JP2001229343A - カード読み取り装置 - Google Patents

カード読み取り装置

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JP2001229343A
JP2001229343A JP2000040973A JP2000040973A JP2001229343A JP 2001229343 A JP2001229343 A JP 2001229343A JP 2000040973 A JP2000040973 A JP 2000040973A JP 2000040973 A JP2000040973 A JP 2000040973A JP 2001229343 A JP2001229343 A JP 2001229343A
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Seiji Hasegawa
清治 長谷川
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 一台の装置で、寸法の異なる複数種類のカー
ドに対応できるカード読み取り装置を提供することであ
る。 【解決手段】 カード読み取り装置1は、正面から見た
ときに左側にある左フレーム10Lと右側にある右フレ
ーム10Rに大きく分けられる。左フレーム10Lは、
右フレーム10Rに対して並進移動可能とされ、左フレ
ーム10Lと右フレーム10Rの間隔は、挿入されるカ
ード5の幅寸法を幅寸法検知部が検知することによっ
て、自動的に調整される。駆動モータ14を駆動してそ
の軸が回転すると、左搬送ベルト23Lと右搬送ベルト
23Rは同時に回転する。カード5は、搬送時に両搬送
ベルトのくびれ部分にはまり込み、確実に両搬送ベルト
にグリップされる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、さまざまな分野で
利用されているカードに対し、情報の読み取りや必要に
応じて情報の書き込みを行うカード読み取り装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】カードには、テレホンカードやオレンジ
カードなどのプリペイドカード、銀行のキャッシュカー
ドやクレジットカードなど多種多様ななものがあり、ざ
まざまな分野で利用されている。
【0003】図12は、一般的なカード読み取り装置1
00の内部構造を概略的に示したものであり、(a)は側
面図、(b)は正面図である。利用者がカード挿入口1
10からカードを差し込むと、カード読み取り装置10
0はこれを検知してモータ111を回転させる。この回
転は、駆動ギア112、伝達ギア113を介して搬送コ
ロ114に伝達され、カードの装置内部への搬送が開始
される。カードは、搬送コロ114と、この上に配置さ
れたウェイトコロ115に挟持され、搬送コロ114の
回転に伴って、装置内部へ搬送される。カードに記録さ
れた情報は、この搬送の途中に、読み取り部116によ
って読み取られる。また、カードに書きこむべき情報が
ある場合には、併せて書き込みが行われる。情報の読み
取り・書き込みが終了すると、モータは反転し、カード
は逆方向に搬送されて挿入口110から排出される。か
かる構造より、カードの搬送経路の全長はカードの長辺
の寸法とほぼ同程度となる。
【0004】上記のように、カードの寸法とほぼ同程度
の短じかい搬送経路のカード読み取り装置の場合、カー
ド搬送中に情報を正確に読み取るためには、カードを斜
行させずに搬送することが必要とされる。このため、カ
ード読み取り装置100には、図12(b)に示すよう
に、搬送路の両側に規制部120a、120bが設けら
れている。規制部120aと120bの間隔は、カード
の寸法プラス0.5mm程度とされている。このよう
に、従来のカード読み取り装置は、搬送路の両側にカー
ドの幅寸法に対応した間隔で規制部を設けることによっ
て、カード搬送時におけるカードの斜行を防止する構造
となっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】図12に示したよう
に、搬送経路の両側に規制部120a、120bが設け
られている従来のカード読み取り装置では、規制部12
0a、120bの間隔よりも幅寸法が大きいカードは挿
入することができない。また、カードの幅寸法が規制部
120a、120bの間隔よりも大幅に小さいカード
