JP2002272998A - 遊技機 - Google Patents

遊技機

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JP2002272998A
JP2002272998A JP2001077821A JP2001077821A JP2002272998A JP 2002272998 A JP2002272998 A JP 2002272998A JP 2001077821 A JP2001077821 A JP 2001077821A JP 2001077821 A JP2001077821 A JP 2001077821A JP 2002272998 A JP2002272998 A JP 2002272998A
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payout
power supply
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backup
main
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JP2001077821A
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English (en)
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Kishio Sugijima
紀志男 杉島
Masamichi Horiki
正道 堀木
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Sansei R&D Co Ltd
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Sansei R&D Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電源復帰時に、突然過去の未払い分の遊技媒
体が払い出された時、遊技客や遊技店関係者が故障や異
常状態かと間違えないために、また、払い出されている
遊技媒体のうちどこまでが電源断時迄の払出分(過去分
の未払出分)の払い出しかを把握できるように報知する
こと。 【解決手段】 主電源の供給が復帰した場合、メイン制
御手段34が、電源断によってメイン制御手段の記憶手
段に未払い分となっている払出情報が記憶されている場
合に、払出情報に基いて遊技媒体が払い出される間に、
報知手段にバックアップ分払い出し中であることを報知
させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、遊技媒体を払い出
す払出装置と、払出条件の成立に起因して払い出すべき
払出情報を記憶手段に記憶し、記憶手段に記憶されてい
る払出情報に従って払出装置から遊技媒体を払い出させ
る制御手段と、外部から供給される主電源から所要の電
源を生成して制御手段(前記記憶手段)に供給する電源
手段と、主電源の供給が断たれた場合においても制御手
段の記憶手段にバックアップ用電源を供給するバックア
ップ用電源供給手段とを備え、主電源の供給が断たれた
際には、バックアップ用電源によって制御手段の記憶手
段に記憶されている払出情報を保持し、主電源の供給が
復帰した場合には、払出情報に従って払出制御手段が遊
技媒体の払い出しを再開するように構成された遊技機に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、払出条件の成立に起因して払い出
すべき払出情報を送信するメイン制御手段と、遊技媒体
を払い出す払出装置と、メイン制御手段から送信された
払出情報に従って払出装置から遊技媒体を払い出させる
払出制御手段と、外部から供給される主電源から所要の
電源を生成してメイン制御手段及び払出制御手段に供給
する電源手段と、主電源の供給が断たれた場合において
もメイン制御手段及び払出制御手段の各記憶手段にバッ
クアップ用電源を供給するバックアップ用電源供給手段
とを備え、主電源の供給が断たれた際には、バックアッ
プ用電源によってメイン制御手段及び払出制御手段の各
記憶手段に記憶されている払出情報を保持し、主電源の
供給が復帰した場合には、払出情報に従って払出制御手
段が遊技媒体の払い出しを再開するように構成された遊
技機がある。
【0003】通常、電源断時にバックアップ制御を行っ
ているシステムにおいては、遊技媒体の払出中(賞球払
出中や貸球払出中)に停電や電源SWのオフなど電源断
があると、その状態を記憶手段により記憶し、電源供給
が復帰した時、払い出しが完了していなかった分の遊技
媒体を払い出す。
【0004】しかし、遊技客や遊技店関係者にとって、
電源復帰時或いは電源投入時に何の告知もなく、突然に
過去の未払い分の遊技媒体が払い出されると、故障や異
常状態かと間違われる虞がある。また、電源復帰時に払
い出される遊技媒体のうち、どこまでが電源断時迄の払
出分(過去分の未払出分)でどこからが現在の払出分か
を判別することができなかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、電源
復帰時に、突然過去の未払い分の遊技媒体が払い出され
た時、遊技客や遊技店関係者が故障や異常状態かと間違
えないために、また、払い出されている遊技媒体のうち
どこまでが電源断時迄の払出分(過去分の未払出分)の
払い出しかを把握できるように、バックアップ分の遊技
媒体の払出しをしている間、表示器や音声などで電源断
時迄の未払出分の払出をしていることを報知することが
できる遊技機を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の遊技機
は、遊技媒体を払い出す払出装置と、払出条件の成立に
起因して払い出すべき払出情報を送信するメイン制御手
段と、前記メイン制御手段から送信された払出情報に従
って前記払出装置から遊技媒体を払い出させる払出制御
手段と、外部から供給される主電源から所要の電源を生
成して前記メイン制御手段及び前記払出制御手段に供給
する電源手段と、前記主電源の供給が断たれた場合にお
いても前記メイン制御手段及び前記払出制御手段の各記
憶手段にバックアップ用電源を供給するバックアップ用
電源供給手段とを備え、前記主電源の供給が断たれた際
には、前記バックアップ用電源によって前記メイン制御
手段及び前記払出制御手段の各記憶手段に記憶されてい
る払出情報を保持し、前記主電源の供給が復帰した場合
には、前記払出情報に従って前記払出制御手段が遊技媒
体の払い出しを再開するように構成されたものであっ
て、上記課題を解決するために、バックアップ分払い出
し中であることを報知する報知手段を備え、前記主電源
の供給が復帰した場合、前記メイン制御手段が、電源断
によって前記メイン制御手段の記憶手段に未払い分とな
っている払出情報が記憶されている場合に、前記払出情
報に基いて遊技媒体が払い出される間に、前記報知手段
にバックアップ分払い出し中であることを報知させるこ
とを特徴とする。
【0007】請求項2に記載の遊技機は、請求項1に記
載のものにおいて、前記電源手段が、前記主電源の電圧
が所定電圧に降下したことを検出して電源断信号を出力
する電源断検出手段を備え、前記メイン制御手段及び前
記払出制御手段が、前記電源断信号を受けると自己の記
憶手段に未払い分となっている払出情報を記憶すること
を特徴とするものである。
【0008】請求項3に記載の遊技機は、請求項1又は
2に記載のものにおいて、前記主電源の供給が断たれた
ことに応じてリセット信号を発生させるリセット信号発
生手段を備え、前記メイン制御手段及び前記払出制御手
段が、前記リセット信号に応じてそれぞれ自己の制御状
態を停止させる一方、前記リセット信号の解除に応じて
それぞれ自己の制御状態を復帰させることを特徴とする
ものである。
【0009】請求項4に記載の遊技機は、請求項1乃至
3のうちの何れか1つに記載のものにおいて、前記メイ
ン制御手段及び前記払出制御手段の各記憶手段に記憶さ
れた払出情報を初期状態にする手動操作式の初期化手段
を備えたことを特徴とするものである。
【0010】請求項5に記載の遊技機は、請求項1乃至
4に記載のものにおいて、前記報知手段が、文字表示又
は絵柄表示が可能である表示手段により構成されている
ことを特徴とするものである。
【0011】請求項6に記載の遊技機は、請求項1乃至
5に記載のものにおいて、前記報知手段が装飾発光手段
により構成されていることを特徴とするものである。請
求項7に記載の遊技機は、請求項1乃至6に記載のもの
において、報知手段が音声発生手段により構成されてい
ることを特徴とするものである。
【0012】請求項8に記載の遊技機は、請求項1乃至
7に記載のものにおいて、前記遊技媒体として遊技球を
