JP2001229681A - 不揮発性半導体メモリの制御方法 - Google Patents

不揮発性半導体メモリの制御方法

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JP2001229681A JP2000036722A JP2000036722A JP2001229681A JP 2001229681 A JP2001229681 A JP 2001229681A JP 2000036722 A JP2000036722 A JP 2000036722A JP 2000036722 A JP2000036722 A JP 2000036722A JP 2001229681 A JP2001229681 A JP 2001229681A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 浮遊ゲートを有する不揮発性半導体メモリに
おいて、メモリセルアレイ内の各セルの閾値のばらつき
の抑制と、閾値分布の制御性の向上と、プログラム速度
の向上を図れる不揮発性半導体メモリの制御方法を提供
する。 【解決手段】 この不揮発性半導体メモリの制御方法
は、漸次電圧の大きさが増加する複数のプログラムパル
スP1,P2,…Pnをメモリセルの制御端子に入力し、最
大電圧時のプログラムパルスPnのパルス幅tppの合計
を、その最大電圧(−Vgend)のみでメモリセルをプロ
グラムするのに必要な時間tpgmの2分の1にする。こ
れにより、メモリセルアレイの各セルの閾値のばらつき
を抑制でき、この閾値分布の制御性を向上でき、プログ
ラム速度も向上できることを実験で確認できた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、制御端子,浮遊
ゲート,ドレイン端子,および,ソース端子を有する単数
または複数のメモリセルからなる不揮発性半導体メモリ
を制御する制御方法において、特にプログラムの際のプ
ログラムパルスのアルゴリズムに特徴がある不揮発性半
導体メモリの制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】浮遊ゲートを有する不揮発性半導体メモ
リは、例えば、フラッシュメモリとして利用される。そ
のメモリセルは、制御端子,浮遊ゲート,ドレイン端子,
および,ソース端子から成り立っている。図10に、そ
の1例の構成断面を示す。
【0003】この1例のメモリセルでは、浮遊ゲート2
に蓄積される電荷量によって、書き込み状態と消去状態
とを取り得る。すなわち、制御端子1に所定の大きさの
正の電界を印加した時、浮遊ゲート2の電荷量が平衡も
しくはそれに近い場合と浮遊ゲート2に負の電荷(電子)
が蓄積された場合とでは、ソース4とドレイン3の間に
できるチャネル層を流れる電流に大小の差が生じる。こ
の電流の大小は、制御端子1に適当な電圧を選択するこ
とによって、導通,非導通とすることができる。例え
ば、チャネルが導通している前者の場合のデータを
「1」、チャネルが非導通の後者の場合を「0」と定義
すると、浮遊ゲート2に蓄積される電荷量に応じて、2
値のデータを保持し、読み出すことができる。
【0004】この場合、浮遊ゲート2に蓄積される電荷
量をさらに細かく制御できれば、2値にかぎらず多値の
データを保持し、読み出すことが可能である。
【0005】メモリセルアレイにはこのようなメモリセ
ルが多数存在している。あらかじめ、メモリセルアレイ
全体、もしくは、メモリセルセルアレイの必要な領域に
のみ、浮遊ゲート2に過剰な負の電荷を注入することに
よって、消去状態「0」にしておく。この過程では、例
えば、制御端子1に正の電圧を印加し、基板5,ドレイ
ン端子3,および,ソース端子4に負の電圧を印加するこ
とで、ソース4とドレイン3の間にできたチャネル層か
ら電子がFowler - Nordhiemトンネル現象を通して、浮
遊ゲート2に注入される。
【0006】このまず消去状態にしたメモリセルアレイ
にデータを書き込む(プログラムする)には、例えば、図
11に示すように、制御端子1が接続されたワード線に
負の電圧−Vgを印加し、データ「1」を書き込むメモ
リセルのドレイン3に接続されたビット線に正の電圧+
Vdを印加し、データ「0」を書き込むメモリセルのド
レイン3'に接続されたビット線はフローティング状態
(図11ではF)にする。この場合、データ「1」を書き
込むメモリセルのトンネル酸化膜6には、Fowler - Nor
dhiemトンネル現象が生じるのに十分な電界が生じて、
負の電荷が浮遊ゲート2からドレイン3に移動し、メモ
リセルの閾値が低下する。一方、データ「0」を書き込
むメモリセルのトンネル酸化膜6'には、Fowler - Nord
hiemトンネル現象が生じるのに十分な電界が生じず、負
の電荷がドレイン3'から浮遊ゲート2'に移動しない。
よって、メモリセルの閾値は高い状態を維持する。した
がって、データに応じて浮遊ゲートに蓄積される電荷量
に差が生じ、メモリセルアレイにデータが書き込まれ
る。
【0007】メモリセルアレイには多数のメモリセルが
存在し、製造ばらつきなどに起因して、それらのメモリ
セルの特性は均一ではない。したがって、プログラム動
作時に、メモリセルの特性に合わせて、プログラムパル
スを制御する必要が生じる。
【0008】具体的には、例えば、ワード線毎にプログ
ラムを実施する場合、プログラムを行うワード線に複数
のパルスを印加し、各プログラムパルスの印加後にメモ
リセルの閾値を検出(ベリファイ)し、次のプログラムパ
ルスを印加する時に、所定の閾値に達したメモリセルに
接続されたビット線をフローティング状態にし、書き込
みは行わず、所定の閾値に達していないメモリセルに接
続されたビット線には電圧を印加する。これにより、浮
遊ゲートに注入される電荷量を制御して、各メモリセル
の閾値をあるばらつき範囲にまで揃えるという操作が行
われる。なお、この操作はベリファイ操作と一般に呼ば
れる。また、上記一連のプログラムパルスの列はある一
つのアルゴリズムを形成する。
【0009】プログラムパルスのアルゴリズムはそれ自
体フラッシュメモリの種類にかかわらず本質的なもので
ある。すなわち、電圧の極性等を最適化することで、フ