は、搬送途中に斜行するおそれがある。このため、従来
のカード読み取り装置では、利用できるカードの寸法が
決められており、これ以外の寸法のカードを利用するこ
とはできない。したがって、これまでは、カードの種類
に応じて専用のカード読み取り装置を用意しなければな
らなかった。
【0006】本発明は、このような技術的背景のもとに
なされたものであり、その目的は、一台の装置で、寸法
の異なる複数種類のカードに対応できるカード読み取り
装置を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1記載の発明は、利用者が挿入したカード
に対し、当該カードに記録された情報を読み取る情報読
み取り手段、当該カードに情報を記録する情報記録手段
のうち少なくとも一方を有するカード読み取り装置にお
いて、搬送方向の左右両側からカードを挟持してカード
を搬送する搬送手段と、挿入されたカードの幅寸法を検
知する幅寸法検知手段と、前記幅寸法検知手段の検知結
果に基づいて、前記搬送手段の左右両側の間隔を調整す
る調整手段と、を具備することを特徴とする。
【0008】請求項2記載の発明は、請求項1記載のカ
ード読み取り装置において、記搬送手段は左フレーム及
び右フレームに分けて構成され、左フレームと右フレー
ムは、パンタグラフ構造の機構により互いに並進移動可
能とされ、前記幅寸法検知手段は、挿入されたカードの
幅寸法に応じて変位するとともにその変位量に基づいた
信号を検知結果として出力する変位手段から構成され、
前記調整手段は、前記変位手段の変位量に基づいて左フ
レームと右フレームの両方又は一方を並進移動させ左フ
レームと右フレームがカードを挟持するのに適した間隔
となるよう調整することを特徴とする。
【0009】請求項3記載の発明は、利用者が挿入した
カードに対し、当該カードに記録された情報を読み取る
情報読み取り手段、当該カードに情報を記録する情報記
録手段のうち少なくとも一方を有するカード読み取り装
置において、対向する一対のロールから巻き出された一
対のフィルムによってカードを両面から挟持し、前記一
対のフィルムの先端を駆動手段により奥側へ引っ張るこ
とによってカードを内部へ搬送する搬送手段を有するこ
とを特徴とする。
【0010】請求項4記載の発明は、請求項3記載のカ
ード読み取り装置において、前記一対のフィルムの先端
を奥側へ引っ張る駆動手段はクラッチ手段を有してお
り、カードが所定距離だけ搬送されたときはクラッチ手
段を解除して前記一対のフィルムをフリー状態とし、弾
性手段によってフリー状態となった前記一対のフィルム
を前記一対のロールに巻き戻すことによって、内部へ搬
送されたカードを外部へ排出することを特徴とする。
【0011】請求項5記載の発明は、請求項3又は4記
載のカード読み取り手段において、前記一対のフィルム
のうち少なくとも一方は透明フィルムであることを特徴
とする。
【0012】
【発明の実施の形態】以下に、図面を参照して、本発明
の実施の形態について説明する。 [実施形態1]図1は、実施形態1に係るカード読み取
り装置の内部を示した斜視図、図2は、図1に示したカ
ード読み取り装置を中央で縦に切った状態の断面図、図
4は、図1に示したカード読み取り装置の底部の平面
図、図5は、左フレームに設けられた幅寸法検知部を拡
大して示した平面図である。
【0013】カード読み取り装置1は、図2に示すよう
に、外装パネル11に取り付けられる。外装パネル11
には取り付け窓が設けられており、カード読み取り装置
1を取り付けるときは、外装パネル11の外側から取り
付け窓にカード挿入口12が挿入され、これにより利用
者が外装パネル11の外側からカードを挿入できるよう
になる。図2に示すように、情報が記録されたカード5
がカード挿入口12から差し込まれると、挿入検知セン
サ13は、カードが差し込まれたことを検知し、その旨
の信号を出力する。正面から見て右側に設けられている
駆動モータ14は、この信号に基づいて駆動を開始す
る。
【0014】カード読み取り装置1は、正面から見たと
きに左側にある左フレーム10Lと右側にある右フレー
ム10Rに大きく分けられる。左フレーム10Lと右フ
レーム10Rの間隔は、後述のように挿入されるカード
5の幅寸法によって自動的に調整される。
【0015】駆動モータ14の軸の下側には駆動ギア1
5が取り付けられている。駆動ギア15は伝達ギア16
と噛合している。伝達ギア16はプーリ17と重合して
形成されている。正面から見て左側に設けられた軸20
