JP2001231930A - パチンコ遊技機 - Google Patents

パチンコ遊技機

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JP2001231930A JP2000045608A JP2000045608A JP2001231930A JP 2001231930 A JP2001231930 A JP 2001231930A JP 2000045608 A JP2000045608 A JP 2000045608A JP 2000045608 A JP2000045608 A JP 2000045608A JP 2001231930 A JP2001231930 A JP 2001231930A
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尚福 ▲高▼橋
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Abstract

(57)【要約】 【課題】パチンコ遊技機に関し、遊技球の払出しの異常
が発生した場合に遊技の続行を阻止するパチンコ遊技機
を提供する。 【解決手段】主制御部900は、賞球の払出過剰エラー
及び賞球の未検出エラーを監視し、各エラーの発生を検
出すると対応するエラー発生コマンドを球払出制御部8
00へ送信する。球払出制御部800は、前記コマンド
に応じて対応するエラーフラグをセットするとともに、
賞球及び貸し球の片払出エラー、貸し球の未検出エラ
ー、払出過剰エラー及び通信エラーを監視して、これら
のエラーが発生すると、対応するエラーフラグをセット
して、以上のエラーフラグの何れかがセットされている
ときには、球発射モータ101を停止させるので、遊技
が中止される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はパチンコ遊技機に関
し、更に詳しくは、遊技球の払出しの異常を検出して、
異常発生時に遊技を中止するパチンコ遊技機に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来より、パチンコ遊技機は、遊技盤面
に複数の入賞口を備え、各入賞口には払出し球数が予め
定められている。入賞口への遊技球の落入を検出するよ
うに入賞球検出センサが設けられている。また、遊技球
を払い出す払い出し装置が設けられており、払出し装置
は払出し制御手段によって制御され、球の払出しは払出
し球検出センサにより検出される。
【0003】そして、遊技者が発射レバーを操作する
と、球発射装置により遊技球が遊技盤面に発射されて、
遊技球が入賞口へ落入すると、払出し制御手段は、その
入賞口に対応する所定払出し球数分の遊技球を払い出す
べく、払出し球検出センサの検出状況を監視しながら払
出し装置を駆動し、払出し球検出センサがかかる所定の
個数の払出し球を検出すると、球払出し装置の駆動を停
止する。遊技球を正常に払い出している場合には、入賞
球検出センサの検出結果と払出し球検出センサの検出結
果とは矛盾しない。
【0004】そこで、入賞球検出センサ入賞球検出セン
サによる球検出と払出し球検出センサによる球検出とに
基づいて払出しに関する異常を検出する。例えば、入賞
球検出センサによる球検出に基づいて算出される払い出
すべき遊技球の個数よりも、払出し検出センサの球検出
に基づいて算出される払出し遊技球の個数の方が多い場
合、及び、入賞球検出センサによる球検出に基づいて算
出して未払いとなっている遊技球が存在するにもかかわ
らず、払出し検出センサにおいて所定の時間の球の検出
がなされない場合等に払出しに関する異常を検出する。
【0005】前者の場合には、実際には入賞に対応する
個数或いはそれより少数の遊技球が払い出されているに
も関わらず払出し検出センサの故障のために払い出しの
検出過剰が発生する場合と、球払出し装置或いは払出し
制御手段の故障により払い出された遊技球の個数が実際
に過剰である場合とが考えられる。一方、後者の場合に
は、実際には入賞に見合う個数又はそれより多数の遊技
球が払い出されているにも関わらず払出し検出センサの
故障のために払い出しの検出がなされない場合と、球払
出し装置への球供給経路又は球払出し装置内での球詰ま
りにより又は球払出し装置又は払出しを制御する手段の
故障により遊技球が払い出されなくなった場合とが考え
られる。
【0006】いずれにしても、このように入賞数と払出
し遊技球数が矛盾する場合には、払出しに関して何らか
の異常が発生しており、早急に異常の解消をすべきであ
るので、このような払出しに関する異常が発生すると、
パチンコ遊技機はその異常の発生を報知するように構成
されている。
【0007】そして、遊技機が設置されている遊技場の
係員は、払出し異常発生の報知に気付いた遊技者から異
常発生を告げられることにより、又は、直接その報知を
認識することによりにより、異常の発生に気付いて異常
の解消を行う。具体的には、係員は、球詰まりを解消
し、又は、故障した部分の修理或いは交換等の対処をす
ることにより、払出しに関する異常を修正する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
パチンコ遊技機では、払出しに関する異常が発生したと
きには、かかる異常の発生を報知するのみであり、遊技
球の発射装置は作動可能であるので、係員による異常の
解消がなされないときには、そのまま遊技を続行するこ
とができる。従って、例えば、払出し球数が本来払い出
すべき球数に対して過剰になっている状態のまま遊技が
続行される場合や、本来払い出されるべき個数の遊技球
数が払い出されない状態のまま遊技が続行される場合が
ある。即ち、払い出しに関する異常発生時に遊技を続行
することにより、本来払い出すべき遊技球数と実際に払
い出された遊技球数との誤差が大きくなる可能性がある
という問題があった。
【0009】本発明は、前記問題に鑑みて、遊技球の払
出しの異常が発生した場合に遊技の続行を阻止するパチ
ンコ遊技機を提供することを課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明の請求項1にかかるパチンコ遊技機は、遊技球
を遊技盤面に向けて発射する球発射装置と、パチンコ球
の払出が必要となる事象を検出して該払出必要事象に対
応する払出要求信号を出力する球払出要求検出手段と、
前記払出要求信号に対応する個数の遊技球を払い出す球
払出手段と、前記球払出手段によって払出された遊技球
を検出し球払出検出信号を出力する球払出検出センサ
と、逐次入力される前記払出要求信号及び前記球払出検
出信号に基づき且つ予め定めた判定基準に従って球払出
しの異常を検出する球払出異常検出部と、前記球払出異
常検出部が前記球払出異常を検出した時には前記球発射
装置の遊技球発射を停止する球発射制御部とを設けたこ
とを要旨とする。
【0011】このように構成したパチンコ遊技機によれ
ば、払い出すべき遊技球の数と払い出された遊技球の数
が予め定めた判定基準により球払出異常の発生に該当す
ると判断されるときには、球払出異常を検出し遊技球の
発射を停止させて、遊技の続行を不可能にする。
【0012】具体的には、本発明は、例えば、請求項2
に記載の発明のように、前記球払出異常検出部は、前記
払出要求信号及び前記球払出検出信号に基づいて、払い
出すべきであるが払い出されていない遊技球の個数であ
る未払い球数を逐次算出する未払い球数算出部と、未払
い球数が有るのに球払出検出信号が入力されない状態が
予め定めた時間を超えて継続する球未払い異常を検出す
る球未払い異常検出部とを含み、前記球払出異常には該
球未払い異常が含まれるようにするとよい。このように
構成することにより、遊技球が払い出されているにも関
わらず払出検出手段が故障しているために払出検出信号
を出力しない場合や、遊技球の払出が滞った場合に、遊
技球の発射を停止させて遊技の続行を不可能にする。
【0013】或いは、請求項3に記載の発明のように、
前記球払出異常検出部は、前記払出要求信号及び前記球
払出検出信号に基づいて、払い出すべきであるが払い出
されていない遊技球の個数である未払い球数を逐次算出
する未払い球数算出部と、未払い球数が無いのに球払出
検出信号が入力される回数が予め定めた値を超える球払
出過剰異常を検出する球払出過剰異常検出部とを含み、
前記球払出異常には該球払出過剰異常が含まれるように
してもよい。このように構成することにより、払出要求
信号の発生状況に対応する払出すべき遊技球数に比較し
て払出された遊技球数が過剰である場合に、遊技球の発
射が停止させて遊技の続行を不可能にする。
【0014】また、請求項4に記載の発明のように、前
記球払出手段から払い出された遊技球が通過する複数条
の経路を有し、各条の経路に前記球払出検出センサが設
けられ、前記球払出異常検出部は、何れかの経路では遊
技球が払い出されておらず他の経路では払い出されてい
る状態が予め定めた期間を超えて継続する片払出異常
を、各球払出検出センサの出力に基づいて検出する片払
出異常検出部を含み、前記球払出異常には該片払出異常
が含まれるようにしてもよい。このように構成すること
により、何れかの条の経路に設けられた球払出検出セン
サが故障して実際には該条の経路において球が払い出さ
れているのに球払出検出信号を出力しない場合や、何れ
かの条の経路において球詰まりが発生してその条では払
出が行われない場合に、遊技球の発射を停止させて遊技
の続行を不可能にする。
【0015】また、上記課題を解決するために本発明の
請求項5に記載のパチンコ遊技機は、遊技球を遊技盤面
に向けて発射する球発射装置と、パチンコ球の払出が必
要となる事象を検出すると該払出必要事象に対応する個
数の球払出指令信号を出力する球払出指令信号出力手段
と、前記球払出指令信号出力手段から入力される前記球
払出指令信号に対応する個数の遊技球を払い出す球払出
手段と、前記球払出手段に入力された信号が予め定めた
複数の信号態様の何れでもない場合に球払出指令信号の
通信異常を検出する球払出指令信号通信異常検出部と、
前記球払出指令信号通信異常検出部が球払出指令信号通
信異常を検出した時には前記球発射装置の遊技球発射を
停止する球発射制御部とを設けたことを要旨とする。こ
のように構成することにより、球払出指令信号出力手段
が故障して場合、又は球払出指令信号出力手段が不正に
交換或いは変更されて又は前記球払出指令信号から球払
出手段への信号経路に異常が発生して球払出指令信号と
して球払出手段に入力された信号が予定しない信号であ
った場合に、遊技球の発射を停止させて遊技の続行を不
可能にする。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
を図面を参照して詳しく説明する。図1は、本実施例の
パチンコ遊技機の正面図を示したものである。パチンコ
遊技機10は、パチンコ機本体側部を構成する外枠11
と、パチンコ機前面部のベースとなる内枠12とを備え
