JP2001224781A - 遊技機の特別図柄表示方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 特別図柄の表示に変化をつける。 【解決手段】 画像処理用ＬＳＩ３０４はキャラクタＲ
ＯＭ３０２に格納された３次元物体および外表面の背景
イメージを回転させ、特定方向から見える背景イメージ
と特別図柄を合成することにより変動表示用の画面イメ
ージを作成する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、表示部に複数の数
字等のイメージパターン（特別図柄）を変動表示させる
ことにより遊技を行って変動入賞装置の入賞口を開放す
る遊技機の特別図柄表示方法に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、パチンコ機と呼ばれる遊技機の中
に、遊技盤の中央部に配置され、複数の数字や図形など
で構成される特別図柄を変動させながら表示する表示装
置を備えたものがある。そして、イメージパターンの、
たとえば、複数の数字の組み合わせが「８」、「８」、
「８」というように予め定めた組み合わせになったとき
に変動入賞装置が一定時間開放され。特賞状態が設定さ
れて遊技者に遊技価値を付与する。また、特賞状態とな
るイメージパターンの組み合わせとなる確率（以下、変
動確率と称する）は固定ではなく、遊技状態に応じて変
化させている。

【０００３】変動確率の値は、たとえば、数字で表さ
れ、表示器に表示することで、遊技者に変動確率の値が
報知される。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】表示装置に変動表示さ
れる特別図柄は予め定められており、数字等の違いがあ
るだけで、デザイン的には単調となってしまっている。

【０００５】そこで、本発明の目的は、上述の点に鑑み
て、特別図柄を変動させるだけでなく、遊技者に不快感
を与えることなく背景表示をも変動させることができる
遊技機の特別図柄表示方法を提供することにある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、請求項１の発明は、表示画面上の特別図柄の
イメージを変動させる遊技機の特別図柄表示方法におい
て、仮想空間上で、その表面に背景イメージを設けた３
次元物体を設定し、当該３次元物体の形状および背景イ
メージを示す画像データならびに変動表示すべき複数の
特別図柄のイメージを予め記憶装置に記憶しておき、画
像処理手段により前記記憶手段の画像データを使用して
前記３次元物体を回転させ、当該回転している３次元物
体の特定方向から見た所定範囲の背景イメージと変動表
示すべき前記特別図柄のイメージを合成し、当該合成さ
れたイメージを前記表示画面上で表示することを特徴と
する。

【０００７】請求項２の発明は、請求項１に記載の遊技
機の特別図柄表示方法において、前記３次元物体は少な
くとも１面を含む多面体であることを特徴とする遊技機
の特別図柄表示方法。

【０００８】請求項３の発明は、請求項２に記載の遊技
機の特別図柄表示方法において、前記３次元物体は、異
なる方向に回転可能であることを特徴とする。

【０００９】請求項４の発明は、請求項１に記載の遊技
機の特別図柄表示方法において、前記３次元物体は円柱
であることを特徴とする。

【００１０】請求項５の発明は、請求項４に記載の遊技
機の特別図柄表示方法において、前記円柱は、中心軸に
垂直な面により複数に分割されており、当該分割された
円柱は同じ方向または異なる方向に回転することを特徴
とする。

【００１１】請求項６の発明は、請求項４に記載の遊技
機の特別図柄表示方法において、前記円柱は、中心軸に
垂直な水平面により複数に分割されており、当該分割さ
れた円柱は異なる速度で回転することを特徴とする。

【００１２】請求項７の発明は、請求項１に記載の遊技
機の特別図柄表示方法において、前記表示画面上で、前
記３次元物体の回転に対応するように前記合成されたイ
メージをスクロールさせることを特徴とする。

【００１３】

【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態を詳細に説明する。図１は、遊技機、この場合、
パチンコ機の正面の概観の一例を示す。パチンコ機の機
械構造はたとえば、特開平１１−３１９２５２号に示さ
れるような従来例と同様とすることができるので、説明
は本発明に関わる構成部のみに留める。

【００１４】図１において、１００はイメージパターン
を変動表示する特別図柄表示装置である。

【００１５】１０１は、イメージパターンが予め定めた
特定の数字の組み合わせとなったとき、すなわち、特賞
状態になった時に、入賞口が開放する変動入賞装置であ
る。１０２は特定領域であり、特賞状態中に、遊技球が
入賞すると、特賞状態が継続される。