の下端部には、プーリ19が設けられており、プーリ1
7とプーリ19との間には、伝達ベルト18が掛け渡さ
れている。軸20の上端には搬送駆動プーリ21が設け
られている。したがって、駆動ギア15が回転すると、
その回転は搬送駆動プーリ21に伝えられ、この搬送駆
動プーリ21と奥側の従動プーリ22に掛け渡されてい
る左搬送ベルト23Lが回転する。
【0016】一方、駆動モータ14の軸の上側には搬送
駆動プーリ24が設けられ、奥側には従動プーリ25が
設けられている。搬送駆動プーリ24と従動プーリ25
には、右搬送ベルト23Rが掛け渡されている。
【0017】駆動モータ14を駆動してその軸が回転す
ると、左搬送ベルト23Lと右搬送ベルト23Rは同時
に回転する。左搬送ベルト23L及び右搬送ベルト23
Rは、その断面形状が、図3に示すように中央でくびれ
た状態になっている。カード5は、搬送時にこのくびれ
部分にはまり込み、確実に両搬送ベルトにグリップされ
るので、カード搬送の安定性が向上する。左搬送ベルト
23Lと右搬送ベルト23Rの回転方向は、カード5を
内部へ向かう方向に搬送する時は、図1に矢印A及びA
´で示す方向であり、排出する方向に搬送する時は、図
1に矢印B及びB´で示す方向である。
【0018】カード読み取り装置1の底部には、図4に
示すようなパンタグラフ構造の機構が設けられている。
右フレーム10Lの底部には、幅方向変動モータ30が
設けられている。幅方向変動モータ30の駆動シャフト
にはウォームギア31a、31bが取り付けられてい
る。ウォームギア31a、31bは、右フレーム10R
の底部に設けられた溝9R内にある連接部32a、32
bに挿入され、連接部32a、32bの内側に設けられ
たラックと噛合している。したがって、ウォームギア3
1a、31bが回転すると、連接部32a、32bは図
4の左右方向に移動する。連接部32a、32bには、
それぞれに、プレート33a、33bが連接されてい
る。プレート33a、33bは、互いの中央部で交差し
た状態で、支点34によって回転可能に連結されてい
る。プレート33a、33bの反対側の先端部には突起
35a、35bが設けられ、これらが左フレーム10L
の底部に設けられた溝9Lに、移動可能な状態で挿入さ
れている。
【0019】このようなパンタグラフ構造の機構と幅方
向変動モータ30によって、左フレーム10Lは、右フ
レーム10Rに対して並進移動可能となり、幅方向変動
モータ30を駆動することにより、左フレーム10Lと
右フレーム10Rとの間隔を変えることができる。すな
わち、連接部32a、32bが接近する方向に幅方向変
動モータ30を回転させると、左フレーム10Lと右フ
レーム10Rの間隔は広がり、連接部32a、32bが
遠ざかる方向に幅方向変動モータ30を回転させると、
左フレーム10Lと右フレーム10Rの間隔は狭まる。
【0020】このとき、プーリ17とプーリ19に掛け
渡されている伝達ベルト18の張力を一定に保つため
に、図4に示すように、L字型レバー36、コロ37、
バネ38からなる機構が設けられている。L字型レバー
36は36aを支点として回転可能とされ、L字型レバ
ー36の先端に設けられたコロ37は内側から伝達ベル
ト18に当接するよう配置されている。L字型レバー3
6の他端に設けられたバネ38は、L字型レバー36を
時計方向に付勢している。したがって、左フレーム10
Lと右フレーム10Rの間隔が狭まると、L字型レバー
36は時計方向に回動し、これにより伝達ベルト18の
張力がほぼ一定に保たれる。
【0021】図5に示すように、左フレーム10Lの左
搬送ベルト23Lの内側には、幅寸法検知部が設けられ
ている。図5に示した幅寸法検知部は、アーム40、角
度検知センサ41、搬送案内コロ42、バネ43を含ん
で構成されている。アーム40は、角度検知センサ41
を支点として回動可能に取り付けられており、搬送案内
コロ42はアーム40の先端に取り付けられている。付
勢手段であるバネ43は、角度検知センサ41を支点と
して、アーム40に対し反時計方向の付勢力を与えてい
る。これにより、搬送ベルト23Lに一定の張力が与え
られる。
【0022】不図示の制御部は、挿入検知センサ13が
カードの挿入を検知して駆動モータ14を回転させた
後、カード5が、図5に破線で示した幅寸法検知位置に
到達した時点で、搬送動作を一時的に停止する。このと
き、幅寸法検知部のアーム40は、搬送ベルト23L及
び搬送案内コロ42を介して、カード5から、バネ43
