JP2001227216A - 収納庫 - Google Patents

収納庫

Info

Publication number
JP2001227216A
JP2001227216A JP2000039664A JP2000039664A JP2001227216A JP 2001227216 A JP2001227216 A JP 2001227216A JP 2000039664 A JP2000039664 A JP 2000039664A JP 2000039664 A JP2000039664 A JP 2000039664A JP 2001227216 A JP2001227216 A JP 2001227216A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
new
code
security code
password
opening
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2000039664A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3467444B2 (ja
Inventor
Motosuke Taniwaki
源資 谷脇
Kunio Miyazaki
邦雄 宮崎
Mitsuo Komori
光雄 小森
Masanobu Fujimoto
正信 藤本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kongo Co Ltd
Original Assignee
Kongo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kongo Co Ltd filed Critical Kongo Co Ltd
Priority to JP2000039664A priority Critical patent/JP3467444B2/ja
Publication of JP2001227216A publication Critical patent/JP2001227216A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3467444B2 publication Critical patent/JP3467444B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Lock And Its Accessories (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 暗証符号の変更時において、新規の暗証符号
の登録後に確認動作を怠って施錠された場合、あるいは
新規の暗証符号を忘れた場合でも解錠が可能であると共
に、セキュリティを確保することが可能な施錠手段を有
する収納庫を提供する。 【解決手段】 収納庫本体2の正面開放部2Aを開閉す
る開閉体3と、開閉体3を閉じた状態で施錠する施錠手
段9とを有し、施錠手段9は暗証符号を入力して解錠を
行うと共に特定の操作時において前記暗証符号の変更が
可能であり、前記暗証符号の変更時において、新たに入
力された新暗証符号を仮設定した後、前記新暗証符号ま
たは今まで使用していた旧暗証符号の何れかが入力され
たときに解錠が可能であり、前記新暗証符号が入力され
たときに前記旧暗証符号から前記新暗証符号への変更が
行われることを特徴とする収納庫1。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、オフィス用、倉庫
用、家庭用等の金庫、壁面収納型収納庫、金庫室、ロッ
カー等の収納庫に関し、詳しくは暗証符号を入力して解
錠を行うことが可能な施錠手段を有する収納庫に関す
る。
【0002】
【従来の技術】金庫等の収納庫は、正面が開放された箱
型の収納庫本体の内部に貴重品や書類等の収納物を収納
し、本体の開放部を開閉自在の扉で覆うことにより、収
納物を火災や盗難より保護している。扉は、通常、本体
開放部の囲壁の一側あるいは両側に支持されると共に、
囲壁及び/または他の扉と係脱自在であってハンドル等
の移動手段によって水平方向あるいは垂直方向に移動さ
れる閂、並びに移動手段の操作を規制して閂を固定する
施錠手段を有しており、本体の開放部を閉塞した状態で
移動手段を操作することにより、閂を囲壁に係合させる
ことで本体に対して固定され、この状態より施錠手段を
作動させることにより、移動手段の操作が規制されて閂
が固定され、本体に対して完全にロックされる。この収
納庫では、扉で本体の開放部を閉塞したときに、自動的
に閂が扉より突出して本体と係合するものが知られてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述の収納庫におい
て、施錠手段として暗証符号の入力により解錠を行うこ
とが可能な電子錠を有するものが知られている。この電
子錠はテンキー等の入力手段を有しており、シリンダー
錠のように鍵を必要とせず、また、ダイヤル錠のように
煩わしい解錠操作を必要とすることなく、入力手段によ
り暗証符号を簡単に入力できるという利点を有してお
り、いろいろな収納庫に採用されている。上述の電子錠
では一般的に暗証符号の変更が可能であり、セキュリテ
ィ確保のために暗証符号を定期的に変更することが推奨
されている。しかし、従来の電子錠では、新規の暗証符
号を登録すると今まで使用していた暗証番号から新規の
暗証番号への置き換えが直ちに行われるため、人間が登
録したつもりの暗証符号と機械が認識した暗証符号との
間に差異があった場合、確認動作を怠って扉を閉めて施
錠されたときに致命的な解錠不能状態に陥ってしまうと
いう問題点がある。この不具合は、一度入力したつもり
が二度入力されていたり、うっかりして他の符号を入力
していた場合等に生じる。また、新たに登録した暗証符
号を忘れてしまった場合も同様である。
【0004】本発明は、上述の問題点を解決し、暗証符
号の変更時において、新規の暗証符号の登録後に確認動
作を怠って施錠された場合、あるいは新規の暗証符号を
忘れた場合でも解錠が可能であると共に、セキュリティ
を確保することが可能な施錠手段を有する収納庫の提供
を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
収納庫本体の正面開放部を開閉する開閉体と、前記開閉
体を閉じた状態で施錠する、暗証符号の変更が可能な施
錠手段とを有する収納庫において、今まで使用していた
旧暗証符号から新たに入力される新暗証符号への変更時
において、前記新暗証符号の少なくとも2回の入力によ
り前記旧暗証符号から前記新暗証符号への変更が行われ
ることを特徴とする。
【0006】請求項2記載の発明は、収納庫本体の正面
開放部を開閉する開閉体と、前記開閉体を閉じた状態で
施錠する施錠手段とを有する収納庫において、前記施錠
手段は暗証符号を入力して解錠を行うものであり、特定
の操作時において前記暗証符号の変更が可能であり、前
記暗証符号の変更時において、新たに入力された新暗証
符号を仮設定した後、前記新暗証符号または所定の暗証
