JP2001232986A - 簡易筆記具 - Google Patents
簡易筆記具Info
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- JP2001232986A JP2001232986A JP2000105721A JP2000105721A JP2001232986A JP 2001232986 A JP2001232986 A JP 2001232986A JP 2000105721 A JP2000105721 A JP 2000105721A JP 2000105721 A JP2000105721 A JP 2000105721A JP 2001232986 A JP2001232986 A JP 2001232986A
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- writing
- biodegradable resin
- thin plate
- writing tool
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 手帳の薄型大判化にともなって、省資源
で、かつ環境保全に資する薄型小型筆記具とその製造方
法を提供する。 【構成】 筆記具は、ホルダー軸15を形成する再生
紙に生分解性樹脂を含む組成物、特にデンプンとポリエ
チレンとからなる部分分解型生分解性樹脂で被覆して多
層化した薄板1と、筆記材14とからなるもので、薄板
1表面に凸部8および10を加圧成形して補強リブとな
し、その一方の折り込み面に筆記材14を粘着剤で固定
し、もう一方の折り込み面で挟み込んで超音波溶着する
筆記具の製造方法に構成するものである。
で、かつ環境保全に資する薄型小型筆記具とその製造方
法を提供する。 【構成】 筆記具は、ホルダー軸15を形成する再生
紙に生分解性樹脂を含む組成物、特にデンプンとポリエ
チレンとからなる部分分解型生分解性樹脂で被覆して多
層化した薄板1と、筆記材14とからなるもので、薄板
1表面に凸部8および10を加圧成形して補強リブとな
し、その一方の折り込み面に筆記材14を粘着剤で固定
し、もう一方の折り込み面で挟み込んで超音波溶着する
筆記具の製造方法に構成するものである。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、平板な軸部の平面部に
筆記材を装着固定した使い捨て簡易筆記具およびその製
造方法に関するものである
筆記材を装着固定した使い捨て簡易筆記具およびその製
造方法に関するものである
【0002】
【従来の技術】従来、使い捨て筆記具には軸外形が木製
で、その長軸中心の両端にわたって筆記材が充填された
木製もしくは筆記材を中心として周辺を紙テープで多重
に巻いて筆記軸とした鉛筆があった。 また、同材質の
長軸中心に両端面にわたって穿鑿し、その部位に水性も
しくは油性インクを充填した円筒状物を装填したボール
ペン、もしくは水性ペンがあった。
で、その長軸中心の両端にわたって筆記材が充填された
木製もしくは筆記材を中心として周辺を紙テープで多重
に巻いて筆記軸とした鉛筆があった。 また、同材質の
長軸中心に両端面にわたって穿鑿し、その部位に水性も
しくは油性インクを充填した円筒状物を装填したボール
ペン、もしくは水性ペンがあった。
【0003】また、使い捨て筆記具の中で、筆記量がご
く少ない用途には、筆記軸がプラスチック製で、長軸上
の端部に鉛筆芯を挿入した簡易筆記具があった。 特に
筆記量の少ないゴルフ場で多用されている。
く少ない用途には、筆記軸がプラスチック製で、長軸上
の端部に鉛筆芯を挿入した簡易筆記具があった。 特に
筆記量の少ないゴルフ場で多用されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】加齢に伴い文章離れと
記載する文字の大型化がすすみ、手帳は凡そ全厚3ミリ
以下のごく薄型で大判にし、背広のポケット入口の周辺
長にほぼ嵌合し、長手方向の寸法はポケット入口を基準
としておよそ±5ミリ程度とする手帳が用いられ、手帳
に文章でなく、キーワードのみを記載する傾向がある。
