JP2001231953A - 遊技機の特別図柄表示方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 抽選の当たりの期待度を特別図柄の表示で表
現する。 【解決手段】 変動表示の際に、当たりとなる特別図柄
の個数または全体の特別図柄の個数を可変設定する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、表示部に複数の数
字等のイメージパターン（特別図柄）を変動表示させる
ことにより遊技を行って変動入賞装置の入賞口を開放す
る遊技機の特別図柄表示方法に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、パチンコ機と呼ばれる遊技機の中
に、遊技盤の中央部に配置され、複数の数字や図形など
で構成される特別図柄を変動させながら表示する表示装
置を備えたものがある。そして、イメージパターンの、
たとえば、複数の数字の組み合わせが「８」、「８」、
「８」というように予め定めた組み合わせになったとき
に変動入賞装置が一定時間開放され。特賞状態が設定さ
れて遊技者に遊技価値を付与する。また、特賞状態とな
るイメージパターンの組み合わせとなる確率（以下、変
動確率と称する）は固定ではなく、遊技状態に応じて変
化させている。

【０００３】変動確率の値は、たとえば、数字で表さ
れ、表示器に表示することで、遊技者に変動確率の値が
報知される。特別図柄の３次元表示を行なう遊技機とし
ては（特開平１１−７０２２９号や特開平９−１４０８
８１号）が提案されている。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記提
案では、３次元物体の移動はたとえば、回転移動のみで
あり、遊技者の娯楽性を高めるための３次元表示にはさ
らなる改善の余地があった。

【０００５】そこで、本発明の目的は、上述の点に鑑み
て、３次元表示により娯楽性を高めながらかつ、抽選の
変動確率の程度を遊技者に報知することができる遊技機
の特別図柄表示方法を提供することにある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、請求項１の発明は、特賞状態になるか否かを
特別図柄表示装置での特別図柄の変動表示により遊技者
に報知する遊技機の特別図柄表示方法において、同一の
特別図柄を許容して、複数種類の特別図柄を特定の方向
に変動表示させ、表示する前記同一の特別図柄の個数
と、表示する特別図柄の全体の個数との比率により前記
特賞状態となる期待度を表すことを特徴とする。

【０００７】請求項２の発明は、請求項１に記載の遊技
機の特別図柄表示方法において、表示する前記同一の特
別図柄の個数を可変設定し、表示する特別図柄の全体の
個数を固定化することを特徴とする。

【０００８】請求項３の発明は、請求項１に記載の遊技
機の特別図柄表示方法において、表示する前記同一の特
別図柄の個数を固定化し、表示する特別図柄の全体の個
数を可変設定することを特徴とする。

【０００９】請求項４の発明は、特賞状態になるか否か
を特別図柄表示装置での特別図柄の変動表示により遊技
者に報知する遊技機の特別図柄表示方法において、前記
複数種類の特別図柄は仮想空間上の複数の３次元物体の
表面にマッピングされており、前記仮想空間上で前記３
次元物体を特定の方向に移動させた状態を前記特別図柄
表示装置により表示し、前記特賞となる期待度に対応さ
せて、前記３次元物体の前記特定方向に沿った長さを可
変設定することを特徴とする。

【００１０】請求項５の発明は、特賞状態になるか否か
を特別図柄表示装置での特別図柄の変動表示により遊技
者に報知する遊技機の特別図柄表示方法において、特賞
状態となった後の再抽選のために前記特別図柄を変動表
示させ、表示する確率変動図柄の個数と表示する非確率
変動図柄の個数とを可変設定して前記再抽選での当たり
の期待度を遊技者に報知することを特徴とする。

【００１１】

【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態を詳細に説明する。図１は、遊技機、この場合、
パチンコ機の正面の概観の一例を示す。パチンコ機の機
械構造はたとえば、特開平１１−３１９２５２号に示さ
れるような従来例と同様とすることができるので、説明
は本発明に関わる構成部のみに留める。