符号の何れを入力しても解錠が可能であることを特徴と
する。
【0007】請求項3記載の発明は、収納庫本体の正面
開放部を開閉する開閉体と、前記開閉体を閉じた状態で
施錠する施錠手段とを有する収納庫において、前記施錠
手段は暗証符号を入力して解錠を行うものであり、特定
の操作時において前記暗証符号の変更が可能であり、前
記暗証符号の変更時において、新たに入力された新暗証
符号を仮設定した後、前記新暗証符号または今まで使用
していた旧暗証符号の何れかが入力されたときに解錠が
可能であり、前記新暗証符号が入力されたときに前記旧
暗証符号から前記新暗証符号への変更が行われることを
特徴とする。
【0008】請求項4記載の発明は、収納庫本体の正面
開放部を開閉する開閉体と、前記開閉体を閉じた状態で
施錠する施錠手段とを有する収納庫において、前記施錠
手段は暗証符号を入力して解錠を行うものであり、特定
の操作時において前記暗証符号の変更が可能であり、前
記暗証符号の変更時において、新たに入力された新暗証
符号を仮設定した後、前記新暗証符号または今まで使用
していた旧暗証符号とは異なる特定の暗証符号の何れか
が入力されたときに解錠が可能であり、前記新暗証符号
が入力されたときに前記旧暗証符号から前記新暗証符号
への変更が行われることを特徴とする。
【0009】請求項5記載の発明は、収納庫本体の正面
開放部を開閉する開閉体と、前記開閉体を閉じた状態で
施錠する施錠手段とを有する収納庫において、前記施錠
手段は暗証符号を入力して解錠を行うものであり、特定
の操作時において前記暗証符号の変更が可能であり、前
記暗証符号の変更時において、新たに入力された新暗証
符号を仮設定した後、前記新暗証符号が入力されたとき
または前記新暗証符号とは異なる暗証符号が入力された
後に今まで使用されていた旧暗証符号が入力されたとき
に解錠が可能であり、前記新暗証符号が入力されたとき
に前記旧暗証符号から前記新暗証符号への変更が行われ
ることを特徴とする。
【0010】請求項6記載の発明は、収納庫本体の正面
開放部を開閉する開閉体と、前記開閉体を閉じた状態で
施錠する施錠手段とを有する収納庫において、前記施錠
手段は暗証符号を入力して解錠を行うものであり、特定
の操作時において前記暗証符号の変更が可能であり、前
記暗証符号の変更時において、新たに入力された新暗証
符号を仮設定した後、前記新暗証符号が入力されたとき
または前記新暗証符号とは異なる暗証符号が入力された
後に今まで使用されていた旧暗証符号とは異なる特定の
暗証符号が入力されたときに解錠が可能であり、前記新
暗証符号が入力されたときに前記旧暗証符号から前記新
暗証符号への変更が行われることを特徴とする。
【0011】請求項7記載の発明は、収納庫本体の正面
開放部を開閉する開閉体と、前記開閉体を閉じた状態で
施錠する施錠手段とを有する収納庫において、前記施錠
手段は暗証符号を入力して解錠を行うものであり、特定
の操作時において前記暗証符号の変更が可能であり、前
記暗証符号の変更時において、新たに入力された新暗証
符号を仮設定した後、前記新暗証符号または今まで使用
されていた旧暗証符号または前記旧暗証符号とは異なる
特定の暗証符号の何れかが入力されたときに解錠が可能
であり、前記新暗証符号が入力されたときに前記旧暗証
符号から前記新暗証符号への変更が行われることを特徴
とする。
【0012】請求項8記載の発明は、収納庫本体の正面
開放部を開閉する開閉体と、前記開閉体を閉じた状態で
施錠する施錠手段とを有する収納庫において、前記施錠
手段は暗証符号を入力して解錠を行うものであり、特定
の操作時において前記暗証符号の変更が可能であり、前
記暗証符号の変更時において、新たに入力された新暗証
符号を仮設定した後、前記新暗証符号が入力されたとき
または前記新暗証符号とは異なる暗証符号が入力された
後に今まで使用されていた旧暗証符号あるいは前記旧暗
証符号とは異なる特定の暗証符号が入力されたときに解
錠が可能であり、前記新暗証符号が入力されたときに前
記旧暗証符号から前記新暗証符号への変更が行われるこ
とを特徴とする。
【0013】請求項9記載の発明は、請求項7または請
求項8記載の収納庫において、さらに前記旧暗証符号と
前記特定の暗証符号との何れかを選択する選択手段を有
することを特徴とする。
【0014】請求項10記載の発明は、請求項3または
請求項4または請求項5または請求項6または請求項7
または請求項8または請求項9記載の収納庫において、
さらに前記旧暗証符号から前記新暗証符号への変更は、
前記新暗証符号が仮設定後に少なくとも1回入力される
ことにより行われることを特徴とする。
【0015】請求項11記載の発明は、請求項3または
請求項4または請求項5または請求項6または請求項7
または請求項8または請求項9または請求項10記載の
収納庫において、さらに前記暗証符号が前記旧暗証符号
から前記新暗証符号に変更された後、所定期間内におい
ては前記旧暗証符号または前記新暗証符号の何れを入力
しても解錠が可能であることを特徴とする。
【0016】請求項12記載の発明は、請求項1または
請求項2または請求項3または請求項4または請求項5
または請求項6または請求項7または請求項8または請
求項9または請求項10または請求項11記載の収納庫
において、さらに前記暗証符号として文字が用いられ、
これを入力する入力手段を有することを特徴とする。
【0017】請求項13記載の発明は、請求項1または
請求項2または請求項3または請求項4または請求項5
または請求項6または請求項7または請求項8または請
求項9または請求項10または請求項11記載の収納庫
において、さらに前記暗証符号として認証手段が用いら
れ、これを識別する識別手段を有することを特徴とす
る。
【0018】
【実施例】図1は、本発明の一実施例に用いられる収納
庫としての金庫1を示している。金庫1は本体2と開閉
体としての扉3とから主に構成されている。直方体ある
いは立方体形状の本体2は、図2に示すように各壁面の
両面が鉄板2aで覆われており、各鉄板2a間にはセメ
ントと水との混合物からなる耐火材2bが充填されてい
る。本体2の正面の壁面には開放部2Aが形成されてお
り、この開放部2Aは後述する扉3によって開閉され
る。開放部2Aは、本体2の後述する閂5が係合される
側の前面壁の幅が、この前面壁に連なる側壁の厚みより
も大きくなるように形成されている。なお、開放部2A
として、扉3が支持されている側の前面壁の幅がこれに
連なる側壁の厚みよりも大きく形成されたものや、前面
壁とこれに連なる側壁との幅が同じとなる、通常の収納
庫(金庫)と同様のものを採用してもよい。本体2の内
部には図示しない棚板が、その配設高さを調整可能に複
数設けられている。耐火材2bとしてはセメントと水と
の混合物の他、漆喰、石膏、乾式耐火材、セメントボー
ド、セラミック、セメントにシリカゲルやゼオライト、
二酸化珪素、パーライト(商品名)、ベロコーム(商品
名)、あるいは他の発泡剤(2種以上の組み合わせも
可)等を混合したもの、セラタイカ(商品名)、コンク
リート、珪藻土、珪酸カルシウム等が挙げられる。これ
らは単独で用いても併用してもよく、併用する場合に
は、例えばセメントの内部に蝋、紙、ウレタン樹脂ある
