JP2010069122A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】遊技者が有利と感じる状態から不利と感じる状態へ移行したかのように視認し得る演出の出現を防止し、興趣の低下を生じさせないようにすること。
【解決手段】リーチ演出にてはずれ図柄を一旦停止表示させた後、特定列の図柄を再変動させて大当り図柄を導出する演出を行う場合において、導出する大当り図柄を形成する表示図柄が、遊技者にとって有利な大当りを認識できる表示図柄(有利図柄:例えば[7])に対して表示順序が1つ前の表示図柄(特定表示図柄:例えば[6])である場合、リーチ形成図柄を特定表示図柄とし、中列の図柄を再変動させて大当り図柄を導出させる。その一方、導出する大当り図柄を形成する表示図柄が、特定表示図柄ではない場合、リーチ形成図柄を、導出する大当り図柄を形成する表示図柄に対して表示順序が1つ後の表示図柄とし、左右2列の図柄を再変動させて大当り図柄を導出させる。
【選択図】図5

Description

本発明は、複数種類の表示図柄の中に、遊技者にとって有利な大当りに当選したこと認識し得る有利図柄が設定されている遊技機に関する。
従来、遊技機の一種であるパチンコ遊技機では、遊技盤に配設された始動入賞口への遊技球の入球を契機に大当り抽選を行い、その大当り抽選の結果を図柄変動ゲームで導出させる図柄によって遊技者に報知するようになっている。これにより、遊技者は、図柄変動ゲームで導出された図柄が、大当り図柄の場合には大当りを認識できるとともに、はずれ図柄の場合にははずれを認識できる。
そして、パチンコ遊技機では、図柄変動ゲームの変動内容に様々な趣向を凝らすことにより、遊技の興趣を向上させている。また、パチンコ遊技機の中には、大当り図柄を「特定図柄」と「非特定図柄」に分け、「特定図柄」が表示されて大当りが生起された場合には大当り遊技の終了後、遊技者に有利な遊技状態(例えば、抽選確率を高確率状態へ変動させるなど)を付与するものがある(例えば、特許文献1参照)。
特開平9−135947号公報
ところで、大当り図柄を「特定図柄」と「非特定図柄」に分けたパチンコ遊技機では、図柄変動ゲームにおいて非特定図柄が一旦導出され、その後に図柄が再変動して特定図柄が導出される場合、遊技者は不利な状態から有利な状態へ昇格したことによって遊技への興趣も向上し得る。しかしながら、図柄変動ゲームにおいて特定図柄が一旦導出され、その後に図柄が再変動して非特定図柄が導出される場合、遊技者は有利な状態から不利な状態へ降格したことによって不快感を抱き、遊技への興趣も低下する。このため、大当り図柄を「特定図柄」と「非特定図柄」に分けたパチンコ遊技機では、前述のような有利な状態から不利な状態へ降格させるような演出を行わないようにすることが望ましい。
この発明は、このような従来の技術に存在する問題点に着目してなされたものであり、その目的は、遊技者が有利と感じる状態から不利と感じる状態へ移行したかのように視認し得る演出の出現を防止し、興趣の低下を生じさせないようにすることができる遊技機を提供することにある。
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、3列の図柄列毎に複数種類の表示図柄を予め定めた表示順序にしたがって変動させて行う図柄変動ゲームを表示する表示装置と、を備え、大当り抽選で大当りに当選した場合には前記図柄変動ゲームにおいて大当り図柄が導出され、その後に大入賞口を開放する大当り遊技が付与される遊技機において、前記大当り抽選では、大当りに当選したことを契機に前記図柄変動ゲームの終了後に付与する大当り遊技の種類を決定し、前記大当り遊技には1回の大当り遊技において遊技者が獲得可能な賞球総数に差が生じ得る複数の大当り遊技が設定されているとともに、前記複数種類の大当り遊技には前記賞球総数が最も多くなる第1の大当り遊技と前記第1の大当り遊技よりも前記賞球総数が少なくなる第2の大当り遊技を含み、前記図柄変動ゲームにおいてリーチを形成可能なリーチ形成図柄となり得る前記表示図柄は、当該表示図柄によって前記大当り図柄を形成した際に遊技者が前記第1の大当り遊技に当選したことを認識し得る有利図柄と、前記有利図柄よりも前記表示順序が1つ早い特定表示図柄と、前記特定表示図柄を除く通常表示図柄と、に分類され、前記図柄変動ゲームにおけるリーチは、各列の変動開始後、中央に配置されている中列を挟んで両側に配置される2列の図柄列に同一の表示図柄を表示させることによって形成され、前記大当り抽選で大当りに当選した場合に実行可能な前記図柄変動ゲームの変動内容には、リーチの形成後、前記中列の変動停止に伴って当該中列に前記リーチを形成した前記2列の図柄列に表示されている前記リーチ形成図柄としての表示図柄とは異なる図柄であって、前記リーチ形成図柄に対して前記表示順序が1つ早い表示図柄を表示してはずれ図柄を一旦導出し、その後、前記2列の図柄列を再変動させて当該2列の図柄列に前記中列の表示図柄と同一図柄を表示する第1の再変動態様及び前記中列の図柄列を再変動させて当該中列に前記2列の図柄列の表示図柄と同一図柄を表示する第2の再変動態様の何れかで再変動を行って前記大当り図柄を導出する変動内容を含み、前記変動内容は1つのリーチ形成ラインを対象として行われ、前記大当り抽選で大当りに当選した場合に、前記大当り図柄を形成する表示図柄を決定する大当り図柄決定手段と、前記変動内容の図柄変動ゲームにおいてリーチを形成するリーチ形成図柄を決定するリーチ形成図柄決定手段と、を備え、前記第2の大当り遊技を付与することが決定されている場合において前記大当り図柄決定手段は、前記有利図柄を除く前記表示図柄の中から前記大当り図柄を形成する表示図柄を決定し、前記第2の大当り遊技を付与することが決定されている場合において前記リーチ形成図柄決定手段は、前記大当り図柄決定手段の決定した前記表示図柄が前記通常表示図柄のときには前記第1の再変動態様による演出を実行させるべく前記通常表示図柄よりも前記表示順序が1つ遅い表示図柄をリーチ形成図柄として決定する一方で、前記大当り図柄決定手段の決定した前記表示図柄が前記特定表示図柄のときには前記第2の再変動態様による演出を実行させるべく前記特定表示図柄をリーチ形成図柄として決定することを要旨とする。
請求項2に記載の発明は、3列の図柄列毎に複数種類の表示図柄を予め定めた表示順序にしたがって変動させて行う図柄変動ゲームを表示する表示装置と、を備え、大当り抽選で大当りに当選した場合には前記図柄変動ゲームにおいて大当り図柄が導出され、その後に大入賞口を開放する大当り遊技が付与される遊技機において、前記大当り抽選では、大当りに当選したことを契機に前記図柄変動ゲームの終了後に付与する大当り遊技の種類を決定し、前記大当り遊技には1回の大当り遊技において遊技者が獲得可能な賞球総数に差が生じ得る複数の大当り遊技が設定されているとともに、前記複数種類の大当り遊技には前記賞球総数が最も多くなる第1の大当り遊技と前記第1の大当り遊技よりも前記賞球総数が少なくなる第2の大当り遊技を含み、前記図柄変動ゲームにおいてリーチを形成可能なリーチ形成図柄となり得る前記表示図柄には、当該表示図柄によって前記大当り図柄を形成した際に遊技者が前記第1の大当り遊技に当選したことを認識し得る有利図柄と、前記有利図柄よりも前記表示順序が1つ遅い特定表示図柄と、前記特定表示図柄を除く通常表示図柄と、に分類され、前記図柄変動ゲームにおけるリーチは、各列の変動開始後、中央に配置されている中列を挟んで両側に配置される2列の図柄列に同一の表示図柄を表示させることによって形成され、前記大当り抽選で大当りに当選した場合に実行可能な前記図柄変動ゲームの変動内容には、リーチの形成後、前記中列の変動停止に伴って当該中列に前記リーチを形成した前記2列の図柄列に表示されている前記リーチ形成図柄としての表示図柄とは異なる図柄であって、前記リーチ形成図柄に対して前記表示順序が1つ遅い表示図柄を表示してはずれ図柄を一旦導出し、その後、前記2列の図柄列を再変動させて当該2列の図柄列に前記中列の表示図柄と同一図柄を表示する第1の再変動態様及び前記中列の図柄列を再変動させて当該中列に前記2列の図柄列の表示図柄と同一図柄を表示する第2の再変動態様の何れかで再変動を行って前記大当り図柄を導出する変動内容を含み、前記変動内容は1つのリーチ形成ラインを対象として行われ、前記大当り抽選で大当りに当選した場合に、前記大当り図柄を形成する表示図柄を決定する大当り図柄決定手段と、前記変動内容の図柄変動ゲームにおいてリーチを形成するリーチ形成図柄を決定するリーチ形成図柄決定手段と、を備え、前記第2の大当り遊技を付与することが決定されている場合において前記大当り図柄決定手段は、前記有利図柄を除く前記表示図柄の中から前記大当り図柄を形成する表示図柄を決定し、前記第2の大当り遊技を付与することが決定されている場合において前記リーチ形成図柄決定手段は、前記大当り図柄決定手段の決定した前記表示図柄が前記通常表示図柄のときには前記第1の再変動態様による演出を実行させるべく前記通常表示図柄よりも前記表示順序が1つ早い表示図柄をリーチ形成図柄として決定する一方で、前記大当り図柄決定手段の決定した前記表示図柄が前記特定表示図柄のときには前記第2の再変動態様による演出を実行させるべく前記特定表示図柄をリーチ形成図柄として決定することを要旨とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の遊技機において、前記図柄変動ゲームの変動内容には、仮の大当り図柄を一旦表示した後、その仮の大当り図柄を再び変動させて最終的な大当り図柄を表示させる大当り図柄再変動演出を含み、前記大当り図柄決定手段は、前記仮の大当り図柄を形成する表示図柄と、前記最終的な大当り図柄を形成する表示図柄と、を決定し、前記リーチ形成図柄決定手段は、前記大当り図柄決定手段が決定した前記仮の大当り図柄をもとに前記リーチ形成図柄を決定することを要旨とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜請求項3のうちいずれか一項に記載の遊技機において、前記各図柄列における表示図柄の表示順序は、前記有利図柄よりも前後2つの表示順序に前記有利図柄とはならない表示図柄が表示されるように設定されていることを要旨とする。
本発明によれば、遊技者が有利と感じる状態から不利と感じる状態へ移行したかのように視認し得る演出の出現を防止し、興趣の低下を生じさせないようにすることができる。
以下、本発明を具体化した一実施形態を図1〜図10にしたがって説明する。
図1には、パチンコ遊技機10に機表側が略示されており、機体の外郭をなす外枠11の開口前面側には、各種の遊技用構成部材をセットする縦長方形の中枠12が開放及び着脱自在に組み付けられているとともに、中枠12の前面側には前枠13が開閉及び着脱自在に組み付けられている。前枠13は、図1に示すようにパチンコ遊技機10を機正面側から見た場合において、中枠12に重なるように組み付けられている。このため、中枠12は、前枠13の後側に配置されており、機正面側からは視認し得ないようになっている。前枠13は、中央部に窓口14を有するとともに、該窓口14の下方にパチンコ遊技機10の遊技媒体となる遊技球を貯留可能な第1貯留皿としての上皿(貯留皿)15を一体成形した構成とされている。前枠13の裏面側には、機内部に配置された遊技盤16を保護し、かつ窓口14を覆う大きさのガラスを支持する図示しないガラス支持枠が着脱及び傾動開放可能に組み付けられている。遊技盤16は、中枠12に装着される。また、前枠13には、窓口14のほぼ全周を囲むように、図示しない発光体(ランプ、LEDなど)の発光(点灯や点滅)により発光演出を行う電飾表示部(装飾ランプ)を構成する上側枠用ランプ部17と、左側枠用ランプ部18と、右側枠用ランプ部19とが配置されている。各枠用ランプ部17〜19は、前枠13の前面に装着される複数の発光体を、該各発光体の発する光を透過可能に成形したランプレンズで覆って構成されている。
前枠13には、窓口14の左右上部に、各種音声を出力して音声演出を行う左スピーカ20と、右スピーカ21とが配置されている。左スピーカ20と右スピーカ21は、前枠13の裏面に装着されており、該前枠13の前面であって左スピーカ20及び右スピーカ21の装着部位に対応する部位には図示しない放音孔が複数形成されている。
中枠12の前面側であって前枠13の下部には、上皿15から溢れ出た遊技球を貯留する第2貯留皿としての下皿(貯留皿)22が装着されている。また、中枠12の前面側であって下皿22の右方には、遊技球を遊技盤16に発射させる際に遊技者によって回動操作される遊技球発射用の発射ハンドル23が装着されている。また、前枠13には、下皿22の左方に、各種音声を出力して音声演出を行う下スピーカ24が配置されている。下スピーカ24は、中枠12に装着されている。本実施形態において左スピーカ20、右スピーカ21及び下スピーカ24は、パチンコ遊技機10の機本体に設けられた音声演出手段になる。
上皿15には、その左方側に機内部から払出される遊技球の払出口15aが設けられているとともに、遊技者の保有する遊技球を貯留する凹状の貯留通路15bが連設されており、さらに右方側に貯留通路15b内の遊技球を機内部に取り込む図示しない上皿取込口が設けられている。上皿15に貯留された遊技球は、貯留通路15bにより前記上皿取込口へ案内されるとともに該上皿取込口を介して1球ずつ機内に取り込まれ、遊技盤16に向けて発射される。遊技盤16に向けて発射される遊技球は、発射ハンドル23の回動量に応じて発射の強弱が設定される。また、下皿22には、上皿15から溢れ出て流下した遊技球の出口22aが設けられているとともに、遊技球を貯留する凹状の貯留部22bが遊技球の出口22aに連設されている。
次に、遊技盤16の構成について図2にしたがって詳しく説明する。
遊技盤16の前面には、発射ハンドル23の操作によって発射された遊技球を誘導し、かつパチンコ遊技の主体となるほぼ円形の遊技領域16aを形成する誘導レール25が円形渦巻き状に敷設されている。この誘導レール25によって遊技盤16には、該遊技盤16の左下方から左上方に向かって延びる遊技球の誘導路25aが形成されるとともに、誘導レール25の内側に遊技領域16aが形成される。また、遊技盤16の前面であって誘導レール25の外側となる遊技領域16a外は、パチンコ遊技に直接関与しない非遊技領域16bとされている。
遊技盤16の遊技領域16aのほぼ中央(センター)には、各種の表示器や各種の飾りを施した表示枠体(センター役物)27が装着されている。表示枠体27の略中央には、正面視横長矩形に開口するセット口27aが形成されており、当該セット口27aに整合して表示枠体27には液晶ディスプレイ型の画像表示部GHを有する演出表示装置28が装着されている。演出表示装置28には、複数列(本実施形態では3列)の図柄列を変動させて行う図柄変動ゲームを含み、該ゲームに関連して実行される各種の表示演出(遊技演出)が画像表示されるようになっている。本実施形態において演出表示装置28の図柄変動ゲームでは、複数列(本実施形態では3列)の図柄からなる図柄組み合わせを導出する。なお、演出表示装置28の図柄変動ゲームは、表示演出を多様化するための飾り図柄(演出用図柄)を用いて行われる。