そして、その筆記具は、手帳と着脱自在で、手帳の間
に挟んでもポケットからの出し入れを大きく妨げないも
のが求められている。一方、小型手帳は記載欄が必然的
に小さくなるため、記載しにくく読み取りにくい。ま
た、ポケット底部に収納され取り出しにくいこと、そし
てその手帳の体積で局部的に衣服が膨らみスタイル性を
損ねること、さらに動作の度に衣服が揺動し感覚的に違
和感を感じるという課題をかかえている。 また、小型
手帳の端部に収納した小型筆記具があるが、加齢者に貧
相感をもたらし、さらに打ち合わせ時の相手側にも暗い
イメージを与えてしまう恐れがあるという第1の課題が
あった。また、加齢者という印象を緩和させるため、小
型高級筆記具の持参も考えられるが、加齢と共に、置き
忘れ、ポケットからの落下に気がつかずに紛失するなど
が多発する傾向があり、一層加齢者という意識を増大さ
せてしまうこともある。
記載する文字の大型化がすすみ、手帳は凡そ全厚3ミリ
以下のごく薄型で大判にし、背広のポケット入口の周辺
長にほぼ嵌合し、長手方向の寸法はポケット入口を基準
としておよそ±5ミリ程度とする手帳が用いられ、手帳
に文章でなく、キーワードのみを記載する傾向がある。
そして、その筆記具は、手帳と着脱自在で、手帳の間
に挟んでもポケットからの出し入れを大きく妨げないも
のが求められている。一方、小型手帳は記載欄が必然的
に小さくなるため、記載しにくく読み取りにくい。ま
た、ポケット底部に収納され取り出しにくいこと、そし
てその手帳の体積で局部的に衣服が膨らみスタイル性を
損ねること、さらに動作の度に衣服が揺動し感覚的に違
和感を感じるという課題をかかえている。 また、小型
手帳の端部に収納した小型筆記具があるが、加齢者に貧
相感をもたらし、さらに打ち合わせ時の相手側にも暗い
イメージを与えてしまう恐れがあるという第1の課題が
あった。また、加齢者という印象を緩和させるため、小
型高級筆記具の持参も考えられるが、加齢と共に、置き
忘れ、ポケットからの落下に気がつかずに紛失するなど
が多発する傾向があり、一層加齢者という意識を増大さ
せてしまうこともある。
【0005】ゴルフのスコア記載用に多用されている軸
が平板なプラスチック製で、端部に鉛筆の芯を装着した
簡易筆記具は、プレー完了後廃棄処分するが、石油資源
を減耗させるとともに廃棄処分に際して、環境保全上適
切でないという第2の課題があった。また、これをプレ
ー完了後、客先との打ち合わせ時に使用するには貧相感
と違和感を醸し出すおそれがあり、とくに加齢者には使
い難い。
が平板なプラスチック製で、端部に鉛筆の芯を装着した
簡易筆記具は、プレー完了後廃棄処分するが、石油資源
を減耗させるとともに廃棄処分に際して、環境保全上適
切でないという第2の課題があった。また、これをプレ
ー完了後、客先との打ち合わせ時に使用するには貧相感
と違和感を醸し出すおそれがあり、とくに加齢者には使
い難い。
【0006】本発明は、以上述べたように、加齢者は手
帳に文章よりもキーワードを大文字で記載する傾向にあ
り、一方で年齢を感じさせない身なりを保持しようとす
る意識が強く働くなかで、手帳と筆記具の寸法は薄型志
向となっているが、手帳は薄型化が著しく進行している
が、筆記具については従来ある小型品は、薄型手帳と厚
さの点でもまた感覚的にも相溶性がとれていないし、ま
た、従来のプラスチック製薄型ホルダー軸の使い捨て筆
記具が、石油資源の浪費と環境破壊を大きく包含してい
るという問題点を排除するために、再生紙に生分解性樹
脂を含む組成物を有する樹脂で被覆した薄板多層板をホ
ルダー軸構成主要素とし、その中心部に筆記材をサンド
イッチ状に固着することによって、薄型で省資源かつ環
境に穏和な簡易筆記具を提供することを目的とする。
帳に文章よりもキーワードを大文字で記載する傾向にあ
り、一方で年齢を感じさせない身なりを保持しようとす
る意識が強く働くなかで、手帳と筆記具の寸法は薄型志
向となっているが、手帳は薄型化が著しく進行している
が、筆記具については従来ある小型品は、薄型手帳と厚
さの点でもまた感覚的にも相溶性がとれていないし、ま
た、従来のプラスチック製薄型ホルダー軸の使い捨て筆