用いる遊技機であって、前記報知手段がバックアップ分
払い出し中であることを報知している間、打球発射装置
による遊技球の発射を停止する一方、前記報知手段がバ
ックアップ分払い出し中であることの報知を終えると、
打球発射装置による遊技球の発射停止を解除することを
特徴とするものである。
【0013】請求項9に記載の遊技機は、遊技媒体を払
い出す払出装置と、払出条件の成立に起因して払い出す
べき払出情報を記憶手段に記憶すると共に、前記払出情
報に従って前記払出装置により遊技媒体を払い出させる
払出制御手段と、外部から供給される主電源から所要の
電源を生成して前記払出制御手段に供給する電源手段
と、前記主電源の供給が断たれた場合においても前記払
出制御手段の前記記憶手段にバックアップ用電源を供給
するバックアップ用電源供給手段とを備え、前記主電源
の供給が断たれた際には、前記バックアップ用電源によ
って前記払出制御手段の前記記憶手段に記憶されている
払出情報を保持し、前記主電源の供給が復帰した場合に
は、前記払出情報に従って前記払出制御手段が遊技媒体
の払い出しを再開するように構成されたものであって、
上記課題を解決するために、バックアップ分払い出し中
であることを報知する報知手段を備え、前記主電源の供
給が復帰した場合、前記払出制御手段が、電源断によっ
て前記記憶手段に未払い分となっている払出情報が記憶
されている場合に、前記払出情報に基いて遊技媒体が払
い出される間に、前記報知手段にバックアップ分払い出
し中であることを報知させることを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。なお、本実施形態では、遊技機の
一態様としてカード式パチンコ遊技機を用いて説明する
が、本発明はカード式パチンコ遊技機に限らず、遊技媒
体を払い出す払出装置と、払出条件の成立に起因して払
い出すべき払出情報を記憶手段に記憶すると共に、払出
情報に従って払出装置により遊技媒体を払い出させる制
御手段と、外部から供給される主電源から所要の電源を
生成して制御手段(記憶手段を含む)に供給する電源手
段と、主電源の供給が断たれた場合においても制御手段
の記憶手段にバックアップ用電源を供給するバックアッ
プ用電源供給手段とを備え、主電源の供給が断たれた際
には、バックアップ用電源によって制御手段の記憶手段
に記憶されている払出情報を保持し、主電源の供給が復
帰した場合には、前記払出情報に従って払出制御手段が
遊技媒体の払い出しを再開するように構成された遊技機
であれば、すべて対象となる。
【0015】以下、請求項1乃至請求項8に記載の遊技
機に係る第1実施形態の遊技機について説明する。図1
は、第1実施形態のカード式パチンコ遊技機の正面図で
ある。図1に示すように、カード式パチンコ遊技機1
は、パチンコ遊技機2とパチンコ遊技機の正面左方に隣
接して配置されるカードユニット3により構成されてい
る。カードユニット3の中央には、金銭と同様の有価価
値を有するプリペイドカードが縦方向に挿入されるカー
ド挿入口4が配備されている。
【0016】パチンコ遊技機2の前面枠5には金枠6が
設けられ、金枠6にはガラス扉7が開閉自在に設けら
れ、ガラス扉7を通して視認される遊技盤8が前面枠5
の上部に装着されている。金枠6の前面下部には打球発
射装置(後述)に供給する遊技球(パチンコ球)を貯留
する上球受皿9が設けられ、前面枠5の下部には、上球
受皿9の下方に該上球受皿9から溢れたパチンコ球を貯
留する下球受皿10が設けられ、下球受皿10の右側部
には打球発射装置の打球ハンドル11が設けられてい
る。上球受皿9の前面中央には球貸操作部12が設けら
れ、球貸操作部12には球貸し時に操作する貸球スイッ
チ13、カードの残高を表示するカード残高表示器14
及びカードの返却時に操作するカード返却スイッチ15
が設けられている。
【0017】遊技盤8面には、略中央に図柄表示ユニッ
ト16が配備され、図柄表示ユニット16の左方と右方
とにそれぞれ左右ゲート17,18が設けられ、図柄表
示ユニット16の下方にはチャッカにより構成された特
別図柄に関する始動入賞口19が設けられ、該始動入賞
口19の直下には普通電動役物20が設けられ、遊技盤
面の下部には役物ユニット21が配設されている。
【0018】図柄表示ユニット16は、中央にカラー液
晶表示装置により構成された特別図柄表示装置22が組
み付けられ、図柄表示ユニット16の上部にはセグメン
ト形式の表示器からなる普通図柄表示装置23が配設さ
れている。なお、始動入賞口19及び普通電動役物20
の可変入賞口20aが特別図柄表示装置22における特
別図柄の図柄変動の開始に関わる始動入賞口に設定され
ている。また、左右ゲート17,18が普通図表示装置
23における普通図柄変動の開始に関わる始動ゲートに
設定されている。
【0019】また、役物ユニット21の中央には、開閉
扉24により開成される大入賞口25が配備されてい
る。大入賞口25の内部の一部には、特別入賞領域であ
る特定領域(図示せず)が設けられ、該特定領域には特
定領域を開閉する特定領域扉(図示せず)が設けられて
いる。前記大入賞口25は、特別図柄表示装置22にお
いて図柄の変動停止が行われた結果が大当りとなった場
合に、特別遊技状態(大当り遊技状態)となり、所定時
間にわたって開放される。但し、大入賞口25は開放中
に所定個数(例えば、10個)の入賞があった場合、又
は、所定時間経過した時点で閉鎖される。
【0020】また、大入賞口25の開放中に前記特定領
域を遊技球が通過した場合には継続条件が成立し、この
回に開成されている大入賞口が閉鎖された後、新たに大
入賞口が開放される。特定領域を遊技球が通過したこと
に基く大入賞口の連続開放動作は、上限回数が設けられ
ており、例えば、最初の開放を含めて最高16回までと
なっている。また、大当り遊技状態は、大入賞口の開放
中に特定領域への遊技球の通過がなかった場合には、こ
の回の大入賞口が閉鎖した時点で大当り遊技状態の終了
となる。また、大入賞口の連続開放動作が16回目まで
続いた場合には、16回目の大入賞口が閉鎖した時点で
大当り遊技状態の終了となる。
【0021】なお、始動入賞口19及び普通電動役物2
0の可変入賞口20aへの遊技球の入賞に対する払出し
数は、例えば、7個に設定されている。また、大入賞口
25への遊技球の入賞に対する払出し数は、例えば、1
5個に設定されている。
【0022】図2は、図1のカード式パチンコ遊技機2
の裏面図である。パチンコ遊技機2の基枠44の裏面上
部には球タンク27が取付けられ、該球タンク27内に
は賞品球あるいは貸球として排出するためのパチンコ球
が貯留されている。球タンク27の下部から基枠44の
右側に向けて傾斜が掛けられて前後方向に3条の球誘導
樋(図示せず)を有するタンクレール28が設けられ、
球タンク27内のパチンコ球がタンクレール28内に設
けられた3条の球誘導樋のそれぞれに導かれる。
【0023】前記3条の球誘導樋は、基枠44の右側に
至って後、左側下方に向けて斜めに屈曲され、図示して
いないが前後に2条の球誘導樋と1条の球誘導樋との2
つに分岐する。なお、前記各2条の球誘導樋内には、こ
れらの球誘導樋内のパチンコ球を検出する空切り防止ス
イッチ29(29a〜29c)が配設されている。な
お、空切り防止スイッチ29a〜29cは、パチンコ球
がない場合にオフとなる。
【0024】また、基枠44の裏面の右方寄りには、本
実施形態において請求項1に記載の払出装置を構成して
いる賞球払出装置30が配設され、該賞球払出装置30
の下方に貸球払出装置31が配設されており、前後に2
条の球誘導樋の一方の終端が賞球払出装置30に連結さ
れ、1条の球誘導樋の他方の終端が貸球払出装置31に
連結されている。
【0025】また、パチンコ遊技機2の裏面中央には、
ランプ制御基板(ランプ制御装置)32、音声制御基板
(音声制御装置)33が配設され、ランプ制御基板32
の下方にはメイン制御基板(メイン制御装置)34を収
納した主制御基板収納ボックス35が設けられ、主制御
基板収納ボックス35の裏側(遊技機前面側)に発射装
置制御基板36が配設され、主制御基板収納ボックスの
右方上部には電源装置37が配設され、該電源装置37
の下方に賞球払出制御基板(払出制御装置)38が配設
されている。前記電源装置37には、RAMクリアスイ
ッチ39が設けられている。パチンコ遊技機2の裏面上
部の右寄りには、枠用外部出力端子基板40が設けら
れ、枠用外部出力端子基板40の右方にはAC24V用
の受電基板41が配設されている。さらに、賞球払出装
置30の上方には盤面用外部出力端子基板42が設けら
れ、貸球払出装置31の側方にはフォト分配基板43が
配設されている。
【0026】図3は、第1実施形態のカード式パチンコ
遊技機に配備された制御系統の要部ブロック図である。
メイン制御装置34は、ワンチップマイクロコンピュー
