙20内に配置されたデフレクター部材18の筒状部19に衝突・付着して、作動ガス中から除去されることとなる。
【0039】
図1中、ガス排出口11及び伝火孔14は、それぞれシールテープ15により閉塞されており、ガス発生剤8は、アンダープレート22によって支持され、燃焼室内に収容されている。また、本実施の形態に於いてデフレクター部材18として記載した部材は、同様の構造によりミスト捕集部材、又は防炎板としても機能することができる。
「実施の形態2」
図2に、電気着火式点火手段を用いたガス発生器を含んで構成された本発明のエアバッグ装置の実施例を示す。
【0040】
このエアバッグ装置は、ガス発生器200と、衝撃センサ201と、コントロールユニット202と、モジュールケース203と、そしてエアバッグ204からなっている。ガス発生器200は、図1に基づいて説明したガス発生器が使用されており、その作動性能は、ガス発生器作動初期の段階において、乗員に対してできる限り衝撃を与えないように調整されている。
【0041】
衝撃センサ201は、例えば半導体式加速度センサからなることができる。この半導体式加速度センサは、加速度が加わるとたわむようにされたシリコン基板のビーム上に4個の半導体ひずみゲージが形成され、これら半導体ひずみゲージはブリッジ接続されている。加速度が加わるとビームがたわみ、表面にひずみが発生する。このひずみにより半導体ひずみゲージの抵抗が変化し、その抵抗変化を加速度に比例した電圧信号として検出するようになっている。
【0042】
コントロールユニット202は、点火判定回路を備えており、この点火判定回路に前記半導体式加速度センサからの信号が入力するようになっている。センサ201からの衝撃信号がある値を越えた時点でコントロールユニット202は演算を開始し、演算した結果がある値を越えたとき、ガス発生器200の点火器6に作動信号を出力する。
【0043】
モジュールケース203は、例えばポリウレタンから形成され、モジュールカバー205を含んでいる。このモジュールケース203内にエアバッグ204及びガス発生器200が収容されてパッドモジュールとして構成される。このパッドモジュールは、自動車の運転席側取り付ける場合には、通常ステアリングホイール207に取り付けられている。
【0044】
エアバッグ204は、ナイロン(例えばナイロン66)、またはポリエステルなどから形成され、その袋口206がガス発生器のガス排出口を取り囲み、折り畳まれた状態でガス発生器のフランジ部に固定されている。
【0045】
自動車の衝突時に衝撃を半導体式加速度センサ201が感知すると、その信号がコントロールユニット202に送られ、センサからの衝撃信号がある値を越えた時点でコントロールユニット202は演算を開始する。演算した結果がある値を越えたときガス発生器200の点火器6に作動信号を出力する。これにより点火器4が作動してガス発生剤に点火しガス発生剤は燃焼してガスを生成する。このガスはエアバッグ204内に噴出し、これによりエアバッグはモジュールカバー205を破って膨出し、ステアリングホイール207と乗員の間に衝撃を吸収するクッションを形成する。
【0046】
【発明の効果】
本発明に依れば、簡易な構造でありながらも、点火手段中に含まれる点火器の固定を確実に行うと共に、更に全体の高さを抑えたガス発生器を製造する上で好適に使用することのできるガス発生器用ハウジング、及び全体の高さを抑えたガス発生器となる。
【0047】
特に、筒状ハウジングの何れかの端面に形成され、点火器などを収容する開口部が、ハウジングの内側に曲折する筒状部を備える場合、この筒状部前端は燃焼室内に於いてガス発生手段を支持するアンダープレーをの支持に貢献することができる。
【0048】
更に、本発明のハウジングはその全体の高さを抑えることができるため、外径及び高さを同一としたガス発生器においては、一層ハウジング内の内部容積を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一の実施の形態に於けるガス発生器を示す斜視縦断面図。
【図2】本発明のエアバッグ装置の構成図。
【符号の説明】
1 ディフューザシェル
2 クロージャシェル
3 ハウジング
4 点火器
5 伝火薬
6 ガス発生剤
7 クーラント・フィルタ
50 (ディフューザシェル側)円形部
51 (ディフューザシェル側)傾斜部
52 (ディフューザシェル側)周壁部
54 (クロージャシェル側)円形部
55 (クロージャシェル側)周壁部
56 (クロージャシェル側)曲折部
57 (ディフューザシェル側)曲折部

Claims (2)

  1. ガス排出口(11)を有するディフューザシェル(1)とクロージャシェル(2)からなるハウジング内に、作動信号によって作動する点火器を含んで構成される点火器(6)と、エアバッグを膨張させる為の作動ガスを発生するガス発生剤(8)とを含んで収容してなるエアバッグ用ガス発生器であって、
    クロージャシェル(2)の端面には開口部(60)が形成され、該開口部(60)は、該ハウジング(3)の内側に曲折する筒状部(61)を備えており、
    開口部(60)内には、伝火孔(14)を有する内筒部材(4)が挿入されており、
    内筒部材(4)内には、点火器(6)が収容固定され、かつ点火手段収容室(10)が形成されており、内筒部材(4)の外側にはガス発生剤(8)が充填された燃焼室(9)が形成されており、
    内筒部材(4)は、一端側がディフューザシェル(1)の円形部(50)に当接固定された状態で溶接固定されており、他端側が筒状部(61)との接続部分(62)において溶接固定されており、
    接続部分(62)は、開口部(60)が形成されたクロージャシェル(2)の端面よりもハウジング(3)中心側に設けられており、
    燃焼室(9)内には、ガス発生剤(8)を支持するための環状のアンダープレート(22)が内筒部材(4)に外嵌して配置されており、
    該アンダープレート(22)の内筒部材(4)を内嵌する部分が、筒状部(61)の先端に当接されて支持されているエアバッグ用ガス発生器。
  2. エアバッグ用ガス発生器と、衝撃を感知して前記ガス発生器を作動させる衝撃センサと、前記ガス発生器で発生するガスを導入して膨張するエアバッグと、前記エアバッグを収容するモジュールケースとを含み、前記エアバッグ用ガス発生器が請求項記載のエアバッグのガス発生器であることを特徴とするエアバッグ装置。
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