る。その内枠12の額縁状に形成された開口部周縁には
金枠13が嵌められ、その金枠13には、遊技盤14の
前面を覆うガラス扉15が開閉自在に設けられる。前記
内枠12の上辺縁から上部左右側辺縁には、合成樹脂製
のレンズ体で構成される枠トップ飾り23が設けられ、
この枠トップ飾り23の内部には、枠飾りランプ24,
24…が設けられている。
【0017】そしてガラス扉15の下方位置には、球発
射装置に供給される遊技球を貯留するための受け皿(上
受け皿)16が取り付けられ、更にその下方には、賞品
球の排出時に上受け皿16から溢れた遊技球を貯留する
ための球受け皿(下受け皿)17が設けられている。
尚、上受け皿16に設けられる球抜きボタン18の操作
により上受け皿16内の遊技球が下受け皿17に向けて
抜き落とされる。下受け皿17の図中右側位置には、遊
技球を遊技盤14面に向けて弾発発射する発射レバー2
0が設けられ、この発射レバー20には遊技球を一球毎
に発射する為の単発スイッチ21が備えられる。発射レ
バー20の回動操作する量に応じて遊技球を遊技盤14
面に向けて弾発発射する程度が調整されるとともに、所
定回動位置の検出により発射電源が投入されるようにな
っている。
【0018】パチンコ遊技機10の一側には、プリペイ
ドカードによる玉貸機(以下、「プリペイドカードユニ
ット」と称する)30が設置される。このプリペイドカ
ードユニット30は、1台の遊技機に1台づつ設置され
る。このプリペイドカードユニット30の設置に対応し
てパチンコ遊技機10の前記上受け皿16の前面には、
プリペイドカードによる遊技球の貸出し操作を行う為の
球貸し操作部31が設けられ、この球貸し操作部31に
は、プリペイドカードによる球貸出しを操作する球貸し
ボタン32、その球貸出しの可能状態を示す球貸しラン
プ33、プリペイドカードを排出させるカード返却ボタ
ン34、プリペイドカードの残高表示、及びエラー表示
を行う度数表示部35等が備えられている。
【0019】プリペイドカードの使用に際しては、プリ
ペイドカードユニット30に備えられるカード利用可表
示ランプ36の点灯中にカード挿入口37にプリペイド
カードを挿入し、金額設定ボタン38を操作することに
より、貸出し金額(100円、200円、300円、5
00円等)を選択することができる。前記上受け皿16
に備えられる球貸し操作部31の球貸しボタン32を1
回操作する毎に、予め選択された金額の遊技球が貸出さ
れることになる。
【0020】前記内枠12の前面に設けられる遊技盤1
4は、遊技盤に装着された金属製の内レール41、打球
槌により球発射位置より弾発発射された遊技球を盤面に
向けて誘導する為の外レール42、打球位置及び発射レ
ールより転動し遊技盤面に至った遊技球の跳ね返り作用
のより再び打球が発射レールや打球位置に戻ることを防
止するファール止43、打球位置より転動してきた過大
な飛送力を有する遊技球を遊技板右上部において衝撃を
吸収しつつ停止阻止し遊技板面下に向けて落下させる返
しゴム44等によりその周囲が構成され、その内側に遊
技領域が形成される。
【0021】図2は、その遊技盤面を拡大して示したも
のである。遊技盤14の遊技領域の右上方には球払出装
置への球の供給が不足するエラーである球切れエラーが
発生したときに点灯される球切れLED151が設けら
れ、左上方には球切れエラーと満タンエラーを除く賞品
球(以下、賞球という。)の払出に関する所定のエラー
が発生したときに点灯される賞球エラーLED150が
設けられている。遊技領域の中央やや上方には特別図柄
表示装置50が設けられ、その中央部に3つの特別図柄
表示部(図中左から順に左図柄表示部50a、中図柄表
示部50b、右図柄表示部50cが設けられる。この特
別図柄表示装置50の各図柄表示部50a、50b、5
0cには、夫々「1、2、3、4、5、6、7、8、
9」までの数字と、4種類のキャラクタ図柄等により合
計13種類の図柄が表示されるようになっている。
【0022】この特別図柄表示装置50の真下位置に
は、始動入賞口51が設けられる。始動入賞口51は、
常時入賞可能な始動入賞口51aと、電動の可変翼を有
しその可変翼が開動したときに入賞可能なとなる可変始
動入賞口51bとからなり、始動入賞口51a又は可変
始動入賞口51bのどちらかに遊技球が入賞した場合に
特別図柄表示装置50の図柄変動が開始する。更にその
下方位置には、通常は閉じている大入賞口52と、該大
入賞口52が開放された時に入賞可能となる特定領域入
賞口53とを備える。
【0023】前記大入賞口52の左右位置には、普通入
賞口である左落し入賞口54、右落し入賞口55が設け
られると共に、その上方位置には左袖入賞口56、右袖
入賞口57が各々備えられる。これらの各入賞口に遊技
球が入賞すると始動入賞口51及び左右落し入賞口5
4,55、左右袖入賞口56においては5個、右袖入賞
口57においては7個、大入賞口52及び特定領域入賞
口53においては15個の賞品球が各々払出されるよう
に構成されている。
【0024】また、前記特別図柄表示装置50の周囲を
囲む装飾枠体58の上部に形成された半円弧形状の装飾
枠部には、7セグメントのデジタル表示により表示され
る普通図柄表示装置60が備えられる。この普通図柄表
示装置60には、「0」〜「9」までの数字が表示され
る。そして、前記特別図柄表示50の左右位置に、左ゲ
ート61、右ゲート62が設けられ、これら左右ゲート
61,62への遊技球の通過に伴って、普通図柄表示装
置60が図柄変動を開始するように構成されている。
【0025】尚、この遊技盤14面には、前記図柄表示
装置や入賞口等のほかに、遊技者によって弾発発射され
た遊技球の落下方向を無作為に変更させたり、その流下
速度を変化させる風車64、64及びランプ風車65、
65等が設けられている。これにより、弾発発射された
遊技球は遊技盤14面の遊技域内で転動しつつ下方へ落
下して行き、上記した各装置及び入賞口に入賞するか、
何処にも入賞しなければ遊技域の最下部の設けられた排
出口66にて遊技盤14の裏側へ排出される。
【0026】図3は、パチンコ遊技機の裏面図を示し、
図4はパチンコ遊技機の側面図を示す。パチンコ遊技機
10の裏面に設けられる機構板76面の上方位置に、遊
技場の島から供給される遊技球を一時貯留する遊技球タ
ンク77が設けられると共に、その遊技球タンク77に
連設されて4条のタンクレール78が設けられ、このタ
ンクレール78の正面側2条の球流下端部位に賞球用の
球払出装置80aが連設され、裏面側2条の供給球流下
端部位に貸し球用の賞球払出装置が連接されている。タ
ンクレール78には、前記遊技球タンク77やタンクレ
ール78上の遊技球の補給状態により作動される補給ス
イッチ81が設けられ、又、球払出装置80の直前に
は、賞品球の球切れを検出し球払出しの空動作を防止す
る為の空切り防止スイッチ82が設けられている。
【0027】この機構板76には、各種の制御基板が取
付けられている。例えば、パチンコ遊技機外部の遊技機
管理装置と遊技機本体とを電気的に接続する外部接続端
子97を含む外部接続端子基板87、入賞口への入賞の
種別に応じて所定個数の賞品球を前記球払出装置80a
に払出動作させたり、球貸出しボタン32の操作による
球貸出し要求信号に基づいてその球払出装置80bに貸
し球の払出しを動作させたり、所定の条件を満たす場合
に賞球又は貸し球の払出を停止する回路が装着されてい
る球払出制御基板88が設けられ、プリペイドカードユ
ニット30は、挿入されたプリペイドカードの情報と、
パチンコ遊技機10の前面に設けられた球貸し操作部3
1から球払出制御基板88を経由して送られてくる球貸
し要求信号とに基づいて球払出制御基板88へ球貸し指
令情報や、球貸し状態を表示する度数表示情報を出力す
る。
【0028】パチンコ遊技機10で発生した各種情報は
機構板76の上部片隅に設けられる外部接続端子97を
介して遊技機外部の遊技場管理装置へ出力される。例え
ば、特別図柄表示装置50の図柄若しくは入賞装置の始
動回数、所定図柄の確定により発生する大当たりの発生
回数、遊技者に特別な利益状態を継続させる継続情報、
当該パチンコ遊技機における当たりの出現確率、不正検
出信号等の各種情報がこの外部接続端子97を介して入
出力されることになる。
【0029】また、パチンコ遊技機10の遊技盤14面
で発生した始動入賞口入賞球を検出して特別図柄表示装
置50を駆動制御し、その特別図柄の表示態様を設定切
り替え制御し、入賞の種別に対応して所定個数の賞品球
の払出しを球払出制御基板88へ指令すること等を行う
主制御基板91等がこの機構板76に取付けられてい
る。そしてこれら独立してそれぞれ組み付けられた各種
基板がパチンコ遊技機に組み付けられた後、コネクタ配
線により互いに脱着可能に電気接続されている。
【0030】前記球払出制御基板88は、賞品球の不足
欠乏、及び供給状態、払出状態の異常を検出し、払出動
作の停止と、表示動作も合わせて行われるものである。
ここには、CR賞球払出制御基板88や球払出装置80
等の賞球払出制御機構において遊技球の不足、球詰ま
り、回路動作異常、ソフトエラー等の異常が発生した場
合にその旨を表示するエラー表示部93、更に、エラー
状態を解除する場合に押下されるエラー解除スイッチ9
4が設けられている。
【0031】更に機構板76の裏面下方隅寄り位置に
は、前記上受け皿16に供給された遊技球を遊技盤14
面に向けて弾発発射するための打球発射装置100が備
えられている。この打球発射装置100は、打球発射モ
ータ101のほか、発射装置制御回路、打球槌、弾発力
調整手段等により構成される。タッチ感度調整ボリュー
ム102は、遊技者の打球発射操作ハンドルへの接触を
検出して打球発射モータ101の電源を投入するタッチ
スイッチ回路の検出感度を調整する為に設けられ、又、
遊技球発射調整ダイヤル103は、遊技盤14面へ向け
ての遊技球弾発力、飛走距離をパチンコ遊技機の裏面側
で調整設定する為に設けられている。
【0032】打球発射装置100に近接して発射装置制
御基板104が設けられ、これには打球発射モータ10
1の駆動制御回路及びタッチスイッチ回路が含まれてい
る。打球発射モータ101の駆動制御回路では、モータ
の回転速度、トルク、特に1分間に発射する打球間隔、
速度等が設定されている。尚、このパチンコ遊技機10
は電源プラグ106を介してAC100V電源に接続さ
れている。また電源基板98より引き出されたリード線
107は、コネクタ108及び電源プラグ109を介し
てAC24V電源に接続されている。
【0033】図5は、遊技盤14面の各入賞口やゲート
を通過した遊技球の遊技盤裏面における流出経路及び各
種スイッチ類やソレノイド類等の配置状態を示した図で
ある。図示されるように、前記第1の始動入賞口51a
に落入した遊技球の流出経路には落入を検出する第1の
始動入賞口用センサ110aが設けられ、前記第2の始
動入賞口51bに落入した遊技球の流出経路には落入を
検出する前記第2の始動入賞口用センサ110bが設け
