JP2001231023A - 双方向catvシステム - Google Patents
双方向catvシステムInfo
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- JP2001231023A JP2001231023A JP2000371535A JP2000371535A JP2001231023A JP 2001231023 A JP2001231023 A JP 2001231023A JP 2000371535 A JP2000371535 A JP 2000371535A JP 2000371535 A JP2000371535 A JP 2000371535A JP 2001231023 A JP2001231023 A JP 2001231023A
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Abstract
り、端末装置からの上り信号を、下り信号よりも周波数
が高い信号に周波数変換して伝送し得る双方向CATV
システムを、既存のシステムを用いて容易に実現できる
ようにする。 【解決手段】 端末側のアップコンバータ30では、ケ
ーブルモデム32からの上り信号を、テレビ放送帯域と
重複する650MHz〜770MHz内の周波数帯の棟
内上り信号に変換し、外部システムに接続される接続点
では、ダウンコンバータ40にて、棟内上り信号を元の
上り信号に周波数変換する。そして、アップコンバータ
30は、棟内上り信号が放送局から実際に送信されてき
たテレビ放送信号の周波数と重なることのないよう、そ
の伝送周波数を上記範囲内で任意に設定できるように構
成し、ダウンコンバータ40も、棟内上り信号の周波数
に対応して、周波数変換用高周波信号の周波数を任意に
設定できるように構成する。
Description
からなる下り信号を伝送線を介して端末側に伝送すると
共に、加入者側端末装置が出力した上り信号を下り信号
と同じ伝送線を介してセンタ装置側に伝送する双方向C
ATVシステムに関する。
合住宅用のCATVシステムとして、建造物内に配線さ
れた伝送線と、外部の双方向CATVシステムの伝送線
とを、引込線や保安器等を介して接続し、建造物内の伝
送線を使って、建造物内の加入者側受信装置に対して外
部の双方向CATVシステムからの放送信号を配信した
り、加入者側通信装置と外部の双方向CATVシステム
のセンタ装置との間でデータ通信を行えるようにした棟
内CATVシステムが知られている。
は、建造物内の各部で発生した雑音が加入者側の端末端
子等を介して伝送線に侵入し、この雑音の内、上り信号
と同じ周波数成分のものが、流合雑音として、上り信号
と一緒に外部の双方向CATVシステムに出力されてし
まうことがあった。
減するために、加入者側端末装置の一つであるケーブル
モデム等の通信装置にて生成された上り信号(周波数は
通常10MHz〜55MHzである)を、アップコンバ
ータを用いて、元の周波数よりも高く、しかも、テレビ
放送チャンネルを含む下り信号(例えば70〜770M
Hz)と重複することのない所定周波数帯(例えば80
0MHz帯)の上り信号に周波数変換して、引込線まで
伝送し、棟内の伝送線から引込線へ上り信号を出力する
直前で、ダウンコンバータを用いて、上り信号を元の周
波数(換言すれば、外部の双方向CATVシステムのセ
ンタ装置側の通信装置が受信可能な周波数)に変換する
ことが考えられている。
アップコンバータ及びダウンコンバータを用いて、上り
信号を、端末装置が出力した上り信号よりも高周波で伝
送するに当たって、その伝送周波数帯を800MHz帯
に設定していたことから、既存のシステムでは、伝送線
(一般に同軸ケーブル)での伝送損失が大きくなり、シ
ステムを新たに設計・施工しなければならないという問
題があった。
下りの各信号を伝送するには、各信号を双方向に増幅す
る双方向増幅器が必要になるが、この双方向増幅器に
て、800MHz帯の上り信号を増幅するには、伝送損
失を考慮して、上り信号の増幅率を、下り信号の増幅率
よりも高くする必要があり、増幅器のコストアップを招
くといった問題もある。
ンバータを用いて流合雑音を低減する技術は、上述した
棟内CATVシステムに限らず、一般的な双方向CAT
Vシステムにおいても利用できるが、双方向CATVシ
ステムでは、その規模が大きくなるほど、伝送線が長く
なり、また、伝送線である幹線や分岐線に設置される双
方向増幅器の数が多くなるので、既存のシステムに上記
技術を適用するのは極めて困難になる。
プコンバータによる周波数変換後の上り信号の周波数
を、既存のCATVシステムにおいて伝送可能なテレビ
放送用のUHF帯(770MHz以下)まで落とすとよ
いが、上り信号の伝送周波数を単に770MHz以下に
したのでは、上り信号の伝送周波数が、放送局から実際
に送信されてくるUHF帯のテレビ放送電波の周波数と
重なることがある。そして、この場合には、上り信号が
テレビ放送電波の影響を受けて劣化し、ケーブルモデム
等の端末装置とセンタ装置側の通信装置との間で、良好