ラッシュメモリの種類(例えば、NOR型,NAND型,
DINOR型,あるいは、バーチャルグランドNOR型
など)によらず適用可能である。
【0010】プログラムパルスのアルゴリズムを形成す
るパルス列には、T.Kawahara etal.:IEEE J. of So
lid - State Circuit30(1995)1554、G,J,Hemink et
al.:Symp.on VLSI Technology(1995)129、あるい
は、桝岡富士雄:「フラッシュメモリの高集積化技術」
第43回半導体専門講習会予稿集(1996)137に記載され
ているような従来方法がある。これらの文献に記載され
た従来方法は、図12(A),(B)および、図13(A),
(B),(C),(D)に示されているプログラムパルス列を用
いたアルゴリズムによる方法である。これらの従来例は
ワード線電圧およびワード線に印加するプログラムパル
ス幅を制御する方法である。これらのどの従来例の場合
も、図中には示されていないが、各プログラムパルスを
印加した直後にベリファイ動作が行われる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】メモリアレイ内のメモ
リセルの閾値を必要とされる分布幅に抑えるには、プロ
グラムパルスを印加したときにメモリセルの閾値がシフ
トする量を、上記必要とされる分布幅に常に等しくする
必要がある。もしくは、上記閾値シフト量を、上記閾値
分布幅よりも小さくする必要がある。
【0012】さらに、必要とされるプログラム状態のメ
モリセルの閾値分布幅は、通常、プログラムパルスを単
純に印加したとき(すなわち、ベリファイ動作を伴わず
にプログラムパルスを印加したとき)のメモリセルの閾
値分布幅よりも小さく設定される。このため、プログラ
ムパルスを単純に印加した時のメモリセルの閾値分布幅
が大きくなればなる程、必要なプログラムパルス数はよ
り多くなる。
【0013】これらの条件を満足するために、図12
(A)あるいは図13(B)に示されるような従来方法があ
る。これらの方法では、ワード線電圧Vgmaxもしくは
Vgを一定に設定して、(図示していないプログラムパ
ルス毎にベリファイ動作を行うような)パルス幅を変え
たプログラムパルス列から成るアルゴリズムによりプロ
グラムを行っている。
【0014】これらの方法では、メモリセルの閾値がシ
フトする量を正確に制御するために、各プログラムパル
ス毎にパルス幅を設定する必要が生じる。これには、メ
モリセルの特性を把握するために、プログラムに関する
データを多数集める、あるいは、正確なシミュレーショ
ンを実行するというような、困難な作業を必要とする。
【0015】さらに、これらの方法では、より正確に閾
値を合わせ込むためにプログラムパルス数を増加させた
場合、プログラムアルゴリズムが進むにしたがって、印
加するプログラムパルスのパルス幅を順に大きくする必
要があり、結果としてプログラム時間がほぼ指数関数的
に増大するという問題が生じる。
【0016】このような課題を改善するために、図13
(C)に示されるように、ワード線電圧を波形上斜めに上
昇させて、プログラムパルス毎にベリファイ動作行うよ
うなアルゴリズムでプログラムする従来方法がある。さ
らには、図12(B)と図13(D)に示されるように、ワ
ード線電圧を階段状に上昇させて、プログラムパルス毎
に、図示していないベリファイ動作を行うようなアルゴ
リズムでプログラムする従来方法がある。
【0017】これらの方法では、ベリファイ動作を伴う
プログラムパルスのパルス幅を固定した状態で、メモリ
セルの閾値がシフトする量をほぼ一定に揃えることが可
能である。したがって、各プログラムパルス毎にパルス
幅を設定する必要がなくなり、この点では改善されてい
る。
【0018】ところが、これらの方法では、プログラム
パルスの電圧の大きさを、逐次大きくしていく必要があ
る。実際のデバイスでは、設定できるプログラムパルス
の電圧の大きさの最大値は、メモリセルのトンネル酸化
膜の耐圧、もしくは、プログラム動作に必要な回路の耐
圧などによって制限を受けるので、必要とする値に設定
できない場合が多い。
【0019】したがって、プログラム速度が遅いメモリ
セルをプログラムする場合、これらの耐圧によって、最
終パルスとして設定できる電圧は、制限を受ける。メモ
リセルのプログラム速度が遅くなると、それに応じてプ
ログラムパルスのパルス幅を広げる必要が生じる。メモ
リセルのプログラム速度が遅い場合、最終プログラムパ
ルス以外のプログラムパルスのパルス幅も広げておく必
要があるので、結果としてプログラム時間が長くなると
いう問題を生じる。
【0020】プログラム時のメモリセルの閾値をより正
確に揃えるため、図12(B)に示されるように、階段状
のプログラムパルスの各ステップをさらに分割したよう
なプログラムパルスからなるアルゴリズムによる従来方
法がある。この方法を用いると、所定の閾値になったメ
モリセルへの書き込みを停止する操作をきめ細かくでき
ることからメモリセルの閾値分布をさらに狭くできると
いう点では改善されている。
【0021】しかし、プログラムパルス印加後、ベリフ
ァイを行なうためプログラムパルスの数だけベリファイ
動作が必要になるので、ベリファイに要する時間が無視
できず、結果としてプログラム時間が増加するという問
題が生じる。
【0022】さらに、プログラムパルスの電圧が増加し
たときのメモリセルの閾値のシフト量と、同じプログラ
ム電圧のパルスを続けて印加した時のメモリセルの閾値
のシフト量との間の整合性をとる必要が生じる。不揮発
性半導体メモリチップ毎にこのような条件を満足するプ
ログラムパルスを発生させることのできる回路は複雑に
なるという問題がある。
【0023】また、図13(C)に示すプログラムパルス
波形のように、一つのパルス中でワード線電圧を斜めに
上昇させるような電圧発生回路は複雑になるという問題
がある。
【0024】先の設定できる最大電圧が耐圧等により制
限を受けるという問題に対して、図13(A)で示される
ように、最大電圧Vgmaxのプログラムパルスの数を増
加させて、かつ、パルス幅を広げて対応するという従来
方法がある。
【0025】この場合、最大電圧のプログラムパルスの
