JP3791244B2 - 用紙後処理装置及び画像形成装置 - Google Patents

用紙後処理装置及び画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP3791244B2
JP3791244B2 JP16092499A JP16092499A JP3791244B2 JP 3791244 B2 JP3791244 B2 JP 3791244B2 JP 16092499 A JP16092499 A JP 16092499A JP 16092499 A JP16092499 A JP 16092499A JP 3791244 B2 JP3791244 B2 JP 3791244B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
roller
sheet
conveying
paper
transport
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP16092499A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2000351522A (ja
Inventor
実 川野
毅 土屋
勝 大塚
敏高 松本
宏彦 岡部
忠寛 高橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Konica Minolta Inc filed Critical Konica Minolta Inc
Priority to JP16092499A priority Critical patent/JP3791244B2/ja
Priority to US09/572,366 priority patent/US6375180B1/en
Publication of JP2000351522A publication Critical patent/JP2000351522A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3791244B2 publication Critical patent/JP3791244B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Discharge By Other Means (AREA)
  • Folding Of Thin Sheet-Like Materials, Special Discharging Devices, And Others (AREA)
  • Paper Feeding For Electrophotography (AREA)
  • Pile Receivers (AREA)
  • Registering Or Overturning Sheets (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子写真複写機、プリンタ、ファクシミリ、印刷機等の画像形成装置において、画像形成された用紙を受け入れ、綴じ手段により綴じ処理を施した後、排紙皿上に排出する用紙後処理装置、用紙後処理装置を備えた画像形成装置及び用紙搬送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
画像形成装置本体より排出される画像形成済みの複数枚の用紙を、コピー部数ごとに整合して綴じ手段等の後処理手段により後処理を施す用紙後処理装置が利用される。
【0003】
この種の用紙後処理装置は、複写機、プリンタ、ファクシミリ等の画像形成装置本体と機能が接続されていて、コピーまたはプリントプロセスのシーケンス作動に対応して駆動される。
【0004】
従って画像形成プロセスを高速で処理することの可能な画像形成装置本体に対しては、その処理速度に追従して機能を果すことの出来る高速処理の可能な用紙後処理装置が必要とされる。
【0005】
このような高速処理が可能な用紙後処理装置に関しては、すでに特開昭60−142359号、同60−158463号、同62−239169号さらに特開昭62−288002号、同63−267667号、特開平2−276691号、特公平5−41991号の各公報に開示されている。
【0006】
前記用紙後処理装置においては、画像形成装置本体から搬出された画像形成済みの用紙は、搬送ローラにより挟持、搬送されて、中間スタッカ内に整合されながら順次積載されて1冊分の用紙束として収納後に、ステイプラ等による後処理が行われ、綴じ処理された用紙束は、前記中間スタッカの底部に設けられた排出ベルトに載せて搬送され、さらに上下一対の排紙ローラによって挟持されて排紙皿上に排出される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
(第1の課題)
特開平9−235069号公報には、画像形成装置から搬出された用紙を案内する第1のシート進入通路と、前記第1のシート進入通路の上流側において分岐し、下流側において合流する第2のシート進入通路と、前記第1のシート進入通路第2のシート進入通路からそれぞれ搬送された2枚のシートの各先端部を突き当ててシートを重ね合わせ状態に支持したのち前記2枚のシートを前記中間スタッカに送り出す搬送手段とを有し、先行のシート束が中間スタッカ上で積載、整合、綴じ合わせ処理中に、後続のシートの1枚目を第1のシート進入通路を経て停止中の搬送ローラ対に当接させて停止させ、2枚目のシートを第2のシート進入通路を経て1枚目のシートに重ねて前記停止中の搬送ローラ対に当接させて停止状態に待機させ、ステイプラにより綴じ合わせされた先行のシート束が前記中間スタッカから排出後に、前記搬送ローラ対を駆動回転して、後続のシート束の1枚目と2枚目とを重ね合わせたまま同時に前記中間スタッカに送り込むシート後処理装置により、シート後処理装置を小型化し、先行のシート束の後処理装置と後続のシート束搬送の引継間で、シート後処理装置を停止させることなく効率良くシートの搬送を実行することが開示されている。
【0008】
(第2の課題)
搬送ローラにより厚紙を2枚重ねて同時搬送するには、大きな搬送圧力が必要であり、駆動源も大きくなってしまう。この大きな搬送圧力により1枚目の用紙を送り出し、搬送方向下流側の搬送ローラの外周面に突き当てると、ローラ汚れやローラ寿命低下等の問題が生じる。
【0009】
(第3の課題)
上記の第2の課題を解決するため、搬送ローラの搬送圧力を変化させるように制御したり、搬送経路を別個に設けると、用紙後処理装置が複雑になる。