られる。また前記大入賞口52における入賞球の流出経
路にはその入賞を検出するための大入賞口用センサ11
1が設けられ、更に前記特定領域入賞口53における入
賞球の流出経路にはその入賞を検知する特定領域用セン
サ112が設けられる。更に前記左右ゲート61,62
における遊技球通過経路にはその通過を検知する左ゲー
ト用センサ113及び右ゲート用センサ114が設けら
れている。
【0034】更に、前記第2の始動入賞口51bを開閉
動作する大入賞口可変翼用ソレノイド115、大入賞口
52を開閉動作させる大入賞口開放用ソレノイド11
6、特定領域入賞口53を開閉動作させる特定領域開放
用ソレノイド117が設けられる。一方、前記左袖入賞
口56における入賞球の流出経路には入賞検出用スイッ
チ119aが設けられ、同様に前記右袖入賞口57につ
いては入賞検出用のセンサ119bが、前記左落し入賞
口54については入賞検出用のセンサ119cが、右落
し入賞口55については入賞検出用のセンサ119dが
設けられ各入賞口への入賞が検出される。
【0035】図6は、本パチンコ遊技機における遊技内
容を説明するための制御フローチャートである。この図
に沿ってこのパチンコ遊技機の遊技内容を説明する。こ
の遊技機では、遊技者によって遊技盤14面に向けて発
射された遊技球がゲート61,62の何れかを通過した
ことが左右ゲートスイッチ113,114により検知さ
れる(S10「YES」)と、その信号に基づいて普通
図柄表示装置60が図柄変動を開始する(S12)。そ
してこの普通図柄表示装置60は図柄変動を開始してか
ら6.0秒を経過するとその図柄変動を停止し、変動図
柄が確定する(S24)。この確定図柄として、いわゆ
る「当たり」と称される図柄(例えば、1,3,5,7
又は9)が出れば(S26「YES」)、遊技盤14面
の可変始動入賞口51bが開放される(S28)。
【0036】そして、この開放された可変始動入賞口5
1b又は常時開口している始動入賞口51aに遊技球が
入賞する(S30「YES」)と、始動入賞口用スイッ
チ110からの検出信号に基づき5個の賞球が払出され
る(S31)、特別図柄表示装置50の各変動図柄領域
が左図柄50a、中図柄50b、右図柄50cの順に図
柄変動を開始し(S32)、変動動作をした後、各図柄
50a、50b、50cが停止する(S40)。
【0037】この特別図柄表示装置50の各変動図柄領
域50a、50b、50cに表示される確定図柄の組合
せが「大当たり」図柄である場合(S42「YES」)
は、大入賞口52が連続的に所定回数(16回)開放さ
れる(S43)。一方、その「大当たり」図柄の組合せ
がいわゆる特定図柄の場合は、今回の一連の当たり動作
の作動停止から次に特別図柄表示装置が作動して確定図
柄が大当たり図柄になるまで特別図柄表示装置50の大
当たりに係る抽選確率は高確率へと移行するように設定
し、終了する(S44「YES」、S48)。 その
「大当たり」図柄の組合せがいわゆる通常図柄(非特定
図柄)の場合は、今回の一連の当たり動作の作動停止か
ら次に特別図柄表示装置が作動して確定図柄が大当たり
図柄になるまで特別図柄表示装置50の大当たりに係る
抽選確率は低確率へと移行するように設定し、終了する
(S44「NO」、S50)。
【0038】ちなみに、「大当たり」図柄の組合せは左
図柄50a、中図柄50c、右図柄50bが同じ数字を
示す組合せ図柄であり、例えば、「左図柄、中図柄、右
図柄」の組合せが「1、1、1」、「2、2、2」、
「3、3、3」となる図柄が該当する。また、大当たり
図柄のうち、「3、3、3」、「5、5、5」、「7、
7、7」、「金、金、金」、「桜、桜、桜」、「玉、
玉、玉」は、特定図柄であり、その他の大当たり図柄は
通常図柄である。
【0039】一方、遊技盤10面に向けて発射された遊
技球が、遊技盤14面に設けられる入賞口54乃至57
又は開放している場合の大入賞口52に入賞した場合に
は(S16「YES」)、入賞検出用スイッチ111、
112、119a,b,c,dからの検知信号に基づき
入賞球1個につき5個、7個又は15個の賞球が払出さ
れる(S18)。なお、何処の入賞口にも入賞しない場
合は「はずれ」として処理される(S20)。また、特
別図柄表示装置2の変動図柄の確定により「大当たり」
図柄が出なかった場合(S42「NO」)も「はずれ」
として処理される(S46)。
【0040】図7は賞品球及び貸し球の球払出経路と入
賞球(セーフ球)の球払出経路との位置関係を図示した
ものである。前述したことと一部重複するが、タンクレ
ール78の球流路下端部に遊技球払出樋122と球抜き
樋123とが分岐して設けられ、遊技球払出樋122の
下流位置に前記賞球用の球払出装置80a及び前記貸し
球用の球払出装置80bが設けられる。そして、これら
の球払出装置80a及び80bより払出される遊技球は
上位賞球保留部125に落下し、一時的に保留され、通
常は上位球出口126より上受け皿16へ払出され、上
受け皿16が満杯になったときは下受け皿連絡通路樋体
128及び下位球出口129を経由して下受け皿17へ
払出されるようになっている。
【0041】更に、前記下受け皿連絡通路樋体128に
は、球払出装置80a及び80bより払出された遊技球
が該樋体128の内部に充満した場合に充満した遊技球
により押動される満タンストッパ84と、該満タンスト
ッパ84が押動されるとオンになる満タンスイッチ83
とが設けられている。
【0042】図8は、賞球用の球払出装置80aの詳細
を示した分解斜視図である。この球払出装置80aは、
本体枠135aに賞球払出モータ136aが設けられ、
そのモータ軸に取付けられるスクリュー137aが賞球
払出装置80aの開放下端口に臨設されている。また、
前記本体枠135aには払出される賞球を1個ずつ検出
する賞球センサ138a、138bが設けられている。
そして、賞球払出モータ136aの駆動によりスクリュ
ー137aが回転駆動されると、前述した遊技球タンク
77及びタンクレール78からの遊技球が遊技球払出樋
122を通って全体に下流方向へ移動して賞球払出装置
80aへ導入されるとともに、賞球払出装置80a内の
遊技球は前記スクリュー137aによって下流方向へ移
動させられ下流にあるものから順に開放下端口から落下
して前記賞球保留部125へ払出されるようになってい
る。また、賞球用の球払出装置80bも同様の構成及び
機能を有する。
【0043】図9は、本実施の形態のパチンコ遊技機の
主要部分の制御ブロック図を示す。主制御部900は、
前記主制御基板91に設けられており、ROM901、
中央処理装置(CPU)902及びRAM903を具備
しており、電源スイッチ95を介して前記AC24V電
源プラグ109から電源が供給されるが、起動遅延回路
904が設けられており、球払い出し制御部800より
も遅く起動する。ここでは、0.4s遅延されるものと
する。また、主制御部900には、入力系として前記始
動入賞口用センサ110a及び110b、前記大入賞口
用センサ111、前記特定領域用センサ112、前記左
ゲート用センサ113、前記右ゲート用センサ114、
前記左袖入賞口用センサ119a、前記右袖入賞口用セ
ンサ119b、前記左落し入賞口用センサ119c、前
記右落し入賞口用センサ119d、空切り防止スイッチ
82、満タンスイッチ83が接続され、出力系として前
記大入賞口可変翼用ソレノイド115、前記大入賞口扉
用ソレノイド116、前記特定領域扉用ソレノイド11
7、賞球エラーLED150、球切れLED151、特
別図柄表示装置50、普通図柄表示装置60が接続され
ている。
【0044】球払出制御部800は、前記球払出し基板
88に設けられており、RAM803、中央処理装置
(CPU)804及びROM805が設けられ、ROM
805に記憶されているプログラム及びデータに基づい
て処理を行う。また、球払出制御部800には、球払出
制御部800へ供給される電源電圧が低下したことを検
出して電圧低下検出信号を出力する電圧低下検出回路8
01が設けられ、該電圧低下検出信号はCPU804の
外部NMI信号端子及びバックアップ電源802に入力
される。
【0045】球払出制御部800へは、前記主制部91
を経由して球払出制御部800へ供給されるAC24V
の電源が供給されるので、前記電源プラグ109へ供給
される電源の電圧が事故、故障等により低下又は遮断さ
れた場合には、前記主制御900への電源電圧とともに
払出し制御部800への電源電圧も低下または遮断され
ることになるが、前記バックアップ電源802は、前記
電圧低下検出信号を受信すると、前記RAM803、C
PU804及びROM805に電源を供給するので、球
払出制御部800は、電源プラグ109からの電源に異
常が起きた際に、バックアップ発生時のために予め定め
られた処理を実行することが可能である。
【0046】また、払出し制御部800には、入力系と
して、前記球貸しボタン32、前記エラー解除スイッチ
94、前記賞球センサ138a及び138b、前記貸し
球センサ138c及び138dが接続され、出力系とし
て、前記賞球払出モータ136a、前記貸し球払出モー
タ136b、前記度数及びエラー表示器35及び前記発
射モータ制御部104が接続される。そして、発射モー
タ制御部104への信号線においては、電位がオン又は
オフに切り替えられる発射停止信号を送信する。発射モ
ータ制御部104は、発射停止信号がオンの時には発射
モータ101を停止させ、オフの時には発射モータを可
動にするように制御する。更に、球払出制御部800に
はプリペイドカードユニット30が接続されており、前
記球貸しボタン32の操作信号をプリペードカードユニ
ット30へ転送するとともに、相互に通信する。
【0047】また、主制御部900と球払出制御部80
0の間は、主制御部900からストローブ信号(STB
信号)を送信する信号線と、主制御部900から賞球の
払出個数を指令する賞球コマンド、エラーの発生及びそ
の種類を通知するエラー発生コマンド及びエラーの解除
及びその種類を通知するエラー解除コマンドを8ビット
パラレル送信する信号線により接続されている。前記S
TB信号は、CPU804の外部NMI信号端子に入力
される。
【0048】続いて、主制御部900で実行される処理
について説明する。図10乃至図17は、主制御部90
0の動作を説明するためのフローチャートである。図1
0は、メインルーチンを示しており、このメインルーチ
ンは例えば約4ms(ミリ秒)毎に1回実行される。ま
ず、A01によりRAMの所定アドレスの初期化判定デ
ータが所定の値であるかを判定する。プログラムの実行
に異常が発生した時や電源投入時には、その値は不定な
ものとなるので、判断結果は「NO」となりA10によ
り作業領域の初期化及び所定の値の設定が行われる。一
方、それ以外の場合に、A01における判定が「YE
S」となりA02へ進む。
【0049】A02では、主制御部900で使用される
大当たり判定乱数等の乱数と作動中のカウンタ及びタイ