【００１２】図１において、１００はイメージパターン
を変動表示する特別図柄表示装置である。

【００１３】１０１は、イメージパターンが予め定めた
特定の数字の組み合わせとなったとき、すなわち、特賞
状態になった時に、入賞口が開放する変動入賞装置であ
る。１０２は特定領域であり、特賞状態中に、遊技球が
入賞すると、特賞状態が継続される。

【００１４】１０３は普通図柄表示装置であり、特定の
入賞口に遊技球が入賞すると、異なる数字が変動しなが
ら表示される。

【００１５】図２は遊技機の制御系の回路構成を示す。
なお、図１と同様の個所には同一の符号を付し、詳細な
説明を省略する。

【００１６】図２において、２００は主制御部として機
能するＣＰＵである。ＣＰＵ２００はＲＯＭ２０１およ
びＲＡＭ２０２を内蔵するＣＰＵチップを使用するが、
ＲＯＭおよびＲＡＭはバス接続してもよい。

【００１７】ＲＯＭ２０１には遊技機を制御するプログ
ラムが記憶されている。このプログラムの中に、変動確
率を設定し、変動確率に対応した表示パターンを指示す
るためのプログラムが含まれている。ＲＯＭ２０１には
さらに、遊技機を制御するための各種のパラメータの値
が格納されている。

【００１８】ＲＡＭ２０２はＣＰＵ２００に対する入出
力データや演算処理のためのデータ等を記憶する。２０
３は入力ポートであり、各スイッチのからの信号を入力
し、ＣＰＵ２００に転送する。２０４は特別図柄始動ス
イッチであり、特定の入賞口に設置される。特別図柄表
示装置１００に表示される特別図柄の数字が特定の数字
の組み合わせになり、上記特定の入賞口に遊技球が入賞
すると、特別図柄始動スイッチ２０４が作動し、ＣＰＵ
２００の指示で、変動入賞装置１０１の入賞口が開放す
る。

【００１９】２０５は普通図柄作動スイッチであり、特
定の入賞口に遊技球が入賞すると、普通図柄作動スイッ
チ２０５が作動し、ＣＰＵ２００からの指示で入賞装
置、たとえば、チューリップが開放される。２０６は特
定領域スイッチであり、図１の特定領域１０２内に設け
られ、特定領域１０２への遊技球の入賞により作動す
る。

【００２０】２０７は遊技状態に応じて遊技機各部を作
動させる従来から周知のその他スイッチ群である。

【００２１】２０８は図２の回路全体に電源を供給する
電源回路である。２０９は変動入力装置であり、ＣＰＵ
２００からの指示で入賞口が開放／閉止する。２１０は
その他、従来から周知の遊技に設置された装置（回路を
含む）である。

【００２２】２１１は、遊技に関連するランプ表示装置
であり、ＣＰＵ２００の指示で複数のランプを選択的に
点灯／消灯させる。２１２には遊技に関連する音響を出
力するスピーカーである。

【００２３】図３は特別図柄表示装置１００の内部構成
を示す。

【００２４】図３において、３０１はＣＰＵであり、プ
ログラムＲＯＭ３０６に記憶されたプログラムにしたが
って、画像処理および画像表示制御を行う。

【００２５】３０２は主制御部（ＣＰＵ）２００から、
表示に関わる指令信号、本例では、表示する図柄のパタ
ーンを示す識別コードを受け付ける表示指令信号受信回
路である。

【００２６】３０３はキャラクタＲＯＭであり、特別図
柄を表示するためのイメージ（組み合わせ図柄）を合成
するための３次元物体に関するデータ、すなわち、３次
元物体の形状を示す形状データ（ワイヤーフレームやオ
ブジェクトと呼ばれる）および３次元物体の表面に貼り
付け（マッピング）するイメージ（テクスチャと呼ばれ
る）およびその３次元物体上の位置とイメージに対応の
識別コード（特別図柄の識別番号）を記憶している。