【0010】
(第4の課題)
搬送手段により搬送された用紙の先端部を突き当てて先端揃えした後、前記中間スタッカ内に用紙を排出するとき、用紙の搬送性を向上するため、駆動ローラユニットと従動ローラユニットとから成る搬送ローラにより、用紙搬送方向に平行する方向に波型形状を形成させる。
【0011】
図16は従来の用紙後処理装置の搬送ローラを示し、図16(a)は正面図、図16(b)は側断面図である。
【0012】
前記中間スタッカ入口の駆動ローラユニットの回転軸R0は、装置本体に回転可能に軸支され、駆動源に接続して駆動回転する。回転軸R0には、外周面が弾性ゴムから成る駆動ローラ体R1と、駆動ローラ体R1の外径より大きい外径を有する硬質材から成るフランジローラR2とが固定されている。
【0013】
フランジローラR2は、搬送手段により搬送された用紙Pの先端部を突き当てて先端揃えするとともに、用紙Pに波型形状を形成する。
【0014】
従動ローラユニットの従動ローラ(ピンチローラ)R3は、ローラ押圧バネspによりバネ付勢されて、駆動ローラ体R1に圧接する。
【0015】
厚手の用紙を駆動ローラ体R1と従動ローラR3とにより圧接して搬送するとき、ローラ押圧バネspによるバネ付勢力を強く設定されていなければならない。しかし、この強いバネ付勢力により、薄手の用紙を搬送すると、用紙Pに傷をつけてしまう。
【0016】
この第4の課題は、薄手の用紙に傷をつけることなく、厚手の用紙の搬送能力を向上させることを目的とするものである。
【0017】
【課題を解決するための手段】
(1)上記第1及び第2の課題を解決する本発明の用紙後処理装置は、画像形成装置から排出された用紙を搬送する搬送手段、前記搬送手段により搬送された用紙を積載収容する中間スタッカ、前記中間スタッカに積載収容された用紙の束に綴じ処理する綴じ手段、綴じ処理された用紙の束を排出せしめる排出手段、前記搬送手段を駆動する駆動手段、前記駆動手段の駆動を制御する制御手段、を有する用紙後処理装置において、前記搬送手段は、前記中間スタッカへ用紙を送り込む第2搬送ローラ手段、前記第2搬送ローラ手段の搬送方向上流に配置され前記第2搬送ローラ手段へ用紙を挟持して搬送する第1搬送ローラ手段、前記第1搬送ローラ手段から前記第2搬送ローラ手段へ搬送される用紙を案内する用紙搬送路、を有し、前記第1搬送ローラ手段に、前記第1搬送ローラ手段の挟持押圧力の強弱を変更可能にする押圧力変更手段を設け、前記制御手段は、先行する用紙の束が前記中間スタッカにて綴じ処理されるとき、後続の複数の用紙を前記第1搬送ローラ手段によりそれぞれの用紙の先端が前記第2搬送ローラ手段の位置で重ねられて停止するように搬送させると共に、先行する用紙の束が綴じ処理を終了して排出され、前記第1搬送ローラ手段に挟持された複数の用紙が前記第1搬送ローラ手段及び前記第2搬送ローラ手段により前記中間スタッカに向けて搬送されるとき、前記第1搬送ローラ手段に挟持された複数の用紙の挟持押圧力を弱めるように前記押圧力変更手段を制御することを特徴とするものである(請求項1)。
【0019】
)上記第3の課題を解決する本発明の用紙後処理装置は、前記制御手段は、厚紙用紙が設定された場合、または前記画像形成装置から厚紙処理情報が出力された場合に、先行する用紙の束が前記中間スタッカにて綴じ処理されるとき、後続の用紙に対し2枚重ね搬送を禁止し、順次1枚の厚紙を搬送するように制御することを特徴とし(請求項2)、かつ
前記搬送手段は、前記第1搬送ローラ手段と第2搬送ローラ手段間の用紙搬送路を形成する対向する1対のガイド部材と、前記用紙搬送路の一部を用紙通過可能な最小限間隔の通路に形成するためガイド部材に突設した案内部と、前記第1搬送ローラ手段の駆動ローラに圧着される従動ローラの圧着を解除する圧着解除手段とを有し、前記圧着解除手段が前記第1搬送ローラ手段の駆動ローラに圧着される従動ローラの圧着を解除したとき、前記ガイド部材に設けた案内部が前記駆動ローラ側に用紙を付勢し、用紙搬送を可能にすることを特徴とするものである(請求項)。
【0020】
)上記第4の課題を解決する本発明の用紙後処理装置は、画像形成装置から排出された用紙を搬送する搬送手段、前記搬送手段により搬送された用紙を積載収容する中間スタッカ、前記中間スタッカに積載収容された用紙綴じ処理する綴じ手段、綴じ処理された用紙の束を排出せしめる排出手段、前記搬送手段を駆動する駆動手段、前記駆動手段の駆動を制御する制御手段、を有する用紙後処理装置において前記搬送手段は、前記中間スタッカへ用紙を送り込む第2搬送ローラ手段、前記第2搬送ローラ手段の搬送方向上流に配置され前記第2搬送ローラ手段へ用紙を挟持して搬送する第1搬送ローラ手段、前記第1搬送ローラ手段から前記第2搬送ローラ手段へ搬送される用紙を案内する用紙搬送路、を有し、前記第2搬送ローラ手段は、搬送駆動ローラと搬送従動ローラとから成り、前記搬送駆動ローラは、駆動源に接続する回転軸と、前記回転軸に固定され前記搬送従動ローラの従動ローラ体に圧接する駆動ローラ体と、前記駆動ローラ体の回転軸方向における一方の側端に近接し前記回転軸に固定された硬質フランジ部材と、前記駆動ローラ体の回転軸方向における他方の側端に近接し前記回転軸に固定された弾性フランジ部材とから成り、前記制御手段は、前記第1搬送ローラ手段から搬送される用紙の先端部を前記第2搬送ローラ手段に突き当てて先端揃えするように制御するとともに、前記搬送駆動ローラと搬送従動ローラとの回転により、用紙を挟持して前記中間スタッカに搬送する際に、用紙に搬送方向に平行する波型形状を形成させて搬送するように制御することを特徴とするものである(請求項)。
【0021】
)本発明の画像形成装置は、前記(1)〜()の何れかに記載の用紙後処理装置を備えて成ることを特徴とするものである(請求項)。
【0023】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の用紙後処理装置及び用紙後処理装置を備えた画像形成装置を添付図面に基づいて説明する。
【0024】
図1は画像形成装置本体A、用紙後処理装置FSを備えた画像形成装置の全体構成図である。
【0025】
図示の画像形成装置本体Aは、画像処理手段1、画像書き込み手段2、画像形成手段3、カセット給紙手段4、定着手段5、本体排紙手段6、自動両面コピー搬送手段(ADU)7を備えている。画像形成装置本体Aの図示の左側面の本体排紙手段6側には、用紙後処理装置FSが連結されている。
【0026】
