JP2001229120A - チェーン式dmaの処理誤り検出方法及びdmaコントローラ - Google Patents

チェーン式dmaの処理誤り検出方法及びdmaコントローラ

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JP2001229120A
JP2001229120A JP2000040890A JP2000040890A JP2001229120A JP 2001229120 A JP2001229120 A JP 2001229120A JP 2000040890 A JP2000040890 A JP 2000040890A JP 2000040890 A JP2000040890 A JP 2000040890A JP 2001229120 A JP2001229120 A JP 2001229120A
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dma
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Naoki Irisa
直喜 入佐
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Abstract

(57)【要約】 【課題】制御情報データ自体の誤りや以前の制御情報の
存在を考慮して、転送処理の誤りをより確実に防止する
ことができるチェーン式DMAの処理誤り検出方法及び
DMAコントローラを提供する。 【解決手段】チェーン式DMAデータ転送では、ポイン
タデータの順に制御情報データを読み込み、その読み込
んだ制御情報データに従って転送を行うことで、正しい
転送順にデータが転送される。しかしながら、ノイズ等
でポインタデータ以外の制御情報データに誤りが発生す
ると、ポインタデータは正しいために転送が行われてし
まうことになり、全く異なるアドレスやサイズのデータ
が転送されてしまう。そこで、ポインタデータとともに
制御情報データも合わせたデータに対してチェックサム
データを付加し、ポインタデータだけでなく、制御情報
データの誤りも検出することができ、チェーン外れを確
実に防止できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、チェーン式のDM
A処理における制御情報ブロックの内容の誤りを検出す
るための方法、及びその誤り検出方法を用いたDMAコ
ントローラに関する。
【0002】
【従来の技術】メモリと周辺回路との間のデータ転送速
度を高速にする方法として、CPUを介さずに、メモリ
と周辺回路との間でデータ転送を行うことができるダイ
レクト・メモリ・アクセス(以下、DMAと称する。)
方式がある。このDMA方式においては、メモリと周辺
回路との間でデータ転送の制御を行うDMAコントロー
ラに、どのアドレスから、どれだけのサイズのデータを
転送すべきかを表す制御情報を逐次指示する方式があ
る。
【0003】また、DMAコントローラに一括して転送
指示をしておき、DMA用のメモリに格納しておいた各
制御情報ブロックを順次読み出して、対応するアドレス
及びサイズのデータを転送するようにしたチェーン式の
DMA方式があり、この方式は通信などで広く用いられ
ている。
【0004】例えば、複写機において、読み込み画像を
処理したデータを、ブロック単位またはバンド幅単位で
プリンタエンジンに転送する際や、一連のデータである
けれども小さなサイズに分割されたデータや、任意のア
ドレス領域に離散して格納されているデータを一連のデ
ータとして集める場合などに、チェーン式のDMA方式
が用いられる。
【0005】このチェーン式のDMA方式では、各制御
情報ブロック間はポインタデータで接続されている。即
ち、現在の転送処理が終了すると、次に、現在転送処理
中のデータのための制御情報ブロックのポインタデータ
を参照して、そのポインタデータのアドレスに移ること
で、チェーン式に順次データの転送が行われる。
【0006】しかし、ポインタデータにノイズなどによ
って誤りが生じた際に、DMA用のメモリに以前に使用
した制御情報ブロックが残っており、誤りが生じたポイ
ンタデータに対応するアドレスが存在する場合がある。
この場合、DMAコントローラは、そのアドレスから制
御情報を読み出してしまい、チェーン外れが生じるとい
う問題がある。
【0007】そこで、この問題を解決するために、特開
平10−91571号公報には、各制御情報ブロックに
順番を示す番号を付加し、これをチェックすることで、
チェーン外れを検出して誤ったデータ転送を防止するD
MAコントローラのチェーン外れ検出方法とDMAコン
トローラについての技術が開示されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開平
10−91571号公報に開示された技術では、ポイン
タデータに誤りが生じておらず、正しい順番の制御情報
ブロックであっても、ソースアドレス、デスティネーシ
ョンアドレス及び転送サイズなどの制御情報データに誤
りが生じると、全く異なるアドレスやサイズのデータが
転送されてしまうという問題がある。例えば、以前の制
御情報ブロックが今回の転送の際に上書きされずに残っ
ており、そのアドレスが誤りによって指定されてしまう
と、その以前の制御情報ブロックに対応したデータが転
送されてしまうことになる。
【0009】本発明の目的は、このような制御情報デー
タ自体の誤りや以前の制御情報の存在を考慮して、転送
処理の誤りをより確実に防止することができるチェーン
式DMAの処理誤り検出方法及びDMAコントローラを
提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記の課題
を解決するための手段として、以下の構成を備えてい
る。
【0011】(1) 制御情報データ及び次のブロックへの
ポインタデータを有する各制御情報ブロックに、制御情
報データ及びポインタデータのチェックサムデータを付
加しておき、制御情報ブロックの読み込み時に、読み込
んだ制御情報ブロックの制御情報データ及びポインタデ
ータのチェックサムを計算し、その計算値と付加されて
いるチェックサムデータとを比較し、比較結果に基づい
てDMA処理の実行を決定することを特徴とする。
【0012】この構成においては、制御情報ブロックの