記具が、石油資源の浪費と環境破壊を大きく包含してい
るという問題点を排除するために、再生紙に生分解性樹
脂を含む組成物を有する樹脂で被覆した薄板多層板をホ
ルダー軸構成主要素とし、その中心部に筆記材をサンド
イッチ状に固着することによって、薄型で省資源かつ環
境に穏和な簡易筆記具を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、筆記具ホルダー部主成分が表層に生分解
性樹脂で被覆した再生紙の薄板多層板であって、長方形
状様をなし、筆記材を短辺端面から突出させて固定し、
再生紙ホルダー付き薄型使い捨て筆記具とするものであ
る。
成するために、筆記具ホルダー部主成分が表層に生分解
性樹脂で被覆した再生紙の薄板多層板であって、長方形
状様をなし、筆記材を短辺端面から突出させて固定し、
再生紙ホルダー付き薄型使い捨て筆記具とするものであ
る。
【0008】
【作用】本発明によれば、上記したように、薄板で構成
しているため、ポケットの膨らみは小さく押さえられ
る。
しているため、ポケットの膨らみは小さく押さえられ
る。
【0009】また、再生紙と生分解性樹脂を主成分とし
ているため、同体積のプラスチック材に比べ、省資源が
図られ、かつ廃棄処分にさいしても環境汚染への影響は
著しく小さい。
ているため、同体積のプラスチック材に比べ、省資源が
図られ、かつ廃棄処分にさいしても環境汚染への影響は
著しく小さい。
【0010】さらにまた、再生紙表層部に厚さ10〜1
50μm程度の生分解性樹脂フィルムを被覆することに
よって、高湿下での使用も可能で、たとえば雨天時のゴ
ルフスコア記載にも使用可能である。また、この多層化
で再生薄板に補強リブ加工が容易で、たとえば、長軸方
向とか、斜目もしくはあやめ状に凹凸を設けることによ
り、軸強度は高まり耐性が高まる。 これによって、薄
板の板厚をさらに小さくすることも可能である。
50μm程度の生分解性樹脂フィルムを被覆することに
よって、高湿下での使用も可能で、たとえば雨天時のゴ
ルフスコア記載にも使用可能である。また、この多層化
で再生薄板に補強リブ加工が容易で、たとえば、長軸方
向とか、斜目もしくはあやめ状に凹凸を設けることによ
り、軸強度は高まり耐性が高まる。 これによって、薄
板の板厚をさらに小さくすることも可能である。
【0011】母材が紙であるため、印刷性、接着性にと
くにすぐれ、広告板として多彩に利用可能である。 ホ
ルダー軸部の外形と絵柄とラミネート樹脂への着色剤添
加による色彩との組み合わせによっては、構造的には単
純であってもおしゃれな雰囲気が醸しでて、加齢者が使
用しても、いわゆる安っぽく暗いイメージとならない。
さらに、印刷インクの特性によっては、再生紙への耐水
性の向上も期待できる。
くにすぐれ、広告板として多彩に利用可能である。 ホ
ルダー軸部の外形と絵柄とラミネート樹脂への着色剤添
加による色彩との組み合わせによっては、構造的には単
純であってもおしゃれな雰囲気が醸しでて、加齢者が使
用しても、いわゆる安っぽく暗いイメージとならない。
さらに、印刷インクの特性によっては、再生紙への耐水
性の向上も期待できる。
【0012】また、母材が紙であるため、打ち抜き加工
性にすぐれ、短時間で安価に外形加工が可能である。
性にすぐれ、短時間で安価に外形加工が可能である。
【0013】
【実施例】本発明の実施例について図面を参照しながら
詳細に説明する。 図1に示すように、薄板1は厚さ1
ミリ×幅40ミリ×長さ110ミリの短冊型平板の再生
紙の表裏面にそれぞれ厚さ60μmのデンプンとポリエ
チレンを主構成成分とする部分分解型生分解性樹脂で被
覆した多層板である。 幅40ミリの中心部2とそれを
基準として左右両側に対称的に10ミリの位置に長さ方
向に平行にそれぞれ幅約1、5ミリの罫線3および罫線
4を加圧成形してある。 中心部2および罫線3および
4は、図1に示すように、それぞれ片面は凹部5,6,
7,もう一方の面は凸部8,9.10を形成している。
また、筆記具を手帳等に固定できるようにするための
引っかけ部11が打ち抜かれている。 つぎに、図1に
示すように凹部5上に幅5ミリ×長さ20ミリの粘着シ
ート12を貼り、凹部5上に沿って端面13から5ミリ