マの更新、即ち、加算処理が実行される。続いて、A0
3では、始動入賞口用センサ110a及び110b、各
入賞口用センサ111、112、119a、b、c、
d、左右ゲート用センサ113、114、賞球センサ1
38a及び138b、空切り防止スイッチ82及び満タ
ンスイッチ83の出力に基づき、各センサ、各スイッチ
の状態を検出する。
【0050】続いて、A04では、A03で検出した始
動入賞口51への入賞に基づき、特別図柄表示装置50
の図柄変動を開始して、大当たり判定乱数を抽出して、
大当たり動作を実行させるか否かを決定し、特別図柄表
示装置50及び大入賞口駆動ソレノイド116へ指令信
号を出力する処理を実行する。続いて、A05では、A
03で検出した前記左右ゲートの球通過に基づき、普通
図柄表示装置の図柄変動を開始して、当たり判定乱数を
抽出して、当たり動作を実行させるか否かを決定し、普
通図柄表示装置60及び始動入賞口可変翼用ソレノイド
115へ指令信号を出力する。
【0051】続いて、A06では、各入賞口への入賞回
数と賞球の払出し検出回数とに基づいて払い出すべきで
あるのに払い出しが済んでいない未払い賞球個数を算出
するとともに、バックアップによる払出しが行われてい
るか否か、賞球払出しが過不足なく行われているか否
か、遊技球の球払出装置136a、bへの供給が正常に
行われているか否か、及び遊技球の払出し経路に遊技球
が充満しているか否かを判定する処理が行われ、更に、
各入賞口への入賞に基づいて払出し個数を指令するコマ
ンドを球払出し制御部800へ出力するための処理を行
って、このプログラムは終了する。
【0052】図11は、A06に示した賞球払出し制御
処理のサブルーチンプログラムを示すフローチャートで
ある。B01により賞球の払出しがあったか否かが判定
され、賞球払出しが検出された場合にはB02により未
払い賞球個数を1減算してから(但し、0であるときに
は減算しない。)、B03へ進み、賞球の払い出しが検
出されない場合にはそのままB03へ進む。B03で
は、前記A03で入賞検出した場合の該入賞に係る払出
球数を各回の払出データを未払い賞球個数に逐次加算処
理するとともに、最大10回までの最近の入賞に関して
各回の入賞の払出球数データを入賞順とともに記憶す
る。未払い賞球個数は、前記B02の減算処理及び該B
03の加算処理により算出され、所定の個数(例えば、
2バイトの領域で管理できる65535個)まで記憶管
理される。
【0053】続いて順々に、B04では、バックアップ
による払出しが行われているか否かを判定するバックア
ップによる払出の監視処理が、B05では、未払い賞球
個数が無いのに賞球の払い出しが行われる賞球払出過剰
エラーを監視する処理が、B06では、未払い賞球個数
が残っているのに払出が行われない賞球払出未検出エラ
ーを監視する処理が、B07では球払出装置80a又は
80bへ遊技球が供給される遊技球が不足する空切り防
止スイッチエラーを監視する処理が、B08では、パチ
ンコ遊技機内の球払出装置よりも下流において遊技球が
充満する満タンエラーを監視する処理が行われる。
【0054】更に続いて、B09では、B03によって
払出球数データが記憶されている場合には、前記B03
により示した入賞情報記憶処理により記憶された払出球
数データの中で最初の入賞に係るものに対応する払出コ
マンドを送信するとともにその払出球数データを削除す
る。即ち、1回に賞球コマンドは1つしか送信しない。
また、満タンエラー、空切り防止スイッチエラー、賞球
払出未検出エラー又は賞球払出過剰エラーが発生した時
又は満タンエラー、空切り防止スイッチエラー及び賞球
払出未検出エラーが解除された時には各エラー発生又は
各エラー解除に対応するコマンドを球払出制御部800
へ出力して、このプログラムは終了する。
【0055】ところで、B09において送信されるコマ
ンドは夫々2バイトのデータからなり、1回のB09の
処理において送信するコマンドが最大になるのは、前記
4種のエラーが同時に発生して、そのエラー発生コマン
ドと共に賞球コマンドを送信する場合であり、その場合
に送信するコマンドは、5つ(10バイト)になる。各
コマンドは1バイトづつに分けられ、各バイトを200
μs(マイクロ秒)間パラレルに球払出制御部800へ
出力して、同時に、その各200μs内にパルス幅が5
0μsのパルス信号であるストローブ信号(STB)を球
払出制御部800へ出力する。従って、1回の送信に最
大約2msかかる。
【0056】尚、コマンド送信の優先順位は、エラー発
生コマンド及びエラー解除コマンド(以下、エラーコマ
ンドという。)が賞球コマンドより優先し、エラー内で
は、賞球払出し過剰エラー、賞球払出し球未検出エラ
ー、空切り防止スイッチエラー、マンタンスイッチエラ
ーの順に優先とする。エラー中およびバックアップによ
る払出し中であってもコマンドを送信する。
【0057】図12は、B04に示したバックアップに
よる払出の監視処理のサブルーチンプログラムを示すフ
ローチャートである。C01では、第1球監視処理が既
に終了したことを示す第1球監視終了フラグがセットさ
れているか否かを判定し、セットされているときには、
C21へ進み、セットされていないときにはC02へ進
む。電源投入時には、初期設定により第1球監視終了フ
ラグはセットされていない状態に設定されるのでC02
へ進む。
【0058】そして、C02では、第1球監視中フラグ
がセットされているか否かを判定し、セットされている
場合にはC05へ進み、セットされていないときには、
C03によりタイマT1をスタートして、C04により
第1球監視中フラグ(電源投入時にはクリアされてい
る。)をセットした後、C05へ進む。C05では、エ
ラーが発生したときには前記タイマT1を中止させると
ともにタイマ中止中フラグをセットするタイマ中止処理
を実行する。
【0059】続いて、C06では、前記タイマ中止中フ
ラグがセットされているか否かを判定し、セットされて
いればそのまま終了し、セットされていなければC07
へ進む。C07では、賞球払出が検出されたか否かを判
定し、検出された場合には、C12において第1球監視
終了フラグ(電源投入時にはクリアされている。)をセ
ットする。一方、検出されなかった場合には、C08に
よりタイマの値を判定し、その値が1.5s(秒)以上
になった場合には、C09で第1球監視終了フラグをセ
ットするとともに、C10で第2球以降監視終了フラグ
をセットして、更にC11で賞球払出過剰エラー監視実
行フラグをセットして終了する。C08においてタイマ
の値が1.5秒以上ではないときにはそのまま終了す
る。
【0060】C21では、第2球以降監視処理が既に終
了したことを示す第2球以降監視終了フラグがセットさ
れているか否かを判定し、セットされているときにはこ
のサブルーチンを終了し、セットされていないときには
C22へ進む。電源投入時には、初期設定により第2球
以降監視終了フラグはセットされていない状態に設定さ
れるので、前記C09で第2球以降監視終了フラグがセ
ットされていない限り、C22へ進むことになる。
【0061】C22では、第2球以降監視中フラグがセ
ットされているか否かを判定し、セットされている場合
にはC25へ進み、セットされていないときには、C2
3によりタイマT2がスタートされ、C24により第2
球以降監視中フラグ(電源投入時にはクリアされてい
る。)がセットされた後にC25へ進む。C25では、
エラーが発生したときには前記タイマT2を中止させる
とともにタイマ中止中フラグをセットするタイマ中止処
理を実行する。
【0062】続いて、C26では、前記タイマ中止中フ
ラグがセットされているか否かを判定し、セットされて
いればそのまま終了し、セットされていなければC27
へ進む。C27では、賞球払出が検出されたか否かを判
定し、検出された場合には、C31においてタイマT2
をリセットし再びスタートさせる。一方、検出されなか
った場合には、C28においてタイマの値が0.3s以
上であるか否かを判定し、0.3s以上の場合にはC2
9で第2球以降監視終了フラグをセットして、C30で
賞球払出過剰エラー監視実行フラグをセットして終了し
て、タイマT2の値が0.3秒以上ではないときにはそ
のまま終了する。
【0063】従って、このサブルーチンによれば、電源
投入後に賞球の払出しを検出しないで1.5s経過する
と、球払出制御部においてバックアップによって記憶さ
れている未払い賞球についての払出(以後「バックアッ
プによる賞球払出」という。)が無いものと判断し、第
1球払出監視処理終了フラグ及び第2球以降監視処理終
了をセットするとともに、賞球払出過剰エラー監視実行
フラグをセットするので、それ以降は、バックアップに
よる払出に係る第1球及び第2球以降の監視処理をしな
いで、賞球払出過剰エラーを監視するようになる。
【0064】一方、電源投入後、1.5S以内に払出し
球を検出すれば、バックアップによる賞球が有り、バッ
クアップによる賞球払出が開始したものと判断して、第
1球監視処理終了フラグのみをセットする。その後、第
2球以降の監視処理をするようになり、バックアップに
よる賞球の開始後0.3s以上継続して払出し球を検出
しない事象が発生すると、バックアップによる賞球が終
了したものと判断し、第2球監視処理終了フラグ及び賞
球払出過剰エラー監視実行フラグをセットするので、そ
れ以降は、バックアップによる払出に係る第1球及び第
2球以降の監視処理をしないで、賞球払出過剰エラーを
監視するようになる。
【0065】ところで、バックアップによる賞球の開始
を監視する1.5sは主基板の立ち上げと賞球基板の立
ち上げとの時間差、エラー発生及びエラー解除の検出時
間、賞球払出モータ動作時間等を考慮している。また、
バックアップによる賞球の終了を監視する0.3sは、
賞球払出モータ動作時間等を考慮している。
【0066】図13は、C05及びC25に示したエラ
ー時のタイマ中止処理のサブルーチンプログラムを示す
フローチャートである。D01では、主制御部が監視し
ている賞球払出過剰エラー、賞球払出未検出エラー、空
切り防止スイッチエラー及び満タンエラー(以下、主制
御部監視払出エラーという。)のエラーフラグの少なく
とも1つがセットされているか否かを判定し、何れかの
エラーフラグがセットされている場合にはD02に進
み、何れのエラーフラグもセットされていないときに
は、D05に進む。
【0067】D02では、タイマ(このサブルーチンが
C05で呼び出された場合に関してはタイマT1を示
し、このサブルーチンがC25で呼び出された場合には
タイマT2を示す。以下、このサブルーチンの説明にお
いて同様である。)が中止されているか否かを示すフラ
グであるタイマ中止中フラグがセットされているか否か
を判定し、タイマ中止中フラグがセットされていないと
きには、D03によりタイマを停止させるとともに、D
04によりタイマ中止中フラグをセットする。
【0068】D05では、タイマ中止中フラグがセット
されているか否かを判定し、タイマ中止中フラグがセッ