なデータ通信ができなくなるといった問題が発生する。
のであり、アップコンバータとダウンコンバータとを用
いて、端末装置から出力された上り信号を、下り信号よ
りも周波数が高く流合雑音が発生し難い周波数に変換し
て伝送し得る双方向CATVシステムを、既存の双方向
CATVシステムを用いて、容易に実現できるようにす
ることを目的とする。
的を達成するためになされた請求項1に記載の双方向C
ATVシステムにおいては、伝送線を介してセンタ装置
側から複数の加入者側端末装置まで伝送する下り信号の
伝送周波数が、UHF帯のテレビ放送用に割り当てられ
た上位複数チャンネル分のテレビ放送周波数よりも低く
設定されている。
ら出力された第1上り信号を、下り信号よりも周波数が
高く、しかも、UHF帯の上位複数チャンネル分のテレ
ビ放送周波数と重なる周波数帯の第2上り信号に周波数
変換して、センタ装置側伝送線上に送出する複数のアッ
プコンバータが備えられ、各アップコンバータからセン
タ装置に至る伝送線上には、アップコンバータから伝送
されてきた第2上り信号を、アップコンバータが周波数
変換する前の第1上り信号に周波数変換するダウンコン
バータが備えられている。
によれば、アップコンバータとダウンコンバータとの間
の伝送線では、端末装置から出力された第1上り信号
を、既存のシステムで伝送可能なテレビ放送のUHF帯
の第2上り信号に周波数変換して伝送できるようにな
り、前述した従来の棟内CATVシステムのように、既
存のシステムに適用するに当たって、伝送線を信号損失
の少ないものに変更したり、伝送線での信号損失を補う
ために用いる双方向増幅器を、800MHz帯の上り信
号を増幅可能な高価なものに変更する必要はなく、既存
の双方向CATVシステムに容易に適用できることにな
る。
り周波数変換される第2上り信号の周波数を、テレビ放
送用のUHF帯(770MHz以下)に設定した場合、
第2上り信号の伝送周波数が、放送局から実際に送信さ
れてくるUHF帯のテレビ放送電波の周波数と重なり、
第2上り信号がテレビ放送電波の影響を受けて劣化する
ことが考えられるが、本発明では、このようなことがな
いように、アップコンバータが第1上り信号を第2上り
信号に周波数変換するのに用いる高周波信号の周波数を
外部から設定でき、しかも、これに対応して、ダウンコ
ンバータが第2上り信号を第1上り信号に周波数変換す
るのに用いる高周波信号の周波数を外部から設定できる
ようにされている。
によれば、アップコンバータとダウンコンバータとの間
の伝送線を流れる第2上り信号が、放送局から送信され
てきたUHF帯のテレビ放送電波の影響を受けて劣化す
るのを防止することができ、端末装置から出力された上
り信号をセンタ装置側の通信装置まで良好に伝送できる
ことになる。
タとダウンコンバータとを用いて上り信号を周波数変換
する場合、各コンバータが、夫々、専用の発振回路から
の出力を用いて周波数変換を行うように構成すると、各
コンバータで周波数変換に用いられる高周波信号の周波
数にずれが生じ、ダウンコンバータにおいて、第2上り
信号から元の第1上り信号を正確に復元できなくなる虞
がある。
ンバータに共通の基準信号(高周波信号)を供給し、各
コンバータ側では、この基準信号を分周或いは逓倍する
ことにより周波数変換用の高周波信号を生成するように
すればよい。そして、このための基準信号としては、C
ATVシステムにおいて下り信号の一つとして伝送され
るパイロット信号を用いることができる。尚、パイロッ
ト信号は、CATVシステムでの下り信号の伝送状態を
監視したり、その信号レベルに基づき伝送線上に設けら
れた増幅器の利得等を調整するのに使用される周知のも
のである。
バータが、パイロット信号を基準信号として周波数変換
用の高周波信号を生成するようにすれば、各コンバータ
での周波数変換特性を対応させ、ダウンコンバータ側
で、端末装置が出力した元の上り信号を正確に復元でき
るようになる。
使用しないシステムがあり、こうしたシステムでは、上
記対策を施すことができない。そこで、アップコンバー
タとダウンコンバータとの周波数変換特性を対応させ
て、ダウンコンバータ側で、端末装置が出力した元の上
り信号を正確に復元できるようにするには、請求項2に
記載のように、基準信号発生手段から、伝送線を上・下
方向に流れる伝送信号の伝送周波数とは異なる周波数
で、且つ、一定周波数の基準信号を発生させ、この基準
信号を、基準信号送出手段により、各アップコンバータ
とダウンコンバータとの間の伝送線上に送出するように
するとよい。
に設けられた全てのアップコンバータとダウンコンバー
タとが、基準信号発生手段が発生した共通の基準信号を
用いて周波数変換用の高周波信号を生成できるようにな
り、アップコンバータ及びダウンコンバータの周波数変
換特性を対応させて、ダウンコンバータ側で、端末装置
が出力した元の上り信号を正確に復元できるようにな
る。
号発生手段が発生する基準信号の周波数を、当該システ
ムの伝送線を双方向に流れる各種伝送信号の伝送周波数
とは異なる周波数帯に設定していることから、当該シス
テムで双方向に伝送される伝送信号の特性が基準信号の