また、表示枠体27の右下方には、表示装置としての特別図柄表示装置29が配置されている。本実施形態の特別図柄表示装置29は、7セグメントLED式の表示装置とされている。特別図柄表示装置29には、複数種類の図柄を変動させて行う図柄変動ゲームが発光表示されるようになっている。なお、特別図柄表示装置29の図柄変動ゲームは、大当りか否かの内部抽選(大当り抽選)の結果を示す報知用の図柄となる特別図柄を用いて行われる。
特別図柄表示装置29と演出表示装置28では、図柄変動ゲームの開始により同時に図柄(特別図柄と飾り図柄)の変動が開始される。具体的には、図柄変動ゲームの開始に伴って、特別図柄表示装置29では特別図柄の変動が開始する一方で、演出表示装置28では各列の飾り図柄の変動が開始する。そして、特別図柄表示装置29と演出表示装置28には、大当り抽選の抽選結果に基づき、図柄変動ゲームの終了によって同時に大当り図柄又ははずれ図柄が確定停止表示される。このとき、特別図柄表示装置29と演出表示装置28では、大当り抽選の抽選結果が大当りである場合には何れの表示装置にも大当り図柄が確定停止表示され、大当り抽選の抽選結果がはずれである場合には何れの表示装置にもはずれ図柄が確定停止表示される。大当り図柄は、大当り抽選の抽選結果が大当りである場合に図柄変動ゲームで確定停止表示されるものであり、はずれ図柄は、大当り抽選の抽選結果がはずれである場合に図柄変動ゲームで確定停止表示されるものである。
本実施形態において特別図柄表示装置29には、複数種類の特別図柄の中から1つの特別図柄が表示されるようになっている。本実施形態における複数種類の特別図柄は、大当りを認識し得る大当り図柄と、はずれを認識し得るはずれ図柄とに分類される。また、大当り図柄には、大当り抽選で大当りに当選し、大当り遊技を構成する規定ラウンド数が15回に設定されている15ラウンド大当り遊技の付与が決定された場合に選択される大当り図柄と、大当り遊技を構成する規定ラウンド数が7回に設定されている7ラウンド大当り遊技の付与が決定された場合に選択される大当り図柄とがある。その一方、本実施形態において演出表示装置28には、各列毎に、複数種類(本実施形態では9種類)の数字図柄が飾り図柄として表示されるようになっている。本実施形態において演出表示装置28に表示される9種類の飾り図柄は、麻雀遊技で使用する遊技媒体としての麻雀牌([一萬]〜[九萬])を模した数字図柄によって構成されている。なお、以下の説明では、[一萬]、[ニ萬]、[三萬]、・・・、[九萬]を、単に数字の[1]、[2]、[3]、・・・、[9]と示す。
また、本実施形態のパチンコ遊技機10では、演出表示装置28の表示領域(画像表示面)を特別図柄表示装置29の表示領域よりも大きく形成し、演出表示装置28を遊技者の正面に目立つように配置している。このため、遊技者は、特別図柄表示装置29よりも自身の目の前で多彩な画像によって表示演出が行われる演出表示装置28の表示内容に注目し、該演出表示装置28の図柄変動ゲームで導出されて確定停止表示される図柄組み合わせから大当り又ははずれを認識することになる。
本実施形態では、全ての図柄列(本実施形態では3列)の飾り図柄を同一種類の飾り図柄で形成した図柄組み合わせを、内部抽選で大当りを決定した場合に演出表示装置28に確定停止表示させる飾り図柄による大当りの図柄組み合わせ(飾り図柄の大当り図柄)としている。そして、本実施形態では、[7]を除く[1]〜[6]、[8]及び[9]による同一の数字図柄からなる図柄組み合わせ(大当り図柄)が、7ラウンド大当り遊技を認識し得る組み合わせとなる。一方、本実施形態では、[7]による同一の数字図柄からなる図柄組み合わせ(大当り図柄)が、15ラウンド大当り遊技を認識し得る組み合わせとなる。本実施形態において[7(七萬)]の数字図柄は、遊技者が、15ラウンド大当り遊技を付与する大当りに当選したことを認識し得る有利図柄となる。
一方、全列の飾り図柄を同一種類とせずに形成した図柄組み合わせを、内部抽選ではずれを決定した場合に演出表示装置28に確定停止表示させる飾り図柄によるはずれの図柄組み合わせ(飾り図柄のはずれ図柄)としている。全列の飾り図柄が同一種類とならない場合には、全列の飾り図柄の全てが異なる場合や複数列(2列)の飾り図柄が同一種類で1列の飾り図柄の種類が異なる場合が含まれる。例えば、飾り図柄のはずれの図柄組み合わせは、[123]、[115]、[767]などである。
そして、演出表示装置28には、特別図柄表示装置29の表示結果に応じた図柄組み合わせが表示されるようになっている。より詳しくは、特別図柄表示装置29の特別図柄による図柄と、演出表示装置28の飾り図柄による図柄組み合わせが対応されており、図柄変動ゲームが終了すると、特別図柄に対応した飾り図柄による図柄組み合わせが確定停止表示されるようになっている。
ここで、演出表示装置28の画像表示部GHについて図2を用いてさらに詳しく説明する。
画像表示部GHには、飾り図柄を表示する3つの図柄表示位置H1,H2,H3が配置(形成)されている。図柄表示位置H1,H2は画像表示部GHの左右に分かれて配置されており、図柄表示位置H1,H2の間に図柄表示位置H3が配置されている。そして、各図柄表示位置H1〜H3には、図柄変動ゲームにおいて各1つの飾り図柄が表示される。これにより、画像表示部GHでは、各図柄表示位置H1〜H3に各1つの図柄列が対応し、3列の飾り図柄からなる図柄組み合わせが表示されるようになっている。本実施形態において図柄表示位置H1には図柄組み合わせを構成する左列の飾り図柄が表示されるとともに、図柄表示位置H2には図柄組み合わせを構成する右列の飾り図柄が表示され、さらに図柄表示位置H3には図柄組み合わせを構成する中列の飾り図柄が表示される。また、画像表示部GHには、各図柄表示位置H1〜H3に対応して、図柄飾り枠W1,W2,W3が画像表示されている。各図柄飾り枠W1〜W3は、各図柄表示位置H1〜H3に表示される飾り図柄を囲む大きさで形成されており、各図柄列の飾り図柄は図柄飾り枠W1〜W3内に表示されるようになっている。
また、画像表示部GHでは、図柄変動ゲームの開始に伴って各図柄列の図柄の変動が開始する。変動を開始した各図柄列は、各図柄表示位置H1〜H3において、予め定めた表示順序にしたがって変動表示される。「変動表示」とは、表示させる図柄の種類を変化させながら表示される変動形態である。本実施形態において各図柄列の表示順序は、[1]〜[9]までの間で数字が昇順となる順序で、[9]に達したら再び[1]に戻って変動表示させるように定められている。具体的には、[1]→[2]→[3]→[4]→[5]→[6]→[7]→[8]→[9]→[1]→[2]→・・・→[9]→[1]→・・という表示順序になる。そして、本実施形態では、9種類の飾り図柄[1]〜[9]のうち、1つの飾り図柄[7]を有利図柄として設定していることから、飾り図柄[7]の表示順序以外の表示順序で表示される図柄([1]〜[6]、[8]、[9])の全ては有利図柄とならない図柄として設定されている。
また、画像表示部GHにおいて変動を開始した各図柄列は、予め定めた変動停止順にしたがって変動を停止(変動表示を停止)させ、対応する各図柄表示位置H1〜H3に各1つの飾り図柄を停止表示させるようになっている。本実施形態において各図柄列の変動停止順序は、最初に図柄表示位置H1に対応する図柄列(左列)の変動を停止させ、次に図柄表示位置H2の対応する図柄列(右列)の変動を停止させ、最後に図柄表示位置H3に対応する図柄列(中列)の変動を停止させるように定められている。そして、画像表示部GHでは、左列と右列の2列の変動が停止した際に、両図柄列に同一の飾り図柄(例えば、[1↓1])が停止表示された場合、リーチが形成される。画像表示部GHにリーチが形成された場合、画像表示部GHでは引き続き変動表示されている中列の飾り図柄を導出するためのリーチ演出が行われる。
本実施形態のパチンコ遊技機10は、画像表示部GHに3つの図柄表示位置H1〜H3が配置され、各図柄表示位置H1〜H3に飾り図柄が停止表示された場合に1つの図柄組み合わせが形成されるようになっていることから、図柄組み合わせが有効となる有効ラインを一本備えた1ライン機となる。また、図柄の停止表示には、「一旦停止表示」と「確定停止表示」とがある。そして、図柄変動ゲームが終了する迄の間に図柄列の変動停止によって表示された図柄は、例えば図柄を上下に小刻みに変動させる揺れ変動などの「一旦停止表示」の状態とされ、これらの各図柄列の図柄は図柄変動ゲームの終了によって「確定停止表示」の状態とされる。なお、特別図柄表示装置29では、図柄変動ゲームが開始してから図柄変動ゲームが終了する迄の間、特別図柄の変動表示が継続して行われ、図柄変動ゲームの終了時に特別図柄が確定停止表示される。一方、演出表示装置28では、図柄変動ゲームが開始してから、所定時間の経過毎に各図柄列の変動が停止して飾り図柄が一旦停止表示され、図柄変動ゲームの終了時に各図柄列の飾り図柄が確定停止表示される。
図1及び図2において、表示枠体27の下方であって、特別図柄表示装置29の左横(万点棒を模した飾り部材内)には、機内部で記憶した特別図柄用の保留記憶数を遊技者に報知する特別図柄保留記憶表示装置30が配置されている。本実施形態のパチンコ遊技機10は、表示枠体27の下方に配置される始動入賞口(上始動入賞口33と下始動入賞口34)へ遊技球が入球した場合、その入球した遊技球の個数を記憶し、特別図柄用の保留記憶数として機内部(主制御基板45の主制御用RAM45c)で記憶するようになっている。特別図柄用の保留記憶数は、保留中(図柄変動ゲーム待機中)の図柄変動ゲームの回数を示している。特別図柄用の保留記憶数は、始動入賞口に遊技球が入球することで1加算され、図柄変動ゲームの開始により1減算されるようになっている。したがって、図柄変動ゲーム中に始動入賞口へ遊技球が入球すると、特別図柄用の保留記憶数は更に加算され、所定の上限数(本実施形態では4個)まで累積されるようになっている。
特別図柄保留記憶表示装置30は、2つの保留ランプによって構成されている。そして、特別図柄保留記憶表示装置30は、保留ランプの点灯態様により保留中の図柄変動ゲームの回数を遊技者に報知する構成となっている。本実施形態の特別図柄保留記憶表示装置30では、特別図柄用の保留記憶数が「0(零)」の場合に2つの保留ランプが消灯し、「1」の場合に1つ目の保留ランプが点滅し、「2」の場合に1つ目の保留ランプが点灯し、「3」の場合に1つ目の保留ランプが点灯し、かつ2つ目の保留ランプが点滅し、「4」の場合に2つの保留ランプが点灯する。
また、表示枠体27の下方であって、特別図柄表示装置29の左横(万点棒を模した飾り部材内)において特別図柄保留記憶表示装置30の上方には、発光型の普通図柄表示装置31が配置されている。本実施形態の普通図柄表示装置31は、2つのランプを上下に並設して構成されている。普通図柄表示装置31には、普通図柄を変動させて行う普通図柄変動ゲームが発光表示されるようになっている。普通図柄変動ゲームは、前述した大当りか否かの大当り抽選とは別に行う当りか否か(開閉羽根35の開動作により下始動入賞口34を開放するか否か)の内部抽選(当り抽選)の抽選結果を表示する。本実施形態においては、当り抽選で当りを決定している場合には普通図柄変動ゲームで当り図柄として上側のランプが点灯し、かつ下側のランプが消灯し、当り抽選ではずれを決定している場合には普通図柄変動ゲームではずれ図柄として上側のランプが消灯し、かつ下側のランプが点灯する。本実施形態において普通図柄表示装置31には、普通図柄表示装置31を構成する2つのランプの点灯態様によって普通図柄が構成される。
また、普通図柄表示装置31の下方には、機内部で記憶した普通図柄用の保留記憶数を遊技者に報知する普通図柄保留記憶表示装置32が配置されている。本実施形態のパチンコ遊技機10は、表示枠体27の左方に配置される普通図柄作動ゲート36へ遊技球が入球した場合、その入球した遊技球の個数を記憶し、普通図柄用の保留記憶数として機内部(主制御基板45の主制御用RAM45c)で記憶するようになっている。普通図柄用の保留記憶数は、保留中(普通図柄変動ゲーム待機中)の普通図柄変動ゲームの回数を示している。普通図柄用の保留記憶数は、普通図柄作動ゲート36に遊技球が入球することで1加算され、普通図柄変動ゲームの開始により1減算されるようになっている。したがって、普通図柄変動ゲーム中に普通図柄作動ゲート36へ遊技球が入球すると、普通図柄用の保留記憶数は更に加算され、所定の上限数(本実施形態では4個)まで累積されるようになっている。
普通図柄保留記憶表示装置32は、2つの保留ランプによって構成されている。そして、普通図柄保留記憶表示装置32は、保留ランプの点灯態様により保留中の普通図柄変動ゲームの回数を遊技者に報知する構成となっている。本実施形態の普通図柄保留記憶表示装置32では、普通図柄用の保留記憶数が「0(零)」の場合に2つの保留ランプが消灯し、「1」の場合に1つ目の保留ランプが点滅し、「2」の場合に1つ目の保留ランプが点灯し、「3」の場合に1つ目の保留ランプが点灯し、かつ2つ目の保留ランプが点滅し、「4」の場合に2つの保留ランプが点灯する。
また、表示枠体27において画像表示部GHの上方には、図柄変動ゲーム中に動作し、可動演出を行う演出用可動体Kが配設されている。本実施形態の演出用可動体Kは、銅鑼を模して形成されている。そして、本実施形態において演出用可動体Kは、初期位置から、画像表示部GHに表示されている画像(飾り図柄や背景など)に重なるように、図2に示す矢印Yに沿って下方位置へ降下する動作を実行可能に構成されている。なお、初期位置は、画像表示部GHに表示されている画像とは重ならない位置に設定されている。演出用可動体Kは、図示しないアクチュエータ(モータなど)の作動により可動する。
また、表示枠体27の下方の遊技領域16aには、遊技球の入球口33aを有する入球検知手段としての上始動入賞口33と遊技球の入球口34aを有する入球検知手段としての下始動入賞口34が上下方向に並ぶように配置されている。上始動入賞口33は、常時遊技球の入球を許容し得るように入球口33aを常時開放させた構成とされている。一方で、下始動入賞口34は普通電動役物とされ、図示しないアクチュエータ(ソレノイド、モータなど)の作動により開閉動作を行う開閉羽根35を備えており、開閉羽根35が開動作することにより遊技球の入球を許容し得るように入球口34aを開放させる構成とされている。
上始動入賞口33と下始動入賞口34の各奥方には、入球した遊技球を検知する入球検知手段としての始動口スイッチSW1,SW2(図3に示す)が配設されている。上始動入賞口33と下始動入賞口34は、入球した遊技球を検知することにより、図柄変動ゲームの始動条件と予め定めた個数の賞球としての遊技球の払出条件を付与し得る。下始動入賞口34は開閉羽根35が開動作すると、入口が拡大されて遊技球が入球し易い状態とされる一方で、開閉羽根35が閉動作すると、入口が拡大されずに遊技球が入球し難い状態とされる。