の付勢力に抗する時計方向の力を受ける。その結果、ア
ーム40、搬送ベルト23L、搬送案内コロ42は、図
5に一点鎖線で示した位置に変位する。このとき、角度
検知センサ41によってアーム40の回動角が検知さ
れ、これに基づいて、挿入されたカード5の幅寸法に対
して左フレーム10Lと右フレーム10Rが適切な間隔
となるよう、以下の制御を行う。
【0023】角度検知センサ41の当初の出力値が
「m」であったとする。この「m」の値は、左搬送ベル
ト23L及び右搬送ベルト23Rが適正にカードを挟持
して搬送するときの値である。その後、カード5を挿入
したことによってアームの角度がΔθだけ変化し、その
結果、角度検知センサ41の出力値が「m+Δm」に変
化したとする。
【0024】このとき、制御部にはこの信号がフィード
バックされ、Δmの値によって、幅方向変動モータ30
を駆動する信号が、制御部より幅方向変動モータ30に
発せられる。図5の場合、幅方向変動モータ30は、連
接部32a、32bが接近する方向に回転して、左フレ
ーム10Lと右フレーム10Rの間隔を広げる。左フレ
ーム10Lと右フレーム10Rの間隔が広がると、アー
ム40はバネ43に付勢されて、前述の角度の変化分Δ
θを小さくするよう反時計方向に回動する。このような
フィードバック制御が短時間に繰り返されて、角度検知
センサ41の出力値が「m」となるように、左フレーム
10Lと右フレーム10Rの間隔が調整される。
【0025】角度検知センサ41の出力値が「m」に戻
ると、制御部は幅方向変動モータ30の駆動を停止させ
る。そして、カード搬送用の駆動モータ14の駆動を再
開させ、左搬送ベルト23L及び右搬送ベルト23Rの
回転によって、左搬送ベルト23L及び右搬送ベルト2
3Rのくびれ部分に挟持されたカード5を、内部へ搬送
する。以上のようにして、挿入されたカード5の幅寸法
に対して左フレーム10Lと右フレーム10Rの間隔が
調整されることにより、カード5を適切に挟持して搬送
することが可能となる。このとき、左搬送ベルト23L
と右搬送ベルト23Rは、左右からカード5をしっかり
挟持するので、搬送中にカード5が斜行することはな
い。
【0026】なお、上記のように左フレーム10Lと右
フレーム10Rの間隔を適正に調整されることにより、
この間隔を検出することによって、カード5の幅寸法を
知ることが可能になる。この情報から、そのカードがど
ういう規格のカードであるかを推定することが可能とな
る。カードの規格が推定できれば、カードに記録された
情報の読み出しを効率化することができるなど、種々の
利点が得られる。
【0027】カード5は、搬送の途中で、読み取り装置
27によって、そこに記録されている情報が読み取ら
れ、また、必要に応じて情報の書き込みが行われる。記
録されている情報が磁気によるものである場合には、読
み取り装置27は磁気的な読み取り装置であり、記録さ
れている情報がバーコードである場合には、読み取り装
置27はバーコード読み取り装置であり、記録されてい
る情報が画像情報の場合には、読み取り装置27はCC
Dなどの画像読み取り装置となる。また、カードに記録
さている情報がこれらを複合したものである場合には、
情報記録の形態に合った読み取り装置が複数用意され
る。
【0028】出口センサ26(図2参照)によってカー
ド5に記録されている情報の読み取り作業の終了が確認
されたら、制御部からの所定の信号に従って駆動モータ
14は直ちに逆転を開始し、カード5を挿入口12より
排出する。挿入検知センサ13がカード5の排出を確認
したら、カード5を挿入したときに制御部は幅方向変動
モータ30を変動させた分と同じだけ逆転させて元の位
置に復帰させ、最初の状態に戻す。次に別のカードが挿
入されると、上で説明したのと同様の動作によって左フ
レーム10Lと右フレーム10Rの間隔を調整して搬送
を行う。
【0029】本実施形態のように、カードの左右を挟持
して搬送するようにすると、カードの上下の部分には、
搬送のための装置や部材を配置する必要がなくなる。こ
のため、カードの上下の部分を、例えば情報の読み取り
や書き込みのための装置を配置する際の自由度が高くな
り、また、磁気と画像というように異なる形態で記録さ
れた情報を読み取るための複数の読み取り装置をこの部
分に配置することが容易になる。
【0030】次に、本実施形態の変形例について説明す
る。図6は、実施形態1の変形例に係るカード読み取り
装置の内部を示した斜視図、図7は、図6に示したカー