ほど突出するように、直径0.9ミリ×長さ15ミリの
鉛筆硬度Bの鉛筆芯14を固定する。 つぎに、中心部
2を対称軸として鉛筆芯14を挟むように折り曲げ、凸
部8に接触しないように溝を設けた金属平板に載置し、
もう一方の面を同じく凸部10に接しないように溝を設
けたホーンで圧し超音波溶着する。
詳細に説明する。 図1に示すように、薄板1は厚さ1
ミリ×幅40ミリ×長さ110ミリの短冊型平板の再生
紙の表裏面にそれぞれ厚さ60μmのデンプンとポリエ
チレンを主構成成分とする部分分解型生分解性樹脂で被
覆した多層板である。 幅40ミリの中心部2とそれを
基準として左右両側に対称的に10ミリの位置に長さ方
向に平行にそれぞれ幅約1、5ミリの罫線3および罫線
4を加圧成形してある。 中心部2および罫線3および
4は、図1に示すように、それぞれ片面は凹部5,6,
7,もう一方の面は凸部8,9.10を形成している。
また、筆記具を手帳等に固定できるようにするための
引っかけ部11が打ち抜かれている。 つぎに、図1に
示すように凹部5上に幅5ミリ×長さ20ミリの粘着シ
ート12を貼り、凹部5上に沿って端面13から5ミリ
ほど突出するように、直径0.9ミリ×長さ15ミリの
鉛筆硬度Bの鉛筆芯14を固定する。 つぎに、中心部
2を対称軸として鉛筆芯14を挟むように折り曲げ、凸
部8に接触しないように溝を設けた金属平板に載置し、
もう一方の面を同じく凸部10に接しないように溝を設
けたホーンで圧し超音波溶着する。
【0014】超音波溶着後の筆記具の斜視図を図2に示
す。 筆記具ホルダー軸15の重ね厚さ方向で、厚さは
最大で約3.5ミリである。 カタカナ、ひらがな、お
よび漢字の記載は可能である。 また、引っかけ部11
を角穴16から指で押し出すことにより手帳表紙等に固
定でき、手帳と一体でポケットから出し入れ可能であ
る。なお、溶着は超音波溶着の他、インパルス溶着も使
用できる。
す。 筆記具ホルダー軸15の重ね厚さ方向で、厚さは
最大で約3.5ミリである。 カタカナ、ひらがな、お
よび漢字の記載は可能である。 また、引っかけ部11
を角穴16から指で押し出すことにより手帳表紙等に固
定でき、手帳と一体でポケットから出し入れ可能であ
る。なお、溶着は超音波溶着の他、インパルス溶着も使
用できる。
【0015】凸部8及び10が補強リブの作用をして、
筆記時にホルダー軸15に生ずる曲げ応力による変形を
大幅に低減させている。さらに、中心部2で折り曲げた
ことにより、独立の2枚のシートを上記したと同様の工
法で積層した場合に比べ、筆記時の曲げ変形が小さくな
っている。
筆記時にホルダー軸15に生ずる曲げ応力による変形を
大幅に低減させている。さらに、中心部2で折り曲げた
ことにより、独立の2枚のシートを上記したと同様の工
法で積層した場合に比べ、筆記時の曲げ変形が小さくな
っている。
【0016】なお、上記実施例では、図1で示すよう
に、凸部8および10は中心部2と平行にホルダー軸1
5長手方向に施されていたが、右斜目状凸部もしくは左
斜目状凸部もしくはあや目状凸部してもよい。
に、凸部8および10は中心部2と平行にホルダー軸1
5長手方向に施されていたが、右斜目状凸部もしくは左
斜目状凸部もしくはあや目状凸部してもよい。
【0017】また、上記実施例では、折り曲げ部は中心
部2の1カ所であったが、図3の長軸と直角方向の断面
図に示すように、端部に折り曲げ部17を付加すること
によって、筆記時に起こる長軸方向の変形を一層緩和で
きる。
部2の1カ所であったが、図3の長軸と直角方向の断面
図に示すように、端部に折り曲げ部17を付加すること
によって、筆記時に起こる長軸方向の変形を一層緩和で
きる。
【0018】さらに、上記実施例では、ホルダー軸15
形成に中心部2を対称軸として外形が対称のものを折り
曲げ固着したが、図4斜視図のように、鉛筆芯14をホ
ルダー軸15長手方向の端面で固着することも考えられ
る。
形成に中心部2を対称軸として外形が対称のものを折り
曲げ固着したが、図4斜視図のように、鉛筆芯14をホ
ルダー軸15長手方向の端面で固着することも考えられ
る。
【0019】またさらに、上記実施例では、再生紙表裏