読み込み時に、各制御情報ブロックが有する制御情報デ
ータと次のブロックへのポインタデータとのチェックサ
ムを計算した値と、各制御情報ブロックに付加された制
御情報データ及び次のブロックへのポインタデータのチ
ェックサムデータと、を比較して、チェーン式DMAの
実行を決定する。したがって、従来、チェーン式DMA
において、正しい転送順での転送を実現するために付加
されたポインタデータの順に制御情報データを読み込
み、その読み込んだ制御情報データに従って転送を行う
ことで、正しい転送順にデータが転送され、次の順のポ
インタデータが見つからなければ、ポインタデータに誤
りが発生したものとして、DMA処理は中止されるが、
ノイズ等でポインタデータ以外の制御情報データに誤り
が発生すると、ポインタデータは正しいために転送が行
われてしまうことになり、全く異なるアドレスやサイズ
のデータが転送されてしまう。これに対して、ポインタ
データとともに制御情報データも合わせたデータに対し
てチェックサムデータを付加することで、ポインタデー
タだけでなく、制御情報データの誤りも検出して、チェ
ーン外れを確実に防止することができる。
【0013】(2) 制御情報ブロックを読み込む毎にカウ
ンタでカウントするとともに、該カウンタのカウント値
を前記チェックサムの計算値にさらに加え、前記チェッ
クサムデータに、制御情報ブロックの順番を表すデータ
をさらに付加したことを特徴とする。
【0014】この構成においては、制御情報ブロックを
読み込む毎にカウンタでカウントし、制御情報ブロック
の読み込み時に、各制御情報ブロックが有する制御情報
データと次のブロックへのポインタデータとカウンタの
カウント値とのチェックサムを計算した値と、各制御情
報ブロックに付加された制御情報データと次のブロック
へのポインタデータと制御情報ブロックの順番を表すデ
ータとのチェックサムデータと、を比較して、チェーン
式DMAの処理誤りを検出する。したがって、カウンタ
のカウント値がさらに加算された制御情報データと次の
ブロックのポインタデータとの計算値と、付加されたチ
ェックサムデータと、を比較することによって、正しい
順番か否かを確認することができ、チェーン外れをさら
に確実に防止することができる。
【0015】(3) 制御情報ブロックのDMA転送処理毎
に決めたID番号をDMAコントローラに記憶させてお
くとともに、該ID番号を前記チェックサムの計算値に
さらに加え、前記チェックサムデータに、該ID番号を
さらに付加したことを特徴とする。
【0016】この構成においては、制御情報ブロックの
DMA転送処理毎に決めたID番号をDMAコントロー
ラに記憶させておき、制御情報ブロックの読み込み時
に、各制御情報ブロックが有する制御情報データと次の
ブロックへのポインタデータと制御情報ブロックのDM
A転送処理毎に決めたID番号とのチェックサムを計算
した値と、各制御情報ブロックに付加された制御情報デ
ータと次のブロックへのポインタデータと制御情報ブロ
ックのDMA転送処理毎に決めたID番号とのチェック
サムデータと、を比較して、チェーン式DMAの処理誤
りを検出する。したがって、転送処理毎にID番号を付
加しておくことで、各転送処理のID番号は個別のもの
となり、制御情報ブロックが今回の転送処理のものであ
るか否かを確認することができ、チェーン外れをさらに
確実に防止することができる。
【0017】(4) 制御情報ブロックを読み込む毎にDM
Aコントローラにカウントさせ、制御情報ブロックのD
MA転送処理毎に決めたID番号をDMAコントローラ
に記憶させておくとともに、該カウント値及び該ID番
号を前記チェックサムの計算値にさらに加え、前記チェ
ックサムデータに、制御情報ブロックの順番を表すデー
タ及び該ID番号をさらに付加したことを特徴とする。
【0018】この構成においては、制御情報ブロックを
読み込む毎にDMAコントローラにカウントさせ、ま
た、制御情報ブロックのDMA転送処理毎に決めたID
番号をDMAコントローラに記憶させておき、制御情報
ブロックの読み込み時に、各制御情報ブロックが有する
制御情報データと次のブロックへのポインタデータとカ
ウンタのカウント値と制御情報ブロックのDMA転送処
理毎に決めたID番号とのチェックサムを計算した値
と、各制御情報ブロックに付加された制御情報データと
次のブロックへのポインタデータと制御情報ブロックの
順番を表すデータと制御情報ブロックのDMA転送処理
毎に決めたID番号とのチェックサムデータと、を比較
して、チェーン式DMAの処理誤りを検出する。したが
って、制御情報ブロックを読み込む毎のカウント値及び
制御情報ブロックのDMA転送処理毎に決めたID番号
がさらに加算された制御情報データと次のブロックのポ
インタデータとの計算値と、付加されたチェックサムデ
ータと、を比較することによって、チェーン外れをさら
に確実に防止することができる。
【0019】(5) 1番目の制御情報ブロックのDMA転
送処理時に決めたID番号をDMAコントローラに記憶
させておくとともに、該ID番号を前記チェックサムの
計算値にさらに加え、前記チェックサムデータに、該I
D番号をさらに付加し、2番目以降の制御情報ブロック
のDMA転送処理毎に該ID番号をローテートしてDM
Aコントローラに記憶させておくとともに、該ローテー
トしたID番号を前記チェックサムの計算値にさらに加
え、前記チェックサムデータに、該ローテートしたID
番号をさらに付加したことを特徴とする。
【0020】この構成においては、1番目の制御情報ブ
ロックの読み込み時に、制御情報ブロックのDMA転送
処理時に決めたID番号をDMAコントローラに記憶さ
せておき、1番目の制御情報ブロックが有する制御情報
データと次のブロックへのポインタデータと制御情報ブ
ロックのDMA転送処理時に決めたID番号とのチェッ
クサムを計算した値と、1番目の制御情報ブロックに付
加された制御情報データと次のブロックへのポインタデ
ータと1番目の制御情報ブロックのDMA転送処理時に
決めたID番号とのチェックサムデータと、を比較し
て、チェーン式DMAの処理誤りを検出する。また、2
番目以降の制御情報ブロックの読み込み毎に、1番目の
制御情報ブロックのDMA転送処理時に決めたID番号
をローテートしてDMAコントローラに記憶させてお
き、2番目以降の制御情報ブロックが有する制御情報デ
ータと次のブロックへのポインタデータと制御情報ブロ
ックのDMA転送処理毎にローテートしたID番号との
チェックサムを計算した値と、2番目以降の制御情報ブ
ロックに付加された制御情報データと次のブロックへの
ポインタデータと1番目の制御情報ブロックのDMA転
送処理時に決めてDMA転送処理毎にローテートしたI
D番号とのチェックサムデータと、を比較して、チェー
ン式DMAの処理誤りを検出する。したがって、転送処
理時にID番号を付加し、ID番号をローテートするこ
とで、各転送処理のID番号は個別のものとなり、制御
情報ブロックが今回の転送処理のものであるか否かを確
認することができ、例えば奇数を用いると、ID番号自
体が固有値で順番を表す値となるので、順番を表すデー
タを省略することができるとともに、チェーン外れを確
実に防止することができる。
【0021】(6) 前記制御情報ブロックの制御情報デー
タを受信して確認を行った際に、前記制御情報データに
異常があると、前記制御情報ブロックを再度受信するこ
とを特徴とする。
【0022】この構成においては、制御情報ブロックを
受信して制御情報データの確認を行った際に、制御情報
データに異常があると、制御情報ブロックを再度受信す
る。したがって、制御情報ブロックの読み込み前に制御
情報データの確認しておくことによって、チェックサム
データと照合して異常が確認されたときに転送を中止す
るのではなく、DMA転送を始める前にもう一度情報の
書込みをやり直すことができる。
【0023】(7) 上記(1) 乃至(6) のいずれかに記載の
処理誤り検出方法を実行することを特徴とする。
【0024】この構成においては、DMAコントローラ
は、上記(1) 乃至(6) のいずれかに記載の処理誤り検出
方法によって、チェックサムの計算値とチェックサムデ
ータとを比較して、チェーン式DMAの実行を決定す
る。したがって、制御情報データやポインタデータなど
の誤りを検出して、チェーン外れを確実に防止すること
ができる。
【0025】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の第1実施形態に
係るDMAコントローラ1の構成、及びそのDMAコン
トローラ1によって使用されるメモリ2の記憶内容を説
明するためのブロック図である。マイクロコンピュータ
などからメモリ2には、一連のデータを転送するため
に、複数の制御情報ブロックD1、D2、…(総称する
ときは、以下参照符Dで示す。)が書き込まれる。各制
御情報ブロックDは、ソースアドレスデータSRC、デ
スティネーションアドレスデータDST、転送サイズデ
ータCNT、及び次の制御情報へのポインタデータNP
から成る制御情報データとともに、チェックサムデータ
check sumが付加されて構成される。
【0026】ここで、誤り検出手段として、チェックサ
ムデータを用いているが、あるデータの誤りを検出する
という目的を満たすものであれば、特にチェックサム手
法に限定されない。
【0027】DMAコントローラ1は、SRCアドレス
バッファB1、DSTアドレスバッファB2、転送サイ
ズバッファB3、次の制御情報用のポインタB4、現在
の制御情報用のポインタB5、チェックサムバッファB
6、チェックサム演算部4、比較部5、制御部6、及び
転送処理部3によって構成される。
【0028】メモリ2の制御情報ブロックDは、DMA
コントローラ1内に転送される際に、転送処理の進行に
従って、ソースアドレスデータSRCはSRCアドレス
バッファB1に、デスティネーションアドレスデータD
STはDSTアドレスバッファB2に、転送サイズデー
タCNTは転送サイズバッファB3に、番号データNP
はポインタB4に、チェックサムデータcheck s
umはチェックサムバッファB6に、順次読み込まれて
ゆく。また、ポインタB4には、次に転送処理すべき制
御情報ブロックの番号が書き込まれており、これに対し
てポインタB5には、現在転送処理中の制御情報ブロッ
クの番号が書き込まれる。
【0029】転送処理部3は、SRCアドレスバッファ
B1に転送されているソースアドレスデータSRCのア
ドレスにアクセスし、転送元であるそのソースアドレス
から、転送サイズバッファB3に転送されているサイズ
だけ、順次データを読み出して、DSTアドレスバッフ
ァB2に転送されているデスティネーションアドレスデ
ータDSTのアドレスを転送先の先頭アドレスとして、
転送する。転送が終了すると、ポインタB4に転送され
ている次に転送処理すべき制御情報ブロックDの内容を
読み出し、同様に転送処理を行う。
【0030】一方、各バッファB1〜B3及びポインタ
B4の転送内容は、チェックサム演算部4において相互
に加算処理される。そして、その加算結果が比較部5に
おいて、チェックサムバッファB6の転送内容と相互に
比較され、比較結果が制御部6に送られる。
【0031】制御部6は、比較結果が一致したときに
は、転送処理部3に制御信号を送り、各バッファB1〜
3に転送されたアドレスや転送サイズを、転送処理部3
に転送する。また、比較結果が一致しないときには、ノ
イズ等によって制御情報ブロックの内容に誤りが生じた
ものと判断し、転送処理部3の転送動作を禁止する。
【0032】次に、DMAコントローラの動作を説明す
る。図2は、データ転送動作全体を表すフローチャート
である。図3は、図2のフローチャートにおけるステッ
プs6のDMAコントローラ1によるチェーン転送動作
を詳細に説明するためのフローチャートである。なお、
図2のステップs10については後述する。
【0033】データ転送が開始されると、マイクロコン
ピュータなどからメモリ2へ、ソースアドレスデータS
RC、デスティネーションアドレスデータDST、転送
サイズデータCNT、及び番号データNPから成る制御
情報データが書き込まれる(s1)。
【0034】次に、マイクロコンピュータなどからメモ
リ2へ、チェックサムデータcheck sumが書き
込まれる(s2)。そして、チェーンスタートアドレス
がポインタB5にセットされ(s3)、転送許可フラグ
がセットされる(s4)。制御部6は、転送要求が発生
するまで待機し(s5)、転送要求が発生するとDMA
コントローラ1はメモリ2から図外の周辺回路にチェー
ン転送動作を行う(s6)。チェーン転送動作が終了す
ると、制御部6はマイクロコンピュータなどへ割込み信
号を出力する(s7)。
【0035】図2のステップs6に示したチェーン転送
処理では、図3に示すように、メモリ2からDMAコン
トローラ1のSRCアドレスバッファB1に、ソースア
ドレスデータSRCが読み出され(s11)、デスティ
ネーションアドレスデータDSTがDSTアドレスバッ
ファB2に読み出され(s12)、転送サイズデータC
NTが転送サイズバッファB3に読み出される(s1
3)。
【0036】そして、次に転送処理すべき制御情報ブロ
ックのポインタデータNPが制御情報へのポインタB4
に読み出され(s14)、チェックサムデータchec
ksumがチェックサムバッファB6に読み出される
(s15)。さらに、読み出された各バッファB1〜B
3及びポインタB4の転送内容が、チェックサム演算部
4で相互に加算処理される(s16)。
【0037】その結果が、比較部5にてチェックサムデ
ータcheck sumと相互に比較される(s1
7)。比較結果が一致しないときには、DMA転送を中
止して(s21)、チェーン転送処理は終了される。
【0038】一方、比較結果が一致するときには、制御
部6はDMA方式によるデータ転送を開始し(s1
8)、対応する制御情報ブロック分のデータ転送が終了
するまで待機する(s19)。転送が終了すると、次に
転送処理すべき制御情報ブロックDのポイント値が終了
コードであるか否かが判断される(s20)。
【0039】そして、制御情報ブロックDのポイント値
が終了コードである場合は、チェーン転送処理は終了さ
れる。一方、ステップs20において、制御情報ブロッ
クDのポイント値が終了コードでないときにはステップ
s11の処理を行う。
【0040】このようにして、ポインタデータだけでな
く、制御情報データの誤りも検出することができ、チェ
ーン外れを確実に防止することができる。
【0041】次に、図4は、本発明の第2実施形態に係
るDMAコントローラ11の構成、及びそのDMAコン
トローラ11によって使用されるメモリ2の記憶内容を
説明するためのブロック図である。このDMAコントロ
ーラ11は、前述のDMAコントローラ1の構成と略同
様である。よって、図1と同一部分には同一の参照符号
を付して、詳細な説明を省略する。
【0042】本発明の第2実施形態においては、チェッ
クサムデータcheck sumに、その制御情報ブロ
ックDの順番を表すデータが付加されている。そして、
これに対応して、DMAコントローラ11のチェックサ
ム演算部4に、転送回数カウンタ12が接続され、その
カウント値が与えられる。
【0043】したがって、付加されたチェックサムデー
タと、制御情報データ及び次のブロックのポインタデー
タの加算値との差は、その制御情報ブロックの順番を表
すことになる。よって、チェックサムバッファB6に記
憶されたチェックサムデータと、チェックサム演算部4
で計算された制御情報データ及び次のブロックのポイン
タデータの加算値とを、比較部5で比較することによっ
て正しい順番か否かを確認することができ、チェーン外
れをさらに確実に防止することができる。
【0044】次に、図5は、本発明の第3実施形態に係
るDMAコントローラ21の構成、及びそのDMAコン
トローラ21によって使用されるメモリ2の記憶内容を
説明するためのブロック図である。DMAコントローラ
21は、図4に示したDMAコントローラ11と略同様
の構成である。よって、図4と同一部分には同一の参照
符号を付して、詳細な説明を省略する。
【0045】本発明の第3実施形態においては、制御情
報ブロックのDMA転送処理毎に決めたID番号を記憶
させる転送処理IDバッファB7がチェックサム演算部
4に接続して設けられている。また、チェックサムデー
タcheck sumに、その制御情報ブロックDのI
D番号を表すデータが付加されている。
【0046】図4に示したDMAコントローラ11にお
いては、チェックサムデータcheck sumに、そ
の制御情報ブロックDの順番を表すデータが付加されて
いる。そのため、例えばi回目の転送のj番目の制御情
報ブロックと、j回目の転送のi番目の制御情報ブロッ
クとで、チェックサム演算部4の演算結果が同じになる
虞がある。
【0047】これに対して、転送処理する制御情報ブロ
ックD毎にID番号を付加しておくことで、各順番を表
すデータは個別のものとなる。また、制御情報ブロック
が今回の転送処理のものであるか否かを確認することが
でき、チェーン外れをさらに確実に防止することができ
る。
【0048】なお、この場合のデータ転送動作は、図2
に示したフローチャートにおいて、ステップs1〜s5
間のいずれかで、ステップs10に示したチェーン転送
処理IDをバッファB7にセットする処理を行えばよ
い。図2においては、一例として、チェーン転送処理I
Dを設定するステップs10を、ステップs3とs4と
の間に実施する。
【0049】次に、図6は、本発明の第4実施形態に係
るDMAコントローラ31の構成、及びそのDMAコン
トローラ31によって使用されるメモリ2の記憶内容を
説明するためのブロック図である。DMAコントローラ
31は、図4に示したDMAコントローラ11、及び図
5に示したDMAコントローラ21と略同様の構成であ
る。よって、図4、5と同一の部分には同一の参照符号
を付して、詳細な説明を省略する。
【0050】本発明の第4実施形態においては、チェッ
クサムデータcheck sumに、その制御情報ブロ
ックDの順番を表すデータ及びID番号を表すデータが
付加されており、これに対応して、DMAコントローラ
31のチェックサム演算部4には、転送回数カウンタ1
2及び転送処理IDバッファB7が接続されている。そ
して、転送回数カウンタ12のカウント値及び転送処理
IDバッファB7の転送内容がチェックサム演算部4に
与えられる。
【0051】図7は、図2に示したフローチャートのス
テップs6において、DMAコントローラ31によるチ
ェーン転送処理を説明するためのフローチャートであ
る。なお、図3に示したチェーン転送処理1のフローチ
ャートと同じ処理を行うステップには、同一のステップ
番号を付している。
【0052】DMAコントローラ31では、先ず転送回
数カウンタ12のカウント値をクリアする(s22)。
次に、メモリ2から、ソースアドレスデータSRCがS
RCアドレスバッファB1に読み出され(s11)、デ
スティネーションアドレスデータDSTがDSTアドレ
スバッファB2に読み出され(s12)、転送サイズデ
ータCNTが転送サイズバッファB3に読み出される
(s13)。
【0053】そして、次に転送処理すべき制御情報ブロ
ックのポインタデータが次に制御情報へのポインタB4
に読み出され(s14)、チェックサムデータchec
ksumがチェックサムバッファB6に読み出される
(s15)。
【0054】各バッファB1〜B3、B7及びポインタ
B4並びに転送回数カウンタ12の転送内容及び転送処
理IDバッファB7に記憶された制御情報ブロックのD
MA転送処理毎に決めたID番号がチェックサム演算部
4に相互に加算処理される(s26)。比較部6は、そ
の結果をチェックサムデータcheck sumと相互
に比較する(s17)。
【0055】制御部6は、ステップs17において、比
較結果が一致しないときには、DMA転送を中止して
(s21)、チェーン転送処理を終了する。
【0056】一方、比較結果が一致するときには、DM
Aによるデータ転送を開始し(s18)、対応する制御
情報ブロック分のデータ転送が終了するまで待機する
(s19)。
【0057】ステップs19において転送が終了する
と、転送回数カウンタ12のカウント値がインクリメン
トされる(s29)。そして、転送処理すべき制御情報
ブロックDのポイント値が、終了コードであるか否かが
判断される(s20)。
【0058】制御情報ブロックDのポイント値が終了コ
ードである場合は、チェーン転送処理を終了する。一
方、制御情報ブロックDのポイント値が終了コードでな
いときには、ステップs11の処理を行う。
【0059】このようにして、各制御情報ブロックD毎
に固有のID番号と、転送回数カウンタ12のカウント
値と、を用いることで、より確実にチェーン外れを防止
できる。
【0060】次に、図8は、本発明の第5実施形態に係
るDMAコントローラ41の構成、及びDMAコントロ
ーラ41によって使用されるメモリ2の記憶内容を説明
するためのブロック図である。DMAコントローラ41
は、図6に示したDMAコントローラ31と略同様の構
成である。よって、図6と同一の部分には同一の参照符
号を付して、その説明を省略する。
【0061】本発明の第5実施形態において、DMAコ
ントローラ41では転送回数カウンタ・処理IDバッフ
ァ42として同一バッファの上位と下位に格納してい
る。一方、図6に示したDMAコントローラ31では、
転送カウンタ12と転送処理IDバッファB7が別々に
格納されている。
【0062】転送回数と処理IDとを別々に格納した場
合、転送回数と転送処理IDの値が、例えば転送回数=
2、転送処理ID=3の場合と転送回数=3、転送処理
ID=2のチェックサムが同じ値となる場合がある。そ
れに対して、同一バッファに格納した場合では、チェッ
クサムが同じ値になることが無いため、誤りの検出率を
高めることが可能となる。
【0063】次に、図9は、本発明の第6実施形態に係
るDMAコントローラ51の構成、及びDMAコントロ
ーラ51によって使用されるメモリ2の転送内容を説明
するためのブロック図である。また、図10は、DMA
コントローラ51に含まれるローテータ52の構成及び
動作を説明するための図である。DMAコントローラ5
1は、図8に示したDMAコントローラ41と略同様の
構成である。そして、図8と同一部分には同一の参照符
号を付して、その説明を省略する。
【0064】本発明の第6実施形態においては、転送処
理IDバッファB7に転送されるID番号は、DMAコ
ントローラ51の転送回数カウンタに代えて、ローテー
タ52によるローテートによって求められる。
【0065】つまり、図10(A)に示すように、ロー
テータ52では、ID番号のデータの最上位ビット(M
SB)を最下位ビット(LSB)に移動するとともに、
他のビットを上位側へシフトする。例えば、ID番号と
して、10進数の”3”を8ビットの2進数”0000
0011”として1番目の制御情報ブロックに与える。
この場合、2番目以降の制御情報ブロックは、ID番号
をローテートしたデータが付与されるので、図10
(B)に示すように、ローテートする毎に3(0000
0011)→6(00000110)→12(0000
1100)→24(00011000)→48(001
10000)→96(01100000)→192(1
1000000)→129(10000001)と、す
べて異なるID番号が付与される。そして、最後に1番
目の制御情報ブロックに与えたID番号である3(00
000011)となる。
【0066】上記のように、ID番号のビット幅の回数
ローテートすると、元のID番号に戻るため、制御情報
ブロック数に応じて、ID番号のビット幅数を変える必
要がある。
【0067】また、制御情報ブロックに付与するID番
号は、奇数を用いる必要がある。図10(B)に示すよ
うに、例えば、あるデータに対して1番目の制御情報ブ
ロックに与えるID番号として、3(0000001
1)を付与する。この場合前記のように、3(0000
0011)→6(00000110)→12(0000
1100)→24(00011000)→48(001
10000)→96(01100000)→192(1
1000000)→129(10000001)とロー
テートする。
【0068】そして、129(10000001)をロ
ーテートすると3(00000011)に戻るため、次
のデータに対しては、1番目の制御情報ブロックに与え
るID番号として、5(00000101)を付与す
る。この場合、5(00000101)→10(000
01010)→20(00010100)→40(00
101000)→80(01010000)→160
(10100000)→65(01000001)→1
30(10000010)とローテートする。
【0069】よって、ローテートしていくビットパター
ンが3(00000011)と5(00000101)
とでは異なるため、ローテートしても同じ数値になるこ
とがない。そのため、ノイズなどの影響で以前の制御情
報ブロックのデータがメモリに残っていたとしても、現
在の処理のID番号との識別が可能になる。
【0070】一方、制御情報ブロックに付与するID番
号が偶数の場合、図10(C)に示すように、例えば、
あるデータに対して1番目の制御情報ブロックに与える
ID番号として、2(00000010)を付与する。
この場合、2(00000010)→4(000001
00)→8(00001000)→16(000100
00)→32(00100000)→64(01000
000)→128(10000000)→1(0000
0001)とローテートする。
【0071】そして、1(00000001)をローテ
ートすると2(00000010)に戻るため、次のデ
ータに対して1番目の制御情報ブロックに与えるID番
号として、4(00000100)を付与する。この場
合、4(00000100)→8(00001000)
→16(00010000)→32(0010000
0)→64(01000000)→128(10000
000)→1(00000001)→2(000000
10)とローテートする。
【0072】このように、偶数の場合ローテートしてい
くビットパターンが同じであるため、ノイズなどの影響
で以前の制御情報ブロックのデータがメモリに残ってい
ると、チェーン外れの原因となる。
【0073】したがって、例えば奇数を用いると、ID
番号自体が固有値で順番を表す値となる。
【0074】なお、ID番号として奇数を用いる場合、
ID番号のビット幅の半分が”0”であれば、奇数は互
いに異なるパターンとなるため、識別可能となる。
【0075】但し、図10(D)に示すように、127
(11111111)や85(01010101)で
は、ビットパターンが同じであるため、使用できない。
【0076】図11は、本発明の第6実施形態に係るD
MAコントローラ51のデータ転送動作全体を説明する
ためのフローチャートである。図11において、図2に
示した処理と同じ処理を行うステップには同一のステッ
プ番号を付している。また、チェーン情報確認のステッ
プs31は、図12に詳細を示す。さらに、チェーン転
送処理のステップs6は、図13に詳細を示す。
【0077】図11において、データ転送が開始される
と、マイクロコンピュータなどからメモリ2へ一連の制
御情報データが書き込まれる(s1)。次に、マイクロ
コンピュータなどからメモリ2へ、チェックサムデータ
check sumが書き込まれる(s2)。そして、
チェーンスタートアドレスがポインタB5にセットされ
る(s3)。チェーン転送処理IDを設定する(s1
0)。
【0078】その後、チェーン情報の確認を行う(s3
1)。そして、チェーン情報に誤りが有るか否を判定す
る(s32)。誤りがあると、ステップs1に戻って、
制御情報データの再書込みを行う。また、メモリ2に書
き込まれた一連の制御情報データに誤りがない場合、転
送許可フラグがセットされる(s4)。転送要求が発生
するまで待機し(s5)、転送要求が発生するとチェー
ン転送動作を行う(s6)。チェーン転送動作が終了す
ると、マイクロコンピュータなどへ割込み信号を出力す
る(s7)。
【0079】図12は、図11に示したフローチャート
のステップs31における制御情報データの誤り検出動
作を示すフローチャートである。メモリ2から、ソース
アドレスデータSRCが読み出され(s11)、デステ
ィネーションアドレスデータDSTが読み出され(s1
2)、転送サイズデータCNTが読み出され(s1
3)、次に転進処理すべき制御情報ブロックのポイント
値が読み出され(s14)、チェックサムデータche
ck sumが読み出される(s15)。
【0080】各バッファB1〜B3、B7及びポインタ
B4の転送内容が相互に加算処理される(s16)。
【0081】その結果がチェックサムデータcheck
sumと相互に比較され(s17)、比較結果が一致
するときには、DMAによるデータ転送を開始する(s
18)。転送が終了すると、次に転送処理すべき制御情
報ブロックDのポイント値が終了コードであるか否かが
判断される(s20)。制御情報ブロックDのポイント
値が終了コードである場合は、s6のチェーン転送処理
を終了し、s7の処理を行う。また、制御情報ブロック
Dのポイント値が終了コードでないときにはステップs
11に戻る。
【0082】さらに、ステップs17において、比較結
果が一致しないときには、DMA転送を中止して(s2
1)、図2のチェーン転送処理を終了し、ステップs3
2を実行する。
【0083】図13は、図11に示したフローチャート
のステップs6において、DMAコントローラ31によ
るチェーン転送処理を説明するためのフローチャートで
ある。なお、図7に示したチェーン転送処理2のフロー
チャートと同じ処理を行うステップには、同一のステッ
プ番号を付している。
【0084】DMAコントローラ51では、先ずメモリ
2から、ソースアドレスデータSRCがSRCアドレス
バッファB1に読み出され(s11)、デスティネーシ
ョンアドレスデータDSTがDSTアドレスバッファB
2に読み出される(s12)。また、転送サイズデータ
CNTが転送サイズバッファB3に読み出される(s1
3)。
【0085】そして、次に転送処理すべき制御情報ブロ
ックのポインタデータが次に制御情報へのポインタB4
に読み出され(s14)、チェックサムデータchec
ksumがチェックサムバッファB6に読み出される
(s15)。
【0086】各バッファB1〜B3、B7並びにポイン
タB4及び転送処理IDバッファB7に記憶された1番
目の制御情報ブロックのDMA転送処理時に決めたID
番号、または、2番目以降の制御情報ブロックのDMA
転送処理毎にローテータ52でローテートされたID番
号の内容がチェックサム演算部4に相互に加算処理され
る(s36)。比較部6は、その結果をチェックサムデ
ータcheck sumと相互に比較する(s17)。
【0087】制御部6は、ステップs17において、比
較結果が一致しないときには、DMA転送を中止して
(s21)、チェーン転送処理を終了する。
【0088】一方、比較結果が一致するときには、DM
Aによるデータ転送を開始し(s18)、対応する制御
情報ブロック分のデータ転送が終了するまで待機する
(s19)。
【0089】ステップs19において転送が終了する
と、転送回数カウンタ12のカウント値がインクリメン
トされる(s29)。そして、転送処理すべき制御情報
ブロックDのポイント値が終了コードであるか否かが判
断される(s20)。
【0090】制御情報ブロックDのポイント値が終了コ
ードである場合は、チェーン転送処理を終了する。ま
た、制御情報ブロックDのポイント値が終了コードでな
いときには、ステップs11を行う。
【0091】このようにして、各制御情報ブロックDに
固有のID番号、またはID番号をローテートした固有
の番号を用いることで、この番号自体が固有値で順番を
表す値となるので、順番を表すデータを省略することが
できるとともに、より確実にチェーン外れを防止でき
る。
【0092】また、上記のように一連の制御情報データ
を受信した時点で、DMA転送を開始する以前に、該制
御情報データデータを確認することによって、DMA転
送を始める前にもう一度情報の書込みをやり直すという
対応が可能になる。
【0093】なお、図11のフローチャートに示したス
テップs31のチェーン情報確認及びステップs32の
エラー確認の処理は、本発明の第1実施形態〜第5実施
形態に係るDMAコントローラにおいて適用することに
より、制御情報ブロックの読み込み前に制御情報データ
の確認して、DMA転送を始める前にもう一度情報の書
込みをやり直すことができ、チェックサムデータと照合
して異常が確認されたときに転送を中止しなくてもよく
なる。
【0094】例えば、図2のフローチャートにおいて
は、ステップs10とs4との間に、ステップs31の
チェーン情報確認及びステップs32のエラー確認の処
理を追加することにより、制御情報ブロックの読み込み
前に制御情報データの確認して、DMA転送を始める前
にもう一度情報の書込みをやり直すことができる。
【0095】
【発明の効果】本発明によれば、以下の効果が得られ
る。
【0096】(1) 制御情報ブロックの読み込み時に、各
制御情報ブロックが有する制御情報データと次のブロッ
クへのポインタデータとのチェックサムを計算した値
と、各制御情報ブロックに付加された制御情報データ及
び次のブロックへのポインタデータのチェックサムデー
タと、を比較して、チェーン式DMAの実行を決定する
ので、ポインタデータとともに制御情報データも合わせ
たデータに対してチェックサムデータを付加すること
で、ポインタデータだけでなく、制御情報データの誤り
も検出して、チェーン外れを確実に防止することができ
る。
【0097】(2) 制御情報ブロックを読み込む毎にカウ
ンタでカウントし、制御情報ブロックの読み込み時に、
各制御情報ブロックが有する制御情報データと次のブロ
ックへのポインタデータとカウンタのカウント値とのチ
ェックサムを計算した値と、各制御情報ブロックに付加
された制御情報データと次のブロックへのポインタデー
タと制御情報ブロックの順番を表すデータとのチェック
サムデータと、を比較して、チェーン式DMAの処理誤
りを検出することによって、カウンタのカウント値がさ
らに加算された制御情報データと次のブロックのポイン
タデータとの計算値と、付加されたチェックサムデータ
と、を比較することによって、正しい順番か否かを確認
することができ、チェーン外れをさらに確実に防止でき
る。
【0098】(3) 制御情報ブロックのDMA転送処理毎
に決めたID番号をDMAコントローラに記憶させてお
き、制御情報ブロックの読み込み時に、各制御情報ブロ
ックが有する制御情報データと次のブロックへのポイン
タデータと制御情報ブロックのDMA転送処理毎に決め
たID番号とのチェックサムを計算した値と、各制御情
報ブロックに付加された制御情報データと次のブロック
へのポインタデータと制御情報ブロックのDMA転送処
理毎に決めたID番号とのチェックサムデータと、を比
較して、チェーン式DMAの処理誤りを検出することに
より、転送処理毎にID番号を付加しておくことで、各
転送処理のID番号は個別のものとなり、制御情報ブロ
ックが今回の転送処理のものであるか否かを確認するこ
とができ、チェーン外れをさらに確実に防止することが
できる。
【0099】(4) 制御情報ブロックを読み込む毎にDM
Aコントローラにカウントさせ、また、制御情報ブロッ
クのDMA転送処理毎に決めたID番号をDMAコント
ローラに記憶させておき、制御情報ブロックの読み込み
時に、各制御情報ブロックが有する制御情報データと次
のブロックへのポインタデータとカウンタのカウント値
と制御情報ブロックのDMA転送処理毎に決めたID番
号とのチェックサムを計算した値と、各制御情報ブロッ
クに付加された制御情報データと次のブロックへのポイ
ンタデータと制御情報ブロックの順番を表すデータと制
御情報ブロックのDMA転送処理毎に決めたID番号と
のチェックサムデータと、を比較して、チェーン式DM
Aの処理誤りを検出するので、制御情報ブロックを読み
込む毎のカウント値及び制御情報ブロックのDMA転送
処理毎に決めたID番号がさらに加算された制御情報デ
ータと次のブロックのポインタデータとの計算値と、付
加されたチェックサムデータと、を比較することによっ
て、チェーン外れをさらに確実に防止することができ
る。
【0100】(5) 1番目の制御情報ブロックの読み込み
時に、制御情報ブロックのDMA転送処理時に決めたI
D番号をDMAコントローラに記憶させておき、1番目
の制御情報ブロックが有する制御情報データと次のブロ
ックへのポインタデータと制御情報ブロックのDMA転
送処理時に決めたID番号とのチェックサムを計算した
値と、1番目の制御情報ブロックに付加された制御情報
データと次のブロックへのポインタデータと1番目の制
御情報ブロックのDMA転送処理時に決めたID番号と
のチェックサムデータと、を比較して、チェーン式DM
Aの処理誤りを検出する。また、2番目以降の制御情報
ブロックの読み込み毎に、1番目の制御情報ブロックの
DMA転送処理時に決めたID番号をローテートしてD
MAコントローラに記憶させておき、2番目以降の制御
情報ブロックが有する制御情報データと次のブロックへ
のポインタデータと制御情報ブロックのDMA転送処理
毎にローテートしたID番号とのチェックサムを計算し
た値と、2番目以降の制御情報ブロックに付加された制
御情報データと次のブロックへのポインタデータと1番
目の制御情報ブロックのDMA転送処理時に決めてDM
A転送処理毎にローテートしたID番号とのチェックサ
ムデータと、を比較して、チェーン式DMAの処理誤り
を検出するため、転送処理時にID番号を付加し、ID
番号をローテートすることで、各転送処理のID番号は
個別のものとなり、制御情報ブロックが今回の転送処理
のものであるか否かを確認することができ、例えば奇数
を用いると、ID番号自体が固有値で順番を表す値とな
るので、順番を表すデータを省略することができるとと
もに、チェーン外れを確実に防止することができる。
【0101】(6) 制御情報ブロックを受信して制御情報
データの確認を行った際に、制御情報データに異常があ
ると、制御情報ブロックを再度受信するので、制御情報
ブロックの読み込み前に制御情報データの確認しておく
ことによって、チェックサムデータと照合して異常が確
認されたときに転送を中止するのではなく、DMA転送
を始める前にもう一度情報の書込みをやり直すことがで
きる。
【0102】(7) DMAコントローラは、上記(1) 乃至
(6) のいずれかに記載の処理誤り検出方法によって、チ
ェックサムの計算値とチェックサムデータとを比較し
て、チェーン式DMAの実行を決定するので、制御情報
データやポインタデータなどの誤りを検出して、チェー
ン外れを確実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係るDMAコントロー
ラ1の構成及びそのDMAコントローラ1によって使用
されるメモリ2の記憶内容を説明するためのブロック図
である。
【図2】データ転送動作全体を表すフローチャートであ
る。
【図3】図2に示したフローチャートのステップs6に
おいてDMAコントローラ1によるチェーン転送処理を
詳細に説明するためのフローチャートである。
【図4】本発明の第2実施形態に係るDMAコントロー
ラ11の構成及びそのDMAコントローラ11によって
使用されるメモリ2の記憶内容を説明するためのブロッ
ク図である。
【図5】本発明の第3実施形態に係るDMAコントロー
ラ21の構成及びそのDMAコントローラ21によって
使用されるメモリ2の記憶内容を説明するためのブロッ
ク図である。
【図6】本発明の第4実施形態に係るDMAコントロー
ラ31の構成及びそのDMAコントローラ31によって
使用されるメモリ2の記憶内容を説明するためのブロッ
ク図である。
【図7】図2に示したフローチャートのステップs6に
おいてDMAコントローラ31によるチェーン転送処理
を説明するための図3とは別のフローチャートである。
【図8】本発明の第5実施形態に係るDMAコントロー
ラ41の構成及びDMAコントローラ41によって使用
されるメモリ2の記憶内容を説明するためのブロック図
である。
【図9】本発明の第6実施形態に係るDMAコントロー
ラ51の構成及びDMAコントローラ51によって使用
されるメモリ2の転送内容を説明するためのブロック図
である。
【図10】DMAコントローラ51に含まれるローテー
タ52の構成及び動作を説明するための図である。
【図11】本発明の第6実施形態に係るDMAコントロ
ーラ51のデータ転送動作全体を説明するためのフロー
チャートである。
【図12】図11に示したフローチャートのステップs
31におけるチェーン情報確認動作を示すフローチャー
トである。
【図13】図11に示したフローチャートのステップs
6におけるチェーン転送処理動作を示すフローチャート
である。
【符号の説明】
1−DMA(ダイレクト・メモリ・アクセス)コントロ
ーラ 2−メモリ 3−転送処理部 4−チェックサム演算部 5−比較部 6−制御部 B1−SRCアドレスバッファ B2−DSTアドレスバッファ B3−転送サイズバッファ B4、B5−ポインタ B6−チェックサムバッファ

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 制御情報データ及び次のブロックへのポ
    インタデータを有する各制御情報ブロックに、制御情報
    データ及びポインタデータのチェックサムデータを付加
    しておき、 制御情報ブロックの読み込み時に、読み込んだ制御情報
    ブロックの制御情報データ及びポインタデータのチェッ
    クサムを計算し、その計算値と付加されているチェック
    サムデータとを比較し、比較結果に基づいてDMA処理
    の実行を決定することを特徴とするチェーン式DMAの
    処理誤り検出方法。
  2. 【請求項2】 制御情報ブロックを読み込む毎にカウン
    タでカウントするとともに、該カウンタのカウント値を
    前記チェックサムの計算値にさらに加え、 前記チェックサムデータに、制御情報ブロックの順番を
    表すデータをさらに付加したことを特徴とする請求項1
    に記載のチェーン式DMAの処理誤り検出方法。
  3. 【請求項3】 制御情報ブロックのDMA転送処理毎に
    決めたID番号をDMAコントローラに記憶させておく
    とともに、該ID番号を前記チェックサムの計算値にさ
    らに加え、 前記チェックサムデータに、該ID番号をさらに付加し
    たことを特徴とする請求項1に記載のチェーン式DMA
    の処理誤り検出方法。
  4. 【請求項4】 制御情報ブロックを読み込む毎にDMA
    コントローラにカウントさせ、制御情報ブロックのDM
    A転送処理毎に決めたID番号をDMAコントローラに
    記憶させておくとともに、該カウント値及び該ID番号
    を前記チェックサムの計算値にさらに加え、 前記チェックサムデータに、制御情報ブロックの順番を
    表すデータ及び該ID番号をさらに付加したことを特徴
    とする請求項1に記載のチェーン式DMAの処理誤り検
    出方法。
  5. 【請求項5】 1番目の制御情報ブロックのDMA転送
    処理時に決めたID番号をDMAコントローラに記憶さ
    せておくとともに、該ID番号を前記チェックサムの計
    算値にさらに加え、 前記チェックサムデータに、該ID番号をさらに付加
    し、2番目以降の制御情報ブロックのDMA転送処理毎
    に該ID番号をローテートしてDMAコントローラに記
    憶させておくとともに、該ローテートしたID番号を前
    記チェックサムの計算値にさらに加え、 前記チェックサムデータに、該ローテートしたID番号
    をさらに付加したことを特徴とする請求項1に記載のチ
    ェーン式DMAの処理誤り検出方法。
  6. 【請求項6】 前記制御情報ブロックの制御情報データ
    を受信して確認を行った際に、前記制御情報データに異
    常があると、前記制御情報ブロックを再度受信すること
    を特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のチェー
    ン式DMAの処理誤り検出方法。
  7. 【請求項7】 前記請求項1乃至6のいずれかに記載の
    処理誤り検出方法を実行することを特徴とするDMAコ
    ントローラ。
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