JP3637567B2 - 点字ラベル用紙 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、点字プリンタにより点字が形成される点字ラベル用紙に関する。
【0002】
【従来の技術】
点字ラベル用紙は、点字プリンタを用いて表面に凸状の点字を印字した後、裏面の粘着層に仮着されている剥離紙を剥がして、各種物品等の被着体に貼着することにより視覚障害者の用に供される。
【0003】
かかる点字ラベル用紙の基材としては、上質紙からなる紙製基材が一般的に用いられている。該紙製基材は、点字プリンタによる点字の成形性が良く、さらに、健常者が判読可能な通常文字が印字できる利点を有するが、耐久性,耐水性に劣り、頻繁に貼り替える必要がある。このため、耐久性,耐水性が要求される場合には、塩化ビニルフィルムを基材とする合成樹脂製の点字ラベル用紙が使用されていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記塩化ビニルフィルムからなる基材は、適度の伸延性及び剛性を備えているため、点字プリンタによる点字の形成に適しているが、使用後にゴミとして焼却するとダイオキシンが発生するため、環境問題の観点からは好ましくない。また、通常文字の印字性が悪いため、健常者が判読可能な通常文字の表示も必要な場合には、紙製のラベル用紙に通常文字を別途印字して、これを点字が形成された塩化ビニルフィルム製ラベルと一緒に被着体に貼着しなければならなかった。
【0005】
そこで、塩化ビニルフィルムに代わる合成樹脂製基材としてポリエチレンテレフタレート(以下、これを「PET」と略称する。)フィルムを使用することが試みられた。これは、図7イに示すように、従来の塩化ビニルフィルムと同厚にしたPETフィルム層2の裏面に粘着層5を形成し、該粘着層5に剥離紙6を被着して点字ラベル用紙aを構成したものであるが、この点字ラベル用紙aに点字プリンタを用いて点字の印字を施すと、PETフィルム層2は、塩化ビニルフィルムに比して硬いため、図7ロに示すように、剥離紙6側からのピン8の打圧に対して、PETフィルム層2がピン8の形状通りに変形せず、打圧点の周囲全体が剥離紙6から剥がれて浮き上がる状態となり、このため、PETフィルム層2の表面に形成される凸状の点字9が低いものとなってしまう。即ち、図3イに示すように、ピン8の打圧時において、剥離紙(図示省略)を介してPETフィルム層2に作用するピン8の打圧力は、硬いPETフィルム層2に対してピン8の頂部が点接触した状態で作用するため、圧力伝達効率が悪く、PETフィルム層2をピン8の形状通りに変形させられないことによるものと思われる。
【0006】
本発明は、かかる従来の問題点を解消し、点字プリンタによって、PETフィルム層の表面に適正な高さの点字を形成し得るようにした点字ラベル用紙を提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、PETフィルム層の裏面に、紙,不織布,スチレン系樹脂等からなる変形補助層が接合され、さらに該変形補助層の裏面に形成された粘着層に剥離紙が被着されてなり、該剥離紙側からのピン打圧により、PETフィルム層の表面に凸状の点字が形成されることを特徴とする点字ラベル用紙である。
【0008】
かかる構成にあって、PETフィルム層の裏面に変形補助層が接合されていることにより、剥離紙側からピンで打圧して点字の印字を施すと、ピンの打圧力が変形し易い変形補助層を介してPETフィルム層に効率よく伝えられ、PETフィルム層の表面に適正な高さの凸状の点字を形成することができる。
【0009】
また、前記構成にあって、PETフィルム層の表面に、通常文字の印字性に優れたコーティング層を形成する構成が提案され得る。このコーティング層に通常文字を印字することにより、点字が形成されるPETフィルム層の表面に、健常者が判読可能な通常文字の並列表記が可能となる。
【0010】
さらに、前記構成にあって、PETフィルム層を厚み 25 〜 100μmとし、変形補助層を厚み 70 〜 150μmとし、剥離紙の厚み及び粘着層等の所要構成層の厚みを加えた総厚を160 〜 320μmとする構成としている。これにより、裏面側からのピン打圧で点字を形成する点字プリンタで使用可能な所定厚が実現される。
【0011】
また、前記構成にあって、変形補助層をスチレン系樹脂とするとともに、該変形補助層とPETフィルム層とを透明にする構成が提案され得る。これにより、PETフィルム層の表面側から変形補助層の下面側が透視可能となるため、点字を形成した点字ラベルを各種物品等の被着体に貼着した場合に、その貼着面に表示されている文字等の情報を視認し得るものとなる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明にかかる点字ラベル用紙の第一実施例を、図1〜図4について説明する。点字ラベル用紙1は、図1に示すように、PETフィルム層2の裏面に、接着剤層3を介して紙,不織布,スチレン系樹脂等からなる変形補助層4が一体に接合されており、さらに、該変形補助層4の裏面に形成された粘着層5に剥離紙6が被着されている。剥離紙6には、粘着層5との被着面にシリコンを含有する剥離剤層7が形成されており、該剥離剤層7によって粘着層5から容易に剥離し得るようになっている。
【0013】
前記PETフィルム層2は、厚み 25 〜 100μmのPETフィルムが好適に用いられ、また変形補助層4は、厚み 70 〜 150μmの上質紙,再生紙,ケナフ入り紙等の変形し易く点字の成形性に優れた紙や、適宜のクッション性を備え変形し易い不織布、または変形し易く点字の成形性に優れ、かつ適宜のクッション性を備えたスチレン系樹脂が好適に用いられ得る。このスチレン系樹脂としては、ポリスチレン,ポリメチルメタクリレート(PMMA),メチルメタクリレートスチレン共重合体(MMA−St共重合体),アクリロニトリルスチレン共重合体(AS樹脂)等が挙げられる。また、かかるスチレン系樹脂からなる変形補助層4及び前記PETフィルム層2を透明素材で構成するようにしてもよい。この場合には、接着剤層3及び粘着層5にも透明なものが用いられる。そして、このPETフィルム層2及び変形補助層4に、剥離紙6の厚み及び接着剤層3,粘着層5,剥離剤層7等の所要構成層の厚みを加えた点字ラベル用紙1の総厚が160 〜 320μmに設定されており、これによって、裏面側からのピン打圧で点字を形成する点字プリンタで使用可能な所定厚となっている。
【0014】
そして、上記のような構成の点字ラベル用紙1を作成し、点字プリンタを用いて剥離紙6側から点字の印字を施したところ、図2に示すように、ピン8の打圧点の周囲が剥離紙6から剥がれて浮き上がることなく、PETフィルム層2の表面に適正な高さの凸状の点字9が形成されることが確認された。これは、図3ロに示すように、剥離紙(図示省略)を介してピン8で打圧すると、PETフィルム層2の裏面に接合されている変形補助層4が、ピン8の頂部の形状に応じて変形し、PETフィルム層2に対する打圧力がピン8の頂部の面接触によって分散した状態で作用するため、打圧力が効率よく伝達されることとなり、PETフィルム層2をピン8の形状通りに変形させることによるものと思われる。
【0015】
そして、図4に示すように点字9が形成された点字ラベル用紙1は、裏面の剥離紙6を剥がして、各種物品等の被着体に貼着することにより視覚障害者の用に供されるが、点字ラベル用紙1の上層にPETフィルム層2が配設されていることにより、耐水性に優れたものとなり、また、形成された点字9を指で触っても容易に変形しない耐久性が得られる。
【0016】
特に、変形補助層4をスチレン系樹脂で構成した場合には、該スチレン系樹脂が紙と同様に点字の成形性に優れ、かつ不織布と同様のクッション性を備えているにも拘わらず、紙や不織布に比して剛性があるため、形成された凸状の点字9の強度が向上し、より耐久性に優れたものとなる。
【0017】
また、変形補助層4とPETフィルム層2とを透明にした場合には、PETフィルム層2の表面側から変形補助層4の下面側が透視可能となるため、被着体への貼着状態において、その貼着面に表示されている文字等の情報を視認することができる。これにより、例えばレストランのメニュー等の被着体に、点字を形成した透明な点字ラベルを貼着することにより、健常者は貼着面に表示された通常文字によって、また視覚障害者は点字によってその表示情報を知得することが可能となる。
【0018】
図5,図6は、点字ラベル用紙1の第二実施例を示し、この実施例は、PETフィルム層2の表面に、通常文字の印字性に優れたコーティング層10を形成したものである。該コーティング層10は、PETフィルム層2上にクレー又は炭酸カルシウム等を含有する多孔質層を設けることにより形成され得る。その他の構成は第一実施例と同じであり、同一部分に同一符号を付して重複する説明を省略する。
【0019】
上記のように、PETフィルム層2の表面に、通常文字の印字性に優れたコーティング層10を形成することにより、該コーティング層10に、通常文字の印字機能を備えた点字プリンタを用いて通常文字を印字することができるため、健常者が判読可能な通常文字の表示も必要な場合には、従来のように紙製のラベル用紙に通常文字を別途印字することなく、図6に示すように、点字9の形成と同時に通常文字11を並列表記することができる。
【0020】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明によれば、PETフィルム層の裏面に変形補助層が接合されているから、該変形補助層の変形補助作用によってPETフィルム層の表面に適正な高さの凸状の点字を容易に形成することができる。
【0021】
また、PETフィルム層の表面に、通常文字の印字性に優れたコーティング層を形成することにより、該コーティング層に通常文字を印字することができ、点字が形成されるPETフィルム層の表面に、健常者が判読可能な通常文字の並列表記が可能となる。
【0022】
さらに、PETフィルム層を厚み 25 〜 100μmとし、変形補助層を厚み 70 〜 150μmとし、剥離紙の厚み及び粘着層等の所要構成層の厚みを加えた総厚を160 〜 320μmとして点字ラベル用紙を構成することにより、裏面側からのピン打圧で点字を形成する点字プリンタで使用可能な所定厚が実現される。
【0023】
また、変形補助層をスチレン系樹脂とするとともに、該変形補助層とPETフィルム層とを透明にすることにより、点字ラベルを文字等の情報が表示された被着体に貼着した場合に、その貼着面の情報を視認し得るものとなる等の優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施例にかかる点字ラベル用紙の縦断面図である。
【図2】点字が形成された状態を示す点字ラベル用紙の縦断面図である。
【図3】従来構成と本発明との作用の相違を示す説明図である。
【図4】点字が形成された状態を示す点字ラベル用紙の平面図である。
【図5】第二実施例にかかる点字ラベル用紙の縦断面図である。
【図6】通常文字が並列表記された点字ラベル用紙の平面図である。
【図7】イは従来構成の縦断面図、ロは変形状態を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1 点字ラベル用紙
2 PETフィルム層
4 変形補助層
5 粘着層
6 剥離紙
8 ピン
9 点字
10 コーティング層
11 通常文字

Claims (3)

  1. PETフィルム層の裏面に、紙,不織布,スチレン系樹脂等からなる変形補助層が接合され、さらに該変形補助層の裏面に形成された粘着層に剥離紙が被着されてなり、該剥離紙側からのピン打圧により、PETフィルム層の表面に凸状の点字が形成されるものであり、PETフィルム層を厚み 25 100 μmとし、変形補助層を厚み 70 150 μmとし、剥離紙の厚み及び粘着層等の所要構成層の厚みを加えた総厚を 160 320 μmとしたことを特徴とする点字プリンタにより点字を形成するための点字ラベル用紙。
  2. PETフィルム層の表面に、通常文字の印字性に優れたコーティング層が形成されていることを特徴とする請求項1に記載した点字ラベル用紙。
  3. 変形補助層をスチレン系樹脂とするとともに、該変形補助層とPETフィルム層とを透明にしたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載した点字ラベル用紙。
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