影響を受けて劣化するようなことはなく、上り・下りの
各信号の伝送品質を確保することができる。
ータにて、周波数変換のために基準信号を取り出す際に
は、基準信号の周波数に対応したバンドパスフィルタを
用いて、基準信号を簡単且つ正確に取り出すことがで
き、ダウンコンバータやアップコンバータに、基準信号
抽出のための複雑な回路を設ける必要がないため、基準
信号として下り信号に含まれるパイロット信号を使用す
るようにした場合に比べて、ダウンコンバータやアップ
コンバータがコストアップになるといったことはない。
準信号の周波数は、当該システムの伝送線を双方向に流
れる各種伝送信号の伝送周波数とは異なる周波数帯であ
ればよく、例えば、下り信号と棟内上り信号との間の周
波数帯内、或いは、棟内上り信号よりも更に高い周波数
帯内の一周波数に設定してもよい。
の周波数を設定すると、伝送線上での基準信号の伝送損
失が大きくなり、ダウンコンバータや各端末側に設けら
れた多数のアップコンバータに対して基準信号を良好に
伝送できなくなる虞がある。このため、基準信号の周波
数としては、請求項3に記載のように、伝送線を上り方
向及び下り方向に流れる各種伝送信号の伝送周波数帯よ
りも低い周波数に設定することが望ましい。つまり、こ
のようにすれば、基準信号の伝送線上での伝送損失を少
なくして、ダウンコンバータや各端末側に設けられた多
数のアップコンバータに対して基準信号を良好に伝送で
きるようになる。
段は、必ずしもダウンコンバータと各アップコンバータ
との間の伝送線上に設ける必要はなく、請求項4に記載
のように、基準信号発生手段及び基準信号送出手段をダ
ウンコンバータ内に組み込み、基準信号送出手段が、ダ
ウンコンバータから伝送線上に基準信号を送出するよう
に構成してもよい。
に説明する。図1は、実施例の双方向CATVシステム
全体の構成図である。この双方向CATVシステムに
は、テレビ放送やFMラジオ放送等の各種放送電波を受
信し、例えば、チャンネル62(UHF)のテレビ放送
信号をチャンネル13(UHF)のテレビ放送信号に周
波数変換するというように、必要に応じて受信信号を周
波数変換することにより、受信した各チャンネルの放送
信号を、予め設定された下り信号の伝送周波数帯(本実
施例では70MHz〜600MHz)に入れて出力する
ヘッドエンド装置(所謂受信点設備)2と、下り信号の
伝送周波数帯で、しかも、ヘッドエンド装置2から出力
される放送信号とは異なる周波数の自主放送用の放送信
号を出力するセンタ装置4とが備えられている。
置4から出力された各種放送信号は、ミキサ6にて合成
されて、下り信号として端末側に送出される。また、セ
ンタ装置4には、専用線を介してインターネットに接続
された図示しない通信装置(所謂インターネットサー
バ)が設けられており、この通信装置は、端末側のケー
ブルモデムとの間でデータ通信を行うことにより、端末
側のケーブルモデムに接続された端末側通信装置とイン
ターネット上の他の通信装置とを中継する。
り信号は、光送受信機8、光ファイバケーブル、ノード
型光送受信機10を介して、所定地域まで伝送され、ノ
ード型光送受信機10からは、その地域に配線された同
軸ケーブルを介して、更に端末側に伝送される。
に至る同軸ケーブル上には、1又は複数の幹線分岐増幅
器12が設けられ、その最終端には、分岐増幅器14が
設けられている。これら各増幅器12,14は、ヘッド
エンド装置2及びセンタ装置4からの放送信号やデータ
通信用の信号を増幅して端末側に出力するだけでなく、
端末側から伝送されてきたデータ通信用の所定周波数帯
(本実施例では、10MHz〜55MHz)の上り信号
を増幅してセンタ装置4側に出力できるように、双方向
増幅器にて構成されている。
4からの分岐線上には、分岐線(換言すれば外部の双方
向CATVシステムの伝送線)と、加入者側建造物内の
伝送線とを接続するためのタップオフ(所謂分岐器)1
6が設けられており、このタップオフ16と加入者側建
造物(図1では集合住宅20)内の伝送線とは、保安器
18が設けられた引込線17を介して接続される。尚、
分岐線や引込線17は全て同軸ケーブルからなる。
明が適用された棟内CATVシステムが構築されてい
る。そこで、この集合住宅20内の棟内CATVシステ
ムについて図2を用いて説明する。集合住宅20に構築
された棟内CATVシステムは、保安器18,引込線1
7,及びタップオフ16を介して外部の双方向CATV
システムの伝送線に接続され、集合住宅20内に配線さ
れた伝送線(同軸ケーブル)L、及び、この伝送線L上
に設けられた双方向増幅器22、分岐器24、分配器2
6等の各種伝送機器を用いて、双方向CATVシステム
からの下り信号(周波数:70MHz〜600MHz)
を、集合住宅20内の各加入者宅に設置された直列ユニ
ット等からなる複数の端末端子28まで伝送し、且つ、
加入者側の各種端末装置から後述のアップコンバータ3
0を介して端末端子28に入力された棟内上り信号(特
許請求の範囲記載の第2上り信号に相当する)を、引込
線17、延いては外部の双方向CATVシステムの伝送
線へと伝送するためのものである。