パルス数、および、パルス幅の設定が新たに必要とな
る。この際、図12(A)あるいは図13(B)で示される
ような従来方法に伴う問題(パルス幅設定の困難さ)と同
じ問題を再び考慮する必要が生じる。
【0026】さらに、図13(A)で示されるような従来
方法の場合には、図12(B)で示されるような従来方法
に伴う問題(プログラム時間が長くなる)と同じ問題も含
んでいる。
【0027】そこで、この発明の目的は、メモリセルア
レイの各セルの閾値のばらつきを抑制でき、この閾値分
布の制御性を向上でき、プログラム速度も向上できる不
揮発性半導体メモリの制御方法を提供することにある。
【0028】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明の不揮発性半導体メモリの制御方法は、各
プログラム電圧が漸次増加するか等しい大きさを有する
複数のプログラムパルスを、単数または複数のメモリセ
ルの制御端子に入力して、このメモリセルをプログラム
する不揮発性半導体メモリの制御方法であって、上記複
数のプログラムパルスは、その最終プログラムパルスと
同じプログラム電圧を有するプログラムパルスを単数も
しくは複数だけ有し、上記最終プログラムパルスと同じ
プログラム電圧を有する単数もしくは複数のプログラム
パルスのパルス幅の合計を、上記不揮発性半導体メモリ
を上記最終プログラムパルスのプログラム電圧のプログ
ラムパルスのみでプログラムするのに必要な時間の2分
の1以上の時間とすることを特徴としている。
【0029】この発明の不揮発性半導体メモリの制御方
法は、漸次電圧の大きさが増加する複数のプログラムパ
ルスをメモリセルの制御端子に入力し、最大電圧時のプ
ログラムパルス(最終プログラムパルス)のパルス幅の合
計を、その最大電圧のみでメモリセルをプログラムする
のに必要な時間の2分の1以上にする。これにより、メ
モリセルアレイの各セルの閾値のばらつきを抑制でき、
この閾値分布の制御性を向上でき、プログラム速度も向
上できることを実験で確認できた。
【0030】また、一実施形態の不揮発性半導体メモリ
の制御方法は、上記パルス列の最終プログラムパルスの
プログラム電圧に達するまでの各プログラムパルスにお
いて、隣接する2つのプログラムパルス間のプログラム
電圧の絶対値の上げ幅と、上記プログラムパルスのパル
ス幅と比を、上記不揮発性半導体メモリのメモリセルの
閾値の分布幅と、上記メモリセルをプログラムするのに
必要な時間との比に、等しくする。
【0031】この一実施形態では、プログラムパルスの
電圧の大きさの上げ幅とプログラムパルス幅との比を所
定値(閾値分布幅とプログラム所要時間との比)に保つ。
これにより、プログラム時間を不必要に増加させること
なく、メモリセルの閾値のシフト量を可能な範囲で自由
に制御でき、したがって、メモリセルのプログラム時の
閾値の分布幅を可能な範囲で自由に制御できる。
【0032】また、他の実施形態の不揮発性半導体メモ
リの制御方法は、上記パルス列よりも前に、上記パルス
列の最初のプログラムパルスの電圧に等しいか低い大き
さを持つ単数もしくは複数の追加プログラムパルスを有
し、この追加プログラムパルスのプログラム電圧の絶対
値は漸次増加するか等しい大きさを有していて、上記追
加プログラムパルスと上記パルス列を上記メモリセルに
入力して、このメモリセルをプログラムする。
【0033】この実施形態では、上記パルス列とその前
の追加プログラムパルスでもって、メモリセルをプログ
ラムするので、このプログラム時にメモリセルのトンネ
ル酸化膜に印加される電界を緩和することができ、メモ
リセルの信頼性を向上できる。
【0034】また、一実施形態の不揮発性半導体メモリ
の制御方法は、上記追加プログラムパルスのパルス幅に
対する上記追加プログラムパルスのプログラム電圧の絶
対値の上げ幅の比を、上記パルス列のパルス幅に対する
上記パルス列のプログラムパルス毎のプログラム電圧の
絶対値の上げ幅の比に等しくする。
【0035】この実施形態では、追加プログラムパルス
のパルス幅に対する上げ幅の比を、パルス列のパルス幅
に対する上げ幅の比に等しくするから、追加プログラム
パルスを存在させても、プログラム時間の増加を最小限
に抑制できる。
【0036】また、他の実施形態の不揮発性半導体メモ
リの制御方法は、上記パルス列の最終プログラム電圧に
達するまでの各プログラムパルスにおいて、上記プログ
ラムパルス毎のプログラム電圧の絶対値の上げ幅と、そ
のプログラムパルスのパルス幅との比を、上記メモリセ
ルの閾値の分布幅と、プログラム状態に設定されたメモ
リセルの閾値とイレース状態に設定されたメモリセルの
閾値の間に挟まれたメモリセルの遷移状態の閾値の幅と
の和に対する上記不揮発性半導体メモリ内をプログラム
するのに必要な時間の比に等しくする。
【0037】この実施形態では、プログラムパルスの電
圧の大きさの上げ幅とプログラムパルス幅との比を、所
定値((閾値分布幅+遷移状態の閾値幅):プログラム所
要時間)に保つ。これにより、プログラム時間を不必要
に増加させることなく、メモリセルの閾値のシフト量を
可能な範囲で自由に制御でき、したがって、メモリセル
のプログラム時の閾値の分布幅を可能な範囲で自由に制
御できる。
【0038】また、一実施形態の不揮発性半導体メモリ
の制御方法は、上記パルス列の各プログラムパルスのパ
ルス幅を等しくする。
【0039】この実施形態では、上記パルス列の各プロ
グラムパルスのパルス幅を等しくするので、パルス発生
回路の構成を簡単にすることができる。
【0040】また、他の実施形態の不揮発性半導体メモ
リの制御方法は、上記パルス列の各プログラムパルスの
パルス幅を等しくする。
【0041】この実施形態では、上記パルス列の各プロ
グラムパルスのパルス幅を等しくするので、パルス発生
回路の構成を簡単にできる。
【0042】
【発明の実施の形態】以下、この発明の不揮発性半導体
メモリの制御方法を、図示の実施の形態に基いて詳細に
説明する。
【0043】〔第1の実施形態〕図1に、この発明の第
1実施形態の制御方法によるプログラムアルゴリズムの
プログラムパルス列を模式的に示す。このパルス列は、
ワード線に印加する電圧を表わしており、図10および