【００１６】１０３は普通図柄表示装置であり、特定の
入賞口に遊技球が入賞すると、異なる数字が変動しなが
ら表示される。

【００１７】図２は遊技機の制御系の回路構成を示す。
なお、図１と同様の個所には同一の符号を付し、詳細な
説明を省略する。

【００１８】図２において、２００は主制御部として機
能するＣＰＵである。ＣＰＵ２００はＲＯＭ２０１およ
びＲＡＭ２０２を内蔵するＣＰＵチップを使用するが、
ＲＯＭおよびＲＡＭはバス接続してもよい。

【００１９】ＲＯＭ２０１には遊技機を制御するプログ
ラムが記憶されている。このプログラムの中に、変動確
率を設定し、変動確率に対応した表示パターンを指示す
るためのプログラムが含まれている。ＲＯＭ２０１には
さらに、遊技機を制御するための各種のパラメータの値
が格納されている。

【００２０】ＲＡＭ２０２はＣＰＵ２００に対する入出
力データや演算処理のためのデータ等を記憶する。２０
３は入力ポートであり、後述の各回路からの信号を入力
し、ＣＰＵ２００に転送する。２０４は特別図柄始動ス
イッチであり、特定の入賞口に設置される。特別図柄表
示装置１００に表示される特別図柄の数字が特定の数字
の組み合わせになり、上記特定の入賞口に遊技球が入賞
すると、特別図柄始動スイッチ２０４が作動し、ＣＰＵ
３０１の指示で、変動入賞装置１０１の入賞口が開放す
る。

【００２１】２０５は普通図柄作動スイッチであり、特
定の入賞口に遊技球が入賞すると、普通図柄作動スイッ
チ２０５が作動し、ＣＰＵ２００からの指示で入賞装
置、たとえば、チューリップが開放される。２０６は特
定領域スイッチであり、図１の特定領域１０２内に設け
られ、特定領域１０２への遊技球の入賞により作動す
る。

【００２２】２０７は遊技状態に応じて遊技機各部を作
動させる従来から周知のその他スイッチ群である。

【００２３】２０８は図２の回路全体に電源を供給する
電源回路である。２０９は変動入力装置であり、ＣＰＵ
２００からの指示で入賞口が開放／閉止する。２１０は
その他、従来から周知の遊技に設置された装置（回路を
含む）である。

【００２４】２１１は、遊技に関連するランプ表示装置
であり、ＣＰＵ２００の指示で複数のランプを選択的に
点灯／消灯させる。２１２には遊技に関連する音響を出
力するスピーカーである。

【００２５】図３は特別図柄表示装置１００の内部構成
を示す。

【００２６】図３において、３０１はＣＰＵであり、プ
ログラムＲＯＭ３０６に記憶されたプログラムにしたが
って、画像処理および画像表示制御を行う。

【００２７】３０２は主制御部（ＣＰＵ）２００から、
表示に関わる指令信号、本例では、表示する図柄のパタ
ーンを示す識別コードを受け付ける表示指令信号受信回
路である。

【００２８】３０３はキャラクタＲＯＭであり、上記識
別コードで指令され、特別図柄を表示するためのイメー
ジ（組み合わせ図柄）を合成するための複数のイメージ
パターンを上記識別コードに関連付けて記憶している。
特別図柄のイメージパターンが数字“１”〜“９”のそ
れぞれについて用意され、キャラクタＲＯＭ３０３に予
め記憶される。さらに後述するが、背景用のイメージも
キャラクタＲＯＭ３０３に予め格納されている。

【００２９】３０４は画像処理用ＬＳＩ（集積回路）で
あり、ＬＣＤ（液晶）ディスプレイ３０５に表示するた
めのイメージをビデオＲＡＭ３０８上で合成すると共
に、ＬＣＤディスプレイ３０５に対して、合成されたイ
メージを出力する。

【００３０】３０５はＬＣＤディスプレイであり、画像
処理ＬＳＩ３０４で合成されたイメージパターンを表示
する。３０６はプログラムＲＯＭであり、ＣＰＵ３０１
が実行する画像処理のためのプログラムを記憶してい
る。プログラムＲＯＭ３０６はＣＰＵ３０１が行う表示
制御の内容を規定した表示制御プログラムを記憶してい
る。

【００３１】３０７はＲＡＭであり、ＣＰＵ３０１の演
算処理に使用されるデータを一時記憶する。３０８はビ
デオＲＡＭであり、ビデオＲＡＭ３０８上で、表示する
イメージを合成する。