タ45と、入出力回路46及び入出力回路47等により
構成されている。ワンチップマイクロコンピュータ45
は、その内部にCPU48,RAM49,ROM50を
備えている。ワンチップマイクロコンピュータ45は、
入出力回路45を介して各種制御回路、各種駆動装置及
び各種スイッチ等に結ばれている。
【0027】すなわち、入出力回路46には、前述の始
動入賞口及び普通電動役物の入賞口に対して設けられた
始動口センサ51、その他入賞センサ類(例えば、左右
ゲート17,18への遊技球の通過を検出する普通図柄
始動スイッチ)が接続されている。
【0028】また、入出力回路46には中継回路52が
接続され、中継回路52には各ソレノイド(大入賞口2
5を開放動作するためのソレノイド及び特定領域に対し
て設けられた扉を開閉するためのソレノイド)53、大
入賞口25へ入賞した遊技球を検出するカウントセンサ
54、大入賞口25内に設けられた特定領域への遊技球
の通過を検出する特定領域センサ55が接続されてい
る。さらに、入出力回路46には、枠飾りランプ26
(図1参照)、左サイドランプ、右サイドランプ、遊技
機に配備されている各種表示ランプやLED等を点灯制
御するランプ制御装置32、スピーカより各種の効果音
を拡声させるための音声制御を行う音声制御装置33及
びその他ソレノイド類(例えば、普通電動役物を拡開動
作させるソレノイド)が接続されている。
【0029】また、入出力回路47には払出制御装置3
8及び表示制御装置56が接続されている。表示制御装
置56は、メイン制御装置34からの表示制御用コマン
ドに応じて特別図柄表示装置22及び普通図柄表示装置
23を各々表示制御するもので、入出力回路47を介し
てメイン制御装置34と接続された入力回路57、液表
示制御用CPUと、画像データ及び前記CPUによる作
業領域等を備えたRAMと、各コマンドに対応した表示
制御データ及びキャラクタや図柄が記憶されたROMな
どを備えた制御回路58及び出力回路59を備えてい
る。表示制御装置56は、メイン制御装置34からスト
ローブ信号が入力されると、前記表示制御用CPUは前
記信号により表示制御用コマンドを認識する。なお、前
記表示制御用コマンドは、特別図柄用のものと普通図柄
用のものとがある。特別図柄用の表示制御用コマンドの
場合、前記表示制御用CPUは該表示制御用コマンドに
対応するデータエリアから表示制御データ及びキャラク
タや図柄が前記ROMから読み出され、前記画像データ
を記憶するRAMに格納される。前記格納された画像デ
ータは表示順がくるとRAMから画像データが読み出さ
れ、液晶表示画面に表示される。
【0030】払出制御装置38は、賞球払出制御、球貸
操作に応じた貸球払出制御、打球発射装置の動作停止/
動作停止解除の制御を行うもので、内部に制御用CPU
(図示せず)、前記CPUによる作業領域や各賞球コマ
ンドに対応した賞品球数等を保持記憶するための記憶エ
リアを備えたRAM及び制御データ及び賞球払出しや貸
球払出しのための制御プログラム等が記憶されたROM
などを備えている。払出制御装置38は、メイン制御装
置34から指令される賞球コマンドに従って賞球払出装
置30を駆動制御し、賞品球の払出制御を行う。また、
払出制御装置38には球貸し操作に応じて貸球要求信号
を払出制御装置38に送るカードユニット3が接続され
ている。払出制御装置38は、カードユニット3からの
貸球要求信号に応じて貸球ソレノイドを駆動制御し、貸
球の払出制御を行う。さらに、払出制御装置38には、
発射制御回路60を介して遊技盤面に向けてパチンコ球
を弾発するための打球発射装置61が接続されており、
打球発射装置61の動作停止/動作停止解除を制御す
る。
【0031】賞球払出装置30は、例えば、賞球モータ
M1を回転駆動することにより、回転球受体(例えば、
スクリュー形式のもの)を回転し、回転球受体の球受部
に受け入れたパチンコ球を回転球受体の回転により球送
りして1球ずつ排出する公知ものである。また、賞球払
出装置30は、排出する賞球を実際に検出するために、
当該賞球払出装置30に設けられた前後2条の賞球用排
出路にそれぞれ臨ませて配置した賞球センサ62a,6
2b(図示せず、例えば、フォトセンサにより構成)を
有している。該賞球センサ62a,62bの検出信号
は、フォト分配回路63によって2つに分配され、払出
制御装置38及びメイン制御装置34の両方に入力され
る。
【0032】貸玉払出装置31は、例えば、貸玉ソレノ
イド64を励磁駆動することにより、装置ケースに設け
られた球通路の途中を回動可能な貸球ストッパ(図示せ
ず)で開閉して球を排出すると共に、払出遊技球の数を
貸球センサ65で検出する公知のものである。
【0033】なお、図3において示されている電源装置
37については、図4及び図5を参照して説明する。図
4は、電源装置37を含む電源供給系統のブロック図で
あり、図5は、電源装置37と、メイン制御装置34、
払出制御装置38、ランプ制御装置32、音声制御装置
33及び表示制御装置56との電源供給並びに制御信号
の関係を示すブロック図である。
【0034】図4に示すように、電源装置37は、電源
回路66、バックアップ用電源回路67及び電源監視回
路68を備える他、RAMクリアスイッチ信号発生回路
69を備えている。電源回路66は、受電回路(図2の
受電基板に配備される)40を経由して供給される主電
源AC24Vを基にして、各制御対象や駆動要素の作動
電源(例えば、DC34V,全波24V,DC12V,
DC5V)を生成して供給する。なお、受電回路40に
は、当該受電回路40から電源回路66への主電源AC
24Vの供給を導通/非導通にオンオフさせる手動操作
式の電源スイッチ70が接続されている。
【0035】バックアップ用電源回路67は、電源回路
66で生成されたDC5Vを充電し、バックアップ対象
にバックアップ用電源(DC5V)として供給するもの
である。電源監視回路68は、図5に示すように、主電
源の電圧(AC24V)が所定電圧(例えば、AC12
V)に降下したことを検出して電源断信号を出力する電
源断検出手段71及び主電源の供給が断たれたことに応
じてリセット信号を発生させるリセット信号発生手段7
2を備える。なお、本実施形態では、電源断信号はロー
レベルでアクティブであり、リセット信号はローレベル
でアクティブである。
【0036】RAMクリアスイッチ信号発生回路69
は、手動操作式のRAMクリアスイッチ39の操作に応
じてRAMクリアスイッチ信号を出力する。なお、RA
Mクリアスイッチ信号発生回路69は、必ずしも電源装
置37に設けていなくともよい。
【0037】図5に示すように、電源装置37は、メイ
ン制御装置34及び払出制御装置38に対して作動電源
(DC5V)及びバックアップ用電源(DC5V)を供
給する。また、電源装置37は、ランプ制御装置32、
音声制御装置33および特別図柄表示装置22及び普通
図柄表示装置23を表示制御する表示制御装置56に対
して作動電源(DC5V)を供給する。電源装置37の
電源断検出手段71は、メイン制御装置34及び払出制
御装置38に接続されており、電源断検出手段71の電
源断信号がメイン制御装置34及び払出制御装置38に
入力されるように構成されている。また、電源装置37
のリセット信号発生手段72は、メイン制御装置34、
払出制御装置38、ランプ制御装置32、音声制御装置
33および表示制御装置56の各々に接続されており、
リセット信号発生手段72から出力されたリセット信号
が、メイン制御装置34、払出制御装置38、ランプ制
御装置32、音声制御装置33および表示制御装置56
に入力されるように構成されている。
【0038】以上のように構成された第1実施形態のパ
チンコ遊技機における入賞態様の成立に基く遊技球の払
出動作を説明する。即ち、メイン制御装置34による払
出情報の記憶処理、メイン制御装置34から払出制御装
置38への賞球コマンド(払出数の指令)の送信処理、
払出制御装置38による賞球コマンドの受信処理、払出
制御装置38による賞球払出し処理、メイン制御装置3
4による賞球払出数の監視処理について説明する。
【0039】なお、第1実施形態においては賞球の払い
出しを行わせる入賞口は、15個払出口と7個払出口の
2種類のみであるとして説明する。まず、メイン制御装
置34による払出情報の記憶処理について説明する。メ
イン制御装置34のCPU48(以下、メインCPUと
いう)は、15個払出口への入賞を検出する毎に(入賞
検出スイッチによる)、15個払出しに対応する賞球コ
マンド(払出数15を指令するコマンド)をRAM49
の使用領域に設定された賞球コマンド記憶エリアに記憶
する。また、メインCPUは、7個払出口への入賞を検
出する毎に(入賞検出スイッチによる)、7個払出しに
対応する賞球コマンド(払出数7を指令するコマンド)
を前記賞球コマンド記憶エリアに記憶する。