また、下始動入賞口34の下方の遊技領域16aには、図示しないアクチュエータ(ソレノイド、モータなど)の作動により開閉動作を行う大入賞口扉37を備えた入賞手段(可変入賞装置)としての大入賞口(特別電動役物)38が配設されている。そして、大当り遊技が付与されると、大入賞口扉37の開動作によって大入賞口38が開放されて遊技球の入球が許容されるため、遊技者は、賞球を獲得できるチャンスを得ることができる。すなわち、大入賞口38は、常には大入賞口扉37によって入球を許容し得ない閉状態とされており、大当り遊技が付与されることによって不利な閉状態から遊技球の入球が許容される有利な開状態に変化する。本実施形態において大当り遊技は、賞球を獲得できるチャンスを得られることから、遊技者に有利な状態となる。そして、この大当り遊技は、内部抽選で大当りが決定し、図柄変動ゲームにて大当り図柄(大当り表示結果)が確定停止表示されることを契機に付与される。
大当り遊技は、内部抽選で大当りを決定し、図柄変動ゲームで大当り図柄が確定停止表示されて該ゲームの終了後、開始される。大当り遊技が開始すると、最初に大当り遊技の開始を示すオープニング演出が行われる。オープニング演出終了後には、大入賞口扉37の開動作により大入賞口38が開放されるラウンド遊技が予め定めた規定ラウンド数を上限(本実施形態では15回又は7回)として複数回行われる。1回のラウンド遊技は、大入賞口扉37の開動作により大入賞口38が開放されてから大入賞口扉37の閉動作により大入賞口38が閉鎖される迄であり、1回のラウンド遊技中に大入賞口38は、入球上限個数(規定入球個数)の遊技球が入球するまでの間、又はラウンド遊技時間(規定上限時間)が経過するまでの間、開放される。そして、大当り遊技は、規定ラウンド数のラウンド遊技の終了後に大当り遊技の終了を示すエンディング演出が行われて終了する。
なお、本実施形態のパチンコ遊技機10の大入賞口38の奥方には、大入賞口38へ入球した遊技球を検知するカウントスイッチSW3(図3に示す)のみが配設されている。すなわち、本実施形態のパチンコ遊技機10の大入賞口38には、大当り遊技を継続させる条件(V入賞)を付与するための特定入球口(「V入賞口」とも呼ばれる)が設けられていない。このため、1回のラウンド遊技は前述した終了条件の成立によって終了し、大当り遊技は前記規定ラウンド数のラウンド遊技が行われることによって終了する。したがって、本実施形態のパチンコ遊技機10は、大当り遊技を継続させる条件が成立しなかったことにより、規定ラウンド数のラウンド遊技が行われる前に大当り遊技が終了する、所謂パンクが生じ得ない構成とされている。
また、表示枠体27の左方の遊技領域16aには、普通図柄作動ゲート36が配設されている。普通図柄作動ゲート36の奥方には、該普通図柄作動ゲート36へ入球し通過した遊技球を検知する普通図柄変動スイッチSW4(図3に示す)が設けられている。普通図柄作動ゲート36は、遊技球の通過を契機に、普通図柄変動ゲームの始動条件を付与し得る。
また、遊技盤16の遊技領域16aの最下方(大入賞口38よりも下方)には、遊技領域16aに発射された後、何れの入賞口にも入球しなかった遊技球をアウト球として機外に排出するためのアウト口39が形成されている。アウト口39を通過した遊技球は、パチンコ遊技機10の設置設備(遊技島)に配設されたアウト球タンク(図示しない)に排出される。
以下、本実施形態のパチンコ遊技機10に規定する大当り遊技(15ラウンド大当り遊技と7ラウンド大当り遊技)について説明する。
本実施形態のパチンコ遊技機10では、大当り抽選で大当りに当選した場合、2種類の大当りの中から1つの大当りが決定され、その決定された大当りに基づいた大当り遊技が付与されるようになっている。そして、2種類の大当りのうち、何れの大当りを付与するかは、大当り抽選で大当りに当選した際に決定する特別図柄(大当り図柄)の種類に応じて決定されるようになっている。大当り図柄となる特別図柄は、大当り遊技毎に複数種類設定されており、大当り遊技毎に設定される特別図柄の個数によって大当り抽選で大当りに当選した際に決定される大当り遊技の振分け率が規定される。例えば、大当り図柄となる特別図柄の総数を「100」とし、2種類の大当り遊技に対して特別図柄を50種類ずつ振分けた場合、大当り遊技の振分け率は2分の1(100分の50)となる。以下の説明では、説明の便宜上、「15ラウンド大当り遊技」に振分けた特別図柄を特別図柄A(又は特図A)とし、「7ラウンド大当り遊技」に振分けた特別図柄を特別図柄B(又は特図B)とする。
特別図柄Aに基づく15ラウンド大当り遊技は、規定ラウンド数が「15回」に設定されている。また、15ラウンド大当り遊技では、1回のラウンド遊技の入球上限個数(カウント数)が「9球」に設定されている。また、15ラウンド大当り遊技では、1回のラウンド遊技のラウンド遊技時間が「25秒」に設定されている。なお、各ラウンド遊技は、入球上限個数分の遊技球が入球することにより終了する場合もあることから、1回のラウンド遊技のラウンド遊技時間は最大時間となる。そして、15ラウンド大当り遊技における15回のラウンド遊技では、各ラウンド遊技において大入賞口38を「1回」開放させるように設定されている。
特別図柄Bに基づく7ラウンド大当り遊技は、規定ラウンド数が「7回」に設定されている。また、7ラウンド大当り遊技では、1回のラウンド遊技の入球上限個数(カウント数)が「9球」に設定されている。また、7ラウンド大当り遊技では、1回のラウンド遊技のラウンド遊技時間が「25秒」に設定されている。そして、7ラウンド大当り遊技における7回のラウンド遊技では、各ラウンド遊技において大入賞口38を「1回」開放させるように設定されている。
前述したように、本実施形態において15ラウンド大当り遊技と7ラウンド大当り遊技は、規定ラウンド数が相違し、1回のラウンド遊技における入球上限個数、及びラウンド遊技時間は同一設定とされている。このため、15ラウンド大当り遊技と7ラウンド大当り遊技を比較した場合、大入賞口38への1球の入球に対する賞球数(例えば、15球)を同一設定にしたもとで、大入賞口38を閉状態から開状態に変化させる回数が多い15ラウンド大当り遊技の方が遊技者に有利な大当り遊技となる。具体的に言えば、15ラウンド大当り遊技の方が、7ラウンド大当り遊技に比して、1回の大当り遊技で遊技者が獲得可能な賞球総数が多く、遊技者に与えられる価値(獲得賞球数)が高くなる。本実施形態のパチンコ遊技機10には、1回の大当り遊技において遊技者が獲得可能な賞球総数の差が生じ得る複数の大当り遊技が設定されており、賞球総数が最も多くなる15ラウンド大当り遊技が「第1の大当り遊技」となり、15ラウンド大当り遊技よりも賞球総数が少なくなる7ラウンド大当り遊技が「第2の大当り遊技」となる。なお、パチンコ遊技機10では、1分間あたりの遊技球の発射個数がおおよそ「100球」に設定されており、何れの大当り遊技中も当該設定にしたがって同一条件のもとで遊技球は発射される。また、本実施形態において15ラウンド大当り遊技のオープニング時間及びエンディング時間と、7ラウンド大当り遊技のオープニング時間及びエンディング時間は、何れの時間も同一時間に設定されている。
また、本実施形態のパチンコ遊技機10では、再抽選演出(大当り図柄再変動演出)と大当り中昇格演出(報知演出)を実行可能に構成されている。再抽選演出と大当り中昇格演出は、何れも大当り抽選で大当りに当選した際に決定された大当り遊技の種類を遊技者に認識させるために行われる演出であり、演出実行時期及び演出態様が相違している。
再抽選演出は、図柄変動ゲーム中を演出実行時期として行われる演出である。この再抽選演出は、図柄変動ゲーム中に仮の大当り図柄である仮大当り図柄(飾り図柄による図柄組み合わせ)を一旦停止表示させた後、最終的に確定停止表示させる大当り図柄である確定大当り図柄(飾り図柄による図柄組み合わせ)を導出する演出態様で行われる。具体的に例示すれば、仮大当り図柄として[111]を一旦停止表示させた後、各図柄列を再び変動させ、確定大当り図柄として[777]を導出する。再抽選演出によれば、図柄変動ゲームで導出された大当り図柄が「7ラウンド大当り遊技」を認識し得る大当り図柄であっても、図柄の再変動によって「15ラウンド大当り遊技」を認識し得る大当り図柄が導出される期待感、すなわち有利な大当り遊技へ昇格する期待感を遊技者に抱かせることができる。本実施形態において再抽選演出は、付与される大当り遊技の種類が「7ラウンド大当り遊技」から「15ラウンド大当り遊技」へ昇格する期待感を遊技者に抱かせることから、昇格演出として位置付けられる。なお、再抽選演出は、例えば、大当り図柄[777]から大当り図柄[888]というように、認識し得る大当り遊技の種類が降格する態様では行われず、前述した大当り遊技の種類が昇格する態様、及び大当り遊技の種類が変化しない態様の何れかで行われる。
一方、大当り中昇格演出は、大当り遊技中を演出実行時期として行われる演出である。この大当り中昇格演出は、大当り遊技中のラウンド遊技において予め定めた特定演出を実行させる演出態様で行われる。本実施形態において特定演出は、演出用可動体K(銅鑼)を画像表示部GHへ向けて降下させる態様で行われる。また、本実施形態において特定演出は、前記演出用可動体Kの降下とともに、画像表示部GHに「超大当り」からなる文字の画像を表示させる態様で行われる。そして、予め定めたラウンド遊技中(例えば、1ラウンド〜5ラウンドの何れか)に演出用可動体Kを降下させ、かつ「超大当り」の画像を画像表示部GHに割り込ませて表示させることで、「15ラウンド大当り遊技」に当選していること遊技者に報知する。大当り中昇格演出によれば、図柄変動ゲームで最終的に導出された飾り図柄の大当り図柄が「7ラウンド大当り遊技」を認識し得る大当り図柄であっても、大当り遊技中に「15ラウンド大当り遊技」に当選していたことが報知される期待感、すなわち有利な大当り遊技へ昇格する期待感を遊技者に抱かせることができる。本実施形態において大当り中昇格演出は、付与される大当り遊技の種類が「7ラウンド大当り遊技」から「15ラウンド大当り遊技」へ昇格する期待感を遊技者に抱かせることから、昇格演出として位置付けられる。
次に、パチンコ遊技機10の電気的構成について図3にしたがって説明する。
パチンコ遊技機10の機裏側には、パチンコ遊技機10全体を制御する主制御装置としての主制御基板45が装着されている。主制御基板45は、パチンコ遊技機10全体を制御するための各種処理を実行し、該処理結果に応じて遊技を制御するための各種の制御指令としての制御信号(制御コマンド)を演算処理し、該制御信号(制御コマンド)を出力する。また、機裏側には、サブ統括制御基板46と、演出表示制御基板47と、音声・ランプ制御基板48が装着されている。これらのサブ統括制御基板46、演出表示制御基板47及び音声・ランプ制御基板48が、副制御装置となる。
サブ統括制御基板46は、主制御基板45が出力した制御信号(制御コマンド)に基づき、演出表示制御基板47、音声・ランプ制御基板48を統括的に制御する。演出表示制御基板47は、主制御基板45とサブ統括制御基板46が出力した制御信号(制御コマンド)に基づき、演出表示装置28の表示態様(図柄、背景、文字などの表示画像など)を制御する。また、音声・ランプ制御基板48は主制御基板45とサブ統括制御基板46が出力した制御信号(制御コマンド)に基づき、各種ランプ17〜19の発光態様(点灯(点滅)/消灯のタイミングなど)、及びスピーカ20,21,24の音声出力態様(音声出力のタイミングなど)を制御する。
以下、主制御基板45、サブ統括制御基板46、演出表示制御基板47について、その具体的な構成を説明する。
主制御基板45には、制御動作を所定の手順で実行することができる主制御用CPU45aと、主制御用CPU45aのメイン制御プログラムを格納する主制御用ROM45bと、必要なデータの書き込み及び読み出しができる主制御用RAM45cが設けられている。主制御用CPU45aには、主制御用ROM45bと主制御用RAM45cが接続されている。
また、主制御用CPU45aには、上始動入賞口33に入球した遊技球を検知する始動口スイッチSW1と、下始動入賞口34に入球した遊技球を検知する始動口スイッチSW2が接続されている。また、主制御用CPU45aには、大入賞口38に入球した遊技球を検知するカウントスイッチSW3と、普通図柄作動ゲート36を通過した遊技球を検知する普通図柄変動スイッチSW4が接続されている。また、主制御用CPU45aには、特別図柄表示装置29と、普通図柄表示装置31と、特別図柄保留記憶表示装置30と、普通図柄保留記憶表示装置32を搭載する図柄表示基板49が接続されている。また、主制御用CPU45aは、特別図柄用の大当り判定用乱数、大当り図柄用乱数、普通図柄用の当り判定用乱数や変動パターン振分用乱数などの各種乱数の値を所定の周期毎に更新し、更新後の値を主制御用RAM45cの設定領域に記憶(設定)することで更新前の値を書き換えており、乱数更新処理(乱数生成処理)を実行する。特別図柄用の大当り判定用乱数は、大当りとするか否かの大当り抽選(大当り判定)で用いる乱数である。大当り図柄用乱数は、大当りとなる場合に特別図柄表示装置29に確定停止表示させる特別図柄としての大当り図柄を決定する際に用いる乱数である。普通図柄用の当り判定用乱数は、普通図柄の当りとするか否かの普通図柄当り抽選(普通図柄当り判定)で用いる乱数である。変動パターン振分用乱数は、変動パターンを選択する際に用いる乱数である。また、主制御用CPU45aは、時間を計測するタイマを更新する。主制御用RAM45cには、パチンコ遊技機10の動作中に適宜書き換えられる各種情報(乱数値、タイマ値、フラグなど)が記憶(設定)されるようになっている。
主制御用ROM45bには、メイン制御プログラムに加え、複数種類の変動パターンと各種判定値(大当り判定値、普通図柄当り判定値など)が記憶されている。変動パターンは、図柄(特別図柄及び飾り図柄)が変動を開始(図柄変動ゲームが開始)してから図柄が確定停止表示(図柄変動ゲームが終了)される迄の間の遊技演出(表示演出、発光演出、音声演出)のベースとなるパターンを示すものである。変動パターンには、該変動パターン毎に、図柄変動ゲームの開始から終了までの変動時間が定められている。また、変動パターンは、大当り演出用、はずれリーチ演出用、及びはずれ演出用からなる演出内容毎に分類されている。大当り演出は、図柄変動ゲームが、リーチ演出を経て最終的に大当り図柄を確定停止表示させるように展開される演出である。はずれリーチ演出は、図柄変動ゲームが、リーチ演出を経て最終的にはずれ図柄を確定停止表示させるように展開される演出である。はずれ演出は、図柄変動ゲームが、リーチ演出を経ることなく最終的にはずれ図柄を確定停止表示させるように展開される演出である。なお、リーチ演出は、演出表示装置28の画像表示部GHに画像表示される飾り図柄を用いた図柄変動ゲームで行われる。本実施形態では、図柄変動ゲームの変動内容を特定可能な変動パターンを記憶する主制御用ROM45bが、変動パターン記憶手段となる。