図11に示されたメモリセルに適合した一つの例である
ため、ワード線電圧は負電圧になっている。また、より
詳細な説明のためにベリファイパルスBPをも描写され
ている。
【0044】この実施形態の制御方法による各プログラ
ムパルスP1,P2,P3…,Pn−1,Pnの幅tppは、その
最終パルスPnにおける電圧(図1,図2(A)における−
Vgend)のみでプログラムした場合に必要なプログラム
時間tpgmの2分の1の大きさ(tpgm/2)になっている
(幅tpp=tpgm/2)。
【0045】このパルス幅tppは、図2に模式的に表わ
されているように、メモリセルアレイ内で最もプログラ
ム速度の遅いメモリセルの特性によって決定される。図
2において、縦軸はメモリセルのしきい値電圧VTを示
し、横軸はプログラム(書き込み)時間tをlog表示した
ものである。
【0046】最終的に、電圧(−Vgend)のプログラム
パルスPnを、制御端子につながるワード線に印加する
ことによって、メモリセルアレイの中で最もプログラム
速度の遅いメモリセルが、所定の消去(Erase)状態から
所定の書き込み(Program)状態に達するのに要する時間
tpgmを、図2(B)に表している。上記所定の消去状態
とは、例えば、しきい値が4V以上の状態であり、上記
所定の書き込み状態とは、例えば、しきい値が2V以下
の状態である。
【0047】図1に示すように、この実施形態の制御方
法では、一定の電圧Vgstepを増分として、ワード線に
ステップ状にパルスP1,P2,P3,…,Pn−1,Pnを印
加する。ここで、上記各パルスP1〜Pnのパルス幅tp
pを上記プログラム時間tpgmの2分の1(tpp=tpgm/
2)に設定することによって、メモリセルアレイの各セ
ルの閾値のばらつきを抑制でき、この閾値分布の制御性
を向上でき、プログラム速度も向上できることを実験で
確認できた。
【0048】また、この実施形態では、上記パルス幅t
ppを、上記プログラム時間tpgmの2分の1に一義的に
設定するので、プログラムアルゴリズムのパルス幅設定
を容易化することができる。なお、上記パルス幅tppを
上記プログラム時間tpgmの2分の1以上にしてもよ
い。この場合、プログラム速度が減少するが、しきい値
のばらつきはより小さくなる。
【0049】図3に、上記実施形態によるアルゴリズム
でプログラムした場合のメモリセル群の閾値分布を模式
的に示す。図3に、E部で示すように、消去状態のメモ
リセル群の閾値分布幅は、通常、ベリファイ動作を行っ
て揃えようとするメモリセル群の閾値分布幅より広い。
【0050】このE部のように、消去状態のしきい値分
布を持つメモリセル群に、最初のプログラムパルスP1
を印加すると、各メモリセルの書き込み特性の違いに起
因して、図3のA部に示すように、しきい値分布幅が上
記消去状態のメモリセル群のしきい値分布幅よりも大き
くなることもありえる。
【0051】次に、このメモリセル群のしきい値分布幅
を狭めるために、ベリファイを行い、メモリセル群のし
きい値電圧を検証する。ここで、しきい値が2V以下に
なっており、所定の書き込み状態になっているメモリセ
ルのドレインはフローティング状態として、さらなる書
き込みを行わない。一方、しきい値が2V以上であり、
書き込みを行うべきメモリセルには、パルスP1(−Vg
start)よりもVgstepだけ高い電圧である第2のプログ
ラムパルスP2を印加し書き込みを行う。この結果、書
き込むべきメモリセルのしきい値分布幅は、図3に示す
B部のように狭くなる。
【0052】同様に、図1に示すプログラムパルス波形
にしたがって、順次、ステップ状にVgstepずつ増加す
るプログラムパルスP3,…と、ベリファイパルスBPと
を交互に、メモリセルに印加し、図3のD部に示すよう
に、書き込むべきメモリセルのしきい値が、全て所定の
電圧(図3では2V)以下になるまでこの動作を続ける。
【0053】このように、メモリセル群の閾値の広い分
布幅を、目的とする狭い分布幅に揃えるには、しきい値
を確認するベリファイ動作が必要である。このベリファ
イ動作時のメモリセルの閾値分布のシフト量は、最大で
も、目的とするプログラム後のしきい値分布幅程度に抑
える必要がある。
【0054】このベリファイ動作時のメモリセルのしき
い値のシフト量が大き過ぎると、図3に示す書き込み状
態のメモリセルのしきい値分布の下限値(VPL)がさら
に下がるので、しきい値分布幅が広がってしまう。
【0055】本出願人らによるシュミレーション実験で
は、プログラムパルスの電圧増分Vgstepとこれによる
メモリセルのしきい値のシフト量はほぼ一致していた。
したがって、プログラムパルスの増加電圧Vgstepを制
御することによって、目的とするメモリセルのしきい値
分布幅を制御することができる。
【0056】図3に示すように、この実施形態では、第
2パルスP2以降のパルスP3…をメモリセルに印加した
とき、メモリセルの閾値は、その直前のパルスの電圧と
の差Vgstepだけシフトする。したがって、図1の波形
に示すように、増分Vgstepを一定にして、メモリセル
のプログラムを行うことによって、図3にB→C→Dで
示すように、第2パルスP2以降のパルス毎のメモリセ
ルのしきい値のシフト量を一定にすることができる。こ
れによって、目的とするメモリセルの閾値の分布幅を達
成できる。
【0057】上記実施形態の制御方法では、図1に示す
アルゴリズムプログラムパルス列において、各プログラ
ムパルスP1,P2…のパルス幅tppを一定値にしてい
る。ただし、このパルス幅tppを変化させることによっ
ても、第2パルスP2以降のパルスP3,…毎のメモリセ
ルのしきい値シフト量をほぼ一定にできる。この実施形
態では、プログラムパルス幅を一定に設定するから、プ
ログラムパルスを発生させる制御回路等が簡単な構成に
より実現可能となる。
【0058】ただし、上記パルス幅tppを小さくし過ぎ
ると、上記実施形態のような階段状のパルス列の最終パ
ルスPnですべてのメモリセルのプログラムを終了でき
なくなる。その理由は、プログラムパルスの幅を狭くし
てパルス印加回数を増やすと、プログラムパルス印加後
に行うメモリセルのしきい値電圧を検証するためのベリ
ファイ回数も同様に増加して、ベリファイに要する時間