【0040】図6は、RAM49の使用領域に設定され
た賞球コマンド記憶エリアにおける賞球コマンドの記憶
状態の一態様を示す図である。図6においては、第1番
目の記憶領域から順に、15個払出コマンド、7個払出
コマンド、15個払出コマンドの3個の賞球コマンドが
記憶されており、新たに、15個払出口入賞検出に応じ
て15個払出コマンドが第4番目の記憶領域に記憶され
る例を示している。また、RAM49には、賞球コマン
ド記憶エリアにおける賞球コマンドの記憶数についての
管理情報としての賞球コマンド数カウンタiが設けられ
ている。上記の例の場合、賞球コマンド数カウンタiの
現在値は「3」である。そして、賞球コマンド記憶エリ
アに賞球コマンドを記憶する毎に、賞球コマンド数カウ
ンタiの値を1つアップする。換言すれば、新たに記憶
される賞球コマンドは、賞球コマンド記憶エリアにおけ
る(i+1)番目の記憶領域に記憶されることになる。
【0041】次に、メイン制御装置34から払出制御装
置38への賞球コマンドの送信処理について説明する。
なお、RAM49には、払出制御装置38に指令(送
信)した賞球の払出数を管理するための払出予定数カウ
ンタC1が設けられている。なお、払出予定数カウンタ
C1の電源投入直後の初期値は「0」である。メインC
PUは、賞球コマンド数カウンタiの値が0(賞球コマ
ンドの記憶なし)でなけば、賞球コマンド記憶エリアの
第1番目の記憶領域に記憶されている賞球コマンドを読
み出し、該賞球コマンドを払出制御装置38へ送信す
る。また、メインCPUは、読み出した賞球コマンドが
15個払出コマンドであれば、払出予定数カウンタC1
の値に払出数15を加算する一方、読み出した賞球コマ
ンドが7個払出コマンドであれば、払出予定数カウンタ
C1の値に払出数7を加算する。
【0042】次いで、メインCPUは、賞球コマンドの
送信毎に、賞球コマンド記憶エリアに記憶されている第
2番目の記憶領域以降の各賞球コマンドを、第1番目の
記憶領域以降に順次シフトし、賞球コマンド数カウンタ
iの値を1つ減じる。図7は、賞球コマンド記憶エリア
に記憶されている賞球コマンドが送信される一態様を示
す図である。図7においては、賞球コマンド記憶エリア
に4個の賞球コマンドが記憶されており、第1番目の記
憶領域に記憶されている15個払出コマンドが払出制御
装置38に送信され、第2番目の記憶領域以降の7個払
出コマンド、15個払出コマンド、15個払出コマンド
の3個の賞球コマンドが順次第1記憶領域以降にシフト
される例を示している。
【0043】次に、払出制御装置38による賞球コマン
ドの受信処理について説明する。払出制御装置38のC
PU(以下、払出CPUという)は、メイン制御装置3
4から送られる賞球コマンドを受信する毎に、受信した
賞球コマンドをRAMの使用領域に設定された賞球コマ
ンド記憶エリアに記憶する。
【0044】図8は、払出制御装置38のRAMに設定
された賞球コマンド記憶エリアにおける賞球コマンドの
記憶状態の一態様を示す図である。図8においては、第
1番目の記憶領域から順に、7個払出コマンド、7個払
出コマンド、15個払出コマンドの3個の賞球コマンド
が記憶されており、新たに、受信した15個払出コマン
ドが記憶される例を示している。また、前記RAMに
は、賞球コマンド記憶エリアにおける賞球コマンドの記
憶数についての管理情報としての賞球コマンド数カウン
タjが設けられている。上記の例の場合、賞球コマンド
数カウンタjの現在値は「3」である。そして、賞球コ
マンド記憶エリアに賞球コマンドを記憶する毎に、賞球
コマンド数カウンタjの値を1つアップする。換言すれ
ば、新たに記憶される賞球コマンドは、賞球コマンド記
憶エリアにおける(j+1)番目の記憶領域に記憶され
ることになる。
【0045】次に、払出制御装置38による賞球払出し
処理について説明する。なお、RAMには、受信した賞
球コマンドに対応した賞球払出数を設定記憶するための
払出数減算カウンタC2が設けられている。なお、払出
数減算カウンタC2の電源投入直後の初期値は「0」で
ある。払出CPUは、賞球コマンド数カウンタjの値が
0(賞球コマンドの記憶なし)でなけば、賞球コマンド
記憶エリアの第1番目の記憶領域に記憶されている賞球
コマンドを読み出し、読み出した賞球コマンドが15個
払出コマンドであれば、払出数減算カウンタC2の値に
払出数15をセットする一方、読み出した賞球コマンド
が7個払出コマンドであれば、払出数減算カウンタC2
の値に払出数7をセットする。
【0046】次いで、払出CPUは、賞球モータM1を
1ステップ分駆動し、賞球の払い出しを開始する。そし
て、払出CPUは、賞球センサ62a,62bの検出信
号を監視し、賞球センサ62a,62bの検出信号が入
力される毎に払出数減算カウンタC2の値を1つ減じ
る。払出CPUは、払出数減算カウンタC2の値が0と
なるまで、賞球モータM1の1ステップ分駆動と、賞球
センサ62a,62bの検出信号の監視とを繰り返し行
い、払出数減算カウンタC2の値が0となると賞球モー
タM1を駆動停止する。また、払出CPUは、賞球コマ
ンド記憶エリアから賞球コマンドを読み出して払出数減
算カウンタC2に払出数をセットする毎に、賞球コマン
ド記憶エリアに記憶されている第2番目の記憶領域以降
の各賞球コマンドを、第1番目の記憶領域以降に順次シ
フトし、賞球コマンド数カウンタjの値を1つ減じる
(図9参照)。
【0047】次に、メイン制御装置34による賞球払出
数の監視処理について説明する。前述のように、賞球セ
ンサ62a,62bによる払い出された賞球の検出信号
は、フォト分配回路63を経由してメイン制御装置34
にも入力される。メインCPUは、賞球センサ62a,
62bの検出信号を監視し、賞球センサ62a,62b
の検出信号が入力される毎に払出予定数カウンタC1の
値を1つ減じる。なお、払出予定数カウンタC1の値が
0となると、払出制御装置38に指令した払出数の賞球
が実際に払い出されたこととなる。
【0048】以上に述べた入賞態様の成立に基く遊技球
の払出動作を、メイン制御装置34及び払出制御装置3
8が、通常時、遊技制御処理として行う。
【0049】次に、主電源(AC24V)の供給が断た
れた場合(電源断となった場合)のメイン制御装置34
及び払出制御装置38が行う処理について説明する。図
10は、電源断発生時の電源装置37及びメイン制御装
置34が応答する報知コマンドを示すタイムチャートで
ある。電源断となる場合、主電源の電圧降下が発生し、
これに応じて電源断検出手段71が電源断信号を出力す
る。この電源断信号は、メイン制御装置34及び払出制
御装置38に入力され、メイン制御装置34及び払出制
御装置38においてNMI割込みによる電源断処理が行
われる。
【0050】また、完全に電源断となると、リセット信
号発生手段72がリセット信号を出力する。該リセット
信号は、メイン制御装置34、払出制御装置38、ラン
プ制御装置32、音声制御装置33および表示制御装置
56に入力される。
【0051】図11は、メインCPUが実行する電源断
処理のフローチャートである。メインCPUは、まず、
各レジスタ及びスタックポインタを保存し(ステップS
01)、RAM49の使用領域の払出情報(賞球コマン
ド記憶エリア、賞球コマンド数カウンタi及び払出予定
数カウンタC1により構成されている)を、同じくRA
M49の使用領域に設定されているバックアップ分記憶
エリアに移動する(ステップS02)。そして、メイン
CPUは、RAM49の使用領域を全て加算した結果の
1バイト値を全ビット反転してバックアップ検証値を算
出し(ステップS03)、算出したバックアップ検証値
をRAM49に設定されたバックアップ検証値記憶エリ
アに記憶し(ステップS04)、同じくRAM49に設
定された電源断処理フラグをセットして電源断処理が行
われたことを記憶し(ステップS05)、RAM49を
アクセス禁止にし(ステップS06)、無限ループとな
る。そして、前述のリセット信号が入力されると、メイ
ンCPUは完全に動作停止となる。
【0052】図12は、払出CPUが実行する電源断処
理のフローチャートである。払出CPUは、まず、各レ
ジスタ及びスタックポインタを保存する(ステップA0
1)。なお、RAMの使用領域の払出情報(賞球コマン
ド記憶エリア、賞球コマンド数カウンタj及び払出数減
算カウンタC2により構成されている)は、バックアッ
プ用電源によって保持される。そして、払出CPUは、
RAMの使用領域を全て加算した結果の1バイト値を全
ビット反転してバックアップ検証値を算出し(ステップ
A02)、算出したバックアップ検証値をRAMに設定
されたバックアップ検証値記憶エリアに記憶し(ステッ
プA03)、同じくRAMに設定された電源断処理フラ
グをセットして電源断処理が行われたことを記憶し(ス
テップA04)、RAMをアクセス禁止にし(ステップ
A05)、無限ループとなる。そして、前述のリセット