【００２７】３０４は画像処理用ＬＳＩ（集積回路）で
あり、図４の制御手順にしたがってＬＣＤ（液晶）ディ
スプレイ３０５に表示するためのイメージをビデオＲＡ
Ｍ３０８上で合成すると共に、合成されたイメージをビ
デオＲＡＭ３０８からＬＣＤディスプレイ３０５に対し
て出力する。

【００２８】３０５はＬＣＤディスプレイであり、画像
処理ＬＳＩ３０４で合成されたイメージを表示する。３
０６はプログラムＲＯＭであり、ＣＰＵ３０１が実行す
る画像処理のためのプログラムを記憶している。プログ
ラムＲＯＭ３０６はＣＰＵ３０１が行う表示制御の内容
を規定した表示制御プログラムを記憶している。

【００２９】３０７はＲＡＭであり、ＣＰＵ３０１の演
算処理に使用されるデータを一時記憶する。３０８はビ
デオＲＡＭであり、ビデオＲＡＭ３０８上で、表示する
イメージを合成する。

【００３０】本発明の説明に先立って，画像処理用ＬＳ
Ｉ３０４の処理内容を図４を使用して説明する。図４は
画像処理用ＬＳＩ３０４に内容ざれた基本プログラムの
処理内容を示す。図４において、どの特別図柄（識別番
号）を表示するかは従来と同様、主制御部２００から画
像処理用ＬＳＩ３０４に指示が送られる（ステップＳ１
０）。この指示を受けると、画像処理用ＬＳＩ３０４は
キャラクタＲＯＭ３０３に記憶されたオブジェクトやテ
クスチャに関するデータを読み出して、予め用意してあ
る３次元処理用プログラムを使用して後述のイメージを
作成してビデオＲＡＭ３０８に書き込む（ステップＳ２
０）。

【００３１】ビデオＲＡＭ３０８に記憶されたイメージ
が一定周期で画像処理用ＬＣＤにより読み出されＬＣＤ
ディスプレイ３０５に送られて表示される（ステップＳ
３０）。以上の処理手順が特別図柄を変動表示するごと
に繰り返し実行される。

【００３２】本発明に係る変動表示制御を図５を参照し
て説明する。

【００３３】本実施形態では３組の数字列が変動表示さ
れるものとする。図５の下部が特別図柄表示装置の表示
画面を示し、左と中央部の数字列は変動表示が停止して
いる、いわゆる図６のようなリーチ状態となっているこ
とを示す。３組目の表示列が図の垂直方向に変動表示さ
れる。変動表示は３次元表示で行なわれる。このような
３Ｄ表示を行なうために、立方体の形状を示すオブジェ
クトと、その表面にマッピングされるイメージ（テクス
チャと呼ばれる。この場合は数字のイメージ２）を立方
体の表面に貼り付けるように画像処理される。

【００３４】より具体的は、３次元空間上で上記３次元
物体を特定方向に順次に移動させ、一定時間ごとに３次
元物体の位置を計算し、その位置での３次元物体を特定
位置のカメラ視点から見た３次元物体のイメージを画像
処理用ＬＳＩ３０４により作成する。表示に供されるテ
クスチャは予めキャラクタＲＯＭ３０３の中に用意され
たテクスチャの中から選択される。図の例では、
「５」、「７」および「４」が選択されていることを示
す。

【００３５】このような変動表示方法の場合には、大当
たりとなる期待度がどの程度か遊技者にはよくわからな
い。そこで、本実施形態では図７に示すような（Ａ），
（Ｂ），（Ｃ）に示すような表示形態とすることにより
大当たりの期待度を表す。より具体的には、同一の数字
が複数の３次元物体にマッピングされることを許容し、
表示画面に現れた同一の数字の個数と表示された全体の
数字の個数の比率で変動確率を表す。