画像書き込み手段2においては、半導体レーザからの出力光が画像形成手段3の感光体ドラムに照射され、潜像を形成する。画像形成手段3においては、帯電、露光、現像、転写、分離、クリーニング等の処理が行われ、カセット給紙手段4から搬送された用紙Pに画像が転写される。画像を担持した用紙Pは、定着装置5により定着され、本体排紙手段6から用紙後処理装置FSに送り込まれる。
【0027】
或いは搬送路切り替え板6Aにより自動両面コピー搬送手段7に送り込まれた片面画像処理済みの用紙Pは、再び画像形成手段3において両面画像処理後、本体排紙手段6から用紙後処理装置FSの受け入れ部11に搬入される。
【0028】
用紙後処理装置FS内の用紙搬送路は、以下の第1搬送路〜第3搬送路より成る。
【0029】
(1)第1搬送路10:受け入れ部11から入口部ローラ12、切り替えゲートD1右側方の通路a、通路bを経て排紙ローラ14に至る図示右側のほぼ垂直方向の搬送路。
【0030】
(2)第2搬送路20:切り替えゲートD1斜め下方の通路c、搬送ローラ21、切り替えゲートD2上方の通路d、搬送ローラ22、通路e、搬送ローラ23、排出手段24に至る逐次1枚排紙又はシフト排紙の搬送路。
【0031】
(3)第3搬送路30:搬送ローラ21から分岐して、切り替えゲートD3斜め下方の通路g1(又は通路g2)、第1搬送ローラ手段31、通路h、第2搬送ローラ手段32、中間スタッカ33、排出ベルト38を経て、排出手段24に至る綴じ処理用の搬送路。
【0032】
図2は用紙後処理装置FSの構成を示す断面図である。図3は、1枚目の用紙P1の搬送経路を示す断面図である。
【0033】
小サイズの用紙の綴じ処理が設定されると、ソレノイドSD2が作動して用紙搬送方向切り替え手段である切り替えゲートD2の先端部を上方に跳ね上げ、通路dを遮断する。次に、ソレノイドSD3が作動して切り替えゲートD3の先端部を上方に跳ね上げ、通路g2を遮断し、通路g1を開放し、用紙P1を通過可能にする。
【0034】
搬送ローラ21に挟持されて通路g1に送り込まれた1枚目の用紙P1は、通路g1を通過し、第1搬送ローラ手段31に挟持されて通路hを通過し、用紙先端部が停止状態の第2搬送ローラ手段32の搬送駆動ローラ32Aと搬送従動ローラ32Bとのニップ位置近傍のローラ外周面に当接して停止する。この用紙停止状態において、用紙P1の後端部は通路g1内にあり、後続の2枚目の用紙P2の先端部との干渉が防止される。
【0035】
図4は、2枚目の用紙P2の搬送経路を示す断面図である。
【0036】
2枚目の用紙P2の先端部が搬送ローラ21を通過する以前に、ソレノイドSD3が作動して切り替えゲートD3の先端部を下方に揺動し、通路g1を遮断し、通路g2を開放し、用紙P2を通過可能にする。
【0037】
用紙P2は、通路g2を通過し、第1搬送ローラ手段31に挟持されて通路hを通過し、用紙先端部が停止状態の第2搬送ローラ手段32の搬送駆動ローラ32Aと搬送従動ローラ32Bのニップ位置近傍のローラ外周面に当接して停止する。従って、通路hには用紙P1,P2が重なった状態に収容され、用紙P1,P2の各先端部は、第2搬送ローラ手段32のローラ外周面に当接して停止している。
【0038】
中間スタッカ33上でステイプル処理された先行の用紙束が、排出ベルト38により排出された後、後続の用紙束となる1枚目の用紙P1と、2枚目の用紙P2が2枚重ねの状態で、第2搬送ローラ手段32に同時に挟持されて、中間スタッカ33上に排出される。
【0039】
図5は用紙後処理装置のモータ駆動手段を示す構成図である。
【0040】
駆動モータM1は、タイミングベルトTB1,TB2を介して、搬送ローラ21の駆動ローラ21Aを回転させる。駆動ローラ21Aの軸上に固定された歯車G1は歯車G2、タイミングベルトTB3を経て入口部ローラ12の駆動ローラ12Aを回転させる。また、歯車G1は歯車G3、タイミングベルトTB4を経て搬送ローラ13の駆動ローラ13Aを回転させる。
【0041】
タイミングベルトTB4に巻回された中間プーリの軸上に固定された歯車G4は歯車G5に噛合し、排紙ローラ14の駆動ローラ14Aを回転させる。
【0042】
駆動モータM2は、タイミングベルトTB5を介して、第1搬送ローラ手段31の駆動ローラ31Aを回転させる。駆動ローラ31Aの軸上に固定された歯車G6は歯車G7を経て搬送ローラ22の駆動ローラ22Aを回転させる。また、タイミングベルトTB5は、歯車G8,G9,G10から成る歯車列を経て搬送ローラ23の駆動ローラ23Aを回転させる。
【0043】
駆動モータM3は、タイミングベルトTB6を介して、第2搬送ローラ手段32の搬送駆動ローラ32Aを駆動回転させる。搬送従動ローラ32Bは搬送駆動ローラ32Aに圧接して従動回転し、用紙Pを挟持、搬送する。搬送駆動ローラ32Aは、タイミングベルトTB7を介して、搬送補助回転部材32Cを回転させる。
【0044】
駆動モータM4は、タイミングベルトTB8,TB9を介して排出手段24の上ローラ部材24Bを回転させるとともに、歯車G11,G12とタイミングベルトTB10を経て下ローラ部材24Aを回転させる。さらに、下ローラ部材24Aを駆動する中間プーリは、タイミングベルトTB11を介して駆動プーリ37Aを回転させ、排出ベルト38を回動させる。
【0045】
駆動モータM5は、歯車列G13を介して駆動プーリ61を駆動回転させ、駆動プーリ61と上方の従動プーリ62とを巻回するワイヤ63を回動させる。ワイヤ63の一部には、昇降排紙皿60の基部が係止部材64により固定されている。昇降排紙皿60は、その基部に回転自在に支持されたローラ65がレール部材66に摺動し、ワイヤ63が回動することにより、レール部材66に沿って昇降可能である。
【0046】
図6はソレノイド駆動手段の構成図である。
【0047】
ソレノイドSD1は切り替えゲートD1を、ソレノイドSD2は切り替えゲートD2を、ソレノイドSD3は切り替えゲートD3を、それぞれ揺動可能に駆動して、用紙Pの搬送路を切り替える。ソレノイドSD4は、駆動ローラ31Aに圧接する従動ローラ31Bの押圧力を強弱切り替えする。
【0048】
(第1の実施の形態)
図7(a)は、駆動ローラ31Aに圧接する従動ローラ31Bの押圧力変更手段の断面図、図7(b)はその要部拡大断面図、図8は押圧力変更手段の斜視図、図9は押圧力変更手段の側面図である。
【0049】
エチレン−プロピレンゴム(EPDM)等の弾性ゴムから成る駆動ローラ31Aと、ポリアセタール(POM)等の硬質樹脂から成る従動ローラ31Bとのニップ位置を通過する用紙Pは、装置本体に固定された固定ガイド板41と、開閉可能に支持された可動ガイド板42とを所定間隔に平行保持せしめることで形成された通路h内を通過する。
【0050】