信号が入力されると、払出CPUは完全に動作停止とな
る。
【0053】図10に示すように、主電源が電源断から
復帰すると、主電源の電圧が上昇し正常電圧に近づく
と、これに応じて電源断信号がハイレベルに復帰し(電
源断信号がオフとなり)、次いでリセット信号がハイレ
ベルに復帰し(リセット信号がオフとなり)、メインC
PUも復帰して動作を開始する。
【0054】次に、主電源が電源断から復帰した場合の
メイン制御装置34が行う処理について説明する。図1
3乃至図14は、メインCPUが実行する電源投入時処
理のフローチャートである。電源投入時、メインCPU
は、まず、RAMクリアスイッチ39がオンであるか否
かを判別する(ステップS10)。なお、RAMクリア
スイッチ39は、開店時に係員等により手動でオン操作
されるもので、RAMクリアスイッチ39がオンである
場合には初回の電源投入時と見做し、ステップS11の
初期化処理(全RAM領域のクリア、作業領域の初期設
定等)を行ってステップS12の遊技制御処理に移行す
る。
【0055】一方、電源断からの復帰時には、RAMク
リアスイッチ39がオンではないので、メインCPU
は、ステップS10を偽と判別し、ステップS13に移
行する。ステップS13に移行したメインCPUは、電
源断処理フラグがオンであるか否かを判別する。電源断
時に行われた電源断処理により電源断処理フラグがオン
である結果、メインCPUは、ステップS13を真と判
別し、ステップS14に移行する。ステップS14にお
いて、メインCPUは、バックアップにより保持されて
いるRAM49の内容が正しいか否かを判別する。すな
わち、メインCPUは、RAM49の使用領域を全て加
算した結果の1バイト値を全ビット反転した結果が、電
源断時に保管したバックアップ検証値と比較して同じ場
合は、バックアップにより保持しているRAMの内容が
正常と判断し、ステップS15に移行する。また、前記
比較結果が異なる場合は、バックアップにより保持して
いるRAMの内容が異常と判断し、初回の電源投入時と
見做してステップS11の初期化処理に移行する。
【0056】バックアップにより保持しているRAMの
内容が正常と判断した場合、メインCPUは、報知コマ
ンド送信フラグHCFに1をセットし(ステップS1
5)、ステップS16以降においてバックアップ分の払
出情報があるか否かを判別することとなる。なお、報知
コマンド送信フラグHCFは、その値が0である場合に
は送信なしであり、1である場合は報知コマンド送信で
あり、2である場合は報知解除コマンド送信である。
【0057】メインCPUは、RAM49のバックアッ
プ分記憶エリアに記憶されているバックアップ分払出予
定数カウンタC1の値が0であるか否かを判別する(ス
テップS16)。メインCPUは、バックアップ分払出
予定数カウンタC1の値が0でなければ、ステップS1
6を偽と判別し、ステップS17の賞球払出し監視処理
を行い、報知コマンド送信フラグHCFの値が1である
か否かを判別し(ステップS18)、初回にステップS
18を実行する場合には、ステップS15にて報知コマ
ンド送信フラグHCFに1がセットされている結果、ス
テップS18を真と判別し、バックアップ分払出し中を
報知させるための報知コマンドを、表示制御装置56、
ランプ制御装置32、音声制御装置33及び払出制御装
置38に送信し(ステップS19)、報知コマンド送信
フラグHCFに2をセットし(ステップS20)、ステ
ップS16に戻る。
【0058】以下、メインCPUは、報知コマンド送信
フラグHCFに2がセットされた結果に基いて、払出予
定数カウンタC1の値が0となるまで、ステップS1
6、ステップS17、ステップS18で形成される処理
ループを繰り返す。
【0059】ここで、主電源が電源断から復帰した場合
の払出制御装置38が行う処理について説明する。図1
5は、払出CPUが実行する電源投入時処理のフローチ
ャートである。電源投入時、払出CPUは、まず、RA
Mクリアスイッチ39がオンであるか否かを判別する
(ステップA10)。なお、RAMクリアスイッチ39
は、開店時に係員等により手動でオン操作されるもの
で、RAMクリアスイッチ39がオンである場合には初
回の電源投入時と見做し、ステップA11の初期化処理
(全RAM領域のクリア、作業領域の初期設定等)を行
い、初期化処理を終えるとタイマ割込みを待つ。
【0060】そして、タイマ割込みが発生すると、ステ
ップA12の通常の制御処理(賞球コマンドの受信処
理、賞球の払出処理、貸球の払出処理等)に移行する。
払出CPUは、ステップA12の通常の制御処理を終え
ると、報知解除コマンドを受信したか否かを判別するが
(ステップA13)、初回の電源投入時には、メイン制
御装置34から報知解除コマンドが送信されてないた
め、ステップA13を偽と判別し、再び、タイマ割込み
を待ちとなる。従って、払出CPUは、タイマ割込みが
発生する毎に、ステップA12の通常の制御処理及びス
テップA13の判別処理を繰り返し実行する。
【0061】一方、電源断からの復帰時には、RAMク
リアスイッチ39がオンではないので、払出CPUは、
ステップA10を偽と判別し、ステップA15に移行す
る。ステップA15に移行した払出CPUは、電源断処
理フラグがオンであるか否かを判別する。電源断時に行
われた電源断処理により電源断処理フラグがオンである
結果、払出CPUは、ステップA15を真と判別し、ス
テップA16に移行する。ステップA16において、払
出CPUは、バックアップにより保持されているRAM
の内容が正しいか否かを判別する。すなわち、払出CP
Uは、RAMの使用領域を全て加算した結果の1バイト
値を全ビット反転した結果が、電源断時に保管したバッ
クアップ検証値と比較して同じ場合は、バックアップに
より保持しているRAMの内容が正常と判断し、ステッ
プA17に移行する。また、前記比較結果が異なる場合
は、バックアップにより保持しているRAMの内容が異
常と判断し、初回の電源投入時と見做してステップA1
1の初期化処理に移行する。
【0062】ステップA16において、バックアップに
より保持しているRAMの内容が正常と判断した場合、
払出CPUは、報知コマンドを受信したか否かを判別す
る(ステップA17)。払出CPUは、報知コマンドを
受信していない場合、所定時間経過したか否かを判別し
(ステップA18)、所定時間経過していなければ、ス
テップA17に戻り、再び、払出CPUは、報知コマン
ドを受信したか否かを判別する。従って、払出CPU
は、電源断からの復帰時は、所定時間の間、報知コマン
ドを受信するか否かを監視する。前述のように、電源断
からの復帰時、メイン制御装置34のRAM49の内容
が正しいと判別され、バックアップ分の払出予定数が0
でなければ、ステップS19によってメイン制御装置3
4から払出制御装置38に対して報知コマンドが送信さ
れる。
【0063】払出CPUは、報知コマンドを受信すると
ステップA17を真と判別し、打球発射装置61の作動
を停止し(ステップA19)、電源断フラグをクリアし
(ステップA20)、各レジスタを電源断となった時点
に戻し(ステップA21)、電源断時の割込み設定状態
に設定し(ステップA22)、電源断となったアドレス
の次のアドレスへ戻って制御処理を再開する。従って、
賞球コマンドの受信処理、賞球の払出処理、貸球の払出
処理等が再開され、バックアップ用電源によって保持さ
れたRAMの使用領域の払出情報の基いて賞球の払出動
作が再開される。
【0064】なお、ステップA17及びステップA18
の各処理において、払出CPUが所定時間の間、報知コ
マンドを受信しない場合は、ステップA18の判別結果
が真となり、この場合には、払出CPUは前述のステッ
プA19乃至ステップA22の各処理を行い、電源断と
なったアドレスの次のアドレスへ戻って制御処理を再開
する。
【0065】図13のフローチャートに戻り、例えば、
電源断となる以前に、15個払い出さなければいけない
ところ、すなわち、払出予定数カウンタC1の値が15
であり、実際に賞球が8個まで払い出された時点で電源
断となった場合には、前述した賞球払出し監視処理によ
り賞球センサ62の検出信号の入力毎に払出予定数カウ
ンタC1の値が1つ減じられることにより、払出予定数
カウンタC1の値が7となっており、電源断処理によ
り、払出予定数カウンタC1の値「7」がバックアップ
分記憶エリアに記憶される。従って、この場合、ステッ
プS16の判別結果が偽となり、ステップS17、ステ
ップS18、ステップS19、ステップS20が行わ
れ、ステップS16に戻り、以下、払出予定数カウンタ
C1の値が0となるまで、ステップS16、ステップS
17、ステップS18で形成される処理ループを繰り返
す。
【0066】賞球払出装置30の作動により、賞球の払
出しが再開されると、ステップS17の賞球払出し監視