大当り判定値は、大当り抽選で用いる判定値であり、特別図柄用の大当り判定用乱数の取り得る数値の中から定められている。この大当り判定値として定める数値の個数により、大当り抽選で大当りに当選する確率(大当り確率)が定められている。例えば、大当り判定用乱数の値を「0〜599」までの全600通りの整数に定め、大当り判定値を「2個」に設定した場合、大当り確率は600分の2(=300分の1)となる。また、普通図柄当り判定値は、普通図柄当り抽選で用いる判定値であり、普通図柄用当り判定用乱数の取り得る数値の中から定められている。この普通図柄当り判定値として定める数値の個数により、普通図柄当り抽選で当りに当選する確率(当り確率)が定められている。例えば、当り判定用乱数の値を「0〜99」までの全100通りの整数に定め、当り判定値を「2個」に設定した場合、当り確率は100分の2(=50分の1)となる。
次に、サブ統括制御基板46について説明する。
サブ統括制御基板46には、制御動作を所定の手順で実行することができる統括制御用CPU46aと、統括制御用CPU46aの制御プログラムを格納する統括制御用ROM46bと、必要なデータの書き込み及び読み出しができる統括制御用RAM46cが設けられている。統括制御用CPU46aには、統括制御用ROM46bと統括制御用RAM46cが接続されている。そして、統括制御用CPU46aはタイマ機能を搭載しており、所定のタイミング(例えば、図柄変動ゲームを開始するタイミング)で時間を計測する。
次に、演出表示制御基板47について説明する。
演出表示制御基板47には、制御動作を所定の手順で実行することができる表示制御用CPU47aと、表示制御用CPU47aの制御プログラムを格納する表示制御用ROM47bと、必要なデータの書き込み及び読み出しができる表示制御用RAM47cが設けられている。表示制御用CPU47aには、演出表示装置28が接続されているとともに、演出用可動体Kを動作させるアクチュエータを駆動する駆動回路(図示しない)が接続されている。また、本実施形態の表示制御用CPU47aはタイマ機能を搭載しており、所定のタイミング(例えば、図柄変動ゲームを開始するタイミング)で時間を計測する。表示制御用ROM47bには、各種の画像データ(図柄、背景、文字、キャラクタなどの画像データ)が記憶されている。
以下、主制御基板45、サブ統括制御基板46及び演出表示制御基板47が実行する制御内容を説明する。
最初に、主制御基板45について説明する。
主制御基板45の主制御用CPU45aは、上始動入賞口33又は下始動入賞口34へ遊技球が入球し、該遊技球を検知した始動口スイッチSW1,SW2が出力する検知信号を入力すると、主制御用RAM45cに記憶されている特別図柄用の保留記憶数が上限数(本実施形態では4)未満であるか否かの保留判定を行う。保留判定の判定結果が肯定(特別図柄用の保留記憶数<4)の場合、主制御用CPU45aは、特別図柄用の保留記憶数を1加算(+1)し、特別図柄用の保留記憶数を書き換える。また、主制御用CPU45aは、特別図柄用の保留記憶数の書き換えに伴って該書き換え後の前記保留記憶数に対応する数の保留ランプを点灯させる。また、主制御用CPU45aは、保留判定を肯定判定している場合、特別図柄用の大当り判定用乱数の値を主制御用RAM45cから取得し、その値を特別図柄用の保留記憶数に対応付けて主制御用RAM45cの所定の記憶領域に格納する。なお、主制御用CPU45aは、保留判定の判定結果が否定(保留記憶数=4)の場合、上限数を超える特別図柄用の保留記憶数の書き換えを行わないとともに、特別図柄用の大当り判定用乱数の値も取得しない。
また、主制御用CPU45aは、図柄変動ゲームの開始直前に、主制御用RAM45cの所定の記憶領域に格納した特別図柄用の大当り判定用乱数の値を読み出し、該値と主制御用ROM45bに記憶されている大当り判定値とを比較し、大当り遊技を付与するか否かの大当り判定を行う。大当り判定の判定結果が肯定(特別図柄用の大当り判定用乱数の値と大当り判定値とが一致)の場合、主制御用CPU45aは、大当りを決定する。大当りを決定した主制御用CPU45aは、特別図柄表示装置29で行われる図柄変動ゲームで確定停止表示させる特別図柄として大当り図柄を決定する。特別図柄の大当り図柄は、前述したように大当り遊技の種類毎に設定されていることから、大当り図柄を決定することによって遊技者に付与する大当り遊技の種類を決定したことになる。また、大当りを決定した主制御用CPU45aは、変動パターン振分用乱数の値を主制御用RAM45cから取得し、その取得した値と特別図柄から特定される大当り遊技の種類をもとに大当り演出用の変動パターンを選択し、決定する。
具体的に言えば、主制御用CPU45aは、特別図柄が15ラウンド大当り遊技に対応する大当り図柄の場合、15ラウンド大当り遊技の当選時に選択可能な大当り演出用の変動パターンの中から一つの変動パターンを選択し、決定する。また、主制御用CPU45aは、特別図柄が7ラウンド大当り遊技に対応する大当り図柄の場合、7ラウンド大当り遊技の当選時に選択可能な大当り演出用の変動パターンの中から一つの変動パターンを選択し、決定する。
一方、主制御用CPU45aは、大当り判定の判定結果が否定(特別図柄用の大当り判定用乱数の値と大当り判定値とが不一致)の場合、はずれを決定する。そして、主制御用CPU45aは、特別図柄表示装置29で行われる図柄変動ゲームで確定停止表示させる特別図柄としてはずれ図柄を決定する。また、はずれを決定した主制御用CPU45aは、はずれリーチ演出を実行するか否かを決定する。この判定結果が肯定(はずれリーチ演出を実行する)の場合、主制御用CPU45aは、変動パターン振分用乱数の値を主制御用RAM45cから取得し、その取得した値をもとに、はずれリーチ演出の当選時に選択可能なはずれリーチ演出用の変動パターンの中から一つの変動パターンを選択し、決定する。一方、主制御用CPU45aは、はずれリーチ演出を実行するか否かの判定結果が否定(はずれリーチ演出を実行しない)の場合、変動パターン振分用乱数の値を主制御用RAM45cから取得し、その取得した値をもとに、はずれ演出の当選時に選択可能なはずれ演出用の変動パターンの中から一つの変動パターンを選択し、決定する。
特別図柄及び変動パターンを決定した主制御用CPU45aは、所定の制御コマンドを生成し、その生成した制御コマンドを所定のタイミングでサブ統括制御基板46(統括制御用CPU46a)に出力する。具体的に言えば、主制御用CPU45aは、変動パターンを指示するとともに図柄変動ゲームの開始を指示する変動パターン指定コマンドを生成し、該変動パターン指定コマンドを図柄変動ゲームの開始に際して最初に出力する。また、主制御用CPU45aは、特別図柄を指示する特別図柄用の停止図柄指定コマンドを生成し、該停止図柄指定コマンドを変動パターン指定コマンドの出力後、次に出力する。そして、主制御用CPU45aは、指示した変動パターンに定められている変動時間の経過時に図柄変動ゲームの終了(図柄の確定停止)を指示する図柄停止コマンドを生成し、該図柄停止コマンドを前記変動時間の経過に伴って出力する。
また、主制御用CPU45aは、図柄変動ゲームの開始時に特別図柄用の保留記憶数を1減算(−1)し、特別図柄用の保留記憶数を書き換える。そして、主制御用CPU45aは、特別図柄用の保留記憶数の書き換えに伴って該書き換え後の前記保留記憶数に対応する数の保留ランプを点灯させる。また、主制御用CPU45aは、図柄変動ゲームの開始に伴って特別図柄表示装置29の表示内容を制御する。すなわち、主制御用CPU45aは、図柄変動ゲームの開始により特別図柄の変動を開始させ、決定した変動パターンに定められている変動時間の経過時に決定した特別図柄(大当り図柄又ははずれ図柄)を確定停止表示させる。
また、主制御用CPU45aは、大当り遊技の各開始時にオープニングコマンドを出力するとともに、各ラウンド遊技の開始時にラウンドコマンドを出力し、さらに終了時にエンディングコマンドを出力する。オープニングコマンドはオープニング演出の開始を指示し、ラウンドコマンドはラウンド遊技(ラウンド演出)の開始を指示し、エンディングコマンドはエンディング演出の開始を指示する。また、主制御用CPU45aは、各大当り遊技において、各ラウンド遊技の開始時に、大入賞口38を開放させるための開放信号を出力する。開放信号は、大入賞口扉37のアクチュエータに対して出力され、前記開放信号によって前記アクチュエータが作動し、大入賞口扉37が開動作される。また、主制御用CPU45aは、各大当り遊技において、ラウンド遊技毎に予め定めたラウンド遊技時間を計測するとともに、大入賞口38に配設されたカウントスイッチSW3からの検知信号を入力してラウンド遊技中に入球した遊技球の入球個数をカウントする。そして、主制御用CPU45aは、各大当り遊技において、ラウンド遊技時間が経過したこと、及び入球上限個数の遊技球が入球したことの何れかの終了条件を満たすことにより、大入賞口38を閉鎖させるための閉鎖信号を出力する。閉鎖信号は、大入賞口扉37のアクチュエータに対して出力され、前記閉鎖信号によって前記アクチュエータが作動し、大入賞口扉37が閉動作される。
そして、大当り遊技を終了させた主制御用CPU45aは、大当り遊技の終了時点の特別図柄用の保留記憶数が「1」以上の場合、その始動保留球をもとに、次の図柄変動ゲームを開始させる。一方、主制御用CPU45aは、大当り遊技の終了時点の特別図柄用の保留記憶数が「0」の場合、始動入賞口に遊技球が入球し、始動条件が成立するまで、図柄変動ゲームを実行させることなく、待機する。
本実施形態では、遊技盤16に配設した始動領域(上始動入賞口33と下始動入賞口34)への遊技球の入球を契機に、大当り判定を行うとともに、大当り判定を肯定判定した場合に図柄変動ゲームの終了後に付与する大当り遊技の種類を決定する主制御用CPU45aが、大当り抽選手段となる。また、本実施形態では、大当り抽選の抽選結果に基づき、変動パターンを選択する主制御用CPU45aが、変動パターン選択手段となる。また、本実施形態では、大入賞口38の開閉制御を行う主制御用CPU45aが、可変制御手段となる。また、本実施形態において主制御用CPU45aは、特別図柄を決定する図柄決定手段、大当り遊技を付与する大当り遊技付与手段にもなり得る。
次に、サブ統括制御基板46が実行する制御内容を説明する。
サブ統括制御基板46の統括制御用CPU46aは、変動パターン指定コマンドを入力すると、該コマンドを演出表示制御基板47、及び音声・ランプ制御基板48に出力する。また、統括制御用CPU46aは、特別図柄用の停止図柄指定コマンドを入力すると、該コマンドに対応する特別図柄の停止図柄指定に応じて演出表示装置28に導出する飾り図柄を決定し、決定した飾り図柄を指示する飾り図柄用の停止図柄指定コマンドを演出表示制御基板47に出力する。また、統括制御用CPU46aは、図柄停止コマンドを入力すると、該コマンドを演出表示制御基板47、及び音声・ランプ制御基板48に出力する。また、統括制御用CPU46aは、オープニングコマンド、ラウンドコマンド及びエンディングコマンドを入力すると、これらのコマンドに応じてオープニング演出の演出内容、ラウンド演出の演出内容、及びエンディング演出の演出内容を決定する。そして、統括制御用CPU46aは、決定した演出内容を指示する演出指示コマンドを演出表示制御基板47、及び音声・ランプ制御基板48にそれぞれ出力する。
統括制御用CPU46aは、特別図柄用の停止図柄指定コマンドで指定された停止図柄(特別図柄)が、大当り図柄の場合、飾り図柄の図柄組み合わせとして、大当りを認識し得る図柄組み合わせを決定する。また、統括制御用CPU46aは、特別図柄用の停止図柄指定コマンドで指定された停止図柄(特別図柄)が、はずれ図柄の場合、はずれを認識し得る図柄組み合わせを決定する。このとき、統括制御用CPU46aは、はずれリーチ演出用の変動パターンが指示されている場合、リーチ形成図柄を含むはずれを認識し得る図柄組み合わせを決定する。一方、統括制御用CPU46aは、はずれ演出用の変動パターンが指示されている場合、リーチ形成図柄を含まないはずれを認識し得る図柄組み合わせを決定する。
次に、演出表示制御基板47が実行する制御内容を説明する。
演出表示制御基板47の表示制御用CPU47aは、変動パターン指定コマンドを入力すると、該コマンドに指示される変動パターンに対応する演出内容(ゲーム用の表示パターン)を選択し、該演出内容で図柄変動ゲームを行わせるように画像表示部GHの表示内容を制御する。このとき、表示制御用CPU47aは、選択した演出内容をもとに表示制御用ROM47bの画像データを用いて前記演出内容に沿った画像を表示するための表示用データを生成する。そして、表示制御用CPU47aは、図柄変動ゲームの開始に伴って該ゲームの開始からの経過時間を計時し、その計時した時間と表示用データをもとに画像表示部GHに映し出す画像を所定の制御周期毎に切り替える。そして、表示制御用CPU47aは、図柄変動ゲームにおいて飾り図柄用の停止図柄指定コマンドで指示された飾り図柄を導出し、図柄停止コマンドの入力によって飾り図柄による図柄組み合わせを確定停止表示させるように画像表示部GHの表示内容を制御し、図柄変動ゲームを終了させる。
また、表示制御用CPU47aは、大当り遊技中において、オープニング演出用の演出指示コマンド、ラウンド演出用の演出指示コマンド、エンディング演出用の演出指示コマンドにしたがってオープニング演出、ラウンド演出及びエンディング演出を行わせるように画像表示部GHの表示内容を制御する。すなわち、表示制御用CPU47aは、図柄変動ゲームと同様に、表示制御用ROM47bの画像データを用いて演出内容に沿った画像を表示するための表示用データを生成し、画像表示部GHの表示内容を制御する。
そして、本実施形態のパチンコ遊技機10では、大当り遊技中の所定のラウンド遊技において昇格演出を行わせるように構成されている。このため、表示制御用CPU47aは、ラウンド演出用の演出指示コマンドで指示される演出内容が昇格演出の場合、昇格演出を行わせるように画像表示部GHの表示内容を制御する。また、昇格演出を行わせる場合、表示制御用CPU47aは、画像表示部GHの制御とともに演出用可動体Kを動作させる制御を実行する。すなわち、表示制御用CPU47aは、演出用可動体Kを駆動させる駆動回路に対して動作信号を出力し、演出用可動体Kを動作させる。本実施形態では、上記のように大当り遊技中の制御を実行する表示制御用CPU47aが、ラウンド演出実行制御手段として機能する。
以下、本実施形態のパチンコ遊技機10において実行可能なリーチ演出(ロングリーチ)について、図4及び図5にしたがって説明する。
ロングリーチには、複数種類(本実施形態では図6及び図7(a)〜(c)に示す3種類)の変動内容が定められている。変動パターンP1(図7(c)に示す)は、ロングリーチにおいて最終的にはずれ図柄を確定停止表示させるように展開されるはずれリーチ演出用の変動パターンとされている。変動パターンP2,P3(図6及び図7(a),(b)に示す)は、ロングリーチにおいて最終的に大当り図柄を確定停止表示させるように展開される大当り演出の変動パターンとされている。本実施形態のパチンコ遊技機10は、1ライン機とされていることから、画像表示部GHにおいて形成されるリーチはシングルリーチであって、1つのリーチ形成ラインを対象として変動パターンP1〜P3に基づくリーチ演出が行われる。