トされているときには、D06によりタイマをリセット
させ、D07によりタイマをスタートさせるとともに、
P08によりタイマ中止中フラグをクリアする。タイマ
中止中フラグがセットされていないときにはそのまま終
了する。
【0069】従って、このサブルーチンによれば、主制
御部監視払出エラーのエラーフラグが何れもセットされ
ていない状態が継続しているときには、タイマ作動は中
止されず、タイマ中止中フラグもセットされない。主制
御部監視払出エラーの何れかのエラーに係るエラーフラ
グがセットされているときには、タイマ作動が中止され
るとともにタイマ中止中フラグがセットされ、主制御部
監視払出エラーのエラーフラグが何れかがセットされて
いる状態からセットされていない状態になると、タイマ
はリセットされて再スタートされるとともにタイマ中止
中フラグがクリアされる。
【0070】図14は、B05に示した賞球払出過剰エ
ラー監視処理のサブルーチンプログラムを示すフローチ
ャートである。E01では、賞球払出過剰エラー監視実
行フラグがセットされているか否かを判定し、セットさ
れているときにはE02へ進み、セットされていないと
きには終了する。E02では、未払い賞球個数が0であ
るか否かを判定し、0である場合には、E03へ進み、
0ではないときにはE11により賞球払出過剰エラー監
視中フラグをクリアしてから、終了する。
【0071】E03では、賞球払出過剰エラー監視中フ
ラグがセットされているか否かを判定し、セットされて
いるときにはE04へ進み、セットされていないときに
はE12により過剰個数カウンタをリセットして、E1
3により賞球払出過剰エラー監視中フラグをセットして
終了する。E04では、賞球の払出の検出があったかを
判定し、あった場合にはE05で賞球払出過剰個数カウ
ンタ値に1を加算して、E06へ進み、無かった場合に
は終了する。
【0072】E06では、賞球払出過剰個数カウンタの
値が10を超えているか否かを判定し、超えている場合
にはE07で送信コマンド「A003H」を前記RAM
903の送信コマンド格納領域に格納して、E08で賞
球エラーLEDを点灯させ、E09で賞球払出過剰エラ
ーが発生したことを示す賞球払出過剰エラーフラグをセ
ットして、E10で賞球払い出し過剰監視中フラグをク
リアして、終了する。
【0073】従って、このサブルーチン処理により、賞
球払出過剰エラー監視実行フラグがセットされている場
合に、未払い賞球個数値が0であるときに払い出される
賞球払出過剰個数が計数され、その計数値が10を超え
ると賞球払出過剰エラーが発生したと判断される。即
ち、前記バックアップによる払出監視処理によって、賞
球払出過剰エラー監視実行フラグがセットされるまで
は、たとえ主制御部が計数及び記憶する未払い賞球の個
数が0であるときに10個以上の賞球の払出が行われた
としても賞球払出過剰エラーが発生したとは判断されな
い。
【0074】図15は、B06に示した賞球払出未検出
エラー監視処理のサブルーチンプログラムを示すフロー
チャートである。F01では、満タンエラーフラグ又は
空切り防止スイッチエラーフラグがセットされているか
否かを判定し、F02では、未払い賞球個数が0である
か否かを判定する。そして、F01又はF02のどちら
かの判定結果が「YES」である場合には、F20に進
み、賞球払出未検出エラー監視中フラグをクリアしてか
ら、終了する。一方、F01又はF02のどちらの判定
結果も「NO」である場合には、F03へ進む。
【0075】F03では、賞球払出未検出エラーフラグ
がセットされているか否かを判定し、セットされている
場合にはF21へ進み、セットされていない場合には、
F04へ進む。F21では、賞球払出が検出されたか否
かを判定し、賞球払出の検出がされた場合には、F22
で送信コマンド「C002H」を送信コマンド格納領域
へ格納し、F23で賞球エラーLEDを消灯するととも
に、F24で賞球払出未検出エラーフラグをクリアして
終了するが、賞球払出が検出されなかった場合には、そ
のまま終了する。
【0076】F04では、賞球払出未検出エラー監視中
フラグがセットされているか否かを検出し、セットされ
ている場合にはF08へ進み、セットされていない場合
には、F05で賞球払出未検出エラー監視用タイマをリ
セットして、F06で賞球払出未検出エラー監視用タイ
マをスタートさせ、F07で賞球払出未検出エラー監視
中フラグをセットしてから、F08へ進む。
【0077】F08では賞球の払出が検出されたか否か
を判定し、検出された場合にはF14で賞球払出未検出
エラー監視用タイマをリセットして終了するが、検出さ
れなかった場合には、F09へ進む。F09では、賞球
払出未検出エラー監視用タイマの値が3.5s以上であ
るか否かを判定し、3.5s以上である場合には、F1
0で送信コマンド「A002H」をコマンド格納領域に
格納して、F11で賞球エラーLEDを点灯させ、F1
2で賞球払出未検出エラーフラグをセットして、F13
で賞球未検出エラー監視中フラグをクリアして終了す
る。
【0078】従って、該サブルーチンにより、未払い賞
球個数が1個以上であるのに3.5秒以上賞球の払出が
行われない場合には、賞球払出未検出エラーが発生した
ものと判断され、賞球エラーLEDが点灯され、賞球払
出未検出エラーフラグがセットされ、その後、賞球の払
出が検出されると、賞球払出未検出エラーが解除したも
のと判断され、賞球エラーLEDが消灯され、賞球払出
未検出エラーフラグがクリアされる。但し、満タンエラ
ー又は空切り防止スイッチエラーが発生しているときに
は、賞球払出未検出エラーの発生の判断はされない。
【0079】図16は、B07に示した空切り防止スイ
ッチエラー監視処理のサブルーチンプログラムを示すフ
ローチャートである。G01では、空切り防止スイッチ
エラーフラグがセットされているか否かを判定し、セッ
トされている場合には、G13へ進み、セットされてい
ない場合には、G02へ進む。G02では、空切り防止
スイッチのオフが検知されたか否かを判定し、オフが検
知された場合には、G03へ進み、オフが検知されなか
った場合には、G12にて空切り防止スイッチエラー監
視用タイマをリセットして終了する。
【0080】G03では、空切り防止スイッチエラー監
視中フラグがセットされているか否かを判定し、セット
されている場合にはG07へ進み、セットされていない
場合にはG04で空切り防止スイッチエラー監視用タイ
マをリセットし、G05では該タイマをスタートし、G
06では空切り防止スイッチエラー監視中フラグをセッ
トして、G07へ進む。G07では、空切り防止スイッ
チエラー監視用タイマの値が0.1s以上であるか否か
を判定し、0.1秒以上ではないときにはそのまま終了
し、0.1秒以上であるときには、G08にて送信コマ
ンド「A001H」を送信コマンド格納領域へ格納し、
G09にて球切れLEDを点灯して、G10にて空切り
監視中フラグをクリアし、G11にて空切り防止スイッ
チエラーフラグをセットして終了する。
【0081】G13では、空切り防止スイッチのオンが
検知されたか否かを判定し、オンが検知された場合に
は、G14へ進み、オンが検知されなかった場合には、
G23にて空切り防止スイッチエラー解除監視用タイマ
をリセットして終了する。G14では、空切りエラー解
除監視中フラグがセットされているか否かを判定し、セ
ットされている場合にはG18へ進み、セットされてい
ない場合にはG15で空切り防止スイッチエラー解除監
視用タイマをリセットし、G16では該タイマをスター
トし、G17では空切りエラー解除監視中フラグをセッ
トして、G18へ進む。
【0082】G18では、空切り防止スイッチエラー解
除監視用タイマの値が1.0s以上であるか否かを判定
し、1.0s以上ではないときにはそのまま終了し、
1.0s以上である時には、G19にて送信コマンド
「C001H」を送信コマンド格納領域へ格納し、G2
0にて球切れLEDを消灯して、G21にて空切り防止
スイッチエラー解除監視中フラグをクリアし、G22に
て空切り防止スイッチエラーフラグをクリアして終了す
る。
【0083】従って、該サブルーチン処理により、空切
り防止スイッチが0.1s以上オフになると、空切り防
止スイッチエラーが発生したものと判断され、球切れL
EDが点灯され、球切れ防止スイッチエラーフラグがセ
ットされ、その後、空切り防止スイッチが1s以上オン
になると、空切り防止スイッチエラーが解除したものと
判断され、球切れLEDが消灯され、空切り防止スイッ
チエラーフラグがクリアされる。
【0084】図17は、B08に示した満タンエラー監
視処理のサブルーチンプログラムを示すフローチャート
である。H01では、満タンエラーフラグがセットされ
ているか否かを判定し、セットされている場合には、H
13へ進み、セットされていない場合には、H02へ進
む。H02では、満タンスイッチのオンが検知されたか
否かを判定し、オンが検知された場合には、H03へ進
み、オンが検知されなかった場合には、H12にて満タ
ンエラー監視用タイマをリセットして終了する。
【0085】H03では、満タンエラー監視中フラグが
セットされているか否かを判定し、セットされている場
合にはH07へ進み、セットされていない場合にはH0
4で満タンエラー監視用タイマをリセットし、H05で
は該タイマをスタートし、H06では満タンエラー監視
中フラグをセットして、H07へ進む。H07では、満
タンエラー監視用タイマの値が0.2s以上であるか否
かを判定し、0.1秒以上ではないときにはそのまま終
了し、0.2秒以上であるときには、H08にて送信コ
マンド「A000H」を送信コマンド格納領域へ格納
し、H09にて満タンエラー監視中フラグをクリアし、
H10にて満タンエラーフラグをセットして終了する。
【0086】H13では、満タンスイッチのオフが検知
されたか否かを判定し、オフが検知されなかった場合に
は、そのまま終了し、オフが検知された場合には、H1
4にて送信コマンド「C000H」を送信コマンド格納
領域へ格納し、H15にて満タンエラーフラグをクリア
して終了する。従って、このサブルーチンプログラムに
より、満タンスイッチが継続的に0.2s以上オンにな
ると満タンエラーが発生したものと判断して、満タンエ
ラーフラグをオンにして、その後、満タンスイッチがオ
フになると満タンエラーが解除したものと判断し、満タ
ンエラーフラグをクリアする。
【0087】続いて、球払出制御部800で実行される
処理について説明する。図18乃至図25は、球払出制
御部800の動作を説明するためのフローチャートであ
る。球払出制御部800では、常時メインプログラムを
実行しており、その実行中に、4種の割込みが発生する
が、割込みの優先順位はNMI割込み、CH0割込み、
CH1割込み、CH2割込みの順になっている。また、
割込みは最大で、CH2割込み中にCH1割込みとCH
0割込みと10回のNMI割込みが発生する。従って、
CH2割込み、CH1割込み、CH0割込み、NMI割