処理により、賞球センサ62の検出信号が入力される毎
に払出予定数カウンタC1の値が1つずつ減じられる。
メインCPUは、払出予定数カウンタC1の値が0とな
ると、ステップS16を真と判別してステップS21に
移行する。
【0067】メインCPUは、RAM49のバックアッ
プ分記憶エリアに記憶されているバックアップ分賞球コ
マンド数カウンタiの値が0であるか否かを判別する
(ステップS21)。メインCPUは、バックアップ分
賞球コマンド数カウンタiの値が0でない場合、ステッ
プS21を偽と判別し、ステップS22の賞球コマンド
送信処理を行い、再び、ステップS16に戻る。
【0068】ステップS22の賞球コマンド送信処理が
行われることにより、バックアップ分記憶エリアの賞球
コマンド記憶エリアの第1番目の記憶領域に記憶されて
いる賞球コマンドが読み出され、該賞球コマンドが払出
制御装置38に送信される。また、読み出した賞球コマ
ンドが15個払出コマンドであれば、払出予定数カウン
タC1の値に払出数15が加算される一方、読み出した
賞球コマンドが7個払出コマンドであれば、払出予定数
カウンタC1の値に払出数7が加算される。また、賞球
コマンドの送信毎に、賞球コマンド記憶エリアに記憶さ
れている第2番目の記憶領域以降の各賞球コマンドを、
第1番目の記憶領域以降に順次シフトし、賞球コマンド
数カウンタiの値を1つ減じる。従って、再び、メイン
CPUは、報知コマンド送信フラグHCFに2がセット
された結果に基いて、払出予定数カウンタC1の値が0
となるまで、ステップS16、ステップS17、ステッ
プS18で形成される処理ループを繰り返し、払出予定
数カウンタC1の値が0となると、再びステップS21
の判別処理を行う。
【0069】ステップS19によりバックアップ分払出
し中を報知させるための報知コマンドが表示制御装置5
6に送信されると、表示制御装置56は、報知コマンド
を受信すると共に受信した報知コマンドに応じてバック
アップ分の払出中の報知表示を行う。図16は、特別図
柄表示装置22の液晶表示画面において表示されるバッ
クアップ分の払出中の報知表示の一態様を示す図であ
る。画面にて「バックアップ分遊技球払出中!ちょっと
待ってね!」の内容が文字表示される。
【0070】また、バックアップ分払出し中を報知させ
るための報知コマンドがランプ制御装置32に送信され
ると、ランプ制御装置32は、報知コマンドを受信する
と共に受信した報知コマンドに応じてバックアップ分の
払出中の報知表示として所定のランプの点灯や点滅を行
う。例えば、バックアップ分遊技球払出中、枠飾りラン
プ26等予め定めておいた所定のランプやLEDを点灯
または点滅する。
【0071】バックアップ分払出し中を報知させるため
の報知コマンドが音声制御装置33に送信されると、音
声制御装置33は、報知コマンドを受信すると共に受信
した報知コマンドに応じてバックアップ分の払出中の報
知音声の発音を行う。例えば、パックアップ分遊技球払
出中、「バックアップ分遊技球払出中です。」というセ
リフを発生する。または、「ピー」音などのアラーム音
を発生する。
【0072】メインCPUは、バックアップ分記憶エリ
アの賞球コマンド数カウンタiの値が0となるまで、ス
テップS22の賞球コマンド送信処理を行う。従って、
電源断により払出制御装置38に送信できなかった賞球
コマンドが、電源断からの復帰後に全て送信される。以
上のように、電源断によってメイン制御装置34のRA
M49に未払い分となっている払出情報は、未払出とな
っている払出数及び払出制御装置38に対して未送信の
まま残存している賞球コマンドである。
【0073】メインCPUは、バックアップ分記憶エリ
アの賞球コマンド数カウンタiの値が0となると、ステ
ップS21を真と判別し、報知コマンド送信フラグHC
Fの値が2であるか否かを判別する(ステップS2
3)。この場合、バックアップ分記憶エリアの保持され
ていた払出情報の全てについて払い出しが行われ、バッ
クアップ分の払出しが終了したことになる。
【0074】ステップS19にて報知コマンドを送信し
た場合には、ステップS20の処理によって報知コマン
ド送信フラグHCFに2がセットされる。メインCPU
は、報知コマンド送信フラグHCFの値が2である場合
には、バックアップ分払出し中の報知を終了させるため
の報知解除コマンドを、表示制御装置56、ランプ制御
装置32、音声制御装置33及び払出制御装置38に送
信し(ステップS24)、報知コマンド送信フラグHC
Fを0クリアし(ステップS25)、ステップS26に
移行する。
【0075】なお、ステップS15にて、報知コマンド
送信フラグHCFに1をセットし、続くステップS16
の判別処理で、バックアップ分払出予定数カウンタC1
の値が0であると判別され、続くステップS21の判別
処理で、バックアップ分記憶エリアに記憶されているバ
ックアップ分賞球コマンド数カウンタiの値が0である
と判別された場合は、ステップS23を偽と判別し、報
知コマンド送信フラグHCFを0クリアし(ステップS
25)、ステップS26に移行する。
【0076】メインCPUは、電源断フラグをクリアし
(ステップS26)、各レジスタを電源断となった時点
に戻し(ステップS27)、電源断時の割込み設定状態
に設定し(ステップS28)、電源断となったアドレス
の次のアドレスへ戻って制御処理を再開する。以上の説
明から理解されるように、バックアップ分の払出情報に
基いて、バックアップ分の払出しを行っている間は、バ
ックアップ分の払出中を報知する。また、バックアップ
分の払出しを行っている間は、メインCPUは、通常の
遊技制御処理に復帰しない。このため、バックアップ分
の払出しにより払い出された賞球が遊技盤面に向けて発
射されることがあると、空入賞となったり、始動口に入
っても図柄変動が行われない等、遊技者にとって不利益
な事態となる。これを避けるために、払出制御装置38
の電源投入時処理において、電源断からの復帰時に、ス
テップA19の処理にて打球発射装置61の作動を停止
し、バックアップ分の払出しを行っている間は、遊技球
が発射されないようにしている。
【0077】ステップS24によりバックアップ分払出
し中の報知を終了させるための報知解除コマンドが払出
制御装置38に送信されると、払出制御装置38の払出
CPUは、ステップA13の判別処理を真と判別し、報
知解除コマンドの受信に応じて打球発射装置61の作動
停止を解除する(ステップA14)。従って、バックア
ップ分の払出しの終了に応じて遊技球の発射が可能とな
る。
【0078】ステップS24によりバックアップ分払出
し中の報知を終了させるための報知解除コマンドが表示
制御装置56に送信されると、表示制御装置56は、報
知解除コマンドを受信すると共に受信した報知解除コマ
ンドに応じてバックアップ分の払出中の報知表示を停止
し、電源投入後の表示内容の表示を行う。
【0079】また、ステップS24によりバックアップ
分払出し中の報知を終了させるための報知解除コマンド
がランプ制御装置32に送信されると、ランプ制御装置
32は、報知解除コマンドを受信すると共に受信した報
知解除コマンドに応じてバックアップ分の払出中の報知
を停止を行い、所定のランプの点灯や点滅を停止する。
【0080】また、ステップS24によりバックアップ
分払出し中の報知を終了させるための報知解除コマンド
が音声制御装置33に送信されると、音声制御装置33
は、報知解除コマンドを受信すると共に受信した報知解
除コマンドに応じてバックアップ分の払出中の報知音声
の発音を停止する。
【0081】以上、第1実施形態の遊技機について説明
したが、本発明は、上述した第1実施形態に限定される
ものでなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の
変更が可能である。上記第1実施形態では、メイン制御
装置34が払出条件の成立に起因して払い出すべき払出
情報(賞球コマンド)を送信し、払出制御装置38がメ
イン制御装置34から送信された払出情報に従って賞球
払出装置30から遊技媒体を払い出させる構成としてあ
るが、例えば、これに代えて、メイン制御装置34が払
出制御手段を兼ね、メイン制御装置34が直接に払出情
報に従って賞球払出装置30から遊技媒体を払い出させ
る構成としてもよい。
【0082】図17は、上述のメイン制御装置34が直
接に払出情報に従って賞球払出装置30から遊技媒体を
払い出させる構成とした第2実施形態のパチンコ遊技機
の制御系統の要部ブロック図である。なお、図17に示
す第2実施形態のパチンコ遊技機は、請求項9に記載の
遊技機に係るものである。第2実施形態のパチンコ遊技
機は、メイン制御装置34が直接に払出情報に従って賞
球払出装置30から遊技媒体を払い出させる構成とした
点、及びカード式のパチンコ遊技機でなく、従って、貸
球払出装置31及びカードユニット3を備えていない点