【００３２】次に、本発明に係る特別図柄の作成方法に
ついて図４を参照して説明する。図４において１は特別
図柄表示装置１００内の仮想空間上で存在する３次元物
体である。３次元物体の各面は背景イメージ２，
４．．．を有する。このような３次元物体はテクスチャ
（図４の例では立方体を構成する線分データで表す形状
データ）と各外表面の背景イメージデータで表される。
以下、テクスチャおよび背景イメージデータを総称して
形状データと呼ぶことにする。図３のキャラクタＲＯＭ
３０２に形状データが予め記憶されている。

【００３３】３は特別図柄のイメージであり、複数の特
別図柄のイメージがやはりキャラクタＲＯＭ３０２に予
め記憶されている。

【００３４】画像処理用ＬＳＩの中には３次元画像処理
用のプログラムが記憶されている。３次元処理用のプロ
グラムは回転処理が可能な周知のものを使用することが
できるので、詳細な説明を省略する。

【００３５】本実施形態では、立方体１を順次に特定方
向（図４の例では、矢印Ｐ方向）に９０度ずつ回転さ
せ、Ｑ方向から見える背景を特別図柄表示装置１００の
ＬＣＤディスプレイ３０５の表示画面上で変動表示する
ことに新規特徴がある。

【００３６】このために、画像処理用ＬＳＩ３０４は主
制御部２００から表示すべき特別図柄のイメージパター
ン、たとえば、３つの数字についての組み合わせ内容を
示す識別情報を受信すると、図５の処理手順にしたがっ
て、３次元物体の形状データ（表面の背景イメージを含
む）をキャラクタＲＯＭ３０２から読み出し、前回より
も９０度回転させた３次元形状データを作成する（ステ
ップＳ１０）。

【００３７】次に画像処理用ＬＳＩは特定位置の視点、
図４の場合にはＱ方向上の特定位置の視点から見た所定
範囲、すなわち符号２の範囲の背景の２次元イメージデ
ータを上記９０度回転した回転データから取得し、ビデ
オＲＡＭ３０８上に書き込む（ステップＳ２０）。３次
元物体の特定の視点から見た場合の視野の２次元イメー
ジを取得する画像処理技術自体は周知であり、詳細な説
明を省略する。

【００３８】画像処理用ＬＳＩは次に主制御部２００か
ら指示された特別図柄のイメージをキャラクタＲＯＭ３
０２から読み出して、ＲＡＭ３０８上に書き込むことに
より、特別図柄のイメージ３と背景のイメージ２を合成
する（ステップＳ３０→Ｓ４０）。

【００３９】合成されたイメージがＬＣＤディスプレイ
３０５に送られて表示される（ステップＳ５０）。

【００４０】以下、画像処理用ＬＳＩ３０４が上述の処
理手順を繰り返すと、次回には、図４の背景イメージ４
と新た特別図柄のイメージ６が合成されたイメージがＬ
ＣＤディスプレイ３０５に変動表示される。

【００４１】上述の実施形態の他に次の形態を実施でき
る。

【００４２】１）上述の実施形態では３次元物体の形状
として立方体を説明したが、図６のような円柱形状の３
次元物体を使用することができる。このような円柱の外
表面に背景を有する３次元物体の場合には、円柱を９０
度回転させる必要はなく、一定速度で仮想的に回転させ
て、特定方向Ａから見える外表面の背景イメージを逐次
ＬＣＤディスプレイ３０５に表示させ、特別図柄の表示
タイミングの時だけ特別図柄と背景のイメージを合成し
てもよい。さらに３次元物体の形状が円柱の他の形態と
しては図３に示すように円柱を中心軸に垂直な面で３つ
に分割した円柱となし、それぞれの円柱を図７に示すよ
うに互いに異なる方向に回転し、特定方向Ａから見える
背景イメージを表示させることができる。さらに、図７
の各円柱を同一方向に異なる速度で仮想的に回転させて
もよい。

【００４３】２）図４では立方体の３次元物体をＺ軸を
中心にＰ方向にのみ回転しているが、任意のタイミング
でＸ軸やＹ軸を中心に回転させてもよいこと勿論であ
る。さらに、立方体の表面に設ける背景イメージも固定
化せず、たとえば、立方体が１回転したら外表面の一部
または全部をまったく別の背景イメージで覆うようにす
ることもできる。

【００４４】３）さらに、上記３次元物体の回転により
作成した表示画像を作成する方法と、従来の方法で用意
した２次元画像を混在させて表示してもよい。また、３
次元物体の異なる２つの外表面の背景が同一となっても
よい。

【００４５】

【発明の効果】以上、説明したように、本発明によれ
ば、特別図柄の表示が変動するごとに背景のイメージが
異なるので、特別図柄イメージの表示が単調とならず、
変化に富んだものとなる。これにより、たとえば、背景
の動きを動画的に表現することも可能となる。

【００４６】また、特別図柄をスクロールさせる場合に
も従来では、スクロール用の複数舞の表画面用イメージ
を用意するので、スクロールの最後尾部分の画面から先
頭部分に戻るときに若干の時間遅れが生じていたが、本
発明ではそのような遅れは生ぜず、スクロール表示も滑
らかになる。

【００４７】さらに本発明では３次元物体として、立方
体や円柱さらには他の多面体とすることで背景の変化も
多様化することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明実施形態の正面の外観を示す正面図であ
る。

【図２】本発明実施形態の制御系の回路構成を示すブロ
ック図である。

【図３】本発明実施形態の特別図柄表示装置１００の内
部構成を示すブロック図であ。

【図４】表示用画像を作成する処理を説明するための処
理手順を示す説明図である。

【図５】表示用画像作成処理手順を示すフローチャート
である。

【図６】本発明他の実施形態の他の画像作成方法を示す
説明図である。

【図７】本発明実施形態のさらに他の画像作成方法を示
す説明図である。

【符号の説明】

１００ 特別図柄表示装置 １０１ 変動入賞装置 １０２ 特定領域 １０３ 普通図柄表示装置 ２００、３０１ ＣＰＵ ３０４ 画像処理用ＬＳＩ ３０５ ＬＣＤディスプレイ

フロントページの続き (72)発明者 中島 光夫 群馬県桐生市広沢町２丁目3014番地の８ 株式会社平和内 (72)発明者 松本 勇気 群馬県桐生市広沢町２丁目3014番地の８ 株式会社平和内 (72)発明者 蛭川 直樹 群馬県桐生市広沢町２丁目3014番地の８ 株式会社平和内 (72)発明者 ▲高▼野 賢一 群馬県桐生市広沢町２丁目3014番地の８ 株式会社平和内 (72)発明者 赤坂 道春 群馬県桐生市広沢町２丁目3014番地の８ 株式会社平和内 Ｆターム(参考） 2C088 AA35

Claims (7)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 表示画面上の特別図柄のイメージを変動
   させる遊技機の特別図柄表示方法において、仮想空間上
   で、その表面に背景イメージを設けた３次元物体を設定
   し、当該３次元物体の形状および背景イメージを示す画
   像データならびに変動表示すべき複数の特別図柄のイメ
   ージを予め記憶装置に記憶しておき、 画像処理手段により前記記憶手段の画像データを使用し
   て前記３次元物体を回転させ、 当該回転している３次元物体の特定方向から見た所定範
   囲の背景イメージと変動表示すべき前記特別図柄のイメ
   ージを合成し、 当該合成されたイメージを前記表示画面上で表示するこ
   とを特徴とする遊技機の特別図柄表示方法。
2. 【請求項２】 請求項１に記載の遊技機の特別図柄表示
   方法において、前記３次元物体は少なくとも１面を含む
   多面体であることを特徴とする遊技機の特別図柄表示方
   法。
3. 【請求項３】 請求項２に記載の遊技機の特別図柄表示
   方法において、前記３次元物体は、異なる方向に回転可
   能であることを特徴とする遊技機の特別図柄表示方法。
4. 【請求項４】 請求項１に記載の遊技機の特別図柄表示
   方法において、前記３次元物体は円柱であることを特徴
   とする遊技機の特別図柄表示方法。
5. 【請求項５】 請求項４に記載の遊技機の特別図柄表示
   方法において、前記円柱は、中心軸に垂直な面により複
   数に分割されており、当該分割された円柱は同じ方向ま
   たは異なる方向に回転することを特徴とする遊技機の特
   別図柄表示方法。
6. 【請求項６】 請求項４に記載の遊技機の特別図柄表示
   方法において、前記円柱は、中心軸に垂直な水平面によ
   り複数に分割されており、当該分割された円柱は異なる
   速度で回転することを特徴とする遊技機の特別図柄表示
   方法。
7. 【請求項７】 請求項１に記載の遊技機の特別図柄表示
   方法において、前記表示画面上で、前記３次元物体の回
   転に対応するように前記合成されたイメージをスクロー
   ルさせることを特徴とする遊技機の特別図柄表示方法。