【００３６】図７の（Ａ）ではリーチとなっている数字
「７」は１つで全体の数字の個数は４つなので、７が停
止する確率（期待度と称す）は２５％であることを表し
ている。したがって、（Ｂ）は期待度が５０％、（Ｃ）
は期待度が１００％となる。

【００３７】図７の例は表示画面に表示される全特別図
柄の個数が固定であり、期待度を表すための同一の特別
図柄の個数が期待度に対応して可変設定される。

【００３８】主制御部２００が変動表示すべき特別図柄
と期待度を決定し、画像処理用ＬＳＩ３０４では、期待
度に応じて、上記決定された特別図柄を複数個使用して
ビデオＲＡＭ３０８上で表示用のイメージを作成する。

【００３９】（他の実施形態）期待度を表す他の実施形
態を図８および図９に示す。図８は特別図柄がマッピン
グされた３次元物体の大きさを変更することにより期待
度を表している。図８の例では、特別図柄は図８の垂直
方向に変動表示されるので、変動表示の方向に沿って３
次元物体の大きさも変更される。「７」でのリーチ状態
では、（Ａ）は期待度２５％を表し、（Ｂ）は期待度５
０％を表す。（Ｃ）は期待度７５％を表す。

【００４０】図９の例は画面に表示する特別図柄全体の
個数を可変設定し、大当たりとなる特別図柄の個数は固
定の例である。図９（Ａ）は期待度（大）を表し、
（Ｂ）は期待度（中）を表す。（Ｃ）は期待度（小）を
表す。

【００４１】（さらに他の形態）上述した特別図柄の表
示方法は、リーチ状態での大当たりの（特賞）の特別図
柄の変動表示方法であったが、大当たり（特賞状態成
立）後、再抽選のために特別図柄の変動表示が行なわれ
る。再抽選に当たると、以後の遊技における大当たりの
確率（変動確率）が高いほうの確率に設定される。再抽
選で当たりとなる図柄（変動確率図柄）が表示画面中の
特定位置で停止すると抽選が当たりとなる。当たりとな
る特別図柄は予め定められている。

【００４２】そこで、この形態では特別図柄の表示に際
し、当たりとなる確率が高くなる特別図柄の個数とそう
ではない特別図柄（非確率変動図柄）の個数を可変設定
することにより再抽選の当たりとなる期待度を表現す
る。図１０にその表示の一例を示す。（Ａ）は確率が高
くなる特別図柄「７」が１つのみであるので、確率変動
の期待度小を表し、（Ｂ）は当たりとなる確率が高くな
る特別図柄が「７」「３」の２つであり、確率の期待度
大を表す。

【００４３】上述した実施形態の他にも次の形態を実施
できる。 １）上述の実施形態では特別図柄の３次元表示での期待
度の表示を説明したが特別図柄の２次元表示でも同様に
期待度の報知を行なうことができる。この場合には、カ
メラ視点を３次元物体に対して正対するように配置す
る。 ２）特別図柄は数字に限定される必要はなく、各種のデ
ザインイメージを使用することができる。３次元物体の
形状についても立方体に限定されることはない。 ３）特別図柄は３次元物体にイメージをマッピングした
もの、または３次元物体の形状そのものが特別図柄を表
すもの等を使用することができる。

【００４４】上述の形態の他にも種々の変形が可能であ
るが、その変形が特許請求の範囲に記載された技術思想
に基づくものである限り、その変形は本発明の技術範囲
内となる。

【００４５】

【発明の効果】以上，説明したように、本発明によれ
ば、変動表示する特別図柄の個数を可変設定すること
で、特賞のための抽選や特賞後の再抽選の当たりの期待
度を表現することができ、もって、遊技の娯楽性を高め
ることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明実施形態の正面の外観を示す正面図であ
る。