ド読み取り装置の幅寸法検知部を拡大して示した平面
図、図8は、コロを側面から見た図である。なお、図
6、図7、図8に示したカード読み取り装置のうち、図
1乃至図5に示したカード読み取り装置と構成や動作が
同じ部分には同一の符号を付してある。ここでは、図1
乃至図5に示したカード読み取り装置と構成や動作が異
なる部分についてのみ説明する。
【0031】図1乃至図5に示した実施形態1では、断
面形状が図3に示すように中央でくびれた左搬送ベルト
23L及び右搬送ベルト23Rを用いたが、これは必須
のものではなく、図6、図7、図8に示したカード読み
取り装置は、搬送ベルトを用いずに構成されている。ロ
ーラ54は回転自在であるとともに、カード5の幅方向
に移動可能とされ、バネ56によってカード5に向かう
方向に付勢されている。
【0032】カード5が挿入されると、カード5の側部
は、ローラ54の周囲に当接する。これによりローラ5
4は、バネ56に抗してカードの幅方向外側へ変位す
る。カード5がさらに進むと、カード5は搬送案内コロ
52に当接する。搬送案内コロ52は、図7に示すよう
に、アーム50、角度検知センサ51、バネ53ととも
に幅寸法検知部を構成している。
【0033】図7に示した幅寸法検知部は搬送ベルトが
なく、カード5が直接、搬送案内コロ52に当接すると
いう点が、図5に示した幅寸法検知部と異なっている。
このため搬送案内コロ52を、搬送途中にカード5が上
下に変位しないように、図8に示すような形状としてい
る。その他の点については、図5に示した幅寸法検知部
と同様である。
【0034】この変形例の場合も、カードの幅寸法に応
じてフィードバック制御によって左フレーム10Lと右
フレーム10Rの間隔が調整されるため、寸法の異なる
カードが挿入された場合でも、適正に搬送動作を行うこ
とができる。
【0035】[実施形態2]次に、図9乃至図11を参
照して、実施形態2に係るカード読み取り装置について
説明する。図9は、実施形態2に係るカード読み取り装
置のカード搬送部分を取り出して示した斜視図、図10
は、挿入されたカードが搬送される様子を示した断面
図、図11は、内部に挿入されたカードの排出動作を示
した断面図である。
【0036】実施形態2に係るカード読み取り装置は、
透明な上フィルム70aと、同じく透明な下フィルム7
0bの間に、カード5を挟んだ状態で搬送する。上フィ
ルム70aは、カード挿入口の上側の上ロール80に巻
回されており、下フィルム70bは、カード挿入口の下
側の下ロール83に巻回されている。上フィルム70a
と下フィルム70bの先端は、接合部71において接合
されており、その先にはワイヤ72が掛止されている。
ワイヤ72はガイドコロ64a、64bに案内され、先
端部が搬送駆動モータ63の巻き取り部63aに巻回さ
れている。
【0037】図11に示すように、上フィルム70aを
巻き取っている上ロール80の軸心には、上ロール80
の横の部分において巻き取りギア81が配設されてお
り、巻き取りギア81は伝動ギア82と噛合している。
同様に、下フィルム70bを巻き取っている下ロール8
3の軸心には、下ロール83の横の部分において巻き取
りギア84が配設されており、巻き取りギア84は伝動
ギア85と噛合している。伝動ギア82と85は互いに
噛合している。さらに、伝動ギア85の軸心には、ワイ
ヤ88を巻き取る巻き取りプーリ86が配設されてい
る。ワイヤ88の先端には巻き取りスプリング87が連
結され、巻き取りスプリング87の他端は装置に固定さ
れている。
【0038】利用者がカード読み取り装置にカード5を
挿入すると、カード5は、カード挿入口カバー60か
ら、案内ローラ対61a、61bの間に差し込まれる。
案内ローラ対61a、61bには、カード5が斜行せず
に搬送するのに適した適度な押圧力が、適当な付勢手段
によって付与されている。挿入されたカード5の先端が
位置検知センサ62の光を遮ると、不図示の制御部に検
知信号が送られ、制御部は、この信号を受けて搬送駆動
モータ63を回転させる。搬送駆動モータ63が回転す
ると、巻き取り部63aによってワイヤ72が巻き取ら
れ、これにより、図10(a)に示すように上フィルム
70aと下フィルム70bの間に挟持されたカード5の
装置内部への搬送が開始される。
【0039】接合部71が位置検知センサ65を通過
し、制御部が位置検知センサ65よりその旨の信号を受
け取ると、制御部は読み取り部66に対して、カード5
に記録された情報の読み取り開始の信号を発する。読み