がプログラム時間の中で無視できなくなるからである。
【0059】この第1実施形態のように、階段状のパル
ス列の最終パルスPnですべてのメモリセルのプログラ
ムを終了するのに必要なパルス幅tppは、その電圧(V
gend)のみでプログラムするのに必要なプログラム時間
tpgmの半分である。すなわち、 tpp=tpgm/2 (式1) 次に、図4に、この実施形態の制御方法によって、プロ
グラムパルスのパルス幅を決定するためのアルゴリズム
を示す。
【0060】まず、ステップS1に示すように、予め、
最も書き込み速度の遅いメモリセルに対して、ワード線
に印加する最終プログラム電圧Vgendを求め、ビット
線電圧Vdを求める。この最終プログラム電圧Vgend
は、例えば、メモリセルのトンネル酸化膜の耐圧と信頼
性を考慮して設定する。次に、ステップS2に進み、最
も書き込み速度の遅いメモリセルに対して、プログラム
時間tpgmを求める。次に、ステップS3に進み、この
プログラム時間tpgmの2分の1の時間(tpgm/2)を、
パルス幅tppとする。そして、ステップS4で、最終パ
ルス幅を上記パルス幅tppに設定する。
【0061】そして、この期間tppの間だけ、先の最終
プログラム電圧Vgendをワード線に印加し、このとき
の書き込み状態のメモリセルのしきい値分布幅(ベリフ
ァイしない状態のメモリセルのしきい値分布に相当)を
求めておく。このしきい値の分布は、図3に符号Aで示
す状態に相当する。
【0062】このメモリセルのしきい値分布幅は、例え
ば、先述の読み出し動作のように、ワード線に所定の電
圧を印加し、このワード線ヘの印加電圧を変えながらド
レインとソース間に電流が流れるか否かを測定すること
で、求めることができる。
【0063】この実施形態の制御方法では、図4に示す
アルゴリズムをまず実施し、プログラム対象とするメモ
リセル群のうち、最も書き込み速度の遅いメモリセルに
対して、ワード線に印加する最終プログラム電圧Vgen
dとプログラム時間tpgmを求めることから、書き込むべ
きメモリセルの書き込みを確実に行うことができる。
【0064】また、従来技術のように、最終プログラム
電圧がメモリセルの耐圧により制限を受け、所定の書き
込みができなかったり、プログラム時間が不必要に長く
なることもない。
【0065】次に、図5,図6および図7に、この実施
形態の制御方法によって、プログラムパルス電圧を決定
するためのアルゴリズムを例示する。
【0066】まず、図5に示すフローチャートを参照し
ながら、この第1実施形態を具体的な数値を用いて説明
する。ここでは、メモリセルの閾値が4V以上であると
きに消去状態とし、メモリセルの閾値が2V以下である
ときにプログラム状態とする。
【0067】まず、ステップS11で、メモリセルの制
御端子につながるワード線への印加電圧Vgを−12V
とし、ビット線(ドレイン)電圧としてVd=4Vを印加
する。
【0068】このとき、メモリセルアレイ中で最も遅い
メモリセルが時間tpgm=2(ミリ秒)でプログラムを終
了した場合、プログラムパルス幅tppを1ミリ秒に設定
する。
【0069】次に、ステップS12に進み、ベリファイ
を実施しない場合のメモリセルアレイ内の閾値分布幅V
Trangeを求める。ここでは、図3に符号Aで示すよう
に、この閾値分布幅VTrangeを4Vとする。次に、ス
テップS13に進み、ベリファイ後のメモリセルの目的
とする閾値分布幅VTrange-vを決める。ここでは、図
3に符号Dで示すように、目的とする閾値分布幅VTra
nge-vを0.5Vとする。
【0070】次に、ステップS14に進み、プログラム
パルスの増分Vgstepを、−0.5V(−VTrange-v)に
設定する。
【0071】次に、ステップS15に進み、プログラム
パルス数Npulseを、8(VTrange/(Vgstep)=4÷
0.5)に設定する。
【0072】次に、ステップS16に進み、Vgstart
=Vgend+(8−1)・(0.5)として、Vgstartを求
める。ここでは、Vgendを−12.0Vとしたので、V
gstartは−8.5Vである。
【0073】すなわち、ステップS17で、上記ワード
線に印加するプログラムパルス電圧の開始電圧を、Vg
(P1)=−8.5Vとし、ステップS18で、このプログ
ラムパルス電圧の増分を−0.5Vに設定し、ステップ
S19で、パルス数を8に設定する。
【0074】これにより、プログラムパルス電圧は、順
に、Vg(P1)=−8.5V,Vg(P2)=−9.0V,V
g(P3)=−9.5V,Vg(P4)=−10.0V,Vg
(P5)=−10.5V,Vg(P6)=−11.0V,Vg
(P7)=−11.5V,Vg(P8)=−12.0Vとなる。
【0075】そして、ドレイン電圧Vdを4Vに設定
し、パルス幅tppを1ミリ秒に設定する。
【0076】また、必要に応じて、このパルス列P1
8の前部に、パルスを追加してもよい。例えば、1パ
ルスを追加する場合、図5のフローチャートに替えて、
図6のフローチャートを採用する。この図6のフローチ
ャートは、ステップS25で、Npulseを、(VTrange/
Vgstep)よりも1だけ増やした点だけが、前述の図5
のフローチャートと異なる。
【0077】したがって、この図5のフローチャートに
よれば、パルス数が(8+1)=9である。すなわち、ワ
ード線に印加するプログラムパルス電圧は、順に、Vg
(PA)=−8.0V,Vg(P1)=−8.5V,Vg(P2)
=−9.0V,Vg(P3)=−9.5V,Vg(P4)=−1
0.0V,Vg(P5)=−10.5V,Vg(P6)=−1
1.0V,Vg(P7)=−11.5V,Vg(P8)=−1
2.0Vとなる。また、ドレイン電圧Vd=4V,パル
ス幅tpp=1ミリ秒となる。
【0078】さらにまた、イレース状態からのメモリセ
ルの閾値分布のシフト量をできるだけ均一にしたけれ
ば、4パルス追加する。この場合、ワード線に印加する
プログラムパルス電圧を、順に、Vg(PB1)=−6.5
V,Vg(PB2)=−7.0V,Vg(PB3)=−7.5V,
Vg(PB4)=−8.0V,Vg(P1)=−8.5V,Vg
(P2)=−9.0V,Vg(P3)=−9.5V,Vg(P4)
=−10.0V,Vg(P5)=−10.5V,Vg(P6)=
