JP2001232729A - 導電性積層体用プラスチック基材シート - Google Patents

導電性積層体用プラスチック基材シート

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JP2001232729A JP2000047030A JP2000047030A JP2001232729A JP 2001232729 A JP2001232729 A JP 2001232729A JP 2000047030 A JP2000047030 A JP 2000047030A JP 2000047030 A JP2000047030 A JP 2000047030A JP 2001232729 A JP2001232729 A JP 2001232729A
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Chiharu Okawara
千春 大川原
Akihiko Sakai
昭彦 坂井
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 光学材料としてガラスに代替できる十分な性
能を有し、液晶基板、光学レンズ、光ディスク基板、カ
ラーフィルタ、太陽電池基板、タッチパネル、光学素子
等で利用される安定した性質を有する導電性積層体を得
るためのプラスチック基材シートを提供する。 【解決手段】 示差走査型熱量計昇温時の硬化ピーク温
度が190〜220℃以下で、且つ、飽和吸湿率が0.
1〜1.5%である(メタ)アクリレート系光硬化性樹
脂シートからなることを特徴とする導電性積層体用プラ
スチック基材シート。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶基板、光学レ
ンズ、光ディスク基板、カラーフィルタ、太陽電池基
板、タッチパネル、光学素子等で利用される導電性積層
体に用いられるのプラスチック基材シートに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、液晶ディスプレイが携帯用品を含
め電化製品各種に広く用いられるようになり、その軽量
化が強く求められている。そこで、ガラス基板代替材料
として、各種プラスチック基板が提案されている。特
に、近年、耐熱性、光学特性、機械的強度等の点におい
た優れた光硬化性樹脂からなるシートがが注目されてい
る(特開平10−71667号、特開平10−3097
70号など参照)。また、上記のような液晶デイスプレ
イ等においては、通常、スズインジウム酸化物(以下
「ITO」という)等の導電層を基材シートに製膜して
導電性積層体として使用される
【0003】
【発明が解決しようとする課題】光硬化性樹脂は、通常
の汎用プラスチック類と比較すると、その原料組成、重
合条件などの詳細条件について十分な検討がなされてい
るとは言えない。そのため、その製造条件は経験的な面
に頼っているのが現状である。また、一見同様に得られ
た光硬化性樹脂シートに基材シート上にITO層を製膜
する場合に、安定した導電性が再現されなかったり、基
材に対する密着性に大きな差が生じる等の問題がある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記事情に鑑
み、光学材料としてガラスに代替できる十分な性能を有
する光硬化性樹脂シートを安定提供することを目的とす
るものである。本発明者等は、かかる目的を解決するた
めに鋭意検討を行った結果、吸湿量とDSCによるピー
クの位置を制御した特定の光硬化性樹脂シートであれ
ば、非常に良好なITO膜を製膜できることを見いだ
し、本発明に到達した。即ち、本発明は、示差走査型熱
量計昇温時の硬化ピーク温度が190〜220℃以下
で、且つ、飽和吸湿率が0.1〜1.5%である光硬化
性樹脂シートからなることを特徴とする導電性積層体用
プラスチック基材シートに存する。
【0005】
【発明の実施の形態】以下本発明について更に詳細に説
明する。本発明の導電性積層体用プラスチック基材シー
トを形成する光硬化性樹脂とは、紫外線等の活性エネル