加入者側で、外部の双方向CATVシステムのセンタ装
置を介してインターネットを楽しむ場合や、センタ装置
に対して有料番組の視聴予約やテレビショッピング等の
ためのデータを送信する際には、その加入者側の端末端
子28に、アップコンバータ30及びケーブルモデム3
2を介して、データ通信用の情報端末装置(パーソナル
コンピュータ等)34を接続するようになっている。
たデータ通信用の送信データは、ケーブルモデム32に
て、外部の双方向CATVシステムで伝送可能な所定周
波数帯(本実施例では、10MHz〜55MHz)の第
1上り信号としての上り信号に変換され、更に、この上
り信号は、アップコンバータ30にて、下り信号の伝送
周波数よりも周波数が高く、且つ、UHF帯のテレビ放
送電波の周波数と重複する所定周波数帯(本実施例で
は、650MHz〜770MHz)の棟内上り信号(第
2上り信号)に周波数変換されて、端末端子28に入力
される。
Lと、外部の双方向CATVシステムからの引込線17
との接続部分には、各端末端子28から伝送線Lを介し
て伝送されてきた棟内上り信号を、外部の双方向CAT
Vシステムで伝送可能な元の上り信号に周波数変換する
ためのダウンコンバータ40が設けられている。
ンバータ30が接続されない端末端子28(若しくはア
ップコンバータ30に設けられた下り信号の出力端子)
に接続され、伝送線Lを介して伝送されてきた外部の双
方向CATVシステムからの下り信号を受信して、所望
チャンネルのテレビ放送を復調・再生するテレビ受信機
を表す。
おいては、外部の有線放送システムからのケーブルも引
き込まれており、ダウンコンバータ40近傍の伝送線L
上には、このケーブルを介して入力された有線放送信号
(周波数:26MHz〜70MHz)と下り信号とを混
合して端末側に送出するミキサ38が設けられている。
このため、各加入者側の端末端子28には、外部の双方
向CATVシステムからの下り信号だけでなく、有線放
送信号をも伝送され、棟内CATVシステムの加入者の
内、有線放送を楽しみたい加入者は、端末端子28に有
線放送受信機39を接続すればよいことになる。
38との間の伝送線L上には、端末端子28に接続され
る各アップコンバータ30とダウンコンバータ40と
が、共通の基準信号を用いて周波数変換用の高周波信号
を生成できるようにするために、基準信号発生器90か
ら出力される一定周波数(本実施例では、周波数10M
Hz)の基準信号を、伝送線L上に送出する信号挿入器
92が設けられている。
用いられるダウンコンバータ40及びアップコンバータ
30の構成を、図3を用いて説明する。 [ダウンコンバータ]図3(a)に示すように、ダウン
コンバータ40には、外部の双方向CATVシステムか
らの引込線17を接続するための外部接続端子T1と、
建造物(つまり集合住宅20)内の伝送線Lを接続する
ための内部接続端子T2とが備えられている。
り信号は、ハイパスフィルタ(以下、HPFと記載す
る)41を介して、ダウンコンバータ40内に取り込ま
れ、ローパスフィルタ(以下、LPFと記載する)42
及び内部接続端子T2を介して、端末側の伝送線L上に
送出される。
数変換後の上り信号の通過を阻止するためのものであ
り、カットオフ周波数が例えば70MHzに設定されて
いる。また、LPF42は、下り信号を通過させ、伝送
線Lを介して内部接続端子T2に入力された棟内上り信
号の通過を阻止するためのものであり、カットオフ周波
数が例えば600MHzに設定されている。従って、本
実施例のダウンコンバータ40においては、HPF41
と,LPF42とにより、下り信号通過経路が形成され
ることになる。
側からの棟内上り信号は、HPF43及びLPF44を
介して、ダウンコンバータ40内に取り込まれる。HP
F43は、LPF42から出力される下り信号の回り込
みを防止し、棟内上り信号のみを選択的に取り込むため
のものであり、カットオフ周波数が例えば650MHz
に設定されている。また、LPF44は、HPF43を
通過してきた棟内上り信号の高調波成分等を除去するた
めのものであり、カットオフ周波数が例えば770MH
zに設定されている。
る信号経路上には、端末側からの入力信号の一部を分岐
させる分岐回路56が設けられており、この分岐回路5
6にて分岐された入力信号は、信号挿入器92を介して
基準信号発生器90から伝送されてきた基準信号(周波
数:10MHz)のみを選択的に通過させるBPF57
に入力される。
過した棟内上り信号は、信号レベル調整用の減衰器(所
謂アッテネータであり、以下ATTと記載する)45を
介して、周波数変換用のミキサ46に入力される。する
と、ミキサ46は、その入力された棟内上り信号と、P
LL回路47により発振周波数が一定周波数f1に制御
された局部発振回路48からの高周波信号とを混合する
ことにより、棟内上り信号を、827MHz〜872M
Hzの中間周波信号に周波数変換する。
間周波信号は、信号の通過帯域が827MHz〜872
MHzに設定されたバンドパスフィルタ(以下、BPF
と記載する)49を介して、ミキサ50に入力される。
すると、ミキサ50は、その入力された中間周波信号