そして、変動パターンP2,P3は、大当り図柄を導出する態様が異なっている。具体的に言えば、変動パターンP2は、中列の図柄を導出する過程でリーチ形成図柄と同一図柄を導出し、大当り図柄を導出する態様で行われる。一方、変動パターンP3は、中列を導出する過程でリーチ形成図柄とは異なる図柄を導出し、一旦はずれ図柄を導出させた後、特定列を再び変動させて全列に同一図柄を導出し、大当り図柄を導出させる態様で行われる。すなわち、変動パターンP2と変動パターンP3は、一旦はずれ図柄が導出されるか否かという点で変動内容が相違し、変動パターンP3の演出は遊技者にはずれと思わせてから、大当り図柄を導出する復活的な要素を取り入れた演出とされている。そして、本実施形態において変動パターンP3では、一旦はずれ図柄を導出させた後、再び変動させる特定列が異なる複数(本実施形態では2種類)の再変動パターンが用意されている。第1の再変動態様としての再変動パターンY1では、リーチ形成図柄を導出した左右2列を再変動させ、これら左右2列の図柄として中列の図柄と同一図柄を導出し、大当り図柄を導出させる態様となっている。一方、第2の再変動態様としての再変動パターンY2は、中列を再変動させ、その中列にリーチ形成図柄を導出した左右2列と同一図柄を導出し、大当り図柄を導出させる態様となっている。
図4(a)は、変動パターンP1に基づく「ロングリーチはずれ(−1)」の演出を具体化した模式図である。
ロングリーチは、図柄変動ゲームにおいてリーチが形成され、当該リーチが形成されたことに伴って行われるノーマルリーチの演出を経由し、当該ノーマルリーチの演出から発展して行われる。ノーマルリーチの演出は、左右2列のリーチ形成図柄によるリーチ形成後、中列を所定時間の間、図柄の表示順序にしたがって変動させ、その変動停止によって中列の図柄を導出させる演出である。そして、前述したノーマルリーチを経由して行われるロングリーチでは、前記所定時間が経過しても中列の変動を停止させずに変動を継続させ、前記所定時間よりも長い時間の間、さらに変動させてから中列の変動を停止させて中列の図柄を導出させる。
図4(a)に示す変動パターンP1に基づく「ロングリーチはずれ(−1)」では、ロングリーチへ発展すると、中列の変動が継続する(<画面1>)。このとき、中列では、ノーマルリーチ時と同様に、表示順序にしたがって図柄が変動されている。そして、画像表示部GHでは、ロングリーチへの発展後、所定時間の経過時に中列の変動が停止し、1つの図柄が導出される(<画面2>)。変動パターンP1に基づく「ロングリーチはずれ(−1)」では、リーチ形成図柄(この例では[5])に対して、表示順序が1つ早い図柄(−1図柄:この例では[4])が導出され、はずれ図柄([545])が確定停止表示されることによってはずれが確定する。
図4(b)は、変動パターンP2に基づく「ロングリーチ当り」の演出を具体化した模式図である。
変動パターンP2に基づく「ロングリーチ当り」では、変動パターンP1と同様に、ロングリーチへ発展すると、中列の変動が継続し、表示順序にしたがって図柄が変動される(<画面1>)。そして、画像表示部GHでは、ロングリーチへの発展後、所定時間の経過時に中列の変動が停止し、1つの図柄が導出される(<画面2>)。変動パターンP2に基づく「ロングリーチ当り」では、リーチ形成図柄(この例では[5])と同一図柄([5])が導出され、大当り図柄([555])が確定停止表示されることによって大当りが確定する。この変動パターンP2に基づく「ロングリーチ当り」では、中列の変動停止とともにリーチ形成図柄と同一図柄が導出される「ビタ当り」の変動内容とされている。
図5(a)は、変動パターンP3に基づく「ロングリーチ当り(再変動)」の演出であって、再変動パターンY1で中列が再変動する演出を具体化した模式図である。
変動パターンP3に基づく「ロングリーチ当り」では、変動パターンP1,P2と同様に、ロングリーチへ発展すると、中列の変動が継続し、表示順序にしたがって図柄が変動される。そして、画像表示部GHでは、ロングリーチへの発展後、所定時間の経過時に中列の変動が停止し、1つの図柄が導出される(<画面1>)。変動パターンP3に基づく「ロングリーチ当り(再変動)」では、リーチ形成図柄(この例では[5])に対して、表示順序が1つ早い図柄(−1図柄:この例では[4])が導出され、はずれ図柄([545])が一旦停止表示される。その後、画像表示部GHでは、リーチ形成図柄を導出した左右2列が再変動する(<画面2>)。再変動が開始すると、画像表示部GHでは、左右2列に対応する図柄飾り枠W1,W2が開いた状態から閉じた状態となり、左右2列を隠す。そして、画像表示部GHでは、再変動が開始してから所定時間の経過時に、左右2列に対応する図柄飾り枠W1,W2が閉じた状態から開いた状態となり、左右2列の図柄として中列の図柄(この例では[4])と同一図柄([4])が導出され、大当り図柄([444])が確定停止表示されることによって大当りが確定する。
図5(b)は、変動パターンP3に基づく「ロングリーチ当り(再変動)」の演出であって、再変動パターンY2で中列が再変動する演出を具体化した模式図である。
変動パターンP3に基づく「ロングリーチ当り」では、変動パターンP1,P2と同様に、ロングリーチへ発展すると、中列の変動が継続し、表示順序にしたがって図柄が変動される。そして、画像表示部GHでは、ロングリーチへの発展後、所定時間の経過時に中列の変動が停止し、1つの図柄が導出される(<画面1>)。変動パターンP3に基づく「ロングリーチ当り(再変動)」では、リーチ形成図柄(この例では[6])に対して、表示順序が1つ早い図柄(−1図柄:この例では[5])が導出され、はずれ図柄([656])が一旦停止表示される。その後、画像表示部GHでは、中列が再変動する(<画面2>)。再変動が開始すると、画像表示部GHでは、中列に対応する図柄飾り枠W3が開いた状態から閉じた状態となり、中列を隠す。そして、画像表示部GHでは、再変動が開始してから所定時間の経過時に、中列に対応する図柄飾り枠W3が閉じた状態から開いた状態となり、中列の図柄として左右2列の図柄(この例では[6])と同一図柄([6])が導出され、大当り図柄([666])が確定停止表示されることによって大当りが確定する。
次に、主制御用CPU45aからの特別図柄用の停止図柄指定コマンドを入力した統括制御用CPU46aが、画像表示部GHの図柄変動ゲームで導出させる図柄(表示図柄)を決定する方法について、図6〜図8にしたがって説明する。
統括制御用ROM46bには、15ラウンド大当り遊技に当選していることを、再抽選演出及び大当り中昇格演出の何れの演出で遊技者に報知するかを決定するための図6に示す再抽選/大当り中昇格抽選テーブルT1が記憶されている。再抽選/大当り中昇格抽選テーブルT1には、変動パターン毎に、「再抽選演出」及び「大当り中昇格演出」の何れかを選択し得るように、演出選択用乱数の値が所定個数ずつ振分けられている。本実施形態において、演出選択用乱数の値は、「0」〜「250」までの全251通りの整数とされている。この演出選択用乱数の値は、統括制御用CPU46aにより、所定周期毎に更新され、統括制御用RAM46cの所定の格納領域に格納される。図6の再抽選/大当り中昇格抽選テーブルT1には、説明を簡素化するために本実施形態の説明に必要な変動パターンP2,P3のみを図示している。本実施形態では、変動パターンP2,P3の場合、大当り中昇格演出よりも再抽選演出の方が選択され易いように演出選択用乱数の値が振分けられている。
また、統括制御用ROM46bには、大当りであって、かつ再抽選演出及び大当り中昇格演出の何れかを行う場合に、図柄変動ゲームで導出させる大当り図柄を形成する飾り図柄(表示図柄)を選択するための大当り図柄選択テーブルT2,T3(図7(a),(b))が記憶されている。各大当り図柄選択テーブルT2,T3には、変動パターン毎に、大当り図柄を形成する飾り図柄を選択し得るように、図柄選択用乱数の値が所定個数ずつ振分けられている。本実施形態において、図柄選択用乱数の値は、「0」〜「250」までの全251通りの整数とされている。この図柄選択用乱数の値は、統括制御用CPU46aにより、所定周期毎に更新され、統括制御用RAM46cの所定の格納領域に格納される。図7(a),(b)の大当り図柄選択テーブルT2,T3には、説明を簡素化するために本実施形態の説明に必要な変動パターンP2,P3のみを図示している。
そして、図7(a)の大当り図柄選択テーブルT2と図7(b)の大当り図柄選択テーブルT3は、これらのテーブルから選択可能な大当り図柄を形成する飾り図柄の種類が相違している。すなわち、図7(a)の大当り図柄選択テーブルT2は、[1]〜[9]までの9種類全ての飾り図柄を選択対象としたテーブルであって、9種類の飾り図柄に対して図柄選択用乱数の値が振分けられている。本実施形態の大当り図柄選択テーブルT2では、変動パターンP2,P3の何れの場合であっても、[7]が最も選択され易いように図柄選択用乱数の値が振分けられている。一方、図7(b)の大当り図柄選択テーブルT3は、[7]を除く8種類の飾り図柄([1]〜[6]、[8]及び[9])を選択対象としたテーブルであって、8種類の飾り図柄に対して図柄選択用乱数の値が振分けられている。
また、統括制御用ROM46bには、はずれの場合に、図柄変動ゲームで導出させるはずれ図柄を形成するための飾り図柄(表示図柄)を選択するためのはずれ図柄選択テーブルT4(図7(c))が記憶されている。なお、はずれ図柄選択テーブルT4から選択されたはずれ図柄は、図柄変動ゲームにおいてリーチを形成するリーチ形成図柄となる。そして、はずれ図柄選択テーブルT4には、変動パターン毎に、はずれ図柄(はずれの場合のリーチ形成図柄)を形成する飾り図柄を選択し得るように、図柄選択用乱数の値が所定個数ずつ振分けられている。この図柄選択用乱数は、図7(a),(b)の各大当り図柄選択テーブルT2,T3に振分けた乱数の値と同一である。図7(c)のはずれ図柄選択テーブルT4には、説明を簡素化するために本実施形態の説明に必要な変動パターンP1のみを図示している。
図8は、図柄変動ゲームを開始させる際に、統括制御用CPU46aが、大当り図柄を形成する飾り図柄及びはずれ図柄を形成する飾り図柄を決定するために実行する図柄決定処理を示す。
図柄決定処理において統括制御用CPU46aは、開始させる図柄変動ゲームが大当りか否かを判定する(ステップS10)。ステップS10において統括制御用CPU46aは、変動パターン指定コマンドで指定された変動パターンが、大当り演出用の変動パターンである場合にはステップS10を肯定判定し、はずれ演出用の変動パターンである場合にはステップS10を否定判定する。
次に、ステップS10を肯定判定した統括制御用CPU46aは、15ラウンド大当り遊技に当選しているか否かを判定する(ステップS11)。ステップS11において統括制御用CPU46aは、特別図柄用の停止図柄指定コマンドで指示された特別図柄が、特別図柄A(15ラウンド大当り遊技)である場合にはステップS11を肯定判定し、特別図柄B(7ラウンド大当り遊技)である場合にはステップS11を否定判定する。
次に、ステップS11を肯定判定した統括制御用CPU46aは、図6の再抽選/大当り中昇格抽選テーブルT1にしたがって、15ラウンド大当り遊技に当選していることを再抽選演出及び大当り中昇格演出の何れの演出で報知するかを決定し、再抽選演出に当選したか否かを判定する(ステップS12)。ステップS12において統括制御用CPU46aは、演出選択用乱数の値を統括制御用RAM46cから取得し、その取得した乱数の値と変動パターン指定コマンドで指示された変動パターンの種類をもとに、再抽選演出及び大当り中昇格演出の何れかを決定する。例えば、統括制御用CPU46aは、変動パターンP2(ロングリーチ当り)が指示され、かつ取得した演出選択用乱数の値が、再抽選演出に振分けられている場合、「再抽選演出」を決定する。そして、統括制御用CPU46aは、再抽選/大当り中昇格抽選テーブルT1に基づく抽選の結果、再抽選に当選した場合にはステップS12を肯定判定し、大当り中昇格演出に当選した場合にはステップS12を否定判定する。
次に、ステップS12を肯定判定(再抽選演出に当選)した場合、統括制御用CPU46aは、図7(b)の大当り図柄選択テーブルT3を選択し、その大当り図柄選択テーブルT3にしたがって仮大当り図柄を形成する飾り図柄(表示図柄)選択し、決定する(ステップS13)。ステップS13において統括制御用CPU46aは、図柄選択用乱数の値を統括制御用RAM46cから取得し、その取得した乱数の値に対応する飾り図柄を大当り図柄選択テーブルT3から選択する。再抽選演出は、7ラウンド大当り遊技を認識し得る大当り図柄(本実施形態では[1]〜[6]、[8]及び[9])が、15ラウンド大当りを認識し得る大当り図柄(本実施形態では[7])に昇格する変動態様で行われた方が、遊技者の期待感を煽る演出としてはより好ましい。このため、本実施形態では、ステップS12において再抽選演出に当選した場合、大当り図柄を形成する飾り図柄として[7]を選択し得ない大当り図柄選択テーブルT3から仮大当り図柄を形成する飾り図柄を選択し、決定している。
次に、ステップS13にて大当り図柄([1]〜[6]、[8]及び[9]の何れか)を決定した統括制御用CPU46aは、再抽選演出による図柄の再変動後に導出する確定大当り図柄を形成する飾り図柄(表示図柄)として[7]を決定する(ステップS14)。その後、統括制御用CPU46aは、ステップS15に移行し、決定した飾り図柄を指示する飾り図柄用の停止図柄指定コマンドを、統括制御用RAM46cにセットする。統括制御用RAM46cにセットされた停止図柄指定コマンドは、次周期以降の制御周期において演出表示制御基板47(表示制御用CPU47a)に出力される。
ステップS15において統括制御用CPU46aは、仮大当り図柄及び確定大当り図柄を形成する飾り図柄の両方を決定している場合、それぞれの飾り図柄を指示する飾り図柄用の停止図柄指定コマンドをセットする。一方、ステップS15において統括制御用CPU46aは、はずれの場合であって、はずれ図柄を形成する飾り図柄のみを決定している場合、その飾り図柄を指示する飾り図柄用の停止図柄指定コマンドのみをセットする。そして、ステップS15の処理を終了すると、統括制御用CPU46aは、図柄決定処理を終了する。
また、ステップ12を否定判定(大当り中昇格演出に当選)した場合、統括制御用CPU46aは、図7(a)の大当り図柄選択テーブルT2を選択し、その大当り図柄選択テーブルT2にしたがって、確定大当り図柄を形成する飾り図柄(表示図柄)を選択し、決定する(ステップS16)。ステップS16において統括制御用CPU46aは、図柄選択用乱数の値を統括制御用RAM46cから取得し、その取得した乱数の値に対応する飾り図柄を大当り図柄選択テーブルT2から選択する。本実施形態のパチンコ遊技機10では、大当り演出の変動パターンが選択された場合、当該変動パターンに基づく図柄変動ゲームにおいて再抽選演出を行うように構成されている。このため、図6の再抽選/大当り中昇格抽選テーブルの抽選で大当り中昇格演出に当選した場合、その大当り中昇格演出は、図柄変動ゲーム中の再抽選演出で「15ラウンド大当り遊技」に当選していることが報知されなかった場合に実行されるようになっている。