−11.0V,Vg(P7)=−11.5V,Vg(P8)=−
12.0Vとする。また、ドレイン電圧Vd=4V,パ
ルス幅tpp=1ミリ秒とする。
【0079】このように、追加パルスを採用した場合に
は、プログラムパルスをより低いプログラムパルス電圧
から開始することとなるので、メモリセルのトンネル酸
化膜に印加される電界をより緩和でき、メモリセルの信
頼性を高めたい場合に有効である。
【0080】なお、前述のプログラムパルスの具体例で
挙げた数値は、あくまでも一例であることは勿論であ
る。
【0081】次に、図7に示すフローチャートを参照し
て、上記第1実施形態の不揮発性半導体メモリの制御方
法において、プログラムパルス電圧を決定するための3
例目のアルゴリズムを説明する。
【0082】このフローチャートでは、まず、ステップ
S31で、ビット線電圧をVdとする。
【0083】次に、ステップS32に進み、図3に符号
Dで例示するような所望のプログラム状態と図3に符号
Eで示すような所望の消去状態との間のメモリセルのし
きい値差VTinhibit(2V)を決める。図3では、上記
所望のプログラム状態とは、しきい値電圧VTがVp
(=2V)以下の状態であり、所望の消去状態とは、しき
い値電圧VTがVEL(=4V)以上の状態である。
【0084】その後は、図5および図6に示したフロー
チャートと同様に、ステップS33において、ベリファ
イを実施しない時の閾値分布幅VTrangeを求め、次い
で、ステップS34において、ベリファイ後の閾値分布
幅VTrange-Vを決定し、次に、ステップS35におい
て、プログラムパルス間の電圧増分Vgstepを、(−V
Trange-V)に決める。
【0085】そして、ステップS36に進み、プログラ
ムパルスの数Npulseは、 Npulse=(VTrange+VTinhibit)/Vgstep …(式2) で求める。これは、メモリセルのしきい値を、図3に示
す消去状態のしきい値分布の上限VEH=6Vから書き込
み状態のしきい値分布の上限Vp=2Vにすることに近
似するが、実際のVTrangeは、図3のE状態のしきい
値分布ではなくA状態でのしきい値分布である。
【0086】次に、ステップS37に進み、図1に示す
第1番目のプログラムパルスP1の電圧Vgstartを、 Vgstat=Vgend+(Npulse−1)・Vgstep …(式3) とする。
【0087】次に、ステップS38に進み、ワード線電
圧の開始電圧を上記(Vgstart)に設定する。次に、ス
テップS39に進み、ワード線電圧の変化分(増分)を、
上記Vgstepに設定する。次に、ステップS40に進
み、プログラムパルスのパルス数を、上記Npulseに設
定する。
【0088】図5,図6,図7に示した上述の3つのフロ
ーを見ても分かるように、 ワード線への最終パルス
電圧Vgendと、所望の書き込み状態のしきい値分布幅
VTrange-Vを決め、 最も書き込み特性の遅いメモ
リセルのプログラム時間tpgmおよびベリファイを行わ
ない時での書き込み状態のしきい値分布幅VTrangeを
求める。
【0089】この,だけで、後は、パルス回数Npul
seやワード線への最初のパルス電圧Vgstartを一義的
に決めることができ、複雑な手順は不用である。これら
図5,図6,図7に示したフローを実施することで、書き
込み状態のメモリセルのしきい値分布幅をプログラムパ
ルス電圧の増加分Vgstepで制御することができ、さら
に、書き込み状態のしきい値分布幅を狭く設定できる。
このことは、読み出し時の読み出しマージンの確保につ
ながり、読み出し誤りの発生を抑えることができる。こ
のことは、読み出しマージンが少なくなる多値しきい値
の場合に、特に有効になる。
【0090】また、しきい値が2値の場合でも、メモリ
セルを低消費電力化するために、低電圧で駆動する場合
には、読み出し誤りの発生を抑える効果を発揮できる。
【0091】〔第2の実施の形態〕次に、図8に、この
発明の不揮発性半導体メモリの制御方法の第2実施形態
によるプログラムアルゴリズムのプログラムパルス列の
波形を示す。このパルス列は、ワード線に印加する電圧
波形を表わしており、図10および図11に示されたメ
モリセルに適合した一例である。したがって、ワード線
電圧は負電圧になっている。また、図8に示す波形で
は、より詳細な説明のためにベリファイパルスBPも描
かれている。
【0092】ベリファイを行ないながらプログラムを行
なったときのメモリセルの閾値分布は、前述の通り、少
なくとも上げ幅Vgstepの大きさだけ幅を持つ。しか
し、実際には、回路マージン、あるいは、メモリセルの
特性のばらつきなどが原因で、この値(Vgstep)よりも
大きくなる問題がある。この第2実施形態によるプログ
ラムアルゴリズムは、この問題を解決するものである。
すなわち、プログラム時間をほとんど増加させることな
く、上げ幅Vgstepの大きさを小さくすることによっ
て、メモリセルのしきい値分布幅を更に狭くすることが
できる。
【0093】本出願人によるシミュレーション実験によ
れば、プログラムパルス幅t'ppとパルス間の変化分V
g'stepとの間の比は、プログラムパルスのパルス幅の
総和tprgとベリファイしない場合のメモリセルの閾値
分幅VTrangeとの比にほぼ等しくなることを確認でき
た。すなわち、 [Vg'step]/t'pp=VTrange/tprg …(式4) である。なお、[Vg'step]は、Vg'stepの絶対値を表
す。ところで、この発明の第1の実施形態も同様に、 [Vgstep]/tpp=VTrange/tprg …(式5) が成立する。[Vgstep]は、Vgstepの絶対値を表す。
したがって、 [Vg'step]/t'pp=[Vgstep]/tpp …(式6) を満足すれば、最終パルスPENDまででプログラムが終
了する。ただし、最もプログラムの遅いメモリセルのプ
ログラムを終了させるために、最終パルスに限っては広
いパルス幅tpp(>t'pp)が必要に成る。しかし、プロ
グラムパルスが実際に印加されている時間の総和tprg
は、第1実施形態と変わることがなく一定である。
【0094】そこで、(式6)の条件を満足しつつ、V
g'stepの大きさをVgstepよりも小さく設定すること