が第1実施形態のパチンコ遊技機と異なるだけであり、
その他の構成要素は同じであるため、符号は第1実施形
態と同じ符号を用いている。尚、カード式パチンコ遊技
機とする場合は、メイン制御装置34(入出力回路4
7)にカードユニット3及び貸球払出装置31を接続
し、カードユニット3からの貸球要求信号に応じて貸球
払出装置31を駆動制御し、貸球を払い出させる構成と
する。
【0083】図17に示すように、賞球払出装置30の
賞球モータM1がメイン制御装置34の入出力回路47
に接続され、メイン制御装置34からの制御出力により
賞球モータM1を回転駆動して賞品球の払出制御を行う
ように構成されている。また、賞球払出装置30に設け
られた賞球センサ62a,62bの各検出信号は、入出
力回路47を通じてメイン制御装置34に入力される。
さらに、発射制御回路60がメイン制御装置34の入出
力回路47に接続され、メイン制御装置34の指令によ
って打球発射装置61の動作停止/動作停止解除を制御
する。なお、図17において示されている電源装置37
の内部構成については、図4に示したとおりであるので
説明しない。また、図18は、第2実施形態のパチンコ
遊技機における電源装置37と、メイン制御装置34、
ランプ制御装置32、音声制御装置33及び表示制御装
置56との電源供給並びに制御信号の関係を示すブロッ
ク図である。図18に示すように、バックアップ用電源
の供給は、メイン制御装置34の記憶手段(RAM4
9)に対してのみの構成でよい。
【0084】また、図19は、第2実施形態のパチンコ
遊技機のRAM49の使用領域における払出情報の記憶
状態を示す図である。メイン制御装置34のCPU48
(以下、メインCPUという)は、15個払出口への入
賞を検出する毎に、15個払出しに対応する払出数15
をRAM49の使用領域に設定された払出数記憶エリア
に記憶する。また、メインCPUは、7個払出口への入
賞を検出する毎に、7個払出しに対応する払出数7を前
記払出数記憶エリアに記憶する。
【0085】また、RAM49には、払出数記憶エリア
における払出数の記憶個数についての管理情報としての
払出数記憶数カウンタkが設けられている。そして、払
出数記憶エリアに払出数を記憶する毎に、払出数記憶数
カウンタkの値を1つアップする。さらに、RAM49
には、今回払出しを行う賞球の払出数を管理するための
払出予定数カウンタC1が設けられている。メインCP
Uは、払出数記憶数カウンタkの値が0(払出数の記憶
なし)でなけば、払出数記憶エリアの第1番目の記憶領
域に記憶されている払出数を読み出し、読み出した払出
数を払出予定数カウンタC1の値に加算する。次いで、
メインCPUは、払出数記憶エリアに記憶されている第
2番目の記憶領域以降の各払出数を、第1番目の記憶領
域以降に順次シフトし、払出数記憶数カウンタkの値を
1つ減じる。
【0086】次いで、メインCPUは、賞球モータM1
を1ステップ分駆動し、賞球の払い出しを開始する。そ
して、メインCPUは、賞球センサ62a,62bの検
出信号を監視し、賞球センサ62a,62bの検出信号
が入力される毎に払出予定数カウンタC1の値を1つ減
じる。メインCPUは、払出予定数カウンタC1の値が
0となるまで、賞球モータM1の1ステップ分駆動と、
賞球センサ62a,62bの検出信号の監視とを繰り返
し行い、払出予定数カウンタC1の値が0となると賞球
モータM1を駆動停止する。
【0087】主電源(AC24V)の供給が断たれた場
合のメイン制御装置34の処理は、基本的には第1実施
形態と同様である。なお、RAM49の使用領域の払出
情報(払出数記憶エリア、払出数記憶数カウンタk及び
払出予定数カウンタC1により構成されている)を、同
じくRAM49の使用領域に設定されているバックアッ
プ分記憶エリアに移動する。そして、主電源が電源断か
ら復帰した場合、バックアップ分記憶エリアに記憶され
ている払出情報がある場合、払出情報の基いて賞球の払
出動作を再開し、バックアップ分の払出中の報知表示を
行う。
【0088】上記第1及び第2実施形態では、報知手段
として文字表示又は絵柄表示が可能である表示手段を用
いる形態として液晶表示装置を採用しているが、液晶表
示装置に限らず、例えば、CRT表示装置、プラズマデ
ィスプレイ、EL(エレクトロ ルミネッセンス)、7
セグメント式のLED表示器、ドットマトリクス式等の
LED表示装置等による表示手段を用いることができ
る。また、上記第1及び第2実施形態では、報知内容を
文字表示で行っているが、文字表示に限らず、図柄、色
等によって報知する構成とすることができる。
【0089】上記第1及び第2実施形態では、報知手段
として装飾発光手段を用いる形態として枠飾りランプ2
6を採用しているが、これに限らず、例えば、大当りラ
ンプ、サイドランプ、ランプ風車、入賞口用ランプ等の
ランプ類やLEDを用いて報知する構成としてもよい。
また、報知手段をパチンコ遊技機に既存の遊技目的のた
めに配備されている図柄表示装置や装飾発光手段や音声
表示のためのスピーカで兼ねた構成としているが、これ
らに関係なく、バックアップ分の払出し中を報知する専
用の報知手段として設けてもよい。
【0090】
【発明の効果】請求項1に記載の構成によれば、メイン
制御手段が、電源断によってメイン制御手段の記憶手段
に未払い分となっている払出情報が記憶されている場合
に、払出情報に基いて遊技媒体が払い出される間に、報
知手段にバックアップ分払い出し中であることを報知さ
せるので、電源復帰時に、過去の未払い分の遊技媒体が
払い出された時、遊技客や遊技店関係者はバックアップ
分払い出し中であることを認識することができ、故障や
異常状態かと間違えることがない。また、電源復帰時に
払い出される遊技媒体が、電源断時迄の未払出分である
ことを容易に把握することができる。
【0091】請求項2に記載の構成によれば、メイン制
御手段及び払出制御手段は、電源断信号を受けると自己
の記憶手段に未払い分となっている払出情報を記憶する
ので、未払い分となっている払出情報を確実に区別する
ことができる。
【0092】請求項3に記載の構成によれば、メイン制
御手段及び払出制御手段は、リセット信号に応じてそれ
ぞれ自己の制御状態を停止させる一方、リセット信号の
解除に応じてそれぞれ自己の制御状態を復帰させるの
で、メイン制御手段及び払出制御手段が電源断を確実に
検知できる。
【0093】請求項4に記載の構成によれば、メイン制
御手段及び払出制御手段の各記憶手段に記憶された払出
情報を初期状態にする手動操作式の初期化手段を備えて
いるので、手動操作により遊技状態を確実に初期化する
ことができる。
【0094】請求項5に記載の構成によれば、報知手段
が文字表示又は絵柄表示が可能である表示手段により構
成されているので、遊技客や遊技店関係者はバックアッ
プ分払い出し中であることを視覚的に分かりやすく、容
易に把握することができる。
【0095】請求項6に記載の構成によれば、報知手段
は装飾発光手段により構成されているので、装飾発光手
段を点灯または点滅させることにより、遊技客や遊技店
関係者に対して、バックアップ分払い出し中であること
を視覚的、かつ装飾的に把握させることができる。
【0096】請求項7に記載の構成によれば、報知手段
は音声発生手段により構成されているので、遊技客や遊
技店関係者はバックアップ分払い出し中であることを聴
覚的に分かりやすく、容易に把握することができる。
【0097】請求項8に記載の構成によれば、遊技媒体
として遊技球を用いる遊技装置であって、報知手段がバ
ックアップ分払い出し中であることを報知している間、
打球発射装置による遊技球の発射を停止する一方、報知
手段がバックアップ分払い出し中であることの報知を終
えると、打球発射装置による遊技球の発射停止を解除す
るので、バックアップ分払い出し中に打球が発射され、
新たに入賞が発生することを防止でき、バックアップ分
払い出しが終了した時点で打球発射装置による遊技球の
発射停止を解除されるので、払出しに関わる不要なトラ
ブル発生を回避することができる。
【0098】請求項9に記載の構成によれば、払出制御
手段が、電源断によって払出制御手段の記憶手段に未払
い分となっている払出情報が記憶されている場合に、払
出情報に基いて遊技媒体が払い出される間に、報知手段
にバックアップ分払い出し中であることを報知させるの
で、電源復帰時に、過去の未払い分の遊技媒体が払い出
された時、遊技客や遊技店関係者はバックアップ分払い
出し中であることを認識することができ、故障や異常状
態かと間違えることがない。また、電源復帰時に払い出
される遊技媒体が、電源断時迄の未払出分であることを
容易に把握することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係るカード式パチンコ
遊技機の正面図
【図2】図1のカード式パチンコ遊技機2の裏面図