そして、ステップS16で確定大当り図柄を形成する飾り図柄を決定した統括制御用CPU46aは、その確定大当り図柄を形成する飾り図柄を、仮大当り図柄を形成する飾り図柄としても決定する(ステップS17)。このステップS16,S17の処理により、大当り中昇格演出に当選した場合に行われる図柄変動ゲーム中の再抽選演出では、仮大当り図柄の一旦停止表示後、その仮大当り図柄と同じ図柄が確定大当り図柄として導出されることになる。すなわち、この場合の再抽選演出は、大当り図柄から把握できる大当り遊技の種類が変化しない態様で行われる。そして、ステップS17の処理後、統括制御用CPU46aは、ステップS15に移行し、前述同様に飾り図柄用の停止図柄指定コマンドを統括制御用RAM46cにセットする。
ところで、ステップS16で用いる大当り図柄選択テーブルT2(図7(a))は、ステップS13で用いる大当り図柄選択テーブルT3(図7(b))とは異なり、[7]を含む全9種類の飾り図柄を対象として大当り図柄を選択可能な構成とされている。このため、ステップS16の処理により、統括制御用CPU46aは、大当り図柄選択テーブルT2から[7]を選択する場合もある。そして、ステップS16で[7]を決定した場合、統括制御用CPU46aは、ステップS17において仮大当り図柄を形成する飾り図柄として[7]を決定する。この場合、図柄変動ゲームでは、[7]からなる仮大当り図柄が一旦停止表示された後、再抽選演出にて、[7]からなる確定大当り図柄が導出される。このため、統括制御用CPU46aは、ステップS16,S17の処理で[7]を選択した場合、図柄変動ゲーム中に15ラウンド大当り遊技に当選したことを報知することになるので、ステップS12で大当り中昇格演出に当選していても、当該大当り中昇格演出を実行させない。すなわち、結果が分かっている状態での大当り中昇格演出の実行を規制する。
一方、ステップS16の処理により、統括制御用CPU46aが、大当り図柄選択テーブルT2から[7]以外の飾り図柄を選択し、決定した場合、図柄変動ゲームでは、再抽選演出を実行させても、[7]からなる確定大当り図柄が導出されない。このため、統括制御用CPU46aは、図柄変動ゲーム中に15ラウンド大当り遊技に当選したことが報知されないので、ステップS12で大当り中昇格演出に当選したことを受けて、大当り遊技中に大当り中昇格演出を実行させる。
また、ステップS11を否定判定(7ラウンド大当り遊技に当選)した場合、統括制御用CPU46aは、図7(b)の大当り図柄選択テーブルT3を選択し、その大当り図柄選択テーブルT3にしたがって、確定大当り図柄を形成する飾り図柄(表示図柄)を選択し、決定する(ステップS18)。ステップS18において統括制御用CPU46aは、図柄選択用乱数の値を統括制御用RAM46cから取得し、その取得した乱数の値に対応する飾り図柄を大当り図柄選択テーブルT3から選択する。そして、ステップS18で確定大当り図柄を形成する飾り図柄を決定した統括制御用CPU46aは、その確定大当り図柄を形成する飾り図柄を、仮大当り図柄を形成する飾り図柄としても決定する(ステップS19)。このステップS18,S19の処理により、図柄変動ゲーム中の再抽選演出では、仮大当り図柄の一旦停止表示後、その仮大当り図柄と同じ図柄が確定大当り図柄として導出される。すなわち、この場合の再抽選演出は、大当り図柄から把握できる大当り遊技の種類が変化しない態様で行われる。そして、ステップS18で用いる大当り図柄選択テーブルT3は、[7]以外の全8種類の飾り図柄を対象として大当り図柄を選択可能な構成とされている。このため、7ラウンド大当り遊技に当選している場合の図柄変動ゲームでは、[7]以外の飾り図柄からなる大当り図柄が最終的に確定停止表示されることになる。そして、ステップS19の処理後、統括制御用CPU46aは、ステップS15に移行し、前述同様に飾り図柄用の停止図柄指定コマンドを統括制御用RAM46cにセットする。
本実施形態において統括制御用CPU46aは、ステップS13,S17,S19にて仮大当り図柄を形成する飾り図柄(表示図柄)を決定し、ステップS14,S16,S18にて確定大当り図柄を形成する飾り図柄(表示図柄)を決定する。このため、本実施形態では、図柄決定処理を実行する統括制御用CPU46aが、大当り図柄決定手段として機能する。
また、ステップS10を否定判定(はずれ)した場合、統括制御用CPU46aは、図7(c)のはずれ図柄選択テーブルT4を選択し、そのはずれ図柄選択テーブルT4にしたがって、図柄変動ゲームで最終的に確定停止表示させるはずれ図柄を形成する飾り図柄(表示図柄)を選択し、決定する(ステップS20)。ステップS20において統括制御用CPU46aは、図柄選択用乱数の値を統括制御用RAM46cから取得し、その取得した乱数の値に対応する飾り図柄をはずれ図柄選択テーブルT4から選択する。ステップS20で選択した飾り図柄は、リーチ形成図柄となる。次に、統括制御用CPU46aは、ステップS20で選択した飾り図柄の表示順序に対して1つ前の表示順序となる飾り図柄を中列に導出する図柄として決定する(ステップS21)。例えば、ステップS20で[3]を選択している場合、ステップS21において統括制御用CPU46aは、中列に導出する飾り図柄を[2]に決定する。これにより、図柄変動ゲームで導出されるはずれ図柄は[323]となる。なお、本実施形態においてはずれ演出用の変動パターンP1は、その変動内容が「ロングリーチはずれ(−1)」である。このため、ステップS21において統括制御用CPU46aは、中列の飾り図柄を、ステップS20で決定した飾り図柄の表示順序に対して1つ前の表示順序となる飾り図柄に決定している。そして、ステップS21の処理後、統括制御用CPU46aは、ステップS15に移行し、前述同様に飾り図柄用の停止図柄指定コマンドを統括制御用RAM46cにセットする。
次に、変動パターン指定コマンド、及び飾り図柄用の停止図柄指定コマンドを入力した表示制御用CPU47aが実行する表示処理(図9)について説明する。なお、以下の説明では、変動パターンP1〜P3を指示する変動パターン指定コマンドを入力した時に表示制御用CPU47aが実行する制御内容のみを説明する。
表示処理において表示制御用CPU47aは、変動パターン指定コマンドで指示された変動パターンが変動パターンP3であるか否かを判定する(ステップS30)。ステップS30を肯定判定した場合、表示制御用CPU47aは、飾り図柄用の停止図柄指定コマンドで指示された仮大当り図柄を形成する飾り図柄が[6]以外の飾り図柄であるか否かを判定する(ステップS31)。ステップS31を肯定判定した場合、表示制御用CPU47aは、飾り図柄用の停止図柄指定コマンドで指示された仮大当り図柄を形成する飾り図柄を+1図柄、すなわち当該飾り図柄よりも表示順序が1つ遅い飾り図柄をリーチ形成図柄に設定する(ステップS32)。例えば、表示制御用CPU47aは、仮大当り図柄を形成する飾り図柄が[1]の場合、リーチ形成図柄を[2]に設定する。また、表示制御用CPU47aは、仮大当り図柄を形成する飾り図柄が[7]の場合、リーチ形成図柄を[8]に設定する。そして、ステップS32でリーチ形成図柄を設定した表示制御用CPU47aは、変動パターンP3(ロングリーチ当り(再変動))に基づく変動内容を、再変動パターンY1として表示制御を実行する(ステップS33)。
また、ステップS31を否定判定した場合、すなわち仮大当り図柄を形成する飾り図柄が[6]の場合、表示制御用CPU47aは、15ラウンド大当り遊技に当選し、かつ再抽選演出で[7]からなる大当り図柄を導出するか否かを判定する(ステップS34)。再抽選演出で[7]からなる大当り図柄を導出するか否かは、15ラウンド大当り遊技に当選していることを報知するか否かと同等の意味である。そして、ステップS34を肯定判定した場合、表示制御用CPU47aは、ステップS32へ移行し、ステップS32,S33の処理を実行する。
ステップS33の制御により、画像表示部GHでは、図5(a)に示すように図柄変動ゲームでリーチ演出(ロングリーチ)が行われ、再抽選演出を経て、確定大当り図柄が導出される。具体的に言えば、例えば、仮大当り図柄を形成する飾り図柄が[4]の場合、ステップS32の処理によって設定されたリーチ形成図柄[5]によるリーチが画像表示部GHに表示される([5↓5]:↓は変動中の図柄列を示す)。そして、画像表示部GHでは、リーチ演出により、中列に[4]が導出されるとともにはずれ図柄[545]が一旦停止表示される。このとき、中列に導出される図柄[4]が、仮大当り図柄を形成する図柄[4]に相当する。
続いて、画像表示部GHでは、左右2列が再変動し([↓4↓]:↓は変動中の図柄列を示す)、仮大当り図柄[444]が導出される。その後、画像表示部GHでは、再抽選演出を経て、確定大当り図柄が導出される。本実施形態において、ステップS33の表示制御が実行される場合は、15ラウンド大当り遊技に当選し、かつ再抽選演出及び大当り中昇格演出の何れかで15ラウンド大当り遊技に当選していることを報知する場合と、7ラウンド大当り遊技に当選している場合がある。このため、上記のようにリーチ演出が行われた場合に導出される確定大当り図柄は、[111]〜[999]の何れかとなる。具体的に言えば、図8の図柄決定処理のステップS14で図柄を決定している場合には確定大当り図柄が[777]となり、ステップS16,S18で図柄を決定している場合には確定大当り図柄が[111]〜[666]、[888]及び[999]の何れかとなる。
一方、ステップS34を否定判定した表示制御用CPU47aは、飾り図柄用の停止図柄指定コマンドで指示された仮大当り図柄を形成する飾り図柄をそのままリーチ形成図柄に設定する(ステップS35)。すなわち、表示制御用CPU47aは、仮大当り図柄を形成する飾り図柄が[6]の場合、リーチ形成図柄を[6]に設定する。そして、ステップS35でリーチ形成図柄を設定した表示制御用CPU47aは、変動パターンP3(ロングリーチ当り(再変動))に基づく変動内容を、再変動パターンY2として表示制御を実行する(ステップS36)。
ステップS36の制御により、画像表示部GHでは、図5(b)に示すように図柄変動ゲームでリーチ演出(ロングリーチ)が行われ、再抽選演出を経て、確定大当り図柄が導出される。具体的に言えば、ステップS35の処理によって設定されたリーチ形成図柄[6]によるリーチが画像表示部GHに表示される([6↓6]:↓は変動中の図柄列を示す)。そして、画像表示部GHでは、リーチ演出により、中列に[5]が導出されるとともにはずれ図柄[656]が一旦停止表示される。このとき、中列に導出される図柄[5]は、リーチ形成図柄[6]に対して−1図柄、すなわち表示順序が1つ前の図柄である。
続いて、画像表示部GHでは、中列が再変動し([6↓6]:↓は変動中の図柄列を示す)、仮大当り図柄[666]が導出される。その後、画像表示部GHでは、再抽選演出が行われ、確定大当り図柄[666]が導出される。本実施形態において、ステップS36の表示制御が実行される場合は、15ラウンド大当り遊技に当選し、かつ大当り中昇格演出で15ラウンド大当り遊技に当選していることを報知する場合と、7ラウンド大当り遊技に当選している場合がある。そして、上記のようにリーチ演出が行われた場合に導出される確定大当り図柄は、図8の図柄決定処理のステップS17,S19で決定されるように仮大当り図柄と同じなる。そして、上記リーチ演出は、図9の表示処理のステップS31を否定判定した時に行うので、導出される確定大当り図柄は[666]となる。
本実施形態において表示制御用CPU47aは、ステップS32,S35にて、仮大当り図柄をもとに、再変動パターンY1,Y2が行われる前に画像表示部GHに導出させるリーチ形成図柄を決定する。このため、本実施形態では、表示処理を実行する表示制御用CPU47aが、リーチ形成図柄決定手段として機能する。
また、変動パターンP1,P2が指示されていることによってステップS30を否定判定した表示制御用CPU47aは、飾り図柄用の停止図柄指定コマンドに応じてリーチ形成図柄を設定する(ステップS37)。具体的に言えば、大当りの場合には仮大当り図柄を形成する飾り図柄をリーチ形成図柄とし、はずれの場合にははずれ図柄を形成する飾り図柄をリーチ形成図柄とする。そして、ステップS37でリーチ形成図柄を設定した表示制御用CPU47aは、通常表示制御を実行する(ステップS38)。すなわち、表示制御用CPU47aは、変動パターンP1が指示されている場合、図4(a)に示すように図柄変動ゲーム中の各図柄列の変動及び変動停止を制御し、最終的にはずれ図柄を確定停止表示させる。また、表示制御用CPU47aは、変動パターンP2が指示されている場合、図4(b)に示すように図柄変動ゲーム中の各図柄列の変動及び変動停止を制御し、最終的に大当り図柄を確定停止表示させる。なお、本実施形態では、変動パターンP2が決定されている場合でも、再抽選演出が行われる。
このような表示制御用CPU47aによる表示処理は、図10(a)〜(c)に示す変動態様の出現を抑制するために行われる。すなわち、図10(a)〜(c)に示す変動態様は、7ラウンド大当り遊技に当選し、かつ仮大当り図柄を形成する飾り図柄として[6]を決定したことが前提となり、この場合に再変動パターンY1(図5(a))で図柄列を再変動させたときに生じ得る。なお、本実施形態のパチンコ遊技機10は、15ラウンド大当りを認識し得る飾り図柄(有利図柄)を[7]と設定しており、[6]は[7]よりも表示順序が1つ早い特定表示図柄(−1図柄)となる。一方、本実施形態において[6]を除く他の飾り図柄([1]〜[5]、[8]、[9])は、[7]よりも表示順序が2つ以上早い、又は遅い通常表示図柄となる。そして、以下に説明する変動態様は、仮大当り図柄を形成する飾り図柄として前記特定表示図柄を選択し、再変動パターンY1で図柄列を再変動させることで生じ得る。
以下、具体的に説明する。
表示制御用CPU47aが、再変動パターンY1で表示制御を実行する場合は、図9の表示処理においてステップS32,ステップS33の処理を行うときである。このため、表示制御用CPU47aが、表示処理のステップS31の処理を行わないと仮定した場合、ステップS32においてリーチ形成図柄は[7]に設定される。これにより、画像表示部GHでは、リーチ形成図柄[7]によるリーチが形成された後、中列の変動停止によって中列に[6]が導出される(図10(a))。すなわち、この段階において画像表示部GHには、はずれ図柄[767]が一旦停止表示されている。また、中列に導出された[6]は、仮大当り図柄を形成する飾り図柄である。そして、表示制御用CPU47aは、ステップS33の処理により、再変動パターンY1で図柄列を再変動させる。
再変動パターンY1に基づき図柄列が再変動する場合、画像表示部GHでは、図10(b)に示すように、リーチ形成図柄[7]を導出した左右2列が再変動する。そして、画像表示部GHでは、再変動後、所定時間の経過時に、再変動した左右2列に[6]が導出される(図10(c))。これにより、画像表示部GHには、仮大当り図柄[666]が一旦停止表示される。