面にデンプンとポリエチレンを主構成成分とする生分解
性樹脂で被覆した多層板を用いたが、引っかけ部12を
除く折り込み側表面に粘着剤もしくは接着剤をコーティ
ングし外面にこの生分解性樹脂で被覆した多層板を用い
ることも考えられる。また、折り込み側にこの生分解性
樹脂被覆した多層板とし、外面に撥水性塗膜でコーティ
ングしてもよい。なお、生分解性樹脂として、グルテン
プラスチック、脂肪族ポリエステル系、ポリ乳酸系等の
生分解性樹脂フィルム、もしくはこれらにポリオレフィ
ン、もしくは炭酸カルシウム、もしくは銅イオン等の金
属イオンを構造内部に定着させた人工ゼオライト等の無
機質を混練した部分分解型生分解性樹脂フィルムを用い
てもよい。
面にデンプンとポリエチレンを主構成成分とする生分解
性樹脂で被覆した多層板を用いたが、引っかけ部12を
除く折り込み側表面に粘着剤もしくは接着剤をコーティ
ングし外面にこの生分解性樹脂で被覆した多層板を用い
ることも考えられる。また、折り込み側にこの生分解性
樹脂被覆した多層板とし、外面に撥水性塗膜でコーティ
ングしてもよい。なお、生分解性樹脂として、グルテン
プラスチック、脂肪族ポリエステル系、ポリ乳酸系等の
生分解性樹脂フィルム、もしくはこれらにポリオレフィ
ン、もしくは炭酸カルシウム、もしくは銅イオン等の金
属イオンを構造内部に定着させた人工ゼオライト等の無
機質を混練した部分分解型生分解性樹脂フィルムを用い
てもよい。
【0020】なお、上記実施例では、ホルダー軸15芯
材の再生紙として、生分解性樹脂の加工廃材、セルロー
ス系繊維、藁等の固形の植物繊維質、無機質等の充填材
を混練した再生紙も利用可能である。
材の再生紙として、生分解性樹脂の加工廃材、セルロー
ス系繊維、藁等の固形の植物繊維質、無機質等の充填材
を混練した再生紙も利用可能である。
【0021】上記実施例では、筆記材はホルダー軸15
の中心である凹部6に載置したが、勿論これに限定した
ものではなく、端面13に沿う任意の端面からの突出で
あってもよく、また、さらに端面13と反対側の端面1
8からも突出させることも考えられる。
の中心である凹部6に載置したが、勿論これに限定した
ものではなく、端面13に沿う任意の端面からの突出で
あってもよく、また、さらに端面13と反対側の端面1
8からも突出させることも考えられる。
【0022】上記実施例では、筆記材として鉛筆芯を用
いたが、ポリオレフィン系円筒内にインキ充填したボー
ルペン類を用いてもよい。
いたが、ポリオレフィン系円筒内にインキ充填したボー
ルペン類を用いてもよい。
【0023】なお、上記実施例では、鉛筆芯14固定に
粘着シート12を使用したが、これに拘わらずゴム系接
着剤、紫外線硬化型接着剤等の使用は容易に類推できる
し、また、筆記材を長くしたり、鉛筆芯14長軸と直角
方向の断面を正方形もしくは長方形にしたり、また凹部
6の深さを鉛筆芯外径もしくは厚さの2分の1以上にす
ることによっては、筆記材固定のための粘着剤もしくは
接着剤は不要になる。
粘着シート12を使用したが、これに拘わらずゴム系接
着剤、紫外線硬化型接着剤等の使用は容易に類推できる
し、また、筆記材を長くしたり、鉛筆芯14長軸と直角
方向の断面を正方形もしくは長方形にしたり、また凹部
6の深さを鉛筆芯外径もしくは厚さの2分の1以上にす
ることによっては、筆記材固定のための粘着剤もしくは
接着剤は不要になる。
【0024】また、上記実施例では、筆記材が常に露出
しているため手帳面や衣服を筆記材で汚染する恐れがあ
る。 また、筆記材が折損することも考えられる。 こ
うした危険性を緩和するため、図5に示すように、筆記
材近傍のホルダー軸15のいずれか一方もしくは両方の
端面に正弦波の切り欠き19を施し、同じく端面にその
切り欠き19と同様の正弦波を有し、ホルダー軸周辺に
わたって山から谷までを弾性的に変形しつつ摺動できる
厚さ0.1〜0.5ミリの筒状の樹脂シート製スライド
カバー20を設置してもよい。 このスライドカバー2
0をホルダー軸15長手矢印方向21に摺動させること
により、端面13から突出している筆記材を露出させた
り、被覆したりすることができ、さらに、つねに筆記具