可動ガイド板42は通常は固定ガイド板41と一体に保持され、用紙を通過可能になし、ジャム処理時に開放して通路h内の搬送不良用紙を取り出し可能にしている。
【0051】
可動ガイド板42の2箇所に形成された切り曲げ部42aに穿設された長穴部42bは、従動ローラ31Bの軸31Cを移動可能に支持する。
【0052】
可動ガイド板42の一部には、2枚の板バネ43,44の各一端が固定されて2枚重ねで片持ち支持されている。板バネ43,44はバネ性を有するステンレス薄板鋼板で形成され、自由端である先端部は従動ローラ31Bの軸31Cの軸方向中央部を押圧し、バネ付勢する。
【0053】
板バネ43のバネ圧は、1枚目の用紙P1と2枚目の用紙P2とを重ね送りするために最適な押圧力に設定されている。板バネ44のバネ圧は、厚手の用紙を搬送するために最適な押圧力に設定され、板バネ43のバネ圧より大きい。
【0054】
可動ガイド板42には揺動軸45が揺動可能に軸支されている。揺動軸45の中央部付近には、揺動部材46の基部がネジ固定されている。揺動部材46の上部近傍には、角窓部46aが穿設され、板バネ44の先端部44aが突出している。揺動軸45の軸端付近には、揺動受け部材47が固定されている。
【0055】
固定ガイド板41には、基板48が固定されている。基板48には、搬送圧切り替え手段のソレノイドSD4、揺動駆動部材49が配設されている。揺動駆動部材49は軸49aを中心に揺動可能である。揺動駆動部材49の一端の受け部49bは、バネ付勢されてソレノイドSD4のプランジャーピンSD4aに当接する。揺動駆動部材49の他端の押圧部49cは揺動受け部材47に当接する。
【0056】
画像形成済みの用紙が画像形成装置本体Aから用紙後処理装置FSに送り込まれ、第1の用紙束が中間スタッカ33上でステイプル処理されている間に、後続の第2の用紙束となる先頭の1枚目の用紙P1と後続の2枚目の用紙P2とが第1搬送ローラ手段31に挟持されて待機状態にある。
【0057】
この用紙P1,P2が厚手の用紙(例えば、斤量約200g/m2の用紙)に設定されているときには、ソレノイドSD4はオフに保持されて作動せず、揺動駆動部材49及び揺動部材46は初期位置に保持され、2枚の板バネ43,44は重ね合った状態で従動ローラ31Bの軸31Cを強く押圧する。従って、従動ローラ31Bには、2枚の板バネ43,44の合成圧力が加えられ、駆動ローラ31Aを強く押圧する。
【0058】
通路hは、図3、図4に示すように、湾曲しているから、腰の強い厚手の用紙Pを挟持して搬送する第1搬送ローラ手段31は大きな押圧力が必要である。特に、用紙P1,P2が厚手の用紙である場合には、さらに大きな押圧力が必要である。この強い押圧力は、2枚の板バネ43,44の合成圧力により得られる。
【0059】
なお、この2枚の板バネ43,44による強い押圧力は、厚手の用紙を2枚重ね送りする場合、厚手の用紙を1枚送りする場合、普通紙(例えば、斤量60〜90g/m2の用紙)を1枚送りする場合等に適用される。
【0060】
しかし、厚紙より腰の弱い普通紙を2枚重ね送りする場合には、下記の不具合が発生しないように、第1搬送ローラ手段31の押圧力を弱くすることが必要である。
【0061】
▲1▼ 下流の第2搬送ローラ手段32の外周面に用紙の先端部を突き当てる際に、第1搬送ローラ手段31の押圧力が強いと、用紙の先端部が第2搬送ローラ手段32の外周面に強く当たり、つぶされる。
【0062】
▲2▼ 第1搬送ローラ手段31の押圧力が強いと、弾性体から成る駆動ローラ31Aと硬質樹脂から成る従動ローラ31Bとに挟持された普通紙が、弾性体に食い込み皺を発生させる。
【0063】
▲3▼ 強い押圧力により第1搬送ローラ手段31の弾性体に紙粉等による汚れが発生する。
【0064】
図10は、第1搬送ローラ手段31により普通紙を2枚重ね送りするときの、押圧力変更手段の断面図である。
【0065】
先行の用紙束が中間スタッカ33上で、綴じ処理され、排紙される過程では、後続の用紙束は中間スタッカ33上に搬入されず、待機していなければならない。このため、コピー生産性が低下する。
【0066】
この待機時間を低減してコピー生産性を向上させるため、2枚の用紙を重ね送りする搬送モードが設定される。即ち、後続の用紙束の1枚目の用紙P1を第2搬送ローラ手段32の手前の待機位置で停止させる。引き続き2枚目の用紙P2を前記待機位置まで搬送して、1枚目の用紙P1と重ねた状態で停止させる。
【0067】
先行の用紙束が、綴じ処理を終了し、中間スタッカ33上から排出された後、後続の用紙束となる1枚目の用紙P1と、2枚目の用紙P2とを重ねた状態で第2搬送ローラ手段32により搬送して、同時に中間スタッカ33上に搬送する。
【0068】
1枚目の用紙(普通紙)P1と2枚目の用紙(普通紙)P2とを重ね送りする搬送モードが設定されると、ソレノイドSD4が吸引駆動し、プランジャーピンSD4aが揺動駆動部材49の一端の受け部49bを押圧して、揺動駆動部材49を軸49aを中心に図示の時計方向に揺動させる。
【0069】
揺動駆動部材49の揺動により、押圧部49cは揺動受け部材47を押圧して、揺動軸45及び揺動部材46を図示の時計方向に揺動させる。
【0070】
揺動部材46の揺動により、揺動部材46の角窓部46aの上部は、板バネ44の先端部44aを押圧して、強制的に板バネ43から離間させる。この状態で、従動ローラ31Bの軸31Cには、板バネ43の押圧力のみが作用するから、従動ローラ31Bは弱い押圧力で駆動ローラ31Aに圧接する。
【0071】
板バネ43により軽圧接された駆動ローラ31Aと従動ローラ31Bとの挟持位置を1枚目の用紙P1が通過して第2搬送ローラ手段32に搬送され、引き続き2枚目の用紙P2が1枚目の用紙P1の紙面に摺接して第1搬送ローラ手段31により軽圧接されて搬送されて停止する。
【0072】
3枚目以降の用紙は、ソレノイドSD4の通電がオフに切り替えられ、図7に示す状態に復帰し、2枚の板バネ43,44により従動ローラ31Bが強圧接された状態で1枚ずつ搬送される。
【0073】
(第2の実施の形態)
図11及び図12は、本発明の第2の実施の形態を示す。図11(a)は第1搬送ローラ手段31近傍の断面図、図11(b)はその部分平面図であり、厚手の用紙を搬送する状態を示す。なお、これらの図面に使用されている符号について、前記の第1の実施の形態と同じ機能を有する部分には、同符号を付している。また、第1の実施の形態と異なる点を説明する。
【0074】
可動ガイド板42に一端が固定された1枚の板バネ44の先端部は、従動ローラ31Bの軸31Cを押圧している。この板バネ44の押圧力により従動ローラ31Bは駆動ローラ31Aに強く圧接し、用紙を挟持する。