【図２】本発明実施形態の制御系の回路構成を示すブロ
ック図である。

【図３】本発明実施形態の特別図柄表示装置１００の内
部構成を示すブロック図である。

【図４】本発明実施形態の表示制御手順を示すフローチ
ャートである。

【図５】（本発明実施形態の表示制御内容を示す説明図
である。

【図６】リーチ状態の表示を示す説明図である。

【図７】（Ａ）、（Ｂ）、（Ｃ）はそれぞれ本発明実施
形態の当たりの期待度を示す説明図である。

【図８】（Ａ）、（Ｂ）、（Ｃ）はそれぞれ本発明他の
実施形態の当たりの期待度を示す説明図である。

【図９】（Ａ）、（Ｂ）、（Ｃ）はそれぞれ再抽選の当
たりの期待度を示す説明図である。

【図１０】（Ａ）、（Ｂ）はそれぞれ再抽選の当たりの
期待度を示す説明図である。

【符号の説明】

１００ 特別図柄表示装置 １０１ 変動入賞装置 １０２ 特定領域 １０３ 普通図柄表示装置 ２００、３０１ ＣＰＵ ３０４ 画像処理用ＬＳＩ ３０５ ＬＣＤディスプレイ

フロントページの続き (72)発明者 末岡 丈明 群馬県桐生市広沢町２丁目3014番地の８ 株式会社平和内 (72)発明者 毒島 肇 群馬県桐生市広沢町２丁目3014番地の８ 株式会社平和内 (72)発明者 蛭川 直樹 群馬県桐生市広沢町２丁目3014番地の８ 株式会社平和内 (72)発明者 ▲高▼野 賢一 群馬県桐生市広沢町２丁目3014番地の８ 株式会社平和内 (72)発明者 赤坂 道春 群馬県桐生市広沢町２丁目3014番地の８ 株式会社平和内 Ｆターム(参考） 2C088 AA31 AA33 AA34 AA35 AA36 BC22 EB55

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 特賞状態になるか否かを特別図柄表示装
   置での特別図柄の変動表示により遊技者に報知する遊技
   機の特別図柄表示方法において、 同一の特別図柄を許容して、複数種類の特別図柄を特定
   の方向に変動表示させ、 表示する前記同一の特別図柄の個数と、表示する特別図
   柄の全体の個数との比率により前記特賞状態となる期待
   度を表すことを特徴とする遊技機の特別図柄表示方法。
2. 【請求項２】 請求項１に記載の遊技機の特別図柄表示
   方法において、表示する前記同一の特別図柄の個数を可
   変設定し、表示する特別図柄の全体の個数を固定化する
   ことを特徴とする遊技機の特別図柄表示方法。
3. 【請求項３】 請求項１に記載の遊技機の特別図柄表示
   方法において、表示する前記同一の特別図柄の個数を固
   定化し、表示する特別図柄の全体の個数を可変設定する
   ことを特徴とする遊技機の特別図柄表示方法。
4. 【請求項４】 特賞状態になるか否かを特別図柄表示装
   置での特別図柄の変動表示により遊技者に報知する遊技
   機の特別図柄表示方法において、 前記複数種類の特別図柄は仮想空間上の複数の３次元物
   体の表面にマッピングされており、 前記仮想空間上で前記３次元物体を特定の方向に移動さ
   せた状態を前記特別図柄表示装置により表示し、 前記特賞となる期待度に対応させて、前記３次元物体の
   前記特定方向に沿った長さを可変設定することを特徴と
   する遊技機の特別図柄表示方法。
5. 【請求項５】 特賞状態になるか否かを特別図柄表示装
   置での特別図柄の変動表示により遊技者に報知する遊技
   機の特別図柄表示方法において、 特賞状態となった後の再抽選のために前記特別図柄を変
   動表示させ、 表示する確率変動図柄の個数と表示する非確率変動図柄
   の個数とを可変設定して前記再抽選での当たりの期待度
   を遊技者に報知することを特徴とする遊技機の特別図柄
   表示方法。