と、PLL回路51により発振周波数が一定周波数f2
(本実施例では882MHz)に制御された局部発振回
路52からの高周波信号とを混合することにより、ミキ
サ46から出力された中間周波信号を、周波数が10M
Hz〜55MHzの上り信号に周波数変換する。
上り信号は、LPF53を介して増幅回路54に入力さ
れ、増幅回路54にて所定レベルまで増幅された後、L
PF55及び外部接続端子T1を介して、引込線17側
に送出される。尚、LPF53は、ミキサ50から出力
される上り信号の高調波成分を遮断するためのものであ
り、LPF55は、外部接続端子T1に入力された下り
信号の通過を阻止し、周波数変換後の上り信号のみを通
過させるためのものである。そして、これらLPF5
3,55のカットオフ周波数は、共に、例えば55MH
zに設定されている。
発振回路48,52からの出力と、BPF57を通過し
た基準信号とを夫々分周して取り込み、その分周後の各
信号の位相差が零となるように局部発振回路48及び5
2の発振周波数を各々制御することにより、各局部発振
回路48、52の発振周波数を一定周波数f1、f2に
制御するものである。そして、これら各PLL回路4
7、51が上記各信号を取り込む際の信号の分周値は、
CPU58により設定される。
路47、51の内、中間周波信号を上り信号に周波数変
換するための高周波信号を発生する局部発振回路52を
制御するPLL回路51に対しては、局部発振回路52
の発振周波数が予め設定された固定値(本実施例では8
82MHz)となるように分周値を設定し、棟内上り信
号を中間周波信号に周波数変換するための高周波信号を
発生する局部発振回路48を制御するPLL回路47に
対しては、局部発振回路48の発振周波数が、設定スイ
ッチ59の切換状態に対応した一定周波数f1となるよ
うに、分周値を設定する。
すように、外部操作によってオン・オフ状態が切り換え
られる5個のスイッチA〜Eからなる。そして、CPU
58は、これら各スイッチA〜Eのオン・オフ状態に応
じた5ビットのデータを取り込み、図4(b)に例示す
る如き設定スイッチ−周波数変換特性に従い、局部発振
回路48の発振周波数が、スイッチA〜Eのオン・オフ
状態にて決定される「0」〜「13」までのデータ値n
に対応した周波数f1(具体的には、f1=1522+
6n[MHz])となるように、PLL回路47の分周
値を設定する。
は、商用電源から電源供給を受けて、上記各回路を動作
させるための直流定電圧を生成する電源回路60も備え
られている。 [アップコンバータ]アップコンバータ30は、図3
(b)に示すように、同軸ケーブル等を介して端末端子
28に接続するための第1接続端子T3と、上り信号を
出力してくるケーブルモデム32等の通信用端末装置に
接続するための第2接続端子T4とを備える。
3に入力された下り信号は、LPF61を介して、アッ
プコンバータ30内に取り込まれ、分岐回路77、HP
F62及び第2接続端子T4を介して、通信用端末装置
側に送出される。LPF61は、周波数変換後の棟内上
り信号の通過を阻止し、第1接続端子T3に入力された
下り方向の伝送信号(基準信号や有線放送信号を含む下
り信号)を通過させるためのものであり、カットオフ周
波数が例えば600MHzに設定されている。また、H
PF62は、通信用端末装置から第2接続端子T4に入
力された上り信号の通過を阻止し、下り信号のみを通過
させるためのものであり、カットオフ周波数が例えば7
0MHzに設定されている。従って、本実施例のアップ
コンバータ30においては、LPF61とHPF62と
により、下り信号通過経路が形成されることになる。
り信号の通過経路上に設けられた分岐回路77は、この
経路を通過する下り信号の一部を分岐させるためのもの
であり、所謂方向性結合器にて構成されている。そし
て、この分岐回路77で分岐された下り信号は、信号挿
入器92を介して基準信号発生器90から伝送されてき
た基準信号(周波数:10MHz)のみを選択的に通過
させるBPF78に入力される。
用端末装置からの上り信号は、LPF63を介して、ア
ップコンバータ30内に取り込まれる。尚、LPF63
は、HPF62から出力される下り信号の回り込みを防
止し、上り信号のみを選択的に取り込むためのものであ
り、カットオフ周波数が例えば55MHzに設定されて
いる。
ータ30内に取り込まれた上り信号は、信号レベル調整
用のATT64を介して、ミキサ65に入力される。そ
して、ミキサ65は、その入力された上り信号と、PL
L回路66により発振周波数が一定周波数f3(本実施
例では159MHz)に制御された局部発振回路67か
らの高周波信号とを混合することにより、上り信号を、
周波数が104MHz〜149MHzの中間周波信号に
周波数変換する。
間周波信号は、中間周波信号を選択的に通過させるため
に信号通過帯域が中間周波信号の周波数(104MHz
〜149MHz)に設定されたBPF72を介してミキ
サ69に入力される。そして、ミキサ69は、その入力
された中間周波信号と、PLL回路70により発振周波
数が一定周波数f4に制御された局部発振回路71から