と一体になっていて、キャップのように取り外しの煩わ
しさや、紛失の心配がない。
しているため手帳面や衣服を筆記材で汚染する恐れがあ
る。 また、筆記材が折損することも考えられる。 こ
うした危険性を緩和するため、図5に示すように、筆記
材近傍のホルダー軸15のいずれか一方もしくは両方の
端面に正弦波の切り欠き19を施し、同じく端面にその
切り欠き19と同様の正弦波を有し、ホルダー軸周辺に
わたって山から谷までを弾性的に変形しつつ摺動できる
厚さ0.1〜0.5ミリの筒状の樹脂シート製スライド
カバー20を設置してもよい。 このスライドカバー2
0をホルダー軸15長手矢印方向21に摺動させること
により、端面13から突出している筆記材を露出させた
り、被覆したりすることができ、さらに、つねに筆記具
と一体になっていて、キャップのように取り外しの煩わ
しさや、紛失の心配がない。
【0025】さらに、上記実施例では、鉛筆芯14はホ
ルダー軸15に固着していたため、筆記中に鉛筆芯14
が折損した場合に生ずる不具合に対して、図6の平面図
に示すように、折り曲げ部22を中心として折り込み面
23とは繰り返し開閉可能な折り込み面24に部分的に
微粘着剤を塗布して、折り込み面23とは複数回の脱着
が可能なるようにしておき、そして折り込み面24に鉛
筆芯25よりも硬度が小さい、生分解性樹脂もしくはポ
リオレフィン系プラスチックもしくはEVA系プラスチ
ックを構成成分として含むプラスチックもしくはゴム状
質もしくは発砲体もしくは不織布等の弾性体26を貼付
し、一方折り込み面23に折り曲げ部22を対称軸とし
て弾性体26の長軸中心線と対称なる位置に凹部27を
設け、この凹部27に鉛筆芯25を載置し、さらに鉛筆
芯25の上面を部分的に微粘着剤を塗布した厚さ0.1
〜0.2ミリの紙29で固定することによって、鉛筆芯
25の軸方向の移動量は連続的に可能で、また、折り込
み面23と同24を重ね合わせたとき、筆記時は鉛筆芯
25は弾性体26との摩擦抵抗と端部28での反力で鉛
筆芯25の移動は防止できるので筆記可能となり、筆記
時の折損に直ちに呼応できる。 したがって、当該の筆
記具の長寿命化が図られ、省資源、省エネルギー及び環
境保全上一層の有効な筆記具を提供できる。
ルダー軸15に固着していたため、筆記中に鉛筆芯14
が折損した場合に生ずる不具合に対して、図6の平面図
に示すように、折り曲げ部22を中心として折り込み面
23とは繰り返し開閉可能な折り込み面24に部分的に
微粘着剤を塗布して、折り込み面23とは複数回の脱着
が可能なるようにしておき、そして折り込み面24に鉛
筆芯25よりも硬度が小さい、生分解性樹脂もしくはポ
リオレフィン系プラスチックもしくはEVA系プラスチ
ックを構成成分として含むプラスチックもしくはゴム状
質もしくは発砲体もしくは不織布等の弾性体26を貼付
し、一方折り込み面23に折り曲げ部22を対称軸とし
て弾性体26の長軸中心線と対称なる位置に凹部27を
設け、この凹部27に鉛筆芯25を載置し、さらに鉛筆
芯25の上面を部分的に微粘着剤を塗布した厚さ0.1
〜0.2ミリの紙29で固定することによって、鉛筆芯
25の軸方向の移動量は連続的に可能で、また、折り込
み面23と同24を重ね合わせたとき、筆記時は鉛筆芯
25は弾性体26との摩擦抵抗と端部28での反力で鉛
筆芯25の移動は防止できるので筆記可能となり、筆記
時の折損に直ちに呼応できる。 したがって、当該の筆
記具の長寿命化が図られ、省資源、省エネルギー及び環
境保全上一層の有効な筆記具を提供できる。
【0026】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、筆記材を生分解性樹脂で被覆して多層化した再生
紙平板に挟んで固着して形成した筆記具は、薄型であっ
て、携帯者に違和感を与えず、さらに石油資源を節減
し、環境保全に資するものである。
れば、筆記材を生分解性樹脂で被覆して多層化した再生
紙平板に挟んで固着して形成した筆記具は、薄型であっ
て、携帯者に違和感を与えず、さらに石油資源を節減
し、環境保全に資するものである。
【図1】本発明の実施例による筆記具の構成を示す斜視
図である。
図である。
【図2】本発明の実施例による筆記具の斜視図である。