いは木材等を封入したりこれらを層状とした構成、ある
いは耐火材の内部に水を包んだビニール等を封入した構
成としてもよい。また、鉄板2aに代えて、アルミニウ
ム板、ステンレス板等を含む金属板を用いてもよい。
【0019】扉3は、図2に示すように、その右側縁部
を複数の蝶番4によって本体2に対して回動自在に支持
されており、開放部2Aを開閉可能に構成されている。
扉3の両面も本体2と同様に鉄板3aで覆われており、
内部には本体2と同様にセメントと水との混合物からな
る耐火材3bが充填されている。耐火材としては、本体
2と同様に他の物質を用いてもよい。扉3には、図2、
図3に示すように、開放部2Aを閉じた状態で扉3を本
体2に対して固定するためのロック部材としての閂5,
6,7、各閂5,6,7を移動させるためのハンドル
8、ハンドル8の作動を固定する施錠手段としての電子
錠9及びシリンダー錠10が設けられている。本体2と
扉3との嵌合部11a,11bは、それぞれ断面稲妻形
状を呈すべく折り返した形に構成されており、いわゆる
煙曲げ構造を呈している。
【0020】扉3の外側にはハンドル8が回動自在に取
り付けられており、扉3の内側には、ハンドル8と接続
され、各閂5,6,7を図3に実線で示すロック位置と
二点鎖線で示す非ロック位置(閂5の一部のみ図示)と
に移動させるための移動手段12が配設されている。各
閂5,6,7及び移動手段12は扉3の内側に取り付け
られたケース13の内部に収納されており、ケース13
には、各閂5,6,7の先端部を外部に臨ませるための
開口13A,13B,13C(図3参照)が形成されて
いる。各閂5,6,7は、ロック位置においてその先端
部を各開口13A,13B,13Cより20mm以上突
出させる。またケース13には、扉3が開放されたとき
に移動手段12が露呈しないようにその内部を覆い隠す
カバー14(図2参照)がネジ止め等によって取り付け
られる。
【0021】移動手段12は、図3に示すように、ハン
ドル8と、その一端にハンドル8の軸部8aを取り付け
られ、他端にピン15aを一体的に有する作動板15
と、ピン15aが係合する長穴16aをその一端部近傍
に有すると共に一端部に閂6が取り付けられた、閂6の
走り板を兼用する連結板16と、ケース13の内面に植
設された支軸19に回転自在に支持された回転板20と
から主に構成されている。連結板16は、長穴16aを
有する第1施錠板16Aと閂6が取り付けられる走り板
16Bとを一体的に有しており、連結板16は走り板1
6Bの他端部をピン21によって回転板20に回動自在
に取り付けられている。第1施錠板16Aには、シリン
ダー錠10の施錠片10aが嵌合可能な図示しない穴部
を有し金庫1の外側に向けて一体的に曲折形成された曲
折片16bが設けられている。回転板20には、連結板
16の他に走り板17,18が取り付けられている。一
端部に閂5を取り付けられた走り板17はその他端部を
ピン22によって回転板20に回動自在に取り付けられ
ており、一端部に閂7を取り付けられた走り板18はそ
の他端部をピン23によって回転板20に回動自在に取
り付けられている。ほぼ方形状の回転板20の一側部に
は切欠20aが形成されており、この切欠20aにはケ
ース13の内面に植設されたストッパーピン28が係合
している。回転板20は、ストッパーピン28によって
支軸19を中心とした回動角度を規制されている。各閂
5,6,7は丸棒より構成されており、それぞれ連結板
16、走り板17、走り板18の端部に溶接、リベッ
ト、ネジ止め等によって固着されている。各閂5,6,
7の先端は、見栄えを向上させるため、扉3が開放され
たときにケース13の側面13a,13b,13cと同
一面を形成すべく、斜めにそぎ落とされた形状に形成さ
れている。各閂5,6,7は熱処理可能な材質によって
構成されており、少なくとも各先端部には硬化処理が施
されている。また、各閂5,6,7としては、熱処理可
能な材質に限られず、スチール、ステンレス、合金、セ
ラミック、複合材等、ある程度の強度を有するものであ
ればどのような材料を用いてもよい。
【0022】走り板18のほぼ中程には、十分な強度を
有するL字形状の係合板24が、曲折部24aを金庫1
の外部側に向けた状態で固着されている。また、その上
方の部位には、他端をケース13の内面に固着された引
張バネ25の一端が取り付けられており、走り板18に
は図3において下方への付勢力が付与されている。走り
板18の図3において左方の位置には戻し板26が配設
されている。十分な強度を有する板材(例えば厚さ3m
m以上の鋼板等)から構成された戻し板26はほぼ中央
に長穴26aを有しており、ケース13の内面に植設さ
れたピン32を長穴26aに係合され、他端部26bを
ケース13の側面13aと対向する側面13d側の側部
に支持されることにより、左右方向に移動可能に支持さ
れている。戻し板26は、各閂5,6,7が非ロック位
置を占めたときに、その一端部に形成された切欠26c
よりも先端寄りの先端上部26dを曲折部24aの下面
に当接させ、他端部26bを側面13dに形成された開
口13Dより所定量突出させるように構成されている。
戻し板26には、他端をケース13の内面に固着された
引張バネ27の一端が取り付けられており、図3におい
て左方への付勢力が付与されている。切欠26cは先端
上部26dにつながる斜面がその開口を狭める向きに傾
斜して形成され、各閂5,6,7がロック位置を占めた
ときに曲折部24aを収納可能となる深さに形成されて
いる。
【0023】上述の構成により、各閂5,6,7が非ロ
ック位置を占め、曲折部24aの下面と先端上部26d
とを当接させた状態から扉3で開放部2Aを閉じること
により、他端部26bが本体2の内部壁面に当接して戻
し板26が右方向に移動し、先端上部26dと曲折部2
4aの下面との当接状態が解除されて走り板18が引張
バネ25の付勢力によって下方へと移動し、回転板20
が図3に二点鎖線で示す位置から実線で示す位置まで時
計回りに回動して、各閂5,6,7がロック位置に移動
される。この状態からハンドル8を操作して作動板15
を図3の二点鎖線位置に移動させることにより、連結板
16が下方に押し下げられて回転板20が反時計回りに
回動して二点鎖線位置を占め、各閂5,6,7が非ロッ
ク位置に移動されると共に走り板18の上方への移動に
伴って係合板24が上方に移動し、曲折部24aが切欠
26cを抜けると戻し板26が引張バネ27の付勢力に
よって左方に移動され、初期状態に戻る。
【0024】回転板20の、支軸19を介してピン22
の配設位置と対向する部位には、ピン29によって第2
施錠板30の一端部が回動自在に取り付けられている。
第2施錠板30は他端部寄りに長穴30aを有してお
り、この長穴30aにケース13の内面に植設されたピ
ン31を係合されることにより、回転板20の回転に伴
って左右方向に移動自在に設けられている。第2施錠板
30の他端には、上方に延び先端を金庫1の外側に向け
て曲折された板部材30bが一体的に取り付けられてい
る。板部材30bの先端部は、各閂5,6,7がロック
位置を占めたときに、後述する電子錠9のソレノイド9
Dからのプランジャ9fの突出を許容する位置に配置さ
れており、プランジャ9fの突出時において第2施錠板
30は図3における右方向への移動を規制される。
【0025】図2に示すように、本体2の、嵌合部11
a側における閂5のロック位置と対応する位置には、ケ
ース13より突出した閂5の先端部を収納するための収
納部2Bが形成されている。収納部2Bの閂5の入口側
には鉄板2aよりも十分に厚い鉄板2cが配設されてお
り、鉄板2cには閂5よりも若干大きく形成された穴2
dが形成されている。これにより、図2に二点鎖線で示
すように、移動手段12により閂5をロック位置に移動
したとき、扉3の開放が閂5の一側部によって規制され
る。また、本体2には、各閂6,7の先端部を収納す
る、収納部2Bと同様の図示しない収納部も形成されて
いる。
【0026】図1に示すように、金庫1の扉3の右方上
方の部位には、本発明の第1の実施例に用いられる施錠
手段としての電子錠9が配設されている。電子錠9は、
図1、図2、図3に示すように、テンキーパネル9A、
テンキーパネル9Aの導線を扉3の内部に案内する導管
9B、導線を介してテンキーパネル9Aに接続された制
御基板9C、及びその作動を制御基板9Cによって制御
されるソレノイド9D等から主に構成されている。
【0027】テンキーパネル9Aには、図4に示すよう
に、テンキー9a、LEDランプ9b、圧電ブザー9
c、開始キー9d、終了キー9eが設けられている。暗
証符号である文字としての数字を有する入力手段として
のテンキー9aは電子錠9の解錠時に押下され、押下さ
れた番号は制御基板9Cに送出される。また、テンキー
9aは、開始キー9d、終了キー9eと組み合わせるこ
とにより、解錠番号の変更を行う際にも押下される。こ
の解錠番号の変更については後述する。LEDランプ9
bは、緑色と赤色との2色点灯可能なものが使用され
る。圧電ブザー9cは、周波数可変のものが用いられ、
警告音の他にメロディー等を発することが可能に構成さ
れている。
【0028】周知のマイクロコンピューターからなる制
御基板9Cは、図5に示すように、テンキーパネル9A
からの入力に基づき、ソレノイド9D及びLEDランプ
9bの作動を制御する。制御基板9Cの内部にはソフト
的に構成されたタイマーが設けられており、制御基板9
Cには、扉3の内部に設けられたバッテリー9Eからの
電力が供給される。ソレノイド9Dは、ケース13内部
に固設された支持ブラケット33に取り付けられてお
り、電子錠9の施錠時において施錠片9fを突出させて
板部材30bの先端部に係合させ、解錠時において施錠
片9fを収納する。
【0029】制御基板9Cは、正しい解錠番号がテンキ
ー9aによって入力された際にソレノイド9Dを励磁さ
せると共にタイマーを作動させる。これにより通常は突
出状態にあるプランジャ9fが吸引され、電子錠9は解
錠状態となる。そして、解錠状態となった後に所定時間
が経過し、制御基板9C内部のタイマーがアップする
と、制御基板9Cはソレノイド9Dへの通電を遮断す
る。これにより吸引されていたプランジャ9fが突出
し、電子錠9は施錠状態となる。
【0030】上述の構成より、各閂5,6,7が非ロッ
ク位置を占めた状態で扉3によって開放部2Aを閉塞す
ると、戻し板26の他端部26bが本体2の壁面によっ
て押され、引張バネ25の付勢力によって各閂5,6,
7がロック位置に移動される。各閂5,6,7がロック
位置を占めた後、所定時間経過後にソレノイド9Dが作
動してプランジャ9fが突出し、これにより第2施錠板
30の移動が規制される。さらに、シリンダー錠10が
施錠されることにより施錠片10aが突出し、これによ
り第1施錠板16Aと一体化された連結板16の移動が
規制され、金庫1は完全にロックされた状態となる。
【0031】ここで、電子錠9の解錠方法について説明
する。操作者により開始キー9dが押下されると、金庫
1は暗証符号である解錠番号受け入れ状態となる。この
後、操作者によってテンキー9aが押下された後に終了
キー9eが押下されると、制御基板9Cは入力された番
号と登録されている解錠番号とを比較し、双方が一致し
た場合にはソレノイド9Dに動作指令を送ってプランジ
ャ9fを吸引させると共にLEDランプ9bを緑色に点
灯させる。また、双方が不一致の場合には、制御基板9
CはLEDランプ9bを赤色に点灯させると共に圧電ブ
ザー9cを作動させて警告音を鳴らす。このときソレノ
イド9Dへの動作指令の送出は行われない。また、解錠
後に所定時間が経過すると制御基板9Cからソレノイド
9Dへの通電がたたれてプランジャ9fが突出される
が、このときに各閂5,6,7が非ロック位置を占めて
いる場合には、曲折部24aの下面と先端上部26dと
が当接して各閂5,6,7が非ロック位置に保持され、
板部材30bが図3において右方向に位置しているた
め、プランジャ9fの先端は板部材30bによりその突
出を妨げられた状態となる。その後、扉3が閉じられて
他端部26dが本体2の内部壁面に当接し、戻し板26
が右方向に移動して先端上部26dと曲折部24aの下
面との当接状態が解除されることにより、各閂5,6,
7がロック位置を占めると共に板部材30bの左方への
移動によりプランジャ9fが突出し、図3に示す状態と
なる。
【0032】次に、本実施例における、電子錠9の解錠
番号の変更登録方法について説明する。操作者は先ず上
述の手順で金庫1を解錠する。これにより金庫1が操作
者を外部の人間ではない本人であると認識し、金庫1は
解錠番号の変更登録準備状態となる。金庫1が変更登録
準備状態となった後、操作者によって開始キー9dと終
了キー9eとが同時に押下されると、金庫1は新解錠番
号受け入れ状態である仮登録(仮設定)モードとなる。
このとき制御基板9Cは、LEDランプ9bを緑色に点
灯させると共に圧電ブザー9cを作動させて警告音とは
異なる認識音を鳴らし、さらに内部タイマーのアップを
待たずにソレノイド9Dへの通電を断ってプランジャ9
fを突出させる。このとき、扉3が閉じられていれば施
錠状態となり、扉3が開かれていれば板部材30bによ
ってプランジャ9fの突出が妨げられた上述の状態とな
る。
【0033】次に、操作者によって新解錠番号の入力が
行われる。操作者はテンキー9aによって登録すべき新
解錠番号を入力した後に終了キー9eを押下する。ここ
で制御基板9Cは、入力された新解錠番号の桁数が正し
い桁数であるかをチェックし、正しい桁数である場合に
はLEDランプを緑色に点灯させると共に圧電ブザー9
cを作動させて認識音を鳴らし、この新解錠番号を仮登
録(仮設定)して仮登録モードを終了させる。また、入
力された新解錠番号の桁数が間違った桁数である場合に
は、制御基板9CはLEDランプ9bを赤色に点灯させ
ると共に圧電ブザー9cを作動させて警告音を鳴らし、
仮登録モードを終了させる。この一連の行程を図6に示
す。なお、入力された新解錠番号の桁数が間違った桁数
である場合に、再び新解錠番号を入力する行程に戻して
もよい。また、終了キー9eが押下された時点でソレノ
イド9Dへの通電を遮断する構成としてもよい。
【0034】新解錠番号が仮登録された後、新解錠番号
の登録が行われる。仮登録モード終了後、操作者によっ
て開始キー9dが押下されると、金庫1は仮登録された
新解錠番号を新たな解錠番号として登録する登録モード
に移行し、制御基板9CはLEDランプ9bを緑色に点
灯させると共に圧電ブザー9cを作動させて認識音を鳴
らす。なお、この登録モードは、通常の解錠動作の工程
内で行われる。
【0035】次に、操作者によって解錠番号の入力が行
われる。操作者はテンキー9aによって仮登録した新解
錠番号と同じ解錠番号を入力した後に終了キー9eを押
下する。ここで制御基板9Cは、入力された解錠番号の
桁数が正しい桁数であるかをチェックし、入力された解
錠番号の桁数が間違った桁数である場合には、制御基板
9CはLEDランプ9bを赤色に点灯させると共に圧電
ブザー9cを作動させて警告音を鳴らしてこの登録モー
ドを終了させる。正しい桁数である場合には、前述した
仮登録モードにおいて仮登録された入力データ(新解錠
番号)が存在するか否かが判断される。
【0036】仮登録された入力データが存在しない場合
には、通常の解錠動作と判断され、入力された解錠番号
と登録されている解錠番号(旧解錠番号)との比較が行
われる。入力された解錠番号と旧解錠番号とが一致した
場合には、制御基板9CはLEDランプを緑色に点灯さ
せると共に圧電ブザー9cを作動させて認識音を鳴ら
し、ソレノイド9Dに通電を行ってプランジャ9fを吸
引して解錠動作を行い、この登録モードを終了させる。
入力された解錠番号と旧解錠番号とが不一致の場合に
は、制御基板9CはLEDランプ9bを赤色に点灯させ
ると共に圧電ブザー9cを作動させて警告音を鳴らして
この登録モードを終了させる。
【0037】仮登録された入力データが存在すると判断
された場合には、仮登録されている新解錠番号と入力さ
れた解錠番号との比較が行われる。新解錠番号と入力さ
れた解錠番号とが一致した場合には、制御基板9CはL
EDランプを緑色に点灯させると共に圧電ブザー9cを
作動させて認識音を鳴らし、ソレノイド9Dに通電を行
ってプランジャ9fを吸引して解錠動作を行うと共に新
解錠番号を正式に登録し、今まで使用されていた旧解錠
番号を破棄して登録モードを終了させる。仮登録されて
いる新解錠番号と入力された解錠番号とが不一致の場合
には、制御基板9CはLEDランプ9bを赤色に点灯さ
せると共に圧電ブザー9cを作動させて警告音を鳴らし
てこの登録モードを終了させる。
【0038】また、操作者は、何度入力を行っても入力
した解錠番号が新解錠番号と一致しない場合には、所定
の暗証符号として旧解錠番号を入力することにより解錠
動作を行うことができる。旧解錠番号と入力された解錠
番号とが一致した場合には、制御基板9CはLEDラン
プを緑色に点灯させると共に圧電ブザー9cを作動させ
て認識音を鳴らし、ソレノイド9Dに通電を行ってプラ
ンジャ9fを吸引して解錠動作を行うと共に、新解錠番
号の仮登録を破棄して登録モードを終了させる。この一
連の行程を図7に示す。上述の行程において、新解錠番
号の登録後に新解錠番号によって解錠動作が行われた場
合の解錠番号の推移を図8(a)に、新解錠番号の登録
後に旧解錠番号によって解錠動作が行われた場合の解錠
番号の推移を図8(b)にそれぞれ示す。また、上述の
行程中、入力された解錠番号の桁数が間違っている場合
及び入力された解錠番号が仮登録されている新解錠番号
と異なる場合に、再び解錠番号の入力待ちの状態に戻し
てもよい。
【0039】このような構成とすることにより、解錠番
号の変更時において、新解錠番号の登録後に確認動作を
怠って施錠された場合、あるいは新暗証番号を忘れた場
合でも旧解錠番号での解錠が可能であり、解錠番号が判
らないことにより金庫が開かないといった不具合を防止
することができる。また、新暗証番号と旧暗証番号とが
共存する期間が短い(1回のみ)ので、セキュリティも
確保することが可能である。さらに、扉を閉じたまま解
錠番号を変更することができるので、秘密の漏洩防止効
果をも得ることができる。
【0040】上記実施例では、新暗証番号の仮登録後、
操作者が新暗証番号あるいは所定の暗証符号である旧暗
証番号の何れを入力しても解錠が可能である構成とした
が、新暗証番号の仮登録後に操作者が新暗証番号あるい
は旧暗証番号とは異なる、所定の暗証符号としての特定
の暗証番号を入力したときに解錠が可能であり、旧暗証
番号では解錠できない構成としてもよい。このとき用い
られる特定の暗証番号は、通常金庫が有しているマスタ
ー番号とは異なり、この仮登録後の登録モード時におい
てのみ用いられる番号である。このような構成としても
上述と同様の作用効果を得ることができる。
【0041】また、新暗証符号の仮登録後に、操作者が
新暗証符号あるいは旧暗証符号あるいは旧暗証番号とは
異なる特定の暗証番号の何れかを入力したときに解錠が
可能な構成としてもよい。この場合には解錠番号が3つ
存在するため、セキュリティ上の観点から旧暗証番号あ
るいはこれと異なる特定の暗証番号の何れかを選択可能
とし、例えば扉の裏側等に設けた選択手段としての切換
スイッチによってどちらか一方を選択する構成とするこ
とが望ましい。
【0042】また、上記実施例及び各変形例では、新暗
証番号の仮登録後、例えば仮登録した新暗証番号を変更
したくなった場合等において、仮登録直後の登録モード
でいきなり旧暗証番号あるいは特定の暗証番号を入力し
て新暗証番号の仮登録を破棄することができるが、仮登
録直後の登録モードにおいていきなり旧暗証番号あるい
は特定の暗証番号を入力しても解錠されず、その後に旧
暗証番号あるいは特定の暗証番号が入力された場合に解
錠可能となるような構成としてもよい。この場合でも仮
登録直後に新暗証番号が入力された場合には解錠が行わ
れ、解錠番号の登録変更が行われる。
【0043】また、上記実施例及び各変形例では、新暗
証番号の仮登録後、登録モードにおいて新暗証番号が1
回入力されると解錠動作が行われて暗証番号が変更され
る構成としたが、例えば1回の入力だけでは解錠も番号
変更も行われず、2回以上の入力によって解錠及び番号
変更が行われる構成としてもよい。この場合、1回目の
入力時にはLEDランプ9bを緑色に点灯させると共に
圧電ブザー9cを作動させて認識音を鳴らす等、操作者
に正しい番号が入力されたことを認識させる構成を付加
することが望ましい。
【0044】さらに、上記実施例及び各変形例では、新
暗証番号によって解錠動作が行われ、旧暗証番号から新
暗証番号への番号変更が行われると旧暗証番号を直ちに
抹消する構成としたが、所定期間内においては旧暗証番
号と新暗証番号の何れを入力しても解錠動作が行われ、
所定期間を過ぎた後に旧暗証番号を抹消する構成として
もよい。この所定期間は、例えばタイマーを用いて番号
変更後の時間を計測しても、また新暗証番号によって解
錠した回数を記憶してもよく、操作者が新暗証番号を完
全に記憶したと判断されたときに旧暗証番号を抹消する
構成とする。
【0045】上記実施例及び各変形例では、暗証符号と
して文字である数字を用いた例を示したが、文字として
は数字に限られず、仮名、漢字、アルファベット、記
号、さらには絵、色等、視覚による認識が可能であれば
どのようなものを用いてもよい。また、入力手段として
テンキーを用いた例を示したが、入力手段としては2キ
ーや5キー等のテンキーよりも数の少ないキー、テンキ
ーよりも数の多いキー、液晶タッチパネル等、接触によ
る入力が可能なものであればどのようなものを用いても
よい。さらに、上記実施例及び各変形例において、暗証
符号として指紋、声紋、瞳、パンチカード、磁気カード
などを用い、入力手段に代わる識別手段としてこれらを
照合判別可能なものを用いた構成としてもよい。
【0046】また、上記実施例及び各変形例では、金庫
を解錠することによって金庫が操作者を外部の人間では
ない本人であると認識し、金庫が解錠番号の変更登録準
備状態となる構成としたが、金庫を解錠番号の変更登録
準備状態とさせるためには、解錠に限らず何か特定の操
作を行えばよい。この特定の操作としては、例えば特定
の鍵を挿入する、特定のスイッチを押す、遠隔操作によ
って金庫の状態を変化させる、他の個人認証手段(指
紋、声紋、アイリス等)を用いる等、操作者を特定する
方法であれば様々な方法が適用可能である。
【0047】さらに、上記実施例及び各変形例では、新
暗証番号の登録後、新暗証番号と違う番号を何度入力し
てもよい構成としたが、例えば5回間違えると所定時間
解錠不可となる構成としてもよく、また、度重なる間違
いをリセットして仮登録後の番号入力を一から行うスイ
ッチを設けた構成等としてもよい。
【0048】上記実施例では、電子錠9としてソレノイ
ド9Dを有するものを示したが、電子錠としては他のア
クチュエーターを使用したものを用いてもよい。他のア
クチュエーターとしては、モーター、シリンダー等が挙
げられる。さらに、電子錠としてソレノイドを用いる場
合には、図9に示すように、ソレノイド34のプランジ
ャ34aにピン34bを一体的に固着すると共に、ソレ
ノイド34の近傍に伸縮自在なプランジャ35aを有す
る助成装置としてのシリンダー35を設けた構成を採用
してもよい。このような構成とすることにより、電子錠
が施錠されてプランジャ34aが走り板36に形成され
た切欠36a内に嵌合した後にプランジャ35aを延ば
すことにより、プランジャ34bの上方への移動が規制
され、たとえ金庫を逆さまにしてもプランジャ34aと
切欠36aとの嵌合状態が解除されず、防盗性を向上さ
せることができる。また、ソレノイド34の消費電力の
関係上、ソレノイド34は所定時間後に通電を断たれて
プランジャ34aが突出されるが、昼間等の扉を開放す
る頻度が多い場合にはいちいち解錠することが面倒であ
るため、図9に示す状態でシリンダー35のプランジャ
35aを突出させることにより、施錠動作を規制するこ
とができる。この施錠を規制する方法としては、シリン
ダー35を使用する他にも、ソレノイド34の通電時間
をマイコン、ロジック回路、シーケンサー等で調整する
方法や、明るさを検知するセンサーを設けて暗くなると
施錠させる等、様々な方法を採用可能である。シリンダ
ー35の作動は、手動、スイッチ、マイコン制御等、如
何なる方法を用いてもよい。また、図では上方から下方
へプランジャ34aを突出させる構成としたが、プラン
ジャ34aの突出方向はどの方向でもよい。
【0049】また、図10に示すように、ピン34bの
下方に接触する移動片37を設け、この移動片37を支
軸38に固着し、支軸38を鍵等によって回動させて移
動片37を二点鎖線位置に移動可能とした構成を採用し
てもよい。このような構成とすることにより、ソレノイ
ド34が故障してプランジャ34aを吸引できなくなっ
た場合においても、手動により解錠を行うことができ
る。
【0050】上記実施例では、移動手段として手動によ
るものを示したが、移動手段としてはこの他に、モータ
ー、シリンダー、ソレノイド等のアクチュエーターによ
り移動されるものを用いてもよい。上記実施例では、開
閉体である扉がロック部材を有し、このロック部材を扉
が本体に蝶番で支持された側と対向する側において本体
に係合させる構成としたが、本発明はこれに限られず、
本体側にロック部材を有する構成、扉側及び本体側にそ
れぞれロック部材を有する構成、蝶番で支持された側に
もロック部材を有する構成、これらを組み合わせた構成
等を採用してもよい。また、上記実施例では、収納庫と
して片扉右開き金庫を示したが、収納庫としてはこの他
に、片扉左開き金庫、子扉付き金庫、両扉金庫、上下あ
るいは左右に複数の扉を有する金庫、引き戸及び引き違
い戸式金庫、填め込み式の蓋を有する収納庫、壁面収納
庫、ロッカー、キャビネット、金庫の内部にさらに他の
金庫を収納した二次庫、保管用書庫、金庫室や書庫室な
どの壁面に埋設された収納体、さらには組立式金庫、組
立式金庫室等にも本発明を適用することができる。上記
実施例では、収納庫として、本体と扉との嵌合部に耐火
構造である煙曲げ部を有するものを例示したが、本発明
が適用可能な収納庫としては必ずしも耐火構造である必
要はない。
【0051】また、本願出願人は特開平11−8177
3号公報において、収納庫の防盗性能を向上させるべ
く、ロック部材(閂)をロックする第2ロック部材を具
備した収納庫を提案しているが、このような第2ロック
部材を有する収納庫に本発明を適用してもよいことは勿
論である。
【0052】
【発明の効果】本発明によれば、暗証符号の変更時にお
いて、新暗証符号の登録後に確認動作を怠って施錠され
た場合、あるいは新暗証符号を忘れた場合でも旧暗証符
号での解錠が可能であり、解錠符号が判らないことによ
り金庫が開かないといった不具合を防止することができ
る。また、新暗証符号と旧暗証符号とが共存する期間が
短いのでセキュリティ上の問題もなく、さらに、扉を閉
じたまま暗証符号を変更することができるので、秘密の
漏洩防止効果をも得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を採用した金庫の正面図であ
る。
【図2】本発明の一実施例を説明する金庫前端部の部分
断面図である。
【図3】本発明の一実施例を説明する扉の内面図であ
る。
【図4】本発明の一実施例に用いられる電子錠のテンキ
ーパネルを説明する図である。
【図5】本発明の一実施例に用いられる電子錠の制御ブ
ロック図である。
【図6】本発明の一実施例における仮登録モードを説明
するフローチャートである。
【図7】本発明の一実施例における登録モードを説明す
るフローチャートである。
【図8】本発明の一実施例における(a)新解錠番号で
解錠された場合の解錠番号の推移(b)旧解錠番号で解
錠された場合の解錠番号の推移を説明する図である。
【図9】本発明の変形例に用いられるソレノイド及びシ
リンダーを説明する概略図である。
【図10】本発明の他の変形例に用いられるソレノイド
及び移動片を説明する概略図である。
【符号の説明】
1 収納庫(金庫) 2 本体 2A 開放部 3 開閉体(扉) 9 施錠手段(電子錠) 9a 入力手段(テンキー)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小森 光雄 熊本県熊本市上熊本3丁目8番1号・金剛 株式会社内 (72)発明者 藤本 正信 熊本県熊本市上熊本3丁目8番1号・金剛 株式会社内 Fターム(参考) 2E250 AA14 BB05 CC19 DD01 DD03 DD04 DD08 EE02 FF06 FF13 GG07 GG14 GG15 5J104 AA07 KA01 NA05 PA15

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】収納庫本体の正面開放部を開閉する開閉体
    と、前記開閉体を閉じた状態で施錠する、暗証符号の変
    更が可能な施錠手段とを有する収納庫において、 今まで使用していた旧暗証符号から新たに入力される新
    暗証符号への変更時において、前記新暗証符号の少なく
    とも2回の入力により前記旧暗証符号から前記新暗証符
    号への変更が行われることを特徴とする収納庫。
  2. 【請求項2】収納庫本体の正面開放部を開閉する開閉体
    と、前記開閉体を閉じた状態で施錠する施錠手段とを有
    する収納庫において、 前記施錠手段は暗証符号を入力して解錠を行うものであ
    り、特定の操作時において前記暗証符号の変更が可能で
    あり、前記暗証符号の変更時において、新たに入力され
    た新暗証符号を仮設定した後、前記新暗証符号または所
    定の暗証符号の何れを入力しても解錠が可能であること
    を特徴とする収納庫。
  3. 【請求項3】収納庫本体の正面開放部を開閉する開閉体
    と、前記開閉体を閉じた状態で施錠する施錠手段とを有
    する収納庫において、 前記施錠手段は暗証符号を入力して解錠を行うものであ
    り、特定の操作時において前記暗証符号の変更が可能で
    あり、前記暗証符号の変更時において、新たに入力され
    た新暗証符号を仮設定した後、前記新暗証符号または今
    まで使用していた旧暗証符号の何れかが入力されたとき
    に解錠が可能であり、前記新暗証符号が入力されたとき
    に前記旧暗証符号から前記新暗証符号への変更が行われ
    ることを特徴とする収納庫。
  4. 【請求項4】収納庫本体の正面開放部を開閉する開閉体
    と、前記開閉体を閉じた状態で施錠する施錠手段とを有
    する収納庫において、 前記施錠手段は暗証符号を入力して解錠を行うものであ
    り、特定の操作時において前記暗証符号の変更が可能で
    あり、前記暗証符号の変更時において、新たに入力され
    た新暗証符号を仮設定した後、前記新暗証符号または今
    まで使用していた旧暗証符号とは異なる特定の暗証符号
    の何れかが入力されたときに解錠が可能であり、前記新
    暗証符号が入力されたときに前記旧暗証符号から前記新
    暗証符号への変更が行われることを特徴とする収納庫。
  5. 【請求項5】収納庫本体の正面開放部を開閉する開閉体
    と、前記開閉体を閉じた状態で施錠する施錠手段とを有
    する収納庫において、 前記施錠手段は暗証符号を入力して解錠を行うものであ
    り、特定の操作時において前記暗証符号の変更が可能で
    あり、前記暗証符号の変更時において、新たに入力され
    た新暗証符号を仮設定した後、前記新暗証符号が入力さ
    れたときまたは前記新暗証符号とは異なる暗証符号が入
    力された後に今まで使用されていた旧暗証符号が入力さ
    れたときに解錠が可能であり、前記新暗証符号が入力さ
    れたときに前記旧暗証符号から前記新暗証符号への変更
    が行われることを特徴とする収納庫。
  6. 【請求項6】収納庫本体の正面開放部を開閉する開閉体
    と、前記開閉体を閉じた状態で施錠する施錠手段とを有
    する収納庫において、 前記施錠手段は暗証符号を入力して解錠を行うものであ
    り、特定の操作時において前記暗証符号の変更が可能で
    あり、前記暗証符号の変更時において、新たに入力され
    た新暗証符号を仮設定した後、前記新暗証符号が入力さ
    れたときまたは前記新暗証符号とは異なる暗証符号が入
    力された後に今まで使用されていた旧暗証符号とは異な
    る特定の暗証符号が入力されたときに解錠が可能であ
    り、前記新暗証符号が入力されたときに前記旧暗証符号
    から前記新暗証符号への変更が行われることを特徴とす
    る収納庫。
  7. 【請求項7】収納庫本体の正面開放部を開閉する開閉体
    と、前記開閉体を閉じた状態で施錠する施錠手段とを有
    する収納庫において、 前記施錠手段は暗証符号を入力して解錠を行うものであ
    り、特定の操作時において前記暗証符号の変更が可能で
    あり、前記暗証符号の変更時において、新たに入力され
    た新暗証符号を仮設定した後、前記新暗証符号または今
    まで使用されていた旧暗証符号または前記旧暗証符号と
    は異なる特定の暗証符号の何れかが入力されたときに解
    錠が可能であり、前記新暗証符号が入力されたときに前
    記旧暗証符号から前記新暗証符号への変更が行われるこ
    とを特徴とする収納庫。
  8. 【請求項8】収納庫本体の正面開放部を開閉する開閉体
    と、前記開閉体を閉じた状態で施錠する施錠手段とを有
    する収納庫において、 前記施錠手段は暗証符号を入力して解錠を行うものであ
    り、特定の操作時において前記暗証符号の変更が可能で
    あり、前記暗証符号の変更時において、新たに入力され
    た新暗証符号を仮設定した後、前記新暗証符号が入力さ
    れたときまたは前記新暗証符号とは異なる暗証符号が入
    力された後に今まで使用されていた旧暗証符号あるいは
    前記旧暗証符号とは異なる特定の暗証符号が入力された
    ときに解錠が可能であり、前記新暗証符号が入力された
    ときに前記旧暗証符号から前記新暗証符号への変更が行
    われることを特徴とする収納庫。
  9. 【請求項9】前記旧暗証符号と前記特定の暗証符号との
    何れかを選択する選択手段を有することを特徴とする請
    求項7または請求項8記載の収納庫。
  10. 【請求項10】前記旧暗証符号から前記新暗証符号への
    変更は、前記新暗証符号が仮設定後に少なくとも1回入
    力されることにより行われることを特徴とする請求項3
    または請求項4または請求項5または請求項6または請
    求項7または請求項8または請求項9記載の収納庫。
  11. 【請求項11】前記暗証符号が前記旧暗証符号から前記
    新暗証符号に変更された後、所定期間内においては前記
    旧暗証符号または前記新暗証符号の何れを入力しても解
    錠が可能であることを特徴とする請求項3または請求項
    4または請求項5または請求項6または請求項7または
    請求項8または請求項9または請求項10記載の収納
    庫。
  12. 【請求項12】前記暗証符号として文字が用いられ、こ
    れを入力する入力手段を有することを特徴とする請求項
    1または請求項2または請求項3または請求項4または
    請求項5または請求項6または請求項7または請求項8
    または請求項9または請求項10または請求項11記載
    の収納庫。
  13. 【請求項13】前記暗証符号として認証手段が用いら
    れ、これを識別する識別手段を有することを特徴とする
    請求項1または請求項2または請求項3または請求項4
    または請求項5または請求項6または請求項7または請
    求項8または請求項9または請求項10または請求項1
    1記載の収納庫。
JP2000039664A 2000-02-17 2000-02-17 収納庫 Expired - Fee Related JP3467444B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000039664A JP3467444B2 (ja) 2000-02-17 2000-02-17 収納庫