の高周波信号とを混合することにより、中間周波信号
を、棟内上り信号の伝送周波数である650MHz〜7
70MHzの帯域内の所定周波数帯に周波数変換し、こ
れを棟内上り信号として出力する。
棟内上り信号は、棟内上り信号を選択的に通過させるた
めに信号通過帯域が650MHz〜770MHzに設定
されたBPF72を介して、棟内上り信号増幅用の増幅
回路73に入力される。そして、棟内上り信号は、この
増幅回路73にて所定レベルまで増幅された後、LPF
74、信号レベル調整用のATT75、HPF76、及
び、第1接続端子T3を介して、端末端子28(延いて
は伝送線L)側に送出される。
された棟内上り信号に重畳された高調波信号成分を除去
するためのものであり、カットオフ周波数は、例えば7
70MHzに設定されている。また、HPF67は、第
1接続端子T3に入力された下り信号の通過を阻止し、
周波数変換後の棟内上り信号のみを通過させるためのも
のであり、カットオフ周波数は、例えば650MHzに
設定されている。
発振回路67,71からの出力と、BPF78を通過し
た基準信号とを夫々分周して取り込み、その分周後の各
信号の位相差が零となるように局部発振回路67及び7
1の発振周波数を各々制御することにより、各局部発振
回路67、77の発振周波数を一定周波数f3、f4に
制御するものである。そして、これら各PLL回路6
6、70が上記各信号を取り込む際の信号の分周値は、
CPU79により設定される。
路66、70の内、上り信号を中間周波信号に周波数変
換するための高周波信号を発生する局部発振回路67を
制御するPLL回路66に対しては、局部発振回路67
の発振周波数が予め設定された固定値(本実施例では1
59MHz)となるように分周値を設定し、中間周波信
号を棟内上り信号に周波数変換するための高周波信号を
発生する局部発振回路71を制御するPLL回路70に
対しては、局部発振回路71の発振周波数が、設定スイ
ッチ80の切換状態に対応した一定周波数f4となるよ
うに、分周値を設定する。
タ40側の設定スイッチ59と同様、外部操作によって
オン・オフ状態が切り換えられる5個のスイッチA〜E
から構成されている(図4(a)参照)。そして、CP
U58は、これら各スイッチA〜Eのオン・オフ状態に
応じた5ビットのデータを取り込み、図4(b)に例示
する如き設定スイッチ−周波数変換特性に従い、局部発
振回路71の発振周波数が、スイッチA〜Eのオン・オ
フ状態にて決定される「0」〜「13」までのデータ値
nに対応した周波数f4(具体的には、f4=799+
6n[MHz])となるように、PLL回路70の分周
値を設定する。
9,80の切換状態(換言すればデータ値n)が同じで
あれば、アップコンバータ30側のCPU79がPLL
回路70の分周値を設定することにより制御される局部
発振回路71の発振周波数f4と、ダウンコンバータ4
0側のCPU58がPLL回路47の分周値を設定する
ことにより制御される局部発振回路71の発振周波数f
1とが、一定の周波数差(本実施例では723MHz)
となり、ダウンコンバータ40側では、アップコンバー
タ30が出力した棟内上り信号を、一旦、所望周波数
(827MHz〜872MHz)の中間周波信号に周波
数変換し、この中間周波信号から元の上り信号を正確に
復元できることになる。
は、ダウンコンバータ40と同様、商用電源から電源供
給を受けて、上記各回路を動作させるための直流定電圧
を生成する電源回路81も備えられている。次に、信号
挿入器92及び基準信号発生器90の構成を、図5を用
いて説明する。
ての機能を実現するためのものであり、本実施例では、
図5(b)に示すように、基準信号発生器90からの信
号入力端子Tinに入力された基準信号を、例えばカット
オフ周波数が10MHzのLPF92b及び92cと、
当該信号挿入器92を伝送線Lに直列に接続するための
端子T5及びT6とを介して、端末側及びダウンコンバ
ータ側の伝送線L上に夫々送出し、伝送線Lを上り・下
りの各方向に流れる伝送信号については、端子T5−T
6間に設けられたHPF92a(カットオフ周波数:例
えば26MHz)を介して通過させるように構成されて
いる。
生手段としての機能を実現するためのものであり、本実
施例では、図5(b)に示すように、温度補償型の水晶
発振器からなる発振器90aと、この発振器90aが発
生した基準信号を通過させる狭帯域のBPF90bと、
商用電源から電源供給を受けて、発振器90aを動作さ
せるための直流定電圧を生成する電源回路90cとから
構成され、BPF90bを通過した基準信号を出力端子
Tout から出力するようにされている。
Tout と信号挿入器92の入力端子Tinとを同軸ケーブ
ル等にて接続し、基準信号発生器90の電源回路90c
に商用電源を供給すれば、信号挿入器92から伝送線L
上に一定周波数(本実施例では10MHz)の基準信号
が送出され、端末側の複数のアップコンバータ30とダ
ウンコンバータ40とが、共通の基準信号を用いて、周
波数変換用の高周波信号を生成することができるように
なる。
明を集合住宅20内で双方向CATVシステムを構成す