【0075】
固定ガイド板41に対向する可動ガイド板42には、従動ローラ31Bの近傍に複数の突起部42cが形成されている。突起部42cが固定ガイド板41に対向する面は、駆動ローラ31Aと従動ローラ31Bとが圧接するニップ位置の延長面より駆動ローラ31A側に位置し、固定ガイド板41と狭い通路を形成している。
【0076】
第1搬送ローラ手段31により搬送される用紙Pは、第1搬送ローラ手段31と突起部42cとにより用紙搬送に平行する波型形状が形成されて直進する。
【0077】
図12(a)は第1搬送ローラ手段31近傍の断面図、図12(b)はその部分平面図であり、普通紙を2枚重ね送りする状態を示す。
【0078】
1枚目の用紙(普通紙)P1と2枚目の用紙(普通紙)P2とを重ね送りする搬送モードが設定されると、ソレノイドSD4が吸引駆動し、プランジャーピンSD4aが揺動駆動部材49の一端の受け部49bを押圧して、揺動駆動部材49を軸49aを中心に図示の時計方向に揺動させる。
【0079】
揺動駆動部材49の揺動により、押圧部49cは揺動受け部材47を押圧して、揺動軸45及びを揺動部材46を図示の時計方向に揺動させる。従動ローラ31Bの軸31Cは揺動部材46に支持されている。
【0080】
揺動部材46の揺動により、従動ローラ31Bが駆動ローラ31Aとの挟持位置から離間、退避する。
【0081】
この状態で、1枚目の用紙(普通紙)P1が、回転する駆動ローラ31Aと、固定ガイド板41と、突起部42cを有する可動ガイド板42とにより搬送方向に平行する波型形状が形成されて直進する。
【0082】
引き続き2枚目の用紙P2が1枚目の用紙P1の紙面に摺接して、駆動ローラ31Aと固定ガイド板41と可動ガイド板42とにより波形形状が形成されて直進する。3枚目以降の用紙は、ソレノイドSD4の通電がオフに切り替えられ、図11に示す状態に復帰し、1枚の板バネ44により従動ローラ31Bが強圧接された状態で1枚ずつ搬送される。
【0083】
図13は、実施の形態1,2の駆動を制御するブロック図である。
【0084】
用紙後処理装置FSによるステイプル処理以前に、画像形成される用紙のシートサイズ信号と、厚紙設定信号とが、画像形成装置本体Aの操作部91から用紙後処理装置FSの制御手段9に送られる。用紙後処理装置FSに画像形成済みの用紙が導入され、用紙Pの通路a通過が入口センサPS1により検知され、用紙Pの通路h通過が中間スタッカ入口センサPS2により検知され、これらの検知信号が制御手段9に入力される。
【0085】
制御手段9は、上記各入力信号を処理して、モータ駆動手段(M1〜M6)及びソレノイド駆動手段(SD1〜SD4)を動作させる。
【0086】
図14は、実施の形態1,2の駆動を制御するタイミングチャートである。以下、用紙の2枚重ね送りによる後処理プロセスを示す。後処理プロセスを以下に示す。
【0087】
(1)先行する用紙束のラスト用紙の後端通過が入口センサPS1により検知されてから、p1パルス計数後に、ソレノイドSD3が駆動して通路g1を開放し、1枚目の用紙P1を通過可能にする(図3参照)。
【0088】
(2)駆動モータM1,M2,M3の駆動開始により、画像形成装置本体Aから排出された用紙Pが用紙後処理装置FSの通路aにおいて、入口センサPS1により1枚目の用紙P1の後端部通過部が検知されると、ソレノイドSD4が駆動開始して、揺動駆動部材49、揺動部材46を介して従動ローラ31Bの押圧力を軽減させ、用紙の2枚送りを可能にする(図10、図12参照)。
【0089】
(3)1枚目の用紙P1の後端部通過が入口センサPS1により検知されてから、p2パルス計数後に、ソレノイドSD3がオフにされて通路g1を遮断し、通路g2を開放し、2枚目の用紙P2及び以降の用紙を通過可能にする(図4参照)。
【0090】
(4)p2パルス計数後に、駆動モータM1及び駆動モータM2の回転が相次いで停止される。この停止時に先行する用紙束へのステイプル処理が行われる。
【0091】
(5)2枚目の用紙P2の先端部通過が入口センサPS1により検知されてから、タイマによるT1計時後に、駆動モータM2が駆動開始し、第1搬送ローラ手段31を回転させ、用紙P1,P2を2枚重ね送りする。
【0092】
(6)前記(5)におけるT1計時、及び引き続くp3パルス計数後に、駆動モータM1を駆動開始し、後続の用紙の搬送を行う。
【0093】
(7)2枚目の用紙P2の後端部通過が入口センサPS1により検知されてから、p4パルス計数後に、ソレノイドSD4がオフにされて、従動ローラ31Bの押圧力を強化させ、厚手の用紙の搬送を可能にする(図7、図11参照)。
【0094】
第1搬送ローラ手段31により、厚紙を搬送するためには、大きな搬送力が必要であり、更に、この厚紙を2枚重ね搬送するには、より大きな搬送力が必要になる。
【0095】
このため、下流側の用紙突き当て用の第2搬送ローラ手段32に用紙先端部を突き当てる際に生じる用紙先端部損傷、搬送不良、ローラ汚れ等の不具合を発生しない弱い搬送力では、厚紙の2枚重ね送りができない。
【0096】
厚紙設定がされると、画像形成装置本体A内での厚紙搬送は、厚紙に良好な画像を形成するため通常の普通紙より遅い搬送速度とすることが好ましく、厚紙の2枚重ね搬送を禁止し、先行の用紙束にステイプル処理する間に、2枚の用紙P1,P2を順次搬送する。よって、画像形成装置本体Aから厚紙信号が出力された場合は、2枚重ね搬送せず、1枚の厚紙を弱い搬送力により搬送し、普通紙の場合にのみ2枚重ね搬送する。
【0097】
用紙の厚さを認識する認識手段としては、画像形成装置本体Aの操作パネルに設けた厚紙設定手段により、選択設定することができる。或いは、用紙の厚さ又は腰の強さを検出する認識手段によってもよい。
【0098】
(第3の実施の形態)
図15は、本発明の第3の実施の形態の用紙突き当て用の搬送ローラの正面図、及び側断面図である。
【0099】
第1搬送ローラ手段31により挟持されて搬送される用紙Pは固定ガイド板41と、可動ガイド板42との間に形成された通路g1内を通過して、停止状態の第2搬送ローラ手段32に突き当たり、一旦停止する。
【0100】
第2搬送ローラ手段32の搬送駆動ローラ32Aは、駆動源に接続する回転軸32A1と、回転軸32A1に固定された駆動ローラ体32A2と、駆動ローラ体32A2の回転軸方向の一方の側端に近接し回転軸32A1に固定された硬質フランジ部材32A3と、駆動ローラ体32A2の回転軸方向の他方の側端に近接し回転軸32A1に固定された弾性フランジ部材32A4とから構成されている。