【図3】本発明の他の実施例を示す筆記具の断面図であ
る。
る。
【図4】本発明の他の実施例を示す筆記具の斜視図であ
る。
る。
【図5】本発明の他の実施例を示す筆記具端部近傍の平
面図である。
面図である。
【図6】本発明の他の実施例を示す筆記具端部近傍の構
成を示す平面図である。
成を示す平面図である。
1 薄板 2 中心部 3 罫線 5 凹部 8 凸部 11 引っ掛け部 12 粘着シート 14 鉛筆芯 15 ホルダー軸 16 角穴 17 折り曲げ部 19 切り欠き 20 スライドカバー 23 折り込み面 25 鉛筆芯 26 弾性体 27 凹部 28 端部 29 紙
Claims (4)
- 【請求項1】筆記具のホルダー軸に、再生紙表層に生分
解性樹脂をふくむ組成物の樹脂を被覆して多層板として
有し、その長軸端部に突出して筆記材を備えてなること
を特徴とする筆記具。 - 【請求項2】組成物は、デンプンとポリエチレンとから
なる請求項1に記載の筆記具。 - 【請求項3】組成物は、デンプンとポリエチレンと無機
質と着色材とからなる請求項1に記載の筆記具。 - 【請求項4】再生紙表層にデンプンとポリエチレンとか
らなる組成物の樹脂を被覆して多層板化した薄板に加圧
成形して凹凸部を設け、この一方の面の凹部に粘着剤を
介して鉛筆芯を固定し、その鉛筆芯を挟み込むように薄
板を重ね、超音波で加圧溶着することを特徴とする筆記
具の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000105721A JP2001232986A (ja) | 2000-02-22 | 2000-02-22 | 簡易筆記具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000105721A JP2001232986A (ja) | 2000-02-22 | 2000-02-22 | 簡易筆記具 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001232986A true JP2001232986A (ja) | 2001-08-28 |
Family
ID=18619013
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000105721A Pending JP2001232986A (ja) | 2000-02-22 | 2000-02-22 | 簡易筆記具 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2001232986A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101002436B1 (ko) | 2008-07-14 | 2010-12-21 | (주) 굿필코리아 | 친환경 재생지 연필의 제조 방법 |
WO2020127341A1 (en) * | 2018-12-18 | 2020-06-25 | Societe Bic | Lead casing for pencil, and pencil thereof for writing, drawing, marking, plotting, and coloring |
CN113165416A (zh) * | 2018-12-18 | 2021-07-23 | 法国比克公司 | 铅笔用铅套以及用于书写、绘画、做标记、绘制和上色的包括铅笔用铅套的铅笔 |
-
2000
- 2000-02-22 JP JP2000105721A patent/JP2001232986A/ja active Pending
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CN113165416B (zh) * | 2018-12-18 | 2023-05-16 | 法国比克公司 | 铅笔用铅套以及用于书写、绘画、做标记、绘制和上色的包括铅笔用铅套的铅笔 |
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