取り部66は、この信号に基づいてカード5に記録され
ている情報の読み取りを開始し、図10(b)に示すよ
うに、カード5が搬送されている所定期間中、情報の読
み取りを行ってゆく。位置検知センサ65と読み取り部
66の位置関係は、接合部71の幅および上下フィル7
0a、70bの搬送速度に基づいて、最適な条件となる
ように設定されている。
【0040】記録された情報が読み取られながらカード
5が搬送駆動モータ63によって搬送されているとき
は、巻き取りプーリ85は反時計方向に回転する。これ
により、巻き取りスプリング87は引っ張り力を受けて
図11(b)に示すように伸長し、巻き取りスプリング
87にはエネルギーが蓄積される。
【0041】カード5の搬送・読み取りが進行し、図1
0(c)に示すように位置検知センサ65がカード5の
後端を切ると、その旨の信号が制御部へ送られる。制御
部はこれを受けて、搬送駆動モータ63を停止させ、同
時に搬送駆動モータ63とワイヤ巻き取り部63aとの
間に設けられているクラッチ(不図示)を切り離す。
【0042】クラッチが切り離されるとカード5の排出
動作が開始される。すなわち、クラッチが切り離され、
ワイヤ巻き取り部63aがフリー状態になると、図11
(c)に示したように伸長した巻き取りスプリング87
は、元の状態に縮もうとする。このときの引っ張り力に
よって上ロール80、下ロール83は回転し、それぞれ
上フィルム70a、下フィルム70bの巻き取り動作を
開始する。その結果、カード読み取り装置は、図10
(c)の状態から、同図(b)、の状態を経て同図
(a)の状態に移行し、カード5はカード挿入口から排
出される。位置検知センサ62が上下のフィルムの接合
部71を検知すると、その旨の信号を受けた制御部は、
搬送駆動モータ63のクラッチを再び接続状態とし、こ
れにより巻き取り部63aの回転は停止する。
【0043】以上の説明から分かるように、カード5の
幅寸法は、上フィルム70a、下フィルム70bの幅よ
りも狭いか、同程度であれば問題なく読み取ることがで
きる。したがって、一台のカード読み取り装置で、異な
る寸法のカードに対応することが可能となる。
【0044】なお、本実施形態ではフィルム70a、7
0bは透明であるとした。これは、カード5に情報が画
像やバーコードとして記録されており、これをCCDや
バーコード読み取り手段などで読み取る場合を考慮した
ものである。しかしながら、例えばカードに磁気的な手
段などを用いて情報を記録した場合には、フィルム70
a、70bは透明である必要はない。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明によれば、挿入されたカードの幅寸法に応じて搬送手
段の左右の間隔を調整することにより、一台で幅寸法の
異なる複数のカードに対応することができる。このた
め、寸法の異なるカードごとに専用の読み取り装置を用
意しなければならなかった従来の装置にくらべ、利便性
が向上するとともに、量産による製造コストの低減を図
ることができる。また、調整した左右の幅寸法からカー
ドの寸法を知ることができるので、この情報に基づいて
カードの規格を推定できるなどの利点も得られる。
【0046】請求項3記載の発明によれば、一対のフィ
ルムによってカードを両面から挟持しながらカードを搬
送するので、搬送できるカードの寸法の制限が緩和さ
れ、幅広い種類のカードに対応させることができる。こ
のため、寸法の異なるカードごとに専用の読み取り装置
を用意しなければならなかった従来の装置にくらべ、利
便性が向上するとともに、量産による製造コストの低減
を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1に係るカード読み取り装置の内部を
示した斜視図である。
【図2】図1に示したカード読み取り装置を中央で縦に
切った状態の断面図である。
【図3】左搬送ベルト23L及び右搬送ベルト23の断
面形状を示した図である。
【図4】図1に示したカード読み取り装置の底部の平面
図である。
【図5】幅寸法検知部を拡大して示した平面図である。
【図6】搬送ベルトを実施形態1の変形例に係るカード
読み取り装置の内部を示した斜視図である。
【図7】図6に示したカード読み取り装置の幅寸法検知
部を拡大して示した平面図である。
【図8】コロを側面から見た図である。
【図9】実施形態2に係るカード読み取り装置のカード
搬送部分を取り出して示した斜視図である。