ここまでの変動態様では、図10(c)の状態で大当り図柄[666]が導出されることで、大当りに当選したことを遊技者に報知し、遊技者にとっては「大当り」を得た喜びを感じられるところである。しかしながら、上記変動態様では、図10(a)の状態において[7]によるリーチが形成されていたにも拘わらず、図10(c)の状態において大当り図柄が[666]に変化する。すなわち、この変動態様では、図10(a)の状態で中列に[7]が導出されたならば「15ラウンド大当り遊技」を認識できたにも拘わらず、最終的に遊技者が認識した大当りは「7ラウンド大当り遊技」という結果になってしまい、得られる利益が下がった(降格した)かのように感じてしまう。
そこで、本実施形態では、7ラウンド大当り遊技に当選している場合に、前述した図10(a)〜(c)の変動態様を生じさせないように、表示処理のステップS31の処理を行っている。この処理によれば、ステップS31を肯定判定した場合、すなわち仮大当り図柄を形成する飾り図柄が[6]以外の場合にステップS32,S33へ移行し、再変動パターンY1に基づく再変動の演出を実行させるようになっている。したがって、ステップS31の処理により、仮大当り図柄を形成する飾り図柄が[6]の場合における前述した変動態様(図10(a)〜(c))の出現(降格を感じさせてしまう変動)を規制し得る。
一方、仮大当り図柄を形成する飾り図柄が[6]の場合であっても、15ラウンド大当り遊技に当選し、かつ再抽選演出にて15ラウンド大当り遊技に当選したことを報知する場合は、図10(a)〜(c)のような変動態様で演出を行っても良いと考えられる。この場合は、図10(c)に示すように仮大当り図柄[666]が一旦停止表示された後、各図柄列が再び変動し(図10(d))、所定時間の経過時に確定大当り図柄[777]が導出されることになる(図10(e))。図10(a)〜(e)の変動態様の場合、遊技者は、図10(c)の状態で一旦降格を感じることになるが、直ぐに再抽選演出で大当り図柄[777]が導出されるので、大当り図柄[666]から大当り図柄[777]へ昇格したことを感じられる。したがって、15ラウンド大当り遊技に当選し、かつ再抽選演出にて15ラウンド大当り遊技に当選したことを報知する場合は、仮大当り図柄を形成する飾り図柄として[6]を選択したときでも、再変動パターンY1で図柄列を再変動させても良いと考えられる。このようなことから、本実施形態の表示処理(図9)では、ステップS31を否定判定した後の処理としてステップS34を設け、15ラウンド大当り遊技に当選し、かつ再抽選演出にて15ラウンド大当り遊技に当選したことを報知する場合は、ステップS32,S33へ移行するようになっている。
そして、本実施形態の表示処理(図9)では、ステップS34を否定判定した場合、すなわち7ラウンド大当り遊技に当選している場合、及び15ラウンド大当り遊技に当選しているが、15ラウンド大当り遊技に当選したことを大当り中昇格演出で報知する場合についてステップS35,S36の処理を実行させるようになっている。ステップS35の処理では、仮大当り図柄を形成する飾り図柄がそのままリーチ形成図柄に設定するので、仮大当り図柄を形成する飾り図柄が[6]の場合にはリーチ形成図柄が[6]となる。これにより、画像表示部GHには、図5(b)の<画面1>に示すように[6]によるリーチが形成され、中列の図柄が導出される過程で、遊技者は15ラウンド大当り遊技になることを何ら想定し得ない。つまり、遊技者は、まずは中列にリーチ形成図柄と同一図柄が導出されることに期待し、15ラウンド大当り遊技であるか否かは、その後の再抽選演出や大当り中昇格演出で報知されることを期待することになる。
そして、画像表示部GHでは、リーチ演出でリーチ形成図柄[6]とは異なる[5]が中列に導出され、図5(b)の<画面1>に示すように、はずれ図柄[656]が一旦導出される。その後、画像表示部GHでは、再変動パターンY2に基づき中列の図柄列が再変動し(<画面2>)、中列にリーチ形成図柄[6]と同一図柄[6]が導出され、大当り図柄[666]が導出される。このため、図5(b)の変動態様では、遊技者に降格を感じさせることがなくなる。
したがって、本実施形態によれば、以下に示す効果を得ることができる。
(1)7ラウンド大当り遊技(15ラウンド大当り遊技に比して遊技者に不利な大当り遊技)に当選している場合の図柄変動ゲームでは、15ラウンド大当り遊技が7ラウンド大当り遊技へ降格したかのように感じる演出の出現を規制している。すなわち、有利図柄([7])によってリーチを形成し、はずれ図柄の導出に伴ってリーチ形成図柄([7])を再変動させて中列の表示図柄([7]以外)に変更する演出(再変動パターンY1)が行われると、その演出自体は15ラウンド大当り遊技が7ラウンド大当り遊技へ降格して生起されたかのように視認できる。このため、遊技者は、折角大当りを得ても、その喜びは薄れてしまう。したがって、一旦はずれ図柄を導出した後、図柄列を再変動させる演出において、遊技者が有利と感じる状態から不利と感じる状態へ移行したかのように視認し得る演出の出現を防止し、興趣の低下を生じさせないようにすることができる。
(2)再抽選演出により、リーチ演出で導出された大当り図柄が7ラウンド大当り遊技を示す図柄であっても、15ラウンド大当り遊技への期待を抱くことができる。
(3)そして、15ラウンド大当り遊技を決定し、かつ再抽選演出で15ラウンド大当り遊技に当選したことを報知する場合は、リーチ形成図柄を[6]とするときでも、再変動パターンY1に基づき演出を行う。この場合、仮大当り図柄が導出された段階で降格を感じるが、直ぐに大当り図柄[777]が導出されるので、その図柄の変化を遊技者に楽しませることができる。また、再抽選演出で大当り図柄[777]が導出された喜びをより一層抱かせることができる。
(4)各図柄列で変動させる図柄の中に有利図柄として1つの図柄([7])を設定した。すなわち、[7]の前後には、その他の有利図柄が存在しない。このような図柄配列(表示順序)を採用することで、降格を感じる演出の出現を確実に防止することができる。
(5)2種類の再変動パターンY1,Y2を有するので、はずれ図柄が導出された後、どの列が再変動するかに注目させることができる。
(6)はずれ図柄[767]が導出された場合、左右2列が再変動した段階で、「15ラウンド大当り遊技」に当選していることを把握できる。このため、はずれ図柄[767]の出現時には、再変動するか否かに遊技者を注目させ、大当りへの期待感を抱かせることができる。
(7)再抽選演出と大当り中昇格演出を併用する構成としたので、図柄変動ゲーム中の昇格チャンスと大当り遊技中の昇格チャンスというように昇格演出の実行機会を遊技者に2度与えることができる。このため、図柄変動ゲーム中に昇格しなかった場合でも、大当り遊技中に昇格するかもしれないという期待感を遊技者に抱かせることができる。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
○ 実施形態において、ロングリーチ(再変動)の演出を、次のように行っても良い。例えば、[5↓5]でリーチを形成し、中列にリーチ形成図柄よりも表示順序が1つ遅い図柄(+1図柄)を表示してはずれ図柄[565]を一旦導出し、その後、左右2列を再変動させ([↓6↓])、左右2列に中列と同一図柄を導出して大当り図柄([666])を形成する。このときの再変動の態様が第1の再変動態様(再変動パターンY1)となる。また、例えば、[8↓8]でリーチを形成し、中列にリーチ形成図柄よりも表示順序が1つ遅い図柄を表示してはずれ図柄[898]を一旦導出し、その後、中列を再変動させ([8↓8])、中列に左右2列と同一図柄を導出して大当り図柄([888])を形成する。このときの再変動の態様が第2の再変動態様(再変動パターンY2)となる。このような変動態様の場合、有利図柄となる[7]よりも表示順序が1つ遅い図柄[8](特定表示図柄)が大当り図柄となるとき、第1の再変動態様で演出を実行してしまうと、[7↓7]のリーチ後にはずれ図柄[787]が導出され、左右2列の再変動([↓8↓])によって大当り図柄[888]が導出されることになり、降格を感じさせてしまう。そこで、前記実施形態と同様に第1の再変動態様と第2の再変動態様を設け、大当り図柄に合わせてリーチ形成図柄を決定する。具体的に言えば、7ラウンド大当り遊技を付与することが決定されている場合において、大当り図柄が通常表示図柄のときには第1の再変動態様による演出を実行させるべく前記通常表示図柄よりも前記表示順序が1つ早い表示図柄をリーチ形成図柄として決定する。その一方で、大当り図柄が特定表示図柄のときには第2の再変動態様による演出を実行させるべく特定表示図柄をリーチ形成図柄として決定する。この別例は、以下に説明する確率変動機能を備えたパチンコ遊技機においても適用可能である。
○ 実施形態を、確率変動(以下、「確変」と示す)機能を備えたパチンコ遊技機に具体化しても良い。確変機能は、大当り遊技終了後に大当りの抽選確率(当選確率)が低確率である通常確率から高確率に変動する確変状態(大当り抽選の高確率状態)を付与する機能である。確変状態は、予め定めた回数(本実施形態では10000回)の図柄変動ゲームが行われる迄の間、又は前記回数に達する前に大当りが生起される迄の間、付与される。確変状態は、大当り抽選で大当りに当選した際に確変状態を付与するか否かの抽選が行われ、その抽選で確変状態を付与することに当選した場合に大当り遊技終了後に付与される。大当り遊技終了後に確変状態を付与する大当りが確変大当り(第1の大当り)となり、大当り遊技終了後に確変状態を付与しない大当りが非確変大当り(第2の大当り)になる。各図柄列の図柄には、確変大当りを認識し得る確変大当り図柄を形成し得る図柄(有利図柄)と、非確変大当りを認識し得る非確変大当り図柄を形成し得る図柄とがある。そして、確変大当りに当選すると、大当り遊技終了後、大当りの抽選確率が高確率に変動して大当りが生起され易くなるため、確変状態は遊技者にとって有利であり、遊技者は確変大当りになることを期待しつつ遊技を行っている。なお、確変大当りと非確変大当りにおいて、大当り遊技を構成するラウンド遊技の回数は、異なる回数(例えば、確変15ラウンド大当り遊技と非確変7ラウンド大当り遊技)を設定しても良いし、同一回数(例えば、確変15ラウンド大当り遊技と非確変15ラウンド大当り遊技)を設定しても良い。確変大当りと非確変大当りは、大当り遊技の回数が異なる場合及び同一の場合の何れであっても、大当り遊技終了後に確変状態が付与されるか否かという点で大きな利益差が生じることになるので、確変大当りと非確変大当りは遊技者に付与する価値が異なる大当りとなる。このように確変機能を備えたパチンコ遊技機においては、確変大当りを期待できる状態から、非確変大当りへ降格するような演出は望ましくない。このため、前記実施形態と同様に、ロングリーチの演出では、画像表示部GHに表示させる大当り図柄の種類に応じてリーチ形成図柄を決定し、再変動パターンY1,Y2の何れかで図柄を再変動させて大当り図柄を導出する。
○ 実施形態において、表示制御用CPU47aが行う表示処理(図9)のステップS31,S32,S34,S35の各処理を、統括制御用CPU46aが行うようにしても良い。すなわち、統括制御用CPU46aを、リーチ形成図柄決定手段として機能させても良い。
○ 実施形態において、統括制御用CPU46aが行う図柄決定処理(図8)のステップS10〜S14,S16〜S21の各処理を、表示制御用CPU47aが行うようにしても良い。すなわち、表示制御用CPU47aを、大当り図柄決定手段として機能させても良い。
○ 実施形態において、各図柄列の図柄の中に複数の有利図柄(15ラウンド大当り遊技を認識し得る図柄)を設定しても良い。例えば、[1]〜[9]の9種類の図柄に対し、有利図柄として[3]と[7]の2図柄を設定する。なお、複数の図柄を有利図柄として設定する場合、有利図柄の前後2つの表示順序には、有利図柄とならない図柄を設定する。例えば、上記の例では、[3]の前2つの表示順序には[1]と[2]が、[3]の後2つの表示順序には[4]と[5]が設定されている。また、上記の例では、[7]の前2つの表示順序には[5]と[6]が、[7]の後2つの表示順序には[8]と[9]が設定されている。
○ 実施形態において、大当り遊技の種類を増やしても良い。具体的に言えば、15ラウンド大当り遊技と7ラウンド大当り遊技に加えて、5ラウンド大当り遊技を設定し、大当り抽選で大当りに当選した場合、3種類の大当り遊技の中から付与する1つの大当り遊技を決定しても良い。この場合、15ラウンド大当り遊技が最も賞球総数の多い「第1の大当り遊技」となり、7ラウンド大当り遊技と5ラウンド大当り遊技が、15ラウンド大当り遊技よりも賞球総数が少なくなる「第2の大当り遊技」」となる。
○ 実施形態において、図6の再抽選/大当り中昇格抽選テーブルT1で再抽選演出に当選した場合、図8の図柄決定処理のステップS13で大当り図柄選択テーブルT2を用いて仮大当り図柄を形成する飾り図柄を決定しても良い。
○ 実施形態において、図6の再抽選/大当り中昇格抽選テーブルT1で大当り中昇格演出に当選した場合、図8の図柄決定処理のステップS16で大当り図柄選択テーブルT3を用いて仮大当り図柄を形成する飾り図柄を決定しても良い。
○ 実施形態において、図9の表示処理のステップS34の処理を省略し、ステップS31を否定判定した場合にはステップS35の処理へ移行するようにしても良い。
○ 実施形態において、図6の再抽選/大当り中昇格抽選テーブルT1で再抽選演出に当選する確率、及び大当り中昇格演出に当選する確率を変更しても良い。
○ 実施形態において、15ラウンド大当り遊技に当選しているか否かを報知する演出を、再抽選演出のみとしても良い。
○ 実施形態において、変動パターンP3のロングリーチによる再変動で導出される大当り図柄を、最終的に確定停止表示される大当り図柄としても良い。すなわち、変動パターンP3の変動内容から再抽選演出を外しても良い。
○ 実施形態を、液晶ディスプレイ型の画像表示部GHを有する演出表示装置28に代えて、発光表示型(7セグメント型、ドットマトリクス型)の演出表示装置28を備えたパチンコ遊技機に具体化しても良い。また、実施形態を、機械式(ドラム型、ベルト型)の演出表示装置28を備えたパチンコ遊技機に具体化しても良い。
○ 実施形態において、サブ統括制御基板46を省略し、サブ統括制御基板46の処理を演出表示制御基板47で行うように構成しても良い。また、サブ統括制御基板46と音声・ランプ制御基板48を統合した制御基板を搭載し、当該制御基板でサブ統括制御基板46の処理を行うように構成しても良い。
○ 実施形態は、特別図柄と飾り図柄を用いるパチンコ遊技機10に具体化したが、特別図柄のみを用いるパチンコ遊技機に具体化しても良い。また、複数の特別図柄を用いるパチンコ遊技機に具体化しても良い。
次に、上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想を以下に追記する。