【0101】
駆動ローラ体32A2と弾性フランジ部材32A4とは、エチレン−プロピレンゴム(EPDM)等の弾性を有するゴム材料から成形される。硬質フランジ部材32A3は、ポリアセタール(POM)等の硬質樹脂により成形される。
【0102】
硬質フランジ部材32A3の外径をd1、弾性フランジ部材32A4の外径をd2、駆動ローラ体32A2の外径をd3としたとき、d1>d2>d3に設定した。
【0103】
搬送従動ローラ32Bの軸32B1に固定された従動ローラ体32B2は、バネ付勢されて駆動ローラ体32A2に圧接する。
【0104】
駆動ローラ体32A2の軸方向の左右に、駆動ローラ体32A2の外径(d1)より大きい外径を有する弾性フランジ部材32A4(外径をd2)と硬質フランジ部材32A3とから成る波型形状形成用フランジ部材を配置したことにより、通路hを通過して第2搬送ローラ手段32に搬送される用紙Pの先端部は、弾性フランジ部材32A4の外径(d2)より大きい外径を有する硬質フランジ部材32A3の外周面に突き当たり、回転する硬質フランジ部材32A3の外周面に沿って円滑に移動され、第2搬送ローラ手段32のニップ位置に案内される。これにより、くぼみ発生を押さえて傷付きが防止される。
【0105】
用紙Pの先端部が第2搬送ローラ手段32のニップ位置を通過した後は、摩擦係数の大きい弾性フランジ部材32A4の用紙保持力により、用紙Pに波型形状を形成させながら搬送する。
【0106】
d1>d2>d3に設定した外径d2を有する弾性フランジ部材32A4により、用紙に損傷を与える程の強い押圧力を加えることなく、薄手の用紙から厚手の用紙に至る各種用紙、腰の弱い材質の用紙から腰の強い材質の用紙までの各種用紙に対して、安定した用紙搬送が可能になった。
【0107】
なお、本発明の実施の形態では、複写機に接続した用紙後処理装置を示したが、プリンタ、ファクシミリ等の画像形成装置や軽印刷機等と接続して使用する用紙後処理装置にも適用可能である。
【0108】
(第4の実施の形態)
本発明の用紙搬送装置においては、上記の第1搬送ローラ手段31を備え、前記搬送ローラ手段31は駆動ローラ31Aと従動ローラ31Bとから成る搬送ローラと、該搬送ローラの挟持押圧力を変更する上述の押圧力変更手段を備え、前記押圧力変更手段を板バネ43,44、揺動部材46、揺動駆動部材49、揺動受け部材17、ソレノイドSD4により構成し、前記押圧力変更手段は用紙の厚さを認識する認識手段により認識される用紙の厚さに応じて前記搬送ローラの挟持押圧力を可変としている。なお、挟持押圧力の変更は、前記した実施の形態1〜3に記載したようになされる。
【0109】
【発明の効果】
本発明の用紙後処理装置により、以下の効果が奏せられる。
【0110】
(1)用紙束にステイプル処理するとき、先頭2枚の通常の用紙を軽荷重で挟持して重ね送りすることにより、用紙の損傷を防止しつつステイプル処理時の用紙搬送の待ち時間を短縮して、用紙搬送性を向上し、プリント生産性を確保するとともに、厚手の用紙の搬送を可能にしたコンパクトな用紙後処理装置が達成される(請求項1〜3)。
【0111】
(2)良好な2枚重ね用紙搬送と、厚紙搬送とを両立させる用紙後処理装置が達成される(請求項4,5)。
【0112】
(3)搬送ローラを軽い搬送圧力に設定して、良好な2枚重ね用紙搬送を行い、厚紙搬送時には強い搬送圧力に変更することにより、普通紙の生産性を確保し、且つ、厚紙搬送を可能にした用紙後処理装置が達成される(請求項6)。
【0113】
(4)用紙に損傷を与える程の強い搬送ローラ押圧バネを使用することなく、薄手の用紙から厚手の用紙まで通紙可能範囲を拡大することが可能な用紙後処理装置が達成される(請求項7〜8)。
【0114】
(5)画像形成装置に入力された情報を、用紙後処理装置が認識して、最適な用紙搬送を選択制御することにより、プリント生産性を確保するとともに、厚手の用紙の搬送を可能にした用紙後処理装置を備えた画像形成装置が達成される(請求項9)。
【0115】
(6)本発明の用紙搬送装置は、用紙後処理装置に限定されるものではなく、プリンタ、ファクシミリ、軽印刷機、各種紙葉処理装置等における用紙搬送装置に適用して、用紙厚さの異なる各種用紙の搬送に対して、安定した用紙搬送が達成される(請求項10)。
【図面の簡単な説明】
【図1】画像形成装置本体、用紙後処理装置を備えた画像形成システムの全体構成図。
【図2】用紙後処理装置の構成を示す断面図。
【図3】1枚目の小サイズの用紙が第3搬送路の経路を通過する状態を示す断面図。
【図4】2枚目の小サイズの用紙が第3搬送路の経路を通過する状態を示す断面図。
【図5】用紙後処理装置のモータ駆動手段を示す構成図。
【図6】ソレノイド駆動手段の構成図。
【図7】駆動ローラに圧接する従動ローラの押圧力変更手段の断面図、及び要部拡大断面図。
【図8】押圧力変更手段の斜視図。
【図9】押圧力変更手段の側面図。
【図10】普通紙を2枚重ね送りするときの、押圧力変更手段の断面図、及び要部拡大断面図。
【図11】本発明の第2の実施の形態を示す搬送ローラ近傍の断面図、及び部分平面図。
【図12】本発明の第2の実施の形態の搬送ローラにより普通紙を2枚重ね送りするときの、押圧力変更手段を示す断面図、及び部分平面図。
【図13】本発明による駆動制御を示すブロック図。
【図14】本発明による駆動制御を示すタイミングチャート。
【図15】本発明の第3の実施の形態の用紙突き当て用の搬送ローラの正面図、及び側断面図。
【図16】従来の用紙後処理装置の排紙部の正面図、及び側断面図。
【符号の説明】
9 制御手段
10 第1搬送路
20 第2搬送路
21,22,23 搬送ローラ
30 第3搬送路
31 第1搬送ローラ手段
32 第2搬送ローラ手段
31A 駆動ローラ
31B 従動ローラ
32A 搬送駆動ローラ
32A2 駆動ローラ体
32A3 硬質フランジ部材
32A4 弾性フランジ部材
32B 搬送従動ローラ
32B2 従動ローラ体
33 中間スタッカ
34 綴じ手段(ステイプラ)
38 排出ベルト
41 固定ガイド板
42 可動ガイド板
42c 突起部(案内部)
43,44 板バネ
45 揺動軸
46 揺動部材
47 揺動受け部材
49 揺動駆動部材
60 昇降排紙皿
91 操作部
A 画像形成装置本体
D1,D2,D3 切り替えゲート
FS 用紙後処理装置
M1,M2,M3,M4,M5、M6 駆動モータ
P 用紙、用紙束
P1 1枚目の用紙
P2 2枚目の用紙
PS1 入口センサ
PS2 中間スタッカ入口センサ
SD1,SD2,SD3,SD4 ソレノイド
a,b,c,d,e,f,g1,g2,h 通路