【図10】挿入されたカードが搬送される様子を示した
断面図である。
【図11】内部に挿入されたカードの排出動作を示した
断面図である。
【図12】一般的なカード読み取り装置の内部構造を概
略的に示した図である。
【符号の説明】
1…カード読み取り装置 5…カード 10R…右フレ
ーム 10L…左フレーム 11…外装パネル 12…
カード挿入口 14…駆動モータ 15…駆動ギア 1
6…伝達ギア 17…プーリ 18…伝達ベルト 19
…プーリ 20…軸 21…搬送駆動プーリ 22…従
動プーリ 23R…右搬送ベルト 23L…左搬送ベル
ト 24…搬送駆動プーリ 25…従動プーリ 30…
幅方向変動モータ 31a、31b…ウォームギア 3
2a、32b…連接部 33a、33b…プレート 3
4…支点 35a、35b…突起 40…アーム 41
…搬送案内コロ 43…バネ 50…アーム 51…角
度検知センサ 52…搬送案内コロ 53…バネ 54
…ローラ 56…バネ 61a,61b…案内ローラ対
63…搬送駆動モータ 63a…巻き取り部 64
a,64b…ガイドコロ 70a…上フィルム 70b…下フィルム 71…接合
部 72…ワイヤ 80…上ロール 81…巻き取りギ
ア 82…伝動ギア 83…下ロール 84…ギア 8
5…伝動ギア 86…巻き取りプーリ 87…巻き取り
スプリング 88…ワイヤ 100…カード読み取り装
置 110…カード挿入口 111…モータ 112…
伝達ギア 113…伝達ギア 114…搬送コロ 11
5…ウェイトコロ 116…読み取り部 120a、1
20b…規制部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 利用者が挿入したカードに対し、当該カ
    ードに記録された情報を読み取る情報読み取り手段、当
    該カードに情報を記録する情報記録手段のうち少なくと
    も一方を有するカード読み取り装置において、 搬送方向の左右両側からカードを挟持してカードを搬送
    する搬送手段と、 挿入されたカードの幅寸法を検知する幅寸法検知手段
    と、 前記幅寸法検知手段の検知結果に基づいて、前記搬送手
    段の左右両側の間隔を調整する調整手段と、 を具備することを特徴とするカード読み取り装置。
  2. 【請求項2】 前記搬送手段は左フレーム及び右フレー
    ムに分けて構成され、左フレームと右フレームは、パン
    タグラフ構造の機構により互いに並進移動可能とされ、
    前記幅寸法検知手段は、挿入されたカードの幅寸法に応
    じて変位するとともにその変位量に基づいた信号を検知
    結果として出力する変位手段から構成され、前記調整手
    段は、前記変位手段の変位量に基づいて左フレームと右
    フレームの両方又は一方を並進移動させ左フレームと右
    フレームがカードを挟持するのに適した間隔となるよう
    調整することを特徴とする請求項1記載のカード読み取
    り装置。
  3. 【請求項3】 利用者が挿入したカードに対し、当該カ
    ードに記録された情報を読み取る情報読み取り手段、当
    該カードに情報を記録する情報記録手段のうち少なくと
    も一方を有するカード読み取り装置において、 対向する一対のロールから巻き出された一対のフィルム
    によってカードを両面から挟持し、前記一対のフィルム
    の先端を駆動手段により奥側へ引っ張ることによってカ
    ードを内部へ搬送する搬送手段を有することを特徴とす
    るカード読み取り装置。
  4. 【請求項4】 前記一対のフィルムの先端を奥側へ引っ
    張る駆動手段はクラッチ手段を有しており、カードが所
    定距離だけ搬送されたときはクラッチ手段を解除して前
    記一対のフィルムをフリー状態とし、弾性手段によって
    フリー状態となった前記一対のフィルムを前記一対のロ
    ールに巻き戻すことによって、内部へ搬送されたカード
    を外部へ排出することを特徴とする請求項3記載のカー
    ド読み取り装置。
  5. 【請求項5】 前記一対のフィルムのうち少なくとも一
    方は透明フィルムであることを特徴とする請求項3又は
    4記載のカード読み取り手段。
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Cited By (6)

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