ギー線の照射によって重合硬化する化合物であり、一般
的な(メタ)アクリレート、(メタ)アクリレート化合
物とチオール基を有するメルカプト化合物よりなる組成
物、脂環骨格(メタ)アクリレート、エポキシ(メタ)
アクリレート樹脂、ウレタン(メタ)アクリレート樹
脂、ポリエステル(メタ)アクリレート、ポリエーテル
(メタ)アクリレート等のモノマーを重合してなる(メ
タ)アクリレート系樹脂が挙げられる。
【0006】本発明において、光硬化性樹脂シートの物
性は、示差走査型熱量計(以下「DSC」という)昇温
時の硬化ピーク温度が190〜220℃以下で、且つ、
飽和吸湿率が0.1〜1.5%であることを特徴とす
る。DSC昇温時の硬化ピークは、シート中の残存未反
応物質に由来したものと推定される。即ち、活性エネル
ギー線で硬化させ、それと併行して或いはその後に熱重
合させて、光硬化性樹脂シートを成形するが、該シート
中に若干の未反応体が残存している。それらの未反応体
がDSC加温により硬化が進み、硬化発熱ピークを現す
ものと推定される。樹脂中の未反応体の残存量は、多量
の場合、そのピーク面積に該当する硬化発熱量(J/
g)で比較できるが、微量の場合は、誤差変動が大きく
発熱量での比較はできない。しかし、硬化発熱ピーク温
度は、再現性が高く、ガラス転移温度に類似の状態転移
を現す温度として指標にすることができる。即ち、硬化
発熱量に違いの現れないシートであっても、僅かな未硬
化成分の残存の仕方に依ってシート状態に差違が生じ、
硬化発熱ピーク温度に鋭敏に反映する。
【0007】また、上記の数値は、シートを固体NMR
法で解析できる重合度合い及び分子運動性(架橋度合
い)と相関関係が認められ、硬化が進んだシートほど、
硬化発熱ピーク温度は高温側へシフトする傾向にある。
そして、このDSC昇温測定でのガラス転移同様の分子
挙動の分析は、後工程中の加温工程でのシート寸法安定
性等も予測できる。つまり、ピーク温度が190℃未満
では、加温時の寸法安定性が悪く、シートに積層された
ITO膜に歪みやクラックが生じるといった問題が発生
する。また、シート強度が著しく低いため、シート成形
時の成形型から外す際に、シートが強度を保持できず割
れるなどの問題も生じやすくなる。一方、220℃より
高いと、必要以上に活性エネルギー線硬化、熱硬化に労
力がかかりコスト増となり、更には複屈折の増大と色相
の悪化が起こる恐れがある。
【0008】また、本発明での光硬化性樹脂シートは、
その飽和吸湿率が0.1〜1.5%以下であることも特
徴とする。後の実施例の欄で説明する方法で測定される
この飽和吸湿率が1.5%を越えるシートの場合、元々
シート強度が著しく低い上に、工程中でのシート強度や
状態の変化が大きく、不安定な製品となる。一方、飽和
吸湿率0.1%未満では、必要以上に活性エネルギー線
硬化、熱硬化に労力がかかり、コスト増となり、更には
複屈折の増大と色相の悪化が起こる恐れがある。この飽
和吸湿率は光硬化製樹脂の架橋密度と相関があり、架橋
密度が低いとシート中の分子間の隙間に水分子が入り込
みやすく、飽和吸湿率は大きくなる傾向がある。
【0009】更に、本発明での光硬化性樹脂シートで
は、加熱処理した際の微量発生ガスの発生状態との相関
が認められ、例えば、光硬化性樹脂シートの300℃で
の発生ガス量が、150℃での発生ガス量の2〜5倍の
範囲のものが特に好ましい傾向がある。そして、300
℃での発生ガス量が150℃での発生ガス量の5倍より
多い場合は硬化が不十分で耐屈曲性不足や、該シートに
積層した場合の積層間の密着性不十分となる。特に、後
工程中の加温時や、シート熱処理時のガス発生は、IT
O膜質に著しい悪影響を及ぼす。即ち、ガス量もさるこ
とながら分子量の大きいガスの発生により、ガス成分が
シートから十分脱せずにシート表面に付着して残ること
が原因となって、ITO膜の膜浮き問題が発生してしま
う。一方、300℃での発生ガス量が150℃での発生
ガス量の2倍未満の場合は、活性エネルギー線硬化、熱
硬化に必要以上に労力及び時間がかかりコスト増となる
傾向がある。光硬化性樹脂シートを加温していくと、1
50℃程度の比較的低温側では水分の発生、低分子量成
分の脱離ガスが発生し、200℃以上特に300℃付近