Claims (6)

  1. 画像形成装置から排出された用紙を搬送する搬送手段、前記搬送手段により搬送された用紙を積載収容する中間スタッカ、前記中間スタッカに積載収容された用紙の束に綴じ処理する綴じ手段、綴じ処理された用紙の束を排出せしめる排出手段、前記搬送手段を駆動する駆動手段、前記駆動手段の駆動を制御する制御手段、を有する用紙後処理装置において、
    前記搬送手段は、前記中間スタッカへ用紙を送り込む第2搬送ローラ手段、前記第2搬送ローラ手段の搬送方向上流に配置され前記第2搬送ローラ手段へ用紙を挟持して搬送する第1搬送ローラ手段、前記第1搬送ローラ手段から前記第2搬送ローラ手段へ搬送される用紙を案内する用紙搬送路、を有し、
    前記第1搬送ローラ手段に、前記第1搬送ローラ手段の挟持押圧力の強弱を変更可能にする押圧力変更手段を設け、
    前記制御手段は、先行する用紙の束が前記中間スタッカにて綴じ処理されるとき、後続の複数の用紙を前記第1搬送ローラ手段によりそれぞれの用紙の先端が前記第2搬送ローラ手段の位置で重ねられて停止するように搬送させると共に、先行する用紙の束が綴じ処理を終了して排出され、前記第1搬送ローラ手段に挟持された複数の用紙が前記第1搬送ローラ手段及び前記第2搬送ローラ手段により前記中間スタッカに向けて搬送されるとき、前記第1搬送ローラ手段に挟持された複数の用紙の挟持押圧力を弱めるように前記押圧力変更手段を制御することを特徴とする用紙後処理装置。
  2. 前記制御手段は、厚紙用紙が設定された場合、または前記画像形成装置から厚紙処理情報が出力された場合に、先行する用紙の束が前記中間スタッカにて綴じ処理されるとき、後続の用紙に対し2枚重ね搬送を禁止し、順次1枚の厚紙を搬送するように制御することを特徴とする請求項1に記載の用紙後処理装置。
  3. 前記搬送手段は、前記第1搬送ローラ手段と第2搬送ローラ手段間の用紙搬送路を形成する対向する1対のガイド部材と、前記用紙搬送路の一部を用紙通過可能な最小限の間隔の通路に形成するためガイド部材に突設した案内部と、前記第1搬送ローラ手段の駆動ローラに圧着される従動ローラの圧着を解除する圧着解除手段とを有し、
    前記圧着解除手段が前記第1搬送ローラ手段の駆動ローラに圧着される従動ローラの圧着を解除したとき、前記ガイド部材に設けた案内部が前記駆動ローラ側に用紙を付勢し、用紙搬送を可能にすることを特徴とする請求項1又は2に記載の用紙後処理装置。
  4. 画像形成装置から排出された用紙を搬送する搬送手段、前記搬送手段により搬送された用紙を積載収容する中間スタッカ、前記中間スタッカに積載収容された用紙の束に綴じ処理する綴じ手段、綴じ処理された用紙の束を排出せしめる排出手段、前記搬送手段を駆動する駆動手段、前記駆動手段の駆動を制御する制御手段、を有する用紙後処理装置において、
    前記搬送手段は、前記中間スタッカへ用紙を送り込む第2搬送ローラ手段、前記第2搬送ローラ手段の搬送方向上流に配置され前記第2搬送ローラ手段へ用紙を挟持して搬送する第1搬送ローラ手段、前記第1搬送ローラ手段から前記第2搬送ローラ手段へ搬送される用紙を案内する用紙搬送路、を有し、
    前記第2搬送ローラ手段は、搬送駆動ローラと搬送従動ローラとから成り、
    前記搬送駆動ローラは、駆動源に接続する回転軸と、前記回転軸に固定され前記搬送従動ローラの従動ローラ体に圧接する駆動ローラ体と、前記駆動ローラ体の回転軸方向における一方の側端に近接し前記回転軸に固定された硬質フランジ部材と、前記駆動ローラ体の回転軸方向における他方の側端に近接し前記回転軸に固定された弾性フランジ部材とから成り、
    前記制御手段は、前記第1搬送ローラ手段から搬送される用紙の先端部を前記第2搬送ローラ手段に突き当てて先端揃えするように制御するとともに、前記搬送駆動ローラと搬送従動ローラとの回転により、用紙を挟持して前記中間スタッカに搬送する際に、用紙に搬送方向に平行する波型形状を形成させて搬送するように制御することを特徴とする用紙後処理装置。
  5. 前記搬送駆動ローラは、前記硬質フランジ部材の外径をd1、弾性フランジ部材の外径をd2、駆動ローラ体の外径をd3としたとき、d1>d2>d3であることを特徴とする請求項4に記載の用紙後処理装置。
  6. 請求項1〜5の何れか1項に記載の用紙後処理装置を備えて成ることを特徴とする画像形成装置。
JP16092499A 1999-05-19 1999-06-08 用紙後処理装置及び画像形成装置 Expired - Fee Related JP3791244B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16092499A JP3791244B2 (ja) 1999-06-08 1999-06-08 用紙後処理装置及び画像形成装置
US09/572,366 US6375180B1 (en) 1999-05-19 2000-05-17 Sheet finisher, image forming apparatus, and sheet conveyance apparatus