で、(式4),(式5)を参照すれば分かるように、第1実
施形態と同じプログラム時間tprgで、より狭いメモリ
セルの閾値分布幅を得ることができる。これにより、メ
モリセルアレイの各セルの閾値のばらつきを抑制でき、
この閾値分布の制御性を向上でき、プログラム速度も向
上できる。
【0095】〔第3の実施の形態〕次に、図9に、この
発明の第3実施形態の制御方法によるプログラムアルゴ
リズムのプログラムパルス列の模式図を示す。このプロ
グラムパルス列は、前述の第2実施形態による図8のプ
ログラムパルス列において、最終パルスPENDを、Pe1,
Pe2,…に分割したものである。この分割された最終パ
ルス列Pe1,Pe2,…は、最終電圧(−Vgend)であり、
分割された各パルス幅の和は、tppに設定されている。
この最終電圧(−Vgend)における各パルスPe1,Pe2,
…のパルス幅は例えば、t'ppに設定できる。ここで、
(t'pp+t'pp+…+t'pp)=tpp である。この第3実
施形態によるプログラムアルゴリズムによれば、メモリ
セルの閾値分布を、第2実施形態に比べてさらに狭く制
御できる。
【0096】また、この第3実施形態によれば、プログ
ラムパルス列全体にわたってパルス幅t'ppが一定であ
るので、プログラムパルスを発生させる制御回路等を簡
単な構成にすることができる。しかも、最初のパルスか
ら最後のパルスまで、短いパルス幅t'ppでメモリセル
のしきい値のシフト量を制御するので、メモリセルのし
きい値分布幅を、第2実施形態よりもさらに狭く制御す
ることができる。
【0097】ところで、上記第2実施形態および第3実
施形態では、プログラムパルス幅t'ppを細かく設定し
過ぎると、ベリファイ動作に要する時間が大きくなるこ
とに起因して、実際のプログラム時間が延びるという問
題が生じる。しかし、ベリファイに要する時間がプログ
ラムパルス幅t'ppに比べて十分に短ければ、この実際
のプログラム時間の増加分は問題にならない。
【0098】なお、上記第2,第3の実施形態において
も、第1実施形態と同様に、プログラムパルス列の前部
に、必要に応じて適当なパルスを追加することによっ
て、プログラム時にメモリセルのトンネル酸化膜に印加
される電界を緩和でき、メモリセルの信頼性を向上でき
る。
【0099】
【発明の効果】以上より明らかなように、この発明の不
揮発性半導体メモリの制御方法は、漸次電圧の大きさが
増加する複数のプログラムパルスをメモリセルの制御端
子に入力し、最大電圧時のプログラムパルス(最終プロ
グラムパルス)のパルス幅の合計を、その最大電圧のみ
でメモリセルをプログラムするのに必要な時間の2分の
1以上にする。これにより、メモリセルアレイの各セル
の閾値のばらつきを抑制でき、この閾値分布の制御性を
向上でき、プログラム速度も向上できることを実験で確
認できた。
【0100】また、一実施形態の不揮発性半導体メモリ
の制御方法は、プログラムパルスの電圧の大きさの上げ
幅とプログラムパルス幅との比を所定値(閾値分布幅と
プログラム所要時間との比)に保つ。これにより、プロ
グラム時間を不必要に増加させることなく、メモリセル
の閾値のシフト量を可能な範囲で自由に制御でき、した
がって、メモリセルのプログラム時の閾値の分布幅を可
能な範囲で自由に制御できる。
【0101】また、他の実施形態の不揮発性半導体メモ
リの制御方法において、上記パルス列とその前の追加プ
ログラムパルスでもって、メモリセルをプログラムする
ので、このプログラム時にメモリセルのトンネル酸化膜
に印加される電界を緩和することができ、メモリセルの
信頼性を向上できる。
【0102】また、一実施形態の不揮発性半導体メモリ
の制御方法は、上記追加プログラムパルスのパルス幅に
対する上記追加プログラムパルスのプログラム電圧の絶
対値の上げ幅の比を、上記パルス列のパルス幅に対する
上記パルス列のプログラムパルス毎のプログラム電圧の
絶対値の上げ幅の比に等しくする。この実施形態では、
追加プログラムパルスのパルス幅に対する上げ幅の比
を、パルス列のパルス幅に対する上げ幅の比に等しくす
るから、追加プログラムパルスを存在させても、プログ
ラム時間の増加を最小限に抑制できる。
【0103】また、他の実施形態は、プログラムパルス
の電圧の大きさの上げ幅とプログラムパルス幅との比
を、所定値((閾値分布幅+遷移状態の閾値幅):プログ
ラム所要時間)に保つ。これにより、プログラム時間を
不必要に増加させることなく、メモリセルの閾値のシフ
ト量を可能な範囲で自由に制御でき、したがって、メモ
リセルのプログラム時の閾値の分布幅を可能な範囲で自
由に制御できる。
【0104】また、一実施形態の不揮発性半導体メモリ
の制御方法は、上記パルス列の各プログラムパルスのパ
ルス幅を等しくするので、パルス発生回路の構成を簡単
にすることができる。
【0105】また、他の実施形態の不揮発性半導体メモ
リの制御方法は、上記パルス列の各プログラムパルスの
パルス幅を等しくするので、パルス発生回路の構成を簡
単にできる。
【0106】この発明に係るアルゴリズムにより浮遊ゲ
ートを有する不揮発性半導体メモリのメモリセルをプロ
グラムすることによって、プログラム時間を増大させる
ことなく、メモリセルの閾値分布をある範囲で自由に制
御できることができる。この発明は2値のみならず多値
の浮遊ゲートを有する不揮発性半導体メモリのメモリセ
ルをプログラムする時にも有効である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の不揮発性半導体メモリの制御方法
の第1実施形態によるプログラムアルゴリズムのプログ
ラムパルス列の模式図である。
【図2】 図2(A)は、メモリセルアレイのうちで最も
遅いメモリセルをプログラムするのに必要なプログラム
パルス波形の一例であり、図2(B)はプログラムパルス
のパルス幅を横軸に、閾値電圧を縦軸に取り、最も遅い
メモリセルの閾値曲線を描いた特性図である。
【図3】 消去状態における閾値分布からプログラム状
態における閾値分布へ移行する様子を示すベリファイ動
作の説明図である。
【図4】 この発明の第1実施形態によって、パルス幅
を決定するためのプログラムアルゴリズムを表すフロー