る棟内CATVシステムに適用し、端末側のアップコン
バータ30から外部の双方向CATVシステムへの接続
点に設けられたダウンコンバータ40に至る伝送線L上
では、加入者側の通信用端末装置(ケーブルモデム等)
から出力された上り信号を、UHF帯のテレビ放送帯域
である650MHz〜770MHzの周波数帯域内に周
波数変換した棟内上り信号を伝送するようにされてい
る。このため、集合住宅20内で発生したノイズ成分が
上り信号に混入し、これが流合雑音となって、外部の双
方向CATVシステムに送出されるのを防止できる。
周波数を、従来のような800MHz帯に設定するので
はなく、既存のシステムで伝送可能なテレビ放送のUH
F帯に設定しているので、既存のシステムを本実施例の
システムに変更する場合に、伝送線Lを信号損失の少な
いものに変更したり、伝送線Lでの信号損失を補うため
に用いる双方向増幅器を、800MHz帯の上り信号を
増幅可能な高価なものに変更する必要はなく、既存の双
方向CATVシステムに容易に適用できることになる。
数帯を、テレビ放送用のUHF帯(770MHz以下)
に設定した場合、棟内上り信号の伝送周波数が、放送局
から実際に送信されてくるUHF帯のテレビ放送電波の
周波数と重なり、棟内上り信号がテレビ放送電波の影響
を受けて劣化することが考えられるが、本実施例では、
アップコンバータ30及びダウンコンバータ40で周波
数変換するのに用いる高周波信号の周波数を、設定スイ
ッチ59,80を操作することにより外部から設定でき
るようにされているので、棟内上り信号の周波数を、放
送局から実際に送信されてくるテレビ放送電波の周波数
とは異なる任意の周波数帯に設定することができる。
ムによれば、アップコンバータ30とダウンコンバータ
40との間の伝送線Lを流れる棟内上り信号が、放送局
から送信されてきたUHF帯のテレビ放送電波の影響を
受けて劣化するのを防止することができ、ケーブルモデ
ム等の通信用端末装置から出力された上り信号を外部の
双方向CATVシステムまで良好に伝送できることにな
る。
ータ40側で、棟内上り信号から元の上り信号に正確に
復元できるようにするために、ダウンコンバータ40近
傍の伝送線L上に信号挿入器92を設け、この信号挿入
器92を介して、基準信号発生器90が発生した基準信
号を伝送線L上に送出するようにされている。
ムによれば、当該システムに設けられた全てのアップコ
ンバータ30とダウンコンバータ40とが、基準信号発
生器90が発生した共通の基準信号を用いて周波数変換
用の高周波信号を生成できるようになり、アップコンバ
ータ30及びダウンコンバータ40の周波数変換特性を
対応させて、ダウンコンバータ40側で、ケーブルモデ
ム等の通信用端末装置が出力した元の上り信号を、正確
に復元できるようになる。
90が発生する基準信号の周波数を、伝送線Lを流れる
他の伝送信号よりも周波数が低い10MHzに設定して
いることから、各伝送信号の特性が基準信号の影響を受
けて劣化するようなことはなく、信号の伝送品質を確保
することができる。
発明は、上記実施例に限定されるものではなく、種々の
態様を採ることができる。例えば、基準信号発生器90
は、商用電源から電源供給を受けて動作するものとして
説明したが、例えば、双方向増幅器22に伝送線Lを介
して電源供給を行うために、伝送線Lに直流電圧又は低
周波(数十Hz)の交流電圧からなる電源電圧が印加さ
れたシステムでは、この電源電圧を利用して、基準信号
発生器90を動作させるようにしてもよい。
92には、図6(a)に示すように、電源挿入回路92
dを設け、基準信号発生器90には、図6(b)に示す
ように、電源分離回路90dを設けるようにすればよ
い。尚、信号挿入器92に設ける電源挿入回路92dと
しては、図6(a)に示すように、端子T5,T6に入
力された電源電圧を入力端子Tinから出力させると共
に、高周波の伝送信号を遮断するチョークコイルLc
と、入力端子TinからLPF92b及び92cに至る基
準信号の入力経路上に配置されて直流及び低周波の信号
を遮断するコンデンサCと、から構成すればよい。
離回路90dとしては、図6(b)に示すように、BP
F90bから出力端子Tout に至る基準信号の出力経路
上に配置されて直流及び低周波の信号を遮断するコンデ
ンサCと、出力端子Tout から入力された電源電圧を電
源回路90cに供給し、高周波の伝送信号を遮断するチ
ョークコイルLcと、から構成すればよい。
としての基準信号発生器90及び基準信号送出手段とし
ての信号挿入器92は、ダウンコンバータ40と別体で
構成し、ダウンコンバータ40から各アップコンバータ
30に至る伝送線L上に配置するものとして説明した
が、基準信号発生器90及び信号挿入器92としての機
能をダウンコンバータ40に組み込み、ダウンコンバー
タ40から各アップコンバータ30へと基準信号を供給
するようにしてもよい。
ンコンバータ40内に、温度補償型の水晶発振器からな
る基準信号発生用の発振器90aと、この発振器90a
が発生した基準信号を通過させる狭帯域のBPF90b
とを組み込み、BPF90bを通過した基準信号を、周