(イ)3列の図柄列毎に複数種類の表示図柄を予め定めた表示順序にしたがって変動させて行う図柄変動ゲームを表示する表示装置と、を備え、大当り抽選に当選した場合には前記図柄変動ゲームにおいて大当り図柄が導出され、その後に大入賞口を開放する大当り遊技が付与される遊技機において、前記大当り抽選では、大当りとするか否かの第1の抽選と、前記第1の抽選で大当りに当選したことを契機に前記第1の抽選で大当りに当選する当選確率を前記大当り遊技の終了後に低確率状態から高確率状態へ変動させる確率変動状態を付与するか否かの第2の抽選が行われ、前記第1の抽選で前記大当りに当選し、かつ前記第2の抽選で前記確率変動状態を付与することに当選した場合には第1の大当りが決定され、前記第1の抽選で前記大当りに当選し、かつ前記第2の抽選で前記確率変動状態を付与することに当選しなかった場合には第2の大当りが決定され、前記第1の大当りが決定された場合及び前記第2の大当りが決定された場合に前記図柄変動ゲームの終了後に付与される各大当り遊技は、前記大入賞口が予め定めた開放時間を上限として開放されるラウンド遊技によって構成されるとともに各大当り遊技を構成するラウンド遊技の回数は同一回数に設定されており、前記図柄変動ゲームにおいてリーチを形成可能なリーチ形成図柄となり得る前記表示図柄には、当該表示図柄によって前記大当り図柄を形成した際に遊技者が前記第1の大当りに当選したことを認識し得る有利図柄と、前記有利図柄よりも前記表示順序が1つ早い特定表示図柄と、前記特定表示図柄を除く通常表示図柄と、に分類され、前記図柄変動ゲームにおけるリーチは、各列の変動開始後、中央に配置されている中列を挟んで両側に配置される2列の図柄列に同一の表示図柄を表示させることによって形成され、前記大当り抽選で大当りに当選した場合に実行可能な前記図柄変動ゲームの変動内容には、リーチの形成後、前記中列の変動停止に伴って当該中列に前記リーチを形成した前記2列の図柄列に表示されている前記リーチ形成図柄としての表示図柄とは異なる図柄であって、前記リーチ形成図柄に対して前記表示順序が1つ早い表示図柄を表示してはずれ図柄を一旦導出し、その後、前記2列の図柄列を再変動させて当該2列の図柄列に前記中列の表示図柄と同一図柄を表示する第1の再変動態様及び前記中列の図柄列を再変動させて当該中列に前記2列の図柄列の表示図柄と同一図柄を表示する第2の再変動態様の何れかで再変動を行って前記大当り図柄を導出する変動内容を含み、前記変動内容は1つのリーチ形成ラインを対象として行われ、前記大当り抽選で大当りに当選した場合に、前記大当り図柄を形成する表示図柄を決定する大当り図柄決定手段と、前記変動内容の図柄変動ゲームにおいてリーチを形成するリーチ形成図柄を決定するリーチ形成図柄決定手段と、を備え、前記第2の大当りに当選した場合において前記大当り図柄決定手段は、前記有利図柄を除く前記表示図柄の中から前記大当り図柄を形成する表示図柄を決定し、前記第2の大当りに当選した場合において前記リーチ形成図柄決定手段は、前記大当り図柄決定手段の決定した前記表示図柄が前記通常表示図柄のときには前記第1の再変動態様による演出を実行させるべく前記通常表示図柄よりも前記表示順序が1つ遅い表示図柄をリーチ形成図柄として決定する一方で、前記大当り図柄決定手段の決定した前記表示図柄が前記特定表示図柄のときには前記第2の再変動態様による演出を実行させるべく前記特定表示図柄をリーチ形成図柄として決定することを特徴とする遊技機。
(ロ)3列の図柄列毎に複数種類の表示図柄を予め定めた表示順序にしたがって変動させて行う図柄変動ゲームを表示する表示装置と、を備え、大当り抽選に当選した場合には前記図柄変動ゲームにおいて大当り図柄が導出され、その後に大入賞口を開放する大当り遊技が付与される遊技機において、前記大当り抽選では、大当りとするか否かの第1の抽選と、前記第1の抽選で大当りに当選したことを契機に前記第1の抽選で大当りに当選する当選確率を前記大当り遊技の終了後に低確率状態から高確率状態へ変動させる確率変動状態を付与するか否かの第2の抽選が行われ、前記第1の抽選で前記大当りに当選し、かつ前記第2の抽選で前記確率変動状態を付与することに当選した場合には第1の大当りが決定され、前記第1の抽選で前記大当りに当選し、かつ前記第2の抽選で前記確率変動状態を付与することに当選しなかった場合には第2の大当りが決定され、前記第1の大当りが決定された場合及び前記第2の大当りが決定された場合に前記図柄変動ゲームの終了後に付与される各大当り遊技は、前記大入賞口が予め定めた開放時間を上限として開放されるラウンド遊技によって構成されるとともに各大当り遊技を構成するラウンド遊技の回数は同一回数に設定されており、前記図柄変動ゲームにおいてリーチを形成可能なリーチ形成図柄となり得る前記表示図柄には、当該表示図柄によって前記大当り図柄を形成した際に遊技者が前記第1の大当りに当選したことを認識し得る有利図柄と、前記有利図柄よりも前記表示順序が1つ早い特定表示図柄と、前記特定表示図柄を除く通常表示図柄と、に分類され、前記図柄変動ゲームにおけるリーチは、各列の変動開始後、中央に配置されている中列を挟んで両側に配置される2列の図柄列に同一の表示図柄を表示させることによって形成され、前記大当り抽選で大当りに当選した場合に実行可能な前記図柄変動ゲームの変動内容には、リーチの形成後、前記中列の変動停止に伴って当該中列に前記リーチを形成した前記2列の図柄列に表示されている前記リーチ形成図柄としての表示図柄とは異なる図柄であって、前記リーチ形成図柄に対して前記表示順序が1つ遅い表示図柄を表示してはずれ図柄を一旦導出し、その後、前記2列の図柄列を再変動させて当該2列の図柄列に前記中列の表示図柄と同一図柄を表示する第1の再変動態様及び前記中列の図柄列を再変動させて当該中列に前記2列の図柄列の表示図柄と同一図柄を表示する第2の再変動態様の何れかで再変動を行って前記大当り図柄を導出する変動内容を含み、前記変動内容は1つのリーチ形成ラインを対象として行われ、前記大当り抽選で大当りに当選した場合に、前記大当り図柄を形成する表示図柄を決定する大当り図柄決定手段と、前記変動内容の図柄変動ゲームにおいてリーチを形成するリーチ形成図柄を決定するリーチ形成図柄決定手段と、を備え、前記第2の大当りに当選した場合において前記大当り図柄決定手段は、前記有利図柄を除く前記表示図柄の中から前記大当り図柄を形成する表示図柄を決定し、前記第2の大当りに当選した場合において前記リーチ形成図柄決定手段は、前記大当り図柄決定手段の決定した前記表示図柄が前記通常表示図柄のときには前記第1の再変動態様による演出を実行させるべく前記通常表示図柄よりも前記表示順序が1つ早い表示図柄をリーチ形成図柄として決定する一方で、前記大当り図柄決定手段の決定した前記表示図柄が前記特定表示図柄のときには前記第2の再変動態様による演出を実行させるべく前記特定表示図柄をリーチ形成図柄として決定することを特徴とする遊技機。
パチンコ遊技機の機表側を示す正面図。 遊技盤の拡大図。 パチンコ遊技機の電気的構成を示すブロック図。 (a)はロングリーチはずれ(−1)の変動内容を示す模式図、(b)はロングリーチ当りの変動内容を示す模式図。 (a),(b)はロングリーチ当り(再変動)の変動内容を示す模式図。 再抽選演出及び大当り中昇格演出の何れを行うかを決定するための再抽選/大当り中昇格抽選テーブル。 (a),(b)は大当り図柄を選択するための大当り図柄選択テーブル、(c)ははずれ図柄を選択するためのはずれ図柄選択テーブル。 図柄決定処理のフローチャート。 表示処理のフローチャート。 (a)〜(e)は、ロングリーチ当り(再変動)の変動内容を示す模式図。
符号の説明
10…パチンコ遊技機、28…演出表示装置、29…特別図柄表示装置、38…大入賞口、46…サブ統括制御基板、46a…統括制御用CPU、46b…統括制御用ROM、46c…統括制御用RAM、47…演出表示制御基板、47a…表示制御用CPU、47b…表示制御用ROM、47c…表示制御用RAM。

Claims (4)

  1. 3列の図柄列毎に複数種類の表示図柄を予め定めた表示順序にしたがって変動させて行う図柄変動ゲームを表示する表示装置と、を備え、大当り抽選で大当りに当選した場合には前記図柄変動ゲームにおいて大当り図柄が導出され、その後に大入賞口を開放する大当り遊技が付与される遊技機において、
    前記大当り抽選では、大当りに当選したことを契機に前記図柄変動ゲームの終了後に付与する大当り遊技の種類を決定し、前記大当り遊技には1回の大当り遊技において遊技者が獲得可能な賞球総数に差が生じ得る複数の大当り遊技が設定されているとともに、前記複数種類の大当り遊技には前記賞球総数が最も多くなる第1の大当り遊技と前記第1の大当り遊技よりも前記賞球総数が少なくなる第2の大当り遊技を含み、
    前記図柄変動ゲームにおいてリーチを形成可能なリーチ形成図柄となり得る前記表示図柄は、当該表示図柄によって前記大当り図柄を形成した際に遊技者が前記第1の大当り遊技に当選したことを認識し得る有利図柄と、前記有利図柄よりも前記表示順序が1つ早い特定表示図柄と、前記特定表示図柄を除く通常表示図柄と、に分類され、
    前記図柄変動ゲームにおけるリーチは、各列の変動開始後、中央に配置されている中列を挟んで両側に配置される2列の図柄列に同一の表示図柄を表示させることによって形成され、
    前記大当り抽選で大当りに当選した場合に実行可能な前記図柄変動ゲームの変動内容には、リーチの形成後、前記中列の変動停止に伴って当該中列に前記リーチを形成した前記2列の図柄列に表示されている前記リーチ形成図柄としての表示図柄とは異なる図柄であって、前記リーチ形成図柄に対して前記表示順序が1つ早い表示図柄を表示してはずれ図柄を一旦導出し、その後、前記2列の図柄列を再変動させて当該2列の図柄列に前記中列の表示図柄と同一図柄を表示する第1の再変動態様及び前記中列の図柄列を再変動させて当該中列に前記2列の図柄列の表示図柄と同一図柄を表示する第2の再変動態様の何れかで再変動を行って前記大当り図柄を導出する変動内容を含み、前記変動内容は1つのリーチ形成ラインを対象として行われ、
    前記大当り抽選で大当りに当選した場合に、前記大当り図柄を形成する表示図柄を決定する大当り図柄決定手段と、
    前記変動内容の図柄変動ゲームにおいてリーチを形成するリーチ形成図柄を決定するリーチ形成図柄決定手段と、を備え、
    前記第2の大当り遊技を付与することが決定されている場合において前記大当り図柄決定手段は、前記有利図柄を除く前記表示図柄の中から前記大当り図柄を形成する表示図柄を決定し、
    前記第2の大当り遊技を付与することが決定されている場合において前記リーチ形成図柄決定手段は、前記大当り図柄決定手段の決定した前記表示図柄が前記通常表示図柄のときには前記第1の再変動態様による演出を実行させるべく前記通常表示図柄よりも前記表示順序が1つ遅い表示図柄をリーチ形成図柄として決定する一方で、前記大当り図柄決定手段の決定した前記表示図柄が前記特定表示図柄のときには前記第2の再変動態様による演出を実行させるべく前記特定表示図柄をリーチ形成図柄として決定することを特徴とする遊技機。
  2. 3列の図柄列毎に複数種類の表示図柄を予め定めた表示順序にしたがって変動させて行う図柄変動ゲームを表示する表示装置と、を備え、大当り抽選で大当りに当選した場合には前記図柄変動ゲームにおいて大当り図柄が導出され、その後に大入賞口を開放する大当り遊技が付与される遊技機において、
    前記大当り抽選では、大当りに当選したことを契機に前記図柄変動ゲームの終了後に付与する大当り遊技の種類を決定し、前記大当り遊技には1回の大当り遊技において遊技者が獲得可能な賞球総数に差が生じ得る複数の大当り遊技が設定されているとともに、前記複数種類の大当り遊技には前記賞球総数が最も多くなる第1の大当り遊技と前記第1の大当り遊技よりも前記賞球総数が少なくなる第2の大当り遊技を含み、
    前記図柄変動ゲームにおいてリーチを形成可能なリーチ形成図柄となり得る前記表示図柄には、当該表示図柄によって前記大当り図柄を形成した際に遊技者が前記第1の大当り遊技に当選したことを認識し得る有利図柄と、前記有利図柄よりも前記表示順序が1つ遅い特定表示図柄と、前記特定表示図柄を除く通常表示図柄と、に分類され、
    前記図柄変動ゲームにおけるリーチは、各列の変動開始後、中央に配置されている中列を挟んで両側に配置される2列の図柄列に同一の表示図柄を表示させることによって形成され、
    前記大当り抽選で大当りに当選した場合に実行可能な前記図柄変動ゲームの変動内容には、リーチの形成後、前記中列の変動停止に伴って当該中列に前記リーチを形成した前記2列の図柄列に表示されている前記リーチ形成図柄としての表示図柄とは異なる図柄であって、前記リーチ形成図柄に対して前記表示順序が1つ遅い表示図柄を表示してはずれ図柄を一旦導出し、その後、前記2列の図柄列を再変動させて当該2列の図柄列に前記中列の表示図柄と同一図柄を表示する第1の再変動態様及び前記中列の図柄列を再変動させて当該中列に前記2列の図柄列の表示図柄と同一図柄を表示する第2の再変動態様の何れかで再変動を行って前記大当り図柄を導出する変動内容を含み、前記変動内容は1つのリーチ形成ラインを対象として行われ、
    前記大当り抽選で大当りに当選した場合に、前記大当り図柄を形成する表示図柄を決定する大当り図柄決定手段と、
    前記変動内容の図柄変動ゲームにおいてリーチを形成するリーチ形成図柄を決定するリーチ形成図柄決定手段と、を備え、
    前記第2の大当り遊技を付与することが決定されている場合において前記大当り図柄決定手段は、前記有利図柄を除く前記表示図柄の中から前記大当り図柄を形成する表示図柄を決定し、
    前記第2の大当り遊技を付与することが決定されている場合において前記リーチ形成図柄決定手段は、前記大当り図柄決定手段の決定した前記表示図柄が前記通常表示図柄のときには前記第1の再変動態様による演出を実行させるべく前記通常表示図柄よりも前記表示順序が1つ早い表示図柄をリーチ形成図柄として決定する一方で、前記大当り図柄決定手段の決定した前記表示図柄が前記特定表示図柄のときには前記第2の再変動態様による演出を実行させるべく前記特定表示図柄をリーチ形成図柄として決定することを特徴とする遊技機。
  3. 前記図柄変動ゲームの変動内容には、仮の大当り図柄を一旦表示した後、その仮の大当り図柄を再び変動させて最終的な大当り図柄を表示させる大当り図柄再変動演出を含み、
    前記大当り図柄決定手段は、前記仮の大当り図柄を形成する表示図柄と、前記最終的な大当り図柄を形成する表示図柄と、を決定し、
    前記リーチ形成図柄決定手段は、前記大当り図柄決定手段が決定した前記仮の大当り図柄をもとに前記リーチ形成図柄を決定することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の遊技機。
  4. 前記各図柄列における表示図柄の表示順序は、前記有利図柄よりも前後2つの表示順序に前記有利図柄とはならない表示図柄が表示されるように設定されていることを特徴とする請求項1〜請求項3のうちいずれか一項に記載の遊技機。
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