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16092499A JP3791244B2 (ja) 1999-06-08 1999-06-08 用紙後処理装置及び画像形成装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000351522A JP2000351522A (ja) 2000-12-19
JP3791244B2 true JP3791244B2 (ja) 2006-06-28

Family

ID=15725232

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP16092499A Expired - Fee Related JP3791244B2 (ja) 1999-05-19 1999-06-08 用紙後処理装置及び画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3791244B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4746943B2 (ja) * 2005-08-31 2011-08-10 キヤノン株式会社 後処理装置及び後処理システム
US7537206B2 (en) 2005-09-15 2009-05-26 Kabushiki Kaisha Toshiba Sheet alignment apparatus and sheet post-processing apparatus
JP5207851B2 (ja) * 2008-06-27 2013-06-12 キヤノン株式会社 シート積載装置及び画像形成装置
JP5298924B2 (ja) * 2009-02-17 2013-09-25 コニカミノルタ株式会社 後処理装置および画像形成システム
JP7155819B2 (ja) * 2018-09-28 2022-10-19 ブラザー工業株式会社 印刷装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2000351522A (ja) 2000-12-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3639737B2 (ja) シート整合回転体を備えるシート処理装置及び画像装置
JP4217566B2 (ja) シート処理装置および画像形成装置
JP2001010758A (ja) シート処理装置及び画像形成装置
JP4466742B2 (ja) 用紙折り装置、用紙後処理装置、及び画像形成システム
JP3791244B2 (ja) 用紙後処理装置及び画像形成装置
JPH0379536A (ja) 自動原稿搬送装置
JPH0624620A (ja) 搬送路切換装置
JP3736203B2 (ja) 用紙後処理装置及び画像形成装置
JP3413148B2 (ja) シート搬送装置及び画像形成装置
JP3409221B2 (ja) シート仕分け装置
JP2003081529A (ja) 用紙折り装置および後処理装置
JP2002274734A (ja) シート腰付け解除搬送装置とこの装置を備えたシート処理装置および画像形成装置
JP3931544B2 (ja) 後処理装置
JP2826124B2 (ja) シート搬送装置
JP2002068574A (ja) 後処理装置
JP3472122B2 (ja) シート束綴じ装置
JP3873374B2 (ja) シート後処理装置
JP2002187666A (ja) シート整合装置とこの装置を備えたシート後処理装置および画像形成装置
JP2004043037A (ja) シート処理装置及びこれを備えた画像形成装置
JP3450610B2 (ja) シート反転搬送装置及びシート処理装置
JP2003026368A (ja) 用紙後処理方法、用紙後処理装置及び画像形成装置
JP2004018161A (ja) 用紙後処理装置
JP2005132635A (ja) シート後処理装置
JPH09221257A (ja) 折りシート積載装置及びこれを備える画像形成装置
JP2000318904A (ja) 用紙搬送方法、用紙搬送装置、用紙後処理装置及び画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20031215

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20051110

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20051220

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060217

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060314

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060327

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100414

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100414

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110414

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120414

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130414

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140414

Year of fee payment: 8

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees