JP2001227554A - カムローラのための弾性的なシール部材 - Google Patents
カムローラのための弾性的なシール部材Info
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- 239000000314 lubricant Substances 0.000 claims abstract description 27
- 238000005096 rolling process Methods 0.000 claims description 16
- 239000012535 impurity Substances 0.000 description 5
- 238000005461 lubrication Methods 0.000 description 4
- 239000002184 metal Substances 0.000 description 3
- 239000003795 chemical substances by application Substances 0.000 description 1
- 230000006735 deficit Effects 0.000 description 1
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 1
- 230000007704 transition Effects 0.000 description 1
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16C—SHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
- F16C33/00—Parts of bearings; Special methods for making bearings or parts thereof
- F16C33/72—Sealings
- F16C33/76—Sealings of ball or roller bearings
- F16C33/78—Sealings of ball or roller bearings with a diaphragm, disc, or ring, with or without resilient members
- F16C33/7803—Sealings of ball or roller bearings with a diaphragm, disc, or ring, with or without resilient members suited for particular types of rolling bearings
- F16C33/7809—Sealings of ball or roller bearings with a diaphragm, disc, or ring, with or without resilient members suited for particular types of rolling bearings for needle roller bearings
-
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- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16C—SHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
- F16C13/00—Rolls, drums, discs, or the like; Bearings or mountings therefor
- F16C13/006—Guiding rollers, wheels or the like, formed by or on the outer element of a single bearing or bearing unit, e.g. two adjacent bearings, whose ratio of length to diameter is generally less than one
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16C—SHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
- F16C19/00—Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement
- F16C19/22—Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing rollers essentially of the same size in one or more circular rows, e.g. needle bearings
- F16C19/44—Needle bearings
- F16C19/46—Needle bearings with one row or needles
- F16C19/466—Needle bearings with one row or needles comprising needle rollers and an outer ring, i.e. subunit without inner ring
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Rolling Contact Bearings (AREA)
- Sealing Of Bearings (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 特に良好に軸受に後から潤滑剤を供給するこ
とができるような、カムローラのためのシール部材を提
供する。 【解決手段】 シール部材14がT字形に一体に、軸方
向に延びる第1のシール部分15が前記フランジに回転
不能に載着され、この第1のシール部分15の内側の端
部から半径方向外側に向けられた、第2の溝13に収用
される第2のシール部分16と、半径方向内側に向けら
れた第3のシール部分17とが分岐するように形成され
ており、これによりフランジと外レース10との軸方向
の当接が第3のシール部分17によって阻止される。
とができるような、カムローラのためのシール部材を提
供する。 【解決手段】 シール部材14がT字形に一体に、軸方
向に延びる第1のシール部分15が前記フランジに回転
不能に載着され、この第1のシール部分15の内側の端
部から半径方向外側に向けられた、第2の溝13に収用
される第2のシール部分16と、半径方向内側に向けら
れた第3のシール部分17とが分岐するように形成され
ており、これによりフランジと外レース10との軸方向
の当接が第3のシール部分17によって阻止される。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、少なくとも1つの
転動体組と、ピンの形状の内レースとを備えたカムロー
ラであって、前記ピンが外レースの収容孔内に配置され
ており、前記内レースが、軸方向外側の各端部にフラン
ジを有していて、これらのフランジが、外レースの第1
の溝内に配置されており、これにより外レースの軸方向
の摺動が内レースに対して制限されていて、第1の溝に
は、軸方向内側に向かってずらされていて半径方向外側
に向かってずらされている別の第2の溝が設けられてお
り、該第2の溝内にはシール部材が配置されている形式
のものに関する。
転動体組と、ピンの形状の内レースとを備えたカムロー
ラであって、前記ピンが外レースの収容孔内に配置され
ており、前記内レースが、軸方向外側の各端部にフラン
ジを有していて、これらのフランジが、外レースの第1
の溝内に配置されており、これにより外レースの軸方向
の摺動が内レースに対して制限されていて、第1の溝に
は、軸方向内側に向かってずらされていて半径方向外側
に向かってずらされている別の第2の溝が設けられてお
り、該第2の溝内にはシール部材が配置されている形式
のものに関する。
【0002】
【従来の技術】このような冒頭で述べた形式でシールさ
れたカムローラはドイツ連邦共和国特許出願公開第22
40144号明細書により公知である。このカムローラ
はフランジ付きピンから成っている。このフランジ付き
ピンは同時に軸受ニードルのための内側転動軌道を形成
する。外側転動軌道は肉厚の外レースによって形成され
ていて、この外レースの孔内に前記ピンが収用されてい
る。肉厚の外レースは両軸方向端部に溝を有している。
この溝内にはシールリングが収容されている。このシー
ルリングは逆のL字型に形成されている。L字の長い方
の脚は溝の端面に接しており、短い方の脚は別の溝内に
取り付けられている。この別の溝は、第1の溝に対して
半径方向外側に向かってずらされている。第2の短い方
の脚は半径方向内側に屈曲されていて、シールリップで
ピンのフランジもしくは当接プレートに接している。
れたカムローラはドイツ連邦共和国特許出願公開第22
40144号明細書により公知である。このカムローラ
はフランジ付きピンから成っている。このフランジ付き
ピンは同時に軸受ニードルのための内側転動軌道を形成
する。外側転動軌道は肉厚の外レースによって形成され
ていて、この外レースの孔内に前記ピンが収用されてい
る。肉厚の外レースは両軸方向端部に溝を有している。
この溝内にはシールリングが収容されている。このシー
ルリングは逆のL字型に形成されている。L字の長い方
の脚は溝の端面に接しており、短い方の脚は別の溝内に
取り付けられている。この別の溝は、第1の溝に対して
半径方向外側に向かってずらされている。第2の短い方
の脚は半径方向内側に屈曲されていて、シールリップで
ピンのフランジもしくは当接プレートに接している。
【0003】この場合の欠点は、このシールリングが極
めてコンパクトであって、即ちフレキシブルに形成され
ていないので、後からの潤滑剤の補給は極めて困難な条
件下でしか行えないことにある。潤滑剤の交換のために
は、即ち潤滑剤を流すためには、極めて高い圧力を利用
しなければならない。このような高い圧力は装着されて
いるシールリングの損傷を招く恐れがある。
めてコンパクトであって、即ちフレキシブルに形成され
ていないので、後からの潤滑剤の補給は極めて困難な条
件下でしか行えないことにある。潤滑剤の交換のために
は、即ち潤滑剤を流すためには、極めて高い圧力を利用
しなければならない。このような高い圧力は装着されて
いるシールリングの損傷を招く恐れがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従って本発明の課題
は、冒頭で述べた形式のカムローラのためのシール部材
を改良して、上記欠点を有していない、即ち特に良好に
軸受に後から潤滑剤を供給することができるようなシー
ル部材を提供することである。
は、冒頭で述べた形式のカムローラのためのシール部材
を改良して、上記欠点を有していない、即ち特に良好に
軸受に後から潤滑剤を供給することができるようなシー
ル部材を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に本発明の構成では、該シール部材がT字形に一体に、
軸方向に延びる第1のシール部分が前記フランジに回転
不能に載着され、この第1のシール部分の内側の端部か
ら半径方向外側に向けられた、第2の溝に収用される第
2のシール部分と、半径方向内側に向けられた第3のシ
ール部分とが分岐するように形成されており、これによ
りフランジと外レースとの軸方向の当接が第3のシール
部分によって阻止されるようにした。
に本発明の構成では、該シール部材がT字形に一体に、
軸方向に延びる第1のシール部分が前記フランジに回転
不能に載着され、この第1のシール部分の内側の端部か
ら半径方向外側に向けられた、第2の溝に収用される第
2のシール部分と、半径方向内側に向けられた第3のシ
ール部分とが分岐するように形成されており、これによ
りフランジと外レースとの軸方向の当接が第3のシール
部分によって阻止されるようにした。
【0006】
【発明の効果】軸方向に延びる第1のシール部分は、フ
ランジ上に不動に装着されていることにより3つの部分
から成るシール部材を確実に保持する。第1のシール部
分の半径方向の厚さはこの場合有利には、この第1のシ
ール部分と外レースとの間に、軸受内部への不純物の進
入を阻止するような極めて小さな隙間しか残されていな
いように選択される。第1のシール部分の内側の端部か
ら半径方向外側に向けられた第2のシール部分は、フレ
キシブルなシールリップとして形成されている。このシ
ールリップは外レースの第2の溝とともにラビリンスシ
ールを形成する。このようにしてまた、軸受内部への不
純物の進入が阻止される。半径方向内側に向かって延び
る第3のシール部分は、フランジと外レースとの当接、
即ち金属から金属への当接を阻止する機能を有してい
る。これにより金属の破損、ひいては耐用期間の短縮に
つながる潤滑剤の不純化が阻止される。
ランジ上に不動に装着されていることにより3つの部分
から成るシール部材を確実に保持する。第1のシール部
分の半径方向の厚さはこの場合有利には、この第1のシ
ール部分と外レースとの間に、軸受内部への不純物の進
入を阻止するような極めて小さな隙間しか残されていな
いように選択される。第1のシール部分の内側の端部か
ら半径方向外側に向けられた第2のシール部分は、フレ
キシブルなシールリップとして形成されている。このシ
ールリップは外レースの第2の溝とともにラビリンスシ
ールを形成する。このようにしてまた、軸受内部への不
純物の進入が阻止される。半径方向内側に向かって延び
る第3のシール部分は、フランジと外レースとの当接、
即ち金属から金属への当接を阻止する機能を有してい
る。これにより金属の破損、ひいては耐用期間の短縮に
つながる潤滑剤の不純化が阻止される。
【0007】本発明の有利な構成は請求項2から7まで
に記載されている。
に記載されている。
【0008】請求項2によれば、第3のシール部分が、
中央垂線に対して半径方向で、角度αだけ変位する延び
を有している。このような傾斜位置は、軸方向でずらさ
れている場合に外レースをばね弾性的に緩衝し、同時に
スリップシールのような機能も有している。このような
傾斜位置、即ち当接面の解放により、軸受の摩擦モーメ
ントができる限り小さく保持される。
中央垂線に対して半径方向で、角度αだけ変位する延び
を有している。このような傾斜位置は、軸方向でずらさ
れている場合に外レースをばね弾性的に緩衝し、同時に
スリップシールのような機能も有している。このような
傾斜位置、即ち当接面の解放により、軸受の摩擦モーメ
ントができる限り小さく保持される。
【0009】請求項3に記載の付加的な特徴によれば、
第3のシール部分に、周方向で均一に互いに間隔をおい
た切欠が設けられている。このような切欠は一方では付
加的な潤滑剤リザーバとして利用でき、他方では、軸受
の内側で潤滑剤の交換を問題なく行うことができるよう
にする。潤滑剤は後から供給する際に、圧力下で外部に
流出させることができるので、均一な交換が保証され
る。
第3のシール部分に、周方向で均一に互いに間隔をおい
た切欠が設けられている。このような切欠は一方では付
加的な潤滑剤リザーバとして利用でき、他方では、軸受
の内側で潤滑剤の交換を問題なく行うことができるよう
にする。潤滑剤は後から供給する際に、圧力下で外部に
流出させることができるので、均一な交換が保証され
る。
【0010】請求項4によれば、第2のシール部分であ
るシールリップが、中央垂線に対して半径方向で角度β
だけ変位する延びを有している。これにより、第2の溝
がこのシールリップによって二つの空間に分割され、こ
れらの空間も潤滑剤を収用するために利用できる。この
空間内に形成される潤滑剤カラーはさらに軸受を付加的
に不純物に対してシールする。
るシールリップが、中央垂線に対して半径方向で角度β
だけ変位する延びを有している。これにより、第2の溝
がこのシールリップによって二つの空間に分割され、こ
れらの空間も潤滑剤を収用するために利用できる。この
空間内に形成される潤滑剤カラーはさらに軸受を付加的
に不純物に対してシールする。
【0011】本発明の請求項5に記載の特徴によれば、
フランジが一方では、ピンに堅固に結合されたフランジ
によって、他方では、このフランジ付きピンに押し付け
られている当接プレートによって形成されている。
フランジが一方では、ピンに堅固に結合されたフランジ
によって、他方では、このフランジ付きピンに押し付け
られている当接プレートによって形成されている。
【0012】最後に請求項6によれば、転動体組が、保
持器内に案内された軸受ニードルとして形成されてい
る、この場合、請求項7によれば、ピンが軸方向に延び
る潤滑剤孔を有しており、該潤滑剤孔から、転動体組の
転動軌道領域に開口する半径方向に延びる潤滑剤孔が分
岐している。このようにして軸受の効果的な潤滑剤供給
が実現できる。
持器内に案内された軸受ニードルとして形成されてい
る、この場合、請求項7によれば、ピンが軸方向に延び
る潤滑剤孔を有しており、該潤滑剤孔から、転動体組の
転動軌道領域に開口する半径方向に延びる潤滑剤孔が分
岐している。このようにして軸受の効果的な潤滑剤供給
が実現できる。
【0013】
【発明の実施の形態】次に図面につき本発明の実施の形
態を詳しく説明する。
態を詳しく説明する。
【0014】図1に示したカムローラは、内レースとし
て働くピン2と外レース10とから成っている。これら
のレースの間で、所属の転動軌道6,9上を保持器7内
にガイドされた軸受ニードル8が転動する。外レース1
0はこの場合、中間位置で図示されている。即ち、外レ
ース10の、転動軌道9を支持する中間部分はピン2の
フランジ1と、当接プレート11とから同じ距離だけ離
れて位置している。ピン2の中央には、貫通する軸方向
の潤滑剤孔4が設けられている。この潤滑剤孔4の中間
部分3から半径方向の潤滑剤孔5が分岐している。この
潤滑剤孔5は内側転動軌道領域6に開口している。外レ
ース10は収容孔18を有しており、この収容孔18に
は、軸受ニードル8のための中間室が解放された状態で
ピン2が収用されている。この場合、ピン2の両端部に
は第1の溝12が設けられている。この溝12内にはピ
ン2のフランジ1と当接プレート11とが配置されてい
る。この構成により、外レース10の軸方向の摺動がフ
ランジ1もしくは当接プレート11によって制限される
ことが保証されている。
て働くピン2と外レース10とから成っている。これら
のレースの間で、所属の転動軌道6,9上を保持器7内
にガイドされた軸受ニードル8が転動する。外レース1
0はこの場合、中間位置で図示されている。即ち、外レ
ース10の、転動軌道9を支持する中間部分はピン2の
フランジ1と、当接プレート11とから同じ距離だけ離
れて位置している。ピン2の中央には、貫通する軸方向
の潤滑剤孔4が設けられている。この潤滑剤孔4の中間
部分3から半径方向の潤滑剤孔5が分岐している。この
潤滑剤孔5は内側転動軌道領域6に開口している。外レ
ース10は収容孔18を有しており、この収容孔18に
は、軸受ニードル8のための中間室が解放された状態で
ピン2が収用されている。この場合、ピン2の両端部に
は第1の溝12が設けられている。この溝12内にはピ
ン2のフランジ1と当接プレート11とが配置されてい
る。この構成により、外レース10の軸方向の摺動がフ
ランジ1もしくは当接プレート11によって制限される
ことが保証されている。
【0015】図1および特に図2から明らかであるよう
に、第1の溝12からは第2の溝13が分岐している。
この第2の溝13は第1の溝12に対して、軸方向で内
側に向かってかつ半径方向で外側に向かってずらされて
配置されている。この溝12内にはシール部材14が配
置されている。このシール部材14は、軸方向に延びる
第1のシール部分15でフランジ1もしくは当接プレー
ト11上に堅固に載着されている。第1のシール部分1
5の軸方向内側の端部からは、シールリップの形状の第
2のシール部分16が半径方向外側に第2の溝13内に
分岐している。シールリップ16は、中央垂線に対して
傾斜角度β分だけ外方に向かって変位しているので、第
2の溝13は2つの部分室20と21とに分割されてい
る。これらの部分室20,21は付加的な潤滑剤室とし
て利用することができる。シールリップ16は溝13の
壁とともにギャップシール部材を形成する。これにより
軸受内部への不純物の進入が防止される。
に、第1の溝12からは第2の溝13が分岐している。
この第2の溝13は第1の溝12に対して、軸方向で内
側に向かってかつ半径方向で外側に向かってずらされて
配置されている。この溝12内にはシール部材14が配
置されている。このシール部材14は、軸方向に延びる
第1のシール部分15でフランジ1もしくは当接プレー
ト11上に堅固に載着されている。第1のシール部分1
5の軸方向内側の端部からは、シールリップの形状の第
2のシール部分16が半径方向外側に第2の溝13内に
分岐している。シールリップ16は、中央垂線に対して
傾斜角度β分だけ外方に向かって変位しているので、第
2の溝13は2つの部分室20と21とに分割されてい
る。これらの部分室20,21は付加的な潤滑剤室とし
て利用することができる。シールリップ16は溝13の
壁とともにギャップシール部材を形成する。これにより
軸受内部への不純物の進入が防止される。
【0016】シールリップ16に対して半径方向内側に
第3のシール部分17が延びている。この第3のシール
部分17は中央垂線に対して傾斜角度αだけ外方に向か
って延びているので、シール部分17はフランジ1及び
当接プレート11とにおいて点としてしか接していな
い。図2及び図3からわかるように、シール部材14の
第3のシール部分17には、周方向で互いに均一に間隔
をおいて位置している切欠19が設けられている。この
切欠19は一方では同様に潤滑剤リザーバとして働き、
他方では潤滑剤が妨げられることなく軸受を通って貫流
できるようする。このことは次のようにして行われる。
即ち潤滑剤は、外側から、軸方向の潤滑剤孔4と半径方
向の潤滑剤孔5とを介して転動軌道領域6に到り、この
潤滑剤がさらに、第3のシール部分17の切欠19と、
シールリップ16と溝13との間のラビリンスシール部
と、外レース10と第1のシール部分15との間のギャ
ップとを介して軸受から出ることができる。シール部材
14の、軸方向に延びる第1のシール部分15はこの場
合、このシール部分15が第1の溝12をほぼ完全に埋
めて、これにより小さなギャップしか形成されず、その
結果、外部から軸受内部への不純物の進入が困難になる
ように形成されている。
第3のシール部分17が延びている。この第3のシール
部分17は中央垂線に対して傾斜角度αだけ外方に向か
って延びているので、シール部分17はフランジ1及び
当接プレート11とにおいて点としてしか接していな
い。図2及び図3からわかるように、シール部材14の
第3のシール部分17には、周方向で互いに均一に間隔
をおいて位置している切欠19が設けられている。この
切欠19は一方では同様に潤滑剤リザーバとして働き、
他方では潤滑剤が妨げられることなく軸受を通って貫流
できるようする。このことは次のようにして行われる。
即ち潤滑剤は、外側から、軸方向の潤滑剤孔4と半径方
向の潤滑剤孔5とを介して転動軌道領域6に到り、この
潤滑剤がさらに、第3のシール部分17の切欠19と、
シールリップ16と溝13との間のラビリンスシール部
と、外レース10と第1のシール部分15との間のギャ
ップとを介して軸受から出ることができる。シール部材
14の、軸方向に延びる第1のシール部分15はこの場
合、このシール部分15が第1の溝12をほぼ完全に埋
めて、これにより小さなギャップしか形成されず、その
結果、外部から軸受内部への不純物の進入が困難になる
ように形成されている。
【0017】図4には、矢印方向で中間位置から右側に
向かってずらされる外レース10を備えたカムローラが
示されている。外レースの回転時には、両シール部材1
4によって、シール部分16と第2の溝13の壁との間
の接点22が左側に形成され、第2のシール部分16か
ら第3のシール部分17への移行領域と、外レース10
の後退した端面との間の接点23が右側に形成される。
このようにしてひきずり移動されるスリップシールが行
われる。外レース10が矢印方向とは反対に動くなら
ば、再びスリップシールが行われ、この場合、接点2
4,25が形成される。
向かってずらされる外レース10を備えたカムローラが
示されている。外レースの回転時には、両シール部材1
4によって、シール部分16と第2の溝13の壁との間
の接点22が左側に形成され、第2のシール部分16か
ら第3のシール部分17への移行領域と、外レース10
の後退した端面との間の接点23が右側に形成される。
このようにしてひきずり移動されるスリップシールが行
われる。外レース10が矢印方向とは反対に動くなら
ば、再びスリップシールが行われ、この場合、接点2
4,25が形成される。
【図1】外レースが中間位置にある状態で示した、本発
明によるカムローラの部分的に断面した側面図である。
明によるカムローラの部分的に断面した側面図である。
【図2】図1のシール部材を拡大して示した図である。
【図3】図2のシール部材の側方図である。
【図4】外レースがずらされた位置にある状態で示し
た、本発明によるカムローラの部分的に断面した側面図
である。
た、本発明によるカムローラの部分的に断面した側面図
である。
1 フランジ、 2 ピン、 3 中間部分、 4 軸
方向の潤滑剤孔、 5半径方向の潤滑剤孔、 6 内側
転動軌道、 7 保持器、 8 軸受ニードル、 9
外側転動軌道、 10 外レース、 11 当接プレー
ト、 12第1の溝、 13 第2の溝、 14 シー
ル部材、 15 第1のシール部分、 16 第2のシ
ール部分、 17 第3のシール部分、 18 収容
孔、19 切欠、 20,21 部分室、 22,2
3,24,25 接点、 α,β 傾斜角度
方向の潤滑剤孔、 5半径方向の潤滑剤孔、 6 内側
転動軌道、 7 保持器、 8 軸受ニードル、 9
外側転動軌道、 10 外レース、 11 当接プレー
ト、 12第1の溝、 13 第2の溝、 14 シー
ル部材、 15 第1のシール部分、 16 第2のシ
ール部分、 17 第3のシール部分、 18 収容
孔、19 切欠、 20,21 部分室、 22,2
3,24,25 接点、 α,β 傾斜角度
Claims (7)
- 【請求項1】 少なくとも1つの転動体組と、ピン
(2)の形状の内レースとを備えたカムローラであっ
て、前記ピン(2)が外レース(10)の収容孔(1
8)内に配置されており、前記内レースが、軸方向外側
の各端部にフランジを有していて、これらのフランジ
が、外レース(10)の第1の溝(12)内に配置され
ており、これにより外レース(10)の軸方向の摺動が
内レースに対して制限されていて、第1の溝(12)に
は、軸方向内側に向かってずらされていて半径方向外側
に向かってずらされている別の第2の溝(13)が設け
られており、該第2の溝(13)内にはシール部材が配
置されている形式のものにおいて、 該シール部材(14)がT字形に一体に、軸方向に延び
る第1のシール部分(15)が前記フランジに回転不能
に載着され、この第1のシール部分(15)の内側の端
部から半径方向外側に向けられた、第2の溝(13)に
収用される第2のシール部分(16)と、半径方向内側
に向けられた第3のシール部分(17)とが分岐するよ
うに形成されており、これによりフランジと外レース
(10)との軸方向の当接が第3のシール部分(17)
によって阻止されることを特徴とするカムローラ。 - 【請求項2】 第3のシール部分(17)が、中央垂線
に対して半径方向で、角度αだけ変位する延びを有して
いる、請求項1記載のカムローラ。 - 【請求項3】 第3のシール部分(17)に、周方向で
均一に互いに間隔をおいた切欠(19)が設けられてい
る、請求項1記載のカムローラ。 - 【請求項4】 第2のシール部分(16)が、中央垂線
に対して半径方向で角度βだけ変位する延びを有してい
る、請求項1記載のカムローラ。 - 【請求項5】 前記フランジが一方ではピン(2)のフ
ランジ(1)によって、他方では当接プレート(11)
によって形成されている、請求項1記載のカムローラ。 - 【請求項6】 転動体組が、保持器(7)内に案内され
た軸受ニードル(8)として形成されている、請求項1
記載のカムローラ。 - 【請求項7】 ピン(2)が軸方向に延びる潤滑剤孔
(4)を有しており、該潤滑剤孔(4)から、転動体組
の転動軌道領域(6)に開口する半径方向に延びる潤滑
剤孔(5)が分岐している、請求項1記載のカムロー
ラ。
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