チャートである。
【図5】 上記第1実施形態によってプログラムパルス
の電圧を決定するための1例目のプログラムアルゴリズ
ムを表すフローチャートである。
【図6】 上記第1実施形態によってプログラムパルス
の電圧を決定するための2例目のプログラムアルゴリズ
ムを表すフローチャートである。
【図7】 上記第1実施形態によってプログラムパルス
の電圧を決定するための3例目のプログラムアルゴリズ
ムを表すフローチャートである。
【図8】 この発明の第2の実施形態によるプログラム
アルゴリズムのプログラムパルス列の模式図である。
【図9】 この発明の第3の実施形態によるプログラム
アルゴリズムのプログラムパルス列の模式図である。
【図10】 この発明に関連する浮遊ゲートを有する不
揮発性半導体メモリの一例としてのメモリセルの断面構
成略図である。
【図11】 この発明に関連する浮遊ゲートを有する不
揮発性半導体メモリのメモリセルアレイを部分的に示
し、書き込みデータの一例を部分的に示す模式図であ
る。
【図12】 図12(A)は、従来のプログラムパルス列
の第1例を示す波形図であり、図12(B)は、従来のプ
ログラムパルス列の第2例を示す波形図である。
【図13】 図13(A)は従来のプログラムパルス列の
第3例を示す波形図であり、図13(B)は従来のプログ
ラムパルス列の第4例を示す波形図であり、図13(C)
は従来のプログラムパルス列の第5例を示す波形図であ
り、図13(D)は従来のプログラムパルス列の第5例を
示す波形図である。
【符号の説明】
1…制御端子、2…浮遊ゲート、3…ドレイン、4…ソ
ース、5…基板、6…トンネル酸化膜。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山内 祥光 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 Fターム(参考) 5B025 AA03 AB01 AC01 AD04 AD05 AE05 AE08

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各プログラム電圧が漸次増加するか等し
    い大きさを有する複数のプログラムパルスからなるパル
    ス列を、単数または複数のメモリセルの制御端子に入力
    して、このメモリセルをプログラムする不揮発性半導体
    メモリの制御方法であって、 上記パルス列は、その最終プログラムパルスと同じプロ
    グラム電圧を有するプログラムパルスを単数もしくは複
    数だけ有し、 上記最終プログラムパルスと同じプログラム電圧を有す
    る単数もしくは複数のプログラムパルスのパルス幅の合
    計を、上記不揮発性半導体メモリを上記最終プログラム
    パルスのプログラム電圧のプログラムパルスのみでプロ
    グラムするのに必要な時間の2分の1以上の時間とする
    ことを特徴とする不揮発性半導体メモリの制御方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の不揮発性半導体メモリ
    の制御方法において、 上記パルス列の最終プログラムパルスのプログラム電圧
    に達するまでの各プログラムパルスにおいて、 隣接する2つのプログラムパルス間のプログラム電圧の
    絶対値の上げ幅と、上記プログラムパルスのパルス幅と
    比を、 上記不揮発性半導体メモリのメモリセルの閾値の分布幅
    と、上記メモリセルをプログラムするのに必要な時間と
    の比に、等しくすることを特徴とする不揮発性半導体メ
    モリの制御方法。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の不揮発性半導体メモリ
    の制御方法において、 上記パルス列よりも前に、 上記パルス列の最初のプログラムパルスの電圧に等しい
    か低い大きさを持つ単数もしくは複数の追加プログラム
    パルスを有し、この追加プログラムパルスのプログラム
    電圧の絶対値は漸次増加するか等しい大きさを有してい
    て、 上記追加プログラムパルスと上記パルス列を上記メモリ
    セルに入力して、このメモリセルをプログラムすること
    を特徴とする不揮発性半導体メモリの制御方法。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の不揮発性半導体メモリ
    の制御方法において、 上記追加プログラムパルスのパルス幅に対する上記追加
    プログラムパルスのプログラム電圧の絶対値の上げ幅の
    比を、上記パルス列のパルス幅に対する上記パルス列の
    プログラムパルス毎のプログラム電圧の絶対値の上げ幅
    の比に等しくすることを特徴とする不揮発性半導体メモ
    リの制御方法。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載の不揮発性半導体メモリ
    の制御方法において、 上記パルス列の最終プログラム電圧に達するまでの各プ
    ログラムパルスにおいて、 上記プログラムパルス毎のプログラム電圧の絶対値の上
    げ幅と、そのプログラムパルスのパルス幅との比を、 上記メモリセルの閾値の分布幅と、プログラム状態に設
    定されたメモリセルの閾値とイレース状態に設定された
    メモリセルの閾値の間に挟まれたメモリセルの遷移状態
    の閾値の幅との和に対する上記不揮発性半導体メモリ内
    をプログラムするのに必要な時間の比に等しくすること
    を特徴とする不揮発性半導体メモリの制御方法。
  6. 【請求項6】 請求項1に記載の不揮発性半導体メモリ
    の制御方法において、 上記パルス列の各プログラムパルスのパルス幅を等しく
    することを特徴とする不揮発性半導体メモリの制御方
    法。
  7. 【請求項7】 請求項5に記載の不揮発性半導体メモリ
    の制御方法において、 上記パルス列の各プログラムパルスのパルス幅を等しく
    することを特徴とする不揮発性半導体メモリの制御方
    法。
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