【図3】第1実施形態のカード式パチンコ遊技機に配備
された制御系統の要部ブロック図
【図4】電源装置を含む電源供給系統のブロック図
【図5】同実施形態における電源装置と、メイン制御装
置、払出制御装置、ランプ制御装置、音声制御装置及び
表示制御装置との電源供給並びに制御信号の関係を示す
ブロック図
【図6】メイン制御装置のRAMの使用領域に設定され
た賞球コマンド記憶エリアにおける賞球コマンドの記憶
状態の一態様を示す図
【図7】メイン制御装置のRAMの賞球コマンド記憶エ
リアに記憶されている賞球コマンドが送信される一態様
を示す図
【図8】払出制御装置のRAMに設定された賞球コマン
ド記憶エリアにおける賞球コマンドの記憶状態の一態様
を示す図
【図9】払出制御装置のRAMの賞球コマンド記憶エリ
アに記憶されている賞球コマンドについて払い出しを行
う一態様を示す図
【図10】電源断発生時の電源装置及びメイン制御装置
が応答する報知コマンドを示すタイムチャート
【図11】メインCPUが実行する電源断処理のフロー
チャート
【図12】払出CPUが実行する電源断処理のフローチ
ャート
【図13】メインCPUが実行する電源投入時処理の一
部を示すフローチャート
【図14】図13のフローチャートのつづき
【図15】払出CPUが実行する電源投入時処理のフロ
ーチャート
【図16】特別図柄表示装置の液晶表示画面において表
示されるバックアップ分の払出中の報知表示の一態様を
示す図
【図17】メイン制御装置が直接に払出情報に従って賞
球払出装置から遊技媒体を払い出させる構成とした第2
実施形態のパチンコ遊技機の制御系統の要部ブロック図
【図18】第2実施形態のパチンコ遊技機における電源
装置と、メイン制御装置、ランプ制御装置、音声制御装
置及び表示制御装置との電源供給並びに制御信号の関係
を示すブロック図
【図19】第2実施形態のパチンコ遊技機のRAMの使
用領域における払出情報の記憶状態を示す図
【符号の説明】
1 カード式パチンコ機 2 パチンコ遊技機 3 カードユニット 4 カード挿入口 5 前面枠 6 金枠 7 ガラス扉 8 遊技盤 9 上球受皿 10 下球受皿 11 打球ハンドル 12 球貸操作部 13 貸球スイッチ 14 カード残高表示器 15 カード返却スイッチ 16 図柄表示ユニット 17 左ゲート 18 右ゲート 19 始動入賞口 20 普通電動役物 20a 可変入賞口 21 役物ユニット 22 特別図柄表示装置 23 普通図柄表示装置 24 開閉扉 25 大入賞口 26 枠飾りランプ 27 球タンク 28 タンクレール 29 空切り防止スイッチ 30 賞球払出装置 31 貸球払出装置 32 ランプ制御基板(ランプ制御装置) 33 音声制御基板(音声制御装置) 34 メイン制御基板(メイン制御装置) 35 主制御基板収納ボックス 36 発射装置制御基板 37 電源装置 38 払出制御装置 39 RAMクリアスイッチ 40 枠用外部出力端子基板 41 受電基板 42 盤面用外部出力端子基板 43 フォト分配基板 44 基枠 45 ワンチップマイクロコンピュータ 46 入出力回路 47 入出力回路 48 CPU 49 RAM 50 ROM 51 始動口センサ 52 中継回路 53 ソレノイド 54 カウントセンサ 55 特定領域センサ 56 表示制御装置 57 入力回路 58 制御回路 59 出力回路 60 発射制御回路 61 打球発射装置 62 賞球センサ 63 フォト分配回路 64 貸玉ソレノイド 65 貸玉センサ 66 電源回路 67 バックアップ用電源回路 68 電源監視回路 69 RAMクリアスイッチ信号発生回路

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遊技媒体を払い出す払出装置と、払出条
    件の成立に起因して払い出すべき払出情報を送信するメ
    イン制御手段と、前記メイン制御手段から送信された払
    出情報に従って前記払出装置から遊技媒体を払い出させ
    る払出制御手段と、外部から供給される主電源から所要
    の電源を生成して前記メイン制御手段及び前記払出制御
    手段に供給する電源手段と、前記主電源の供給が断たれ
    た場合においても前記メイン制御手段及び前記払出制御
    手段の各記憶手段にバックアップ用電源を供給するバッ
    クアップ用電源供給手段とを備え、前記主電源の供給が
    断たれた際には、前記バックアップ用電源によって前記
    メイン制御手段及び前記払出制御手段の各記憶手段に記
    憶されている払出情報を保持し、前記主電源の供給が復
    帰した場合には、前記払出情報に従って前記払出制御手
    段が遊技媒体の払い出しを再開するように構成された遊
    技機において、バックアップ分払い出し中であることを
    報知する報知手段を備え、前記主電源の供給が復帰した
    場合、前記メイン制御手段が、電源断によって前記メイ
    ン制御手段の記憶手段に未払い分となっている払出情報
    が記憶されている場合に、前記払出情報に基いて遊技媒
    体が払い出される間に、前記報知手段にバックアップ分
    払い出し中であることを報知させることを特徴とする遊
    技機。
  2. 【請求項2】 前記電源手段が、前記主電源の電圧が所
    定電圧に降下したことを検出して電源断信号を出力する
    電源断検出手段を備え、前記メイン制御手段及び前記払
    出制御手段は、前記電源断信号を受けると自己の記憶手
    段に未払い分となっている払出情報を記憶することを特
    徴とする請求項1に記載の遊技機。
  3. 【請求項3】 前記主電源の供給が断たれたことに応じ
    てリセット信号を発生させるリセット信号発生手段を備
    え、前記メイン制御手段及び前記払出制御手段は、前記
    リセット信号に応じてそれぞれ自己の制御状態を停止さ
    せる一方、前記リセット信号の解除に応じてそれぞれ自
    己の制御状態を復帰させることを特徴とする請求項1又
    は2に記載の遊技機。
  4. 【請求項4】 前記メイン制御手段及び前記払出制御手
    段の各記憶手段に記憶された払出情報を初期状態にする
    手動操作式の初期化手段を備えたことを特徴とする請求
    項1乃至3のうちのいずれか1つに記載の遊技機。
  5. 【請求項5】 前記報知手段は、文字表示又は絵柄表示
    が可能である表示手段により構成されていることを特徴
    とする請求項1乃至4のうちのいずれか1つに記載の遊
    技機。
  6. 【請求項6】 前記報知手段は装飾発光手段により構成
    されていることを特徴とする請求項1乃至5のうちのい
    ずれか1つに記載の遊技機。
  7. 【請求項7】 前記報知手段は音声発生手段により構成
    されていることを特徴とする請求項1乃至6のうちのい
    ずれか1つに記載の遊技機。
  8. 【請求項8】 前記遊技媒体として遊技球を用いる遊技
    機であって、前記報知手段がバックアップ分払い出し中
    であることを報知している間、打球発射装置による遊技
    球の発射を停止する一方、前記報知手段がバックアップ
    分払い出し中であることの報知を終えると、打球発射装
    置による遊技球の発射停止を解除することを特徴とする
    請求項1乃至7のうちのいずれか1つに記載の遊技機。
  9. 【請求項9】 遊技媒体を払い出す払出装置と、払出条
    件の成立に起因して払い出すべき払出情報を記憶手段に
    記憶すると共に、前記払出情報に従って前記払出装置に
    より遊技媒体を払い出させる払出制御手段と、外部から
    供給される主電源から所要の電源を生成して前記払出制
    御手段に供給する電源手段と、前記主電源の供給が断た
    れた場合においても前記払出制御手段の前記記憶手段に
    バックアップ用電源を供給するバックアップ用電源供給
    手段とを備え、前記主電源の供給が断たれた際には、前
    記バックアップ用電源によって前記払出制御手段の前記
    記憶手段に記憶されている払出情報を保持し、前記主電
    源の供給が復帰した場合には、前記払出情報に従って前
    記払出制御手段が遊技媒体の払い出しを再開するように
    構成された遊技機において、バックアップ分払い出し中
    であることを報知する報知手段を備え、前記主電源の供
    給が復帰した場合、前記払出制御手段が、電源断によっ
    て前記記憶手段に未払い分となっている払出情報が記憶
    されている場合に、前記払出情報に基いて遊技媒体が払
    い出される間に、前記報知手段にバックアップ分払い出
    し中であることを報知させることを特徴とする遊技機。
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