波数変換用の高周波信号を生成するPLL回路47及び
51に直接入力すると共に、BPF57、分岐回路56
及び内部接続端子T2を介して、端末側の伝送線L上に
送出するようにしても、上記実施例と同様の効果を得る
ことができる。
うに構成した場合には、発振器90a及びBPF90
が、本発明の基準信号発生手段として機能し、BPF5
7、分岐回路56及び内部接続端子T2が、本発明の基
準信号送出手段として機能することになる。
内CATVシステムに適用した場合について説明した
が、ダウンコンバータ40を、外部の双方向CATVシ
ステムの分岐線上、或いは、幹線上に設け、アップコン
バータ30からそのダウンコンバータ40の設置点まで
の信号の伝送線上には、端末側の通信用端末装置から出
力された上り信号(第1上り信号)をUHF帯の上り信
号に周波数変換した第2上り信号を流すようにしてもよ
い。
を表す構成図である。
れた棟内CATVシステムの構成を表す構成図である。
タ及びアップコンバータの構成を夫々表すブロック図で
ある。
タに設けられた設定スイッチの構成及びCPUの動作を
説明する説明図である。
基準信号発生器の構成を表すブロック図である。
形例を表すブロック図である。
を組み込んだダウンコンバータの構成を表すブロック図
である。
機、10…ノード型光送受信機、12…幹線分岐増幅
器、14…分岐増幅器、16…タップオフ、17…引込
線、18…保安器、20…集合住宅、22…双方向増幅
器、24…分岐器、28…端末端子、30…アップコン
バータ、32…ケーブルモデム、34…情報端末装置、
39…有線放送受信機、40…ダウンコンバータ、4
6,50,65,69…ミキサ、47,81,66,7
0…PLL回路、48,52,67,71…局部発振回
路、54,73…増幅回路、56,77…分岐回路、5
9,80…設定スイッチ、58,79…CPU、90…
基準信号発生器、92…信号挿入器。
Claims (4)
- 【請求項1】 UHF帯のテレビ放送用に割り当てられ
た上位複数チャンネル分のテレビ放送周波数よりも伝送
周波数が低く設定された所定周波数帯の下り信号を、伝
送線を介して、センタ装置側から複数の加入者側端末装
置まで伝送すると共に、 前記各加入者側端末装置から出力され、前記下り信号よ
りも周波数が低い所定周波数帯の第1上り信号を、前記
伝送線を介して前記センタ装置まで伝送する双方向CA
TVシステムであって、 端末側には、前記加入者側端末装置から出力された第1
上り信号を、前記下り信号よりも周波数が高く、しか
も、前記UHF帯の上位複数チャンネル分のテレビ放送
周波数と重なる所定周波数帯の第2上り信号に周波数変
換して、前記センタ装置側伝送線上に送出する複数のア
ップコンバータを備え、 前記各アップコンバータから前記センタ装置に至る伝送
線上には、前記アップコンバータから伝送されてきた第
2上り信号を、前記アップコンバータが周波数変換する
前の第1上り信号に周波数変換するダウンコンバータを
備え、 しかも、前記各アップコンバータは、周波数変換後の第
2上り信号が、放送局から実際に送信されてくるUHF
帯のテレビ放送電波と重なることがないよう、前記第1
上り信号を前記第2上り信号に周波数変換するのに用い
る高周波信号の周波数を、外部から設定できるように構
成され、 前記ダウンコンバータは、前記第2上り信号を前記第1
上り信号に周波数変換できるように、前記第2上り信号
を前記第1上り信号に周波数変換するのに用いる高周波
信号の周波数を、外部から設定できるように構成されて
いることを特徴とする双方向CATVシステム。 - 【請求項2】 前記伝送線を上・下方向に流れる伝送信
号の伝送周波数とは異なる周波数で、且つ、一定周波数
の基準信号を発生する基準信号発生手段と、 該基準信号発生手段が発生した基準信号を、前記各アッ
プコンバータと前記ダウンコンバータとの間の伝送線上
に送出する基準信号送出手段と、 を備え、前記各アップコンバータ及び前記ダウンコンバ
ータが、夫々、前記基準信号発生手段が発生した共通の
基準信号を用いて、前記周波数変換用の高周波信号を生
成できるようにしたことを特徴とする請求項1記載の双
方向CATVシステム。 - 【請求項3】 基準信号発生手段が発生する基準信号
は、前記伝送線を上り方向及び下り方向に流れる伝送信
号の周波数よりも低い周波数に設定されていることを特
徴とする請求項2記載の双方向CATVシステム。 - 【請求項4】 前記基準信号発生手段及び前記基準信号
送出手段は、前記ダウンコンバータに内蔵され、 前記基準信号送出手段は、該ダウンコンバータから前記
伝送線上に前記基準信号を送出することを特徴とする請
求項2又は請求項3記載の双方向CATVシステム。
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- 2000-12-06 JP JP2000371535A patent/JP4658310B2/ja not_active Expired - Fee Related
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