込み10回の処理を、CH2割込みの最小割り込み時間
である2.5ms未満にする。
【0088】図18は、メインプログラムを示してい
る。電源が投入されると、J01において、バックアッ
プフラグがセットされているか否かが判定される。セッ
トされていない場合には、J02において初期動作フラ
グをセットする処理を含むRAMの初期化処理を行って
からJ05へ進み。セットされている場合には、J03
により初期動作フラグをセットして、J04により賞球
払出過剰個数カウンタをリセットしてから、J05へ進
む。
【0089】J05では、エラー解除スイッチが押下さ
れているか否かを判定し、押下されていなければ、J0
7へ進み、押下されていれば、J06にて球払出制御部
800のRAM805に記憶されている通信エラー、賞
球払出し過剰エラー、賞球片払出しエラー、賞球払出し
未検出エラー、貸し球片払出しエラー、貸し球払出し未
検出エラーを解除してから、J07へ進む。
【0090】J07では、前記初期動作フラグを、電源
投入から所定の時間が経過したらクリアする処理である
初期動作制卸処理を実行し、続いてJ08では、所定の
エラーフラグ及び初期動作フラグの値に応じて前記発射
停止信号の状態を制御する発射モータ制御処理を実行す
る。続いて、J09では、賞球払出10個毎に賞球信号
を外部へ出力する処理を行い、J10では貸し球払出2
5個ごとに貸し球情報を外部へ出力する処理を行う。
【0091】続いて、J11ではエラー表示器93に表
示する表示記号を選択する。具体的には、初期動作フラ
グが表示されているときには、表示記号として“−”を
選択し、全てのエラーフラグ及び初期動作フラグがセッ
トされていないときには、表示記号として“0”を選択
し、少なくとも1つのエラーフラグがセットされている
場合には、対応するエラー番号を選択する。表1にエラ
ーフラグと表示記号との対応関係を示す。同時に複数の
エラーが発生した時には、表1において上位に示したエ
ラーに対応する表示記号を優先する。例えば、通信エラ
ーと賞球払出未検出エラーが同時に発生した場合には、
通信エラーに対応する“1”を選択する。
【0092】
【表1】
【0093】続いて、J12では、カードユニットから
の接続確認信号を監視して、その信号がオフになったこ
とを検出した場合に、カードユニット未接続エラーが発
生したと判断しカードユニット未接続エラーフラグをオ
ンにする。J13では賞球払出モータの動作(加速)開
始を監視する。前記初期動作エラーフラグがセットされ
ている場合及び下記の表2に示すように、通信エラー、
賞球払出過剰エラー、賞球払出過剰エラー、賞球片払出
エラー、賞球払出未検出エラー、空切り防止スイッチエ
ラー又は満タンエラーの1つ以上が発生しているときに
は、賞球払出モータを停止させる。但し、空切り防止ス
イッチエラー又は満タンエラーが発生しているときに
は、そのときに動作中の回の払出が終了してから停止さ
せる。表2は、各エラーが発生したときに賞球払出モー
タ、貸し球払出モータ、発射モータが作動停止させれら
れるか否かを示している。
【0094】
【表2】
【0095】J14では貸し球払出モータの動作(加
速)開始を監視する。そして、前記初期動作エラーフラ
グがセットされている場合及び前記表2に示すよう空切
り防止スイッチエラー、満タンエラー、カードユニット
未接続エラー、通信タイムエラー、貸し球片払出エラ
ー、貸し球未検出エラーの1つ以上が発生した場合に貸
し球払出モータ停止させる。但し、空切り防止スイッチ
エラー又は満タンエラーが発生しているときには、その
ときに動作中の回の払出が終了してから停止させる。
【0096】続いて、J15では、貸し球の払出し動作
時の信号処理とカードユニットからの入力信号確認処理
とからなるカードユニット処理を実行する。但し、バッ
クアップによる球貸し中には、この処理は実行しない。
この貸し球の払出し動作時の信号処理とカードユニット
からの入力信号確認処理の動作を説明する。 (ア)貸し球の払出し動作時の信号処理 球払出制御部800は、払出し動作が可能なときに台R
EADY信号(PRDY)をONにする。PRDYがO
Nの状態において、カードユニットからのカードユニッ
トREADY信号(BRDY)のONを受信後、カード
ユニットから出力される台端末貸出要求完了確認信号
(BRQ)がONになったことを検知すると、払出要求
を受ける準備をして、該準備ができたことを通知するた
めに台端末貸出完了信号(EXS)をONにする。そし
て、払出制御部800は、BRQのOFFへの変化即ち
払出要求信号があると、払出し動作を実行し、その後払
出が完了したことを通知するためにEXSをOFFにす
る。続けて、BRQのONを受信した場合は、次の払出
しを開始し、BRDYのOFFを受信した場合は球貸し
を終了する。
【0097】(イ)カードユニットからの入力信号確認
処理 PRDYをONにした後、BRQ貸出要望監視時間、貸
出指示監視時間、次要求確認タイミング及び貸出完了監
視時間を超過してもカードユニットから正常な入力がな
かった場合には、台READY信号(PRDY)をO
N、OFF、ON、OFF、ON、OFF、ONの順に
所定のタイミングで切り替える。この時、台端末貸出完
了信号(EXS)がONになっている場合は、台REA
DY信号(PRDY)が最初のOFFの間にOFFにす
る。
【0098】台端末貸出要求完了確認信号(BRQ)に
よって貸し球払出しの要求を受けた時には、貸し球払出
し要求に対応する個数を未払い貸し球個数カウントの値
に加算する。J15を実行した後に、前記J07へ戻
り、それ以降J07乃至J15の処理が繰り返される。
【0099】図19は、J07に示した初期動作制御処
理のサブルーチンプログラムを示すフローチャートであ
る。K01では、電源投入時にJ03にてセットされる
初期動作フラグがセットされているか否かを判定し、セ
ットされている場合には、K02へ進み、セットされて
いなければ終了する。K02では、初期動作監視用タイ
マが動作中であるかを判定し、動作中で無ければ、該タ
イマをスタートさせてからK04へ進み、動作中であれ
ばそのままK04へ進む。K04では、初期動作監視用
タイマの値が1.6sを超えているときには、K05に
て初期動作フラグをクリアして終了し、1.6sを超え
ていないときにはそのまま終了する。このサブルーチン
により、電源投入後1.6秒間は初期動作フラグがセッ
トされる。
【0100】図20は、J08に示した発射モータ制御
処理のサブルーチンプログラムを示すフローチャートで
ある。L01では、初期動作フラグがセットされている
か否かを判定し、セットされているときには、L04に
おいて、球払出制御部800から発射モータ104に出
力する発射停止信号をオンにすることにより発射モータ
101を停止させて、終了する。一方、セットされてい
ないときには、L02へ進む。L02では、前記表2に
示したように通信エラー、賞球払出過剰エラー、賞球片
払出エラー、満タンエラー、カードユニット未接続エラ
ー、又は貸し球片払出エラーの何れかのエラーフラグが
セットされているか否かを判定し、これらのエラーフラ
グの少なくとも1つがセットされている場合には、L0
4により前記発射停止信号をオンにして発射モータ10
1を停止させて、終了する。
【0101】これらのエラーフラグが何れもセットされ
ていないときには、L03にて前記発射停止信号をオフ
にすることにより発射モータ101を作動可能にして、
終了する。従って、このサブルーチンプログラムによ
り、前記表2において示したように通信エラー、賞球払
出過剰エラー、賞球片払出エラー、満タンエラー、カー
ドユニット未接続エラー又は貸し球片払い出しエラーの
何れかが発生しているときに、発射モータを停止させ、
電源投入から1.6秒間の初期動作停止フラグがセット
されているときにも、発射モータを停止させる。
【0102】図21は、4ms毎に発生するCH0割込
みにより球払出制御部が実行する処理プログラムのフロ
ーチャートを示す。先ず、M01では、賞球センサ13
8a、b及び貸し球センサ138c、dの状態を判定す
る。続いて、M02により賞球の払出しがあったか否か
が判定され、賞球払出しが検出された場合には、M03
により未払い賞球個数を1減算して(但し、フローチャ
ートには記載していないが0であるときには減算しな
い。)、M04へ進み、賞球の払い出しが検出されない
場合にはそのままM04へ進む。続いて、M04により
貸し球の払出しがあったか否かが判定され、貸し球払出
しが検出された場合には、M05により未払い貸し球個
数を1減算して(但し、フローチャートには記載してい
ないが0であるときには減算しない。)、M06へ進
み、貸し球の払い出しが検出されない場合にはそのまま
M06へ進む。このM05の払出検出に基づく減算処理
と前記J15の払出要求信号受信に基づく加算処理によ
って、未払い貸し球個数は算出される。
【0103】M06では、未払い賞球個数が最初に0に
なったときにバックアップフラグをクリアする。M07
では、主制御部が実行する図14に示す処理と同様にし
て、未払い賞球個数が無いにも関わらず賞球の払い出し
が行われる賞球払出過剰エラーを監視する処理を実行す
る。但し、E07に示す送信コマンドの格納及びE08
に示す賞球LEDの点灯は行わず、使用するカウンタや
フラグの値は球払出制御部800のRAM803に記憶
する。
【0104】続いて、M08では、主制御部が実行する
図15に示す処理と同様にして、未払い賞球個数が残っ
ているのに払出が行われない賞球払出未検出エラーを監
視する処理を実行する。但し、F10及びF22に示す
送信コマンドの格納とE12に示す賞球LEDの点灯と
E23に示す賞球LEDの点灯は行わず、使用するタイ
マやフラグの値は球払出制御部800のRAM803に
記憶する。
【0105】続いて、M09では、賞球用の球払出装置
80aの球払出検出が、球払出装置80aの2つ賞球セ
ンサ138a又は138bの片方でしか行われなくなる
賞球片払出エラーの監視を行う賞球片払出しエラーの監
視処理を実行する。続いて、M10では、貸し球用の球
払出装置80bの球払出検出が、球払出装置80bの2
つ賞球センサ138c又は138dの片方でしか行われ
なくなる賞球片払出エラーの監視を行う賞球片払出しエ
ラーの監視処理を、M11では、未払い貸し球個数が残
っているのに払出が行われない貸し球払出未検出エラー
を監視する処理を実行する。
【0106】続いて、M12では、エラー解除スイッチ
94の監視処理を、M13では、賞球用モータの減速開
始及び停止開始を監視する賞球払出モータ動作チェック
処理を、M14では、貸し球用モータの減速開始及び停
止開始を監視する貸し球払出モータ動作チェック処理を
行う。更に続いて、M15では、球払出制御部800で
用いられる各種タイマの値を1加算する更新処理を、M
16では、エラー表示選択処理で選択されたエラー記号
をエラー表示器に表示させる処理を行って、終了する。
【0107】図22は、M09に示した賞球片払出エラ