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000039664A JP3467444B2 (ja) 2000-02-17 2000-02-17 収納庫

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001227216A true JP2001227216A (ja) 2001-08-24
JP3467444B2 JP3467444B2 (ja) 2003-11-17

Family

ID=18563193

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000039664A Expired - Fee Related JP3467444B2 (ja) 2000-02-17 2000-02-17 収納庫

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3467444B2 (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003138817A (ja) * 2001-10-31 2003-05-14 Denso Corp 車両のキーレスエントリーシステム、個人識別方法及び個人識別システム
JP2008031692A (ja) * 2006-07-27 2008-02-14 Sadayuki Amiya ダイヤル錠とその販売方法
JP2008038353A (ja) * 2006-08-01 2008-02-21 Shinko Electric Co Ltd 開閉扉の施解錠装置
JP2011063997A (ja) * 2009-09-17 2011-03-31 Sumitomo Mitsui Banking Corp 金庫室の管理システム、金庫室の管理方法及び金庫室
JP2011241566A (ja) * 2010-05-17 2011-12-01 Laurel Bank Mach Co Ltd 重要物管理装置
JP2012017567A (ja) * 2010-07-06 2012-01-26 Nitto Kogyo Co Ltd ハンドル装置

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003138817A (ja) * 2001-10-31 2003-05-14 Denso Corp 車両のキーレスエントリーシステム、個人識別方法及び個人識別システム
JP2008031692A (ja) * 2006-07-27 2008-02-14 Sadayuki Amiya ダイヤル錠とその販売方法
JP2008038353A (ja) * 2006-08-01 2008-02-21 Shinko Electric Co Ltd 開閉扉の施解錠装置
JP2011063997A (ja) * 2009-09-17 2011-03-31 Sumitomo Mitsui Banking Corp 金庫室の管理システム、金庫室の管理方法及び金庫室
JP2011241566A (ja) * 2010-05-17 2011-12-01 Laurel Bank Mach Co Ltd 重要物管理装置
JP2012017567A (ja) * 2010-07-06 2012-01-26 Nitto Kogyo Co Ltd ハンドル装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP3467444B2 (ja) 2003-11-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6865913B2 (en) Locking apparatus
JP4611340B2 (ja) ドアロック装置
US6401501B1 (en) Lock construction
US8161781B2 (en) Electronic locker lock
US4887442A (en) Electronic lockset assembly and control
US20100156594A1 (en) Biometric Lock
JP3467444B2 (ja) 収納庫
JPS6162995A (ja) 利用状況コントロール装置
JP2001227243A (ja) 収納庫
GB2206638A (en) Electromechanical lock
JP6137889B2 (ja) 錠付ハンドル
JP3099000U (ja) 電子錠
JP3698806B2 (ja) 電子錠
JPH07166743A (ja) 電子錠における非常用開錠装置
US20190259237A1 (en) Token operated access control system
KR100734030B1 (ko) 전자식 도어록의 잠금장치
JPH0642239A (ja) 鍵管理装置
JPH0732141U (ja) デスク用引出しの電子ロック装置
JPH0522913Y2 (ja)
KR100649268B1 (ko) 비밀번호 방식이 적용된 공중 보관함의 개폐시스템
JPS6214291Y2 (ja)
JP2001295520A (ja) 電子錠
JP2004108022A (ja) 指紋照合施解錠装置
JP3925709B2 (ja) 自動販売機用補助ロック装置
JP2532960B2 (ja) 暗証入力式施錠装置

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100829

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110829

Year of fee payment: 8

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees