JP2001228206A - 部品試験装置およびそれに用いる部品保持装置 - Google Patents

部品試験装置およびそれに用いる部品保持装置

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JP2001228206A
JP2001228206A JP2000039603A JP2000039603A JP2001228206A JP 2001228206 A JP2001228206 A JP 2001228206A JP 2000039603 A JP2000039603 A JP 2000039603A JP 2000039603 A JP2000039603 A JP 2000039603A JP 2001228206 A JP2001228206 A JP 2001228206A
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Hiroto Nakamura
浩人 中村
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 供試験済部品の結露防止、常温復帰時間の短
縮または試験前部品の温度制御の精度向上を図り、しか
もスループットの向上を図ることができる部品試験装置
および部品保持装置を提供するすること。 【解決手段】 試験前または試験後の部品420が着脱
自在に設置されるポケット部416と、ポケット部41
6の内部に、空気を案内する吹き出し通路428,43
0,432と、ポケット部を加熱するヒータ440とを
有する部品保持装置。好ましくは、この部品保持装置
は、ヒータ440が内蔵され、吹き出し通路の一部を構
成する流通溝430が表面に形成してあるヒータベース
410と、ヒータベース410の表面に対して着脱自在
に装着され、ポケット部416が表面に形成してあり、
ポケット部416の底部には、流通溝430に連通する
吹き出し口428が形成してあるホットプレートチェン
ジキット412とをさらに有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、特に半導体集積回
路素子などの各種電子部品(以下、代表的にICとも称
する)を試験するための部品試験装置およびそれに用い
る部品保持装置に係り、たとえば試験済部品の結露防止
または試験前部品の温度制御の精度向上を図ることがで
きる部品試験装置および部品保持装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ハンドラ (handler)と称される部品試験
装置では、トレイに収納した多数の被試験ICをハンド
ラ内に搬送し、各被試験ICをテストヘッドに電気的に
接触させ、試験装置本体(以下、テスタともいう)に試
験を行わせる。そして、試験を終了すると各被試験IC
をテストヘッドから払い出し、試験結果に応じたトレイ
に載せ替えることで、良品や不良品といったカテゴリへ
の仕分けが行われる。
【0003】従来の部品試験装置には、被試験ICに高
温の熱ストレスを印加した状態でテストを行うものがあ
る。この試験装置では、一定の温度に加熱されたヒート
プレート(またはホットプレート)と称される部品保持
装置に被試験ICを載せることにより、所定の温度まで
加熱することとしている。
【0004】また、低温試験が可能な試験装置では、被
試験ICを低温チャンバ内で低温試験した後、低温の試
験済ICに結露が付着することを防止するために、低温
チャンバから取り出した直後の試験済ICを、部品保持
装置で加熱している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、QFP(Qu
ad Flat Package )型ICを加熱する場合には、QFP
型ICのパッケージモールド面にヒートプレートが直接
接触するので、熱伝導性が良く、比較的に短時間で効率
よく昇温することができる。
【0006】しかしながら、特にBGA(Ball Grid Arr
ay )型ICのように半田ボールがパッケージモールドの
下面に形成されているICでは、半田ボールをヒートプ
レートに直接に接触させることができないので、パッケ
ージモールドの周縁部のみをヒートプレートに接触させ
る構成とならざるを得ない。
【0007】しかしながら、この構造では、ヒートプレ
ートからの熱は、パッケージモールドの周縁部から熱伝
導により伝達されるか、あるいは輻射熱で伝達されるか
の何れかしかなく、何れも熱伝達効率がきわめて悪いの
で、昇温時間が長いと言った問題がある。
【0008】このため、低温チャンバから取り出した直
後の試験済ICをヒートプレートで加熱する場合、飽和
温度に到達するまでの時間が長くなり、結果的に試験の
スループットが低下する。また、ICが飽和温度に到達
するまでの間に、ICに結露水が生じるおそれがある。
【0009】また、試験前のICをヒートプレートで加
熱して試験を行う場合に、所望の温度まで昇温するまで
の時間が長くなり、結果的に試験のスループットが低下
する。また、ICの全体を加熱する構成ではないため、
温度精度の点で難点を有する。
【0010】本発明は、このような実状に鑑みてなさ
れ、試験済部品の結露防止、常温復帰時間の短縮または
試験前部品の温度制御の精度向上を図り、しかもスルー
プットの向上を図ることができる部品試験装置および部
品保持装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る部品保持装置は、試験前または試験後
の部品が着脱自在に設置されるポケット部と、前記ポケ
ット部の内部に向けて、気体を吹き出す吹き出し通路と
を有する。好ましくは、本発明に係る部品保持装置は、
前記ポケット部を加熱するヒータをさらに有し、前記吹
き出し通路を流通する気体を加熱可能に構成してある。
【0012】好ましくは、本発明に係る部品保持装置
は、前記ヒータが内蔵され、前記吹き出し通路の一部を
構成する流通溝が表面に形成してあるヒータベースと、
前記ヒータベースの表面に対して着脱自在に装着され、
前記ポケット部が表面に形成してあり、前記ポケット部
の底部には、前記流通溝に連通する吹き出し口が形成し
てあるホットプレートチェンジキットとをさらに有す
る。
【0013】前記部品としては、特に限定されないが、
たとえば端子を持つ電子部品であり、前記ポケット部に
は、前記電子部品の端子が直接に接触することを防止す
る端子逃げ用凹所が形成してあり、前記凹所に位置する
端子に向けて、前記吹き出し通路から気体が吹き出すよ
うに構成してあることが好ましい。
【0014】本発明に係る部品試験装置は、上記部品保
持装置と、部品を試験するためのテストヘッドとを有す
る。
【0015】
【作用】本発明に係る部品保持装置では、吹き出し通路
からポケット部に向けて、温風または冷風(常温風含
む)を吹き出すことができる。温風を吹き出す場合とし
ては、常温または高温試験前の部品を暖める場合、低温
試験後の部品の結露防止または常温復帰させる場合など
を例示することができる。また、冷風または常温風を吹
き出させる場合としては、高温試験後の部品を常温復帰
させる場合などを例示することができる。本発明に係る
部品保持装置が、ポケット部を加熱するヒータをさらに
有する場合には、ヒータによりポケット部が加熱され、
ポケット部に接触する部分から伝熱により部品が加熱さ
れるのみでなく、吹き出し通路を通る気体も加熱され
る。そのため、ポケット部に向けて吹き出す風も加熱さ
れ、その加熱風によっても部品が全体的に加熱される。
したがって、部品の昇温時間を短くすることができる。
特に、部品としてのBGA型ICを加熱する場合でも、
部品の昇温時間を短くすることができる。
【0016】なお、加熱風は、吹き出し通路内に常温の
空気などの気体を流すことで得ることができる。吹き出
し通路を流通する間に、流通する気体は、ポケット部を
加熱するためのヒータにより加熱される。そのため、加
熱風を作り出すための特別な加熱手段は必要としない。
ただし、それでも熱量が足りない場合には、吹き出し通
路に入り込む前の流体を、別のヒータユニットなどで加
熱しておいても良い。
【0017】本発明に係る部品保持装置を用いて、低温
チャンバから取り出した直後の試験済部品を加熱する場
合、飽和温度に到達するまでの時間を短くすることがで
き、結果的に試験のスループットが向上する。また、部
品が飽和温度に到達するまでの時間を短くできるので、
部品に結露水が発生することを有効に防止することがで
きる。本発明に係る部品保持装置を用いて、高温試験後
の部品を常温復帰させる場合には、ヒータを動作させず
に、ポケット部に向けて冷風または常温風を吹き出させ
ればよい。その結果、高温から常温に復帰するまでの時
間を短縮することができ、結果的に試験のスループット
が向上する。
【0018】本発明の係る部品保持装置を用いて、試験
前の部品を加熱して試験を行う場合に、所望の温度まで
昇温するまでの時間を短くでき、結果的に試験のスルー
プットが向上する。また、加熱風を用いて、部品の全体
を加熱する構成であるため、温度精度が向上する。
【0019】本発明に係る部品保持装置を、ヒータベー
スとホットプレートチェンジキットとで構成すれば、試
験すべき部品の大きさや形状に合わせて、ホットプレー
トチェンジキットを交換するのみで、種々の部品の加熱
に用いることができる。
【0020】また、ホットプレートチェンジキットの表
面に複数のポケット部が形成してある場合でも、流通溝
を通して加熱風が均一に行き渡るので、ポケット間での
不均一な加熱が防止され、全てのポケット部に保持して
ある部品が、同一時間で結露を解消することができる。
【0021】BGA型ICを加熱する場合には、端子し
ての半田ボールがパッケージモールドの下面に形成さ
れ、その部分が端子逃げ用凹所内に位置することにな
り、この凹所が半密封空間となる。本発明では、この半
密封空間内に加熱風を吹き込むことで、加熱風の基とな
る気体(通常は、空気)の消費量を低減させることもで
きる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明を、図面に示す実施
形態に基づき説明する。図1は本発明の一実施形態に係
る部品保持装置の斜視図、図2は図1に示すプレートチ
ェンジキットを取り除いた状態の部品保持装置の斜視
図、図3は図1に示すIII−III線に沿う要部断面図、図
4は本実施形態の部品保持装置を用いたIC試験装置を
示す一部破断斜視図、図5は図4に示す試験装置におい
て、ICチップの取り廻し方法を示す概念図、図6は同
試験装置に設けられた移送装置を模式的に示す平面図、
図7は本発明の他の実施形態に係る部品保持装置で用い
るホットプレートチェンジキットの要部断面図である。
【0023】部品保持装置 図1および図3に示すように、本実施形態に係る部品保
持装置401は、ヒータベース410と、ホットプレー
トチェンジキット412とを有する。ヒータベース41
0は、断熱ベース板414の上に固定してある。断熱ベ
ース板414は、たとえばガラスエポキシ樹脂などの断
熱材で構成してある。
【0024】ホットプレートチェンジキット412は、
ヒータベース410の表面に着脱自在に装着してある。
ホットプレートチェンジキット412の表面には、複数
のポケット部416が形成してあり、各ポケット部41
6には、図3に示すように、たとえばBGA(Ball Grid
Array )型ICなどの電子部品420が着脱自在に装着
される。
【0025】図3に示すように、各ポケット部416に
は、電子部品420の位置決めなどを行うテーパ壁42
3と、電子部品420としてのBGA型ICのパッケー
ジモールドの周縁部のみを保持する段差424と、BG
A型ICの端子422としての半田ボールが直接に接触
することを防止する端子逃げ用凹所426とが形成して
ある。
【0026】端子逃げ用凹所426の底部略中央部に
は、吹き出し口428が形成してある。
【0027】ホットプレートチェンジキット412の各
ポケット部416の底部に形成してある吹き出し口42
8は、図3に示すヒータベース410の表面に所定パタ
ーンで形成してある流通溝430に対して連通してあ
る。流通溝430は、ヒータベース410の表面では解
放の通路であるが、ヒータベース410の上にホットプ
レートチェンジキット412が取り付けられることで閉
通路となり、吹き出し口428と連通する。流通溝43
0は、ヒータベース410の表面で、所定パターンで形
成してあるため、ヒータベース410の上にホットプレ
ートチェンジキット412が多少位置ズレして装着され
たとしても、または、これらの間に熱膨張差が生じたと
しても、吹き出し口428と流通溝430との連通が阻
害されることはない。
【0028】流通溝430は、ヒータベース410の内
部に形成してある主通路432に連通してある。主通路
432、流通溝430および吹き出し口428が、本発
明の吹き出し通路を構成している。主通路432の一端
開口部には、エア導入ポート434が接続してあり、そ
こから常温のエアが導入されるようになっている。
【0029】ヒータベース410の内部には、ヒータ4
40が内蔵してある。ヒータ440としては、特に限定
されないが、たとえば電熱ヒータ、面状発熱体、加熱媒
体流路などで構成される。エア導入ポート434から主
通路432および流通溝430へと導入されたエアは、
ヒータ440により加熱され、所定の温度に調整され、
その後、吹き出し口428を通して、ポケット部416
の端子逃げ用凹所426の空間に吹き出される。
【0030】本実施形態では、端子逃げ用凹所426の
空間は、電子部品420がポケット部416に装着され
た状態で、半密封空間となるが、吹き出し口428から
吹き出される加熱エアの流速は、それほど大きくないた
め、電子部品420が吹き飛ばされることはない。本実
施形態では、端子逃げ用凹所426の空間を半密封空間
とすることで、吹き出し口428から吹き出される加熱
エアの供給量を低く押さえることができ、エアの消費量
を低減することができる。
【0031】吹き出し口428から吹き出された加熱エ
アは、電子部品420の背面を良好に加熱し、部品42
0と段差部424との隙間から外部に放出される。ま
た、ヒータ440は、段差部424自体も加熱するの
で、この段差部424に接触している電子部品420の
外周部を伝熱により加熱する。
【0032】本実施形態に係る部品保持装置401で
は、電子部品420の昇温時間を短くすることができ
る。特に、電子部品420としてBGA型ICを加熱す
る場合でも、電子部品の昇温時間を短くすることができ
る。
【0033】なお、吹き出し口430から吹き出される
加熱風は、前述したように、主通路432および流通溝
430内に常温のエアを流すことで得ることができる。
その場合には、加熱風を作り出すための特別な加熱手段
は必要としない。ただし、予め加熱したエアをエア導入
ポート434から導入しても良い。
【0034】本実施形態に係る部品保持装置401を用
いて、低温チャンバから取り出した直後の試験済部品を
加熱する場合、飽和温度に到達するまでの時間を短くす
ることができ、結果的に試験のスループットが向上す
る。また、部品が飽和温度に到達するまでの時間を短く
できるので、部品に結露水が発生することを有効に防止
することができる。
【0035】本実施形態に係る部品保持装置401を用
いて、試験前の部品を加熱して試験を行う場合には、所
望の温度まで昇温するまでの時間を短くでき、結果的に
試験のスループットが向上する。また、加熱風を用い
て、部品の全体を加熱する構成であるため、温度精度が
向上する。
【0036】本実施形態では、部品保持装置401を、
ヒータベース410とホットプレートチェンジキット4
12とで構成してあるので、試験すべき部品の大きさや
形状に合わせて、ホットプレートチェンジキット412
を交換するのみで、種々の部品の加熱に用いることがで
きる。
【0037】また、本実施形態では、ホットプレートチ
ェンジキット412の表面に複数のポケット部416が
形成してあるが、流通溝430を通して加熱風が均一に
行き渡るので、ポケット部416間での不均一な加熱が
防止され、全てのポケット部416に保持してある部品
が、同一時間で結露を解消することができる。
【0038】IC試験装置1 上述した本実施形態に係る部品保持装置401が適用さ
れるシステムとしては、特に限定されないが、たとえば
図4〜6に示すIC試験装置1のICチップハンドリン
グ装置(ハンドラ)に適用することができる。すなわ
ち、上述した本実施形態に係る部品保持装置401は、
IC試験装置1において、チャンバ内で低温に維持され
た試験済のICチップをチャンバ外部に取り出した直
後、ICチップに結露が発生することを防止するために
用いられる。
【0039】図4〜6に示す本実施形態のIC試験装置
1は、被試験ICチップに低温の温度ストレスを与えた
状態でICチップが適切に動作するかどうかを試験(検
査)し、当該試験結果に応じてICチップを分類する装
置である。こうした温度ストレスを与えた状態での動作
テストは、試験対象となる被試験ICチップが多数搭載
されたトレイ(以下、カスタマトレイともいう)から当
該IC試験装置1内を搬送されるICキャリアに被試験
ICチップを載せ替えて実施される。
【0040】このため、本実施形態のIC試験装置1
は、図4および図5に示すように、これから試験を行な
う被試験ICチップを格納し、また試験済のICチップ
を分類して格納するIC格納部100と、IC格納部1
00から送られる被試験ICチップをチャンバ部300
に送り込むローダ部200と、テストヘッドを含むチャ
ンバ部300と、チャンバ部300で試験が行なわれた
試験済のICチップを分類して取り出すアンローダ部4
00とから構成されている。
【0041】IC格納部100 IC格納部100には、試験前の被試験ICチップを格
納する試験前ICストッカ101と、試験の結果に応じ
て分類された被試験ICチップを格納する試験済ICス
トッカ102とが設けられている。
【0042】そして、試験前ICストッカ101には、
これから試験が行われる被試験ICチップが格納された
カスタマトレイが積層されて保持される一方で、試験済
ICストッカ102には、試験を終えた被試験ICチッ
プが適宜に分類されたカスタマトレイが積層されて保持
されている。
【0043】なお、これら試験前ICストッカ101と
試験済ICストッカ102とは同じ構造とされているの
で、試験前ICストッカ101と試験済ICストッカ1
02とのそれぞれの数を必要に応じて適宜数に設定する
ことができる。
【0044】図4および図5に示す例では、試験前スト
ッカ101に1個のストッカLDを設け、またその隣に
アンローダ部400へ送られる空ストッカEMPを1個
設けるとともに、試験済ICストッカ102に5個のス
トッカUL1,UL2,…,UL5を設けて試験結果に
応じて最大5つの分類に仕分けして格納できるように構
成されている。つまり、良品と不良品の別の外に、良品
の中でも動作速度が高速のもの、中速のもの、低速のも
の、あるいは不良の中でも再試験が必要なもの等に仕分
けされる。
【0045】ローダ部200 上述したカスタマトレイは、IC格納部100と装置基
板201との間に設けられたトレイ移送アーム(図示省
略)によってローダ部200の窓部202に装置基板2
01の下側から運ばれる。そして、このローダ部200
において、カスタマトレイに積み込まれた被試験ICチ
ップを第1の移送装置204によって一旦ピッチコンバ
ーションステージ203に移送し、ここで被試験ICチ
ップの相互の位置を修正するとともにそのピッチを変更
したのち、さらにこのピッチコンバーションステージ2
03に移送された被試験ICチップを第2の移送装置2
05を用いて、チャンバ部300内の位置CR1(図5
参照)に停止しているICキャリアに積み替える。
【0046】窓部202とチャンバ部300との間の装
置基板201上に設けられたピッチコンバーションステ
ージ203は、比較的深い凹部を有し、この凹部の周縁
が傾斜面で囲まれた形状とされたICチップの位置修正
およびピッチ変更手段であり、この凹部に第1の移送装
置204に吸着された被試験ICチップを落し込むと、
傾斜面で被試験ICチップの落下位置が修正されること
になる。これにより、たとえば4個の被試験ICチップ
の相互の位置が正確に定まるとともに、カスタマトレイ
とチャンバ内ICキャリアとの搭載ピッチが相違して
も、位置修正およびピッチ変更された被試験ICチップ
を第2の移送装置205で吸着してチャンバ内ICキャ
リアに積み替えることで、チャンバ内ICキャリアに形
成されたIC収納凹部に精度良く被試験ICチップを積
み替えることができる。
【0047】カスタマトレイからピッチコンバーション
ステージ203へ被試験ICチップを積み替える第1の
移送装置204は、図6に示すように、装置基板201
の上部に架設されたレール204aと、このレール20
4aによってカスタマトレイとピッチコンバーションス
テージ203との間を往復する(この方向をY方向とす
る)ことができる可動アーム204bと、この可動アー
ム204bによって支持され、可動アーム204bに沿
ってX方向に移動できる可動ヘッド204cとを備えて
いる。
【0048】この第1の移送装置204の可動ヘッド2
04cには、吸着ヘッド204dが下向きに装着されて
おり、この吸着ヘッド204dが空気を吸引しながら移
動することで、カスタマトレイから被試験ICチップを
吸着し、その被試験ICチップをピッチコンバーション
ステージ203に落とし込む。こうした吸着ヘッド20
4dは、可動ヘッド204cに対して例えば4本程度装
着されており、一度に4個の被試験ICチップをピッチ
コンバーションステージ203に落とし込むことができ
る。
【0049】一方、ピッチコンバーションステージ20
3からチャンバ部300内のICキャリアへ被試験IC
チップを積み替える第2の移送装置205も同様の構成
であり、図4および図6に示すように、装置基板201
の上部に架設されたレール205aと、このレール20
5aによってピッチコンバーションステージ203とI
Cキャリアとの間を往復することができる可動アーム2
05bと、この可動アーム205bによって支持され、
可動アーム205bに沿ってX方向に移動できる可動ヘ
ッド205cとを備えている。
【0050】この第2の移送装置205の可動ヘッド2
05cには、吸着ヘッド205dが下向に装着されてお
り、この吸着ヘッド205dが空気を吸引しながら移動
することで、ピッチコンバーションステージ203から
被試験ICチップを吸着し、チャンバ部300の入口3
03を介して、その被試験ICチップをチャンバ内IC
キャリアに積み替える。こうした吸着ヘッド205d
は、可動ヘッド205cに対して例えば4本程度装着さ
れており、一度に4個の被試験ICチップをICキャリ
アへ積み替えることができる。
【0051】チャンバ部300 本実施形態に係るチャンバ部300は、位置CR1でI
Cキャリアに積み込まれた被試験ICチップに目的とす
る低温の温度ストレスを与える恒温機能を備えており、
熱ストレスが与えられた状態にある被試験ICチップを
恒温状態でテストヘッド302のコンタクト部302a
(図5参照)に接触させる。
【0052】図5に示すコンタクト部302aを有する
テストヘッド302は、テストチャンバ301の中央下
側に設けられており、このテストヘッド302の両側に
ICキャリアの静止位置CR5が設けられている。そし
て、この位置CR5に搬送されてきたICキャリアに載
せられた被試験ICチップを、図6に示す第3の移送装
置304によってテストヘッド302上に直接的に運
び、被試験ICチップをコンタクト部302aに電気的
に接触させることにより試験が行われる。
【0053】また、試験を終了した被試験ICチップ
は、ICキャリアには戻されずに、テストヘッド102
の両側の位置CR5に出没移動するイグジットキャリア
EXT1に載せ替えられ、チャンバ部300の外に搬出
される。
【0054】本実施形態のICキャリアは、チャンバ部
300内を循環して搬送される。
【0055】このように、ICキャリアは、チャンバ部
300内のみを循環して搬送されるので、一旦昇温また
は降温してしまえば、ICキャリア自体の温度はそのま
ま維持され、その結果、チャンバ部300における熱効
率が向上することになる。
【0056】ICキャリアとしては、特に限定されない
が、たとえば短冊状のプレートの上面に凹部が形成さ
れ、この凹部に被試験ICチップを載せるためのIC収
容部が形成されたブロックが固定されているキャリアが
用いられる。ここでは、被試験ICチップを載せるため
のIC収容部を16個形成し、そのピッチを等間隔に設
定している。また、ICキャリアには、当該ICキャリ
アのIC収容部に収納された被試験ICチップの位置ず
れや飛び出し防止のため、その上面にシャッタが設けら
れている。
【0057】ここで、本実施形態のテストヘッド302
には、8個のコンタクト部302aが一定のピッチで設
けられており、コンタクトアームの吸着ヘッドも同一ピ
ッチで設けられている。また、ICキャリアには、所定
ピッチで16個の被試験ICチップが収容されるように
なっている。
【0058】テストヘッド302に対して一度に接続さ
れる被試験ICチップは、たとえば1行×16列に配列
された被試験ICチップに対して、1列おきの被試験I
Cチップである。
【0059】つまり、1回目の試験では、1,3,5,
7,9,11,13,15列に配置された8個の被試験
ICチップをテストヘッド302のコンタクト部302
aに接続して試験し、2回目の試験では、ICキャリア
を1列ピッチ分だけ移動させて、2,4,6,8,1
0,12,14,16列に配置された被試験ICチップ
を同様に試験する。このため、図示はしないが、テスト
ヘッド302の両側の位置CR5に搬送されてきたIC
キャリアを、その長手方向に所定ピッチだけ移動させる
移動装置が設けられている。
【0060】ちなみに、この試験の結果は、ICキャリ
アに付された例えば識別番号と、当該ICキャリアの内
部で割り当てられた被試験ICチップの番号で決まるア
ドレスに記憶される。
【0061】本実施形態のIC試験装置1において、テ
ストヘッド302のコンタクト部302aへ被試験IC
チップを移送してテストを行うために、図6に示す第3
の移送装置304がテストヘッド302の近傍に設けら
れている。この第3の移送装置304は、ICキャリア
の静止位置CR5およびテストヘッド302の延在方向
(Y方向)に沿って設けられたレール304aと、この
レール304aによってテストヘッド302とICキャ
リアの静止位置CR5との間を往復することができる可
動ヘッド304bと、この可動ヘッド304bに下向き
に設けられた吸着ヘッドとを備えている。吸着ヘッド
は、図示しない駆動装置(たとえば流体圧シリンダ)に
よって上下方向にも移動できるように構成されている。
この吸着ヘッドの上下移動により、被試験ICチップを
吸着できるとともに、コンタクト部302a(図5参
照)に被試験ICチップを押し付けることができる。
【0062】本実施形態の第3の移送装置304では、
一つのレール304aに2つの可動ヘッド304bが設
けられており、その間隔が、テストヘッド302とIC
キャリアの静止位置CR5との間隔に等しく設定されて
いる。そして、これら2つの可動ヘッド304bは、一
つの駆動源(たとえばボールネジ装置)によって同時に
Y方向に移動する一方で、それぞれの吸着ヘッド304
cは、それぞれ独立の駆動装置によって上下方向に移動
する。
【0063】既述したように、それぞれの吸着ヘッド3
04cは、一度に8個の被試験ICチップを吸着して保
持することができ、その間隔はコンタクト部302aの
間隔と等しく設定されている。この第3の移送装置30
4の動作の詳細は省略する。
【0064】アンローダ部400 アンローダ部400には、上述した試験済ICチップを
チャンバ部300から払い出すためのイグジットキャリ
アが設けられている。このイグジットキャリアは、図5
および図6に示すように、テストヘッド302の両側そ
れぞれの位置EXT1と、アンローダ部400の位置E
XT2との間をX方向に往復移動できるように構成され
ている。テストヘッド302の両側の位置EXT1で
は、ICキャリアとの干渉を避けるために、ICキャリ
アの静止位置CR5のやや上側であって第3の移送装置
304の吸着ヘッドのやや下側に重なるように出没す
る。
【0065】イグジットキャリアの具体的構造は特に限
定されないが、ICキャリアのように、被試験ICチッ
プを収容できる凹部が複数(ここでは8個)形成された
プレートで構成することができる。
【0066】このイグジットキャリアは、テストヘッド
302の両側のそれぞれに都合2機設けられており、一
方がテストチャンバ301の位置EXT1へ移動してい
る間は、他方はアンローダ部400の位置EXT2へ移
動するというように、ほぼ対称的な動作を行う。
【0067】イグジットキャリアの位置EXT2に近接
して、本実施形態の部品保持装置401が設けられてい
る。この部品保持装置401は、被試験ICチップに低
温の温度ストレスを与えた場合に、結露が生じない程度
の温度まで加熱するためのものであり、したがって、チ
ャンバ301内で高温の温度ストレスを印加した場合に
は当該部品保持装置401は使用する必要はない。
【0068】本実施形態の部品保持装置401は、後述
する第4の移送装置404の吸着ヘッド404cが一度
に8個の被試験ICチップを保持できることに対応し
て、2列×16行、都合32個の被試験ICチップを収
容できるようにされている。そして、第4の移送装置4
04の吸着ヘッド404cに対応して、部品保持装置4
01を4つの領域に分け、位置EXT2でのイグジット
キャリアから吸着保持した8個の試験済ICチップをそ
れらの領域に順番に置き、最も長く加熱された8個の被
試験ICチップをその吸着ヘッド404cでそのまま吸
着して、バッファ部402へ移送する。
【0069】部品保持装置401の近傍には、それぞれ
昇降テーブルを有する2つのバッファ部402が設けら
れている。各バッファ部402の昇降テーブルは、位置
EXT2でのイグジットキャリアおよび部品保持装置4
01と同じレベル位置(Z方向)と、それより上側のレ
ベル位置、具体的には装置基板201のレベル位置との
間をZ方向に移動する。このバッファ部402の具体的
構造は特に限定されないが、たとえばICキャリアやイ
グジットキャリアと同じように、被試験ICチップを収
容できる凹部が複数(ここでは8個)形成されたプレー
トで構成することができる。
【0070】また、これらバッファ部402を構成する
一対の昇降テーブルは、一方が上昇位置で静止している
間は、他方が下降位置で静止するといった、ほぼ対称的
な動作を行う。
【0071】位置EXT2でのイグジットキャリアから
バッファ部402に至る範囲のアンローダ部400に
は、第4の移送装置404(図6参照)が設けられてい
る。この第4の移送装置404は、図4および図6に示
すように、装置基板201の上部に架設されたレール4
04aと、このレール404aによって位置EXT2と
バッファ部402との間をY方向に移動できる可動アー
ム404bと、この可動アーム404bによって支持さ
れ、可動アーム404bに対してZ方向に上下移動でき
る吸着ヘッド404cとを備え、この吸着ヘッド404
cが空気を吸引しながらZ方向およびY方向へ移動する
ことで、位置EXT2にあるイグジットキャリアから被
試験ICチップを吸着し、その被試験ICチップを部品
保持装置401のポケット部416に落とし込むととも
に、部品保持装置401から被試験ICチップを吸着し
てその被試験ICチップをバッファ部402へ落とし込
む。本実施形態の吸着ヘッド404cは、可動アーム4
04bに8本装着されており、一度に8個の被試験IC
チップを移送することができる。
【0072】ちなみに、可動アーム404bおよび吸着
ヘッド404cは、バッファ部402の上昇位置と下降
位置との間のレベル位置を通過できる位置に設定されて
おり、これによって一方のバッファ部402が上昇位置
にあっても、干渉することなく他方のバッファ部402
に被試験ICチップを移送することができる。
【0073】さらに、アンローダ部400には、第5の
移送装置406および第6の移送装置407が設けら
れ、これら第3および第6の移送装置406,407に
よって、バッファ部402に運び出された試験済の被試
験ICチップがカスタマトレイに積み替えられる。
【0074】このため、装置基板201には、IC格納
部100の空ストッカEMP(図5参照)から運ばれて
きた空のカスタマトレイを装置基板201の上面に臨む
ように配置するための窓部403が都合4つ開設されて
いる。
【0075】第5の移送装置406は、図4および図6
に示すように、装置基板201の上部に架設されたレー
ル406aと、このレール406aによってバッファ部
402と窓部403との間をY方向に移動できる可動ア
ーム406bと、この可動アーム406bによって支持
され、可動アーム406bに対してX方向へ移動できる
可動ヘッド406cと、この可動ヘッド406cに下向
きに取り付けられZ方向に上下移動できる吸着ヘッド4
06dとを備えている。そして、この吸着ヘッド406
dが空気を吸引しながらX、YおよびZ方向へ移動する
ことで、バッファ部402から被試験ICチップを吸着
し、その被試験ICチップを対応するカテゴリのカスタ
マトレイへ移送する。本実施形態の吸着ヘッド406d
は、可動ヘッド406cに2本装着されており、一度に
2個の被試験ICチップを移送することができる。
【0076】なお、本実施形態の第5の移送装置406
は、右端の2つの窓部403にセットされたカスタマト
レイにのみ被試験ICチップを移送するように、可動ア
ーム406bが短く形成されており、これら右端の2つ
の窓部403には、発生頻度の高いカテゴリのカスタマ
トレイをセットすると効果的である。
【0077】これに対して、第6の移送装置406は、
図4および図6に示すように、装置基板201の上部に
架設された2本のレール407a,407aと、このレ
ール407a,407aによってバッファ部402と窓
部403との間をY方向に移動できる可動アーム407
bと、この可動アーム407bによって支持され、可動
アーム407bに対してX方向へ移動できる可動ヘッド
407cと、この可動ヘッド407cに下向きに取り付
けられZ方向に上下移動できる吸着ヘッド407dとを
備えている。そして、この吸着ヘッド407dが空気を
吸引しながらX、YおよびZ方向へ移動することで、バ
ッファ部402から被試験ICチップを吸着し、その被
試験ICチップを対応するカテゴリのカスタマトレイへ
移送する。本実施形態の吸着ヘッド407dは、可動ヘ
ッド407cに2本装着されており、一度に2個の被試
験ICチップを移送することができる。
【0078】上述した第5の移送装置406が、右端の
2つの窓部403にセットされたカスタマトレイにのみ
被試験ICチップを移送するのに対し、第6の移送装置
407は、全ての窓部403にセットされたカスタマト
レイに対して被試験ICチップを移送することができ
る。したがって、発生頻度の高いカテゴリの被試験IC
チップは、第5の移送装置406と第6の移送装置40
7とを用いて分類するとともに、発生頻度の低いカテゴ
リの被試験ICチップは第6の移送装置407のみによ
って分類することができる。
【0079】こうした、2つの移送装置406,407
の吸着ヘッド406d,407dが互いに干渉しないよ
うに、図4および図6に示すように、これらのレール4
06a,407aは異なる高さに設けられ、2つの吸着
ヘッド406d,407dが同時に動作してもほとんど
干渉しないように構成されている。本実施形態では、第
5の移送装置406を第6の移送装置407よりも低い
位置に設けている。
【0080】ちなみに、図示は省略するが、それぞれの
窓部403の装置基板201の下側には、カスタマトレ
イを昇降させるための昇降テーブルが設けられており、
試験済の被試験ICチップが積み替えられて満杯になっ
たカスタマトレイを載せて下降し、この満杯トレイをト
レイ移送アームに受け渡し、このトレイ移送アームによ
ってIC格納部100の該当するストッカUL1〜UL
5(図5参照)へ運ばれる。また、カスタマトレイが払
い出されて空となった窓部403には、トレイ移送アー
ムによって空ストッカEMPから空のカスタマトレイが
運ばれ、昇降テーブルに載せ替えられて窓部403にセ
ットされる。
【0081】本実施形態の一つのバッファ部402に
は、16個の被試験ICチップが格納でき、またバッフ
ァ部402の各ICチップ格納位置に格納された被試験
ICチップのカテゴリをそれぞれ記憶するメモリが設け
られている。
【0082】そして、バッファ部402に預けられた被
試験ICチップのカテゴリと位置とを各被試験ICチッ
プ毎に記憶しておき、バッファ部402に預けられてい
る被試験ICチップが属するカテゴリのカスタマトレイ
をIC格納部100(UL1〜UL5)から呼び出し
て、上述した第3および第6の移送装置406,407
で、対応するカスタマトレイに試験済ICチップを収納
する。
【0083】次に、ICチップのハンドリング動作を説
明する。図5に示すIC格納部100のストッカLDに
は、試験前のICチップが搭載されたカスタマトレイが
収納されており、このカスタマトレイをローダ部200
の窓部202にセットする。装置基板201の上面に臨
んだこのカスタマトレイから、図6に示す第1の移送装
置204を用いて、一度にたとえば4個の被試験ICチ
ップを吸着し、これを一旦ピッチコンバーションステー
ジ203に落とし込んで被試験ICチップの位置修正と
ピッチ変更とを行う。
【0084】次に、図6に示す第2の移送装置205を
用いて、ピッチコンバーションステージ203に落とし
込まれた被試験ICチップを一度にたとえば4個ずつ吸
着し、入口303からテストチャンバ301内へ運び込
んで、位置CR1に静止しているICキャリアに載せ
る。テストチャンバ301内には、位置CR1が2箇所
に設けられているので、第2の移送装置205は、これ
ら2箇所のICキャリアに対して交互に被試験ICチッ
プを運ぶ。
【0085】それぞれの位置CR1で被試験ICチップ
が16個載せられると、ICキャリアは、テストチャン
バ301内を搬送され、この間に、被試験ICチップに
対して低温の温度ストレスが与えられる。
【0086】試験前ICチップが搭載されたICキャリ
アが、テストヘッド302の両側の位置CR5まで運ば
れると、第3の移送装置304の一方の吸着ヘッドが下
降して被試験ICチップを1つおきに吸着し、再び上昇
してここで待機する。これと同時に、他方の吸着ヘッド
は、吸着した8個の被試験ICチップをテストヘッド3
02のコンタクト部302a(図5参照)に押し付けて
テストを実行する。
【0087】このとき、位置CR5に位置する一方のI
Cキャリアの上側にはイグジットキャリアは存在せず、
テストチャンバ301の外の位置EXT2に移動してい
る。また、他方の位置CR5でのICキャリアの上側の
位置EXT1にはイグジットキャリアが存在し、被試験
ICチップのテストが終了するのを待機する。
【0088】一方の吸着ヘッドに吸着された8個の被試
験ICチップのテストが終了すると、図6に示す可動ヘ
ッド304b,304bを所定ピッチ移動させ、他方の
吸着ヘッドに吸着した8個の被試験ICチップをテスト
ヘッド302のコンタクト部302aに押し付けてテス
トを行う。
【0089】一方の吸着ヘッド304cに吸着された8
個の試験済ICチップは、待機していたイグジットキャ
リアに載せられ、次いで、この試験済ICチップが載せ
られたイグジットキャリアは、テストチャンバ301内
の位置EXT1からテストチャンバ301外の位置EX
T2へ移動する。
【0090】以下この動作を繰り返すが、一つのコンタ
クト部302aに対して、こうした2つの吸着ヘッド3
04cを交互にアクセスさせ、一方が他方のテストが終
了するのを待機するので、一方の吸着ヘッド304cに
被試験ICチップを吸着する時間が他方のテスト時間に
吸収されることになり、その分だけインデックスタイム
を短縮することができる。
【0091】上述したテストヘッド302でのテストを
終了した被試験ICチップは、8個ずつ、2つのイグジ
ットキャリアによって交互にテストチャンバ301外の
位置EXT2へ払い出される。
【0092】イグジットキャリアによって右側の位置E
XT2に払い出された8個の試験済ICチップは、第4
の移送装置404の吸着ヘッド404cに一括して吸着
され、部品保持装置401の4つの領域のうちの一つの
領域に載せられる。
【0093】部品保持装置401の一つの領域に試験済
ICチップを運んできた第4の移送装置404の吸着ヘ
ッド404cは、原位置に戻ることなく、それまで部品
保持装置401に載せた試験済ICチップの中で最も時
間が経過した8個のICチップをその位置で吸着し、下
降位置にある方のバッファ部402の昇降テーブルにそ
の加熱された試験済ICチップを載せ替える。
【0094】第4の移送装置404のその前の動作によ
って8個の試験済ICチップが載せられた一方のバッフ
ァ402は、上昇位置まで移動するとともに、これにと
もなって他方のバッファ402は下降位置まで移動す
る。上昇位置に移動した一方ののバッファ402には、
8個の試験済ICチップが搭載されており、これらの試
験済ICチップは、第5および第6の移送装置406,
407により、テスト結果の記憶内容にしたがって該当
するカテゴリのカスタマトレイに移送される。
【0095】以下、この動作を繰り返して、試験済IC
チップを該当するカテゴリのカスタマトレイへ載せ替え
るが、アンローダ部400において、第4の移送装置4
04と第5または第6の移送装置406,407とを異
なるレベル位置に配置することで、第4の移送装置40
4と第5および第6の移送装置406,407とを同時
に動作させることができ、これによってスループットを
高めることができる。
【0096】本実施形態に係る試験装置では、部品保持
装置401を用いて、チャンバ301から取り出した直
後の試験済ICチップを加熱するので、飽和温度に到達
するまでの時間を短くすることができ、結果的に試験の
スループットが向上する。また、ICチップが飽和温度
に到達するまでの時間を短くできるので、ICチップに
結露水が発生することを有効に防止することができる。
【0097】その他の実施形態 なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるもので
はなく、本発明の範囲内で種々に改変することができ
る。
【0098】たとえば、本発明の対象となる部品として
は、BGA型ICチップに限定されず、リード端子を持
つICチップでも良く、その他の部品であっても良い。
図7は、リード端子を持つICチップで構成される電子
部品420aを加熱するための装置の要部断面図であ
る。図7に示すように、本実施形態の部品保持装置は、
前記実施形態の部品保持装置401に比較して、ホット
プレートチェンジキット412aの構造が相違するのみ
であり、その他の部分は同一である。
【0099】図7に示すように、ホットプレートチェン
ジキット412aには、複数のポケット部416aが形
成してあり、各ポケット部416aの底部には、電子部
品420aに当接し、これを保持する突起部424aが
形成してある。突起部の周囲には、電子部品420aの
リード端子422aを避けるように形成してある端子逃
げ用凹所426aが形成してある。
【0100】突起部424aの内部には、図2および図
3に示す流通溝430に対して連通する連通孔428a
が形成してあり、突起部424aの頂部には、放射方向
に伸びる吹き出し口428bが形成してある。この吹き
出し口428bから吹き出た加熱風は、端子逃げ用凹所
426aの内部に位置するリード端子422aに向けて
当たるようになっている。
【0101】本実施形態に係る部品保持装置は、前記実
施形態の部品保持装置と同様な使用が可能となり、同様
な作用効果を奏する。また、上述した実施形態では、ポ
ケット部に向けて温風を吹き出させたが、本発明では、
冷風または常温風を吹き出させても良い。たとえば高温
試験後のデバイスを常温復帰させる場合である。この場
合には、ヒータを動作させずに、ポケット部に向けて冷
風または常温風を吹き出させればよい。その結果、デバ
イスが高温から常温に復帰するまでの時間を短縮するこ
とができ、結果的に試験のスループットが向上する。
【0102】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明によれ
ば、試験済部品の結露防止、常温復帰時間の短縮または
試験前部品の温度制御の精度向上を図り、しかもスルー
プットの向上を図ることができる部品試験装置および部
品保持装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は本発明の一実施形態に係る部品保持装
置の斜視図である。
【図2】 図2は図1に示すプレートチェンジキットを
取り除いた状態の部品保持装置の斜視図である。
【図3】 図3は図1に示すIII−III線に沿う要部断面
図である。
【図4】 図4は本実施形態の部品保持装置を用いたI
C試験装置を示す一部破断斜視図である。
【図5】 図5は図4に示す試験装置において、ICチ
ップの取り廻し方法を示す概念図である。
【図6】 図6は同試験装置に設けられた移送装置を模
式的に示す平面図である。
【図7】 図7は本発明の他の実施形態に係る部品保持
装置で用いるホットプレートチェンジキットの要部断面
図である。
【符号の説明】
401… 部品保持装置 410… ヒータベース 412… ホットプレートチェンジキット 416… ポケット部 420,420a… 電子部品 422,422a… 端子 424… 段差 424a… 突起 426,426a… 端子逃げ用凹所 428… 吹き出し口 428a… 連通孔 428b… 吹き出し口 430… 流通溝 440… ヒータ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 試験前または試験後の部品が着脱自在に
    設置されるポケット部と、 前記ポケット部の内部に向けて、気体を吹き出す吹き出
    し通路とを有する、部品試験装置のための部品保持装
    置。
  2. 【請求項2】 前記ポケット部を加熱するヒータをさら
    に有し、前記吹き出し通路を流通する気体を加熱可能に
    構成してある請求項1に記載の部品保持装置。
  3. 【請求項3】 前記ヒータが内蔵され、前記吹き出し通
    路の一部を構成する流通溝が表面に形成してあるヒータ
    ベースと、 前記ヒータベースの表面に対して着脱自在に装着され、
    前記ポケット部が表面に形成してあり、前記ポケット部
    の底部には、前記流通溝に連通する吹き出し口が形成し
    てあるホットプレートチェンジキットとをさらに有する
    請求項1または2に記載の部品保持装置。
  4. 【請求項4】 前記部品が、端子を持つ電子部品であ
    り、 前記ポケット部には、前記電子部品の端子が直接に接触
    することを防止する端子逃げ用凹所が形成してあり、前
    記凹所に位置する端子に向けて、前記吹き出し通路から
    気体が吹き出すように構成してある請求項1から3のい
    ずれかに記載の部品保持装置。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかに記載の部品保
    持装置と、 部品を試験するためのテストヘッドと、有する部品試験
    装置。
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