ー監視処理のサブルーチンプログラムを示すフローチャ
ートである。先ず、N01では、1個払出フラグがセッ
トされているか否かを判定し、セットされている場合に
はそのまま終了して、セットされていない場合にはN0
2へ進む。N02では、賞球の払出しがあったか否かを
判定して、賞球の払出しがなかったときには終了して、
賞球の払出しがあった時には、N03では後述するCH
1割込み処理のR11でセットされる賞球払出監視用カ
ウンタ値を1減算して、N04へ進む。
【0108】そして、N04にて、払出を検出した賞球
センサが賞球センサ138aであるか否かを判定し、賞
球センサ138aであるときには、N05により第1の
賞球払出カウンタに1加算し、賞球センサ138aでは
ないときには、N06により第2の賞球払出カウンタに
1加算する。そして、N07では、払出監視用カウンタ
の値が0であるか否か、即ち、賞球払出の1区切り(2
個〜15個の払出)が終了したか否かを判定し、賞球払
出の1区切りが終了していない場合には、そのまま終了
し、賞球払出の1区切りが終了している場合にはN08
へ進む。
【0109】N08では、第1の賞球払出カウンタの値
が0であるか否か判定し、0である場合には、N10に
より賞球片払出エラーフラグをセットし、0でない場合
には、N09へ進む。N09では、第2のカウンタの値
が0であるか否かを判定し、0である場合には、N10
により賞球片払出エラーフラグをセットし、0でない場
合には、終了する。従って、このサブルーチンプログラ
ムによれば、1区切りの賞球の払出において、全ての球
の払出の検出が賞球センサ138a又は138bのどち
らか一方で行われた場合に、賞球片払出エラーが発生し
たものと判断し、賞球片払出エラーフラグをセットす
る。
【0110】図23は、M12に示したエラー解除スイ
ッチ監視処理のサブルーチンプログラムを示すフローチ
ャートである。先ず、P01で、バックアップフラグが
セットされているか否かを判定し、セットされている場
合にはそのまま終了する。セットされていないときに
は、P02へ進み、エラー解除スイッチが押下されてい
るか否かを判定し、押下されているときには、P03に
て賞球払出未検出エラーフラグ及び貸し球払出未検出フ
ラグをクリアして終了する。
【0111】従って、バックアップフラグがセットされ
ている電源遮断後の電源投入からバックアップによる払
出しが終了するまでの間にエラーになった場合、エラー
解除スイッチを受け付けないように制御する。何故な
ら、バックアップによる払出し中にエラーが発生すると
払出が停止されて、主制御部900はバックアップによ
る払出が終了したと判断し、賞球払出過剰エラーの監視
を開始するが、そこでエラー解除により払出を再開する
と、実際にはバックアップによる払出が終了していない
ので賞球基板の賞球残数と主基板の賞球残数が矛盾し
て、すぐに賞球払出過剰エラーを検出することになるか
らである。
【0112】図24は、球払出制御部が実行するNMI
割込み処理プログラムのフローチャートを示す。球払出
制御部800へ供給される外部電源電圧が低下したとき
には、その低下を検出して電圧低下検出回路801から
電圧低下信号が球払出制御部800のCPU804の外
部NMI信号端子へ入力され、また、主制御部900か
らエラーコマンド又は払出コマンドが送信されたときに
は、該CPU804の外部NMI信号端子へストローブ
信号(STB信号)が入力される。そして、外部NMI
信号端子へこれらの信号が入力されたときに、このNM
I割込み処理が起動される。尚、賞球基板より主基板の
方が先に電源がオフするため、コマンドデータの受信処
理と電源遮断時の処理は同時に発生しない。同様に、電
源遮断時の処理が発生した後にコマンドデータの受信処
理は発生しない。
【0113】先ず、Q01では球払出制御部のコマンド
入力ポートに主制御部からコマンド入力が有ったか否か
を判定し、コマンド入力がない場合には外部NMI信号
端子への入力は電源低下信号であると判断して、Q07
によりバックアップフラグをセットし、Q08によりR
AM803を書き込み禁止にして、Q09によりCPU
804はHALT命令を読み込んで停止状態になる。こ
のQ07乃至Q09に示す処理が電源遮断時のバックア
ップ処理である。
【0114】一方、Q01においてコマンド入力があっ
た場合には、Q02により、入力されたコマンドが払出
コマンドであるか否かを判定し、払出コマンドであると
きには、Q03により未払い賞球個数にその払出コマン
ドに対応する個数を加算して終了する。このQ02の払
出コマンド受信に基づく加算処理と前記M03の払出検
出に基づく減算処理とによって、未払い賞球個数は算出
され、所定の個数(例えば、2バイトの領域で管理でき
る65535個)まで記憶管理される。
【0115】払出コマンドではないときには、Q04に
て入力されたコマンドがエラーコマンドであるか否かを
判定し、エラーコマンドである場合には、Q05では、
エラーコマンドに対応して賞球払出過剰エラーフラグ、
賞球払出未検出エラーフラグ、空切り防止スイッチエラ
ーフラグ又は満タンエラーフラグをセット又はクリアす
る。また、エラーコマンドではない場合には、予定され
ていないコマンドが入力されたので、Q06により通信
エラーフラグをセットして終了する。
【0116】このように、この割込み処理では、CPU
804のNMI端子に入力があったときに入力ポートへ
の入力信号がある場合には、その入力データが払出コマ
ンド又はエラーコマンドであるときには、そのコマンド
に予め対応づけられた処理を行い、入力ポートへの入力
データが予定しないコマンドであるときには、通信エラ
ーフラグをセットし、入力ポートへの入力信号がない場
合には、その時のRAM803の記憶値を保持する電源
遮断時のバックアップ処理を行う。
【0117】図25は、2.5ms乃至10msの間隔
で発生するCH1割込みにより球払出制御部が実行する
処理プログラムのフローチャートを示す。R01では、
1回の払出個数が1個に設定されていることを示す1個
払出フラグがセットされているか否かを判定し、セット
されている場合には、R02に進み、セットされていな
い場合にはR05へ進む。R02では、1個払出制御を
実行して、R03では、1個払出しが完了したか否かを
を判定し、完了していないときには、そのまま終了し、
完了しているときにはR04により1個払出フラグをク
リアして終了する。この1個払出処理は、賞球払出モー
タ136aを中速まで加速させてから減速させて、賞球
払出監視用カウンタの値が0になると停止させる。
【0118】R05では、賞球払出監視用カウンタ値が
0であるか否かを判定し、0であるときには、R07へ
進み、0ではないときには、R06にて複数個払出制御
を実行して、終了する。この複数個払出処理は、賞球払
出モータ136aを加速させてから高速で定速回転さ
せ、賞球払出監視用カウンタの値が1になると減速させ
て、該カウント値が0になると停止させ、該モータ13
6aの回転を100ms休止させる処理である。このよ
うに払出モータ136aを制御して、連続する球の払出
間隔が前記休止時間(100ms)を含めて0.2s以
下になるようにする。
【0119】R07では、払出モータが回転中であるか
否かを判定し、回転中であればモータが次の段階に移行
する準備ができていないと判断して終了する。一方、回
転中ではないときには、R08にて未払い賞球個数が0
よりも大きいか否かを判定し、0よりも大きければR0
9へ進み、0であるときには払い出すべき賞球がないの
で終了する。
【0120】R09では、未払い賞球個数が15以上で
あるか否かを判定し、15以上である場合には、R10
で賞球払出監視用カウンタに15を設定して終了する。
15未満である場合、R11にて、賞球払出監視用カウ
ンタに未払い賞球個数の値を設定し、R12へ進む。そ
して、R12では、賞球払出監視用カウンタの値が1で
あるか否かを判定し、1である場合には、R13にて、
1個払出しフラグをセットして終了し、1ではない場合
には終了する。従って、この割込み処理により、未払い
賞球個数が15個以上である場合は、1回に払い出す賞
球個数を15個に設定して、未払い賞球個数が15個未
満の時には1回に払い出す賞球個数をその時の未払い賞
球個数に設定する。
【0121】また、図示はしないが、2.5ms乃至1
0msの間隔で発生するCH2割込みにより、球払出制
御部は、CH1割込み処理と同様の処理を貸し球につい
て実行する。但し、貸し球払出監視用カウンタに設定さ
れる最大値は、CH1割込み処理においては15であっ
たのに対し、CH2割込み処理では25とする。従っ
て、CH2割込み処理により、未払い貸し球個数が25
個以上である場合は、1回に払い出す貸し球個数を25
個にして、未払い貸し球個数が25個未満の時には1回
に払い出す貸し球個数をその時の未払い貸し球個数にす
る。
【0122】本パチンコ遊技機の全体的な動作を説明す
る。主制御部900は、各入賞口用センサ110乃至1
12、119からの信号と賞球センサA138a及び賞
球センサB138bからの信号に基づき、賞球の払出過
剰エラーを賞球払出過剰エラー監視処理B05により監
視し、賞球の未検出エラーを前記賞球払出未検出エラー
監視処理B06により監視し、各エラーが発生すると対
応するエラー発生コマンドを球払出制御部800へ送信
して、各エラーが解除すると対応するエラー解除コマン
ドを球払出制御部900へ送信する。
【0123】球払出制御部800は、NMI割込み処理
におけるステップQ05により主制御部900から受信
するエラー発生コマンド又はエラー解除コマンドに応じ
て賞球払出過剰エラーフラグ又は賞球未検出エラーフラ
グをセット又はクリアし、主制御部900から受信する
賞球コマンドと賞球センサA138a及び賞球センサB
138bからの信号に基づき、賞球の片払出エラーを賞
球片払出エラー監視処理M09により監視する。球払出
制御部800は、更に、球貸しボタン32からの信号と
貸し球センサA138c及び貸し球センサB138bか
らの信号に基づき、貸し球の片払出エラーを貸し球片払
出エラー監視処理M10により監視し、貸し球の未検出
エラーを球払出制御処理M11により監視し、主制御部
からの賞球コマンド及びエラーコマンド通信線における
コマンド信号に基づき、通信エラーをNMI割込み処理
のステップQ02、Q04及びQ06により監視する。
球払出制御部800は、各エラーが発生すると対応する
エラーフラグをセットする。球払出制御部800は、賞
球払出過剰エラー、賞球片払出エラー、貸し球片払出エ
ラー又は通信エラーの何れかのエラーフラグがセットさ
れている場合には、球払出制御部800の発射モータ制
御処理J08により球発射モータ101を停止させるの
で、遊技が中止される。
【0124】以上、本発明の実施の形態について説明し
たが、本発明は上記の実施の形態に限定されるものでは
なく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の改変が可