の高温側では、オリゴマー等の高分子量成分や更には熱
分解に起因するガスの発生が顕著となる。そして、低温
側の主に低分子量成分の脱離ガス発生の量はシートの硬
化性にあまり影響しないが、高温側のガスはシートの硬
化性を反映し、重合度、架橋度合いが低いため、オリゴ
マー等が多く、或いは熱分解しやすくガス量が多いもの
と推定される。
【0010】以上のような光硬化性樹脂シートは、光学
的性質も良好であり、550nmの光の波長での光線透
過率が少なくとも80%以上、特に90%で透明性が良
好である。光線透過率が80%未満だと、カラー表示等
の場合、画面が暗くなるため使用でき難く、モノクロ表
示素子等の用途にしか使用できない傾向にある。また、
光硬化性樹脂シートの複屈折率も、少なくとも20nm
以下、特に10nm以下である。複屈折率が20nmよ
りも大きいと表示パネルとした場合、表示画面の色ムラ
が生じる傾向があるので好ましくない。かかる光硬化性
樹脂シートの厚さは、通常0.1〜2.0mm、好まし
くは0.7〜1.5mmである。厚さが0.1mm未満
ではシートの機械的強度が不十分になり、逆に2.0m
mを超えるとガラスと比較した場合の軽量化の目的から
はずれることになる。
【0011】光硬化性樹脂シートで、ガラス代替用樹脂
基板として十分な性能を持ち、且つ成形型からシートを
剥離する段階でシートが破損せず、且つ安定的にITO
膜を製膜できるような本発明の物性範囲のものを得るた
めには、原料の組成を適した設定にし、適度な硬化度の
シートを製造しなければならない。しかしながら、硬化
を行う主工程である、成形型内の光硬化性樹脂に対する
活性エネルギー線の照射条件には特に注意する必要があ
る。シート中の未反応物質の残存の仕方、シートの吸湿
の仕方、シートからのガスの発生の仕方は、それぞれ樹
脂の重合度及び架橋の複雑さが影響し、光硬化性樹脂の
分子構造、重合速度などによって決まる。更には重合速
度は一般に、モノマー濃度、光重合開始剤濃度、光重合
開始剤の分子吸光係数、重合開始反応率、活性エネルギ
ー線強度らの関数で表される。そして、成形型内の光硬
化性樹脂に照射される活性エネルギー線強度は、具体的
には、ランプ照射エネルギー、照射時間、照射角度、シ
ート水平面内の照射バランス、及び成形型の光線透過
率、厚み、表面形状、及びランプと成形型間距離、雰囲
気温度などと云った諸々の照射条件が関係している。こ
れら条件を原料の光硬化性樹脂、光重合開始剤に適合さ
せて硬化を行うことが、目的のシートを得るために必要
である。
【0012】照射する活性エネルギー線の量は、光重合
開始剤がラジカルを発生する範囲であれば任意である
が、極端に少ない場合は重合が不完全なため硬化物の耐
熱性、機械特性が十分に発現されず、逆に極端に過剰な
場合には硬化物の黄変等の光による劣化を生じるので、
モノマーの組成及び光重合開始剤の種類、量に合わせて
200〜400nmの紫外線を好ましくは0.1〜20
0J/cm2の範囲で照射する。使用するランプの具体
例としては、メタルハライドランプ、高圧水銀灯ランプ
等を挙げることができる。
【0013】なお、硬化を速やかに完了させる目的で、
熱重合を併用してもよい。即ち、光照射と同時に組成物
並びに型全体を通常30〜300℃の範囲で加熱する。
この場合は重合をよりよく完結するためにラジカル重合
開始剤を添加してもよいが、過剰な使用は複屈折の増大
と色相の悪化をもたらす。また、光照射によるラジカル
重合を行った後、硬化物を加熱することにより重合反応
の完結及び重合時に発生する内部歪を低減することも可
能である。加熱温度は、硬化物の組成やガラス転移温度
に合わせて適宜選択されるが、過剰な加熱は硬化物の色
相悪化をもたらすため、ガラス転移温度付近かそれ以下
の温度が好ましい。
【0014】光硬化性樹脂シートの成形方法は、少なく
とも一面が活性エネルギー線を透過可能な2枚の相対す
る平板(成形型)を用いスペーサー等によりキャビティ
を形成させ周辺部をシールしてなる注入型に光硬化性樹
脂を注入し、活性エネルギー線を照射して光硬化性樹脂
を硬化させる。成形型の材質は、硬化後のシートの表面
から、好ましくは研磨ガラスを用い、光硬化性樹脂を硬
化させるに充分な活性エネルギー線の透過性を持ち、熱
等により容易にその形状を変形させないものであればよ
い。また、必要により成形型上に剥離剤等の塗布、又は
剥離層を設け、硬化後の光硬化性樹脂シートを成形型よ
り除去し易くする処理を行うこともできる。
【0015】以上の本発明の導電性積層体用プラスチッ
ク基材シートには、公知の方法により導電層が積層され
る。導電層としては、通常、インジウムスズ酸化物(I
TO)を用いる。ITOは酸化インジウムと酸化スズの
混合酸化物であり、通常、酸化インジウムを99〜90
重量%、酸化スズを1〜10重量%を含むものが、導電
性、透明性の面から望ましい。ITO膜の膜厚は特に制
限はないが、結晶性、透明性、可撓性、生産効率、コス
ト等から考え合わせると、通常10〜500nm、好ま
しくは50〜200nmである。一般に膜厚が厚くなる
ほど膜の結晶性が高まるが、透明性や可撓性は低下する
傾向がある。また、膜厚は膜の各部分より均一であるこ
とが望ましい。ITO膜の成膜方法としては、真空蒸
着、イオンプレーティング、スパッタリング、化学気相
成膜法(CVD)等の方法が採用される。また、成膜
は、酸素ガスや水蒸気、不活性ガス等のガス存在下で実
施してもよい。あるいは、ITO膜の低抵抗化のため、
大気中又は真空中で、プラスチック基材の変形が生じな
い程度の条件下で熱処理を行ってよい。
【0016】本発明における導電性積層体は、基本的に
は、以上のプラスチック基材層とITO膜のような導電
層の2層から構成されるが、導電性積層体の性能の安定
性ないし耐久性向上のために、プラスチック基材層と導
電層との間に、いわゆる接着層やガスバリア層の役割を
有する中間層層を介在させてもよい。接着層は、一般に
ハードコートと呼ばれる、厚さが通常2〜20μm程度
の塗膜であり、公知のプレポリマー及び若しくはモノマ
ーを混合し、塗布、硬化させた膜である。例えば、ポリ
エステル、又はポリエーテル、又はウレタン、又はエポ
キシ系のアクリレート又はメタクリレートのモノマー及
びオリゴマーの単独物或いは混合物が挙げられる。ま
た、ガスバリア層としては、インジウムスズ酸化物以外
の無機酸化物膜、例えば、珪素酸化物、酸化アルミニウ
ム等が用いられる。このガスバリア層は通常5〜500
nmであり、真空蒸着、イオンプレーテイング、スパッ
タリングにより製膜される。
【0017】
【実施例】以下、本発明の内容および効果を実施例によ
り更に詳細に説明するが、本発明は、その要旨を越えな
い限り以下の例に限定されるものではない。また、実施
例及び比較例で得られた光硬化性樹脂シートは、以下の
方法により評価した。
【0018】(1)硬化ピーク温度 光硬化性樹脂シート数mm角5〜7mg程度を用い、D
SCの温度プログラムを次のように設定し、連続して2
回昇温を行い、第1昇温曲線から第2昇温曲線を差し引
いて発熱ピークを解析した。 23℃→(200℃/分)→ →100℃1分保持→(20℃/分)→270℃→ …第1昇温 →(500℃/分)→23℃5分保持→(200℃/分)→ →100℃1分保持→(20℃/分)→270℃ …第2昇温
【0019】(2)飽和吸湿率 光硬化性樹脂シートを23℃で1日以上真空乾燥させて
重量を測定した後、該シートを23℃50%湿度下に1
0日間置いて吸湿させて重量を測定した。乾燥重量に対
する吸湿重量変化分の比率を飽和吸湿率として計算し
た。 (3)発生ガス量比 光硬化性樹脂シート約50mgをHeガス80ml/分
下で室温から300℃まで10℃/分で昇温加熱し、発
生したガスを質量分析し、水(質量18)を除いたガス
の150℃と300℃での検出強度を求め、150℃に
加熱した時の発生ガス量に対する300℃に加熱した時
の発生ガス量の比率を計算した。
【0020】(4)複屈折率 複屈折測定装置(オーク製作所製、ADR100)を使
用し、632.8nmの波長で面内の複屈折率を測定し
た。 (5)ITO品質 スパッタリングする前に、40度の純水で2回洗浄し、
クリーンルームクラス100の部屋で、室温乾燥を行っ
た。該基材を下記要領で製膜した。 1)RFスパッタリング装置((株)徳田製作所製CF
S−4ES)を用い、ITO(酸化スズ含有量 10重
量%、充填率97%:高純度化学(株)製)を用い、出
力200Wで、200nmのITOを基材に付けた。直
後に膜の状態を顕微鏡で観察した。 2)アルカリテスト 得られた膜を、40℃の5%NaOH水に5分入れ、純
水で十分洗浄後、膜の状態を顕微鏡で観察した。 3)アルカリ+加熱テスト 2)のアルカリテストに引き続き、160℃のクリーン
オーブンに2時間入れた。膜の状態を顕微鏡で観察し、
以下のように評価した。 ○:製膜直後も、その後の操作後でも膜にひびを生じて
いない。 △:製膜直後、アルカリテストまではひびがないが、加
熱テストでひびを生じた。 ×:製膜直後で、膜にひびを生じた。
【0021】実施例1 シクロヘキサンジオールジメタクリレート100重量
部、光開始剤として2,4,6−トリメチルベンゾイル
ジフェニルフォスフィンオキシド(BASF社製「ルシ
リンTPO」)0.15重量部、ベンゾフェノン0.0
5重量部を窒素雰囲気下で均一に混合撹拌した後、脱泡
して組成物を得た。この組成物を下記の成形型(A)に
注入し、下記の活性エネルギー線照射(B)を行った
後、成形型を離型し、厚さ約0.4mmの光硬化性樹脂
シートを得た。 (A)成形型には、大きさ400mm×400mm、厚
さ5mm、波長400nmでの光線透過率89%の光学
研磨ガラス2枚を、厚さ0.4mmのシリコン板をスペ
ーサーとして組み立てたものを用いた。 (B)活性エネルギー線照射は、焦点距離200mmの
集光タイプの反射板を取り付けた、出力100W/cm
のメタルハライドランプを用い、成形型との距離を10
cm、照射時間15分、雰囲気温度約140℃で行っ
た。照射量は39J/cm2であった。光硬化性樹脂シ
ートの評価結果を表2に示す。
【0022】実施例2〜6、比較例1〜5 表1に示す原料を用い、実施例1と同様な装置を用い、
且つ、表2に示す条件にて製造した光硬化性樹脂シート
につき、表2の条件でテストを行った。結果を表2に示
す。
【0023】
【表1】
【0024】
【表2】
【0025】
【発明の効果】本発明によれば、ITO密着性の良い導
電性積層体が安定して得られる基材シートが提供され
る。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G02F 1/1333 500 H01B 5/14 A 5F051 H01B 5/14 C08L 33:04 5G307 H01L 31/04 101:00 // C08L 33:04 G02B 1/10 Z 101:00 H01L 31/04 M Fターム(参考) 2H090 JA07 JB03 LA12 2K009 AA15 BB14 CC03 CC32 DD01 DD03 DD04 EE03 4F071 AA03 AA33 AC07 AC15 AE06 AF10Y AF35 AG02 AG05 AG13 AH12 AH19 BA02 BB01 BC01 BC03 4F100 AK01B AK25B AT00A BA02 GB90 JB12B JB14B JD15B JG01B YY00B 4J011 QA15 SA22 SA84 UA06 VA02 WA07 WA10 5F051 FA04 GA03 GA05 5G307 FA02 FB01 FC05

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 示差走査型熱量計昇温時の硬化ピーク温
    度が190〜220℃以下で、且つ、飽和吸湿率が0.
    1〜1.5%である光硬化性樹脂シートからなることを
    特徴とする導電性積層体用プラスチック基材シート。
  2. 【請求項2】 光硬化性樹脂シートを300℃に加熱し
    た時の発生ガス量が、150℃に加熱した時の発生ガス
    量の2〜5倍である請求項1の導電性積層体用プラスチ
    ック基材シート。
  3. 【請求項3】 光硬化性樹脂が(メタ)アクリレート系
    樹脂である請求項1又は2の導電性積層体用プラスチッ
    ク基材シート。
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