能である。例えば、前記賞球払出未検出エラー又は前記
貸し球未検出エラーが発生したときにも球発射モータ1
01を停止させるようにしてもよい。また、更に、貸し
球の払出過剰エラーを監視するとともに、貸し球払出過
剰エラーが発生したときに、球発射モータ101を停止
させるようにしてもよい。
【0125】
【発明の効果】本発明の請求項1に記載の発明によれ
ば、球払出異常の発生に該当すると判断したときには、
球払出異常を検出し遊技球の発射を停止して、遊技の続
行を強制的に中止させることができるので、球払出異常
の発生中に遊技を続行して払出要求事象の発生状況と大
きく食い違う個数の遊技球の払出が行われることを阻止
することができ、センサ等の故障や払出球経路における
球詰まりが発生したまま遊技を続行することにより2次
的な障害が発生することを阻止することができる。更
に、遊技者に球払出異常が発生したことを迅速に認識さ
せることができる効果を奏するものである。
【0126】また、請求項2に記載の発明によれば、遊
技球が払い出されているにも関わらず払出検出手段が故
障しているために払出検出信号を出力しない場合や、遊
技球の払出が滞った場合に、遊技球の発射を停止させて
遊技の続行を不可能にすることができる。そして、遊技
を中止させることにより、前者の場合には、過剰な個数
の遊技球を払い出すことを防止することができ、後者の
場合には、遊技球の払出が過少となることを防止するこ
とができる。
【0127】また、請求項3に記載の発明によれば、払
出要求信号の発生状況に対応する払出すべき遊技球数に
比較して払出された遊技球数が過剰である場合に、遊技
球の発射が停止させて遊技の続行を不可能にすることが
でき、遊技者が払出過剰異常に気付きながらも遊技を続
行して、払い出すべき遊技球の個数に対し過剰な個数の
賞品球を故意に獲得することを阻止することができる。
【0128】また、請求項4に記載の発明によれば、請
求項1に記載の発明の効果に加えて、球払出経路の何れ
かに球詰まりが発生したときに、球発射を停止させるこ
とにより、遊技者に異常の発生を迅速に認識させること
ができる。ひいては、遊技者が遊技場の管理者に異常の
復旧を迅速に申し出て、遊技場管理者が対処することに
より、球詰まりに起因する球払出手段の故障が防止され
ることが期待されるものである。
【0129】請求項5に記載の発明によれば、球払出手
段に球払出指令信号として入力された信号が予定しない
信号であった場合に、遊技球の発射を停止させることに
より遊技の続行を強制的に中止させることができ、遊技
者に異常の発生を迅速に認識させることができる。この
ように球払出指令信号として予定しない信号が球払出手
段に入力される場合として、球払出指令信号出力手段が
故障したとき、又は、前記球払出指令信号から球払出手
段への信号経路に断線等の異常が発生したとき、又は、
球払出指令信号出力手段が不正に交換或いは変更された
ときが予想されるが、これらのときに、遊技の続行を中
止させて、払い出される遊技球の個数が払出要求事象の
発生状況に対して過少又は過多となることを防止するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の一例であるパチンコ遊技
機の正面図である。
【図2】図1のパチンコ遊技機の遊技盤面拡大図であ
る。
【図3】図1のパチンコ遊技機の裏面図である。
【図4】図1のパチンコ遊技機の側面図である。
【図5】遊技盤14面の各入賞口やゲートを通過した遊
技球の遊技盤面における流出経路及び各種スイッチ類や
ソレノイド類等の配置状態を示した図である。
【図6】パチンコ遊技機における遊技内容を説明するた
めのフローチャートである。
【図7】賞品球及び貸し球の球払出経路と入賞球(セー
フ球)の球払出経路との位置関係を示す図である。
【図8】賞球用の球払出装置80aの詳細を示した分解
斜視図である。
【図9】本実施の形態のパチンコ遊技機の制御ブロック
図を示す。
【図10】主制御部が実行するメインルーチンを示すフ
ローチャートである。
【図11】A06に示した賞球払出し制御処理のサブル
ーチンプログラムを示すフローチャートである。
【図12】B04に示したバックアップによる払出の監
視処理のサブルーチンプログラムを示すフローチャート
である。
【図13】C05及びC25に示したエラー時のタイマ
中止処理のサブルーチンプログラムを示すフローチャー
トである。
【図14】B05に示した賞球払出過剰エラー監視処理
のサブルーチンプログラムを示すフローチャートであ
る。
【図15】B06に示した賞球払出未検出エラー監視処
理のサブルーチンプログラムを示すフローチャートであ
る。
【図16】B07に示した空切り防止スイッチエラー監
視処理のサブルーチンプログラムを示すフローチャート
である。
【図17】B08に示した満タンエラー監視処理のサブ
ルーチンプログラムを示すフローチャートである。
【図18】球払出制御部のメインプログラムを示すフロ
ーチャートである。
【図19】J07に示した初期動作制御処理のサブルー
チンプログラムを示すフローチャートである。
【図20】J08に示した発射モータ制御処理のサブル
ーチンプログラムを示すフローチャートである。
【図21】CH0割込みにより球払出制御部が実行する
処理プログラムのフローチャートを示す。
【図22】M09に示した賞球片払出エラー監視処理の
サブルーチンプログラムを示すフローチャートである。
【図23】M12に示したエラー解除スイッチ監視処理
のサブルーチンプログラムを示すフローチャートであ
る。
【図24】球払出制御部が実行するNMI割込み処理プ
ログラムのフローチャートを示す。
【図25】CH1割込みにより球払出制御部が実行する
処理プログラムのフローチャートを示す。
【符号の説明】
14 遊技盤 30 プリペード
カードユニット 50 特別図柄表示装置 51a 始動入賞口 51b 可変始
動入賞口 52 大入賞口 54 左落し
入賞口 55 右落し入賞口 56 左袖入
賞口 83 満タンスイッチ 57 右袖入
賞口 82 空切り防止スイッチ 95 電源ス
イッチ 110a 始動入賞口用センサ 110b 可変始
動入賞口用センサ 111 大入賞口用センサ 112 特定領
域用センサ 119a 左袖入賞口用センサ 119b 右袖入
賞口用センサ 119c 左落し入賞口用センサ 119d 右落し
入賞口用センサ 136a 賞球払出モータ 136b 貸し球
払出モータ 138a 賞球センサA 138b 賞球セ
ンサB 138c 貸し球センサA 138d 貸し球
センサB 800 球払出制御部 801 電圧低
下検出回路 802 バックアップ電源 803 RAM 804 CPU 805 ROM 900 主制御部 901 ROM 902 CPU 903 RAM 904 起動遅延回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田中 勝巳 名古屋市中区丸の内2丁目17番3号 丸の 内T.S−1ビル5階 株式会社サンセイ アールアンドディ内 (72)発明者 ▲高▼橋 尚福 名古屋市中区丸の内2丁目17番3号 丸の 内T.S−1ビル5階 株式会社サンセイ アールアンドディ内 Fターム(参考) 2C088 AA34 AA35 AA42 BA13 BA27 BA32 BA43 BC53 CA16 EB12 EB56 EB58

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】遊技球を遊技盤面に向けて発射する球発射
    装置と、パチンコ球の払出が必要となる事象を検出して
    該払出必要事象に対応する払出要求信号を出力する球払
    出要求検出手段と、前記払出要求信号に対応する個数の
    遊技球を払い出す球払出手段と、前記球払出手段によっ
    て払出された遊技球を検出し球払出検出信号を出力する
    球払出検出センサと、逐次入力される前記払出要求信号
    及び前記球払出検出信号に基づき且つ予め定めた判定基
    準に従って球払出しの異常を検出する球払出異常検出部
    と、前記球払出異常検出部が前記球払出異常を検出した
    時には前記球発射装置の遊技球発射を停止する球発射制
    御部とを設けたことを特徴とするパチンコ遊技機。
  2. 【請求項2】前記球払出異常検出部は、前記払出要求信
    号及び前記球払出検出信号に基づいて、払い出すべきで
    あるが払い出されていない遊技球の個数である未払い球
    数を逐次算出する未払い球数算出部と、未払い球数が有
    るのに球払出検出信号が入力されない状態が予め定めた
    時間を超えて継続する球未払い異常を検出する球未払い
    異常検出部とを含み、前記球払出異常には該球未払い異
    常が含まれることを特徴とする請求項1に記載のパチン
    コ遊技機
  3. 【請求項3】前記球払出異常検出部は、前記払出要求信
    号及び前記球払出検出信号に基づいて、払い出すべきで
    あるが払い出されていない遊技球の個数である未払い球
    数を逐次算出する未払い球数算出部と、未払い球数が無
    いのに球払出検出信号が入力される回数が予め定めた値
    を超える球払出過剰異常を検出する球払出過剰異常検出
    部とを含み、前記球払出異常には該球払出過剰異常が含
    まれることを特徴とする請求項1に記載のパチンコ遊技
  4. 【請求項4】前記球払出手段から払い出された遊技球が
    通過する複数条の経路を有し、各条の経路に前記球払出
    検出センサが設けられ、前記球払出異常検出部は、何れ
    かの経路では遊技球が払い出されておらず他の経路では
    払い出されている状態が予め定めた期間を超えて継続す
    る片払出異常を、各球払出検出センサの出力に基づいて
    検出する片払出異常検出部を含み、前記球払出異常には
    該片払出異常が含まれることを特徴とする請求項1に記
    載のパチンコ遊技機
  5. 【請求項5】遊技球を遊技盤面に向けて発射する球発射
    装置と、パチンコ球の払出が必要となる事象を検出する
    と該払出必要事象に対応する個数の球払出指令信号を出
    力する球払出指令信号出力手段と、前記球払出指令信号
    出力手段から入力される前記球払出指令信号に対応する
    個数の遊技球を払い出す球払出手段と、前記球払出手段
    に入力された信号が予め定めた複数の信号態様の何れで
    もない場合に球払出指令信号の通信異常を検出する球払
    出指令信号通信異常検出部と、前記球払出指令信号通信
    異常検出部が球払出指令信号通信異常を検出した時には
    前記球発射装置の遊技球発射を停止する球発射制御部と
    を設けたことを特徴とするパチンコ遊技機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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